JP2018169167A - 電子機器、電子時計、電子機器の制御方法及びプログラム - Google Patents

電子機器、電子時計、電子機器の制御方法及びプログラム Download PDF

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毅 三宅
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Abstract

【課題】補正処理を簡単に行うことができる電子機器、電子時計、電子機器の制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】姿勢を検出する姿勢検出手段と、地磁気を検出する地磁気検出手段と、地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得手段と、地磁気検出手段により検出された地磁気検出結果と補正値とに基づいて方位を算出する方位算出手段と、補正値取得手段を制御する補正制御手段と、を備える電子機器であって、補正制御手段は、地磁気検出手段の地磁気検出結果が異常状態であると判断され(S2)、姿勢検出手段の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される(S8)場合に、補正モード(S10)に移行し、補正値取得手段による補正値の取得を開始させるものである。【選択図】図3

Description

本発明は、方位算出が可能な電子機器、電子時計、電子機器の制御方法及びプログラムに関するものである。
電子時計などの電子機器において、地磁気を検出する地磁気検出手段を用いて方位を算出するものが既に知られている(特許文献1参照)。一般的に、地磁気による方位算出は、地面と平行である場合に、より正確な方位が得られるが、水中など姿勢の安定性が悪い環境においても、水平補正を行い、正確な方位を算出できるようにしているものも存在する。
また、従来の電子機器は、異常な地磁気に曝された場合、金属製の部品や筐体が磁化するため、方位に誤差が生じることがある。このような場合は、補正モードに移行した後、誤差分をキャンセルする補正処理を行い、その後、方位算出を行うものも存在する。
特開2005−164564号公報
しかしながら、従来の一般的な電子機器では、補正モードに移行するためには、操作ボタンを押す必要があり、ボタン操作が面倒であった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、補正処理を簡単に行うことができる電子機器、電子時計、電子機器の制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の構成によって把握される。
本発明の電子機器は、姿勢を検出する姿勢検出手段と、地磁気を検出する地磁気検出手段と、前記地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得手段と、前記地磁気検出手段により検出された地磁気検出結果と前記補正値とに基づいて方位を算出する方位算出手段と、前記補正値取得手段を制御する補正制御手段と、を備え、前記補正制御手段は、前記地磁気検出手段の地磁気検出結果が異常状態であると判断され、前記姿勢検出手段の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される場合に、前記補正値取得手段による前記補正値の取得を開始させる。
本発明の電子機器の制御方法は、姿勢を検出する姿勢検出工程と、地磁気を検出する地磁気検出工程と、前記地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得工程と、前記地磁気検出工程により検出された地磁気検出結果と前記補正値とにより方位を算出する方位算出工程と、前記補正値取得工程を制御する補正制御工程と、を含み、前記補正制御工程は、前記地磁気検出工程の地磁気検出結果が異常状態であると判断され、前記姿勢検出工程の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される場合に、前記補正値取得工程による前記補正値の取得を開始させる。
本発明の電子機器の動作制御用プログラムは、姿勢を検出する姿勢検出工程と、地磁気を検出する地磁気検出手工程と、前記地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得工程と、前記地磁気検出工程により検出された地磁気検出結果と前記補正値とにより方位を算出する方位算出工程と、前記補正値取得工程を制御する補正制御工程と、を含み、前記補正制御工程は、前記地磁気検出工程の地磁気検出結果が異常状態であると判断され、前記姿勢検出工程の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される場合に、前記補正値取得工程による前記補正値の取得を開始させる、機能をコンピュータに実現させる。
