JP2018182399A - 可搬型の監視カメラ装置及び監視カメラシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】人手で搬送可能な監視カメラ装置を提供する。【解決手段】監視カメラ装置1は、監視対象エリア内に異常が発生しないかを監視する監視カメラ11と、監視カメラ11で撮影した撮影画像を公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に送出するためのルータ53と、監視カメラ11等に、電力を供給する電源装置51と、監視カメラ11、電源装置51等を搬送可能で、4輪ないし8輪の車輪27付き手押し式の搬送用カート20とを備え、電源装置51は、作成された電力の一部を蓄積し、電源装置51が供給する電力が不足するときに蓄積した電力を供給する二次電池62を有し、手押し式の搬送用カート20は手押しハンドル25をロック用のストッパ33が付されたアーム31に固定して車輪27をロックして停止可能であり、ロック状態では坂道でも移動しない。【選択図】図1A
Description
本発明は可搬型の監視カメラ装置及び監視カメラシステムに関する。詳しくは、人手で搬送可能な監視カメラ装置及びそれを用いた監視カメラシステムに関する。
従来の監視カメラは主としてカメラが固定設置される定置方式であった。ところが、積雪状況の監視、農作物の盗難監視や密猟監視のように監視時間又は期間が限定される場所での監視、屋外イベント会場の監視や工事現場の監視のように監視箇所の変更を要する監視、土砂崩れや浸水の危険性が大きい場所、交通事故の多発地点、不法投棄の場所、テロ防止のための監視のように臨時に監視が求められることがある。これらの監視には定置方式のカメラは不適切であり、搬送可能な監視カメラが望まれている。
従来の可搬型の監視カメラとして、例えば、複数地点に設置した監視カメラをネットで接続し、撮影画像から特徴量を抽出して同一人物か判定する監視カメラシステムで、キャリングケースに収納して持ち運ぶ監視カメラシステム(特許文献1参照)が開示されている。また、移動可能な基台上に自然エネルギー利用電源と撮影手段(カメラ)と無線送受信手段を搭載し、画像サーバにインターネット接続され、監視装置の設置場所を適宜変更可能な可搬型の監視システム(特許文献2参照)が開示されている。また、撮像カメラ、無線通信機、二次電池を搭載し、太陽電池を所定箇所に取り付けてユニット化した可搬式の監視装置をトラッククレーンに装着されたバスケットに組み込んで、イベント会場を高所から俯瞰監視できる可搬式監視装置(特許文献3参照)が開示されている。
しかしながら、従来の可搬型の監視カメラのうち、キャリングケースに収納して持ち運ぶものは、搬送及び設置に時間がかかる、移動可能な基台上に設置するものは、基台に比して車輪が小さく可搬範囲が数m2以内である。トラッククレーンに装着するものは、車道がないところには持ち込めない。つまり、1人で任意の場所に手軽に搬送でき、撮影可能な可搬型の監視カメラは実現されていない。更に従来の監視カメラ装置では、設置面が傾斜している場合には、監視カメラを正しい姿勢に保持することができない。また、監視カメラをポールの先端に装着するため、野外で設置する場合には、転倒の危険性がある。
本発明は、人手で搬送可能であり且つどのような場所でも安定的に設置可能な監視カメラ装置及びそれを用いた監視システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る可搬型の監視カメラ装置1は、例えば図1A、図1B、図4A、図4B及び図6に示すように、監視対象エリア内に異常が発生しないかを監視する監視カメラ11と、監視カメラ11を支持する支柱15と、監視カメラ11からの撮影画像を公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に送出するためのルータ53と、監視カメラ11、ルータ53及び自らを動作させるための電力を供給する電源装置51と、監視カメラ11、支柱15、ルータ53及び電源装置51を搬送可能で、4輪ないし8輪の車輪27付き手押し式の搬送用カー20とを備え、電源装置51は、作成された電力の一部を蓄積し、電源装置51が供給する電力が不足するときに蓄積した電力を供給する二次電池62を有し、手押し式の搬送用カート20は手押しハンドル25をロック用のストッパ33が付されたアーム31に固定して移動可能であり、手押しハンドル25をアーム31から解放し、ストッパ33で車輪27をロックさせることにより停止可能であり、ロック状態では坂道でも移動しないように構成されている。
ここにおいて、手押し式の搬送用カート20とは、監視カメラ11、支柱15、ルータ53及び電源装置51を搬送可能であるが、撮影可能な状態に組み立てて搬送しても良く、これらを分解して搬送しても良い。また、監視カメラ11は1台に限定されず、並列して使用可能な複数台の監視カメラを搭載しても良い。例えば視野角120度のカメラを3台用いると全周方向の監視が可能になる。さらに、支柱15は伸縮可能であっても良く、搬送用カート20自体も折り畳み可能であっても良い。また、監視カメラ11の支柱15への取り付け位置は、遠方を監視できるように高い位置が好ましい。ただし、高くなると揺れにより不安定になるので、例えば4.5±1mが好ましい。また、車輪数を4輪ないし8輪とするのは、手押し式の搬送用カート20を安定に設置でき、移動し易いからである。
