JP2018179965A - トルクセンサおよびロボット - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、歪みセンサの数を減らしてコストを削減しながら回転方向のトルクを精度よく検出することができるトルクセンサおよびロボットを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、所定の軸線回りの回転方向のみに相対移動可能に支持された内輪および外輪を備える軸受と、前記内輪および前記外輪にそれぞれ固定される固定部と、該固定部間を接続する歪み発生部とを備える接続部材と、該接続部材に少なくとも周方向の歪みを検出可能に配置された歪みセンサとを備えるトルクセンサを提供する。
このようにすることで、歪み発生部における歪み量が大きくなり、歪みセンサが周方向の歪みを精度よく検出することができる。
このようにすることで、固定手段によって内輪および外輪を被検出体に直接固定することができる。
このようにすることで、平板状の接続部材を内輪および外輪の側面に沿って配置し、径方向に突出しないように構成することができる。
このようにすることで、周囲温度が変化するとそれだけで歪み量が変化してしまうので、この周囲温度変化分の歪み量を補正することで歪み検出精度を更に向上させることができる。
このようにすることで、歪みゲージは一般的には接着で固定されることがほとんどであるが、接着層が均一になるよう注意を払う必要がある。ネジ留め固定とすることで、組み立て性を向上させることができる。
このようにすることで、一の歪みセンサが正常であるかどうかを他の歪みセンサの歪みデータと比較することで、把握することができる。一の歪みセンサが万一故障しても、故障していない残りの正常な歪みセンサの歪み情報を用いて、ロボットを安全に速やかに停止させることができる。
このようにすることで、内輪および外輪が軸線回りの回転方向のみに相対移動可能に支持され、種々の方向の負荷が作用するロボットの関節に取り付けた場合においても、回転方向以外の負荷が接続部材の歪み発生部に作用することを簡易に防止することができる。
また、上記態様においては、前記軸受が、組み合わせ玉軸受であってもよい。
このようにすることで、簡易な構成の滑り軸受によってコストを低減することができる。
このようにすることで、歪みセンサが配置された同じ接続部材を複数備え、複数系統の検出値を出力するトルクセンサを容易に構成できる。
このようにすることで、補強部材が歪み発生部に作用する歪み量を低減するため、補強部材がない場合と比較して、歪みセンサが検出する歪み量が小さくなる。そのため、補強部材によって歪みセンサの検出値を調整することができる。
また、本発明の他の態様は、上記いずれかのトルクセンサが、各関節の回転軸線に前記軸受の前記軸線を一致させて取り付けられているロボットを提供する。
本実施形態に係るトルクセンサ1は、図1から図3に示されるように、径方向に隣接して配置された内輪2および外輪3と、これら内輪2と外輪3との間に周方向に間隔をあけて複数配列されたローラ4とを備えるクロスローラ軸受(軸受)5と、該クロスローラ軸受5の内輪2および外輪3にそれぞれ固定される接続部材6と、該接続部材6に固定された1軸歪みセンサ(歪みセンサ)7とを備えている。
接続部材6は、図1および図3に示されるように、クロスローラ軸受5の内輪2および外輪3の軸方向に略垂直な端面に沿って配置される平板状に形成され、図4に示されるように、内輪2および外輪3の軸方向の端面にそれぞれ固定される固定部9a,9bと、該固定部9a,9b間を接続する歪み発生部10とを備えている。
ここでは、ロボット100の関節軸に作用するトルクを、本実施形態に係るトルクセンサ1を用いて検出する場合について説明する。
