JP2018168602A - 吐水部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャワー吐水が散水部材の表面から吐水方向に離れた位置で散水部材の表面に平行な仮想面における吐水領域が非円形であり特定方向に広がるものであっても、整流吐水を整流状にまっすぐ伸びた吐水形態にすることができる吐水部材を提供する。
【解決手段】吐水部材1は、円形状の散水部材10と、内周面と散水部材10の外周面との間で散水部材10の周囲を一周する吐水口19を形成した筒状の筒部材20とを備えている。吐水部材1は、シャワー吐水を実行した際、仮想面における吐水領域Zが非円形であり特定方向に広がるように各散水孔15が散水部材10に形成されている。吐水口19は散水部材10の表面の中心から仮想面における吐水領域Zが広がっていない方向と平行な方向における吐水流量が散水部材10の表面の中心から特定方向と平行な方向における吐水流量よりも多い。
【選択図】図4

Description

本発明は吐水部材に関するものである。
特許文献1は水栓金具の吐水部に取り付けられた従来の吐水部材を開示している。この吐水部材は散水部材と筒部材とを備えている。散水部材は表面の輪郭が円形状である。散水部材は複数の散水孔が形成されている。各散水孔は散水部材を貫通している。各散水孔は噴出口を散水部材の表面に形成している。各噴出口は散水部材の表面において5重の同心円の各円周上に等間隔に配置されている。各散水孔は散水部材の中央部から外方向に僅かに傾斜している。筒部材は略円筒状である。筒部材は散水部材を先端部の内部に配置している。散水部材は筒部材内に配置された状態で表面が筒部材の軸方向に直交している。筒部材は内周面と散水部材の外周面との間で散水部材の周囲を一周する吐水口を形成している。
この吐水部材は、散水部材に形成された複数の散水孔のみに通水することによって、複数の噴出口のみから吐水するシャワー吐水を実行することができる。このシャワー吐水は散水部材の表面から吐水方向に離れた位置で散水部材の表面に平行な仮想面における吐水領域が略円形になる。また、この吐水部材は、散水部材に形成された複数の散水孔及び散水部材の周囲を一周する吐水口に通水することによって、複数の噴出口及び吐水口から吐水する整流吐水を実行することができる。この整流吐水は、吐水口から円筒状に吐水された流れの中を散水部材に形成された複数の散水孔の噴出口から吐水した水が流れ、整流状にまっすぐ伸びた吐水形態になる。
特許第4428343号公報
しかし、特許文献1の吐水部材は、シャワー吐水が散水部材の表面から吐水方向に離れた位置で散水部材の表面に平行な仮想面における吐水領域が非円形であり特定方向に広がるように散水孔を散水部材に形成すると、整流吐水を実行した場合、仮想面においてシャワー吐水の吐水領域が広がっている特定方向において、吐水口から円筒状に吐水した流れに複数の散水孔の噴出口から吐水した水がぶつかり、流れが乱れて、整流状にまっすぐ伸びた吐水をすることができない。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、シャワー吐水が散水部材の表面から吐水方向に離れた位置で散水部材の表面に平行な仮想面における吐水領域が非円形であり特定方向に広がるものであっても、整流吐水を整流状にまっすぐ伸びた吐水形態にすることができる吐水部材を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の吐水部材は、
複数の散水孔が形成され、各前記散水孔の噴出口が表面に形成されており、表面の輪郭が円形状の散水部材と、
前記散水部材の表面が軸方向に直交するように前記散水部材が内部に配置され、内周面と前記散水部材の外周面との間で前記散水部材の周囲を一周する吐水口を形成した筒状の筒部材と、
を備えており、
各前記噴出口のみから吐水するシャワー吐水を実行した際、前記散水部材の表面から吐水方向に離れた位置で前記散水部材の表面に平行な仮想面における吐水領域が非円形であり特定方向に広がるように各前記散水孔が前記散水部材に形成されており、
前記吐水口は前記散水部材の表面の中心から前記仮想面における吐水領域が広がっていない方向と平行な方向における吐水流量が前記散水部材の表面の中心から前記特定方向と平行な方向における吐水流量よりも多いことを特徴とする。
