JP2018164798A - 遊技機 - Google Patents

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小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
柳 漢呉
Kango Yanagi
漢呉 柳
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Abstract

【課題】帯状の研磨体を有効に利用して遊技媒体を研磨するとともに研磨体の配置がずれるのを抑制できる遊技機を提供する。
【解決手段】パチンコ遊技機には、遊技に用いられる遊技球の流通経路に、研磨布を当接させて遊技球を研磨する研磨機構が配設される。研磨布は、研磨カセットの裏面に掛け渡され、巻取部65によって巻き取られて研磨カセットの内部に収容される。研磨機構における遊技球の移送経路のうち、遊技球が研磨布と当接する部分は、研磨布の巻取方向に対して傾けて形成される。巻取部65の2つのローラ66A、66Bは、互いに平行に軸支される回転軸67A、67Bに、平歯車状の複数の歯車部材68が軸方向に間隔をあけて配置され、研磨布を介して噛み合うように構成される。
【選択図】図13

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞すると、所定個の賞球といった景品遊技媒体が遊技者に払い出されるものがある。
こうした遊技機の遊技媒体には、遊技者が触れたり遊技機の内部を通過することに伴って汚れが付着する。この汚れは、遊技媒体の見た目を損なわせたり、遊技機での球詰まりなどの原因となる虞があるため、遊技機内の遊技媒体の移送経路に遊技媒体を研磨する研磨装置を備えるものが提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の遊技機では、蛇行した案内路を移動する遊技媒体に、帯状の研磨材を押し当てて研磨するように構成されている。そして、研磨材の研磨機能を維持するため、必要に応じて繰り出し用リールと巻き取り用リールとを回転させて、遊技媒体に当接する研磨材の部分を変更している。
特開2000−185165号公報
特許文献1に記載の遊技機では、研磨体の配置がずれてしまう虞がある。
この発明は、研磨体の配置がずれるのを抑制できる遊技機を提供することを目的とする。
(1) 上記目的を達成するため、本発明に係る遊技機は、
遊技に用いられる遊技媒体(例えば遊技球など)を帯状の研磨体(例えば環状かつ帯状の研磨布Aなど)により研磨する研磨手段を有する遊技機(例えばパチンコ遊技機1など)であって、
前記研磨手段は、
前記遊技媒体の移送経路の一部を構成し、該遊技媒体を露出させた状態で導くガイド部が形成されたガイド体(例えば、遊技球が研磨布Aと当接する研磨通路を構成し、遊技球を露出させた状態で導く通路部材50など)と、
前記ガイド体に対向して配置され、前記研磨体が掛け渡される研磨体支持部(例えば、通路部材50と対向する位置に、脱着可能にベース42に取り付けられて研磨布Aが掛け渡される研磨カセット60など)と、
前記遊技媒体を前記ガイド部に沿って移送する移送手段(例えば、研磨通路内で軸支されるスクリュー部材53と、駆動源54と、複数のギヤ55A〜55Cを有する移送部52など)と、
前記研磨体を巻き取る巻取手段(例えば、研磨カセット60に取り付けられた巻取部65など)と、
前記研磨体支持部が取り付けられるベース(例えば、ベース42など)と、
を備え、
前記ガイド体は、前記ガイド部による前記遊技媒体のガイド方向が前記巻取手段による前記研磨体の巻取方向に対して傾けて形成されており(例えば、巻取部65によって研磨布Aが左から右に巻き取られ、研磨通路を構成する通路部材50の部分が研磨布Aの左右方向に対して傾けて形成されるなど)、
前記巻取手段は、第1軸を回転軸とする第1歯車と、前記第1軸と平行な第2軸を回転軸とし、前記第1歯車と前記研磨体を介して噛み合う第2歯車とを有し(例えば、巻取部65が、互いに平行に軸支される回転軸67A、67Bに複数の歯車部材68が取り付けられた2つのローラ66A、66Bを有するなど)、
前記第1歯車と前記第2歯車の少なくとも一方は、前記第1軸と前記第2軸の軸方向に複数の歯車部材が間隔をあけて配置されることにより構成され(例えば、2つのローラ66A、66Bのそれぞれが軸方向に間隔をあけて複数の歯車部材68が配置されて構成されるなど)、
前記研磨体支持部は、当該研磨体支持部が前記ベースに取り付けられたときに、当該ベースに設けられたスイッチ(例えば、スイッチ42dなど)に当接する当接手段(例えば、当接板60dなど)を備える、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、第1歯車と第2歯車との少なくとも一方は、軸方向に複数の歯車部材が間隔を空けて配置されているので、研磨体の軸方向への移動が抑制され、研磨体の配置がずれるのを抑制できる。
(2) 上記(1)に記載の遊技機において、前記巻取手段は、前記第1歯車と前記第2歯車との隙間が前記研磨体の厚さより小さく形成されてもよい(例えば、巻取部65の2つのローラ66A、66Bの隙間が研磨布Aの厚さよりも小さく配置されるなど)。
このような構成によれば、第1歯車と第2歯車とで研磨体を強く噛み込むことができ、研磨体の配置がずれるのをさらに抑制することができる。
