JP2018165744A - 導光装置および表示装置 - Google Patents

導光装置および表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018165744A
JP2018165744A JP2017062401A JP2017062401A JP2018165744A JP 2018165744 A JP2018165744 A JP 2018165744A JP 2017062401 A JP2017062401 A JP 2017062401A JP 2017062401 A JP2017062401 A JP 2017062401A JP 2018165744 A JP2018165744 A JP 2018165744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light guide
light
guide device
incident
partial reflection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017062401A
Other languages
English (en)
Inventor
隼人 松木
Hayato Matsuki
隼人 松木
武田 高司
Takashi Takeda
高司 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2017062401A priority Critical patent/JP2018165744A/ja
Priority to US15/923,547 priority patent/US10509229B2/en
Publication of JP2018165744A publication Critical patent/JP2018165744A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0013Means for improving the coupling-in of light from the light source into the light guide
    • G02B6/0023Means for improving the coupling-in of light from the light source into the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed between the light guide and the light source, or around the light source
    • G02B6/003Lens or lenticular sheet or layer
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0033Means for improving the coupling-out of light from the light guide
    • G02B6/005Means for improving the coupling-out of light from the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed on the light output side of the light guide
    • G02B6/0055Reflecting element, sheet or layer
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B2027/0178Eyeglass type
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0013Means for improving the coupling-in of light from the light source into the light guide
    • G02B6/0023Means for improving the coupling-in of light from the light source into the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed between the light guide and the light source, or around the light source
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/0001Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems
    • G02B6/0011Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings specially adapted for lighting devices or systems the light guides being planar or of plate-like form
    • G02B6/0013Means for improving the coupling-in of light from the light source into the light guide
    • G02B6/0023Means for improving the coupling-in of light from the light source into the light guide provided by one optical element, or plurality thereof, placed between the light guide and the light source, or around the light source
    • G02B6/0028Light guide, e.g. taper

Abstract

【課題】導光部の端面での反射に起因する迷光の発生を抑制することのできる導光装置、および表示装置を提供すること。【解決手段】導光系30(導光装置)は、一方端51側から入射した光を出射部58に導く透光性の導光部50を備えている。導光部50は、第1面56と、第1面56と平行な第2面57と、他方端52側で第1面56と第2面57との間に位置する第3面520とを有している。第1面56と第2面57との間では、斜めに傾いた複数の部分反射面55が配置され、第3面520は、部分反射面55と同一方向に傾いている。第3面520は、反射防止膜、光吸収層、モスアイ型の粗面等によって、導光部50内を進行してきた画像光Lに対する反射防止面524とされている。このため、第3面520での反射に起因する迷光が発生しにくい。【選択図】図2

Description

