JP2018175714A - 酸素濃縮装置 - Google Patents

酸素濃縮装置

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悦也 池田
Etsuya Ikeda
悦也 池田
須田 正憲
Masanori Suda
正憲 須田
圭介 服田
Keisuke Fukuda
圭介 服田
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Abstract

【課題】使用者が酸素濃縮気体を供給されている際に音楽等を聞いている場合などでも、酸素濃縮装置に関する報知を好適に認識できる酸素濃縮装置を提供すること。
【解決手段】酸素濃縮装置1の異常等の装置情報を、例えばアラーム音や音声等の音として外部に出力して患者等に報知する場合には、音楽再生装置47から供給されている音楽等の音の出力を抑制し(例えば音の出力を中止し)、その状態にて、必要な報知を行う。そのため、患者等は、酸素濃縮装置1の異常等の装置情報を、音の抑制をしない場合に比べて容易に認識することができる。よって、患者等は、異常等の報知内容に対して、十分な対応を取ることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば患者等の使用者が、搬送や携帯が可能な可搬型又は携帯型の酸素濃縮装置に関するものである。
従来より、例えば慢性閉塞性肺疾患(COPD)等の患者に高濃度の酸素を供給する装置として、例えば空気中から窒素を吸着除去した酸素濃縮気体を供給する医療用の酸素濃縮装置や、酸素ガスを充填した酸素ボンベが知られている。
このうち、酸素濃縮装置は、長時間にわたり酸素濃縮気体を供給できるので、例えば家庭などで長期間にわたり療養する患者に使用されている。
また、家庭等で使用される設置型の酸素濃縮装置とは別に、屋外で酸素濃縮気体を供給する装置として、肩掛け等が可能な軽量な携帯型の酸素濃縮装置や、歩行時等に車輪によって容易に移動させることができる可搬型の酸素濃縮装置が知られている。
このような携帯型や可搬型の酸素濃縮装置(即ち小型の装置)は、酸素濃縮気体を有効に使用するために、通常、患者の呼吸に合わせて酸素濃縮気体を供給する機能(いわゆる呼吸同調機能)を備えている。
さらに、近年では、患者に酸素濃縮気体を供給するだけでなく、患者をリラックスさせるために、患者がリクライニングチェア、寝台、座椅子などを使用している際に、酸素濃縮気体を供給するとともに、音楽を流す技術も提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2005−118060号公報 特開平10−310404号公報
ところで、例えば屋外などで、患者が酸素濃縮装置を使用しながら、ヘッドフォン等で音楽プレーヤやラジオから音楽等を聞くことが考えられる。
しかしながら、このような状況で、例えば酸素濃縮装置に何らの異常が発生した場合に、酸素濃縮装置からアラーム音を鳴らしても、患者にはアラーム音が聞こえない恐れがある。
つまり、患者は、酸素濃縮気体が供給されている際に、ヘッドフォン等で音楽等を聞いているので、酸素濃縮装置に何らの異常が発生して、酸素濃縮装置からアラーム音等によって異常が報知された場合でも、その異常の報知に気づかない恐れがある。そのため、患者は酸素濃縮装置の異常に対して十分な対応が取れない恐れがある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、患者等の使用者が、酸素濃縮気体を供給されている際に音楽等を聞いている場合でも、酸素濃縮装置に関する報知を好適に認識できる酸素濃縮装置を提供することである。
(1)本発明の第1局面は、空気中より酸素を濃縮して酸素濃縮気体を生成する、可搬型又は携帯型の酸素濃縮装置に関するものである。
この酸素濃縮装置は、外部に音を出力するための第1の音信号を供給可能な音供給部と、酸素濃縮装置の動作及び/又は操作に関する装置情報を、外部に音を出力するための第2の音信号として供給可能な情報供給部と、を備えている。
