JP2018177135A - ドローンシェアリングサービス・プラットフォーム - Google Patents

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Abstract

【課題】第5世代移動通信等においてIoT向けデバイスを含む端末装置との間の無線通信の伝搬遅延が低く、広範囲の多数の端末装置と同時接続でき、高速通信可能で、単位面積あたりのシステム容量の大きい3次元化したネットワークにおいて、ドローン等の飛行可能な端末装置を用いたサービスを提供する。【解決手段】一又は複数の端末装置を用いたサービスを提供するサービス提供システムであって、端末装置との無線通信を中継する無線中継局を有する無線中継装置と、無線中継装置の無線中継局を介して端末装置と通信するサーバ装置と、を備える。無線中継局は、地面又は海面との間の所定のセル形成目標空域に3次元セルを形成するように、自律制御又は外部からの制御により高度が100[km]以下の浮揚空域に位置するように制御される浮揚体に設けられる。端末装置は、自律制御又は外部からの制御により3次元セルに位置するように制御される。【選択図】図9

Description

本発明は、第5世代通信の3次元化ネットワークを利用したドローンシェアリングサービスを提供するプラットフォームを構成するサービス提供システムに関するものである。
従来、移動通信システムの通信規格である3GPPのLTE(Long Term Evolution)−Advanced(非特許文献1参照)を発展させたLTE−AdvancedProと呼ばれる通信規格が知られている(非特許文献2参照)。このLTE−AdvancedProでは、近年のIoT(Internet of Things)向けデバイスへの通信を提供するための仕様が策定された。更に、IoT向けデバイス等の多数の端末装置(「UE(ユーザ装置)」、「移動局」、「通信端末」ともいう。)への同時接続や低遅延化などに対応する第5世代の移動通信が検討されている(例えば、非特許文献3参照)。
3GPP TS 36.300 V10.12.0(2014−12). 3GPP TS 36.300 V13.5.0(2016−09). G. Romano,「3GPP RAN progress on "5G"」,3GPP,2016.
上記第5世代移動通信等においてIoT向けデバイスを含む端末装置との間の無線通信の伝搬遅延が低く、広範囲の多数の端末装置と同時接続でき、高速通信可能で、単位面積あたりのシステム容量の大きい3次元化したネットワークにおいて、ドローン等の飛行可能な端末装置を用いたサービスを提供したいという課題がある。
本発明の一態様に係るサービス提供システムは、無線通信可能な一又は複数の端末装置を用いたサービスを提供するサービス提供システムであって、前記端末装置との無線通信を中継する無線中継局を有する無線中継装置と、前記無線中継装置の無線中継局を介して前記端末装置と通信するサーバ装置と、を備える。前記無線中継局は、地面又は海面との間の所定のセル形成目標空域に3次元セルを形成するように、自律制御又は外部からの制御により高度が100[km]以下の浮揚空域に位置するように制御される浮揚体に設けられる。前記端末装置は、自律制御又は外部からの制御により前記3次元セルに位置するように制御される。
前記サービス提供システムにおいて、前記サーバ装置は、前記無線中継装置に組み込まれていてもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記端末装置は、充電可能なバッテリーを有し自律制御又は外部からの制御により前記3次元セルを飛行可能な無人又は有人の飛行体からなる端末装置を含んでもよい。
ここで、前記サービス提供システムにおいて、前記飛行体からなる端末装置が離発着可能な場所に設けられ、その場所に着陸した端末装置のバッテリーを充電する充電装置を更に備えてもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、自律制御又は外部からの制御により前記3次元セルに位置するように制御され、前記飛行体からなる端末装置が離発着可能な空中滞在型の駐機装置を更に備えてもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、自律制御又は外部からの制御により前記3次元セルに位置するように制御され、前記飛行体からなる端末装置に接触又は非接触で給電可能な空中滞在型の充電装置を、更に備えてもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記サーバ装置は、互いに連携して飛行するように前記複数の飛行体からなる端末装置を制御してもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記サーバ装置は、前記飛行体からなる端末装置の飛行許認可、飛行に関する課金、飛行経路、飛行時間帯、飛行エリア及び飛行ルートの少なくとも一つを制御してもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記端末装置は、その端末装置の周囲に位置する他の端末装置との間で無線通信する通信手段を備えてもよい。