JP2018170999A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、走行車体に備えられた作業機には、苗植付部材や耕うん機の様に、機体前進時の作業に合わせて回転方向が決まっていて、逆回転させることが想定されていないものや、部品同士の関係で逆回転させることができないものがある。よって、作業機に逆方向の動力が伝達されると、作業機が破損してしまう場合がある。
請求項1に記載の発明は、走行車体(1)に支持された内燃機関(12)と、作業者が操作可能な主変速レバー(17)と、前記主変速レバー(17)の操作に応じて、内燃機関(12)からの回転を変速させる油圧式無段変速装置(31)と、前記油圧式無段変速装置(31)からの動力を走行車輪(6,7)に伝達する走行伝達装置(101)と、前記油圧式無段変速装置(31)からの動力を作業機(3)に伝達する作業機伝達部材(45)と、前記油圧式無段変速装置(31)のトラニオン軸(61)を中立の位置を中心として前進および後進の方向に予め設定された回数繰り返し往復させて油圧を抜く圧抜き制御を実行する制御部(120)であって、前記主変速レバー(17)が中立位置に移動した場合に前記圧抜き制御を実行するとともに、前記圧抜き制御中は前記作業機(3)に動力を伝達しないように制御する前記制御部(120)とを備えたことを特徴とする作業車両である。
この発明の作業車両の一例であって、苗移植機の一実施例である4条植え乗用型田植機について図面に基づき詳細に説明する。
図1の側面図と図2の平面図に示すように、乗用型田植機は走行車両(走行車体)1に昇降用リンク装置2で作業機の一種である苗植付装置3を装着すると共に施肥装置4を設け、全体で乗用施肥田植機として機能するように構成されている。走行車両1は、駆動輪である左右各一対の前輪6,6及び後輪7,7を有する四輪駆動車両である。
なお、本明細書では田植機の前進方向に向かって左右をそれぞれ左側と右側といい、前進方向を前側、後進方向を後側という。
そして、ステアリングポスト14の上端部にステアリングハンドル16が設けられている。機体の上部には操縦用のフロアとなるステップフロア19が取り付けられ、エンジン12の上方部に操縦席20が設置されている。ステアリングハンドル16の右側には変速操作レバー(走行操作部材、HSTレバー)17が設けられている。
操縦席20の右側には畦クラッチレバー18が設けられている。前輪6,6はミッションケース11の側方に向きを変更可能に設けた前輪支持ケース22,22に軸支されている。また、後輪7,7は、左右フレーム37の左右両端部に取り付けた後輪伝動ケース24,24に後輪支持体30を介して軸支されている。左右フレーム37はメインフレーム10a,10bの後端部に支持されている。
リヤ出力軸11a,11bの後端部はミッションケース11の後方に突出し、この突出端部に前記後輪伝動ケース24,24に伝動する左右後輪伝動軸35,35が接続されている。そして、この左右後輪伝動軸35,35により各々左右後輪7,7が駆動回転される構成となっている。
走行車両1に基部が回動自在に設けられた一般的なリフトシリンダ36(図1)のピストン上端部を昇降用リンク装置2に連結し、走行車両1に設けた油圧ポンプ13にて昇降バルブ(図示せず)を介してリフトシリンダ36に圧油を供給・排出して、リフトシリンダ36のピストンを伸進・縮退させて昇降用リンク装置2に連結した苗植付装置3が上下動されるように構成されている。
苗植付装置3は4条植の構成で、フレームを兼ねる植付伝動ケース38、苗を載せて左右往復動し苗を一株づつ各条の苗取出口39a(図2)に供給する苗載台39、苗取出口39aに供給された苗を圃場に植え付ける苗植付具41等を備えている。
また、ペダル86(図2)はメインクラッチと左右後輪ブレーキ装置(図示せず)を共に操作することができ、ステアリングハンドル16の右下側に配置されており、このペダル86を踏み込むとメインクラッチが切れ、続いて左右後輪ブレーキがかかり、機体は停止する。
後輪伝動ケース24の回動により後輪7の車軸23は後輪伝動ケース24と一体で上下動する。なお後輪伝動ケース24にはミッションケース11から左右後輪伝動軸35を介して動力が伝達される。
図3において、ミッションケース11内には走行伝達装置101が設けられている。走行伝達装置101は、油圧式無段変速装置(HST)31と、副変速装置102と、前輪切替機構103とを備えている。また、実施例の苗移植機のエンジン12の回転動力は、走行伝達装置101によって変速(増減速)され、前輪6、後輪7およびPTO軸45に伝達される。
図5は実施例の主変速レバーの要部説明図であり、図5(A)は側面図、図5(B)は正面図である。
図6は実施例の油圧式無段変速装置やトラニオンモータの説明図である。
図7は実施例の油圧式無段変速装置のトラニオンアームを中立位置に戻す構成の説明図である。
