JP2018176240A - トーションビームの製造方法 - Google Patents

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博邦 渕上
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Abstract

【課題】クラッシュドパイプ式の構造のトーションビームを、使用時(車両走行時)に求められる特性を確保しながら、比較的簡便な方法で製造する。【解決手段】車両用トーションビーム式サスペンション構造に適用されるトーションビームの製造方法であって、パイプを焼き入れする焼き入れ工程と、前記焼き入れ工程後に前記パイプを焼き戻しする焼き戻し工程とを含む熱処理工程と、熱処理済みの前記パイプを、その断面形状がU字状になるように押し潰す成形工程と、を含み、前記パイプは、軸方向における中央部の肉厚が端部の肉厚よりも薄い閉断面構造を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用サスペンション構造に用いられるトーションビームの製造方法に関する。
車両用のトーションビーム式サスペンション構造は、一対のトレーリングアームと、トーションビームとを備える。一対のトレーリングアームは車幅方向に離間して配置される。トーションビームは、車幅方向に延在し、左右の端部において一対のトレーリングアームにそれぞれ接続される。例えば車両の走行中に路面に段差があった場合、このサスペンション構造は、トーションビームの捻れによってタイヤをその段差に追従させて接地させることで車両の乗り心地をよくする。
トーションビーム式サスペンション構造のなかには、トーションビームに、いわゆるクラッシュドパイプ式の構造が適用されたものがある。このような構造は、閉断面構造のパイプを車両前後方向の断面においてU字状になるように押し潰して成形することで得られる(特許文献1参照)。
特開2007−69674号公報
トーションビームには、その中央部及び端部間において互いに異なる特性が求められる場合がある。例えば、使用時(車両走行時)のトーションビームに求められる性能として、中央部には、車両の乗り心地をよくするため、捻れ特性(捻れやすさ)、及び、捻れに対する耐久性(壊れにくさ)が求められる。また、端部には、トレーリングアームからの剥離を防ぐため、捻れに対する剛性(硬さ)が求められる。一方、トーションビームの製造の観点では、パイプをU字状に押し潰すための成形性(パイプの成形のしやすさ。加工性。)も求められる。
本発明は、クラッシュドパイプ式の構造のトーションビームを、使用時(車両走行時)に求められる特性を確保しながら、比較的簡便な方法で製造することを目的とする。
本発明の一つの側面は、車両用トーションビーム式サスペンション構造に適用可能なトーションビームの製造方法であって、パイプを焼き入れする焼き入れ工程と、前記焼き入れ工程後に前記パイプを焼き戻しする焼き戻し工程とを含む熱処理工程と、熱処理済みの前記パイプを、その断面形状がU字状になるように押し潰す成形工程と、を含み、前記パイプは、軸方向における中央部の肉厚が端部の肉厚よりも薄い閉断面構造を有することを特徴とする。
本発明によれば、上記トーションビームを、使用時に求められる特性を確保しながら、比較的簡便な方法で製造することができる。
車両の構造の例を説明するための図である。 トーションビーム式サスペンション構造の例を説明するための図である。 トーションビームの構造の例を説明するための図である。 トーションビームの製造方法の例を説明するための図である。 トーションビームの構造の例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、各図は、実施形態の構造ないし構成を示す模式図であり、図示された各部材の寸法は必ずしも現実のものを反映するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る車両1の上面図である。本実施形態では、車両1は四輪車であり、図中には左後輪2Lおよび右後輪2Rのみを示す。車両1は、後輪2L及び2Rの間に配されたトーションビーム式サスペンション構造3を備える。
