JP2018168936A - 差動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を減らすことができ、組み付け性も向上させることができる差動装置を提供する。
【解決手段】差動装置11は、複数の差動ギヤ32と、複数の差動ギヤ32と各々噛み合う1対の出力ギヤ33a,33bと、複数の差動ギヤ32の各々の一方端側を覆うことができる複数の凸部26を有するとともに一方の出力ギヤ33aの背面を覆うことができる一方のカバー部材18と、他方の出力ギヤ33bの背面を覆うことができる他方のカバー部材19と、複数の凸部26の各々に嵌合する複数の嵌合部54を有し,複数の差動ギヤ32の各々の少なくとも他方の端部を支持することができる支持部材34と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】差動装置11は、複数の差動ギヤ32と、複数の差動ギヤ32と各々噛み合う1対の出力ギヤ33a,33bと、複数の差動ギヤ32の各々の一方端側を覆うことができる複数の凸部26を有するとともに一方の出力ギヤ33aの背面を覆うことができる一方のカバー部材18と、他方の出力ギヤ33bの背面を覆うことができる他方のカバー部材19と、複数の凸部26の各々に嵌合する複数の嵌合部54を有し,複数の差動ギヤ32の各々の少なくとも他方の端部を支持することができる支持部材34と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば四輪自動車といった車両に搭載される差動装置に関する。
従来より、シャフトの機能も有するピニオンギヤをデフケースとは別体のピニオンギヤ支持部材と、スラストワッシャーと、ストッパーピンとで支持して固定する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来技術では、組み付け性が悪く、部品点数も多くなっていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、部品点数を減らすことができ、組み付け性も向上させることができる差動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る1つの差動装置は、複数の差動ギヤと、前記複数の差動ギヤと各々噛み合う1対の出力ギヤと、前記複数の差動ギヤの各々の一方端側を覆うことができる複数の凸部を有するとともに一方の前記出力ギヤの背面を覆うことができる一方のカバー部材と、他方の前記出力ギヤの背面を覆うことができる他方のカバー部材と、前記複数の凸部の各々に嵌合する複数の嵌合部を有し,前記複数の差動ギヤの各々の少なくとも他方の端部を支持することができる支持部材と、を備える。
また、好適には、前記支持部材は、前記複数の差動ギヤの各々の一方の端部を支持する複数の大孔と、前記複数の差動ギヤの各々の他方の端部を支持する複数の小孔と、を有している。
本発明によれば、部品点数を減らすことができ、組み付け性も向上する。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る差動装置11の全体構成を模式的に示している。自動車は、自動車に搭載される動力源としてのエンジン(図示しない)の横に配置されて、トランスミッション(図示しない)や差動装置11を収容するミッションケース12を備える。ミッションケース12には、車軸にそれぞれ連なる左右1対の出力軸13a,13bが中心軸CL回りで回転自在に支持される。2つの出力軸13a,13bは、相互に同軸に配置され、ミッションケース12内で差動装置11に結合される一端をそれぞれ有する。
ミッションケース12と個々の出力軸13a,13bとの間には環状のシール部材14a,14bが装着される。シール部材14a,14bは、ミッションケース12と回転する出力軸13a,13bとの間を液密に塞ぐ。本実施形態では、ミッションケース12の底部に、ミッションケース12の内部空間に臨んで所定量の潤滑油を貯留するオイルパン(図示しない)が形成される。オイルパンに貯留された潤滑油はミッションケース12の内部空間で減速歯車機構15の可動要素や後述するデフケース16の回転によって周辺に掻き上げられて飛散する。このようにして、減速歯車機構15の可動要素や後述するデフケース16の回転によって飛散された潤滑油で後述するデフケース16の内外に存在する機械運動部分は潤滑される。
差動装置11は、例えば、中心軸CL回りで回転自在にミッションケース12に支持されるデフケース(入力部材)16と、デフケース16内に収容される差動機構としての差動ギヤ機構17と、を備える。
