JP2018180869A - 書換えシステム、書換え装置及びコンピュータ - Google Patents

書換えシステム、書換え装置及びコンピュータ Download PDF

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悟史 森田
Satoshi Morita
悟史 森田
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Yasuyuki Shigesane
泰行 重實
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Yoshinori Ikuta
宜範 生田
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Abstract

【課題】書き換え時間を短縮できる書換えシステム、当該書換えシステムに用いられる書換え装置及びコンピュータを提供する。【解決手段】書換え装置が、複数のECUに記憶された記憶内容を書き換える。複数のECUが各々、互いに共通の共通記憶内容が記憶される共通書換え対象エリアA2と、互いに共通ではない非共通記憶内容が記憶される非共通書換え対象エリアA3と、を有する。書換え装置が、共通記憶内容の書換えデータを複数のECUに対して一括送信すると共に、非共通記憶内容の書換えデータを書換え対象のECUに対して順次送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、書換えシステム、書換え装置及びコンピュータに関する。
最近の自動車には、エンジン制御や走行制御、ナビゲーションや情報通信などのために、多くのECU(コンピュータ)が搭載されている。自動車における情報処理の高度化・多様化により、車載用のソフトウェアの改良、新規開発が盛んに行われており、車両販売後のソフトウェアのバージョンアップを考慮する必要が出てきている。
特許文献1には、バッテリ電圧や温度など環境条件が成立した場合に高速でプログラムの書き換えを行う技術が記載されている。
特開2000−148475号公報
しかしながら、上述した従来技術では、ECUが複数の場合が考慮されておらず、ECU毎に書換え作業を繰り返し行う必要があるため、書き換え時間の短縮ができない問題がある。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、書き換え時間を短縮できる書換えシステム、当該書換えシステムに用いられる書換え装置及びコンピュータを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様である書換えシステムは、複数のコンピュータと、前記複数のコンピュータに記憶された記憶内容を書き換える書換え装置と、を備えた書換えシステムにおいて、前記複数のコンピュータが各々、互いに共通の共通記憶内容が記憶される共通エリアと、互いに共通ではない非共通記憶内容が記憶される非共通エリアと、を有し、前記書換え装置が、前記共通記憶内容の書換えデータを前記複数のコンピュータに対して一括送信すると共に、前記非共通記憶内容の書換えデータを書換え対象の前記コンピュータに対して順次、送信する。
本発明の第2の態様である書換えシステムは、複数のコンピュータが各々、書換え対象とならない記憶内容が記憶される書換え対象外エリアを有する。
本発明の第3の態様である書換えシステムにおいて、書換え装置は、前記書換えデータのデータ量に応じた通信速度で送信する。
本発明の第4の態様である書換え装置は、複数のコンピュータの記憶内容を書き換える書換え装置において、前記複数のコンピュータ間で共通の共通記憶内容の書換えデータを前記複数のコンピュータに対して一括送信すると共に、前記複数のコンピュータ間で共通ではない非共通記憶内容の書換えデータを書換え対象のコンピュータに対して順次、送信する。
本発明の第5の態様であるコンピュータは、書換え装置によって記憶内容が書き換えられるコンピュータにおいて、他のコンピュータと共通の共通記憶内容が記憶される共通エリアと、前記他のコンピュータと共通ではない非共通記憶内容が記憶される非共通エリアと、を有する。
以上説明したように第1、第4及び第5の態様によれば、一度に複数のコンピュータの共通エリアを書き換えることができ、書き換え時間を短縮できる。
第2の態様によれば、書き換える必要のない記憶内容を書換え対象外エリアに記憶することができる。
