JP2018177276A - 角形缶 - Google Patents

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Abstract

【課題】缶内の所定容積を確保しつつ製造が容易で、かつ上下積み重ねによる荷崩れを抑えた角形缶を提供する。【解決手段】略四角形状の筒体となる胴部12の開放する両端に天蓋13と底蓋15をそれぞれ接合し、天蓋13の接合部である巻締部18の外法が底蓋15と胴部12との接合部である巻締部26の内法より小さく形成されてなる角形缶11であって、胴部12は、天蓋13側の胴部12の端部側の所定地点を起点とし、天蓋13の端部における折り曲げにより形成された突出部17に近接対向する所定地点を終点として縮径する縮径部14が形成された構成である。【選択図】図1

Description

本発明は、略四角形状の筒体となる胴部の開放する両端に蓋部をそれぞれ接合し、一方の前記蓋部と前記胴部との接合部の外法が他方の前記蓋部と前記胴部との接合部の内法より小さく形成されてなる角形缶に関する。
洗剤、調味料、食用油、化学薬品等の容器として使用される一斗缶(18L缶)等の角形缶の保管については、保管スペースの効率化を図るため、角形缶を前後左右方向に密着させた平面的な配置をすると共に上下に数段積み重ねた配置がなされている。上下の積み重ねに際しては、下段に位置する角形缶の天蓋周縁の巻締部の上に上段となる角形缶の底蓋周縁の巻締部を載置させている。これらの周縁の巻締部は天蓋・底蓋周縁から突出した薄厚の形状であることから、角形缶の上下積み重ねは作業上難しく、特に3段以上の積み重ねになると作業が困難になるばかりでなく、作業中の接触や地震等による揺れで角形缶の荷崩れを招くおそれがある。
このような角形缶の積み重ねによる荷崩れを防止するために、下段に位置する角形缶の天蓋周縁の巻締部とその上段に位置する角形缶の底蓋周縁の巻締部とにそれぞれ係合する溝部が形成された、荷崩れ防止用ホルダが開示されている(特許文献1参照。)。また、角形缶の胴部全体を所謂テーパ形状にして、天蓋又は底蓋のいずれか一方の周囲径を小さくすることで、一方の周縁の巻締部の内側に他方の周縁の巻締部が位置するようにして荷崩れ防止を図る角形缶が開示されている(特許文献2参照。)。
特開2004−315060号公報 特開2003−72756号公報
上記特許文献1に開示される荷崩れ防止用ホルダによれば、上下に積み重ねた角形缶の周縁の巻締部に係合する溝部を有するので、荷崩れを効果的に防止することができるが、角形缶の四隅にそれぞれ設置する必要があり、ホルダを用意する費用が嵩むと共に装着、取り外し等が必要となり従来と比べて作業が煩雑となる。また、上記特許文献2に記載の角形缶によれば、ホルダ等の附属品を準備する必要がなく、上下積み重ねによる荷崩れ防止を図ることができるが、天蓋又は底蓋のいずれかの周囲径を小さくして胴部全体をテーパ形状にすることから容積の減少を招き、適切な容量の確保が難しい場合が生じる。テーパ形状を角形缶の胴部の端部に限定し、容積の変化量を規格内に収まる範囲とすることも可能と考えられるが、角形缶の規格寸法の許容の範囲に余裕がなくなり、角形缶の製造が厳しいものとなる。
本発明は、缶内の所定容積を確保しつつ製造が容易で、かつ上下積み重ねによる荷崩れを抑えた角形缶の提供を目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る角形缶は、略四角形状の筒体となる胴部の開放する両端に蓋部をそれぞれ接合し、一方の前記蓋部と前記胴部との接合部の外法が他方の前記蓋部と前記胴部との接合部の内法より小さく形成されてなる角形缶であって、前記胴部は、一方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、一方の前記蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部に近接対向する所定地点を終点として縮径する縮径部が形成された構成となる。
このような構成によれば、一方の蓋部の胴部との接合部の外法が他方の蓋部と胴部との接合部の内法より小さく形成されているので、複数個の角形缶を容易に積み重ねることができ、地震等の揺れが発生したときも荷崩れをし難くすることができる。そして、胴部に形成された、胴部の端部側を起点として縮径する縮径部の縮径の終点が前記蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部に近接対向する所定地点となることから、縮径による容量の減少を低く抑えることが可能となる。
本発明に係る角形缶において、一方の前記蓋部の延長線と、一方の前記蓋部の突出部と、前記縮径部とで囲まれた部分の面積が、一方の前記蓋部の延長線と、一方の前記胴部の延長線と、前記縮径部とで囲まれた面積より大きくなるように前記縮径部が形成された構成とすることができる。
このような構成によれば、角形缶の積み重ねを容易かつ安定とするために胴部に縮径を設けても、一方の前記蓋部の延長線と、一方の前記蓋部の突出部と、前記縮径部とで囲まれた部分の面積(増加分)が、一方の前記蓋部の延長線と、一方の前記胴部の延長線と、前記縮径部とで囲まれた面積(減少分)より大きくなるように前記縮径部が形成されているので、一方の前記蓋部が角形缶の底蓋であるときは、角形缶の容量の減少を防止することができる。
