JP2018181687A - 粒子線加速器および粒子線治療装置 - Google Patents

粒子線加速器および粒子線治療装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ビーム取り出し効率を従来より高めた粒子線加速器、粒子線治療装置を提供する。【解決手段】円盤状の上リターンヨーク4,下リターンヨーク5および上リターンヨーク4,下リターンヨーク5の円盤状の面に固定された一対の上部磁極8,下部磁極9を有しており、上部磁極8,下部磁極9の間にイオンビームを周回させ加速させる空間が形成され、上部磁極8,下部磁極9が、イオンビームの周回する軌道に沿って複数の凹部21〜24および凸部31〜34を有するとともに、イオンビームの周回する軌道が形成する水平対称面2に対して面対称、かつ水平対称面2に垂直な垂直面の一つに面対称になっている磁石装置1を備え、上部磁極8,下部磁極9の凹部21〜24の間の磁極間隔101〜103が異なるものがある。【選択図】 図5

Description

本発明は、粒子線加速器および粒子線治療装置に関する。
本発明の背景技術として特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、エネルギーが異なるイオンビームを効率良く出射できる加速器として、リターンヨークと真空容器を有し、入射用電極が、真空容器の中心軸よりも、リターンヨーク内のビーム出射経路の入口側に配置され、磁極が、リターンヨーク内で入射用電極の周囲において入射用電極から放射状に配置され、凹部が、リターンヨークの周方向で磁極と交互に配置され、真空容器内において、入射用電極を中心とする複数のビーム周回軌道が存在する軌道同心領域、及びこの領域の周囲に、入射用電極から偏心した複数のビーム周回軌道が存在する軌道偏心領域が形成され、軌道偏心領域では、入射用電極とビーム出射経路の入口の間でビーム周回軌道が密になり、入射用電極を基点にしてビーム出射経路の入口の180°反対側でビーム周回軌道相互間の間隔が広くなる加速器が記載されている。
国際公開第2016/092621号
エネルギーが異なるビームを効率よく出射するためのサイクロトロン型の加速器が提案されている。このようなサイクロトロン型の加速器の一例として、上述した特許文献1に記載の加速器がある。
特許文献1の加速器では、エネルギーの異なる各ビーム軌道の位置関係が略同心円状ではなく、低エネルギーから高エネルギーにかけて、ビーム軌道中心がある直線状を一方向に移動していく。このため、隣接するビーム軌道の間隔(ターンセパレーション)が狭まる集約領域と、逆に広がる離散領域がビーム周回方向において異なる位置にある。すなわち、高エネルギービームのターンセパレーションが略同心円状のビーム軌道よりも増大する領域があるため、所望のエネルギーとなったビームを取出すための磁場、電場を所望のエネルギーのビームに対しいて印加しやすく、ビームを選択的に取り出すことが容易となる。
上述の特許文献1では、集約領域と離散領域を持つビーム軌道を実現するための磁場分布(図10)、ならびにその磁場分布を実現するための磁極形状(図30)について開示されている。特許文献1の技術によるビーム取り出しは、ビーム取り出しに散乱体を必要とする方法よりも取り出し効率が向上する。
このように、ビームの取り出し効率をさらに向上させるためには、ビーム集約領域の狭小化と離散領域の拡大化が有効である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ビーム取り出し効率を従来より高めた粒子線加速器、粒子線治療装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、粒子線加速器であって、リターンヨークおよび前記リターンヨークの平らかな面に固定された一対の磁極を有しており、前記一対の磁極の間にイオンビームを周回させ加速させる空間が形成され、前記一対の磁極が、前記イオンビームの周回する軌道に沿って複数の凹凸構造を有するとともに、前記イオンビームの周回する軌道が形成する軌道面に対して面対称、かつ前記軌道面に垂直な垂直面の一つに面対称になっている磁石装置を備え、前記複数の一対の磁極の凹構造部分の間の距離が異なるものがあることを特徴とする。
