JP2018173745A - 施設管理装置、系統分類データ作成方法、および、施設管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1では、施設管理装置において、各監視ポイントから状態を示す監視ポイントデータを収集して記録しておくとともに、監視ポイント毎に、各監視ポイントに関連するグループを管理しておき、監視ポイントの状態変化が生じた際には、当該状態変化が生じた監視ポイント、および、当該状態変化が生じた監視ポイントと関連する監視ポイントのデータを、状態変化発生の原因追究等を行うためのデータとして、蓄積されたデータから抽出する技術が開示されている。
これに対し、特許文献1に開示されているような技術では、関連する監視ポイント同士のデータが抽出されるのみであり、設備間の関連は考慮されていなかった。
そのため、管理者等は、監視作業等を行う際には、その都度、監視ポイントが収集される設備間の関連をイメージしながら、監視対象とする監視ポイントデータの収集元の設備と、関連する設備とを対応付け、当該対応関係に基づき、設備間でつながりのある監視ポイントデータを特定し、抽出してくる必要があり、管理者への作業の負担が大きいという課題があった。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る施設管理装置1の構成を示すブロック図である。
施設管理装置1は、図1に示すように、監視ポイントデータ収集部11、状態情報蓄積部12、受付部13、データ作成制御部14、表示制御部15、系統分類データ作成部16、記憶部17、および、表示部18を備える。
受付部13は、抽出指示受付部131および切替指示受付部132を備える。
データ作成制御部14は、データ特定部141、データ抽出部142、表示用データ作成部143、および、逆引きデータ特定部144を備える。
表示制御部15は、指示画面表示制御部151、および、データ表示制御部152を備える。
系統分類データ作成部16は、系統情報取得部161、設備情報取得部162、系統データ作成部163、および、記憶制御部164を備える。
記憶部17は、系統分類データ記憶部171、および、設備情報記憶部172を備える。
また、施設管理装置1は、通信回線を介して複数(例えば#1〜#N)のコントローラ100と接続されている。
なお、図1では、各コントローラ100は、それぞれ、2つの監視ポイント101を有するものとしているが、これは一例に過ぎず、各コントローラ100は、1つ以上の監視ポイント101を有する。
このように、例えば、状態情報蓄積部12がハードディスクである場合には、書き込み時間がかかり、CPU負荷が高くなってしまうことを考慮し、監視ポイントデータ収集部11では、常時秒周期で収集した状態情報を一旦メモリに保存するようにする。ただし、メモリは容量が少なく、秒周期で状態情報を保存していると、短い期間の情報しか保存できない。このため、監視ポイントデータ収集部11は、メモリ上の古い情報は適宜のタイミングで削除可能とする。
なお、これは一例に過ぎず、監視ポイントデータ収集部11は、例えば、各監視ポイント101の状態情報を、コントローラ100を介して収集すると、その都度、収集時刻とあわせて時系列データとして状態情報蓄積部12に蓄積するようにしてもよい。
ここで、BIM、および、当該BIMが有する情報に含まれる情報について説明する。
BIMとは、一般に建築業界で用いられる、各種アプリケーションソフト間での交換を意識したデータ表現であり、コンピュータ上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称および面積、材料および部材の仕様および性能、仕上げ等、建築物の属性情報を合わせ持つ建築情報モデルである。すなわち、BIMは、建物とそれに関わる多様な情報を3次元建物モデルに集約、または、統合し、一種の建物データベースとしたものである。
当該BIMを使用することで、一度投入されたデータを、建築物に関わる全作業者間で共有できる。
BIM内には、例えば、施設等において、ダクトまたは配管等の流体搬送部材と、施設内の各設備とのつながりを示す情報が含まれる。
また、BIM内には、当該系統情報の他、例えば、空間とその内部に含まれる設備機器に関する情報、建物と空間との位置関係に関する情報、または、設備機器の諸属性およびドキュメント等へのリンクに関する情報等が含まれる。
このように、BIMは建物に関わる多様な情報を有するため、当該BIMの情報を利用することで、設備に関する情報、または、系統に関する情報等を抽出してくることができ、施設管理システムにおけるエンジニアリング業務での調整工数等を削減し、作業効率を向上できる。
