JP2018168112A - イミダフェナシン含有錠剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】光安定性に優れたイミダフェナシン含有錠剤の提供。【解決手段】トコフェロール又はトコフェロール誘導体、及びイミダフェナシンを含有する造粒物と、セルロース系賦形剤を含有する錠剤。【選択図】なし

Description

本発明は、イミダフェナシンを含有する錠剤に関する。
イミダフェナシンはムスカリンM1受容体及びM3受容体を選択的に阻害する抗コリン薬であり、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁の治療薬として広く使用されている。現在、イミダフェナシンを有効成分とする医薬品としては、フィルムコーティング錠(FC錠)と口腔内崩壊錠(OD錠)が市販されている(非特許文献1)。
特許文献1には、イミダフェナシンを有効成分とするFC錠やその製造方法が開示されている。また、特許文献2〜8には、イミダフェナシンを有効成分とするOD錠やその製造方法が開示されている。そして特許文献2〜3及び6には、イミダフェナシン造粒物を特定の非セルロース系賦形剤で被覆することにより、光安定性が向上することが記載されている。また、特許文献6には、アミノアルキルメタクリレートコポリマーE、トコフェロール等をイミダフェナシンとともに造粒することで、製造工程分解物の生成が抑制できることが記載されている。特許文献7にはイミダフェナシン及びトコフェロール等を含有する造粒物を、マンニトール等の賦形剤とともに混合後、圧縮成型したOD錠が記載されており、トコフェロールによる光安定化効果が記載されている。
しかしながら、特許文献1〜8には、イミダフェナシン及びトコフェロール等を含有する造粒物を、セルロース系賦形剤と共にFC錠に用いることについては開示されていない。
ウリトス錠0.1mg、ウリトスOD錠0.1mg 添付文書、2014年6月改訂(第11版)
特許4610834公報 特許4656672公報 特許4524502公報 特許5452050公報 特許5452051公報 特許5713544公報 特許5658511公報 特開2014−172855公報
本発明は、光安定性に優れたイミダフェナシン含有錠剤を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、トコフェロール又はトコフェロール誘導体、及びイミダフェナシンを含有する造粒物に、セルロース系賦形剤を加えて混合し、圧縮成型して得られる錠剤は、高い光安定化効果を発揮することを見出した。すなわち、本発明は以下の発明を包含する。
[1]トコフェロール又はトコフェロール誘導体、及びイミダフェナシンを含有する造粒物と、セルロース系賦形剤を含有する錠剤。
[2]イミダフェナシンを含有する前記造粒物が、コーティング剤で被覆されていない、[1]に記載の錠剤。
[3]前記錠剤が、素錠又はフィルムコーティング錠である、[1]又は[2]に記載の錠剤
[4]前記錠剤が素錠である、[1]に記載の錠剤。
本発明によれば、光安定性に優れたイミダフェナシン錠剤の提供が可能となった。
本発明において、イミダフェナシンとは4−(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)−2,2−ジフェニルブタンアミドを表す。
本発明において、錠剤中のイミダフェナシンの含量は0.025〜2mgが好ましく、0.05〜0.25mgが更に好ましく、0.1mgが特に好ましい。
本発明において、トコフェロール又はトコフェロール誘導体としては、dl−α―トコフェロール(ビタミンE)、d−σ―トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールリン酸エステル、トコフェロール硫酸エステル、トコフェロールグリコシルエステルやそれらの塩が挙げられる。トコフェロールの含有量は、イミダフェナシン含有造粒物中、0.05質量%以上が好ましく、より好ましくは0.05質量%以上10質量%以下、さらに好ましくは0.08質量%以上5質量%以下、より好ましくは1質量%以上3質量%以下、特に好ましくは1.5質量%以上3質量%以下である。
本発明において、セルロース系賦形剤とは、セルロース又はその誘導体を構成成分とする賦形剤である。セルロース系賦形剤として、例えば結晶セルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられ、このうち1種又は2種以上のセルロース系賦形剤を使用できる。本実施形態の錠剤に含有されるセルロース系賦形剤として、光安定化効果が高いという点、また、錠剤に成形した際に高い硬度が出せるという点で、結晶セルロースが好ましい。セルロース系賦形剤は、イミダフェナシン含有造粒物1質量部に対し、1質量%以上が好ましく、より好ましくは2質量%以上50質量%以下、5質量%以上30質量%以下、さらに好ましくは7質量%以上15質量以下が挙げられる。
本発明において、錠剤とは、日本薬局方16製剤総則に記載の錠剤を意味する。すなわち、経口投与する一定の形状の固形の製剤を意味する。錠剤には、例えば、FC錠など、経口投与の際に市販時の形状を保つ錠剤(以下、通常錠とも記載する)に加え、OD錠、チュアブル錠、発泡錠、分散錠、溶解錠など、特殊な製剤が含有されるが、光安定性に優れた製剤が得られるという点で、好ましくは通常錠が挙げられる。