本発明によれば、補正処理を簡単に行うことができる電子機器、電子時計、電子機器の制御方法及びプログラムを提供することができる。
(A)本実施形態の電子時計における時刻モードの説明図であり、(B)方位算出モードにおける方位算出中の説明図であり、(C)方位算出モードにおける方位算出結果の説明図である。 本実施形態の電子時計における制御ブロックを示すブロック図である。 方位算出モードの処理工程を示すフローチャートである。 8の字動作を示す説明図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の要素には同一の符号を付している。
図1(A)は、本実施形態の電子時計1における時刻モードの説明図であり、図1(B)は、方位算出モードS0における方位算出中の説明図であり、図1(C)は、方位算出モードS0における方位算出結果の説明図である。
まず、方位算出が可能な電子機器として、時刻を表示する機能を有する電子時計1、特には、腕時計タイプのものについて説明する。ただし、電子機器としては、電子時計1に限らず、方位算出専用の電子機器や、携帯電話・スマートフォンなど携帯情報端末であってもよい。
図1に示すように、電子時計1は、略円形の筐体10を有しており、筐体10の少なくとも一部が金属で形成されているが、筐体10の内部部品や図示されないバックル(ベルト・バンド)の一部が、金属製品である場合もある。なお、電子時計1は、ダイビングなど水中で使用できるように、完全防水型となっている。
筐体10は、文字盤11となる表示手段12が表面に設けられている。本実施形態では、表示手段12は、第1表示部12a、第2表示部12b、第3表示部12c及び第4表示部12dを有しているが、これに限らない。
表示手段12は、例えば、時刻モードで時刻を表示する場合、第1表示部12aに時刻(時間)を、第2表示部12bに月日を、第3表示部12cに曜日を、第4表示部12dに秒(秒針)を、それぞれ表示する。なお、文字盤11の表示手段12以外の部分に、太陽光で発電するソーラーパネルが設けられている。
また、筐体10は、例えば、各種モードの切り替えや種々の機能を実行するために、複数個のボタン13が外周に設けられている。本実施形態では、ボタン13は、第1ボタン13a、第2ボタン13b、第3ボタン13c、第4ボタン13d、第5ボタン13eの5個であるが、これに限らない。
ところで、電子時計1は、時刻、ストップウオッチ、タイマー、アラームなどの時計機能や方位算出機能を実行可能であるが、更に水深計測機能や温度計測機能などが実行可能であってもよい。なお、時計機能などは、一般的なものであるから、詳細な説明を省略する。
つぎに、電子時計1の制御ブロックについて説明する。図2は、本実施形態の電子時計1における制御ブロックを示すブロック図である。
図2に示すように、電子時計1は、中央処理装置であるCPU20を有している。このCPU20は、メモリ22に記憶された、方位算出処理や補正処理を実行するプログラムに従って処理を実行する。
また、CPU20は、表示手段12及び入力手段21が接続されている。入力手段21は、第1ボタン13a、第2ボタン13b、第3ボタン13c、第4ボタン13d、第5ボタン13eからのオン/オフ信号が入力される。
さらに、CPU20は、地磁気検出手段23と、方位算出手段24と、報知手段26と、補正制御手段27(図示なし)と、姿勢検出手段28(以後、「加速度センサ28)という。)と、補正値取得手段29と、が接続されている。なお、CPU20は、方位算出手段24、補正制御手段27及び補正値取得手段29の各機能の一部又は全部を実現してもよい。
地磁気検出手段23は、地磁気を検出する地磁気センサであり、例えば、2軸磁気センサにより、文字盤11と平行な面内において直交するX−Yの2軸方向の磁場強度を算出する。地磁気検出手段23はこれに限らず、3軸磁気センサにより、X−Y−Zの3軸方向の磁場強度を算出してもよい。
方位算出手段24は、地磁気検出手段23により検出された地磁気の検出値と、後述する補正値取得手段29により取得された補正値Rとに基づいて、方位を算出するものである。
報知手段26は、後述する補正制御手段27の判断結果などを報知するもので、例えば、表示手段12の表示を変更したり、音を鳴らしたりすることで、使用者に判断結果などを認識させることができる。
補正制御手段27は、地磁気検出手段23による地磁気検出結果が異常状態であるか否かを判断したり、電子時計1が姿勢変更を所定の伴う動作を行っているか否かを判定したり、補正値取得手段29を制御したりするものである。地磁気検出手段23により地磁気を検出する場合、電子時計1の筐体10などの金属製部品の一部が、着磁して磁化されていると、正確な地磁気を検出することができない。また、環境によって、地磁気の強度が異なる場所(例えば屋内など)に移動すると、地磁気が影響を受け、正常な状態と比べ、地磁気の検出値も異なってくるため、正確な方位を算出することができないこともある。そのため、地磁気検出手段23による地磁気検出結果が、正常であるか異常であるかを判断する必要がある。
