JP2018173041A - 廃棄物処理プラント及び廃棄物処理プラントの運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ごみの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動する場合であっても、蒸気タービンの出力を一定に維持する。【解決手段】廃棄物を燃焼させて蒸気を生成する焼却炉3と、焼却炉3が生成した蒸気によって駆動される蒸気タービン4と、蒸気タービン4で動力として用いられる蒸気を加熱する蒸気再熱器40と、燃料を燃焼させて駆動力を発生するガスエンジン6と、ガスエンジン6から排出される排ガスを蒸気再熱器40へ導く排ガス導入管31と、蒸気タービン4の出力が目標出力となるように、排ガス導入管31から蒸気再熱器40へ導かれる排ガスの熱量を制御する制御装置50と、を備える廃棄物処理プラント1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、廃棄物を燃焼させる焼却炉を備える廃棄物処理プラント及びその運転方法に関する。
従来、廃棄物であるごみを焼却するストーカ式焼却炉が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
廃棄物を焼却する焼却炉において、廃棄物である都市ごみ等を一定量で安定して供給することは困難である。また、質にバラツキがある廃棄物を焼却炉で燃焼させた場合に、燃焼ガスの発生量、燃焼空気量、燃料の供給量の変化等により、焼却炉で発生する熱量が変化する。焼却炉で発生する熱量が変化すると、それに伴って焼却炉で生成される蒸気の流量も変化する。特に、廃棄物として水分の多い低質ごみが投入された場合には、水分が蒸発する際に周囲の熱を奪うために焼却炉内の温度が低下し、それに伴って焼却炉で生成される蒸気の流量も低下してしまう。
このような場合、作業者は、焼却炉で生成される蒸気の流量等から低質ごみであるかどうかを判断し、低質ごみが燃焼するのを待ってからごみの供給を再開させる必要があった。そのため、焼却炉の稼働の円滑性を欠き、その後の稼働条件の安定化などに時間を要してしまう。また、低質ごみであるかどうかの判断が作業者に委ねられるため、個人差により信頼性が低下し、蒸気の流量が安定しないという問題がある。
特許文献1は、ごみ供給量を表わす給塵効率が上昇したときに、一次燃焼空気の供給量を増加側に補正し、一次燃焼空気の加熱温度の目標値を高温側に補正することで、凝縮した通気性の低いごみが供給された場合の燃焼量の低下を回避するものである。
特開2004−245517号公報
しかしながら、特許文献1は、燃焼量を一定に維持するためには、ごみの給塵効率に対する一次燃焼空気の供給量の補正率および一次空気の加熱温度の補正率を予め正確に設定しておく必要があり、多大な設計工数を要する。また、ごみの性状を一意に特定することが困難であるため、一次燃焼空気の供給量の補正率および一次空気の加熱温度の補正率を予め設定したとしても、燃焼量を一定に維持することは困難である。そのため、特許文献1においては、ごみの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動すると、それに応じて蒸気タービンの出力および発電機の発電量が変動してしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ごみの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動する場合であっても、蒸気タービンの出力を一定に維持することが可能な廃棄物処理プラント及びその運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の一態様に係る廃棄物処理プラントは、廃棄物を燃焼させて蒸気を生成する焼却炉と、前記焼却炉が生成した前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと、前記蒸気タービンで動力として用いられる前記蒸気を加熱する加熱器と、燃料を燃焼させて駆動力を発生する内燃機関と、前記内燃機関から排出される排ガスを前記加熱器へ導く導入流路と、前記蒸気タービンの出力が目標出力となるように、前記導入流路から前記加熱器へ導かれる前記排ガスの熱量を制御する制御部と、を備える。
本発明の一態様に係る廃棄物処理プラントによれば、制御部が、蒸気タービンの出力が目標出力となるように、導入流路から加熱器へ導かれる排ガスの熱量を制御する。そのため、ゴミの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動し、それに伴って焼却炉で生成される蒸気の熱量が変動する場合であっても、内燃機関から排出される排ガスによって蒸気タービンの出力が目標出力となるように調整される。よって、ゴミの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動する場合であっても、蒸気タービンの出力を一定に維持することが可能となる。
