JP2018181581A - 微生物発電応用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自然界に生息する無害な微生物が発生する電力を利用したデータ処理を通じて、エコロジー意識の啓発を図ることができる微生物発電応用装置の提供。【解決手段】有機物を摂取して電子を放出する微生物の生息環境を提供する微生物生息容器と、前記微生物生息容器内に設置され、微生物が放出する電子を収集して電流とする一対の電極と、前記一対の電極に発生する電流を電圧に変換し、さらに当該電圧の数値を示す信号である電圧信号として出力する電圧信号生成部とを有する微生物発電モジュールと、前記電圧信号を受信し、当該電圧信号に基づいて所定のデータ処理を実行するように構成されている情報処理モジュールとを備えている微生物発電応用装置。【選択図】図1

Description

本発明は、微生物発電応用装置に関する。
有機物を微生物に酸化分解させる際に得られる還元力を電気エネルギーとして取り出す微生物発電方式が知られている。微生物発電方式は、環境負荷も少なく、自然にやさしい発電方式として、廃水処理場、水田などに生息している微生物を利用した発電が試みられている他、例えば特許文献1に開示されているように、微生物を保持し電子供与体を含む原液が供給されるアノード室と、電子受容体が供給されるカソード室とを備える微生物発電装置としてモジュール化する試みがなされている。
特開2009−152091号公報
しかしながら、特許文献1に例示されているような微生物発電装置、あるいは他の微生物発電応用例では、電気エネルギーとして実用的な電力を得るために、電極材料として白金等の非常に高価な材料が適用されるなど、現実的な発電コストに抑えることが非常に困難であるという問題がある。それと表裏の関係で、安価な電極材料を用いた場合には、十分な電力が得られないという問題があった。
またその一方で、微生物発電方式は、その発生電力はいまだ微弱であるものの、エコフレンドリーなエネルギーであるから、環境問題に興味を持たせるための題材として好適であると考えられる。しかし、取り出すことができる電力が小さいゆえに、環境問題学習用教材システム等として利用する試みも行われていない現状である。
本発明は、上記の及び他の課題を解決するためになされたもので、自然界に生息する無害な微生物が発生する電力を利用したデータ処理を通じて、エコロジー意識の啓発を図ることができる、微生物発電応用装置の提供を一つの目的としている。
上記の及び他の目的を達成するための、本発明の一態様は、
有機物を摂取して電子を放出する微生物の生息環境を提供する微生物生息容器と、前記微生物生息容器内に設置され、微生物が放出する電子を収集して電流とする一対の電極と、前記一対の電極に発生する電流を電圧に変換し、さらに当該電圧の数値を示す信号である電圧信号として出力する電圧信号生成部とを有する微生物発電モジュールと、
前記電圧信号を受信し、当該電圧信号に基づいて所定のデータ処理を実行するように構成されている情報処理モジュールと、
を備えている。前記情報処理モジュールにはゲームソフトウェアを実装し、当該ゲームソフトウェアによって実行されるゲームの制御用パラメータとして前記電圧信号を使用することができる。
本発明の他の態様は、有機物を摂取して電子を放出する微生物の生息環境を提供する微生物生息容器と、前記微生物生息容器内に設置され、微生物が放出する電子を収集して電流とする一対の電極と、前記一対の電極に発生する電流により所定の電荷が蓄積されたと判定した場合に、前記微生物の生育状態を表す指標としての状態信号を出力する動作を反復するように構成されている状態信号生成部とを有する微生物発電モジュールと、
前記状態信号を受信し、当該状態信号に基づいて所定のデータ処理を実行するように構成されている情報処理モジュールと、
を備えている。前記情報処理モジュールは、前記状態信号に基づいて前記微生物発電モジュールにおける発電状態を判定し、その判定結果を示す情報を出力するものとすることができる。
前記微生物生息容器には、有機物を供給するための植物を設けることができる。
本発明のさらに他の態様は、微生物発電応用装置であって、
植物生育用容器として形成されており、
当該植物生育用容器で生育される植物から供給される有機物を摂取して電子を放出する微生物の生息環境を提供し、前記微生物が放出する電子を収集して電流とする一対の電極と、前記一対の電極に発生する電流を電圧に変換し、さらに当該電圧の数値を示す信号である電圧信号として出力する電圧信号生成部と、
前記電圧信号を受信し、当該電圧信号に基づいて、あらかじめ前記電圧信号に対応付けて記録されている複数の出力データから所定のデータを選択し、当該データの出力処理を実行するように構成されている情報処理モジュールと、
を備えている。前記出力データは、表示用データ及び音声出力用データの少なくともいずれかであり、前記情報処理モジュールは、選択された表示用データ又は音声出力用データ、あるいはそれらのいずれもに基づいて出力処理を実行するように構成することができる。
本発明によれば、自然界に生息する無害な微生物が発生する電力を利用したデータ処理を通じて、エコロジー意識の啓発を図ることができる、微生物発電応用装置が提供される。
