JP2018171957A - 内蔵支柱の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】新たな設備や工程を必要としないで、内蔵支柱を取付けることができる内蔵支柱の取付構造を提供する。
【解決手段】合成樹脂製のタンク1内部に取付ける内蔵支柱20の取付構造において、内蔵支柱20は、合成樹脂で形成されるとともに、タンク1のタンク外壁2の上部壁2aから下部壁2bまで到達する内蔵支柱本体部が形成される。タンク1のタンク外壁2の上部壁2aに形成された内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁2aの外面に内蔵支柱本体部の上端を溶着し、タンク外壁2の下部壁2bの内面に内蔵支柱本体部の下端を溶着する。
【選択図】図1
【解決手段】合成樹脂製のタンク1内部に取付ける内蔵支柱20の取付構造において、内蔵支柱20は、合成樹脂で形成されるとともに、タンク1のタンク外壁2の上部壁2aから下部壁2bまで到達する内蔵支柱本体部が形成される。タンク1のタンク外壁2の上部壁2aに形成された内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁2aの外面に内蔵支柱本体部の上端を溶着し、タンク外壁2の下部壁2bの内面に内蔵支柱本体部の下端を溶着する。
【選択図】図1
Description
本発明は、合成樹脂製のタンク内部に取付ける内蔵支柱の取付構造に関する。特に、ブロー成形により成形される自動車用燃料タンクの内部に取付ける内蔵支柱に使用することができる。
自動車用燃料タンクには、燃料タンク内に内蔵部品を取付けたり、燃料タンクの剛性を向上させたりするために内蔵支柱が取付けられている。
このような燃料タンクは、従来、金属製のものが用いられていたが、近年車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって熱可塑性樹脂製のものも用いられるようになってきた。
このような燃料タンクは、従来、金属製のものが用いられていたが、近年車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって熱可塑性樹脂製のものも用いられるようになってきた。
そして、その製造が容易なため、ブロー成形により製造された熱可塑性樹脂製のブロー成形品である燃料タンク101が使用されている。このような熱可塑性樹脂製のブロー成形品である燃料タンク101においても、図10に示すように、タンク外壁102や燃料タンク101の内部に各種の部品が取付けられている。例えば、各種のホースやケーブルとともに、燃料タンク101に液体又は気体を注入又は排出するための各種のチューブやパイプを取付けるためのフィラーパイプ120が、燃料タンク101のタンク外壁102に取付けられている。
また、タンク外壁102の上部には、ブリーザポート取付部7も形成されている。ブリーザポート取付部7は、燃料給油時に燃料タンク101内のガスをタンク外に逃がすためブリーザホース(図示せず)を取付けるものである。また、8は燃料タンク101から車輌転倒時の燃料漏れを防ぐカットオフバルブである。
タンク外壁102の上面には、さらに開口部106が形成され、開口部106からタンク外壁102の下部の内面にサブタンク105が取付けられる。開口部106は、蓋体130で塞がれて、蓋体130はロックプレートで開口部106に周囲を螺着される。開口部106と蓋体130の間にはシールリングが取付けられて、開口部106と蓋体130の間がシールされる。
そして、燃料タンク101内部のサブタンク105内にポンプユニット4が取付けられている。ポンプユニット4は蓋体130に取付けられて、修理やメンテナンスが行われる。ポンプユニット4からパイプが延びて、タンク外壁102の上部の蓋体130にフューエルメインポート取付部9が接続している。フューエルメインポート取付部9にはエンジンに燃料を送る燃料パイプ(図示せず)が取付けられている。この場合には、タンク外壁102の剛性を向上させるために、更に内蔵支柱等を使用することができる。