本発明の一態様に係る廃棄物処理プラントにおいて、前記制御部は、前記導入流路から前記加熱器へ導かれる前記排ガスの熱量が調整されるよう前記内燃機関の出力を制御してもよい。
蒸気タービンの出力が目標出力となるように制御部が内燃機関の出力を制御することで、ごみの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動する場合であっても、蒸気タービンの出力を一定に維持することが可能となる。
本発明の一態様に係る廃棄物処理プラントは、前記導入流路に配置されるとともに前記加熱器へ導かれる前記排ガスの流量を調整する導入調整弁を備え、前記制御部は、前記導入流路から前記加熱器へ導かれる前記排ガスの流量が調整されるよう前記導入調整弁の開度を制御してもよい。
蒸気タービンの出力が目標出力となるように制御部が導入流路から加熱器へ導かれる排ガスの流量を調整することで、ごみの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動する場合であっても、蒸気タービンの出力を一定に維持することが可能となる。
上記構成の廃棄物処理プラントにおいて、前記蒸気タービンは、前記焼却炉が生成した前記蒸気が供給される高圧タービンと、前記高圧タービンから排出された前記蒸気が供給される低圧タービンと、を有し、前記加熱器は、前記高圧タービンから排出された前記蒸気を加熱する蒸気再熱器であってもよい。
このようにすることで、高圧タービンで仕事をして温度が低下した蒸気が、内燃機関の排ガスを熱源として蒸気再熱器で再熱された後に、低圧タービンへ供給される。そして、蒸気タービンの出力が目標出力となるように、導入流路から蒸気再熱器へ導かれる排ガスの熱量が制御される。
本発明の一態様に係る廃棄物処理プラントにおいて、前記内燃機関は、前記蒸気タービンから伝達される駆動力により発電するタービン発電機を備えていてもよい。
このようにすることで、廃棄物の燃焼により発生した熱により蒸気を生成し、蒸気のエネルギーをタービン発電機で電力として回収することができる。また、蒸気タービンの出力が目標出力となるように内燃機関の出力を制御することで、ごみの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動する場合であっても、タービン発電機の発電出力を一定に維持することが可能となる。
本発明の一態様に係る廃棄物処理プラントは、前記内燃機関から伝達される前記駆動力により発電する内燃機関発電機を備えていてもよい。
このようにすることで、内燃機関での燃料の燃焼により発生した駆動力を内燃機関発電機で電力として回収することができる。
本発明の一態様に係る廃棄物処理プラントにおいて、前記内燃機関は、前記廃棄物から生成されたメタン含有バイオガスによって駆動するガスエンジンであってもよい。
前記廃棄物から生成されたメタン含有バイオガスを内燃機関であるガスエンジンの燃料として用いることができるため、内燃機関の燃料として廃棄物以外の別途の燃料を用いる必要がない。よって、廃棄物処理プラントの製造コストおよび運用コストを低減することができる。
本発明の一態様に係る運転方法は、廃棄物を燃焼させて蒸気を生成する焼却炉と、前記焼却炉が生成した前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと、前記蒸気タービンへ供給される前記蒸気を加熱する加熱器と、燃料を燃焼させて駆動力を発生する内燃機関と、前記内燃機関から排出される排ガスを前記加熱器へ導く導入流路と、を備える廃棄物処理プラントの運転方法であって、前記蒸気タービンの出力を検出する検出工程と、前記検出工程が検出した前記蒸気タービンの出力が目標出力となるように、前記導入流路から前記加熱器へ導かれる前記排ガスの熱量を制御する制御工程と、を備える。
本発明の一態様に係る廃棄物処理プラントの運転方法は、制御工程が、蒸気タービンの出力が検出され、検出された蒸気タービンの出力が目標出力となるように、導入流路から加熱器へ導かれる排ガスの熱量を制御する。そのため、ごみの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動し、それに伴って焼却炉で生成される蒸気の熱量が変動する場合であっても、内燃機関から排出される排ガスによって蒸気タービンの出力が目標出力となるように調整される。よって、ごみの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動する場合であっても、蒸気タービンの出力を一定に維持することが可能となる。
本発明によれば、ごみの性状の変化等により焼却炉で発生する熱量が変動する場合であっても、蒸気タービンの出力を一定に維持することが可能な廃棄物処理プラント及びその運転方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る廃棄物発電プラントを示す概略構成図である。 図1に示す焼却炉の概略断面図である。 第1実施形態の制御装置によって行われる動作を示す制御ブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る廃棄物発電プラントを示す概略構成図である。 第2実施形態の制御装置によって行われる動作を示す制御ブロック図である。 第3実施形態の制御装置によって行われる動作を示す制御ブロック図である。
