JP2018168570A - ニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置及び計測方法 - Google Patents

ニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置及び計測方法 Download PDF

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Kenji Okubo
健治 大久保
哲男 内田
Tetsuo Uchida
哲男 内田
元治 佐藤
Motoharu Sato
元治 佐藤
長谷川 春生
Haruo Hasegawa
春生 長谷川
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Abstract

【課題】掘削底面の三次元形状を広範囲に表示し易く、掘削位置を適切に選定し易くできるニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置及び計測方法を提供する。【解決手段】ケーソン躯体1の刃口4に囲まれた作業室9内で掘削底面3の二次元画像を撮像する撮像部5と、撮像部5により互いに異なる位置から共通部位を含んで撮像された複数の二次元画像により掘削底面3の三次元画像を形成する三次元画像形成部11と、掘削底面3の三次元画像を表示する表示部12と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ニューマチックケーソンの作業室内の掘削底面を計測する掘削底面の計測装置及び計測方法に関する。
ニューマチックケーソン工法は、下部の作業室内の地山からなる掘削底面を掘削することで、地上で構築した環状体を順次沈下させる工法である。そのため作業室内の掘削底面の掘削形状を管理することは、ケーソン躯体の沈下や姿勢制御のために重要である。
従来、掘削底面の形状を管理する技術は種々知られている。例えば下記特許文献1及び2では作業室の壁面に数字・記号・線または色等を表示し、テレビカメラで撮像するなどにより掘削底面を計測していた。下記特許文献3では、作業室天井から標尺部材を吊り下げて掘削底面を計測していた。下記特許文献4では、作業室天井下面に設けられたレーダー等の測距装置により刃口近傍の掘り残し部までの距離を計測していた。
特開平1−146025号公報 特開平2−13615号公報 特開2001−55741号公報 特開2015−229826号公報
ニューマチックケーソン工法では、随時作業室の掘削底面が掘削され、この掘削に伴ってケーソン躯体が随時沈下する。そのため掘削底面の形状が随時変化し、ケーソン躯体の沈降に随時影響している。
ところが従来の掘削底面の形状を管理する技術では、テレビカメラやレーダーなどにより局部的に掘削底面を写したり、計測されていた。そのため局部的な掘削底面の測定結果に基づいて適切な掘削底面の掘削位置を選定し難いことがあった。
また上記特許文献4等では、掘削底面の形状をコンピュータで処理可能なデータ化されているが、測距装置を用いて局部毎に計測されるため、作業室内の掘削底面における広い範囲で形状を把握するには長時間を要し、掘削底面をリアルタイムに把握することが容易でなかった。さらに測距装置を基準点に設けるため、掘削底面の広い範囲を計測するには構造が複雑になり手間も要していた。
そこで本発明では、掘削底面の三次元形状を広範囲に表示し易くできるニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置及び計測方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置は、ケーソン躯体の刃口に囲まれた作業室内で掘削底面の二次元画像を撮像する撮像部と、互いに異なる位置から共通部位を含んで撮像された複数の前記二次元画像により前記掘削底面の三次元画像を形成する三次元画像形成部と、前記掘削底面の前記三次元画像を表示する表示部と、を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記作業室を区画する作業室天井スラブ又は前記刃口に固定された前記撮像部を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記作業室内に移動可能に設けられた掘削機に前記撮像部が取付けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記ケーソン躯体の姿勢を検出する姿勢検出部と、前記作業室の内側面の前記ケーソン躯体の所定の位置に設けられたターゲットと、前記ケーソン躯体の姿勢と前記ターゲットの前記ケーソン躯体の所定の位置から前記ターゲットの絶対位置を検出する検出部と、を備え、前記撮像部は、前記掘削底面と前記ターゲットとを含んで前記複数の二次元画像を撮像可能に配置されていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5に記載のニューマチックケーソンの掘削底面の計測方法は、ケーソン躯体の刃口に囲まれた作業室内で掘削底面の二次元画像を撮像部により撮像し、互いに異なる位置から共通部位を含んで撮像された複数の前記二次元画像を用いて前記掘削底面の三次元画像を形成し、前記掘削底面の前記三次元画像を表示する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の構成に加え、前記作業室を区画する作業室天井スラブ又は前記刃口に固定された前記撮像部から前記二次元画像を撮像することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の構成に加え、前記作業室内に移動可能に設けられた掘削機に取付けられた前記撮像部から前記二次元画像を撮像することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5乃至7の何れか一つに記載の構成に加え、前記ケーソン躯体の姿勢を検出し、前記作業室の内側面の前記ケーソン躯体の所定の位置にターゲットを設け、該ターゲットの前記所定の位置を記録し、検出部が前記ケーソン躯体の姿勢から、記録した前記ターゲットの前記ケーソン躯体の所定の位置により、前記ターゲットの絶対位置を検出し、前記撮像部が前記ターゲットと前記掘削底面を含む前記複数の二次元画像を撮像して該複数の二次元画像から前記三次元画像を作成し、前記ターゲットの絶対位置と前記三次元画像の前記ターゲットと前記掘削底面の相対位置から前記掘削底面の絶対位置を取得することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、作業室内で掘削底面の二次元画像を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された複数の二次元画像により掘削底面の三次元画像を形成する三次元画像形成部と、を有している。そのため撮像部により互いに異なる位置から共通部位を含んで二次元画像を撮像し、三次元画像形成部において複数の二次元画像を、共通部位を利用して組合せることで三次元画像を形成できる。広い範囲の二次元画像を撮像することで、広範囲の掘削底面の三次元画像を容易に形成することができる。その結果、掘削底面の三次元形状を広範囲に表示し易くでき、例えば掘削位置を適切に選定し易いニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、作業室を区画する作業室天井スラブ又は前記刃口に固定された撮像部を有しているので、ケーソン躯体を基準にした向きで撮像部の二次元画像を撮像することができる。そのためケーソン躯体の各部の位置データを利用して二次元画像を処理して三次元画像を形成することができ、構成をより簡素化し易い。
請求項3に記載の発明によれば、作業室内に移動可能に設けられた掘削機に前記撮像部が取付けられているので、撮像部が作業室内全体を確実に移動でき、特に撮像部が掘削底面における掘削部位付近に必ず移動することができる。そのため作業室内の掘削底面の三次元形状をリアルタイムに表示し易い。
請求項4に記載の発明によれば、姿勢検出部でケーソン躯体の姿勢を検出し、作業室の内側面にターゲットを設けて撮像部で掘削底面とターゲットとを含んだ複数の二次元画像を撮像して複数の二次元画像から掘削底面の三次元画像を作成し、掘削底面の位置検出部でケーソン躯体に対するターケットの位置をケーソン躯体の姿勢に応じて補正してターゲットの絶対位置を求め、ターゲットの絶対位置と三次元画像のターゲットと掘削底面の相対位置に基づいて掘削底面の絶対位置を取得することができる。そのため作業室内の掘削底面の三次元形状を、ケーソン躯体に対する相対形状ではなく絶対形状として正確に取得することができ、掘削底面の傾き、三次元方向の位置ズレ、鉛直軸周りの回転方向のズレを見ることができる。その結果、例えば掘削位置をより適切に選定し易くできる。