本発明は、導光装置および表示装置に関するものである。
表示装置等に用いる導光装置の導光部として、画像光が入射する一方端側から他方端側に向けて延在する2つの平面(第1面および第2面)の間に、斜めに傾いた複数のハーフミラーを平行に設けた構成が提案されている(特許文献1参照)。かかる導光装置では、画像光を第1面と第2面との間で反射させて導光部内を一方端側から他方端側に向けて進行させ、ハーフミラーで観察者の眼に向けて画像光を出射する。従って、観察者に虚像を認識させることができるとともに、外界からの光を導光部を介して観察者の眼に到達させることができる。また、特許文献1では、導光部の他方端側の端部で第1面および第2面に対して直交する第3面、第1面および第2面の全てを保護層で覆うことが提案されている。
特開2016−177231号公報
特許文献1に記載の導光装置では、画像光を第1面と第2面との間で反射させて導光部内を進行させた際、最も他方端側に位置するハーフミラーを透過した光が第3面で反射し、迷光を発生させる。かかる迷光がハーフミラーで反射して出射されると、画像にゴーストを発生させるという問題がある。なお、特許文献1には、保護層の表面に反射防止コート層を設けることが提案されているが、かかる反射防止コート層は、導光層の第1面等にも形成されていることから、外界からの光が導光層に入射する際に反射することを防止するための層であり、ゴーストの発生を抑制するための層ではない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、導光部の端面での反射に起因する迷光の発生を抑制することのできる導光装置および表示装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明を適用した導光装置の一態様は、一方端側から入射した光を出射部に導く透光性の導光部を有し、前記導光部は、光が入射する前記一方端側から第1方向の他方端側に向けて延在する第1面と、前記第1面に対して前記第1方向に交差する第2方向の一方側で平行に前記第1方向に延在する第2面と、前記導光部の前記他方端側で前記第1面と前記第2面との間に位置する第3面と、前記第1面と前記第2面との間で前記第1方向に沿って配置され、前記第1方向および前記第2方向に対して交差する第3方向からみたときに、前記第2面に対する法線方向から前記一方端側に向けて同一角度で傾いた複数の部分反射面と、を有し、前記第3面は、反射防止構造を備えた面であることを特徴とする。
本発明では、光を第1面と第2面との間で反射させて導光部内を一方端側から他方端側に向けて進行させ、部分反射面で光を反射して出射する。その際、最も他方端側に位置する部分反射面を透過した光が導光部の第3面(端面)に到達した場合でも、第3面が反射防止面になっているので、第3面での反射に起因する迷光の発生を抑制することができる。
本発明において、前記第3面は、前記第2方向の他方側に位置する第1縁部が前記第2方向の前記一方側に位置する第2縁部より前記一方端側に位置している態様を採用することができる。透光性基板を部分反射面を挟んで複数、積層した積層体を切断して、複数の部分反射面が形成されている部分を製作する際、最も端の透光性基板が第3面を構成することになるが、第3面が部分反射面と同一方向に傾いていれば、最も端の透光性基板を過度に厚くする必要がない。
本発明において、前記第3面は、前記複数の部分反射面と同一方向に傾いた平面である態様を採用することができる。かかる態様によれば、第3面の形成が容易である。この場合、前記第3面は、前記複数の部分反射面と平行である態様を採用することできる。かかる態様によれば、第3面の形成がより容易である。
本発明において、前記第3面は、曲面である態様を採用することができる。本発明において、前記第3面には、複数の段部が形成されている態様を採用してもよい。
本発明において、前記第3面は、反射防止膜で覆われている態様を採用することができる。本発明において、前記反射防止膜は、誘電体多層膜である態様を採用することができる。本発明において、前記反射防止膜は、光吸収層である態様を採用することができる。本発明において、前記反射防止膜は、誘電体多層膜および光吸収層が順に形成された複合層である態様を採用することができる。
本発明において、前記第3面は、微細な凹凸が形成されている態様を採用することができる。
本発明において、前記複数の部分反射面のうち、少なくとも1つの部分反射面は、反射性の金属層を含む多層膜を備えている態様を採用することができる。かかる態様によれば、反射性の金属層を含む多層膜によって部分反射面の反射率を高めることができる。
本発明において、前記複数の部分反射面は、入射角に応じて反射率が変化する特性である態様を採用することができる。かかる態様によれば、出射部から出射される光の輝度ばらつきを軽減することができる。本発明において、前記複数の反射面は、入射角が大のときには、入射角が小のときより反射率が大である態様を採用するこができる。本発明において、前記複数の反射面は、入射角が小のときには、入射角が大のときより反射率が大である態様を採用してもよい。
本発明を適用した表示装置の一態様は、上記の導光装置と、画像光を生成する画像生成系と、を有し、前記導光装置は、前記導光部の前記一方端側が接続された透光性の入射部を備え、前記入射部は、前記画像光が非平行光として入射する入射曲面と、前記入射曲面から入射した前記画像光を反射する反射曲面と、を備え、前記入射曲面および前記反射曲面によって前記画像光を平行光にして前記導光部に出射することを特徴とする。
本発明に係る表示装置において、前記入射部は、第1透光性部材に形成され、前記第1透光性部材は、前記第1方向で接合面を介して第2透光性部材に面接合され、前記導光部の少なくとも前記複数の部分反射面は、前記第2透光性部材に形成されている態様を採用することができる。かかる態様によれば、入射部および導光部の複数の部分反射面が形成されている部分を各々、適正な方法で製造することができる。
本発明に係る表示装置において、前記接合面は、前記第2方向の他方側に位置する第1端部が前記第2方向の前記一方側に位置する第2端部より前記一方端側に位置している態様を採用することができる。透光性基板を部分反射面を挟んで複数、積層した積層体を切断して、複数の部分反射面が形成されている部分を製作する際、最も端の透光性基板が接合面を構成することになるが、接合面が部分反射面と同一方向に傾いていれば、最も端の透光性基板を過度に厚くする必要がない。