〔第1実施形態〕
以下に、本発明の第1実施形態に係る廃棄物発電プラント(廃棄物処理プラント)1について、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る廃棄物発電プラント1は、図1に示すように、廃棄物を燃焼して生成された燃焼ガスによって蒸気を生成する焼却炉3と、焼却炉3からの蒸気によって駆動される蒸気タービン4と、廃棄物からメタン含有バイオガスを生成するメタン発酵槽5と、メタン発酵槽5からのメタン含有バイオガスを燃焼させて駆動力を発生するガスエンジン(内燃機関)6と、廃棄物発電プラント1の全体を制御する制御装置50と、を備えている。
ここで、廃棄物とは、例えば、家庭ごみであり、紙やプラスチック等からなる固形ごみと、葉や枝等のバイオマスからなる厨芥ごみとを含む。廃棄物は、焼却炉3で燃焼させる固形ごみと、メタン発酵槽5へ供給される厨芥ごみに分別される。
また、廃棄物発電プラント1は、第1発電機(タービン発電機)7及び第2発電機(内燃機関発電機)8によって発電を行っている。第1発電機7の回転軸は、蒸気タービン4の回転軸に接続されている。第1発電機7は、蒸気タービン4から伝達される駆動力により発電する。また、第2発電機8の回転軸は、ガスエンジン6の回転軸に接続されている。第2発電機8は、ガスエンジン6から伝達される駆動力により発電する。
第1発電機7により発電された電力は、例えば、電力系統(図示略)へ供給される。第2発電機8により発電された電力は、例えば、廃棄物発電プラント1の各設備の動力として利用される。
焼却炉3は、ごみピット14に貯蔵される廃棄物を分別して廃棄供給路12から供給される固形の廃棄物を、燃焼空気導入管13から導入される燃焼用空気により燃焼させる。
焼却炉3は、例えば図2に示すストーカ式焼却炉であり、廃棄物Dを受け入れる投入ホッパ3Aと、投入ホッパ3Aに投入された廃棄物Dを炉内に供給するフィーダ3Iと、フィーダ3Iから供給された廃棄物Dを移送するストーカ3Bと、ストーカ3Bの下方から一次空気を供給する一次空気供給部3Cと、ストーカ3Bが移送する廃棄物Dを燃焼する焼却炉本体3Dと、焼却炉本体3Dから排出される燃焼排ガスによって水蒸気を生成するボイラ3Eと、焼却炉本体3Dへ二次空気を供給する二次空気供給部3Fと、焼却炉3を起動する際に用いられる起動用バーナ3Gと、焼却炉本体3Dの炉内温度を計測する温度センサ3Hと、を備える。
フィーダ3Iは、板状の部材を水平方向に移動させることにより、板状の部材に積載される廃棄物Dをストーカ3Bへ供給する。
焼却炉本体3Dの下方には、二次空気供給ノズル3Daおよび二次空気供給ノズル3Dbが配置されている。二次空気供給ノズル3Daおよび二次空気供給ノズル3Dbは、二次空気供給部3Fから供給される二次空気を焼却炉本体3Dへ投入する。二次空気供給部3Fは、押込送風機3Faが送風する二次空気を、二次空気流量調整弁3Fbにより調整された流量で二次空気供給ノズル3Daおよび二次空気供給ノズル3Dbに供給する。二次空気供給部3Fは、焼却炉3の通常運転時において、大気中の空気を二次空気として焼却炉本体3Dに供給するものである。
本実施形態では、焼却炉3に供給される廃棄物は焼却処理する固形の廃棄物である。分別されたメタン発酵処理される廃棄物は、廃棄物供給路15を介してメタン発酵槽5に供給される。
焼却炉本体3D内で生成された燃焼ガスは、ボイラ3E内に設置された複数の伝熱管(図示略)内を流れる給水と熱交換を行う。伝熱管内を流れる給水と熱交換を終えた燃焼ガスは、燃焼排ガスとしてボイラ3Eから排出される。図1に示すように、ボイラ3Eから排出された燃焼排ガスは、燃焼排ガス管17内を流通し、濾過式集塵機18において必要な処理を施した後に、ファン19を介して煙突20から大気へ排気される。
ボイラ3E内に設置される伝熱管は、ボイラ3Eの壁部近傍で複数回に亘って折り返される構造をしている。伝熱管の内部には給水が流通する。伝熱管の上流側端部は蒸気供給管21に連通し、下流側端部は給水供給管22に連通している。伝熱管内を流れる給水と、ボイラ3E内を流れる燃焼ガスとが熱交換を行うことで、蒸気が生成される。
図1に示すように、ボイラ3Eで生成された蒸気は、蒸気供給管21内を流通して蒸気タービン4の高圧タービン4Aに導入される。高圧タービン4Aに導入された蒸気は、高圧タービン4Aを回転させる。高圧タービン4Aは低圧タービン4Bと回転軸4Cを介して接続されている。低圧タービン4Bには、第1発電機7の回転軸が接続されていて、高圧タービン4Aおよび低圧タービン4Bが回転することで、第1発電機7が駆動し、発電する。なお、低圧タービン4Bに導入された蒸気の一部は、抽気蒸気管23を介して後述する給水加熱器26に供給される。
