JP2018166964A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機枠から突出する可動役物を備えていても、容易にコンパクトにして運搬できる遊技機を提供すること。【解決手段】遊技盤の前面側を覆うガラス扉12agの周囲の機枠11側に配設されて演出動作可能な可動役物81を有した枠側可動役物装置40と、可動役物の演出動作を制御する演出制御手段と、を備える。可動役物装置は、機枠側に取り付けられる取付側部41と、可動役物を演出動作可能に保持する可動側部78と、可動側部を取付側部に対して移動可能に保持する移動機構57と、を備える。可動側部は、可動役物の一部81aをガラス扉12agから離れる方向へ機枠11から突出させた状態で、演出制御手段の制御により、可動役物81を動作させる。移動機構57は、機枠から突出させた可動役物の一部81aを機枠内へ収納させるように、可動側部78をガラス扉の前面側の退避位置に移動させて保持可能に、配設されている。【選択図】図12

Description

本発明は、機枠側に可動役物を配設させて構成される遊技機に関する。
従来の遊技機としては、機枠から突出する装飾部材を配設させたものがあり、運搬時には、コンパクトにできるように、その装飾部材を機枠から取り外していた(例えば、特許文献1参照)。また、従来の遊技機としては、機枠側に、演出動作を行う可動役物を有した枠側可動役物装置を配設させたものがあった(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−105878号公報 特開2015−62635号公報
しかし、演出動作を行う枠側可動役物では、演出動作するための可動部分の分離・接続を考えれば、運搬時に、枠側可動役物を取り外し難く、簡便にコンパクトに収納できることが望まれる。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、機枠から突出する可動役物を備えていても、容易にコンパクトにして運搬できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、本欄における括弧内の記述は、本発明の理解を助けるために後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
本発明に係る遊技機は、遊技盤(2)の前面側を覆うガラス扉(ガラス板部12ag)の周囲の機枠(11)側に配設されて、演出動作可能な可動役物(81)を有した枠側可動役物装置(40)と、
前記可動役物の演出動作を制御する演出制御手段(演出制御部26及びランプ制御部28)と、
を備え、
前記枠側可動役物装置(40)が、
前記機枠(11)側に取り付けられる取付側部(41)と、前記可動役物(81)を演出動作可能に保持する可動側部(78)と、前記可動側部(78)を前記取付側部(41)に対して移動可能に保持する移動機構(57)と、を備え、
前記可動側部(78)が、
前記可動役物(81)の一部(上端81a側)を、前記ガラス扉(ガラス板部12ag)から離れる方向へ前記機枠(11)から突出させた状態で、前記演出制御手段(演出制御部26及びランプ制御部28)の制御により、前記可動役物(81)を動作させ、
前記移動機構(57)が、
前記機枠(11)から突出させた前記可動役物(81)の前記一部(上端81a側)を前記機枠(11)内へ収納させるように、前記可動側部(78)を前記ガラス扉(ガラス板部12ag)の前面側の退避位置(SP)に移動させて保持可能に、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る遊技機では、機枠から突出する可動役物を備えていても、容易にコンパクトにして運搬することができる。
本発明における一実施形態の遊技機の正面図である。 実施形態の遊技機の電気系統のブロック図である。 実施形態の遊技機の機枠側可動役物装置の可動役物本体の待機位置と繰出位置への配置状態、及び、可動役物装置の退避位置への配置状態、を示す概略正面図である。 実施形態の遊技機の機枠側可動役物装置と盤側可動役物装置との演出動作を説明する概略正面図である。 実施形態の機枠側可動役物装置における可動役物本体の待機位置と繰出位置との配置状態を前方側から見た概略斜視図である。 実施形態の機枠側可動役物装置における可動役物本体の待機位置と繰出位置との配置状態を後方側から見た概略斜視図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の可動役物側(可動側部)を退避位置に収納した状態を示す概略正面図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の可動役物側(可動側部)を通常位置と退避位置とに配置させた状態を示す概略側面図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の可動役物側(可動側部)を退避位置に配置させた状態を斜め前下から見た概略斜視図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の概略分解斜視図である。 実施形態の装飾部材(カバー材)の概略分解斜視図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の天井部と可動役物とを外した概略斜視図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の移動機構の動作を説明する概略斜視図であり、可動役物側(可動側部)を通常位置と退避位置とに配置させた状態を示す。 実施形態の機枠側可動役物装置の移動機構の動作を説明する概略正面図であり、可動役物側(可動側部)を通常位置と退避位置とに配置させた状態を示す。 実施形態の機枠側可動役物装置の移動機構を説明する概略分解斜視図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の移動機構を説明する後方側から見た概略斜視図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の移動機構を説明する上方側から見た概略平面図である。 実施形態の機枠側可動役物装置における可動役物の後方側から見た概略分解斜視図である。 実施形態の機枠側可動役物装置における可動役物の駆動機構を説明する後方側から見た概略斜視図である。 実施形態の機枠側可動役物装置における可動役物の本体が待機位置から繰出位置に移動した状態を示す概略縦断面図である。 実施形態の機枠側可動役物装置における可動役物の駆動機構の正常作動時と故障回避作動時とを説明する概略平面図である。 実施形態の機枠側可動役物装置における底部の概略平面図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の概略底面図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の遊技球の排出状態を説明する概略正面図である。 実施形態の機枠側可動役物装置の可動役物の本体が繰出位置に配置された状態での遊技球の排出状態を説明する概略正面図である。 実施形態の遊技機の可動役物装置の演出動作を順に説明する概略正面図である。 実施形態の遊技機の可動役物装置の演出動作を順に説明する概略正面図であり、図26のCの後の状態を示す。 実施形態の遊技機の可動役物装置の演出動作を順に説明する概略正面図であり、図27のCの後の状態を示す。
(1)遊技機の概略構成
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の遊技機1は、パチンコ遊技機であり、図1に示すように、前面枠12、外枠13、及び、内枠14からなる機枠11を備え、内枠14には遊技盤2が取り付けられている。外枠13は、遊技機1の外郭部となる枠体であり、内枠14は、外枠13に対して開閉可能に取り付けられ、外枠13の内側に配置されている。遊技盤2には、発射ハンドル31の操作により発射された遊技球が流下する遊技領域3が、レール部材4で囲まれて形成され、遊技領域3には、遊技球を誘導する遊技釘(図示せず)が多数突設されている。
なお、本明細書中、概ね、上下とは、遊技を行うために遊技機1を立設した状態における上下をいい、左右は、遊技者から遊技盤2の遊技領域3に向かっての左右をいい、遊技盤2の遊技領域3から遊技者側に向かう方向を前方とし、その反対側を後方とする。後述する機枠側可動役物装置40の各部位の説明も同様である。
前面枠12は、内枠14及び外枠13に対して開閉可能に、内枠14の前面側に取り付けられ、遊技盤2を保護するとともに、発射ハンドル31、枠ランプ21及びスピーカ19,20が配設されている。前面枠12は、遊技領域3や、遊技盤2の遊技領域3外に配置された図柄表示器16を目視できるように、それらの前側を覆う透明なガラス板部(ガラス扉)12agを有したガラス部12aと、そのガラス部12aの下方の皿ユニット部12bとを備え、皿ユニット部12bには、スピーカ20と遊技球の貯留皿とが設けられるとともに、操作手段としての演出ボタン38が配設されている。また、前面枠12のガラス部12aの上部側には、機枠11側の後述する可動役物装置40が配設されている。なお、枠ランプ21やスピーカ19は、実施形態の場合、可動役物装置40にも組み付けられている(図1,10参照)。また、可動役物装置40の大部分は、開閉可能なガラス板部(ガラス扉)12agの配置位置より前方側の配置位置に配設されている(図8参照)。
遊技盤2には盤ランプ22が配設され、遊技盤2の中央部には、センター役物装置15配置されている。センター役物装置15の中央部には、画像表示部6の表示画面6aが配置されるとともに、画像表示部6の周囲に、盤側の可動役物装置33が配置されている。画像表示部6は、客待ち用のデモ演出、装飾図柄変動演出、大当たり遊技に並行して行われる大当たり演出などを表示画面6aに表示する。装飾図柄変動演出は、数字等の識別情報を有する装飾図柄を変動させた後停止させ、その停止させた装飾図柄により、後述する大当たり判定の結果を報知する演出である。この装飾図柄変動演出は、後述する特別図柄変動に並行して行われる。