また、図11に示すように、燃料タンク201の内部に内蔵支柱220を取付けるものでは、上下に分割された上部内蔵支柱221と下部内蔵支柱222をそれぞれタンク外壁202の上部壁と下部壁に取付け、上部内蔵支柱221と下部内蔵支柱222を合体させるとともに、タンク外壁202の外から、ネジ部材223で上部内蔵支柱221と下部内蔵支柱222を固定するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この場合には、上部内蔵支柱221と下部内蔵支柱222をタンク外壁202に取付けるために、シート成形時に上部内蔵支柱221と下部内蔵支柱222をタンク外壁202の内面に取付ける工程が必要であり、ネジ部材223で上部内蔵支柱221と下部内蔵支柱222を固定する工程も必要である。
また、図12に示すように、燃料タンク1の上シェル302aに取付孔310を形成し、下シェル302bに内蔵支柱320を形成して、図13に示すように、上シェル302aと下シェル302bを合体させるとともに、熱板330等で内蔵支柱320の先端321を押圧して、図14に示すように、内蔵支柱320の先端321を湾曲させて、内蔵支柱320を上シェル302aに取付けるものもある(例えば、特許文献参照。)。
この場合には、内蔵支柱320を予め下シェル302bに設ける必要があり、内蔵支柱320の部分の燃料透過の対策も必要である
この場合には、内蔵支柱320を予め下シェル302bに設ける必要があり、内蔵支柱320の部分の燃料透過の対策も必要である
さらに、図15に示すように、燃料タンク401のタンク外壁402の上部壁に上部挿入部材421を取付け、下部壁に、下部挿入部材422を取付け、下部挿入部材422の内部にポンプユニット4を取付けるものがある(例えば、特許文献3参照。)。
この場合には、タンク外壁402の外側から2つの部品をそれぞれ取付けて、燃料タンク401の内部で2つの部品を合体するため、組付け作業の手間がかかり、更に2つの部品とタンク外壁402との間のシール性を確保することが必要であった。
この場合には、タンク外壁402の外側から2つの部品をそれぞれ取付けて、燃料タンク401の内部で2つの部品を合体するため、組付け作業の手間がかかり、更に2つの部品とタンク外壁402との間のシール性を確保することが必要であった。
そこで本発明は、新たな設備や工程を必要としないで、内蔵支柱を取付けることができる内蔵支柱の取付構造を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、合成樹脂製のタンク内部に取付ける内蔵支柱の取付構造において、
上記内蔵支柱は、合成樹脂で形成されるとともに、上記タンクのタンク外壁の上部壁から下部壁まで到達する内蔵支柱本体部が形成され、
タンクのタンク外壁の上部壁に形成された内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁の外面に内蔵支柱本体部の上端を溶着し、タンク外壁の下部壁の内面に内蔵支柱本体部の下端を溶着したことを特徴とする内蔵支柱の取付構造である。
上記内蔵支柱は、合成樹脂で形成されるとともに、上記タンクのタンク外壁の上部壁から下部壁まで到達する内蔵支柱本体部が形成され、
タンクのタンク外壁の上部壁に形成された内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁の外面に内蔵支柱本体部の上端を溶着し、タンク外壁の下部壁の内面に内蔵支柱本体部の下端を溶着したことを特徴とする内蔵支柱の取付構造である。
請求項1の本発明では、合成樹脂製のタンク内部に取付ける内蔵支柱の取付構造において、内蔵支柱は、合成樹脂で形成されるとともに、タンクのタンク外壁の上部壁から下部壁まで到達する内蔵支柱本体部が形成されている。このため、円筒状の内蔵支柱で、タンク外壁を保持して、剛性を向上させることができる。
タンクのタンク外壁の上部壁に形成された内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁の外面に内蔵支柱本体部の上端を溶着し、タンク外壁の下部壁の内面に内蔵支柱本体部の下端を溶着している。このため、タンク外壁の上部壁に内蔵支柱取付孔を開けて、内蔵支柱を挿入して、内蔵支柱本体部の下端をタンク外壁の下部壁の内面に溶着することと、内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁の外面に内蔵支柱本体部の上端を溶着することを同時に行うことができ、簡単な設備と簡単な工程でタンク内部に内蔵支柱を取付けることができる。
請求項2の本発明は、内蔵支柱本体部は、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成された内蔵支柱の取付構造である。
