JP2018180126A - 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法 - Google Patents
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本発明の一態様に係る光ファイバケーブルの製造方法は、ケーブル外被を、複数本の光ファイバ心線、または該複数本の光ファイバ心線を並べたテープ心線が集められてなる光ユニットの周囲に設けた光ファイバケーブルの製造方法であって、前記光ファイバ心線、または前記テープ心線を集めて光ユニットを形成するステップと、加熱され、冷却されることによって螺旋筒状の形状を保持するバンドル部材を、前記光ユニットの周囲に巻回すステップと、前記バンドル部材を加熱するステップと、該光ユニットの外側を前記ケーブル外被で覆うステップと、前記バンドル部材を冷却するステップと、を含む。
最初に本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明の一態様に係る光ファイバケーブルは、(1)複数本の光ファイバ心線、または該複数本の光ファイバ心線を並べたテープ心線が集められてなる光ユニットと、該光ユニットの周囲に巻回されたバンドル部材と、前記光ユニットの周囲に設けられたケーブル外被とを備えた光ファイバケーブルであって、前記バンドル部材が、加熱され、冷却されることによって、螺旋筒状の形状を保持する。光ユニットが、加熱、および冷却することによって螺旋筒状の形状を保持するバンドル部材に巻回されており、簡便な方法で光ユニットを束ねることができるので、製造コストの低廉化を図ることができる。
(2)前記バンドル部材が2本であり、一方の前記バンドル部材が、前記光ユニットの周囲に螺旋状に巻回され、他方の前記バンドル部材が、前記一方のバンドル部材とは逆方向で、前記光ユニットの周囲に螺旋状に巻回されている。交差巻きすることによって、より強固に光ユニットを束ねることができる。また、バンドル部材による巻回のピッチを、片巻きの場合よりも長くできるので、製造線速を速くすることができ、生産効率を高めることができる。
(4)前記中心部を形成する主材料の融点が、前記ケーブル外被の成形時に前記バンドル部材に加わる温度よりも低く、前記外周部を形成する主材料の融点が、前記ケーブル外被の成形時に前記バンドル部材に加わる温度よりも高い。ケーブル外被の成形時にバンドル部材が加熱されても、バンドル部材の中心部は溶融するものの、外周部は溶融しないので、バンドル部材同士や、光ユニットと固着することが無く、光ユニットの解体を容易に行うことができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明による光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一態様による光ファイバケーブルの一例を示す図である。また、図2は、光ファイバ心線を集めた光ユニットの一例を示す図であり、図3Aは、バンドル部材の一例を示す図である。
テンションメンバ16には、引っ張りや圧縮に対する耐力を有する線材として、例えば鋼線やFRP(Fiber Reinforced Plastics)などが用いられる。
各光ユニット11は、図2に示すように、例えば7本の光ファイバ心線12を集め、周囲にバンドル部材13を巻きつけて束ねられている。
また、バンドル部材13は、ケーブル外被15よりも融点の低い部分と高い部分を有していてもよい。詳しくは、図3Aに示すように、バンドル部材13は、例えば丸芯状の中心部13aと、円筒状の外周部13bとからなり、中心部13aが低融点材料で形成され、外周部13bが高融点材料で形成された複合構造となっている。
また、外周部13bの主材料には、上記ナイロンのほか、例えば、融点が220℃超のPETであってもよい。
なお、特許文献1に開示の構造では、バンドル部材の交点のみが接着されているだけであり、上記のような螺旋筒状の形状には保持されていない。
そして、バンドル部材13で巻回された複数の光ユニット11を光ファイバケーブル10内に収納する場合にも、ケーブル外被15の押し出し成形時の熱でバンドル部材13同士や光ユニット11と固着することがないので、光ユニット11を容易に解体することができる。
詳しくは、図4に示した例では、一方のバンドル部材13(下糸ともいう)が、光ファイバ心線12の束の周囲に、所定のピッチで螺旋状に巻回され、他方のバンドル部材19(上糸ともいう)が、一方のバンドル部材13とは逆方向で、光ファイバ心線12の束の周囲に、所定のピッチで螺旋状に巻回されている(交差巻きともいう)。
Claims (5)
- 複数本の光ファイバ心線、または該複数本の光ファイバ心線を並べたテープ心線が集められてなる光ユニットと、該光ユニットの周囲に巻回されたバンドル部材と、前記光ユニットの周囲に設けられたケーブル外被とを備えた光ファイバケーブルであって、
前記バンドル部材が、加熱され、冷却されることによって、螺旋筒状の形状を保持する、光ファイバケーブル。 - 前記バンドル部材が2本であり、一方の前記バンドル部材が、前記光ユニットの周囲に螺旋状に巻回され、他方の前記バンドル部材が、前記一方のバンドル部材とは逆方向で、前記光ユニットの周囲に螺旋状に巻回されている、請求項1に記載の光ファイバケーブル。
- 前記バンドル部材が、中心部と、該中心部の周囲に配された外周部と、を含み、該外周部を形成する主材料の融点が前記中心部を形成する主材料の融点よりも高い、請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
- 前記中心部を形成する主材料の融点が、前記ケーブル外被の成形時に前記バンドル部材に加わる温度よりも低く、前記外周部を形成する主材料の融点が、前記ケーブル外被の成形時に前記バンドル部材に加わる温度よりも高い、請求項3に記載の光ファイバケーブル。
- ケーブル外被を、複数本の光ファイバ心線、または該複数本の光ファイバ心線を並べたテープ心線が集められてなる光ユニットの周囲に設けた光ファイバケーブルの製造方法であって、
前記光ファイバ心線、または前記テープ心線を集めて光ユニットを形成するステップと、
加熱され、冷却されることによって螺旋筒状の形状を保持するバンドル部材を、前記光ユニットの周囲に巻回すステップと、
前記バンドル部材を加熱するステップと、
該光ユニットの外側を前記ケーブル外被で覆うステップと、
前記バンドル部材を冷却するステップと、
を含む、光ファイバケーブルの製造方法。
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Cited By (1)
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