遊技領域3には、始動入賞装置5、大入賞装置7、特定入賞装置8、ゲート9、及び、複数の普通入賞装置10が設けられている。始動入賞装置5は、センター役物装置15の下方に配置されて、常時開放されている第1始動口5aと、前後に進退する開閉部材(ベロ電チュー)5cにより開閉される第2始動口5bとを備えている。開閉部材5cは、第2始動口5bの左方側に配置されて、第2始動口ソレノイド5f(図2参照)により駆動される。第2始動口5bは、開閉部材5cが前方に突出しているときに、流下した遊技球が、開閉部材5cの左縁側に載り、さらに、開閉部材5c上を右側に転動して、第2始動口5bの前方位置で後方側へ転動することにより、入賞可能とし、開閉部材5cが後方に下がっている際には、遊技球が開閉部材5c上を転動せずに、後退している開閉部材5cの左縁側を下方側に通過することから、入賞不能となる。第1始動口5aに入賞した遊技球は、第1始動口SW(スイッチ)5dに検出され、第2始動口5bに入賞した遊技球は、第2始動口SW5eに検出される(図2参照)
大入賞装置7は、センター役物装置15の右下側に配設されて、開閉部材7cにより開閉される大入賞口7aを備えている。開閉部材7cは、大入賞口7aの上方に配置されて、大入賞口ソレノイド7d(図2参照)により駆動される。大入賞口7aは、大入賞口7aを開けるように開閉部材7cが後方に下がっている際に、遊技球を入賞可能とし、開閉部材7cが大入賞口7aを塞ぐように前方に配置されている際、遊技球を開閉部材7cの右側から左側に転動させて、入賞不能としている。大入賞口7aに入賞した遊技球は、大入賞口SW7bに検出される(図2参照)。
特定入賞装置8は、大入賞装置7の上方におけるセンター役物装置15の右側に配設されて、開閉部材8cにより開閉される特定入賞口8aと、特定入賞口8a内に配置されて開閉部材8gにより開閉されるV入賞口(特定領域)8eと、ハズレ入賞口8iとを備えている。開閉部材8cは、特定入賞口8aの上方に配置されて、特定入賞口ソレノイド8d(図2参照)により駆動される。特定入賞口8aは、特定入賞口8aを開けるように開閉部材8cが後方に下がっている際に、遊技球を入賞可能とし、特定入賞口8aを閉じるように開閉部材8cが前方に突出している際に、遊技球を開閉部材8cの左側から右側に転動させて入賞不能としている。開閉部材8gは、V入賞口8eの上方に配置されて、V入賞口ソレノイド8h(図2参照)により駆動される。V入賞口8eは、V入賞口8eを開けるように開閉部材8gが後方に下がっている際に、遊技球を入賞可能とし、V入賞口8eを閉じるように開閉部材8gが前方に突出している際に、遊技球を開閉部材8g上から右側に転動させ、入賞不能とし、そして、ハズレ入賞口8iへ入賞させる。特定入賞口8aに入賞した遊技球は、特定入賞口SW8bにより検出され、V入賞口8eに入賞した遊技球は、V入賞口SW8fにより検出され、ハズレ入賞口8iに入賞した遊技球は、ハズレ入賞口SW8jに検出される。
ゲート9は、センター役物装置15の右側における特定入賞装置8の上方に配置されて、遊技球を通過可能に構成されている。ゲート9を通過した遊技球は、ゲートSW9a(図2参照)に検出される。各普通入賞装置10に入った遊技球は、普通入賞口10aに入賞し、普通入賞口SW10bに検出される。
遊技領域3の外側には、複数のランプからなる図柄表示器16が設けられ、図柄表示器16には、第1特別図柄表示器16a、第2特別図柄表示器16b、普通図柄表示器16c、第1特別図柄保留ランプ18a、第2特別図柄保留ランプ18b、及び、普通図柄保留ランプ18cが含まれている(図2参照)。第1特別図柄表示器16aは、遊技球の第1始動口5aへの入球に基づいて行われる判定(以下、「第1特別図柄判定」という。)の結果を報知するものであり、図柄を変動表示してから判定結果を示す判定図柄を停止表示する図柄変動を行う。第1特別図柄判定においては、大当たりか否かを判定し、大当たりと判定した場合には、その大当たりの種類を判定する。第2特別図柄表示器16bは、遊技球の第2始動口5bへの入球に基づいて行われる判定(以下、「第2特別図柄判定」という。)の結果を報知するものであり、図柄を変動表示してから判定結果を示す判定図柄を停止表示する図柄変動を行う。第2特別図柄判定においては、大当たりか否かを判定し、大当たりと判定した場合には、その大当たりの種類を判定し、一方、大当たりでないと判定した場合は、小当たりか否かを判定し、小当たりと判定した場合には小当たりの種類を判定する。小当たりの種類は、その小当たりに基づく大当たり(2種大当たり)が発生した場合の大当たりの種類を示しており、したがって、小当たりの種類の判定とは、大当たり(2種大当たり)の種類の判定と換言できる。なお、第1特別図柄判定及び第2特別図柄判定においては、リーチ演出を行うか否か、及び、どの変動パターンを用いるかの判定も行われる。
第1特別図柄表示器16a、第2特別図柄表示器16bに表示される図柄を、判定図柄も含めて、それぞれ第1特別図柄、第2特別図柄といい、それらを総称して「特別図柄」という。また、第1特別図柄表示器16a、第2特別図柄表示器16bに停止表示される判定図柄をそれぞれ第1判定図柄、第2判定図柄という。また、第1特別図柄の図柄変動、第2特別図柄の図柄変動をそれぞれ第1特別図柄変動、第2特別図柄変動といい、それらを総称して「特別図柄変動」という。また、第1特別図柄判定及び第2特別図柄判定を総称して、「特別図柄判定」又は「大当たり判定」という。
第1特別図柄判定又は第2特別図柄判定の結果を示す判定図柄が大当たりを示す図柄(以下、「大当たり図柄」という。)であれば、大入賞口7aを所定回数開閉する大当たり遊技が行われる。このように、判定図柄が大当たり図柄であるときの大当たりを、1種大当たりという。また、第2特別図柄判定の結果を示す判定図柄が小当たりを示す判定図柄(以下、「小当たり図柄」という。)であれば、特定入賞口8aを所定回数開閉する小当たり遊技が行われ、小当たり遊技中にはV入賞口8eが一時的に開放される。そして、小当たり遊技中に特定入賞口8aに入球した遊技球がV入賞口8eに入球すると、小当たりに基づく大当たりとなって、大入賞口7aを所定回数開閉する大当たり遊技が行われる。小当たりに基づく大当たり、すなわち、遊技球がV入賞口8eに入球することにより発生する大当たりを、2種大当たりという。第1特別図柄判定による大当たりは全て1種大当たりであるが、第2特別図柄判定による大当たりは、1種大当たりの場合と2種大当たりの場合とがある。以下、大当たり遊技と小当たり遊技とを総称して「特別遊技」といい、特別遊技に伴う演出を「当たり演出」という。大当たり判定は、遊技球の第1始動口5a又は第2始動口5bへの入球を所定の始動条件として、かかる始動条件の成立により遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定するものである。
特別図柄変動中又は特別遊技中に、遊技球が第1始動口5aに入球すると、メイン制御部23(図2参照)は、その入球に対しては即時特別図柄変動を実行できないとして、その入球に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、所定個数を上限として所定の保留記憶部に記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったとき(すなわち、特別図柄変動も特別遊技も行われていない状態になったとき)に、記憶しておいた乱数に基づいて大当たりか否かの第1特別図柄判定を行い、特別図柄変動を実行する。すなわち、特別図柄変動中又は特別遊技中に遊技球が第1始動口5aに入球すると、遊技機1は、その入球に基づく大当たり判定の権利を保留する。第1特別図柄保留ランプ18aは、かかる保留された権利の個数を表示するものである。なお、保留される権利の個数は、上述したように所定個数(ここでは4個)が上限とされているため、その所定個数保留されている状態で遊技球が第1始動口5aに入球しても、その入球に対する大当たり判定の権利は保留されない。
同様に、特別図柄変動中又は特別遊技中に、遊技球が第2始動口5bに入球すると、メイン制御部23(図2参照)は、その入球に対しては即時特別図柄変動を実行できないとして、その入球に対して取得した大当たり乱数等の乱数を、所定個数を上限として所定の保留記憶部に記憶する。そして、特別図柄変動を実行可能になったとき(すなわち、特別図柄変動も特別遊技も行われていない状態になったとき)に、記憶しておいた乱数に基づいて大当たりか否かの第2特別図柄判定を行い、特別図柄変動を実行する。すなわち、特別図柄変動中又は特別遊技中に遊技球が第2始動口5bに入球すると、遊技機1は、その入球に基づく大当たり判定の権利を保留する。第2特別図柄保留ランプ18bは、かかる保留された権利の個数を表示するものである。なお、保留される権利の個数は、上述したように所定個数(ここでは4個)が上限とされているため、その所定個数保留されている状態で遊技球が第2始動口5bに入球しても、その入球に対する大当たり判定の権利は保留されない。
なお、メイン制御部23は、第2始動口5bの保留があれば、第1始動口5aの保留があっても、先に、第2特別図柄判定を行ない、第2始動口5bへの保留が無くなった後に、第1特別図柄判定を行なう。
普通図柄表示器16cは、ゲート9への遊技球の通過を契機として行われる普通図柄判定の結果を、変動表示を経て停止表示される普通図柄により報知するものである。停止表示された普通図柄が当たり図柄であれば、所定時間及び所定回数、電チュー5cを開く(すなわち、第2始動口5bを開放する)補助遊技が行われる。
普通図柄の変動表示中又は補助遊技中に、遊技球がゲート9を通過すると、メイン制御部23は、その通過に対しては即時普通図柄変動を実行できないとして、その通過に対して取得した当たり乱数を記憶する。そして、普通図柄の変動表示を開始可能な状態になったとき(すなわち、普通図柄の変動表示も補助遊技も行われていない状態になったとき)に、記憶しておいた当たり乱数を用いて当たりか否かの普通図柄判定を行い、普通図柄の変動表示を開始して、その判定結果を示す普通図柄を停止表示する。すなわち、普通図柄の変動中又は補助遊技中に遊技球がゲート9を通過すると、遊技機1は、その通過に基づく普通図柄判定の権利を保留する。普通図柄保留ランプ18cは、かかる保留された権利の個数を表示するものである。なお、保留される権利の個数は、所定個数(ここでは4個)が上限とされているため、その所定個数保留されている状態で遊技球がゲート9を通過しても、その通過に対する普通図柄判定の権利は保留されない。
(2)遊技機の電気系統
