JP6784462B2 - 散水部材 - Google Patents

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本発明は散水部材に関するものである。
特許文献1は従来の散水部材が開示されている。この散水部材は複数の散水孔が形成されている。各散水孔は、上流端が裏面に形成された流入口に連通し、下流端が表面に形成された噴出口に連通している。各散水孔は円筒状である。各散水孔は略一定の内径を有している。また、各散水孔は散水部材の表面に対して同じ方向に同じ角度で僅かに傾斜している。このため、この散水部材は各散水孔の吐水方向を散水部材の表面に対して僅かに傾斜した同じ方向にすることができる。
特開2010−207416号公報
しかし、各散水孔の夫々の吐水方向を異ならせて所望するシャワー吐水形態にするために、特許文献1の散水部材に形成された円筒状の散水孔と同じ形態で散水孔を形成する場合、散水部材の表面に対して所定の傾斜角度及び所定の傾斜方向にドリルを利用して一つ一つ散水孔をあけることが考えられるが手間を要する。また、成形型を利用して円筒状の複数の散水孔を散水部材の表面に対して傾斜角度や傾斜方向を異ならせて形成することが困難である。つまり、円筒状の複数の散水孔が散水部材の表面に対して傾斜角度や傾斜方向が異なっていると、成形型から散水部材を離型することが困難である。さらに、図11に示すように、噴出口119から散水部材110の裏面に向けて扇状に広がる形態の散水孔115が知られている。この形態の散水孔115は、散水部材110の表面に対して傾斜した散水方向にすることができ、吐水方向が異なる複数の散水孔115を散水部材110に形成しても成形型から散水部材を離型することができる。しかし、散水孔115を対称に切断した断面形状において、対向面115A,115Bの夫々を延長して交差する角αの2等分線βに対して噴出口119の開口面が傾斜しているため、対向面115A,115Bの夫々を延長して交差する角αの2等分線βに沿った吐水方向Dにならず、吐水方向Dが安定しない。このため、散水部材110にこの形態の散水孔115を形成して所望するシャワー吐水形態にすることが困難である。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、所望するシャワー吐水形態にすることができる散水部材を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の散水部材は、
上流端が裏面に形成された流入口に連通し、下流端が表面に形成された噴出口に連通した複数の散水孔が形成されており、
前記散水孔は、対称に切断した断面形状において、前記噴出口から裏面に向けて扇状に広がる第1孔部を有しており、前記第1孔部の対向面の夫々を延長して交差する角の2等分線の対称の位置に前記対向面の夫々の先端が位置して前記噴出口を形成していることを特徴とする。
この散水部材は、散水孔を対称に切断した断面形状において、第1孔部の対向面の夫々を延長して交差する角の2等分線に直交するように噴出口が開口している。このため、この散水部材は、各噴出口からの吐水方向が、各散水孔を対称に切断した断面形状において、第1孔部の対向面の夫々を延長して交差する角の2等分線に沿った方向になる。また、この散水部材は、散水孔を対称に切断した断面形状において、第1孔部の対向面の傾斜角度を変更することによって所望する吐水方向にすることができる
したがって、本発明の散水部材は所望するシャワー吐水形態にすることができる。
また、この散水部材は散水孔を噴出口から流入口に向けて広げて形成することができるため、吐水方向が異なる複数の散水孔を形成しても成形型から散水部材を離型することができる。このため、散水部材は射出成形等によって製造することができる。