図4において、実施例の主変速装置は、油圧式無段変速装置(HST)31と呼ばれる静油圧式の無段変速機として構成されている。油圧式無段変速装置31は、可変容量型の油圧ポンプ47と固定容量型の油圧モータ49とで構成され、油圧ポンプ47の可動斜板48の傾きを変えることで、油圧モータ49の回転を変更する。
図3〜図6において、油圧ポンプ47において可動斜板48の傾きは、HSTレバー17の動きを検出して作動する電動モータ(トラニオンモータ)52によって変更される。そして、可動斜板48の傾きが変更されることで、油圧ポンプ47の容量が変わり、油圧モータ49の回転数が変化する。
また、油圧モータ49のモータ出力軸32bは、上述した副変速装置102を介して前輪6、後輪7を駆動する。
なお、実施例では、PTO軸45の近傍に、PTO軸45の回転を検知することで、PTO変速クラッチ56の入切を判別するクラッチセンサ110が配置されている。
トラニオン軸61には、トラニオンアーム62の一端部が連結されている。トラニオンアーム62の他端部は、ロッド69の一端に連結されている。ロッド69の他端はリンク63に連結されている。リンク63は、ギア65に一体的に回転可能に支持されている。ギア65は、トラニオンモータ52の出力ギア52aに噛み合っている。
トラニオン軸61やトラニオンアーム62の回動速度は、トラニオンモータ52の回転速度に応じて変化する。すなわち、トラニオンモータ52の回転速度を大きくするほど、トラニオンアーム62の回動速度、すなわち、トラニオン軸61の回動速度、および可動斜板48の回動速度が大きくなる。
中立復帰プレート66の前部には、前進時復帰ケーブル67が支持されている。また、中立復帰プレート66の後部には、後進時復帰ケーブル68が支持されている。各復帰ケーブル67,68は、ブレーキペダルに連結されている。各復帰ケーブル67,68は、張った状態では、トラニオンアーム62が中立位置に保持されるように設定されている。
図5において、HSTレバー17は、作業者が把持可能な把持部17aを有する。把持部17aの上部左側には、親指で押してON,OFFする植付スイッチ17bが設けられている。植付スイッチ17bの下方には、苗植付装置3を昇降操作させるための昇降レバー(昇降操作具)17cが設けられている。昇降レバー17cは、フィンガレバー状に形成され、上下動可能に構成されている。また、把持部17aの前側には、苗植条位置を指示するマーカ44の方向を切り替えるためのスイッチレバー17dが設けられている。さらに、把持部17aの後側下部には、植付中に苗植付装置3を上昇させるための上昇操作スイッチ17eが設けられている。
図8において、実施例の苗移植機では、操縦席20の前方の操作パネルには、副変速レバー111が配置されている。副変速レバー111は、走行しながら植付けを行う場合に移動される「植付」位置と、路上走行等を行う際に入力される「移動」位置と、車輪6,7に駆動を伝達せず且つPTO軸45に駆動を伝達する「PTO」位置と、走行せずに植付のみを行う「ピタ植え」位置と、の間を移動可能に構成されている。また、実施例の副変速レバー111では、「移動」位置に移動したことを検知する副変速センサ112が配置されている。
なお、PTO位置は、例えば、点検整備等で、苗植付具41の動きを確認する際に、機体(走行車体)1を停止しながら苗植付具41の状態を確認することが可能である。また、車輪6,7に駆動が伝達されないため、ブレーキペダルを解除すると、機体1を人力で動かす(牽引)することも可能である。
また、ピタ植え位置では、1回の入力に対して、走行せずに規定回転数だけ苗植付具41が回転される。
さらに、実施例では、操縦席20には、操縦者の検知部材の一例として図示しないシートスイッチが配置されている。シートスイッチは、例えば、操縦者の重量を検知して操縦席に操縦者が座っているか否かを検知可能である。他にも、赤外線等の電磁波を使用して検知する構成とすることも可能である。
なお、図9のブロック図において、本発明の実施例の説明とは関係のない要素に関しては図示を省略している。
実施例の苗移植機は、各機能を制御する制御部120を有する。制御部120は、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部120は、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部120は、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部120は、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例の制御部120は、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部120は、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
主変速レバーセンサSN1は、主変速レバー(HSTレバー)17の位置を検出する。
副変速センサ112は、副変速レバー111が移動位置に移動したかを検出する。
クラッチセンサ110は、植付クラッチ(PTO変速クラッチ56)の入切を検出する。