前記通信手段は、前記他の端末装置と前記無線中継局との間の通信を中継してもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記端末装置は、地上又は海上から上空に向けて延びた構造体の高層部に設けられた端末装置を含んでもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記端末装置は、人体、鳥及び他の動物の少なくとも一つに装着された端末装置を含んでもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記端末装置は、飛行機、ヘリコプター、パラグライダー、パラシュートダイバー、飛行船、気球、アドバルーン及びカイトの少なくとも一つに装着された端末装置を含んでもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記端末装置は、高圧電線からの電磁誘導による給電を受ける受電手段を備えてもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記端末装置は、動画、静止画、音、気温、湿度、照度、電波状況、微粒子、放射線、花粉、気流、視界、天候、周囲の飛行体、及び、当該端末装置の位置情報の少なくとも一つの情報を取得する情報取得手段を備え、前記サーバ装置は、前記端末装置で取得された取得情報を前記端末装置から受信する手段を備えてもよい。ここで、前記サーバ装置は、前記端末装置から受信した情報を分析する手段を更に備えてもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記端末装置を用いたサービスは、前記端末装置を用いた配達、前記端末装置を用いた情報の取得及び分析、前記端末装置を用いた通信の中継、並びに、前記複数の端末装置を用いた空中の飛行演技及び3次元ディスプレイの少なくとも一つを含んでもよい。
また、前記サービス提供システムにおいて、前記サーバ装置は、前記端末装置を用いたサービスを利用する利用者からの利用申込情報に基づいて、前記端末装置の制御及び前記端末装置からの情報の取得の少なくとも一方を行い、前記端末装置の制御及び前記端末装置からの情報の取得の少なくとも一方を含むサービス利用結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を実行してもよい。
本発明によれば、上記第5世代移動通信等においてIoT向けデバイスを含む端末装置との間の無線通信の伝搬遅延が低く、広範囲の多数の端末装置と同時接続でき、高速通信可能で、単位面積あたりのシステム容量の大きい3次元化したネットワークにおいて、ドローン等の飛行可能な端末装置を用いたサービスを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る3次元化ネットワークを実現する通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図。 実施形態の通信システムに用いられるHAPSの一例を示す斜視図。 実施形態の通信システムに用いられるHAPSの他の例を示す側面図。 実施形態のHAPSの無線中継局の一構成例を示すブロック図。 実施形態のHAPSの無線中継局の他の構成例を示すブロック図。 実施形態のHAPSの無線中継局の更に他の構成例を示すブロック図。 実施形態のHAPSに対する遠隔エネルギービーム給電の様子の一例を示す説明図。 実施形態のHAPSの遠隔エネルギービーム受電部の一構成例を示すブロック図。 実施形態の3次元化ネットワークによるドローンシェアリングサービスを提供している通信システムの一例を示す説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す概略構成図である。本実施形態に係る通信システムは、多数の端末装置(「移動局」、「移動機」又は「ユーザ装置(UE)」ともいう。)への同時接続や低遅延化などに対応する第5世代移動通信の3次元化ネットワークの実現に適する。本実施形態に係る通信システムは、端末装置が組み込まれた一又は複数のドローンを複数の利用者でシェアリングする後述のドローンシェアリングサービスを提供することができる。ここで、ドローンは無人でもよいし有人でもよい。無人のドローンはUAV(Unmanned Aerial Vehicle)とも呼ばれる。
図1に示すように、通信システムは、複数の無線中継装置としての高高度プラットフォーム局(HAPS)10,20を備え、所定高度のセル形成目標空域40に、図中ハッチング領域で示すような3次元セル(3次元エリア)41,42を形成する。HAPS10,20は、自律制御又は外部から制御により地面又は海面から100[km]以下の高高度の浮揚空域(以下、単に「空域」ともいう。)50に浮遊して位置するように制御される浮揚体(例えば、ソーラープレーン、飛行船)に無線中継局が搭載されたものである。
HAPS10,20の位置する空域50は、例えば、高度が11[km]以上及び50[km]以下の成層圏の空域である。HAPS10,20の位置する空域50は、気象条件が比較的安定している高度が15[km]以上及び25[km]以下の範囲の空域であってもよく、特に高度がほぼ20[km]の空域であってもよい。図中のHrsl及びHrsuはそれぞれ、地面(GL)を基準にしたHAPS10,20の位置する空域50の下端及び上端の相対的な高度を示している。
セル形成目標空域40は、本実施形態の通信システムにおける一又は複数のHAPSで3次元セルを形成する目標の空域である。セル形成目標空域40は、HAPS10,20が位置する空域50と従来のマクロセル基地局等の基地局90がカバーする地面近傍のセル形成領域との間に位置する、所定高度範囲(例えば、50[m]以上1000[m]以下の高度範囲)の空域である。図中のHcl及びHcuはそれぞれ、地面(GL)を基準にしたセル形成目標空域40の下端及び上端の相対的な高度を示している。
なお、本実施形態の3次元セルが形成されるセル形成目標空域40は、海、川又は湖の上空であってもよい。