実施形態の遊技機1の電気系統について説明すると、実施形態の遊技機1は、図2に示すように、メイン制御部23、払出制御部24、サブ制御部25を備え、サブ制御部25は、演出制御部26、画像音響制御部27、及び、ランプ制御部28を備えている。そして、払出制御部24及び演出制御部26はメイン制御部23に接続され、画像音響制御部27及びランプ制御部28は演出制御部26に接続されている。各制御部は、CPU、ROM、RAM等を備えている。また、メイン制御部23は、RAM内に図示しない保留記憶部を備えている。
メイン制御部23は、大当たりの抽選や遊技状態の移行など主に利益に関わる制御を行うものである。メイン制御部23には、第1始動口5aに入球した遊技球を検出する第1始動口SW5d及び第2始動口5bに入球した遊技球を検出する第2始動口SW5eの他、各開閉部材5c,7c,8c,8gを駆動するソレノイド5f,7d,8d,8h、大入賞口SW7b、特定入賞口SW8b、V入賞口SW8f,ハズレ入賞口SW8j、ゲートSW9a、普通入賞口SW10b、第1特別図柄表示器16a、第2特別図柄表示器16b、普通図柄表示器16c、第1特別図柄保留ランプ18a、第2特別図柄保留ランプ18b、普通図柄保留ランプ18cがそれぞれ接続され、図2に矢印で示すように、各スイッチからはメイン制御部23に信号が入力され、各ソレノイドやランプ等にはメイン制御部23から信号が出力される。
また、メイン制御部23は、払出制御部24に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御部24から信号を受信する。払出制御部24には、図示しない払出装置を駆動する払出駆動モータ30が接続され、払出制御部24は、メイン制御部23から受信したコマンドに従って払出駆動モータ30を動作させ、賞球の払出を行わせる。
さらに、メイン制御部23は、演出制御部26に対し各種コマンドを送信する。演出制御部26は、RTC(リアルタイムクロック)を備え、画像音響制御部27との間でコマンドや信号の送受信を行う。RTCは、現時点の日時(日付及び時刻)を計測するものであり、遊技機1に図示しない島電源供給装置から電力が供給されているときにはその電力によって動作し、島電源供給装置から電力が供給されていないときには遊技機1に内蔵されている図示しないバックアップ電源から供給される電力によって動作する。このため、RTCは、遊技機1の電源が投入されていないときにも現在の日時を計測することができる。また、演出制御部26には、演出ボタン38が操作されたことを検出する演出ボタンSW38aが接続されている。画像音響制御部27には、画像表示部6やスピーカ19,20が接続され、画像音響制御部27は、演出制御部26から受信したコマンドに従って、画像表示部6の表示画面6aに画像を表示し、スピーカ19,20から音声を出力する。また、演出制御部26は、ランプ制御部28との間でコマンドや信号の送受信を行う。ランプ制御部28には、枠ランプ21、盤ランプ22、盤側可動役物装置33の図示しない駆動モータやランプ35a(図4参照)、及び、機枠側可動役物装置40の駆動モータ107やランプ83a,83b,84a(図18参照)が接続され、ランプ制御部28は、演出制御部26から受信したコマンドに従って、ランプ35a,83a,83b,84a、枠ランプ21、盤ランプ22を点灯・消灯し、可動役物装置33,40を動作させる。
(3)遊技機の遊技状態と当たり確率
遊技機1の遊技状態及び当たり確率について簡単に説明すると、遊技機1の遊技状態には、時短無し遊技状態(以下、「通常遊技状態」ともいう。)と時短遊技状態がある。時短遊技状態とは、時短無し遊技状態よりも第2始動口5bへ遊技球が入賞し易い状態をいう。具体的には、時短無し遊技状態では、普通図柄判定の当選確率が約1/10、普通図柄変動時間が25秒、1回の補助遊技における第2始動口5bの開放時間が0.1秒で開放回数が1回であるのに対して、時短遊技状態では、普通図柄判定の当選確率が約9/10、普通図柄変動時間が2秒、1回の補助遊技における第2始動口5bの開放時間が0.3秒で開放回数が5回とされている。また、大当たり当選確率は、いずれの遊技状態でも、また、第1特別図柄判定及び第2特別図柄判定のいずれにおいても、約1/199であり、第2特別図柄判定における小当たり当選確率は約1/1.01とされている。また、特定入賞口8aに入球した遊技球がV入賞口8eへ入球する確率は、約1/16とされている。
初期状態では(即ち、電源が投入されて最初の遊技が開始されるときは)通常遊技状態である。そして、大当たり図柄で特別図柄変動が停止すれば、大入賞口7aを大当たりの種類に応じた所定回数開放(この開放期間を「ラウンド」といい、Rで表記する。)する大当たり遊技を経て、大当たりが発生したときの遊技状態、及び、その大当たり図柄によって示される当たりの種類によって、遊技状態が時短遊技状態又は通常遊技状態のいずれかに遷移される。小当たりに基づく大当たり(2種大当たり)が発生したときも、同様に、大入賞口7aを小当たり図柄で示される大当たりの種類に応じた所定ラウンド数開放する大当たり遊技を経て、その小当たりが発生した時の遊技状態及びその小当たり図柄で示される大当たりの種類に応じて、遊技状態が遷移される。
遊技機1における大当たりの種類と遊技状態の遷移について説明すると、遊技機1における大当たりには、時短付き15R当たり、時短付き4R当たり、突然時短当たり、時短無し7R当たり、時短無し4R当たりがある。時短付き15R当たり、時短付き4R当たり、突然時短当たりは、それぞれ実質ラウンド数が15ラウンド、4ラウンド、0ラウンドで、いずれも、大当り遊技後に時短遊技状態に遷移する大当たりである。時短無し7R当たり、時短無し4R当たりは、それぞれ実質ラウンド数が7ラウンド、4ラウンドで、いずれも、大当り遊技後に通常遊技状態に遷移する大当たりである。なお、実質ラウンド数とは、大入賞口7aへ複数個の入球が可能なラウンドの数をいう。すなわち、遊技機1では、いずれの大当たりも開放回数という意味でのラウンド数は15Rであるが、例えば0.2秒といった極短時間のラウンド(すなわち、大入賞口7aに入球するとしても高々1個しか入球しないようなラウンド)は、実質ラウンド数に入れていない。
そして、遊技機1では、上述したように、通常遊技状態では、遊技者は右打ちを行わず、第1始動口5aを狙うことから、通常遊技状態で発生する大当たりは、通常、1種大当たりであり、通常遊技状態において1種大当たりが発生したとき、そのうちの50%が時短付き4R当たり又は突然時短当たり、50%が時短無し7R大当たりである。すなわち、50%の確率で時短遊技状態に遷移する。そして、時短遊技状態では、遊技者は右打ちを行うことから、1種大当たりも2種大当たりも発生し得るが、1種大当たりよりも2種大当たりの発生率の方が高い。時短遊技状態において2種大当たりが発生したとき、そのうちの70%が時短付き15R当たり又は時短付き4R当たり、30%が時短無し4R大当たりである。時短遊技状態において1種大当たりが発生したときも、同様である。また、時短遊技状態は、特別図柄判定が100回行われる間に大当たりが発生しない場合には終了し、通常遊技状態に遷移する。
(4)機枠側可動役物装置40の説明
実施形態の機枠側可動役物装置40は、機枠11における前面枠12の上縁側に、猫の顔を擬態化したギミック(可動役物80の本体)81を配置させて、図3のA,B、図4〜6に示すように、ギミック81を、第1位置としての待機位置P0から上昇させた第2位置としての繰出位置P1に配置させるように、演出動作させる。実施形態の場合、待機位置P0では、ギミック81の猫の顔における上下方向の中間の目81b付近が、正面から見て、周囲を囲う装飾部材(カバー材)51の前側部52に隠れる状態とし、繰出位置P1では、ギミック81の猫の顔における略全域が、装飾部材(カバー材)51の前側部52から上方に突き出る状態としている。
また、可動役物装置40は、待機位置P0でも、ギミック81の上端(耳)81aが機枠11の上端11aから上方へ突出する構成としており、遊技機1を製造した工場からホール等へ運搬する際に、遊技機1をコンパクトにして運搬可能に、ギミック81の上端81aが機枠11の上端11aより大きく突出しないように、図3のA,C、図7〜9に示すように、ギミック81の上端81aを、待機位置P0に配置されている通常位置NPから下方の退避位置SPまで、下方移動させる構成としている。退避位置SPへのギミック81の移動は、移動機構57(図15参照)により、ギミック81を上下動させる駆動機構106(図21参照)ごと行い、そして、退避位置SPのギミック81の上端81aは、機枠11の上端11aと略一致する位置まで下降する。
機枠側可動役物装置40は、図10に示すように、取付ベース部42、スペーサブロック45、支持フレーム47、装飾部材51、移動機構57、及び、機枠側可動役物80、を備えて構成されている。また、可動役物装置40は、移動機構57により下方移動される側の可動側部78と、移動しない前面枠12側の取付側部41と、を備えて構成される(図9,12参照)。取付側部41は、取付ベース部42、スペーサブロック45、支持フレーム47、及び、装飾部材51を備えて構成され、可動側部78は、機枠側可動役物80と底部(底壁カバー)123とを備えて構成されている。機枠側可動役物80は、図18,21に示すように、可動役物本体としてのギミック81と、ギミック81を昇降可能に支持する支持側部93と、ギミック81を昇降させる駆動機構106と、を備えて構成されている。可動側部78を構成する機枠側可動役物80と底部123とは、ガラス部12aの透明なガラス板部12agの前方側での配置状態で、通常位置NPから下方の退避位置SPに移動したり、あるいは、逆に、退避位置SPから通常位置NPに移動する構成としている(図3のA,B、図8のA,B参照)。
取付側部41の取付ベース部42は、図10に示すように、前面枠12におけるガラス部12aのガラス板部(ガラス扉)12agを保持する上縁側の上横桟部12aaと左右の縦桟部12ab,12acの上部側とを構成している。取付ベース部42は、機枠11側に可動役物装置40を取付固定する部位となる。また、取付ベース部42は、装飾部材51の下面側を塞ぐ左右の底カバー43(L,R)を備え、前面側の左右両縁付近のエリアに、スピーカ19を配設させ、また、背面側に、ガラス部12aの施錠を行うための施錠具を動作させる連結杆を有した動作機構12adを配設させている(図6のA参照)。また、取付ベース部42の背面側には、移動機構57の後述するロック解除ボタン58が、後方に突設されている(図6のA参照)。