請求項2の本発明では、内蔵支柱本体部は、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成されたため、円筒状又は断面が多角形の中空状の内蔵支柱で、タンク外壁を保持して、剛性を向上させることができ、内蔵支柱本体部の内部と内蔵支柱蓋部材の内面にタンクの内蔵部品を取付けることができる。
請求項3の本発明は、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成された内蔵支柱本体部は、上部を塞ぐ内蔵支柱蓋部材が設けられた内蔵支柱の取付構造である。
請求項3の本発明では、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成された内蔵支柱本体部は、上部を塞ぐ内蔵支柱蓋部材が設けられている。このため、内蔵支柱本体部の円筒状の上部を内蔵支柱蓋部材で塞ぎ、タンク内部からの燃料と燃料ガスの透過を防止することができる。また、内蔵支柱本体部の内部と内蔵支柱蓋部材の内面にタンクの内蔵部品を取付けることができる。
請求項4の本発明は、内蔵支柱本体部の上部に内蔵支柱フランジ部が形成され、内蔵支柱フランジ部は、内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁の外面に溶着された内蔵支柱の取付構造である。
請求項4の本発明では、内蔵支柱本体部の上部に内蔵支柱フランジ部が形成され、内蔵支柱フランジ部は、内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁の外面に溶着されている。このため、内蔵支柱フランジ部の先端を溶融してすることで、内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁の外面に内蔵支柱を確実に溶着することができる。
請求項5の本発明は、内蔵支柱取付孔の周囲には、タンク外壁からタンク内部に屈曲した内蔵支柱取付孔立壁部が形成され、内蔵支柱取付孔立壁部の下端から内蔵支柱取付孔の方向に屈曲した内蔵支柱取付孔フランジ部が形成され、内蔵支柱取付孔フランジ部に内蔵支柱本体部の上部を溶着した内蔵支柱の取付構造である。
請求項5の本発明では、内蔵支柱取付孔の周囲には、タンク外壁からタンク内部に屈曲した内蔵支柱取付孔立壁部が形成されている。このため、内蔵支柱取付孔の周囲の剛性を向上させることができ、確実に内蔵支柱の上部を保持して、内蔵支柱とタンク外壁の間のシール性を確保することができる。
内蔵支柱取付孔立壁部の下端から内蔵支柱取付孔の方向に屈曲した内蔵支柱取付孔フランジ部が形成され、内蔵支柱取付孔フランジ部に内蔵支柱本体部の上部を溶着している。このため、内蔵支柱取付孔フランジ部の上面に内蔵支柱フランジ部の先端を溶融してすることで、タンク外壁の内蔵支柱取付孔の周囲と内蔵支柱の先端とを確実の溶着することができる。
請求項6の本発明は、内蔵支柱蓋部材は、内蔵支柱本体部の上部に一体的に形成された内蔵支柱の取付構造である。
請求項6の本発明では、内蔵支柱蓋部材は、内蔵支柱本体部の上部に一体的に形成されたため、内蔵支柱本体部の円筒状の上部を内蔵支柱蓋部材が一体となって塞ぎ、タンク内部からの燃料と燃料ガスの透過を防止することができる。
請求項7の本発明は、内蔵支柱蓋部材は、内蔵支柱本体部の上部にねじ止めで取付けられた内蔵支柱の取付構造である。
請求項7の本発明では、内蔵支柱蓋部材は、内蔵支柱本体部の上部にねじ止めで取付けられたため、内蔵支柱本体部の円筒状の上部を内蔵支柱蓋部材で塞ぎ、タンク内部からの燃料と燃料ガスの透過を防止することができるとともに、内蔵支柱蓋部材にポンプユニットやセンサー等を取付けたり、交換したりすることができる。
請求項8の本発明は、内蔵支柱と内蔵支柱蓋部材は、異なる合成樹脂で形成された内蔵支柱の取付構造である。
請求項8の本発明では、内蔵支柱と内蔵支柱蓋部材は、異なる合成樹脂で形成されたため、タンク外壁に強く溶着する材料と、他の部品と強く溶着する材料を選択することができ、内蔵支柱蓋部材にブリザーやバルブ等の部品を設定することができ、取付が容易である。
請求項9の本発明は、内蔵支柱蓋部材の外周とタンク外壁の内蔵支柱取付孔の周囲の間にシール部材が取付けられた内蔵支柱の取付構造である。
請求項9の本発明では、内蔵支柱蓋部材の外周とタンク外壁の内蔵支柱取付孔の周囲の間にシール部材が取付けられているため、内蔵支柱とタンク外壁の間のシール性を向上させることができる、