HAPS10,20の無線中継局はそれぞれ、移動局である端末装置と無線通信するためのビーム100,200を地面に向けて形成する。端末装置は、遠隔操縦可能な小型のヘリコプター等の航空機であるドローン60に組み込まれた通信端末モジュールでもよいし、飛行機65の中でユーザが使用するユーザ端末装置であってもよい。セル形成目標空域40においてビーム100,200が通過する領域が3次元セル41,42である。セル形成目標空域40において互いに隣り合う複数のビーム100,200は部分的に重なってもよい。
HAPS10,20の無線中継局はそれぞれ、地上又は海上に設置された中継局であるフィーダ局70を介して、移動通信網80のコアネットワークに接続されている。
HAPS10,20はそれぞれ、内部に組み込まれたコンピュータ等で構成された制御部が制御プログラムを実行することにより、自身の浮揚移動(飛行)や無線中継局での処理を自律制御してもよい。例えば、HAPS10,20はそれぞれ、自身の現在位置情報(例えばGPS位置情報)、予め記憶した位置制御情報(例えば、飛行スケジュール情報)、周辺に位置する他のHAPSの位置情報などを取得し、それらの情報に基づいて浮揚移動(飛行)や無線中継局での処理を自律制御してもよい。
また、HAPS10,20それぞれの浮揚移動(飛行)や無線中継局での処理は、移動通信網80の通信センター等に設けられた通信オペレータの遠隔制御装置85によって制御できるようにしてもよい。この場合、HAPS10,20は、遠隔制御装置85からの制御情報を受信できるように制御用通信端末装置(例えば、移動通信モジュール)が組み込まれ、遠隔制御装置85から識別できるように端末識別情報(例えば、IPアドレス、電話番号など)が割り当てられるようにしてもよい。制御用通信端末装置の識別には通信インターフェースのMACアドレスを用いてもよい。また、HAPS10,20はそれぞれ、自身又は周辺のHAPSの浮揚移動(飛行)や無線中継局での処理に関する情報や各種センサなどで取得した観測データなどの情報を、遠隔制御装置85等の所定の送信先に送信するようにしてもよい。また、遠隔制御装置85は、例えばコンピュータ装置で構成され、後述のドローンシェアリングサービスの提供に用いるサーバ装置86と兼用してもよい。
セル形成目標空域40では、HAPS10,20のビーム100,200が通過していない領域(3次元セル41,42が形成されない領域)が発生するおそれがある。この領域を補完するため、図1の構成例のように、地上側又は海上側から上方に向かって放射状のビーム300を形成して3次元セル43を形成してATG(Air To Ground)接続を行う基地局(以下「ATG局」という。)30を備えてもよい。
また、ATG局を用いずに、HAPS10,20の位置やビーム100,200の発散角(ビーム幅)等を調整することにより、HAPS10,20の無線中継局が、セル形成目標空域40に3次元セルがくまなく形成されるように、セル形成目標空域40の上端面の全体をカバーするビーム100,200を形成してもよい。
なお、上記HAPS10,20で形成する3次元セルは、地上又は海上に位置する端末装置との間でも通信できるよう地面又は海面に達するように形成してもよい。
図2は、実施形態の通信システムに用いられるHAPS10の一例を示す斜視図である。図2のHAPS10はソーラープレーンタイプのHAPSである。上面に太陽光発電機能を有する太陽光発電部としての太陽光発電パネル(以下「ソーラーパネル」という。)102が設けられ長手方向の両端部側が上方に沿った主翼部101と、主翼部101の短手方向の一端縁部にバス動力系の推進装置としての複数のモータ駆動のプロペラ103とを備える。主翼部101の下面の長手方向の2箇所には、板状の連結部104を介して、ミッション機器が収容される複数の機器収容部としてのポッド105が連結されている。各ポッド105の内部には、ミッション機器としての無線中継局110と、バッテリー106とが収容されている。また、各ポッド105の下面側には離発着時に使用される車輪107が設けられている。ソーラーパネル102で発電された電力はバッテリー106に蓄電され、バッテリー106から供給される電力により、プロペラ103のモータが回転駆動され、無線中継局110による無線中継処理が実行される。
ソーラープレーンタイプのHAPS10は、例えば旋回飛行を行ったり8の字飛行を行ったりすることにより揚力で浮揚し、所定の高度で水平方向の所定の範囲に滞在するように浮揚することができる。なお、ソーラープレーンタイプのHAPS10は、プロペラ103が回転駆動されていないときは、グライダーのように飛ぶこともできる。例えば、昼間などのソーラーパネル102の発電によってバッテリー106の電力が余っているときに高い位置に上昇し、夜間などのソーラーパネル102で発電できないときにバッテリー106からモータへの給電を停止してグライダーのように飛ぶことができる。
図3は、実施形態の通信システムに用いられるHAPS20の他の例を示す斜視図である。図3のHAPS20は、無人飛行船タイプのHAPSであり、ペイロードが大きいため大容量のバッテリーを搭載することができる。HAPS20は、浮力で浮揚するためのヘリウムガス等の気体が充填された飛行船本体201と、バス動力系の推進装置としてのモータ駆動のプロペラ202と、ミッション機器が収容される機器収容部203とを備える。機器収容部203の内部には、無線中継局210とバッテリー204とが収容されている。バッテリー204から供給される電力により、プロペラ202のモータが回転駆動され、無線中継局210による無線中継処理が実行される。
なお、飛行船本体201の上面に、太陽光発電機能を有するソーラーパネルを設け、ソーラーパネルで発電された電力をバッテリー204に蓄電するようにしてもよい。
図4は、実施形態のHAPS10,20の無線中継局110,210の一構成例を示すブロック図である。図4の無線中継局110,210はリピータータイプの無線中継局の例である。無線中継局110,210はそれぞれ、3Dセル(3次元セル)形成アンテナ部111と送受信部112とフィード用アンテナ部113と送受信部114とリピーター部115と監視制御部116と電源部117とを備える。