実施例1の散水部材を組み付けた吐水部材が吐水部に取り付けられた水栓金具を示す一部断面図である。 散水部の裏面に正対した方向から見た実施例1の散水部材を示す平面図である。 散水部の表面に正対した方向から見た実施例1の散水部材を示す底面図である。 図2の矢視X−X断面図である。 図2の矢視Y−Y断面図である。 実施例1の散水孔であり、(A)は散水孔を対称に切断した断面形状を示す断面図であり、(B)は散水部の表面に形成された噴出口を示す底面図である。 実施例1の吐水部材と散水部の表面から吐水方向に離れた位置で散水部の表面に平行な仮想面における吐水領域とを示す概略図である。 他の実施例の散水孔であり、(A)は散水孔を対称に切断した断面形状を示す断面図であり、(B)は散水部の表面に形成された噴出口を示す底面図である。 他の実施例の散水孔であり、(A)は散水孔を対称に切断した断面形状を示す断面図であり、(B)は散水部の表面に形成された噴出口を示す底面図である。 他の実施例の散水孔であり、(A)は散水孔を対称に切断した断面形状を示す断面図であり、(B)は散水部の表面に形成された噴出口を示す底面図である。 公知の散水孔であり、(A)は散水孔を対称に切断した断面形状を示す断面図であり、(B)は散水部の表面に形成された噴出口を示す底面図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明の散水部材の前記噴出口は前記表面よりも突出した凸部に形成され得る。この場合、散水部材の表面に形成された複数の噴出口周りにブラシの先端を当てることができ、散水部材の表面を容易に掃除することができる。また、この散水部材は、散水孔を対称に切断した断面形状において、噴出口から散水部材の裏面に向けて扇状に広がる第1孔部の対向面を長くすることができるため、吐水方向を安定させることができる。
本発明の散水部材の前記噴出口は前記表面よりも凹んだ凹部に形成され得る。この場合、散水部材の表面に汚れが付着しにくい。
本発明の散水部材の前記散水孔は、上流端を前記流入口に連通し、下流端を前記第1孔部の上流端に連通しており、対称に切断した断面形状において、対向面が平行に延びる第2孔部を有し得る。この場合、散水孔を対称に切断した断面形状において、噴出口から流入口まで扇状に広がる第1孔部のみで散水孔を形成した場合に比べて、散水部材の裏面に形成される流入口の開口面積を小さくすることができる。このため、この散水部材は、複数の散水孔が形成される部分の肉厚が薄くなり過ぎずに強度を確保することができる。また、この散水部材は表面に形成される複数の噴出口の位置決めの制約が少ない。つまり、複数の噴出口の位置が散水部材の裏面に形成される複数の流入口の位置によって制約され難い。なお、散水孔を対称に切断した断面形状において、第2孔部の対向面の間隔を噴出口の内径の2倍以上にすると吐水方向を安定させることができる。
次に、本発明の散水部材を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
実施例1の散水部材10は、図1に示すように、水栓金具1の吐水部に取り付けられた吐水部材3に組み付けられている。
この水栓金具1はキッチンのキャビネットの天板等に取り付けられる。この水栓金具1は、水栓本体5、ハンドシャワー部7、操作ハンドル9、及び吐水部材3を備えている。水栓本体5は胴部5Aと吐水管基部5Bとを有している。胴部5Aは、水栓金具1が天板等に取り付けられた状態で、鉛直方向に伸びた略円筒状である。胴部5Aは、中空形状であり、内部に図示しないバルブカートリッジを収納している。バルブカートリッジは流量調整機能及び止水機能付き湯水混合弁である。バルブカートリッジは2つの流入ポートと1つの流出ポートを有している。バルブカートリッジは、一方の流入ポートに図示しない給水ホースの下流端を連結し、他方の流入ポートに図示しない給湯ホースの下流端を連結している。また、バルブカートリッジは流出ポートに図示しない吐水管の上流端を連結している。吐水管は下流端に後述するシャワーホース8を連結している。
吐水管基部5Bは、胴部5Aの側面に連結しており、水栓金具1が天板等に取り付けられた状態で、胴部5Aの側面から斜め上方に延びている。吐水管基部5Bは胴部5A内に連通した中空形状である。吐水管基部5Bは先端部に支持部材6を挿入して取り付けている。支持部材6は軸方向に挿通孔を形成している。また、支持部材6は、略円筒形状であり、先端部6Aが吐水管基部5Bの先端から突出している。吐水管基部5Bは、外周形状がハンドシャワー部7の外周形状と同じであり、ハンドシャワー部7を先端に取り付けると吐水管基部5Bとハンドシャワー部7とが連続した外形状になる。
ハンドシャワー部7は基部に支持部材6の先端部6Aを挿入することができる凹部7Aを形成している。ハンドシャワー部7は、基部に形成した凹部7Aに吐水管基部5Bに取り付けられた支持部材6の先端部6Aを挿入し、吐水管基部5Bの先端に着脱自在に取り付けられている。ハンドシャワー部7は内部に通水路7Bを形成している。ハンドシャワー部7は、通水路7Bの下流端に装着孔7Cを形成している。装着孔7Cはハンドシャワー部7の下側面に開口している。吐水部材3は、後述する継ぎ手部材70の上部を装着孔7Cに挿入して固定されることによって、ハンドシャワー部7に取り付けられている。