また、監視カメラ装置1は、単独で使用されるだけでなく、典型的には公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に接続されたサーバ3で遠隔制御されて使用される。このため、監視カメラ装置1は、ルータ53及び制御部により、公衆無線通信網6(6A,6B,6C)を介してサーバ3及び単数又は複数の端末7にデータ通信を行う機能、監視カメラ11の動画撮影機能をサポートする機能、撮影された動画像をNTSC−J等の映像信号に変換する機能を有する。撮影画像を公衆無線通信網6(6A,6B,6C)を介してサーバ3に送信し、サーバ3の記憶装置に記憶することにより、サーバ3及び単数又は複数の端末7で撮影画像を閲覧可能になる。これらの機能は監視カメラ装置1のルータ53及び制御部で実現可能であり、PCレベルの制御装置を必要としないので、システムを安価に構成可能である。なお、サーバ3の記憶装置に代えて撮影画像を端末7の記憶装置に記憶しても良く、クラウドサービス用サーバの記憶装置に記憶しても良い。
このように構成すると、簡易な搬送用カート20を用いて人手で搬送可能な監視カメラ装置を提供できる。
このように構成すると、簡易な搬送用カート20を用いて人手で搬送可能な監視カメラ装置を提供できる。
また、本発明の第2の態様に係る監視カメラ装置は、例えば図1A、図1B、図4A、図4B及び図6に示すように、監視対象エリア内に異常が発生しないかを監視する監視カメラ11と、監視カメラ11を支持する支柱15と、撮影画像を公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に送出するためのルータ53と、監視カメラ11、ルータ53及び自らを動作させるための電力を供給する電源装置51と、監視カメラ11、支柱15、ルータ53及び電源装置51を搬送可能で、4輪ないし8輪の車輪付き手押し式の搬送用カート20とを備え、電源装置51は、作成された電力の一部を蓄積し、電源装置51が供給する電力が不足するときに蓄積した電力を供給する二次電池52を有し、監視カメラ11、支柱15、ルータ53及び電源装置51の全重量は40kg±20%、搬送用カート20の寸法は幅60±30%cm×長さ1m±30%である。
このように構成すると、監視カメラ、支柱、搬送用カート及び電源装置を含む全重量は40kg±20%、搬送用カート20の寸法は幅60±30%cm×長さ1m±30%であるので、簡易な搬送用カート20を用いて人手で搬送可能な監視カメラを提供できる。
このように構成すると、監視カメラ、支柱、搬送用カート及び電源装置を含む全重量は40kg±20%、搬送用カート20の寸法は幅60±30%cm×長さ1m±30%であるので、簡易な搬送用カート20を用いて人手で搬送可能な監視カメラを提供できる。
また、本発明の第3の態様に係る監視カメラ装置は、第1の態様又は第2の態様において、例えば図6に示すように、ルータ53は、監視カメラ11の撮影画像のデータを直接公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に送出する。
ここにおいて、撮影画像のデータには監視カメラ11のメモリ(例えばSDXメモリカード)に記憶されたデータを含むものとする。すなわち、直接送出は、外部のコンピュータや外部の記憶装置を通さない送出という意味である。
このように構成すると、監視カメラ11内臓のメモリに記憶された撮影画像を直接、公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に送出するので、比較的大容量の記憶装置を必要とせず、監視カメラ装置を簡易な構成にまとめられる。
ここにおいて、撮影画像のデータには監視カメラ11のメモリ(例えばSDXメモリカード)に記憶されたデータを含むものとする。すなわち、直接送出は、外部のコンピュータや外部の記憶装置を通さない送出という意味である。
このように構成すると、監視カメラ11内臓のメモリに記憶された撮影画像を直接、公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に送出するので、比較的大容量の記憶装置を必要とせず、監視カメラ装置を簡易な構成にまとめられる。
また、本発明の第4の態様に係る可搬型の監視カメラ装置は、第1の態様ないし第3のいずれかの態様に係る可搬型の監視カメラ装置において、例えば図4Bに示すように、電源装置51は太陽電池パネル61と二次電池62と商用電源63を利用可能であり、二次電池62は軽量で大蓄電容量の電池であり、ルータ53は監視カメラ11の撮影画像と二次電池62の充電状況を公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に送出するように構成されている。
このように構成すると、三資源利用電源を用いるので、永続使用が可能である。また、二次電池62として、軽量で蓄電容量が大きい電池を使用するので、搬送用カート20に搭載して搬送可能に構成できた。軽量で大蓄電容量の電池とは、例えば10±3kgで、12V×110A=1320Wの電池が望ましい。監視カメラの消費電力は平均0.5〜2w程度といわれており、3日間継続使用すると144Whrとなる。しかしながら、余裕を持たせて100Whr〜1kWhrに設定する。このためには、電力密度を大きくとれるリン酸鉄リチウムイオン電池を使用するのが好ましい。また、公衆無線通信網とは、公衆が使用可能な無線通信ネットワークをいい、例えばワイマックス通信網をいう。また、太陽電池パネルは折り畳み可能であっても良い。
また、本発明の第5の態様に係る可搬型の監視カメラ装置は、第1の態様に係る可搬型の監視カメラ装置において、例えば図3A及び図3Bに示すように、