構造の理解を容易にするため、図中には、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を示す(他の図においても同様とする。)。X方向は車両前後方向に対応し、Y方向は車幅方向に対応し、また、Z方向は車両上下方向に対応する。本明細書において、前、後、上、下等の表現は、相対的な位置関係を示す。例えば、「前」、「前方」等の表現は+X方向に対応し、「後」、「後方」等の表現は−X方向に対応する。また、「右」、「右側」等の表現は+Y方向に対応し、「左」、「左側」等の表現は−Y方向に対応する。また、「上」、「上方」等の表現は+Z方向に対応し、「下」、「下方」等の表現は−Z方向に対応する。
図2は、サスペンション構造3の斜視図である。サスペンション構造3は、一対のトレーリングアーム31L及び31R、並びに、トーションビーム32を備える。左側のトレーリングアーム31Lと、右側のトレーリングアーム31Rとは、Y方向に離間して左右対称に配置される。トーションビーム32は、Y方向に延設され、左右の端部においてトレーリングアーム31L及び31Rとそれぞれ接続される。これらの接続は、一般には溶接により実現される。
トレーリングアーム31Lの左側端部には、後輪2Lが配置される車輪配置部311が設けられる。また、トレーリングアーム31Lの車輪配置部311より車内側には、スプリング(懸架用ばね)配置部312が設けられる。また、トレーリングアーム31Lの後方端部には、ダンパ(ショックアブソーバー)配置部313が設けられる。また、トレーリングアーム31Lの前方端部には、トレーリングアーム31Lを車体に対して固定するためのブッシュ314が設けられる。トレーリングアーム31Rは、トレーリングアーム31Lと左右対称になるようにトレーリングアーム部31L同様に構成される。以下において、トレーリングアーム31L及び31Rを特に区別しない場合には単に「トレーリングアーム31」と表現する。
図3(A)〜3(F)は、トーションビーム32の構造を説明するための模式図である。トーションビーム32は、いわゆるクラッシュドパイプ式であり、即ち、閉断面構造を有するパイプ(円筒形のパイプ)320が押し潰された形状である。
図3(A)は、トーションビーム32の上面図である。トーションビーム32は、左右対称に設けられ、本実施形態では、中央部321、2つの端部322、及び、2つの徐変部323を含む。中央部321は、トーションビーム32のうち車幅方向内側に設けられた部分である。端部322は、トーションビーム32のうち車幅方向外側の部分であり、トレーリングアーム31との接続部およびその近傍部分を含む。徐変部323は、詳細については後述とするが、トーションビーム32のうち中央部321と端部322との間に設けられた部分である。
本実施形態では、トーションビーム32の一端から他端まで(例えば、トレーリングアーム31L側の端からトレーリングアーム31R側の端まで)の距離は、1260mmである。そして、端部322は、各端から300mmまでの領域に設けられる。また、中央部321は、一端から350mmの位置から、該一端から910mm(他端から350mm)の位置まで、の領域に設けられる。なお、ここで例示されたトーションビーム32の各部分321等の距離(Y方向の長さ)は一例であり、この数値に限られるものではない。
図3(B)は、端部322の切断線B−Bでの端面図(X−Z平面での端面図)を示す。図3(C)は、徐変部323の切断線C−Cでの端面図を示す。図3(D)は、中央部321の切断線D−Dでの端面図を示す。図3(E)は、中央部321の切断線E−Eでの端面図を示す。図3(F)は、トーションビーム32の切断線F−Fでの端面図(Y−Z平面での端面図)を示す。
トーションビーム32の中央部321では、パイプ320は押し潰され、U字状の断面形状になっている。例えば図3(D)〜3(E)を参照すると、中央部321では、パイプ320が押し潰されてパイプ320の内壁同士が近接し又は接触し、U字状の断面形状になっている。一方、端部322では、例えば図3(B)を参照すると、パイプ320は中央部321に比べて押し潰されておらず、パイプ320の内壁同士が接触しない程度にU字状の断面形状になっている。
なお、本明細書において、U字状とは、頂部を有し且つその頂部とは反対側が開放された形状をいう。よって、本明細書において、U字状の概念には、頂部の形状が比較的尖った形状(V字状)、頂部の形状が比較的平らな形状(コの字状)、外形全体が比較的丸みを帯びた形状(C字状)等も包含される。
