JP2018164895A - 粉粒体の散布装置および散布方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動体10の上に粉粒体Pを散布する散布装置15であって、前記散布装置15は、前記移動体10の上方に配置する散布管1を有し、前記散布管1は環状体2を有し、前記環状体2は、粉粒体Pの散布孔3を備え、かつ、周方向に回転可能であり、前記環状体2を回転させ、前記散布孔2の位置を変更して、前記粉粒体Pの散布量の調整が可能な構成の散布装置を提供する。
【選択図】図1
Description
下記特許文献1に係る複合シートの製造方法は、複数の滑落板を上下方向に互い違いとなるように配置し、液体吸収性粒状物(以下、「粒状物」という。)が、滑落板に沿って、その上を反転しながら滑落し、滑落板の下方を流れる表面シートの上に落下する構成となっている。そして、この滑落板に案内溝やガイド部材を設けることで、シートの幅方向の目的部分(凹部)にのみ粉粒体を供給し、その他の部分に粉粒体を供給しないようにすることができる旨が開示されている。
(1)移動体の上に粉粒体を散布する散布装置であって、
前記散布装置は、前記移動体の上方に配置する散布管を有し、
前記散布管は環状体を有し、
前記環状体は、粉粒体の散布孔を備え、かつ、周方向に回転可能であり、
前記環状体を回転させ、前記散布孔の位置を変更して、前記粉粒体の散布量の調整が可能な構成であることを特徴とする散布装置。
環状体を回転させることで、散布孔の位置を変えることができる。散布管の高さ方向を基準に考えると、散布孔を下方へ向けるほど、粉粒体の散布量が多くなる。反対に、散布孔を上方へ向けるほど、粉粒体の散布量が少なくなる。本発明に係る散布装置は、前記のように散布孔の位置を変えることで、粉粒体の散布量を調整できる。
前記複数の環状体は、それぞれ粉粒体の散布孔を備え、かつ、互いに独立して回転可能であり、
前記複数の環状体を個別に回転させ、前記散布孔の位置を変更して、前記散布管の軸方向における散布量の調整が可能な構成である前記(1)記載の散布装置。
複数の環状体を互いに独立して回転させ、環状体ごとに散布孔の位置を変えることにより、散布管の軸方向における散布量を変えることができる。前記引用文献2と異なり、軸方向端部の散布量を多くし、軸方向中央部の散布量を少なくすることもできる。
前記散布孔の下端幅が上端幅よりも狭い構成とした前記(1)記載の散布装置。
粉粒体の散布量を少なくしたい場合、散布孔の位置を上方に位置させる。このとき、散布孔の下端幅が狭いため、粉粒体の散布量の微調整が可能である。他方、粉粒体の散布量を多くしたい場合、散布孔の位置を下方に位置させる。このとき、散布孔の上端幅が広いため、粉粒体を大量に散布することができる。
粉粒体を間欠散布する場合、環状体を頻繁に回転させ、散布孔を上下方向に往復移動させなければならない。このとき、環状体を高速回転すると、遠心力によって粉粒体が四方八方に飛び散るおそれがある。
前記蓋体が前記輸送体に固定されている前記(4)記載の散布装置。
輸送体を回転することで、粉粒体が散布管の先端側へ送られる。この輸送体に蓋体を固定し、輸送体の回転に伴って蓋体が回転する構成とした。回転する蓋体が間欠的に散布孔を塞ぐため、粉粒体の間欠散布を容易に実現できる。本形態では、特に高速で間欠散布できる。粉粒体を輸送するために、輸送体を高速回転させ、それに連れて蓋体も高速で回転するからである。
粉粒体は軽いことが多い。そのため、散布現場に風が流れている場合、それが微風であっても、その影響を受けて散布範囲が変わってしまう。そこで防風カバーを設置し、風の影響を防ぐ構成とした。
