JP2018172949A - 粒状繊維吹付け装置及び粒状繊維吹付け方法 - Google Patents

粒状繊維吹付け装置及び粒状繊維吹付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、粒状繊維吹付け時に発生する粉塵量が少ない粒状繊維吹付け装置を提供することを目的とする。また、本発明は、粒状繊維吹付け時に発生する粉塵量を抑制できる粒状繊維吹付け方法を提供することを目的とする。【手段】粒状繊維吹付けノズル、粒状繊維輸送装置、凝集材輸送装置および空気圧送装置を具備し、上記粒状繊維吹付けノズルが粒状繊維圧送管と該粒状繊維圧送管の吐出口の周囲に複数の凝集材噴霧ノズルが備わり、粒状繊維圧送管と凝集材噴霧ノズルとの配置が特定であり、上記凝集材噴霧ノズルが、凝集材輸送装置と空気圧送装置に連通し、該空気圧送装置より凝集材噴霧ノズルに圧送される圧縮空気の圧力が特定であり、粒状繊維輸送装置と粒状繊維圧送管が連通する。【選択図】図1

Description

本発明は、粒状繊維吹付け装置に関する。詳しくは、粒状繊維吹付け時に発生する粉塵を抑制できる粒状繊維吹付け装置に関する。また、本発明は、粒状繊維吹付け方法に関する。詳しくは、粒状繊維吹付け時に発生する粉塵量が少ない粒状繊維吹付け方法に関する。
耐火性、防火性、吸音性および/または断熱性などを付与する目的で、構造物表面にロックウールからなる繊維層を設けることが広く行われている。繊維層の形成には、粒状繊維(直径数mm〜数cmの繊維塊)および水を主成分とする凝集材を用いた吹付工法が用いられることも多い。ロックウール吹付工法としては、乾式工法、湿式工法、半乾式工法が知られている。乾式工法は、予め、ロックウール粒状繊維とセメントとを乾式混合した乾燥混合物(乾式混合物、以下「ロックウール・セメント混綿」ということがある。)をノズルから吐出し、これと同時にノズルの周縁に配置した複数個の噴水口より圧力水を噴射し、両者を混合吹付ける工法である。この乾式工法は、嵩比重が0.2〜0.3と軽量の被覆層を形成できるが、施工時にセメントやロックウールによる発塵が著しく、環境上の問題が指摘されている。湿式工法は、乾式工法の欠陥を改善する為になされたものである。この湿式工法は、主材のロックウール粒状繊維とセメントに界面活性剤と増粘剤を配合してなる吹付施工用被覆材を用い、これに水を加えたペーストを圧縮空気によりノズルから吹付ける方法である。この湿式工法は、浮遊粉塵の問題点は改善されたものの、形成される被覆層の嵩比重が0.4〜0.6と重く、乾式工法に比べてコストが高いという問題が指摘されている。
半乾式工法は、予め、ロックウール粒状繊維とセメントとを混合しない工法である。半乾式工法において、ロックウール粒状繊維は、解繊機(解綿機)で解繊(解綿)・破砕され(細かく粒状(直径数mm〜数cm程度の繊維塊)にされ)、ロータリーバルブ等により定量的に送り出され、エアブロアによりホース内を圧送され、吹付ノズルに供給される。セメントはスラリー槽で水と混合されてセメントスラリーとされた後、スラリーポンプにより搬送パイプを通って吹付ノズルに供給される。そのセメントスラリーは、吹付ノズルの周縁から噴射されるか、或いは吹付ノズルの中心軸付近から噴射され、ロックウールと合流・混合し、ロックウールとセメント水和物からなる繊維層が形成される。半乾式工法によれば、浮遊粉塵が減少し、乾式工法に近い嵩比重の被覆層が形成できる。このようなことから、半乾式工法がロックウール吹付工法の主流となっている。半乾式工法は乾式工法に比べて吹付け施工時に発生する粉塵量を少なくできるものの、吹付け装置をコンパクトなものにし難いという問題がある。吹付け装置をコンパクトなものにし易いのは、ロックウール・セメント混綿を用いる乾式工法である。また、ポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォーム等の発泡樹脂系断熱材に、半乾式工法で厚み30mmでロックウールとセメント水和物からなる繊維層で被覆しても不燃性が不充分であり、半乾式工法で圧送するロックウールのみからなる粒状繊維をロックウール・セメント混綿に替えることで、厚み30mmに形成した繊維層で充分な不燃性が得られることが本発明者等の検討により分かった(例えば特許文献1参照。)。そこで、ロックウール・セメント混綿を吹付けノズルまで輸送するロックウール吹付工法、即ち、混綿を用いる乾式工法又は半乾式工法のロックウール吹付工法であっても吹付け施工時に発生する粉塵を抑制できる技術が望まれていた。