取付側部41のスペーサブロック45は、取付側部41の取付ベース部42や支持フレーム47の剛性を向上させるように配設されるもので、図15に示すように、格子状の桟を多数設けた合成樹脂製の長方形板状とし、支持フレーム47を保持して、取付ベース部42に取付固定されている。スペーサブロック45の後面の下縁側には、装飾部材51の下面側における底部123の後方側を塞ぐ底カバー46が取り付けられている(図23参照)。
取付側部41の支持フレーム47は、板金製として、図10,15に示すように、左右方向に延びてスペーサブロック45の前面側に取付固定される連結杆部48と、連結杆部48の左右両縁から前方に延びて下方に下がる支持ブラケット部49(L,R)と、を備えて構成されている。連結杆部48には、移動機構57が組み付けられている。
取付側部41の装飾部材51は、図5,10,11に示すように、機枠側可動役物装置40の上端で、左右方向の中央を最も前方側に張り出すような台形板状に構成された合成樹脂から形成されて、前側部52と、前側部52の上方を覆う天井部53と、を備えて構成されている。そして、天井部53の前縁53a側には、ギミック81を突出させる開口54が配設されている。開口54は、天井部53の前縁53a側で、天井部53の前部側の略半分より小さな開口面積として、左右方向に延びた略台形形状に開口している。
前側部52は、左右方向の中央で左右方向に延びた正面部52cと、正面部52cの左右両縁付近から後方に延びる側面部52d,52eと、を備えて構成されている。左右の側面部52d,52eは、後方に向かうに従って、上下方向の幅寸法を広げるように構成され、特に、下方側へ広く延びるように構成されている。装飾部材51の下面側は、可動側部78の後述する底部(底壁カバー)123に覆われている。なお、詳しくは、装飾部材51の下面側は、底部123、取付ベース部42の後述する左右の底カバー43(L,R)、及び、スペーサブロック45の底カバー46により、塞がれている。また、正面部52cは、図11に示すように、前面側の透光性を有した意匠面部52caと、後面側の内側板部52cbと、が相互に組み付けられて構成されている。意匠面部52caと内側板部52cbとの間には、複数の枠ランプ21(図2参照)が配設されている。
装飾部材51の左右の側面部52d,52eは、その内側面側で内側板部52cbの縁の延設部位に、取付固定されるとともに、内側板部52cbのそれらの左右の延設部位には、支持フレーム47の支持ブラケット部49(L,R)が連結固定されている。すなわち、装飾部材51は、内側板部52cbを支持ブラケット部49(L,R)に連結させて、支持フレーム47に保持されている。
移動機構57は、既述したように、ギミック81やギミック81を演出動作させる駆動機構106を備えた機枠側可動役物80を、装飾部材51の下面側を塞ぐ底部(底壁カバー)123ごと、通常位置NPから下方の退避位置SPまで下降させるものであり、具体的には、図13のA,B、図14のA,Bに示すように、機枠側可動役物80や底部123を保持する摺動プレート材75を、通常位置NPから退避位置SPまで下降させる構成としている。移動機構57は、図13〜17に示すように、摺動プレート材75、内側ガイドレール73(L,R)、外側ガイドレール72(L,R)、リンク片71、ロックプレート64、回動レバー62、及び、ロック解除ボタン58、を備えて構成されている。
摺動プレート材75は、長方形板状の正面壁部76と、正面壁部76の左右の縁から前方に延びる長方形板状の取付ブラケット部77(L,R)と、を備えて構成されている。正面壁部76には、左右両側に前後方向に貫通するように配置されて、ロックプレート64の左右のロックピン65(L,R)を挿入可能な係合孔76bが配設されるとともに、係合孔76bの下方に、左上から右下に斜めに延びて前後方向に貫通し、リンク片71の摺動ピン71bを係合させるガイド孔76aが形成されている。また、正面壁部76の下縁側には、底部123と結合される連結ブラケット部76cが配設されている。なお、係合孔76bやガイド孔76aの内周側には、摩擦抵抗を低減させるように、正面壁部76の後面側に固定されて配置される合成樹脂材(図符号省略)が配設されている。
左右の取付ブラケット部77(L,R)には、ギミック81を演出動作させるように支持する支持側部93の連結ブラケット94(L,R)が連結固定されている(図20のA参照)。また、左右の取付ブラケット部77(L,R)の外側面には、それぞれ、略四角柱状のガイドブロック77aが固定されている。ガイドブロック77aは、摩擦抵抗を低減できるように、合成樹脂製としている。
左右の取付ブラケット部77(L,R)にそれぞれ固定されたガイドブロック77aには、それぞれの外周面側に内側ガイドレール73(L,R)が摺動可能に嵌挿されている。内側ガイドレール73(L,R)は、内周面73b側にガイドブロック77aを嵌挿させ、外周面73a側に外側ガイドレール72(L,R)を摺動可能に配設させている。左右の内側ガイドレール73(L,R)は、上端にガイドブロック77aの上端77aaと当接する上縁側舌片73cを備えている。外側ガイドレール72(L,R)は、取付側部41の支持フレーム47の連結杆部48に取付固定されている。外側ガイドレール72(L,R)は、上下方向に延びた二つのガイド孔72aを直列的に配置させており、各ガイド孔72aには、内側ガイドレール73(L,R)に取付固定されるガイドピン74が、挿通されている。
可動側部78が通常位置NPから退避位置SPに移動する際には、図13のA,Bに示すように、外側ガイドレール72(L,R)の内側で、ガイド孔72a内をガイドピン74が摺動して、ガイドピン74がガイド孔72aの内周面の下端72aa側で停止するまで、内側ガイドレール73(L,R)が降下し、さらに、内側ガイドレール73(L,R)内をガイドブロック77aが摺動して、可動側部78が退避位置SPまで下降する。なお、ガイドブロック77aを固定させた摺動プレート材75は、図14のA,Bに示すように、ガイド孔76aの内周面の上端76aa側に、リンク片71の摺動ピン71bが当接して位置規制されることにより、退避位置SPで停止する。
リンク片71は、取付側部41の支持フレーム47の連結杆部48に取り付けられた軸支部71aにより、上下両端にそれぞれ設けられた摺動ピン71bと嵌合孔71cとを上下に揺動可能として、連結杆部48に支持されている。摺動ピン71bは、既述したように、摺動プレート材75の正面壁部76のガイド孔76aに対して、摺動可能に嵌挿されている。嵌合孔71cは、ロックピン65Lが挿入されるものであり、可動側部78が退避位置SPに配置された際、嵌合孔71cにロックピン65Lが挿入されると、可動側部78が上下動しないようにロックされることとなる。なお、リンク片71と連結杆部48との間には、リンク片71の摩擦抵抗を低減させるように、合成樹脂からなる滑り板70が固定されている。
取付側部41の支持フレーム47の連結杆部48には、図13〜15に示すように、後面側に、ロックプレート64が組み付けられ、ロックプレート64は、左右両側に、連結杆部48を貫通して前方に突出するロックピン65(L,R)を配設させるとともに、図15〜17に示すように、後面に、左右方向に延びた係合孔64bを設けた舌片部64aを配設させている。ロックプレート64は、連結杆部48の後面側に固定されたガイドピン67により、前後に移動可能に配設されるとともに、ガイドピン67の周囲に配設されたばね68により、連結杆部48の後面側に押し付けられるように付勢されている。左右のロックピン65(L,R)は、可動側部78が通常位置NPに配置されている際、摺動プレート材75の正面壁部76の左右の係合孔76bに挿入されて、可動側部78を、下降しないように、通常位置NPで停止(ロック)させる。
ロックプレート64の舌片部64aには、回動レバー62の牽引ピン62cが挿入されている。回動レバー62は、スペーサブロック45に取り付けられた軸支部62aにより、左右両端の係合部62bと牽引ピン62cとを前後方向に揺動可能に、配設されている。係合部62bは、ロック解除ボタン58の係合部58bに挿入されている。
ロック解除ボタン58は、後端に、操作部58aを配設させ、前後方向の中間部位に、回動レバー62の係合部62bを挿入させるように凹んだ係合部58bを配設させ、ガイドピン59に保持されて、前後方向に往復移動可能に配設されている。ガイドピン59は、連結杆部48に取付固定されるとともに、周囲に、ロック解除ボタン58を後方へ付勢するばね60を配設させ、かつ、ロック解除ボタン58の後方移動位置を規制するように、配設されている。ロック解除ボタン58は、操作部58aを前方側に押圧すれば、ばね60の付勢力に抗して、係合部58bを前方移動させ、係合部58bに係合させた回動レバー62の係合部62bを前方に移動させる。そのため、回動レバー62は、上方から見て、軸支部62aを中心として、時計回り方向に回転し(図17参照)、牽引ピン62cを後方へ引っ張り、牽引ピン62cを挿入させた舌片部64aを設けたロックプレート64も、ガイドピン67に案内されて、ばね68の付勢力に抗して後方移動し、その結果、ロックプレート64のロックピン65(L,R)が、後方移動して、移動機構57の摺動プレート材75の係合孔76bから抜け、摺動プレート材75のロックが解除されることから、外側ガイドレール72(L,R)に案内されて、内側ガイドレール73(L,R)が下降し、内側ガイドレール73(L,R)に案内されて、ガイドブロック77aが下降して、取付ブラケット部77(L,R)に保持された可動側部78が、退避位置SPまで下降することとなる。
なお、ロック解除ボタン58の操作部58aは、取付ベース部42から後方に突出するように配設されており、前面枠12を外枠13や内枠14から開くように回転させた際、取付ベース部42の後面側から、押圧操作できるように構成されている。また、ロック解除ボタン58を押圧操作して、可動側部78を退避位置SPに配置させた後、ロック解除ボタン58の操作部58aから手を離せば、ばね60の付勢力により、ロック解除ボタン58は、後方移動して、ロック解除前の位置に復帰し、また、ロックプレート64も、ばね68の付勢力により、前方移動して、ロック解除前の位置に復帰する。但し、この時、リンク片71は、摺動ピン71bがガイド孔76aの内周面における上端76aaに配置されるように、回動しており、嵌合孔72cをロックピン65Lの位置に配置させていることから、嵌合孔71cにロックピン65Lが嵌合して、可動側部78は、退避位置SPで上下動せずに、その位置で停止(ロック)されることとなる。