第3の態様によれば、書換えデータのデータ量に応じた通信速度で送信することにより、一層、書き換え時間を短縮できる。
本発明の書換えシステムの一実施形態を示すブロック図である。 図1に示すECUのフラッシュROMの構成を示すブロック図である。 図1に示すECUの処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す書換え装置及びECUの処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す書換え装置及びECUの処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す書換え装置及びECUの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本発明の書換えシステムの一実施形態を示すブロック図である。図2は、図1に示すECUのフラッシュROMの構成を示すブロック図である。
本発明の書換えシステム1は、複数のECU(コンピュータ)10と、これらECU10のプログラムを書換えるための書換え装置20と、を備えている。複数のECU10は、車両の各部に配置され、通信ライン30により互いに通信可能に接続されている。本実施形態では、複数のECU10は、通信ライン30によりバス接続され、互いに通信可能に接続されている。通信ライン30には、上記書換え装置20を着脱自在に接続するための接続部40が設けられている。
複数のECU10はそれぞれ、インタフェース(以下、I/F)11と、入力回路12と、出力回路13と、マイクロコンピュータ(以下マイコン)14と、を有している。I/F11は、他のECU10と通信を行うための通信インタフェースである。本実施形態では、I/F11は、各種通信(CAN、LIN、その他通信方式)に対応した信号の入出力が可能なインタフェースである。
入力回路12は、ローカルスイッチ(以下、ローカルSW)50からの信号が入力される回路である。図1では、入力回路12には、ローカルSW50からの信号のみ入力されているが、これに限ったものではなく、他に各種センサの出力をA/D変換したAD入力やPWM入力などが入力されていてもよい。
出力回路13は、バルブ61やモータ62などの負荷が接続される回路である。図1では、出力回路13には、バルブ61とモータ62しか接続されていないが、これに限ったものではなく、車両に搭載された負荷が接続されていればよい。
マイコン14は、CPU(Central Processing Unit)14Aと、フラッシュROM(Read Only Memory)14Bと、RAM(Random Access Memory)14Cと、から構成されている。CPU14Aは、ECU10全体の制御を司り、処理プログラムに従って各種の処理を行う。フラッシュROM14Bは、CPU14Aが行う処理のプログラム等を格納するメモリである。RAM14Cは、CPU14Aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有するメモリである。
フラッシュROM14Bは、図2に示すように、書換え対象外エリアA1と、共通書換え対象エリアA2と、非共通書換え対象エリアA3と、の3つのエリアが形成されている。
書換え対象外エリアA1には、書換え対象とならない記憶内容(プログラムや設定値)が記憶されている。本実施形態では、書換え対象外エリアA1内には、基本制御プログラムエリアA11と、通信制御プログラムエリアA12と、変数・設定値エリアA13と、書換えプログラムエリアA14と、が形成されている。
基本制御プログラムエリアA11には、各種プログラムを周期的に実行するための基本プログラムが記憶されている。通信制御プログラムエリアA12には、CANやLINなどの通信処理を実行するための通信プログラムが記憶されている。変数・設定値エリアA13には、エリア内の各プログラムを実行する上で必要な変数・設定値(閾値や最小値、最大値、条件分岐に使用する値、カウンター値、初期値等)が記憶されている。書換えプログラムエリアA14には、共通書換え対象エリアA2、非共通書換え対象エリアA3の書換え処理を実行するための書換えプログラムが記憶されている。
共通書換え対象エリアA2には、複数のECU10間で共通の共通記憶内容(プログラムや設定値)が記憶されている。本実施形態では、共通書換え対象エリアA2は、入力判定制御プログラムエリアA21と、ベースアプリ制御プログラムエリアA22と、出力判定制御プログラムエリアA23と、入力判定制御変数・設定値エリアA24と、ベースアプリ制御変数・設定値エリアA25と、出力判定制御変数・設定値エリアA26と、が形成されている。