散布孔から落下した粉粒体は、分散板に当たって分散し、分散した状態で移動体上に載る。したがって、粉粒体を分散して散布したい場合は、この分散板を利用すると良い。反対に、粉粒体を一定の箇所に集中的に散布したい場合は、粉粒体が分散板に当たらないように、遠方へ移動させると良い。
散布管を斜め下方へ向けて固定することで、重力にしたがって、粉粒体が散布管の先端側へ移動する。したがって、散布管の内部に輸送体を設ける必要がなく、イニシャルコストを低減することができる。それとともに、輸送体の駆動に必要な電力が必要ないため、ランニングコストも低減することができる。
前記散布装置は、前記移動体の上方に配置する散布管を有し、
前記散布管は、環状体を有し、
前記環状体は、粉粒体の散布孔を備え、かつ、周方向に回転可能であり、
前記環状体を回転させ、前記散布孔の位置を変更して、前記粉粒体の散布量を調整することを特徴とする散布方法。
本発明に係る散布装置15は、移動する移動体10の上に粉粒体Pを散布するための装置である。
例えば、SAPシートの製造において、移動する下層シート(移動体10の一種)の上にSAP(粉粒体Pの一種)を散布する際に用いる。参考までに、SAPを散布した後の工程についても述べると、粉粒体Pが載った下層シートの上に上層シートを重ね合わせ、上層と下層のシートをシールし、所定の間隔で切断することにより、SAPシートを得る。
その他の例としては、使い捨ておむつの製造において、移動する裏面側シート(移動体10の一種)の上に載せたパルプ繊維(移動体10の一種)の積繊体にSAPを散布する際にも用いることができる。
なお、前記移動体10は、ベルトコンベア11などによって下流側から上流側へ移動する。
以下に本発明の詳細を説明する。
まず、(1)散布装置15の構成と関連事項を説明する。具体的には、(A)粉粒体P、(B)散布管1(環状体2、散布孔3)、(C)輸送体8、(D)蓋体13、(E)防風カバー6、(F)分散板7、(G)その他の順序で説明する。
次に、(2)散布方法について説明する。具体的には、(H)粉粒体Pを散布する際の基本的なフロー、(I)粉粒体Pの散布量を調整する際のフローの順序で説明する。
(A)粉粒体P
粉粒体Pとしては、尿などの体液を吸収するために用いる高吸収性樹脂(SAP)を例示できる。
この粉粒体Pの形状は、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状等のさまざまな形態のものがあり、いずれも本発明において使用可能である。特に、粒子状のものが好適である。
散布管1は、粉粒体Pを散布するために用いる。
散布管1として、例えば、1本の直線状のパイプを用いることができる(図1)。そのほか、散布量を増やすためにパイプの数を2本以上にしたり、配置場所によってパイプの一部を湾曲したりしても良い。パイプの断面形状は特に限定されず、一般的な真円形のもののほか、楕円形や多角形のものを用いても良い。
パイプの素材は、耐久性の観点から鉄鋼を用いることが好ましいが、価格が安価な樹脂製としても良い。
散布管1は少なくとも一個の環状体2を有する(図1、図11(a)(b))。この環状体2の数は、複数(二個以上)にすることが好ましい。環状体2の数が増えると、散布量を調整できる範囲が広がるからである。具体的には、散布管1の軸方向のうち、移動体10と対面する範囲に環状体2を配することが好ましく、そのことから三個〜七個程度が好ましい。
環状体2には、散布孔3が設けられている。図示形態では、1個の環状体2について散布孔3を1つ設けているが、複数設けても良い。散布孔3を複数設ける場合は、周壁の一部分に集中して設けることが好ましい。散布孔3を環状体2の周方向に分散して設けた場合、粉粒体Pが様々な散布孔3から落下してしまい、散布量が調整しづらいからである。
