JP2018167073A - 運動支援装置および運動支援方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザがあたかも移動しているようにトレーニングできる運動支援装置を提供する。【解決手段】ルート設定部120は、地図情報においてルートを設定する。記憶部には、各地点において撮像した撮像画像が当該各地点に対応させて記録される。仮想距離決定部はユーザの移動速度と経過時間を乗算して仮想移動距離VD1を決定する。表示情報出力部140は、ルートにおいてスタート地点から仮想移動距離VD1だけ先の地点の前記第1撮像画像である表示撮像画像を、第1表示装置に表示する。撮像部はユーザを撮像する。仮想距離決定部140は、ユーザの動きの変化を、撮像部によって撮像された第2撮像画像から抽出し、動きの変化に応じて設定されたユーザの移動速度をユーザの移動速度として仮想移動距離VD1を決定する。【選択図】図6
Description
本発明は、運動支援装置および運動支援方法に関する。
特許文献1では、トレーニング装置の一例たるバイクマシンを用いて、例えばペダルとリールとを対応させた釣りゲームを行う技術が記載されている。
特許文献1に記載されたバイクマシンのような、室内で行うトレーニング装置が広く知れられている。このようなトレーニング装置において、ユーザが実際に移動しているように感じたいという要求がある。
本発明は上述の点に鑑みて成されたものであり、ユーザがあたかも移動しているようにトレーニングできる運動支援装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる運動支援装置の一態様は、移動に要する動作をトレーニング装置の上で行うユーザを支援する運動支援装置であって、地図情報においてルートを設定するルート設定部と、各地点において撮像した第1撮像画像を当該各地点に対応させて記録する記憶部と、所定期間ごとに、ユーザの移動速度と経過時間を乗算して仮想移動距離を決定する仮想距離決定部と、前記ルートにおいてスタート地点から前記仮想移動距離だけ先の地点の前記第1撮像画像である表示撮像画像を、第1表示装置に表示する表示情報出力部と、ユーザを撮像する撮像部とを備え、前記仮想距離決定部は、ユーザの動きの変化を、前記撮像部によって撮像された第2撮像画像から抽出し、前記動きの変化に応じて設定されたユーザの移動速度を前記ユーザの移動速度として前記仮想移動距離を決定する。
本発明にかかる運動支援方法の一態様は、移動に要する動作をトレーニング装置の上で行うユーザを支援する運動支援方法であって、地図情報においてルートを設定し、所定期間ごとに、ユーザの移動速度と経過時間を乗算して仮想移動距離を決定し、前記ルートにおいてスタート地点から前記仮想移動距離だけ先の地点において撮像された第1撮像画像を、第1表示装置に表示し、ユーザの動きの変化を、撮像された第2撮像画像から抽出し、前記動きの変化に応じて設定されたユーザの移動速度を前記ユーザの移動速度として前記仮想移動距離を決定する。
本発明によれば、ユーザはあたかも移動しているようにトレーニングできる。
<全体システム>
図1は、運動支援装置の構成の一例を概略的に示す図である。図1の例示では、運動支援装置は、電子機器1とトレーニング装置8と外部表示装置9とを備えている。この運動支援装置は、トレーニング装置8を用いて運動を行うユーザを支援するための装置である。以下、より具体的に説明する。
図1は、運動支援装置の構成の一例を概略的に示す図である。図1の例示では、運動支援装置は、電子機器1とトレーニング装置8と外部表示装置9とを備えている。この運動支援装置は、トレーニング装置8を用いて運動を行うユーザを支援するための装置である。以下、より具体的に説明する。
トレーニング装置8は、移動に要する動作(例えば走行動作)をユーザに行わせる装置であり、例えばトレッドミルである。トレッドミルは、ランニングマシン、ジョギングマシンまたはルームランナーとも呼ばれる。ユーザは、かかるトレーニング装置8上において、実質的に移動することなく略同じ場所で、歩行動作または走行動作を行うことができる。またこのようなトレーニング装置8は、可制御の仮想的な移動速度でユーザに上記動作を行わせることもできる。以下では、トレーニング装置を用いたユーザの上記動作を移動運動とも呼ぶ。
このトレーニング装置8は、例えばランニング台81と、把持部82とを有している。ランニング台81は、ユーザが移動運動を行うための台座である。このランニング台81は、水平方向に見て、扁平な筒状に形成されるランニングベルト(不図示)と、これを駆動するモータ(不図示)とを有している。このランニングベルトは略平面状部分を有しており、この平面状部分が台座部分を形成する。モータはランニングベルトの内部に設けられており、このランニングベルトをその筒状形状の周方向に沿って移動させる。これによって、ランニング台81は地面に固定されつつも、当該台座部分が地面に対して移動することとなる。ユーザは、この台座部分の上において、台座部分の移動方向に逆らって歩行動作または走行動作を行うことにより、地面に対して実質的に移動することなく移動運動を行うことができる。
把持部82は、例えばランニング台81の前方側に突設して設けられており、ユーザがつかむことができる部分である。また、この把持部82には、操作部84が設けられている。操作部84は、トレーニングの開始/終了、および、ランニング台81の移動速度などの操作入力を受け付ける。
図2はトレーニング装置8の電気的な構成の一例を概略的に示す図である。図2の例示では、トレーニング装置8はモータ811と操作部84と制御部83とコネクタ85とを備えている。モータ811は上述のモータであってランニングベルトを駆動する。操作部84は、自身に対する操作があったときに、その操作内容を制御部83へ出力する。
制御部83は例えばモータ制御部831と仮想距離決定部832とを有している。モータ制御部831はモータ811を制御する。モータ制御部831は、例えば操作部84へとトレーニングの開始が入力されたときに、設定された移動速度に基づく回転速度でモータ811の制御を開始する。
仮想距離決定部832は、トレーニング装置8におけるユーザの運動量が大きいほど大きく仮想移動距離VD1を決定する。例えばトレーニングの開始からの経過時間と、上記移動速度とに基づいて、仮想移動距離VD1を決定する。より具体的には、例えば上記経過時間と上記移動速度とを乗算して仮想移動距離VD1を算出する。なおトレーニングの開始からの経過時間は周知のタイマ回路を用いて計時される。
制御部83は例えばコネクタ85を介して、電子機器1と通信可能に構成されている。制御部83は、仮想距離決定部832によって算出された仮想移動距離VD1を電子機器1へと送信する。
電子機器1は、例えばトレーニング装置8および外部表示装置9と通信可能に接続されている。電子機器1は、仮想的な仮想移動距離VD1に基づく表示画面を、外部表示装置9に表示させる。この内容については後に詳述する。
外部表示装置9は、例えば液晶表示装置、有機ELディスプレイ表示装置、プロジェクタ装置などの表示装置である。この外部表示装置9は、ユーザがトレーニング装置8を用いて移動運動(以下、トレーニングとも呼ぶ)を行っているときに、ユーザによって視認される位置に設けられる。つまり、ユーザは外部表示装置9の表示領域を視認しながらトレーニングを行うことができる。
なお電子機器1は有線によりトレーニング装置8および外部表示装置9と接続されていてもよいし、無線によりトレーニング装置8および外部表示装置9と接続されていてもよい。
<電子機器の外観>
図3は電子機器1の外観を示す斜視図でもある。図4は電子機器1の概観を示す裏面図である。電子機器1は、例えば携帯電話機(スマートフォンを含む)、タブレット、PDA(Personal Digital Assistant)、または、ウェアラブルな電子機器(例えばスマートウォッチ、メガネ型の電子機器)などである。この電子機器1は、例えば基地局及びサーバ等を通じて、或いは、直接に、他の通信装置と通信することが可能である。
図3は電子機器1の外観を示す斜視図でもある。図4は電子機器1の概観を示す裏面図である。電子機器1は、例えば携帯電話機(スマートフォンを含む)、タブレット、PDA(Personal Digital Assistant)、または、ウェアラブルな電子機器(例えばスマートウォッチ、メガネ型の電子機器)などである。この電子機器1は、例えば基地局及びサーバ等を通じて、或いは、直接に、他の通信装置と通信することが可能である。
図3および図4に示されるように、電子機器1は、カバーパネル2とケース部分3を備えており、カバーパネル2とケース部分3とが組み合わされることによって、平面視で略長方形の板状を成す筐体(以下、機器ケースとも呼ぶ)4が構成されている。
カバーパネル2は、平面視において略長方形を成しており、電子機器1の前面部分における、周縁部分以外の部分を構成している。カバーパネル2は、例えば、透明のガラスあるいは透明のアクリル樹脂で形成されている。あるいは、カバーパネル2は、例えばサファイアで形成されている。ここで、サファイアとは、アルミナ(Al2O3)を主成分とする単結晶のことをいい、本明細書では、Al2O3純度が約90%以上の単結晶のことをいう。傷がよりつき難くなるという点で、Al2O3純度は99%以上であることが好ましい。カバーパネル2の材料としては他に、例えば、ダイヤモンド、ジルコニア、チタニア、水晶、タンタル酸リチウム、酸化窒化アルミニウムなどが挙げられる。これらも、傷がよりつき難くなるという点で、純度が約90%以上の単結晶が好ましい。
カバーパネル2は、サファイアから成る層を含む複数層構造の複合パネル(積層パネル)であっても良い。例えば、カバーパネル2は、電子機器1の表面に設けられたサファイアから成る層(サファイアパネル)と、当該層に貼り付けられたガラスから成る層(ガラスパネル)とで構成された2層構造の複合パネルであっても良い。また、カバーパネル2は、電子機器1の表面に設けられたサファイアから成る層(サファイアパネル)と、当該層に貼り付けられたガラスから成る層(ガラスパネル)と、当該層に貼り付けられたサファイアから成る層(サファイアパネル)とで構成された3層構造の複合パネルであっても良い。また、カバーパネル2は、サファイア以外の結晶性材料、例えば、ダイヤモンド、ジルコニア、チタニア、水晶、タンタル酸リチウム、酸化窒化アルミニウムなどから成る層を含んでいても良い。