入力判定制御プログラムエリアA21には、I/F11を介した通信、入力回路12を介した入力の入力判定処理を実行するための入力判定プログラムが記憶されている。ベースアプリ制御プログラムエリアA22には、入力判定処理の結果に応じた負荷ON/OFF判定処理を実行するためのベースアプリプログラムが記憶されている。出力判定制御プログラムエリアA23には、負荷のON/OFF判定処理の結果に応じた出力判定処理を実行するための出力判定プログラムが記憶されている。
入力判定制御変数・設定値エリアA24には、上記入力判定プログラムに従って入力判定処理を実行するために必要な変数・設定値が記憶されている。ベースアプリ制御プログラムエリアA22には、上記ベースアプリプログラムに従って負荷ON/OFF判定処理を実行するために必要な変数・設定値が記憶されている。出力判定制御変数・設定値エリアA26には、上記出力判定プログラムに従って出力判定処理を実行するために必要な変数・設定値が記憶されている。
非共通書換え対象エリアA3には、複数のECU10間で共通ではない(即ち異なる)非共通記憶内容(プログラムや設定値)が記憶されている。非共通書換え対象エリアA3には、追加入力判定制御プログラムエリアA31と、追加ベースアプリ制御プログラムエリアA32と、追加出力判定制御プログラムエリアA33と、追加入力判定制御変数・設定値エリアA34と、追加ベースアプリ制御変数・設定値エリアA35と、追加出力判定制御変数・設定値エリアA36と、が形成されている。
追加入力判定制御プログラムエリアA31は、上記入力判定プログラム以外に入力判定処理に別途、必要な特殊なプログラムが記憶される。この特殊なプログラムとしては、例えば、I/F11を介した通信入力、入力回路12を介した入力の追加・設定変更等の処理を実行するためのプログラムである。
追加ベースアプリ制御プログラムエリアA32は、上記ベースアプリプログラム以外に負荷ON/OFF判定処理に別途、必要な特殊なプログラムが記憶される。この特殊なプログラムとしては、出力回路13からPWM出力する際の周波数やオンデューティ比の設定処理、入力されたアナログデータを使用した計算処理、閾値や最小値、最大値等の固定値を利用した処理、数個の入力判定処理結果の組み合わせによる負荷のON/OFF判定がされる処理、入力判定処理結果により数個の負荷のON/OFFが判定される処理を実行するためのプログラムである。
追加出力判定制御プログラムエリアA33は、上記出力判定制御プログラム以外に出力判定処理に別途、必要な特殊なプログラムが記憶される。この特殊なプログラムとしては、I/F11を介した通信出力、出力回路13を介した出力の追加・設定変更等の処理を実行するためのプログラムである。
追加入力判定制御変数・設定値エリアA34、追加ベースアプリ制御変数・設定値エリアA35、及び、追加出力判定制御変数・設定値エリアA36は、上記追加入力判定制御プログラムエリアA31、追加ベースアプリ制御プログラムエリアA32、及び、追加出力判定制御プログラムエリアA33に記憶されたプログラムに従って処理を実行する上で必要な変数・設定値が記憶されている。
書換え装置20は、図示しないマイコンを備えている。マイコンは、周知のCPU、ROM、RAMを有している。書換え装置20は図示しない記憶装置を有し、記憶装置内に複数の書換えデータが格納されている。複数の書換えデータにはそれぞれ、フラッシュROM14Bのエリアを示すアドレスデータが含まれる。このアドレスデータを確認することで、書換え対象エリアが共通書換え対象エリアA2であるか、非共通書換え対象エリアA3であるかや、これらエリアA2、A3のうちどのエリアのプログラム又は変数・設定値かがわかる。
また、記憶装置には、書換えデータ毎に、書換え対象となるECU10のID(識別情報)が記憶されている。これにより、書換えデータをどのECU10宛に送信すればよいかが分かる。
また、記憶装置には、書換え装置20によって読み出される順番が速いエリアに共通書換え対象エリアA2の書換えデータが記憶され、その後に非共通書換え対象アリアA3の書換えデータが記憶されている。
次に、上述した構成の書換えシステム1の動作について図3〜図6のフローチャートを参照して以下説明する。まず、作業者が、通信ライン30に設けた接続部40に書換え装置20を接続する。書換え装置20のCPU(以下、単に書換え装置20と略記)は、通信ライン30への接続に応じて図4〜図6の書換え処理を開始する。