シャワーホース8は下流端をハンドシャワー部7の通水路7Bの上流端部に連結している。シャワーホース8は、吐水管基部5Bに取り付けられた支持部材6の挿通孔を挿通しており、支持部材6(吐水管基部5B)の先端から所定の長さまで引き出すことができる。
吐水部材3は、散水部材10、筒部材30、外筒部材50、継ぎ手部材70、及びシール部材90を備えている。散水部材10は、図2〜図5に示すように、散水部11と側壁部13とを有している。散水部11は円盤状である。側壁部13は散水部11の外周縁から上方に立ち上がった円筒状である。散水部11は、複数の散水孔15A,15Bが厚み方向に貫通している。各散水孔15A,15Bは散水部11の裏面11Bに形成された流入口17に上流端が連通している。また、各散水孔15A,15Bは散水部11の表面11Aに形成された噴出口19に下流端が連通している。
散水部11を貫通した複数の散水孔15A,15Bは、吐水方向Dが散水部11の表面11Aに直交する方向に対して外方向に向けて傾斜している。また、吐水方向Dの傾斜角度は散水孔15A,15Bが形成される位置に応じて異なっている。吐水方向Dが散水部11の表面11Aに直交する方向に対して外方向に向けて小さな角度(6°未満)で傾斜した散水孔15Bは、図4及び図5に示すように、流入口17が噴出口19よりも開口面積が僅かに大きい逆円錐台形状に形成されている。
また、吐水方向Dが散水部11の表面11Aに直交する方向に対して外方向に向けて大きな角度(6°以上)で傾斜した散水孔15Aは、図6に示すように、第1孔部12と第2孔部14とを有している。第1孔部12は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、噴出口19から散水部11の裏面11Bに向けて扇状に広がっている。散水孔15Aを対称に切断した断面形状における第1孔部12の一方の対向面12Aは、散水部11の表面11Aに対して略直角に交わる方向に直線状に延びている。また、各散水孔15Aを対称に切断した断面形状における第1孔部12の他方の対向面12Bは、散水部11の表面11Aに対して傾斜した方向に直線状に延びている。
第1孔部12は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、対向面12A,12Bの夫々を延長して交差する角αの2等分線βの対称の位置に対向面12A,12Bの夫々の先端19A,19Bが位置して略円形の噴出口19を形成している。つまり、第1孔部12は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、対向面の夫々を延長して交差する角αの2等分線βに直交するように噴出口19が形成されている。また、噴出口19は散水部11の表面11Aよりも突出した凸部16に形成されている。詳しくは、噴出口19は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、対向面12A,12Bの夫々を延長して交差する角αの2等分線βに直交し、散水部11の表面11Aに対して傾斜した平面18に形成されている。この平面18は噴出口19の外周に接する直線で切断された略3/4円形状である。
第2孔部14は、上流端を流入口17に連通し、下流端を第1孔部12の上流端に連通している。第2孔部14は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、一方の対向面14Aが第1孔部12の一方の対向面12Aに連続して直線状に延びている。このため、第2孔部14の一方の対向面14Aは散水部11の裏面11Bに対して略直角に交わる方向に延びている。第2孔部14は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、他方の対向面14Bが一方の対向面14Aと略平行に延びている。このため、第2孔部14の他方の対向面14Bも散水部11の裏面11Bに対して略直角に交わる方向に延びている。また、第2孔部14は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、他方の対向面14Bが第1孔部12の他方の対向面12Bに連続している。