本実施形態では、トーションビーム32は頂部が上方側かつ開放側が下方側となるように設けられるが、トーションビーム32の車体に対する向きは、車体底部に配置される他の機構との関係で決定されればよい。例えば、他の実施形態として、頂部が下方側かつ開放側が上方側となってもよいし、頂部が前方側かつ開放側が後方側となってもよいし、或いは、頂部が後方側かつ開放側が前方側となってもよい。なお、車体底部に配置される他の機構の例としては、消音器(マフラー)、排気管(エキゾーストパイプ)、燃料管(フューエルパイプ)、プロペラシャフト等が挙げられる。
本実施形態では、端部322におけるパイプ320の肉厚(厚さ)T322は、2.3mmである。一方、中央部321におけるパイプ320の肉厚T321は、2.0mmであり、端部322における肉厚T322より薄い。徐変部323におけるパイプ320の肉厚T323は、T321以上かつT322以下の範囲内で徐々に(緩やかに)変化し、中央部321に近いほど薄く、端部322に近いほど厚い(T321≦T323≦T322)。なお、肉厚とは、パイプ320の内壁から外壁までの距離を示す。ここで例示されたトーションビーム32の各部分321等の肉厚は一例であり、この数値に限られるものではない。
サスペンション構造3は、例えば車両の走行中に路面に段差等があった場合、トーションビーム32が捻れることでタイヤをその段差に追従させて接地させることを可能にする。この捻れに起因して過度な応力を発生すると、例えばトーションビーム32とトレーリングアーム31との接合剥離等の原因となる場合がある。
そのため、本実施形態では、中央部321におけるパイプ320の肉厚T321を、端部322における肉厚T322よりも薄くしている。これにより、比較的簡素な構成で、トーションビーム32の捻れやすさを中央部321側に寄せることが可能となり、トーションビーム32の捻れ特性が向上する。一方、端部322においては、剛性が確保され、トーションビーム32とトレーリングアーム31との接合剥離等を防ぐことが可能となる。
また、図3(D)〜3(E)から分かるように、中央部321では、パイプ320は、その内壁が接触するようにU字状に押し潰されている。よって、中央部321が捻れやすく、トーションビーム32の捻れ特性が更に向上する。一方、図3(B)から分かるように、端部322では、パイプ320は、その内壁が接触しない程度にU字状に押し潰されている。そのため、端部322は、中央部321に比べて捻れにくく、端部322の剛性が更に向上する。
中央部321と端部322との間には、パイプ320の肉厚が緩やかに変化する徐変部323が設けられている。これにより、トーションビーム32が捻れる際に生じうる応力が局所的に集中することを防ぐことができ、トーションビーム32の捻れに対する耐久性が向上する。なお、本実施形態では、徐変部323における肉厚T323は、中央部321と徐変部323との境界からの距離(又は、端部322と徐変部323との境界からの距離)に対して線形に変化する(換言すると、肉厚T323は、上記距離を変数とする一次関数である。)。よって、徐変部323は容易に形成可能である。
トーションビーム32の一端から他端までの長さをLとした場合、徐変部323は、トーションビーム32の一端から0.2L〜0.4Lの範囲内と、他端から0.2L〜0.4Lの範囲内(一端から0.6L〜0.8Lの範囲内)と、にそれぞれ設けられるとよい。この構造によれば、トーションビーム32を捻れやすくするための中央部321の長さを確保しつつ、端部322の剛性を向上させることができる。本実施形態では、L=1260mmであり、中央部321の長さを560mmで設計し、各端部322の長さを350mmで設計し、各徐変部323の長さを50mmで設計したが、この値に限られるものではない。
クラッシュドパイプ式のトーションビームは、例えば、金属板を丸めて閉断面構造のパイプを準備し、その後、所定の熱処理によってパイプの特性調節を行い、そのパイプの少なくとも中央部を押し潰すことで得られる。以下、図4(A)〜4(F)を参照しながら、本実施形態に係るトーションビーム部32の形成方法を説明する。