(3) 上記(1)又は(2)に記載の遊技機において、前記移送手段は、螺旋状の凹凸が形成されたスクリュー部材を前記遊技媒体に当接させて回転させることにより該遊技媒体を移送し(例えば、移送部52が、駆動源54からの出力によって螺旋状の凹凸53aが形成されたスクリュー部材53を回転させて遊技球を移送するなど)、前記ガイド部は、前記スクリュー部材の凹凸のピッチと異なるピッチで蛇行して形成されてもよい(例えば、通路部材50が研磨通路の部分において、スクリュー部材53の凹凸53aのピッチPsよりも、大きいピッチPgで蛇行して形成されるなど)。
このような構成によれば、ガイド部が蛇行して形成されているので、遊技媒体をより効率よく研磨することができる。また、遊技媒体を移送するスクリュー部材の凹凸のピッチと、ガイド部の蛇行のピッチとが異なるので、スクリュー部材の回転に伴って遊技媒体がガイド部に沿って移送されるときに、遊技媒体が蛇行することによって研磨体にかかる力を複数の遊技媒体ごとにずらすことができ、研磨体の配置がずれるのを抑制することができる。
(4) 上記(1)から(3)の何れか1つに記載の遊技機において、前記巻取手段には、板面が前記研磨体の巻取方向に沿ったガイド板が前記第1軸と前記第2軸との両端に配置されてもよい(例えば、巻取部65の2つのローラ66A、66Bが、直方体箱状の研磨カセット60の左右側壁に軸支されて配置されるなど)。
このような構成によれば、巻取手段によって巻き取られる研磨体がガイド板によってガイドされるので、研磨体の配置がずれるのをさらに抑制することができる。
(5) 上記(1)から(4)の何れか1つに記載の遊技機において、前記研磨体支持部は、前記ガイド部に対向した前記研磨体の裏面を支持する面部を有し、該面部は、前記研磨体の巻取方向に対して垂直な方向への摩擦抵抗が大きく形成されてもよい(例えば、研磨カセット60の裏面に、上下方向の摩擦抵抗よりも左右方向の摩擦抵抗が大きい塗料やブラシを付すなど)。
このような構成によれば、面部によって遊技媒体と研磨体の接触が確保され、面部は、研磨体の巻取方向に対して垂直な方向への摩擦抵抗が大きく形成されているので、研磨体の配置がずれるのをさらに抑制することができる。
(6) 上記(1)から(5)の何れか1つに記載の遊技機において、前記移送手段は、螺旋状の凹凸が形成されたスクリュー部材を前記遊技媒体に当接させて回転させることにより該遊技媒体を移送し(例えば、移送部52が、駆動源54からの出力によって螺旋状の凹凸53aが形成されたスクリュー部材53を回転させて遊技球を移送するなど)、該螺旋状の凹凸は、前記遊技媒体に当接する凹凸部位が前記研磨体の巻取方向に対して垂直な方向に近づく向きに形成されてもよい(例えば、スクリュー部材53の凹凸53aが、遊技球に当接する部分が上下方向に近づく向きに形成されるなど)。
このような構成によれば、遊技媒体に当接するスクリュー部材の凹凸部位が研磨体の巻取り方向に対して垂直な方向に近いので、遊技媒体をスムースに移動させて遊技媒体を研磨することができる。
(7) 上記(1)から(6)の何れか1つに記載の遊技機において、前記複数の歯車部材は、前記巻取手段による前記研磨体の巻取方向に対して、前記ガイド部による前記遊技媒体のガイド方向が傾いている方向に位置する歯車部材よりも逆側に位置する歯車部材が大きく形成されてもよい(例えば、巻取部65によって研磨布Aが左から右に巻き取られるとともに通路部材50による研磨通路が右下から左上に傾いて形成され、2つのローラ66A、66Bの複数の歯車部材68が下側ほど大きく上側ほど小さく形成されるなど)。
このような構成によれば、ガイド部のガイド方向が傾いている方向と逆側の歯車部材によって研磨体が強く噛み込まれるので、遊技媒体の移動に伴って研磨体の配置がずれるのをさらに抑制することができる。
(8) 上記目的を達成するため、本発明に係る研磨装置は、
遊技に用いられる遊技媒体(例えば遊技球など)を帯状の研磨体(例えば環状かつ帯状の研磨布Aなど)により研磨する研磨装置であって、
前記遊技媒体の移送経路の一部を構成し該遊技媒体を露出させた状態で導くガイド部が形成されたガイド体(例えば、遊技球が研磨布Aと当接する研磨通路を構成し、遊技球を露出させた状態で導く通路部材50など)に対向し、前記研磨体が掛け渡される研磨体支持部(例えば、通路部材50と対向する位置に、脱着可能にベース42に取り付けられて研磨布Aが掛け渡される研磨カセット60など)と、
遊技機(例えばパチンコ遊技機1など)に設けられ、前記研磨体支持部が取り付けられるベース(例えば、ベース42など)と、
前記研磨体を巻き取る巻取手段(例えば、巻取部65など)と、を備え、
前記巻取手段による前記研磨体の巻取方向は、前記ガイド部による前記遊技媒体のガイド方向に対して傾いており(例えば、巻取部65によって研磨布Aが左から右に巻き取られ、研磨通路を構成する通路部材50の部分が研磨布Aの左右方向に対して傾けて形成されるなど)、
前記巻取手段は、第1軸を回転軸とする第1歯車と、前記第1軸と平行な第2軸を回転軸とし、前記第1歯車と前記研磨体を介して噛み合う第2歯車とを有し(例えば、巻取部65が、互いに平行に軸支される回転軸67A、67Bに複数の歯車部材68が取り付けられた2つのローラ66A、66Bを有するなど)、