本発明によれば、ビーム取り出し効率を従来より高めた粒子線加速器、粒子線治療装置を提供することができる。
実施例1における粒子線治療装置の構成図である。 実施例1における粒子線治療装置の加速器内に配置された磁石装置の斜視図である。 実施例1における粒子線治療装置の加速器内に配置された磁石装置の断面図である。 実施例1における粒子線治療装置の加速器内に配置された磁石装置の磁極面の平面図である。 図4に示す磁石装置の磁極のビーム軌道に沿った断面図である。 一般的なセクター型サイクロトロン用磁石装置の磁極面の平面図である。 一般的なセクター型サイクロトロン用磁石装置の磁極のビーム軌道に沿った断面図である。 一般的なセクター型サイクロトロン用磁石装置におけるビーム軌道を偏心させた公知の加速器用磁石装置の磁極面の平面図である。 実施例1における加速器用の磁石装置においてビーム軌道を偏心させない場合の磁極面の平面図である。 図9に示す磁極のビーム軌道に沿った断面図である。 実施例2における磁石装置の磁極面の平面図である。 図11に示す磁石装置の磁極のビーム軌道に沿った断面図である。
以降で、本発明の粒子線加速器および粒子線治療装置の実施例を、図面を用いて説明する。
<実施例1>
本発明の粒子線加速器および粒子線治療装置の実施例1を、図1乃至図10を用いて説明する。まず、図1を用いて粒子線治療システムの構成を説明する。
図1において、粒子線治療装置1001は、建屋(図示省略)内に配置されて建屋の床面に設置される。この粒子線治療装置1001は、イオンビーム発生装置1002、ビーム輸送系1013、回転ガントリー1006、照射装置1007および制御システム1065を備えている。イオンビーム発生装置1002は、イオン源1003及びイオン源1003が接続される加速器(粒子線加速器)1004を有する。
ビーム輸送系1013は、照射装置1007に達するビーム経路1048を有している。このビーム経路1048には、加速器1004から照射装置1007に向かって、複数の四極電磁石1046、偏向電磁石1041、複数の四極電磁石1047、偏向電磁石1042、四極電磁石1049,1050、および偏向電磁石1043,1044がこの順に配置されて構成されている。ビーム輸送系1013のビーム経路1048の一部は、回転ガントリー1006に設置されており、偏向電磁石1042、四極電磁石1049,1050および偏向電磁石1043,1044も回転ガントリー1006に設置されている。ビーム経路1048は、加速器1004に設けられた出射チャネル1019に接続される。
回転ガントリー1006は、回転軸1045を中心に回転され、照射装置1007を回転軸1045の周りで旋回させる回転装置である。
照射装置1007は、2台の走査電磁石(イオンビーム走査装置)1051,1052、ビーム位置モニタ1053および線量モニタ1054を備えている。走査電磁石1051,1052、ビーム位置モニタ1053および線量モニタ1054は、照射装置1007の中心軸、すなわち、ビーム軸に沿って配置されている。走査電磁石1051,1052、ビーム位置モニタ1053および線量モニタ1054は照射装置1007のケーシング(図示省略)内に配置され、ビーム位置モニタ1053及び線量モニタ1054は走査電磁石1051,1052の下流に配置される。走査電磁石1051はイオンビームを照射装置1007の中心軸に垂直な平面内において偏向させてy方向に操作し、走査電磁石1052はイオンビームをその平面内において偏向させてy方向と直交するx方向に走査する。
照射装置1007は、回転ガントリー1006に取り付けられており、偏向電磁石1044の下流に配置される。患者1056が横たわる治療台1055が、照射装置1007に対向するように配置される。
制御システム1065は、中央制御装置1066、加速器・輸送系制御装置1069、走査制御装置1070、回転制御装置1088およびデータベース1072を有する。中央制御装置1066は、中央演算装置(CPU)1067およびCPU1067に接続されたメモリ1068を有する。加速器・輸送系制御装置1069、走査制御装置1070、回転制御装置1088およびデータベース1072は、CPU1067に接続されている。粒子線治療装置1001は治療計画装置1073を有しており、治療計画装置1073はデータベース1072に接続されている。