この吐水部材は、散水部材に形成された複数の散水孔のみに通水することによって、複数の噴出口のみから吐水するシャワー吐水を実行することができる。このシャワー吐水は、散水部材の表面から吐水方向に離れた位置で散水部材の表面に平行な仮想面における吐水領域が非円形であり特定方向に広がる。また、この吐水部材は、散水部材に形成された複数の散水孔及び散水部材の周囲を一周する吐水口に通水することによって、複数の噴出口及び吐水口から吐水する整流吐水を実行することができる。吐水口は散水部材の表面の中心から仮想面における吐水領域が広がっていない方向と平行な方向における吐水流量が散水部材の表面の中心から特定方向と平行な方向における吐水流量よりも多い。このため、吐水口からの吐水流量が多い部分に複数の噴出口から吐水された水が引っ張られ、特定方向に広がろうとする水の広がりを抑え込むことができる。よって、この吐水部材は整流状にまっすぐ伸びた吐水形態で整流吐水を実行することができる。なお、非円形には楕円形も含まれる。
したがって、本発明の吐水部材は、シャワー吐水が散水部材の表面から吐水方向に離れた位置で散水部材の表面に平行な仮想面における吐水領域が非円形であり特定方向に広がるものであっても、整流吐水を整流状にまっすぐ伸びた吐水形態にすることができる。
実施例1の吐水部材を吐水部に取り付けた水栓金具を示す一部断面図である。 実施例1の吐水部材のシャワー吐水状態であり、シャワー吐水の仮想面における吐水領域が広がった方向に平行な断面を示す縦面図である。 図2の断面図に直交する断面形状を示す縦断面図である。 散水部の表面に正対する方向から見た実施例1の吐水部材を示す底面図である。 実施例1の吐水部材と散水部の表面から吐水方向に離れた位置で散水部の表面に平行な仮想面における吐水領域とを示す概略図である。 実施例1の吐水部材の整流吐水状態であり、シャワー吐水の仮想面における吐水領域が広がった方向に平行な断面を示す縦面図である。 図6の断面図に直交する断面形状を示す縦断面図である。 散水部の表面に正対する方向から見た他の実施例の吐水部材を示す底面図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明において、前記筒部材は、前記散水部材の表面の中心から前記特定方向と平行な方向に位置する先端開口縁までの寸法が、前記散水部材の表面の中心から前記仮想面における吐水領域が広がっていない方向と平行な方向に位置する先端開口縁までの寸法よりも小さくし得る。この場合、この吐水部材は、散水部材の表面の中心から仮想面における吐水領域が広がっていない方向と平行な方向における吐水口からの吐水流量を散水部材の表面の中心から特定方向と平行な方向における吐水口からの吐水流量よりも多くすることができる。このため、この吐水部材は整流状にまっすぐ伸びた吐水形態で整流吐水を実行することができる。
本発明の吐水部材において、前記特定方向が前記仮想面における吐水領域の中心から反対向きの2方向であり、前記仮想面における吐水領域が前記2方向に長く広がるように各前記散水孔が前記散水部材に形成されており、前記筒部材の先端開口は前記吐水領域が長く広がった方向に平行な先端開口幅を前記吐水領域が長く広がった方向に直交する先端開口幅より小さくした楕円形状であり得る。この場合、シャワー吐水が散水部材の表面から吐水方向に離れた位置で散水部材の表面に平行な仮想面における吐水領域が吐水領域の中心から反対方向の2方向に長く広がるものであっても、整流吐水を整流状にまっすぐ伸びた吐水形態にすることができる。
本発明において、前記筒部材は少なくとも先端開口が楕円形状であり得る。この場合、筒部材を円筒状にして先端開口のみを楕円形状にすれば、筒部材の製造時の成形収縮によって生じる凹み等による変形を防止することができる。また、整流吐水を実行した際に整流状にまっすぐ伸びて吐水するように筒部材の先端開口の楕円形状を容易に調整することができる。
次に、本発明の吐水部材を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の吐水部材1は、図1に示すように、水栓金具3の吐水部3Aに取り付けられている。