ケース部分3は、電子機器1の前面部分の周縁部分、側面部分及び裏面部分を構成している。ケース部分3は、例えばポリカーボネート樹脂で形成されている。
カバーパネル2の前面には、文字、記号、図形または画像等の各種情報が表示される表示領域2aが設けられている。この表示領域2aは例えば平面視で長方形を成している。カバーパネル2における、表示領域2aを取り囲む周縁部分2bは、例えばフィルム等が貼られることによって黒色となっており、情報が表示されない非表示部分となっている。例えばこの表示領域2aのサイズは外部表示装置9の表示領域のサイズよりも小さい。
カバーパネル2の裏面には後述するタッチパネル70が貼り付けられており、ユーザは、電子機器1の前面の表示領域2aを指等で操作することによって、電子機器1に対して各種指示を与えることができる。なお、ユーザは、指以外の操作子、例えば、スタイラスペンなどの静電式タッチパネル用ペンで表示領域2aを操作することによっても、電子機器1に対して各種指示を与えることができる。
機器ケース4内には、例えばホームキー5a、メニューキー5b及びバックキー5cが設けられている。ホームキー5a、メニューキー5b及びバックキー5cのそれぞれは、ハードウェアキーであって、例えばカバーパネル2の前面の下側端部に設けられている。ホームキー5aは、ホーム画面(初期画面)を表示領域2aに表示するための操作キーである。メニューキー5bは、オプションメニュー画面を表示領域2aに表示するための操作キーである。バックキー5cは、表示領域2aの表示を一つ前の表示に戻すための操作キーである。以後、ホームキー5a、メニューキー5b及びバックキー5cを特に区別する必要が無い場合には、それぞれを「操作キー5」と呼ぶ。なお、ホームキー5a、メニューキー5b及びバックキー5cのそれぞれは、ハードウェアキーではなく、表示領域2aに表示されて、タッチパネル70によって、それに対する操作が検出されるソフトウェアキーであってもよい。
タッチパネル70および操作キー5は、ユーザによる指示が入力される入力部の一例である。
<電子機器の電気的構成>
図5は電子機器1の電気的構成を示すブロック図である。図5に示されるように、電子機器1には、制御部10、無線通信部20、近接無線通信部22、表示装置32、音声出力部34、タッチパネル70、キー操作部72、レシーバ80、音声入力部90、前面側撮像部6、裏面側撮像部7およびコネクタ50が設けられている。電子機器1に設けられたこれらの構成要素は、機器ケース4に収められている。
図5は電子機器1の電気的構成を示すブロック図である。図5に示されるように、電子機器1には、制御部10、無線通信部20、近接無線通信部22、表示装置32、音声出力部34、タッチパネル70、キー操作部72、レシーバ80、音声入力部90、前面側撮像部6、裏面側撮像部7およびコネクタ50が設けられている。電子機器1に設けられたこれらの構成要素は、機器ケース4に収められている。
制御部10は、例えばCPU(Central Processing Unit)101、DSP(Digital Signal Processor)102及び記憶部103等を備えており、電子機器1の他の構成要素を制御することによって、電子機器1の動作を統括的に管理する。記憶部103は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で構成されている。記憶部103には、電子機器1の動作、具体的には電子機器1が備える無線通信部20、表示装置32等の各構成要素を制御するための制御プログラムであるメインプログラム及び複数のアプリケーションプログラム(以後、単に「アプリケーション」とも呼ぶ)等が記憶されている。制御部10の各種機能は、CPU101及びDSP102が記憶部103内の各種プログラムを実行することによって実現される。なお図5の例示では、CPU101およびDSP102がそれぞれ一つ示されているものの、これらは複数設けられてもよい。そして、これらが互いに協働して各種機能を実現してもよい。また、図5の例示では、記憶部103は、制御部10の内部において示されているものの、制御部10の外部に設けられてもよい。換言すれば、記憶部103は制御部10とは別体であってもよい。また、制御部10の機能の一部または全部はハードウェアによって実現されても構わない。
無線通信部20は、アンテナ21を有している。無線通信部20は、電子機器1とは別の携帯電話機あるいはインターネットに接続されたウェブサーバ等の通信装置からの信号を、基地局等を介してアンテナ21で受信する。無線通信部20は、受信信号に対して増幅処理及びダウンコンバートを行って制御部10に出力する。制御部10は、入力される受信信号に対して復調処理等を行う。また無線通信部20は、制御部10で生成された送信信号に対してアップコンバート及び増幅処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ21から無線送信する。アンテナ21からの送信信号は、基地局等を通じて、電子機器1とは別の携帯電話機あるいはインターネットに接続された通信装置で受信される。
近接無線通信部22は、アンテナ23を有している。近接無線通信部22は、無線通信部20の通信対象(例えば基地局)に比べて近い位置に存在する通信端末との通信を行なう。近接無線通信部22は、例えばBLUETOOTH(登録商標)規格などに則って通信を行なう。
表示装置32は、例えば、液晶表示装置、あるいは有機ELパネルである。表示装置32は、制御部10によって制御されることによって、文字、記号、図形または画像などの各種情報を表示する。表示装置32に表示される情報は、カバーパネル2の前面の表示領域2aに表示される。したがって、表示装置32は、表示領域2aに表示を行っていると言える。
タッチパネル70は、カバーパネル2の表示領域2aに対する操作指等の操作子による操作を検出する。タッチパネル70は、例えば、投影型静電容量方式のタッチパネルであって、カバーパネル2の裏面に貼り付けられている。ユーザが操作指等の操作子によってカバーパネル2の表示領域2aに対して操作を行うと、それに応じた信号がタッチパネル70から制御部10に入力される。制御部10は、タッチパネル70からの信号に基づいて、表示領域2aに対して行われた操作の内容を特定して、その画面に応じた処理を行う。
キー操作部72は、各操作キー5に対するユーザの押下操作を検出する。キー操作部72は、各操作キー5について、当該操作キー5が押下されているか否かを検出する。キー操作部72は、操作キー5が押下されていない場合には、当該操作キー5が操作されていないことを示す未操作信号を制御部10に出力する。また、キー操作部72は、操作キー5が押下されると、当該操作キー5が操作されたことを示す操作信号を制御部10に出力する。これにより、制御部10は、各操作キー5について、当該操作キー5が操作されているか否かを判断することができる。
制御部10は、ホームキー5aが押下されて、その後押下されなくなったことがキー操作部72で検出されると、表示装置32にホーム画面を表示させる。これにより、表示領域2aにはホーム画面が表示される。また、制御部10は、メニューキー5bが押下されて、その後押下されなくなったことがキー操作部72で検出されると、表示装置32にオプションメニュー画面を表示させる。これにより、表示領域2aにはオプションメニュー画面が表示される。そして、制御部10は、バックキー5cが押下されて、その後押下されなくなったことがキー操作部72で検出されると、表示装置32に、その表示を一つ前に戻させる。これにより、表示領域2aの表示が一つ前に戻る。
音声入力部90は、いわゆるマイクであって、例えばユーザの音声を入力する。具体的には、電子機器1の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部10に出力する。ここでいう音は例えばユーザの音声を含んでもよく、この場合、音信号は音声信号とも呼ばれる。電子機器1の外部からの音は、カバーパネル2の前面に設けられたマイク穴から電子機器1の内部に取り込まれて音声入力部90に入力される。
音声出力部34は、いわゆるスピーカであって、例えばダイナミックスピーカである。この音声出力部34は、制御部10からの電気的な音信号を音に変換して出力する。音声出力部34から出力される音は、電子機器1の裏面に設けられたスピーカ穴34aから外部に出力される。スピーカ穴34aから出力される音が、電子機器1から離れた場所でも聞こえるように、その音量が調整されている。音声出力部34は例えば着信音などを出力することができる。
前面側撮像部6は、撮像レンズ6aおよび撮像素子などで構成されており、制御部10による制御に基づいて、静止画像および動画像を撮像する。図3に示されるように、撮像レンズ6aは、電子機器1の前面に設けられていることから、電子機器1の前面側(カバーパネル2側)に存在する物体を撮像することが可能である。
裏面側撮像部7は、撮像レンズ7aおよび撮像素子などで構成されており、制御部10による制御に基づいて、静止画像および動画像を撮像する。図4に示されるように、撮像レンズ7aは、電子機器1の裏面に設けられていることから、電子機器1の裏面側に存在する物体を撮像することが可能である。
レシーバ80は、受話音を出力するものであって、例えばダイナミックスピーカで構成されている。レシーバ80は、制御部10からの電気的な音信号を音に変換して出力する。レシーバ80から出力される音は、電子機器1の前面に設けられたレシーバ穴80aから外部に出力される。レシーバ穴80aから出力される音の音量は、音声出力部34からスピーカ穴34aを介して出力される音の音量よりも小さくなっている。
なおレシーバ80に替えて、圧電振動素子が設けられてもよい。圧電振動素子は、制御部10によって制御され、音声信号に基づいて振動する。圧電振動素子は例えばカバーパネル2の裏面に設けられており、音声信号に基づく自身の振動によってカバーパネル2を振動させる。そして、ユーザが自身の耳をカバーパネル2に近づけることにより、カバーパネル2の振動が音声としてユーザに伝達される。この場合、レシーバ穴80aは不要である。
記憶部103には、電子機器1の諸機能を発揮する様々なプログラムが記憶されている。記憶部103には、例えば、電話機能を用いて通話を行うためのプログラム、ウェブサイトを表示するためのプログラム、電子メールの作成・閲覧・送受信を行うためのプログラムなどが記憶されている。また、記憶部103には、例えば、前面側撮像部6および裏面側撮像部7を用いて、静止画像および動画像を撮像するためのプログラム、テレビ番組を視聴及び録画するためのプログラム、記憶部103に記憶されている動画像データの再生制御を行うためのプログラム、記憶部103に記憶されている音楽データの再生制御を行うためのプログラムなども記憶されている。