請求項5に記載の発明によれば、作業室内で掘削底面の二次元画像を撮像し、複数の二次元画像を用いて掘削底面の三次元画像を形成している。そのため互いに異なる位置から複数の二次元画像を撮像することで、共通部位を利用して掘削底面の三次元画像を形成でき、広い範囲の二次元画像を撮像して掘削底面の三次元画像を広範囲に容易に形成することができる。その結果、掘削底面の三次元形状を広範囲に表示し易くでき、例えば掘削位置を適切に選定し易いニューマチックケーソンの掘削底面の方法を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、作業室を区画する作業室天井スラブ又は前記刃口に固定された撮像部から二次元画像を撮像するので、ケーソン躯体を基準にした向きで二次元画像を撮像することができる。そのためケーソン躯体の各部の位置データを利用して二次元画像を処理して三次元画像を形成することができ、構成をより簡素化し易い。
請求項7に記載の発明によれば、作業室内に移動可能に設けられた掘削機に取付けられた撮像部から撮像するので、撮像部が作業室内全体を確実に移動でき、特に掘削底面における掘削部位付近に必ず移動できる。そのため作業室内の掘削底面の三次元形状をリアルタイムに表示し易い。
請求項8に記載の発明によれば、ケーソン躯体の姿勢を検出し、ケーソン躯体の姿勢から、作業室の内側面のケーソン躯体の所定の位置に設けられ、予め記録されたターゲットの所定の位置により、検出部がターゲットの絶対位置を検出し、掘削底面を含んで複数の二次元画像を撮像して複数の二次元画像から掘削底面の三次元画像を作成し、ターゲットの絶対位置と三次元画像のターゲットと掘削底面の相対位置に基づいて掘削底面の絶対位置を取得することができる。そのため作業室内の掘削底面の三次元形状を、ケーソン躯体に対する相対形状ではなく絶対形状をより正確に取得することができる。その結果、掘削底面の傾き、三次元方向の位置ズレ、鉛直軸周りの回転方向の位置ズレを見ることができ、掘削位置をより適切に選定し易くできる。
本発明の第1実施形態に係る掘削底面の計測装置が装着されたケーソン躯体を示す縦断面図である。 本発明の第1実施形態に係る掘削底面の計測装置が装着されたケーソン躯体を示す図1のA−A水平断面図である。 本発明の第1実施形態に係る掘削底面の計測装置で得られた掘削底面の三次元画像を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る掘削底面の計測装置が装着されたケーソン躯体の変形例を示す水平断面図である。 本発明の第1実施形態に係る掘削底面の計測装置が装着されたケーソン躯体の他の変形例を示す水平断面図である。 本発明の第2実施形態に係る掘削底面の計測装置が装着されたケーソン躯体を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る掘削底面の計測装置が装着されたケーソン躯体を示す図6のB−B水平断面図である。 本発明の第3実施形態に係る掘削底面の計測装置が装着されたケーソン躯体を示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る掘削底面の計測装置が装着されたケーソン躯体を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。本実施形態のニューマチックケーソンにおける掘削底面の計測装置は構築途中のケーソン躯体に使用されるものである。
[第1実施形態]
図1乃至図3は、第1実施形態に係る掘削底面の計測装置10が装着されたケーソン躯体1を示している。
図1及び図2に示すように、ケーソン躯体1は、刃口4と、刃口4に囲まれた作業室9を下端に仕切るように形成された作業室天井スラブ2と、作業室天井スラブ2上に積層されて地中に沈下した状態で配置される環状体1aと、を有する。
ケーソン躯体1に装着された掘削底面3の計測装置10は、図1及び図2に示すように、掘削底面3の二次元画像を撮像する撮像部5と、掘削底面3の三次元画像を形成する三次元画像形成部11と、掘削底面3の三次元画像を表示する表示部12と、を備えている。
撮像部5は、ケーソン躯体1の刃口4に囲まれた作業室9内で掘削底面3の二次元画像を撮像するもので、デジタルカメラなどからなる。