この水栓金具3はキッチンのキャビネットの天板等に取り付けられる。この水栓金具3は、水栓本体5、ハンドシャワー部7、操作ハンドル9、及び吐水部材1を備えている。水栓本体5は胴部5Aと吐水管基部5Bとを有している。胴部5Aは、水栓金具3が天板等に取り付けられた状態で、鉛直方向に伸びた略円筒状である。胴部5Aは、中空形状であり、内部に図示しないバルブカートリッジを収納している。バルブカートリッジは流量調整機能及び止水機能付き湯水混合弁である。バルブカートリッジは2つの流入ポートと1つの流出ポートを有している。バルブカートリッジは、一方の流入ポートに図示しない給水ホースの下流端を連結し、他方の流入ポートに図示しない給湯ホースの下流端を連結している。また、バルブカートリッジは流出ポートに図示しない吐水管の上流端を連結している。吐水管は下流端に後述するシャワーホース8を連結している。
吐水管基部5Bは、胴部5Aの側面に連結しており、水栓金具3が天板等に取り付けられた状態で、胴部5Aの側面から斜め上方に延びている。吐水管基部5Bは胴部5A内に連通した中空形状である。吐水管基部5Bは先端部に支持部材6を挿入して取り付けている。支持部材6は軸方向に挿通孔を形成している。また、支持部材6は、略円筒形状であり、先端部6Aが吐水管基部5Bの先端から突出している。吐水管基部5Bは、外周形状がハンドシャワー部7の外周形状と同じであり、ハンドシャワー部7を先端に取り付けると吐水管基部5Bとハンドシャワー部7とが連続した外形状になる。
ハンドシャワー部7は基部に支持部材6の先端部6Aを挿入することができる凹部7Aを形成している。ハンドシャワー部7は、基部に形成した凹部7Aに吐水管基部5Bに取り付けられた支持部材6の先端部6Aを挿入し、吐水管基部5Bの先端に着脱自在に取り付けられている。ハンドシャワー部7は内部に通水路7Bを形成している。ハンドシャワー部7は、通水路7Bの下流端に装着孔7Cを形成している。装着孔7Cはハンドシャワー部7の下側面に開口している。吐水部材1は、後述する継手部材の上継ぎ手部41を装着孔7Cに挿入して固定されることによって、ハンドシャワー部7に取り付けられる。
シャワーホース8は下流端をハンドシャワー部7の通水路7Bの上流端部に連結している。シャワーホース8は、吐水管基部5Bに取り付けられた支持部材6の挿通孔を挿通しており、支持部材6(吐水管基部5B)の先端から所定の長さまで引き出すことができる。
吐水部材1は、図2〜図4に示すように、散水部材10、筒部材20、外筒部材30、継ぎ手部材40、Oリング50、E形止め輪60、ストレーナ70、及びシール部材80を備えている。散水部材10は散水部11と側壁部13とを有している。散水部11は円盤状である。側壁部13は散水部11の外周縁から上方に立ち上がった円筒状である。散水部11は複数の散水孔15が厚み方向に貫通している。各散水孔15は散水部11の表面11Aに噴出口17を形成している。つまり、散水部材10は複数の噴出口17が形成された表面11Aの輪郭が円形状である。各散水孔15の噴出口17は散水部11の表面11Aにおいて7重の同心円の各円周上に等間隔に配置されている(図4参照)。
各散水孔15は、図2及び図3に示すように、各噴出口17から吐水した水が散水部11の中心から外方向に広がるように傾斜して設けられている。各散水孔15は、散水部11の表面11Aの中心を通る断面において、散水孔15が形成されている位置が散水部11の表面11Aの中央から散水部11の外周縁に向かうに従い、散水孔15の傾斜角度が緩やかに形成されている。また、各散水孔15は、散水部11の表面11Aの周方向の位置に応じて傾斜角度が異なっている。
筒部材20は筒部本体21と筒先端部23とを有している。筒部本体21は散水部材10の外径よりも大きい内径を有した円筒状である。筒部本体21は、図3に示すように、上部の対向する側面に上下方向に伸びた長方形状の一対の切欠き部21Aが形成されている。各切欠き部21Aは、後述する継ぎ手部材40の中央継ぎ手部43の外周面から外方向に突出した一対の凸部44の夫々が挿入されている。筒先端部23は筒部本体21の下端に連続している。筒先端部23は、下方に行くに従い径が小さくなり、先端開口23Aを形成している。