本発明に係る角形缶において、前記終点と前記突出部の先端との前記胴部の軸方向の長さが、前記起点と前記突出部の先端との前記軸方向の長さの40%以上で、前記突出部の前記軸方向の長さより小さくなるように前記縮径部が形成された構成とすることができる。
このような構成によれば、角形缶の積み重ねを容易かつ安定して行うために、胴部に縮径部を形成するが、縮径部の縮径の終点と突出部の先端との胴部の軸方向の長さが、起点と突出部の先端との軸方向の長さの40%以上で、突出部の前記軸方向の長さより小さくなるようにすることで、接合部との干渉を避けて縮径部を形成できると共に角形缶の容量の減少を低く抑えることができる。
本発明に係る角形缶において、更に、前記胴部は、他方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、他方の前記蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部に近接対向する所定地点を終点として縮径する前記縮径部とは縮径量が異なる追加縮径部が形成された構成とすることができる。
このような構成によれば、一方の前記蓋部と前記胴部との接合部の外法が他方の前記蓋部と前記胴部との接合部の内法より小さく形成されてなるときに、一方の蓋部側の縮径部のみならず、胴部の端部のうち他方の蓋部側にも前記縮径部とは縮径量が異なる追加縮径部を設けることができる。
本発明に係る角形缶において、更に、前記胴部は、他方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、他方の前記蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部手前の所定地点を終点として拡径する拡径部が形成された構成とすることができる。
このような構成によれば、一方の前記蓋部と前記胴部との接合部の外法が他方の前記蓋部と前記胴部との接合部の内法より小さく形成されてなるときに、胴部の端部のうち他方の蓋部側には胴部より拡径する拡形部を設けることができる。一方に縮径部、他方に拡径部を設けることで、積み重ねが容易でかつ積み重ねによる荷崩れを抑えることができる。
本発明に係る角形缶は、略四角形状の筒体となる胴部の開放する両端に蓋部をそれぞれ接合し、一方の前記蓋部と前記胴部との接合部の内法が他方の前記蓋部と前記胴部との接合部の外法より大きく形成されてなる角形缶であって、前記胴部は、一方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、一方の前記蓋部の折り曲げ部から形成された突出部手前の所定地点を終点として拡径する拡形部が形成された構成となる。
このような構成によれば、一方の前記蓋部と前記胴部との接合部の内法が他方の前記蓋部と前記胴部との接合部の外法より大きく形成され、前記胴部は、一方の蓋部側の胴部の端部側の所定地点を起点とし、一方の蓋部の折り曲げ部から形成された突出部手前の所定地点を終点として拡径する拡形部が形成されるので、角形缶の積み重ねが容易かつ安定的となると共に、拡径部が形成されるので容量の減少が生じることがない。このような拡径部を設けることで、隣り合う角形缶同士に所定の間隙が形成されるので、例えば、保管中に空調機等による予冷、予熱等を効果的に行うことができる。
本発明に係る角形缶において、更に、前記胴部は、他方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、他方の前記蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部に近接対向する所定地点を終点として拡径する前記拡径部とは拡径量が異なる追加拡径部が形成された構成とすることができる。
このような構成によれば、一方の前記蓋部と前記胴部との接合部の内法が他方の前記蓋部と前記胴部との接合部の外法より大きく形成されてなるときに、他方の前記蓋部の端部側に追加拡径部を形成することができ、角形缶の積み重ねが容易かつ安定的となると共に、隣り合う角形缶同士の所定の間隙をより確保し、例えば、保管中に空調機等による予冷、予熱等を効果的に行うことができる。
本発明に係る角形缶において、前記接合部は、前記胴部の端部と前記蓋部の端部とを巻き締めにより形成される巻締部で、前記接合部の外法は対向する巻締部間の外寸法で、前記接合部の内法は対向する巻締部間の内寸法である構成とすることができる。
このような構成によれば、接合部が胴部と蓋部との巻締部であるときは、巻締による各板厚による所定の長さを有するので、接合部の外法は対向する巻締部間の外寸法で、接合部の内法は対向する巻締部間の内寸法となる。