植付スイッチ17bは、植付の実行または停止の入力がされたかを検出する。
シートスイッチSW2は、操縦席20に操縦者が着席しているかを検出する。
センターフロートセンサSN2は、センターフロート42を支持する軸の回転角を検出することで、センターフロート42が圃場に接地しているか、圃場から浮いている家を検出する。
トルクセンサSN3は、4つの車輪6,7それぞれのトルクを検出する。
サスペンションセンサSN4は、走行車体1と車輪6,7の車軸との間のサスペンション(緩衝部材)の伸び(所定位置よりも伸びているか)を検出する。
ハンドルセンサSN5は、ステアリングハンドル17の回転角(切れ角)を検出する。
制御部120のアワーメータ(使用時間計測手段、計測器)121は、苗移植機の使用時間t1を計測する。実施例1のアワーメータ121は、苗移植機のキーがACCやonの位置に操作されている間の使用時間t1を計測する。なお、実施例のアワーメータ121は使用時間t1を直接計測しているが、この構成に限定されない。例えば、走行距離やエンジン12の回転数の累積値等、使用時間に関連する任意のパラメータを計測して、間接的に使用時間t1を計測する構成とすることも可能である。
主変速レバー操作判別手段122は、主変速レバーセンサSN1の検出結果に基づいて、主変速レバー(HSTレバー)17の操作位置を判別する。
着席判別手段124は、シートスイッチSW2の検知結果に基づいて、操縦者が操縦席20に着席しているかを判別する。なお、実施例1の着席判別手段124は、着席していない時間も合わせて検出する。
旋回判別手段127は、ハンドルセンサSN5の検知結果に基づいて、走行車体1が旋回中か否かを判別する。
駆動方式制御手段128は、2輪駆動状態と4輪駆動状態とを切り替える。実施例の駆動方式制御手段128は、苗の植付け時(副変速レバー111が「植付」位置の場合)には、後輪のみの2輪駆動状態にし、旋回中は4輪駆動状態にする。そして、旋回後に、センターフロート42が圃場に設置すると2輪駆動にする。したがって、苗植付け時には2輪駆動として燃費向上、負荷軽減を図り、旋回時には4輪駆動としてスタックの低減を図っている。なお、旋回時には、作業機(苗植付装置3)が上昇し、センターフロート42は圃場面から浮いた状態となり、旋回が終了すると苗植付装置3は下降する。また、実施例の駆動方式制御手段128では、移動中(副変速レバー111が「移動」位置の場合)に、センターフロート42が浮いていると、路上走行時と判別して、2輪駆動状態にして、燃費の向上を図っている。
植付入力判別手段133は、植付スイッチ17bの入力がされたか否かを判別する。
疎植設定判別手段134は、疎植スイッチSW1の入力に基づいて、疎植の設定がされているか否かを判別する。
また、実施例のHST制御手段136は、作業者(操縦者)が一定時間継続して着席していない場合は、主変速レバー17を加速する操作を行っても、トラニオンモータ52の作動速度を、予め設定された通常時よりも低速で作動させる。したがって、走行車体1は着席時に比べてゆっくり加速する。すなわち、作業者が立ったまま主変速レバー17が操作されても、急加速しないように制御される。畦際での苗補給や肥料の受け渡しをする場合に、ステップ19前方で人が出入りすることが多いが、このときに、足などが主変速レバー17に触れて発進すると、畦に突っ込んで畦を壊す恐れがある。また、場合によっては、作業者が慌てて止めようと主変速レバー17を操作するも、逆に加速方向に操作してしまい、機械ごと畦や用水路に突っ込む恐れもある。これに対して、実施例では、着席していない状態で主変速レバー17が操作されてもゆっくり加速することで、誤って主変速レバー17が操作された場合でも、操作の誤りに気づかせて、停止等の安全動作を行う時間を確保することができる。
なお、実施例のHST制御手段136は、作業者(操縦者)が一定時間継続して着席していない場合には、主変速レバー17の位置に関わらず、トラニオンモータ52を作動させて、可動斜板48やトラニオン軸61を強制的に中立位置に戻す。したがって、主変速レバー17が中立位置ではない状態で、作業者が立ったままでブレーキペダルを踏みながら作業中に、ブレーキペダルから足が離れても、走行車体1が発進することが防止され、作業者が姿勢を崩して怪我等をする恐れが低減される。
また、実施例のHST制御手段136は、サスペンションが伸びた状態が予め設定された時間経過した場合は、車輪6,7が接地していないので、トラニオンモータ52を制御して、減速させる。荒れた圃場での高速走行で車体1が跳ねる等で、車輪6,7が接地していないと走行や作業が安定しないので、減速することで走行等を安定させることが可能である。
なお、アワーメータ121が計測する使用時間t1が長くなるに連れて、繰り返し回数を増やしたり、傾斜角度を増大させたりすることも可能である。すなわち、HST31の経年に伴うあそびやガタ、摩耗等が多くなると、HST31が中立位置に戻りにくくなるが、これに対応させて繰り返し回数や傾斜角度を増大させて、確実に中立に戻すようにすることも可能である。