蒸気タービン4を回転させた蒸気は、復水器24において凝縮し水になる。復水器24で生成された水は、給水供給管22内を流通し、焼却炉3のボイラ3E内に設けられた伝熱管に給水として供給される。給水供給管22には、給水加熱器26が設けられている。給水加熱器26では、蒸気タービン4から抽気された蒸気の一部によって、復水器24から供給される給水が加熱される。なお、給水加熱器26で給水を加熱した後の水または蒸気は、排出管27を介して復水器24に戻される。
分別されたメタン発酵処理される廃棄物は、廃棄物供給路15を介してメタン発酵槽5に供給される。メタン発酵槽5では、メタン発酵処理される廃棄物からメタン含有バイオガスを生成する。生成されたメタン含有バイオガスは、バイオガス供給管28を介してガスエンジン6に供給される。また、メタン含有バイオガスを生成した際に生じる汚泥は、メタン発酵槽5から排出され、汚泥排出管29内を流通し、汚泥回収部(図示省略)にて回収される。
ガスエンジン6は、バイオガス供給管28から供給されたメタン含有バイオガスを空気供給装置(図示略)から供給される空気とともに燃焼させて駆動する。ガスエンジン6では駆動するピストン(図示略)をクランクシャフト(図示略)によって回転運動に変換する。ガスエンジン6の回転軸には、第2発電機8の回転軸が接続されていて、ガスエンジン6が駆動することで第2発電機8が駆動し、発電する。
本実施形態の廃棄物発電プラント1は、ガスエンジン6から排出される燃焼排ガスを廃棄物発電プラント1の外部へ導くガスエンジン用燃焼排ガス管30と、ガスエンジン6から排出される燃焼排ガスを蒸気再熱器(加熱器)40へ導く排ガス導入管(導入流路)31と、を備える。ガスエンジン6から排出された燃焼排ガスの一部は、ガスエンジン用燃焼排ガス管30を流通し、煙突20から大気中へ排気される。ガスエンジン6から排出された燃焼排ガスの他の一部は、排ガス導入管31を流通し、蒸気再熱器40へ導かれる。蒸気再熱器40を通過した燃焼排ガスは、煙突20から大気中へ排気される。
また、ガスエンジン用燃焼排ガス管30には、排ガス排熱回収装置(例えば、有機ランキンサイクル)16が設けられている。排ガス排熱回収装置16では、ガスエンジン用燃焼排ガス管30内を流通する燃焼排ガスと、排ガス排熱回収装置16内を流通する作動流体とが熱交換することで、燃焼排ガスの熱を回収している。
次に、本実施形態の制御装置50が、蒸気タービン4の出力が目標出力となるように制御する動作について、図3の制御ブロック図を参照して説明する。
ここで、制御装置50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体等から構成されている。そして、各種機能を実現するための一連の処理は、一例として、プログラムの形式で記憶媒体等に記憶されており、このプログラムをCPUがRAM等に読み出して、情報の加工・演算処理を実行することにより、各種機能が実現される。
図3に示すように、本実施形態の制御装置50は、下限リミッタ50Aと、補正値算出部50Bと、コントローラ50Cとを、機能ブロックとして備える。
図3において、SSVは蒸気再熱器40から低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の目標値を示し、SPVは蒸気再熱器40から低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の実測値を示す。また、ESVはガスエンジン6の出力の設定値を示し、EPVはガスエンジン6の出力の実測値を示す。
図3に示すように、制御装置50は、低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の目標値SSVから低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の実測値SPVを減算した値を、下限リミッタ50Aに入力する。蒸気流量の実測値SPVは、蒸気再熱器40に設けられた流量計(図示略)により計測される。目標値SSVよりも実測値SPVが低い場合に下限リミッタ50Aに入力される値が正の値となり、目標値SSVよりも実測値SPVが高い場合に下限リミッタ50Aに入力される値が負の値となる。
なお、目標値SSVとして、焼却炉3で発生させる蒸気流量の目標値そのものを設定してもよいし、焼却炉3で発生させる蒸気流量の目標値から所定値を減算した下限値を設定してもよい。
下限リミッタ50Aは、入力される値が正の値である場合にその値を補正値算出部50Bへ出力し、入力される値が負の値である場合に「0」の値を補正値算出部50Bへ出力する。すなわち、下限リミッタ50Aは、目標値SSVよりも実測値SPVが低く、蒸気再熱器40から低圧タービン4Bへ供給する蒸気を加熱する必要がある場合に、正の値を補正値算出部50Bへ出力する。
なお、ガスエンジン6から排出された燃焼排ガスを蒸気再熱器40に常時流している場合には、下限リミッタ50Aを使用せず、蒸気再熱器40から低圧タービン4Bへ供給する蒸気を減らす必要がある場合に、負の値を補正値算出部50Bへ出力してもよい。
補正値算出部50Bは、下限リミッタ50Aから入力された値に基づいて、ガスエンジン6の出力を補正するための出力補正値ECVを算出する。出力補正値ECVは、ガスエンジン6の出力の設定値ESVと加算される。出力補正値ECVと設定値ESVとを加算した値からガスエンジン6の出力の実測値EPVを減算した値が、コントローラ50Cに入力される。