3Dセル形成アンテナ部111は、セル形成目標空域40に向けて放射状のビーム100,200を形成するアンテナを有し、端末装置と通信可能な3次元セル41,42を形成する。送受信部112は、送受共用器(DUP:DUPlexer)や増幅器などを有し、3Dセル形成アンテナ部111を介して、3次元セル41,42に在圏する端末装置に無線信号を送信したり端末装置から無線信号を受信したりする。
フィード用アンテナ部113は、地上又は海上のフィーダ局70と無線通信するための指向性アンテナを有する。送受信部114は、送受共用器(DUP:DUPlexer)や増幅器などを有し、3Dセル形成アンテナ部111を介して、フィーダ局70に無線信号を送信したりフィーダ局70から無線信号を受信したりする。
リピーター部115は、端末装置との間で送受信される送受信部112の信号と、フィーダ局70との間で送受信される送受信部114の信号とを中継する。リピーター部115は、周波数変換機能を有してもよい。
監視制御部116は、例えばCPU及びメモリ等で構成され、予め組み込まれたプログラムを実行することにより、HAPS10,20内の各部の動作処理状況を監視したり各部を制御したりする。電源部117は、バッテリー106,204から出力された電力をHAPS10,20内の各部に供給する。電源部117は、太陽光発電パネル等で発電した電力や外部から給電された電力をバッテリー106,204に蓄電させる機能を有してもよい。
図5は、実施形態のHAPS10,20の無線中継局110,210の他の構成例を示すブロック図である。図5の無線中継局110,210は基地局タイプの無線中継局の例である。なお、図5において、図4と同様な構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する。図5の無線中継局110,210はそれぞれ、モデム部118を更に備え、リピーター部115の代わりに基地局処理部119を備える。
モデム部118は、例えば、フィーダ局70からフィード用アンテナ部113及び送受信部114を介して受信した受信信号に対して復調処理及び復号処理を実行し、基地局処理部119側に出力するデータ信号を生成する。また、モデム部118は、基地局処理部119側から受けたデータ信号に対して符号化処理及び変調処理を実行し、フィード用アンテナ部113及び送受信部114を介してフィーダ局70に送信する送信信号を生成する。
基地局処理部119は、例えば、LTE/LTE−Advancedの標準規格に準拠した方式に基づいてベースバンド処理を行うe−NodeBとしての機能を有する。基地局処理部119は、第5世代等の将来の移動通信の標準規格に準拠する方式で処理するものであってもよい。
基地局処理部119は、例えば、LTE/LTE−Advancedの標準規格に準拠した方式に基づいてベースバンド処理を行うe−NodeBとしての機能を有する。基地局処理部119は、第5世代等の将来の移動通信の標準規格に準拠する方式で処理するものであってもよい。基地局処理部119は、例えば、3次元セル41,42に在圏する端末装置から3Dセル形成アンテナ部111及び送受信部112を介して受信した受信信号に対して復調処理及び復号処理を実行し、モデム部118側に出力するデータ信号を生成する。また、基地局処理部119は、モデム部118側から受けたデータ信号に対して符号化処理及び変調処理を実行し、3Dセル形成アンテナ部111及び送受信部112を介して3次元セル41,42の端末装置に送信する送信信号を生成する。
図6は、実施形態のHAPS10,20の無線中継局110,210の更に他の構成例を示すブロック図である。図6の無線中継局110,210はエッジコンピューティング機能を有する高機能の基地局タイプの無線中継局の例である。なお、図6において、図4及び図5と同様な構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する。図6の無線中継局110,210はそれぞれ、図5の構成要素に加えてエッジコンピューティング部120を更に備える。
エッジコンピューティング部120は、例えば小型のコンピュータで構成され、予め組み込まれたプログラムを実行することにより、HAPS10,20の無線中継局110,210における無線中継などに関する各種の情報処理を実行することができる。
例えば、エッジコンピューティング部120は、3次元セル41,42に在圏する端末装置から受信したデータ信号に基づいて、そのデータ信号の送信先を判定し、その判定結果に基づいて通信の中継先を切り換える処理を実行する。より具体的には、基地局処理部119から出力されたデータ信号の送信先が自身の3次元セル41,42に在圏する端末装置の場合は、そのデータ信号をモデム部118に渡さずに、基地局処理部119に戻して自身の3次元セル41,42に在圏する送信先の端末装置に送信するようにする。一方、基地局処理部119から出力されたデータ信号の送信先が自身の3次元セル41,42以外の他のセルに在圏する端末装置の場合は、そのデータ信号をモデム部118に渡してフィーダ局70に送信し、移動通信網80を介して送信先の他のセルに在圏する送信先の端末装置に送信するようにする。
エッジコンピューティング部120は、3次元セル41,42に在圏する多数の端末装置から受信した情報を分析する処理を実行してもよい。この分析結果は3次元セル41,42に在圏する多数の端末装置に送信したり移動通信網80のサーバ装置などに送信したりしてもよい。