ビーム電流測定装置1098は、移動装置1017および位置検出器1039を含んでいる。
高周波電源1036は、加速器1004内に設置された高周波加速電極(図示省略)に導波管1010を通じて電圧を印加し、イオンビームを加速する。
次に、図2から図5を用いて、加速器1004に用いる磁石装置1の構造を説明する。図2は、磁石装置1の斜視図である。
図2に示すように、加速器1004は、磁石装置1によってその外殻が形成される。
磁石装置1は、鉛直方向から見て略円盤状の形状を成す上リターンヨーク4と下リターンヨーク5とを主な構成として有しており、これら上リターンヨーク4と下リターンヨーク5は、水平対称面(軌道面)2に対してほぼ上下対称な形状を有している。この水平対称面2は、おおむね磁石装置1の鉛直方向中心を通り、加速中のイオンが描く軌道に対して平行な面である。また上リターンヨーク4と下リターンヨーク5は、水平対称面2に垂直であり、かつおおむね磁石装置1の水平対称面2に対する中心を通過する平面である垂直対称面3に対して面対称な形状をしている。なお、図2では水平対称面2の磁石装置1に対する交差部分を一点鎖線、垂直対称面3の磁石装置1に対する交差部分を破線で示している。
図3は、磁石装置1の垂直対称面3による断面図である。図3に示すように、上リターンヨーク4と下リターンヨーク5に囲まれた空間内にはコイル6が水平対称面2に対して面対称に配置されている。
コイル6は、図1に示したコイル引出配線1022によってコイル励磁用電源1057に接続されている。上リターンヨーク4および下リターンヨーク5に囲まれた空間内のコイル6の内側には真空容器7が設けられている。
真空容器7の内部には、上リターンヨーク4の下リターンヨーク5に対向する面には上部磁極8が、下リターンヨーク5の上リターンヨーク4に対向する面には下部磁極9が、それぞれ水平対称面2に対して面対称に配置されており、それぞれ上リターンヨーク4と下リターンヨーク5と結合されている。イオンビームを周回させ加速させる空間は、これら上部磁極8と下部磁極9の間に形成される。
また、水平対称面2に対して面対称に取り出し用電磁石12,13が配置されている。取り出し用電磁石12,13は、図1に示した取り出し用電磁石引出配線1023によって取り出し用電磁石電源1040に接続されている。取り出し用電磁石12,13に電流を通電して磁場を付加することで、ビーム軌道が平衡軌道から変化し、図1に示した出射チャネル1019にビームが到達するようになる。出射チャネル1019は電磁石(図示省略)を備えており、図1に示した出射チャネル用電源1082に接続されている。出射チャネル用電源1082から出射チャネル1019に備えられた電磁石に電流を通電することで、出射チャネル1019に到達したイオンビームが整えられ、ビーム輸送系1013へと送られる。
磁石装置1は水平対称面2に対して上下対称の構造であるため、以下では、下部磁極9の磁極面10について図4および図5を用いて詳細に説明する。図4は、磁極面10を水平対称面2から見た平面図である。図5は、図4に示したビーム軌道51に沿った上部磁極8および下部磁極9の断面図である。
下部磁極9の磁極面10には、図4に示すように、イオンビームの周回するビーム軌道51,52,53の周回方向にわたって実線で示す凹部21,22,23,24と凸部31,32,33,34が交互に配置されており、垂直対称面3に対して面対称になっている。凹部23の直上には取り出し用電磁石13が配置されている。なお、図から明らかのように本実施例の磁石装置1の構造においては、上部磁極8および下部磁極9は、イオンビームの周回する軌道に沿って複数の凹凸構造を有するとともに、ビーム軌道が形成する軌道面に対して面対称、かつ面対称となる軌道面に垂直な面は垂直対称面3一つのみが特定される。