設定値ESVに出力補正値ECVを加算しているのは、目標値SSVよりも実測値SPVが低い場合に、ガスエンジン6の出力を増加させて蒸気を加熱するためである。また、ガスエンジン6の出力の実測値EPVを減算しているのは、ガスエンジンの出力が設定値ESVを出力補正値ECVで補正した値となるようにフィードバックをかけるためである。ガスエンジン6の出力の実測値EPVは、例えば、第2発電機8の発電出力をガスエンジン6の出力に換算することにより求められる。
コントローラ50Cは、入力された値に応じてガスエンジン6の出力を制御するための制御指令値を生成し、制御対象であるガスエンジン6へ出力する。ここで、制御指令値とは、例えば、ガスエンジン6で燃焼させるメタン含有バイオガスの流量およびその燃焼に用いる空気の流量を調整するための指令値である。ガスエンジン6は、コントローラ50Cから入力された制御指令値に基づいてガスエンジン6のバイオガス供給量や燃焼空気流量などを調整してガスエンジン6の出力を制御する。
以上のように、本実施形態の制御装置50は、蒸気流量の目標値SSVよりも実測値SPVが低くなる場合に、低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の不足分を補うように、ガスエンジン6の出力を増加させる。ガスエンジン6の出力が増加すると、ガスエンジン6から排ガス導入管31を介して蒸気再熱器40へ導かれる燃焼排ガスの流量が増加する。そして、燃焼排ガスの流量が増加するのに伴って、蒸気再熱器40により加熱される蒸気の温度が増加し、蒸気タービン4の出力および第1発電機7の発電量が増加する。このように、本実施形態の制御装置50は、蒸気タービン4の出力が目標出力となるように、排ガス導入管31から蒸気再熱器40へ導かれる排ガスの流量(蒸気に与えられる熱量)を制御する。
以上説明した本実施形態の廃棄物発電プラント1が奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の廃棄物発電プラント1によれば、制御装置50が、蒸気タービン4の出力が目標出力となるようにガスエンジン6の出力を制御し、排ガス導入管31から蒸気再熱器40へ導かれる排ガスの流量を調整する。そのため、ごみの性状の変化等により焼却炉3で発生する熱量が変動し、それに伴って焼却炉3で生成される蒸気の流量が変動する場合であっても、ガスエンジン6から排出される排ガスの流量を調整することによって蒸気タービン4の出力が目標出力となるように調整される。よって、ごみの性状の変化等により焼却炉3で発生する熱量が変動する場合であっても、蒸気タービン4の出力を一定に維持することが可能となる。
本実施形態の廃棄物発電プラント1において、蒸気タービン4は、焼却炉3が生成した蒸気が供給される高圧タービン4Aと、高圧タービン4Aから排出された蒸気が供給される低圧タービン4Bと、を有する。高圧タービン4Aで仕事をして温度が低下した蒸気が、ガスエンジン6の燃焼排ガスを熱源として蒸気再熱器40で再熱された後に、低圧タービン4Bへ供給される。そして、蒸気タービン4の出力が目標出力となるように、排ガス導入管31から蒸気再熱器40へ導かれる排ガスの熱量が制御される。
本実施形態の廃棄物発電プラント1は、蒸気タービン4から伝達される駆動力により発電する第1発電機7を備える。このようにすることで、廃棄物の燃焼により発生した熱により蒸気を生成し、蒸気のエネルギーを第1発電機7で電力として回収することができる。また、蒸気タービン4の出力が目標出力となるようにガスエンジン6の出力を制御することで、ごみの性状の変化等により焼却炉3で発生する熱量が変動する場合であっても、第1発電機7の発電出力を一定に維持することが可能となる。
本実施形態の廃棄物発電プラント1は、ガスエンジン6から伝達される駆動力により発電する第2発電機8を備える。このようにすることで、ガスエンジン6での燃料の燃焼により発生した駆動力を第2発電機8で電力として回収することができる。
本実施形態の廃棄物発電プラント1において、ガスエンジン6は、廃棄物から生成されたメタン含有バイオガスによって駆動する。焼却炉3で燃焼させる廃棄物から生成されたメタン含有バイオガスを内燃機関であるガスエンジン6の燃料として用いることができるため、ガスエンジン6の燃料として廃棄物以外の別途の燃料を用いる必要がない。よって、廃棄物発電プラント1の製造コストおよび運用コストを低減することができる。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係る廃棄物発電プラント(廃棄物処理プラント)1Aについて、図面を参照して説明する。
本実施形態は、第1実施形態の変形例であり、以下で特に説明する部分を除き、第1実施形態と同様であるものとする。
本実施形態の廃棄物発電プラント1Aは、ガスエンジン6から排出される燃焼排ガスを流通させるガスエンジン用燃焼排ガス管30と、ガスエンジン6から排出される燃焼排ガスを蒸気再熱器40へ導く排ガス導入管31とに、流通する燃焼排ガスの流量を調整する弁を設けた点が、第1実施形態の廃棄物発電プラント1と異なる。