IFCでは、電気設備または照明器具等のタイプ、建設機械、作業員、作業に必要なスキル等建設に関するリソースの定義情報、作業指示書またはコストに関する定義情報、あるいは、敷地、建物、階、部屋の空間要素および建物を構成する要素等、建物関連の様々な「もの」を表現するためのエンティティ(図2参照)が定義されている。
設備情報とは、施設内の設備と、当該設備に関連する監視ポイントとが対応付けられた情報である。
当該設備情報は、予め、施設管理装置1の設置時等に、管理者等の指示に基づき、当該施設管理装置1が用いられる施設管理システムに応じて設定され、設備情報記憶部172に記憶される。
図3は、実施の形態1において、設備情報記憶部172に記憶されている設備情報の一例を示す図である。図3Aは、施設内の設備を空調機とした場合の設備情報の一例を示し、図3Bは、施設内の設備をVAV(Variable Air Volume、可変定風量装置)とした場合の設備情報の一例を示し、図3Cは、施設内の設備を熱源機とした場合の設備情報の一例を示している。
また、図3に示した内容は一例に過ぎず、例えば、設備および監視ポイントの名称が付与されないようにしてもよい。設備情報は、設備ごとに、当該設備と対応付けられた監視ポイントが特定できるようになっていればよい。
系統分類データ作成部16は、BIM内に格納されている、ダクトまたは配管等の流体搬送部材と、施設内の各設備とのつながりを示す情報と、図3に一例を示したような設備情報とに基づき、系統分類データを作成する。
系統分類データ作成部16の系統情報取得部161は、例えば、ネットワークを介してBIMにアクセスし、当該BIMからBIM内に格納されている、ダクトまたは配管等の流体搬送部材と、施設内の各設備とのつながりを示す情報を取得する。
系統情報取得部161は、BIM内から取得した、ダクトまたは配管等の流体搬送部材と、施設内の各設備とのつながりを示す情報を、当該つながりごとにグループ化する。当該グループを、この実施の形態1では、「系統」という。また、系統情報取得部161は、当該「系統」ごとに、例えば、IDおよび名称を付与し、BIM内から取得した、ダクトまたは配管等の流体搬送部材と、施設内の各設備とのつながりを示す情報と、系統IDの情報と、系統の名称の情報とを紐付けた情報を系統情報として作成し、系統分類データ作成部16の系統データ作成部163に出力する。系統IDと、系統の名称は、「系統」が一意に特定できる情報であればよい。
図4は、この実施の形態1において、系統情報取得部161が作成し、系統データ作成部163に出力する系統情報のイメージの一例を説明するための図である。
上述のとおり、BIM内には、ダクトまたは配管等の流体搬送部材と、施設内の各設備とのつながりを示す情報が格納されている。系統情報取得部161は、例えば、BIMから、ある配管と、当該配管とつながりのある設備機器(例えば、温熱源、空調機、FCU、ポンプ、バルブ、センサ等)の情報を「系統」とする対象として特定してグループ化し、系統IDの情報および系統の名称(例えば、「温水配管系統」)を付与して、系統情報とする。なお、図4では、系統IDの情報については図示を省略している。
設備情報取得部162は、取得した設備情報を、系統データ作成部163に出力する。
ここで、図5は、実施の形態1において、系統データ作成部163が作成する系統分類データの内容の一例を示す図である。
図5に示すように、系統分類データとは、系統ごとに、当該系統に所属する設備と、当該設備に対応付けられた監視ポイントとが紐付けられたデータである。
記憶制御部164は、系統データ作成部163から出力された系統分類データを、記憶部17の系統分類データ記憶部171に記憶させる。
受付部13の抽出指示受付部131は、管理者から、例えば、系統単位、または、設備単位等での監視ポイントの状態情報の抽出指示を受け付ける。
抽出指示受付部131は、受け付けた抽出指示情報を、データ作成制御部14に出力する。
管理者は、例えば、マウスまたはキーボード等の入力装置(図示省略)を操作して、監視ポイントの状態情報の抽出指示を入力する。具体的には、管理者は、例えば、ある「系統」に関連する監視ポイントの状態情報を表示させたい場合であれば、入力装置を用いて、表示部18に表示されている指示画面上で、所望の「系統」に対応する抽出指示ボタン等をクリックする。
また、抽出指示受付部131は、管理者から、逆引きデータ抽出指示を受け付ける。
管理者は、例えば、表示部18に表示された画面から、入力装置を操作して、ある特定の監視ポイントについて、当該特定の監視ポイントに関連する設備に関する情報、あるいは、当該特定の監視ポイントが所属する系統に関する情報を表示させる指示を入力することができる。抽出指示受付部131は、当該指示を、逆引きデータ抽出指示として受け付ける。