それぞれの凹部21,22,23,24と凸部31,32,33,34は略扇形形状であり、各凹部21,22,23,24と凸部31,32,33,34の扇形形状の頂点が集約される位置にイオン入射装置を配置するための空間61が存在する。なお、この空間61は磁極面10におけるイオン入射位置と考えてもよい。空間61には入射用電極(図示省略)が設置され、図1に示したように、入射用電極は入射用電極引出配線1081によって入射用電極電源1080に接続されている。
図4に示すように、凹部21,22,23,24の形状はすべてが同じ形状ではない。具体的には、凹部22と凹部24とは垂直対称面3に対して対称な形状となっているが、凹部22や凹部24は凹部21や凹部23とは異なる形状となっている。すなわち、凹部21,22,23,24を水平対称面2に射影したときの面積はすべてが同じではなく、凹部22と凹部24とは同じ面積となっているが、凹部21や凹部23とは異なる面積となっている。
図5に示すように、上下の凹部21で挟まれたバレー領域91、上下の凸部31に挟まれたヒル領域94、上下の凹部22に挟まれたバレー領域92、上下の凸部32に挟まれたヒル領域95、および上下の凹部23に挟まれたバレー領域93が、ビーム軌道51に沿って並んでいる。境界面41,42,43,44は、水平対称面2に対して略垂直である。同様に、境界面45,46,47,48も、水平対称面2に対して略垂直である。
バレー領域91における上部磁極8と下部磁極9との間の磁極間隔101、バレー領域92における磁極間隔102、バレー領域93における磁極間隔103の設計値はすべてが同じ値ではなく、異なった値のものがある。磁極間隔102は、磁極間隔101および磁極間隔103より大きい値となっている。そのため、バレー領域91やバレー領域93における磁場は、バレー領域92における磁場より強くなっている。
ヒル領域94における磁極間隔104、ヒル領域95における磁極間隔105の設計値も、磁極間隔101,102,103と同様に、異なっている。
また、磁石装置1では、凹部21の磁極幅106、凹部22の磁極幅107、凹部23の磁極幅108はすべてが同じ幅ではなく、異なる幅となっている。具体的には、磁極幅106や磁極幅108に比べて、磁極幅107が広くなっている。更に、凸部31の磁極幅109と凸部32の磁極幅110も異なる幅である。なお、凹部22の磁極幅107と凹部24の磁極幅とは同じ値であり、凸部31の磁極幅109と凸部34の磁極幅とが同じ値、凸部32の磁極幅110と凸部33の磁極幅とが同じ値となっている。
次に、上で説明した構造による効果を対比して説明するために、一般的なセクター型サイクロトロン用の磁石装置について、図6と図7を用いて説明する。図6は、磁石装置の下部磁極509の平面図である。図7は、図6に示したビーム軌道551に沿った上部磁極508および下部磁極509の断面図である。
図6に示すように、一般的なセクター型サイクロトロンでは、複数の凹部521,522,523,524が同形状に設計され、凸部531,532,533,534が同形状に設計される。
ここで、凹部521,522,523,524におけるビーム曲率半径をρ´、ビーム偏向角をξ´とおく。また、凸部531,532,533,534におけるビーム曲率半径をρ´、ビーム偏向角をη´とおく。また、凹部521,522,523,524における磁場の強さをB1´、凸部531,532,533,534における磁場の強さをB2´、ビーム軌道に沿った平均磁場をB´とする。すると、下記式(1),(2)に示すような
Figure 2018181687
Figure 2018181687
の関係が成り立つ。
また、図7に示すように、磁極間隔601,602,603は等しく、バレー領域591,592,593における磁場の強さは等しくB1´である。またヒル領域594,595の磁極間隔604,605も等しく、磁場の強さも等しくB2´である。
更に、凹部521の磁極幅606と凹部622の磁極幅607、凹部623の磁極幅608とが同じ値(ρ´ξ´)であり、凸部631の磁極幅609と凸部632の磁極幅610とが同じ値(ρ´η´)となっている。
境界面541,542,543,544,545,546,547,548は、水平対称面2に対して略垂直である。