筒部材20と散水部材10は、図2及び図3に示すように、筒部材20の筒部本体21の内周面と散水部材10の側壁部13の外周面とを連結する連結部25によって、筒部材20の筒部本体21の中心軸上に散水部材10の散水部11の中心が位置し、散水部11の外周部と筒先端部23の先端開口23Aとの間に吐水口19が形成されるように間隔を開けて連結されている。このように、吐水口19は散水部材10の周囲を一周するように形成されている。また、筒部材20は、図7に示すように、後述する外筒部材30の内周面に形成された螺旋溝37に係合する一対の凸部27が筒部本体21の外周面の反対側の2か所に設けられている。
この吐水部材1は、各散水孔15の噴出口17のみから吐水するシャワー吐水を実行すると、図5に示すように、散水部11の表面11Aから吐水方向に離れた位置で散水部11の表面11Aに平行な仮想面における吐水領域Zが、吐水領域Zの中心から反対向きの2方向に長く広がる長方形状になる。つまり、この吐水部材1において、仮想面における吐水領域Zが広がる特定方向は、仮想面における吐水領域Zの中心から反対向きの2方向である。
筒部材20は、図2〜図5に示すように、先端開口23Aが楕円形状である。詳しくは、吐水部材1がシャワー吐水を実行して散水部11の表面11Aから吐水方向に離れた位置で散水部11の表面11Aに平行な仮想面における吐水領域Zが長く広がった方向に平行な先端開口幅Xが、この方向に直交する先端開口幅Yよりも小さい楕円形状である。つまり、筒部材20は、散水部11の表面11Aの中心から仮想面における吐水領域Zが広がった方向(特定方向)に平行な方向に位置する先端開口縁までの寸法が、散水部11の表面11Aの中心から仮想面における吐水領域Zが広がっていない方向(特定方向に直交する方向)に平行な方向に位置する先端開口縁までの寸法よりも小さい。また、楕円形状である筒部材20の先端開口23Aは最も小さい先端開口幅Xが吐水部材1の散水部材10の散水部11の直径よりも僅かに大きく形成されている。
外筒部材30は、図2及び図3に示すように、外筒本体31とフランジ部33とを有している。外筒本体31は、筒部材20の筒部本体21の外径及び後述する継ぎ手部材40の下部における最大外径よりも僅かに大きい内径を有している。外筒本体31は外周面が下方に向かって徐々に外径が小さくなっている。フランジ部33は、外筒本体31の上端部の内周面から内向きに突出し、外筒部材30の上端部を一周するように形成されている。外筒部材30は、図6に示すように、外周面の一箇所から外方向に伸びたつまみ部35を有している。外筒部材30は内周面に螺旋溝37が形成されている。螺旋溝37は筒部材20の筒部本体21の外周面に設けられた一対の凸部27が係合する(図7参照)。このため、外筒部材30を中心軸周りの時計回転方向又は反時計回転方向に回動させると、外筒部材30の螺旋溝37に沿って筒部材20の筒部本体21の設けられた一対の凸部27が移動し、吐水部材1が上下動する。
継ぎ手部材40は、図2及び図3に示すように、上から順に上継ぎ手部41、中央継ぎ手部43、及び下継ぎ手部45が連続して形成されている。継ぎ手部材40は、上継ぎ手部41、中央継ぎ手部43、及び下継ぎ手部45の上下方向に貫通した通水孔47が形成されている。継ぎ手部材40は上下方向に延びる中心軸に直交する断面形状の外形が円形状である。
上継ぎ手部41は、継ぎ手部材40と外筒部材30とを組付けた状態で、外筒部材30の上端開口から上方に突出している。上継ぎ手部41は上部外周面を一周する第1溝部41Aが形成されている。この第1溝部41AはOリング50が嵌め込まれている。この第1溝部41Aに嵌め込まれたOリング50は、図1に示すように、上継ぎ手部41をハンドシャワー部7の装着孔7Cに挿入して吐水部材1を水栓金具3の吐水部3Aに取り付けると、装着孔7Cの内周面に当接し、ハンドシャワー部7と吐水部材1との取付箇所からの漏水を防止している。上継ぎ手部41は、図2及び図3に示すように、下部外周面を一周する第2溝部41Bが形成されている。この第2溝部41BはE形止め輪60が嵌め込まれている。この第2溝部41Bに嵌め込まれたE形止め輪60は、外筒部材30と継ぎ手部材40とを組み付けた状態で、外筒部材30の下端開口30Aから挿入された継ぎ手部材40が下端開口30Aから抜け落ちることを防止している。