可動側部78の機枠側可動役物80におけるギミック81は、図18に示すように、前面側の表側部材82と、後面側の裏側部材88と、後面側の左右の裏板89(L,R)と、表側部材82と裏側部材88や裏板89(L,R)との間に保持されるランプ基板83,84(L,R)と、を備えて構成されている。表側部材82は、猫の顔を擬態化させた意匠面部として構成されるとともに、ランプ基板83,84(L,R)のランプ83a,83b,84aの点灯状態を表示可能な半透明の合成樹脂製としている。裏側部材88は、表側部材82の左右方向の中央部の後面側に配置され、裏板89(L,R)は、表側部材82の左右両側の後面側に配置される。ランプ基板83は、ギミック81の左右の目81bの部位を点灯させるためのランプ83aと、それらの周囲に配置されるランプ83bと、を備え、左右のランプ基板84(L,R)のランプ84aは、左右の髪81cの部位付近を点灯させるように配置されている。左右の髪81cの部位付近には、リング飾り85,86が配置されている。
裏側部材88は、後面側の左右方向の中央に、図18に示すように、上下に延びるラック114を配設させたラック板として構成されるとともに、左右両側に、左右のガイドローラ90(L,R)をそれぞれ取り付けるための側壁部88aを配設させている。ガイドローラ90(L,R)は、それぞれ、長円形状の内プレート90aと外プレート90bとの両端付近の間に、回動自在なローラ90cを配設させて、ローラ90cを支持した連結ねじ91を側壁部88aに締結することにより、側壁部88aに保持されている。裏側部材88は、表側部材82、ランプ基板83,84(L,R)、リング飾り85,86、及び、裏板89(L,R)を保持して、締結されたガイドローラ90(L,R)を介して、支持側部93に支持されることとなる。
支持側部93は、板金製の左右の連結ブラケット94(L,R)と、支持板部97と、を備えて構成されている。左右の連結ブラケット94(L,R)は、それぞれ、下方から斜め上方向にガイドレール95(L,R)を備えるとともに、支持板部97を連結固定して、移動機構57の内側ガイドレール73(L,R)に連結固定される。ガイドレール95(L,R)は、左右のガイドローラ90(L,R)を上下に摺動させるように配設されて、その上下の摺動により、ギミック81を待機位置P0から繰出位置P1まで上昇移動させたり、あるいは、繰出位置P1から待機位置P0まで下降移動させて、演出動作させることとなる。ガイドレール95(L,R)は、摺動抵抗を低減させるように、合成樹脂材から構成されて、連結ブラケット94(L,R)の金属部位に取付固定されて構成されている。
支持板部97には、駆動機構106の駆動モータ107が取り付けられている。駆動機構106は、図19〜21に示すように、駆動モータ107、駆動モータ107の駆動軸107aに取り付けられるウォームギヤ108、支持板部97に回動自在に保持されてウォームギヤ108に噛合するウォームホイール109、ウォームホイール109に噛合して支持板部97に回動自在に保持されるギヤ(ピニオンギヤ)110、ギヤ110に噛合して支持板部97に回動自在に保持されるピニオン111、ピニオン111に噛合してギミック81の裏側部材88に設けられたラック114、を備えて構成されている。ウォームホイール109とギヤ110とは、共通する支持軸112に回動自在に支持され、相互の対向面に、相互に噛み合う山型状の滑り部109a,110aが配設されるとともに、ギヤ110がばね112によりウォームホイール109側に押圧されている。
駆動機構106の作動では、駆動モータ107が駆動軸107aを正転駆動させれば、順次、ウォームギヤ108、ウォームホイール109、ギヤ110、及び、ピニオン113が正転駆動されて、ラック114を押し上げることから、ガイドレール95(L,R)にガイドローラ90(L,R)を案内させて、ギミック81が、待機位置P0から繰出位置P1まで上昇移動する(図20のA,B参照)。その後、駆動モータ107が駆動軸107aを逆転駆動させれば、順次、ウォームギヤ108、ウォームホイール109、ギヤ110、及び、ピニオン113が逆転駆動されて、ラック114を押し下げることから、ガイドレール95(L,R)にガイドローラ90(L,R)を案内させて、ギミック81が、繰出位置P1から待機位置P0まで復帰するように下降移動する。
なお、ギミック81を、無理に、押し下げようとしたり、あるいは、引っ張り上げようとして、ラック114が下降若しくは上昇し、ピニオン113が逆転若しくは正転して、ピニオン113に噛合するギヤ110も逆転若しくは正転しようとしても、ギヤ110は、滑り部110aを滑り部109aに対して滑らせつつ、ばね111の付勢力に抗して、ウォームホイール109から離れる方向に移動し(図21のB参照)、滑り部110a,109a相互の噛合が解除されるため、ウォームホイール109にギヤ110の回転が伝達されずに、駆動機構106の駆動モータ107に不要な力が作用せず、駆動機構106の故障を防止できる。
また、ギミック81の待機位置P0や繰出位置P1のセンシングは、裏側部材88に設けられた検知片117(図18参照)が、光センサ等からなるセンサ118を遮光して、待機位置P0を検出し、光センサ等からなるセンサ119を遮光して、繰出位置P1を検出するように構成されている。
さらに、ギミック81の左側の髪81c付近の裏には、駆動モータ107やランプ基板83,84(L,R)に電力を供給するフレキシブルフラットケーブル100が、取付側部41側における支持フレーム47の連結杆部48から底部123側に延びて(図12,13参照)、さらに、ケーブル100Aが右方側に延び、駆動モータ107側に電力を供給可能に分岐し、さらに右方側に延びた部位で、ギミック81の右側の髪81c付近の裏に配設されたフレキシブルフラットケーブル102(図18,19参照)と接続され、ケーブル102により、ランプ基板83,84(L,R)側へ電力を供給するように構成されている。ケーブル100は、前方側を、連結杆部48に取り付けられた合成樹脂製のカバー104Lに覆われ、ケーブル102は、上方側を、底部123に取り付けられた合成樹脂製のカバー104Rにより覆われて、共に、開口54側から視認されることを防ぎ、かつ、装飾部材51の開口54から進入される遊技球B等の異物と干渉(接触)が防止されている。なお、センサ118,119の信号線は、フラットケーブル100から延びて駆動モータ107側に電力を供給する部位に配線されている。
さらに、支持板部97には、駆動モータ107付近のウォームギヤ108の上方を覆うカバー98やギヤ110等の上方を覆うカバー99が配設されており(図6,18参照)、駆動モータ107やギヤ108,110が、開口54から進入される遊技球B等の異物と干渉(接触)しないように構成されている。さらに、ケーブル100は、連結杆部48側に取り付けられた合成樹脂製の可撓性を有した帯状のカバーテープ101(図18参照)により、上方を覆われ、ケーブル102は、裏板89R側に取り付けられた合成樹脂製の可撓性を有した帯状のカバーテープ103(図18参照)により、上方を覆われて、遊技者側から全く視認できないように、構成されている。
可動側部78における機枠側可動役物80の支持側部93には、左右の連結ブラケット94(L,R)に、それぞれ、連結ブラケット121(L,R)が連結固定され(図10,17,25参照)、連結ブラケット121(L,R)には、ギミック81を含めた機枠側可動役物80の下方を塞ぐ底部(底壁カバー)123が取付固定されている。底部123は、下面123b側を、前側部52の下縁52bから後方側に延ばすように、配置させて、装飾部材51の前側部52の下面側を覆っている(図8のA、図20のA、図23参照)。詳しくは、記述したように、装飾部材51の下面側は、底部123、取付ベース部42の左右の底カバー43(L,R)、及び、スペーサブロック45の底カバー46により、塞がれている。
底部123は、図13,14,22に示すように、左右方向の中央付近を上方に配置させて、左右両縁や前縁側を下方に配置させたような曲がり板状として構成され、上面123a側が、開口54から進入した遊技球Bが、転動して、左右両縁に配置された排出口130(L,R)から排出可能な転動面124を構成している。転動面124は、左右方向の中央に、左右両側と前方側に下がるように傾斜する中央傾斜面124aと、中央傾斜面124aの左右両側に、さらに左右方向の縁側にかけて下がるように傾斜する左側傾斜面124b及び右側傾斜面124cと、左側傾斜面124bと右側傾斜面124cとの前方側に、中央傾斜面124aの左右の前縁側から近傍の排出口130(L,R)側に向けて低くなる左段差状傾斜面124d及び右段差状傾斜面124eと、を備えて構成されている。さらに、底部123の上面123aには、薄板状に上方に立ち上る規制リブ125(L,R),126(L,R),127が、配設されている。規制リブ125(L,R)は、底部123の左右の縁における左側傾斜面124bと右側傾斜面124cとの左右方向の縁側に、配設されている。規制リブ127は、底部123の前縁における中央傾斜面124aの前方側のエリアに配設されて、実施形態の場合、装飾部材(カバー材)51の内側板部51cbから構成されている。規制リブ126(L,R)は、左段差状傾斜面124dと右段差状傾斜面124eとの前縁側で、規制リブ127の後方側から排出口130(L,R)の前縁付近まで延びるように配設されている。
この転動面124では、開口54から落下してきた遊技球Bが中央傾斜面124a上に載った場合、遊技球Bが底部123の前縁側に向かえば、その遊技球Bは、規制リブ127に当たり、規制リブ127に案内されて、左右方向の一方側に向かい、そして例えば、左方側に向かえば、左側の規制リブ126Lに案内されて、左側の排出口130Lの部位に到達し、排出口130Lから落下し、逆に、規制リブ127に案内されて右方側に向かえば、右側の規制リブ126Rに案内されて、右側の排出口130Rの部位に到達し、排出口130Rから落下する(図22参照)。すなわち、転動面124の中央傾斜面124a上に載った遊技球Bが前方側に転動すれば、その遊技球Bは、規制リブ127から規制リブ126L若しくは規制リブ126Rに案内される前縁側の左右の案内路128(L,R)を経て、排出口130(L,R)から排出されることとなる。勿論、開口54から落下した遊技球Bが、直接、左右の案内路128(L,R)のエリアに載れば、その遊技球Bは、案内路128L,128R自体を転動して、近傍の排出口130(L,R)から排出される。
