JP2018175573A - マイクロ鉗子 - Google Patents

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英壽 岩本
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Abstract

【課題】経験の浅い術者においても使い易い極めて使い勝手の良いマイクロ鉗子を提供する。【解決手段】マイクロ鉗子は、口ばし状把持部1が通常は閉じており、胴体部表面に設置された押し込み部材8,9を指で押し込むことにより胴体部4の基部より芯材3を覆っている細管2が胴体側へ移動して先端の口ばし状把持部が開口し、押し込み部材を押し込んだ指を開放することにより細管が元の位置に移動して先端の口ばし状把持部が閉じる。【選択図】図1

Description

本発明は、眼科手術、特に、小切開硝子体手術(MIVS)等において使用する細径管のマイクロ鉗子に関する。
MIVSは例えば、黄斑円孔、網膜剥離、黄斑前膜や硝子体出血等の疾患に適用されている。MIVSの進歩に伴い、23ゲージや25ゲージの製品が開発され、さらには自己閉鎖性、感染症低減および術後低眼圧性の高い27ゲージ手技が注目されている。国内では数社が製品を上市しており、単回使用製品も複数メーカーより販売され27ゲージタイプも販売されている。
これらMIVSに使用されるマイクロ鉗子や鑷子について見てみると、先端に開口した口ばし状把持部があり、それを胴体基部より覆っている細管が胴体の板バネ部分を掴み押し込むことにより前方に移動し、結果、先端口ばし状把持部がかみ合う機構である。この板バネと先端口ばしの動きの方向は、一般に使用されるペンチ、ニッパー等々と同じである。例えば、特許文献1には、肉眼手術に使用される把持部を指でつまむ行為に連動して作業部の先端が閉じる機構が設けられた把持部と作業部とを有する眼科用手術器具が記載されている。また、特許文献2には、管状部材で構成され、眼科手術の際に眼球内に挿入される挿入部材と、前記挿入部材が軸方向に移動自在となるように当該挿入部材に嵌挿された芯部材と、前記芯部材の先端部に設けられた作業部であって、前記芯部材が嵌挿された前記挿入部材を軸方向に移動することにより開閉駆動される開閉式のばね部材を備え、このばね部材に作業ツールが設けられた作業部とを有する眼科用手術器具が記載されているが、この器具においても、術者が指でつまむ行為に連動して作業部の先端が閉じる構造になっている。
実際のMIVSにおいては、例えば、眼球内部の観察用コンタクトレンズを角膜上に乗せ、角膜輪部後方数ミリの位置に穴を3か所開けてトロカールを設置する。それぞれ、灌流ポートおよびライトガイドを挿入し、残りの1つに硝子体カッターやマイクロ鉗子などを出し入れしながら疾患部の治療が進められる。一般に、細管の管径については注射針と同様にゲージ表示が使用されているが、23ゲージで約0.64mm、25ゲージで約0.51mm、27ゲージでは約0.41mmとゲージの値が大きくなると管径は逆に小さくなる。これらのマイクロ鉗子や鑷子は微孔から微細な疾患部位にアクセスし組織を剥がしたり掴んだり、取り出したりするために使用するので、術者は最新の注意を払って手術に当らなければならない。
山下英俊、阿部さち、後藤早紀子:「糖尿病網膜症の予防と新しい治療」学術の動向、P26−32、Vol.15 (2010) No.7
実用新案登録第3101460号 特許第5196645号
現在、広く使用されているマイクロ鉗子は23ゲージや25ゲージが主流であり、これらは全て、通常は先端口ばしが開いているために、取り扱いの際に物等に当てて曲げたり、破損させたりするリスクが高い。また、トロカールへの出し入れする際の破損も起こり易い。さらには眼内操作においても、先端口ばしを閉じた状態に維持するためには板バネを押さえた状態で維持する必要があり、眼内組織、眼底患部を痛めるリスクが高い。上述した様な観点からも、特に、23ゲージ以上の細いマイクロ鉗子の扱いには極めて高い注意が必要となる。術式のスキルが乏しい術者や高年齢の術者にとっては極めて難しい手術となる。自己閉鎖性、感染症低減および術後低眼圧性の観点からも術者は小ゲージのマイクロ鉗子を使用したいが、上述した様な問題点が未だ残っている。
従って、したがって、上述したようなマイクロ鉗子の問題点を克服する機能を有し、使い勝手の良いマイクロ鉗子および鑷子の開発が望まれていた。