請求項10の本発明は、内蔵支柱の円筒状の内部に内蔵部品が取付けられた内蔵支柱の取付構造である。
請求項10の本発明では、内蔵支柱の円筒状の内部に内蔵部品が取付けられているため、内蔵支柱の内部に内蔵部品を安定して取り付けるとともに、取付けられた内蔵部品を容易に交換することができる。
タンク外壁の内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁の外面に内蔵支柱本体部の上端を溶着し、タンク外壁の下部壁の内面に内蔵支柱本体部の下端を溶着しているため、内蔵支柱取付孔に、内蔵支柱を挿入して、内蔵支柱本体部の下端をタンク外壁の下部壁の内面に溶着することと、内蔵支柱取付孔の周囲の上部壁の外面に内蔵支柱本体部の上端を溶着することを同時に行うことができ、簡単な設備と簡単な工程でタンク内部に内蔵支柱を取付けることができる。
本発明を、合成樹脂製のタンクである燃料タンク1のタンク外壁2に、合成樹脂部品である内蔵支柱20を取付けた取付構造を例にとり説明するが、燃料タンク1以外の他の合成樹脂製のタンクに合成樹脂製の内蔵支柱20を取付ける場合にも広く実施することができる。
本発明の実施の形態を図1〜図9に基づき説明する。
本発明の実施の形態を図1〜図9に基づき説明する。
まず、本発明の実施の形態における燃料タンク1と内蔵支柱20の構造について使用する。図1は本発明の実施の形態の燃料タンク1に内蔵支柱20が取付けられた構造の断面図である。
図1に示すように、燃料タンク1は、ブロー成形で形成され、タンク外壁2は一体に形成されている。タンク外壁2は、熱可塑性合成樹脂の1層で形成することもできるし、熱可塑性合成樹脂の複数の層を有するように形成することもできる。
複数の層で形成された場合は、剛性を有する層と、燃料透過性の低い層を組み合わせて形成することができる。
複数の層で形成された場合は、剛性を有する層と、燃料透過性の低い層を組み合わせて形成することができる。
複数の層で形成された場合は、例えば、中央の層がエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)又はナイロンで形成された燃料透過を防止するバリヤー層と、そのバリヤー層の上下に変性ポリエチレンから形成される接着層と、その接着層のそれぞれの外面に高密度ポリエチレン(HDPE)から形成される外層から構成される。
タンク外壁2の上部壁2aには、図1と図2に示すように、内蔵支柱取付部10が設けられている。内蔵支柱取付部10は、後述する内蔵支柱20が挿入される内蔵支柱取付孔11が設けられている。本実施の形態では、内蔵支柱取付部10は階段状に形成されているが、平板状のものでもよい。
内蔵支柱取付孔11の周囲には、タンク外壁2から燃料タンク1の内部方向に階段状に屈曲した内蔵支柱取付孔立壁部16が形成され、内蔵支柱取付孔立壁部16の下端から内蔵支柱取付孔11の方向(タンク外壁2と平行)に屈曲した内蔵支柱取付孔フランジ部15が形成されている。内蔵支柱取付孔11、内蔵支柱取付孔立壁部16及び内蔵支柱取付孔フランジ部15で内蔵支柱取付部10を構成する。
次に、内蔵支柱20の構成を説明する。内蔵支柱20は、合成樹脂で形成される。
内蔵支柱20は、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成することができるが、円柱状等の中空状でなく、中実上に形成することもできる。
また、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成した場合には、内蔵支柱本体部21の上部には、中空状の上端を塞ぐ内蔵支柱蓋部材30を設けている。内蔵支柱蓋部材30については、後述する。
内蔵支柱20は、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成することができるが、円柱状等の中空状でなく、中実上に形成することもできる。
また、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成した場合には、内蔵支柱本体部21の上部には、中空状の上端を塞ぐ内蔵支柱蓋部材30を設けている。内蔵支柱蓋部材30については、後述する。