車輪27はパンクレスタイヤであり、手押しハンドル25を離したときに車輪27に楔型のストッパ33が押えバネ34で付勢されて食い込むようになっている。
車輪27はパンクレスタイヤであり、手押しハンドル25を離したときに車輪27に楔型のストッパ33が押えバネ34で付勢されて食い込むようになっている。
このように構成すると、停止時に、車輪27に楔型のストッパ33が食い込むので、搬送用カート20がしっかり固定されて搬送用カート20に搭載された監視カメラ11の位置が動かないと共に、車輪27のパンクが避けられる。また、搬送用カート20がしっかり固定されるので、坂道でも搭載された監視カメラ11の位置が動かない。
また、本発明の第6の態様に係る監視カメラシステムは、例えば図6に示すように、第1又は第2の態様に係る可搬型の監視カメラ装置1とサーバ3と単数又は複数の端末7を備える監視カメラシステムであって、サーバ3は、監視カメラ11からの撮影画像を受信して自己の記憶装置に記憶可能であり、複数チャネルの画像を単数又は複数のモニタで同時に表示可能である。
ここにおいて、監視カメラ装置1を複数台有し、サーバ3や端末7で複数の監視カメラ装置1からの画像を閲覧できるように構成しても良い。またサーバ3から、監視カメラ11からの撮影画像の送出等を制御するための信号を監視カメラ11に、及び電源装置51を制御するための信号を電源装置51に送信しても良い。
このように構成すると、サーバ3で多地点の監視地点を監視でき、かつ監視カメラ11を制御できるので、効率的な監視ができる。
ここにおいて、監視カメラ装置1を複数台有し、サーバ3や端末7で複数の監視カメラ装置1からの画像を閲覧できるように構成しても良い。またサーバ3から、監視カメラ11からの撮影画像の送出等を制御するための信号を監視カメラ11に、及び電源装置51を制御するための信号を電源装置51に送信しても良い。
このように構成すると、サーバ3で多地点の監視地点を監視でき、かつ監視カメラ11を制御できるので、効率的な監視ができる。
本発明の第7の態様に係る可搬型の監視カメラ装置は、例えば図1A、図1B、図2A及び図2Bに示すように、監視カメラと、前記監視カメラを支持する支柱と、前記監視カメラに電力を供給する電源装置と、前記電源装置及び前記支柱を搭載する手押し式の搬送用カートとを備え、
前記搬送用カート20は姿勢調整機構40を備え、該姿勢調整機構40は、4つの車輪27と各車輪27に対応した4本の枢動軸41と、該枢動軸41周りに枢動可能な枢動アーム43と、該枢動アーム43に装着され上下方向にスライド可能なスライド棒46を有し、該スライド棒46の下端を設置面に接触させた状態で固定することによって、4つの車輪27は水平に維持され、且つ、支柱15は垂直に維持されるように構成されている。
前記搬送用カート20は姿勢調整機構40を備え、該姿勢調整機構40は、4つの車輪27と各車輪27に対応した4本の枢動軸41と、該枢動軸41周りに枢動可能な枢動アーム43と、該枢動アーム43に装着され上下方向にスライド可能なスライド棒46を有し、該スライド棒46の下端を設置面に接触させた状態で固定することによって、4つの車輪27は水平に維持され、且つ、支柱15は垂直に維持されるように構成されている。
本発明の第8の態様に係る可搬型の監視カメラ装置は、第7の態様に係る可搬型の監視カメラ装置において、例えば図3A及び図3Bに示すように、搬送用カート20には、車輪27をロックするための車輪ロック機構30が設けられ、該車輪ロック機構30は、支点32を有する手押しハンドル25と、支点32周りに枢動可能なアーム31と、該アーム31の下端に装着されたストッパ33と、アーム31に枢動力を付与する押えバネ34とを有し、車輪ロック装置がロック状態のとき、押えバネ34の弾性力によってストッパ33が車輪27に食い込み、非ロック状態のとき、押えバネ34の弾性力に抗してアーム31を枢動させることによってストッパ33が車輪27より離れるように構成されている。
本発明の第9の態様に係る可搬型の監視カメラ装置は、第7の態様に係る可搬型の監視カメラ装置において、例えば図2A及び図2Bに示すように、搬送用カート20には、車輪27の車幅を調節するための車幅調節装置が設けられ、該車幅調節装置は、2つの車軸の間に設けられた車幅調節ねじ39を有することを特徴とする。
本発明の第10の態様に係る可搬型の監視カメラ装置は、第7の態様に係る可搬型の監視カメラ装置において、
電源装置51はボックス型の本体50内に装着され、支柱15は支柱固定部材によって本体50に固定され、支柱15の下端は設置面に接触していることを特徴とする。
電源装置51はボックス型の本体50内に装着され、支柱15は支柱固定部材によって本体50に固定され、支柱15の下端は設置面に接触していることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第11の態様に係る可搬型の監視カメラ装置1は、例えば図1A、図1B、図4A、図4B及び図6に示すように、監視対象エリア内に異常が発生しないかを監視する監視カメラ11と、監視カメラ11を支持する支柱15と、監視カメラ11で撮影した撮影画像を公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に送出するためのルータ53と、監視カメラ11、ルータ53及び自らを動作させるための電力を供給する電源装置51と、監視カメラ11、支柱15、ルータ53及び電源装置51を搬送可能で、4輪ないし8輪の車輪27付き手押し式の搬送用カート20とを備え、電源装置51は、作成された電力の一部を蓄積し、電源装置51が供給する電力が不足するときに蓄積した電力を供給する二次電池62を有し、ルータ53は公衆無線通信網6(6A,6B,6C)に直接撮影画像のデータを送出するように構成されている。