前記第1歯車と前記第2歯車の少なくとも一方は、前記第1軸と前記第2軸の軸方向に複数の歯車部材が間隔をあけて配置されることにより構成され(例えば、2つのローラ66A、66Bのそれぞれが軸方向に間隔をあけて複数の歯車部材68が配置されて構成されるなど)、
前記研磨体支持部は、当該研磨体支持部が前記ベースに取り付けられたときに、当該ベースに設けられたスイッチ(例えば、スイッチ42dなど)に当接する当接手段(例えば、当接板60dなど)を備える、
ことを特徴とする。
(9) 上記目的を達成するため、本発明に係る研磨カセットは、
遊技機(例えばパチンコ遊技機1など)に設けられたベース(例えば、ベース42など)に取り付けられ、遊技に用いられる遊技媒体を帯状の研磨体(例えば環状かつ帯状の研磨布Aなど)により研磨するための研磨カセット(例えば、研磨カセット60など)であって、
前記研磨体を巻き取る巻取手段(例えば、巻取部65など)を備え、
前記巻取手段は、第1軸を回転軸とする第1歯車と、前記第1軸と平行な第2軸を回転軸とし、前記第1歯車と前記研磨体を介して噛み合う第2歯車とを有し(例えば、巻取部65が、互いに平行に軸支される回転軸67A、67Bに複数の歯車部材68が取り付けられた2つのローラ66A、66Bを有するなど)、
前記第1歯車と前記第2歯車の少なくとも一方は、前記第1軸と前記第2軸の軸方向に複数の歯車部材が間隔をあけて配置されることにより構成され(例えば、2つのローラ66A、66Bのそれぞれが軸方向に間隔をあけて複数の歯車部材68が配置されて構成されるなど)、
前記研磨カセットが前記ベースに取り付けられたときに、当該ベースに設けられたスイッチ(例えば、スイッチ42dなど)に当接する当接手段(例えば、当接板60dなど)をさらに備える、
ことを特徴とする。
このような構成によれば、第1歯車と第2歯車との少なくとも一方は、軸方向に複数の歯車部材が間隔を空けて配置されているので、研磨体の軸方向への移動が抑制され、研磨体の配置がずれるのを抑制できる。
本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 本発明の実施の形態におけるパチンコ遊技機の背面図である。 この実施の形態における研磨機構をパチンコ遊技機の裏面側から見た斜視図である。 この実施の形態における研磨機構をパチンコ遊技機の正面側から見た斜視図である。 研磨機構を一部分解してパチンコ遊技機の裏面側から見た斜視図である。 研磨機構を一部分解してパチンコ遊技機の正面側から見た斜視図である。 研磨カセットを取り外して研磨機構を示す図である。 ベースから通路部材を取り外して研磨機構を示す図である。 通路部材とスクリュー部材を示す図である (a)は、通路部材と移送部をパチンコ遊技機の正面側から示す図であり、(b)は、研磨通路の断面を示す模式図である。 研磨カセットと巻取部とカバー部材とを分解して示す図である。 研磨カセットから第1部材を取り外して上方から見た図である。 巻取部とカバー部材とを拡大して示す図である。 巻取部を分解してカバー部材とともに示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(可変表示)される。例えば、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。なお、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。
複数種類の特別図柄には、それぞれに対応した図柄番号が付されている。一例として、「0」〜「9」を示す数字それぞれには、「0」〜「9」の図柄番号が付され、「−」を示す記号には、「10」の図柄番号が付されていればよい。以下では、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはともに、例えば方形状に形成されている。なお、第1特図の種類と第2特図の種類は同じ(例えば、ともに「0」〜「9」を示す数字、及び、「−」を示す記号)であってもよいし、種類が異なっていてもよい。また、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば「00」〜「99」を示す数字(あるいは2桁の記号)を可変表示するように構成されていてもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の可変表示部となる飾り図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。
一例として、画像表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rが配置されている。そして、特図ゲームにおいて第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図の変動と第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。なお、例えば特別図柄や飾り図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、飾り図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して可変表示を終了させることである。これに対して、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでの可変表示中には、飾り図柄の変動速度が「0」となって、飾り図柄が停留して表示され、例えば微少な揺れや伸縮などを生じさせる表示状態となることがある。このような表示状態は、仮停止表示ともいい、可変表示における表示結果が確定的に表示されていないものの、スクロール表示や更新表示による飾り図柄の変動が進行していないことを遊技者が認識可能となる。なお、仮停止表示には、微少な揺れや伸縮なども生じさせず、所定時間(例えば1秒間)よりも短い時間だけ、飾り図柄を完全停止表示することなどが含まれてもよい。