散布管1の内部には、粉粒体Pを輸送する輸送体8を設けることができる。この輸送体8の例としては、1本の鋼材を螺旋形状に巻いたものを挙げることができる(図3(c))。そのほか、スクリューなどを用いても良い。
図示した輸送体8の外径は、散布管1の内径よりも若干短い。
また、輸送体8の先端は、散布管1先端側の環状体2Aの散布孔3に隣接するように配置することが好ましい。この散布孔3を超えて、さらに先端側の位置に配置すると、散布管1の先端部で粉粒体1が詰まるおそれがあるからである。
なお、この輸送体8を設けず、散布管1を斜め下方に向けて配置し、粉粒体Pを散布管1の先端側へ重力によって移動させても良い(図11(c))。
粉粒体Pを間欠散布する際の便宜のために、蓋体13を設けることもできる。例えば、ピストンシリンダ14の先端にゴム板(蓋体13)を設け、このシリンダ14を散布管1の外方に配置する(図8)。そして、散布管1の散布孔3にこのゴム板を間欠的に押し当てることで、間欠散布を行うことができる。
散布装置15には、必要に応じて、防風カバー6を設けても良い(図6)。防風カバー6は、粉粒体Pの散布時に、散布装置15の周辺の気流に影響を受けることを防ぐものであり、図6では散布孔3を囲むように管状のカバーを設けている。気流の発生場所が明らかである場合は、発生場所と散布孔3の間に板材を配置し、その板材を防風カバー6としても良い。
また、必要に応じて、分散板7を設けても良い(図7)。この分散板7は、散布孔1の下方に斜めに傾斜して設けられ、散布孔3から落下した粉粒体Pは、分散板7に当たって拡散し、より広範囲に散布される。
散布装置15には、散布管1に供給する粉粒体Pを一時的に貯留するホッパー5や、散布管1を支える支持部材等を設けることもできる。これらは本発明の要部ではないため、詳細な説明は省略する。
(H)粉粒体P散布の基本フロー
以下に、粉粒体Pを散布する際の基本的な流れを説明する。
まず、散布装置15のホッパー5に粉粒体Pを供給する。供給された粉粒体Pは、一時的にホッパー5内に貯留される。次に、輸送体8を用いて、散布管1の基端側から先端側へ粉粒体Pを輸送する。散布管1の先端側へ移動した粉粒体Pは、環状体2に形成された散布孔3から落下し、散布管1の下方を移動体10上に載る。
粉粒体Pの散布量を調整したい場合は、環状体2を回転させる。具体的には、散布量を多くしたい場合は、環状体2に設けた散布孔3を下方に位置させ、散布量を少なくしたい場合は、散布孔3を上方に位置させる。
別の例では、同じく図1の状態から環状体2A、2Bを下方へ回転し、環状体2D、2Eを上方へ回転し、散布孔3の位置を基端側から先端側へ向かってなだらかに下がるようにした(図3(b))。このような状態にすることで、散布管1の軸方向において、粉粒体Pの散布量を均一にすることができる。通常、散布管1内において、基端側は粉粒体Pの量が多いため、粉粒体が排出されやすく、先端側は粉粒体Pの量が少ないため、粉粒体Pが散布されづらいからである。
下記特許文献1に係る複合シートの製造方法は、複数の滑落板を上下方向に互い違いとなるように配置し、液体吸収性粒状物(以下、「粒状物」という。)が、滑落板に沿って、その上を反転しながら滑落し、滑落板の下方を流れる表面シートの上に落下する構成となっている。そして、この滑落板に案内溝やガイド部材を設けることで、シートの幅方向の目的部分(凹部)にのみ粉粒体を供給し、その他の部分に粉粒体を供給しないようにすることができる旨が開示されている。
(1)移動体の上に粉粒体を散布する散布装置であって、
前記散布装置は、前記移動体の上方に配置する散布管を有し、
前記散布管の軸方向の一部分は環状体からなり、
前記環状体は、粉粒体の散布孔を備え、かつ、周方向に回転可能であり、