また、開口54から落下してきた遊技球Bが中央傾斜面124a上に載って左側に転動すれば、その遊技球Bは、左側傾斜面124b側に転動し、さらに、左側傾斜面124b上を転動して、規制リブ125Lに当り、その規制リブ125Lに案内されて、左側の排出口130Lの部位に到達し、その排出口130Lから排出される。逆に、開口54から落下してきた遊技球Bが中央傾斜面124a上に載って右側に転動すれば、その遊技球Bは、右側傾斜面124c側に転動し、さらに、右側傾斜面124c上を転動して、規制リブ125Rに当り、その規制リブ125Rに案内されて、右側の排出口130Rの部位に到達し、その排出口130Rから排出される。すなわち、転動面124の中央傾斜面124a上に載った遊技球Bが左方側や右方側に転動すれば、その遊技球Bは、左側傾斜面124b上若しくは右側傾斜面124c上を経て、規制リブ125L若しくは規制リブ125Rに案内される左右両縁側の案内路129(L,R)を経て、排出口130(L,R)から排出されることとなる。勿論、開口54から落下した遊技球Bが、直接、左右の案内路129(L,R)のエリアに載れば、その遊技球Bは、案内路129L,129R自体を転動して、近傍の排出口130(L,R)から排出される。
なお、排出口130(L,R)は、ガラス部12aのガラス板部12agより前方側に配置されている底部123に配設されており、排出口130(L,R)から排出される遊技球Bは、ガラス板部12agの前方側を通過するように、遊技機1の前方側で落下することとなる(図24,25参照)。
(5)盤側可動役物装置33の概略説明
盤側可動役物装置33は、画像表示部6の周囲に、可動役物34を構成する8個の分割体34a,34b,34c,34d,34e,34f,34g,34hを配設させて構成され、演出動作時、これらの分割体34a〜34hを画像表示部6における表示画面6aの略全域を覆って合体するように、動作する。各分割体34a〜34hは、それぞれ、LEDからなる複数のランプ35aを配設させた導光板部35と、合体した際の周縁を環状に繋げる縁部36と、を備えて構成されている。分割体34a〜34hが合体すると、各導光板部35は凸面鏡のような形状となり、各縁部36は額縁状となる。さらに、各導光板部35は、合体しても、後方の画像表示部6の表示画面6aを視認できるような透明性を有している。
(6)可動役物の演出例
装飾図柄変動演出時、例えば、その変動演出が大当たりとなる場合には、可動役物装置33,40は、例えば、つぎのように動作する。画像表示部6の表示画面6aにおいて、図26のAに示すように、装飾図柄の左図柄、中図柄、及び、右図柄が変動を開始して、図26のBに示すように、左図柄と右図柄とが同じ図柄のリーチが成立し、そして、操作手段としての演出ボタン38の操作指示が表示され、遊技者が演出ボタン38を押下操作すれば、図26のCに示すように、盤側可動役物34の分割体34a〜34hが、表示画面6aの周囲に配置されている待機状態から、ランプ35aを点灯させながら繰出位置まで移動して、表示画面6aを覆うように合体して、リーチ演出が実行される。ついで、盤側可動役物34の分割体34a〜34hが待機位置に戻って、SPリーチに発展され、画像表示部6の表示画面6aには、そのリーチ演出が表示される。その際、図27のA,Bに示すように、機枠側可動役物装置40が作動される。
この機枠側可動役物装置40の作動は、盤側可動役物装置33と同様に、演出制御部26の選択した装飾図柄の変動演出パターンに基づき、演出制御部26からのコマンドにより、ランプ制御部28が作動させることとなる。そして、作動時には、駆動機構106の駆動モータ107が駆動軸107aを正転駆動させる。すると、順次、駆動機構106のウォームギヤ108、ウォームホイール109、ギヤ110、及び、ピニオン113が正転駆動されて、ラック114を押し上げることから、ガイドレール95(L,R)にガイドローラ90(L,R)を案内させて、ギミック81が、待機位置P0から繰出位置P1まで上昇移動し、繰出位置P1に配置されれば(図20のA,B)、センサ119が検知片117を検出することから、その信号を入力したランプ制御部28が駆動モータ107の作動を停止させる。
さらに、画像表示部6の表示画面6aの装飾図柄変動演出時、SPSPリーチに発展する直前までに、ランプ制御部28は、駆動モータ107の駆動軸107aを逆転駆動させ、順次、ウォームギヤ108、ウォームホイール109、ギヤ110、及び、ピニオン113が逆転駆動されて、ラック114を押し下げ、ガイドレール95(L,R)にガイドローラ90(L,R)を案内させて、ギミック81を、繰出位置P1から待機位置P0に復帰させる(図27のC参照)。ギミック81が、繰出位置P1から待機位置P0に移動すれば、センサ118が検知片117を検出することから、その信号を入力したランプ制御部28が駆動モータ107の作動を停止させる。
なお、ギミック81は、待機位置P0から移動を開始し、そして、繰出位置P1から待機位置P0に復帰するまで、目81bやその近傍、あるいは、髪81c付近のランプ83a,83b,84aを点灯(点滅若しくは連続点灯)させる。
画像表示部6の表示画面6aにおいて、SPSPリーチの演出が表示され、図28のAに示すように、リーチが成立し、そして、操作手段としての演出ボタン38の操作指示が表示され、遊技者が演出ボタン38を押下操作すれば、図28のBに示すように、ギミック81が待機位置P0から上昇し始めるとともに、盤側可動役物34の分割体34a〜34hが、表示画面6aの周囲に配置されている待機状態から、ランプ35aを点灯させながら繰出位置まで移動して、表示画面6aを覆うように合体する。その後、盤側可動役物34の分割体34a〜34hが待機位置に戻るものの、さらに、ギミック81は、繰出位置P1まで移動し、そして、装飾図柄の左図柄、中図柄、及び、右図柄が同じ図柄で停止表示されて、大当たりを報知する(図28のC参照)。その後、例えば、大当たり演出のオープニング演出時に、ギミック81は、待機位置P0に復帰し、ランプ83a,83b,84aを消灯させる。
勿論、大当たり演出が終了するまで、ギミック81は、ランプ83a,83b,84aを点灯させつつ、繰出位置P1に配置させ、大当たり演出が終了、若しくは、大当たり遊技が終了する際に、待機位置P0に復帰し、ランプ83a,83b,84aを消灯させてもよい。
あるいは、大当たり遊技後の電サポの付く時短遊技状態が終了するまで、ギミック81は、ランプ83a,83b,84aを点灯させつつ、繰出位置P1に配置させ、それらの遊技状態が終了する際に、待機位置P0に復帰し、ランプ83a,83b,84aを消灯させてもよい。
(7)遊技球の進入
ギミック81が待機位置P0や繰出位置P1への配置時、あるいは、ギミック81の移動中に、開口54から遊技球Bが機枠側可動役物装置40内に進入した際には、図22,24,25に示すように、例えば、遊技球Bが、転動面124の中央傾斜面124a上に載って前方側に転動すれば、その遊技球Bは、規制リブ127に当り、規制リブ127から規制リブ126L若しくは規制リブ126Rに案内される前縁側の左右の案内路128(L,R)を経て、排出口130(L,R)から排出されることとなる。勿論、開口54から落下した遊技球Bが、直接、左右の案内路128(L,R)のエリアに載れば、その遊技球Bは、案内路128L,128R自体を転動して、近傍の排出口130(L,R)から排出される。
また、開口54から落下してきた遊技球Bが中央傾斜面124a上に載って左側に転動すれば、その遊技球Bは、左側傾斜面124b側に転動し、さらに、左側傾斜面124b上を転動して、規制リブ125Lに当り、規制リブ125Lに案内される左縁側の案内路129Lを経て、排出口130Lから排出される。あるいは、中央傾斜面124a上に載った遊技球Bが右側に転動すれば、右側傾斜面124c側に転動し、さらに、右側傾斜面124c上を転動して、規制リブ125Rに当り、規制リブ125Rに案内される右縁側の案内路129Rを経て、排出口130Rから排出される。
なお、駆動機構106の駆動モータ107、ウォームホイール109、ギヤ110等は、カバー98,99により上方を覆われ、また、駆動モータ107やランプ83a,83b,84aに電力を供給するフラットケーブル100,102も、カバー104L,104Rにより前方や上方を覆われていることから、開口54から進入する遊技球Bは、これらの部材に対して接触せずに、転動面124上に載って、排出口130L,130Rから排出されることとなる。
(8)機枠側可動役物装置40の可動側部78の退避位置SPへの収納
機枠側可動役物装置40と底部123とを有して構成される可動側部78を、退避位置SP、すなわち、装飾部材51から上方へ突出しないように、装飾部材51内に収納する際には、前面枠12の内枠14への施錠状態を開錠して前面枠12を開き、取付側部41の取付ベース部42から後方側へ突出している移動機構57のロック解除ボタン58を、図17の二点鎖線に示すように、操作部58aを押圧して、前面側に移動させる。すると、ロック解除ボタン58は、ばね60の付勢力に抗して、係合部58bを前方移動させ、係合部58bに係合させた回動レバー62の係合部62bを前方に移動させる。その際、回動レバー62は、上方から見て、軸支部62aを中心として、時計回り方向に回転し、牽引ピン62cを後方へ引っ張り、牽引ピン62cを挿入させた舌片部64aを設けたロックプレート64を、ガイドピン66,67に案内させて、ばね68の付勢力に抗して後方移動させる。そのため、ロックプレート64のロックピン65(L,R)が、後方移動して、移動機構57の摺動プレート材75の係合孔76bから抜けて、摺動プレート材75のロックが解除されることから、図13のA,B、図14のA,Bに示すように、外側ガイドレール72(L,R)に案内されて、内側ガイドレール73(L,R)が下降し、内側ガイドレール73(L,R)に案内されて、ガイドブロック77aが下降して、取付ブラケット部77(L,R)に保持された可動側部78(すなわち、取付ブラケット部77(L,R)に支持側部93の連結ブラケット94(L,R)を固定させた機枠側可動役物80や、連結ブラケット94(L,R)に連結された連結ブラケット121(L,R)に保持された底部123)が、退避位置SPまで下降することとなる。