図6と図7で説明した通常のセクター型サイクロトロンではビーム軌道が同心円状であったが、図8において、このビーム軌道を偏心させるように磁極形状をかえた磁石装置を考える。図8は、磁石装置の下部磁極709の磁極面を水平対称面2から見た平面図である。図8に示す下部磁極709を備えた磁石装置は、図6および図7に示した磁石装置のビーム軌道に沿った磁場分布が等しくなるようになっている。
図8に示すようにビーム軌道を偏心させると、図8のバレー領域723におけるビームのターンセパレーションは、図6のバレー領域523におけるビームのターンセパレーションよりも増大している。このため、取り出し用電磁石713に電流を流して磁場を付加して、狙ったエネルギーのビームを取りだすことができる。
なお、図8では、上下の凹部721で挟まれたバレー領域、上下の凹部722で挟まれたバレー領域、上下の凹部723で挟まれたバレー領域、および上下の凹部724で挟まれたバレー領域におけるそれぞれの磁極間隔は同じ値である。また、上下の凸部731で挟まれたヒル領域と上下の凸部734で挟まれたヒル領域における磁極間隔が同じ値であり、上下の凸部732で挟まれたヒル領域と上下の凸部733で挟まれたヒル領域における磁極間隔が同じ値である。
境界面741,742,743,744,745,746,747,748は、水平対称面2に対して略垂直である。
次に、セクター型サイクロトロンのバレーの種類を二種類にした一例の磁石装置について、図9と図10を用いて説明する。図9は、本実施例のセクター型サイクロトロンの他の一例の磁石装置の下部磁極9Aの平面図である。図10は、図9に示したビーム軌道51Aに沿った上部磁極8Aおよび下部磁極9Aの断面図である。
図9に示すように、本例の磁石装置では、凹部には凹部21A,23Aと凹部22A,24Aと二種類の形状,面積があり、空間61を隔てて向かい合った凹部同士(凹部21Aと凹部23Aの組み合わせ、凹部22Aと凹部24Aの組み合わせ)が同じ形状,面積となっている。
ここで、凹部21A,23Aにおけるビーム曲率半径をρ、ビーム偏向角をξとおき、凸部31A,32A,33A,34Aにおけるビーム曲率半径をρ、ビーム偏向角をηとおき、凹部22A,24Aにおけるビーム曲率半径をρ、ビーム偏向角をζとおく。また、凹部21A,23Aにおける磁場の強さをB1、凸部31A,32A,33A,34Aにおける磁場の強さをB2、凹部22A,24Aにおける磁場の強さをB3、ビーム軌道に沿った平均磁場をBとする。すると、下記式(3),(4)に示すような
Figure 2018181687
Figure 2018181687
の関係が成り立つ。
これらの式(3),(4)から、凹部21A、凹部23Aにおける磁場の強さB1よりも凹部22A、凹部24Aにおける磁場の強さB3を弱くすることによって、図9に示したような、ビーム軌道が、長軸が垂直対称面3に含まれ、短軸が垂直対称面3に対して垂直となる略楕円形上になる。
ここで、式(2)の平均磁場B´と式(4)の平均磁場Bを同じとすると、ビームエネルギーが等しければ、図6におけるビーム軌道の長さと図9におけるビーム軌道の長さは等しい。しかし、図6ではビーム軌道が略円状なのに対し、図9ではビーム軌道が略楕円状である。
従って、平均磁場が図6と図9で等しい条件のもとでは、図6に示す凹部521や凹部523におけるビームのターンセパレーションに比べて図9に示す凹部21Aや凹部23Aにおけるビームのターンセパレーションが大きくなる。逆に、図9に示す凹部22Aや凹部24Aにおけるビームのターンセパレーションは図6に示す凹部522や凹部524におけるビームのターンセパレーションより小さくなる。
また、凹部21A,23Aにおける磁場の強さB1よりも凹部22A,24Aにおける磁場の強さB3を弱くするため、図10に示すように、磁極間隔102Aは磁極間隔101Aや磁極間隔103Aよりも広くしている。また、凹部21Aの磁極幅106Aと凹部23の磁極幅108Aは同じ値(ρξ)となっているが、凹部22Aの磁極幅107A(ρζ)は磁極幅106A,108A(ρξ)より広くなっている。
なお、図10では、磁極間隔104A,105Aは同じ値であり、凸部31Aの磁極幅109Aと凸部32Aの磁極幅110Aとは同じ値(ρη)である。