本発明の実施形態1に係る表示装置の外観の一例を示す説明図である。 図1に示す表示装置の光学系の平面図である。 図2に示す投射レンズ系および入射部の設計例を示す説明図である。 図2に示す第3面を拡大して示す説明図である。 図2に示す導光部内での平行光束の様子を模式的に示す説明図である。 図2に示す導光部の製造方法を示す説明図である。 図2に示す導光部の別の製造方法を示す説明図である。 本発明の実施形態2に係る導光装置の導光部の第3面を拡大して示す説明図である。 本発明の実施形態3に係る導光装置の導光部の第3面を拡大して示す説明図である。 本発明の実施形態4に係る導光装置の導光部の第3面を拡大して示す説明図である。 本発明の実施形態5に係る表示装置の導光部の説明図である。 本発明の実施形態7に係る表示装置の外観の一例を示す説明図である。 図12に示す表示装置を観察者に対する正面方向からみた正面図である。 図12に示す表示装置を左側からみた側面図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図において、は、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材の数や縮尺を異ならしめてある。
[実施形態1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る表示装置100の外観の一例を示す説明図である。図1に示す表示装置100は、シースルー型のアイグラスディスプレイ等として構成されており、テンプル111(R)、111(L)を左右に備えたフレーム110を有している。表示装置100は、後述する表示部10がフレーム110に支持されており、表示部10から出射された画像を使用者に虚像として認識させる。本実施形態において、表示装置100は、表示部10として、右眼用の表示部10(R)と左眼用の表示部10(L)とを備えている。右眼用の表示部10(R)と左眼用の表示部10(L)とは、同一の構成をもって左右対称に配置されている。従って、以下の説明では、右眼用の表示部10(R)を中心に説明し、左眼用の表示部10(L)については説明を省略する。また、以下の説明では、左右方向を第1方向Xとし、前後方向を第2方向Zとし、上下方向を第3方向Yとして説明する。また、第1方向Xの一方側(右側)にX1を付し、第1方向Xの他方側(左側)にX2を付し、第2方向Zの一方側(後側)にZ1を付し、第2方向Zの他方側(前側)にZ2を付し、第3方向Yの一方側(上側)にY1を付し、第3方向Yの他方側(下側)Y2に付して説明する。ここで、右眼用の表示部10(R)と左眼用の表示部10(L)とは対称に配置されているため、表示部10(R)と左眼用の表示部10(L)とでは、第1方向Xの一方側X1と他方側X2とが左右で反転する。
(表示部10の全体構成)
図2は、図1に示す表示部10の光学系の平面図である。なお、図2では、画像生成系20の中央から出射される画像光Lを点線で示し、画像生成系20の端部から出射される画像光Lを一点鎖線および二点鎖線で示してある。
図2に示すように、表示部10(表示部10(R))は、非平行光からなる画像光Lを出射する画像生成系20と、入射した画像光Lを出射部58に導く導光系30とを有しており、導光系30が本発明を適用した導光装置である。本形態において、画像生成系20と導光系30(導光装置)との間には、投射レンズ系70が配置されており、画像生成系20から出射された画像光Lは、投射レンズ系70を介して導光系30に入射する。投射レンズ系70は、第1レンズ71と、第1レンズ71と導光系30との間に配置された第2レンズ72とからなる2つのレンズを備えている。
導光系30は、画像光Lが入射する入射曲面41、および入射曲面41から入射した画像光Lを入射曲面41との間で反射させて平行光に変換する反射曲面42とを備えた透光性の入射部40と、第1方向Xの一方端51側が入射部40に接続された透光性の導光部50とを備えており、導光部50は、入射部40から入射した平行光を出射部58に導く。導光部50は、一方端51(一方側X1の端部)から第1方向Xの他方端52側(他方側X2の端部)に向けて延在する第1面56(第1反射面)と、第1方向Xと交差する第2方向Zの一方側Z1で第1面56と平行に第1方向Xに延在する第2面57(第2反射面)と、第2面57の入射部40から離間する部分に設けられた出射部58とを備えている。このように構成した導光系30では、入射部40から導光部50に出射された平行光が第1面56と第2面57との間で反射して第1方向Xの一方側X1から他方側X2に出射部58に導かれ、出射部58から出射される。
(画像生成系20の詳細構成)
画像生成系20は、液晶装置や有機エレクトロルミネンセンス装置等からなる光変調パネルであり、入射部40に対して第1方向Xの一方側X1、かつ、第2方向Zの一方側Z1で入射曲面41に対向している。本実施形態において、画像生成系20は、第1方向Xの一方側X1の端部21が第1方向Xの他方側X2の端部22より第2方向Zの他方側Z2に位置するように斜めに配置されている。
(入射部40の詳細構成)
入射部40において、入射曲面41は、第2方向Zの一方側Z1に向いた面であり、画像生成系20に投射レンズ系70を介して対向している。従って、入射曲面41は、第2方向Zの他方側Z2の端部411が第2方向Zの一方側Z1の端部412より第1方向Xの一方側X1に位置するように斜めに配置されている。但し、入射曲面41の端部412と画像生成系20の端部22との間隔は、入射曲面41の端部411と画像生成系20の端部21との間隔より広い。入射曲面41は、非球面や自由曲面等の曲面からなり、本実施形態において、入射曲面41は、凸状の自由曲面からなる。入射曲面41には反射膜等が形成されていないが、臨界角以上の入射角で入射した光を全反射する。従って、入射曲面41は透過性および反射性を備えている。
反射曲面42は、第2方向Zの他方側Z2を向く面からなり、第1方向Xの一方側X1の端部421が第1方向Xの他方側X2の端部422より第2方向Zの一方側Z1に位置するように斜めに配置されている。反射曲面42は、非球面や自由曲面等の曲面からなり、本実施形態において、反射曲面42は、凸状の自由曲面からなる。反射曲面42については、反射膜等が形成されておらず、臨界角以上の入射角で入射した光を全反射する構成を採用することができる。但し、本実施形態において、反射曲面42は、アルミニウム、銀、マグネシウム、クロム等を主成分とする反射性の金属層420を備えている。従って、反射曲面42に対する入射角が小さい場合でも、確実に反射することができる。
このように構成した入射部40では、非平行光なる画像光Lが入射曲面41に入射すると、入射曲面41から入射した画像光Lは、入射曲面41で屈折し、反射曲面42に向かう。次に、画像光Lは、反射曲面42で反射されて再び、入射曲面41に向かう。その際、入射曲面41には、画像光Lが臨界角以上の入射角で入射するため、画像光Lは、入射曲面41で導光部50に向けて反射され、その間に、画像光Lは平行光に変換される。従って、反射曲面42と入射曲面41とを利用して画像光Lを平行光化するので、投射レンズ系70に対する設計上の要求を緩和することができる。それ故、投射レンズ系70を2つのレンズ(第1レンズ71および第2レンズ72)によって構成することができる等、投射レンズ系70の簡素化を図ることができる。また、投射レンズ系70の簡素化を図ることができれば、表示装置100(表示部10)の小型化および軽量化を図ることができる。
(投射レンズ系70および入射部40の設計例)