退避位置SPの可動側部78は、取付側部41の支持フレーム47における連結杆部48に対して軸支部71aにより軸支されたリンク片71が、摺動ピン71bを、摺動プレート材75のガイド孔76aの内周面の上端76aaに当接させて、摺動プレート材75の下降を停止させる。さらに、ロック解除ボタン58の操作部58aの押圧を解除すれば、ばね60の付勢力により、ロック解除ボタン58は、後方移動して、ロック解除前の位置に復帰し、また、ロックプレート64も、ばね68の付勢力により、前方移動して、ロック解除前の位置に復帰する。この時、リンク片71は、一端側の摺動ピン71bをガイド孔76aの内周面における上端76aaに配置させるように回転させて、他端側の嵌合孔72cをロックピン65Lの位置に配置させていることから、嵌合孔71cにロックピン65Lが嵌合して、可動側部78は、退避位置SPで上下動せずに、その位置で停止されることとなる。
その後、可動側部78が退避位置SPに配置された状態で、前面枠12を閉じるようにして、前面枠12を内枠14に対して施錠すれば、図3のC、図7、図8のB、図9に示すように、ギミック81の上端81aが、装飾部材51の上面側、すなわち、機枠11の上端11aと略一致し、ギミック81の下端81d側や底部123が、装飾部材51の前側部52の下縁52bから下方に突出して、前側部52の下方におけるガラス扉(ガラス板部)12agの前方側のエリアに配置される状態となる。このような形状は、通常位置NPのギミック81の上端81a側が機枠11の上端11aから突出しない分、コンパクトにした略直方体形状として、遊技機1を取り扱えることから、運搬等の荷姿をコンパクトすることができて、運搬等に便利となる。
その後、ホール等において、可動側部78を退避位置SPから通常位置NPに配置させる際には、前面枠12を内枠14に対して開錠して開き、ロック解除ボタン58の操作部58aをばね60の付勢力に抗して押圧し、係合部58bを前方移動させ、係合部58bに係合させた回動レバー62の係合部62bを前方に移動させて、牽引ピン62cを後方へ引っ張れば、牽引ピン62cを挿入させた舌片部64aを設けたロックプレート64を、ガイドピン66,67に案内させて、ばね68の付勢力に抗して後方移動させるため、ロックプレート64のロックピン65(L,R)が、後方移動して、移動機構57の摺動プレート材75の係合孔76bから抜けて、摺動プレート材75のロックが解除される。そしてその状態で、可動側部78を押し上げれば、可動側部78の連結ブラケット94を連結させた摺動プレート材75の左右のガイドブロック77aが、内側ガイドレール73(L,R)を摺動して上昇し、さらに、ガイドブロック77aの上端77aaが内側ガイドレール73(L,R)の上縁側に設けられた上縁側舌片73cを押し上げ、内側ガイドレール73(L,R)が外側ガイドレール72を摺動して上昇する。その際、取付側部41の支持フレーム47における連結杆部48に軸支されたリンク片71が、摺動ピン71bを摺動プレート材75のガイド孔76a内を、上端76aa側から下端76ab側に摺動して、下端76abに当接して、摺動プレート材75が上方移動を規制する。そして、この位置規制時には、摺動プレート材75の左右の係合孔76b,76bが、ロックプレート64のロックピン65(L,R)の前方側に配置されることから、ばね68の付勢力により、ロックピン65(L,R)が左右の係合孔76b,76bに挿入されて、可動側部78が通常位置NPで上下動を規制されて停止される。
その後、前面枠12を閉じるようにして、前面枠12を内枠14に対して施錠すれば、図3のAに示すように、ギミック81の目81b付近が装飾部材51の上縁52a付近に隠れるような、ギミック81が待機位置P0に配置された状態となる。
なお、機枠側可動役物80の駆動モータ107、ランプ83a,83b,84a、センサ118,119に電力を供給したり信号をするための取付側部41側から可動側部78側に延びる電線(ワイヤ)が、フレキシブルフラットケーブル100から構成されて、可動側部78の通常位置NPでのフレキシブルフラットケーブル100の配置状態が、上方へ湾曲するような長さに余裕を設けた配置状態としており、可動側部78が下方の退避位置SPに配置されても、ケーブル100が湾曲状態から略直線状態に延びて、容易に対処できる(図13のB、図14のB参照)。
(8)実施形態の作用・効果
◇A.
1.
実施形態の遊技機(1)では、遊技盤(2)の前面側を覆うガラス扉(ガラス板部12ag)の周囲の機枠(11)側に配設されて、演出動作可能な可動役物(81)を有した枠側可動役物装置(40)と、
前記可動役物の演出動作を制御する演出制御手段(演出制御部26及びランプ制御部28)と、
を備え、
前記枠側可動役物装置(40)が、
前記機枠(11)側に取り付けられる取付側部(41)と、前記可動役物(81)を演出動作可能に保持する可動側部(78)と、前記可動側部(78)を前記取付側部(41)に対して移動可能に保持する移動機構(57)と、を備え、
前記可動側部(78)が、
前記可動役物(81)の一部(上端81a側)を、前記ガラス扉(ガラス板部12ag)から離れる方向へ前記機枠(11)から突出させた状態で、前記演出制御手段(演出制御部26及びランプ制御部28)の制御により、前記可動役物(81)を動作させ、
前記移動機構(57)が、
前記機枠(11)から突出させた前記可動役物(81)の前記一部(上端81a側)を前記機枠(11)内へ収納させるように、前記可動側部(78)を前記ガラス扉(ガラス板部12ag)の前面側の退避位置(SP)に移動させて保持可能に、配設されていることを特徴とする。
実施形態の遊技機1では、機枠側可動役物装置40と底部123とを備えてなる可動側部78を、退避位置SPに収納する際には、前面枠12の内枠14への施錠状態を開錠して前面枠12を開き、移動機構57のロック解除ボタン58を、図17の2点鎖線に示すように、操作部58aを押圧して、前面側に移動させる。すると、ロック解除ボタン58は、ばね60の付勢力に抗して、係合部58bを前方移動させ、係合部58bに係合させた回動レバー62を、上方から見て、軸支部62aを中心として、時計回り方向に回転させ、回動レバー62の牽引ピン62cを挿入させたロックプレート64を、ばね68の付勢力に抗して後方移動させる。そのため、ロックプレート64のロックピン65(L,R)が、移動機構57の摺動プレート材75の係合孔76bから抜けて、摺動プレート材75のロックが解除されることから、図13,14に示すように、外側ガイドレール72(L,R)に案内されて、内側ガイドレール73(L,R)が下降し、内側ガイドレール73(L,R)に案内されて、ガイドブロック77aが下降して、取付ブラケット部77(L,R)に保持された可動側部78(すなわち、取付ブラケット部77(L,R)に支持側部93の連結ブラケット94(L,R)を固定させた機枠側可動役物80や、連結ブラケット94(L,R)に連結された連結ブラケット121(L,R)に保持された底部123)が、退避位置SPまで下降することとなる。
また、退避位置SPの可動側部78は、支持フレーム47の連結杆部48に対して軸支部71aにより軸支されたリンク片71が、摺動ピン71bを、摺動プレート材75のガイド孔76aの内周面の上端76aaに当接させて、摺動プレート材75の下降を停止させ、さらに、ロック解除ボタン58の操作部58aの押圧を解除すれば、ばね60の付勢力により、ロック解除ボタン58は、後方移動して、ロック解除前の位置に復帰し、また、ロックプレート64も、ばね68の付勢力により、前方移動して、ロック解除前の位置に復帰する。そのため、リンク片71は、一端側の摺動ピン71bをガイド孔76aの内周面における上端76aaに配置させるように回転させて、他端側の嵌合孔72cをロックピン65Lの位置に配置させていることから、嵌合孔71cにロックピン65Lが嵌合して、可動側部78は、退避位置SPで上下動せずに、その位置で停止されることとなる。
そして、可動側部78が退避位置SPに配置された状態で、前面枠12を閉じるようにして、前面枠12を内枠14に対して施錠すれば、図3のC、図7、図8のB、図9に示すように、ギミック81の上端81aが、装飾部材51の上面側、すなわち、機枠11の上端11aと略一致し、ギミック81の下端81d側や底部123が、装飾部材51の前側部52の下縁52bから下方に突出して、前側部52の下方におけるガラス扉(ガラス板部)12agの前方側のエリアに配置される状態となる。このような形状は、通常位置NPのギミック81の上端81a側が機枠11の上端11aから突出しない分、コンパクトにした略直方体形状として、遊技機1を取り扱えることから、運搬等の荷姿をコンパクトすることができて、運搬等に便利となる。
その後、ホール等において、可動側部78を退避位置SPから通常位置NPに配置させる際には、前面枠12を内枠14に対して開錠して開き、ロック解除ボタン58の操作部58aをばね60の付勢力に抗して押圧し、係合部58bを前方移動させ、係合部58bに係合させた回動レバー62の係合部62bを前方に移動させて、牽引ピン62cを後方へ引っ張れば、牽引ピン62cを挿入させた舌片部64aを設けたロックプレート64を、ガイドピン66,67に案内させて、ばね68の付勢力に抗して後方移動させるため、ロックプレート64のロックピン65(L,R)が、後方移動して、移動機構57の摺動プレート材75の係合孔76bから抜けて、摺動プレート材75のロックが解除される。そしてその状態で、可動側部78を押し上げれば、可動側部78の連結ブラケット94を連結させた摺動プレート材75の左右のガイドブロック77aが、内側ガイドレール73(L,R)を摺動して上昇し、さらに、ガイドブロック77aの上端77aaが内側ガイドレール73(L,R)の上縁側に設けられた上縁側舌片73cを押し上げ、内側ガイドレール73(L,R)が外側ガイドレール72を摺動して上昇する。その際、取付側部41の支持フレーム47における連結杆部48に軸支されたリンク片71が、摺動ピン71bを摺動プレート材75のガイド孔76a内を、上端76aa側から下端76ab側に摺動して、下端76abに当接して、摺動プレート材75が上方移動を規制する。そして、この位置規制時には、摺動プレート材75の左右の係合孔76b,76bが、ロックプレート64のロックピン65(L,R)の前方側に配置されることから、ばね68の付勢力により、ロックピン65(L,R)が左右の係合孔76b,76bに挿入されて、可動側部78が通常位置NPで上下動を規制されて停止される。その後、遊技機1に、図示しない島電源供給装置から電力等を供給させるようにすれば、遊技者を迎えて遊技することができる。
したがって、実施形態の遊技機1では、機枠11から突出する可動役物80の本体81を備えていても、可動側部78を退避位置SPに収納させれば、容易にコンパクトにして運搬することができる。
2.
