JP2018173459A - 撮像装置、光学部品及び撮像システム - Google Patents

撮像装置、光学部品及び撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視する。【解決手段】光源の光が被写体で散乱されて入射する撮像装置であって、入射された光を集光する光学部品LP1と、光学部品によって集光された光を電気信号に変換するイメージセンサIMGと、を含み、光源LS1,LS2は、温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有し、光学部品LP1は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなるほど焦点距離が長くなるように設計されており、光学部品は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズを有する。【選択図】図11

Description

本開示は、撮像装置、光学部品及び撮像システムに関する。
従来、ドライバーの顔を撮影し、画像認識処理によって、顔向き、目の開き具合を検知し、警告/警報をドライバーに与えるドライバー監視装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このドライバー監視装置において、ドライバーの顔を照らす照明として近赤外線LEDを用いた場合、ドライバーの顔全体を照らすために近赤外線LEDから発せられる光をレンズによって放射状に広げることが開示されている。
特開2013−146032号公報
しかし、周囲温度が変化すると、フォーカス位置が変化して解像度が落ちてしまい、ドライバーなどの被写体の状態を解像度良く監視することができないという問題がある。本開示は、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することを可能とする撮像装置、光学部品及び撮像システムを提供する。
本開示における撮像装置は、光源の光が被写体で散乱されて入射する撮像装置であって、前記入射された光を集光する光学部品と、前記光学部品によって集光された光を電気信号に変換するイメージセンサと、を備え、前記光源は、温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有し、前記光学部品は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなるほど焦点距離が長くなるように設計されており、前記光学部品は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズを有する。
本開示における撮像装置は、周囲温度が上昇した場合、周囲温度の上昇に伴って光源の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって負のパワーが弱くなり焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品の焦点距離の変化を抑えることができる。一方、周囲温度が下降した場合、周囲温度の下降に伴って光源の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって負のパワーが大きくなり焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することができる。
比較例に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。 比較例に係る光線の角度を説明するための図である。 LEDの周囲温度に対する発行波長の関係を示すグラフの一例である。 凹レンズ(負レンズ)の焦点距離を説明するための模式図である。 凸レンズ(正レンズ)の焦点距離を説明するための模式図である。 比較例に係る第1のレンズL91と第2のレンズL92の合成焦点距離を説明するための図である。 比較例に係る第3のレンズL93と第4のレンズL94の合成焦点距離を説明するための図である。 比較例に係る光学部品LP9の光路を説明する図である。 比較例に係る周囲温度とフォーカス位置の関係を示すグラフの一例である。 各実施形態に係る光学部品における周囲温度とフォーカス位置との関係を示すグラフの一例である。 第1の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。 第1の実施形態に係る光学部品LP1の光路を説明する図である。 第1の実施形態と変形例1及び2のレンズ群の材質の構成を示す表である。 第2の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。 第2の実施形態に係る光学部品LP2の光路を説明する図である。 第3の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。 第3の実施形態と変形例1〜3のレンズ群の材質の構成を示す表である。 第4の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。 第4の実施形態と変形例1〜3のレンズ群の材質の構成を示す表である。
以下、実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
[比較例]
近年、自動車の自動運転技術が開発されている。また国際連合の欧州経済委員会の自動車基準調和世界フォーラム(UN/ECE/WP29)では、自動運転について議論がされている。今後の自動運転の普及に伴い、自動運転中のドライバーの状態をモニターするニーズが増加することが予想される。
本実施形態について説明する前に、本実施形態をより良く理解するために比較例について説明する。比較例では撮像装置の一例である、車載用途としてのドライバーモニター用カメラについて説明する。
[0−1.構成]
図1は比較例に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。図1に示すように、
比較例に係る撮像システムIS9は、光源LS1、LS2、及び撮像装置(カメラ)ID9を備える。
光源LS1、LS2は一例としてLEDであり、近赤外線を放射する。地上に届く太陽光は紫外線から赤外線まで広い波長帯域があるが、LEDから放射される波長は、上記太陽光の比較的低強度の波長帯域である。これは、太陽光の影響をできるだけ除外するためである。
撮像装置ID9は、被写体OJTを撮像するカメラである。撮像装置ID9は、バンドパスフィルタBPF、光学部品LP9、及びイメージセンサ(撮像素子)IMGを備える。
バンドパスフィルタBPFは、入射光を選択的に波長制限し、設定範囲(ここでは一例として900〜1000nm)の波長を通過させる。光学部品LP9は、撮像するために、イメージセンサIMGに光を導く。イメージセンサ(撮像素子)IMGは、光学部品LP9によって導かれた光を電気信号に変換する。
ここで、光学部品LP9は、第1のレンズL91、第2のレンズL92、第3のレンズL93、第4のレンズL94、及び第2のレンズL92と第3のレンズL93の間に配置された絞りAPEを備える。
第1のレンズL91は焦点距離が負である負レンズ(凹レンズ)であり、第2のレンズL92は焦点距離が正である正レンズ(凸レンズ)であり、第3のレンズL93は焦点距離が負である負レンズ(凹レンズ)で、第4のレンズL94は焦点距離が正である正レンズ(凸レンズ)である。
絞りAPEより被写体OJT側に構成されている第1のレンズL91、第2のレンズL92は、絞りAPEまで光束を導く機能を有する。第1のレンズL1、第2のレンズL2の合成焦点距離は負である。
