JP2018168707A - 遠心圧縮機用インペラ及び電動式遠心圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スラストバランスの適正化が可能な遠心圧縮機用インペラを提供する。【解決手段】回転軸と、前記回転軸に装着されたハブと、前記ハブの外周面に設けられた複数の翼と、前記ハブの背面に当接するように前記回転軸に装着されたスリーブと、を備える遠心圧縮機において、前記ハブの前側端面の外周端と前記ハブの回転軸線との距離をRf、前記スリーブにおける前記ハブの背面との当接面の外周端と前記回転軸線との距離をRbとすると、前記Rf<Rbを満たす。【選択図】 図1

Description

本開示は、遠心圧縮機用インペラ及び電動式遠心圧縮機に関する。
従来、ケーシング内に回転可能なインペラを備えた遠心圧縮機が知られている。インペラは、回転軸と、回転軸に装着されたハブと、ハブの外周面に設けられた複数の翼とを含む。
特許文献1には、インペラとケーシングとの接触を防止するために、ハブの背面からハブの前側端面に貫通する貫通孔を設けた遠心圧縮機が記載されている。
特開2010−1868号公報
ところで、遠心圧縮機では、回転するインペラによって空気の圧力が増加し、ハブの外周面と背面に圧力が付与される結果、インペラに軸方向のスラスト荷重が作用する。一般に、ハブの背面に圧力を付与する空気は昇圧後の空気であるため、ハブの背面に付与される圧力の平均値は、ハブの前面に付与される圧力の平均値よりも高い。このため、インペラに作用する軸方向における前方(吸込側)へのスラスト荷重は、軸方向における後方(背面側)へのスラスト荷重よりも大きくなりやすい。
この点、排気タービン式過給機の遠心圧縮機のように、遠心圧縮機と反対側に上記軸方向のスラスト荷重を打ち消す回転機器が設けられている場合には、インペラにおける軸方向前方へのスラスト荷重と軸方向後方へのスラスト荷重とのバランス(以下、「スラストバランス」という。)は問題になりにくい。
一方、電動式遠心圧縮機のように、上記軸方向のスラスト荷重を打ち消す回転機器が設けられていない場合には、遠心圧縮機の運転時に軸方向のスラスト荷重が常に一方向に作用することとなる。このため、スラスト軸受にて負荷を吸収する必要があり、スラスト軸受におけるメカニカルロスが発生する。
本発明の少なくとも一実施形態は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、スラストバランスの適正化が可能な遠心圧縮機用インペラ及びこれを備える電動式遠心圧縮機を提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る遠心圧縮機用インペラは、回転軸と、前記回転軸に装着されたハブと、前記ハブの外周面に設けられた複数の翼と、前記ハブの背面に当接するように前記回転軸に装着されたスリーブと、を備え、前記ハブの前側端面の外周端と前記ハブの回転軸線との距離をRf、前記スリーブにおける前記ハブの背面との当接面の外周端と前記回転軸線との距離をRbとすると、前記Rf<Rbを満たす。
上記(1)に記載の遠心圧縮機用インペラによれば、Rf≧Rbを満たす場合と比較して、ハブの背面のうち軸方向における前方(吸込側)へ圧力を受ける部分をハブの回転軸線に直交する平面に投影した面積を小さくすることができる。したがって、インペラに作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を低減して、スラストバランスを適正化することができる。これにより、スラスト軸受におけるメカニカルロスを低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の遠心圧縮機用インペラにおいて、前記ハブの外周面を前記回転軸線に直交する平面に投影した面積をAf、前記ハブの背面のうち前記ハブの径方向における前記当接面より外側の部分を前記回転軸線に直交する平面に投影した面積をAbとすると、0.8Af<Ab<1.0Afを満たす。