まず、図4(A)の工程では、圧延機41により、Fe(鉄)のコイル材320Sを圧延し、鋼板320Aを準備する。この鋼板320Aは、いわゆる差厚鋼板であり、長尺方向において板厚が異なっている。この板厚は、圧延機41が備える圧延用ローラ間の距離を制御しながらコイル材320Sを圧延することで、調節可能である。本実施形態では、圧延機41から出力された長尺状の鋼板を、所定の長さの単位で切断することで、図中に例示される差厚鋼板320Aを準備する。
ここで、前述の中央部321及び端部322に関して(図3参照)、中央部321に対応する部分320A1の板厚は、端部322に対応する部分320A2の板厚よりも薄い。また、部分320A1と部分320A2との間の部分320A3は、徐変部323に対応しており、部分320A3では板厚が緩やかに変化する。本実施形態では、部分320A3の上面は、部分320A1の上面と部分320A2の上面とを接続する傾斜面を形成する。
図4(B)の工程では、プレス機42及び43により、鋼板320Aをパイプ状に(丸めた形に)成形する。本実施形態では、鋼板320Aの長手方向の辺の部分である辺部E1および辺部E2が互いに近接し又は接触するように成形する。
先ず、プレス機42は、鋼板320Aに対してUプレスを行い、鋼板320AをU字状に成形する(湾曲させる)。これにより、U字状の鋼板320Aが得られる。次に、プレス機43は、この鋼板320Aに対してOプレスを行い、この鋼板320AをO字状に成形する(辺部E1および辺部E2を互いに近接させ又は接触させる)。これにより、パイプ状に丸められた鋼板320Aが得られる。
図4(C)の工程では、レーザ44を用いて、上記パイプ状に丸められた鋼板320Aの辺部E1および辺部E2をレーザ光により接合させる。これにより、図中に例示される閉断面構造のパイプ320Bが得られる。ここで、図中には、構造の理解のため、パイプ320Bの内壁を破線で示す。ここで、パイプ320Bにおいて、前述の部分320A1〜320A3に対応する部分(図4(A)参照)を、それぞれ、部分320B1〜320B3と示す。即ち、パイプ320Bは、中央部320B1、端部320B2、及び、徐変部320B3を含む。
なお、本実施形態では、パイプ320Bは、外径が一定で且つ内径が変化する構造(内壁が段差を有する構造)であるが、他の実施形態として、内径が一定で且つ外径が変化する構造(外壁が段差を有する構造)であってもよい。また、図4(B)の工程では、プレス機42及び43により鋼板320Aをパイプ状に(丸めた形に)成形する態様を例示したが、この製法に限られるものではなく、図4(A)〜4(C)に替えて冷間引き抜き製法等の他の製法が行われてもよい。
図4(D)の工程では、例えばバッチ式の加熱装置45を用いて、パイプ320Bの焼き入れを行う。例えば、亜共析鋼のパイプ320Bの場合、上記焼き入れ工程は、加熱炉内の設定温度を850℃程度にして行われ、その後、パイプ320Bは急冷される。この焼き入れ工程により、パイプ320Bの剛性(硬さ)が確保される。
図4(E)の工程では、例えば高周波誘導加熱を用いて、パイプ320Bの焼き戻しを行う。本実施形態では、搬送ローラ46によりパイプ320Bを搬送しながら、高周波誘導加熱装置の加熱用コイル47に対してパイプ320Bを相対移動させることで、焼き戻しを行う。このとき、コイル47に供給される電力(例えば交流電流の周波数および振幅)は一定に維持され、また、コイル47に対するパイプ320Bの相対移動速度は一定に維持される。これにより、温度調節等が不要となり、比較的容易に焼き戻しを行うことができる。コイル47を通過したパイプ320Bは、搬送ローラ46により搬送されながら、冷却装置48により所定の冷却速度で冷却される。
例えば、亜共析鋼のパイプ320Bの場合、上記焼き戻し工程は、コイル47による目標加熱温度を600℃程度にして行われる。詳細については後述とするが、この焼き戻しを行うことにより、パイプ320Bに靭性を発生させ、パイプ320Bの耐久性(壊れにくさ)および成形性(成形のしやすさ)が確保される。
図4(F)の工程では、パイプ320Bの表面処理を行った後、このパイプ320Bの中央部を押し潰す成形処理を行う。この押し潰しは、例えば、プレス加工、ハイドロフォーム加工等によって行われ、これにより、図中に例示されるパイプ320が得られる。