図2は、比較例に係る光線の角度を説明するための図である。矢印A3に示すように、被写体から散乱された光は、第1のレンズL91へ入射角θinで入射し、入射角θinより狭い入射角θout(<θin)で絞りAPEへ入射する。図2に示すように、第1のレンズL91は画角を狭くする機能がある。
第2のレンズL92は第1のレンズL91にて生じた収差を補正する機能を有する。換言すれば、第2のレンズL92を透過する光の波長帯域に対して、第1のレンズL91で屈折した波長帯域の波長誤差に対する変化を打ち消す機能(いわゆる色消機能)がある。
絞りAPEは光束を制限する。
絞りAPEよりイメージセンサIMG側に構成されている第3のレンズL93、第4のレンズL94は、絞りAPEからの光束をイメージセンサIMG上に結像する機能を有する。第3のレンズL93、第4のレンズL94の合成焦点距離は正であり、第3のレンズL93及び第4のレンズL94の組は、一枚の凸レンズと等価とみなせる。凸レンズは波長に帯域があると凹レンズと同様に焦点距離に誤差を生じる。そのため、第4のレンズL94だけでは焦点距離誤差を生じさせてしまうため、その誤差を除去するために、第3のレンズL93を付加することで焦点距離の誤差を小さくしている。
[0−2.動作]
図1の矢印A1、A2に示すように、光源(例えば、LED)LS1、LS2の光が被写体OJTに照射される。ここで被写体OJTは例えば、自動運転中の自動車のドライバーである。主にドライバーの眼(もしくは瞳)及び/または頭部に、光源(例えば、LED)LS1、LS2の光が照射される。あるいは、姿勢を検知するための手や腕を含めたドライバーの体全体に、光源(例えば、LED)LS1、LS2の光が照射される場合もある。被写体OJTによって散乱された光が撮像装置ID9に入射される。
撮像装置ID9に入射された光は、バンドパスフィルタBPFを通過し、上記の4枚構成の第1のレンズL91、第2のレンズL92、第3のレンズL93、第4のレンズL94を屈折透過し、イメージセンサIMGに倒立像が形成される。
光源LS1、LS2として使用されるLEDの波長は例えば、940nmを中心におよそ920nm〜970nmの帯域をもって発光する。ここで、車載カメラ用途ではLEDの周囲温度に対する発光波長の変移を考慮する必要がある。すなわち、車載カメラ用途では、常温25℃に対して、低温−60℃〜−40℃および高温+85℃とし、自動車からの放熱を加味すると、+105℃〜+125℃を考慮しておく必要がある。
図3は、LEDの周囲温度に対する発光波長の関係を示すグラフの一例である。図3に示すように、LEDの温度に対する発光波長の変移は、単位温度あたり0.3nm/Kの変化特性を持っている。このため、例えば25℃から−60℃に変化した場合、常温(25℃)で940nmで発光していた近赤外光は、914.5nm(=0.3×(−85deg))が中心波長であり、894.5nm〜934.5nmの帯域を有するようになる。
一方、例えば25℃から125℃に変化した場合、常温(25℃)で940nmで発光していた近赤外光は、970nm(=0.3×(100deg))が中心波長であり、950nm〜1000nmの帯域を有するようになる。
このようにLEDから発光する波長は、中心波長が940nmであっても帯域を考慮すると920〜970nmであり、さらに−60〜+125℃の温度変化を考慮すると、894.5nm〜1000nmの波長を発光することになる。
低温側の温度設定を−60℃ではなく−40℃、高温側の温度設定を+125℃ではなく105℃とすれば、LEDの帯域は900.5〜994nmとなる。また、LEDの温度に対する発光波長の変移を、0.3nm/Kから0.25nm/Kとした特性であれば、上記はそれぞれ、894.5nm〜1000nmであったものが898.75〜995nmとなり、900.5〜994nmであったものが903.75〜990nmとなる。
このことから、先ほど示した太陽光によるロバスト性改善によるバンドパスフィルタBPFの選択波長は一例として、900〜1000nmである。
仮に、光学部品LP9に入射する波長を900〜1000nmとした場合、波長900nmにおいてイメージセンサIMGで良好な結像画像が得られなければならないし、波長1000nmでもイメージセンサIMGで良好な結像画像が得られなければならない。しかし、レンズの屈折率は、波長によって違う。つまり、短い波長では屈折率は大きくなり、長い波長では屈折率は小さくなる。
図4は、凹レンズ(負レンズ)の焦点距離を説明するための模式図である。図4には、波長900nmの光路SL1、波長1000nmの光路LL1が示されている。図4に示すように波長900nmの焦点距離をf1(900)、波長1000nmの焦点距離をf1(1000)とした場合、|f1(900)|<|f1(1000)|となる。このように、凹レンズ(負レンズ)では、短い波長では焦点距離の絶対値は小さくなり、長い波長では焦点距離の絶対値が大きくなる。これでは、例えば、波長900nmで良好な結像画質を得られたとしても、波長1000nmでは波長900nmと同等の結像画質を得られないことを意味している。
図5は、凸レンズ(正レンズ)の焦点距離を説明するための模式図である。図5には、波長900nmの光路SL2、波長1000nmの光路LL2が示されている。図5に示すように波長900nmの焦点距離をf2(900)、波長1000nmの焦点距離をf2(1000)とした場合、f2(900)<f2(1000)となる。このように、凸レンズ(正レンズ)では、短い波長では焦点距離は短くなり、長い波長では焦点距離は長くなる。これでは、例えば、波長900nmで良好な結像画質を得られたとしても、波長1000nmでは波長900nmと同等の結像画質を得られないことを意味している。
上記、波長による焦点距離の変化をできるだけ小さくするため、比較例においては、図6及び7に示すように、凹レンズと凸レンズとを組み合わせて使うことでこの問題を解消する。
図6は、比較例に係る第1のレンズL91と第2のレンズL92の合成焦点距離を説明するための図である。図6に示すように、900nmの焦点距離をf12(900)、1000nmの焦点距離をf12(1000)とした場合、f12(900)≒f12(1000)となる。このように、凹レンズと凸レンズを組み合わせることで短い波長での焦点距離と長い波長での焦点距離が略同じになる。
図7は、比較例に係る第3のレンズL93と第4のレンズL94の合成焦点距離を説明するための図である。図7に示すように、900nmの焦点距離をf34(900)、1000nmの焦点距離をf34(1000)とした場合、f34(900)≒f34(1000)となる。このように、凹レンズと凸レンズを組み合わせることで短い波長での焦点距離と長い波長での焦点距離が略同じになる。
図8は、比較例に係る光学部品LP9の光路を説明する図である。図8には、波長900nmの光路SL14、波長1000nmの光路LL14が示されている。図8に示すように、比較例で示す光学部品LP9に入射する波長を900〜1000nmとした場合、900nmでも1000nmでもイメージセンサIMGで良好な結像画質が得られる。
図9は、比較例に係る周囲温度とフォーカス位置の関係を示すグラフの一例である。ここでフォーカス位置は、図8においてx軸方向において光が集光する位置である。図9に示すように、周辺温度の変化に対してフォーカス位置があまり変化しない設計がされ、波長が変化してもフォーカス位置があまり変化しない設計がされている。
比較例に係る光学部品LP9に含まれるレンズは、全てガラスを使用しており、ガラスは、周囲温度変化に対して、屈折率の変化が極めて小さい。このため、周囲温度が変化することによってLEDが発光する近赤外光の波長が変化しても、光学部品LP9の焦点距離の変化が極めて小さい。それゆえ、光学部品LP9のようにレンズ構成として凹レンズと凸レンズとを組み合わせて使うことにより900nmでも1000nmでもイメージセンサIMGで良好な結像画質が得られるようにしておけば、周囲温度変化が変化することによってLEDが発光する近赤外光の波長が変化しても、イメージセンサIMGで良好な結像画質が得られる。