このように構成すると、監視カメラ装置1側に撮影画像のデータを処理するためのコンピュータの設置を省略できるので、可搬型の監視カメラ装置を小型化できる。
このように構成すると、監視カメラ装置1側に撮影画像のデータを処理するためのコンピュータの設置を省略できるので、可搬型の監視カメラ装置を小型化できる。
本発明によれば、手で搬送可能であり且つどのような場所でも安定的に設置可能な監視カメラ装置及びそれを用いた監視システムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
図1A及び図1Bを参照して本発明に係る可搬型の監視カメラ装置の例を説明する。図1Aは本発明に係る可搬型の監視カメラ装置の側面構成の例を示す模式図である。図1Bは本発明に係る可搬型の監視カメラ装置の平面構成の例を示す模式図である。図1Aは、可搬型の監視カメラ装置1を、道路等の設置面2に設定した状態を示す。可搬型の監視カメラ装置1は、監視カメラ11と、監視カメラ11を支持する支柱15と、手押し式の搬送用カート20と、手押し式の搬送用カート20に搭載された本体50と、太陽電池パネル61とを有する。本体50には公衆無線通信網に接続可能なルータが搭載されており、本体50からは公衆無線通信用アンテナ54が突出している。本体50の構成は、後に説明する。
監視カメラ11は取付部材13によって支柱15の先端に装着される。取付部材13は典型的には搭載板であるが、座金であってもよい。支柱15は、支柱固定部材19によって本体50に固定される。支柱15の下端15Aは設置面2に到達している。監視カメラ11、取付部材13及び支柱15の重量は、設置面2によって支持される。支柱15には高さ調節ねじ17が設けられている。高さ調節ねじ17により支柱15の高さを調節することができる。監視カメラ11の高さは、遠方も監視できるように例えば支柱15の下端15Aから4.5mの高さに設置可能である。監視カメラ11はケーブル11Aを介して本体50に接続されている。太陽電池パネル61はケーブル61Aを介して本体50に接続されている。
手押し式の搬送用カート20は、枠部材21と床部材23と手押しハンドル25と4つの車輪(パンクレスタイヤ)27とを有する。4つの車輪の代わりに、2つの車輪を1組として4組の車輪(合計8つの車輪)を設けてもよい。即ち、車輪は4個または8個であってよい。枠部材21と床部材23と手押しハンドル25は例えばパイプ部材によって形成され、一連連結されている。
手押し式の搬送用カート20は、停止時に車輪27をロックするための車輪ロック機構30と、支柱15を垂直に保ち監視カメラ11の姿勢を一定に保持する姿勢調整機構40を有する。車輪ロック機構30は、アーム31とその下端に設けられたストッパ33を有する。アーム31は、移動時には押え棒26によって手押しハンドル25に固定されている。車輪ロック機構30の詳細については後に説明する。
次に、姿勢調整機構40について説明する。手押し式の搬送用カート20には、4つの姿勢調整機構40が設けられている。姿勢調整機構40は、枢動軸41、枢動アーム43、及び、スライド棒46を有する。スライド棒46の下部には、ばね48が装着され、下端には、プラスチックキャップ47が装着されている。図1Bに示すように、姿勢調整機構40は左右対称的に設けられている。枢動軸41は車輪27に隣接して設けられている。枢動アーム43は、枢動軸41周りに枢動可能である。スライド棒46は、枢動アーム43の先端で上下方向にスライド可能である。スライド棒46の上下方向の位置を調節することによって、枢動アーム43を水平に保持することができる。即ち、支柱15を垂直に保ち監視カメラ11の姿勢を一定に保持することができる。プラスチックキャップ47は設置面2の上に配置される。
監視カメラ11による監視時には、手押し式の搬送用カート20を所定の位置に固定して組み立てる。即ち、枢動アーム43を枢動させて、4つの枢動アーム43を「×」字状に拡げることができる。支柱15に監視カメラ11を取り付ける。例えば支柱固定部材19を用いて支柱15を本体50に固定する。必要に応じて監視カメラ11の取り付け位置近傍から3本の固定用ワイヤを地面に引っ張って(約120度間隔)、固定し支柱15が動かないようにする。支柱15が垂直になるように、スライド棒46の上下方向の位置を調節し、固定する。
搬送時には、監視カメラ11、支柱15を分解し、搬送用カート20に搭載される。4つの枢動アーム43を枢動させてスライド棒46を枠部材21に近い位置に配置する。本実施例では、搬送用カート20の寸法を60cm×1m以下である。更に、本体50は20kg以下、太陽電池パネル61は約10kg、搬送用カート20は4〜5kg、監視カメラ11と支柱15は約3kgである。従って、全重量を40kg以下に調整した。これにより、小型軽量となり、しかも永続使用できる電源を搭載して、人手で搬送可能な監視カメラ及びそれを用いた監視システムを提供できる。また、幅、65cmの狭い通路でも通過可能である。ここで、小型軽量にしたことが極めて重要であり、搬送用カートに搭載して人手で搬送可能になった。
