JP2018181288A - 仮想作業表示方法、仮想作業データ作成方法、及び3次元空間けがきデータ作成方法 - Google Patents

仮想作業表示方法、仮想作業データ作成方法、及び3次元空間けがきデータ作成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】作業の検証対象とは別の場所で、精度の良い作業体験及び検証をすることができる仮想作業表示方法を提供する。【解決手段】本発明は、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データに基づくデータを読み込む工程S1と、モーションキャプチャ装置の出力データを読み込む工程S2と、両データを共通の3次元座標上に配置する工程S3と、仮想カメラの位置と向きを設定する工程S4と、画面上に、仮想カメラを介して見える、点群データに基づく表示と、モーションキャプチャ装置から取得している現在の作業体験者の動きに連動した動作データに基づく表示を表示する表示工程S5と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、モーションキャプチャ装置を用いた仮想作業表示方法及び仮想作業データ作成方法と、3次元空間けがきデータ作成方法に関する。
モーションキャプチャ装置では、複数のカメラにより形成された撮像対象スペース内において、カメラから照射された赤外線(光)を、人間の関節等に取り付けられた球状の反射マーカが反射し、その反射した画像がカメラで撮像される。そして、少なくとも2つの撮像データに基づいて、三角測量の原理により反射マーカの3次元座標上の位置が測定される。モーションキャプチャに関する技術としては、例えば特開2017−53739号公報に記載されている。
特開2017−53739号公報
ここで、発明者は、モーションキャプチャ装置を利用して、例えば工場等の施設での作業を当該施設とは別の場所で精度良く体験し検証するための方法を新たに開発した。本発明は、作業の検証対象とは別の場所で、精度の良い作業体験及び検証をすることができる仮想作業表示方法及び仮想作業データ作成方法を提供することを目的とする。
また、従来から、例えば工場等の施設に機械や配管等の設備を設置するにあたり、3DCAD等により設計図やレイアウト図面を作成するのが一般的である。3DCADを用いたデータ作成方法は、例えば特開2003−242185号公報に記載されている。しかしながら、3DCADの作成には多大な時間と労力がかかる。また、施設における設置スペースの情報がない場合、3D CADでの設計・シミュレーションは困難である。本発明者は、より容易で且つ精度の良い3次元での設計、シミュレーション、モデリング、及びエンジニアリングを可能にすべく、新たな視点・着想により新たな方法を発明した。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、容易に且つ精度良く、3次元での設計、シミュレーション、モデリング、及び/又はエンジニアリングを実行することができる3次元空間けがきデータ作成方法を提供することを目的とする。
本発明の仮想作業表示方法は、読み込んだデータに基づき画面上に3次元形状を表示することができるソフトウェアを備えるコンピュータを用いた仮想作業表示方法であって、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データ及び前記点群データに基づく3次元形状データの少なくとも一方を読み込む工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、モーションキャプチャ装置で取得された作業体験者の動きに関する動作データ及び前記動作データに基づく人体形状データの少なくとも一方を読み込む工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記動作データ及び前記人体形状データの少なくとも一方とを共通の3次元座標上に配置する工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記3次元座標上に仮想的に設置される仮想カメラの位置と向きを設定する工程と、前記コンピュータが、前記画面上に、前記仮想カメラを介して見える、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記モーションキャプチャ装置から取得している現在の前記作業体験者の動きに連動した前記動作データ及び前記人体形状データの少なくとも一方とを表示する表示工程と、を含む。
また、本発明の3次元空間けがきデータ作成方法は、読み込んだデータに基づき3次元形状を編集することができるソフトウェアを備えるコンピュータを用いた3次元空間けがきデータ作成方法であって、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データ及び前記点群データに基づく3次元形状データの少なくとも一方を読み込む工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記計測対象に関連し且つ線で表示される図面を含む2次元図面データを読み込む工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記2次元図面データの少なくとも一部を、画面上において一体で移動及び回転させることができる一体領域としてグルーピングする工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記一体領域に対して座標軸を追加し、前記一体領域を3次元座標上の一平面上に配置された3次元図面データに変換する変換工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記3次元図面データとを、共通の3次元座標上に重ねて配置する配置工程と、前記変換工程と前記配置工程との間に、及び/又は前記配置工程の後に、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方に対応するように、前記3次元図面データを追加した座標が変化する方向に回転させる調整工程と、を含む。