そして、補正制御手段27は、地磁気検出手段23による地磁気検出結果が異常である場合に、補正値取得手段29に補正値Rの取得を開始させる。
加速度センサ28は、電子時計1の重力方向に対する傾きを検知するもので、ジャイロセンサなどにより、所定の方向に対する加速度を測定する。この加速度センサ28は、電子時計1を上下方向に傾けた状態でも、その傾き分を差し引いて、水平方向の2軸の地磁気を演算し、地磁気の水平補正の処理を行うためのものである。
補正値取得手段29は、地磁気検出手段23により地磁気を検出する場合、電子時計1の筐体10などの金属製部品の一部が着磁して磁化されていると、正確な地磁気を検出することができないため、その誤差を補正するための補正値Rを取得するものである。この補正値Rは、電子時計1の工場出荷時前に、所定の値が初期値としてメモリ22に記憶されているが、補正値Rは、後述する補正モードS10が成功するごとに更新されてもよい。
ここで、方位算出モードS0について説明する。図3は、方位算出モードS0の処理工程を示すフローチャートである。
まず、時刻モードにおいて、使用者は、12時位置(時針を有するアナログ時計における12時位置)を算出したい方向(目標物)に向けておく。
つぎに、例えば、第4ボタン13dを押して、方位算出を開始する方位算出モードS0に移行する。
ステップS1において、CPU20は加速度センサ28及び地磁気検出手段23(以後、「地磁気センサ23」という。)の動作をONにする。なお、加速度センサ28は方位算出モードS0の状態でなくともONとなっていてもよい。
ステップS2において、補正制御手段27は、地磁気センサ23による地磁気検出結果が正常か異常かを判断する。例えば、補正制御手段27は、前回適正に検出した地磁気検出結果がある場合には、今回検出した地磁気検出結果の検出値と、前回検出した地磁気検出結果の検出値とを比較する。
例えば、今回の検出値が、前回の検出値よりも、あらかじめ設定された割合より小さい場合又は大きい場合に、今回の地磁気検出結果が、異常状態であると判断する。例えば、あらかじめ設定された割合が、70%の場合には、今回の検出値が、前回の検出値から70%以上減少し、前回の検出値の30%未満となる場合、及び、前回の検出値から70%以上増加し、前回の検出値の170%を超えるような場合には、異常状態と判断する。
ただし、地磁気検出結果に対する異常状態の判断基準は、今回の検出値と、前回の検出値とを比較するものに限らず、今回の検出値と、あらかじめ設定された下限値(例えば、60mG)又は上限値(例えば、340mG)とを比較して、下限値より小さい場合又は上限値より大きい場合に、異常状態であると判断してもよく、これらを併用してもよい。
さらに、初めて電子時計1を使用する場合のように、前回の検出値が得られないときは、通常の地球環境下では現実的でない検出値(例えば、500mG以上)を検出すると、異常状態であると判断してもよい。
そして、ステップS2において、地磁気センサ23による地磁気検出結果が正常状態であると判断されると、方位を算出し、表示するステップS3に進む。
ステップS3において、方位算出手段24は、地磁気センサ23により検出された地磁気と補正値取得手段29により取得された補正値Rとに基づいて、方位を算出する。そして、表示手段12は、算出した方位を、方位角(数値)、方位記号及び図形などで、第1表示部12a、第3表示部12c及び第4表示部12dにそれぞれ表示する(図1(c)参照)。なお、第4表示部12dにおいて、「北」の方向が3本線で示されている。
その後、ステップS4において一定時間(例えば、60秒)が経過したと判断されると、加速度センサ28及び地磁気センサ23の動作をOFFにするステップS5へと進み、さらに、ステップS6へと進み、方位算出モードS0を終了する。その後、時刻モードに自動的に戻り、表示手段12は、時刻などを表示する。
一方、ステップS2において、地磁気センサ23による地磁気検出結果が異常状態であると判断されると、異常状態を表示するステップS7に進む。
ステップS7において、報知手段26は、地磁気検出結果が異常状態であることを報知する。例えば、報知手段26は、第1表示部12aに表示されている数値を点滅させて報知する。ただし、報知手段26は、第1表示部12aに「ERR」と表示してもよいし、表示色を替えて表示してもよいし、あるいは、警告音を鳴らしたり、振動させたりしてもよい。
ところで、ステップS7において、異常状態が報知されると、使用者は、異常状態を認識することができるため、正常状態に戻したい場合は、補正処理を行う補正モードS10に移行する必要がある。