第1孔部12の他方の対向面12Bと第2孔部14の他方の対向面14Bが連続している境界部14Cは、第1孔部12の他方の対向面12Bの傾斜角度よりも急な傾斜角度で形成されている。第2孔部14の上流端が連通した流入口17は、平面部の上方から見た平面視において、第1孔部12の他方の対向面12Bが延びている方向に長い長孔であり、両端が噴出口19の径と同じ径を有する半円形状に形成されている。第2孔部14の対向面14A,14Bの間隔は噴出口19の内径の2倍以上(約2.25倍)である。このように第1孔部12と第2孔部14を有する散水孔15Aは、噴出口19からの吐水方向Dが、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、第1孔部12の対向面12A,12Bの夫々を延長して交差する角αの2等分線βに沿った方向になる。
散水部11は、図4に示すように、散水孔15Aが形成される位置に応じて吐水方向Dを変化させている。つまり、各散水孔15Aは、吐水方向Dに応じて、散水部11の表面11Aに対する第1孔部12の他方の対向面12Bの傾斜角度を変更している。このようにして各散水孔15Aの吐水方向Dを所定の方向に変更すると、噴出口19のみから吐水するシャワー吐水を実行した際に、図7に示すように、散水部11の表面11Aから吐水方向Dに離れた位置で散水部11の表面11Aに平行な仮想面における吐水領域Zが長方形状となる吐水形態にすることができる。
筒部材30は、図4及び図5に示すように、散水部材10の外径よりも大きい内径を有した円筒状である。筒部材30と散水部材10は、筒部材30の内周面と散水部材10外周面とを連結する連結部20によって、筒部材30の中心軸上に散水部材10の散水部11の中心が位置し、散水部材10の外周部と筒部材30の先端開口30Aとの間に吐水口40が形成されるように間隔を開けて連結されている。このように、この吐水部材3は散水部材10の周囲を一周するように吐水口40が形成されている。
外筒部材50は、図1に示すように、筒部材30の外径及び後述する継ぎ手部材70の最大外径よりも僅かに大きい内径を有している。外筒部材50は、外周面の一箇所から外方向に伸びた摘まみ部51を有している。摘まみ部51を摘まんで外筒部材50を中心軸周りに時計回転方向又は反時計回転方向に回動させると、連結部20によって連結された散水部材10と筒部材30が上下動する。
継ぎ手部材70は、上下方向に貫通した通水孔71が形成されている。継ぎ手部材70は上下方向に延びる中心軸に直交する断面形状の外形が円形状である。継ぎ手部材70は、外筒部材50内に収納され、上部が外筒部材50の上端開口から上方に突出している。継ぎ手部材70は、外筒部材50の上端開口から上方に突出した上部をハンドシャワー部7の装着孔7Cに水密状に挿入して固定されている。このようにして、吐水部材3は水栓金具1の吐水部3Aに取り付けられている。外筒部材50は継ぎ手部材70に対して中心軸周りに回動自在である。
シール部材90は継ぎ手部材70の下部の周囲に取り付けられている。シール部材90は連結部20によって連結された散水部材10と筒部材30が上昇して、散水部材10の側壁部13が下面に当接すると、継ぎ手部材70と散水部材10の側壁部13との間を水密状にシールする。また、シール部材90は継ぎ手部材70と筒部材30との間を水密状にシールしている。
このような構成を有する吐水部材3を吐水部に取り付けた水栓金具1は、散水部11の表面11Aを正対する方向から見て外筒部材50を中心軸周りに時計回転方向に回動すると、連結部20によって連結された散水部材10と筒部材30が上昇し、シール部材90の下面が散水部材10の側壁部13の上面に当接する。この状態で、水栓金具1の操作ハンドル9を操作して、バルブカートリッジが開弁すると、複数の噴出口19のみから吐水するシャワー吐水が実行される。つまり、バルブカートリッジの流出ポート、吐水管、シャワーホース8、及びハンドシャワー部7の通水路7Bを介して吐水部材3の継ぎ手部材70に形成された通水孔71に供給された水は、シール部材90のシール本体81の下面が散水部材10の側壁部13の上面に当接しているため、吐水部材3の散水部材10の側壁部13と筒部材30との間に流出せず、散水部材10の散水部11に形成された複数の散水孔15A,15Bのみに通水される。この吐水部材3は、シャワー吐水を実行すると、図7に示すように、散水部11の表面11Aから吐水方向Dに離れた位置で散水部11の表面11Aに平行な仮想面における吐水領域Zが長方形状になる。