通常錠の例として、素錠、FC錠、糖衣錠、多層錠、有核錠などが挙げられる。より好ましくは素錠又はFC錠、さらに好ましくは素錠が挙げられる。
本発明において、コーティング剤とは、造粒物や錠剤表面をコーティングするための添加剤であり、例えば、セルロース系コーティング剤及び非セルロース系コーティング剤が挙げられる。セルロース系コーティング剤として、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、カルボキシメチルエチルセルロース、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネートが挙げられる。非セルロース系コーティング剤として、アミノアルキルメタクリレートコポリマー(E、RS)、メタクリル酸コポリマー(L、S、LD)、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液などのアクリル系高分子物質、ポビドン、ステアリルアルコール、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートなどが挙げられる。
本発明の顆粒又は、当該顆粒を含有する錠剤は、任意の薬学的に許容される添加剤を含むことができる。添加剤は有効成分(イミダフェナシン)以外の成分を表し、医薬品添加物事典[日本医薬品添加剤協会、薬事日報社(2016年)]に記載されているものを適宜使用できる。例えば、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、コーティング剤、着色剤、光沢剤、甘味剤、矯味剤、香料などが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される賦形剤としては、乳糖及び白糖などの糖類、D−ソルビトール及びマンニトールなどの糖アルコール類、結晶セルロース、カルメロース、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム及び低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類、部分アルファー化デンプン及びトウモロコシデンプンなどのデンプン類などが挙げられる。本発明においては、結晶セルロース、デンプン類、又は糖アルコール類が好ましい。
また、造粒物中に使用する賦形剤と、造粒物外に使用する賦形剤は、同一又は異なる賦形剤を使用してもよい。造粒物中に使用する賦形剤として、好ましくは、セルロース類又はデンプン類、より好ましくは結晶セルロース又は部分アルファー化デンプン、さらに好ましくは部分アルファー化デンプンが挙げられる。造粒物外に使用する賦形剤として、好ましくはセルロース類又はデンプン類、さらに好ましくは結晶セルロース又は部分アルファー化デンプンが挙げられる。造粒物外にセルロース系賦形剤を用いて得られた錠剤は、光安定化効果が高いという点、また、錠剤に成型した際に高い硬度が出せるという点において好ましい。
本発明において、薬学的に許容される崩壊剤としては、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム及びメチルセルロースなどのセルロース類、部分アルファー化デンプン及びトウモロコシデンプンなどのデンプン類、クロスポビドンなどが挙げられる。より好ましくは部分アルファー化デンプンが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される結合剤としては、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、エチルセルロースおよびメチルセルロースなどのセルロース類、ポビドン、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、ポリビニルアルコール完全けん化物、ポリビニルアルコール部分けん化物、カルボキシビニルポリマー、ポリ塩化ビニルなどのビニル系高分子物質、アミノアルキルメタクリレートコポリマー(E、RS)、メタクリル酸コポリマー(L、S、LD)、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー分散液などのアクリル系高分子物質、ステアリルアルコール、ゼラチン、デキストリン、アラビアゴム、プルラン、マクロゴール、デンプン、などが挙げられる。より好ましくはポリビニルピロリドンが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される滑沢剤としては、ステアリン酸及びその金属塩類、タルク、硬化油、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。より好ましくは、含水二酸化ケイ素又はステアリン酸マグネシウム、さらに好ましくはステアリン酸マグネシウムが挙げられる。
なお、本発明においては、造粒物中に存在するトコフェロール又はその誘導体と、造粒物外に存在するセルロース系賦形剤の組合せにより、高い光安定化効果が発揮できる。そのため、光安定化効果を狙い、イミダフェナシン含有造粒物上に、コーティング剤を用いて被覆することは必ずしも必要ではない。