[実施形態]
[各実施形態に共通する課題]
続いて、各実施形態に共通する課題について説明する。
比較例では、周囲温度変化が変化することによってLEDが発光する近赤外光の波長が変化しても、イメージセンサIMGで良好な結像画質が得られる要因の一つは、光学部品LP9に含まれるレンズとして全てガラスレンズを採用したことである。よって、従来技術では、光学部品LP9に含まれるレンズの材質をすべてガラスにしないと構成できないシステムとなっており、光学部品LP9が高価になってしまうという課題があった。
各実施形態は、係る事情に鑑みてなされたものであり、自動運転中のドライバーの状態を監視する光学系のコストを抑えることを可能とする撮像装置、光学部品及び撮像システムを提供する。
[各実施形態に共通する原理]
各実施形態において、撮像装置の一例として、車載用途としてのドライバーモニター用カメラを対象に説明する。
光学系のコストを抑えるために、ガラスレンズよりも安価なプラスチックレンズを使用することが考えられる。ここでプラスチックレンズは、高温時屈折率が小さくなり、低温時屈折率が大きくなる特性を有する。このため、プラスチックレンズそのものの温度変化による屈折率変化によって、常温では良好な結像画質が得られていても、周囲温度が変化することにより、そのままではイメージセンサIMGで良好な結像画質が得られなくなるという新たな課題が発生する。
そこで、各実施形態に係る光学部品の特性は、図10のように設計されている。図10は、各実施形態に係る光学部品における周囲温度とフォーカス位置との関係を示すグラフの一例である。各実施形態に係る光学部品は、入射された光を集光するレンズセットである。フォーカス位置は、被写体からイメージセンサへの方向を正としており、0がイメージセンサの位置でマイナスになるほど被写体に近づく。
図10の矢印A11に示すように、各実施形態に係る光学部品は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなるほど焦点距離が長くなるように設計されている。逆の観点からいうと、図10の矢印A12に示すように、各実施形態に係る光学部品は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなるほど焦点距離が長くなるように設計されている。
各実施形態に係る光学部品は、温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズを少なくとも一つ備える。これにより、温度が上昇するほど負レンズによる光の発散力が弱まるため当該光学部品の焦点距離が短くなるので、図10の矢印A13に示すように、フォーカス位置が負の方向(すなわち被写体に近づく方向)へ移動する。
逆の観点からいうと、当該負レンズは、温度が下落するほど屈折率が大きくなる特性を有する。これにより、温度が下落するほど負レンズによる光の発散力が強まるため当該光学部品の焦点距離が長くなるので、図10の矢印A14に示すように、フォーカス位置が正の方向(すなわち被写体から遠ざかる方向)へ移動する。
また、各実施形態では、光源は、温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有する。逆の観点からいうと、光源は、温度が下落するほど出射する光の波長が短くなる特性を有する。このような特性を有する光源の一例として、各実施形態では光源がLEDであるものとして説明する。
この構成により、周囲温度が上昇した場合、光源の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品の焦点距離の変化を抑えることができる。
逆に、周囲温度が下降した場合、光源の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても、解像度を維持することができる。
各実施形態に係る光学部品は、温度一定の条件下で波長が長くなるほど焦点距離は長くなり、且つ温度が上昇するほど焦点距離が短くなり、温度一定の条件下で波長が短くなるほど焦点距離は短くなり、且つ温度が下落するほど焦点距離が長くなるという構成を実現するために以下の構成を有する。すなわち、各実施形態に係る光学部品は、絞りからイメージセンサ(撮像素子)までの間に、合成焦点距離が正であるレンズ群を有する。そして、そのレンズ群の内、一番パワーの大きい正レンズの材質はガラスであり、前記負レンズがプラスチックである。これにより、周囲温度が変化しても、画角の変動を抑制することができる。なお、絞りからイメージセンサまでの間に、合成焦点距離が正であるレンズ群には、材質がガラスである正レンズが少なくとも一つ含まれていてもよい。これにより、周囲温度が変化しても、画角の変動を抑制することができる。
ここでプラスチックは、ポリカーボネート系の樹脂であってもよいし、シクロオレフィン系ポリマーであってもよいし、アクリルであってもよい。
[第1の実施形態]
以下、図11〜13を用いて第1の実施形態について説明する。
[1−1.構成]
図11は、第1の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。図11に示すように、第1の実施形態に係る撮像システムIS1は、光源LS1、LS2、及び撮像装置(カメラ)ID1を備える。ここで、各実施形態に係る撮像システムすなわち撮像装置と光源は、自動車に設置されている。
光源LS1、LS2は一例としてLEDであり、近赤外線を放射する。地上に届く太陽光は紫外線から赤外線まで広い波長帯域があるが、LEDから放射される波長は、上記太陽光の比較的低強度の波長帯域である。これは、太陽光の影響をできるだけ除外するためである。
撮像装置ID1は、被写体OJTを撮像するカメラである。撮像装置(カメラ)ID1に入射する光は、撮像装置ID1の近傍に設置された光源(一例としてLED)LS1、LS2から出射された近赤外光が被写体に直接照射されることによって、被写体OJTで散乱(あるいは反射)された光である。撮像装置ID9は、バンドパスフィルタBPF、光学部品としての光学部品LP1、及びイメージセンサ(撮像素子)IMGを備える。
バンドパスフィルタBPFは、被写体OJTとイメージセンサIMGとの間に配置され、入射光を選択的に波長制限し、設定範囲の波長を通過させる。ここで設定範囲は一例として、近赤外領域の波長帯(ここでは一例として900〜1000nm)である。この構成により、バンドパスフィルタBPFは、光源LS1、LS2の光が被写体OJTで散乱されて入射する近赤外光を選択的に透過させることができる。
不要な太陽光の帯域が、光学部品LP1に入射することでイメージセンサIMGに到達してしまうことを防止することが目的であり、検知すべき映像に対して、ロバスト性を高めるためである。不要な太陽光とは、紫外線や380nm〜780nmまでの可視光及びLEDの発光しない赤外光(例えば、1200nm以上の赤外線)である。
ここで、実施例としてのバンドパスフィルタBPFの選択的に入射する波長はおよそ900nm〜1000nmとしている。これは、太陽光の影響を受けにくい940〜950nmを中心とした帯域である。他の実施例として太陽光の影響を受けにくい840〜850nmを中心とした800〜900nmとしたバンドパスフィルタBPFまたは840〜850nmを包含する800nm〜1000nmを帯域としたバンドパスフィルタBPFでもよい。
光学部品LP1は、入射された光をイメージセンサIMG上に集光する。イメージセンサ(撮像素子)IMGは、光学部品LP1によって導かれた光を電気信号に変換する。
ここで、光学部品LP1は、第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL4、及び第2のレンズL2と第3のレンズL3の間に配置された絞りAPEを備える。