また、この吐水部材3は、散水部11の表面11Aを正対する方向から見て外筒部材50を中心軸周りに反時計回転方向に回動すると、連結部20によって連結された散水部材10と筒部材30が下降し、シール部材90の下面と散水部材10の側壁部13の上面とが離れた状態になる。また、吐水部材3の筒部材30下端部が外筒部材50の下端開口から下方に突出した状態になる。この状態で、水栓金具1の操作ハンドル9を操作して、バルブカートリッジが開弁すると、複数の噴出口19及び吐水口40から吐水する整流吐水が実行される。つまり、バルブカートリッジの流出ポート、吐水管、シャワーホース8、及びハンドシャワー部7の通水路7Bを介して吐水部材3の継ぎ手部材70に形成された通水孔71に供給された水は、吐水部材3の散水部材10の側壁部13と筒部材30との間に流出して吐水口40に通水され、かつ、散水部材10の散水部11に形成された複数の15A,B15に通水される。この吐水部材3は、整流吐水を実行すると、整流状にまっすぐ伸びた吐水形態になる。
実施例1の散水部材10は、上流端が散水部11の裏面11Bに形成された流入口17に連通し、下流端が散水部11の表面11Aに形成された噴出口19に連通した複数の散水孔15A,15Bが形成されている。散水孔15Aは、対象に切断した断面形状において、噴出口19から散水部11の裏面11Bに向けて扇状に広がる第1孔部12を有している。また、この散水孔15Aは、第1孔部12の対向面12A,12Bの夫々を延長して交差する角αの2等分線βの対称の位置に対向面12A,12Bの夫々の先端19A,19Bが位置して噴出口19を形成している。
この散水部材10は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、第1孔部12の対向面12A,12Bの夫々を延長して交差する角αの2等分線βに直交するように噴出口19が開口している。このため、この散水部材10は、各噴出口19からの吐水方向Dが、各散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、第1孔部12の対向面の夫々を延長して交差する角αの2等分線βに沿った方向になる。また、この散水部材10は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、第1孔部12の対向面の傾斜角度を変更することによって所望する吐水方向Dにすることができる
したがって、本発明の散水部材10は所望するシャワー吐水形態にすることができる。
また、実施例1の散水部材10の噴出口19は散水部11の表面11Aよりも突出した凸部16に形成されている。このため、散水部11の表面11Aに形成された複数の噴出口19周りにブラシの先端を当てることができ、散水部11の表面11Aを容易に掃除することができる。また、この散水部材10は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、噴出口19から散水部11の裏面11Bに向けて扇状に広がる第1孔部12の対向面12A,12Bを長くすることができるため、吐水方向Dを安定させることができる。
また、実施例1の散水部材10の散水孔15Aは第2孔部14を有している。第2孔部14は、上流端を流入口17に連通し、下流端を第1孔部12の上流端に連通している。まだ第2孔部14は、散水孔15Aを対象に切断した断面形状において、対向面14A,14Bが平行に延びている。このため、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、噴出口19から流入口17まで扇状に広がる第1孔部12のみで散水孔15Aを形成した場合に比べて、散水部11の裏面11Bに形成される流入口17の開口面積を小さくすることができる。よって、この散水部材10は、複数の散水孔15Aが形成される部分の肉厚が薄くなり過ぎずに強度を確保することができる。また、この散水部材10は散水部11の表面11Aに形成される複数の噴出口19の位置決めの制約が少ない。つまり、複数の噴出口19の位置が散水部材10の裏面11Bに形成される複数の流入口17の位置によって制約され難い。