図1は、本発明の一実施形態に係る、微生物発電応用装置に適用される微生物発電モジュール100の構成例を示す図である。 図2は、電圧信号生成部150の構成例を示す図である。 図3は、情報端末200のハードウェア構成例を示す図である。 図4は、本実施形態の情報端末200及びゲームサーバ300のソフトウェア構成例を示す図である。 図5は、ゲーム記憶部340の構成例を示す図である。 図6は、情報端末200とゲームサーバ300との間のデータ処理シーケンス例を示す図である。 図7は、情報端末200の表示画面例を示す図である。 図8は、情報端末200の表示画面例を示す図である。 図9は、本発明の他の実施例による微生物発電モジュール100の構成例を示す図である。 図10は、他の実施例の状態信号生成部160の構成例を示す図である。 図11は、他の実施例における情報端末200のソフトウェア構成例を示す図である。 図12は、他の実施例における状態信号の概念を示す模式図である。 図13は、本発明のさらに他の実施例による、微生物発電を利用するプランター500の概略全体構成例を示す図である。 図14は、プランター制御部550のハードウェア構成例を示す図である。 図15は、プランター制御部550のソフトウェア構成例を示す図である。 図16は、プランター制御部550によるデータ処理フロー例を示すフローチャートである。
以下、本発明につき、その一実施形態に即して図面を用いて説明する。
実施例1
微生物発電モジュール100
まず、本発明の一実施例による微生物発電モジュール100について説明する。微生物発電モジュール100の構成例を、図1に示している。
微生物発電モジュール100は、微生物が有機物を摂取することにより体内から放出する電子(e)を電極で収集して電流として取り出し、その電流を電圧に変換し、さらにその電圧値を示す信号である電圧信号として出力する機能を有する一種の発電モジュールである。微生物発電モジュール100は、モジュール容器110、土壌120、アノード電極130、カソード電極140、及び電圧信号生成部150を備えている。
土壌120には植物Pが植え付けられており、土壌120内には植物Pの根Rが伸びている。
モジュール容器110は、土壌120が適量入れられる容器であり、土壌120内に設置されるアノード電極130、カソード電極140、及び土壌120に植えられる植物を保持する機能を有する。モジュール容器110は、ガラス、プラスチック等の適宜の材料で適宜の形状に形成することができる。モジュール容器110は、植物Pの生育に必要な光透過性を持たせるとともに、通気性を持たせる必要があるが、それらが確保される限り、取り扱いが容易となるように、半密閉構造としてもよい。土壌120の種類は、植え付ける植物Pの種類、土壌120中で繁殖させる微生物Bの種類に応じて決めればよく特に制約はない。また、植え付ける植物Pにも、特に制約はない。
微生物Bは、植物Pが行う光合成によって植物Pの根Rから土壌120中に放出される有機物を取り込んで電子を放出する機能を有するものであればよい。微生物Bとしては、例えばシュワネラ菌を利用することができる。
アノード電極130は、土壌120中に生息している微生物Bが放出する電子を収集する電極体であり、本実施例ではモジュール容器110の底部に設けられている。アノード電極130は、電極本体131と、導電支持体132とを有する。電極本体130は、例えばグラファイトカーボンフェルトに導電性ポリマーによるナノワイヤー構造を形成してなり、任意の形状に整形して用いることができる。あるいは、電極本体130は、例えばグラファイトカーボンフェルトに金属を巻きつけることにより形成し、また金属で挟み込むサンドイッチ状の構造に形成することもできる。
電極本体131の一端部には、適宜の導電材料で棒状に形成されている導電支持体132が固設されており、導電支持体132の電極本体131と反対側の端部は、土壌120から突出されていて、アノード電極130からの電子流(電流)取り出し部として用いられるとともに、電極本体131による電子収集の状態を変動させるために、微生物発電モジュール100のユーザが電極本体131を外部から動かすためのハンドルとして使用することができる。
カソード電極140は、炭素、各種金属のような導電性を有する材料であればよく、図1の棒状の他、適宜の形状に形成して用いてよい。
本実施例の微生物発電では、植物Pの根Rから土壌120中に放出される有機物を摂取した微生物Bが電子を放出し、その電子はアノード電極130で収集される。アノード電極130に収集された電子は、適宜の導線Lを通じて電圧信号生成部150を経由してカソード電極140に到達し、土壌120中の水素イオン(H)、空気中の酸素と反応して水を生成する。この水は、植物Pの生育に役立てられる。