そして、第2の音信号として供給される前記装置情報を、音として外部に出力する場合には、音供給部から供給される第1の音信号に基づいた音の出力を抑制する。
このように、本第1局面では、酸素濃縮装置の異常等の装置情報を、例えばアラーム音や音声等の音として外部に出力して患者等に報知する場合には、音供給部から供給されている音楽等の音の出力を抑制する(例えば音の出力を中止する)。従って、音楽等の音の出力が抑制された状態で、必要な装置情報を報知することができる。
そのため、患者等は、酸素濃縮装置の異常等の装置情報を、音の抑制をしない場合に比べて容易に認識することができる。よって、患者等は、異常等の報知内容に対して、十分な対応を取ることができる。
なお、第1の音信号や第2の音信号とは、音楽、音声、信号音等の音を、スピーカやヘッドフォン又はイヤフォン等を介して外部に出力させるための電気的な信号である。
ここで、可搬型とは、屋外等にて人が使用しながら搬送可能な例えば10kg以下の重量の酸素濃縮装置を示しており、携帯型とは、屋外等にて人が使用しながら携帯可能な例えば3kg以下の重量の酸素濃縮装置を示している(以下同様)。
(2)本発明の第2局面では、音供給部は、酸素濃縮装置に配置された、音楽再生装置、ラジオ、インターネットを介した通信が可能な通信端末のうち、少なくとも1種である。
本第2局面は、好適な音供給部を例示している。これらの音楽再生装置、ラジオ、通信端末のいずれかは、例えば音楽再生装置の記憶装置内に記憶された音楽ファイル等に基づいて音楽等を再生して出力することができる。または、リアルタイムで、外部(放送局や外部の通信装置)から受信した音楽等を患者等に供給することができる。
なお、これらの音供給部は、例えば酸素濃縮装置に設けられた例えばタッチパネル等の操作部や、リモコン等によって操作可能である。なお、音楽再生装置としては、周知のデジタル音楽プレーヤやCD再生装置などが挙げられる。
(3)本発明の第3局面では、酸素濃縮装置は、ヘッドフォン又はイヤフォンが接続される端子部を備え、その端子部を介して、第1の音信号及び第2の音信号を、ヘッドフォン又はイヤフォンに送信する。
本第3局面では、酸素濃縮装置に、ヘッドフォンやイヤフォンが接続される接続端子である接続部が設けられている。従って、患者は、接続部に接続されたヘッドフォンやイヤフォンから、第1の音信号及び第2の音信号に対応した音楽や音声や信号音等の音を聞くことができる。
(4)本発明の第4局面は、空気中より酸素を濃縮して酸素濃縮気体を生成する、可搬型又は携帯型の酸素濃縮装置に関するものである。
この酸素濃縮装置は、有線又は無線にて、スマートフォン又は音楽再生装置の外部装置と接続可能な接続部と、酸素濃縮装置の動作及び/又は操作に関する装置情報を、接続部を介して外部装置に送信可能な情報供給部と、を備えている。
そして、前記装置情報を、外部装置に送信し、その外部装置を駆動して音として外部に出力する場合には、外部装置自身からの音の出力及び/又は外部装置自身の振動を抑制する。
このように、本第4局面では、酸素濃縮装置の異常等の装置情報を、外部装置を用いて、例えばアラーム音や音声等の音として外部に出力して患者等に報知する場合には、外部装置からの音楽等の音の出力を抑制する(例えば音の出力を中止する)。または、外部装置が振動によって何らかの報知を行っている場合には、その振動を抑制する(例えば振動を中止する)。従って、音楽等の音や振動が抑制された状態で、必要な装置情報を報知することができる。
そのため、患者等は、酸素濃縮装置の異常等の装置情報を、音や振動の抑制をしない場合に比べて容易に認識することができる。よって、患者等は、異常等の報知内容に対して、十分な対応を取ることができる。
(5)本発明の第5局面では、装置情報とは、酸素濃縮装置の異常に関する情報、酸素濃縮装置の動作状態に関する情報、酸素濃縮装置の操作状態に関する情報のうち、少なくとも1種である。
本第5局面は、装置情報を例示している。
ここで、酸素濃縮装置の異常に関する情報としては、例えば、酸素濃縮気体における酸素濃度の異常や圧力の異常、バッテリの異常(電圧等の異常)、酸素濃縮装置の温度の異常が挙げられる。