本発明が解決しようとする課題は、MIVS等に使用するマイクロ鉗子であって、トローカールへの挿入時の破損や眼球内部組織等へのダメージを及ぼすリスクが少なく、通常、口ばしは閉じており必要な時にだけ開き、すぐに閉じる機構を有し、経験の浅い術者においても使い易い極めて使い勝手の良いマイクロ鉗子を提供することである。
本発明者らは上述したようなマイクロ鉗子の問題点について鋭意検討を重ねた結果、通常は先端口ばしが閉じており、板バネ等を押し込む操作をした際にのみ先端口ばしが開き、上記押し込む操作を解除すると、先端口ばしがすぐに閉じる機構をマイクロ鉗子に設けることにより、既存のマイクロ鉗子が有する様々な問題点を解消できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、以下の発明が提供される。
<1> 胴体部、細管、芯材、および前記芯材の一方の先端にある口ばし状把持部を有するマイクロ鉗子であって、口ばし状把持部は通常は閉じており、胴体部表面に設置された押し込み部材を指で押し込むことにより胴体部の基部より芯材を覆っている細管が胴体側へ移動して先端の口ばし状把持部が開口し、押し込み部材を押し込んだ指を開放することにより細管が元の位置に移動して先端の口ばし状把持部が閉じることを特徴とするマイクロ鉗子。
<2> 円柱状で片面が曲面を有する固定部材と、円柱状で片面が曲面を有する移動部材とが、胴体部の内部でそれぞれの曲面を相対するように設置され、固定部材の中心を、口ばし状把持部と接合した芯材および細管が貫通し、固定部材の、移動部材と相対する面とは反対側の面側の細管にはバネが設置され、バネの位置はバネ固定部材により固定され、芯材の他方の他端は移動部材の中心を貫通し、その先の胴体内部で固定されており、細管は移動部材に固定されており、移動部材が移動することにより細管が移動する、
<1>に記載のマイクロ鉗子。
<3> 細管は、細管固定部材により移動部材に固定されており、芯材の他方の他端は、胴体内部に設けられた芯材固定部材に連結されることにより胴体内部で固定されている、<2>に記載のマイクロ鉗子。
<4> 移動部材の側面表面には上下移動方向に複数のレール溝が彫られ、胴体部の内部には前記レール溝とはめ合わせるレール状突起が設けられている、<2>又は<3>に記載のマイクロ鉗子。
<5> 固定部と移動部材は曲面で向き合い、そこへ押し込み部材を押し込むことにより移動部材及び細管が移動して口ばし状把持部が開口し、押し込み部材の押し込みを解除すると移動部材及び細管が元の位置に移動して口ばし状把持部が閉じることを特徴とする、<2>から<4>の何れか一に記載のマイクロ鉗子。
<6> 押し込み部材が、楕円体状押し込み部材と板バネ状押し込み部材とから構成され、板バネ状押し込み部材を指で押し込むことにより、楕円体状押し込み部材が押し込まれることを特徴とする、<5>に記載のマイクロ鉗子。
<7> 押し込み部材が、楕円体状押し込み部材とボタン状部材とから構成され、ボタン状部材を指で押し込むことにより、楕円体状押し込み部材が押し込まれることを特徴とする、<5>に記載のマイクロ鉗子。
<8> 胴体部の外側には板バネ状押し込み部材が複数あり、前記板バネ状押し込み部材と移動部材とを連結するクランク様部材が設けられ、板バネ状押し込み部材を押し込むことにより細管を移動させる機構を有することを特徴とする、<2>から<4>の何れか一に記載のマイクロ鉗子。
<9> 芯材を覆っている細管の径が0.65mmより小さい、<1>から<8>の何れか一に記載のマイクロ鉗子。
本発明のマイクロ鉗子は現行品と異なり、通常は先端口ばしが閉じており必要な時にだけ口ばしが開く、極めて使い勝手のよいマイクロ鉗子である。特に、眼科治療におけるMIVS等において威力を発揮する。MIVS等の小切開手術において従来のマイクロ鉗子を使用する際には、(1)トロカール挿入時の先端口ばしの破損、(2)眼球内での組織等への損傷、ダメージ、(3)削除した組織の絡みつき、(4)眼内から抜去する際の先端口ばしの破損、眼球内部組織へのダメージ、(5)把持操作後は、眼球から抜去するまでマイクロ鉗子胴体の板バネを指で押し込んだ状態のままにしなければならない、および(6)術者はマイクロ鉗子の扱いに集中を余儀なくされる、等の問題があった。本発明によれば、上記した種々の問題点を軽減または解消することができる。特に、本発明のマイクロ鉗子を使用する場合には、術者は患者の疾患治療に集中ができるので、極めて質の高い治療を提供することができる。