抽出指示受付部131は、逆引きデータ抽出指示を受け付けた場合、逆引きデータ抽出指示を受け付けた旨の情報を、データ作成制御部14の逆引きデータ特定部144に出力する。
「グループリスト」は、バルブ、または、センサ等の状態監視、または、設定値指定のためのポイントを、設備、フロア、または、ゾーン等、利用者に分かりやすいまとまりでグループ化し、一覧表示した画面である。
「トレンドグラフ」は、複数の監視ポイントの状態、または、現在地の時間変化等をグラフ形式で示す画面である。
管理者は、例えば、マウスまたはキーボード等の入力装置を操作することで、表示部18にポップアップ表示された切替指示画面(詳細は後述する)より、画面の切替指示を入力する。
切替指示受付部132は、受け付けた切替指示情報を、データ作成制御部14に出力する。
データ特定部141は、特定した監視ポイントの情報を、データ抽出部142に出力する。
データ抽出部142は、抽出した状態情報を、表示用データ作成部143に出力する。
逆引きデータ特定部133は、逆引きデータを、表示用データ作成部143に出力する。
データ作成制御部14の表示用データ作成部143は、データ抽出部142から出力された状態情報と、抽出指示情報で指示された画面タイプとに基づき、状態情報を、指示された画面タイプの画面で表示させるための表示用データを作成する。
また、表示用データ作成部143は、逆引きデータ特定部144から出力された逆引きデータに基づき、設備に関する情報、あるいは、系統に関する情報を表示させるための表示用データを作成する。
表示用データ作成部143は、作成した表示用データを、表示制御部15に出力する。
表示制御部15の指示画面表示制御部151は、例えば、管理者からの指示画面表示指示を受け付けると、表示部18に、状態情報抽出のための指示画面を表示させる。
管理者は、例えば、表示部18に表示されている指示画面呼出ボタンを、入力装置を用いてクリック等することで、指示画面表示指示を入力する。
指示画面表示制御部151は、指示画面表示指示を受け付けると、記憶部17の系統分類データ記憶部171に記憶されている系統分類データに基づき、図6に示すような指示画面を表示させる。
管理者は、当該指示画面から、状態情報を抽出させたい系統を指定する。例えば、管理者は、入力装置を用いて、図6に示す詳細表示ボタン601をクリック等することで、状態情報を抽出させたい系統を指定する。
ここで管理者が指定した系統の情報は、抽出指示情報として、抽出指示受付部131が受け付ける。
なお、図6に示す指示画面は一例に過ぎず、指示画面は、当該指示画面から、管理者が、状態情報を抽出させたい系統を指定できるようになっていればよい。
例えば、指示画面を、図7に示すような、設備構成図を表示させた画面とし、管理者は、当該設備構成図から、バルブまたは設備等を指定するようにしてもよい。その場合、抽出指示受付部131は、該当の設備等に関する情報を抽出指示情報として受け付け、データ特定部141は、系統分類データに基づき、当該抽出指示情報で指定された設備等が所属する系統を特定し、当該系統に対応する監視ポイントを特定する。
記憶部17の系統分類データ記憶部171は、系統分類データ(図5参照)を記憶する。
記憶部17の設備情報記憶部172は、設備情報(図3参照)を記憶する。
また、ここでは、図1に示すように、施設管理装置1は、表示部18を備えるようにしたが、これに限らず、表示部18は、施設管理装置1の外部に備えられ、施設管理装置1と、例えば、ネットワーク等を介して接続されるようにしてもよい。
この実施の形態1に係る施設管理装置1の動作は、大きく、当該施設管理装置1の設置時等に行われる「系統分類データ作成処理」と、各監視ポイント101から状態情報を適宜のタイミングで収集し、管理者からの状態情報の抽出指示に基づき、該当の監視ポイントの状態情報を抽出する「対象データ抽出処理」とに分けられる。
図8は、この発明の実施の形態1に係る施設管理装置1における「系統分類データ作成処理」の動作を説明するフローチャートである。
当該「系統分類データ作成処理」は、例えば、施設管理装置1の設置時等に、系統分類データ作成部16によって行われる。
設備情報取得部162は、取得した設備情報を、系統データ作成部163に出力する。
なお、ステップST801とステップST802の処理の順番は逆でもよい。
系統データ作成部163は、作成した系統分類データを、系統分類データ作成部16の記憶制御部164に出力する。
図9は、この発明の実施の形態1に係る施設管理装置1における「対象データ抽出処理」の動作を説明するフローチャートである。