上継ぎ手部41の通水孔47は、上部通水孔47Aと、上部通水孔47Aの下流端に連通して同軸上に延びる第1下部通水孔47Bと、第1下部通水孔47Bの周りに形成された図示しない複数の第2下部通水孔とから形成されている。第1下部通水孔47Bと第2下部通水孔は中央継ぎ手部43及び下部継ぎ手部を上下方向に貫通している。上部通水孔47Aは第1下部通水孔47Bに比べて内径が大きい。
上継ぎ手部41は上部通水孔47Aと第1下部通水孔47Bの境界部に段部49が形成されている。上継ぎ手部41は上部通水孔47Aの内周面から内側に突出した4個の縦長凸部48を有している。これら4個の縦長凸部48は上部通水孔47Aの周方向に等間隔に配置されている。また、これら4個の縦長凸部48は段部から内周面に沿って上部通水孔47Aの上下方向の中間部まで上方に延びている。これら4個の縦長凸部48は上面が同一水平面上に位置している。上継ぎ手部41は各縦長凸部48の上面に中央が上方に膨らんだメッシュ状のストレーナ70を載置している。ストレーナ70は上継ぎ手部41の上部通水孔47A内に略収納された状態になっている。
中央継ぎ手部43は上継ぎ手部41よりも外径が大きい。中央継ぎ手部43は上端外径が外筒部材30の上端部に形成されたフランジ部33の内径よりも僅かに小さい。中央継ぎ手部43は上部の外周面から外方向に突出した鍔部46を有している。鍔部46は、外筒部材30と継ぎ手部材40とを組み付けた状態で、外筒部材30のフランジ部33の下面を係止している。鍔部46が外筒部材30のフランジ部33の下面に係止するため、継ぎ手部材40が外筒部材30から上方に抜け出ることを防止している。また、鍔部46がフランジ部33の下面に係止しているため、外筒部材30は継ぎ手部材40に対して中心軸周りに回動自在である。
中央継ぎ手部43は、図3に示すように、下部外周面の反対面から一対の凸部44が外方向に突出している。各凸部44は筒部材20の上部に形成された一対の切欠き部21Aに挿入されている。各凸部44が筒部材20の各切欠き部21Aに挿入されていることによって、外筒部材30を中心軸周りに回動させて吐水部材1を上下動させる際、各凸部44が吐水部材1のガイドになって吐水部材1を回転させずに上下動させることができる。
下継ぎ手部45は、図2及び図3に示すように、上継ぎ手部41及び中央継ぎ手部43よりも外径が小さい。下継ぎ手部45は中間部の外周面から外方向に突出した第1鍔部45Aを有している。下継ぎ手部45は下端部の外周面から外方向に突出した第2鍔部45Bを有している。
シール部材80はシール本体81とリップ部83とを有している。シール本体81はリング状である。シール本体81は内周面を一周する溝部81Aが形成されている。シール本体81は下継ぎ手部45の周囲に取り付けられている。下継ぎ手部45の周囲に取り付けられたシール部材80は、シール本体81の上面が継ぎ手部材40の中央継ぎ手部43の下面に当接している。また、シール部材80は、シール本体81の内周面が下継ぎ手部45の外周面に当接し、溝部81Aに下継ぎ手部45の第1鍔部45Aが嵌まり込んでいる。さらに、シール部材80はシール本体81の下面の内周側の縁部が下継ぎ手部45の第2鍔部45Bの上面に当接している。シール本体81は、吐水部材1が上昇すると、下面が散水部材10の側壁部13の上面が当接する。この状態において、シール部材80はシール本体81が継ぎ手部材40の下継ぎ手部45と散水部材10の側壁部13との間を水密状にシールしている。
リップ部83はシール本体81の外周面の上部に連続している。リップ部83はシール本体81に連続している部分から外側下方に向けて伸びている。リップ部83は先端外周縁部が筒部材20の筒部本体21の内周面に当接している。このように、シール部材80はリップ部83が継ぎ手部材40の下継ぎ手部45と筒部材20との間を水密状にシールしている。
次に、このような構成を有する吐水部材1の組み立て手順を説明する。
先ず、上継ぎ手部41の上部通水孔47A内にストレーナ70を組み込み、下継ぎ手部45にシール部材80を取り付けた継ぎ手部材40と、散水部材10を一体に形成した筒部材20を用意する。そして、筒部材20の上端開口から継ぎ手部材40の下継ぎ手部45及び中央継ぎ手部43を筒部材20内に挿入する。この際、中央継ぎ手部43の下部外周面の反対面から外方向に突出した一対の凸部44が筒部材20の筒部本体21の上部の対向する側面に形成された一対の切欠き部21Aの夫々に挿入される。