図3は、図2に示す投射レンズ系70および入射部40の設計例を示す説明図である。第1レンズ71、第2レンズ72、入射曲面41、および反射曲面42は、図3に示すように構成されており、図3の上段には、図3に示す数1に示す自由曲面関数における係数を示してある。図3の下段には、第1レンズ71、第2レンズ72、および入射部40を構成する材料の屈折率(nd)およびアッベ数(ν)を示してある。図3に示す面番号(3)〜(8)のうち、面番号(3)は、入射曲面41であり、面番号(4)、反射曲面42である。面番号(5)は第2レンズ72の出射側のレンズ面であり、面番号(6)は第2レンズ72の入射側のレンズ面である。面番号(7)は第1レンズ71の出射側のレンズ面であり、面番号(8)は第1レンズ71の入射側のレンズ面である。
(導光部50の詳細構成)
導光部50では、第1面56と第2面57とが平行に配置されており、他方端52側には、第1面56と第2面57との間に第3面520を有している。第1面56と第2面57との第2方向Zの厚さ(導光部50の第2方向Zの寸法)は、入射部40の第2方向Zの寸法より薄い。第1面56および第2面57は、導光部50と外界(空気)との屈折率差に基づいて、臨界角以上の入射角で入射した光を全反射する。このため、第1面56および第2面57には反射膜等が形成されていない。
導光部50には、入射部40から離間する部分に、第3方向Yからみたときに第2面57に対する法線方向から第1方向Xの一方側X1に傾いた複数の部分反射面55が互いに平行、かつ等間隔に第1方向Xに沿って配置されている。出射部58は、第2面57のうち、複数の部分反射面55に第1方向Xで重なる部分であり、第1方向Xにおいて、所定の幅を有する領域である。
複数の部分反射面55は各々、誘電体多層膜からなる。また、複数の部分反射面55のうちの少なくとも1つが、誘電体多層膜と、アルミニウム、銀、マグネシウム、クロム等主成分とする反射性の金属層(薄膜)との複合層であってもよい。部分反射面55が金属層を含んでいる構成の場合、部分反射面55の反射率を高める効果や、部分反射面55の透過率および反射率の入射角依存性や偏光依存性を適正化できるという効果がある。
このように構成した導光部50では、入射部40から入射してきた平行光からなる画像光Lは、第1面56と第2面57との間で反射して第1方向Xの一方側X1から他方側X2に進行する。そして、部分反射面55に入射した画像光Lの一部は、部分反射面55で反射して出射部58から観察者の眼Eに向けて出射される。また、部分反射面55に入射した画像光Lの残りは、部分反射面55を透過し、第1方向Xの他方側X2で隣り合う次の部分反射面55に入射する。このため、複数の部分反射面55の各々において、第2方向Zの一方側Z1に反射した画像光Lは、出射部58から観察者の眼Eに向けて出射される。従って、観察者は、虚像を認識することができる。その際、外界の光は、外界から導光部50に入射した光は、導光部50に入射した後、部分反射面55を透過して観察者の眼Eに到達する。このため、観察者は、画像生成系20で生成された画像をみることができるとともに、外界の景色等をシースルーでみることができる。
(第3面520での反射対策)
図4は、図2に示す第3面520を拡大して示す説明図である。図2を参照して説明した導光系30において、導光部50の第3面520は、導光部50内を進行してきた画像光Lに対する反射防止構造を備えた反射防止面524として構成されている。従って、最も他方端52側に位置する部分反射面55を透過した光が導光部50の第3面520(端面)に到達した場合でも、第3面520での反射に起因する迷光の発生を抑制することができる。それ故、第3面520で反射した光が部分反射面55で反射して観察者の眼Eに届くという事態が発生しにくいので、画像にゴーストが発生することを抑制することができる。
本実施形態においては、図4に示すように、第3面520は、第3面520を覆う反射防止膜525によって反射防止面524とされている。反射防止膜525は、例えば、誘電体多層膜526である。この場合、導光部50内を進行してきた画像光Lは、第3面520で透過し、第1方向Xの他方側X2に出射される。
反射防止膜525が黒色の光吸収層527として構成される場合もあり、この場合、導光部50内を進行してきた画像光Lは、第3面520の光吸収層527で吸収される。なお、めっき層および黒色の樹脂層を順に積層して光吸収層527とする場合もある。いずれの場合も、第3面520を粗面化した後、光吸収層527を形成することが好ましい。
また、反射防止膜525としては、誘電体多層膜526および光吸収層527を順に積層した複合層を用いてもよい。かかる態様によれば、誘電体多層膜526を透過した光を光吸収層527に吸収することができる。従って、第3面520を粗面化する必要がない。また、図1に示す表示装置100を頭部に搭載した際、第3面520を透過した画像光Lの影響で、鼻の近くで第3面520が光ることを防止することができる。
(導光部50内の様子)
図5は、図2に示す導光部50内での平行光束の様子を模式的に示す説明図であり、画像生成系20の同一個所から投射レンズ系70を介して入射部40の入射曲面41に入射した非平行な光束が入射部40で平行光化された後の平行光束L0(画像光L)を第3方向Yからみた様子を模式的に示してある。なお、図5では、平行光束L0の中心光線L0cを実線で示し、平行光束L0の一方の側端部に位置する第1光線L0aを長い破線で示し、平行光束L0の他方の側端部に位置する第2光線L0bを一点鎖線で示してある。また、図5の上段には、中心光線L0cと第1光線L0aとに挟まれた第1平行光束部分L01をグレーで示し、図5の下上段には、中心光線L0cと第2光線L0bとに挟まれた第2平行光束部分L02をグレーで示してある。
図5に示すように、表示部10では、画像生成系20の同一個所から入射部40の入射曲面41に入射した非平行な光束が入射部40で平行光化された後の平行光束L0を第3方向Yからみたとき、導光部50の入射部40が位置する一方端部分(第1方向Xの一方側X1の部分)の内部が平行光束L0によって満たされるように構成されている。より具体的には、平行光束L0では、中心光線L0cと第1光線L0aとの間に挟まれた第1平行光束部分L01(グレー部分)と、中心光線L0cと平行光束L0の第2光線L0bとの間に挟まれた第2平行光束部分L02(グレー部分)とを合成すると、導光部50の内部が平行光束L0によって満たされている。このため、導光部50の第2方向Zの厚さを薄くしても、輝度の高い虚像を観察者に認識させることができる。
かかる構成は、例えば、第1面56と第2面57とが平行であって、平行光束L0の光束径をDとし、第1面56と第2面57との第2方向Zにおける間隔をtとし、平行光束L0の第1面56および第2面57に対する入射角をθとしたとき、光束D、間隔tおよび入射角θを、下記条件式
D=2t×Sinθ
を満たするように設定することにより実現することができる。