上記の電子流と反対方向に、カソード電極140からアノード電極130に向けて電流が流れることになる。この電流は、電圧信号生成部150によりアナログ電圧値を経由してデジタル電圧信号に変換される。図2に電圧信号生成部150の構成例を示している。具体的には、例えば、まずカソード電極140からの電流を適宜のフィードバック抵抗152を接続したオペアンプ151の反転入力端子に入力し、アナログ電圧値に変換する。次いでそのアナログ電圧値をアナログ・デジタルコンバータ(ADコンバータ)153によってアナログ電圧値に対応するデジタル電圧信号に変換する。本実施例では、電圧信号生成部150はさらにデジタル電圧信号(以下「電圧信号」)を情報端末200へ転送するための通信インタフェース154を備えている。この通信インタフェース154は、例えばIEEE802.15.1規格(通常「Bluetooth(登録商標)」と呼ばれる。以下本明細書ではこの名称を用いる。)の近接通信用モジュール、ユニバーサルシリアルバス(USB)モジュール等とすることができる。なお、オペアンプ151、ADコンバータ153の仕様、フィードバック抵抗152の定数は、カソード電極から得られる電流値に合わせて設定すればよい。また、電圧信号生成部150の構成は図2の例に限定されることなく、微小な電流を電圧信号に変換することができる他の回路構成によって実現してもよい。
以上の構成を有する微生物発電モジュール100によれば、土壌120中で微生物Bが放出する電子を収集して得た電流を電圧信号に変換して情報端末200へ転送することができるので、情報端末200により微生物発電モジュール100による発電量を随時モニタすることができる。また情報端末200では、電圧信号をパラメータとする種々のデータ処理を実行することができる。
情報端末200
次に、本実施例における情報端末200について説明する。情報端末200は、典型的にはスマートフォン、タブレットPC等の携帯情報端末である。ただし、情報端末200は、デスクトップPC、ポータブルPC等の通信機能を有する一般的なコンピュータであっても差し支えない。ここでは、一例として情報端末200はスマートフォンであるとして説明する。情報端末200は、微生物発電モジュール100からの電圧信号を使用して、後述するゲームを実行する機能を有している。なお、微生物発電モジュール100が発生する電流により、情報端末200の駆動電源を充電するように構成することも可能である。この場合、微生物発電モジュール100と情報端末200の充電入力との間には、所要の充電仕様に適合する充電回路を備えることになる。
図3に、情報端末200のハードウェア構成例を示している。情報端末200は、CPU(Central Processing Unit)などで構成されるプロセッサ201、RAM、ROM等の記憶デバイスで構成されている主記憶装置202、ハードディスクドライブ(HDD)、半導体ドライブ(SSD)等の記憶デバイスで構成される補助記憶装置203、ボタン、タッチパネル等の入力装置204、液晶パネル、有機ELパネル等で構成される出力装置205、外部装置と適宜の通信プロトコルで通信するための通信モジュールである通信インタフェース(通信IF)206を有している。
図4に、図3のハードウェア構成を有する本実施形態の情報端末200のソフトウェア構成例を示している。情報端末200の主記憶装置202には、データ入出力部210、電圧信号処理部220、キャラクター生成部230、ゲーム制御部240、表示制御部250、及びユーザ操作部260がプログラムとして格納され、プロセッサ201によって実行されることにより、情報端末200において後述するゲームに関するデータ処理が行われる。なお、情報端末200には、システム・ソフトウェア、通常のスマートフォンの機能である音声通話、電子メール送受信を行うためのハードウェア、ソフトウェア、及び他のアプリケーションソフトウェアが実装されるが、ここでは説明を省略する。
データ入出力部210は、入力装置204、通信I/F206を通じて行われるデータ入力処理、出力装置205、通信I/F206を通じて行われるデータ出力処理を行う機能を有する。電圧信号処理部220は、微生物発電モジュール100からデータ入出力部210を通じて入力される電圧信号を受信して、ゲームにおいて使用されるパラメータであるゲームパラメータに変換してゲーム制御部240に引き渡す機能を有する。キャラクター生成部230は、ゲームで使用されるキャラクターの画像データを生成する機能を有する。ゲーム制御部240は、キャラクター生成部230によって生成されたキャラクター画像を、電圧信号処理部220からのゲームパラメータ等のデータに基づいて動作させ、またゲームの進行に必要な背景画像の生成、制御等のゲームの進行全般を制御する機能を有する。表示制御部250は、ゲーム制御部240の制御に基づいて、出力装置205である液晶ディスプレイ等の表示デバイスに、キャラクターを含むゲーム画面を表示させる機能を有する。ユーザ操作部260は、タッチパネル等の入力装置204からのユーザ入力をゲーム制御部240に引き渡す機能を有する。
以上の構成を有する情報端末200で実行されるゲームの内容については、出力画面例を用いて後述する。なお、情報端末200のソフトウェア構成は、必ずしも図4の構成例に限定されるものではなく、異なる他のソフトウェアモジュール構成により必要な機能を実現することができる。
本実施例のゲームは微生物発電モジュール100と接続された情報端末200単体でもプレイ可能であるが、図4ではさらに、情報端末200が通信ネットワーク400を介してゲームサーバ300に接続されている構成例を示している。ゲームサーバ300は、ゲームに必要なプログラム、データを情報端末200からダウンロード可能とするとともに、複数の情報端末200、つまり複数のプレイヤー間でのゲームの実行を管理する機能を有する。ゲームサーバ300は通信機能を有する一般的なコンピュータとすることができ、そのハードウェア構成は図3に示した情報端末200と略同一であるから説明を省略する。