繊維質等と水硬性無機質接着剤等を配合した材料を通す導管の先端外周に空気と水を一度に噴射する噴射孔を複数備える吹付けノズルを用いる方法が提案されている(例えば特許文献2又は3参照。)。また、吹付けノズル前側に複数の給水ノズルを、該給水ノズルから出る加圧された水の噴流の軸が吹付けノズルから出る混綿の噴流の軸線上で交叉するように環状に配置する技術が提案されている(例えば特許文献4参照。)。
特開2014−141868号公報 実公昭55−011961号公報 実用新案登録第2582028号公報 実公昭49−000053号公報
本発明は、粒状繊維とセメントとを乾式混合した乾燥混合物(乾式混合物、以下「混綿」ということがある。)を吹付けノズルまで輸送し該吹付けノズルの吐出口より噴射した乾式混合物に、上記吐出口の外縁に配置した凝集材噴射ノズルより排出(噴射)される水を主要成分とする凝集材を合流混合させる吹付工法に用いたときに発生する粉塵が少ない粒状繊維吹付け装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、粒状繊維吹付け時に発生する粉塵量を抑制できる粒状繊維吹付け方法、即ち、粒状繊維とセメントとの乾式混合物を吹付けノズルまで輸送し該吹付けノズルの吐出口より噴射した乾式混合物(混綿)に、上記吐出口の外縁に配置した凝集材噴霧ノズルより排出(噴射)される水を主要成分とする凝集材を合流混合させる粒状繊維吹付け方法において、発生する粉塵が少ない粒状繊維吹付け方法を提供することを目的とする。
本発明者は、前記課題解決のため鋭意検討した結果、粒状繊維の吹付けノズルを特定のノズルを特定の条件で用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。即ち、本発明は、以下の(1)〜(4)で表す粒状繊維吹付け装置、並びに(5)又は(6)で表す粒状繊維吹付け方法である。
(1)粒状繊維吹付けノズル、粒状繊維輸送装置、凝集材輸送装置および空気圧送装置が備わり、
上記粒状繊維吹付けノズルが粒状繊維圧送管と該粒状繊維圧送管の吐出口の周囲に複数の凝集材噴射ノズルが備わり、当該粒状繊維圧送管の中心軸に対して凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸がなす角度θが1〜30°の範囲内であり、
上記凝集材噴射ノズルが、凝集材輸送装置と空気圧送装置に連通し、該空気圧送装置より凝集材噴射ノズルに圧送される圧縮空気の圧力が0.1〜2MPaであり、
粒状繊維輸送装置と粒状繊維圧送管が連通する粒状繊維吹付け装置。
(2)上記角度θが4〜15°の範囲内である上記(1)の状繊維吹付け装置。
(3)上記圧縮空気の圧力が0.2〜1MPaである上記(1)又は(2)の粒状繊維吹付け装置により、粒状繊維圧送管の吐出口より吐出さた粒状繊維と、凝集材噴射ノズルより0.1〜2MPaの圧縮空気とともに排出した凝集材とを合流混合させて構造物に吹付けることを特徴とする粒状繊維吹付け方法。
(4)上記粒状繊維輸送装置により輸送され粒状繊維吹付けノズルより吐出される粒状繊維がセメントとの乾式混合物である上記(1)〜(3)の何れかの粒状繊維吹付け装置。
(5)上記(1)〜(3)何れかの粒状繊維吹付け装置により、粒状繊維圧送管の吐出口より噴射させた粒状繊維と、凝集材噴射ノズルより0.1〜2MPaの圧縮空気とともに噴射した凝集材とを合流混合させて構造物に吹付けることを特徴とする粒状繊維吹付け方法。
(6)上記粒状繊維がセメントとの乾式混合物である上記(5)の粒状繊維吹付け方法。