前記環状体を回転させ、前記散布孔の位置を変更して、前記粉粒体の散布量の調整が可能な構成であることを特徴とする散布装置。
環状体を回転させることで、散布孔の位置を変えることができる。散布管の高さ方向を基準に考えると、散布孔を下方へ向けるほど、粉粒体の散布量が多くなる。反対に、散布孔を上方へ向けるほど、粉粒体の散布量が少なくなる。本発明に係る散布装置は、前記のように散布孔の位置を変えることで、粉粒体の散布量を調整できる。
前記複数の環状体は、それぞれ粉粒体の散布孔を備え、かつ、互いに独立して回転可能であり、
前記複数の環状体を個別に回転させ、前記散布孔の位置を変更して、前記散布管の軸方向における散布量の調整が可能な構成である前記(1)記載の散布装置。
複数の環状体を互いに独立して回転させ、環状体ごとに散布孔の位置を変えることにより、散布管の軸方向における散布量を変えることができる。前記引用文献2と異なり、軸方向端部の散布量を多くし、軸方向中央部の散布量を少なくすることもできる。
前記散布孔の下端幅が上端幅よりも狭い構成とした前記(1)記載の散布装置。
粉粒体の散布量を少なくしたい場合、散布孔の位置を上方に位置させる。このとき、散布孔の下端幅が狭いため、粉粒体の散布量の微調整が可能である。他方、粉粒体の散布量を多くしたい場合、散布孔の位置を下方に位置させる。このとき、散布孔の上端幅が広いため、粉粒体を大量に散布することができる。
粉粒体を間欠散布する場合、環状体を頻繁に回転させ、散布孔を上下方向に往復移動させなければならない。このとき、環状体を高速回転すると、遠心力によって粉粒体が四方八方に飛び散るおそれがある。
前記蓋体が前記輸送体に固定されている前記(4)記載の散布装置。
輸送体を回転することで、粉粒体が散布管の先端側へ送られる。この輸送体に蓋体を固定し、輸送体の回転に伴って蓋体が回転する構成とした。回転する蓋体が間欠的に散布孔を塞ぐため、粉粒体の間欠散布を容易に実現できる。本形態では、特に高速で間欠散布できる。粉粒体を輸送するために、輸送体を高速回転させ、それに連れて蓋体も高速で回転するからである。
粉粒体は軽いことが多い。そのため、散布現場に風が流れている場合、それが微風であっても、その影響を受けて散布範囲が変わってしまう。そこで防風カバーを設置し、風の影響を防ぐ構成とした。
散布孔から落下した粉粒体は、分散板に当たって分散し、分散した状態で移動体上に載る。したがって、粉粒体を分散して散布したい場合は、この分散板を利用すると良い。反対に、粉粒体を一定の箇所に集中的に散布したい場合は、粉粒体が分散板に当たらないように、遠方へ移動させると良い。
散布管を斜め下方へ向けて固定することで、重力にしたがって、粉粒体が散布管の先端側へ移動する。したがって、散布管の内部に輸送体を設ける必要がなく、イニシャルコストを低減することができる。それとともに、輸送体の駆動に必要な電力が必要ないため、ランニングコストも低減することができる。
前記散布装置は、前記移動体の上方に配置する散布管を有し、
前記散布管の軸方向の一部分は環状体からなり、
前記環状体は、粉粒体の散布孔を備え、かつ、周方向に回転可能であり、
前記環状体を回転させ、前記散布孔の位置を変更して、前記粉粒体の散布量を調整することを特徴とする散布方法。
本発明に係る散布装置15は、移動する移動体10の上に粉粒体Pを散布するための装置である。
例えば、SAPシートの製造において、移動する下層シート(移動体10の一種)の上にSAP(粉粒体Pの一種)を散布する際に用いる。参考までに、SAPを散布した後の工程についても述べると、粉粒体Pが載った下層シートの上に上層シートを重ね合わせ、上層と下層のシートをシールし、所定の間隔で切断することにより、SAPシートを得る。