以上の手順により、サスペンション構造3に適用可能なトーションビーム32が得られる。図4の各工程の間では、必要に応じて洗浄処理等が適宜行われてもよい。このようにして得られたトーションビーム32は、図3を参照しながら述べた構造を有し、その後、両端部322において、図2を参照しながら述べたトレーリングアーム31L及び31Rと、それぞれ溶接により接続される。これにより、サスペンション構造3が得られる。
例えば、パイプ320(コイル材320S、鋼板320A、又は、パイプ320B)の材料には、質量%で、
C :0.05%〜0.6%、
Si:0.01%〜0.8%、
Mn:0.5% 〜2.5%、
P :0.1% 以下(ゼロを含む)、
S :0.1% 以下、
を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなる亜共析鋼が用いられる。この亜共析鋼は、付随的に、
Ni:0.35%以下、
Al:0.1% 以下、
Ti:0.2% 以下、
N :0.01%以下、
の不純物を更に含有してもよいし、その他、V、Nb、W、Cr、Mo等の不純物を更に含有していてもよい。
上記亜共析鋼の鋼板320Aを成形してパイプ320Bを形成した後(図4(C)参照)、前述のとおり、このパイプ320Bに対して焼き入れ(図4(D)参照)および焼き戻し(図4(E)参照)を行う。上記亜共析鋼の例では、焼き入れ工程は、例えば800℃〜900℃の範囲内等、少なくともA1変態点(730℃程度)よりも高く(好ましくはA3変態点(750℃〜900℃程度)よりも高く)且つ融点より低い温度となる条件の下で行われるとよい。この条件の焼き入れにより、所定の剛性を有するパイプ320Bが得られる。そして、焼き戻し工程は、例えば550℃〜650℃の範囲内等、A1変態点より低い温度となる条件の下で行われるとよい。この条件の焼き戻しによれば、詳細については後述とするが、パイプ320Bには主にソルバイトの組織が形成され、これにより、パイプ320Bの靭性が向上する。
ここで、パイプ320B(図4(C)参照)の中央部320B1と端部320B2とでは熱容量が互いに異なる。そのため、本実施形態の焼き戻し(図4(E)参照)によれば、中央部320B1の温度と端部320B2の温度とは互いに異なる温度になる。
本実施形態では、中央部320B1の肉厚が端部320B2の肉厚よりも薄い。そのため、中央部320B1の熱容量(「熱容量C」とする。)および端部320B2の熱容量(「熱容量C」とする。)の間では、C<Cが成立する。よって、パイプ320が軸方向全体にわたって均一に加熱された場合(即ち、単位長さあたりに加わった熱量が各部位において等しい場合)、中央部320B1の温度(温度「T」とする。)と端部320B2の温度(温度「T」とする。)の間で、T>Tが成立する。他の説明として、肉厚が比較的薄い中央部320B1の方が、肉厚が比較的厚い端部320B2に比べて抵抗値が大きいため、誘導電流に伴う発熱量が大きくなりやすく、その結果、T>Tとなる。例えば、コイル47による中央部320B1の目標加熱温度が600℃の場合、T≒600℃、かつ、T>600℃(例えば500℃〜580℃等、550℃程度)となる。なお、上記均一な加熱は、コイル47に供給される電力を一定に維持しながらコイル47に対するパイプ320Bの相対移動速度を一定に維持することで実現可能である。
上記焼き戻しにおいてT>Tとなった結果、本実施形態では、中央部320B1には端部320B2よりも大きい靭性が生じる。このことは、パイプ320Bの組織構成の観点では、上記焼き戻しの結果、中央部320B1には、靭性が比較的高いソルバイトが主に形成され、その一方で、端部320B2には、硬さが比較的高いトルースタイトが形成されやすいことに起因する、と考えられる。換言すると、上記焼き戻しの結果、中央部320B1ではソルバイトが主たる組織構成となるのに対して、端部320B2では、トルースタイトの割合が多くなる(或いは、トルースタイトに近い組織構成になる)、とも言える。
しがたって、本実施形態によれば、パイプ320Bにおいて、中央部320B1では、相当の剛性(硬さ)の他、高い耐久性(壊れにくさ)および高い成形性(成形のしやすさ)が得られ、端部320B2では、相当の耐久性の他、高い剛性が得られる形となる。まとめると、剛性については、中央部302B1よりも端部302B2の方が大きくなり、耐久性および成形性については、端部302B2よりも中央部302B1の方が大きくなる。そのため、その後のパイプ320Bを押し潰す成形工程(図4(F)参照)では、中央部320B1を適切にU字状に押し潰すことが可能となる。