記憶部103内のメインプログラムを実行している制御部10が、記憶部103内の各種プログラムを読み出して実行すると、制御部10は、無線通信部20、表示装置32及びレシーバ80等の、電子機器1内の他の構成要素を制御し、それによって、当該プログラムに対応する機能あるいは処理が電子機器1で実行される。
コネクタ50は、所定の配線を介して、トレーニング装置8および外部表示装置9と接続可能である。制御部10はコネクタ50を介して、トレーニング装置8および外部表示装置9と信号の送受信を行うことができる。なお制御部10は、このように有線でトレーニング装置8および外部表示装置9と信号の送受信を行ってもよいし、あるいは、無線通信部20または近接無線通信部22を介して、トレーニング装置8または外部表示装置9と信号の送受信を無線で行ってもよい。
<運動支援部>
図6は制御部10の内部の構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。制御部10は運動支援部100を備えており、運動支援部100は地図情報取得部110と、ルート設定部120と、撮像画像取得部130と、表示情報出力部140とを備えている。これらの機能部は、制御部10が例えば記憶部103内のプログラムを実行することで、実現される。ただし、各機能部の少なくとも一部または全部がハードウェアで実現されても構わない。この点は後述する他の制御部10についても同様である。
図6は制御部10の内部の構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。制御部10は運動支援部100を備えており、運動支援部100は地図情報取得部110と、ルート設定部120と、撮像画像取得部130と、表示情報出力部140とを備えている。これらの機能部は、制御部10が例えば記憶部103内のプログラムを実行することで、実現される。ただし、各機能部の少なくとも一部または全部がハードウェアで実現されても構わない。この点は後述する他の制御部10についても同様である。
運動支援部100は、トレーニング装置8を用いて移動運動を行うユーザを支援するための機能部であり、図7は運動支援部100の具体的な動作の一例を概略的に示すフローチャートである。以下では図7のフローチャートに沿って、運動支援部100の動作について説明する。
まずステップS1にて、運動支援部100の機能がユーザによって選択される。例えば制御部10はホーム画面において、運動支援部100の機能を選択するための図形を電子機器1の表示装置32に表示する。当該図形はアイコンと呼ばれる図形を含んでもよい。そして、ユーザによる当該図形に対する操作を例えばタッチパネル70が検出することで、運動支援部100が動作を開始する。
次にステップS2にて、運動支援部100は起動し、例えばメニュー画面100aを表示装置32に表示させる。図8はメニュー画面100aの一例を概略的に示している。図8の例示では、メニュー画面100aには、「ルート設定/開始」ボタン101aと、「エクササイズ選択」ボタン102aと、「身体情報表示」ボタン103aと、「身体情報設定」ボタン104aとが設けられている。
各ボタン101a〜104aはユーザの操作によって選択される。この操作は例えばタッチパネル70によって検出される。例えば表示領域2aにおいてボタン102aに操作子(例えば指)を近づける、或いは接触させた上で、操作子を遠ざける操作によって、ボタン102aが選択される。このような操作はいわゆるタップと呼ばれる。なお、この内容は後述する他のボタンの選択にも適用されるので、以下では繰り返しの説明を省略する。
ボタン101aは、後に説明するように、移動運動によってユーザが仮想的に移動するルート(以下、移動ルートと呼ぶ)を設定したり、運動支援動作を開始するためのボタンである。ボタン102aは運動の種類を入力するためのボタンであり、その運動には少なくともトレーニング装置8を用いた移動運動が含まれる。
ボタン104aはユーザの身体情報を設定するためのボタンである。ボタン104aが選択されると、例えばユーザの身長、体重および年齢などの身体情報を入力する画面(不図示)が表示され、ユーザが自身の身体情報を入力することで、その身体情報が記憶部(例えば記憶部103)に格納される。ボタン103aはユーザの身体情報を表示するためのボタンであり、ボタン103aが選択されると、ユーザの身体情報が表示される。
ステップS3にて、ユーザによってボタン102aが選択され、「エクササイズ」として「トレーニング装置8を用いた移動運動」が選択される。より具体的な動作の一例として、ボタン102aが選択されると、運動の種類を選択するための選択画面(不図示)が表示される。そして、この選択画面においてユーザにより「トレーニング装置8を用いた移動運動」ボタンが選択され、これが選択される。そして、再びメニュー画面100aを表示装置32に表示させる。
なお、「エクササイズ」としては他の運動もあり得るものの、他の運動が選択された場合の動作については本願の本質と異なるので、説明を省略する。また運動支援部100は必ずしも他の運動用の動作を行う必要はない。この場合、ステップS3は不要である。
次にステップS4にて、ユーザによってボタン101aが選択されると、運動支援部100は例えばメニュー画面100bを表示装置32に表示させる。図9はメニュー画面100bの一例を概略的に示しており、「Start地点」ボタン101bと、「Goal地点」ボタン102bと、「開始」ボタン103bとが示されている。
ボタン101b,102bは移動ルートを設定するためのボタンである。ボタン101bは移動ルートのスタート地点を入力するためのボタンであり、ボタン102bは移動ルートのゴール地点を入力するためのボタンである。
ユーザがボタン101bを選択すると、ルート設定部120は、スタート地点を入力するための登録画面100cを表示する。図10は登録画面100cの一例を概略的に示す図である。図10の例示では、登録画面100cには、地図領域101cと「O.K」ボタン102cと「キャンセル」ボタン103cとが設けられている。
ルート設定部120は地図情報取得部110から地図情報を受け取って、その地図情報に基づいて地図を表示装置32に表示する。この地図情報は例えば外部装置(例えばサーバ)に格納されており、地図情報取得部110が無線通信部20を介して当該外部装置から当該地図情報を取得する。あるいは、地図情報は予め電子機器1の記憶部(例えば記憶部103)に格納されていてもよい。この場合、地図情報取得部110は当該記憶部から地図情報を取得する。
地図情報はリンクデータとノードデータとから構成される道路データを含んでいる。ノードデータは各道路が交差・分岐・合流する点を示すデータであり、リンクデータは、ノード間を結ぶ道路の区間を示すデータである。リンクデータは、各区間の道路を識別する識別番号、各区間の道路の長さを示す道路長、各区間の道路の始点及び終点の座標(例えば緯度・経度)、道路の種別(例えば国道など)、車線数、右折・左折専用車線の有無、および、その専用車線の数などの情報を有している。またリンクデータには、各区間に含まれる複数の地点の標高の情報、あるいは、各区間に含まれる複数の地点における傾斜の情報が含まれている。ノードデータは、ノードを識別する識別番号、ノードの座標、および、ノードに接続する道路の識別番号などの情報を有している。
また例えば地図情報は階段についての情報も有していてもよい。当該情報には、階段を識別するための識別番号、階段の座標、階段の傾斜の方向、および、階段の段数などの情報が含まれる。
ルート設定部120はこの地図情報に基づいて地図領域101cに地図を表示するところ、ユーザの操作に応じて、平行移動、および/または、拡大/縮小して、地図を表示することができる。例えば地図領域101cに操作子を近づけたまま、あるいは、接触させたまま、画面に平行な方向に操作子を移動させる操作と、タッチパネル70がその操作を検出して、これをルート設定部120へと出力する。このような操作はいわゆるスライドとも呼ばれる。ルート設定部120は、操作子の移動方向と移動量とに応じて地図を平行移動して表示する。また例えば二か所において操作子を地図領域101cに近づけたまま、あるいは接触させたまま、当該二か所の間隔を広げる操作を行うと、タッチパネル70がその操作を検出して、これをルート設定部120へと出力する。このような操作はいわゆるピンチアウトと呼ばれる。ルート設定部120は当該二か所の間隔の拡大幅に応じて、縮尺を大きくして地図を表示する。逆に当該二か所の間隔を狭める操作を行うと、ルート設定部120は当該二か所の間隔の縮小幅に応じて、縮尺を縮小して地図を表示する。このような操作はいわゆるピンチインとも呼ばれる。
これにより、ユーザは必要な縮尺で必要な場所の地図を地図領域101cに表示させることができる。
そして、ユーザは地図領域101cにおいてスタート地点として登録すべき位置を操作子で操作する。例えば、当該操作子を当該位置に近づけ、あるいは接触させて、その後、操作子を地図領域101cから遠ざける。この操作はタッチパネル70によって検出されて、ルート設定部120に出力される。ルート設定部120は例えば当該操作が行われた位置において、スタート地点を示す図形104cを表示する。その状態で、ユーザによってボタン102cが選択されると、ルート設定部120は当該位置をスタート地点として登録し、表示装置32の表示をメニュー画面100bに戻す。このスタート地点は記憶部(例えば記憶部103)に格納される。なおボタン103cが選択されると例えばスタート地点を登録することなく、表示装置32の表示を前のメニュー画面100bに戻す。
なお、ここでは地図領域101cにおける上記操作をスタート地点の入力に用いているものの、例えば緯度および経度、または、住所など位置情報を数値で入力することによってルート設定部120がスタート地点を登録しても構わない。要するにスタート地点の入力は任意の方法によって行われればよい。後述する他の地点の入力についても同様である。
次にステップS4にて、ユーザによってボタン102bが選択されると、登録画面100cと同様の画面が表示され、ユーザの操作によってゴール地点が登録される。