無線中継局110、210を介した端末装置との無線通信の上りリンク及び下りリンクの複信方式は、特定の方式に限定されず、例えば、時分割複信(Time Division Duplex:TDD)方式でもよいし、周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)方式でもよい。また、無線中継局110、210を介した端末装置との無線通信のアクセス方式は、特定の方式に限定されず、例えば、FDMA(Frequency Division Multiple Access)方式、TDMA(Time Division Multiple Access)方式、CDMA(Code Division Multiple Access)方式、又は、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)であってもよい。また、上記無線通信には、ダイバーシティ・コーディング、送信ビームフォーミング、空間分割多重化(SDM:Spatial Division Multiplexing)等の機能を有し、送受信両方で複数のアンテナを同時に利用することにより、単位周波数当たりの伝送容量を増やすことができるMIMO(多入力多出力:Multi−Input and Multi−Output)技術を用いてもよい。また、上記MIMO技術は、1つの基地局が1つの端末装置と同一時刻・同一周波数で複数の信号を送信するSU−MIMO(Single−User MIMO)技術でもよいし、1つの基地局が複数の異なる通信端末装置に同一時刻・同一周波数で信号を送信又は複数の異なる基地局が1つの端末装置に同一時刻・同一周波数で信号を送信するMU−MIMO(Multi−User MIMO)技術であってもよい。
図7は、高緯度対応可能なHAPS(ソーラープレーンタイプ)11に対する遠隔エネルギービーム給電の様子の一例を示す説明図である。図7中のHAPS10において、図2と共通する構成要素については同じ符号を付し、説明を省略する。図7において、高緯度対応HAPS11は、主翼部101の長手方向の両端部側それぞれに受電用ポッド108を備えている。受電用ポッド108の内部には、遠隔エネルギービーム受電部としてのマイクロ波受電部130とバッテリー106とが収容されている。マイクロ波受電部130は、地上又は海上の給電装置としてのマイクロ波給電局75又は空中の給電装置としての給電用飛行船(充電用飛行船)25から送信された高出力の給電用マイクロ波ビーム750又は250を受けて電力に変換して出力する。マイクロ波受電部130から出力された電力は、バッテリー106に蓄電される。
給電用飛行船25は、例えば、気流にまかせてドリフトし、静止中のHAPSに順次、給電用マイクロ波ビームを送信して給電する。
図8は、高緯度対応可能なHAPS11のマイクロ波受電部130の一構成例を示すブロック図である。図8において、マイクロ波受電部130は、レクテナ部131とレクテナ制御部132と出力装置133とパイロット信号送信アンテナ部134とビーム方向制御部135とを備える。レクテナ部131は、地上又は海上のマイクロ波給電局75又は給電用飛行船25から送信された高出力の給電用マイクロ波ビーム750又は250を受けて整流する。レクテナ制御部132は、レクテナ部131による給電用マイクロ波ビームの受電処理及び整流処理を制御する。出力装置133は、レクテナ部131から出力される整流後の電力をバッテリー106に出力する。パイロット信号送信アンテナ部134は、給電用マイクロ波ビーム750又は250の受電に先立って、給電用マイクロ波ビームを案内するレーザビーム等からなるパイロット信号のビームを、マイクロ波給電局75又は給電用飛行船25に向けて送信する。ビーム方向制御部135は、パイロット信号のビームの方向を制御する。
なお、図7及び図8の遠隔エネルギービーム給電では、エネルギービームとしてマイクロ波ビームを用いた場合について説明したが、レーザビームなどの他のエネルビービームを用いてもよい。
次に、上記構成の第5世代移動通信の3次元化ネットワークを実現する通信システム(プラットフォーム)を用いて提供されるドローンシェアリングサービス(DAAS(ドローンアズアサービス)ともいう。)について説明する。
図9は実施形態の3次元化ネットワークによるドローンシェアリングサービスを提供している通信システムの一例を示す説明図である。なお、図9において、前述の図1と同様な部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
図9において、ドローンシェアリングサービスを利用する利用者は、コンピュータ装置などの通信端末装置95に組み込まれた所定のUI(ユーザインターフェース)を介して操作し、インターネット81及び移動通信網80を介してサーバ装置86にアクセスし、ドローンシェアリングサービスの利用を申し込むことができる。ドローンシェアリングサービスの利用者としては、例えば、報道機関、地方自治体、測量会社、イベント会社、配送会社、個人などが挙げられる。利用者は、前もって、サーバ装置に対してドローンシェアリングサービスの利用登録をしておいてもよい。
実施形態のドローンシェアリングサービスに用いるドローン60は、地上や建物91の屋上などに設けられたドローン駐機場に待機しており、利用者からのドローンシェアリングサービスの利用申込を受けると必要な種類及び数のドローン60がドローン駐機場から飛び立つ。ドローンシェアリングサービスの提供が終了すると、ドローン駐機場に戻って着陸し、待機状態になる。