一方、上記押し潰し(図4(F)参照)により得られたパイプ320を備えるサスペンション構造3の観点では、使用時(車両1の走行時。特に、トーションビーム32が捻れる場合。)において、中央部321は、捻れやすく、且つ、捻れに対する耐久性(耐捻れ疲労強度)も高い。よって、本実施形態によれば、上記使用時におけるトーションビーム32の捻れ特性が向上する。一方、端部322は、耐久性が高いと共に剛性も高いため、本実施形態によれば、上記使用時におけるトーションビーム32の捻れに伴うトレーリングアーム31との接合剥離等が抑制される。
本実施形態で説明された各工程(図4の各工程)は、必要に応じて、その一部が変更されてもよい。例えば、本実施形態では、図4(A)の工程で鋼板320Aを切断したが、この切断工程は、例えば、図4(B)の工程の後、図4(C)の工程の後、図4(D)の工程の後、又は、図4(E)の工程の後、に行われてもよい。或いは、この切断工程は、図4(F)の工程の後、且つ、トレーリングアーム31との接続工程の前、に行われてもよい。よって、本明細書でいう端部(例えば、320A2および320B2)は、将来的な切断面およびその近傍部分を指し、上記各工程における特定のタイミングにおいて必ずしも切断面およびその近傍部分でなくてもよい。
本実施形態では、熱処理の典型的な例として、焼き入れ工程によりパイプ320Bを高硬度とし、その後、焼き戻し工程によりパイプ320Bに靭性を発生させる態様を例示したが、熱処理の内容はパイプ320Bに求められる特性に応じて変更可能である。そして、その後、熱処理済みのパイプ320Bに対してU字状に押し潰す成形工程が行われればよい。
また、本実施形態の焼き戻し工程(図4(E)参照)では、コイル47に供給される電力を一定に維持しながらコイル47に対するパイプ320Bの相対移動速度を一定に維持することで、パイプ320Bに対して均一な加熱を行う態様を例示した。しかしながら、他の実施形態として、例えば、上記電力および/または上記相対移動速度を調節することで、パイプ320Bの中央部320B1及び端部320B2間で、単位長さあたりに加える熱量を変更することも可能である。これにより、中央部320B1及び端部320B2のそれぞれの目標加熱温度を個別に調節し、それらの特性を調節可能となる。
その他、以上で説明されたパイプの各種特性は、所定の規格に準拠する試験で評価されればよい。例えば、パイプの或る部分(中央部、端部など)の靭性は、JIS Z 2242規格に準拠する試験で評価されうる。また、例えば、パイプの或る部分の成形性は、JIS Z 2241規格、JIS Z 2248規格などに準拠する各種試験で評価されうる。
(第2実施形態)
前述の第1実施形態では、パイプ320の肉厚はX−Z平面(周方向)において均一であるものとしたが、第2実施形態は、パイプ320が、X−Z平面において肉厚が互いに異なる部分を有する、という点で第1実施形態と異なる。本実施形態においても、前述の第1実施形態同様の効果が実現可能である。
図5(A)〜(E)は、本実施形態に係るトーションビーム32の構造を示す模式図である。図5(A)は、トーションビーム32の上面図である。図5(B)は、端部322の切断線B−Bでの端面図を示す。図5(C)は、徐変部323の切断線C−Cでの端面図を示す。図5(D)は、中央部321の切断線D−Dでの端面図を示す。図5(E)は、中央部321の切断線E−Eでの端面図を示す。
本実施形態では、説明のため、U字状に押し潰された閉断面構造のパイプ320の各部分を区別する。即ち、パイプ320は、外側頂部3201、内側頂部3202、および、2つの折り曲げ部3203を含む。U字状の頂部は、パイプ320における2つの部分が、それらの一方が他方を覆う形で同方向に湾曲することで形成され、外側頂部3201はこの一方に対応し、内側頂部3202は他方に対応する。2つの折り曲げ部3203のそれぞれは、外側頂部3201と内側頂部3202とを接続する。