言い換えれば、第1光線L0aおよび第2光線L0bが第2面57に入射する位置が、中心光線L0cが第1面56に入射する位置における仮想の法線Ls上に位置するように設定することにより実現することができる。なお、図2に示すように、画像光Lは、画像生成系20の各個所から出射されるが、本実施形態では、画像生成系20のいずれの個所から出射される画像光Lについても、上記の条件を満たしている。
(接合構造)
再び図2において、本実施形態において、入射部40は、第1透光性部材61に形成され、導光部50の少なくとも複数の部分反射面55が形成されている部分54は、第1透光性部材61に接合面63(第1接合面)を介して第1方向Xで面接合された第2透光性部材62に形成されている。従って、接合面63は、複数の部分反射面55が形成されている部分と入射部40との間に位置する。かかる構成によれば、入射部40についてはシクロオレフィンポリマー等からなる樹脂成形品で構成する一方、導光部50の複数の部分反射面55が形成されている部分54は、図6および図7を参照して後述するように、部分反射面55を挟んで積層した透光性基板を接続して構成する等、入射部40および部分反射面55を適正な方法で製造することができる。
本実施形態において、接合面63は、接合面63は、第2方向Zの他方側Z2の第1端部631が第1面56と入射部40の反射領域との間に位置し、第2方向Zの一方側Z1の第2端部632が第2面57と入射部40の反射領域との間に位置している。より具体的には、接合面63の第2端部632は、入射曲面41のうち、反射曲面42の側から画像光Lが入射する領域(反射領域)と第2面57との間に位置する。また、接合面63の第1端部631は、反射曲面42のうち、入射曲面41の側から画像光Lが入射する領域(反射領域)と第1面56との間に位置する。従って、接合面63は、入射部40内での適正な反射や、導光部50内での適正な反射を妨げにくい。
(接合面63および第3面520の構成)
接合面63は、第1端部631が第2端部632より一方端51側に位置する。本形態において、接合面63は、部分反射面55と同一方向に傾いた平面からなる。本実施形態において、接合面63は、部分反射面55と平行な平面である。
第3面520は、第2方向Zの他方側Z2に位置する第1縁部521が第2方向Zの一方側Z1に位置する第2縁部522より一方端51側に位置している。)本形態において、第3面520は、部分反射面55と同一方向に傾いた平面からなる。本実施形態において、第3面520は、部分反射面55と平行な平面である。
(導光部50の製造方法)
図6は、図2に示す導光部50の製造方法を示す説明図である。図7は、図2に示す導光部50の別の製造方法を示す説明図である。図2に示す導光部50(第2透光性部材62)を製造するには、図6に示すように、一方面に部分反射面55を形成した複数枚の透光性基板66をずらしながら重ね、この状態で、透光性基板66に荷重を加えながら透光性基板66同士を接合層を介して接合し、積層体67を形成する。その際、部分反射面55が形成されていない透光性基板66も積層しておく。次に、積層体67を斜めに切断する。その結果、導光部50(第2透光性部材62)が得られる。その際、切断面によって第1面56および第2面57が構成されるので、切断面に対しては研磨等を行う。透光性基板66は、ガラス基板、石英基板、樹脂基板等である。透光性基板66がガラス基板である場合、ガラス接合等によって接合できるので、接着剤を用いる必要がない。また、接着剤を用いて透光性基板66を接合してもよい。
一方、図7に示す方法では、一方面に部分反射面55を形成した複数枚の透光性基板66をずらさずに重ね、この状態で、透光性基板66に荷重を加えながら透光性基板66同士を接合層を介して接合し、積層体68を形成する。その際、部分反射面55が形成されていない透光性基板66も積層しておく。次に、積層体68を斜めに切断する。その結果、導光部50(第2透光性部材62)が得られる。この場合も、切断面によって第1面56および第2面57が構成されるので、切断面に対しては研磨等を行う。透光性基板66は、ガラス基板、石英基板、樹脂基板等である。透光性基板66がガラス基板である場合、ガラス接合等によって接合できるので、接着剤を用いる必要がない。また、接着剤を用いて透光性基板66を接合してもよい。
図6に示す方法によれば、材料の損失を減らすことができる。これに対して、図7に示す方法では、複数の透光性基板66は、全体が重なっているので、透光性基板66に荷重を加えながら接着剤を硬化させる際、図6に示す方法より、透光性基板66の全体に均等な荷重が加わる。従って、透光性基板66同士を均一に密着した状態に接着することができる。
ここで、接合面63および第3面520は、両端に積層した透光性基板661、662によって構成される。本実施形態では、接合面63および第3面520は、部分反射面55と同一方向に傾いている。このため、複数の透光性基板66のうち、一方の端部に位置する透光性基板661を加工して接合面63を形成する場合でも、接合面63が部分反射面55と逆方向に傾いている場合(二点鎖線L63で示す場合)と違って、透光性基板661を過度に厚くする必要がない。また、複数の透光性基板66のうち、他方の端部に位置する透光性基板662を加工して第3面520を形成する場合でも、第3面520が部分反射面55と逆方向に傾いている場合(二点鎖線L520で示す場合)と違って、透光性基板662を過度に厚くする必要がない。
特に本実施形態では、接合面63および他方端52は、部分反射面55と平行である。このため、透光性基板661に対しては、研磨等の加工を行えばよく、角度を調整する加工を行う必要がない。また、透光性基板662に対しても角度を調整するための加工を行う必要がない。
それ故、接合面63および第3面520を両端に備えた導光部50(第2透光性部材62)を安価に接続することができるので、表示部10(表示装置100)のコストを低減することができる。なお、透光性基板661の厚さは、接合面63と部分反射面55との間隔に対応し、透光性基板662の厚さは、第3面520と部分反射面55との間隔に対応して設定される。
[実施形態2]
図8は、本発明の実施形態2に係る導光系30の導光部50の第3面520を拡大して示す説明図である。なお、本形態および後述する各実施形態の基本的な構成は、実施形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態でも、実施形態1と同様、第3面520は、部分反射面55と同一方向に傾いている。このため、図6および図7を参照して説明したように、導光部50を効率よく製作することができる。本実施形態においても、実施形態1と同様、導光部50の第3面520は、導光部50内を進行してきた画像光Lに対する反射防止構造を備えた反射防止面524として構成されている。本実施形態においては、図8に示すように、第3面520は、微細な凹凸528によってモスアイ型の粗面とされた反射防止面524になっている。このように構成した第3面520によれば、最も他方端52側に位置する部分反射面55を透過した光が導光部50の第3面520(端面)に到達した場合でも、第3面520での反射に起因する迷光の発生を抑制することができる。それ故、第3面520で反射した光が部分反射面55で反射して観察者の眼Eに届くという事態が発生しにくいので、画像にゴーストが発生することを抑制することができる。