本発明において、薬学的に許容される着色剤としては、酸化チタン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄などが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される光沢剤としては、カルナウバロウなどが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される甘味剤としては、糖類、糖アルコール類、アスパルテーム、サッカリン及びその塩類、グリチルリチン酸及びその塩類、ステビア、並びにアセスルファムカリウムなどが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される嬌味剤としては、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、酒石酸、フマル酸などが挙げられる。
本発明において、薬学的に許容される香料としてメントール、オレンジ油などが挙げられる。
本発明の顆粒を含有する錠剤は、当該技術分野において慣用されている方法により製造することができる。例えば、上記の方法で製造した顆粒を任意の打錠機を用いて圧縮成型することで製造することができる。
本発明の錠剤をフィルムコーティング錠とする場合は、例えば、国際公開WO2001/034147に記載の方法により行うことができる。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
口腔内速崩壊錠の評価方法は以下の通りである。
[硬度試験]錠剤硬度計(岡田精工社製)を用いて測定した。試験は5及び10錠で行い、その平均値を示す。
[崩壊試験]崩壊試験機(富山産業社製)を用いて測定した。試験は6錠で行い、その平均値を示す。試験液は水を用い、錠剤が完全に崩壊し溶解するまでの時間を測定した。
なお、以下の実施例及び比較例に用いた商品名で示される化合物は、以下のとおりである(例えば、医薬品添加物事典2016(薬事日報社発行)などを参照)。
1.商品名スターチ1500G(日本カラコン):部分α化デンプン
2.商品名コリドン90F(BASF):ポビドン
3.商品名dl-α-トコフェロール(BASF):トコフェロール
4.商品名オイドラギットE100(エボニック):アミノアルキルメタクリレートコポリマーE
5.商品名ステアリン酸マグネシウム植物性(太平化学産業):ステアリン酸マグネシウム
6.商品名セオラス PH-301(旭化成):結晶セルロース
7.商品名ペアリトール(ロケットジャパン):D−マンニトール
8.商品名コリドンCL-F(BASF):クロスポビドン
9.商品名カープレックス#67(DSLジャパン):含水二酸化ケイ素
本発明の錠剤を、表1に示す。
Figure 2018168112
(実施例1)
イミダフェナシン4g、コリドン90F(BASF)2g及びdl-α-トコフェロール(BASF)20gを精製水37.4g、エタノール336.6gの混液に分散した。スターチ1500G(日本カラコン)774gを転動流動層造粒機(ダルトン製、NQ−160)に仕込み、トップスプレー法にてこの溶液をコーティングし(噴霧液量20g/min、噴霧空気圧0.13MPa、給気温度60℃)、イミダフェナシン造粒物を得た。さらに、このイミダフェナシン造粒物20.0g、セオラス PH-301(旭化成)211.15g、スターチ1500G(日本カラコン)7.05gを混合後、ステアリン酸マグネシウム植物性(太平化学産業)1.8gを加え混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠圧4.5kNにて1錠あたりイミダフェナシン0.1mgを含む240mgの錠剤を製した。得られた錠剤は硬度5.4kg(n=5)を示した。
(比較例1)
イミダフェナシン4g、コリドン90F(BASF)2gを精製水157.6g、エタノール236.4gの混液に溶解した。スターチ1500G(日本カラコン)794gを転動流動層造粒機(ダルトン製、NQ−160)に仕込み、トップスプレー法にてこの溶液をコーティングし(噴霧液量20g/min、噴霧空気圧0.13MPa、給気温度70℃)、イミダフェナシン造粒物を得た。さらに、このイミダフェナシン造粒物20.0g、セオラス PH-301(旭化成)211.65g、スターチ1500G(日本カラコン)6.55gを混合後、ステアリン酸マグネシウム植物性(太平化学産業)1.8gを加え混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠圧4.5kNにて1錠あたりイミダフェナシン0.1mgを含む240mgの錠剤を製した。得られた錠剤は硬度6.3kg(n=6)を示した。
(比較例2)
イミダフェナシン4g、オイドラギットE100(エボニック)20g及びステアリン酸マグネシウム植物性(太平化学産業)10gを精製水146.4g、エタノール219.6gの混液に分散した。スターチ1500G(日本カラコン)766gを転動流動層造粒機(ダルトン製、NQ−160)に仕込み、トップスプレー法にてこの溶液をコーティングし(噴霧液量20g/min、噴霧空気圧0.13MPa、給気温度70℃)、イミダフェナシン造粒物を得た。さらに、このイミダフェナシン造粒物20.0g、セオラス PH-301(旭化成)210.95g、スターチ1500G(日本カラコン)7.25gを混合後、ステアリン酸マグネシウム植物性(太平化学産業)1.8gを加え混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠圧4.5kNにて1錠あたりイミダフェナシン0.1mgを含む240mgの錠剤を製した。得られた錠剤は硬度6.1kg(n=5)を示した。