監視カメラ11は、電源の取れないところでも使用が可能な完全独立型(電源不要・光線不要)の可搬型の監視カメラである。監視カメラ11はIPカメラであってもよい。IPカメラとは、ネットワークカメラとも呼ばれ、有線や無線LANにより遠隔制御可能なビデオカメラの形態をいう。映像配信、視界(取り付け台の向き・位置)の制御、可変焦点レンズの焦点合わせ、倍率調整等はネットワークを介して行う。監視カメラ11には、SD(エスディー)メモリカード12が装填されている。ここでSDメモリカード12は、ミニSDカード及びマイクロSDカードを含むものとする。SDメモリカード12には少なくとも数日間の画像を格納することができる。
図2A及び図2Bを参照して、姿勢調整機構40を実際に利用する方法を詳細に説明する。図2A及び図2Bは、姿勢調整機構40の動作を説明するために、手押し式の搬送用カート20の一部のみを示し、本体50、支柱15等の図示を省略している。姿勢調整機構40は、枢動軸41、枢動アーム43、及び、スライド棒46を有する。スライド棒46の下部には、ばね48が装着され、下端には、プラスチックキャップ47が装着されている。
図2Aでは、設置面2が略水平であるが、図2Bでは、設置面2が傾斜している。本実施形態によると、車軸29が水平となるように、両側のスライド棒46を上下に移動させることができる。従って、設置面2が傾斜した場合でも、手押し式の搬送用カート20を水平な姿勢に保持することができる。従って、設置面2が傾斜した場合でも、支柱15を垂直に保持し、監視カメラ11の姿勢を水平に保持することができる。
更に、図示のように、2つの車軸29の間に車幅調節ねじ39が設けられている。車幅調節ねじ39は、2つの車輪を支持する支持部材の間に設けられている。車幅調節ねじ39によって、両側の車輪27の間の距離を調節することができる。例えば、設置面2に凹凸がある場合に、車輪27の位置を凹凸の位置からずらせることができる。
図3A及び図3Bを参照して、車輪ロック機構30を説明する。図示のように、車輪ロック機構30は、アーム31と、その下端に設けられたストッパ33と、を有する。アーム31は手押しハンドル25に設けられた支点32周りに枢動可能である。アーム31の下部は、押えバネ34に接続されている。押えバネ34は枠部材21又は床部材23に装着されている。押えバネ34によってアーム31は支点32周りに、反時計方向(図示の矢印の方向)に付勢されている。
図3Aは、車輪27がロックされていない状態を示す。楔状のストッパ33は車輪27より離れている。アーム31の上端と手押しハンドル25の上端は、押え棒26によって固定されている。この状態で、手押し式の搬送用カート20を移動させることができる。
図3Bは、車輪27がロックされている状態を示す。ストッパ33は車輪27に食い込んでいる。車輪27は厚めのゴムを使用したパンクレスタイヤである。この状態では手押し式の搬送用カート20を移動させることができない。
図3Aのロック解除状態から図3Bのロック解除状態に移行するには、押え棒26を外せばよい。アーム31は、押えバネ34の付勢力により反時計方向に回動する。楔型のストッパ33が車輪27に食い込み、車輪が固定される。搬送用カート20に搭載された監視カメラ11の位置が動かないと共に、車輪27のパンクが避けられる。また、坂道でも車輪27及び搭載された監視カメラ11の位置が動くことはない。図3Bのロック状態から図3Aのロック解除状態に移行するには、アーム31を、押えバネ34の付勢力に抗して時計方向に枢動させる。楔型のストッパ33が車輪27より離れる。そこで、押え棒26を、アーム31の上端と手押しハンドル25の上端の間に挿入し、アーム31を固定する。車輪27は自由に回転可能となる。手押しハンドル25の上端を手で掴み、手押し式の搬送用カート20を移動させることができる。
図4Aを参照して、本体50の構成を説明する。本体50は、電源装置51と公衆無線通信網6(6A,6B及び6C)(図6参照)に接続可能なルータ53を有する。電源装置51については後に図4Bを参照して説明する。ルータ53は、例えば、WiMAX6Bを利用して、通信・遠隔管理(撮影画像・電池残量)を行う。ルータ53は公衆無線通信用アンテナ54を備える。
図4Bを参照して、電源装置51について説明する。電源装置51は、太陽電池(ソーラー)パネル61、二次電池(蓄電池)62、商用電源63に接続するためのアダプタと電源切替制御部64を有する。電源切替制御部64は、二次電池(蓄電池)62、太陽電池パネル61、及び、商用電源63の3つの電源を切り替えて監視カメラ装置1の各機器65(ルータ53、監視カメラ11、制御部を含む)に接続可能である。また、二次電池(蓄電池)62を太陽電池パネル61又は商用電源63に接続可能である。電源切替制御部64は3つの電源の切替と二次電池62のチャージ制御を行う。本実施形態では、電源として、太陽電池パネル61、二次電池(蓄電池)62、商用電源63の3ウエイ(3資源利用)電源での使用が可能である。つまり、常時どこでも使用可能であり、電源切れにならないように担保している。商用電源63を使用できるところでは、商用電源63を使用でき、ないところでは太陽電池パネル61で自然エネルギー発電を用い、さらに、太陽が出てないときでも、二次電池62に充電した電気を用いて、常時電気を使用可能としている。商用電源63からのアダプタは商用110Vを直流12Vに変換する。
二次電池62のチャージ制御は、例えばMPPT(Maximum Power Point Tracking)方式で行う。すなわち、最大電力点追従方式と称され、気象条件等の変化で常に変動する最適動作点に追従して動作する。これにより、常時、最適動作点でのチャージ制御が行われる。