図4に示すように、ゲームサーバ300は、データ入出力部310、ゲーム配信部320、ゲーム管理部330、及びゲーム記憶部340の各プログラムが実装されている。なお、ゲームサーバ300には、システム・ソフトウェア、他のアプリケーションソフトウェアもが実装されるが、ここでは説明を省略する。
データ入出力部310は、入力装置等を通じて行われるデータ入力処理、出力装置等を通じて行われるデータ出力処理を行う機能を有する。ゲーム配信部320は、ゲームを実行するためのプログラム、データを、情報端末200からの要求に応じて当該情報端末200に通信ネットワーク400を通じて送信する機能を有する。ゲーム管理部330は、ゲームサーバ300に接続される複数の情報端末200の間で実行されるゲームの進行を管理する機能を有する。具体的には、接続されている情報端末200間でのデータ交換を制御している。
ゲーム記憶部340は、ゲームの実行に使用される各種データを記憶している。ゲーム記憶部340の構成例を図5に示している。図5の例では、ゲーム記憶部340は、ユーザID、キャラクター、電圧信号、積算値の各項目を記録している。ユーザIDはゲームをプレイしているユーザの情報端末200に対して固有に割り当てられた識別符号である。ユーザIDは、情報端末200に配信するゲームプログラムの中に埋め込んでおき、情報端末200のゲームプログラムがゲームサーバ300と通信する際にデータに付帯させることにより、ゲームサーバ300が個々の通信相手である情報端末200を識別することができるようにする。キャラクターは、対応するユーザIDで特定されるユーザが使用しているキャラクターを識別するための識別符号である。電圧信号は、ゲームサーバ300のゲーム管理部330が、対応するユーザIDで特定されるユーザが使用している情報端末200から受信した直近の電圧信号のデータである。
電圧信号としては、例えば、次のように定めることができる。理論的に微生物発電モジュール100で発生する電流に基づいて得られるアナログ電流値の上限をVmaxとし、電圧信号生成部150にあるADコンバータ153の分解能を8ビットと仮定する。この場合、アナログ電圧値Vが電圧信号生成部150のオペアンプ151の出力に得られたとすれば、電圧信号の値は、(V/Vmax)×256(=2)と得ることができる。なお、電圧信号は、ゲームプログラムによって規定されている任意の時間間隔で各情報端末200からゲームサーバ300に送信されるように構成することができる。積算値は、各情報端末200から受信した電圧信号の値を積算してユーザIDごとに記録している。積算値は、情報端末200によって実行されるゲームプログラムによって、ゲーム開始時にリセットされるように構成することもできる。
ゲーム実行時のデータ処理シーケンス例
次に、本実施例の情報端末200でゲームを実行するときの、情報端末200及びゲームサーバ300間でのデータ処理シーケンスについて説明する。図6に、情報端末200とゲームサーバ300との間で実行されるデータ処理シーケンスの例を示している。
まず情報端末200は、ユーザのタッチパネル等の操作に基づくユーザ操作部260からの要求により、プレイするためのゲームプログラムやデータをゲームサーバ300に要求する。情報端末200からの要求を受けて、ゲームサーバ300のゲーム配信部320は、要求元の情報端末200にゲームプログラムその他のファイルを送信する。ゲームプログラム等のファイルを受け取った情報端末200では、所定のインストール操作により、ゲーム実行プログラムであるキャラクター生成部230、ゲーム制御部240がセットアップされ、情報端末200によってゲームをプレイする準備が整う。
ユーザが情報端末200のタッチパネル操作等によってゲームプログラムを起動すると、画面には初期設定の案内画面が表示され、例えばプレイするゲームの種類、キャラクター生成部230によるキャラクターの選択等を行い、ゲームを開始することができる(S601)。
ゲーム制御部240の制御下でゲームの実行中、ゲーム制御部240は、所定のタイミングで電圧信号処理部220から電圧信号に対応するゲームパラメータを受信する。本実施例では、ゲームパラメータは微生物発電モジュール100から受信する電圧信号に対応している。微生物発電モジュール100で微生物Bの電子放出により生成される電流は、微生物Bの活動が活発であるほど一般に大きくなる。微生物Bの活動は、微生物発電モジュール100で生育されている植物Pが光合成を行ってその結果根Rから土壌120に供給される有機物によって維持されている。したがって、植物Pに適切に水や肥料を与えて光合成が活発に行われるようにすれば、それにつれて根Rからの有機物の供給量は増加し、微生物Bから放出される電子も増加し、ひいては生成される電流も増加することになる。植物P、微生物Bの活動が活発になることによる電流の増加は、電圧信号の増加として測定される。