また、作業者は、書換え対象となるECU10のローカルSW50を操作して、各ECU10に書換え信号を入力する。各ECU10のCPU14A(以下、単にECU10と略記)は、電源供給に応じて図3の処理を開始する。ECU10は、ローカルSW50から書換え信号を入力すると(ステップS1でY)、書換え処理を起動して(ステップS2)、処理を終了する。
一方、ECU10は、ローカルSW50から書換え信号が入力されていなければ(ステップS1でN)、後述する書換え処理のステップS31にて送信される他のECU10からの書換え要求を受信したか否かを判定する(ステップS3)。他のECU10からの書換え要求を受信していなければ(ステップS3でN)、ECU10は、通常処理を起動して(ステップS4)、処理を終了する。
これに対して、他のECU10からの書換え要求を受信していれば(ステップS3でY)、ECU10は、書換え処理及び通常処理の双方を起動せずに、直ちに処理を終了する。即ち、通信ライン30に接続されている複数のECU10のうち、ローカルSW50から書換え信号が入力されるECU10が一つでもあれば、書換え信号が入力されていないECU10は、通信処理(送受信処理)を行わない。または、ECU10は、他のECU10への影響を及ぼすような処理は行わない。
図4に示すように書換え処理において、ECU10は、書換え要求を送信する(ステップS31)。書換え装置20は、書換え処理を実行してから所定時間以内にECU10からの書換え要求が受信できない、又は、後述する書換えできない旨を示す状態信号(以下、状態信号(書換えNG))を受信すると(ステップS11でN)、書換えを中止して(ステップS16)、書換え処理を終了する。
書換え装置20は、書換え処理を実行してから所定時間以内にECU10からの書換え要求を受信すると(ステップS11でY)、書換え対象ECU10のトータルの書換えデータ量を確認する(ステップS12)。その後、書換え装置20は、書換えデータ量に応じた通信速度及び送信周期を設定する(ステップS13)。
本実施形態では、書換え装置20は、下記の表1に示す書換えデータ量に対する通信速度及び送信周期のテーブルが記憶され、テーブルに従って通信速度及び送信周期を設定する。
Figure 2018180869
表1に示す例では、書換えデータ量が大きくなるに従って通信速度が速くなると共に、送信周期が短くなる。
その後、書換え装置20は、通信速度設定要求を書換え対象となる全ECU10(即ち、書換え信号が入力されている全てのECU10)に対してブロードキャスト送信する(ステップS14)。この通信速度設定要求には、ステップS13で設定した通信速度及び送信周期を表すデータが含まれている。
ECU10は、書換え要求を送信した後(ステップS31)、書換え装置20から所定時間内に通信速度設定要求を受信できなければ(ステップS32でN)、状態信号(書換えNG)を送信した後(ステップS35)、書換え処理を終了する。これに対して、ECU10は、書換え装置20から所定時間内に通信速度設定要求を受信すると(ステップS32でY)、通信速度設定要求内に含まれる通信速度及び送信周期を確認して設定する(ステップS33)。その後、ECU10は、通信速度の設定が終了した旨の状態信号(以下、状態信号(通信速度設定終了))を書換え装置20宛に送信した後(ステップS34)、図5のステップS35に進む。
書換え装置20は、通信速度設定要求を送信した後(ステップS14)、書換え対象となる全てのECU10から所定時間内に状態信号(通信速度設定終了)を受信できない、または、状態信号(書換えNG)を受信すると(ステップS15でN)、書換えを中止して(ステップS16)、書換え処理を終了する。
これに対して、書換え装置20は、書換え対象となる全てのECU10から所定時間内に状態信号(通信速度設定終了)を受信できれば(ステップS15でY)、図5のステップS17に進む。
図5のステップS17において、書換え装置20は、図示しない記憶装置内に書き込まれた書換えデータを読み出し、書換えデータに含まれるフラッシュROM14Bのアドレスデータから書換え対象エリアが共通書換え対象エリアA2であるか否かを判定する。共通書換え対象エリアA2であれば(ステップS17でY)、書換え装置20は、その書換えデータを全てのECU10に対してブロードキャスト送信する(ステップS18)。