「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて可変表示される飾り図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。飾り図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。なお、飾り図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
飾り図柄の可変表示が開始された後、可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでには、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、例えば図柄番号が小さいものから大きいものへと順次に上方から下方へと流れるようなスクロール表示が行われ、図柄番号が最大(例えば「8」)である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最小(例えば「1」)である飾り図柄が表示される。あるいは、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rのうち少なくともいずれか1つ(例えば「左」の飾り図柄表示エリア5Lなど)において、図柄番号が大きいものから小さいものへとスクロール表示を行って、図柄番号が最小である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最大である飾り図柄が表示されるようにしてもよい。
画像表示装置5の表示領域には、始動入賞記憶表示エリア5Hが配置されている。始動入賞記憶表示エリア5Hでは、特図ゲームに対応した可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。ここで、特図ゲームに対応した可変表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する可変表示の保留が行われる。
図1に示す例では、始動入賞記憶表示エリア5Hとともに、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの上部に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。第1特図保留記憶数は、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留されている記憶数である。第2特図保留記憶数は、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留されている記憶数である。第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とを加算した可変表示の保留記憶数は、特に、合計保留記憶数ともいう。単に「特図保留記憶数」というときには、通常、第1特図保留記憶数、第2特図保留記憶数及び合計保留記憶数のいずれも含む概念を指すが、特に、これらの一部(例えば第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数を含む一方で合計保留記憶数は除く概念)を指すこともあるものとする。
画像表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動領域(第2始動領域)第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用の図示しないソレノイドがオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しがたい通常開放状態となる。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用の図示しないソレノイドがオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となる傾動制御により、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすい拡大開放状態となる。なお、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態であるときでも、第2始動入賞口には遊技球が進入可能であるものの、拡大開放状態であるときよりも遊技球が進入する可能性が低くなるように構成してもよい。あるいは、普通可変入賞球装置6Bは、通常開放状態において、例えば第2始動入賞口を閉鎖することなどにより、第2始動入賞口には遊技球が進入しないように構成してもよい。