ゲームを実行している情報端末200では、ゲーム制御部240が受信する電圧信号の数値に応じて初期設定で選択した種類のゲームにおけるキャラクターの動きなどが制御される。図7、図8に、あるゲームを実行している情報端末200の表示画面例を示している。このゲームは、ユーザが様々な風景の中をマラソンして完走タイムを競うという構成を想定している。図7では、ランナーは時速4.1kmでほぼ歩いている状態であるが、図8では、ランナーは時速7.6kmで走っている状態を示している。このゲームでは、ランナーの走る速度がゲームパラメータによって制御され、電圧信号の値を反映するように構成されている。すなわち、微生物発電モジュール100での発電量が多いほど電圧信号の数値も大きくなるため、それを反映するゲームパラメータに基づく制御により、ゲームのランナーは微生物発電モジュール100の発電が活発であるほど速く走るように構成されている。したがって、ゲームのプレイヤーであるユーザは、マラソンの完走タイムを短縮するために、微生物発電モジュール100の植物Pの生育状態を適切に管理し、より発電量を増やそうというモチベーションが与えられ、それがひいては環境負荷の少ない微生物発電に関する理解にもつながる教育効果を生むことができる。
図6に戻ると、情報端末200で生成された電圧信号は、ゲームプログラムによって規定された所定の時間間隔等の適宜のタイミングでゲームサーバ300に送信され、ゲーム記憶部340に最新の数値として記録されるとともに、積算値も記録される(S603)。なお、電圧信号を情報端末200側で積算して積算値として管理し、電圧信号とともにゲームサーバ300に送信するように構成してもよい。
以上の説明ではユーザがマラソンの完走タイムを競うゲームの例を用いたが、その他に、ゲームパラメータに基づいてアイドルを養成する構成、都市を拡大していく構成など、様々なストーリーのゲームを提供することができる。この場合、微生物発電モジュール100の発電量が多いほどアイドルのスキル獲得が加速される、あるいは都市の建設スピードが高まるといった対応付けが考えられる。
複数の情報端末200を、通信ネットワークNを通じてゲームサーバ300に接続し、対戦型のゲームを行えるように構成することもできる。この場合、例えば図6において、情報端末200がS601で対戦型ゲームを選択して対戦ゲーム実行要求をゲームサーバ300に送信すると、ゲームサーバ300のゲーム管理部330は、対戦相手となる他ユーザのデータとして、ゲーム記憶部340からそのユーザのキャラクター、電圧信号、積算値を取得して要求元の情報端末200に送る。他ユーザのデータを受け取った情報端末200では、そのデータに基づいて対戦型ゲームを実行してゲーム画面を表示する。
ゲームサーバ300における他ユーザの選定は、ゲームサーバ300のゲーム管理部330が所定の選定基準に従って選定するように構成することができる。例えばゲーム記憶部340にユーザIDに対応して各ユーザの居住地域を記録するようにした場合、ゲーム管理部330は、対戦型ゲームを要求したユーザと居住地域が近いユーザのデータを選択して要求元の情報端末200へ送信することができる。
対戦型ゲームとしては、例えば、複数のユーザで100m走のタイムを競う、複数のユーザで自動車レースを行うなど、様々な構成が考えられる。その場合、単独情報端末200でのゲームと同様に、ランナーや自動車の速さを、ゲームパラメータを通じて電圧信号、すなわち微生物発電モジュール100における発電量と対応付けることが可能である。
以上の本発明の一実施例によれば、ゲームを楽しみながら微生物発電の原理や微生物発電における発電量増大の仕組み、テクニックに親しむことができ、環境負荷の少ないエネルギー源に対する理解を深めることができる。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本発明の他の実施例は、基本的には図1に例示した実施例1の微生物発電モジュール100と同等の構成を有するが、微生物発電モジュール100で生成される信号が実施例1の電圧信号とは異なること、アノード電極130、カソード電極140、及び本実施例の信号処理回路が一体化されていること、それらに基づいて情報端末200での信号処理が異なることという差異がある。以下、主としてそれらの差異について説明する。
図9に、本実施例による微生物発電モジュール100の構成例を示している。本実施例の微生物発電モジュール100は、実施例1の場合と同様に、容器110内の土壌120に植えた適宜の植物Pが光合成を行った結果根Rから放出される有機物を微生物Bの代謝活動を通じて電子に交換するプロセスを利用している。
前記のように、実施例1とはアノード電極130、カソード電極140が信号処理回路である状態信号生成部160と一体化されている構成が異なる。具体的には、状態信号生成部160を収容するパッケージの下にカソード電極140の電極体が略平板状を呈して一体的に取り付けられている。パッケージの底部からは、カソード電極140を貫通して下方にアノード電極130の導電支持体132が延設されており、その一部の外周には電極体131が導電支持体132を取り囲むように設けられている。導電支持体132とカソード電極140とは、電気的に絶縁されている。導電支持体132の先端は図9に示すように尖らせてあり、土壌120にアノード電極130を容易に突き刺すことができるようにされている。状態信号生成部160は、カソード電極140からの電流(言い換えればアノード電極130からの電子流)を受けて状態信号を生成する機能を有する。生成された状態信号は、無線通信によりスマートフォンなどの情報端末200に送信される。