第1のレンズL1は焦点距離が負である負レンズ(凹レンズ)であり、材質はガラスである。第2のレンズL92は焦点距離が正である正レンズ(凸レンズ)であり、材質はガラスである。第3のレンズL93は焦点距離が負である負レンズ(凹レンズ)で、材質はプラスチックである。第4のレンズL94は焦点距離が正である正レンズ(凸レンズ)であり、材質がガラスである。
絞りAPEより被写体OJT側に構成されている第1のレンズL1、第2のレンズL2は、絞りAPEまで光束を導く機能を有する。第1のレンズL1、第2のレンズL2の合成焦点距離は負である。第1のレンズL1は画角を狭くする機能がある。
第2のレンズL2は第1のレンズL1にて生じた収差を補正する機能を有する。換言すれば、第2のレンズL2を透過する光の波長帯域に対して、第1のレンズL1で屈折した波長帯域の波長誤差に対する変化を打ち消す機能(いわゆる色消機能)がある。
絞りAPEは光束を制限する。絞りAPEよりイメージセンサIMG側に構成されている第3のレンズL3、第4のレンズL4は、絞りAPEからの光束をイメージセンサIMG上に結像する機能を有する。
第3のレンズL3、第4のレンズL4の合成焦点距離は正であり、第3のレンズL3及び第4のレンズL4の組は、一枚の凸レンズと等価とみなせる。凸レンズは波長に帯域があると凹レンズと同様に焦点距離に誤差を生じる。そのため、第4のレンズL4だけでは焦点距離誤差を生じさせてしまうため、その誤差を除去するために、第3のレンズL3を付加することで焦点距離の誤差を小さくしている。
図12は、第1の実施形態に係る光学部品LP1の光路を説明する図である。図12には、波長900nmの光路S5、波長1000nmの光路L5が示されている。図12に示すように、第1の実施形態に係る光学部品LP1に入射する波長を900〜1000nmとした場合、温度一定の条件下で波長900nmより、波長1000nmの方が焦点距離が長くなる。すなわち、温度一定の条件下で波長が長くなるほど焦点距離は長くなり、波長が短くなるほど焦点距離は短くなるように設計されている。
第1のレンズL1は画角を狭くする機能がある。第2のレンズL2は第1のレンズL91にて生じた収差を補正する機能を有する。換言すれば、第2のレンズL2を透過する光の波長帯域に対して、第1のレンズL1で屈折した波長帯域の波長誤差に対する変化を打ち消す機能(いわゆる色消機能)がある。絞りAPEは光束を制限する。絞りAPEよりイメージセンサIMG側に構成されている第3のレンズL3、第4のレンズL4は、絞りAPEからの光束をイメージセンサIMG上に結像する機能を有する。
第1のレンズL1、第2のレンズL2の合成焦点距離は負、第3のレンズL3、第4のレンズL4の合成焦点距離は正であり、第1のレンズL1から第4のレンズL4の合成焦点距離は正である。第1のレンズL1、第2のレンズL2は画角を決定する機能を有する。
第3のレンズL3は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズ(凹レンズ)である。第3のレンズL3の材質はプラスチックである。これにより、第3のレンズL3は、温度が上昇するほど焦点距離が短くなり、温度が下落するほど焦点距離が長くなる。図11に示すように、第3のレンズL3は、絞りAPEよりもイメージセンサIMG側に位置する。
第4のレンズL4は、入射する光を集光する正レンズであり、その材質はガラスである。
第1のレンズL1は、焦点距離が負であり且つ絞りAPEよりも被写体OJT側に位置する第2の負レンズであり、その材質はガラスである。この構成により、第1のレンズL1の材質をガラス製にすることにより、温度変化に対する画角の変動を抑えることができる。
第2のレンズL2は、焦点距離が正である第2の正レンズであり、その材質はガラスである。
このように、第3のレンズL3の材質がプラスチックで且つ他のレンズの材質がガラスである。
[1−2.動作]
図11の矢印A21、A22に示すように、光源(例えば、LED)LS1、LS2の光が被写体OJTに照射される。ここで各実施形態の被写体OJTは例えば、自動運転中の自動車のドライバーである。主にドライバーの眼(もしくは瞳)及び/または頭部に、光源(例えば、LED)LS1、LS2の光が照射される。あるいは、姿勢を検知するための手や腕を含めたドライバーの体全体に、光源(例えば、LED)LS1、LS2の光が照射される場合もある。被写体OJTによって散乱された光が撮像装置ID1に入射される。
撮像装置ID1に入射された光は、バンドパスフィルタBPFを通過し、上記の4枚構成の第1のレンズL1、第2のレンズL2、第3のレンズL3、第4のレンズL4を屈折透過し、イメージセンサIMGに倒立像が形成される。
光学部品LP1は、温度一定の条件下で波長が長くなるほど焦点距離は長くなり、波長が短くなるほど焦点距離は短くなるように設計されている。第3のレンズL3の材質がプラスチックであるので、温度が上昇するほど負のパワーが弱くなるため光学部品LP1の焦点距離が短くなるように作用する。一方、温度が下落するほど負のパワーが強くなるため光学部品LP1の焦点距離が長くなるように作用する。
よって、周囲温度が上昇した場合、周囲温度の上昇に伴って光源LS1、LS2の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって負のパワーが弱くなり焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品LP1の焦点距離の変化を抑えることができる。
一方、周囲温度が下降した場合、周囲温度の下降に伴って光源LS1、LS2の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって負のパワーが大きくなり焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することができる。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施形態に係る撮像システムIS1は、温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有する光源LS1、LS2と、光源LS1の光が被写体OJTで散乱されて入射する撮像装置ID1と、を備える。撮像装置ID1は、前記入射された光を集光する光学部品LP1と、光学部品LP1によって集光された光を電気信号に変換するイメージセンサIMGと、を有する。光学部品LP1は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなったときに焦点距離が長くなるように設計されており、光学部品LP1は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズ(凹レンズ)である第3のレンズL3を有する。
この構成によれば、周囲温度が上昇した場合、周囲温度の上昇に伴って光源LS1、LS2の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって負のパワーが弱くなり焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品LP1の焦点距離の変化を抑えることができる。
一方、周囲温度が下降した場合、周囲温度の下降に伴って光源LS1、LS2の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって負のパワーが大きくなり焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することができる。
[1−4.変形例]
なお、光学部品LP1に含まれるレンズ群の材質の構成は、第3のレンズL3の材質がプラスチックで且つ他のレンズの材質がガラスであるという構成に限ったものではない。図13は、第1の実施形態と変形例1及び2のレンズ群の材質の構成を示す表である。