このように、第2始動領域としての第2始動入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすい拡大開放状態と、遊技球が通過(進入)しにくいまたは通過(進入)できない通常開放状態とに変化する。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口や普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図示しない第1始動口スイッチや第2始動口スイッチによってそれぞれ検出される。第1始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。なお、第1始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置6Cが設けられている。特別可変入賞球装置6Cは、図2に示す大入賞口扉用となる図示しないソレノイドによって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置6Cでは、大入賞口扉用のソレノイドがオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)できなくする。その一方で、特別可変入賞球装置6Cでは、大入賞口扉用のソレノイドがオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)しやすくする。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。なお、遊技球が大入賞口を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図示しないカウントスイッチによって検出される。カウントスイッチによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置6Cにおいて開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置6Cにおいて大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置6Cにおいて大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(可変表示)する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート26を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口7が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置6C等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
下皿を形成する部材には、例えば下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば下皿の中央部分)などに、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置など)には、トリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者がスティックコントローラ31Aの操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタンに対する押引操作などによる所定の指示操作を検知するトリガセンサが内蔵されていればよい。
スティックコントローラ31Aの下部における下皿の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作を検知する傾倒方向センサユニットが設けられていればよい。例えば、傾倒方向センサユニットは、パチンコ遊技機1と正対する遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも左側で遊技盤2の盤面と平行に配置された2つの透過形フォトセンサ(平行センサ対)と、この遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも右側で遊技盤2の盤面と垂直に配置された2つの透過形フォトセンサ(垂直センサ対)とを組み合わせた4つの透過形フォトセンサを含んで構成されていればよい。
上皿を形成する部材には、例えば上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えばスティックコントローラ31Aの上方)などに、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下操作などによる所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサが設けられていればよい。なお、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bは、遊技者による操作が検出された場合、図2に示す演出制御基板12によって画像表示装置5における表示演出が変更されたり、スピーカ8L、8Rからの音声出力や遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などが行われる演出(例えば予告演出やリーチ演出)などにおいて使用されればよい。