次に、外筒部材30を用意し、継ぎ手部材40の下継ぎ手部45及び中央継ぎ手部43を挿入した状態の筒部材20を継ぎ手部材40側から外筒部材30の下端開口30Aに挿入する。そして、外筒部材30の内周面に形成された螺旋溝37に筒部材20の筒部本体21の外周面に設けられた一対の凸部27を係合させながら、継ぎ手部材40の上継ぎ手部41が外筒部材30の上端開口から突出するまで、筒部材20を外筒部材30に対して中心軸周りに回動させて、筒部材20を外筒部材30内に収納する。そして、外筒部材30の上端開口から突出した継ぎ手部材40の上継ぎ手部41に形成された第2溝部41BにE形止め輪60を嵌め込んで、吐水部材1の組み立てを完了する。
組み立てを完了した吐水部材1は、図1に示すように、継ぎ手部材40の上継ぎ手部41をハンドシャワー部7の通水路7Bの下流端に形成された装着孔7Cに挿入して固定され、ハンドシャワー部7に取り付けられる。
このようにして、水栓金具3の吐水部3Aに取り付けられた吐水部材1は、つまみ部35を摘まんで散水部11の表面11Aを正対する方向から見て外筒部材30を中心軸周りに時計回転方向に回動させると、図2及び図3に示すように、吐水部材1が上昇し、シール部材80のシール本体81の下面が散水部材10の側壁部13の上面に当接する。この状態で、水栓金具3の操作ハンドル9を操作して、バルブカートリッジが開弁すると、複数の噴出口17のみから吐水するシャワー吐水が実行される。つまり、バルブカートリッジの流出ポート、吐水管、シャワーホース8、及びハンドシャワー部7の通水路7Bを介して吐水部材1の継ぎ手部材40に形成された通水孔47に供給された水は、シール部材80のシール本体81の下面が散水部材10の側壁部13の上面に当接しているため、吐水部材1の散水部材10の側壁部13と筒部材20の筒部本体21との間に流出せず、散水部材10の散水部11に形成された複数の散水孔15のみに通水される。
この吐水部材1は、シャワー吐水を実行すると、図5に示すように、散水部11の表面11Aから吐水方向に離れた位置で散水部11の表面11Aに平行な仮想面における吐水領域Zが、吐水領域Zの中心から反対向きの2方向(図5において左右方向)に長く広がる長方形状になる。つまり、このシャワー吐水は、散水部11の表面11Aから吐水方向に離れた位置で散水部11の表面11Aに平行な仮想面における吐水領域Zが、非円形であり特定方向(吐水領域Zの中心から反対向きの2方向)広がるように散水孔15が散水部材10の散水部11に形成されている。
また、この吐水部材1は、つまみ部35を摘まんで散水部11の表面11Aを正対する方向から見て外筒部材30を中心軸周りに反時計回転方向に回動させると、図6及び図7に示すように、吐水部材1が下降し、シール部材80のシール本体81の下面と散水部材10の側壁部13の上面とが離れた状態になる。また、吐水部材1の筒部材20の筒先端部23が外筒部材30の下端開口30Aから下方に突出した状態になる。この状態で、水栓金具3の操作ハンドル9を操作して、バルブカートリッジが開弁すると、複数の噴出口17及び吐水口19から吐水する整流吐水が実行される。つまり、バルブカートリッジの流出ポート、吐水管、シャワーホース8、及びハンドシャワー部7の通水路7Bを介して吐水部材1の継ぎ手部材40に形成された通水孔47に供給された水は、吐水部材1の散水部材10の側壁部13と筒部材20の筒部本体21との間に流出して吐水口19に通水され、かつ、散水部材10の散水部11に形成された複数の散水孔15に通水される。
この吐水部材1は、整流吐水を実行すると、筒部材20の先端開口23Aが仮想面における吐水領域Zが長く広がった方向に平行な先端開口幅Xを仮想面における吐水領域Zが長く広がった方向に直交する先端開口幅Yよりも小さくした楕円形状であるため、図6及び図7に示すように、仮想面における吐水領域Zが広がっていない方向と平行な方向における吐水口19からの吐水流量を仮想面における吐水領域Zが長く広がった方向と平行な方向における吐水口19からの吐水流量よりも多くすることができる。このため、吐水口からの吐水流量が多い部分に複数の噴出口17から吐水された水が引っ張られ、外方向に広がろうとする水の広がりを抑え込むことができる。このため、この吐水部材1は整流状にまっすぐ伸びた吐水形態で整流吐水を実行することができる。