モーションキャプチャ装置で表示される画像と、3次元スキャンデータである点群データに基づく画像とを同座標上で組み合わせて表示することで、実際の計測対象(例えば工場内など)に近似した精度の良い仮想空間を画面上に再現でき、且つモーションキャプチャ技術による当該仮想空間での作業体験及び画面を通した客観的な検証が可能となる。モーションキャプチャで人体が表示される空間(背景等)に点群データに基づく画像を組み込むことで、特に工場や生産ライン等、計測対象の規模が大きい場合であっても、精度良く疑似体験及び動作検証(シミュレーション)をすることができる。このように、本発明の仮想作業表示方法によれば、作業の検証対象とは別の場所で、精度の良い作業体験及び検証をすることができる。
また、本発明の3次元空間けがきデータ作成方法によれば、2次元の図面データを回転させ、例えば設備の側面図(線データ)を立たせて、3次元スキャンデータに基づくデータに重ねて表示することができる。つまり、データ上(仮想)の3次元空間において、点群データ又はその3次元形状データ上に正確なけがきを付すことができる。3次元スキャンデータに基づくデータと2次元図面データとを融合させることにより、容易に且つ精度良く、3次元での設計、シミュレーション、モデリング、及び/又はエンジニアリングを実行することができる。
本実施形態のコンピュータを示す構成図である。 本実施形態の仮想作業表示方法の流れを示すフローチャートである。 本実施形態の表示画面の一例を示す図である。 本実施形態の表示画面の一例を示す図である。 本実施形態の表示画面(一例)と対応する作業体験者を示す図である。 本実施形態の表示切り替えを説明するための説明図である。 本実施形態の表示画面の一例を示す図である。 本実施形態の表示画面(一例)と対応する作業体験者を示す図である。 本実施形態の表示画面の一例を示す図である。 動作データ又は人体形状データの一例を示す図である。 第二実施形態の流れを示すフローチャートである。 2次元図面データの例を示す図である。 2次元図面データの例を示す図である。 3次元図面データの例を示す図である。 回転後の3次元図面データの例を示す図である。 共通の3次元座標上に3次元形状データと3次元図面データとを配置した例を示す図である。 共通の3次元座標上に3次元形状データと3次元図面データとを配置した例を示す図である。 共通の3次元座標上に3次元形状データと3次元図面データとを配置した例を示す図である。 3次元空間けがきデータ作成方法を実行する装置の構成図である。 本実施形態に係る3次元空間けがきデータ作成方法の流れを示すフローチャートである。 3次元形状データの例を示す図である。 3次元形状データの例を示す図である。 共通の3次元座標上に3次元形状データと3次元図面データとを配置した例を示す図である。 共通の3次元座標上に3次元形状データと3次元図面データとを配置した例を示す図である。
<第一実施形態>
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。本実施形態の仮想作業表示方法では、読み込んだデータに基づき画面上に3次元形状を表示することができるソフトウェア11(例えば「XVL」、ラティス・テクノロジー株式会社製)を備えるコンピュータAを用いている。図1に示すように、シミュレーションシステム1は、CPU等をもつ処理部10と、ソフトウェア11と、ディスプレイ(「画面」に相当する)12と、操作部材13と、ヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとする)14と、モーションキャプチャ用の複数のマーカ15と、複数のカメラ16と、を備えている。なお、HMD14にもマーカが設置されている。また図1では、HMD14やマーカ15など、一部接続配線を省略している。また、処理部10は、例えば、CPUやメモリ等の各装置が収納されたパーソナルコンピュータのケース部分である。また、操作部材13は、例えば、キーボードやマウスである。つまり、処理部10、ソフトウェア11、ディスプレイ12、及び操作部材13は、コンピュータAを構成している。
シミュレーションシステム1は、モーションキャプチャ装置の機能及び複合現実感装置の機能も備えている。つまり、シミュレーションシステム1は、カメラ16から取得したマーカ15の位置情報に基づいてモーションキャプチャする機能と、カメラ16から取得したHMD14の位置情報及びHMD14が撮影した画像データに基づく画像処理機能とを備えている。シミュレーションシステム1には、モーションキャプチャ、複合現実感(Mixed Reality)(以下、MRとも称する)、及び3次元形状の表示のそれぞれに関する公知のソフトウェアがインストールされている。
まとめると、本方法を実行するシミュレーションシステム1は、コンピュータAと、モーションキャプチャ用ソフトウェア11aがインストールされたコンピュータA、マーカ15、及びカメラ16で構成されたモーションキャプチャ装置Bと、複合現実感装置用ソフトウェア11bがインストールされたコンピュータA、カメラ16、及びHMD14で構成された複合現実感装置Cと、を備えている。コンピュータAは、ソフトウェア11a、11bも備えているといえる。
本実施形態の仮想作業表示方法は、図2に示すように、第一読み込み工程S1と、第二読み込み工程S2と、座標設定工程S3と、視点設定工程S4と、表示工程S5と、を含んでいる。第一読み込み工程S1は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データ及び点群データに基づく3次元形状データの少なくとも一方を読み込む工程である。ユーザは主に設定者であるが、作業体験者と同一人物であっても良い。点群データを用いた画面上での3次元表示技術は、例えば特開2015−118624号公報、特開2017−054467号公報、及び特開2017−054468号公報に記載されている。点群データに基づく3次元形状の表示は公知であるため説明は省略する。