この実施形態では、図2に示すように、撮像部5が作業室9を区画する作業室天井スラブ2又は刃口4に固定されており、ケーソン躯体1の作業室9内における刃口4上部もしくは作業室天井スラブ2の下面に、2つの撮像部5を適当な離隔を設けて設置されている。
作業室9の対向面側にも同じように2つの撮像部5が適当な間隔を開けて固定して設置されている。
各撮像部5は、図2に示すように、それぞれ撮像範囲5θを撮像可能であり、互いに異なる4つの位置から共通部位を含んだ状態で掘削底面3の二次元画像をそれぞれ撮像できる。各撮像部5は同時刻もしくはほぼ同時刻に撮像することが可能である。
4つの撮像部5で撮像された二次元画像により、作業室9内の掘削底面3の全体を撮像可能である。
三次元画像形成部11は、撮像部5により互いに異なる4つの位置から撮像された複数の二次元画像により掘削底面3の三次元画像を形成するもので、例えば地上に設置されたパソコンなどからなる。各撮像部5で撮像されて有線もしくは無線により送られた二次元画像のデータが三次元画像形成部11に取り込まれて演算処理される。
三次元画像形成部11では、撮像された4枚の撮像データを演算処理することで、撮像時の掘削底面3の形状が三次元画像データ化されて三次元画像が形成される。
表示部12は、掘削底面3の三次元画像を表示するもので、ディスプレイなどでもよい。座標値が設定された掘削底面3の三次元画像データに基づいて、掘削底面3の三次元画像が表示される。これにより掘削底面3の広い範囲の形状、好ましくは作業室9内の掘削底面3の全体について把握することができる。
また、表示部12は、作業室9内の掘削底面3の形状を視覚的に表示することに加え、或いは、視覚的に表示することに代えて、三次元画像データを他の処理のために出力することも可能である。
従って、このような掘削底面3の計測装置10を用いて掘削底面3を計測するには、ケーソン躯体1の刃口4に囲まれた作業室9内で掘削底面3の二次元画像を撮像し、互いに異なる位置から共通部位を含んで撮像された複数の二次元画像を用いて掘削底面3の三次元画像を形成し、この掘削底面3の三次元画像を表示することで、掘削底面3を計測することができる。
このような掘削底面3の計測方法では、写真測量技術を用いることで、掘削底面3を三次元データで把握することができる。これによりリアルタイムで掘削底面3の形状をデジタル数値としてパソコンなどに取り込むことができる。
またパソコンでは、取り込んだ三次元データにより現時点での掘削底面3の形状をディスプレイ等に表示し掘削技術者が掘削管理の判断とするための情報とすることができる。さらに、三次元データとして認識しているため計画掘削面に対する土量計算なども瞬時に行うことができる。写真測量に用いる撮像部5は、撮像した画像からその位置を演算処理により特定することができるため、撮像位置を特定する必要がなく、任意の位置から撮像することが可能である。
以上のような本実施形態のニューマチックケーソンにおける掘削底面3の計測装置10を用いた計測方法では、作業室9内で掘削底面3の二次元画像を撮像する撮像部5と、撮像部5により撮像された複数の二次元画像により掘削底面3の三次元画像を形成する三次元画像形成部11と、を有している。
そのため撮像部5により互いに異なる位置から共通部位を含んで二次元画像を撮像し、三次元画像形成部11において複数の二次元画像を、共通部位を利用して組み合わせることで三次元画像を形成することができるため、広い範囲の二次元画像を撮像することで、広い範囲の掘削底面3の三次元画像を容易に形成することができる。
そしてこの掘削底面3の三次元画像を表示部12に表示できるため、表示された掘削底面3の形状において各部位を比較することで、より掘削が必要な位置を容易に選定することが可能である。
この掘削底面3の計測装置10を用いた計測方法では、作業室9を区画する作業室天井スラブ2と刃口4との接合部位において、撮像部5がケーソン躯体1に固定されている。そのためケーソン躯体1を基準にした向きで撮像部5の二次元画像を撮像することができる。これによりケーソン躯体1の各部の位置データを利用して二次元画像を処理して三次元画像を形成することができ、構成をより簡素化し易い。
なお、この第1実施形態は、本発明の範囲内において適宜変形可能である。
例えば図4は第1実施形態の変形例である。図4のケーソン躯体1は平面視で長方形形状を有している。このケーソン躯体1の掘削底面3の計測装置10では、長手方向の両側に対向配置された一対の刃口4に、それぞれ2つの撮像部5、5が装着されている。その他は、第1実施形態と同様である。