書換え装置20は、記憶装置に記憶された複数の書換えデータのうち、共通書換え対象エリアA2の全ての書換えデータの送信が終了していなければ(ステップS19でN)、ステップS17に戻る。ステップS17に戻ると、書換え装置20は、次の書換えデータを読み出して、同様に、共通書換え対象エリアA2か否かを判定する。なお、書換え装置20は、ステップS19でNと判定している間は、ステップS17ではYと判定する。
これに対して、共通書換え対象エリアA2の全ての書換えデータの送信が終了すると(ステップS19でY)、書換え装置20は、共通書換え対象エリアA2の書換え終了要求を全てのECU10宛にブロードキャスト送信する(ステップS20)。
一方、ECU10は、状態信号(通信速度設定終了)を送信した後(図4のステップS34)、所定時間内に書換えデータを受信したか否か、及び、通信速度の設定が成功したか否かを判定する(ステップS35)。通信速度の設定の成功は、以下のように判定する。ECU10は、所定時間以内に書換え装置20から受信した書換えデータが設定した通信速度で送信されていれば、通信速度の設定が成功したと判定し、設定した通信速度で送信されていなければ、通信速度の設定が失敗したと判定する。
所定時間内に書換えデータを受信できない、または、通信速度の設定が失敗すると(ステップS35でN)、ECU10は、状態信号(書換えNG)を書換え装置20宛に送信した後(ステップS43)、書換え処理を終了する。これに対して、全てのECU10宛又は自身宛の書換えデータを受信し、かつ、通信速度の設定が成功であれば(ステップS35でY)、ECU10は、受信した書換えデータに含まれるアドレスデータに対応するフラッシュROM14Bの該当エリアを消去する(ステップS36)。
このとき、共通書換え対象エリアA2の書換えデータであれば、共通書換え対象エリアA2がアドレスデータで示され、非共通書換え対象エリアA3の書換えデータであれば、非共通書換え対象エリアA3がアドレスデータで示されている。
次に、ECU10は、フラッシュROM14Bの消去が成功したか否かを判定する(ステップS36)。ステップS36において、ECU10は、該当エリアを読み出し、1が書き込まれていれば消去成功、0が書き込まれていれば消去失敗と判定する。ECU10は、該当フラッシュROM14Bのエリア消去が成功しなければ(ステップS37でN)、状態信号(書換えNG)を書換え装置20に送信した後(ステップS43)、書換え処理を終了する。
一方、ECU10は、該当フラッシュROM14Bのエリア消去が成功すると(ステップS37でY)、該当エリアに受信した書換えデータを書き込むことにより、データを書き換える(ステップS38)。次に、ECU10は、書換えが成功したか否かを判定する(ステップS39)。ステップS39において、ECU10は、該当エリアを読み出し、受信した書換えデータと同じであれば書換え成功、異なれば書換え失敗と判定する。
このステップS39により、書換え対象ECU10は各々、書換え成功または失敗の判断を行う。このようにECU10側で書換え成功または失敗を判断することにより、書換え装置20側で上記判断を実行する場合に比べて、処理時間の削減及び書換え装置20の処理の複雑化を防ぐことができる。ECU10は、書換えが失敗であれば(ステップS39でN)、状態信号(書換えNG)を書換え装置20に送信した後(ステップS43)、処理を終了する。
一方、書換えが成功であれば(ステップS39でY)、ECU10は、書換えデータに含まれるアドレスデータが共通書換え対象エリアA2であるか否かを判定する(ステップS40)。共通書換え対象エリアA2であれば(ステップS40でY)、ECU10は、書換え装置20から書換え終了要求を受信したか否かを判定する(ステップS41)。
書換え終了要求を受信していなければ(ステップS41でN)、ECU10は、ステップS35に戻って次の書換えデータを受信する。一方、書換え終了要求を受信すると(ステップS41でY)、ECU10は、共通書換え対象エリアA2の書換え終了を示す状態信号(以下、状態信号(共通書換え対象エリアの書換え終了))を送信した後(ステップS42)、ステップS35に戻り、次の書換えデータを受信する。