インペラの背面とスリーブの当接面とが当接する面積を大きくするほどインペラに作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を低減することができるが、スリーブの外周端と回転軸線との距離を大きくするほど、インペラの重量が増大してしまう。この点、上記(2)に記載の遠心圧縮機用インペラのように、0.8Af<Ab<1.0Afを満たすようインペラを構成することにより、インペラの重量増大の抑制とスラストバランスの適正化とを両立することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の遠心圧縮機用インペラにおいて、前記スリーブの外周面に保持されたシール部材を更に備え、前記シール部材と前記回転軸線との距離をRsとすると、Rf<Rsを満たす。
上記(3)に記載の遠心圧縮機用インペラによれば、シール部材によってスリーブの外周面とケーシングとの隙間をシールし、インペラに作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を効果的に低減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかに記載の遠心圧縮機用インペラにおいて、前記ハブは、前記ハブの背面から前記ハブの外周面に貫通する少なくとも一つの貫通孔を含む。
上記(4)に記載の遠心圧縮機用インペラによれば、ハブの背面とケーシングとの隙間の空気が貫通孔を通ってハブの外周面とケーシングとの間の流路に供給されるため、ハブの背面に作用する圧力を減少させつつハブの外周面に作用する圧力を増加させて、インペラのスラストバランスを適正化することができる。これにより、スラスト軸受におけるメカニカルロスを低減することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)に記載の遠心圧縮機用インペラにおいて、前記貫通孔は、当該貫通孔のうち前記ハブの外周面側の開口端が当該貫通孔のうち前記ハブの背面側の開口端よりも前記ハブの径方向において外側に位置するように、前記回転軸線に対して前記径方向に傾斜した方向に延設される。
上記(5)に記載の遠心圧縮機用インペラによれば、貫通孔を通った空気の流れが、ハブの外周面とケーシングとの間の流路を流れる主流の流れ方向に沿って該流路に流入するため、貫通孔を通った空気の流れと主流との合流に伴う損失の増大を抑制することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(4)又は(5)に記載の遠心圧縮機用インペラにおいて、前記貫通孔は、当該貫通孔のうち前記ハブの外周面側の開口端が当該貫通孔のうち前記ハブの背面側の開口端よりも前記回転軸の回転方向において上流側に位置するように、前記回転軸線に対して前記ハブの周方向に傾斜した方向に延設される。
上記(6)に記載の遠心圧縮機用インペラによれば、貫通孔を通ってハブの外周面とケーシングとの間の流路に供給された空気が、翼の圧力面に沿ってハブの径方向外側にスムーズに流れるため、貫通孔を通った空気の流れと主流との合流に伴う損失の増大を抑制することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(4)乃至(6)の何れかに記載の遠心圧縮機用インペラにおいて、前記回転軸の回転方向において前記貫通孔に対して上流側に隣接する翼と当該貫通孔との距離をd1、前記回転方向において当該貫通孔に対して下流側に隣接する翼と当該貫通孔との距離をd2とすると、d1<d2を満たす。
上記(7)に記載の遠心圧縮機用インペラによれば、貫通孔を通ってハブの外周面とケーシングとの間の流路に供給された空気が、翼の圧力面に沿ってハブの径方向外側にスムーズに流れるため、貫通孔を通った空気の流れと主流との合流に伴う損失の増大を抑制することができる。
(8)本発明の少なくとも一実施形態に係る電動式遠心圧縮機は、上記(1)乃至(7)の何れかに記載の遠心圧縮機用インペラと、前記遠心圧縮機用インペラを駆動するためのモータと、を備える。
一般に、電動式遠心圧縮機では、排気タービン式過給機と異なりインペラに作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を打ち消す回転機器が設けられていないため、軸方向における前方へのスラスト荷重が、軸方向における後方へのスラスト荷重よりも特に大きくなりやすい。
この点、上記(1)乃至(7)の何れかに記載の遠心圧縮機用インペラを電動式遠心圧縮機に適用することにより、インペラに作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を低減してスラストバランスを適正化することができる。したがって、スラスト軸受におけるメカニカルロスを低減することができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、スラストバランスの適正化が可能な遠心圧縮機用インペラ及びこれを備える電動式遠心圧縮機が提供される。