図10に、状態信号生成部160の構成例を模式的に示している。状態信号生成部160は、容量161、無線送信トリガ信号生成部162、無線送信モジュール163を備えている。容量161は、カソード電極130からの電流により電荷を蓄積するコンデンサ等の容量要素である。容量161は、蓄積される電荷が所定の量に達した場合に、次段の無線送信トリガ信号生成部162にトリガ信号生成の契機となる信号を送出する。言い換えれば、容量161は、設定された電気容量とカソード電極140からの電流量により定まる遅延時間を備えるタイマ回路であり、蓄積される電荷が所定の量に達するごとにトリガ信号生成の契機となる信号を送出する動作を繰り返す。すなわち、電気容量一定であれば、カソード電極140からの電流量が大きいほど遅延時間は短縮され、次段に送出される信号の送出頻度が大きくなる。
カソード電極140からの電流量は、微生物Bにより放出される電子の多寡を示す。植物Pが供給する有機物により微生物Bの代謝活動が活発であるほど電子の放出量が増え、カソード電極140からの電流量も増える。つまり、カソード電極140の電流量が微生物の活動状態を表す指標として利用可能である。本実施例では電流量の大小を容量160の信号送出頻度に置き換えており、当該信号送出頻度を「状態信号」と定義している。
無線送信トリガ信号生成部162は、容量161から状態信号を受信すると、次段の無線送信モジュール163に無線送信を実行させるトリガ信号を生成して無線送信モジュール163に送出する。
無線送信モジュール163は、無線送信トリガ信号生成部162からトリガ信号を受信すると、所定のデータフォーマットの状態信号を送信する。送信された状態信号は、後述する機能を有する情報端末200で受信される。無線送信モジュール163としては、例えば特に消費電力量が小さい近接通信方式であるBluetooth 4.0を採用した近接通信用モジュールを適用することができる。前記データフォーマットには、各状態信号生成部160固有の識別符号をID情報として含ませておく。ID情報により、状態信号を受信する情報端末200は受信した状態信号を送出した状態信号生成部160を特定することができる。
次に、本実施例における情報端末200の構成について説明する。本実施例の情報端末200の構成例を図11に示している。情報端末200のデータ入出力部210、表示制御部250、ユーザ操作部260は、実施例1の場合と同様であるので説明を省略する。状態信号処理部270は、データ入出力部210を通じて受信した状態信号の頻度をカウントする機能を有する。状態信号処理部270は、状態信号のカウント結果に基づいて、状態信号の送信元である微生物発電モジュール100の活動状態を判定してその判定結果を表示制御部250を介して液晶ディスプレイ等の出力装置205に出力させる処理を実行する。図12に、状態信号処理部270による状態信号の判定方法について模式的に示している。
図12において、縦軸は単位時間あたりの状態信号の受信回数を、横軸は時間を表している。状態信号の受信を計測する単位時間は、例えば1分間、10分間など、適宜に定めればよい。図12の例では、受信回数の判定しきい値としてL1,L2の2つの値を設定し、そのしきい値により区分される領域を、受信回数が多い方からA,B,Cとしている。この例では、測定した受信回数がL2以上の領域Aにあれば発電状態良好、L1以上L2未満の領域Bの場合には通常発電状態、L2未満の領域Cの場合には発電状態不調と判定するようにしている。なお、発電状態の判定は、上記に限らず適宜の判定基準を定めて行えばよい。
状態信号処理部270での状態信号受信回数判定処理結果は、表示制御部250に転送され、情報端末200の液晶ディスプレイ等の出力装置205に出力される。表示制御部250では、例えば前記判定結果に応じて、受信回数が図12の領域Aにあると判定した場合、満開の花のイラストとともに「元気です!」といったテキストを表示し、受信回数が図12の領域Cにあると判定した場合、しおれかけた花のイラストとともに「元気がありません。水分、養分をください!」といったテキストを表示する、などの処理を実行する。なお、表示制御部250によって出力させるデータは、上記のテキスト、画像データに限らず、音声データ、バイブレータ等のアクチュエータに対する作動信号であってもよい。これらの出力用データは、主記憶装置202、補助記憶装置203にあらかじめ記憶させておくように構成すればよい。
なお、本実施例にあっても、実施例1と同様に、微生物発電モジュール100が発生する電流により、情報端末200の駆動電源を充電するように構成することも可能である。
以上説明した本発明の第2の実施例によれば、微生物発電モジュール100の活動状態をユーザがひと目で把握できるように表示するとともに、ユーザに対して発電量を高めるための対応を取るように促すことができ、ひいてはエコロジーフレンドリーなエネルギーに対する理解を増進させることが可能となる。
実施例3
次に、本発明のさらに他の実施例について説明する。この実施例は、基本的に実施例1,2と同様の微生物発電メカニズムを備えたプランター(植木鉢)として構成されている。図13に、本実施例のプランターの一例を模式的に示している。本実施例のプランター500は、植え付けられた植物Pの根Rから土中に供給される有機物を微生物Bが取り込み、交換で電子を放出するという微生物発電のサイクルを実現している。プランター500は容器510、土壌520、アノード電極530、カソード電極540、及びプランター制御部550を備えている。