補正モードS10への移行は、電子時計1自体の姿勢を、所定の姿勢に変更することで可能になっている。そこで、使用者は、電子時計1自体が姿勢変更を伴う所定の動作を行うように、電子時計1を動かす。姿勢変更を伴う所定の動作としては、電子時計1の文字盤11が、一度下方(Z軸方向のマイナス側)を向き、再度上方を向くように、例えば、電子時計1を着用している状態であれば、8の字(又は、無限記号である∞)を描くように腕を回転させる「8の字動作」を行う(図4参照)。
そこで、ステップ8において、補正制御手段27は、電子時計1自体が姿勢変更を伴う所定の動作を行っているか否かを判定する。このとき、補正制御手段27は、加速度センサ28による加速度の測定値が、Z軸のマイナス方向を含み、かつ、X軸、Y軸、Z軸方向の合成重力が1.5G以上に変化したか否かに基づいて、所定の動作が行われているか否かを判定する。なお、上記条件は一例であり、X軸、Y軸、Z軸方向の合成重力は1.5Gとは異なる適した値であってよい。
ステップ8において、動作判定の結果、適正に姿勢変更を伴う所定の動作が行われている判定されると、加速度センサ28をOFFにするステップS9に進み、さらに、補正モードS10に移行する。このとき、短い音を1回鳴らして、補正モードS10に移行したことを報知してもよい。
補正モードS10において、補正算出の処理を行っている間、使用者は、上述した「8の字動作」を行い、地磁気センサ23は、地磁気を検出し、また、補正値取得手段29は、補正値Rをメモリ22から取得する。このとき、第3表示部12cは、8の字形状を描くアニメーションを表示し、補正算出の処理中であることを報知してもよい。
補正モードS10で補正算出の処理を行った後、ステップS11に進み、補正算出が成功したか否かを判定する。ステップS11において、補正算出が成功すると、加速度センサ28をONにするステップS12に進み、算出における水平補正の処理を開始する。このとき、長い音を1回鳴らして、補正算出が成功したことを報知してもよい。
ステップS12において、方位算出における水平補正の処理が行われると、ステップS3に進み、適正に算出された方位を、通常の方位表示と同様に表示手段12に表示する。
一方、ステップS11において、補正算出が失敗したり、一定時間が経過してタイムアウトになったりすると、加速度センサ28をONにするステップS13に進み、方位算出における水平補正の処理を開始する。このとき、短い音を4回鳴らして、補正算出が成功しなかったこと(又は、失敗したこと)を報知してもよく、また、失敗の場合とタイムアウトの場合とで、音の回数を異ならせてもよい。
そして、ステップS13において、方位算出における水平補正の処理が行われると、算出された方位を表示するステップS14に進む。
ここで、ステップS8に戻って説明すると、ステップS8において、動作判定の結果、適正に姿勢変更を伴う所定の動作が行われているか判定できないときも、ステップS14に進む。このように、処理を実行させることで、異常磁気の判断があったとしても、強制的に補正モードS10に移行させられることがなくなる。
ステップS14において、表示手段12は、算出された方位を、通常の算出表示とは異なる状態で表示する。例えば、表示手段12は、第1表示部12aに表示されている数値を点滅させて表示する。なお、ステップS8からステップS14に進んだ場合は、表示手段12は、ステップS7の表示状態のまま、表示し続けていることになる。
このように、方位の表示状態を変更することで、地磁気の検出値が異常な状態のまま、方位が表示されているのか、地磁気の検出値が適正な状態のもので、方位が表示されているのかを、使用者は区別して認識することができる。
その後、ステップS15に進み、一定時間(例えば、60秒)が経過したと判断されると、ステップS4と同様に、ステップS5を経てステップS6へと進む。その後、時刻モードに自動的に戻り、表示手段12は、時刻などを表示する。なお、補正モードS10にうまく移行できない場合は、一定時間が経過するまでの間、ステップS8の判定を行ってもよい。
以上、説明したとおり、本実施形態の電子時計1、電子機器の制御方法及び電子機器の動作制御用プログラムでは、方位算出モードS0において、地磁気異常と判断され、使用者が電子時計1に対して「8の字動作」を行うことで、電子時計1が姿勢変更を伴う所定の動作を行っていると判定されたときに、補正モードS10に移行することができる。このように、電子時計1に対して「8の字動作」という簡単な動作で、補正モードS10に移行することができる。また、「8の字動作」は、電子時計1を装着した片方の腕のみで行うことができるものであり、他方の腕は、自由に使用できる状況にすることができる。
本実施形態の電子時計1では、補正制御手段27は、地磁気検出結果と、あらかじめ設定された下限値及び上限値とを比較し、地磁気検出結果が下限値より小さい場合又は上限値より大きい場合に、地磁気検出結果が異常状態であると判断する。このため、地磁気の異常を容易に判断することができる。