一実施形態に係る遠心圧縮機2(2A)の一部を模式的に示す断面図である。 比較例に係る遠心圧縮機の一部を模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る遠心圧縮機2(2B)の一部を模式的に示す断面図である。 遠心圧縮機2(2B)における空気流れを模式的に示す断面図である。 一実施形態に係る遠心圧縮機2(2C)の一部を模式的に示す断面図である。 遠心圧縮機2(2C)における空気流れを模式的に示す断面図である。 遠心圧縮機2(2B,2C)における貫通孔36の構成例を示す軸方向視図である。 遠心圧縮機2(2B,2C)における貫通孔36の構成例を示す軸方向視図である。 遠心圧縮機2(2B,2C)における貫通孔36の構成例を示す軸方向視図である。 遠心圧縮機2(2A〜2C)を適用した電動過給機を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る遠心圧縮機2(2A)の一部を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、遠心圧縮機2は、インペラ4(遠心圧縮機用インペラ)と、インペラ4を収容するケーシング6と、インペラ4のスリーブ18を収容するよう構成されたケーシング20と、を含む。
インペラ4は、回転軸8と、回転軸8に装着されたハブ10と、ハブ10の外周面12に設けられた複数の翼14と、ハブ10の背面16に当接するように回転軸8に装着されたスリーブ18と、を備える。ケーシング20は、ハブ10の背面16に対向するとともにスリーブ18を囲繞するよう構成されている。
ハブ10の前側端面22(ハブ10のうち軸方向における吸込側の端面)は、ハブ10の回転軸線Oに直交する方向に沿って形成されている。ハブ10の外周面12は、空気流れの下流側に向かうにつれて回転軸線Oとの距離が大きくなるように滑らかに湾曲した凹面形状を有している。ハブ10の背面16は、回転軸線Oに直交する方向に沿って形成されるとともにスリーブ18の当接面26と当接する平面部17と、ハブ10の径方向において平面部17の外側に隣接して形成された凹部19と、ハブ10の径方向において凹部19の外側に隣接するとともに回転軸線Oに直交する方向に沿って形成された平面部21とを含む。
ここで、ハブ10の前側端面22の外周端24(外周面12の前側端)とハブ10の回転軸線Oとの距離をRf、スリーブ18のうちハブ10の背面16と当接する当接面26の外周端28と回転軸線Oとの距離(スリーブ18の外径)をRbとすると、インペラ4は、Rf<Rbを満たすよう構成されている。
また、ハブ10の外周面12を回転軸線Oに直交する平面に投影した面積をAf、ハブ10の背面16のうちハブ10の径方向における当接面26より外側の部分30(図示する形態では凹部19及び平面部21からなる部分)を回転軸線Oに直交する平面に投影した面積をAbとすると、上記のようにRf<Rbを満たすことにより、Ab<Afが満たされる。
上記構成によれば、Rf≧Rbを満たす場合(図2参照)と比較して、ハブ10の背面16のうち軸方向における前方(吸込側)へ圧力を受ける部分30を回転軸線Oに直交するに投影した面積Abを小さくすることができる。したがって、インペラ4に作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を低減して、スラストバランスを適正化することができ、スラスト軸受(不図示)におけるメカニカルロスを低減することができる。
図1に示す例示的形態では、環状の弾性体で構成されたピストンリング34(シール部材)がスリーブ18の外周面に形成された環状溝32に保持されており、ピストンリング34がケーシング20に当接することによってスリーブ18とケーシング20との間がシールされている。ここで、ピストンリング34と回転軸線Oとの距離をRsとすると、インペラ4に作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を低減するために、Rf<Rsを満たすようピストンリング34が配置されている。なお、他の実施形態では、シール部材は、ケーシング20に設けられた溝等に保持されていてもよい。