先に図4で示した磁極形状は、ビーム軌道を偏心させる場合に、ビーム軌道に沿った磁場が図9の場合と同じになるように作成したものである。従って、ビーム軌道は略楕円状である。このため、凹部23におけるビームのターンセパレーションを、図8で示した凹部723におけるビームのターンセパレーションよりも大きくすることができる。このようにビームのターンセパレーションが増大することで、ビームの取り出しにおけるエネルギー選択効率が更に上昇させることができ、取り出し効率が更に向上する。
次に、本実施例の効果について説明する。
上述した本発明の実施例1の粒子線治療装置1001は加速器1004を備えており、その加速器1004は、円盤状の上リターンヨーク4,下リターンヨーク5および上リターンヨーク4,下リターンヨーク5の円盤状の面に固定された一対の上部磁極8,8Aおよび下部磁極9,9Aを有しており、上部磁極8,8Aおよび下部磁極9,9Aの間にイオンビームを周回させ加速させる空間が形成され、上部磁極8,8Aおよび下部磁極9,9Aが、イオンビームの周回する軌道に沿って複数の凹部21〜24,21A〜24Aおよび凸部31〜34,31A〜34Aを有するとともに、イオンビームの周回する軌道が形成する水平対称面2に対して面対称、かつ水平対称面2に垂直な垂直面の一つに面対称になっている磁石装置1を備え、上部磁極8,8Aおよび下部磁極9,9Aの凹部21〜24,21A〜24Aの間の磁極間隔101〜103,101A〜103Aが異なるものがある。
これによって、上下間隔の大きい凹部22,24,22A,24Aで挟まれた領域におけるイオンビーム軌道の曲率を、凹部22,24,22A,24Aに比べて上下間隔の小さい凹部21,23,21A,23Aで挟まれた領域におけるイオンビーム軌道の曲率よりも小さくすることができる。このため、イオンビーム軌道51〜53,51Aを略楕円形上にすることができ、ビームの集約領域とターンセパレーションを増大させた離散領域を形成することができる。
また、複数の凸部31〜34をイオンビームの周回する水平対称面2に射影したときの形状が異なる凸部と同じ凸部があり、形状が異なる凸部31と凸部32との間、または凸部33と凸部34との間に挟まれた凹部22,24の磁極間隔102が、形状が略合同となる凸部32と凸部33との間、または凸部31と凸部34との間に挟まれた凹部21,23の磁極間隔101,103よりも大きい。このような複数の凸部31〜34をイオンビームの周回する水平対称面2に射影したときの形状が異なる凸部と同じ凸部を設けるため、ビームのターンセパレーションが密になる集約領域と疎になる離散領域を形成することができる。よってビーム集約領域の更なる狭小化と離散領域の更なる拡大化を図ることができ、ビームの取り出し効率をさらに向上させることができる。
更に、水平対称面2に射影したときの形状が略合同となる凸部32,33との間に挟まれた凹部23の空間にビーム取り出し用電磁石12,13を更に備えたことで、ビームのターンセパレーションが増大した、ビームの取り出しにおけるエネルギー選択効率の高い領域にビーム取り出し用電磁石12,13が配置されるため、高い精度でのビームの取り出しが可能となる。
<実施例2>
本発明の実施例2の粒子線加速器および粒子線治療装置を図11および図12を用いて説明する。図11は、実施例2における磁石装置の下部磁極9Bの平面図である。
実施例1では、図4に示すように取り出し用電磁石12,13が凹部23の位置に備えられていたが、実施例2では、図11に示すように取り出し用電磁石13Bが凹部22Bと凹部24Bの二ヶ所に備えられている。図示は省略するが、取り出し用電磁石13Bの上方には、実施例1の取り出し用電磁石12に相当する取り出し用電磁石が配置されている。
このように取り出し用電磁石13Bを凹部22Bと凹部24Bの二ヶ所に設置する場合には、その二ヶ所でビームのターンセパレーションを増大させることでビーム取り出し効率の向上を図ることができる。
すなわち、実施例1では、略楕円状のビーム軌道の長軸が垂直対称面3に含まれ、短軸が垂直対称面3に垂直であったのに対し、実施例2では、略楕円状のビーム軌道の短軸が垂直対称面3に含まれ、長軸が垂直対称面3に垂直になるようにする。ビーム軌道51B,52B,53Bがこのような略楕円状とすることで、取り出し用電磁石13Bを設置する凹部22Bと凹部24Bにおけるビームのターンセパレーションが増大し、図9,10に示すような略円軌道のビーム軌道の場合に比較してビーム取り出し効率をより向上させることができる。