また、本実施形態の電子時計1では、補正制御手段27は、今回検出した地磁気検出結果と、前回検出した地磁気検出結果とを比較し、今回検出した地磁気検出結果が、前回検出した地磁気検出結果よりも、あらかじめ設定された割合より小さい場合又は大きい場合に、今回の地磁気検出結果が異常状態であると判断する。このため、地磁気の異常を容易に判断することができる。
さらに、本実施形態の電子時計1では、加速度センサ28は、電子時計1自体の加速度を測定し、補正制御手段27は、電子時計1自体に対して適正な「8の字動作」が行われたと判定された場合に、加速度センサ28による加速度の測定を停止する。このため、処理時間を短縮することができるとともに、電池を節約することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る電子機器、電子時計、電子機器の制御方法及びプログラムは上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変化が可能である。
(変形例)
上記実施形態では、電子時計1は、ステップS12及びステップS13などにおいて、加速度センサ28で、水平補正の処理を行ったが、この水平補正の処理は、行わなくてもよい。
上記実施形態では、時刻モードから方位算出モードS0に切り替えて方位算出を行う場合について説明したが、潜水時のダイビングモードにおいて、例えば第3ボタン13cを押すことにより、方位算出モードS0に移行するようにしてもよい。このとき、第1表示部12aは、水深を表示し、第3表示部12cは、方位記号を表示する。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
<請求項1>
姿勢を検出する姿勢検出手段と、
地磁気を検出する地磁気検出手段と、
前記地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得手段と、
前記地磁気検出手段により検出された地磁気検出結果と前記補正値とに基づいて方位を算出する方位算出手段と、
前記補正値取得手段を制御する補正制御手段と、を備え、
前記補正制御手段は、前記地磁気検出手段の地磁気検出結果が異常状態であると判断され、前記姿勢検出手段の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される場合に、前記補正値取得手段による前記補正値の取得を開始させる
ことを特徴とする電子機器。
<請求項2>
前記補正制御手段は、前記地磁気検出結果と、あらかじめ設定された下限値及び上限値とを比較し、前記地磁気検出結果が下限値より小さい場合又は上限値より大きい場合に、前記地磁気検出結果が異常状態であると判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
<請求項3>
前記補正制御手段は、今回検出した前記地磁気検出結果と、前回検出した前記地磁気検出結果とを比較し、今回検出した前記地磁気検出結果が、前回検出した前記地磁気検出結果よりも、あらかじめ設定された割合より小さい場合又は大きい場合に、今回の前記地磁気検出結果が異常状態であると判断する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
<請求項4>
前記姿勢検出手段は、前記電子機器自体の加速度を測定し、
前記補正制御手段は、前記姿勢検出手段の姿勢検出結果から、前記電子機器自体が前記所定の動作を行っていると判定される場合に、前記姿勢検出手段による加速度の測定を停止する
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の電子機器。
<請求項5>
請求項1から4までのいずれか1項に記載の電子機器と、
時刻を表示可能な表示手段と、を備える
ことを特徴とする電子時計。
<請求項6>
電子機器の制御方法であって、
姿勢を検出する姿勢検出工程と、
地磁気を検出する地磁気検出工程と、
前記地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得工程と、
前記地磁気検出工程により検出された地磁気検出結果と前記補正値とにより方位を算出する方位算出工程と、
前記補正値取得工程を制御する補正制御工程と、を含み、
前記補正制御工程は、前記地磁気検出工程の地磁気検出結果が異常状態であると判断され、前記姿勢検出工程の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される場合に、前記補正値取得工程による前記補正値の取得を開始させる
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
<請求項7>
電子機器の動作制御用プログラムであって、
姿勢を検出する姿勢検出工程と、
地磁気を検出する地磁気検出手工程と、