また、酸素濃縮装置の動作状態に関する情報としては、例えば、酸素濃縮気体の流量、稼働時間などの情報が挙げられる。
さらに、酸素濃縮装置の操作状態に関する情報としては、例えば、表示装置のタッチパネルや各種のスイッチ等が操作された場合に、操作されたこと自体を(信号音等で)報知する情報や、どのようなタッチパネルのボタンやスイッチが操作されたことを(音声等で)報知する情報が挙げられる。
(6)本発明の第6局面では、装置情報とは、酸素濃縮装置の使用者に対する警告又はアドバイスである。
本第6局面は、装置情報を例示している。
ここで、警告としては、例えば、圧力センサによって検出された呼吸数が異常であることを報知する警告や、適切でない操作がされたことを報知する警告が挙げられる。
また、アドバイスとしては、例えば、上述した異常の報知や前記警告に対して、どのような対応が可能かや、どのような対応が好ましいかを知らせるアドバイスが挙げられる。
(7)本発明の第7局面では、音の出力を抑制する場合には、装置情報を示す音以外の音の出力を停止又は音量を低減する。
本第7局面では、音の出力を抑制する場合には、装置情報を示す音以外の音の出力を停止又は音量を低減するので、患者等は、酸素濃縮装置の異常等のような必要な情報を確実に認識することができる。
(8)本発明の第8局面では、装置情報を、音によって報知する場合には、アラーム音及び音声のうち少なくとも1種によって報知する。
本発明の第8局面は、装置情報を報知する好適な方法を例示している。
(9)本発明の第9局面では、装置情報は、車両の運転中に酸素濃縮装置が操作されたことに関する情報である。
本第9局面は、装置情報を例示している。車両の運転中に酸素濃縮装置が操作された場合には、その旨を報知するので、運転の安全性が向上する。
(10)本発明の第10局面では、車両の運転中に酸素濃縮装置が操作された場合には、その操作を無効にする。
本第10局面では、車両の運転中に酸素濃縮装置が操作された場合には、その操作を無効にするので、結果として、酸素濃縮装置の操作がされなくなり、運転の安全性が向上する。
第1実施形態の酸素濃縮装置の基本構成を示す説明図である。 第1実施形態の酸素濃縮装置の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態の酸素濃縮装置の電子制御装置による制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の酸素濃縮装置の電気的構成を示すブロック図である。 第2実施形態の酸素濃縮装置の電子制御装置による制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の酸素濃縮装置の実施形態を、図面を参照して説明する。
[1.第1実施形態]
本第1実施形態の酸素濃縮装置は、重量が例えば10kg以下の可搬型の酸素濃縮装置である。なお、本第1実施形態は、重量が例えば3kg以下の携帯型の酸素濃縮装置にも適用できる。
この酸素濃縮装置は、空気中から窒素を吸着して除去することにより、酸素を濃縮し、使用者である例えば患者に対して、所定の連続流量(第1流量;例えば毎分2L)の酸素濃縮気体を連続することができる。また、必要に応じて呼吸同調に切り換えることにより、患者の吸気期間のみに、所定の流量(第2流量;連続流量換算で例えば毎分6L)の酸素濃縮気体を供給できる。なお、常に呼吸同調によって酸素濃縮気体を供給してもよい。
[1−1.酸素濃縮装置の全体構成]
a)まず、酸素濃縮装置の基本構成について説明する。
図1に示す様に、本第1実施形態の酸素濃縮装置1は、本体ケース3に収容されており、その空気の導入路5は、上流側より、空気取入口7、空気を圧縮するコンプレッサ9、流路を開閉する4個の第1〜第4電磁弁11a、11b、11c、11d(11と総称する)、一対の吸着筒13a、13b(13と総称する)などが設けられている。
なお、一対の吸着筒13から窒素を外部に排気する排気路15には、排気口17が設けられている。