なお、「対象データ抽出処理」は、予め、系統分類データ作成部16によって、図5に示すような系統分類データが作成され、系統分類データ記憶部171に記憶されていることを前提とする。
また、ここでは、各監視ポイント101の状態情報を状態情報蓄積部12に蓄積させる周期は、予め、1分に設定されているものとする。
監視ポイントデータ収集部11は、予め決められた周期になったかどうかを判断する(ステップST902)。
ステップST902において、予め決められた周期になっていない場合(ステップST902の“NO”の場合)、ステップST901に戻る。
具体的には、指示画面表示制御部151が、例えば、管理者からの指示画面表示指示を受け付けると、表示部18に、状態情報抽出のための指示画面を表示させる(図6,図7参照)。
そして、管理者は、例えば、当該指示画面から、所望の系統に対応する詳細表示ボタン601(図6参照)を指定することで、状態情報の抽出指示を入力し、抽出指示受付部131は、管理者から入力された抽出指示情報を受け付ける。
管理者は、抽出指示を入力する際に、状態情報を表示させる画面タイプについても指定する。管理者は、当該画面タイプについて、名前を入力して指定するものであってもよいし、画面タイプには予め画面IDを付与しておくようにし、当該画面IDを入力して指定するものであってもよいし、画面タイプ一覧から選択するようにしてもよい。
抽出指示受付部131は、受け付けた、系統および画面タイプの情報を、抽出指示情報としてデータ作成制御部14に出力する。
例えば、ここでは、系統として、ID=21が指定されているので、データ特定部141は、系統分類データに基づき、系統ID=21に所属する設備である設備ID=11,501,502の設備に対応付けられた、監視ポイントID=1〜8・・・,101〜104の監視ポイントを特定する。
データ特定部141は、特定した監視ポイントの情報を、データ作成制御部14のデータ抽出部142に出力する。
なお、データ抽出部142は、例えば、状態情報蓄積部12から、該当の監視ポイントの状態情報を、予め設定された期間分抽出するようにする。具体的には、例えば、データ抽出部142は、最新の状態情報から過去1か月分を抽出する。あるいは、データ抽出部142は、最新の状態情報から過去1週間分を抽出するようにしてもよい。また、例えば、データ抽出部142は、状態情報蓄積部12に蓄積されている、該当の監視ポイントの状態情報を全て抽出するようにしてもよい。また、例えば、管理者は、抽出指示を入力する際に、抽出させる状態情報の収集期間も入力するようにし、データ抽出部142は、管理者によって入力された期間に従って、当該期間分の、該当の監視ポイントの状態情報を抽出するようにしてもよい。データ抽出部142は、適宜設定された条件に従って、状態情報を抽出する。
データ抽出部142は、抽出した状態情報を、データ作成制御部14の表示用データ作成部143に出力する。
ここでは、抽出指示情報では、画面タイプとして「グループリスト」が指示されているので、表示用データ作成部143は、ステップST906においてデータ抽出部142が抽出した、系統ID=21の系統に所属する設備(設備ID=11,501,502の設備)に対応付けられた、監視ポイントID=1〜8,101〜104の監視ポイントから収集された状態情報を、グループリストとして表示させるための表示用データを作成する。
表示用データ作成部143は、作成した表示用データを、表示制御部15に出力する。
表示部18は、データ表示制御部152の制御に基づき、画像または映像を表示する。
ここでは、表示部18は、系統ID=21に所属する設備(設備ID=11,501,502の設備)に対応付けられた監視ポイントID=1〜8,101〜104の監視ポイントから収集された状態情報を示すグループリストを表示することになる。
なお、図10で示す例は、説明の便宜上、上述の、状態情報を表示する監視ポイントとして監視ポイントID=1〜8,101〜104の監視ポイントが特定された場合とは異なる監視ポイントが特定された場合の、グループリストの表示例としている。
図10に示すように、グループリストには、施設名(図10の「100建物」)を表示させるようにしてもよい。その場合、表示用データ作成部143は、作成用データを作成する際に、当該作成用データに施設名の情報も含めるようにする。監視対象の施設名の情報は、予め記憶されているものとし、表示用データ作成部143は、当該予め記憶されている情報から、施設名の情報を取得すればよい。
切替指示画面10aは、管理者が、画面タイプの切り替えを指示するための画面であり、切り替え可能な画面タイプを表示する。