デフケース16は、例えば、中心軸CLに直交する平面に沿うように差動ギヤ機構17の一側面(一方の側面、他方の側面)を覆うことができる第1カバー部材18と、中心軸CLに直交する平面に沿うように第1カバー部材18と対向する差動ギヤ機構17の他の一側面(他方の側面,一方の側面)を覆うことができる第2カバー部材19と、第1カバー部材18および第2カバー部材19に結合可能であり、第1カバー部材18および第2カバー部材19とは異なる方向から差動ギヤ機構17を覆うことができるリング部材21と、を有する。
リング部材(ドリブン部材,ケース,入力部材)21の外周面には、例えば、外向きのギヤ歯22が設けられている。ギヤ歯22は例えば中心軸CLに同軸に環状に配列される。また、リング部材21のギヤ歯22は減速歯車機構15のギヤ歯23と噛み合う。そのため、エンジンの動力がトランスミッションからデフケース16に伝達される。したがって、リング部材21はいわゆるリングギヤ(ドリブンギヤ)として機能するとともに、入力部材としても機能する。
第1カバー部材(一方のカバー部材、他方のカバー部材、ケース、入力部材)18は、例えば、中心軸CLを中心とする中央部に空間を有する円板形状に形成される第1カバー体24と、第1カバー体24の内周端部から第2カバー部材19に対して反対側(後述するサイドギヤ33a,33bの軸方向外方)に突き出る円筒形の第1軸受け部(第1ボス部)25と、第1カバー体24の外周部から第2カバー部材19と対向する向き(後述するサイドギヤ33a,33bの軸方向内方)に突き出る複数の突起部(凸部)26と、を有する。また、第1カバー部材18は、後述するサイドギヤ(一方のサイドギヤ,一方の出力ギヤ,他方のサイドギヤ,他方の出力ギヤ)33aの背面を覆うことができる。
各々の突起部26は、例えば、図2に示すように、中心軸CLに平行に広がる内側面26aと、内側面26aの縁から後述するサイドギヤ33a,33bの径方向外方に延びる側面26bと、を有する。各々の内側面26aは、例えば、突起部26が後述する嵌合部54と嵌め合わせられた際に、後述する第2軸孔49の開口を塞ぐ大きさを有している。そのため、各々の内側面26aの大きさは少なくとも後述するピニオンギヤ32の最外径を覆うことができる。つまり、各々の突起部26は、複数のピニオンギヤ32の各々の外側(一端側)を覆うことができる。また、各々の突起部26(より具体的には突起部26の内側面26a)は後述するピニオンギヤ32のスライド面38に面で接触可能である。
第1カバー部材18は後述する支持部材34に連結可能である。また、1カバー部材18が後述する支持部材34と連結するときには、第1カバー部材18の各々の突起部26の側面26bは、(後述する)対応する支持部材34の各々の嵌合部54の凹面の一部にスライド自在に案内されて、第1カバー部材18の各々の突起部26は対応する支持部材34の各々の嵌合部54に嵌め合わせられる。
第2カバー部材(他方のカバー部材,一方のカバー部材、ケース、入力部材)19は、例えば、中心軸CLを中心とする中央部に空間を有する円板形状に形成される第2カバー体27と、第2カバー体27の内周端部から第1カバー部材18に対して反対側(後述するサイドギヤ33a,33bの軸方向外方)に突き出る円筒形の第2軸受け部(第2ボス部)28と、を有する。また、第2カバー部材19は、後述するサイドギヤ(他方のサイドギヤ,他方の出力ギヤ,一方のサイドギヤ,一方の出力ギヤ)33bの背面を覆うことができる。
差動ギヤ機構17は、例えば、中心軸CLに直交する回転軸線31回りで回転自在に支持される複数のピニオンギヤ(差動ギヤ)32と、中心軸CL回りに回転自在に支持されて、複数のピニオンギヤ32に各々噛み合う一対のサイドギヤ(出力ギヤ)33a,33b(即ち第1サイドギヤ(第1出力ギヤ,一方の出力ギヤ,他方の出力ギヤ)33aおよび第2サイドギヤ(第2出力ギヤ,他方の出力ギヤ,一方の出力ギヤ)33b)と、各々のピニオンギヤ32の少なくとも一方の端部(本実施形態では、両端部)を支持する支持部材34と、を有する。
個々のピニオンギヤ32は、例えば、回転軸線31に重なる中心線CC周りでピニオンギヤ32の径方向外方に突き出るギヤ歯部35を有する本体36と、本体36のピニオンギヤ32における軸方向の一方端(より具体的には、本体36のサイドギヤ33a,33bにおける径方向外方端)でギヤ歯部35よりも大径に中心線CCに同軸に円筒形状に形成される外軸部37bと、本体36のピニオンギヤ32における軸方向の他方端(より具体的には、本体36のサイドギヤ33a,33bにおける径方向内方端)から中心線CCに同軸に中心軸CLに向かって突き出るとともに、本体36よりも小径な内軸部37aと、を備える。また、ギヤ歯部35は、例えば中心線CC周りで環状に配列されるギヤ歯を有する。