また、一対の吸着筒13から、酸素濃縮気体を供給する供給路19の構成として、その上流側から、一対の吸着筒13間の流路21を開閉する第5電磁弁23、吸着筒13側への逆流を防止する一対の逆止弁25a、25b、酸素濃縮気体を溜める製品タンク27、酸素濃縮気体の圧力を調節するレギュレータ29、供給する酸素濃縮気体の流量を調節する流量設定器31、流路を開閉する第6電磁弁33、酸素濃縮気体が供給される酸素出口35等が設けられている。
さらに、流量設定器31と第6電磁弁33との間には、酸素濃縮気体の酸素濃度を検出する酸素センサ37が配置され、第6電磁弁33と酸素出口35との間には、酸素出口35における酸素濃縮気体の圧力(従って吸気の際の圧力)を検出する圧力センサ39が配置されている。なお、酸素出口35には、カニューラ(鼻カニューラ)41が接続される。
また、酸素濃縮装置1には、タッチパネルを兼ねる表示装置(ディスプレイ)43、酸素濃縮装置1の動作を制御する電子制御装置45、患者に音楽等を供給する音楽再生装置(音楽プレーヤ)47、酸素濃縮装置1に電力を供給するバッテリ49などが設けられている。
b)次に、上述した各構成について、更に詳細に説明する。
前記第1〜第4電磁弁11は、電子制御装置45により制御されて駆動する開閉弁である。従って、それぞれの電磁弁11の開閉動作により、コンプレッサ9と一方の吸着筒13との間を連通し且つ一方の吸着筒13と排気路15との間を遮断する状態と、コンプレッサ9と一方の吸着筒13との間を遮断し且つ一方の吸着筒13と排気路15との間を連通する状態とに切り替えることができる。
前記一対の吸着筒13内には、ゼオライト系の吸着剤が充填されており、この吸着剤は、所定圧力に加圧すると空気中の窒素を優先的に吸着し、例えば大気圧まで圧力を下げると吸着した窒素を放出して吸着剤自身の再生を行うという性質を有する。
前記流量設定器31は、表示装置43のタッチパネルに操作により、酸素濃縮気体を供給する際の流量を設定できるものである。
具体的には、最大の連続流量の例えば毎分2Lまでは、オリフィスの調整により、連続流量(第1流量)を設定できる。また、最大の連続流量を超える流量を設定する場合には、連続流量の供給ができないので、その場合には、呼吸同調による制御に切り替えて、設定した流量(第2流量)の供給を可能な様にする。つまり、設定流量に合わせてオリフィスの調整を行う(例えば最大毎分6Lの供給が可能な開度に設定する)とともに、呼吸同調の制御を開始する。
なお、表示装置43のタッチパネルの操作により、流量の設定や、連続流量での供給と呼吸同調での供給との切り替えが可能となっている。
[1−2.酸素濃縮装置の電気的構成]
次に、酸素濃縮装置1の制御を行う電子制御装置45等の電気的構成について説明する。
本第1実施形態では、酸素濃縮装置1の内部に、図2に示す様に、周知のCPU、ROM、RAM、入出力部、バスライン等を備えたマイクロコンピュータを主要部とする電子制御装置45が配置されている。
なお、この電子制御装置45のメモリ45aには、後述するように、外部に音声や信号音を出力するための音声や信号音等のデータが記憶されている。
この電子制御装置45には、酸素センサ37、圧力センサ39、バッテリ49の状態を検出するバッテリ用センサ(例えば電圧計)51、酸素濃縮装置1内の温度を検出する温度センサ53、第1〜第6電磁弁11、21、33、表示装置43、電源スイッチ等の各種のスイッチ(図示せず)が接続されている。
なお、周知のように、圧力センサ39によって検出された圧力により、患者の吸気の状態か呼気の状態かを判別することができるので、この圧力に基づいて呼吸同調の制御を行うことができる。
この呼吸同調の制御とは、患者がカニューラ41を通して酸素を吸気した時のわずかの負圧(例えば0.4mmHO)を検知し、患者の呼吸サイクルにおける吸気の期間にわたり酸素濃縮気体を供給するように、第6電磁弁33を開閉する制御である。
また、電子制御装置45には、音楽再生装置47、音出力部55が接続されている。