幾つかの実施形態では、図1に示す遠心圧縮機2において、0.8Af<Ab<1.0Afを満たすようインペラ4が構成されている。
インペラ4の背面16とスリーブ18の当接面26とが当接する面積を大きくするほどインペラ4に作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を低減することができるが、スリーブ18の外周端28と回転軸線Oとの距離Rbを大きくするほど、インペラ4の重量が増大してしまう。この点、上記のように0.8Af<Ab<1.0Afを満たすようインペラ4を構成することにより、インペラ4の重量増大の抑制とスラストバランスの適正化とを両立することができる。
次に、図3〜図9を用いて遠心圧縮機2の変形例について説明する。以下で説明する遠心圧縮機2(2B,2C)は、上述した遠心圧縮機2(2A)と基本的構成は同様であるが、インペラ4の具体的構成が異なる。以下の変形例では、遠心圧縮機2(2A)の各構成と同様の機能を含む構成については同一の符号を付して説明を省略し、変形例の特徴的な構成を中心に説明する。
図3は、一実施形態に係る遠心圧縮機2(2B)の一部を模式的に示す断面図である。図4は、遠心圧縮機2(2B)における空気流れを模式的に示す断面図である。図5は、一実施形態に係る遠心圧縮機2(2C)の一部を模式的に示す断面図である。図6は、遠心圧縮機2(2C)における空気流れを模式的に示す断面図である。
幾つかの実施形態では、例えば図3及び図5に示すように、ハブ10は、ハブ10の背面16からハブ10の外周面12に貫通する少なくとも一つの貫通孔36を含む。
かかる構成によれば、例えば図4及び図6に示すように、ハブ10の背面16とケーシング20との隙間35の空気が貫通孔36を通ってハブ10の外周面12とケーシング6との間の流路42に供給されるため、ハブ10の背面16に作用する圧力を減少させつつハブ10の外周面12に作用する圧力を増加させて、インペラ4のスラストバランスを適正化することができる。これにより、スラスト軸受(不図示)におけるメカニカルロスを低減することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図4に示すように、貫通孔36は、回転軸線Oに平行な方向に延設されている。かかる構成によれば、簡素な構成で、ハブ10の背面16に作用する圧力を減少させつつハブ10の外周面12に作用する圧力を増加させることができる。これにより、簡素な構成でインペラ4のスラストバランスを適正化することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図5に示すように、貫通孔36は、当該貫通孔36のうちハブ10の外周面12側の開口端38が当該貫通孔36のうちハブ10の背面16側の開口端40よりもハブ10の径方向において外側に位置するように、回転軸線Oに対して径方向に傾斜した方向に延設されている。
かかる構成によれば、例えば図6に示すように、貫通孔36を通った空気の流れFhが、ハブ10の外周面12とケーシング6との間の流路42を流れる主流Fmの流れ方向に沿って該流路42に流入するため、貫通孔36を通った空気の流れFhと主流Fmとの合流に伴う損失の増大を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図7に示すように、遠心圧縮機2(2B)又は遠心圧縮機2(2C)において、貫通孔36は、当該貫通孔36のうちハブ10の外周面12側の開口端38が当該貫通孔36のうちハブ10の背面16側の開口端40よりも回転軸8の回転方向において上流側に位置するように、回転軸線Oに対してハブ10の周方向に傾斜して形成されている。
かかる構成によれば、貫通孔36を通って流路42に供給された空気が、図8に示すように、翼14の圧力面46に沿ってハブ10の径方向外側にスムーズに流れるため、貫通孔36を通った空気の流れFhと主流Fmとの合流に伴う損失の増大を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図9に示すように、回転軸8の回転方向において貫通孔36に対して上流側に隣接する翼14と当該貫通孔36との距離をd1、回転軸8の回転方向において当該貫通孔36に対して下流側に隣接する翼14と当該貫通孔36との距離をd2とすると、各貫通孔36は、d1<d2を満たすように配置されている。