本実施形態では、図5(B)〜5(E)から分かるように、2つの折り曲げ部3203のそれぞれの肉厚は、外側頂部3201の肉厚および内側頂部3202の肉厚の双方より薄い。前述のとおり(図4(A)〜4(F)参照)、トーションビーム32は、鋼板320Aをパイプ状に成形してパイプ320Bにした後、このパイプ320Bを押し潰すことで得られる。本実施形態では、折り曲げ部3203の肉厚を外側頂部3201の肉厚および内側頂部3202の肉厚より薄くすることにより、折り曲げ部3203が外側頂部3201および内側頂部3202よりも曲がりやすい。よって、本実施形態によれば、パイプ320Bをクラッシュドパイプ式の構造に成形しやすくなり、製造面の観点から第1実施形態に対して更に有利である。
なお、本実施形態では、図4(A)の工程において、鋼板320Aを準備した後、更に、各部分320A1〜320A3の上面に、折り曲げ部3203を形成するための切欠きを長手方向に沿って形成すればよい。或いは、図4(A)の工程で、圧延機41のローラの鋼板320Aとの接触面を凸凹形状にすることで、上記切欠きを各部分320A1〜320A3と共に一度に形成することも可能である。
本実施形態では、外側頂部3201の肉厚と、内側頂部3202の肉厚とは互いに等しいものとするが、これらは互いに異なっていてもよい。他の実施形態として、内側頂部3202の肉厚は、外側頂部3201の肉厚よりも薄くするとよい。図5(D)〜5(E)からも分かるように、一般に、内側頂部3202の曲率(曲率半径の逆数)は、外側頂部3201の曲率より大きくなると考えられる。そのため、内側頂部3202の肉厚を外側頂部3201の肉厚より薄くすることにより、内側頂部3202を曲げやすくすることができ、パイプ320を更に容易に成形可能となる。
(実施形態のまとめ)
本発明の第1の態様は、車両用トーションビーム式サスペンション構造(例えば3)に適用されるトーションビーム(例えば32)の製造方法であって、パイプを焼き入れする焼き入れ工程(例えば図4(D)の工程)と、前記焼き入れ工程後に前記パイプを焼き戻しする焼き戻し工程(例えば図4(E)の工程)とを含む熱処理工程と、熱処理済みの前記パイプを、その断面形状がU字状になるように押し潰す成形工程(例えば図4(F)の工程)と、を含み、前記パイプは、軸方向における中央部の肉厚が端部の肉厚よりも薄い閉断面構造(例えば302B)を有する。
第1の態様によれば、焼き入れ工程によってパイプに剛性を発生させ、焼き戻し工程によってパイプに靭性を発生させる。ここで、パイプの中央部と端部とで肉厚に差があることにより、中央部の熱容量C<端部の熱容量C、の関係となる。そのため、焼き戻し工程では、中央部の温度T>端部の温度T、となることで、中央部と端部との間で靭性の差が生じ、結果として、端部では中央部に比べて剛性が高くなる傾向となり、中央部では端部に比べて耐久性および成形性が高くなる傾向となる。
中央部の成形性の観点では、パイプを押し潰す成形工程において、中央部を適切にU字状に押し潰すことが可能となる。
また、中央部の耐久性の観点では、使用時(車両走行時)において、中央部の捻れ特性が確保されると共に耐久性が高くなる。一方、端部では剛性および耐久性が確保される。そのため、トーションビームの捻れ特性を向上させることができる。
本発明の第2の態様では、前記熱処理工程で、前記端部よりも前記中央部に大きい靭性が生じるように、前記パイプを熱処理する。
第2の態様によれば、中央部に靭性が生じさせることで、成形工程においては中央部を押し潰しやすくすることができ、また、使用時(車両走行時)においては中央部の捻れ特性および耐久性を向上させることができる。
本発明の第3の態様では、前記焼き戻し工程で、前記軸方向における単位長さあたりに加わる熱量が前記中央部か前記端部かに関わらず等しくなるように、前記パイプを加熱する。
第3の態様によれば、加熱装置の設定温度の調節等を行う必要がないため、パイプの焼き戻しを比較的容易に行うことができる。
本発明の第4の態様では、前記焼き戻し工程で、コイル(例えば47)を用いた誘導加熱によって前記パイプを加熱し、該加熱において、前記コイルに供給する電力を一定に維持しながら前記パイプの前記コイルに対する相対移動速度を一定に維持する。
第4の態様によれば、コイルへの供給電力の調節、及び、コイルに対するパイプの走査速度調節が不要であるため、パイプの焼き戻しを比較的容易に行うことができる。
本発明の第5の態様では、前記焼き戻し工程で、前記中央部の単位長さあたりに加わる熱量が前記端部の単位長さあたりに加わる熱量よりも大きくなる条件で、前記パイプを加熱する。