二次電池62として、軽量で大蓄電容量の電池を使用する。軽量で大蓄電容量の電池とは、例えば10±5kgで、12V×110A=1320Wの電池が望ましい。監視カメラ11の消費電力は平均0.5〜2W程度といわれており、3日間継続使用すると144Whrとなる。しかしながら、余裕を持たせて100Whr〜1kWhrに設定する。例えばリン酸鉄リチウム二次電池を使用できる。リチウムイオン二次電池は、正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う二次電池である。典型的には正極にリチウム遷移金属複合酸化物、負極に炭素材料(黒鉛等)、電解質に有機溶媒等の非水電解質を用いる。エネルギー密度が高く(例えば100〜200Whr/kg)、サイクル寿命が長い(例えば1000〜2000サイクル)。かかる長寿命はディープサイクルといわれる。正極自体がリチウムを含有するので、負極にリチウム金属を用いる必要がなく安全である。
リン酸鉄リチウム二次電池は、陽極にリン酸鉄リチウムを用いる。リン酸鉄リチウム二次電池は、エネルギー密度では、コバルト酸リチウム二次電池やマンガン酸リチウム二次電池にやや劣るが、リン酸鉄リチウムは結晶構造が強固で熱安定性が高く、サイクル寿命が長い。本実施例では、寿命を長く保つ、小型軽量化ができるという観点でリン酸鉄リチウム電池を選んだ。尚、リチウム電池にはバッテリーマネージメントシステム(BMS)が設けられている。無充電期間を太陽電池(ソーラー)パネル61なしで例えば3日間継続使用可能とし、リン酸鉄リチウム電池の重量を例えば10±5kgとする。小型軽量化により、後述する搬送用カートに搭載しての搬送が容易になった。これにより、本実施例によれば、簡易な搬送用カートを用いて人手で搬送可能な監視カメラ及びそれを用いた監視カメラシステムを提供できる。なお、6日間継続使用可能とすることも可能である。
図5を参照して、太陽電池パネル61について説明する。太陽電池パネル61は周囲の日当たりの良い場所に置かれる。太陽電池パネル61は、例えば、60cm×90cm、約10kgで、大容量100W仕様、2つに折り畳んで、取手を把持して持ち運び可能である。また、搬送用カート20に積載可能である。晴天で3日間電流110Aで使用可能である。太陽電池パネル61は2つ折りにされて搬送用カート20に搭載される。
実施例1では、監視カメラ装置1は1台の監視カメラ11を備える場合を説明したが、複数台の監視カメラ11を並列に設置して複数の場所から監視できるようにしても良い。また、実施例1では、電源は3ウエイ電源の例を説明したが、さらに、第2の二次電池(蓄電池)等を搭載したものでも良い。また、カーブを曲がりやすくするために、前輪を車軸で連結せず、独立して垂直軸の周りに回転可能に構成されていても良い。その他、監視カメラ、電源、本体の寸法、その他の仕様は適宜変更可能である。
実施例1では、手押し式の搬送用カート20を所定の位置に固定した状態で、監視カメラ装置1による監視を行った。しかしながら、手押し式の搬送用カート20を移動させながら、監視カメラ装置1により監視を行ってもよい。即ち、肉眼による監視と同時に監視カメラによって監視してもよい。搬送用カート20には車輪27がついているので、搬送用カート20を移動しながらのパトロールができる。これにより、例えばホーム上をパトロールして、ホームや線路の異常を監視可能である。また、ホームに設置された固定の監視カメラで撮影できない場所を監視可能である。また、通路を確保できれば、商店内部のパトロールも可能である。また、搬送用カートを電車や自動車に車載してのパトロールも可能である。
図6を参照して、本発明による監視カメラシステムの例を説明する。監視カメラシステムは、複数の監視カメラ装置1とサーバ3を含む。監視カメラ装置1は、図1A、図1B、図4A及び図4Bを参照して説明した。ここでは、監視カメラ装置1の構成のうち、監視カメラ11とルータ53のみを図示する。サーバ3は例えばCMS(コンテンツマネジメントシステム)機能を有する。CMS機能とは、テキストや画像等のデータ情報のみ入力することで、撮影画像をHTML編集可能な機能である。すなわち、簡単にWebサイトを更新可能な機能である。
監視カメラ装置1は、公衆無線通信網6(基地局6AとWiMAX6B、及び、インターネット6C)に接続され、更に、サーバ3に接続されている。従って、監視カメラ装置1によって撮像された画像は、監視カメラ11のSDメモリカードに記憶されると同時に、サーバ3の記憶装置に格納される。本例では、監視カメラ装置1から撮影画像を、公衆無線通信網6(6A,6B及び6C)を介してサーバ3に送信する際に、直接撮影画像のデータを送信するように構成されている。例えば、監視カメラ11の記憶機能を使用し、記憶された分を順次送信する。そして、送信の負荷を削減するために、例えば、動画そのものではなく一定間隔を置いたフレーム画像を送信する、画像の解像度を幾分落とす等の工夫をする。このように構成すると、監視カメラ装置1側に撮影画像のデータを送信するためのコンピュータの設置を省略できるので、可搬型の監視カメラ装置を小型化できる。端末7は、サーバ3の記憶装置に格納された画像を視聴することができる。なお、サーバ3の記憶装置に代えて端末7の記憶装置に記憶しても良く、クラウドサービス用サーバの記憶装置に記憶しても良い。