地上や建物91の屋上などに設けられたドローン駐機場には、着陸したドローン60を自動整備する機能を設け、無人整備サービスを提供するようにしてもよい。また、ドローン駐機場には、ドローン60内のバッテリーを充電する充電装置(充電スポット)92を設けてもよい。充電装置(充電スポット)92は、電磁波(例えばマイクロ波)などを用いて非接触でドローンのバッテリーを充電するものであってもよい。この場合、ドローン60はドローン駐機場に着陸しなくても充電を受けることができる。また、ドローン60は、高圧電線93の近くを飛行したりホバリングしたりするときに高圧電線93からの電磁誘導による給電を利用してバッテリーを充電してもよい。このような充電サービスを受けることにより、ドローン60は長距離飛行が可能になる。
また、HAPS10、20と他の通信端末装置(例えば携帯電話機やスマートフォンなどのユーザ装置)との間の通信を中継する機能をドローン60に設け、ドローンシェアリングサービスは、ドローン60を用いてHAPS10、20と他の通信端末装置(例えば携帯電話機やスマートフォンなどのユーザ装置)との間の通信を中継するサービスであってもよい。
ドローン60は、小型サイズのドローン(マイクロドローン)であってもよい。また、多数のドローンを地上移動型の駐機装置であるトラックなどの車両や、上記3次元セル内の所定位置に滞在可能な空中滞在型の駐機装置である飛行船に積載し、3次元セル下方の地上や3次元セル内のサービス提供場所に一括して運んでもよい。
ドローンシェアリングサービスは、例えば、ドローン60を用いた配達サービス、センシングサービス、複数のドローンが互いに連携した飛行(例えば、飛行演技、3次元の広告などのディスプレイ)、無人運転の一人乗りタクシーなどが挙げられる。
ドローンシェアリングサービスは、利用者にドローン60を貸し出し、利用者が一定範囲でドローンを遠隔制御できるようにしたサービスであってもよい。
サーバ装置86は、HAPS10,20を介して、ドローン60の飛行許認可、飛行に関する課金、飛行経路、飛行時間帯、飛行エリア及び飛行ルートの少なくとも一つを制御するドローン60の航空管制を行ってもよい。また、サーバ装置86は、HAPS10,20を介して、ドローン60の機体の状態や位置情報等のデータを取得してドローン60の運航支援を行ったりする機能を有し、ドローン60の安全な目視外運航を実現できるようにしてもよい。
センシングサービスは、動画、静止画、音、気温、湿度、照度、電波状況、微粒子、放射線、花粉、気流(方向・強さ)、視界、天候、レーダ電波測定による周囲の飛行体の検知、及び、当該端末装置の位置情報の少なくとも一つの情報を取得(観測、測定、撮像、録音を含む)するサービスである。このような情報の取得は、HAPS10、20を介してサーバ装置86からの遠隔制御で行ってもよく、観測データ、測定データ等の情報はリアルタイム送受信でドローン60からサーバ装置86に送信してもよい。また、センシングサービスは、AI解析処理やビッグデータ処理などにより、ドローン60から受信した観測データ、測定データ等の情報を解析するサービスを含んでもよい。
また、軽飛行機やヘリコプターの機体の状態の情報をIoTデバイスで収集し、収集した情報をHAPS10、20を介してサーバ装置に送信し、ブラックボックスを補完するサービスを提供してもよい。
また、ドローンシェアリングサービスは、次のような災害発生時や事故発生時の対策のサービスであってもよい。
例えば、飛行船やトラックなどの母船に大量のマイクロドローンをセットにして災害現場の目的エリアに移動し、目的エリアから大量のマイクロドローンを飛ばし、地震・津波・土砂くずれなど大規模災害地での遭難者の捜索するサービスを提供できる。また、ドローンに搭載した無線中継の通信装置を利用して暫定的な臨時の移動通信エリアを構築するサービスを提供してもよい。
また例えば、多数の老齢者・要介護者に、体温や心拍などの生体情報検知機能を有する端末装置としてのIoTデバイスを組み込んだブレスレットを配布し、災害発生時にドローンを多数飛ばし、生体情報を検知して生存者の分布状況を特定するサービスを提供してもよい。
また例えば、災害時に多数飛ばしたドローンが観測したデータから災害情報などを、一旦、サーバ装置86で解析のうえ、リアルタイムの災害マップや避難情報をドローン60から個人の携帯端末へ送るサービスを提供してもよい。既に災害時の情報共有アプリはあるが、地上の移動通信網(携帯電話網)がダウンした場合には、この大量のドローン60による情報提供・通信機能が役立つ。
また例えば、災害時に避難場所へ直ちにドローン60を飛ばして避難場所の情報を吸い上げたら避難場所の画像を撮影したりして各種情報を取得するサービスや、必要な情報を保持したドローン60を避難場所に着陸させ、避難者が携帯端末でドローン60から必要な情報を吸い上げることにより、必要な情報を届けるサービスを提供することができる。災害時には、避難場所に職員がいけないなど、公助が行き届かない可能性が高く、その際の現場との伝達役として活用することができる。また、このようなサービスは、例えば、地域行政職員のみならず、消防、警察、救急、報道、インフラ(電気・ガス・水道・通信・交通)など利用用途及びユーザは多数である。
また例えば、交通事故・火災が発生したときにドローン60が現場にいち早くかけつけ、警察署や消防署等へ連絡をするサービスや、警察のみまもりや地域のみまもり(空からの巡回。空のからの学校周辺のみまもり。大規模イベント警備)及び連れ去り防止のためのサービスを提供することができる。
また、ドローンシェアリングサービスは、ドローン60で取得したデータ(例えば画像・動画)から人・車の流動状況を推測(例えば、AIによる推測)したり、建物等の外観確認・検査等を行うサービスであってもよい。
また、サーバ装置86は、ドローン60の制御及びドローン60のからの情報の取得の少なくとも一方を含むサービス利用結果に基づいて、ドローンシェアリングサービスを利用する利用者に対する課金処理を実行してもよい。例えば、サーバ装置86は、利用者が利用したドローン60の飛行距離又は飛行時間、利用者したドローンシェアリングサービスの種類、利用した時間帯などに基づいて、ドローンシェアリングサービスの利用に対する課金処理を実行してもよい。また、利用者が利用したドローン60の充電回数又は充電量に基づいて充電に関する課金を行ってもよい。