実施形態の遊技機1では、可動側部78が退避位置SPと通常位置NPとの配置位置を、移動機構57における可動側部78を保持する摺動プレート材75を、ガイドレール72(L,R),73(L,R)やガイドブロック77aにより上下動可能に配設し、リンク片71の摺動ピン71bを、摺動プレート材75のガイド孔76aの内周面の上端76aaに当接させて、可動側部78の通常位置NPを規定し、また、摺動ピン71bを、摺動プレート材75のガイド孔76aの内周面の下端76abに当接させて、可動側部78の退避位置SPを規定している。
すなわち、取付側部41側の支持フレーム47の連結杆部48に軸支させて先端に摺動ピン71bを設けたリンク片71と、リンク片71の摺動ピン71bを摺動可能に係合させた傾斜したガイド孔72aを有して上下動可能に配設させた摺動プレート材75と、により、可動側部78の通常位置NPと退避位置SPとを規定できることから、簡便な構成により、可動側部78を退避位置SPと通常位置NPとの配置させることができる。
3.
実施形態の遊技機1では、可動側部78を退避位置SPと通常位置NPとに配置させた際に、可動側部78を移動しないように停止(ロック)させる機構として、取付側部41側に配設したロックプレート64のロックピン65(L,R)を、摺動プレート材75の係合孔75bに挿入させて、摺動プレート材75の移動を規制したり、あるいは、摺動プレート材75のガイド孔76aに係合させた摺動ピン71bを設けたリンク片71における摺動ピン71bの他端側の嵌合孔71cに、挿入させて、間接的に、摺動プレート材75の移動を規制している。
すなわち、退避位置SPや通常位置NPに配置させた可動側部78を移動不能に停止させる機構に、ロックプレート64のロックピン65(L,R)を共用しており、簡便な構成により、可動側部78を退避位置SPと通常位置NPとで移動不能に停止させることができる。
4.
実施形態の遊技機1では、退避位置SPや通常位置NPに配置させた可動側部78を移動不能に停止させるロックプレート64を、ロックプレート64に設けた舌片部64aに牽引ピン62cを係止させた回動レバー62を利用して、ロック解除ボタン58の操作(押圧操作)だけで、簡単に、可動側部78を退避位置SPと通常位置NPとで移動不能に停止(ロック)させた状態を、解除(ロック解除)できる。
◆B.
1.
実施形態の遊技機(1)では、機枠(11)側に配設されて、演出動作可能な可動役物(81)を有した枠側可動役物装置(40)と、
前記可動役物(81)の演出動作を制御する演出制御手段(演出制御部26及びランプ制御部28)と、
を備え、
前記枠側可動役物装置(40)が、
前記可動役物(81)を、前記枠側可動役物装置(40)の底部(123)に接近した第1位置(待機位置P0)と、前記底部(123)から離れた第2位置(繰出位置P1)とに配置させるように、前記演出制御手段(演出制御部26及びランプ制御部28)によって制御されるとともに、
前記第1位置(待機位置P0)の前記可動役物(81)の少なくとも一部を含めた前記底部(123)を覆い、かつ、前記第2位置(繰出位置P1)へ移動する前記可動役物(81)の前記一部(目81bや髪81c付近)を挿通可能な開口(54)を有したカバー材(装飾部材51)、を備え、
前記底部(123)に、前記枠側可動役物装置(40)内から前記枠側可動役物装置(40)外へ遊技球(B)を排出可能な排出口(130L,130R)と、前記底部(123)上の前記遊技球(B)を前記排出口(130L,130R)へ案内可能な転動面(124)と、を配設させていることを特徴とする。
実施形態の遊技機1では、開口54を経て機枠側可動役物装置40内に遊技球Bが進入しても、例えば、遊技球Bが、転動面124の中央傾斜面124a上に載って前方側に転動すれば、その遊技球Bは、規制リブ127に当り、規制リブ127から規制リブ126L若しくは規制リブ126Rに案内される前縁側の左右の案内路128(L,R)を経て、排出口130(L,R)から排出されることとなる(図22,24,25参照)。また、開口54から落下してきた遊技球Bが中央傾斜面124a上に載って左側に転動すれば、その遊技球Bは、左側傾斜面124b側に転動し、さらに、左側傾斜面124b上を転動して、規制リブ125Lに当り、規制リブ125Lに案内される左縁側の案内路129Lを経て、排出口130Lから排出される。あるいは、中央傾斜面124a上に載った遊技球Bが右側に転動すれば、右側傾斜面124c側に転動し、さらに、右側傾斜面124c上を転動して、規制リブ125Rに当り、規制リブ125Rに案内される右縁側の案内路129Rを経て、排出口130Rから排出される。
勿論、開口54から落下した遊技球Bが、直接、左右の案内路128(L,R),129(L,R)のエリアに載れば、その遊技球Bは、案内路128L,128R,129L,129R自体を転動して、近傍の排出口130(L,R)から排出される。
特に、可動役物80の本体(ギミック)81が、演出動作する際に、開口54内を挿通しつつ、底部123に接近した第1位置としての待機位置P0から底部123から離れた第2位置としての繰出位置P1に、移動する構成として、開口54の内周側とギミック81との間の隙間に関し、ギミック81の凹凸に伴なって、大きな隙間HL1,HL2や小さな隙間HS1,HS2(図5参照)が、適宜、発生し、遊技者等のイタズラ等により、発生した開口54内の大きな隙間HL1,HL2から遊技球Bが可動役物装置40内へ投入されることととなっても、円滑に、遊技球Bが排出口130(L,R)から排出される。
したがって、実施形態の遊技機1では、開口54を経て機枠側可動役物装置40内に遊技球Bが進入しても、左右の排出口130(L,R)から自動的に排出されることから、別途、手作業等で遊技球Bを排出しなくともよく、容易に対処することができる。
2.
実施形態の遊技機1では、排出口130(L,R)が前面枠12のガラス部12aにおけるガラス板部12agの前方側で開口されている。そのため、排出口130(L,R)から排出される遊技球Bは、遊技機1の内部で転動せずに、遊技機1外に排出されることから、遊技機1の故障等を招かない。
3.
実施形態の遊技機1では、排出口130(L,R)が、底部123の外周縁における左右両側に配設されて、ガラス部12aのガラス板部12agの左右方向の中央、すなわち、画像表示部6の前面側を避けて、遊技盤2の左右両側付近に配置されている。そのため、排出口130L,130Rから排出される遊技球Bは、画像表示部6の前方側となるガラス板部12agの左右方向の中央部位を通過しない。そのため、排出口130(L,R)から落下するように排出される遊技球Bがガラス板部12agと接触しても、画像表示部6の視認性を低下させるように、ガラス板部12agを傷付けることを防止できる。
4.
なお、実施形態では、機枠側可動役物80を前面枠12のガラス部12aの上端側に配設したが、機枠側可動役物装置は、排出口から排出する遊技球を皿ユニット部11b側や遊技機の下方側に向けて排出するように構成して、ガラス部12aの左右の縁側に配設したり、あるいは、排出口から排出する遊技球を遊技機の下方側に向けて排出するように構成して、皿ユニット部11bに配設してもよい。
1…遊技機、11…機枠、12…前面枠、12a…ガラス部、12ag…(ガラス扉)ガラス板部、26…(演出制御手段)演出制御部、28…(演出制御手段)ランプ制御部、40…機枠側可動役物装置、41…取付側部、57…移動機構、78…可動側部、80…機枠側可動役物、81…(可動役物本体)ギミック、81a…(ギミックの一部・耳)上端、NP…通常位置、SP…退避位置。
本発明に係る遊技機は、遊技盤(2)の前面側を覆うガラス扉(ガラス板部12ag)の周囲における機枠(11)の上縁側に配設されて、動役物(8)を有した枠側可動役物装置(40)と、
出制御手段(演出制御部26及びランプ制御部28)と、
を備え、
前記可動役物(80)が、演出動作する可動役物本体(81)と、前記演出制御手段により作動を制御されて前記可動役物本体を演出動作させる駆動機構(106)と、を備え、
前記枠側可動役物装置(40)が、前記可動役物を通常位置(NP)から前記ガラス扉の前方側のエリアの退避位置(SP)に下降移動可能な移動機構(57)を備え、
前記可動役物本体は、前記可動役物が前記通常位置に配置されているときに、演出動作を行うとともに、
前記可動役物が前記通常位置に配置されて前記可動役物本体が前記演出動作の開始前の待機位置(P0)に配置されているときに、前記可動役物本体の上端(81a)が前記機枠の上縁から突出し、
前記可動役物が前記退避位置に配置されているときに、前記上端が前記機枠の上縁から突出しないことを特徴とする。

Claims (1)

  1. 遊技盤の前面側を覆うガラス扉の周囲の機枠側に配設されて、演出動作可能な可動役物を有した枠側可動役物装置と、
    前記可動役物の演出動作を制御する演出制御手段と、
    を備え、
    前記枠側可動役物装置が、
    前記機枠側に取り付けられる取付側部と、前記可動役物を演出動作可能に保持する可動側部と、前記可動側部を前記取付側部に対して移動可能に保持する移動機構と、を備え、
    前記可動側部が、
    前記可動役物の一部を、前記ガラス扉から離れる方向へ前記機枠から突出させた状態で、前記演出制御手段の制御により、前記可動役物を動作させ、
    前記移動機構が、
    前記機枠から突出させた前記可動役物の前記一部を前記機枠内へ収納させるように、前記可動側部を前記ガラス扉の前面側の退避位置に移動させて保持可能に、配設されていることを特徴とする遊技機。
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