公衆無線通信網として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)がある。これは、無線通信技術の規格の1つであり、中長距離エリアをカバーする無線通信を目的としている。WiMAXには、(固定)WiMAXとモバイルWiMAXがある。(固定)WiMAXは11GHz帯を、モバイルWiMAXは6GHz帯を用いる。最大速度は共に75Mbps、セル半径は、それぞれ、2〜10km、1〜3kmである。このため、監視カメラ装置1は、ルータ53及び制御部において動画撮影機能、撮影された動画像をNTSC−J(アナログカラーテレビ放送の標準規格の日本版)等の映像信号に変換する機能、映像信号を公衆無線通信網6(6A,6B、6C)を介してサーバ3の記憶装置に画像を送信する機能を有する。
図7に監視カメラ装置1を鉄道沿線に沿って設置する例を示す。本実施形態では、鉄道の線路5の近くに既存の固定型監視カメラ装置4に加えて可搬型の監視カメラ装置1を設置する。監視カメラ装置1、4は、無線対応型の監視カメラである。監視カメラ装置1、4によって撮像された画像は公衆無線通信網6B及び基地局6Aを介してサーバ3(図6参照)に送信され、サーバ3の記憶装置に記憶される。なお、サーバ3の記憶装置に代えて端末7の記憶装置に記憶されても良く、クラウドサービス用サーバの記憶装置に記憶されても良い。
可搬型の監視カメラ装置1の場合、手押し式の搬送用カート20に支柱15を固定し、支柱15の下端を地面に接触させて固定し、必要に応じて3本の固定用ワイヤ19Aを地面に引っ張って(約120度間隔)、固定し支柱15が動かないようにする。これにより、所定の時間、監視カメラ装置1を固定して、監視することができる。路面が平でない場所、搬送用カートを置けない狭い場所での監視も可能になる。
可搬型の監視カメラ装置1は実施例1と同様であり、簡易な搬送用カート20を用いて人手で搬送可能な監視カメラ及びそれを用いた監視カメラシステムを提供できる。例えば、過去に事故が発生した地点等を監視できる。なお、地上に設置する代わりに列車に監視カメラ装置1を搭載しても良い。この場合には、線路上の倒木や落石を監視できる。
本例では、複数の無線対応型の監視カメラ装置1、4によって、線路、駅のホーム、切替工事の現場、保守作業の現場等を監視できる。図6を参照して説明したように、各端末7は、複数個所に設置した監視カメラ装置1の映像を単数又は複数のモニタに写して管理できる。例えば1〜16の監視カメラ装置1の映像を各端末7のモニタに写して管理する。複数のモニタ画面を同時に使用すること、画面を切り替えて使用することも可能である。また、サーバ3は、二次電池62の残量を監視し、チャージコントローラを制御して監視カメラに供給する電源の切り替え等を行うことができる。
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は以上の実施の形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、実施の形態に種々の変更を加えられることは明白である。
例えば、以上の実施例では鉄道線のホームや線路の監視等を行う例等を説明したが、道路の監視、盗難の監視、テロの監視、痴呆症患者の行動の監視等に使用しても良い。また、監視カメラの性能、設置位置、設置期間、制御する監視カメラの個数、監視カメラの寸法等は適宜選択可能である。また、以上の実施例では監視カメラで撮影した撮影画像を公衆無線通信網に送出する例について説明したが、無線LANに送出しても良い。また、有線の通信網や有線LANを使用することも可能である。
本発明は、監視カメラに利用可能である。
1…可搬型の監視カメラ装置、2…設置面、3…データサーバ、4…固定型監視カメラ装置、5…線路、6…公衆無線通信網、6A…基地局、6B…WiMAX、6C…インターネット、7…端末、11…監視カメラ、11A…ケーブル、12…SDメモリカード、13…取付部材、15…支柱、15A…下端、支柱17…高さ調節ねじ、19…支柱固定部材、19A…固定用ワイヤ、20…手押し式の搬送用カート、21…枠部材、23…床部材、25…手押しハンドル、26…押え棒、27…車輪(パンクレスタイヤ)、29…車軸、30…車輪ロック機構、31…アーム、32…支点、33…ストッパ、34…押えバネ、38…固定部材、39…車幅調節ねじ、40…姿勢調整機構、41…枢動軸、43…枢動アーム、46…スライド棒、47…プラスチックキャップ、48…ばね、50…本体、51…電源装置、53…ルータ、54…アンテナ、61…太陽電池(ソーラー)パネル、61A…ケーブル、62…二次電池(リン酸鉄リチウム電池)、63…商用電源、64…電源切替制御部、65…各機器
Claims (11)
- 監視対象エリア内に異常が発生しないかを監視する監視カメラと;
前記監視カメラを支持する支柱と;
撮影画像を公衆無線通信網に送出するためのルータと;
前記監視カメラ、前記ルータ及び自らを動作させるための電力を供給する電源装置と;
前記監視カメラ、前記支柱、前記ルータ及び前記電源装置を搬送可能で、手押しハンドルを備え4輪ないし8輪の車輪付き手押し式の搬送用カートとを備え;
前記電源装置は、作成された電力の一部を蓄積し、前記電源装置が供給する電力が不足するときに蓄積した電力を供給する二次電池を有し;
前記手押し式の搬送用カートは前記手押しハンドルをロック用のストッパが付されたアームに固定して移動可能であり、前記手押しハンドルを前記アームから解放し、前記ストッパで車輪をロックさせることにより停止可能であり、ロック状態では坂道でも移動しないように構成されている;
可搬型の監視カメラ装置。 - 監視対象エリア内に異常が発生しないかを監視する監視カメラと;
前記監視カメラを支持する支柱と;
撮影画像を公衆無線通信網に送出するためのルータと;
前記監視カメラ、ルータ及び自らを動作させるための電力を供給する電源装置と;
前記監視カメラ、前記支柱、前記ルータ及び前記電源装置を搬送可能で、4輪ないし8輪の車輪付き手押し式の搬送用カートとを備え;