その他の例としては、使い捨ておむつの製造において、移動する裏面側シート(移動体10の一種)の上に載せたパルプ繊維(移動体10の一種)の積繊体にSAPを散布する際にも用いることができる。
なお、前記移動体10は、ベルトコンベア11などによって下流側から上流側へ移動する。
以下に本発明の詳細を説明する。
まず、(1)散布装置15の構成と関連事項を説明する。具体的には、(A)粉粒体P、(B)散布管1(環状体2、散布孔3)、(C)輸送体8、(D)蓋体13、(E)防風カバー6、(F)分散板7、(G)その他の順序で説明する。
次に、(2)散布方法について説明する。具体的には、(H)粉粒体Pを散布する際の基本的なフロー、(I)粉粒体Pの散布量を調整する際のフローの順序で説明する。
(A)粉粒体P
粉粒体Pとしては、尿などの体液を吸収するために用いる高吸収性樹脂(SAP)を例示できる。
この粉粒体Pの形状は、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状等のさまざまな形態のものがあり、いずれも本発明において使用可能である。特に、粒子状のものが好適である。
散布管1は、粉粒体Pを散布するために用いる。
散布管1として、例えば、1本の直線状のパイプを用いることができる(図1)。そのほか、散布量を増やすためにパイプの数を2本以上にしたり、配置場所によってパイプの一部を湾曲したりしても良い。パイプの断面形状は特に限定されず、一般的な真円形のもののほか、楕円形や多角形のものを用いても良い。
パイプの素材は、耐久性の観点から鉄鋼を用いることが好ましいが、価格が安価な樹脂製としても良い。
散布管1は少なくとも一個の環状体2を有する(図1、図11(a)(b))。この環状体2の数は、複数(二個以上)にすることが好ましい。環状体2の数が増えると、散布量を調整できる範囲が広がるからである。具体的には、散布管1の軸方向のうち、移動体10と対面する範囲に環状体2を配することが好ましく、そのことから三個〜七個程度が好ましい。
環状体2には、散布孔3が設けられている。図示形態では、1個の環状体2について散布孔3を1つ設けているが、複数設けても良い。散布孔3を複数設ける場合は、周壁の一部分に集中して設けることが好ましい。散布孔3を環状体2の周方向に分散して設けた場合、粉粒体Pが様々な散布孔3から落下してしまい、散布量が調整しづらいからである。
散布管1の内部には、粉粒体Pを輸送する輸送体8を設けることができる。この輸送体8の例としては、1本の鋼材を螺旋形状に巻いたものを挙げることができる(図3(c))。そのほか、スクリューなどを用いても良い。
図示した輸送体8の外径は、散布管1の内径よりも若干短い。
また、輸送体8の先端は、散布管1先端側の環状体2Aの散布孔3に隣接するように配置することが好ましい。この散布孔3を超えて、さらに先端側の位置に配置すると、散布管1の先端部で粉粒体1が詰まるおそれがあるからである。
なお、この輸送体8を設けず、散布管1を斜め下方に向けて配置し、粉粒体Pを散布管1の先端側へ重力によって移動させても良い(図11(c))。
粉粒体Pを間欠散布する際の便宜のために、蓋体13を設けることもできる。例えば、ピストンシリンダ14の先端にゴム板(蓋体13)を設け、このシリンダ14を散布管1の外方に配置する(図8)。そして、散布管1の散布孔3にこのゴム板を間欠的に押し当てることで、間欠散布を行うことができる。
散布装置15には、必要に応じて、防風カバー6を設けても良い(図6)。防風カバー6は、粉粒体Pの散布時に、散布装置15の周辺の気流に影響を受けることを防ぐものであり、図6では散布孔3を囲むように管状のカバーを設けている。気流の発生場所が明らかである場合は、発生場所と散布孔3の間に板材を配置し、その板材を防風カバー6としても良い。