かかる構成によれば、貫通孔36を通って流路42に供給された空気が、図8に示すように、翼14の圧力面46に沿って径方向外側にスムーズに流れるため、貫通孔36を通った空気の流れFhと主流fとの合流に伴う損失の増大を抑制することができる。
一実施形態では、図10に示すように、遠心圧縮機2(2A〜2C)は、インペラ4を駆動するためのモータ44を更に備える電動式遠心圧縮機であってもよい。
一般に、電動式遠心圧縮機では、排気タービン式過給機と異なりインペラ4に作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を打ち消す回転機器が設けられていないため、軸方向における前方へのスラスト荷重が、軸方向における後方へのスラスト荷重よりも特に大きくなりやすい。
この点、上記遠心圧縮機2(2A〜2C)のインペラ4を電動式遠心圧縮機に適用することにより、インペラ4に作用する軸方向における前方へのスラスト荷重を低減してスラストバランスを適正化することができるため、スラスト軸受(不図示)におけるメカニカルロスを低減することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、貫通孔36の断面形状は円形であったが、貫通孔36の断面形状は、楕円や矩形等であってもよく、特に限定されない。
また例えば、上述した図3〜図9に示した実施形態における貫通孔36は、図2に示したようなRf<Rbの関係を満たさないインペラ4に形成されていてもよい。
2 遠心圧縮機
4 インペラ
6,20 ケーシング
8 回転軸
10 ハブ
12 外周面
14 翼
16 背面
17,21 平面部
18 スリーブ
19 凹部
22 前側端面
24,28 外周端
26 当接面
30 部分
32 環状溝
34 ピストンリング
35 隙間
36 貫通孔
38,40 開口端
42 流路
42 路
44 モータ
46 圧力面
47 負圧面

Claims (8)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸に装着されたハブと、
    前記ハブの外周面に設けられた複数の翼と、
    前記ハブの背面に当接するように前記回転軸に装着されたスリーブと、
    を備え、
    前記ハブの前側端面の外周端と前記ハブの回転軸線との距離をRf、前記スリーブにおける前記ハブの背面との当接面の外周端と前記回転軸線との距離をRbとすると、前記Rf<Rbを満たす、遠心圧縮機用インペラ。
  2. 前記ハブの外周面を前記回転軸線に直交する平面に投影した面積をAf、前記ハブの背面のうち前記ハブの径方向における前記当接面より外側の部分を前記回転軸線に直交する平面に投影した面積をAbとすると、0.8Af<Ab<1.0Afを満たす、請求項1に記載の遠心圧縮機用インペラ。
  3. 前記スリーブの外周面に保持されたシール部材を更に備え、
    前記シール部材と前記回転軸線との距離をRsとすると、Rf<Rsを満たす、請求項1又は2に記載の遠心圧縮機用インペラ。
  4. 前記ハブは、前記ハブの背面から前記ハブの外周面に貫通する少なくとも一つの貫通孔を含む、請求項1乃至3の何れか1項に記載の遠心圧縮機用インペラ。
  5. 前記貫通孔は、当該貫通孔のうち前記ハブの外周面側の開口端が当該貫通孔のうち前記ハブの背面側の開口端よりも前記ハブの径方向において外側に位置するように、前記回転軸線に対して前記径方向に傾斜した方向に延設された、請求項4に記載の遠心圧縮機用インペラ。
  6. 前記貫通孔は、当該貫通孔のうち前記ハブの外周面側の開口端が当該貫通孔のうち前記ハブの背面側の開口端よりも前記回転軸の回転方向において上流側に位置するように、前記回転軸線に対して前記ハブの周方向に傾斜した方向に延設された、請求項4又は5に記載の遠心圧縮機用インペラ。
  7. 前記回転軸の回転方向において前記貫通孔に対して上流側に隣接する翼と当該貫通孔との距離をd1、前記回転方向において当該貫通孔に対して下流側に隣接する翼と当該貫通孔との距離をd2とすると、d1<d2を満たす、請求項4乃至6の何れか1項に記載の遠心圧縮機用インペラ。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の遠心圧縮機用インペラと、前記遠心圧縮機用インペラを駆動するためのモータと、を備える電動式遠心圧縮機。
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