内蔵支柱20の高さは、取付けられるタンク外壁2の上部壁2aと下部壁2bの間の寸法に応じて形成され、上部壁2aの外側に内蔵支柱フランジ部22が溶着されたときに、下部壁2bの内面に内蔵支柱20の後述する内蔵支柱下部溶着面24が当接して、溶着される長さを有している。内蔵支柱本体部21の外径は、内蔵支柱取付孔11の大きさに応じて形成されるが、内蔵支柱取付孔11の直径の10mm程度小さく形成されることが好ましい。
内蔵支柱20は、タンク外壁2の上部壁2aと下部壁2bを支えて、タンク外壁2の剛性を向上させることができる。
内蔵支柱本体部21の中空状の場合には、上部の内部には内蔵支柱ネジ部25が形成されている。
内蔵支柱本体部21の内部には、図10に示したような、ポンプユニット4等の内蔵部品を取付けることができる。内蔵支柱本体部21がサブタンクの役割を果たすことができ、後述する内蔵支柱蓋部材30をねじ止めする場合には、内蔵支柱蓋部材30を開閉して、ポンプユニット4等を点検することができる。
内蔵支柱本体部21の中空状の場合には、上部の内部には内蔵支柱ネジ部25が形成されている。
内蔵支柱本体部21の内部には、図10に示したような、ポンプユニット4等の内蔵部品を取付けることができる。内蔵支柱本体部21がサブタンクの役割を果たすことができ、後述する内蔵支柱蓋部材30をねじ止めする場合には、内蔵支柱蓋部材30を開閉して、ポンプユニット4等を点検することができる。
内蔵支柱本体部21の上部は、断面形状が外周方向に逆L字形に屈曲して形成された内蔵支柱フランジ部22を設けることが好ましい。即ち、内蔵支柱フランジ部22は、内蔵支柱本体部21の先端から外周方向に直角に屈曲して延設され、更に内蔵支柱本体部21と平行に下方(図2における下方)に屈曲して形成されている。
内蔵支柱フランジ部22は、逆L字形の水平面から下方に3〜4mm程度延設されていることが好ましい。この場合には、内蔵支柱フランジ部22の先端が、タンク外壁2の内蔵支柱取付孔フランジ部15に当接して確実に溶着されることができる。
図2に示すように、内蔵支柱フランジ部22の先端は、内蔵支柱上部溶着面23を形成して、タンク外壁2の内蔵支柱取付孔フランジ部15に溶着される。
内蔵支柱本体部21の下方の先端は、円筒状のまま形成されて、内蔵支柱下部溶着面24を形成する。
図2に示すように、内蔵支柱フランジ部22の先端は、内蔵支柱上部溶着面23を形成して、タンク外壁2の内蔵支柱取付孔フランジ部15に溶着される。
内蔵支柱本体部21の下方の先端は、円筒状のまま形成されて、内蔵支柱下部溶着面24を形成する。
次に、内蔵支柱蓋部材30について説明する。
図3に示すように、内蔵支柱蓋部材30は、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成され内蔵支柱本体部21の円筒状の内部に挿入される。内蔵支柱蓋部材本体部31と、内蔵支柱蓋部材本体部31の上部に横方向に延びる内蔵支柱蓋部材フランジ部33と、内蔵支柱蓋部材本体部31の外周に形成された内蔵支柱蓋部材ネジ部32から形成されている。
図3に示すように、内蔵支柱蓋部材30は、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成され内蔵支柱本体部21の円筒状の内部に挿入される。内蔵支柱蓋部材本体部31と、内蔵支柱蓋部材本体部31の上部に横方向に延びる内蔵支柱蓋部材フランジ部33と、内蔵支柱蓋部材本体部31の外周に形成された内蔵支柱蓋部材ネジ部32から形成されている。
内蔵支柱蓋部材本体部31の内蔵支柱蓋部材ネジ部32を内蔵支柱20の内蔵支柱ネジ部25にねじ込むと、内蔵支柱蓋部材フランジ部33が内蔵支柱20の上端の開口部分を覆い、開口部を閉じることができる。また、内蔵支柱蓋部材フランジ部33が内蔵支柱取付部10を覆うこともできる。
なお、内蔵支柱蓋部材30に、図10に示したカットオフバルブやブリーザホース等を取付けることができる。
なお、内蔵支柱蓋部材30に、図10に示したカットオフバルブやブリーザホース等を取付けることができる。
内蔵支柱20と内蔵支柱蓋部材30を内蔵支柱取付部10に取付けると、内蔵支柱蓋部材フランジ部33の外周端部が内蔵支柱取付部10の内蔵支柱取付孔立壁部16の上端に当接して、内蔵支柱蓋部材30と内蔵支柱取付部10の間をシールすることができる。なお、図2に示すように、内蔵支柱蓋部材フランジ部33と内蔵支柱取付孔立壁部16の間にシールリング14を取付けると、シール性を向上させることができる。