第二読み込み工程S2は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、モーションキャプチャ装置(ここではマーカ15、カメラ16、及びコンピュータAの機能の一部で構成される)で取得された作業体験者の動きに関する動作データ及び動作データに基づく人体形状データの少なくとも一方を読み込む工程である。本実施形態では、人体形状データとしてコンピュータグラフィックス(以下「CG」とする)を用いている。モーションキャプチャ装置についても公知であるため説明は省略する。
座標設定工程S3は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、点群データ及び3次元形状データの少なくとも一方と、動作データ及び人体形状データの少なくとも一方とを共通の3次元座標上に配置する工程である。つまり、ここでは、1つの座標系に、上記異なるデータを適用させている。この工程は、ユーザの操作により、何れか一方のデータの3次元座標に、他方のデータの基準位置を設定し且つ大きさを適合させる工程ともいえる。これにより、点群データを含む仮想空間内に、作業体験者の動作に応じて動くCGが表示されるようになる。
視点設定工程S4は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、3次元座標上に仮想的に設置される仮想カメラ(視点)の位置と向きを設定する工程である。仮想カメラ(視点)の設定は、コンピュータAにインストールされたソフトウェアの何れかで実行できる。仮想カメラを介して見える画像では、各データの座標に応じて、重なる部分は手前のデータのみを表示できる。例えば点群データに基づく3次元形状(例えば各種機械等)は、CGの背景となる。
表示工程S5は、コンピュータAが、ディスプレイ12に、仮想カメラを介して見える、点群データ及び3次元形状データの少なくとも一方と、モーションキャプチャ装置から取得している現在の作業体験者の動きに連動した動作データ及び人体形状データの少なくとも一方とを表示する工程である。つまり、表示工程S5では、点群データに基づく3次元形状を含む仮想空間及び当該仮想空間内で動作するCGを、設定された視点によりディスプレイ12に表示される。
例えば、図3〜図5に示すように、本実施形態では、点群データに基づく3次元形状を背景として、作業体験者と連動するCGがディスプレイ12に表示される。つまり、位置が互い適合された、精度の良い3次元オブジェクトとCGとが同時に表示される。これにより、施設等での作業を体験し、客観的に検証することができる。図3及び図4のように高所作業や頻繁に行わない作業も、精度良く容易にシミュレーションすることができる。CG(人体モデル)は、作業体験者の動作に応じてリアルタイムに動作する。作業体験者の動きは、3次元キャプチャに基づくCGより忠実に再現される。本実施形態によれば、点群データに基づく3次元オブジェクトに対して人の動作検証が可能となる。このように、本実施形態によれば、作業の検証対象とは別の場所で、精度の良い作業体験及び検証をすることができる。点群データに基づく3次元形状データは、ポリゴンであり、工場の内観(内部)又は外観(外部)を表している。
また、表示工程S5において、コンピュータAは、ユーザの操作に応じて、動作データ及び人体形状データの少なくとも一方と点群データ及び3次元形状データの少なくとも一方とが読み込まれ且つ同一座標に設定された複合現実感装置(ここではHMD14、カメラ16、及びコンピュータAの機能の一部で構成される)のデータを用いて、作業体験者が装着した複合現実感装置のHMD14を介して見える主観画像と、仮想カメラを介して見える客観画像とを切り替える。
例えば、図6に示すように、本実施形態では、ディスプレイ12に表示する画像を、HMD14を介した主観画像(体験者目線)と、仮想カメラを介した客観画像(第3者目線)とで切り替えることができる。これにより、作業体験者を含む複数人での検証において、2つの視点により作業体験及び人の動的検証等の各種検証を精度良く実行することができる。本実施形態によれば、作業体験者の位置や姿勢を第3者の視点で確認することができる。図7に客観画像の例であり、図8は主観画像の例である。
また、図9に示すように、表示工程S5において、コンピュータAは、ディスプレイ12に、CG及び3次元形状データを表示するとともに、3次元座標上において、CGの外縁が3次元形状データの外縁と重なった場合に、当該重なり部分に接触マーク(例えば×マークや○マーク等)を表示する。これにより、人の動的検証等の各種検証が精度良く且つ分かりやすく実行できる。本実施形態によれば、物体との接触を精度良くシミュレートすることができる。なお、図9は主観画像の例であるが、客観画像においても接触マークを表示することができる。
(その他)
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば図10に示すように、動作データ又は人体形状データ(人体モデル)は、骨格データのような単純な表示モデルであっても良い。また、第一読み込み工程S1と第二読み込み工程S2は順番が反対でも良い。また、第一読み込み工程S1は点群データに基づくデータを読み込む工程といえ、第二読み込み工程S2はモーションキャプチャ装置の出力データを読み込む工程ともいえる。また、本発明は、標準作業検証から特殊作業検証まで幅広く利用することができる。また、本発明の仮想作業表示方法は、作業シミュレーション方法又は検証画像製造方法ともいえる。
また、本発明は、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データに基づくデータを読み込む工程S1と、モーションキャプチャ装置の出力データを読み込む工程S2と、両データを共通の3次元座標上に配置する工程S3と、仮想カメラの位置と向きを設定する工程S4と、画面上に、仮想カメラを介して見える、点群データに基づく表示と、モーションキャプチャ装置から取得している現在の作業体験者の動きに連動した動作データに基づく表示を表示する表示工程S5と、を含むともいえる。