このために、実施例2の粒子線加速器の磁石装置では以下のような構造を採用する。その構造について図12を用いて説明する。図12は、図11に示したビーム軌道51Bに沿った上部磁極8Bおよび下部磁極9Bの断面図である。
図11に示すように、下部磁極9Bの磁極面には、イオンビームの周回するビーム軌道51B,52B,53Bの周回方向にわたって実線で示す凹部21B,22B,23B,24Bと凸部31B,32B,33B,34Bが交互に配置されており、垂直対称面3に対して面対称になっている。凹部22Bの直上および凹部24Bの直上には取り出し用電磁石13Bが配置されている。
それぞれの凹部21B,22B,23B,24Bと凸部31B,32B,33B,34Bは略扇形形状である。
図11に示すように、凹部21B,22B,23B,24Bの形状はすべてが同じ形状ではなく、凹部22Bと凹部24Bとが垂直対称面3に対して対称な形状で同じ面積となっているが、凹部22Bや凹部24Bは凹部21Bや凹部23Bとは異なる形状,面積となっている。
図12に示すように、上下の凹部21Bで挟まれたバレー領域91B、上下の凸部31Bに挟まれたヒル領域94B、上下の凹部22Bに挟まれたバレー領域92B、上下の凸部32Bに挟まれたヒル領域95B、および上下の凹部23Bに挟まれたバレー領域93Bが、ビーム軌道51Bに沿って並んでいる。境界面41B,42B,43B,44Bや図11に示す境界面45B,46B,47B,48Bは、水平対称面2に対して略垂直である。
バレー領域91Bにおける上部磁極8Bと下部磁極9Bとの間の磁極間隔101B、バレー領域92Bにおける磁極間隔102B、バレー領域93Bにおける磁極間隔103Bの設計値はすべてが同じ値ではなく異なった値となっており、磁極間隔102Bは、磁極間隔101Bおよび磁極間隔103Bより小さい値である。従ってバレー領域92Bにおける磁場B3”は、バレー領域91Bおよびバレー領域93Bにおける磁場B1”よりも強くなっている。このように磁極間隔と磁場の強さを調整することで、長軸が垂直対称面3と垂直になる略楕円状のビーム軌道を実現することができる。
同様に、ヒル領域94Bにおける磁極間隔104B、ヒル領域95Bにおける磁極間隔105Bの設計値も異なっている。
また、本実施例の磁石装置でも、凹部21Bの磁極幅106B、凹部22Bの磁極幅107B、凹部23Bの磁極幅108Bはすべてが同じ幅ではなく、異なる幅となっている。更に、凸部31Bの磁極幅109Bと凸部32Bの磁極幅110Bも異なる幅である。
その他の構成・動作は前述した実施例1の粒子線加速器やそれを備えた粒子線治療装置1001と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の実施例2の粒子線加速器および粒子線治療装置においても、前述した実施例1の粒子線加速器および粒子線治療装置とほぼ同様な効果が得られる。
また、複数の凸部31B〜34Bをイオンビームの周回する水平対称面2に射影したときの形状が異なる凸部と同じ凸部があり、形状が異なる凸部31Bと凸部32Bとの間、または凸部33Bと凸部34Bとの間に挟まれた凹部22B,24Bの磁極間隔102Bが、形状が略合同となる凸部32Bと凸部33Bとの間、または凸部31Bと凸部34Bとの間に挟まれた凹部21B,23Bの磁極間隔101B,103Bよりも小さいことによっても、ビームのターンセパレーションが密になる集約領域と疎になる離散領域を形成することができ、ビームの取り出し効率をさらに向上させることができる。
更に、水平対称面2に射影したときの形状が異なる凸部31Bと凸部32Bとの間、または凸部33Bと凸部34Bとの間に挟まれた凹部22B,24Bの間の磁場の強さB3“が、形状が略合同となる凸部32Bと凸部33Bとの間、または凸部31Bと凸部34Bとの間に挟まれた凹部21B,23Bの間の磁場の強さB1”より強いことによっても、ビームのターンセパレーションが密になる集約領域と疎になる離散領域を形成することができ、ビームの取り出し効率をさらに向上させることができる。