書換え装置20は、書換え終了要求を送信した後(ステップS20)、書換え対象となる全てのECU10から状態信号(共通書換え対象エリアの書換え終了)を受信したか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21において、書換え装置20は、図示しない記憶装置内に、共通書換え対象エリアA3の書換えデータの書換え対象として記憶された全てのECU10のIDと、状態信号(共通書換え対象エリアの書換え終了)の送付元のIDと、から判定する。受信できない、又は、状態信号(書換えNG)を受信すると(ステップS21でN)、書換え装置20は、書換えを中止して(ステップS16)、書換え処理を終了する。
一方、受信していれば(ステップS21でY)、書換え装置20は、ステップS17に戻る。ステップS17に戻ると、書換え装置20は、次の書換えデータを読み出して、同様に、共通書換え対象エリアA2か否かを判定する。なお、書換え装置20は、ステップS21でYと判定されてから、ステップS17に戻ると、次に読み出される書換えデータは非共通書換え対象エリアA3であるため、ステップS17ではNと判定する。
その後、書換え装置20は、ステップS17で読み出した書換えデータの書換え対象のECU10宛にその書換えデータを送信する(ステップS22)。これに応じて、ECU10が自身宛の書換えデータを受信すると(ステップS35でY)、同様に、ステップS36〜S40に進み、フラッシュROM14Bの非共通書換え対象エリアA3の書換えが行われる。
そして、ECU10は、その次のステップS40で書換えデータのエリアが非共通書換え対象エリアA3であると判定して(ステップS40でN)、図6のステップS44に進む。
図6のステップS44において、ECU10は、書換え装置20宛に書換え成功を示す状態信号(以下、状態信号(書換え成功))を送信する。書換え装置20は、非共通書換え対象エリアA3の書換えデータを送信した後(ステップS21)、図6のステップS23へ進む。
ステップS23において、書換え装置20は、所定時間内に状態信号(書換え成功)を受信したか否かを判定する(ステップS23)。書換え装置20は、所定時間内に状態信号(書換え成功)を受信できない場合、又は、状態信号(書換えNG)を受信した場合(ステップS23でN)、書換えを中止して(ステップS16)、書換え処理を終了する。一方、所定時間内に状態信号(書換え成功)を受信すると(ステップS22でY)、書換え装置20は、記憶装置に記憶された複数の書換えデータのうち、非共通書換え対象エリアA3の全ての書換えデータの送信が終了したか否かを判定する(ステップS24)。
書換え装置20は、書換え対象エリアが非共通書換え対象エリアA3となる全ての書換えデータの送信が終了していなければ(ステップS24でN)、ステップS17に戻る。ステップS17に戻ると、書換え装置20は、次の書換えデータを読み出して、同様に、共通書換え対象エリアA2か否かを判定する。なお、書換え装置20は、ステップS24でNと判定している間は、ステップS17ではNと判定する。
これに対して、非共通書換え対象エリアA3の全ての書換えデータの送信が終了すると(ステップS24でY)、非共通書換え対象エリアA3の書換え対象となる全てのECU10宛に非共通書換え対象エリアA3の書換え送信終了要求を送信する(ステップS25)。
ECU10は、状態信号(書換え成功)を送信してから(ステップS44)所定時間内に書換え装置20から非共通書換え対象エリアA3の書換え送信終了要求が受信できなければ(ステップS45でN)、図5のステップS35に戻り、再び書換えデータの受信を待つ。これに対して、所定時間内に書換え装置20から非共通書換え対象エリアA3の書換え送信終了要求を受信すると(ステップS45でY)、非共通書換え対象エリアA3の書換え終了した旨の状態信号(以下、状態信号(非共通書換え対象エリアの書換え終了))を送信して(ステップS46)、書き込み処理を終了する。
書換え装置20は、非共通書換え対象エリアA3の書換え終了要求を送信した後(ステップS25)、所定時間内に状態信号(非共通書換え対象エリアの書換え終了)を受信すると(ステップS26でY)、所定時間内に非共通書換え対象エリアA3の書換え対象となる全てのECU10から状態信号(非共通書換え対象エリアの書換え終了)を受信したか否かを判定する(ステップS27)。
全てのECU10から状態信号(非共通書換え対象エリアの書換え終了)を受信していれば(ステップS27でY)、書換え装置20は、書換え処理を終了する。一方、全てのECU10から状態信号(非共通書換え対象エリアの書換え終了)を受信していなければ(ステップS27でN)、状態信号(書換えNG)を受信したか否かを判定する(ステップS28)。