また、外軸部37bのサイドギヤ33a,33bにおける径方向での外端面には例えばデフケース16(より具体的には、第1カバー部材18の突起部26の内側面26a)に受け止められるスライド面38が規定される。スライド面38は例えば中心線CCを基準に軸対称の形状に形成される。また、本実施形態のスライド面38は中心線CCに直交する円形の平面で構成されていればよい。ピニオンギヤ32は、例えばスライド面38に倣って第1カバー部材18の突起部26の内側面26aに形成される平面の受け面39にスライド自在に受け止められる。また、各々の、突起部26の受け面39とピニオンギヤ32のスライド面38との間にはワッシャー(図示しない)が介在されていてもよい。
一対のサイドギヤ33a,33bの各々は、例えば、各々の出力軸13a,13bの先端部がそれぞれスプライン嵌合される軸孔42を有する円筒状の軸部43と、軸部43からサイドギヤ33a,33bの径方向外方に離れた位置に在って複数のピニオンギヤ32に各々噛合するギヤ歯を有する円環状の歯部44と、軸部43のサイドギヤ33a,33bの軸方向における先端部から歯部44の内周端部に向かってサイドギヤ33a,33bの径方向外方に延びる中空平板状に形成される中間壁部45と、を備える。また、第1サイドギヤ33aおよび第2サイドギヤ33bの相対回転は回転軸線31回りにピニオンギヤ32の回転を引き起こす。
また、サイドギヤ33a,33bの各々の軸部43はそれぞれ対応する第1軸受け部25および第2軸受け部28に覆われている。また、出力軸13a,13bは対応するサイドギヤ33a,33bの軸孔42に相対回転不能に挿入される。このようにして個々のサイドギヤ33a,33bはデフケース16を介して軸受け部材46a,46bに回転自在に支持される。また、サイドギヤ33aと第1カバー部材18、および、サイドギヤ33bと第2カバー部材19との間には、それぞれサイドギヤ用ワッシャーが介在されていてもよい。
図2および図3に示されるように、支持部材34は、例えば、中心軸CL周りでピニオンギヤ32の内軸部37aを支持可能な第1軸孔(第1の支持孔)47を各々有する複数の内側支持部(第1の支持部)59と,中心軸CL周りで複数の内側支持部59を連結する複数の連結体48と,を有する環状体52と、中心軸CL周りで各々の内側支持部59のサイドギヤ33a,33bにおける径方向外方に配置されて、各々が複数の連結体48と連結される複数の外側支持体(外側支持部,第2の支持部)51と、を有する。また、支持部材34は、第1カバー部材18および第2カバー部材19と接続可能である。
本実施形態では、複数の外側支持体51および環状体52は1つの成形体として一体化されている。また、図1から明らかなように、複数の外側支持体51は、中心軸CLの方向で第1カバー部材18および第2カバー部材19に挟まれている。そのため、複数の外側支持体51によって第1カバー部材18および第2カバー部材19の間隔は保持される。
複数の内側支持部59の各々には、例えば回転軸線31に同軸の円筒状の空間を区画する第1軸孔47が形成される。つまり、複数の第1軸孔47は、例えば、各々のピニオンギヤ32の一端部(より具体的には、ピニオンギヤ32の内軸部37a)を支持する小孔として形成される。すなわち、複数の第1軸孔47は、ピニオンギヤ32の内軸部37aの径よりも大径であり、ピニオンギヤ32の本体36の径よりも小径である。また、各々の第1軸孔47は、各々のピニオンギヤ32の一端部(他端部,一方の端部,他方の端部)を支持することができる。
また、個々の外側支持体51は、例えば、サイドギヤ33a,33bにおける径方向外方側となる外方部56と、サイドギヤ33a,33bにおける径方向内方側となる内方部55と、を有する。外方部56は、例えば、第1カバー部材18の突起部26の形状に対応した凹状の嵌合部54を有する。また、嵌合部54は、少なくともピニオンギヤ32の最外径よりも大きな空間を有する凹空間が形成できるような凹形状で構成されている。すなわち、第1カバー部材18の突起部26は、少なくともピニオンギヤ32の最外径よりも大きな形状をしている。
内方部55は、例えば、ピニオンギヤ32の外軸部37bを支持可能な第2軸孔(第2の支持孔)49を有する。第2軸孔49は、例えば、回転軸線31に同軸であって第1軸孔47よりも大径の円筒状の空間を区画する。より具体的には、第2軸孔49は、ピニオンギヤ32が通ることができるように、少なくともピニオンギヤ32の最外径よりも大径の孔(大孔)で形成される。また、第2軸孔49は、各々のピニオンギヤ32の他端部(一端部,他方の端部,一方の端部)を支持することができる。