スタート地点およびゴール地点の両方が登録されると、ルート設定部120は地図情報に基づいて、スタート地点およびゴール地点を繋ぐ少なくとも一つのルートを表示装置32に表示させる。例えば、当該ルートを含む周辺の地図を表示装置32に表示させ、当該ルートを太線で表示する。複数のルートが存在する場合には、ルート設定部120は、その複数のルートを選択可能に表示するとよい。例えばルートを識別する番号を選択可能に表示する。そして、ユーザがその番号の一つを選択することによって、ルート設定部120は選択された番号によって識別されるルートを、移動ルートとして設定する。
移動ルートを示す情報(以下、ルート情報とも呼ぶ)には、スタート地点の座標、ゴール地点の座標、および、これら繋ぐ道路のリンクデータおよびノードデータが含まれる。よって、移動ルートは地図情報において設定される、とも説明できる。このルート情報は記憶部(例えば記憶部103)に格納される。
なお、ユーザによって適宜に中継地点を入力できるように、ルート設定部120が構成されてもよい。ルート設定部120は、入力された中継地点を経由するように、スタート地点とゴール地点とを繋ぐ少なくとも一つのルートを表示し、ユーザによって、その一つのルートが選択され、これがルート設定部120によって移動ルートに設定される。そして、ルート設定部120はメニュー画面100bを表示装置32に表示させる。なお、ルートの表示方法、および、設定方法は上記に限らず任意である。
次にステップS6にて、ユーザはボタン103b(図9)を選択した上で、トレーニング装置8を用いたトレーニングを開始する。即ち、ユーザはボタン103bを選択するとともに、トレーニング装置8の操作部84へとトレーニングの開始を入力して、移動運動を開始する。
次にステップS7にて、表示情報出力部140はトレーニング装置8からの仮想移動距離VD1に基づいて、次に詳述するように第1撮像画像を外部表示装置9に出力する。外部表示装置9は入力された第1撮像画像を表示する。ここでいう第1撮像画像とは、室外の各地点(例えば道路上の各地点)において予め各撮像方向に撮像することで得られた画像である。このような第1撮像画像は、例えば外部装置(例えばサーバなど)の記憶部に、各地点および各撮像方向に対応して予め格納されている。
撮像画像取得部130は例えば無線通信部20を介して当該外部装置から第1撮像画像を取得する。より具体的には、移動ルートのスタート地点から仮想移動距離VD1だけ先の地点の第1撮像画像(以下、表示撮像画像とよぶ)D1を取得する。つまり、もしユーザが当該移動ルートを移動して当該地点に達すれば、ユーザによって視認されるであろう表示撮像画像D1が取得される。なお、当該地点の表示撮像画像D1は、その撮像方向に応じて複数存在するところ、その撮像方向としては、例えば当該地点におけるユーザの移動方向を採用すればよい。この表示撮像画像D1は、ユーザが正面を向いて移動するときに視認される景色を示している。
表示情報出力部140は、撮像画像取得部130によって取得された表示撮像画像D1を、外部表示装置9に表示する画像として出力する。外部表示装置9は、入力された表示撮像画像D1を表示する。よって外部表示装置9には、ユーザが当該地点を走行したときに視認されるであろう景色が表示される。
図11は、外部表示装置9に表示される表示画面9aの一例を概略的に示している。図11の例示では、表示画面9aには、撮像画像領域91aと地図領域92aとが設けられている。撮像画像領域91aには上述の表示撮像画像D1が表示されている。よってユーザは、移動ルートを実際に走行したときの景色を視認しながら、トレーニングを行うことができる。
また図11の例示では、表示情報出力部140は、移動ルートを含む周辺領域の地図を外部表示装置9に出力してもよい。外部表示装置9は入力された地図を地図領域92aに表示する。
なおここでは、表示情報出力部140が表示撮像画像D1および地図を出力すると説明しているものの、これらを合成した画像信号を生成し、これを外部表示装置9に出力してもよい。この画像信号は表示画面9aを示す信号である。また以下では、表示情報出力部140は、外部表示装置9に表示する各種情報を出力するとして説明するものの、これらの各種情報が表示された画像信号を外部表示装置9に出力することで、各種情報を出力すればよい。
図11の例示では、地図領域92aにおいて、スタート地点、ゴール地点および移動ルートがそれぞれ所定の図形94a,95aおよび太線96aで示されている。なお移動ルートの表示は、太線に限らず、予め割り当てられた色で表示してもよい。また、地図領域92aにおいて、ユーザが仮想的に存在する地点、即ち移動ルートにおいてスタート地点から仮想移動距離VD1だけ先の地点を、所定の図形93aで表示している。これにより、ユーザが移動ルートにおいてどの程度まで仮想的に走行したのかを容易に確認することができる。
次に、ステップS8にて、運動支援部100は、ユーザが移動ルートのゴール地点に仮想的に到着したか否かを判定する。より具体的には、運動支援部100は、仮想移動距離VD1が移動ルートの全体の距離よりも大きいか否かを判定する。ここでいう距離とは直線距離ではなく道なりの距離を含んでもよい。そして肯定的な判定がなされると、ユーザが仮想的にゴール地点に到着したと判定して、ステップS9にて運動支援部100は移動ルートの完走をユーザに報知し、動作を終了する。ステップS8にて否定的な判定がなされると、ユーザは未だゴール地点に到着していないと判定して、再びステップS7を実行する。
この動作によれば、仮想距離算出部831は所定時間ごとに仮想移動距離VD1を繰り返し算出し、表示情報出力部140は仮想移動距離D1に応じた表示撮像画像D1を順次に出力することになる。これにより、外部表示装置9には、ユーザの運動量に応じて順次に更新される第1撮像画像が表示される。
以上のように、この運動支援部100によれば、ユーザがたとえ室内においてトレーニング装置8を用いて移動運動を行っているときであっても、仮想的な移動ルート上の景色を視認することができる。しかも、その景色は、自身の運動量に応じた仮想的な仮想距離に基づいた地点の景色である。したがって、ユーザは、実際に移動ルートを走行しているときの景色を外部表示装置9で視認しながらトレーニングを行うことができる。したがってユーザはあたかも実際に移動ルートを移動しているようにトレーニングを行うことができる。
<移動運動に関する情報の表示>
なお図11の例示では、表示情報出力部140は、表示撮像画像D1と地図の両方を表示しているものの、表示撮像画像D1のみを表示してもよい。図12は、外部表示装置9に表示される表示画面9bの一例を概略的に示す図であり、図12の例示では、外部表示装置9の表示領域の全体に表示撮像画像D1が表示される。これにより、より広い画面に表示撮像画像D1を表示できる。したがって、ユーザはより高い臨場感でトレーニングを行うことができる。
なお図11の例示では、表示情報出力部140は、表示撮像画像D1と地図の両方を表示しているものの、表示撮像画像D1のみを表示してもよい。図12は、外部表示装置9に表示される表示画面9bの一例を概略的に示す図であり、図12の例示では、外部表示装置9の表示領域の全体に表示撮像画像D1が表示される。これにより、より広い画面に表示撮像画像D1を表示できる。したがって、ユーザはより高い臨場感でトレーニングを行うことができる。
また表示情報出力部140は移動運動に関する他の情報を更に表示してもよい。ここでいう移動運動に関する情報とは、移動運動に応じて変化する情報であって、例えばトレーニング開始からの経過時間、仮想移動距離VD1、および/または、消費カロリーなどを表示してもよい。移動運動に応じて変化する情報とは、例えばトレーニング装置8におけるユーザの運動量に応じて変化する情報でもある。図13は、外部表示装置9に表示される表示画面9cの一例を概略的に示す図である。表示画面9cには、撮像画像領域91c、地図領域92c、仮想距離領域94cおよび消費カロリー領域95cが設けられている。撮像画像領域91cおよび地図領域92cは表示撮像画像D1および地図がそれぞれ表示される。また地図領域92cには、スタート地点、ゴール地点、移動ルートおよびユーザの仮想的な位置が図形94c,95c、太線96cおよび図形93cで表示されている。図形93c〜95cは例えば図形93a〜95aとそれぞれ同じであってもよい。
表示情報出力部140は仮想移動距離VD1を、外部表示装置9に表示する情報として出力する。この仮想移動距離VD1は仮想距離領域94cに表示される。これにより、ユーザはトレーニングを開始してから仮想的に移動した仮想移動距離VD1を容易に確認することができる。
消費カロリーは、例えば簡単に考えれば、ユーザの体重と仮想移動距離VD1との積と把握することができる。ユーザの体重は、例えばユーザが「身体情報設定」ボタン104a(図8参照)を選択して、自身の体重を入力することで、表示情報出力部140が認識できる。この体重は記憶部(例えば記憶部103)に格納される。
表示情報出力部140は、例えば体重と仮想移動距離VD1を積算して消費カロリーを算出し、外部表示装装置9に表示する情報として出力する。この消費カロリーは消費カロリー領域95cに表示される。これにより、ユーザはトレーニングを開始してからの消費カロリーを容易に確認することができる。
図14は電子機器1の電気的な構成の他の一例を概略的に示す機能ブロック図である。図5と比較して、生体情報取得部40が更に設けられている。生体情報取得部40はユーザの生体情報を取得し、これを制御部10へと出力する。ここでいう生体情報とは、運動量あるいは運動負荷の増大に応じて変化する生体情報であって、例えば脈拍数、心拍数、呼吸量、呼吸数、血流量、発汗量または乳酸値などである。これらは、運動量あるいは運動負荷の増大に応じて増大する。あるいは、生体情報は例えば体内水分量であってもよい。これは運動量あるいは運動負荷の増大に応じて低減する。以下では、一例として、生体情報は運動量あるいは運動量の増大に応じて増大すると仮定して説明する。なお、これらの生体情報はユーザの負荷レベルも示している、とも説明できる。負荷レベルとは、運動によるユーザへの負荷を示しており、負荷レベルが高いほどユーザへの負荷が大きく、例えば体力を消耗した状態を示している。
ここでは代表的に、生体情報が脈拍数である場合の生体情報取得部40について説明する。生体情報取得部40は例えばユーザに装着されて脈拍数を検出する。このような生体情報取得部40は例えばバンド形状を有して手首に装着され、あるいは、例えばイヤホン形状を有して耳に装着される。生体情報取得部40は例えば光源と受光素子とを有しており、その光源がユーザの皮膚に向けて光を照射し、受光素子がその反射光を受光する。反射光は血流の変化によって変化するので、生体情報取得部40は当該反射光の変化に基づいて、脈拍数を検出する。