また、形状が異なる凸部31Bと凸部32Bとの間、または凸部33Bと凸部34Bとの間に挟まれた凹部22B,24Bの空間にビーム取り出し用電磁石13Bを更に備えたことで、ビームのターンセパレーションが増大した、ビームの取り出しにおけるエネルギー選択効率の高い領域にビーム取り出し用電磁石13Bが配置されるため、高い精度でのビームの取り出しが可能となる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1…磁石装置
2…水平対称面(軌道面)
3…垂直対称面(垂直面)
4…上リターンヨーク
5…下リターンヨーク
6…コイル
7…真空容器
8,8A,8B…上部磁極
9,9A,9B…下部磁極
10…磁極面
12,13,13B…取り出し用電磁石
21,21A,21B,22,22A,22B,23,23A,23B,24,24A,24B…凹部
31,31A,31B,32,32A,32B,33,33A,33B,34,34A,34B…凸部
41,41A,41B,42,42A,42B,43,43A,43B,44,44A,44B,45,45A,45B,46,46A,46B,47,47A,47B,48,48A,48B…境界面
51,51A,51B,52,52B,53,53B…ビーム軌道
61…空間(入射位置)
91,91A,91B,92,92A,92B,93,93A,93B…バレー領域
94,94A,94B,95,95A,95B…ヒル領域
101,101A,101B,102,102A,102B,103,103A,103B,104,104A,104B,105,105A,105B…磁極間隔
106,106A,106B,107,107A,107B,108,108A,108B,109,109A,109B,110,110A,110B…磁極幅
1001…粒子線治療装置

Claims (7)

  1. 粒子線加速器であって、
    リターンヨークおよび前記リターンヨークの平らかな面に固定された一対の磁極を有しており、前記一対の磁極の間にイオンビームを周回させ加速させる空間が形成され、前記一対の磁極が、前記イオンビームの周回する軌道に沿って複数の凹凸構造を有するとともに、前記イオンビームの周回する軌道が形成する軌道面に対して面対称、かつ前記軌道面に垂直な垂直面の一つに面対称になっている磁石装置を備え、
    前記複数の一対の磁極の凹構造部分の間の距離が異なるものがある
    ことを特徴とする粒子線加速器。
  2. 請求項1に記載の粒子線加速器において、
    前記複数の凸構造を前記イオンビームの周回する軌道面に射影したときの形状が異なる凸部と略合同となる凸部があり、
    前記形状が異なる凸部同士に挟まれた凹部の間隔が、前記形状が略合同となる凸部同士に挟まれた凹部の間隔よりも大きい
    ことを特徴とする粒子線加速器。
  3. 請求項2に記載の粒子線加速器において、
    前記形状が略合同となる凸部同士に挟まれた前記凹部の空間にビーム取り出し用電磁石を更に備えた
    ことを特徴とする粒子線加速器。
  4. 請求項1に記載の粒子線加速器において、
    前記複数の凸構造を前記イオンビームの周回する軌道面に射影したときの形状が異なる凸部と略合同となる凸部があり、
    前記形状が異なる凸部同士に挟まれた凹部の間隔が、前記形状が略合同となる凸部同士に挟まれた凹部の間隔よりも小さい
    ことを特徴とする粒子線加速器。
  5. 請求項4に記載の粒子線加速器において、
    前記形状が異なる凸部同士に挟まれた凹部の間の磁場の強さが、前記形状が略合同となる凸部同士に挟まれた凹部の間の磁場の強さより強い
    ことを特徴とする粒子線加速器。
  6. 請求項5に記載の粒子線加速器において、
    前記形状が異なる凸部同士に挟まれた前記凹部の空間にビーム取り出し用電磁石を更に備えた
    ことを特徴とする粒子線加速器。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の加速器を備えた
    ことを特徴とする粒子線治療装置。
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