図1は、本発明のマイクロ鉗子の第一の形態を示す。 図2は、本発明のマイクロ鉗子の第二の形態を示す。 図3は、本発明のマイクロ鉗子の第三の形態を示す。
本発明の実施の形態について説明する。
本発明のマイクロ鉗子は、胴体部4、細管2、芯材3、および前記芯材3の一方の先端にある口ばし状把持部1を有する。本発明のマイクロ鉗子においては、口ばし状把持部1は通常は閉じており、胴体部4の表面に設置された押し込み部材を指で押し込むことにより胴体部4の基部より芯材3を覆っている細管2が胴体側へ移動して先端の口ばし状把持部1が開口し、押し込み部材を押し込んだ指を開放することにより細管2が元の位置に移動して先端の口ばし状把持部1が閉じるように構成されている。上記した本発明の構成は、特許文献1及び特許文献2に記載されているような、肉眼手術に使用される把持部を指でつまむ行為に連動して作業部の先端が閉じる構成とは、指の動作と口ばし状把持部1が開閉との関係において、正反対である。本発明においては、上記構成を採用することにより、使い勝手がよいという効果が得られる。
胴体部4、細管2、芯材3、および口ばし状把持部1の材質は、特に限定されないが、一般的には金属、樹脂等により構成することができる。
より具体的には、胴体部4は金属や樹脂単独で、また、金属や樹脂の複合部品からも構成できる。
細管2の外径は特に限定されないが、MIVSの現場においては20G以下、特に、23G以下の外径が好ましい。具体的には、芯材3を覆っている細管2の径は0.65mmより小さいことが好ましい。
口ばし把持部の素材は特に限定されないが、形状回復性の観点より形状記憶性の良好な素材が好ましい。ステンレス系金属材料を使用する場合、特に、口ばし部材にはマルテンサイト系ステンレスを熱処理等施し、強度および形状記憶性を高めて使用することが好ましい。
口ばし状把持部1は用途により様々な形状が存在する。
口ばし状把持部1は、細管2の移動に応じて開閉する。図1から図3に示す通り、細管2が口ばし状把持部1の先端部近くまでを覆っている状態では、口ばし状把持部1は閉じた状態となる。細管2が移動して、細管2が口ばし状把持部1を覆う領域が、口ばし状把持部1の先端部から離れるようになると、口ばし状把持部1は開いた状態になる。
本発明においては、細管2を移動させることにより、口ばし状把持部1を開閉させる。
細管2の移動機構に関しては、円柱状で片面が曲面を有する固定部材7と、円柱状で片面が曲面を有する移動部材10とが、胴体部4の内部でそれぞれの曲面を相対するように設置させることができる。そして、固定部材7の中心を、口ばし状把持部1と接合した芯部および細管2が貫通し、固定部材7の、移動部材10と相対する面とは反対側の面側の細管2(即ち、固定部材7の下部の細管2)にはバネ6を設置することができる。バネ6の位置はバネ固定部材5により固定され手いることが好ましい。上記のようにバネ6を設置することにより、口ばし状把持部1は通常は閉じており、胴体部4の表面に設置された押し込み部材を指で押し込むことにより胴体部4の基部より芯材3を覆っている細管2が胴体側へ移動して先端の口ばし状把持部1が開口し、押し込み部材を押し込んだ指を開放することにより細管2が、バネ6の力により、元の位置に移動して先端の口ばし状把持部1が閉じるようになる。
バネ6の弾性係数については、強くもなく弱くもない適切な弾性係数のバネ6を選択することが好ましい。また、バネ6の材質としては金属、樹脂等、特に限定されない。
本発明においては好ましくは、芯材3の他方の他端は移動部材10の中心を貫通し、その先の胴体内部で固定されており、細管2は移動部材10に固定されており、移動部材10が移動することにより細管2が移動するように構成されている。上記のように構成することにより、移動部材10を移動させた際に、芯材3は移動することなく細管2が移動するようになり、これにより、移動部材10の移動に応じて、口ばし状把持部1を開閉させることが可能になる。
細管2を移動部材10に固定する手段は特に限定されないが、例えば、細管2を細管固定部材11を介して移動部材10に固定させてもよい。また、芯材3の他方の他端を胴体内部で固定する手段も特に限定されないが、芯材3の他方の他端を、胴体内部に設けられた芯材固定部材14に連結させることによって、胴体内部で固定してもよい。