本発明によれば、粒状繊維吹付け時に発生する粉塵量が少ない粒状繊維吹付け装置が得られる。本発明によれば、吹付けノズルまで輸送し該吹付けノズルの吐出口より噴射した乾式混合物に、上記吐出口の外縁に配置した凝集材噴射ノズルより排出(噴射)される水を主要成分とする凝集材を合流混合させる吹付工法に用いたときに発生する粉塵が少ない粒状繊維吹付け装置が得られる。
また、本発明によれば、粒状繊維吹付け時に発生する粉塵量を抑制できる粒状繊維吹付け方法が得られる。本発明によれば、粒状繊維とセメントとの乾式混合物を吹付けノズルまで輸送し該吹付けノズルの吐出口より噴射した乾式混合物(混綿)に、上記吐出口の外縁に配置した凝集材噴霧ノズルより排出(噴射)される水を主要成分とする凝集材を合流混合させる粒状繊維吹付け方法において、発生する粉塵が少ない粒状繊維吹付け方法が得られる。
本発明によれば、粒状繊維吹付け時に発生する粉塵量を抑制できるので、粒状繊維吹付け作業が行い易く、保護具の簡素化、清掃作業の軽減又は省略等が図られ、施工効率の向上も望める。
本発明の粒状繊維吹付け装置の一例の模式図である。 粒状繊維吹付けノズルの一例の模式的な縦断面図である。
本発明の粒状繊維吹付け装置は、粒状繊維吹付けノズル、粒状繊維輸送装置、凝集材輸送装置および空気圧送装置を具備し、
上記粒状繊維吹付けノズルが粒状繊維圧送管と該粒状繊維圧送管の吐出口の周囲に複数の凝集材噴霧ノズルが備わり、当該粒状繊維圧送管の中心軸に対して凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸がなす角度θが1〜30°の範囲内であり、
上記凝集材噴霧ノズルが、凝集材輸送装置と空気圧送装置に連通し、該空気圧送装置より凝集材噴霧ノズルに圧送される圧縮空気の圧力が0.1〜2MPaであり、
粒状繊維輸送装置と粒状繊維圧送管が連通することを特徴とする。
本発明において、粒状繊維とは、直径数mm〜数cm程度の繊維塊、好ましくは直径5mm〜5cmの繊維塊であり、その材質としては無機繊維、有機繊維及び無機繊維と有機繊維の混合物でもよく、好ましくは耐火性又は不燃性を得易いので無機繊維であり、より好ましくは鉱物繊維である。最も好ましくはロックウールである。本発明において、ロックウールは、溶融炉で溶融された岩石や高炉スラグ等を主体とする材料が、急冷されながら、繊維化された素材(鉱物繊維)である。例えば、高炉スラグを主体とする材料より製造されたスラグウールなども含まれる。前記ロックウールは、繊維化された鉱物繊維を集めただけの原綿を解綿機等で細かくした粒状ロックウールを好適に用いることができる。原綿を用いる場合は、輸送前に解綿機等で細かくして用いる。粒状ロックウールは、ロックウールの原綿を解砕、解綿、切断、分級(例えば、篩い分け)、造粒などの工程の一種又は二種以上の組み合わせにより得られる。斯かるロックウールが用いられた場合、熱がロックウールを被覆する下地に伝わり難い。本発明の粒状繊維としては、セメントとの乾式混合物が、形成する繊維層が耐火性又は不燃性を得易いことから好ましい。
本発明における凝集材としては、水、水溶液、無機質スラリー及び樹脂エマルション並びに無機質含有樹脂エマルション(樹脂含有無機質スラリー)が好適な例として挙げられ、より好ましい例としては水、水溶液、セメントスラリー及び合成樹脂エマルション(ポリマー)並びにセメント含有樹脂エマルション(樹脂含有セメントスラリー)が挙げられる。本発明に用いるセメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメント、エコセメント、アルミナセメント、フライアッシュセメントや高炉セメント等の混合セメント、超速硬セメント等の急硬性セメント等の水硬性セメントが挙げられる。