図4に示すように、ガスエンジン用燃焼排ガス管30には、廃棄物発電プラント1の外部へ排出する燃焼排ガスの流量を調整する排出調整弁30aが設けられている。また、排ガス導入管31には、焼却炉3へ導入する燃焼排ガスの流量を調整する導入調整弁31aが設けられている。排出調整弁30aおよび導入調整弁31aは、制御装置51からの制御指令に応じて弁開度を調整する機能を備える。
本実施形態において、制御装置51は、排出調整弁30aの開度とガスエンジン6の出力とを対応付けて予めテーブルとして記憶しておき、ガスエンジン6の出力に応じた開度となるようにテーブルを参照して排出調整弁30aの開度を決定してもよい。また、制御装置51は、排出調整弁30aの開度を、とガスエンジン6の出力によらずに常に一定の開度となるようにしてもよい。また、制御装置50は、導入調整弁31aの開度と反比例するように排出調整弁30aの開度を調整してもよい。
また、他の態様として、排出調整弁30aをガスエンジン用燃焼排ガス管30に設けない態様としてもよい。
次に、本実施形態の制御装置51が、蒸気タービン4の出力が目標出力となるように制御する動作について、図5の制御ブロック図を参照して説明する。
図5に示すように、本実施形態の制御装置51は、下限リミッタ51Aと、補正値算出部51Bと、コントローラ51Cとを、機能ブロックとして備える。
図5において、SSVは蒸気再熱器40から低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の目標値を示し、SPVは蒸気再熱器40から低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の実測値を示す。また、VSVは導入調整弁31aの開度の設定値を示し、VPVは導入調整弁31aの開度の実測値を示す。
図5に示すように、制御装置51は、低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の目標値SSVから低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の実測値SPVを減算した値を、下限リミッタ51Aに入力する。蒸気流量の実測値SPVは、蒸気再熱器40に設けられた流量計(図示略)により計測される。目標値SSVよりも実測値SPVが低い場合に下限リミッタ51Aに入力される値が正の値となり、目標値SSVよりも実測値SPVが高い場合に下限リミッタ51Aに入力される値が負の値となる。
なお、目標値SSVとして、焼却炉3で発生させる蒸気流量の目標値そのものを設定してもよいし、焼却炉3で発生させる蒸気流量の目標値から所定値を減算した下限値を設定してもよい。
下限リミッタ51Aは、入力される値が正の値である場合にその値を補正値算出部51Bへ出力し、入力される値が負の値である場合に「0」の値を補正値算出部51Bへ出力する。すなわち、下限リミッタ51Aは、目標値SSVよりも実測値SPVが低く、蒸気再熱器40から低圧タービン4Bへ供給する蒸気を加熱する必要がある場合に、正の値を補正値算出部51Bへ出力する。
なお、ガスエンジン6から排出された燃焼排ガスを蒸気再熱器40に常時流している場合には、下限リミッタ51Aを使用せず、蒸気再熱器40から低圧タービン4Bへ供給する蒸気を減らす必要がある場合に、負の値を補正値算出部51Bへ出力してもよい。
補正値算出部51Bは、下限リミッタ51Aから入力された値に基づいて、導入調整弁31aの開度を補正するための開度補正値VCVを算出する。開度補正値VCVは、導入調整弁31aの開度の設定値VSVと加算される。開度補正値VCVと設定値VSVとを加算した値から、導入調整弁31aの開度の実測値VPVを減算した値が、コントローラ51Cに入力される。
設定値VSVに開度補正値VCVを加算しているのは、目標値SSVよりも実測値SPVが低い場合に、導入調整弁31aの開度を増加させて蒸気を加熱するためである。また、導入調整弁31aの開度の実測値VPVを減算しているのは、導入調整弁31aの開度が設定値VSVを開度補正値VCVで補正した値となるようにフィードバックをかけるためである。導入調整弁31aの開度の実測値VPVは、例えば、導入調整弁31aを流通する燃焼排ガスの流量を流量計(図示略)により計測し、その値を開度に換算することにより求められる。
コントローラ51Cは、入力された値に応じて導入調整弁31aの開度を制御するための制御指令値を生成し、制御対象である導入調整弁31aへ出力する。導入調整弁31aは、コントローラ51Cから入力された制御指令値に基づいて導入調整弁31aの開度を調整する。