この音楽再生装置47とは、例えばデジタル音楽プレーヤ等のように、MP3等の様式の音楽ファイルに基づいて、音楽等の再生(出力)を行うものである。なお、音楽再生装置47は、音楽等を再生できればよく、例えばCD再生装置(CDプレーヤ)等の音楽媒体を再生する装置を採用することもできる。なお、音楽としては、音声や音も含まれていてもよい。
この音楽再生装置47の動作は、表示装置43のタッチパネルの操作により指示することができるようになっている。
また、音出力部55は、スピーカ57と、ヘッドフォン59又はイヤフォン(以下ヘッドフォン59等と記す)の接続端子(接続ジャック)である端子部61と、スピーカ57とヘッドフォン59等との出力を切り替える切替部63とを備えている。なお、切替部63では、周知のように、ヘッドフォン59等が端子部61に接続されると、スピーカ57からの出力が停止される構成となっている。
さらに、音楽再生装置47と電子制御装置45とは、音出力部55(詳しくは切替部63)に接続されている。
そして、音楽再生装置47からは、音出力部55に対して、外部(従って患者等)に、音楽等の音を出力するための第1の音信号(ここではアナログの電気信号である第1の音信号;A信号)が供給される。従って、音出力部55は、この電気信号によって、スピーカ57又はヘッドフォン59等から、音楽等の音を出力することができる。
一方、電子制御装置45からは、音出力部55に対して、電子制御装置45の動作や操作に関する情報を、外部(従って患者等に)に、音声や信号音等の音を出力するための第2の音信号(ここではアナログの電気信号である第2の音信号;B信号)が供給される。従って、音出力部55は、この電気信号によって、スピーカ57又はヘッドフォン59等から、信号音等の音を出力することができる。
尚、音信号として、音楽や音声を示す信号や、信号音(例えばアラーム音)を含む信号が挙げられる。
[1−3.酸素濃縮装置の制御処理]
次に、電子制御装置45にて行われる制御処理のうち、酸素濃縮装置1の動作や操作に関して、患者に報知が必要な場合の制御について、図3に基づいて説明する。
まず、図3のフローチャートのステップ(S)100にて、酸素濃縮装置1の動作や操作について、患者に報知する情報があるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ110に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
例えば、酸素濃縮装置1に異常が発生した場合や、表示装置43のタッチパネルにより特定の操作がなされた場合や、タッチパネルによる操作が適切でない場合などに、その情報が患者等に報知する内容であるか否かを判定する。なお、どのような情報の場合に報知するかや、どのように報知するかは、予め設定されている。
ステップ110では、現在、音楽再生装置47によって、音楽が再生されている状態か否かを判定する。即ち、音楽再生装置47から、音出力部55に対して、音楽を出力するための第1の音信号(A信号)が出力されているか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ120に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
ステップ120では、音楽の再生を中止する。または、再生中の音楽の音を小さくする(抑制する)。
続くステップ130では、音楽の再生を中止または抑制した状態にて、電子制御装置45から、音出力部55に対して、酸素濃縮装置1の動作や操作についての情報を、患者に報知する。例えば、電子制御装置45の異常を示すアラーム音である第2の音信号(B信号)を出力し、ヘッドフォン59等を介して患者に知らせるようにする。或いは、音声にて異常の発生や異常の内容を報知してもよい。
[1−4.効果]
(1)本第1実施形態では、酸素濃縮装置1の異常等の装置情報を、例えばアラーム音や音声等の音として外部に出力して患者等に報知する場合には、音楽再生装置47から供給されている音楽等の音の出力を抑制し(例えば音の出力を中止し)、その状態にて、必要な報知を行う。