変形例1のように、第1のレンズL1及び第2のレンズL2の材質がプラスチックで且つ他のレンズの材質がガラスであってもよい。これにより、第1のレンズL1及び第2のレンズL2が両方ともプラスチックであるので、温度が上昇するほど負のパワーが弱くなるため光学部品LP1の焦点距離が短くなる。一方、温度が下落するほど負のパワーが強くなるため光学部品LP1の焦点距離が長くなる。
変形例2のように、第1のレンズL1の材質がプラスチックで且つ他のレンズの材質がガラスであってもよい。これにより、第1のレンズL1の材質がプラスチックであるので、温度が上昇するほど負のパワーが弱くなるため光学部品LP1の焦点距離が短くなる。一方、温度が下落するほど負のパワーが強くなるため光学部品LP1の焦点距離が長くなる。
[第2の実施形態]
続いて、図14、15を用いて第2の実施形態について説明する。
[2−1.構成]
図14は、第2の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。図11と同じ要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図14に示すように、第2の実施形態に係る撮像システムIS2は、図11の第1の実施形態に係る撮像装置ID1が撮像装置ID2に変更されたものになっている。撮像装置ID2は、図11の第1の実施形態に係る光学部品LP1が光学部品LP2に変更されたものになっている。光学部品LP2は、第1のレンズL21、第2のレンズL22、第3のレンズL23、第4のレンズL24、第2のレンズL22と第3のレンズL23の間に配置された絞りAPEを備える。
被写体OJTと絞りAPEとの間に配置された第1のレンズL1、第2のレンズL2の合成焦点距離は正である。絞りAPEと被写体OJTとの間に配置された第3のレンズL3、第4のレンズL4の合成焦点距離は正である。第1のレンズL1から第4のレンズL4の合成焦点距離は正である。
第3のレンズL23は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズ(凹レンズ)である。第3のレンズL23の材質はプラスチックである。これにより、第3のレンズL23は、温度が上昇するほど焦点距離が短くなり、温度が下落するほど焦点距離が長くなる。図14に示すように、第3のレンズL23は、絞りAPEよりもイメージセンサIMG側に位置する。
第4のレンズL24は、入射する光を集光する正レンズであり、その材質はガラスである。
第1のレンズL21は、焦点距離が正である正レンズであり、その材質はガラスである。この構成により、第1のレンズL1の材質をガラス製にすることにより、温度変化に対する画角の変動を抑えることができる。
第2のレンズL22は、焦点距離が負である第2の負レンズであり、その材質はプラスチックである。
このように、第2のレンズL22及び第3のレンズL23の材質がプラスチックで且つ他のレンズの材質がガラスである。
図15は、第2の実施形態に係る光学部品LP2の光路を説明する図である。図15には、波長900nmの光路S6、波長1000nmの光路L6が示されている。図15に示すように、第2の実施形態に係る光学部品LP2に入射する波長を900〜1000nmとした場合、温度一定の条件下で波長900nmより、波長1000nmの方が焦点距離が長くなる。すなわち、温度一定の条件下で波長が長くなるほど焦点距離は長くなり、波長が短くなるほど焦点距離は短くなるように設計されている。
[2−2.動作]
図14の矢印A21、A22に示すように、光源(例えば、LED)LS1、LS2の光が被写体OJTに照射される。被写体OJTによって散乱された光が撮像装置ID2に入射される。
撮像装置ID2に入射された光は、バンドパスフィルタBPFを通過し、上記の4枚構成の第1のレンズL21、第2のレンズL22、第3のレンズL23、第4のレンズL24を屈折透過し、イメージセンサIMGに倒立像が形成される。
光学部品LP2は、温度一定の条件下で波長が長くなるほど焦点距離は長くなり、波長が短くなるほど焦点距離は短くなるように設計されている。第2のレンズL22及び第3のレンズL23の材質がプラスチックであるので、温度が上昇するほど負のパワーが弱くなるため光学部品LP2の焦点距離が短くなるように作用する。一方、温度が下落するほど負のパワーが強くなるため光学部品LP2の焦点距離が長くなるように作用する。
周囲温度が上昇した場合、周囲温度の上昇に伴って光源LS1、LS2の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって負のパワーが弱くなり焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品LP2の焦点距離の変化を抑えることができる。
一方、周囲温度が下降した場合、周囲温度の下降に伴って光源LS1、LS2の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって負のパワーが大きくなり焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品LP2の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することができる。
[2−3.効果等]
以上のように、本実施形態に係る撮像システムIS2は、温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有する光源LS1、LS2と、光源LS1、LS2の光が被写体OJTで散乱されて入射する撮像装置ID2と、を備える。撮像装置ID2は、前記入射された光を集光する光学部品LP2と、光学部品LP2によって集光された光を電気信号に変換するイメージセンサIMGと、を有する。光学部品LP2は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなったときに焦点距離が長くなるように設計されており、光学部品LP2は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズ(凹レンズ)である第2のレンズL22及び第3のレンズL23を有する。
この構成によれば、周囲温度が上昇した場合、周囲温度の上昇に伴って光源LS1、LS2の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって負のパワーが弱くなり焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品LP2の焦点距離の変化を抑えることができる。
一方、周囲温度が下降した場合、周囲温度の下降に伴って光源LS1、LS2の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって負のパワーが大きくなり焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品LP2の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することができる。
なお、本実施形態では、第2のレンズL22及び第3のレンズL23をプラスチックにしたが、第2のレンズL22または第3のレンズL23のどちらか一方をプラスチックにしてもよい。よって、光学部品LP2は、第1のレンズL21から第4のレンズまで順に、正レンズ、負レンズ、負レンズ、正レンズとした4枚のレンズ構成であり、そのうち少なくとも1枚の負レンズがプラスチックである。
[第3の実施形態]
続いて、図16、17を用いて第3の実施形態について説明する。
[3−1.構成]