本発明に係る角形缶によれば、保管時の積み重ねによる荷崩れ防止のために、一方の蓋部の胴部との接合部の外法が他方の蓋部と胴部との接合部の内法より小さく形成した角形缶において缶内の所定容量の低減を低く抑えることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る角形缶の正面図である。 図2Aは、図1に示す角形缶の平面図である。 図2Bは、図1に示す角形缶の底面図である。 図3は、図2AにおけるX1−X1端面図である。 図4は、図1に示す角形缶を2個上下に積み重ねた正面図である。 図5は、図4に示すP1部分拡大端面図である。 図6は、図1に示す角形缶の胴部の製造手順(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)を示す説明図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る角形缶の正面図である。 図8Aは、図7に示す角形缶を2個上下に積み重ねた正面図(一部省略)である。 図8Bは、図8Aに示すP2部分拡大端面図である。 図9は、本発明の第3実施形態に係る角形缶の正面図である。 図10Aは、図9に示す角形缶を2個上下に積み重ねた正面図(一部省略)である。 図10Bは、図10Aに示すP3部分拡大端面図である。 図11は、本発明の第4実施形態に係る角形缶の正面図である。 図12Aは、図11に示す角形缶を2個上下に積み重ねた正面図(一部省略)である。 図12Bは、図12Aに示すP4部分拡大端面図である。 図13は、本発明の第5実施形態に係る角形缶の正面図である。 図14Aは、図13に示す角形缶を2個上下に積みかさねた正面図(一部省略)である。 図14Bは、図14Aに示すP5部分拡大端面図である。
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1、図2A及び図2Bにおいて、本発明の第1実施形態に係る角形缶11(所謂18リットル缶又は一斗缶)は、所定厚さ(例えば、0.32mm)の鋼板で形成され、略四角柱形状の筒体となる胴部12の両端のうち一方の端部である上端を蓋部(端板)である天蓋13が巻締により接合され、他方の端部である下端を蓋部(端板)である底蓋15が巻締により接合され、両端が封止された構造となっている。胴部12の各側面には、補強ビード16a、補強ビード16b及び補強ビード16cがプレス加工により形成されている。
天蓋13は、その周囲が胴部12の端部(縮径部14)との巻締による接合の際に、折り曲げにより形成された突出部17(胴部12の軸方向外側に突出)に囲まれている。突出部17の先端には上記した天蓋13と胴部12の縮径された端部である縮径部14(図3参照)との接合部である巻締部18が形成されている。なお、上記折り曲げは、直角に近い角度である。天蓋13の略中央部には、角形缶11を把持するための手環21が直立状態(把持時)と転倒状態とに回動可能となるように、天蓋13に溶接付けされた座金22に取付けられている。また天蓋13の四隅の一つに角形缶11内への内容物充填及び取出しのための充填口20が設けられている。さらに胴部12同様に、天蓋13にも補強ビード23がプレス加工により形成されている。
底蓋15は、その周囲が胴部12の端部との巻締による接合の際に、折り曲げにより形成された突出部28(胴部12の軸方向外側に突出し)に囲まれている。突出部28の先端には底蓋15と胴部12の先端部との接合部である巻締部26が形成されている。なお、上記折り曲げは、直角に近い角度である。また胴部12及び天蓋13と同様、底蓋15には、補強ビード31がプレス加工により形成されている。
図2AのX1−X1端面図である図3に示すように、上述した角形缶11の天蓋13の巻締部18の外法(対向する巻締部18同士の外側寸法L1)は、角形缶11の底蓋15の巻締部26の内法(対向する巻締部26同士の内側寸法L2)より小さい寸法(例えば、約1.0mm以上小さい。)に形成されているので(例えば、L2−L1≧1.0)、角形缶11の天蓋13の上に他の角形缶11を積み上げると、他の角形缶11の底蓋15の巻締部28の内側の中に角形缶11の天蓋13の巻締部18が位置することになり、積み上げが容易でかつ荷崩れを抑制することが可能となる。特に、角形缶11の天蓋13の巻締部18の外法(L1)が、角形缶11の底蓋15の巻締部26の内法(L2)より僅かに小さい寸法とすれば、巻締部18、26同士で係合することになり、より一層荷崩れを抑制することが可能となる。なお、天蓋13の突出部17の高さ(胴部12の軸方向と同方向の長さ)H1(例えば、約6.0mm乃至8.0mm)は、底蓋15の突出部28の高さ(胴部12の軸方向と同方向の長さ)H2(例えば、約3.0mm乃至3.5mm)より大きく形成されている。高さH1と高さH2とを上記長さ範囲とすることで、天蓋13に設けた充填口20、手環21、座金22等と底蓋15との接触を回避させて、積み重ねによる充填口20、手環21、座金22等の変形等の発生を防止できる。
本実施形態に係る2個の同一の角形缶11(符号11a、11bとする)を上下に積み重ねた正面図である図4に示すように、角形缶11aの天蓋13aの上に、角形缶11bの底蓋15bが載置されている。このとき、図3を参照して説明したように、下段に位置する角形缶11aの天蓋13aの巻締部18aの外法の長さL1は、上段に位置する角形缶11bの底蓋15bの巻締部26bの内法の長さL2より小さいので、角形缶11bの巻締部26bの内側に角形缶11aの天蓋13aの巻締部18aが嵌め込まれる状態となり、積み重ねに際して天蓋の巻締部と底蓋の巻締部とを当接させた従来の角形缶よりも荷崩れが起こり難い状態となっている。したがって、本実施形態に係る角形缶11a、11bの積み重ねに際しては、荷崩れホルダ等の器具の使用を不要とすることができる。