本発明の有用な点(本発明により可能になる点)については、例えば、第三者目線のカメラの設定、作業性の検証確認の精度向上、作業姿勢の動的評価の動的データ化、MR技術との連携、従来為されていなかった計測点群データとモーションキャプチャ装置及び/又はMR装置との融合、人体モデルによる正確な寸法計測、MR画像の破たんレス、高所作業や実行しにくい作業等の事前シミュレーション、実機レスでのシミュレーション、データだけでは表現できない作業要領(カンやコツ)のデータ化、作業オペレータの作業のデータ化、作業者の差による作業比較、及び、体型の差による作業のやりやすさの検証などが挙げられる。
また、3次元CAD等のソフトウェア、CGを用いたモーションキャプチャ技術、複合現実感装置、視点設定、及び点群データに基づくリバースモデルの構築等は、公知の技術を利用できる。例えば特開2015−125641号公報や特開2004−355131号公報に記載のように、MR技術は、HMDで撮像した現実の世界(現実空間)の画像に、コンピュータで生成された仮想の世界(仮想空間)の画像を重畳させて、HMDの画面に表示する技術である。MR技術を利用することで、実際に模型を製作することなく、完成品について、大きさ、又は部品の取り外し(取り付け)の作業性などのチェックが可能となる。MR技術を用いた複合現実感装置としては、例えば、HMD(14)と、HMDを介してユーザに重畳画像である複合現実感を提示する情報処理部(10)と、を備えている。
<第二実施形態>
第二実施形態の仮想作業表示方法は、第一実施形態に対して、主にディスプレイ12に表示される画像に図面データ(設計図等)を付加することができる点で異なっている。したがって、異なっている部分について説明する。第二実施形態の説明において、第一実施形態の説明及び図面を参照することができる。
第二実施形態の仮想作業表示方法は、図11に示すように、第一読み込み工程S201と、第二読み込み工程S202と、座標設定工程S203と、視点設定工程S204と、第三読み込み工程S205と、グルーピング工程S206と、変換工程S207と、調整工程S208と、配置工程S209と、表示工程S210と、を含んでいる。工程S201〜S204は、第一実施形態と同様である。
第三読み込み工程S205は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、計測対象に関連し且つ線で表示される図面を含む2次元図面データを読み込む工程である。2次元図面データは、例えば工場等の施設内に設置される設備(例えば機械、配管、及び/又は配線等を含むもの)の設計図である。2次元図面データは、ソフトウェア11上で(ディスプレイ12に)線で表示可能に構成されている。第二実施形態の2次元図面データは、図12に示すように、線データで構成された設備の設計図データである。2次元図面データは、設備を表す六面図(正面図、背面図、右側面図、左側面図、平面図、底面図)のうちの少なくとも1つといえる。図12の2次元図面データは、中央部分を正面図とすると、上方部分が平面図、下方部分が底面図、右側部分が右側面図となる。
グルーピング工程S206は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、2次元図面データの少なくとも一部を、ソフトウェア11(ディスプレイ12上)において一体で移動及び回転させることができる一体領域としてグルーピングする工程である。第二実施形態では、ユーザがマウス等によりグループ範囲を選択し、例えば図13に示すように、正面図を含むグループ21、平面図を含むグループ22、底面図を含むグループ23、及び右側面図を含むグループ24にグルーピングする。
変換工程S207は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、一体領域21〜24に対して座標軸を追加し、一体領域21〜24を3次元座標上の一平面上に配置された3次元図面データに変換する工程である。つまり、変換工程S207は、グルーピングされた2次元の一体領域21〜24に、ソフトウェア11上でもう1つの座標情報を追加し、一体領域21〜24を3次元上の情報に変換する工程である。変換工程S207では、一体領域21〜24の位置情報が、X軸とY軸による2次元座標系(X、Y)の座標情報から、Z軸を加えた3次元の直交座標系(X、Y、Z)の座標情報に変換される。図14は、2次元図面データから変換された3次元座標上の図面データ、すなわち(一体領域21〜24を含む)3次元図面データの一例である。
調整工程S208は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、点群データ及び3次元形状データの少なくとも一方に対応するように、3次元図面データを移動及び/又は回転させる工程である。例えば図15に示すように、一体領域22〜24を立たせるように回転させる。この例によれば、平面図を含むグループ22では、図12における下辺(直線)を中心軸とした回転により、当該中心軸を除いて、少なくともZ座標(追加された座標軸の座標)が変化している。つまり、調整工程S208では、コンピュータAがユーザの操作に応じて、3次元図面データを、追加された座標軸の座標が変化する方向に回転させる。同様に、底面図を含むグループ23は、図12における上辺を中心軸として回転されている。同様に、右側面図を含むグループ24は、図12における右辺を中心軸として回転されている。3次元図面データ調整工程S208は、変換工程S207と配置工程S209との間に、及び/又は配置工程S209の後に行われる工程である。