図16は、第3の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。図11と同じ要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図16に示すように、第3の実施形態に係る撮像システムIS3は、図11の第1の実施形態に係る撮像装置ID1が撮像装置ID3に変更されたものになっている。撮像装置ID3は、図11の第1の実施形態に係る光学部品LP1が光学部品LP3に変更されたものになっている。光学部品LP3は、第1のレンズL31、第2のレンズL32、第3のレンズL33、第4のレンズL34、第5のレンズL35、第6のレンズL36、第3のレンズL33と第4のレンズL34の間に配置された絞りAPEを備える。
第1のレンズL31は負レンズ(第2の負レンズ)、第2のレンズL32は負レンズ(第3の負レンズ)であり、第3のレンズL33は正レンズ(第2の正レンズ)である。第4のレンズL34は負レンズ、第5のレンズL35は正レンズ、第6のレンズ(第3の正レンズ)L36は正レンズである。
被写体OJTと絞りAPEとの間に配置された第1のレンズL31〜第3のレンズL33の合成焦点距離は負である。絞りAPEと被写体OJTとの間に配置された第4のレンズL34〜第6のレンズL36の合成焦点距離は正である。第1のレンズL31から第6のレンズL36の合成焦点距離は正である。
上述したように、第1のレンズL31の材質はガラスである。この構成により、第1のレンズL31の材質をガラス製にすることにより、温度変化に対する画角の変動を抑えることができる。
第2のレンズL32、第3のレンズL33、第4のレンズL34、第6のレンズL36の材質はプラスチックであり、第5のレンズL35はガラスである。
光学部品LP3は、温度一定の条件下で波長が長くなるほど焦点距離は長くなり、波長が短くなるほど焦点距離は短くなるように設計されている。
[3−2.動作]
光源(例えば、LED)LS1、LS2の光が被写体OJTに照射される。被写体OJTによって散乱された光が撮像装置ID3に入射される。
撮像装置ID3に入射された光は、バンドパスフィルタBPFを通過し、上記の6枚構成の第1のレンズL31〜第6のレンズL36を屈折透過し、イメージセンサIMGに倒立像が形成される。
上述したように光学部品LP3は、温度一定の条件下で波長が長くなるほど焦点距離は長くなり、波長が短くなるほど焦点距離は短くなるように設計されている。第2のレンズL32及び第4のレンズL34の材質がプラスチックであるので、温度が上昇するほど負のパワーが弱くなるため光学部品LP3の焦点距離が短くなるように作用する。一方、温度が下落するほど負のパワーが強くなるため光学部品LP3の焦点距離が長くなるように作用する。
よって、周囲温度が上昇した場合、周囲温度の上昇に伴って光源LS1、LS2の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって負のパワーが弱くなり焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品LP3の焦点距離の変化を抑えることができる。
一方、周囲温度が下降した場合、周囲温度の下降に伴って光源LS1、LS2の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって負のパワーが大きくなり焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品LP3の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することができる。
[3−3.効果等]
以上のように、本実施形態に係る撮像システムIS3は、温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有する光源LS1、LS2と、光源LS1、LS2の光が被写体OJTで散乱されて入射する撮像装置ID3と、を備える。撮像装置ID3は、前記入射された光を集光する光学部品LP3と、光学部品LP3によって集光された光を電気信号に変換するイメージセンサIMGと、を有する。光学部品LP3は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなったときに焦点距離が長くなるように設計されており、光学部品LP3は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズ(凹レンズ)である第2のレンズL32及び第4のレンズL34を有する。
この構成によれば、周囲温度が上昇した場合、周囲温度の上昇に伴って光源LS1、LS2の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって負のパワーが弱くなり焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品LP3の焦点距離の変化を抑えることができる。
一方、周囲温度が下降した場合、周囲温度の下降に伴って光源LS1、LS2の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって負のパワーが大きくなり焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品LP3の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することができる。
[3−4.変形例]
なお、光学部品LP3に含まれるレンズ群の材質の構成は、本構成に限ったものではない。図17は、第3の実施形態と変形例1〜3のレンズ群の材質の構成を示す表である。
第3の実施形態に係る第2のレンズL32はガラスであってもよいし、第3のレンズL33はガラスであってもよいし、第6のレンズL36はプラスチックであってもよい。第6のレンズL36は、パワーが規定のパワーより大きければガラスであることが好ましく、パワーが規定のパワーより小さければプラスチックであっても構わない。
変形例1のように、第1のレンズL31〜第3のレンズL33の材質がガラスで且つ第4のレンズL34の材質がプラスチックであってもよい。第1のレンズL31〜第3のレンズL33まで、すべてガラスであれば、温度が上昇しても合成パワーの変化が小さいので、第4のレンズL34の温度に応じたパワーの変化で合成パワーが決定されるため、温度が上昇するほど負のパワーが弱まり合成パワーが強くなるから焦点距離は短くなる。
変形例2及び3のように、第1のレンズL31、第2のレンズL32の負レンズのどちらか一方の材質がプラスチックで、第3のレンズL33の材質がガラスの場合、温度が上昇するほど負のパワーが弱まり合成パワーが強くなるから焦点距離は短くなる。
このように、光学部品LP3が、被写体OJTからイメージセンサIMGに向かって、負レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズ、正レンズの順に6枚のレンズが配置され、少なくとも1枚の負レンズ(凹レンズ)はプラスチックである。この構成により、温度が上昇するほど負のパワーが弱まり合成パワーは強くなるから焦点距離は短くなる。一方、温度が下落するほど負のパワーが強まり合成パワーは弱くなるから焦点距離は長くなる。
[第4の実施形態]
続いて、図18、19を用いて第4の実施形態について説明する。
[4−1.構成]
図18は、第4の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す模式図である。図11と同じ要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。図18に示すように、第4の実施形態に係る撮像システムIS4は、図11の第1の実施形態に係る撮像装置ID1が撮像装置ID3に変更されたものになっている。撮像装置ID4は、図11の第1の実施形態に係る光学部品LP1が光学部品LP4に変更されたものになっている。光学部品LP4は、第1のレンズL41、第2のレンズL42、第3のレンズL43、第4のレンズL44、第5のレンズL45、第6のレンズL46、第3のレンズL43と第4のレンズL44の間に配置された絞りAPEを備える。