図4のP1部分拡大端面図(天蓋13aと底蓋15bとの当接部分)である図5に示すように、角形缶11aの天蓋13aと縮径部14aの端部との設合部である巻締部18aは、角形缶11bの底蓋15bと胴部12bの端部との接合部である巻締部26bの内側に所定の間隙L3(例えば、約0.5mm以上)を有した位置で、底蓋15bに当接している。上記した巻締部18aと巻締部26bとの隙間L3は、角形缶11aの胴部12aの天蓋13a側に形成された縮径部14aにより生じたものである。
図5に示すように、胴部12aの天蓋13a側の端部である縮径部14aは、胴部12aの天蓋13a側の端部の所定地点T1を縮径開始の起点とし、天蓋13aの突出部17aに近接対向する所定地点T2を縮径終了の終点としている。起点T1と終点T2との距離は、角形缶11aの軸方向の長さ(天蓋13と底蓋15間の上下方向の長さ)H4が、例えば約5.0乃至5.5mm、角形缶11aの軸方向と直交する方向の長さL4が、例えば約1.5mm以上となっている。また、縮径部14aの縮径終了の終点T2と巻締部18aの先端との長さ(角形缶11aの軸方向の長さ)H3が、例えば約4.0mm乃至4.5mmで、このH3内に巻締部18aが形成されている。上記した縮径部14aについては、胴部12aの縮径による角形缶11aの容積の減少による影響を抑えるべく、長さH3が、例えば長さ(H3+H4)の40%以上で、長さH1より小さくなるように形成されている。なお、巻締部26bは、胴部12a(12b)の横方向の外法L5より外側に突き出ている。上記のように形成される縮径部14aは、胴部にテーパ部を設けた従来の角形缶の縮径部71(図5中鎖線で示す部分)に比べてより外側に位置することから、縮径による角形缶の容量の低減を低く抑えることができる。
図5において、胴部12aにおける縮径開始の起点T1から角形缶11aの軸方向の延長線m1と、天蓋13aの角形缶11aの軸方向と直交する方向の延長線m2との交点をT3とすると、延長線m1、延長線m2及び縮径部14aで囲まれた部分の面積S1が、胴部12aの縮径により減少した面積部分である。また、延長線m1、延長線m2及び縮径部71(図5中鎖線で示す部分)とで囲まれた部分の面積S2が、胴部にテーパ部として縮径された従来の角形缶の縮径により減少した面積部分である。面積S1、S2を角形缶11aの中心軸を回転軸として1回転させてできる体積V1,V2が、それぞれ本実施形態に係る角形缶11aの縮径部14aによる減少した容積部分、テーパ部により縮径された従来の角形缶の減少した容積部分である。図5のS1<S2より明らかにV1<V2であるから、本実施形態に係る角形缶11aによれば、縮径終了の終点T2を天蓋13aの突起部17a側、即ち突起部17aに近接対向する位置に設けたことで、従来の胴部にテーパ部を設けた角形缶よりも容積の減少を抑えることができる。
このように、本実施形態に係る角形缶11によれば、一方の蓋部である天蓋13と胴部12(縮径部14)との接合部(巻締部18)の外法が、他方の蓋部である底蓋15と胴部12との接合部(巻締部26)の内法より小さく形成されているので、複数個の角形缶11を容易に積み重ねることができ、地震等の揺れが発生したときも荷崩れをし難くすることができる。そして、胴部12に形成された縮径部14の縮径の終点が、蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部17に近接対向する所定地点T2となることから、胴部にテーパ部を設けた従来の角形缶よりも縮径による容積の減少を抑えることができる。
この角形缶11の胴部12の製造方法の概略について、図6を参照して説明する。図6(a)に示す長方形状の金属製板材(鋼板)100が、図6(b)に示すように円筒状に成形され、その両端辺部が重ね合されて溶接により接合されることで、円筒形状の筒体(円筒体)101が形成される。そして、円筒体101が金型によるプレス加工によって、図6(c)に示すように、略四角形状の筒体102に成形される。なお、図6(c)に示す筒体の成形の直後に(又は後述する図6(e)と図6(f)の各工程の間に)、補強ビード16a、16b、16c(図1参照)等の胴部12に形成される所定の形状がプレス成形される(不図示)。そして、図6(d)に示すように、筒体102の一方の先端部の周囲を内側に縮径するように内側金型105a及び外側金型105bによるプレス加工で縮径部14を形成する。その後、図6(e)に示すように、内型金型105a及び外側金型105bを取り外し、本実施形態に係る角形缶11(図1参照)の胴部12(縮径部14付)が形成される。その後、図6(f)に示すように、金型(不図示)によるプレス加工によって胴部12の両端にフランジ部24a、24bが形成される(フランジ部形成工程)。そして、天蓋13及び底蓋15(図1参照)の蓋部となる端板(不図示)を、フランジ部24a、24bとの巻締により胴部12の両端に接合させて、角形缶11が成形される(不図示)。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る角形缶について、図7、図8A及び図8Bを参照して説明する。なお、図8Bは、図8AのP2部分拡大端面図(天蓋13dと底蓋15cとの当接部分)である。本実施形態の説明に際しては、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通する点については適宜省略する。また、第1実施形態と共通する構成要素については、同一名称、同一符号等を使用して説明する。