状態信号(書換えNG)を受信していれば(ステップS28でY)、書換え装置20は、書換えを中止して(ステップS16)、書換え処理を終了する。一方、状態信号(書換えNG)を受信していなければ(ステップS28でN)、書換え装置20は、図5のステップS17に戻る。ステップ28でNと判定されてからステップS17に戻ると、書換え装置20は、状態信号(非共通書換え対象エリアの書換え終了)を受信できていないECU10の書換えデータを再び送信する。
上述した実施形態によれば、複数のECU10が各々、互いに共通の共通記憶内容が記憶される共通書換え対象エリアA2と、互いに共通ではない非共通記憶内容が記憶される非共通書換え対象エリアA3と、を有する。そして、書換え装置20が、共通記憶内容の書換えデータを複数のECU10宛に一括送信(ブロードキャスト送信)すると共に、非共通記憶内容の書換えデータを書換え対象のECU10宛に順次、送信する。これにより、一度に複数のECU10の共通書換え対象エリアA2を書き換えることができ、書き換え時間を短縮できる。
また、上述した実施形態によれば、複数のECU10が各々、書換え対象とならない記憶内容が記憶される書換え対象外エリアA1を有する。これにより、書き換える必要のない記憶内容を書換え対象外エリアA1に記憶することができる。
また、上述した実施形態によれば、書換え装置20は、書換えデータのデータ量に応じた通信速度で送信する。これにより、一層、書き換え時間を短縮できる。
なお、上述した実施形態によれば、フラッシュROM14Bに書換え対象外エリアA1を設けていたが、これに限ったものではない。本発明は、フラッシュROM14B内に共通書換え対象エリアA2と非共通書換え対象エリアA3とが設けられていればよく、書換え対象外エリアA1を設ける必要がない。
また、上述した実施形態によれば、書換え装置20は、書換えデータのデータ量に応じた通信速度で送信していたが、これに限ったものではない。例えば、通信速度はデータ量に依存せずに一定であってもよい。
また、上述した実施形態によれば、書換え装置20は、まず書換え対象エリアが共通書換え対象エリアA2の書換えデータの全てを送信し、その後、非共通書換え対象エリアA3の書換えデータの全てを送信していたが、これに限ったものではない。最初に、非共通書換え対象エリアA3の書換えデータの全てを送信し、その後、共通書換え対象エリアA2の書換えデータを送信するようにしてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 書換えシステム
10 ECU(コンピュータ)
20 書換え装置
A1 書換え対象外エリア
A2 共通書換え対象エリア(共通エリア)
A3 非共通書換え対象エリア(非共通エリア)

Claims (5)

  1. 複数のコンピュータと、前記複数のコンピュータに記憶された記憶内容を書き換える書換え装置と、を備えた書換えシステムにおいて、
    前記複数のコンピュータが各々、互いに共通の共通記憶内容が記憶される共通エリアと、互いに共通ではない非共通記憶内容が記憶される非共通エリアと、を有し、
    前記書換え装置が、前記共通記憶内容の書換えデータを前記複数のコンピュータに対して一括送信すると共に、前記非共通記憶内容の書換えデータを書換え対象の前記コンピュータに対して順次、送信することを特徴とする書換えシステム。
  2. 前記複数のコンピュータが各々、書換え対象とならない記憶内容が記憶される書換え対象外エリアを有することを特徴とする請求項1に記載の書換えシステム。
  3. 前記書換え装置は、前記書換えデータのデータ量に応じた通信速度で送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の書換えシステム。
  4. 複数のコンピュータの記憶内容を書き換える書換え装置において、
    前記複数のコンピュータ間で共通の共通記憶内容の書換えデータを前記複数のコンピュータに対して一括送信すると共に、前記複数のコンピュータ間で共通ではない非共通記憶内容の書換えデータを書換え対象のコンピュータに対して順次、送信することを特徴とする書換え装置。
  5. 書換え装置によって記憶内容が書き換えられるコンピュータにおいて、
    他のコンピュータと共通の共通記憶内容が記憶される共通エリアと、
    前記他のコンピュータと共通ではない非共通記憶内容が記憶される非共通エリアと、を有することを特徴とするコンピュータ。
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