第1のレンズL41は負レンズ(第2の負レンズ)、第2のレンズL42は負レンズ(第3の負レンズ)であり、第3のレンズL43は正レンズ(第2の正レンズ)である。第4のレンズL44は正レンズ、第5のレンズL45は負レンズ、第6のレンズ(第3の正レンズ)L46は正レンズである。
被写体OJTと絞りAPEとの間に配置された第1のレンズL41〜第3のレンズL43の合成焦点距離は負である。絞りAPEと被写体OJTとの間に配置された第4のレンズL44〜第6のレンズL46の合成焦点距離は正である。第1のレンズL41から第6のレンズL46の合成焦点距離は正である。
上述したように、第1のレンズL41の材質はガラスである。この構成により、第1のレンズL41の材質をガラス製にすることにより、温度変化に対する画角の変動を抑えることができる。
第2のレンズL42、第3のレンズL43、第5のレンズL45、第6のレンズL46の材質はプラスチックであり、第4のレンズL44はガラスである。
光学部品LP4は、温度一定の条件下で波長が長くなるほど焦点距離は長くなり、波長が短くなるほど焦点距離は短くなるように設計されている。
[4−2.動作]
光源(例えば、LED)LS1、LS2の光が被写体OJTに照射される。被写体OJTによって散乱された光が撮像装置ID4に入射される。
撮像装置ID4に入射された光は、バンドパスフィルタBPFを通過し、上記の6枚構成の第1のレンズL41〜第6のレンズL46を屈折透過し、イメージセンサIMGに倒立像が形成される。
上述したように光学部品LP4は、温度一定の条件下で波長が長くなるほど焦点距離は長くなり、波長が短くなるほど焦点距離は短くなるように設計されている。第2のレンズL42及び第5のレンズL45の材質がプラスチックであるので、温度が上昇するほど負のパワーが弱くなるため光学部品LP4の焦点距離が短くなるように作用する。一方、温度が下落するほど負のパワーが強くなるため光学部品LP4の焦点距離が長くなるように作用する。
よって、周囲温度が上昇した場合、周囲温度の上昇に伴って光源LS1、LS2の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって負のパワーが弱くなり焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品LP4の焦点距離の変化を抑えることができる。
一方、周囲温度が下降した場合、周囲温度の下降に伴って光源LS1、LS2の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって負のパワーが大きくなり焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品LP4の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することができる。
[4−3.効果等]
以上のように、本実施形態に係る撮像システムIS4は、温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有する光源LS1、LS2と、光源LS1、LS2の光が被写体OJTで散乱されて入射する撮像装置ID4と、を備える。撮像装置ID4は、前記入射された光を集光する光学部品LP4と、光学部品LP4によって集光された光を電気信号に変換するイメージセンサIMGと、を有する。光学部品LP4は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなったときに焦点距離が長くなるように設計されており、光学部品LP4は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズ(凹レンズ)である第2のレンズL42及び第5のレンズL45を有する。
この構成によれば、周囲温度が上昇した場合、周囲温度の上昇に伴って光源LS1、LS2の光の波長が長くなって焦点距離が長くなる方向に作用するのに対し、周囲温度の上昇に伴って負レンズの屈折率が小さくなって負のパワーが弱くなり焦点距離が短くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が上昇しても光学部品LP4の焦点距離の変化を抑えることができる。
一方、周囲温度が下降した場合、周囲温度の下降に伴って光源LS1、LS2の光の波長が短くなって焦点距離が短くなる方向に作用するのに対し、負レンズの屈折率が大きくなって負のパワーが大きくなり焦点距離が長くなる方向に作用するので、焦点距離に対する作用が相殺される方向に働き、周囲温度が下降しても光学部品LP4の焦点距離の変化を抑えることができる。このため、周囲温度が変化しても被写体の状態を解像度良く監視することができる。
[4−4.変形例]
なお、光学部品LP4に含まれるレンズ群の材質の構成は、本構成に限ったものではない。図19は、第4の実施形態と変形例1〜3のレンズ群の材質の構成を示す表である。第4の実施形態に係る第6のレンズL46はガラスであってもよく、第6のレンズL46は、パワーが規定のパワーより大きければガラスであることが好ましく、パワーが規定のパワーより小さければプラスチックであっても構わない。また、第4の実施形態において、第1のレンズL41がガラス且つ第3のレンズL43がガラスとした場合、第2のレンズL42がガラスであってもよい。周囲温度が変化しても第1のレンズL41〜第3のレンズL43の合成焦点距離はほとんど変化しないからである。
例えば変形例1のように、第1のレンズL41〜第3のレンズL43の材質がガラスで且つ第5のレンズL45の材質がプラスチックであってもよい。第1のレンズL41〜第3のレンズL43まで、すべてガラスであれば、温度が上昇しても合成パワーの変化が小さいので、第5のレンズL45の温度に応じたパワーの変化で合成パワーが決定されるため、温度が上昇するほど負のパワーが弱まり合成パワーが強くなるから焦点距離は短くなる。
変形例2及び3のように、第1のレンズL41、第2のレンズL42の負レンズのどちらか一方の材質がプラスチックで、第3のレンズL43の材質がガラスの場合、温度が上昇するほど負のパワーが弱まり合成パワーが強くなるから焦点距離は短くなる。
このように、光学部品LP4が、被写体OJTからイメージセンサIMGに向かって、負レンズ、負レンズ、正レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズの順に6枚のレンズが配置されており、負レンズのうち少なくとも1枚はプラスチックである。この構成により、温度が上昇するほど負のパワーが弱まり合成パワーは強くなるから焦点距離は短くなる。一方、温度が下落するほど負のパワーが強まり合成パワーは弱くなるから焦点距離は長くなる。
[他の実施形態]
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。
そこで、以下、他の実施形態を例示する。
各実施形態では、光学部品LP1〜4が撮像装置(カメラ)に固定されているものとして説明したが、これに限ったものではなく、光学部品(光学部品)LP1〜4が撮像装置(カメラ)から取り外し可能であってもよい。
各実施形態では、バンドパスフィルタBPFは、被写体OJTと光学部品LP1〜4の間にあることを説明したが、光学部品LP1〜4とイメージセンサIMGの間にあってもよく、同様の効果が得られる。さらに、両方に設置されてもよい。またバンドパスフィルタBPFの波長選択機能を光学部品LP1〜4内に設置してもよいし、光学部品LP1〜4内のレンズコーティングによって実現してもよい。このように、バンドパスフィルタBPFは、被写体OJTとイメージセンサIMGとの間に配置されていれば、どの位置でもよい。