また、図4に示すように、内蔵支柱蓋部材30を内蔵支柱本体部21の上部に一体的に形成することができる。この場合には、内蔵支柱20と内蔵支柱蓋部材30の内蔵支柱蓋部材フランジ部33を成形時に溶着するように一体的に形成することができる。内蔵支柱本体部21の円筒状の上部と内蔵支柱蓋部材30の内蔵支柱蓋部材フランジ部33が一体となって内蔵支柱本体部21の上部の開口部を塞ぎ、燃料タンク1の内部からの燃料と燃料ガスの透過を防止することができる。この場合には、内蔵支柱蓋部材本体部31は、形成されなくてもよい。
この場合には、内蔵支柱20の内蔵支柱フランジ部22は、図3の内蔵支柱20と同様にL字形に形成されて、内蔵支柱上部溶着面23がタンク外壁2の内蔵支柱取付孔フランジ部15に溶着されることができる。内蔵支柱蓋部材フランジ部33は、内蔵支柱取付部10の内蔵支柱取付孔立壁部16の上端もしくは内蔵支柱取付孔フランジ部15に当接して、シールすることができる。
内蔵支柱20と内蔵支柱蓋部材30は、異なる合成樹脂で形成することができる。この場合には、内蔵支柱蓋部材30にブリザーやバルブ等の部品が溶着しやすい材料を設定することができ、取付が容易である。また、内蔵支柱20にタンク外壁2と強固に溶着しやすい材料を選択することができる。
また、図5に示すように、内蔵支柱20に内蔵支柱上部26を形成して、内蔵支柱蓋部材30を使用しないものもある。
即ち、内蔵支柱20は、円筒状又は多角形状の内蔵支柱本体部21と、内蔵支柱本体部21の上部を塞ぎ板状の内蔵支柱上部26と、内蔵支柱上部26の端部から下方(図5の下方)に延設された内蔵支柱フランジ部22を有する。
即ち、内蔵支柱20は、円筒状又は多角形状の内蔵支柱本体部21と、内蔵支柱本体部21の上部を塞ぎ板状の内蔵支柱上部26と、内蔵支柱上部26の端部から下方(図5の下方)に延設された内蔵支柱フランジ部22を有する。
この内蔵支柱20を燃料タンク1のタンク外壁2に取付けると、内蔵支柱本体部21の先端の内蔵支柱下部溶着面24がタンク外壁2の下部壁2bの内面に溶着される。さらに内蔵支柱フランジ部22の先端の内蔵支柱上部溶着面23がタンク外壁2の上部壁2aの外面に溶着される。
次に、図6〜図9に基づき、燃料タンク1に内蔵支柱20を取付ける方法について説明する。
まず、図6に示すように、タンク外壁2の上部壁2aの内蔵支柱取付部10に内蔵支柱取付孔11を開ける。内蔵支柱取付孔11を設けるには、ブロー成形中にタンク外壁2を構成するパリソンに孔をあけるか、あるいは、ブロー成形後に内蔵支柱取付部10を切り取って孔をあけることができる。
まず、図6に示すように、タンク外壁2の上部壁2aの内蔵支柱取付部10に内蔵支柱取付孔11を開ける。内蔵支柱取付孔11を設けるには、ブロー成形中にタンク外壁2を構成するパリソンに孔をあけるか、あるいは、ブロー成形後に内蔵支柱取付部10を切り取って孔をあけることができる。
次に、図7に示すように、内蔵支柱20と内蔵支柱蓋部材30をタンク外壁2の上部壁2aの内蔵支柱取付部10の上方に位置させる。なお、内蔵支柱20と内蔵支柱蓋部材30は、加熱後に内蔵支柱取付部10の上方に位置させてもよい。
その後、内蔵支柱20とタンク外壁2を熱板40で加熱する。即ち、内蔵支柱20の加熱は、内蔵支柱20の内蔵支柱フランジ部22の先端の内蔵支柱上部溶着面23を内蔵支柱上部熱板41で加熱し、内蔵支柱本体部21の下端の内蔵支柱下部溶着面24を内蔵支柱下部熱板42で加熱する。タンク外壁2の加熱は、内蔵支柱取付部10の内蔵支柱取付孔フランジ部15の上面をタンク上部壁熱板43で加熱し、タンク外壁2の下部壁2bの内面をタンク下部壁熱板44で加熱する。
その後、図8に示すように、すべての熱板40を取り除き、内蔵支柱20と内蔵支柱蓋部材30を内蔵支柱取付孔11に挿入する。
そして、内蔵支柱20の内蔵支柱上部溶着面23を内蔵支柱取付孔フランジ部15の上面に押厚するとともに、内蔵支柱20の内蔵支柱下部溶着面24を、タンク外壁2の下部壁2bに押圧する。
そして、内蔵支柱20の内蔵支柱上部溶着面23を内蔵支柱取付孔フランジ部15の上面に押厚するとともに、内蔵支柱20の内蔵支柱下部溶着面24を、タンク外壁2の下部壁2bに押圧する。
そうすると、図9に示すように、内蔵支柱20の内蔵支柱上部溶着面23は、内蔵支柱取付孔フランジ部15に溶着するとともに、内蔵支柱20の内蔵支柱下部溶着面24は、タンク外壁2の下部壁2bに溶着する。確実に溶着されるために、内蔵支柱上部溶着面23と内蔵支柱下部溶着面24には、バリが生じる程度まで押圧することが好ましい。
1 燃料タンク
2 タンク外壁
10 タンク取付部
15 内蔵支柱取付孔フランジ部
20 内蔵支柱