[実施形態3]
図9は、本発明の実施形態3に係る導光系30の導光部50の第3面520を拡大して示す説明図である。実施形態1では、第3面520が部分反射面55と同一方向に傾いた平面であったが、本実施形態では、図9に示すように、第3面520には、段部529が形成されている。この場合でも、第3面520は、部分反射面55と同一方向に傾いており、第3面520では、第2方向Zの他方側Z2に位置する第1縁部521が第2方向Zの一方側Z1に位置する第2縁部522より一方端51側に位置する。このため、図6および図7を参照して説明したように、導光部50を製作する際、過度に厚い透光性基板662を用いる必要がない。
本実施形態においても、実施形態1と同様、導光部50の第3面520は、反射防止膜525によって、導光部50内を進行してきた画像光Lに対する反射防止構造を備えた反射防止面524として構成されている。なお、第3面520を、図8を参照して説明した微細な凹凸528によってモスアイ型の粗面にしてもよい。このように構成した第3面520によれば、最も他方端52側に位置する部分反射面55を透過した光が導光部50の第3面520(端面)に到達した場合でも、第3面520での反射に起因する迷光の発生を抑制することができる。それ故、第3面520で反射した光が部分反射面55で反射して観察者の眼Eに届くという事態が発生しにくいので、画像にゴーストが発生することを抑制することができる。
[実施形態4]
図10は、本発明の実施形態4に係る導光系30の導光部50の第3面520を拡大して示す説明図である。実施形態1では、第3面520が平面であったが、本実施形態では、図10に示すように、第3面520は、曲面によって構成された反射防止構造を備えた反射防止面524になっている。図10には、第3面520が凸曲面に形成されているが、第3面520は凹曲面であってもよい。また、第3面520は自由曲面であってもよい。いずれの場合も、第3面520に到達した光では、第3面520に対する入射角が小さい光線が占める割合が多いので、第3面520での反射に起因する迷光の発生を抑制することができる。また、第3面520が曲面であることから、第3面520で反射した光が部分反射面55で反射して観察者の眼Eに届くという事態が発生しにくい。それ故、画像にゴーストが発生することを抑制することができる。
第3面520については、実施形態1で説明した反射防止膜525や光吸収層527によって反射防止面524になっている構成や、誘電体多層膜526および光吸収層527を順に積層した複合層によって反射防止面524になっている構成を採用してもよい。また、第3面520については、実施形態2で説明した微細な凹凸528によってモスアイ型の粗面とされた反射防止面524になっている構成を採用してもよい。
なお、本実施形態でも、第3面520の第2方向Zの他方側Z2に位置する第1縁部521が第2方向Zの一方側Z1に位置する第2縁部522より一方端51側に位置する。このため、図6および図7を参照して説明したように、導光部50を製作する際、過度に厚い透光性基板662を用いる必要がない。
[実施形態5]
図11は、本発明の実施形態5に係る表示装置100の導光部50の説明図である。本実施形態において、は、図2に示す導光部50に形成された部分反射面55は、入射角に応じて透過率および反射率が変化する特性を有している。本実施形態において、複数の部分反射面55は、入射角が大のときには、小のときより反射率が大である。
本実施形態において、部分反射面55が第2面57に対して成す角度は45°〜70°である。また、部分反射面55に対する入射角が小さいときには、透過率が98%以上であり、反射率が2%以下である。これに対して、部分反射面55に対する入射角が大きいときには、透過率が77%であり、反射率が23%である。このような構成によれば、表1、表2および表3を参照して説明するように、出射部58の第1方向Xの各位置から出射される画像光Lの輝度ばらつきを小さくすることができる。より具体的には、出射部58では、第1方向Xにおいて、入射部40から離間する程、画像光Lの出射強度が低下するが、本実施形態によれば、かかる出射強度の低下を抑制することができる。
例えば、図2に示す部分反射面55の各間から出射される光の輝度(出射強度)を算出した場合、表1に示す結果となり、出射部58の第1方向Xの各位置から出射される画像光Lの輝度ばらつきを小さくすることができる。表1には、図11に示す部分反射面55の各間55a、55b、55c、55d、55eから画像光Lが出射されるまでの透過回数および反射回数を示してある。反射回数については、最終的には、大きな入射角で反射される。これに対して、透過は、入射角が大きい場合と小さい場合とがあり、本形態では、入射角によって部分反射面55での透過率が異なる。従って、透過回数は、入射角が大きい場合と小さい場合とに分けてある。また、光線については、図11に示すように、各間55a、55b、55c、55d、55eのうち、第1方向Xの最も一方側X1から出射される光線L11、第1方向Xの中央から出射される光線L12、および第1方向Xの最も他方側X2から出射される光線L13の各々について輝度を示してある。
表1から分かるように、各間55a、55b、55c、55d、55eにおいて、輝度が13.1%から23%であり、ばらつきが小さい。また、各各間55a、55b、55c、55d、55eにおける光線L11、L12、L13の輝度のばらつきが小さい。これに対して、部分反射面55に対する入射角にかかわらず、部分反射面55での透過率が77%以上で反射率が23%である場合、各間55a、55b、55c、55d、55eから出射される光線L11、L12、L13の輝度は、表2に示す結果となる。表2から分かるように、各間55a、55b、55c、55d、55eから出射される光線L11、L12、L13の輝度は8.1%から23%であり、ばらつきが大きい。
また、図11に示すように、部分反射面55が形成されている導光部50に対して、第2方向Zの他方側Z2に、部分反射面55が形成されていない透光層59を設けた場合、部分反射面55を透過する回数を減らすことができる。従って、部分反射面55に対する入射角にかかわらず、部分反射面55での透過率が77%以上で反射率が23%である場合、各間55a、55b、55c、55d、55eから出射される光線L11、L12、L13の輝度は、表3に示す結果となる。表3から分かるように、各間55a、55b、55c、55d、55eから出射される光線L11、L12、L13の輝度は13.1%から23%であり、ばらつきが小さい。但し、この場合には、透光層59を設けた分、導光系30の第2方向Zの厚さが厚くなる。