個々の外側支持体51と環状体52(より具体的には、内側支持部59)との間には例えば空間53が形成されている。つまり、空間53は第1軸孔47と第2軸孔49との間に位置されている。また、空間53にはピニオンギヤ32の本体36が位置可能である。すなわち、ピニオンギヤ32は、外側支持体51のサイドギヤ33a,33bにおける径方向外方から嵌合部54を通って第2軸孔49および第1軸孔47に挿入されることができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。本実施形態の差動装置11は、エンジンから減速歯車機構15を介してデフケース16に回転力を受けた場合に、ピニオンギヤ32が回転軸線31回りに自転しないで、デフケース16と共にデフケース16の中心軸(回転軸線)CL回りに公転する。このとき、デフケース16からピニオンギヤ32を介して左右のサイドギヤ33a,33bが同速度で回転駆動されて、サイドギヤ33a,33bの駆動力が均等に左右の出力軸13a,13bに伝達される。また、自動車の旋回走行等により左右の出力軸13a,13bに回転速度差が生じるときは、ピニオンギヤ32が自転しつつデフケース16の中心軸(回転軸線)CL回りに公転することで、ピニオンギヤ32から左右のサイドギヤ33a,33bに対して差動回転を許容しつつ回転駆動力が伝達される。以上は、従来周知の差動装置の作動と同様である。
ところで、差動装置11の組み立てにあたっては、例えば、以下のようにして行うことができる。まず、第2カバー部材19の第2軸受け部28を下にした状態で第2カバー部材19を台に置く。ここで、サイドギヤ33bと第2カバー部材19との間に、サイドギヤ用ワッシャーが介在する場合には、第2カバー部材19の上の適当な位置にサイドギヤ用ワッシャーを配置する。
次に、サイドギヤ33bを第2カバー部材19の上の適当な位置に配置する。このとき、サイドギヤ用ワッシャーが介在する場合には、サイドギヤ用ワッシャーをサイドギヤ33bの歯部44の背面となる位置に位置させる。次に、嵌合部54を上にするようにして、支持部材34の外側支持体51を第2カバー部材19の外周部に各々当接させる。このとき、サイドギヤ33bの歯部44が支持部材34によって区画される全ての空間53を臨むようにサイドギヤ33bを位置させる。
次に、複数のピニオンギヤ32の各々を、各々のピニオンギヤ32の内軸部37aが中心軸CL上の中心Cを向くようにしたうえで、支持部材34の各々の外側支持体51のサイドギヤ33a,33bにおける径方向外方から、第2軸孔49および第1軸孔47に向けて挿入する。このとき、各々のピニオンギヤ32の内軸部37aは、支持部材34の嵌合部54、第2軸孔49および空間53を通って第1軸孔47まで挿入され、第1軸孔47に支持される。また、各々のピニオンギヤ32のギヤ歯部35は、支持部材34の嵌合部54、第2軸孔49を通って、空間53でサイドギヤ33bの歯部44と噛み合う。また、各々のピニオンギヤ32の外軸部37bは、支持部材34の嵌合部54を通って、第2軸孔49まで挿入され、第2軸孔49に支持される。
次に、全てのピニオンギヤ32のギヤ歯部35とサイドギヤ33aの歯部44とが噛み合うように、サイドギヤ33aを全てのピニオンギヤ32の上に配置する。ここで、サイドギヤ33aと第1カバー部材18との間にサイドギヤ用ワッシャーを介在される場合には、サイドギヤ33aの歯部44の背面となる位置にサイドギヤ用ワッシャーも配置する。
次に、第1カバー部材18の突起部26が支持部材34の嵌合部54と嵌め合うように、第1カバー部材18の突起部26を支持部材34の嵌合部54と対応する位置で下側にした状態で、第1カバー部材18を支持部材34に接近させ、第1カバー部材18と支持部材34とを嵌め合わせて連結させる。これにより、第1カバー部材18の突起部26の内側面26aと各々のピニオンギヤ32のスライド面38とが面で接触可能となる。その後、リング部材21を第1カバー部材18、支持部材34および第2カバー部材19の連結体に嵌め込む。そして、リング部材21と第1カバー部材18、および、リング部材21と第2カバー部材19とを各々溶接等の締結手段で結合させる。