この実施の形態1では、例えば、画面タイプとして、BASで表示される「サマリグラフ」、「グループリスト」、および、「トレンドグラフ」の画面タイプと、BEMSで表示される「エネルギー消費量」の画面タイプと、FMで表示される「設備機器台帳」の画面タイプを指定できるものとする。この場合、現在表示中の「グループリスト」を除く、「サマリグラフ」、「トレンドグラフ」、「エネルギー消費量」、「設備機器台帳」が切り替え可能な画面タイプとして表示される。なお、「サマリグラフ」については、図10に示すように、例えば、空調系統の静止画に、該当の監視ポイントの状態情報を重畳させて表示させたサマリグラフ(「サマリ:空調系統」)とするか、熱源系統の静止画に、該当の監視ポイントの状態情報を重畳させて表示させたサマリグラフ(「サマリ:熱源系統」)とするか、類似空調系統一覧を表示させたサマリグラフ(「サマリ:類似空調系統一覧」)とするかを選択できるようにすることができる。
ここでは、例えば、管理者は、図10に示すようなグループリストでの表示から、トレンドグラフへの画面タイプの切替指示を入力したものとする。
切替指示を受け付けていない場合(ステップST909の“NO”の場合)、ステップST901に戻り、以降の処理を繰り返す。
ここでは、切替指示受付部132は、トレンドグラフへの画面タイプの切替指示が行われた旨の通知を、データ作成制御部14に出力する。
表示用データ作成部143は、作成した表示用データを、表示制御部15に出力する。
図11は、実施の形態1において、施設管理装置1の表示制御部15が表示させるトレンドグラフの一例を示す図である。
なお、図11で示す例は、説明の便宜上、上述の、状態情報を表示する監視ポイントとして監視ポイントID=1〜8,101〜104の監視ポイントが特定された場合とは異なる監視ポイントが特定された場合の、トレンドグラフの表示例としている。
図11に示すように、状態情報をトレンドグラフで画面表示した場合も、表示制御部15は、切替指示画面10aをポップアップ表示させるようにする。
図12は、実施の形態1において、管理者が、例えば、図10、または、図11に示すような画面にポップアップ表示された切替指示画面10aから、「サマリ:熱源系統」を選択した場合の、切替後のサマリグラフの一例を示す図である。
なお、図12で示す例は、説明の便宜上、上述の、状態情報を表示する監視ポイントとして監視ポイントID=1〜8,101〜104の監視ポイントが特定された場合とは異なる監視ポイントが特定された場合の、サマリグラフの表示例としている。
図12に示すように、表示部18には、熱源の系統図を静止画とし、当該静止画に、状態情報が重畳表示されたサマリグラフが表示される。
図13は、実施の形態1において、管理者が、例えば、図10〜図12に示すような画面にポップアップ表示された切替指示画面10aから、「サマリ:平面図」を選択した場合の、切替後のサマリグラフの一例を示す図である。
なお、図13で示す例は、説明の便宜上、上述の、状態情報を表示する監視ポイントとして監視ポイントID=1〜8,101〜104の監視ポイントが特定された場合とは異なる監視ポイントが特定された場合の、サマリグラフの表示例としている。
図13に示すように、表示部18には、フロア平面図を静止画とし、当該静止画に、状態情報が重畳表示されたサマリグラフが表示される。
図14は、実施の形態1において、管理者が、例えば、図10〜図13に示すような画面にポップアップ表示された切替指示画面10aから、「サマリ:空調系統」を選択した場合の、切替後のサマリグラフの一例を示す図である。
なお、図14で示す例は、説明の便宜上、上述の、状態情報を表示する監視ポイントとして監視ポイントID=1〜8,101〜104の監視ポイントが特定された場合とは異なる監視ポイントが特定された場合の、サマリグラフの表示例としている。
図14に示すように、表示部18には、空調機の系統図を静止画とし、当該静止画に、状態情報が重畳表示されたサマリグラフが表示される。
これにより、管理者は、所望の画面タイプを選択等するだけで、容易に、状態情報を表示させる種々の画面タイプを切替えることができ、効率よく施設内の設備の監視または操作等を行うことができる。
また、従来の技術では、同一系統の設備に対応付けて監視ポイントが管理されていないため、同一系統の設備に対応付けられた監視ポイントの状態情報を、画面タイプを切り替えて表示させようとすると、管理者は、表示対象とする監視ポイントを頼りに逐一利用者が画面を切り替える必要があり、労力が必要であったが、この実施の形態1に係る施設管理装置1では、上述のとおり、管理者は、切替指示画面10aから、表示させたい画面タイプを指定するだけで、同一系統の状態情報を表示させる画面タイプを切り替えることができる。これにより、管理者は、労力を要さず、簡単に、画面タイプの異なる画面で、同一系統の設備に対応付けられた監視ポイントの状態情報を表示させることができる。