以上のように、本実施形態の制御装置51は、蒸気流量の目標値SSVよりも実測値SPVが低くなる場合に、低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の不足分を補うように、導入調整弁31aの開度を増加させる。導入調整弁31aの開度が増加すると、導入調整弁31aから排ガス導入管31を介して蒸気再熱器40へ導かれる燃焼排ガスの流量が増加する。そして、燃焼排ガスの流量が増加するのに伴って、蒸気再熱器40により加熱される蒸気の温度が増加し、蒸気タービン4の出力および第1発電機7の発電量が増加する。このように、本実施形態の制御装置51は、蒸気タービン4の出力が目標出力となるように、排ガス導入管31から蒸気再熱器40へ導かれる排ガスの流量(蒸気に与えられる熱量)を制御する。
以上説明したように、本実施形態の廃棄物発電プラント1Aは、排ガス導入管31に配置されるとともに蒸気再熱器40へ導かれる燃焼排ガスの流量を調整する導入調整弁31aを備える。また、制御装置51は、排ガス導入管31から蒸気再熱器40へ導かれる燃焼排ガスの流量が調整されるよう導入調整弁31aの開度を制御する。
蒸気タービン4の出力が目標出力となるように制御装置51が排ガス導入管31から蒸気再熱器40へ導かれる排ガスの流量を調整することで、ごみの性状の変化等により焼却炉3で発生する熱量が変動する場合であっても、蒸気タービン4の出力を一定に維持することが可能となる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態に係る廃棄物発電プラント(廃棄物処理プラント)について、図面を参照して説明する。
本実施形態は、第1実施形態および第2実施形態の変形例であり、以下で特に説明する部分を除き、第1実施形態および第2実施形態と同様であるものとする。
第1実施形態の廃棄物発電プラント1は、蒸気流量の目標値SSVよりも実測値SPVが低くなる場合に、低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の不足分を補うように、ガスエンジン6の出力を増加させものであった。また、第2実施形態の廃棄物発電プラント1Aは、蒸気流量の目標値SSVよりも実測値SPVが低くなる場合に、低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の不足分を補うように、導入調整弁31aの開度を増加させるものであった。
それに対して本実施形態の廃棄物発電プラントは、蒸気流量の目標値SSVよりも実測値SPVが低くなる場合に、低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の不足分を補うように、ガスエンジン6の出力および導入調整弁31aの開度の双方を増加させるものである。
本実施形態の廃棄物発電プラントの構成は、制御装置52を除き、第2実施形態の廃棄物発電プラント1Aの構成と同様である。第3実施形態の制御装置52は、第2実施形態の制御装置51とは、蒸気タービン4の出力が目標出力となるように制御する動作の内容が異なる。
図4に示すように、ガスエンジン用燃焼排ガス管30には、廃棄物発電プラント1の外部へ排出する燃焼排ガスの流量を調整する排出調整弁30aが設けられている。また、排ガス導入管31には、焼却炉3へ導入する燃焼排ガスの流量を調整する導入調整弁31aが設けられている。排出調整弁30aおよび導入調整弁31aは、制御装置52からの制御指令に応じて弁開度を調整する機能を備える。
次に、本実施形態の制御装置52が、蒸気タービン4の出力が目標出力となるように制御する動作について、図6の制御ブロック図を参照して説明する。
図6に示すように、本実施形態の制御装置52は、下限リミッタ52Aと、補正値算出部50Bと、コントローラ50Cと、補正値算出部51Bと、コントローラ51Cとを、機能ブロックとして備える。ここで、下限リミッタ52Aは、第1実施形態の下限リミッタ50Aおよび第2実施形態の下限リミッタ51Aと同様である。また、補正値算出部50Bおよびコントローラ50Cは、第1実施形態の補正値算出部50Bおよびコントローラ50Cと同様である。また、補正値算出部51Bおよびコントローラ51Cは、第2実施形態の補正値算出部51Bおよびコントローラ51Cと同様である。
第1実施形態で説明したように、コントローラ50Cは、入力された値に応じてガスエンジン6の出力を制御するための制御指令値を生成し、制御対象であるガスエンジン6へ出力する。ここで、制御指令値とは、例えば、ガスエンジン6で燃焼させるメタン含有バイオガスの流量およびその燃焼に用いる空気の流量を調整するための指令値である。ガスエンジン6は、コントローラ50Cから入力された制御指令値に基づいてガスエンジン6の各種のバルブ(図示略)を調整してガスエンジン6の出力を制御する。
また、第2実施形態で説明したように、コントローラ51Cは、入力された値に応じて導入調整弁31aの開度を制御するための制御指令値を生成し、制御対象である導入調整弁31aへ出力する。導入調整弁31aは、コントローラ51Cから入力された制御指令値に基づいて導入調整弁31aの開度を調整する。
以上のように、本実施形態の制御装置52は、蒸気流量の目標値SSVよりも実測値SPVが低くなる場合に、低圧タービン4Bへ供給される蒸気流量の不足分を補うように、ガスエンジン6の出力および導入調整弁31aの開度の双方を増加させる。具体的には、コントローラ50Cが、補正値算出部50Bが算出した出力補正値ECVに基づいてガスエンジン6の出力を増加させる。また、コントローラ51Cが、補正値算出部51Bが算出した開度補正値VCVに基づいて導入調整弁31aの開度を増加させる。