生体情報取得部40は、例えば有線または無線で電子機器1に接続されており、生体情報を電子機器1ひいては制御部10に出力する。これにより、制御部10は、トレーニング中のユーザの生体情報を認識することができる。
表示情報出力部140はこの生体情報を外部表示装置9に表示してもよい。例えば表示情報出力部140は図7のステップS7において生体情報を受け取り、これを外部表示装置9に表示する。図15は外部表示装置9に表示される表示画面9dの一例を概略的に示す図である。図15の例示では表示画面9dには、撮像画像領域91d、地図領域92d、仮想距離領域94d、消費カロリー領域95dおよび生体情報領域96dが設けられている。撮像画像領域91d、地図領域92d、仮想距離領域94dおよび消費カロリー領域95dには、それぞれ表示撮像画像D1、地図、仮想移動距離VD1および消費カロリーが表示される。また地図領域92dにおいて、スタート地点、ゴール地点、移動ルートおよびユーザの仮想的な位置が、それぞれ図形94d,95d、太線96dおよび図形93dで示されている。図形93d〜95cは例えば図形93c〜95cとそれぞれ同じであってもよい。
また図15の例示では、生体情報領域96dには、生体情報取得部40によって取得された生体情報の値が表示される。これにより、ユーザはトレーニング中において自身の負荷レベルを容易に認識することができる。したがって、例えば生体情報が示す負荷レベルが高まったときに、ユーザはオーバーワークを回避すべく、トレーニング装置8の操作部84を操作して、移動速度を低減し、あるいは、トレーニングの終了を指示することができる。
<複数の表示デバイス>
上述の例では、移動運動に関する各種情報を、外部表示装置9に表示している。この各種情報は、例えば表示撮像画像D1、地図、仮想移動距離VD1、消費カロリーおよび生体情報などである。しかるに、電子機器1に表示装置32が設けられている場合には、その一部を、表示装置32に表示させてもよい。
上述の例では、移動運動に関する各種情報を、外部表示装置9に表示している。この各種情報は、例えば表示撮像画像D1、地図、仮想移動距離VD1、消費カロリーおよび生体情報などである。しかるに、電子機器1に表示装置32が設けられている場合には、その一部を、表示装置32に表示させてもよい。
図16は電子機器1の表示装置32に表示される表示画面100dの一例を概略的に示す図である。図16の例示では、表示画面100dには、地図領域101d、仮想距離領域102d、消費カロリー領域103dおよび生体情報領域104dが設けられている。図16の例示では、地図領域101dには、スタート地点、ゴール地点、移動ルートおよびユーザの仮想的な位置が、それぞれ図形106d,107d、太線108dおよび図形105dで示されている。図形105d〜106dは例えば図形93d〜95dとそれぞれ同じであってもよい。表示情報出力部140は、各領域に対応する情報を表示装置32に出力する。なお表示情報出力部140は、各情報を表示する画像信号を生成し、これを表示装置32に出力することで、各情報を出力すればよい。表示装置32は表示情報出力部140から入力された情報を表示する。
これによれば、表示撮像画像D1以外の移動運動に関する情報を外部表示装置9に表示する必要がない。かかる情報としては、例えば地図、仮想移動距離VD1、消費カロリーおよび生体情報が例示される。電子機器1を確認することで、ユーザがこれらの情報を認識できるからである。よって、外部表示装置9において表示撮像画像D1を表示するための撮像画像領域を広く設定することができる。例えば図12のように、表示撮像画像D1を外部表示装置9の表示領域の全体に表示してもよい。これにより、ユーザはより高い臨場感でトレーニングを行うことができる。
なおここでは、外部表示装置9の表示領域のサイズは、電子機器1の表示領域2aのサイズよりも広い。よって、より広いサイズでの表示が望ましい表示撮像画像D1を外部表示装置9に表示し、それ以外の移動運動に関する情報を電子機器1に表示しているのである。
また、表示撮像画像D1を外部表示装置9に表示することを前提として、当該情報のうちのいくつかのみ、例えば地図を外部表示装置9に表示してもよい。これによっても、全ての情報を外部表示装置9に表示する場合に比して、撮像画像領域を広く設定することができる。また、例えば外部表示装置9に表示撮像画像D1および地図を表示する場合、例えば外部表示装置9の表示領域のサイズが表示装置32の表示領域2aの2倍よりも大きくてもよい。これにより、これらの両方を表示装置32に表示する場合よりも広い領域で、それぞれ地図および表示撮像画像D1を表示できる。なお複雑なルートを区別して視認する必要がある地図も、数値情報に比べて、より広い領域に表示することが望ましい。
<表示画面の切り替え>
表示情報出力部140は、表示撮像画像D1および移動運動に関する上記情報のうち、どの情報を外部表示装置9に表示する情報として出力するのかを、ユーザによる指示に応じて変化させてもよい。例えば上述した表示画面9a〜9dを所定指示に応じて適宜に切り替える。これにより、ユーザが複数の情報を外部表示装置9で確認したい場合、あるいは、より広い画面で表示撮像画像D1を確認したい場合など、ユーザの希望に応じた表示画面を表示することができる。
表示情報出力部140は、表示撮像画像D1および移動運動に関する上記情報のうち、どの情報を外部表示装置9に表示する情報として出力するのかを、ユーザによる指示に応じて変化させてもよい。例えば上述した表示画面9a〜9dを所定指示に応じて適宜に切り替える。これにより、ユーザが複数の情報を外部表示装置9で確認したい場合、あるいは、より広い画面で表示撮像画像D1を確認したい場合など、ユーザの希望に応じた表示画面を表示することができる。
また、この所定の指示の入力としては、例えばタッチパネル70への操作入力、あるいは、操作キー5への操作入力が採用できるものの、例えば音声入力を採用してもよい。図17は、制御部10の構成の一例を概略的に示す図であり、図6と比較して、運動支援部100は音声認識部150を更に備えている。
この音声認識部150はユーザからの音声を示す音声信号を、音声入力部90(図5)を介して受け取る。音声認識部150はその音声信号によって示される言葉、単語、または、文章(以下では、総称して言葉と呼ぶ)を認識する。音声認識の方法としては、任意の音声認識方法を採用すればよいものの、例えば予め記憶部(例えば記憶部103)に記憶された音声の特徴データと、音声信号とをマッチングして、その音声信号が示す言葉を認識する。その特徴データとしては、音響モデルが用いられる。この音響モデルは、複数の環境および複数の声で収集された、各文字を示す音の周波数特性を示すデータを含んでいる。あるいは、さらに、言語モデルを採用してもよい。この言語モデルとしては、文字の連なりの頻度を示すデータを有しており、当該データは例えば「わたし」の次には「は」「が」「の」が登場する頻度が高い、などを示すデータである。これにより、音声認識の精度を向上することができる。
そして音声認識部150は、認識された言葉が、表示画面を変化させる操作として予め記憶部(例えば記憶部103)に記憶あるいは登録された言葉と等しいか否かを判定する。当該言葉としては、例えば「表示切替」などを採用できる。音声認識部150は、肯定的な判定がなされたときに、当該指示が入力されたと判定して、その旨を表示情報出力部140に通知する。
当該通知を受けた表示情報出力部140は、外部表示装置9の表示画面を例えば上述のように変化させる。
これにより、トレーニング中にユーザがタッチパネル70を操作したり、あるいは、操作キー5を操作することなく、表示画面を変化させることができる。つまり、トレーニングの動作を阻害せずに、表示画面を変化させることができる。そして発声動作は、タッチパネル70および操作キー5の操作に要する動作よりも簡単である。なぜなら、電子機器1を持って操作する必要がないからである。よって、ユーザはトレーニング中であっても、表示画面を容易に変化させることができるのである。
なお上述の例では、音声認識部150は、音声入力部90からの音声信号に基づいて操作入力の有無が判定されるので、音声入力部90および音声認識部150は、ユーザによる指示が入力される入力部を形成する、とも説明できる。
また所定の指示の入力として、音声入力に替えて、あるいは、音声入力と共に、ユーザの所定の動作入力を採用してもよい。図18は、制御部10の構成の一例を概略的に示す図であり、図6と比較して、運動支援部100は画像処理部160を更に備えている。
例えば電子機器1には、前面側撮像部6および裏面側撮像部7が設けられている(図5参照)。そこで、これらの撮像部を用いてトレーニング中のユーザを撮像する。言い換えれば、電子機器1は、ユーザを撮像可能な位置および姿勢で載置される。そして、画像処理部160がその第2撮像画像を入力し、これに画像処理を施す。第2撮像画像は動画である。これにより、その第2撮影画像からユーザの動作を認識する。そして、当該動作が予め登録された所定の動作と等しいか否かを判定する。この所定の動作としては、例えば片手を上げて左右に振る動作などを採用できる。
このような人物抽出および動作検出としては任意の方法を採用すればよいものの、例えば画像処理部160は、ユーザが居ない状態で撮像された背景画像と、ユーザがトレーニングを行っているときの第2撮像画像との差分により、第2撮像画像からユーザを示すユーザ画像を抽出する。このユーザ画像は第2撮像画像を構成する複数の画像フレームごとに抽出される。一方で記憶部(例えば記憶部103)には、所定の動作を行うユーザの輪郭が複数の画像データとして予め登録モデルとして記憶されている。
そして画像処理部160は、抽出されたユーザ画像の輪郭と、登録モデルとの相違を、公知の方法により判定し、その相違が少ないと判定したときに、ユーザの動作が予め登録された動作と等しいと判定する。画像処理部160は当該判定を行ったときに、ユーザによる指示が入力されたと判定して、その旨を表示情報出力部140に通知する。
当該通知を受けた表示情報出力部140は、外部表示装置9の表示画面を例えば上述のように変化させる。
さてタッチパネル70および操作キー5への操作は、ユーザが電子機器1を持って操作する必要がある。一方で上述の所定の動作は、電子機器1を持つことなく行うことができる。逆に言えば、電子機器1を持つことなく行う動作を、登録モデルとして記憶する。このような動作は、タッチパネル70および操作キー5への操作よりも容易である。したがって、ユーザはトレーニング中であっても、表示画面を容易に変化させることができるのである。