(比較例3)
イミダフェナシン4g、コリドン90F(BASF)2g及びdl-α-トコフェロール(BASF)20gを精製水37.4g、エタノール336.6gの混液に分散した。スターチ1500G(日本カラコン)774gを転動流動層造粒機(ダルトン製、NQ−160)に仕込み、トップスプレー法にてこの溶液をコーティングし(噴霧液量20g/min、噴霧空気圧0.13MPa、給気温度60℃)、イミダフェナシン造粒物を得た。さらに、このイミダフェナシン造粒物60.0g、ペアリトール(ロケットジャパン)457.3g、コリドンCL-F(BASF)16.2g及びカープレックス#67(DSLジャパン)1.2gを混合後、ステアリン酸マグネシウム植物性(太平化学産業)5.4gを加え混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠圧8.5kNにて1錠あたりイミダフェナシン0.1mgを含む180mgの錠剤を製した。得られた錠剤は硬度3.7kg(n=10) 、崩壊時間12秒(n=6)を示した。
(試験例)
実施例1及び比較例1〜3の造粒物及び錠剤について光安定性試験を実施した.D65ランプ4000ルクス×約14日間における分解物の生成量の結果を表2及び3に示す。なお、分解物の定量は液体クロマトグラフ法(HPLC法)により評価した。
HPLC法
カラム:オクタデシルシリル化シリカゲル(平均粒径5 μm,内径4.6 mm×長さ150mm) (ジーエルサイエンス株式会社 商品名Inertsil ODS-3)
A液:1-オクタンスルホン酸ナトリウム1.08 gを薄めたリン酸(1→1000) 1000 mLに溶かす。
B液:液体クロマトグラフィー用アセトニトリル
送液:A液及びB液の混合比を変えて濃度勾配制御する。
検出器:UV
測定波長:220 nm
Figure 2018168112
Figure 2018168112
表2及び表3の実施例1の結果を比較して分かる通り、トコフェロールを含有する造粒物の場合、造粒物の状態でも、錠剤の状態でも高い光安定化効果を発揮する。これに対し、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEを含有する造粒物の場合、造粒物の状態では高い光安定化効果があるものの(表2比較例2)、セルロース賦形剤を加え錠剤化した場合、この効果が減弱する(表3比較例2)。
本発明者らは今までに、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEを含有するイミダフェナシン造粒物を用いてOD錠の製造が可能であることを見出していた(特許文献6には、賦形剤としてマンニトールを混合後、圧縮成型したOD錠が記載されている)。今回、FC錠の製造を行うために、造粒物に混合する賦形剤を、セルロース系賦形剤に変更し、圧縮成型したところ、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEの安定作用が減弱するという新たな課題が生じた。なお、セルロース系賦形剤は、安価であり、錠剤に成型した際に高い硬度が出せるため、FC錠を初めとする通常錠を製造する際に、好んで用いられる賦形剤である。
本発明は、トコフェロール又はトコフェロール誘導体を含有する造粒物を使用した場合、セルロース系賦形剤を用いた場合でも、アミノアルキルメタクリレートコポリマーEのような光安定化効果の減弱を起こすことなく、光安定性に優れた錠剤が得られることを見出したことが特徴である。
表3の光線照射後の値を見れば分かる通り、トコフェロール含有処方(実施例1)は、トコフェロールを含まない処方(比較例1)、及び、トコフェロールの代わりにアミノアルキルメタクリレートコポリマーEを含む処方(比較例2)に比べ、光分解物の合計生成量が1/10以下に抑えられている。イミダフェナシン造粒物中にトコフェロールを配合することにより、高い光安定化効果を発揮することがわかる。
また、比較例3は実施例1と同じトコフェロールを含有するイミダフェナシン造粒物を用いているが、口腔内崩壊錠であること、造粒物外にマンニトールを主成分として用いていることが、実施例1とは異なる。
造粒物外に結晶セルロースを主成分として用いている実施例1(通常錠)と比較すると、光分解物の合計生成量は多く、1.2%である。造粒物外に使用する賦形剤として、結晶セルロースを用い、通常錠に成型することで、光安定性に優れた通常錠の提供が可能であることがわかる。
本発明によれば、光安定性に優れたイミダフェナシン含有錠剤の提供が可能となり、産業上有用である。

Claims (4)

  1. トコフェロール又はトコフェロール誘導体、及びイミダフェナシンを含有する造粒物と、セルロース系賦形剤を含有する錠剤。
  2. イミダフェナシンを含有する前記造粒物が、コーティング剤で被覆されていない、請求項1に記載の錠剤。
  3. 前記錠剤が、素錠又はフィルムコーティング錠である、請求項1又は2に記載の錠剤
  4. 前記錠剤が素錠である、請求項1に記載の錠剤。
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