図7に示すように、本実施形態に係る角形缶11cは、第1実施形態と同様、所定厚さ(例えば、0.32mm)の鋼板で形成され、略四角柱形状の筒体となる胴部12cの一方の端部を天蓋13cが巻締により接合され、他方の端部を底蓋15cが巻締により接合されて、両端が封止された構造となっている。胴部12cの各側面には、補強ビードがプレス加工により形成されている(天蓋13c及び底蓋15cも第1実施形態同様に補強ビードがプレス加工により形成されている。)。
天蓋13cは、その周囲が胴部12cの端部との巻締による接合の際に、折り曲げにより形成された突出部17cに囲まれている。突出部17cの先端には天蓋13cと胴部12cの先端部との接合部である巻締部18cが形成されている。なお、上記折り曲げは、直角に近い角度である。
底蓋15cは、その周囲が胴部12の端部(縮径部14c)との巻締による接合の際に、折り曲げにより形成された突出部28cに囲まれている。突出部28cの先端には上記した底蓋15cと胴部12cの縮径された端部である縮径部14cとの接合部である巻締部26cが形成されている。なお、上記折り曲げは、直角に近い角度である。本実施形態に係る角形缶11cの特徴は、図8A、図8Bに示すように、上下に積み重ねた角形缶11c、11dの荷崩れを防止するために、角形缶の胴部12c(12d)の底蓋15c(15d)側の下端部の縮径により形成される縮径部14c(14d)と底蓋15c(15d)との接合部である巻締部26c(26d)の外法(対向する巻締部26c相互間の外寸法)が、胴部12d(12c)の天蓋13d(13c)側の端部と天蓋13d(13c)との接合部である巻締部18d(18c)の内法(対向する巻締部18d(18c)相互間の内寸法)より小さくなるように形成されている。そのため、角形缶11dの天蓋13dの上に角形缶11cを積み上げると、角形缶11dの天蓋13dの巻締部18dの内側の中に角形缶11cの底蓋15cの巻締部26cが位置することになり、積み上げが容易でかつ荷崩れを抑えることが可能となる。特に、角形缶11cの底蓋15cの巻締部26cの外法が、角形缶11dの天蓋13dの巻締部18dの内法より僅かに小さい寸法とすれば、巻締部18d、26c同士で係合することになり、より一層荷崩れを抑えることが可能となる。なお、底蓋15cの突出部28cの高さ(胴部12cの軸方向と同方向の長さ)H2(例えば、約6乃至8mm)は、天蓋13dの突出部17dの高さ(胴部12dの軸方向と同方向の長さ)H1(例えば、約3.0mm乃至3.5mm)より大きく形成されている。そのため、角形缶11c、11dを積み重ねた際、底蓋15cと、天蓋13dに設けた手環(不図示)、充填口(不図示)との接触による変形等を避けることができる。
図8Bに示すように、縮径部14cは、胴部12cの底蓋15c側の端部の所定地点T1を縮径開始の起点とし、底蓋15cの突出部28cに近接対向する所定地点T2を縮径終了の終点としている。起点T1と終点T2の間は、長さH4(胴部12cの軸方向の長さ)及び長さL4(胴部12cの軸方向と直交する方向の長さ)が、第1実施形態と同様の長さとなっている。本実施形態に係る角形缶11c(11d)においては、胴部12cの底蓋15c側に縮径部14cを設けたこと、これによる底蓋15cの巻締部26cの外法が天蓋13dの巻締部18dの内法より小さいこと、底蓋15cの突起部28cの長さH2が天蓋13dの突起部17dの長さH1より大きいことが第1実施形態と相違し、他の部分は共通する。
図8Bにおいて、縮径部14cの角形缶11cの軸方向の長さ(天蓋13と底蓋15との間の上下方向の長さ)H4が、例えば約5.0乃至5.5mmでの範囲で、縮径部14cの角形缶11cの軸方向と直交する方向の長さL4が、例えば約1.5mm以上の範囲で形成され、縮径部14cの縮径終了の終点T2と巻締部26cの先端との長さ(角形缶11cの軸方向の長さ)H3(例えば、約4.0mm乃至4.5mm)の範囲内に巻締部26cが形成されている。上記した縮径部14cについては、縮径による容積の減少による影響を抑えるべく、長さH3が、例えば長さ(H3+H4)の40%以上で、長さH2(底蓋15cの突出部28cの高さ)より小さくなるように形成されている。