従って、本実施形態のように、部分反射面55が形成されていない透光層59(図11参照)を設けずに、部分反射面55が形成されている部分のみによって導光部50を構成することにより、薄型化を図った場合でも、出射部58において、第1方向Xにおいて、入射部40から離間する位置から出射される画像光Lの輝度の差を縮めることができる。また、各各間55a、55b、55c、55d、55eにおける光線L11、L12、L13の輝度のばらつきを小さくすることができる。さらに、部分反射面55での無駄な反射を低減したため、ゴーストの発生に起因する表示品質の低下を抑制することができる。
[実施形態6]
実施形態5では、部分反射面55は、部分反射面55に対する入射角が大のときには、部分反射面55に対する入射角が小のときより反射率が大であったが、例えば、部分反射面55が第2面57に対して成す角度が25°〜40°である場合、部分反射面55については、部分反射面55に対する入射角が小のときには、部分反射面55に対する入射角が大のときより反射率が大である態様を採用してもよい。
[実施形態7]
図12は、本発明の実施形態7に係る表示装置100の外観の一例を示す説明図である。図13は、図12に示す表示装置100を観察者に対する正面方向からみた正面図である。図14は、図12に示す表示装置100を左側からみた側面図である。実施形態1に係る表示装置100では、画像生成系20および入射部40を耳側に配置し、耳側から鼻側に向けて画像光Lを導いたが、本実施形態では、図12、図13および図14に示すように、画像生成系20および入射部40が眼前の上方に配置されており、導光部50が上方から下方に延在している。このため、上方から下方に向けて画像光Lを導いて眼に向けて出射する。このため、本実施形態では、上下方向が第1方向Xに相当し、前後方向が第2方向Zに相当し、左右方向が第3方向Yに相当する。また、第1方向Xの一方側X1は上側に相当し、第1方向Xの他方側X2は下側に相当する。
[他の実施の形態]
上記実施形態において、第1面56または第2面57に反射防止膜を設けてもよい。外界からの光(シースルー光)が透過する場合も、画像光Lが導光部50から外部へ出射する場合も、導光部50の界面で反射が起きるとその分ロスになる。従って、反射防止膜を設ければ、シースルー光および画像光Lのいずれについても、輝度を高めることができる。また、また、無用な光の戻り光を減らすことができるので、ゴーストの発生を抑制することもできる。
10…表示部、20…画像生成系、30…導光系(導光装置)、40…入射部、41…入射曲面、42…反射曲面、50…導光部、51…一方端、52…他方端、55…部分反射面、56…第1面、57…第2面、58…出射部、61…第1透光性部材、62…第2透光性部材、63…接合面、66…透光性基板、67、68…積層体、70…投射レンズ系、71…第1レンズ、72…第2レンズ、100…表示装置、110…フレーム、111…テンプル、420…金属層、520…第3面(端面)、521…第1縁部、522…第2縁部、524…反射防止面、525…反射防止膜、526…誘電体多層膜、527…光吸収層、528…凹凸、529…段部、631…第1端部、632…第2端部、θ…入射角、D…光束、E…眼、L…画像光、L0…平行光束、L01…第1平行光束部分、L02…第2平行光束部分、L0a…第1光線、L0b…第2光線、L0c…中心光線、Ls…法線、X…第1方向、Y…第3方向、Z…第2方向、t…間隔。

Claims (16)

  1. 一方端側から入射した光を出射部に導く透光性の導光部を有し、
    前記導光部は、
    光が入射する前記一方端側から第1方向の他方端側に向けて延在する第1面と、
    前記第1面に対して前記第1方向に交差する第2方向の一方側で平行に前記第1方向に延在する第2面と、
    前記導光部の前記他方端側で前記第1面と前記第2面との間に位置する第3面と、
    前記第1面と前記第2面との間で前記第1方向に沿って配置され、前記第1方向および前記第2方向に対して交差する第3方向からみたときに、前記第2面に対する法線方向から前記一方端側に向けて同一角度で傾いた複数の部分反射面と、
    を有し、
    前記第3面は、反射防止構造を備えた面であることを特徴とする導光装置。
  2. 請求項1に記載の導光装置において、
    前記第3面は、前記第2方向の他方側に位置する第1縁部が前記第2方向の前記一方側に位置する第2縁部より前記一方端側に位置していることを特徴とする導光装置。
  3. 請求項2に記載の導光装置において、
    前記第3面は、前記複数の部分反射面と同一方向に傾いた平面であることを特徴とする導光装置。
  4. 請求項3に記載の導光装置において、
    前記第3面は、前記複数の部分反射面と平行であることを特徴とする導光装置。
  5. 請求項2に記載の導光装置において、
    前記第3面は、曲面であることを特徴とする導光装置。
  6. 請求項2に記載の導光装置において、
    前記第3面には、複数の段部が形成されていることを特徴とする導光装置。
  7. 請求項1から6までの何れか一項に記載の導光装置において、
    前記第3面は、反射防止膜で覆われていることを特徴とする導光装置。
  8. 請求項7に記載の導光装置において、
    前記反射防止膜は、誘電体多層膜であることを特徴とする導光装置。
  9. 請求項7に記載の導光装置において、
    前記反射防止膜は、光吸収層であることを特徴とする導光装置。
  10. 請求項7に記載の導光装置において、
    前記反射防止膜は、誘電体多層膜および光吸収層が順に形成された複合層であることを特徴とする導光装置。
  11. 請求項1から6までの何れか一項に記載の導光装置において、
    前記第3面は、微細な凹凸が形成されていることを特徴とする導光装置。
  12. 請求項1から11までの何れか一項に記載の導光装置において、
    前記複数の部分反射面のうち、少なくとも1つの部分反射面は、反射性の金属層を含む多層膜を備えていることを特徴とする導光装置。
  13. 請求項1から12までの何れか一項に記載の導光装置において、
    前記複数の部分反射面は、入射角に応じて反射率が変化する特性であることを特徴とする導光装置。
  14. 請求項1から13までの何れか一項に記載の導光装置と、
    画像光を生成する画像生成系と、を有し、
    前記導光装置は、前記導光部の前記一方端側が接続された透光性の入射部を備え、
    前記入射部は、前記画像光が非平行光として入射する入射曲面と、前記入射曲面から入射した前記画像光を反射する反射曲面と、を備え、前記入射曲面および前記反射曲面によって前記画像光を平行光にして前記導光部に出射することを特徴とする表示装置。
  15. 請求項14に記載の表示装置において、
    前記入射部は、第1透光性部材に形成され、
    前記第1透光性部材は、前記第1方向で接合面を介して第2透光性部材に面接合され、
    前記導光部の少なくとも前記複数の部分反射面は、前記第2透光性部材に形成されていることを特徴とする表示装置。
  16. 請求項15に記載の表示装置において、
    前記接合面は、前記第2方向の他方側に位置する第1端部が前記第2方向の前記一方側に位置する第2端部より前記一方端側に位置していることを特徴とする表示装置。