次に、実施例の制御部120における制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
図10は実施例のHSTの圧抜き制御処理のフローチャートの説明図である。
図10のフローチャートの各ステップSTの処理は、制御部120に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は苗移植機の制御部120の他の各種処理と並行して実行される。
図10に示すフローチャートは、苗移植機が起動された場合に開始される。
ST2において、使用時間t1の計測を開始(再開)する。そして、ST3に進む。
ST3において、HSTレバー17の操作(前進または後進)がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進み、ノー(N)の場合はST3を繰り返す。
ST4において、操作に応じてトラニオン軸61を作動させる。そして、ST5に進む。
ST5において、HSTレバー17が中立位置に移動したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST4に進む。
ST7において、使用時間t1が規定値taに達するか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST8において、植付クラッチ56をオフにする。そして、ST9に進む。
ST9において、圧抜き制御を開始する。そして、ST10に進む。
ST11において、HSTレバー17の操作がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST10に戻る。
ST12において、圧抜き制御を強制的に終了させる。そして、ST4に戻る。
図11は実施例のクラッチ制御処理のフローチャートの説明図である。
図11のフローチャートの各ステップSTの処理は、制御部120に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は苗移植機の制御部120の他の各種処理と並行して実行される。
図11に示すフローチャートは、苗移植機が起動された場合に開始される。
ST22において、次の処理(1),(2)を実行して、ST21に戻る。
(1)植付クラッチ56を切にする。
(2)ランプ89aを赤色に点灯する。
ST23において、植付スイッチ17bから植付「入」の入力がされたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に進み、ノー(N)の場合はST21に戻る。
ST25において、走行車体1が後進中であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST26に進み、ノー(N)の場合はST27に進む。
ST26において、走行車体1が前進または停止したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST27に進み、ノー(N)の場合はST26を繰り返す。
ST27において、次の処理(1),(2)を実行して、ST21に戻る。
(1)植付クラッチ56を入にする。
(2)ランプ89aを緑色に点灯する。
ST29において、圧抜き制御を終了する。そして、ST30に進む。
ST30において、次の処理(1),(2)を実行して、ST31に進む。
(1)植付クラッチ56を入にする。
(2)クラッチ切判別時間t2の刑事を開始する。
ST32において、クラッチ切判別時間t2が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST33に進み、ノー(N)の場合はST31に戻る。
ST33において、次の処理(1),(2)を実行して、ST21に戻る。
(1)植付クラッチ56を切にする。
(2)ランプ89aを赤色に点灯する。
そして、圧抜き制御が終了すると、植付クラッチ56が入に制御され、植付が開始される。このとき、所定時間(t2)が経過しても、植付クラッチ56が入の状態にならなければ、何らかの故障の可能性があるため、赤ランプ89aを点灯させて、作業者に報知される。したがって、故障を早期に発見できるとともに、作業者が植付クラッチ56が入と勘違いして作業を継続する誤認も低減される。なお、故障の可能性がある場合は、赤ランプ89aを点滅させたり、音声案内やブザー等の報知方法で報知することも可能である。
3…作業機、
6,7…走行車輪、
12…内燃機関、
17…主変速レバー、
17b…操作部、
31…油圧式無段変速装置、
45…作業機伝達部材、
56…クラッチ、
61…トラニオン軸、
89a…報知部材、
101…走行伝達装置、
120…制御部、
121…計測器、
t1…使用時間、
ta…規定値。
Claims (8)
- 走行車体(1)に支持された内燃機関(12)と、
作業者が操作可能な主変速レバー(17)と、
前記主変速レバー(17)の操作に応じて、内燃機関(12)からの回転を変速させる油圧式無段変速装置(31)と、