また、この散水部材10は、散水孔15Aが第1孔部12と第2孔部14とを有している。第1孔部12は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、一方の対向面12Aが散水部11の表面11Aに対して略直角に交わる方向に直線上に延びており、他方の対向面12Bが散水部11の表面11Aに対して傾斜した方向に延びている。また、第2孔部14は、下流端が第1孔部12の上流端に連通し、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、一方の対向面14Aが第1孔部12の一方の対向面12Aに連続して直線状に延び、散水部11の裏面11Bに対して略直角に交わる方向に延びている。この第2孔部14は、散水孔15Aを対称に切断した断面形状において、他方の対向面14Bが一方の対向面14Aと略平行に延び、散水部11の裏面11Bに対して略直角に交わる方向に延びている。このため、吐水方向Dが異なる複数の散水孔15Aを形成しても成形型から散水部11を離型することができる。このため、この散水部材10は射出成形等によって容易に製造することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1の散水孔15Aは、第1孔部12と第2孔部14とを有していたが、図8に示すように、第1孔部12のみで散水孔を形成してもよい(図8において、実施例1と同じ構成は実施例1と同じ符号を付している)。
(2)実施例1の散水孔15Aは、噴出口19が散水部11の表面11Aよりも突出した凸部16に形成されていたが、図9及び図10に示すように、噴出口19を散水部11の表面11Aよりも凹んだ凹部60に形成されてもよい。凹部60は、図9に示すように、円形状の外周縁内であって、外周縁に接するように近づいた位置に噴出口19が形成され、噴出口19の外周縁に向けて噴出口19を囲んだ略円形状の外周縁から傾斜した傾斜面61で構成されてもよい。また、凹部は、図10に示すように、中央に噴出口19が形成され、外周縁の一部が直線状に切り欠かれて傾斜した略円形状の第1傾斜面63と、この第1傾斜面63を囲み、第1傾斜面63の切り欠かれた直線部の両端につながった略円形状の外周縁から第1傾斜面63に向けて傾斜する第2傾斜面65とから形成されてもよい。このように噴出口19が散水部11の表面11Aより凹んだ凹部60に形成されると、散水部11の表面11Aの汚れが付着しにくくすることができる(図9及び図10において、実施例1と同じ構成は実施例1と同じ符号を付している)。
(3)実施例1の散水部材10は水栓金具1の吐水部に取り付けられ、シャワー吐水と整流吐水とに切り換えることができる吐水部材3に組み付けられていたが、散水部11をシャワー吐水のみ実行できる水栓金具の吐水部に組み付けられてもよい。
(4)実施例1の散水部材10は、シャワー吐水を実行した際、散水部11の表面から吐水方向Dに離れた位置で散水部11の表面に平行な仮想面における吐水領域Zが長方形状となる吐水形態にしたが、仮想面における吐水領域Zが他の形状(正方形、星形等)となるように散水孔15A,15Bを散水部11に形成してもよい。
10…散水部材
12…第1孔部
14…第2孔部
15A,15B…散水孔
16…凸部
17…流入口
19…噴出口
60…凹部
α…交差する角
β…2等分線

Claims (3)

  1. 上流端が裏面に形成された流入口に連通し、下流端が表面に形成された噴出口に連通した複数の散水孔が形成されており、
    前記散水孔は、対称に切断した断面形状において、前記噴出口から裏面に向けて扇状に広がる第1孔部を有しており、前記第1孔部の対向面の夫々を延長して交差する角の2等分線の対称の位置に前記対向面の夫々の先端が位置して前記噴出口を形成しており、
    前記噴出口は前記表面よりも突出した凸部に形成されていることを特徴とする散水部材。
  2. 上流端が裏面に形成された流入口に連通し、下流端が表面に形成された噴出口に連通した複数の散水孔が形成されており、
    前記散水孔は、対称に切断した断面形状において、前記噴出口から裏面に向けて扇状に広がる第1孔部を有しており、前記第1孔部の対向面の夫々を延長して交差する角の2等分線の対称の位置に前記対向面の夫々の先端が位置して前記噴出口を形成しており、
    前記噴出口は前記表面よりも凹んだ凹部に形成されていることを特徴とする散水部材。
  3. 前記散水孔は、上流端を前記流入口に連通し、下流端を前記第1孔部の上流端に連通しており、対称に切断した断面形状において、対向面が平行に延びる第2孔部を有していることを特徴とする請求項1及び2のいずれか1項に記載の散水部材。
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