上記の通り移動部材10の中央部には細管2の端が固定され、移動部材10の側面表面には安定したスムーズな移動が行えるように、上下移動方向に複数のレール溝13が彫られていてもよい。また、胴体部4の内部にはレール溝13とはめ合わせるレール状突起12を設けてもよい。このレール溝13およびレール状突起12の個数としては、複数であることが好ましく、4本〜6本がより好ましい。
図1〜図3に示す本発明のマイクロ鉗子においては、固定部と移動部材10は曲面で向き合い、そこへ押し込み部材を押し込むことにより移動部材10及び細管2が移動して口ばし状把持部1が開口し、押し込み部材の押し込みを解除すると移動部材10及び細管2が元の位置に移動して口ばし状把持部1が閉じるような機構が設けられている。
この楕円体形状に関しても特に制限はなく、適宜、必要なデザイン設計を行えばよい。
楕円体状押し込み部材8には、指で押し込みやすいように板バネ状押し込み部材9、またはボタン状部材16等の部材を取り付けることが好ましい。図1に示すように、押し込み部材を、楕円体状押し込み部材8と板バネ状押し込み部材とから構成される場合には、板バネ状押し込み部材9を指で押し込むことにより、楕円体状押し込み部材8が押し込まれることになる。また図3に示すように、押し込み部材が、楕円体状押し込み部材8とボタン状部材16とから構成される場合には、ボタン状部材16を指で押し込むことにより、楕円体状押し込み部材8が押し込まれることになる。
あるいは、図2に示すように、胴体部4の外側に板バネ状押し込み部材9を複数設け、さらに前記板バネ状押し込み部材9と移動部材10とを連結するクランク様部材15を設けてもよい。上記構成を採用することにより、板バネ状押し込み部材9を押し込むことにより細管2を移動させることが可能となる。
本発明のマイクロ鉗子の製造方法は特に限定されず、口ばし部材の製造に関しては切削加工、放電加工、および3Dプリンティング加工等が挙げられるが、微細プレス加工法も有力な加工手段として挙げられる。
次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定されるものではない。
(実施例1)
本体胴体部4、楕円体状押し込み部材8、板バネ状押し込み部材9、固定部材7および移動部材10等はポリプロピレン(PP)の射出成型品を用いた。細管2(外径0.41mm)および芯材(外径0.23mm)にはSUS304素材を、また、口ばし部材にはφ3.5mmのSUS420を採用し、予め熱処理により強度および形状記憶性を高めて使用した。口ばし部の形状は放電加工法により作り、芯材と溶接して最終的には図1に示すような構造のマイクロ鉗子を作製した。
作製したマイクロ鉗子と豚眼を用いて模擬手術を行った。
現行品と違ってトロカールへの挿入および抜去時に板バネを押し込んだ状態を継続する必要がなく胴体を自然に持った状態で操作できるので、余分な注意を払う必要がなった。さらに、患部組織の剥がし時等にのみ板バネの押し込み操作をするだけであり、手術全般において行う指を使った押し込み操作が少ないので、肉体的にも精神的のも緊張する時間が少なく限られたため、術者は安全に安心して、緊張することなく行うことができた。
(実施例2)
本体胴体部4、板バネ状押し込み部材9、クランク様部材15、固定部材7および移動部材10等はポリプロピレン(PP)の射出成型品を用いた。細管2(外径0.41mm)および芯材(外径0.23mm)にはSUS304素材を、また、口ばし部材にはφ3.5mmのSUS420を採用し、予め熱処理により強度および形状記憶性を高めて使用した。口ばし部の形状は放電加工法により作り、芯材と溶接して板バネ部材と移動部材10の間にクランク様部材15をねじ止めし、最終的には図2に示すような構造のマイクロ鉗子を作製した。
実施例1同様に、作製したマイクロ鉗子と豚眼を用いて模擬手術を行った。
現行品と違ってトロカールへの挿入および抜去時に板バネを押し込んだ状態を継続する必要がなく胴体を自然に持った状態で操作できるので、余分な注意を払う必要がなった。さらに、患部組織の剥がし時等にのみ板バネの押し込み操作をするだけであり、手術全般において行う指を使った押し込み操作が少ないので、肉体的にも精神的のも緊張する時間
が少なく限られ、術者は安全に安心して、緊張することなく行うことができた。
(実施例3)
本体胴体部4、板バネ状押し込み部材9、ボタン状部材、固定部材7および移動部材10等はポリプロピレン(PP)の射出成型品を用いた。細管2(外径0.41mm)および芯材(外径0.23mm)にはSUS304素材を、また、口ばし部材にはφ3.5mmのSUS420を採用し、予め熱処理により強度および形状記憶性を高めて使用した。口ばし部の形状は放電加工法により作り、芯材と溶接して、最終的には図3に示すような構造のマイクロ鉗子を作製した。