なお上述の例では、画像処理部160は、前面側撮像部6および裏面側撮像部7の一方からの第2撮像画像に基づいて所定指示の入力の有無が判別されるので、前面側撮像部6および裏面側撮像部7の当該一方、および、画像処理部160は、ユーザによる指示が入力される入力部を形成する、とも説明できる。
<外部表示装置9の有無>
上述の例では、外部表示装置9が設けられることを前提としているものの、電子機器1に表示装置32が設けられる場合には、これは必須ではない。この表示装置32は表示情報出力部140から入力される情報を表示する。よって表示情報出力部140は表示撮像画像D1を表示装置32に出力してもよい。これによっても、ユーザは仮想的な移動ルートにおける景色を視認することができる。
上述の例では、外部表示装置9が設けられることを前提としているものの、電子機器1に表示装置32が設けられる場合には、これは必須ではない。この表示装置32は表示情報出力部140から入力される情報を表示する。よって表示情報出力部140は表示撮像画像D1を表示装置32に出力してもよい。これによっても、ユーザは仮想的な移動ルートにおける景色を視認することができる。
また、電子機器1に表示装置32が設けられている場合には、外部表示装置9の有無によって、表示撮像画像D1を表示する対象を異ならせてもよい。そこで、運動支援部100は、外部表示装置9が通信可能に接続されているか否かを判定し、その判別結果に応じて、表示撮像画像D1を表示装置32および外部表示装置9のいずれに表示させるのかを決定してもよい。図19は、運動支援部100の動作の一例を概略的に示すフローチャートである。図19のステップS1〜S6は図7のステップS1〜S6と同一であるので、繰り返しの説明を避ける。
ステップS6の次にステップS10にて、表示情報出力部140は、外部表示装置9が電子機器1と通信可能に接続されているか否かを判定する。例えば表示情報出力部140は、外部表示装置9へと信号を送信し、所定時間内にこれに対する応答がないときに、外部表示装置9が接続されていないと判定し、所定時間内に当該応答があったときに、外部表示装置9が接続されていると判定する。
ステップS10にて肯定的な判定がなされると、ステップS11にて、表示情報出力部140は、例えば表示撮像画像D1以外の移動運動に関する情報、例えば仮想移動距離VD1、消費カロリーおよび生体情報などを電子機器1の表示装置32に出力する。次にステップS12にて、表示情報出力部140は表示撮像画像D1、或いは更に地図を、外部表示装置9に出力する。
一方で、ステップS10にて否定的な判定がなされると、ステップS13にて、表示情報出力部140は、表示撮像画像D1およびこれ以外の移動運動に関する情報、例えば生体情報、仮想移動距離VD1、消費カロリーおよび地図を、表示装置32に出力する。
ステップS12,S13の次には、それぞれステップS14,S15を実行する。ステップS14,S15の判定動作は図7のステップS8と同様である。ただし、ステップS14にて肯定的な判定がなされると、ステップS11を再び実行し、ステップSS15にて肯定的な判定がなされると、ステップS13を再び実行する。また、ステップS14,S15の各々にて否定的な判定がなされると、図7のステップS9と同じステップS16が実行される。
以上のように図19の動作によれば、外部表示装置9が接続されているか否かに関わらず、表示撮像画像D1が表示される。よって、ユーザは高い臨場感でトレーニングを行うことができる。しかも外部表示装置9が接続されている場合には、より表示領域が広い外部表示装置9に表示撮像画像D1が表示される。したがって、ユーザは、より高い臨場感でトレーニングを行うことができる。
なお表示情報出力部140は各種情報を外部表示装置9に出力するので、外部表示装置9は表示情報出力部140に電気的に接続される、とも説明できる。
<仮想距離>
上述の例では、仮想的な移動距離たる仮想移動距離VD1はトレーニング装置8に属する仮想距離決定部832によって算出された。しかるに、必ずしもトレーニング装置8側において仮想移動距離VD1を決定する必要はない。例えば図20に示すように、電子機器1の制御部10が仮想距離決定部170を更に備えていてもよい。
上述の例では、仮想的な移動距離たる仮想移動距離VD1はトレーニング装置8に属する仮想距離決定部832によって算出された。しかるに、必ずしもトレーニング装置8側において仮想移動距離VD1を決定する必要はない。例えば図20に示すように、電子機器1の制御部10が仮想距離決定部170を更に備えていてもよい。
さて、仮想移動距離VD1はユーザの運動量が大きいほど大きくなる。よってユーザの運動量を測定あるいは推定することができれば、これに応じて仮想移動距離VD1を決定することができる。
ユーザの運動量はトレーニングによって時間の経過と共に増大する。そして、その単位時間当たりの増大量は、運動負荷が大きいほど大きい。例えばトレーニング装置8に設定された移動速度が大きいほど運動負荷が大きい。また、運動負荷に依存して生体情報は変化すると考えることができる。よって、生体情報と経過時間とに基づいて、ユーザの運動量を推定することができ、ひいては仮想移動距離VD1を決定することができる。
そこで仮想距離決定部170は、例えば生体情報取得部40から生体情報を受け取り、周知のタイマ回路から経過時間を受け取る。そして生体情報と経過時間とに基づいて、仮想移動距離VD1を決定する。より具体的には、仮想距離決定部170は、生体情報に応じて設定された移動速度と、経過時間とを乗算して、仮想移動距離VD1を算出する。なお、生体情報と移動速度との関係は例えば予め設定されて、記憶部(例えば記憶部103)に格納されていればよい。また、経過時間は例えばボタン103bが操作されてからの経過時間であってもよく、あるいは、トレーニングが開始したことを示す信号をトレーニング装置8から受信する場合には、当該信号の受信からの経過時間であってもよい。
また移動速度は、その時点の生体情報の値のみに応じて設定される必要はなく、例えばユーザの平常時の生体情報と、トレーニング時の生体情報との差に応じて設定されてもよい。例えばユーザの平常時の生体情報を身体情報の一つとして予め設定する(図8のボタン103a参照)。このように移動速度が平常時とトレーニング時の生体情報の差で設定されれば、個人差による移動速度の誤差を低減できる。よって、より高い精度で仮想移動距離VD1を算出できる。
また、必ずしも生体情報に基づいて仮想移動距離VD1を決定する必要はない。例えば次の考察から仮想移動距離VD1を決定してもよい。即ち、移動速度が高いほど、ユーザの動きの変化には特徴が生じる。例えば腕のふり幅、足の上げ幅および足の出し幅などは増大すると考えることができる。また、ユーザが全体的に上下する動作の1回あたりの時間、ユーザが両腕を交互に振る動作の1回あたり時間、および、ユーザが両足を交互に踏み出す動作の1回あたりの時間は短くなると考えることができる。つまり、このようなユーザの動作の変化に関わる量(例えば当該幅または当該1回あたりの時間)は、トレーニング装置8におけるユーザの仮想的な移動速度に依存する。逆に言えば、この動きの変化を知ることができれば、移動速度を推定することができる。よって仮想距離決定部170は、以下に詳述するように、当該変化と経過時間とに基づいて仮想移動距離VD1を決定するのである。以下では、1回あたりの時間を周期とも呼ぶ。
そこで、トレーニング中のユーザを撮像する。例えば電子機器1には前面側撮像部6と裏面側撮像部7とが設けられている(図5,14参照)。これらの撮像部を用いてユーザを撮像する。言い換えれば、電子機器1は、ユーザを撮像可能な位置および姿勢で載置される。
そして仮想距離決定部170は第2撮像画像からユーザの動きの変化を抽出する。このような変化の抽出は公知の手法によって行われればよいものの、例えば次のように抽出することができる。例えばまず、第2撮像画像に対して映像処理を施して、ユーザ画像を抽出する。この抽出は既に述べたとおりである。そして、仮想距離決定部170は、そのユーザ画像の時間変化に基づいて、ユーザの動きの変化を認識する。
例えばユーザの動きの変化として、ユーザが全体的に上下する動作の1回あたりの時間を採用する場合について説明する。例えばユーザ画像の最も上側の部分が上下方向においてある位置を採る画像フレームを抽出する。そして、それらの画像フレームの相互間に存在する画像フレームの枚数を検出することで、画像フレームの相互間の時間を把握することができ、当該動作の周期を検出することができる。
そして仮想距離決定部170は、当該変化に応じて設定された移動速度と、経過時間とを乗算して、仮想移動距離VD1を算出する。なお、当該変化と移動速度との関係は例えば予め記憶部(例えば記憶部103)に記憶されればよい。
以上のように、仮想距離決定部170は、トレーニング装置8で得られる情報とは別の情報に基づいて、仮想移動距離VD1を決定する。したがって、たとえ電子機器1と接続できないトレーニング装置8を用いたとしても、仮想移動距離VD1に応じた表示撮像画像D1を適切に表示することができる。換言すれば、本実施の形態に用いることができるトレーニング装置8の種類を向上することができる。
なおここでは、実際のトレーニング装置8における移動速度ではなく、生体情報またはユーザの動作に応じた仮想移動距離VD1を決定する。よって仮想移動距離VD1には誤差が生じやすい。しかしながら、仮想移動距離VD1の算出精度はある程度低くても構わない。なぜなら、誤差のある仮想移動距離VD1であっても、表示撮像画像D1で表示される景色は更新されるからである。つまり、たとえ誤差があっても、ユーザは、運動量に応じて更新される景色を見ながらトレーニングを行うことができる。
<ユーザの姿を表示>
表示情報出力部140は、以下に詳述するように、あたかもユーザが移動ルートを走行しているように、撮像画像領域においてユーザを表示してもよい。例えば電子機器1には前面側撮像部6および裏面側撮像部7が設けられており、いずれかの撮像部によってトレーニング中のユーザを撮像する。言い換えれば、電子機器1はユーザを撮像可能な位置および姿勢で載置される。撮像部は例えばユーザの後ろ姿を撮像する。