また、ドローン60を用いて提供するドローンシェアリングサービスは、必要な利用者が必要なときに上記配達、観測、センシング、飛行実演などのドローンサービスを受けられるドローン・アズ・ア・サービス(DAAS)でもよいし、法人向けドローンシェアリングサービスであってもよい。
なお、上記実施形態では、HAPS10、20の3次元セルに在圏する端末装置がドローン60に設けれている場合について説明したが、HAPS10、20が無線通信を中継する端末装置は、地上又は海上から上空に向けて延びた超高層ビルや鉄塔などの構造体の高層部に設けられた端末装置であってもよい。この場合、例えば、超高層ビルや鉄塔などの構造体の高層部(超高層階)においてもHAPS10、20を介して移動通信を行うことができるようにするサービスを提供できる。
HAPS10、20が無線通信を中継する端末装置は、人体、鳥及び他の動物の少なくとも一つに装着された端末装置であってもよい。この場合、例えば、野鳥や野鳥・害鳥(カラスなど)の足などにIoTデバイスを装着し、その野鳥などの飛行経路の情報をHAPS10、20を介してサーバ装置に送信し、生息や巣などを探知して対策を打てるようにするサービスを提供してもよい。
また、HAPS10、20が無線通信を中継する端末装置は、飛行機、ヘリコプター、パラグライダー、パラシュートダイバー、飛行船、気球、アドバルーン及びカイトの少なくとも一つに装着された端末装置であってもよい。この場合、例えば、パラシュートの高度の情報をIoTデバイスで計測し、計測したした情報をHAPS10、20を介してサーバ装置に送信し、パラシュートの利用者が万が一気を失っても所定高度で自動的にパラシュートを開かせるサービスを提供してもよい。
以上、本実施形態によれば、従来の地上の基地局90とは異なり、地面又は海面の所定高度範囲(例えば、50[m]以上1000[m]以下の高度範囲)のセル形成目標空域40に広域の3次元セル41,42を形成し、その3次元セル41,42に在圏する複数の端末装置と移動通信網80との通信を中継することができる。しかも、上記3次元セル41,42を形成するHAPS10,20は、人工衛星よりも低い高度(例えば成層圏の高度)に位置するので、3次元セル41,42に在圏する端末装置と移動通信網80との間の無線通信における伝搬遅延が、人工衛星を介した衛星通信の場合よりも小さい。このように3次元セル41,42を形成できるとともに無線通信の伝搬遅延が低いので、無線通信の伝搬遅延が低い第5世代移動通信の3次元化ネットワークを実現することができる。
特に、本実施形態によれば、第5世代移動通信等においてIoT向けデバイスを含む端末装置との間の無線通信の伝搬遅延が低く、広範囲の多数の端末装置と同時接続でき、高速通信可能で、単位面積あたりのシステム容量の大きい3次元化したネットワークにおいて、ドローン等の飛行可能な端末装置を用いた各種サービスを提供することができる。
また、ドローン60の航空管制、飛行経路や飛行時間帯の制御、観測、飛行の許認可、課金、観測結果のデータ処理(例えば、AI解析処理、ビックデータ処理)を含めてドローンシェアリングサービスを一括して提供するプラットフォームを実現し、そのドローンシェアリングサービスのプラットフォームビジネスを展開することができる。
なお、本明細書で説明された処理工程並びに無線中継装置の無線中継局、フィーダ局、遠隔制御装置、端末装置(ユーザ装置、移動局、通信端末)及び基地局における基地局装置の構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、無線中継局、フィーダ局、基地局装置、無線中継局装置、端末装置(ユーザ装置、移動局、通信端末)、遠隔制御装置、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、FLASHメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10,11,12 HAPS(ソーラープレーンタイプ)
20 HAPS(飛行船タイプ)
25 給電用飛行船
30 ATG局
40 セル形成目標空域
41,42,43 3次元セル
50 HAPSが位置する空域
60 ドローン
65 飛行機
70 フィーダ局
75 マイクロ波給電局
80 移動通信網
85 遠隔制御装置
86 サーバ装置
100,200,300 ビーム
101 主翼部
102 ソーラーパネル(太陽光発電パネル)
103 プロペラ
104 連結部
105 ポッド
106 バッテリー
107 車輪
108 受電用ポッド
109 補助翼部
110,210 無線中継局
111 3次元(3D)セル形成アンテナ部
112 送受信部
113 フィード用アンテナ部
114 送受信部
115 リピーター部
116 監視制御部
117 電源部
118 モデム部
119 基地局処理部
120 エッジコンピューティング部
130 遠隔エネルギービーム受電部
131 レクテナ部
132 レクテナ制御部
133 出力装置
134 パイロット信号送信アンテナ部
135 ビーム方向制御部

Claims (18)

  1. 無線通信可能な一又は複数の端末装置を用いたサービスを提供するサービス提供システムであって、
    前記端末装置との無線通信を中継する無線中継局を有する無線中継装置と、前記無線中継装置の無線中継局を介して前記端末装置と通信するサーバ装置と、を備え、
    前記無線中継局は、地面又は海面との間の所定のセル形成目標空域に3次元セルを形成するように、自律制御又は外部からの制御により高度が100[km]以下の浮揚空域に位置するように制御される浮揚体に設けられ、