本実施形態によれば、第1カバー部材18は複数のピニオンギヤ32の一方端側(他方端側,一端側,他端側)を各々覆うことができる複数の突起部26を有し、支持部材34は第1カバー部材18の複数の突起部26の各々に嵌合する複数の嵌合部54を有している。これにより、支持部材34と第1カバー部材18との嵌め合いでピニオンギヤ32に対する抜け止めが実現される。そのため、第1カバー部材18の突起部26でピニオンギヤ32の抜け止めを施すことができ、従来ピニオンギヤ32の抜け止めにあたって必要であったストッパーピンを無くすことができる。これに伴って、従来ピン孔に対するストッパーピンの挿入といった煩雑な作業も無くすことができるので、組み立て作業の効率化が図られ、組み付け性も向上することができる。つまり、本実施形態によれば、部品点数を減らすことができ、組み付け性も向上させることができる。
また、本実施形態によれば、第1カバー部材18は複数のピニオンギヤ32のサイドギヤ33a,33bにおける径方向外方側を個々に覆うことができる複数の突起部26を有しており、支持部材34は第1カバー部材18の複数の突起部26の各々に嵌合する凹状の複数の嵌合部54が設けられている。そのため、差動装置11が組み立てられた状態では、第1カバー部材18の突起部26は支持部材34の嵌合部54に嵌め合わせられる。これにより、差動装置11の幅狭化に寄与することができる。
また、本実施形態によれば、支持部材34は、複数のピニオンギヤ32の各々の一端部(他端部,一方の端部,他方の端部)を支持する複数の第2軸孔49と、複数のピニオンギヤ32の各々の他端部(一端部,他方の端部,一方の端部)を支持する複数の第1軸孔47と、を有している。したがって、支持部材34単体でピニオンギヤ32の両端部を支持することができる。これにより、ピニオンギヤ32に対する支持を安定させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
本実施形態では、支持部材はピニオンギヤのサイドギヤにおける径方向の両端部を支持したが、本発明はこれに限らない。本発明では、例えば、支持部材は少なくともピニオンギヤのサイドギヤにおける径方向内方側の端部を支持していればよい。つまり、本発明での支持部材は、第1カバー部材の突起部で覆うことができるピニオンギヤの背面側とは反対側のピニオンギヤの端部を少なくとも支持するようにすればよい。これにより、支持部材とピニオンギヤとの間でトルクを伝達することができるとともに、ピニオンギヤがサイドギヤにおける径方向でサイドギヤとの噛合いから外れてしまうことを防止できる。
また、本実施形態ではシャフトの機能も有するピニオンギヤを構成したが、本発明はこれに限らない。本発明では、例えば、ピニオンギヤとピニオンシャフトとを別体に設けるものであってもよい。このとき、ピニオンシャフト(シャフト,差動ギヤ支持部材)は、一方端部(他方端部)がピニオンギヤ(差動ギヤ)よりも突出するとともに他端(一端)がピニオンギヤの一端(他端)と同一平面を成すように位置されて、ピニオンギヤの内径側からピニオンギヤを支持する。そして、ピニオンシャフトの一端部(他端部,一方の端部,他方の端部)が支持部材の内側支持部の第1軸孔(小孔)で支持され、ピニオンギヤの外軸部が支持部材の外側支持体の第2軸孔(大孔)で支持される。
11…差動装置、18…第1カバー部材(一方のカバー部材、他方のカバー部材、ケース、入力部材)、19…第2カバー部材(他方のカバー部材、一方のカバー部材、ケース、入力部材)、26…突起部(凸部)、32…ピニオンギヤ(差動ギヤ)、33a…第1サイドギヤ(サイドギヤ,第1出力ギヤ,出力ギヤ)、33b…第2サイドギヤ(サイドギヤ,第2出力ギヤ,出力ギヤ)、34…支持部材、47…第1軸孔(小孔)、49…第2軸孔(大孔)、54…嵌合部。
Claims (2)
- 複数の差動ギヤ(32)と、
前記複数の差動ギヤ(32)と各々噛み合う1対の出力ギヤ(33a,33b)と、
前記複数の差動ギヤ(32)の各々の一方端側を覆うことができる複数の凸部(26)を有するとともに一方の前記出力ギヤ(33a)の背面を覆うことができる一方のカバー部材(18)と、
他方の前記出力ギヤ(33b)の背面を覆うことができる他方のカバー部材(19)と、
前記複数の凸部(26)の各々に嵌合する複数の嵌合部(54)を有し,前記複数の差動ギヤ(32)の各々の少なくとも他方の端部を支持することができる支持部材(34)と、を備える、
差動装置。 - 前記支持部材(34)は、
前記複数の差動ギヤ(32)の各々の一方の端部を支持する複数の大孔(49)と、
前記複数の差動ギヤ(32)の各々の他方の端部を支持する複数の小孔(47)と、
を有する、
請求項1に記載の差動装置。
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