そのため、患者等は、酸素濃縮装置1の異常等の装置情報を、音の抑制をしない場合に比べて容易に認識することができる。よって、患者等は、異常等の報知内容に対して、十分な対応を取ることができる。
(2)本第1実施形態では、酸素濃縮装置1は、ヘッドフォン59等が接続される端子部61を備えている。
従って、患者は、端子部61に接続されたヘッドフォン59等から、音楽再生装置47から供給された音楽を聞いている際に、同じヘッドフォン59等から、酸素濃縮装置1の異常等を示すアラーム音などを認識することができる。
(3)本第1実施形態では、装置情報を、音によって報知する場合には、信号音であるアラーム音で報知することができる。或いは、音声で、異常や動作や操作の内容などを報知することができる。
[1−5.応用例]
(1)前記音楽等の第1の音信号を供給する装置としては、音楽再生装置47以外に、酸素濃縮装置1に配置された、ラジオや、インターネットを介した通信が可能な通信端末が挙げられる。
例えばラジオや通信端末の場合、音楽等を患者に供給している際に、酸素濃縮装置1の異常等の報知を行うときには、音楽等の出力を抑制して、異常等の報知を行うことができる。
(2)前記装置情報としては、酸素濃縮装置1の異常に関する情報、酸素濃縮装置1の動作状態に関する情報、酸素濃縮装置1の操作状態に関する情報が挙げられる。
酸素濃縮装置1の異常に関する情報としては、例えば、酸素濃縮気体における酸素濃度の異常や圧力の異常、バッテリ49の異常(電圧等の異常)、酸素濃縮装置1の温度の異常が挙げられる。
また、酸素濃縮装置1の動作状態に関する情報としては、例えば、酸素濃縮気体の流量、稼働時間などの情報が挙げられる。
さらに、酸素濃縮装置1の操作状態に関する情報としては、例えば、表示装置43のタッチパネルや各種のスイッチ等が操作された場合に、操作されたこと自体を(信号音等で)報知する情報や、どのようなタッチパネルのボタンやスイッチが操作されたことを(音声等で)報知する情報が挙げられる。
(3)前記装置情報としては、酸素濃縮装置1の使用者(患者等)に対する警告又はアドバイスが挙げられる。
この警告としては、例えば、圧力センサ39によって検出された呼吸数が異常であることを報知する警告や、適切でない操作がされたことを報知する警告が挙げられる。
また、アドバイスとしては、例えば、上述した異常の報知や前記警告に対して、どのような対応が可能かや、どのような対応が好ましいかを知らせるアドバイスが挙げられる。
[1−6.文言の対応関係]
本第1実施形態の酸素濃縮装置1、音楽再生装置47、電子制御装置45は、それぞれ、本発明の、酸素濃縮装置、音供給部、情報供給部に該当する。
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明するが、第1実施形態と同様な内容の説明は省略又は簡略化する。なお、第1実施形態と同様な構成については、同様な番号を使用する。
本第2実施形態では、音楽再生装置は酸素濃縮装置内に収容されておらず、例えば多機能携帯情報端末であるスマートフォンを用いて、同様な異常発生時等の制御を行うものである。
[2ー1.酸素濃縮装置の構成]
まず、本第2実施形態の酸素濃縮装置の構成について説明する。
図4に示すように、本第2実施形態の酸素濃縮装置71は、本体ケース3に、第1実施形態と同様に、電子制御装置45、第1〜第6電磁弁11、21、23、表示装置43、酸素センサ37、圧力センサ39、バッテリ用センサ51、温度センサ55等を備えている。
また、酸素濃縮装置71には、音出力部55としてスピーカ57が接続してある。
特に、本第2実施形態では、電子制御装置45には、スマートフォン73との通信が可能な接続部75として、スマートフォン73と有線(例えばUSB)にて接続が可能な接続端子77と、スマートフォン73と無線にて通信が可能な無線通信装置である通信部79とが接続されている。
なお、スマートフォン73とは、インターネット等との接続(即ち通信)が可能な周知の多機能携帯情報端末である。また、電子制御装置45とスマートフォン73との通信には、例えば周知のBluetooth(登録商標)等を用いることができる。