例えば、図14に示すような、空調系統のサマリグラフを確認し、管理者が、設備ID=11の空調機を、入力装置を用いてクリックする等して選択したとする。
この場合、抽出指示受付部131は、設備ID=11の空調機の選択指示を受け付け、設備ID=11の空調機が選択された旨の情報を、データ作成制御部14に出力する。
データ作成制御部14のデータ特定部141は、記憶部17の系統分類データ記憶部171に記憶されている系統分類データを参照し、設備ID=11の空調機が所属する、現在表示中の系統とは別の系統を検索する。
すなわち、データ特定部141は、系統分類データに基づき、設備ID=11の空調機が所属する系統のうち、抽出指示情報に含まれていた(ステップST904参照)系統とは異なる、他の系統を特定する。
そして、データ特定部141は、特定した監視ポイントの情報を、データ抽出部142に出力する。
このように、データ特定部141は、設備に関する情報に基づき、管理者から指示された、管理者の所望の監視ポイントを特定することもできる。
以降の処理は、上述した、図9のステップST907以降の処理と同様であるため、重複した説明を省略する。
この結果、表示部18には、系統ID=2に所属する設備に対応付けられた監視ポイントの状態情報が、空調系統のサマリグラフとして表示されるようになる。
このように、表示中の系統に所属する特定設備が所属する別の系統について、当該別の系統に対応付けられた設備に対応する監視ポイントの状態情報を表示させるような切替を行うこともできる。
なお、例えば、表示中の系統に所属する特定の設備が所属する他の系統が複数存在する場合は、データ表示制御部152が、当該複数の他の系統の情報を表示部18に表示させるようにし、管理者から、表示させる系統の選択を受け付けるようにすればよい。また、その他の方法によって、表示させる系統の絞り込みを行うようにしてもよい。
例えば、図10〜図14に示すような画面にポップアップ表示された切替指示画面10aから、管理者は、「エネルギー消費量」を表示する画面へと切り替える切替指示を入力したとする。
切替指示を受け付けると、切替指示受付部132は、データ作成制御部14に、切替指示を受け付けた旨の通知と、切替後の画面タイプ、すなわち、「エネルギー消費量」の情報を通知する。
具体的には、表示用データ作成部143は、データ抽出部142が抽出した状態情報(ステップST907参照)と、別途、施設管理装置1が参照可能な場所に記憶されている消費エネルギー関連データ(図示省略)とに基づき、エネルギー消費量を示すグラフを表示させる表示用データを作成する。
図15は、実施の形態1において、施設管理装置1の表示制御部15が表示させるエネルギー消費量を示すグラフの一例を示す図である。
なお、図15で示す例は、説明の便宜上、上述の、状態情報を表示する監視ポイントとして監視ポイントID=1〜8,101〜104の監視ポイントが特定された場合とは異なる監視ポイントが特定された場合の、エネルギー消費量を示すグラフの表示例としている。
ここでは、図15に示すように、エネルギー消費量は、グラフで表示されるものとしているが、これは一例に過ぎない。例えば、表示用データ作成部143は、エネルギー消費量を一覧表で表示させる表示用データを作成するようにしてもよい。
具体的には、表示用データ作成部143は、データ抽出部142が抽出した状態情報(ステップST907参照)と、系統分類データと、別途、施設管理装置1が参照可能な場所に記憶されている設備機器台帳のデータ(図示省略)とに基づき、設備機器台帳を表示させる表示用データを作成する。
なお、図16で示す例は、説明の便宜上、上述の、状態情報を表示する監視ポイントとして監視ポイントID=1〜8,101〜104の監視ポイントが特定された場合とは異なる監視ポイントが特定された場合の、設備機器台帳を示す表示例としている。
また、例えば、管理者は、図16に示すような画面から、設備機器に関する保守関連データを確認したい場合、入力装置を用いて、確認したい設備機器に対応する詳細ボタン1601をクリック等して指定すると、抽出指示受付部131が当該指定を受け付け、表示用データ作成部143が、別途、施設管理装置1が参照可能な場所に記憶されている保守関連データ(図示省略)に基づき、該当の設備機器の仕様、定期捕集整備項目、または、適用法規等、該当の設備機器に関する詳細な情報を表示させる表示用データを作成することができる。
