JP2018178289A - プリフォーム及び繊維強化複合材 - Google Patents
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Abstract
Description
また、プリフォームについて、前記並設方向において前記本体部から突出したフランジを備え、該フランジは前記並設方向の少なくとも一端に位置する前記結合部によって形成されていてもよい。
図1に示すように、繊維強化複合材10は、繊維構造体50を賦形して形成されたプリフォーム11がマトリックス樹脂12に複合化されて構成されている。マトリックス樹脂12としては、例えば、熱硬化性樹脂のエポキシ樹脂が使用される。
図3(a)に示すように、繊維構造体50は、複数の繊維層を積層した積層構造を有する。以下、繊維構造体50において繊維層が積み重ねられた方向を積層方向Zとする。
まず、図3(a)に示すように、繊維構造体50を織機によって製織し、第1拘束部51、第2拘束部52、非連結部55、第1〜第3結合部53a〜53cを製造する。次に、図3(b)に示すように、一対の非連結部55を拡開させつつ、第2結合部53b及び第3結合部53cを第1結合部53aに近付けていく。
次に、第1結合部53aを挟む第1拘束部51同士を互いに近付け、第1拘束部51同士を突き合わせて突き合わせ部56を形成する。すると、第2方向Yにおける第1結合部53aの両側において、第1拘束部51と第2拘束部52とから第1筒状部23a及び第2筒状部23bが形成される。そして、第1筒状部23aと第2筒状部23bが突き合わせ部56を挟んで一体化され、周壁部21が形成されるとともに、周壁部21に架設されたリブ31が形成され、「日」の字状の本体部13が形成される。また、第2結合部53bと第3結合部53cとからフランジ41が形成される。さらに、非連結部55から貫通孔22が形成される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
○ 実施形態では、緯糸50aを第1の糸とし、経糸50bを第2の糸としたが、経糸50bを第1の糸とし、緯糸50aを第2の糸としてもよい。
○ 第1〜第3結合部53a〜53cにおける緯糸50aと経糸50bの係合の仕方は実施形態に限らない。
同様に、第2拘束部52を構成する第6緯糸層66の緯糸50aに、第1拘束部51を構成する第1経糸層71の経糸50b又は第2経糸層72の経糸50bを係合させてもよいし、第5緯糸層65の緯糸50aに、第1拘束部51を第1経糸層71の経糸50b又は第2経糸層72の経糸50bを係合させてもよい。
○ 図4に示すように、プリフォーム11の正面視において、本体部13は楕円筒状であってもよい。この場合、本体部13を構成する第1筒状部23a及び第2筒状部23bは半円筒状であり、周壁部21は正面視楕円形状である。また、第1結合部53aは、プリフォーム11の積層方向Zの中央に配置されている。
○ 実施形態では、プリフォーム11は、本体部13にリブ31を1つだけ備える構成であったが、リブ31の数は変更してもよい。
また、図8に示すように、プリフォーム85は、四角筒状の周壁部85cと、周壁部85cの対向する内面間に架設された第1リブ85a及び第2リブ85bと、を有する本体部86を備える。プリフォーム85を構成する繊維構造体88は、第1結合部88a及び第2結合部88bを備えるとともに、フランジ41を形成するための第3結合部88c及び第4結合部88dを備える。
○ プリフォーム11,80,85はフランジ41を備えていなくてもよい。例えば、実施形態のプリフォーム11を構成する繊維構造体50において、第2結合部53b及び第3結合部53cの第2方向Yへの寸法を短くし、第1拘束部51と第2拘束部52を積層方向Zに結合するだけの構成としてもよい。
○ 繊維構造体50,75,79,88を構成する繊維層の数は適宜変更してもよい。
Claims (6)
- 周壁部の対向する内面間にリブが架設された本体部を備える繊維構造体製のプリフォームであって、
前記繊維構造体は、強化繊維が配列された繊維層を複数積層して構成されるとともに、
前記繊維層の積み重ねられた方向である積層方向に全ての前記繊維層を拘束し、かつ一方向に沿って間隔を空けて並設された少なくとも3つの結合部と、
前記結合部の並ぶ並設方向において隣り合う前記結合部の間に位置し、前記積層方向の一端側の複数の前記繊維層を前記積層方向に拘束した第1拘束部、及び前記積層方向の他端側の複数の前記繊維層を前記積層方向に拘束した第2拘束部と、
前記積層方向における前記第1拘束部と前記第2拘束部との間に介在し、前記第1拘束部と前記第2拘束部とを非連結とする非連結部と、を有し、