本第2実施形態では、スマートフォン73には、電子制御装置45との通信によって、スマートフォン73の動作の制御が可能なアプリケーションプログラム(いわゆるアプリ)が格納されている。
このアプリによって、スマートフォン73から電子制御装置45に対して、現在、音楽等の再生中か(又は外部からインターネット等を介して受信した音楽等を出力中か)どうかの信号が送信される。また、電子制御装置45からスマートフォン73に対して、酸素濃縮装置71の異常等の情報が送信された場合には、前記アプリによって、再生中などの音楽等の出力の停止又は出力の抑制の制御がなされるとともに、スマートフォン73を制御して、酸素濃縮装置71の異常等の情報を報知する。
これにより、スマートフォン73から患者に、例えばスマートフォン73に接続されたヘッドフォン59等を介して、例えばアラーム音や音声等による酸素濃縮装置71の異常などを報知することが可能となっている。
[2ー2.酸素濃縮装置の制御]
次に、本第2実施形態の酸素濃縮装置71にて行われる制御について説明する。
まず、図5のフローチャートのステップ200にて、酸素濃縮装置71の動作や操作について、患者に報知する情報があるか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ210に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
ステップ210では、現在、スマートフォン73によって、音楽等が再生されている状態か否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ220に進み、一方否定判断されると一旦本処理を終了する。
ステップ220では、電子制御装置45からスマートフォン73に対して、音楽等の再生を中止するための信号を送信する。または、再生中の音楽等の音を小さくする(抑制する)ための信号を送信する。
続くステップ230では、スマートフォン73に音楽等の再生を中止または抑制した状態にて、電子制御装置45からスマートフォン73に、酸素濃縮装置71の動作や操作についての情報を送信し、スマートフォン73から患者に報知する。例えば、電子制御装置45の異常を示すアラーム音をスマートフォン73から出力し、ヘッドフォン59等を介して患者に知らせるようにする。或いは、音声にて異常の発生や異常の内容を報知してもよい。
[2ー3.効果]
本第2実施形態では、第1実施形態と同様な効果を奏する。また、本第2実施形態では、患者が使い慣れたスマートフォン73を介して、異常等を報知するので、使い勝手が良いという利点がある。
なお、本第2実施形態では、スマートフォン73を使用したが、周知の各種の音楽再生装置(詳しくは外部との通信が可能な装置)を使用することができる。この場合は、例えばBluetooth(登録商標)を用いて、必要な情報の送受信や、音楽再生装置の制御を行うことができる。
また、スマートフォン73を振動させている場合に、酸素濃縮装置71の異常等の報知を行う場合には、前記振動を中止又は抑制してもよい。
[2−4.文言の対応関係]
本第2実施形態の酸素濃縮装置71、スマートフォン73、接続部75、電子制御装置45は、それぞれ、本発明の、酸素濃縮装置、音供給部、接続部、情報供給部に該当する。
[3.他の実施形態]
本発明は前記実施形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)例えば、患者の年齢に応じて、出力する音声や音の周波数を変更してよい。例えば高齢者は高周波の音が聞き取りにくい傾向にあるので、患者が所定以上の年齢の場合には(それを下回る年齢の場合に比べて)、出力する音声や音の周波数を低くしてもよい。
なお、患者の年齢は、初期設定の際に、酸素濃縮装置に入力するようにすればよい。
(2)患者が車の運転をしている場合に、酸素濃縮装置の操作がなされた場合には、運転中の操作が危険であることや、適切でない操作であることを報知する信号音等を出力するようにしてもよい。
また、患者が車の運転をしている場合に、酸素濃縮装置の操作がなされた場合には、その操作を無効するようにしてもよい。