また、本発明の凝集材に用いる樹脂エマルションとしては、スチレン・ブタジエン共重合体、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体又はメチルメタクリレート・ブタジエン共重合体等の合成ゴム、天然ゴム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリクロロピレン、ポリアクリル酸エステル、スチレン・アクリル共重合体、オールアクリル共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル・アクリル共重合体、酢酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体、変性酢酸ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、酢酸ビニルビニルバーサテート共重合体、アクリル・酢酸ビニル・ベオバ(t‐デカン酸ビニルの商品名)共重合体等の酢酸ビニル系樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂及びエポキシ樹脂等の合成樹脂、アスファルト及びゴムアスファルト等の瀝青質等のエマルションが挙げられる。
本発明において粒状繊維吹付けノズルは、粒状繊維圧送管と該粒状繊維圧送管の吐出口の周囲(外縁)に複数の凝集材噴射ノズルが備わっている。粒状繊維圧送管は、粒状繊維輸送装置と連通している。この粒状繊維輸送装置は、粒状繊維用定量供給装置と、送風機(ブロア)と、材料圧送ホース(マテリアルホース)とを具備し、粒状繊維用定量供給装置としては解綿機を用いることもできる。この場合、解綿機は、パッキングにより圧縮されている粒状繊維を解しながら粒状繊維の圧送経路内に定量供給する。送風機(ブロア)と、粒状繊維用定量供給装置と、材料圧送ホース(マテリアルホース)と、粒状繊維吹付けノズルの粒状繊維圧送管は連通している。圧送経路内に定量供給された粒状繊維は、送風機(ブロア)より送られる空気により、材料圧送ホース内を通り、粒状繊維吹付けノズルの粒状繊維圧送管に送られ、該粒状繊維圧送管の先端部の吐出口より噴射される。
上記凝集材噴射ノズルは、粒状繊維圧送管の吐出口の周囲(外縁)に配置する。凝集材噴射ノズルの噴出孔の中心と、粒状繊維圧送管との距離は、粒状繊維圧送管の直径以内の距離とすることが好ましい。上記凝集材噴射ノズルの数は、2〜20個が好ましく、より好ましくは3〜8個である。凝集材噴射ノズルには、凝集材を噴射する噴射孔があり、この噴射孔と凝集材輸送装置と空気圧送装置に連通しており、凝集材輸送装置より圧送された凝集材が、空気圧送装置より圧送された圧縮空気とともに、凝集材噴射ノズルの噴射孔より噴射される。当該粒状繊維圧送管の中心軸に対して凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸がなす角度θが1〜30°の範囲内である必要がある。状繊維圧送管の先端部の吐出口より噴射される粒状繊維の流れの中心軸は粒状繊維圧送管の中心軸と一致する。また、凝集材噴射ノズルの噴射孔が直線の孔の場合は、噴射孔の中心軸と、凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸は一致する。上記角度θが1〜30°の範囲内であると、噴射された粒状繊維により発生する粉塵を、凝集材の噴流により、凝集材とともに粒状繊維に合流混合させることができ粉塵が低減しているものと思われる。上記角度θが1°未満の場合は粒状繊維と合流混合が不充分となり粉塵が低減されないものと思われる。また、上記角度θが30°を超える場合も粉塵が充分に低減しない。より好ましい上記角度θは、4〜15°で、更に好ましくは6〜10°とする。
また、空気圧送装置より凝集材噴射ノズルに圧送される圧縮空気の圧力が0.1〜2MPaの範囲内であると粉塵の発生を抑制できるが、範囲を外れると粉塵が充分に低減しない。空気圧送装置より凝集材噴射ノズルに圧送される圧縮空気の圧力は、0.1〜1.5MPaが好ましく、0.2〜1.0MPaとすることがより好ましい。空気圧送装置としては、コンプレッサーが安定した圧力で連続して圧縮空気を圧送できることから好ましい。