また、必要に応じて、分散板7を設けても良い(図7)。この分散板7は、散布孔1の下方に斜めに傾斜して設けられ、散布孔3から落下した粉粒体Pは、分散板7に当たって拡散し、より広範囲に散布される。
散布装置15には、散布管1に供給する粉粒体Pを一時的に貯留するホッパー5や、散布管1を支える支持部材等を設けることもできる。これらは本発明の要部ではないため、詳細な説明は省略する。
(H)粉粒体P散布の基本フロー
以下に、粉粒体Pを散布する際の基本的な流れを説明する。
まず、散布装置15のホッパー5に粉粒体Pを供給する。供給された粉粒体Pは、一時的にホッパー5内に貯留される。次に、輸送体8を用いて、散布管1の基端側から先端側へ粉粒体Pを輸送する。散布管1の先端側へ移動した粉粒体Pは、環状体2に形成された散布孔3から落下し、散布管1の下方を移動体10上に載る。
粉粒体Pの散布量を調整したい場合は、環状体2を回転させる。具体的には、散布量を多くしたい場合は、環状体2に設けた散布孔3を下方に位置させ、散布量を少なくしたい場合は、散布孔3を上方に位置させる。
別の例では、同じく図1の状態から環状体2A、2Bを下方へ回転し、環状体2D、2Eを上方へ回転し、散布孔3の位置を基端側から先端側へ向かってなだらかに下がるようにした(図3(b))。このような状態にすることで、散布管1の軸方向において、粉粒体Pの散布量を均一にすることができる。通常、散布管1内において、基端側は粉粒体Pの量が多いため、粉粒体が排出されやすく、先端側は粉粒体Pの量が少ないため、粉粒体Pが散布されづらいからである。
Claims (9)
- 移動体の上に粉粒体を散布する散布装置であって、
前記散布装置は、前記移動体の上方に配置する散布管を有し、
前記散布管は環状体を有し、
前記環状体は、粉粒体の散布孔を備え、かつ、周方向に回転可能であり、
前記環状体を回転させ、前記散布孔の位置を変更して、前記粉粒体の散布量の調整が可能な構成であることを特徴とする散布装置。 - 前記散布管は複数の環状体を有し、
前記複数の環状体は、それぞれ粉粒体の散布孔を備え、かつ、互いに独立して回転可能であり、
前記複数の環状体を個別に回転させ、前記散布孔の位置を変更して、前記散布管の軸方向における散布量の調整が可能な構成である請求項1記載の散布装置。 - 前記散布管の高さ方向において、
前記散布孔の下端幅が上端幅よりも狭い構成とした請求項1記載の散布装置。 - 前記散布孔に蓋をする蓋体をさらに有する請求項1記載の散布装置。
- 前記散布管の内部に配置され、前記散布管の先端側へ向かって前記粉粒体を送る螺旋状の輸送体をさらに有し、
前記蓋体が前記輸送体に固定されている請求項4記載の散布装置。 - 前記散布孔の周辺に防風カバーをさらに有する請求項1記載の散布装置。
- 前記散布孔の下方に粉粒体の分散板をさらに有する請求項1記載の散布装置。
- 前記散布管は、その先端側へ向かって斜め下に傾けて固定されている請求項1記載の散布方法。
- 散布装置を用いて、移動体の上に粉粒体を散布する散布方法であって、
前記散布装置は、前記移動体の上方に配置する散布管を有し、
前記散布管は、環状体を有し、
前記環状体は、粉粒体の散布孔を備え、かつ、周方向に回転可能であり、
前記環状体を回転させ、前記散布孔の位置を変更して、前記粉粒体の散布量を調整することを特徴とする散布方法。
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Publication Number | Publication Date |
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