容器510は植物Pを植え付ける土壌520を保持する容器であり、ガラス、合成樹脂、陶器等の一般に植木鉢として用いられるものである。アノード電極530、カソード電極540は、実施例1のアノード電極130、カソード電極140と同様に、微生物Bが放出する電子を収集して電流を生成する機能を有する。アノード電極530、カソード電極540は、それぞれ導線Lによりプランター制御部550に接続される。
プランター制御部550の構成例を図14、図15に示している。本実施例のプランター制御部550は、ハードウェアとしては例えばCPU等のプロセッサ551、主記憶装置552を備えるワンチップマイクロコンピュータ等の演算部、電圧信号生成部553、インタフェース回路(I/F回路)556、液晶ディスプレイ560、及びスピーカ570を有して構成される。本実施例では図13に例示するように、プランター500の容器510に、液密性を備えたパッケージとして構成要素を設けているが、他の適宜の構造で実現することができる。電圧信号生成部555は、実施例1の電圧信号生成部150と同様に、微生物Bからの電子に由来する電流を受け取って、デジタル電圧信号に変換する機能を有し、例えば図2に例示した構成とすることができる。
I/F回路556は、CPU551の制御に基づいて、液晶ディスプレイ560、スピーカ570に供給される駆動信号を生成する等の機能を有する。図示を省略しているが、液晶ディスプレイ560、スピーカ570を駆動するための電力は、プランター制御部550に設ける適宜の一次電池、二次電池、あるいは外部電源等によって供給されるようにしている。図示を省略しているが、プランター制御部550には、これら駆動電源用電源スイッチが設けられる。
液晶ディスプレイ560、スピーカ570は、プロセッサ551の制御に従って、視覚的メッセージや音声メッセージを出力する機能を有する。液晶ディスプレイ560としては、有機ELディスプレイなど、他の表示デバイスを適宜に用いることもできる。またスピーカ570は、電気信号を音声信号に変換可能な変換器であればよい。
図15に、プランター制御部550のソフトウェア構成例を示している。プランター制御部550の主記憶装置552には、データ入出力部5501、電圧信号処理部5502、表示制御部5503、音声制御部5504、出力データ記憶部5505、通信インタフェース(通信I/F)5506の各プログラムが格納されている。
データ入出力部5501は、電圧信号生成部555からの電圧信号入力を受信するとともに、表示制御部5503、音声制御部5504の出力信号をI/F回路556に転送する機能を有する。電圧信号処理部5502は、電圧信号生成部555からデータ入出力部5501を通じて入力される電圧信号を受信して、表示出力、音声出力の制御パラメータに変換して表示制御部5503、音声制御部5504に引き渡す機能を有する。出力データ記憶部5505は、電圧信号に基づいて表示制御部5503、音声制御部5504に読み出される表示データ、音声データを記憶している。
なお、プランター制御部550は、必ずしも図14、図15に例示した構成に限定されるものではなく、後述する作用を実現可能であれば適宜他の構成に変更、修正しても差し支えない。
次に、以上の構成を有する本実施例のプランター500の動作について、図16に例示するデータ処理フローを参照して説明する。まずプランター500のプランター制御部550は、電源スイッチ投入等の条件で処理を開始すると(S1200)、データ入出力部5501にて電圧信号生成部555からの電圧信号を取得する(S1201)。電圧信号処理部5502は、データ入出力部5501からの電圧信号を受けて制御パラメータを生成する(S1202)。制御パラメータは、実施例1におけるゲームパラメータに相当し、電圧信号の大きさを反映するように適宜に規定されるデータである。
表示制御部5503、音声制御部5504は、生成された制御パラメータに基づいて、出力データ記憶部5505から表示データ、音声データを読み出し、インタフェース回路556へ送る(S1203)。インタフェース回路556は、表示データ、音声データに基づいて液晶ディスプレイ、スピーカ駆動用の出力信号を生成して液晶ディスプレイ560、スピーカ570に供給し、それぞれ出力させる(S1204)。
以上の構成において、出力データ記憶部5505には、制御パラメータの値に対応する表示データ、出力データをあらかじめ記憶させておく。例えば、制御パラメータのしきい値としてP0<P1<P2が設定されているとした場合、電圧信号処理部5502が、制御パラメータがP0以上P1未満の範囲にあると判定した場合には、「Hello」のメッセージを、制御パラメータがP1以上P2未満の範囲にあると判定した場合には、「I’m fine!」のメッセージを、表示制御部5503を介して出力するように構成することができる。なお、出力データ記憶部5505のデータを書き換え可能とし、プランター制御部550に書き換え操作用のユーザインタフェース、例えば携帯電話機のような簡易的なキーパッドを設けてもよい。あるいは、プランター制御部550にBluetooth等による近接通信機能などを持たせて、スマートフォンなどの携帯情報端末からデータ書き換えができるように構成してもよい。