そして、データ表示制御部152は、表示用データ作成部143が作成した、設備機器に関する詳細な情報を表示させる表示用データを表示部18に表示させる(図17参照)。
これにより、管理者は、BAS、BEMS、および、FMにおける機能を連携させて、施設管理に関する業務を行うことができる。また、BAS、BEMS、および、FMにおける機能を統合させることも可能となる。
例えば、管理者は、関連する設備の状態を監視したい場合等には、その都度、設備間の関連をイメージしながら、関連する設備に対応付けられる監視ポイントを特定し、当該監視ポイントの状態情報を抽出してくる等の作業が必要であった。また、この場合、関連する設備に対応付けられる監視ポイントを特定し、抽出する等の作業は、サマリグラフ、グループリスト、トレンドグラフといった複数の画面ごとに、繰り返し行う必要がある。
その結果、例えば、事前に予め、設備間の関連を考慮した監視ポイントの対応付け等を行う場合は、管理者の作業負担が大きくなる上、設定ミスも発生し得るという問題があった。
また、例えば、状態情報を画面に表示させる際に、設備間の関連を考慮した監視ポイントの対応付け等を行う場合は、管理者の作業負担が大きくなることはもちろん、建物または設備の知識のない者にとっては、施設管理装置あるいは施設管理システムの使い勝手が悪く、利用を妨げる原因にもなっていた。
例えば、図14に示したような、「サマリ:空調系統」の画面において、ある空調機が給気する空気の温度が異常に冷たい場合には、当該画面で表示されている空調機の給気温度の状態情報を示す監視ポイントに、「下限アラーム」等が表示される。具体的には、該当の監視ポイントの背景が赤色になる等で当該「下限アラーム」等が表示される。なお、当該「下限アラーム」は、例えば、施設管理装置1の制御部(図示省略)が表示させるようにする。
この実施の形態1に係る施設管理装置1では、このような場合に、管理者からの、ある特定の監視ポイントの指定を受け付け、当該指定された監視ポイントが関連する設備、あるいは、当該指定された監視ポイントが所属する系統に関する情報を表示部18に表示させることができる。以下、具体的に説明する。
このとき、管理者は、入力装置等を操作し、該当の監視ポイントが関連する設備に関する情報を表示させるか、該当の監視ポイントが所属する系統に関する情報を表示させるか、指定するようにする。ここでは、例えば、該当の監視ポイントに関連する設備に関する情報を表示させるよう指定したとする。
逆引きデータ特定部144は、抽出指示受付部131から、逆引きデータ抽出指示を受け付けた旨の情報が出力されると、系統分類データ記憶部171に記憶された系統分類データを参照し、該当の監視ポイントが関連する設備を特定する。
そして、逆引きデータ特定部144は、特定した、該当の監視ポイントが関連する設備の情報を、逆引きデータとして表示用データ作成部143に出力する。
そして、表示部18は、表示用データ作成部143が作成した表示用データを表示する。
表示用データ作成部143は、逆引きデータ特定部144から出力された逆引きデータに基づき、該当の監視ポイントが所属する系統に関する情報を、表示部18に表示させる。具体的には、表示用データ作成部143は、例えば、BIMの情報、または、別途、施設管理装置1が参照可能な場所に記憶されているフロア系統図(図示省略)に基づき、逆引きデータで特定される系統、すなわち、設備間のつながりを表示させる表示用データを作成する。
また、管理者は、逆引きデータ抽出指示を行う際に、該当の監視ポイントに関連する設備に関する情報、および、該当の監視ポイントが所属する系統に関する情報の両方を表示させる指示を行うこともできる。
また、実施の形態1における状態情報蓄積部12、記憶部17は、HDD、DVD、メモリなどによって構成される。
11 監視ポイントデータ収集部
12 状態情報蓄積部
13 受付部
14 データ作成制御部
15 表示制御部
16 系統分類データ作成部
17 記憶部
18 表示部
100 コントローラ
101 監視ポイント
131 抽出指示受付部
132 切替指示受付部
141 データ特定部
142 データ抽出部
143 表示用データ作成部
144 逆引きデータ特定部
151 指示画面表示制御部
152 データ表示制御部
161 系統情報取得部
162 設備情報取得部
163 系統データ作成部
164 記憶制御部
171 系統分類データ記憶部
172 設備情報記憶部
Claims (8)
- 施設における複数の監視ポイントの状態情報を収集し、状態情報蓄積部に蓄積させる監視ポイントデータ収集部と、