なお、運転中か否かは、酸素濃縮装置と車両の電子制御装置とが、例えばBluetooth(登録商標)等によって通信することにより、酸素濃縮装置側にて把握することができる。
(3)酸素濃縮装置や音楽再生装置の動作を指示する場合には、酸素濃縮装置に設けられたタッチパネルや各種のスイッチ以外に、リモコンを用いてよい。
(4)なお、上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1、71…酸素濃縮装置
45…電子制御装置
47…音楽再生装置
59…ヘッドフォン
61…端子部
73…スマートフォン
75…接続部

Claims (10)

  1. 空気中より酸素を濃縮して酸素濃縮気体を生成する、可搬型又は携帯型の酸素濃縮装置において、
    外部に音を出力するための第1の音信号を供給可能な音供給部と、
    前記酸素濃縮装置の動作及び/又は操作に関する装置情報を、外部に音を出力するための第2の音信号として供給可能な情報供給部と、
    を備え、
    前記装置情報を、音として外部に出力する場合には、前記音供給部から供給される前記第1の音信号に基づいた音の出力を抑制することを特徴とする酸素濃縮装置。
  2. 前記音供給部は、前記酸素濃縮装置に配置された、音楽再生装置、ラジオ、インターネットを介した通信が可能な通信端末のうち、少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の酸素濃縮装置。
  3. 前記酸素濃縮装置は、ヘッドフォン又はイヤフォンが接続される端子部を備え、該端子部を介して、前記第1の音信号及び第2の音信号を、前記ヘッドフォン又はイヤフォンに送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の酸素濃縮装置。
  4. 空気中より酸素を濃縮して酸素濃縮気体を生成する、可搬型又は携帯型の酸素濃縮装置において、
    有線又は無線にて、スマートフォン又は音楽再生装置の外部装置と接続可能な接続部と、
    前記酸素濃縮装置の動作及び/又は操作に関する装置情報を、前記接続部を介して前記外部装置に送信可能な情報供給部と、
    を備え、
    前記装置情報を、前記外部装置に送信し、該外部装置を駆動して音として外部に出力する場合には、該外部装置自身から音の出力及び/又は外部装置自身の振動を抑制することを特徴とする酸素濃縮装置。
  5. 前記装置情報とは、前記酸素濃縮装置の異常に関する情報、前記酸素濃縮装置の動作状態に関する情報、前記酸素濃縮装置の操作状態に関する情報のうち、少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の酸素濃縮装置。
  6. 前記装置情報とは、酸素濃縮装置の使用者に対する警告又はアドバイスであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の酸素濃縮装置。
  7. 前記音の出力を抑制する場合には、前記装置情報を示す音以外の音の出力を停止又は音量を低減することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の酸素濃縮装置。
  8. 前記装置情報を、音によって報知する場合には、アラーム音及び音声のうち少なくとも1種によって報知することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の酸素濃縮装置。
  9. 前記装置情報は、車両の運転中に前記酸素濃縮装置が操作されたことに関する情報であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の酸素濃縮装置。
  10. 前記車両の運転中に前記酸素濃縮装置が操作された場合には、当該操作を無効にすることを特徴とする請求項9に記載の酸素濃縮装置。
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