図8Bにおいて、第1実施形態と同様に、延長線m1、延長線m2及び縮径部14cで囲まれた部分の面積S1が、縮径により減少した面積部分である。また、延長線m2、縮径部14c及び底蓋15cの突起部28cとで囲まれた部分の面積S3が縮径終了の終点T2を突起部28cに近接対向した位置とすることで増加した面積部分である。面積S1、S3を角形缶11cの中心軸を回転軸として回転させてできる体積V1、V3が、縮径により減少した容積部分、縮径終了の終点T2を突起部28cに近接対向する位置とすることで増加した体積部分である。第1実施形態と異なり、本実施形態では胴部12の底蓋15側に縮径部14を設けたことで、V3(S3)の部分にまで内容物を収容できるからである。したがって、縮径終了の終点T2を底蓋15cの突起部28c側、即ち突起部28cに近接対向する位置に設けたことで、胴部12cに縮径部14cを設けたことによる容積の減少を抑えることができ、特に面積S3が面積S1より大きいときは縮径部14aによる容積の減少が生じ無いことになる。
このように、本実施形態による角形缶11c(11d)によれば、底蓋15cと縮径部14cとの接合部である巻締部26cの外法が、天蓋13dと胴部12dとの接合部である巻締部18dの内法より小さく形成されているので、複数個の角形缶11c、11d、を容易に積み重ねることができ、地震等の揺れが発生したときも荷崩れをし難くすることができる。そして、胴部12cに形成された縮径部14cの終点が、底蓋15cの端部における折り曲げにより形成された突出部28cに近接対向する所定地点T2となることから、容量の増加部分を形成することができ、縮径により減少した容量を補うことが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る角形缶について、図9、図10A及び図10Bを参照して説明する。なお、図10Bは、図10AのP3部分拡大端面図(天蓋13fと底蓋15gとの当接部分)である。本実施形態の説明に際しては、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通する点については適宜省略する。また、第1実施形態と共通する構成要素については、同一名称、同一符号等を使用して説明する。
図9に示すように、本実施形態に係る角形缶11fは、第1実施形態と同様、所定厚さ(例えば、0.32mm)の鋼板で形成され、略四角柱形状の筒体となる胴部12fの一方の端部を天蓋13fが巻締により接合され、他方の端部を底蓋15fが巻締により接合されて、両端が封止された構造となっている。胴部12fの各側面には、補強ビードがプレス加工により形成されている(天蓋13f及び底蓋15fも第1実施形態同様に補強ビードがプレス加工により形成されている。)。
本実施形態に係る角形缶11fは、胴部12fの両端、すなわち天蓋13f側に縮径部14f1と底蓋15f側に追加縮径部14f2が形成されており、縮径部14f1の縮径量が追加縮径部14f2の縮径量よりも大きく、縮径部14f1と天蓋13fとの接合部である巻締部18fの外法(対向する巻締部18f相互間の外寸法)が、追加縮径部14f2と底蓋15fとの接合部である巻締部26fの内法(対向する巻締部26f相互間の内寸法)より小さくなるように形成されている点が特徴である。
天蓋13fは、その周囲が胴部12fの端部(縮径部14f1)との巻締による接合の際に、折り曲げにより形成された突出部17fに囲まれている。突出部17fの先端には天蓋13fと縮径部14f1との接合部である巻締部18fが形成されている。底蓋15fは、その周囲が胴部12fの端部(追加縮径部14f2)との巻締による接合の際に、折り曲げにより形成された突出部28fに囲まれている。突出部28fの先端には上記した底蓋15fと追加縮径部14f2との接合部である巻締部26fが形成されている。
上述した本実施形態に係る角形缶11fは、巻締部18fの外法(対向する巻締部18f相互間の外寸法)が、巻締部26fの内法(対向する巻締部26f相互間の内寸法)より小さくなるように形成されている。したがって、図10A、図10Bに示すように、本実施形態に係る角形缶11f、11gを上下に積み重ねると、角形缶11gの底蓋15gの巻締部26gの内側の中に角形缶11fの天蓋13fの巻締部18fが位置することになり、積み上げが容易でかつ荷崩れを抑制することが可能となる。特に、角形缶11fの天蓋13fの巻締部18fの外法が、角形缶11gの底蓋15gの巻締部26gの内法より僅かに小さい寸法とすれば、巻締部18f、26g同士で係合することになり、より一層荷崩れを抑制することが可能となる。
図10Bに示すように、胴部12fの天蓋13f側の端部である縮径部14f1(起点LT1、終点LT2)の縮径量(LL4)が、胴部12gの底蓋15g側の端部である追加縮径部14g2(起点ST1、終点ST2)の縮径量(SL4)よりも大きく、かつ巻締部18fの外法が巻締部26gの内法より小さく形成されているので、上記したように積み上げが容易でかつ荷崩れを抑制することが可能となる。さらに、縮径部14f1(14g1)、追加縮径部14g2(14f2)の縮径の終点が蓋部、底部の端部における折り曲げにより形成された突出部17f(17g)、28g(28f)に近接対向する所定地点LT2、ST2となることから、従来の胴部にテーパ部を設けた角形缶よりも縮径による容積の減少を抑えることができる。なお、追加縮径部14g2の替わりに胴部の端部側が拡径する拡径部(不図示)を設けることもできる。拡径部を設けることで容積の増加を図ることができ、縮径による容積減少を拡径により補填することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る角形缶について、図11、図12A及び図12Bを参照して説明する。なお、図12Bは、図12AのP4部分拡大端面図である。本実施形態の説明に際しては、第1実施形態との相違点を中心に説明し、共通する点については適宜省略する。また、第1実施形態と共通する構成要素については、同一名称、同一符号等を使用して説明する。