したがって、実施例1の吐水部材1は、シャワー吐水が散水部材10の表面11Aから吐水方向に離れた位置で散水部材10の表面11Aに平行な仮想面における吐水領域Zが非円形であり特定方向(吐水領域Zの中心から反対方向の2方向)に長く広がるものであっても、整流吐水を整流状にまっすぐ伸びた吐水形態にすることができる。
また、吐水部材1の筒部材20は、円筒状の筒部本体21と、楕円形状の先端開口23Aを形成する筒先端部23とを有している。このように、筒部材20は筒先端部23の先端開口23Aのみを楕円形状にしているため、筒部材20の製造時の成形収縮によって生じる凹み等による変形を防止することができる。また、整流吐水を実行した際に整流状にまっすぐ伸びて吐水するように先端開口23Aの楕円形状を容易に調整することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1では、楕円形状である筒部材の先端開口の最も小さい先端開口幅Xが吐水部材の散水部材の散水部の直径よりも僅かに大きく形成されていたが、図8に示すように、先端開口幅Xを散水部11の直径よりも小さく形成してもよい。
(2)実施例1では、各散水孔の噴出口のみから吐水するシャワー吐水を実行すると、散水部の表面から吐水方向に離れた位置で散水部の表面に平行な仮想面における吐水領域が、吐水領域の中心から反対向きの2方向に長く広がる長方形状になるように、各散水孔が散水部材の散水部に形成されたが、仮想面における吐水領域の形状が正方形や星形等の非円形になるように、各散水孔を散水部材の散水部に形成してもよい。
(3)実施例1では、吐水部材の筒部材の先端開口のみを楕円形状にしたが、吐水部材の内周面全体が楕円形状であってもよい。
1…吐水部材
10…散水部材
11A…(散水部材の)表面
15…散水孔
17…噴出口
19…吐水口
20…筒部材
23A…(筒部材の)先端開口
Z…(仮想面における)吐水領域

Claims (4)

  1. 複数の散水孔が形成され、各前記散水孔の噴出口が表面に形成されており、表面の輪郭が円形状の散水部材と、
    前記散水部材の表面が軸方向に直交するように前記散水部材が内部に配置され、内周面と前記散水部材の外周面との間で前記散水部材の周囲を一周する吐水口を形成した筒状の筒部材と、
    を備えており、
    各前記噴出口のみから吐水するシャワー吐水を実行した際、前記散水部材の表面から吐水方向に離れた位置で前記散水部材の表面に平行な仮想面における吐水領域が非円形であり特定方向に広がるように各前記散水孔が前記散水部材に形成されており、
    前記吐水口は前記散水部材の表面の中心から前記仮想面における吐水領域が広がっていない方向と平行な方向における吐水流量が前記散水部材の表面の中心から前記特定方向と平行な方向における吐水流量よりも多いことを特徴とする吐水部材。
  2. 前記筒部材は、前記散水部材の表面の中心から前記特定方向と平行な方向に位置する先端開口縁までの寸法が、前記散水部材の表面の中心から前記仮想面における吐水領域が広がっていない方向と平行な方向に位置する先端開口縁までの寸法よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の吐水部材。
  3. 前記特定方向が前記仮想面における吐水領域の中心から反対向きの2方向であり、前記仮想面における吐水領域が前記2方向に長く広がるように各前記散水孔が前記散水部材に形成されており、
    前記筒部材の先端開口は前記吐水領域が長く広がった方向に平行な先端開口幅を前記吐水領域が長く広がった方向に直交する先端開口幅よりも小さくした楕円形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の吐水部材。
  4. 前記筒部材は少なくとも先端開口が楕円形状であることを特徴とする請求項3記載の吐水部材。
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