前記油圧式無段変速装置(31)からの動力を走行車輪(6,7)に伝達する走行伝達装置(101)と、
前記油圧式無段変速装置(31)からの動力を作業機(3)に伝達する作業機伝達部材(45)と、
前記油圧式無段変速装置(31)のトラニオン軸(61)を中立の位置を中心として前進および後進の方向に予め設定された回数繰り返し往復させて油圧を抜く圧抜き制御を実行する制御部(120)であって、前記主変速レバー(17)が中立位置に移動した場合に前記圧抜き制御を実行するとともに、前記圧抜き制御中は前記作業機(3)に動力を伝達しないように制御する前記制御部(120)と、
を備えたことを特徴とする作業車両。 - 前記作業機(3)への動力の伝達を入切するクラッチ(56)と、
前記クラッチ(56)の入切を切り替える操作部(17b)と、
前記圧抜き制御中に、前記操作部(17b)によりクラッチ(56)「入」に操作された場合に、前記クラッチ(56)を切状態で保持する前記制御部(120)と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。 - 前記トラニオン軸(61)が後進側に移動した場合に、前記クラッチ(56)を切状態にする前記制御部(120)、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の作業車両。 - 前記クラッチ(56)の入切の状態を作業者に報知する報知部材(89a)と、
前記圧抜き制御中に、前記操作部(17b)によりクラッチ(56)「入」に操作された場合に、前記クラッチ(56)を切状態で保持するとともに、前記報知部材(89a)でクラッチ(56)が入状態であることを報知させる前記制御部(120)と、
を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の作業車両。 - 前記制御部(120)は、
前記圧抜き制御中に、前記操作部(17b)によりクラッチ(56)「入」に操作された場合に、前記クラッチ(56)を切状態で保持するとともに、前記報知部材(89a)でクラッチ(56)が入状態であることを報知させ、
前記圧抜き制御が終了すると、前記クラッチ(56)を入状態に制御し、
前記クラッチ(56)を入状態に制御された場合に、前記クラッチ(56)が入にならない場合に、クラッチ(56)が切り状態であることを前記報知部材(89a)で報知する
ことを特徴とする請求項4に記載の作業車両。 - 前記制御部(120)は、
前記圧抜き制御中に、前記主変速レバー(17)の操作が検出された場合に、前記圧抜き制御を終了して、前記主変速レバー(17)の操作に応じて前記トラニオン軸(61)を制御する
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の作業車両。 - 前記作業機(3)への動力の伝達を入切するクラッチ(56)と、
前記クラッチ(56)の入切を切り替える操作部(17b)と、
前記圧抜き制御中に、前記主変速レバー(17)の操作が検出された場合に、前記圧抜き制御を終了して、前記主変速レバー(17)の操作に応じて前記トラニオン軸(61)を制御するとともに、前記操作部(17b)でクラッチ(56)入の入力がされている場合は、前記クラッチ(56)を入り状態に制御する前記制御部(120)と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の作業車両。 - 前記走行車体(1)の使用時間(t1)を計測する計測器(121)と、
前記使用時間(t1)が予め設定された規定値(ta)に達しない場合は、前記圧抜き制御を行わず、前記使用時間(t1)が前記規定値(ta)に達する場合は、前記圧抜き制御を実行する前記制御部(120)と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の作業車両。
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JP2022516546A (ja) * | 2018-12-26 | 2022-02-28 | 豊疆智能科技股▲ふん▼有限公司 | ブレーキング時に自動変速機が中立復帰するスマート高速田植機及びその応用 |
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- 2017-03-31 JP JP2017071324A patent/JP6669120B2/ja active Active
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JP2022516546A (ja) * | 2018-12-26 | 2022-02-28 | 豊疆智能科技股▲ふん▼有限公司 | ブレーキング時に自動変速機が中立復帰するスマート高速田植機及びその応用 |
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