このような掘削底面3の計測装置10では、一方の刃口4の内側面に配置された複数の撮像部5,5により撮像された2つの二次元画像から、三次元画像形成部11において掘削底面3の三次元画像が形成される。また他方の刃口4の内側面に配置された複数の撮像部5,5により撮像された2つの二次元画像から、三次元画像形成部11において掘削底面3の逆方向の三次元画像が形成される。そして正逆両側からの三次元画像を組み合わせることにより掘削底面3の全体の形状についての三次元画像が得られる。
このような掘削底面3の計測装置10であっても上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
図5は、第1実施形態の他の変形例である。図5のケーソン躯体1は平面視で円形形状を有している。このケーソン躯体1の掘削底面3の計測装置10では、直径方向に対向する刃口4の内側位置に、それぞれ2つの撮像部5、5が装着されている。
このような掘削底面3の計測装置10では、一方の内側面に配置された複数の撮像部5,5により撮像された2つの二次元画像から掘削底面3の三次元画像が形成される。また他方の内側面に配置された複数の撮像部5,5により撮像された2つの二次元画像から逆方向の三次元画像が形成される。そしてこれらの2つの三次元画像を組み合わせることにより掘削底面3の全体の形状についての三次元画像が得られる。
このような掘削底面3の計測装置10であっても上記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第2実施形態]
図6及び図7は第2実施形態に係る掘削底面3の計測装置10が装着されたケーソン躯体1を示す。
第2実施形態のケーソン躯体1には、作業室天井スラブ2にレール6が敷設されていて、レール6に掘削機7が移動可能に支持されている。掘削機7はレール6に沿って移動することで、作業室9の掘削底面3の全体を掘削することが可能である。
そして掘削底面3の計測装置10においては、作業室9内に移動可能に設けられた掘削機7に撮像部5が取付けられている。掘削機7には複数の撮像部5を取付けてもよく、複数同時に撮像することもできる。逆に、1つの撮像部5を装着しておき、掘削機7を移動して必要枚数の写真を撮像してもよい。
また掘削機7や撮像部5の位置や方向を遠隔操作で選定してもよい。
その他は第1実施形態と同様である。
このような掘削底面3の計測装置10であっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
さらにこの第2実施形態では、掘削機7に撮像部5が取付けられているので、撮像部5が作業室9内全体を確実に移動でき、掘削機7に撮像部5を搭載して必要写真を任意の位置から撮像することができる。
特に撮像部5が掘削底面3における掘削部位付近に必ず移動できるため、作業室9内の掘削底面3の三次元形状をリアルタイムに表示し易い。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る掘削底面3の計測装置10が装着されたケーソン躯体1を示す。
第3実施形態のケーソン躯体1の姿勢を検出する姿勢検出部は、図8に示す、ケーソン躯体1の外側壁面に設けられる3つのターゲット14とこのターゲット14を検出するターゲット検出部16を有する。
ターゲット14は、ケーソン躯体1の外側壁面の所定の位置に設けられ、第3実施形態においては、図8の円形内に示したように、3つのうち1つのターゲット14が他のターゲット14から形成される同軸線上から外れた位置に設けられる。このターゲット14はそれぞれケーソン躯体1に対する所定の位置が予め計測装置10に記録されている。
また、ターゲット検出部16は、掘削により沈下するケーソン躯体1に伴って移動するターゲット14を検出できるものであり、例えば、三次元レーザスキャナや自動追尾トータルステーション等である。このターゲット検出部16は、図8に示すように、ターゲット14を検知可能な地上に設置され、そのターゲット検出部16の設置位置は基準点として計測装置10に記録されている。