表示情報出力部140は、以下に詳述するように、あたかもユーザが移動ルートを走行しているように、撮像画像領域においてユーザを表示してもよい。例えば電子機器1には前面側撮像部6および裏面側撮像部7が設けられており、いずれかの撮像部によってトレーニング中のユーザを撮像する。言い換えれば、電子機器1はユーザを撮像可能な位置および姿勢で載置される。撮像部は例えばユーザの後ろ姿を撮像する。
表示情報出力部140は、前面側撮像部6または裏面側撮像部7によって撮像される第2撮像画像から、ユーザが表示された部分であるユーザ画像を抽出する。この抽出は任意の抽出方法を採用すればよいものの、例えば上述の通りに抽出する。
撮像画像取得部130は、スタート地点から仮想移動距離VD1だけ先の地点の第1撮像画像を取得するところ、次で説明する撮像方向で撮像された第1撮像画像を取得する。図21を参照して、例えば撮像画像領域91a内においてユーザが移動ルートを移動しているように、ユーザ画像を表示撮像画像D1に合成するためには、表示撮像画像D1の撮像方向と、ユーザを撮像する際の撮像方向とを対応させる必要がある。例えば図22に示すように、電子機器1が真後ろからユーザU1を撮像する場合には、移動ルートR1における移動方向D11に沿う撮像方向D12で撮像された第1撮像画像を採用する。つまり、撮像画像取得部130は、この撮像方向D12で撮像された表示撮像画像D1を取得する。
より一般的に撮像方向D12,D22の関係について説明する。ここでは、トレーニング装置8におけるユーザU1の仮想的な移動方向を移動方向D21と呼び、ユーザU1を対象とした第2撮像画像の撮像方向を撮像方向D22と呼ぶ。これらの移動方向D11,D21は、いずれもユーザU1が正面を向いているときのユーザU1の視線方向である。よってこの視線方向に対して、撮像方向D12,D22が同じ方向を向いて撮像が行われれば、ユーザ画像と表示撮像画像D1を同じ撮像方向で合成できる。つまり、移動方向D21を基準とした撮像方向D22が、移動方向D21を基準とした撮像方向D22に沿えばよい。例えば図23に示すように、撮像方向D22が移動方向D21に対して反時計回りで90度回転した方向を向く場合には、撮像方向D12も移動方向D11に対して反時計回りで90度回転した方向を向いていればよい。このとき撮像画像取得部130は、この撮像方向D12で撮像された表示撮像画像D1を取得する。
そして表示情報出力部140は、抽出したユーザ画像を、撮像画像取得部130によって取得された表示撮像画像D1に合成する。より具体的には、図21に示すように、撮像画像領域91a内の移動ルート上にユーザ画像が表示されるように、表示撮像画像D1とユーザ画像とを合成する。ユーザ画像の表示撮像画像D1内における位置は、例えば予め記憶部(例えば記憶部103)に格納されていてもよい。これにより、トレーニングを行っているユーザの姿が撮像画像領域91a内において移動ルートに表示される。よって撮像画像領域91aにおいて、ユーザが移動ルートを移動しているかのように表示される。
これにより、ユーザはより高い娯楽性でトレーニングを行うことができる。またユーザは、撮像画像領域91aを視認することで、自身の移動姿勢を確認することができる。
なお、表示撮像画像D1内におけるユーザ画像の大きさは予め決められていてもよい。この場合、表示情報出力部140は抽出したユーザ画像が、予め決められた大きさになるように、拡大/縮小して、これを表示撮像画像D1に合成する。これにより、表示撮像画像D1に対して適切な大きさでユーザの姿が表示される。
<アプリケーション>
電子機器1は、上述のように、電話機能および電子メール等のメッセージ送受信機能を有している。ひいては制御部10は電話機能およびメッセージ送受信機能を有している。ここでは、表示撮像画像D1を表示しているときの、これらのアプリケーションの実行について述べる。以下では、まず、外部装置からの通知をユーザに報知する方法について述べる。
電子機器1は、上述のように、電話機能および電子メール等のメッセージ送受信機能を有している。ひいては制御部10は電話機能およびメッセージ送受信機能を有している。ここでは、表示撮像画像D1を表示しているときの、これらのアプリケーションの実行について述べる。以下では、まず、外部装置からの通知をユーザに報知する方法について述べる。
無線通信部20は外部装置(例えばサーバなど)からの通知を受信する。この通知としては、例えば他の無線装置からの電話の着信、他の無線装置からのメッセージの着信、あるいは、メッセージの内容などである。
表示情報出力部140は、表示撮像画像D1を表示している状態で、無線通信部20が通知を受信したときには、その通知の内容を外部表示装置9に出力する。そして外部表示装置9はこの通知の内容を表示する。例えば電話、若しくはメッセージ送受信の着信などがあったときに、その通知を所定の図記号または文字で外部表示装置9に出力する。
より具体的には、図24に示すように、運動支援部100は解析部180を更に有する。解析部180は、無線通信部20を介して受け取った信号を解析することで、その通知の内容を認識し、これを表示情報出力部140へと出力する。表示情報出力部140はこの通知内容を外部表示装置9に出力する。
ユーザは外部表示装置9を視認することで当該通知を確認することができる。しかも、外部表示装置9は表示撮像画像D1を表示しているので、あるいは、より広い表示領域を有しているので、ユーザによって注視されやすい。よって、通知内容を表示装置32のみに表示する場合に比して、ユーザは当該通知を早期に確認しやすい。また、電子機器1を操作することなく、通知の内容を知ることができる。
なお上述の例では、通知の内容を表示したが、必ずしもこれに限らない。例えば当該表示と共に、或いは、当該表示に替えて、通知の内容を読み上げてもよい。より具体的には、表示撮像画像D1が表示された状態で、無線通信部20が外部装置からの通知を受信したときに、音声出力部34がその通知の内容を読み上げてもよい。例えば図25に示すように、制御部10は読み上げ部190を更に備えている。読み上げ部190は、解析部180によって解析された通知の内容を受け取り、その内容に対応する読みを表す音声信号に変換する。例えば通知の内容に対する音声信号を記憶部(例えば記憶部103)に予め記憶しておき、読み上げ部190がこの記憶部を参照すればよい。そして読み上げ部190は、この音声信号を音声出力部34へと出力する。これにより、通知の内容が音声出力部34から読み上げられる。例えばメッセージの着信であれば、「メッセージを着信しました」との音声が出力される。
また図26に示すように、電子機器1は、ユーザの耳に装着可能な音声出力装置(例えばイヤホンまたはヘッドホン)36と接続可能であってもよい。例えば近接無線通信部22を介して無線により電子機器1と音声出力装置36とが互いに接続されている。なおコネクタ50を介して有線により電子機器1と音声出力装置36とが互いに接続されてもよい。
この音声出力装置36が電子機器1に接続されているときには、音声出力装置36を用いて通知の内容を読み上げ、音声出力装置36が電子機器1に接続されていないときには、通知を外部表示装置9に表示してもよい。
例えば制御部10は、音声出力装置36へと信号を送信し、これに対する応答が所定期間内にないときに、音声出力装置36が接続されていないと判定し、所定期間内に当該応答があったときに、音声出力装置36が接続されていると判定する。制御部10はその判定結果を解析部180に与える。
解析部180は、音声出力装置36が接続されていないときには、解析により得られた通知内容を表示情報出力部140に出力し、音声出力装置36が接続されているときには、当該通知内容を読み上げ部190に出力する。
読み上げ部190は、この音声信号を音声出力装置36へと送信する。音声出力装置36は受信した音声信号を音声で出力する。
よって、ユーザは音声出力装置36を電子機器1に接続した上で、これを装着することにより、通知の内容を音声出力装置36によって認識ことができる。このとき通知の内容は表示される必要がない。また音声出力装置36を電子機器1に接続していないときには、ユーザは外部表示装置9によって通知の内容を認識することができる。
このような報知方法によれば、音声出力部34による読み上げを行う必要がない。よって、トレーニング装置8の近くに他の人がいたとしても、その人に対する騒音を回避することができる。また音声出力装置36が接続されているときには、通知の内容を表示する必要がない。よって、通知の内容を表示することによって、他の情報(例えば表示撮像画像D1)の表示を阻害することを回避できる。つまり、音声出力装置36が接続されているときには、他の人の騒音および他の情報の表示の阻害を回避すべく、音声出力装置36により通知の内容をユーザに報知し、音声出力装置36が接続されていないときには、他の人への騒音の回避を優先して、通知の内容を表示するのである。
なお、読み上げ部190は、音声出力装置36へと音声信号を出力することから、音声出力装置36は読み上げ部190に電気的に接続される、とも説明できる。
また表示撮像画像D1を表示しているときの上述の報知方法は、着信のみに限らず、ユーザに報知が必要な任意の情報に適用可能である。例えばメッセージの内容を外部表示装置9に表示してもよく、音声出力部34または音声出力装置36を用いて読み上げてもよい。
また、当該アプリケーションに対する操作を、音声入力によって行ってもよい。この場合、制御部10は図17に示すように、音声認識部150を備える。
また各種アプリケーションに応じた操作として割り当てられる言葉は、記憶部(例えば記憶部103)に例えば予め記憶される。
そして音声認識部150が音声入力部90からの音声信号を認識し、その音声が操作に対応した言葉と等しいときに、当該操作が行われたと判定する。制御部10は当該操作に応じて動作する。また、テキストデータの入力も音声入力によって行われてもよい。
これにより、例えば受信したメッセージに対して返信することができる。例えば所定の言葉(例えば「メッセージ作成」)の音声入力があったときに、以後に続く言葉を認識して、送信すべきメッセージを生成する。その後に所定の言葉(例えば「送信先」)の音声入力があったときに、以後に続く言葉を送信先の情報として認識する。その後に所定の言葉(例えば「メッセージ送信」)の音声入力があったときに、制御部10は、例えば無線通信部20を介して、その送信先へとメッセージを送信すればよい。
以上のように、制御部10は、表示撮像画像D1を表示しているときには、音声入力によって電子機器1の各種機能を操作する。これにより、ユーザはトレーニング中であっても、電子機器1を容易に操作することができる。