本発明の粒状繊維吹付け方法は、上記の粒状繊維吹付け装置により、粒状繊維圧送管の吐出口より噴射さた粒状繊維と、凝集材噴霧ノズルより0.1〜2MPaの圧縮空気とともに噴射した凝集材とを合流混合させて構造物に吹付けることを特徴とする。
図1に本発明の粒状繊維吹付け装置の一例の模式図を示した。混綿11を解綿機10に投入し、解すとともに粒状繊維の圧送経路内に定量供給する。圧送経路内に入った粒状繊維は、ブロア12より経路内に送られる空気によりマテリアルホース9内を通り、粒状繊維吹付けノズル1の粒状繊維圧送管2内に送られ、吐出口3より射出(吐出)される。凝集材13が入った凝集材貯留槽8と吸引ホースで連通するポンプ7により凝集材用耐圧ホース内を通り、粒状繊維吹付けノズル1に凝集材13が圧送される。また、コンプレッサー6(空気圧送装置)により凝集材噴射ノズル14に圧縮空気が圧送される。圧縮空気と凝集材が粒状繊維吹付けノズル1の内部で合流し、凝集材噴射ノズル14の直線状の噴出孔15より噴射される。噴射された凝集材の噴流4と、吐出口3より射出された粒状繊維の噴流5が、吐出口3の先で合流混合し、構造物の表面に吹付けられ、繊維層を形成する。
[実施例1]
粒状繊維圧送管の中心軸17に対して凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸16、即ち、粒状繊維圧送管の中心軸と、凝集材噴射ノズル14の直線状の噴出孔15がなす角度θが10°の粒状繊維吹付けノズル(No.4の吹付けノズル、凝集材噴射ノズル14の数:8個)を用い、粒状繊維として粒状ロックウール(ロックウール粒状綿)60質量%と普通ポルトランドセメント40質量%とからなるロックウール・セメント混綿100質量部に対し、凝集材として水セメント比200%のセメントスラリー180質量部を合流混合させ垂直な壁に略直角に一定速度(1m/秒)で左右に振幅1mで粒状繊維吹付けノズル1を動かしながら吹付け、吹付け面から1.5mに配置した粉塵測定器を吹付け開始時刻の10秒後から1分間稼働させ、粉塵発生量(相対濃度)を測定した。このときの圧縮空気の空気圧は0.2MPa、凝集材の圧送圧も0.2MPaであった。
使用した材料、粒状繊維吹付けノズル、及び圧縮空気の圧力、並びに吹付け開始から20秒後及び60秒後における粉塵発生量の評価(粉塵抑制効果の評価)を表1に示した。
[実施例2]
圧縮空気の空気圧を1.0MPaとした以外は実施例1と同様に吹付けを行い、粉塵発生量を測定した。その結果を表1に示した。
[実施例3]
粒状繊維圧送管の中心軸に対して凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸とがなす角度θ、即ち、粒状繊維圧送管の中心軸と、凝集材噴射ノズル14の直線状の噴出孔15がなす角度θが6°の粒状繊維吹付けノズル(No.3の吹付けノズル、凝集材噴射ノズル14の数:8個)を用いた以外は実施例1と同様に吹付けを行い、粉塵発生量を測定した。その結果を表1に示した。
[実施例4]
粒状繊維圧送管の中心軸に対して凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸とがなす角度θ、即ち、粒状繊維圧送管の中心軸と、凝集材噴射ノズル14の直線状の噴出孔15がなす角度θが4°の粒状繊維吹付けノズル(No.2の吹付けノズル、凝集材噴射ノズル14の数:8個)を用いた以外は実施例1と同様に吹付けを行い、粉塵発生量を測定した。その結果を表1に示した。
[実施例5]
ロックウール・セメント混綿100質量部に対し、凝集材として水80質量部を合流混合させた以外は実施例1と同様に吹付けを行い、粉塵発生量を測定した。その結果を表1に示した。
[比較例1]
粒状繊維圧送管の中心軸に対して凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸とがなす角度θ、即ち、粒状繊維圧送管の中心軸と、凝集材噴射ノズル14の直線状の噴出孔15がなす角度θが0°の粒状繊維吹付けノズル(No.1の吹付けノズル、凝集材噴射ノズル14の数:8個)を用いた以外は実施例1と同様に吹付けを行い、粉塵発生量を測定した。その結果を表1に示した。