ターゲット検出部16は、3つのターゲット14のそれぞれを検出し、3つのターゲット14の位置と基準点との相対位置の関係から予め記録されているケーソン躯体1に対するそれぞれのターゲット14の所定の位置のデータにより、ケーソン躯体1の姿勢を検出し、このケーソン躯体1の姿勢のデータを図8に示す位置検出部15に送信する。このケーソン躯体1の姿勢とは、ケーソン躯体1の傾き、三次元方向の位置ズレ、鉛直軸周りの回転方向の位置ズレのことである。
また、作業室9の内側面、第3実施形態では、作業室天井スラブ2の下側面において、撮像部5により二次元画像を撮像した際、画像内で位置を表示することが可能な位置にターゲット13が設けられている。ケーソン躯体1に対してターゲット13が設けられている位置は、予め計測装置10に記録されている。
計測装置10の位置検出部15は、ターゲット検出部16から得られたケーソン躯体1の姿勢のデータから、予め記録されているケーソン躯体1に対するそれぞれのターゲット14の所定の位置のデータにより、それぞれのターゲット13の絶対位置を検出する。
撮像部5では、3つのターゲット13と掘削底面3とを含んで複数の二次元画像を撮像する。また、得られた複数の二次元画像からターゲット13と掘削底面3が表示された三次元画像を作成する。
計測装置10は、それぞれのターゲット13の絶対位置と三次元画像に表示されたそれぞれのターゲット13と掘削底面3の相対位置から演算により掘削底面3の絶対位置を検出し、取得する。
さらに計測装置10には、掘削底面3の位置を精度よく把握して、表示部12に表示させるための位置検出部15が設けられている。
その他は第1実施形態と同様である。
このような掘削底面3の計測装置10であっても、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
また第3実施形態では、ケーソン躯体1に設けられた3つのターゲット14のそれぞれをターゲット検出部16が検出して得られた基準点からのターゲット14の相対位置と予め記録されたケーソン躯体1に対するそれぞれのターゲット14の所定の位置からターゲット14のそれぞれに絶対位置を計測し、ケーソン躯体1の姿勢を検出する。その後、ケーソン躯体1の姿勢から、予め記録されたケーソン躯体1に対する作業室9の内側面のそれぞれのターゲット13の所定の位置により、ターゲット13の絶対位置を得て、得られたターゲット13の絶対位置と三次元画像のターゲット13と掘削底面3の相対位置に基づいて、掘削底面3の絶対位置を検出し、取得することができる。そのため、掘削底面3の絶対位置を表示部12に三次元画像で表示することが可能である。そして、掘削底面3の傾き、三次元方向の位置ズレ、鉛直軸周りの回転方向の位置ズレがわかるため、より適切な掘削位置を選定することができる。
そのため作業室9内の掘削底面3の三次元形状を、ケーソン躯体1に対する相対形状ではなく絶対形状としてより正確に表示することができ、掘削位置をより適切に選定し易くできる。その結果、ケーソン躯体1の傾き、三次元方向の位置ズレ、鉛直軸周りの回転方向の位置ズレなどを防止して、精度よくケーソン躯体1を沈下させることが可能である。
[第4実施形態]
図9は第4実施形態に係る掘削底面3の計測装置10が装着されたケーソン躯体1を示している。
この実施形態では、撮像部5を作業者が支持し、作業室9内部で掘削底面3を撮像する。その他は第1実施形態と同様である。
このような構成であっても第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記各実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば上記では複数の撮像部5を用いた例について説明したが、特に限定されるものではなく、一つの撮像部5を用いて複数位置で撮像することで、互いに異なる位置からの複数の二次元画像を撮像するものであってもよい。
また、上記では、撮像部5としてデジタルカメラを用いたが、ビデオカメラを用いてもよい。ビデオカメラからのビデオデータから写真データを取り込むことで同様に三次元画像を得ることができる。
さらに、上記では撮像枚数は、何ら限定されず、必ずしも4枚でなくてもよい。処理上必要な共通部分を相互に設けて複数枚で対象とする掘削底面3をカバーできれば、掘削底面3の三次元画像を得ることができる。また、撮像方向は、横向きや下方向に限るものではなく、作業室天井スラブ2の底面側より下方に向けて撮像してもよい。またこれらの方向を組合わせてもよい。