前記本体部は、前記第1拘束部と前記第2拘束部とで前記非連結部を囲む筒状部を前記並設方向に少なくとも2つ並べた構造を有するとともに、前記結合部を挟んで前記並設方向に隣り合う前記筒状部同士を突き合わせた突き合わせ部を備え、
前記周壁部は、前記突き合わせ部を除く前記第1拘束部及び前記第2拘束部で構成され、
前記リブは、前記結合部と前記突き合わせ部とで構成されていることを特徴とするプリフォーム。 - 前記繊維構造体は、前記強化繊維としての第1の糸を1軸方向に配列した前記繊維層としての第1の糸層と、前記第1の糸の糸主軸方向と直交する方向に前記強化繊維としての第2の糸を配列した前記繊維層としての第2の糸層と、をそれぞれ複数積層して構成され、前記第1拘束部及び前記第2拘束部は、それぞれ複数の前記第1の糸層を結束糸によって前記積層方向に拘束して形成され、
前記結合部は、前記第1拘束部を構成する前記第1の糸に、前記第2拘束部を構成する前記第2の糸を係合させるとともに、
前記第2拘束部を構成する前記第1の糸に、前記第1拘束部を構成する前記第2の糸を係合させて形成されている請求項1に記載のプリフォーム。 - 前記繊維構造体は、前記強化繊維としての第1の糸を1軸方向に配列した前記繊維層としての第1の糸層と、前記第1の糸の糸主軸方向と直交する方向に前記強化繊維としての第2の糸を配列した前記繊維層としての第2の糸層と、をそれぞれ複数積層して構成され、前記第1拘束部及び前記第2拘束部は、それぞれ複数の前記第1の糸層を結束糸によって前記積層方向に拘束して形成され、
前記結合部は、前記第1拘束部の前記第1の糸と、前記第2拘束部の前記第1の糸とに前記結束糸を係合させることで形成されている請求項1に記載のプリフォーム。 - 前記繊維構造体は、前記第1拘束部よりなる第1繊維層と、前記第2拘束部よりなる第2繊維層とを積層し、かつ前記第1繊維層と前記第2繊維層を前記積層方向に結合して構成され、前記結合部は、前記第1繊維層と前記第2繊維層とをステッチ糸で結合して形成されている請求項1に記載のプリフォーム。
- 前記並設方向において前記本体部から突出したフランジを備え、該フランジは前記並設方向の少なくとも一端に位置する前記結合部によって形成されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のプリフォーム。
- 繊維構造体製のプリフォームにマトリックス樹脂を含浸させた繊維強化複合材であって、前記プリフォームが請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載のプリフォームであることを特徴とする繊維強化複合材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017076812A JP2018178289A (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | プリフォーム及び繊維強化複合材 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017076812A JP2018178289A (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | プリフォーム及び繊維強化複合材 |
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JP2018178289A true JP2018178289A (ja) | 2018-11-15 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2017076812A Pending JP2018178289A (ja) | 2017-04-07 | 2017-04-07 | プリフォーム及び繊維強化複合材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018178289A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022254860A1 (ja) * | 2021-06-04 | 2022-12-08 | 株式会社豊田自動織機 | 繊維構造体 |
-
2017
- 2017-04-07 JP JP2017076812A patent/JP2018178289A/ja active Pending
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WO2022254860A1 (ja) * | 2021-06-04 | 2022-12-08 | 株式会社豊田自動織機 | 繊維構造体 |
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