配置工程S209は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、点群データ及び3次元形状データの少なくとも一方と、3次元図面データとを、共通の3次元座標上に重ねて配置する工程である。図16及び図17に示すように、調整工程S208にて回転され且つ線データで構成された3次元図面データが、点群データに基づく3次元形状データと重ねて配置されている。重なる位置(例えば設備の配置予定位置)の調整は、所望のタイミングで調整工程S208を行うことで、実行できる。ソフトウェア11(ディスプレイ12)上で、3次元図面データが3次元形状データよりも手前に表示され、設計図の後ろに、すなわち線データの間(線データ以外の部分)に設備設置対象の施設内の状況(3次元形状データ)が表示される。
表示工程S210は、コンピュータAが、ディスプレイ12上に、仮想カメラを介して見える、点群データ及び3次元形状データの少なくとも一方と、動作データ及び人体形状データの少なくとも一方と、3次元図面データと、を表示する工程である。つまり、表示工程S210では、第一実施形態の表示項目に3次元図面データが加えられる。さらに表示工程S210では、コンピュータAがユーザの操作に応じて、3次元図面データの表示と非表示とを切り替える。つまり、コンピュータAは、ユーザの操作に応じて、主観画像、主観画像に3次元図面データを重ねた画像、客観画像、及び客観画像に3次元図面データを重ねた画像の4つの表示モードを切り替えることができる。図18に、主観画像に3次元図面データを重ねた画像例を示す。図18では、床部分の3次元形状データ(ポリゴン)を切り取り、当該床部分に3次元図面データを貼り付けてある。また図18では、2次元図面データを立たせて(回転させて)表示した3次元図面データが、3次元形状データの対応する位置に3次元形状データの手前に(重ねて)配置されている。
第二実施形態によれば、3次元スキャンデータに基づく3次元のデータ上の適切な場所に2次元図面を配置することができるため(すなわち3次元の計測データと2次元の図面データとの融合ができるため)、設備等を現地に設置することを容易且つ精度良く検証・シミュレーションすることができる。換言すると、3次元空間に2次元図面をけがきすること、すなわち設計図と同一のけがき線を容易に付すことができる。第二実施形態では、これまで交わることがなかったデータ(計測点群、CAD、2次元図面、及びポリゴン)を共通の3次元座標上に表示することができ、容易で且つ精度の良い新たなエンジニアリング手法を実現することができる。
本方法は、現地の設置(据え付け)スペースの情報がない場合や、3DCADのデータがない場合にも有効である。また、本方法によれば、3次元設計に着手する前に、現地設置場所の整合性を確認することができる。本方法によれば、3DCADを必要としないため、検証時間の大幅な短縮が可能となる。また、点群データに基づく3次元データと2次元図面でしか表せない部位、すなわち設備干渉部分の表現(検証)、正面投影確認、及び空間かげきによる検証等が可能となる。設備干渉部分は、例えば図17に示すように、3次元形状データと3次元図面データとの重なりにより把握することができる。
なお、対象データの読み込みが行われていれば、工程の順番は適宜変更可能である。また、対象データの読み込みの順番、すなわち第一〜第三読み込み工程の順番も入れ替え可能である。また、例えば、点群データに関する処理、モーションキャプチャ装置のデータに関する処理、及び2次元図面データに関する処理をそれぞれ1セットとして、実行するセットの順番を入れ替えても良い。例えば、工程S204〜S209を1セットとして、当該セットを別の工程の前後に配置しても良い。また、適宜書くデータの処理を行っても良い。また、設計図は、レイアウト図や回路配線図を含む概念である。また、データ全体をグルーピングすると、一体領域は当該データ上で1つとなる。
また、上記第一及び第二実施形態の仮想作業表示方法を用いた仮想作業データ作成方法は、コンピュータAが、ユーザの操作に応じて、ディスプレイ12に表示される画像(動画を含む)を記憶媒体に記憶する工程を含んでも良い。これによれば、仮想作業の様子をデータとして保管又はクライアントに提供することができる。記憶媒体は、例えば、コンピュータA内のハードディスク、外付けハードディスク、フラッシュメモリ、又はDVD−ROM等である。また表示画面例としては、図24も参照できる。
<3次元空間かげきデータ作成方法に係る実施形態>
本実施形態の3次元空間かげきデータ作成方法は、図19に示すように、読み込んだデータに基づき3次元形状を編集することができるソフトウェア41を備えるコンピュータ4を用いた方法である。なお、本実施形態の説明において、上記の第一及び第二実施形態の説明及び図面を参照することができる。重複する説明については適宜省略するが、上記第一及び第二実施形態を参照することができる。
コンピュータ4は、CPUやメモリを有する処理部40と、処理部40にインストールされたソフトウェア41(例えば「XVL」、ラティス・テクノロジー株式会社製)と、ディスプレイ42と、操作部材43と、を備えている。本方法は、3次元データ読み込み工程S301と、2次元図面読み込み工程S302と、グルーピング工程S303と、変換工程S304と、第一調整工程S305、配置工程S306と、第二調整工程S307と、記憶工程S308と、を含んでいる。
3次元データ読み込み工程S301は、コンピュータ4が、ユーザの操作に応じて、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データ及び点群データに基づく3次元形状データの少なくとも一方を読み込む工程である。2次元データ読み込み工程S302は、コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記計測対象に関連し且つ線で表示される図面を含む2次元図面データを読み込む工程である。図12に示すように、本実施形態の2次元図面データは、線データで構成されている。2次元図面データは、第二実施形態同様、設計図データである。
グルーピング工程S303は、コンピュータ4が、ユーザの操作に応じて、2次元図面データの少なくとも一部を、ソフトウェア41において一体で移動及び回転させることができる一体領域としてグルーピングする工程である。グルーピング工程S303は、一体で配置の編集する領域を選択する工程ともいえる。グルーピング工程S303では、図13に示すように、例えば1シートに複数の図面が配置されている場合、正面図や側面図と図面単位でグルーピングすることが好ましい。