前記電源装置は、作成された電力の一部を蓄積し、前記電源装置が供給する電力が不足するときに蓄積した電力を供給する二次電池を有し;
前記監視カメラ、前記支柱、前記ルータ及び前記電源装置の全重量は40kg±20%、搬送用カート20の寸法は幅60±30%cm×長さ1m±30%である;
可搬型の監視カメラ装置。 - 前記ルータは、前記監視カメラの撮影画像データを直接前記公衆無線通信網を介して前記サーバに送出する;
請求項1又は請求項2に記載の可搬型の監視カメラ装置。 - 前記電源装置は太陽電池パネルと前記二次電池と商用電源を利用可能であり、前記二次電池は軽量で大蓄電容量の電池であり、前記ルータは前記監視カメラの撮影画像と前記二次電池の充電状況を公衆無線通信網に送出するように構成されている;
請求項1から3のいずれか1項に記載の可搬型の監視カメラ装置。 - 前記車輪はパンクレスタイヤであり、前記手押しハンドルを離したときに前記車輪に楔型のストッパがバネで付勢されて食い込むようになっている;
請求項1に記載の可搬型の監視カメラ装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の可搬型の監視カメラ装置とサーバと単数又は複数の端末を備える監視カメラシステムであって;
前記サーバは、監視カメラからの撮影画像を受信して自己の記憶装置に記憶可能であり、複数チャネルの画像を単数又は複数のモニタで同時に表示可能である;
監視カメラシステム。 - 監視カメラと、前記監視カメラを支持する支柱と、前記監視カメラに電力を供給する電源装置と、前記電源装置及び前記支柱を搭載し、4つの車輪を備えた手押し式の搬送用カートとを備え、
前記搬送用カートは姿勢調整機構を備え、該姿勢調整機構は、前記4つの車輪に対応した4本の枢動軸と、該枢動軸周りに枢動可能な枢動アームと、該枢動アームに装着され上下方向にスライド可能なスライド棒を有し、該スライド棒の下端を設置面に接触させた状態で固定することによって、前記4つの車輪は水平に維持され、且つ、前記支柱は垂直に維持されるように構成されている;
可搬型の監視カメラ装置。 - 前記搬送用カートには、前記車輪をロックするための車輪ロック機構が設けられ、該車輪ロック機構は、支点を有する手押しハンドルと、前記支点周りに枢動可能なアームと、該アームの下端に装着されたストッパと、前記アームに枢動力を付与する押えバネと、を有し、前記車輪ロック装置がロック状態のとき、前記押えバネの弾性力によって前記ストッパが前記車輪に食い込み、非ロック状態のとき、前記押えバネの弾性力に抗して前記アームを枢動させることによって前記ストッパが前記車輪より離れるように構成されている;
請求項7に記載の可搬型の監視カメラ装置。 - 前記搬送用カートには、前記車輪の車幅を調節するための車幅調節装置が設けられ、該車幅調節装置は、2つの車軸の間に設けられた車幅調節ねじを有することを特徴とする;
請求項7に記載の可搬型の監視カメラ装置。 - 前記電源装置はボックス型の本体内に装着され、前記支柱は支柱固定部材によって前記本体に固定され、前記支柱の下端は設置面に接触していることを特徴とする;
請求項7に記載の可搬型の監視カメラ装置。 - 監視対象エリア内に異常が発生しないかを監視する監視カメラと;
前記監視カメラを支持する支柱と;
撮影画像を公衆無線通信網に送出するためのルータと;
前記監視カメラ、前記ルータ及び自らを動作させるための電力を供給する電源装置と;
前記監視カメラ、前記支柱、前記ルータ及び前記電源装置を搬送可能で、4輪ないし8輪の車輪付き手押し式の搬送用カートとを備え;
前記電源装置は、作成された電力の一部を蓄積し、前記電源装置が供給する電力が不足するときに蓄積した電力を供給する二次電池を有し;
前記ルータは前記公衆無線通信網に直接前記撮影画像のデータを送出するように構成されている;
可搬型の監視カメラ装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3716239A1 (fr) * | 2019-03-26 | 2020-09-30 | Alcom Technologies | Dispositif de détection d'intrusion par vision infrarouge et procédé de sécurisation |
CN113671865A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-11-19 | 广东九潮建设有限公司 | 一种市政施工监测装置 |
CN113923407A (zh) * | 2021-09-30 | 2022-01-11 | 北京帮安迪信息科技股份有限公司 | 一种用于内部防爆预测试的移动视频监控终端设备样机 |
KR20220000623U (ko) * | 2020-09-09 | 2022-03-16 | 주식회사 케이티엔지니어링 | 전자기기 거치대 |
CN115567683A (zh) * | 2022-08-10 | 2023-01-03 | 张建昌 | 一种工程管理监测用远程视频监控装置 |
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2017
- 2017-04-04 JP JP2017074824A patent/JP2018182399A/ja active Pending
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