第5の態様によれば、中央部および端部のそれぞれの加熱温度を、中央部および端部のそれぞれの熱容量に基づいて個別に調節することで、それらに生じる特性を個別に調節可能となる。なお、この場合も、コイルを用いた誘導加熱で実現可能であるが、中央部および端部のそれぞれに対する加熱温度は、該コイルへの供給電力を変えることで調節されてもよいし、該コイルに対するパイプの相対移動速度を変えることで調節されてもよい。
本発明の第6の態様では、前記パイプは、前記中央部と前記端部との間に、肉厚が緩やかに変化する徐変部(例えば320B3)を更に含む。
第6の態様によれば、成形工程において、及び/又は、使用時(車両走行時)において、中央部と端部との境界に応力が局所的に集中することを防ぐことができる。
本発明の第7の態様では、前記トーションビームの一端から他端までの距離をLとした場合に、前記徐変部は、前記一端から0.2L〜0.4Lの範囲内と、前記他端から0.2L〜0.4Lの範囲内と、にそれぞれ設けられる。
第7の態様によれば、中央部の捻れやすさの向上と、端部の耐久性の向上とを両立させるのに特に好適である。例えば、L=1260mmの場合、徐変部は、一端から300〜350mmの間と、他端から300〜350mmの間と、にそれぞれ設けられるとよい。
(その他)
以上、いくつかの好適な態様を例示したが、本発明はこれらの例に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、その一部が変更されてもよい。また、本明細書に記載された個々の用語は、本発明を説明する目的で用いられたものに過ぎず、本発明は、その用語の厳密な意味に限定されるものでないことは言うまでもなく、その均等物をも含みうる。
1:車両、3:トーションビーム式サスペンション構造、31(31L、31R):トレーリングアーム、32:トーションビーム、320(320B):パイプ、321(320B1):中央部、322(320B2):端部。

Claims (7)

  1. 車両用トーションビーム式サスペンション構造に適用されるトーションビームの製造方法であって、
    パイプを焼き入れする焼き入れ工程と、前記焼き入れ工程後に前記パイプを焼き戻しする焼き戻し工程とを含む熱処理工程と、
    熱処理済みの前記パイプを、その断面形状がU字状になるように押し潰す成形工程と、
    を含み、
    前記パイプは、軸方向における中央部の肉厚が端部の肉厚よりも薄い閉断面構造を有する
    ことを特徴とするトーションビームの製造方法。
  2. 前記熱処理工程では、前記端部よりも前記中央部に大きい靭性が生じるように、前記パイプを熱処理する
    ことを特徴とする請求項1に記載のトーションビームの製造方法。
  3. 前記焼き戻し工程では、前記軸方向における単位長さあたりに加わる熱量が前記中央部か前記端部かに関わらず等しくなるように、前記パイプを加熱する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトーションビームの製造方法。
  4. 前記焼き戻し工程では、コイルを用いた誘導加熱によって前記パイプを加熱し、該加熱において、前記コイルに供給する電力を一定に維持しながら前記パイプの前記コイルに対する相対移動速度を一定に維持する
    ことを特徴とする請求項3に記載のトーションビームの製造方法。
  5. 前記焼き戻し工程では、前記中央部の単位長さあたりに加わる熱量が前記端部の単位長さあたりに加わる熱量よりも大きくなる条件で、前記パイプを加熱する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトーションビームの製造方法。
  6. 前記パイプは、前記中央部と前記端部との間に、肉厚が緩やかに変化する徐変部を更に含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のトーションビームの製造方法。
  7. 前記トーションビームの一端から他端までの距離をLとした場合に、前記徐変部は、前記一端から0.2L〜0.4Lの範囲内と、前記他端から0.2L〜0.4Lの範囲内と、にそれぞれ設けられる
    ことを特徴とする請求項6に記載のトーションビームの製造方法。
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