前記状態情報蓄積部から、前記施設内の設備間の関連に応じたグループである系統単位で、当該系統に含まれる監視ポイントを抽出させるための抽出指示情報を受け付ける抽出指示受付部と、
建物に関わる情報が集約されたBIMが有する、前記施設内の複数の設備間のつながりを示す情報に基づく、前記系統と前記施設内の複数の設備とが対応付けられた系統情報と、前記施設内の設備と当該設備に関連する監視ポイントとが対応付けられた設備情報とに基づき作成された、前記系統ごとに前記設備と前記監視ポイントとが対応付けられた系統分類データに基づき、前記抽出指示情報に対応する監視ポイントを特定するデータ特定部と、
前記データ特定部が特定した監視ポイントの状態情報を、前記状態情報蓄積部から抽出するデータ抽出部
とを備えた施設管理装置。 - 前記データ抽出部が抽出した状態情報を表示させるための表示用データを作成する表示用データ作成部と、
前記表示用データ作成部が作成した表示用データを表示部に表示させるデータ表示制御部
とを備えた請求項1記載の施設管理装置。 - 前記抽出指示情報は、画面タイプの情報を含み、
前記表示用データ作成部は、前記抽出指示情報に含まれる画面タイプに応じて、前記状態情報を表示させるための表示用データを作成する
ことを特徴とする請求項2記載の施設管理装置。 - 前記表示用データ作成部は、
前記画面タイプの切替指示を受け付けると、当該受け付けた、切り替え後の画面タイプに応じて、前記状態情報を表示させるための表示用データを作成する
ことを特徴とする請求項3記載の施設管理装置。 - 前記データ特定部は、
前記データ抽出部が抽出した状態情報の収集元の監視ポイントに対応付けられた設備のうち、特定の設備の選択を受け付けると、前記系統分類データに基づき、前記特定の設備が所属する系統のうち、前記抽出指示情報に含まれる系統とは異なる、他の系統を特定して、当該他の系統に所属する設備に対応付けられた監視ポイントを特定し、
前記データ抽出部は、前記データ特定部が特定した他の系統に所属する設備に対応付けられた監視ポイントの状態情報を、前記状態情報蓄積部から抽出する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の施設管理装置。 - 前記抽出指示受付部は、前記データ抽出部が抽出した状態情報の収集元の監視ポイントのうち、特定の監視ポイントを指定する逆引きデータ抽出指示を受け付け、
前記抽出指示受付部が受け付けた逆引きデータ抽出指示と前記系統分類データとに基づき、前記特定の監視ポイントが関連する設備、または、前記特定の監視ポイントが所属する系統を特定する逆引きデータ特定部を備え、
前記表示用データ作成部は、前記逆引きデータ特定部が特定した設備、または、系統に関する情報を表示させるための表示用データを作成する
ことを特徴とする請求項4記載の施設管理装置。 - 系統情報取得部が、建物に関わる情報が集約されたBIMから、施設内の複数の設備間のつながりを示す情報を取得し、前記施設内の複数の設備を設備間の関連に応じてグループ分けした単位である系統と、当該系統に所属する前記施設内の設備とが対応付けられた系統情報を作成するステップと、
設備情報取得部が、施設内の設備と当該設備に関連する監視ポイントとが対応付けられた設備情報を取得するステップと、
系統データ作成部が、前記系統情報取得部が作成した系統情報と、前記設備情報取得部が取得した設備情報とに基づき、前記系統ごとに前記設備と前記監視ポイントとが対応付けられた系統分類データを作成するステップと、
記憶制御部が、前記系統データ作成部が作成した系統分類データを記憶させるステップ
とを備えた系統分類データ作成方法。 - 監視ポイントデータ収集部が、施設における複数の監視ポイントの状態情報を収集し、状態情報蓄積部に蓄積させるステップと、
抽出指示受付部が、前記状態情報蓄積部から、前記施設内の設備間の関連に応じたグループである系統単位で、当該系統に含まれる監視ポイントを抽出させるための抽出指示情報を受け付けるステップと、
データ特定部が、建物に関わる情報が集約されたBIMが有する、前記施設内の複数の設備間のつながりを示す情報に基づく、前記系統と前記施設内の複数の設備とが対応付けられた系統情報と、前記施設内の設備と当該設備に関連する監視ポイントとが対応付けられた設備情報とに基づき作成された、前記系統ごとに前記設備と前記監視ポイントとが対応付けられた系統分類データに基づき、前記抽出指示情報に対応する監視ポイントを特定するステップと、
データ抽出部が、前記データ特定部が特定した監視ポイントの状態情報を、前記状態情報蓄積部から抽出するステップ
とを備えた施設管理方法。
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