また、第3実施形態では、ターゲット13を作業室天井スラブ2の下側面に設けているが、撮像部5が掘削底面3とともに撮像可能な位置に設けられていれば良く、作業室9の内側面の刃口4の側面等に設けても良い。また、ターゲット13は3つ設けられているが、4つ以上設けても良い。
さらに、また、第3実施形態では、ターゲット14を3つ設けているが、2つ、又は4つ以上設けても良い。また、ケーソン躯体1に傾斜計を設け、ケーソン躯体1の傾きを計測して、ケーソン躯体1の姿勢のデータの1つとしても良い。
1 ケーソン躯体
1a 環状体
2 作業室天井スラブ
3 掘削底面
4 刃口
5 撮像部
6 レール
7 掘削機
9 作業室
10 計測装置
11 三次元画像形成部
12 表示部
13 ターゲット
14 ターゲット
15 位置検出部
16 ターゲット検出部

Claims (8)

  1. ケーソン躯体の刃口に囲まれた作業室内で掘削底面の二次元画像を撮像する撮像部と、
    該撮像部により互いに異なる位置から共通部位を含んで撮像された複数の前記二次元画像により前記掘削底面の三次元画像を形成する三次元画像形成部と、
    前記掘削底面の前記三次元画像を表示する表示部と、
    を備えていることを特徴とするニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置。
  2. 前記作業室を区画する作業室天井スラブ又は前記刃口に固定された前記撮像部を有することを特徴とする請求項1に記載のニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置。
  3. 前記作業室内に移動可能に設けられた掘削機に前記撮像部が取付けられていることを特徴とする請求項1に記載のニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置。
  4. 前記ケーソン躯体の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記作業室の内側面の前記ケーソン躯体の所定の位置に設けられたターゲットと、
    前記ケーソン躯体の姿勢と前記ターゲットの前記ケーソン躯体の所定の位置から前記ターゲットの絶対位置を検出する検出部と、を備え、
    前記撮像部は、前記掘削底面と前記ターゲットとを含んで前記複数の二次元画像を撮像可能に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載のニューマチックケーソンの掘削底面の計測装置。
  5. ケーソン躯体の刃口に囲まれた作業室内で掘削底面の二次元画像を撮像部により撮像し、
    該撮像部により互いに異なる位置から共通部位を含んで撮像された複数の前記二次元画像を用いて前記掘削底面の三次元画像を形成し、
    前記掘削底面の前記三次元画像を表示する、
    ことを特徴とするニューマチックケーソンの掘削底面の計測方法。
  6. 前記作業室を区画する作業室天井スラブ又は前記刃口に固定された前記撮像部から前記二次元画像を撮像することを特徴とする請求項5に記載のニューマチックケーソンの掘削底面の計測方法。
  7. 前記作業室内に移動可能に設けられた掘削機に取付けられた前記撮像部から前記二次元画像を撮像することを特徴とする請求項5に記載のニューマチックケーソンの掘削底面の計測方法。
  8. 前記ケーソン躯体の姿勢を検出し、
    前記作業室の内側面の前記ケーソン躯体の所定の位置にターゲットを設け、該ターゲットの前記所定の位置を記録し、
    検出部が前記ケーソン躯体の姿勢から、記録した前記ターゲットの前記ケーソン躯体の所定の位置により、前記ターゲットの絶対位置を検出し、
    前記撮像部が前記ターゲットと前記掘削底面を含む前記複数の二次元画像を撮像して該複数の二次元画像から前記三次元画像を作成し、
    前記ターゲットの絶対位置と前記三次元画像の前記ターゲットと前記掘削底面の相対位置から前記掘削底面の絶対位置を取得する
    ことを特徴とする請求項5乃至7の何れか一つに記載のニューマチックケーソンの掘削底面の計測方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7458968B2 (ja) 2020-12-10 2024-04-01 ライト工業株式会社 固化材の噴射確認方法及び高圧噴射攪拌工法

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