JP2017062401A 2017-03-28 2017-03-28 導光装置および表示装置 Pending JP2018165744A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017062401A JP2018165744A (ja) 2017-03-28 2017-03-28 導光装置および表示装置
US15/923,547 US10509229B2 (en) 2017-03-28 2018-03-16 Light guide device and display apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017062401A JP2018165744A (ja) 2017-03-28 2017-03-28 導光装置および表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018165744A true JP2018165744A (ja) 2018-10-25

Family

ID=63672425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017062401A Pending JP2018165744A (ja) 2017-03-28 2017-03-28 導光装置および表示装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10509229B2 (ja)
JP (1) JP2018165744A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022070863A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 表示装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020044198A1 (en) * 2018-08-26 2020-03-05 Lumus Ltd. Reflection suppression in near eye displays
EP4127815A4 (en) 2020-03-23 2023-09-20 Lumus Ltd. OPTICAL DEVICES FOR ATTENUATING GHOST IMAGES

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6231992B1 (en) * 1998-09-04 2001-05-15 Yazaki Corporation Partial reflector
AU2001256644B2 (en) 2000-06-05 2005-06-16 Lumus Ltd. Substrate-guided optical beam expander
IL166799A (en) 2005-02-10 2014-09-30 Lumus Ltd Aluminum shale surfaces for use in a conductive substrate
US8743464B1 (en) * 2010-11-03 2014-06-03 Google Inc. Waveguide with embedded mirrors
JP6510160B2 (ja) * 2012-10-22 2019-05-08 セイコーエプソン株式会社 光学デバイス及び画像表示装置
JP6065630B2 (ja) * 2013-02-13 2017-01-25 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
DE102013219623B4 (de) * 2013-09-27 2015-05-21 Carl Zeiss Ag Brillenglas für eine auf den Kopf eines Benutzers aufsetzbare und ein Bild erzeugende Anzeigevorrichtung sowie Anzeigevorrichtung mit einem solchen Brillenglas
CN105093536B (zh) * 2014-05-06 2018-07-06 联想(北京)有限公司 显示设备和电子设备
JP2016177231A (ja) 2015-03-23 2016-10-06 セイコーエプソン株式会社 導光装置、頭部搭載型ディスプレイ、及び導光装置の製造方法
EP3190447B1 (en) * 2016-01-06 2020-02-05 Ricoh Company, Ltd. Light guide and virtual image display device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022070863A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US10509229B2 (en) 2019-12-17
US20180284447A1 (en) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108663810B (zh) 导光装置和显示装置
CN108663809B (zh) 显示装置
US9720239B2 (en) Virtual image display device
CN108663808B (zh) 显示装置
JP5817904B1 (ja) 導光板、表示装置
JP6965580B2 (ja) 表示装置
JP5983790B2 (ja) 半透過型反射シート、導光板、表示装置
JP6660008B2 (ja) 表示装置
JP2018165744A (ja) 導光装置および表示装置
JP5843043B1 (ja) 導光板、表示装置
JP6600952B2 (ja) 半透過型反射シート、表示装置
US9116352B2 (en) Optical element, display apparatus, and method for manufacturing optical element
JP2018165815A (ja) 導光装置および表示装置
JP5896075B1 (ja) 導光板、表示装置
US10571698B2 (en) Light guide device and display apparatus
JP6821918B2 (ja) 導光板及び表示装置
JP6665566B2 (ja) 導光板及び表示装置
US10871650B2 (en) Display apparatus and light guide device

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180910

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190402