変換工程S304は、コンピュータ4が、ユーザの操作に応じて、一体領域に対して座標軸を追加し、一体領域を3次元座標上の一平面上に配置された3次元図面データに変換する工程である。変換工程S304では、図14に示すように、グルーピングされたXY座標上の2次元図面データに、Z座標軸(Z座標情報)を追加して、3次元座標(X、Y、Z)上の図面データ(一平面上の図面)に変換する。
第一調整工程S305は、コンピュータ4が、ユーザの操作に応じて、点群データ及び3次元形状データの少なくとも一方に対応するように、3次元図面データを移動及び/又は回転させる工程である。第一調整工程S305では、例えば図15に示すように、側面図等を3次元空間に合わせて立たせる(回転させる)。この例では、グルーピングされた2次元図面データを、X軸又はY軸に平行な直線を回転軸として90°回転させている。このように第一調整工程S305において、コンピュータ4は、ユーザの操作に応じて、3次元図面データを、追加された座標軸(Z軸)の座標が変化する方向に回転させる。
配置工程S306は、コンピュータ4が、ユーザの操作に応じて、点群データ及び3次元形状データの少なくとも一方と、3次元図面データとを、共通の3次元座標上に重ねて配置する工程である。本実施形態の配置工程S306では、コンピュータ4が、ユーザの操作に応じて、3次元座標上において、例えば、図21に示すように3次元形状データ(設備が配置された工場の内観)を配置し、図22に示すように当該3次元形状データの一部(床部分)を切り取っている(例えばグルーピング後に削除する)。つまり、本方法には、3次元形状データの編集工程が含まれている。図23に示すように、本実施形態の配置工程S306では、ソフトウェア41の共通の3次元座標上において、3次元形状データの切り取られた床部分に3次元図面データが重ねて配置されている。さらに、図18及び図24に示すように、側面図等の回転させた(立たせた)図面データを共通の3次元座標上に配置させる。
第二調整工程S307は、第一調整工程S305と同様、ユーザの操作に応じて、点群データ及び3次元形状データの少なくとも一方に対応するように、3次元図面データを移動及び/又は回転させる工程である。本実施形態の第二調整工程S307では、3次元図面データが3次元形状データの対応する位置に配置されるように、3次元図面データの位置を調整(相対移動ともいえる)している。3次元空間けがきデータの例としては、図16〜図18及び図24が参照できる。記憶工程S308では、作成されたデータ(3次元空間けがきデータ)を記憶媒体(例えば、フラッシュメモリ、DVD−ROM、及びハードディスク等の不揮発性メモリ)に保存する。記憶媒体への保存は、保管やクライアントへの提供に適している。
本実施形態によれば、3次元空間に容易且つ精度良くかげきする(かげき線を付す)ことができ、各種検証が容易且つ精度良く実行できるなど、第二実施形態と同様の効果が発揮される(第二実施形態の記載を参照)。さらに、本方法は、少ない設備(例えばレーザースキャン装置とソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータ)で実行することができる。なお、本方法は、上記のように、点群データ及び/又は3次元形状データを編集(例えばグルーピング、移動、回転、切り取り等)する編集工程を含んでも良い。
上記の本発明に係る各種方法は、プラント(例えば工場、設備、機械、又は発電所等)の設計や建築において特に有効である。つまり、計測対象が大きく、機械等のレイアウトのシミュレーション(検証)に時間と労力がかかる業務において、本発明によればシミュレーションを容易に行うことができ、極めて有効である。したがって、計測対象が建物(例えば工場)の内観(内部)又は外観(外部)を含む場合、建物の内観又は外観を含む3次元スキャンデータを用いることになり、本発明に係る方法は極めて有効となる。建物の内観又は外観には、すでに建物内部又は外部に1又は複数の設備や機械が設置されている場合、当該設備や機械も含まれる。本方法は、家屋や施設の設計にも応用できる。点群データに基づく3次元形状データは、ポリゴンであり、例えば施設や工場の内観(内部)又は外観(外部)を表す。特に建物のような大きなものに設備や機械を設置する場合、そのレイアウトや作業のしやすさ等の検証を精度良く行おうとすると、3DCADを用いる等、多大な時間と労力がかかってしまう。しかし、本発明に係る方法によれば、建物の内観又は外観を含む3次元スキャンデータと他種のデータとを組み合わせて用いることで、容易且つ精度良く画面上で各種検証をすることができる。
また、本発明に係る方法によれば、現状の設備と設置予定の設備とが干渉するか否かを検証でき、干渉部分がある場合、画面上で明確に確認することができる。つまり、点群データに基づく画像に現地の現状が3次元空間に現れており、設置予定の設備や機械の図面が当該3次元空間にけがきされるため、どの部分が干渉するか等、干渉部分が明確となる。例えば、3次元空間内(座標上)で、設備等を含む建物内観又は外観の3次元形状データに、3次元図面データを配置(けがき)することが、容易且つ精度良く検証するために極めて有効となる。例えば2次元図面データが設備等のレイアウト図面である場合、容易且つ精度良く設備の配置や設備同士の干渉等を検証することができる。また、図24において、床部分(3次元形状データの一部)を切り取ることなく、床部分の3次元形状データ上に床部分の3次元図面データを配置しても良い。3次元形状データの一部の上に、当該一部に対応する図面である3次元図面データを配置することができる。
1…シミュレーションシステム、A、4…コンピュータ、11、41…ソフトウェア、12、42…ディスプレイ、14…ヘッドマウントディスプレイ