21 内蔵支柱本体部
22 内蔵支柱フランジ部
30 内蔵支柱蓋部材
2 タンク外壁
10 タンク取付部
15 内蔵支柱取付孔フランジ部
20 内蔵支柱
21 内蔵支柱本体部
22 内蔵支柱フランジ部
30 内蔵支柱蓋部材
Claims (10)
- 合成樹脂製のタンク内部に取付ける内蔵支柱の取付構造において、
上記内蔵支柱は、合成樹脂で形成されるとともに、上記タンクのタンク外壁の上部壁から下部壁まで到達する内蔵支柱本体部が形成され、
上記タンクのタンク外壁の上部壁に形成された内蔵支柱取付孔の周囲の上記上部壁の外面に上記内蔵支柱本体部の上端を溶着し、上記タンク外壁の下部壁の内面に上記内蔵支柱本体部の下端を溶着したことを特徴とする内蔵支柱の取付構造。 - 上記内蔵支柱本体部は、円筒状又は断面が多角形の中空状に形成された請求項1に記載の内蔵支柱の取付構造。
- 円筒状又は断面が多角形の中空状に形成された上記内蔵支柱本体部は、上部を塞ぐ内蔵支柱蓋部材が設けられた請求項2に記載の内蔵支柱の取付構造。
- 上記内蔵支柱本体部の上部に内蔵支柱フランジ部が形成され、該内蔵支柱フランジ部は、上記内蔵支柱取付孔の周囲の上記上部壁の外面に溶着された請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の内蔵支柱の取付構造。
- 上記内蔵支柱取付孔の周囲には、上記タンク外壁から上記タンク内部に屈曲した内蔵支柱取付孔立壁部が形成され、該内蔵支柱取付孔立壁部の下端から上記内蔵支柱取付孔の方向に屈曲した内蔵支柱取付孔フランジ部が形成され、該内蔵支柱取付孔フランジ部に上記内蔵支柱本体部の上部を溶着した請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の内蔵支柱の取付構造。
- 上記内蔵支柱蓋部材は、上記内蔵支柱本体部の上部に一体的に形成され請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の内蔵支柱の取付構造。
- 上記内蔵支柱蓋部材は、上記内蔵支柱本体部の上部にねじ止めで取付けられた請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の内蔵支柱の取付構造。
- 上記内蔵支柱と上記内蔵支柱蓋部材は、異なる合成樹脂で形成された請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の内蔵支柱の取付構造。
- 上記内蔵支柱蓋部材の外周と上記タンク外壁の上記内蔵支柱取付孔の周囲の間にシール部材が取付けられた請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の内蔵支柱の取付構造。
- 上記内蔵支柱の円筒状の内部に内蔵部品が取付けられた請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の内蔵支柱の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017070112A JP2018171957A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 内蔵支柱の取付構造 |
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JP2017070112A JP2018171957A (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 内蔵支柱の取付構造 |
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JP2018171957A true JP2018171957A (ja) | 2018-11-08 |
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ID=64106505
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2018171957A (ja) |
-
2017
- 2017-03-31 JP JP2017070112A patent/JP2018171957A/ja active Pending
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