第1の実施形態では、光は、負レンズである第3のレンズ、正レンズである第4のレンズの順に通過したが、これに限ったものではなく、正レンズである第4のレンズ、負レンズである第3のレンズの順に通過してもよい。このように、光は、負レンズである第3のレンズ及び正レンズである第4のレンズのいずれを先に通過してもよい。そして、イメージセンサIMGは、負レンズである第3のレンズ及び正レンズである第4のレンズを通って入射された光を電気信号に変換する。
材質がプラスチックの負レンズは、非球面レンズであってもよい。これにより、画像の歪みを補正することができる。
各実施形態において、撮像装置と光源とは物理的に別個のものとして説明したが、これに限らず、物理的に一つであってもよく、例えば撮像装置と光源とが一つの筐体に収納されていてもよい。また各実施形態において、光源は二つであるとして説明したが、これに限らず、一つであってもよいし、三つ以上であってもよい。
IS1〜IS4、IS9 撮像システム
ID1〜ID4、ID9 撮像装置
LS1、LS2 光源
BPF バンドパスフィルタ
LP1〜LP4、LP9 光学部品
IMG イメージセンサ
L1、L21、L31、L41、L91 第1のレンズ
L2、L22、L32、L42、L92 第2のレンズ
L3、L23、L33、L43、L93 第3のレンズ
L4、L24、L34、L44、L94 第4のレンズ
L35、L45 第5のレンズ
L36、L46 第6のレンズ

Claims (15)

  1. 光源の光が被写体で散乱されて入射する撮像装置であって、
    前記入射された光を集光する光学部品と、
    前記光学部品によって集光された光を電気信号に変換するイメージセンサと、
    を備え、
    前記光源は、温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有し、
    前記光学部品は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなるほど焦点距離が長くなるように設計されており、
    前記光学部品は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズを有する
    撮像装置。
  2. 前記負レンズの材質はプラスチックである
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記光学部品は、
    該撮像装置に入射する光を絞る絞りと、
    前記絞りから前記イメージセンサまでの間に、合成焦点距離が正であるレンズ群と、
    を有し、
    前記レンズ群には、材質がガラスである正レンズが少なくとも一つ含まれる
    請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記光学部品は、該撮像装置に入射する光を絞る絞りと、
    焦点距離が負であり且つ前記絞りよりも被写体側に位置する第2の負レンズと、
    を更に有し、
    前記負レンズは、前記絞りよりも前記イメージセンサ側に位置する
    請求項1から3のいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記第2の負レンズの材質はガラスである
    請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記光学部品は、焦点距離が正である第2の正レンズを更に有し、
    前記被写体から前記イメージセンサに向かって、前記第2の負レンズ、前記第2の正レンズ、前記負レンズ、前記正レンズの順にそれぞれ第1のレンズ、第2のレンズ、第3のレンズ、第4のレンズとして配置され、
    前記第3のレンズの材質がプラスチックで且つ他のレンズの材質がガラスであるか、
    前記第1のレンズ及び前記第2のレンズの材質がプラスチックで且つ他のレンズの材質がガラスであるか、または
    前記第1のレンズの材質がプラスチックで且つ他のレンズの材質がガラスである
    請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 前記光学部品は、焦点距離が正である第2の正レンズを更に有し、
    前記被写体から前記イメージセンサに向かって、前記第2の正レンズ、前記第2の負レンズ、前記負レンズ、前記正レンズの順にそれぞれ第1のレンズ、第2のレンズ、第3のレンズ、第4のレンズとして配置され、
    前記第2のレンズ及び前記第3のレンズの材質がプラスチックで且つ他のレンズの材質がガラスである
    請求項4または5に記載の撮像装置。
  8. 前記光学部品は、
    焦点距離が負であり且つ前記負レンズ及び第2の負レンズを含む3枚の負レンズと、
    焦点距離が正であり且つ前記正レンズを含む3枚の正レンズと、
    を有し、
    前記被写体から前記イメージセンサに向かって、負レンズ、負レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズ、正レンズの順に配置され、
    前記負レンズのうち少なくとも1枚はプラスチックである
    請求項4または5に記載の撮像装置。
  9. 前記光学部品は、
    焦点距離が負であり且つ前記負レンズ及び第2の負レンズを含む3枚の負レンズと、
    焦点距離が正であり且つ前記正レンズを含む3枚の正レンズと、
    を有し、
    前記被写体から前記イメージセンサに向かって、負レンズ、負レンズ、正レンズ、正レンズ、負レンズ、正レンズの順に配置され、
    前記負レンズのうち少なくとも1枚はプラスチックである
    請求項4または5に記載の撮像装置。
  10. 前記光源はLEDである
    請求項1から9のいずれか一項に記載の撮像装置。
  11. 前記被写体と前記イメージセンサとの間に配置され、設定範囲の波長を通すバンドパスフィルタを更に備える
    請求項1から10のいずれか一項に記載の撮像装置。
  12. 前記設定範囲は、近赤外領域の波長帯である
    請求項11に記載の撮像装置。
  13. 当該撮像装置は、自動車に設置されており、
    前記被写体は、前記自動車のドライバーである
    請求項1から12のいずれか一項に記載の撮像装置。
  14. 光源の光が被写体で散乱されて入射された光を集光する光学部品であって、
    焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズを有する負レンズ
    を備え、
    前記光源は、温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有し、
    前記光学部品は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなったときに焦点距離が長くなるように設計されている
    光学部品。
  15. 温度が上昇するほど出射する光の波長が長くなる特性を有する光源と、
    前記光源の光が被写体で散乱されて入射する撮像装置と、
    を備え、
    前記撮像装置は、
    前記入射された光を集光する光学部品と、
    前記光学部品によって集光された光を電気信号に変換するイメージセンサと、
    を有し、
    前記光学部品は、温度が一定の条件下において前記入射された光の波長が長くなったときに焦点距離が長くなるように設計されており、
    前記光学部品は、焦点距離が負であり且つ温度が上昇するほど屈折率が小さくなる特性を有する負レンズを有する
    撮像システム。
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