図11に示すように、本実施形態に係る角形缶11hは、第1実施形態と同様、所定厚さ(例えば、0.32mm)の鋼板で形成され、略四角柱形状の筒体となる胴部12hの一方の端部を天蓋13hが巻締により接合され、他方の端部を底蓋15hが巻締により接合され、両端が封止された構造となっている。そして、胴部12hの各側面には、第1実施形態同様に補強ビードがプレス加工により形成されている(天蓋13h及び底蓋15hも第1実施形態同様に補強ビードがプレス加工により形成されている。)。
本実施形態に係る角形缶11hは、胴部12hの天蓋13h側の端部に、先端側に向けて拡径する拡径部19hが形成されており、拡径部19hと天蓋13hとの接合部である巻締部18hの内法(対向する巻締部18h相互間の内寸法)が、胴部12hの端部と底蓋15hとの接合部である巻締部26hの外法(対向する巻締部26h相互間の外寸法)より大きくなるように形成されている点が特徴である。
図12A、図12Bに示すように、本実施形態に係る同一形状及び同一寸法の2個の角形缶11h、11kを上下に積み重ねると、角形缶11hの天蓋13hの巻締部18hの内側に所定の間隙を設けて、角形缶11kの底蓋15kの外周に位置する巻締部26kが入り込むので、荷崩れ防止ホルダ等を使用しなくとも、荷崩れを抑えることができる。胴部12h(12k)の天蓋13h(13k)側に拡径部19h(19k)を設けたことにより、縮径部を設けた場合と比べて、角形缶11h(11k)の容量の減少を招くことがない。さらに、水平方向に隣接配置する角形缶同士の間に拡径部19h(19k)により所定の隙間が形成され、例えば空調等により角形缶11h(11k)内の収容物の保温、保冷を要する場合に、空気の通流が所定量確保されるので、このような場合の保管に効果的となる。拡径部19hは、胴部12hの天蓋13h側端部の所定地点を起点とし、突出部17hの手前の所定地点を終点として拡径している。なお、拡径幅Kfについては、製造、規格等の面から設定することができる。なお、底蓋15kの突出部28kの高さ(胴部12kの軸方向と同方向の長さ)H2(例えば、約6.0mm乃至8.0mm)は、天蓋13hの突出部17hの高さ(胴部12の軸方向と同方向の長さ)H1(例えば、約3.0mm乃至3.5mm)より大きく形成されている。高さH2と高さH1とを上記長さ範囲とすることで、天蓋13hに設けた充填口、手環、座金等(不図示)と底蓋15kとの接触を回避させて、これらの変形等の発生を防止できる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る角形缶について、図13、図14A及び図14Bを参照して説明する。なお、図14Bは、図14AのP5部分拡大端面図である。本実施形態の説明に際しては、第4実施形態との相違点を中心に説明し、共通する点については適宜省略する。また、第4実施形態と共通する構成要素については、同一名称、同一符号等を使用して説明する。
図13に示すように、本実施形態に係る角形缶11mは、第4実施形態と同様、所定厚さ(例えば、0.32mm)の鋼板で形成され、略四角柱形状の筒体となる胴部12mの一方の端部を天蓋13mが巻締により接合され、他方の端部を底蓋15mが巻締により接合され、両端が封止された構造となっている。そして、胴部12mの各側面には、第4実施形態同様に補強ビードがプレス加工により形成されている(天蓋13m及び底蓋15mも第4実施形態同様に補強ビードがプレス加工により形成されている。)。
本実施形態に係る角形缶11mは、第4実施形態とは逆に、胴部12mの底蓋15m側の端部に拡径部19mが形成されており、拡径部19mと底蓋15mとの接合部である巻締部26mの内法(対向する巻締部26m相互間の内寸法)が、胴部12mの端部と天蓋13mとの接合部である巻締部18mの外法(対向する巻締部18m相互間の外寸法)より大きくなるように形成されている点が特徴である。
図14A、図14Bに示すように、本実施形態に係る同一形状及び同一寸法の2個の角形缶11n、11mを上下に積み重ねると、上述したように角形缶11mの底蓋15mの巻締部26mの内側に所定の間隙を設けて、角形缶11nの天蓋13nの外周に位置する巻締部18nが入り込むので、荷崩れ防止ホルダ等を使用しなくとも、荷崩れをし難くすることができる。胴部12m(12n)の底蓋15m(15n)側に拡径部19m(19n)を設けたことにより、角形缶11m(11n)の容量の減少を招くことがない。さらに、水平方向に隣接配置する角形缶同士の間に拡径部19m(19n)による所定の隙間が形成され、例えば空調等により角形缶11m(11n)内の収容物の保温、保冷を要する場合に、空気の通流が所定量確保されるので、このような場合の保管に効果的となる。なお、拡径幅Kfについては、製造、規格等の面から設定することができる。