本発明の仮想作業表示方法は、読み込んだデータに基づき画面上に3次元形状を表示することができるソフトウェアを備えるコンピュータを用いた仮想作業表示方法であって、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データ及び前記点群データに基づく3次元形状データの少なくとも一方を読み込む工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、モーションキャプチャ装置で取得された作業体験者の動きに関する動作データ及び前記動作データに基づく人体形状データの少なくとも一方を読み込む工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記動作データ及び前記人体形状データの少なくとも一方とを共通の3次元座標上に配置する工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記3次元座標上に仮想的に設置される仮想カメラの位置と向きを設定する工程と、前記コンピュータが、前記画面上に、前記仮想カメラを介して見える、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記モーションキャプチャ装置から取得している現在の前記作業体験者の動きに連動した前記動作データ及び前記人体形状データの少なくとも一方とを表示する表示工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記計測対象に関連し且つ線で表示される図面を含む2次元図面データを読み込む工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記2次元図面データの少なくとも一部を、前記画面上において一体で移動及び回転させることができる一体領域としてグルーピングする工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記一体領域に対して座標軸を追加し、前記一体領域を3次元座標上の一平面上に配置された3次元図面データに変換する変換工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記3次元図面データとを、前記共通の3次元座標上に重ねて配置する配置工程と、前記変換工程と前記配置工程との間に、及び/又は前記配置工程の後に、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方に対応するように、前記3次元図面データを移動及び/又は回転させる調整工程と、を含み、前記表示工程において、前記コンピュータは、前記画面上に、前記仮想カメラを介して見える前記3次元図面データをさらに表示し、前記調整工程において、前記コンピュータは、ユーザの操作に応じて、前記3次元図面データを、追加された前記座標軸の座標が変化する方向に回転させる。
また、本発明の3次元空間けがきデータ作成方法は、読み込んだデータに基づき3次元形状を編集することができるソフトウェアを備えるコンピュータを用いた3次元空間けがきデータ作成方法であって、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データ及び前記点群データに基づく3次元形状データの少なくとも一方を読み込む工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記計測対象に関連し且つ線で表示される図面を含む2次元図面データを読み込む工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記2次元図面データの少なくとも一部を、画面上において一体で移動及び回転させることができる一体領域としてグルーピングする工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記一体領域に対して座標軸を追加し、前記一体領域を3次元座標上の一平面上に配置された3次元図面データに変換する変換工程と、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記3次元図面データとを、共通の3次元座標上に重ねて配置する配置工程と、前記変換工程と前記配置工程との間に、及び/又は前記配置工程の後に、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方に対応するように、前記3次元図面データを追加した座標が変化する方向に回転させる調整工程と、を含み、前記調整工程において、前記コンピュータは、ユーザの操作に応じて、前記3次元図面データを、追加された前記座標軸の座標が変化する方向に回転させる。

Claims (14)

  1. 読み込んだデータに基づき画面上に3次元形状を表示することができるソフトウェアを備えるコンピュータを用いた仮想作業表示方法であって、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データ及び前記点群データに基づく3次元形状データの少なくとも一方を読み込む工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、モーションキャプチャ装置で取得された作業体験者の動きに関する動作データ及び前記動作データに基づく人体形状データの少なくとも一方を読み込む工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記動作データ及び前記人体形状データの少なくとも一方とを共通の3次元座標上に配置する工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記共通の3次元座標上に仮想的に設置される仮想カメラの位置と向きを設定する工程と、
    前記コンピュータが、前記画面上に、前記仮想カメラを介して見える、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記モーションキャプチャ装置から取得している現在の前記作業体験者の動きに連動した前記動作データ及び前記人体形状データの少なくとも一方とを表示する表示工程と、