また電子機器1への操作を音声入力によって行う必要はなく、音声入力と共に、あるいは音声入力に替えて、ユーザの動作によって行ってもよい。この場合、図18に示すように制御部10は画像処理部160を備えている。
また各種アプリケーションに応じた操作として割り当てられる動作は、記憶部(例えば記憶部103)に例えば予め記憶される。
そして画像処理部160は、撮像部(前面側撮像部6または裏面側撮像部7)からの第2撮像画像からユーザの動作を抽出し、その動作が操作に対応した動作と等しいときに、当該操作が行われたと判定する。制御部10は当該操作に応じて動作する。また、テキストデータの入力もユーザの動作によって行われてもよい。例えば、手話による入力が行われればよい。
これにより、ユーザはトレーニング中であっても、電子機器1を容易に操作することができる。
<移動ルートの設定>
図27は、電子機器1の構成の一例を概略的に示す図である。図27の電子機器1は、図3の電子機器1と比較して、現在位置取得部60を更に備えている。現在位置取得部60は自身の現在位置を取得する。例えば現在位置取得部60はGPS(Global Positioning System)を利用した装置であり、人工衛星からの電波を受信し、当該電波に基づいて現在位置を測位する。現在位置には、緯度情報と経度情報とが含まれている。現在位置取得部60によって取得される現在位置は制御部10へと出力される。
図27は、電子機器1の構成の一例を概略的に示す図である。図27の電子機器1は、図3の電子機器1と比較して、現在位置取得部60を更に備えている。現在位置取得部60は自身の現在位置を取得する。例えば現在位置取得部60はGPS(Global Positioning System)を利用した装置であり、人工衛星からの電波を受信し、当該電波に基づいて現在位置を測位する。現在位置には、緯度情報と経度情報とが含まれている。現在位置取得部60によって取得される現在位置は制御部10へと出力される。
ここでは、移動ルートの候補として、ユーザが実際に移動したことがあるルートを採用する。そのルートのルート情報は、ユーザがそのルートを実際に移動しているときに現在位置取得部60が現在位置を繰り返し取得することで、取得可能である。
例えばユーザは、移動ルートの候補として採用したいルートを移動し始めるときに、その旨を電子機器1に入力する。この入力を受けた制御部10は、現在位置取得部60を用いて現在位置を取得し、その現在位置を当該ルートのスタート地点として記憶部(例えば記憶部103)に記憶する。
そしてユーザは当該ルートを実際に移動する。制御部10は所定時間ごとに現在位置を取得しつつ、地図情報を参照して、その現在位置を含むリンクデータを順次に取得する。そして、ユーザが当該ルートを移動し終わったときに、その旨を電子機器1に入力する。この入力を受けた制御部10は、その時点の現在位置をゴール地点として記憶部(例えば記憶部103)に記憶する。制御部10は、スタート地点と、取得したリンクデータと、ゴール地点とによってルート情報を形成し、このルート情報を、移動ルートの候補として記憶部(例えば記憶部103)に記憶する。
そして、図7のステップS4,S5のルート設定において、ルート設定部120は、記憶した移動ルートの候補を選択可能に表示し、その候補が選択されたときに、これを移動ルートに設定してもよい。
これにより、ユーザは実際に移動したことがあるルートを、容易に移動ルートとして設定することができる。
<ユーザが実際にルートを移動したときの情報を表示>
制御部10は、上述の移動ルートの候補を取得する際に、即ちユーザがそのルートを実際に移動しているときに、各地点における生体情報および移動時間などの、移動運動に関する数値情報を取得し、これを記憶部(例えば記憶部103)記憶してもよい。
制御部10は、上述の移動ルートの候補を取得する際に、即ちユーザがそのルートを実際に移動しているときに、各地点における生体情報および移動時間などの、移動運動に関する数値情報を取得し、これを記憶部(例えば記憶部103)記憶してもよい。
そして、ユーザが上記ルートを移動ルートとしてトレーニングを行うときに、表示情報出力部140は、記憶部に記憶された上記数値情報も表示してもよい。つまり、実際に移動ルートを移動したときの数値情報も表示するのである。
より具体的には、表示情報出力部140は、ユーザがその移動ルートを実際に移動したときの上記数値情報を、仮想的な地点に対応して出力する。例えば、トレーニングによってユーザが仮想的にある地点に到達したときに、実際にユーザが移動ルートを移動したときの当該地点の上記数値情報も出力する。この数値情報は、例えば生体情報および移動時間などである。数値情報は、外部表示装置9および表示装置32のいずれに出力しても構わないものの、トレーニング中に取得される数値情報と並べて同じ表示装置に表示することが望ましい。
これにより、ユーザはトレーニング中に、実際にその移動ルートを移動したときの数値情報と、現在の数値情報を確認することができる。
なお上述の例では、トレーニング装置8としてトレッドミルを採用したが、例えばユーザが自転車をこぐ動作を行うことができるトレーニング装置、いわゆるバイクマシンを採用してもよい。
また上述の例では、第1撮像画像を表示したが、別途に作成した仮想的な世界において所定の地点から仮想的に視認される画像を表示してもよい。例えば3次元データにより空間データを作成し、当該空間データの各地点において仮想的に視認される画像を、第1撮像画像の代わりに表示する。あるいは、当該空間は2次元データであってもよい。
また、本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得る。実施の形態は、相互に矛盾しない限り、互いに組み合わせて実施することができる。
1 電子機器
5 操作キー
70 タッチパネル
8 トレーニング装置
9 外部表示装置
32 表示装置
34 音声出力部
36 音声出力装置
120 ルート設定部
140 表示制御部
150 音声認識部
160 画像処理部
170,832 仮想距離決定部
190 読み上げ部
5 操作キー
70 タッチパネル
8 トレーニング装置
9 外部表示装置
32 表示装置
34 音声出力部
36 音声出力装置
120 ルート設定部
140 表示制御部
150 音声認識部
160 画像処理部
170,832 仮想距離決定部
190 読み上げ部
Claims (11)
- 移動に要する動作をトレーニング装置の上で行うユーザを支援する運動支援装置であって、
地図情報においてルートを設定するルート設定部と、
各地点において撮像した第1撮像画像を当該各地点に対応させて記録する記憶部と、
所定期間ごとに、ユーザの移動速度と経過時間を乗算して仮想移動距離を決定する仮想距離決定部と、
前記ルートにおいてスタート地点から前記仮想移動距離だけ先の地点の前記第1撮像画像である表示撮像画像を、第1表示装置に表示する表示情報出力部と、
ユーザを撮像する撮像部と
を備え、
前記仮想距離決定部は、ユーザの動きの変化を、前記撮像部によって撮像された第2撮像画像から抽出し、前記動きの変化に応じて設定されたユーザの移動速度を前記ユーザの移動速度として前記仮想移動距離を決定する、運動支援装置。 - 前記表示情報出力部から入力される情報を表示する第2表示装置を更に備え、
前記表示情報出力部は、前記ユーザの運動量に応じて変化する情報を、前記第2表示装置に表示する、請求項1に記載の運動支援装置。 - 前記表示情報出力部から入力される情報を表示する第2表示装置を更に備え、
前記第1表示装置が前記表示情報出力部と電気的に接続されているときには、前記表示情報出力部は前記表示撮像画像を前記第1表示装置に表示し、前記第1表示装置が前記表示情報出力部と接続されていないときには、前記表示情報出力部は前記表示撮像画像を前記第2表示装置に表示する、請求項1に記載の運動支援装置。 - 所定指示を入力する入力部を有し、
前記第1表示装置は、前記表示撮像画像に加えて、前記ユーザの運動量に応じて変化する情報を表示し、
前記表示情報出力部は、前記第1表示装置に表示する前記情報を前記所定指示に応じて変化させる、請求項1から3のいずれか一つに記載の運動支援装置。 - 前記入力部は、
入力されたユーザの音声を音声信号に変換する音声入力部と、
前記音声信号によって示される言葉を認識し、当該言葉が予め登録された言葉と等しいときに、前記所定指示が入力されたと判定する音声認識部と
を備える、請求項4に記載の運動支援装置。 - 前記入力部は、
前記撮像部によって撮像された第2撮像画像からユーザの動作を認識し、当該動作が予め登録された動作と等しいときに、前記所定指示が入力されたと判定する画像処理部と
を備える、請求項4または5に記載の運動支援装置。 - 前記表示情報出力部は、前記撮像部によって撮像された第2撮像画像からユーザが表示されたユーザ画像を抽出し、ユーザが前記ルートを移動しているように、前記ユーザ画像を前記表示撮像画像に合成し、合成された前記表示撮像画像を表示する、請求項1から6のいずれか一つに記載の運動支援装置。
- 外部装置からの通知を受信する通信部を更に備え、
前記表示情報出力部は、前記通知の内容を前記第1表示装置に表示する、請求項1から7のいずれか一つに記載の運動支援装置。 - 外部装置からの通知を受信する通信部と、
前記通知の内容を読み上げる音声出力部と
を更に備える、請求項1から7のいずれか一つに記載の運動支援装置。 - 外部装置からの通知を受信する通信部と、
ユーザの耳に装着される音声出力装置と電気的に接続可能であり、前記通知の内容を示す音声信号を前記音声出力装置に出力可能な読み上げ部と
を更に備え、
前記音声出力装置が接続されているときには、前記読み上げ部が前記音声信号を前記音声出力装置に出力し、
前記音声出力装置が接続されていないときには、前記表示情報出力部が前記通知の内容を出力する、請求項1から7のいずれか一つに記載の運動支援装置。 - 移動に要する動作をトレーニング装置の上で行うユーザを支援する運動支援方法であって、
地図情報においてルートを設定し、
所定期間ごとに、ユーザの移動速度と経過時間を乗算して仮想移動距離を決定し、
前記ルートにおいてスタート地点から前記仮想移動距離だけ先の地点において撮像された第1撮像画像を、第1表示装置に表示し、
ユーザの動きの変化を、撮像された第2撮像画像から抽出し、前記動きの変化に応じて設定されたユーザの移動速度を前記ユーザの移動速度として前記仮想移動距離を決定する、運動支援方法。
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