[比較例2]
圧縮空気の空気圧を0.0MPa、即ち、圧縮空気を用いなかった以外は実施例1と同様に吹付けを行い、粉塵発生量を測定した。その結果を表1に示した。
[比較例3]
粒状繊維圧送管の中心軸に対して凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸とがなす角度θ、即ち、粒状繊維圧送管の中心軸と、凝集材噴射ノズル14の直線状の噴出孔15がなす角度θが40°の粒状繊維吹付けノズル(No.5の吹付けノズル、凝集材噴射ノズル14の数:8個)を用いた以外は実施例1と同様に吹付けを行い、粉塵発生量を測定した。その結果を表1に示した。
[比較例4]
圧縮空気の空気圧を3.0MPaとした以外は実施例1と同様に吹付けを行い、粉塵発生量を測定した。その結果を表1に示した。
本発明の実施例に当たる試験水準のものは、何れも粉塵の発生が充分に抑制され、粉塵量が少なかった。特に、粒状繊維圧送管の中心軸に対して凝集材噴射ノズルより噴射・排出される凝集材の中心軸とがなす角度θ、即ち、粒状繊維圧送管の中心軸と、凝集材噴射ノズル14の直線状の噴出孔15がなす角度θが6°〜10°の粒状繊維吹付けノズルを用い、圧縮空気の空気圧を0.2〜1.0MPaとした水準は、特に粉塵の発生が少なく、比較例2に比べて粉塵量が60%以下に抑制されていた。
本発明は、吹付けロックウール等に好適に用いることができ、粒状繊維、セメント水和物からなる繊維層を発生する粉塵を抑制しながら構築することができ、耐火被覆構造物、不燃構造物又は断熱性構造物の構築に好適に使用することができる。
1 粒状繊維吹付けノズル
2 粒状繊維圧送管
3 吐出口
4 凝集材の噴流
5 粒状繊維の噴流
6 コンプレッサー(空気圧送装置)
7 ポンプ
8 凝集材貯留槽
9 マテリアルホース
10 解綿機
11 混綿
12 ブロア
13 凝集材
14 凝集材噴射ノズル
15 噴出孔
16 凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸
17 粒状繊維圧送管の中心軸
18 粒状繊維圧送管の中心軸と、凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸とがなす角度θ
19 圧縮空気用耐圧ホース取り付け部
20 粒状繊維吹付け装置
21 凝集材用耐圧ホース取り付け部
22 交点

Claims (6)

  1. 粒状繊維吹付けノズル、粒状繊維輸送装置、凝集材輸送装置および空気圧送装置を具備し、
    上記粒状繊維吹付けノズルが粒状繊維圧送管と該粒状繊維圧送管の吐出口の周囲に複数の凝集材噴射ノズルが備わり、当該粒状繊維圧送管の中心軸に対して凝集材噴射ノズルより排出される凝集材の中心軸がなす角度θが1〜30°の範囲内であり、
    上記凝集材噴射ノズルが、凝集材輸送装置と空気圧送装置に連通し、該空気圧送装置より凝集材噴射ノズルに圧送される圧縮空気の圧力が0.1〜2MPaであり、
    粒状繊維輸送装置と粒状繊維圧送管が連通する粒状繊維吹付け装置。
  2. 上記角度θが4〜15°の範囲内である請求項1記載の粒状繊維吹付け装置。
  3. 上記圧縮空気の圧力が0.2〜1MPaである請求項1又は2記載の粒状繊維吹付け装置。
  4. 上記粒状繊維輸送装置により輸送され粒状繊維吹付けノズルより吐出される粒状繊維がセメントとの乾式混合物である請求項1〜請求項3の何れかに記載の粒状繊維吹付け装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載の粒状繊維吹付け装置により、粒状繊維圧送管の吐出口より吐出させた粒状繊維と、凝集材噴射ノズルより0.1〜2MPaの圧縮空気とともに排出した凝集材とを合流混合させて構造物に吹付けることを特徴とする粒状繊維吹付け方法。
  6. 上記粒状繊維がセメントとの乾式混合物である請求項5記載の粒状繊維吹付け方法。
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