図5に示す例では、関節軸を構成しているアクチュエータ110の減速機出力軸111に、クロスローラ軸受5の外輪3に形成された貫通孔8aを利用して、ネジ120により外輪3を固定している。また、減速機出力軸111に図示しないネジで固定されているロボットアーム101に、内輪2に形成されたネジ孔8bを利用して、ネジ130により内輪2を固定している。これにより、本実施形態のトルクセンサ1を被検出体であるロボットアーム101およびアクチュエータ110に直接固定することができる。図中、符号140は、アクチュエータ110に動力を供給するモータである。
その結果、高価な歪みセンサを多数方向に貼り付けてブリッジ回路を用いた多軸歪みキャンセル機構を採用しなくても、回転方向以外の負荷により発生する歪み量を検出することなく、精度よくトルクを検出でき、コストを低く抑えることができる。特に、多関節ロボットの全ての関節軸にトルクセンサを設置する場合に効果的にコストを低減することができる。
また、組み合わせ玉軸受を用いることにより、回転摩擦の影響を最小とすることができ、検出精度の向上に期待ができる。
このようにすることで、接続部材6の歪み発生部10近傍の周囲温度が変化した場合、温度の変化量に応じて歪み量が変化してしまうが、補正手段を用いて周囲温度の変化分の歪み量を補正することによって、歪み検出精度を更に向上させることができる。
また、トルクセンサ1が単一の1軸歪みセンサ7を備える場合を例示したが、故障検出用に2以上の1軸歪みセンサ7を歪み発生部10,12に並べて配置してもよい。並べ方は、並列であっても直列であってもよい。
2 内輪
3 外輪
5 クロスローラ軸受(軸受)
6,6c,16 接続部材
7,17 1軸歪みセンサ(歪みセンサ)
8a 貫通孔(固定手段)
8b ネジ孔(固定手段)
9a,9b,11a,11b 固定部
10,12 歪み発生部
100 ロボット
101 ロボットアーム(被検出体)
110 アクチュエータ(被検出体)
A 軸線
B 軸線(回転軸線)
Claims (13)
- 所定の軸線回りの回転方向のみに相対移動可能に支持された内輪および外輪を備える軸受と、
前記内輪および前記外輪にそれぞれ固定される固定部と、該固定部間を接続する歪み発生部とを備える接続部材と、
該接続部材に少なくとも周方向の歪みを検出可能に配置された歪みセンサとを備えるトルクセンサ。 - 前記歪み発生部の横断面積が、前記固定部の横断面積より小さい請求項1に記載のトルクセンサ。
- 前記内輪および前記外輪が、これらを被検出体に固定する固定手段を備える請求項1または請求項2に記載のトルクセンサ。
- 前記接続部材が、前記内輪および前記外輪の回転軸に略垂直な側面に沿って延びる平板状に形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載のトルクセンサ。
- 前記歪みセンサが、周囲温度変化による歪み量変動を補正する補正手段を備える請求項1から請求項4のいずれかに記載のトルクセンサ。
- 前記歪みセンサが、前記接続部材に、ネジ留め固定される請求項1から請求項5のいずれかに記載のトルクセンサ。
- 前記歪みセンサが、前記歪み発生部に複数並んで配置されている請求項1から請求項6のいずれかに記載のトルクセンサ。
- 前記軸受が、クロスローラ軸受である請求項1から請求項7のいずれかに記載のトルクセンサ。
- 前記軸受が、組み合わせ玉軸受である請求項1から請求項7のいずれかに記載のトルクセンサ。
- 前記軸受が、滑り軸受である請求項1から請求項7のいずれかに記載のトルクセンサ。
- 前記接続部材が前記軸線回りの周方向に間隔をあけて複数備えられ、
各前記接続部材の前記歪み発生部に前記歪みセンサが配置されている請求項1から請求項10のいずれかに記載のトルクセンサ。 - 前記内輪および前記外輪にそれぞれ固定され、前記内輪と前記外輪とを連結する1以上の補強部材を備える請求項1から請求項11のいずれかに記載のトルクセンサ。
- 請求項1から請求項12のいずれかに記載のトルクセンサが、各関節の回転軸線に前記軸受の前記軸線を一致させて取り付けられているロボット。
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