    前記端末装置は、自律制御又は外部からの制御により前記3次元セルに位置するように制御されることを特徴とするサービス提供システム。
  2. 請求項1のサービス提供システムにおいて、
    前記サーバ装置は、前記無線中継装置に組み込まれていることを特徴とするサービス提供システム。
  3. 請求項1又は2のサービス提供システムにおいて、
    前記端末装置は、充電可能なバッテリーを有し自律制御又は外部からの制御により前記3次元セルを飛行可能な無人又は有人の飛行体からなる端末装置を含むことを特徴とするサービス提供システム。
  4. 請求項3のサービス提供システムにおいて、
    前記飛行体からなる端末装置が離発着可能な場所に設けられ、その場所に着陸した端末装置のバッテリーを充電する充電装置を更に備えることを特徴とするサービス提供システム。
  5. 請求項3又は4のサービス提供システムにおいて、
    自律制御又は外部からの制御により前記3次元セルに位置するように制御され、前記飛行体からなる端末装置が離発着可能な空中滞在型の駐機装置を更に備えることを特徴とするサービス提供システム。
  6. 請求項3乃至5のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    自律制御又は外部からの制御により前記3次元セルに位置するように制御され、前記飛行体からなる端末装置に接触又は非接触で給電可能な空中滞在型の充電装置を、更に備えることを特徴とするサービス提供システム。
  7. 請求項3乃至6のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記サーバ装置は、互いに連携して飛行するように前記複数の飛行体からなる端末装置を制御することを特徴とするサービス提供システム。
  8. 請求項3乃至7のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記サーバ装置は、前記飛行体からなる端末装置の飛行許認可、飛行に関する課金、飛行経路、飛行時間帯、飛行エリア及び飛行ルートの少なくとも一つを制御することを特徴とするサービス提供システム。
  9. 請求項1乃至7のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記端末装置は、その端末装置の周囲に位置する他の端末装置との間で無線通信する通信手段を備えることを特徴とするサービス提供システム。
  10. 請求項9のサービス提供システムにおいて、
    前記端末装置の前記通信手段は、前記他の端末装置と前記無線中継局との間の通信を中継することを特徴とするサービス提供システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記端末装置は、地上又は海上から上空に向けて延びた構造体の高層部に設けられた端末装置を含むことを特徴とするサービス提供システム。
  12. 請求項1乃至11のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記端末装置は、人体、鳥及び他の動物の少なくとも一つに装着された端末装置を含むことを特徴とするサービス提供システム。
  13. 請求項1乃至12のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記端末装置は、飛行機、ヘリコプター、パラグライダー、パラシュートダイバー、飛行船、気球、アドバルーン及びカイトの少なくとも一つに装着された端末装置を含むことを特徴とするサービス提供システム。
  14. 請求項1乃至13のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記端末装置は、高圧電線からの電磁誘導による給電を受ける受電手段を備えることを特徴とするサービス提供システム。
  15. 請求項1乃至14のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記端末装置は、動画、静止画、音、気温、湿度、照度、電波状況、微粒子、放射線、花粉、気流、視界、天候、周囲の飛行体、及び、当該端末装置の位置情報の少なくとも一つの情報を取得する情報取得手段を備え、
    前記サーバ装置は、前記端末装置で取得された取得情報を前記端末装置から受信する手段を備えることを特徴とするサービス提供システム。
  16. 請求項15のサービス提供システムにおいて、
    前記サーバ装置は、前記端末装置から受信した情報を分析する手段を更に備えることを特徴とするサービス提供システム。
  17. 請求項1乃至16のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記端末装置を用いたサービスは、前記端末装置を用いた配達、前記端末装置を用いた情報の取得及び分析、前記端末装置を用いた通信の中継、並びに、前記複数の端末装置を用いた空中の飛行演技及び3次元ディスプレイの少なくとも一つを含むことを特徴とするサービス提供システム。
  18. 請求項1乃至17のいずれかのサービス提供システムにおいて、
    前記サーバ装置は、
    前記端末装置を用いたサービスを利用する利用者からの利用申込情報に基づいて、前記端末装置の制御及び前記端末装置からの情報の取得の少なくとも一方を行い、
    前記端末装置の制御及び前記端末装置からの情報の取得の少なくとも一方を含むサービス利用結果に基づいて、前記利用者に対する課金処理を実行することを特徴とするサービス提供システム。
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