上述したように、本発明の各実施形態において、胴部12の端部に縮径部14又は拡径部19を設け、天蓋13の巻締部及び底蓋15の巻締部のいずれか一方の外法が他方の内法より小さい寸法のため、上下に荷崩れし難い状態に積み重ねが可能となる。なお、天蓋13の巻締部及び底蓋15の巻締部のいずれか一方の外法が他方の内法より小さい寸法となるのであれば、胴部12の両端の一方に縮径部、他方に拡径部を設けてもよく、また、胴部の12の両端に拡径量の異なる拡径部と追加拡径部を設けてもよい。また、角形缶は18リットル缶に限らず、9リットルの角形缶やその他のサイズの角形缶であってもよい。
以上、説明したように、本発明に係る角形缶は、保管時の積み重ねによる荷崩れ防止のために、一方の蓋部の胴部との接合部の外法が他方の蓋部と胴部との接合部の内法より小さく形成するので、缶内の容量の低下を抑えることができるという効果を奏し、所謂18リットル缶、9リットル缶等の角形缶として有用である。
11 角形缶
(11a、11b、11c、11d、11f、11g、11h、11k、11m、11n)
12 胴部
(12a、12b、12c、12d、12f、12g、12h、12k、12m、12n)
13 天蓋
(13a、13c、13d、13f、13h、13k、13m、13n)
14 縮径部
(14a、14c、14d、14f1、14g1)
14f2、14g2 追加縮径部
15 底蓋
(15b、15c、15d、15f、15g、15h、15k、15m、15n)
17 突出部
(17a、17c、17d、17f、17g、17h)
18 巻締部
(18a、18c、18d、18f、18h、18m、18n)
19 拡径部
(19h、19k、19m、19n)
26 巻締部
(26b、26c、26d、26f、26g、26h、26k、26m)
28 突出部
(28c、28f、28g、28k)
100 金属製板材(鋼板)
101 円筒体
102 四角形状の筒体
105a 内側金型
105b 外側金型

Claims (8)

  1. 略四角形状の筒体となる胴部の開放する両端に蓋部をそれぞれ接合し、一方の前記蓋部と前記胴部との接合部の外法が他方の前記蓋部と前記胴部との接合部の内法より小さく形成されてなる角形缶であって、
    前記胴部は、一方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、一方の前記蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部に近接対向する所定地点を終点として縮径する縮径部が形成された角形缶。
  2. 一方の前記蓋部の延長線と、一方の前記蓋部の突出部と、前記縮径部とで囲まれた部分の面積が、一方の前記蓋部の延長線と、一方の前記胴部の延長線と、前記縮径部とで囲まれた面積より大きくなるように前記縮径部が形成された請求項1に記載の角形缶。
  3. 前記終点と前記突出部の先端との前記胴部の軸方向の長さが、前記起点と前記突出部の先端との前記軸方向の長さの40%以上で、前記突出部の前記軸方向の長さより小さくなるように前記縮径部が形成された請求項1に記載の角形缶。
  4. 更に、前記胴部は、他方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、他方の前記蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部に近接対向する所定地点を終点として縮径する前記縮径部とは縮径量が異なる追加縮径部が形成された請求項1乃至3のいずれかに記載の角形缶。
  5. 更に、前記胴部は、他方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、他方の前記蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部手前の所定地点を終点として拡径する拡径部が形成された請求項1乃至3のいずれかに記載の角形缶。
  6. 略四角形状の筒体となる胴部の開放する両端に蓋部をそれぞれ接合し、一方の前記蓋部と前記胴部との接合部の内法が他方の前記蓋部と前記胴部との接合部の外法より大きく形成されてなる角形缶であって、
    前記胴部は、一方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、一方の前記蓋部の折り曲げ部から形成された突出部手前の所定地点を終点として拡径する拡形部が形成された角形缶。
  7. 更に、前記胴部は、他方の前記蓋部側の前記胴部の端部側の所定地点を起点とし、他方の前記蓋部の端部における折り曲げにより形成された突出部に近接対向する所定地点を終点として拡径する前記拡径部とは拡径量が異なる追加拡径部が形成された請求項6に記載の角形缶。
  8. 前記接合部は、前記胴部の端部と前記蓋部の端部とを巻き締めにより形成される巻締部で、前記接合部の外法は対向する巻締部間の外寸法で、前記接合部の内法は対向する巻締部間の内寸法である請求項1乃至7のいずれかに記載の角形缶。
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