前記地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得工程と、
前記地磁気検出工程により検出された地磁気検出結果と前記補正値とにより方位を算出する方位算出工程と、
前記補正値取得工程を制御する補正制御工程と、を含み、
前記補正制御工程は、前記地磁気検出工程の地磁気検出結果が異常状態であると判断され、前記姿勢検出工程の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される場合に、前記補正値取得工程による前記補正値の取得を開始させる、機能をコンピュータに実現させる
ことを特徴とするプログラム。
1 電子時計(電子機器)
12 表示手段
23 地磁気検出手段
24 方位算出手段
26 報知手段
27 補正制御手段
28 加速度センサ(姿勢検出手段)
29 補正値取得手段

Claims (7)

  1. 姿勢を検出する姿勢検出手段と、
    地磁気を検出する地磁気検出手段と、
    前記地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得手段と、
    前記地磁気検出手段により検出された地磁気検出結果と前記補正値とに基づいて方位を算出する方位算出手段と、
    前記補正値取得手段を制御する補正制御手段と、を備え、
    前記補正制御手段は、前記地磁気検出手段の地磁気検出結果が異常状態であると判断され、前記姿勢検出手段の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される場合に、前記補正値取得手段による前記補正値の取得を開始させる
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記補正制御手段は、前記地磁気検出結果と、あらかじめ設定された下限値及び上限値とを比較し、前記地磁気検出結果が下限値より小さい場合又は上限値より大きい場合に、前記地磁気検出結果が異常状態であると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記補正制御手段は、今回検出した前記地磁気検出結果と、前回検出した前記地磁気検出結果とを比較し、今回検出した前記地磁気検出結果が、前回検出した前記地磁気検出結果よりも、あらかじめ設定された割合より小さい場合又は大きい場合に、今回の前記地磁気検出結果が異常状態であると判断する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記姿勢検出手段は、前記電子機器自体の加速度を測定し、
    前記補正制御手段は、前記姿勢検出手段の姿勢検出結果から、前記電子機器自体が前記所定の動作を行っていると判定される場合に、前記姿勢検出手段による加速度の測定を停止する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の電子機器と、
    時刻を表示可能な表示手段と、を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 電子機器の制御方法であって、
    姿勢を検出する姿勢検出工程と、
    地磁気を検出する地磁気検出工程と、
    前記地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得工程と、
    前記地磁気検出工程により検出された地磁気検出結果と前記補正値とにより方位を算出する方位算出工程と、
    前記補正値取得工程を制御する補正制御工程と、を含み、
    前記補正制御工程は、前記地磁気検出工程の地磁気検出結果が異常状態であると判断され、前記姿勢検出工程の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される場合に、前記補正値取得工程による前記補正値の取得を開始させる
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  7. 電子機器の動作制御用プログラムであって、
    姿勢を検出する姿勢検出工程と、
    地磁気を検出する地磁気検出手工程と、
    前記地磁気を補正する補正値を取得する補正値取得工程と、
    前記地磁気検出工程により検出された地磁気検出結果と前記補正値とにより方位を算出する方位算出工程と、
    前記補正値取得工程を制御する補正制御工程と、を含み、
    前記補正制御工程は、前記地磁気検出工程の地磁気検出結果が異常状態であると判断され、前記姿勢検出工程の姿勢検出結果が所定の動作を行っていると判定される場合に、前記補正値取得工程による前記補正値の取得を開始させる、機能をコンピュータに実現させる
    ことを特徴とするプログラム。
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