〔他の実施形態〕
以上の説明において、ガスエンジン6はメタン発酵槽5で生成したメタン含有バイオガスを燃料として用いるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、メタン、ブタン、プロパン等を主成分とした他の炭化水素系ガスを燃料として用いてもよい。
また、以上の説明において、蒸気タービン4は、高圧タービン4Aと低圧タービン4Bとを回転軸4Cを介して接続するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、高圧タービン4Aと低圧タービン4Bと同じ回転軸に接続せずに、独立した別個の回転軸にそれぞれを接続してもよい。この場合、別個の回転軸の駆動力を同一の第1発電機7に伝達するようにしてもよい。また、別個の回転軸の駆動力を独立した別個の発電機に伝達するようにしてもよい。
1,1A 廃棄物発電プラント(廃棄物処理プラント)
3 焼却炉
3A 投入ホッパ
3B ストーカ
3C 一次空気供給部
3D 焼却炉本体
3E ボイラ
3F 二次空気供給部
3G 起動用バーナ
3H 温度センサ
3I フィーダ
4 蒸気タービン
4A 高圧タービン
4B 低圧タービン
4C 回転軸
5 メタン発酵槽
6 ガスエンジン(内燃機関)
7 第1発電機(タービン発電機)
8 第2発電機(内燃機関発電機)
12 廃棄物供給路
13 燃焼空気導入管
14 ごみピット
15 廃棄物供給路
16 排ガス排熱回収装置
21 蒸気供給管
22 給水供給管
24 復水器
26 給水加熱器
28 バイオガス供給管
29 汚泥排出管
30 ガスエンジン用燃焼排ガス管
30a 排出調整弁
31 排ガス導入管(導入流路)
31a 導入調整弁
40 蒸気再熱器(加熱器)
50,51,52 制御装置(制御部)
D 廃棄物

Claims (8)

  1. 廃棄物処理プラントであって、
    廃棄物を燃焼させて蒸気を生成する焼却炉と、
    前記焼却炉が生成した前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンで動力として用いられる前記蒸気を加熱する加熱器と、
    燃料を燃焼させて駆動力を発生する内燃機関と、
    前記内燃機関から排出される排ガスを前記加熱器へ導く導入流路と、
    前記蒸気タービンの出力が目標出力となるように、前記導入流路から前記加熱器へ導かれる前記排ガスの熱量を制御する制御部と、を備える廃棄物処理プラント。
  2. 前記制御部は、前記導入流路から前記加熱器へ導かれる前記排ガスの熱量が調整されるよう前記内燃機関の出力を制御する請求項1に記載の廃棄物処理プラント。
  3. 前記導入流路に配置されるとともに前記加熱器へ導かれる前記排ガスの流量を調整する導入調整弁を備え、
    前記制御部は、前記導入流路から前記加熱器へ導かれる前記排ガスの流量が調整されるよう前記導入調整弁の開度を制御する請求項1に記載の廃棄物処理プラント。
  4. 前記蒸気タービンは、前記焼却炉が生成した前記蒸気が供給される高圧タービンと、前記高圧タービンから排出された前記蒸気が供給される低圧タービンと、を有し、
    前記加熱器は、前記高圧タービンから排出された前記蒸気を加熱する蒸気再熱器である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の廃棄物処理プラント。
  5. 前記蒸気タービンから伝達される駆動力により発電するタービン発電機を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の廃棄物処理プラント。
  6. 前記内燃機関から伝達される前記駆動力により発電する内燃機関発電機を備える請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の廃棄物処理プラント。
  7. 前記内燃機関は、前記廃棄物から生成されたメタン含有バイオガスによって駆動するガスエンジンである請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の廃棄物処理プラント。
  8. 廃棄物を燃焼させて蒸気を生成する焼却炉と、前記焼却炉が生成した前記蒸気によって駆動される蒸気タービンと、前記蒸気タービンへ供給される前記蒸気を加熱する加熱器と、燃料を燃焼させて駆動力を発生する内燃機関と、前記内燃機関から排出される排ガスを前記加熱器へ導く導入流路と、を備える廃棄物処理プラントの運転方法であって、
    前記蒸気タービンの出力を検出する検出工程と、
    前記検出工程が検出した前記蒸気タービンの出力が目標出力となるように、前記導入流路から前記加熱器へ導かれる前記排ガスの熱量を制御する制御工程と、を備える廃棄物処理プラントの運転方法。
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