作製したマイクロ鉗子と豚眼を用いて模擬手術を行ったが、実施例1および2と同様な良好な評価を得た。
(比較例1)
現在市販されているディスポタイプのマイクロ鉗子(25G)を臨床評価した。
その結果、トロカールへの挿入の際は先端口ばしを閉じ、口ばしの損傷や角膜表面や眼内組織等へのダメージ、更に、眼球内部からの抜去の際にはトロカールに引っかからないように十分に注意する必要があった。眼球内での組織の剥ぎ取り等に際しては、開口している口ばしが組織にダメージを与えないか、また、掴んだ組織を離さないように、必要以上に注意を払う必要があった。経験が浅い術者や高齢の術者においても、手術が安全に効率よく実施できるようなマイクロ鉗子への改善が望まれた。
本発明のマイクロ鉗子によれば、手術に至るまでのハンドリングによる先端口ばしの損傷やダメージ、手術時の眼球や組織等へのダメージ等が軽減できる。また、本発明のマイクロ鉗子によれば、手術全般において行う指を使った押し込み操作が少なく、肉体的にも精神的にも緊張する時間が少なく限られるため、術者が安全に安心して緊張することなく使用可能である。
1 口ばし状把持部
2 細管
3 芯材
4 胴体部
5 バネ固定部材
6 バネ
7 固定部材
8 楕円体状押し込み部材
9 板バネ状押し込み部材
10 移動部材
11 細管固定部材
12 レール状突起
13 レール溝
14 芯材固定部材
15 クランク様部材
16 ボタン状部材

Claims (9)

  1. 胴体部、細管、芯材、および前記芯材の一方の先端にある口ばし状把持部を有するマイクロ鉗子であって、口ばし状把持部は通常は閉じており、胴体部表面に設置された押し込み部材を指で押し込むことにより胴体部の基部より芯材を覆っている細管が胴体側へ移動して先端の口ばし状把持部が開口し、押し込み部材を押し込んだ指を開放することにより細管が元の位置に移動して先端の口ばし状把持部が閉じることを特徴とするマイクロ鉗子。
  2. 円柱状で片面が曲面を有する固定部材と、円柱状で片面が曲面を有する移動部材とが、胴体部の内部でそれぞれの曲面を相対するように設置され、固定部材の中心を、口ばし状把持部と接合した芯材および細管が貫通し、固定部材の、移動部材と相対する面とは反対側の面側の細管にはバネが設置され、バネの位置はバネ固定部材により固定され、芯材の他方の他端は移動部材の中心を貫通し、その先の胴体内部で固定されており、
    細管は移動部材に固定されており、移動部材が移動することにより細管が移動する、
    請求項1に記載のマイクロ鉗子。
  3. 細管は、細管固定部材により移動部材に固定されており、芯材の他方の他端は、胴体内部に設けられた芯材固定部材に連結されることにより胴体内部で固定されている、請求項2に記載のマイクロ鉗子。
  4. 移動部材の側面表面には上下移動方向に複数のレール溝が彫られ、胴体部の内部には前記レール溝とはめ合わせるレール状突起が設けられている、請求項2又は3に記載のマイクロ鉗子。
  5. 固定部と移動部材は曲面で向き合い、そこへ押し込み部材を押し込むことにより移動部材及び細管が移動して口ばし状把持部が開口し、押し込み部材の押し込みを解除すると移動部材及び細管が元の位置に移動して口ばし状把持部が閉じることを特徴とする、請求項2から4の何れか一項に記載のマイクロ鉗子。
  6. 押し込み部材が、楕円体状押し込み部材と板バネ状押し込み部材とから構成され、板バネ状押し込み部材を指で押し込むことにより、楕円体状押し込み部材が押し込まれることを特徴とする、請求項5に記載のマイクロ鉗子。
  7. 押し込み部材が、楕円体状押し込み部材とボタン状部材とから構成され、ボタン状部材を指で押し込むことにより、楕円体状押し込み部材が押し込まれることを特徴とする、請求項5に記載のマイクロ鉗子。
  8. 胴体部の外側には板バネ状押し込み部材が複数あり、前記板バネ状押し込み部材と移動部材とを連結するクランク様部材が設けられ、板バネ状押し込み部材を押し込むことにより細管を移動させる機構を有することを特徴とする、請求項2から4の何れか一項に記載のマイクロ鉗子。
  9. 芯材を覆っている細管の径が0.65mmより小さい、請求項1から8の何れか一項に記載のマイクロ鉗子。
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