図16に戻ると、液晶ディスプレイ560、スピーカ570への出力は所定時間継続させて、所定時間経過時に再びS1201に戻って電圧信号を取得し、以後取得した電圧信号に基づいた出力が行われるように動作する。これにより、微生物発電の状態により上下する電圧の値を反映した表示出力、音声出力が実行される。なお、表示出力、音声出力のタイミング、例えば反復タイミング、反復回数、表示の明滅などは、表示制御部5503、音声制御部5504のプログラムによって適宜実現することができる。
以上説明した本実施例のプランター500によれば、プランター500で生育されている植物Pの光合成に由来する有機物を摂取して電子を放出する微生物により生成された電力を用いて、プランター500に様々な表示や音声のメッセージを出力させることができる。そして、表示、音声のメッセージとして微生物発電によって得られた電圧の値に応じたものを出力させるようにしているので、プランター500の保有者は、実施例1で述べたように、植物Pが活発に活動するように世話することによって発電量を増大させることができるのを体感することができる。それにより、保有者は、微生物発電の原理や微生物発電における発電量増大の仕組み、テクニックに親しむことができ、環境負荷の少ないエネルギー源に対する理解を深めることができる。
なお、本発明の技術的範囲は上記の実施形態に限定されることはなく、他の変形例、応用例等も、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内に含まれるものである。
100 微生物発電モジュール
110 モジュール容器
120 土壌
130,530 アノード電極
140,540 カソード電極
150 電圧信号生成部
151 オペアンプ
152 フィードバック抵抗
160 状態信号生成部
200 情報端末
300 ゲームサーバ
400 通信ネットワーク
500 プランター
550 プランター制御部
560 液晶ディスプレイ
570 スピーカ
B 微生物
P 植物
R 根

Claims (7)

  1. 有機物を摂取して電子を放出する微生物の生息環境を提供する微生物生息容器と、前記微生物生息容器内に設置され、微生物が放出する電子を収集して電流とする一対の電極と、前記一対の電極に発生する電流を電圧に変換し、さらに当該電圧の数値を示す信号である電圧信号として出力する電圧信号生成部とを有する微生物発電モジュールと、
    前記電圧信号を受信し、当該電圧信号に基づいて所定のデータ処理を実行するように構成されている情報処理モジュールと、
    を備えている、微生物発電応用装置。
  2. 請求項1に記載の微生物発電応用装置であって、
    前記微生物生息容器には、有機物を供給するための植物が設けられている、
    微生物発電応用装置。
  3. 請求項1に記載の微生物発電応用装置であって、
    前記情報処理モジュールにはゲームソフトウェアが実装されており、当該ゲームソフトウェアによって実行されるゲームの制御用パラメータとして前記電圧信号が使用される、微生物発電応用装置。
  4. 有機物を摂取して電子を放出する微生物の生息環境を提供する微生物生息容器と、前記微生物生息容器内に設置され、微生物が放出する電子を収集して電流とする一対の電極と、前記一対の電極に発生する電流により所定の電荷が蓄積されたと判定した場合に、前記微生物の生育状態を表す指標としての状態信号を出力する動作を反復するように構成されている状態信号生成部とを有する微生物発電モジュールと、
    前記状態信号を受信し、当該状態信号に基づいて所定のデータ処理を実行するように構成されている情報処理モジュールと、
    を備えている、微生物発電応用装置。
  5. 請求項4に記載の微生物発電応用装置であって、
    前記情報処理モジュールは、前記状態信号に基づいて前記微生物発電モジュールにおける発電状態を判定し、その判定結果を示す情報を出力する、微生物発電応用装置。
  6. 微生物発電応用装置であって、
    植物生育用容器として形成されており、
    当該植物生育用容器で生育される植物から供給される有機物を摂取して電子を放出する微生物の生息環境を提供し、前記微生物が放出する電子を収集して電流とする一対の電極と、前記一対の電極に発生する電流を電圧に変換し、さらに当該電圧の数値を示す信号である電圧信号として出力する電圧信号生成部と、
    前記電圧信号を受信し、当該電圧信号に基づいて、あらかじめ前記電圧信号に対応付けて記録されている複数の出力データから所定のデータを選択し、当該データの出力処理を実行するように構成されている情報処理モジュールと、
    を備えている微生物発電応用装置。
  7. 請求項6に記載の微生物発電応用装置であって、
    前記出力データは、表示用データ及び音声出力用データの少なくともいずれかであり、前記情報処理モジュールは、選択された表示用データ又は音声出力用データ、あるいはそれらのいずれもに基づいて出力処理を実行する、微生物発電応用装置。
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