    を含む仮想作業表示方法。
  2. 前記表示工程において、前記コンピュータは、ユーザの操作に応じて、前記動作データ及び前記人体形状データの少なくとも一方と前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方とが読み込まれ且つ同一座標に設定された複合現実感装置のデータを用いて、前記作業体験者が装着した前記複合現実感装置のヘッドマウントディスプレイを介して見える主観画像と、前記仮想カメラを介して見える客観画像とを切り替える請求項1に記載の仮想作業表示方法。
  3. 前記人体形状データは、コンピュータグラフィックスであり、
    前記表示工程において、前記コンピュータは、前記画面上に、前記コンピュータグラフィックス及び前記3次元形状データを表示するとともに、前記共通の3次元座標上において、前記コンピュータグラフィックスの外縁が前記3次元形状データの外縁と重なった場合に、当該重なり部分に接触マークを表示する請求項1又は2に記載の仮想作業表示方法。
  4. 前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記計測対象に関連し且つ線で表示される図面を含む2次元図面データを読み込む工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記2次元図面データの少なくとも一部を、前記画面上において一体で移動及び回転させることができる一体領域としてグルーピングする工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記一体領域に対して座標軸を追加し、前記一体領域を3次元座標上の一平面上に配置された3次元図面データに変換する変換工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記3次元図面データとを、前記共通の3次元座標上に重ねて配置する配置工程と、
    前記変換工程と前記配置工程との間に、及び/又は前記配置工程の後に、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方に対応するように、前記3次元図面データを移動及び/又は回転させる調整工程と、
    を含み、
    前記表示工程において、前記コンピュータは、前記画面上に、前記仮想カメラを介して見える前記3次元図面データをさらに表示する請求項1〜3の何れか一項に記載の仮想作業表示方法。
  5. 前記調整工程において、前記コンピュータは、ユーザの操作に応じて、前記3次元図面データを、追加された前記座標軸の座標が変化する方向に回転させる請求項4に記載の仮想作業表示方法。
  6. 前記表示工程において、前記コンピュータは、ユーザの操作に応じて、前記3次元図面データの表示と非表示を切り替える請求項4又は5に記載の仮想作業表示方法。
  7. 前記3次元図面データは、線で表示される設備の設計図データである請求項4〜6の何れか一項に記載の仮想作業表示方法。
  8. 前記計測対象は、建物の内観又は外観を含む請求項1〜7の何れか一項に記載の仮想作業表示方法。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の仮想作業表示方法により表示される画像データを記憶媒体に記憶する工程を含む仮想作業データ作成方法。
  10. 読み込んだデータに基づき3次元形状を編集することができるソフトウェアを備えるコンピュータを用いた3次元空間けがきデータ作成方法であって、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、計測対象の3次元スキャンデータである3次元の点群データ及び前記点群データに基づく3次元形状データの少なくとも一方を読み込む工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記計測対象に関連し且つ線で表示される図面を含む2次元図面データを読み込む工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記2次元図面データの少なくとも一部を、前記ソフトウェアにおいて一体で移動及び回転させることができる一体領域としてグルーピングする工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記一体領域に対して座標軸を追加し、前記一体領域を3次元座標上の一平面上に配置された3次元図面データに変換する変換工程と、
    前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方と、前記3次元図面データとを、共通の3次元座標上に重ねて配置する配置工程と、
    前記変換工程と前記配置工程との間に、及び/又は前記配置工程の後に、前記コンピュータが、ユーザの操作に応じて、前記点群データ及び前記3次元形状データの少なくとも一方に対応するように、前記3次元図面データを移動及び/又は回転させる調整工程と、
    を含む3次元空間けがきデータ作成方法。
  11. 前記調整工程において、前記コンピュータは、ユーザの操作に応じて、前記3次元図面データを、追加された前記座標軸の座標が変化する方向に回転させる請求項10に記載の3次元空間けがきデータ作成方法。
  12. 前記3次元図面データは、線で表示される設備の設計図データである請求項10又は11に記載の3次元空間けがきデータ作成方法。
  13. 前記配置工程及び前記調整工程の後の前記共通の3次元座標上のデータを記憶媒体に記憶する工程を含む請求項10〜12の何れか一項に記載の3次元空間けがきデータ作成方法。
  14. 前記計測対象は、建物の内観又は外観を含む請求項10〜13の何れか一項に記載の3次元空間けがきデータ作成方法。
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