図2は、パチンコ遊技機1の背面図である。この実施の形態におけるパチンコ遊技機1の背面側には、主要基板として、電源基板10と、主基板11と、演出制御基板12と、音声制御基板13と、ランプ制御基板14と、払出制御基板15と、情報端子基板16とがそれぞれ適所に配設されているとともに、遊技媒体としての遊技球を研磨する研磨機構(研磨手段)40が遊技球の移送経路に配設されている。なお、主要基板のうち、演出制御基板12、音声制御基板13及びランプ制御基板14は、それぞれ独立した基板として、例えば、パチンコ遊技機1の裏面において、1つのボックスに収容された状態で配置されてもよい。さらに、演出制御基板12、音声制御基板13及びランプ制御基板14を、まとめて1つの基板として構成してもよい。
電源基板10は、パチンコ遊技機1内の各回路に所定の電源電圧を供給するものである。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、可変表示ゲームにおいて用いる乱数の生成機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14及び払出制御基板15などからなるサブ側の制御基板に対して、それぞれ指令情報の一例となる制御コマンドを、遊技の進行を制御する制御信号として出力し送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立して可変表示ゲームにおける画像処理のための表示制御を行うものである。演出制御基板12は、主基板11から出力される表示制御コマンドに基づいて、可変表示ゲームに用いられる画像を画像表示装置5上に表示させるとともに、普通図柄表示器20の点灯/消灯制御を行う。すなわち、演出制御基板12は、主基板11からの制御コマンドに基づいて画像表示装置5の表示動作を制御することによって、遊技の進行に関わる画像表示による演出を制御する。
音声制御基板13、ランプ制御基板14は、主基板11から送信される制御コマンドに基づいて、音声出力制御、ランプ出力制御を、それぞれ主基板11とは独立して実行するサブ側の制御基板である。すなわち、音声制御基板13は、主基板11からの制御コマンドに基づいてスピーカ8L、8Rによる音声出力動作を制御することによって、遊技の進行に関わる音声による演出を制御する。また、ランプ制御基板14は、主基板11からの制御コマンドに基づいて遊技効果ランプ9の点灯/消灯動作を制御することによって、遊技の進行に関わるランプの点灯、点滅あるいは消灯による演出を制御する。払出制御基板15は、遊技球の貸出や賞球等の払出制御を行うものである。情報端子基板16は、各種の遊技関連情報を外部に出力するためのものである。
研磨機構40は、遊技機用枠3に取り付けられ、遊技に用いられる遊技球を研磨布Aに当接させて研磨する。パチンコ遊技機1には、第1始動入賞口や第2始動入賞口、大入賞口などの入賞口を通過(進入)した遊技球や、アウト口7を通過(進入)した遊技球を移送する図示しない移送経路が形成されており、研磨機構40は、この移送経路中に配設されている。以下、研磨機構40が遊技機用枠3に取り付けられているときに遊技者から見た向きを基準として、研磨機構40について説明する。
図3、図4は、この実施の形態における研磨機構40をパチンコ遊技機1の裏面側、正面側から示す斜視図であり、図5、図6は、研磨機構40を一部分解して示す斜視図である。研磨機構40は、遊技機用枠3に取り付けられて支持されるベース42と、ベース42に支持されて遊技球の移送経路の一部を構成する通路部材50と、遊技球を移送する移送部52と、通路部材50に対向して配設されて研磨布Aが掛け渡される研磨カセット60と、研磨布Aを巻き取る巻取部65と、巻取部65に研磨布Aが巻き付くのを防止するカバー部材70、73と、巻取部65を駆動する巻取駆動部77と、を有する。また、研磨機構40の裏面には、電源基板10や主基板11などとの配線を接続するための複数の端子40aが設けられている。なお、研磨布Aは、この実施の形態では、両端が接続された帯状且つ環状のものが用いられ、巻取部65によって左から右に巻き取られて更新される。以下、研磨布Aが巻き取られる方向(左右方向)を「巻取方向」ともいう。
ベース42は、パチンコ遊技機1の遊技面に平行なベース面42aを有し、このベース面42aの正面側(前側)に、通路部材50や研磨カセット60などが取り付けられ、ベース面42aの裏面側(後側)に、移送部52の駆動源54や巻取駆動部77の駆動源78などが取り付けられる。図7は、研磨機構40から研磨カセット60を取り外して示す図であり、図8は、研磨機構40から研磨カセット60を取り外すとともにベース42から通路部材50を取り外して示す図である。
ベース42の正面側(前側)は、図6〜図8などに示すように、ベース面42aの外縁から正面側に周囲壁43が突出する箱状になっており、周囲壁43の前面の四隅には、研磨機構40をパチンコ遊技機1の裏面に配設するためのビス孔43aが形成されている。
ベース面42aの正面側には、通路部材50が取り付けられ、ベース面42aと通路部材50とで研磨機構40における遊技球の移送経路が構成される。研磨機構40における遊技球の移送経路は、図7や図8に示すように、正面側から見て、遊技球が上方向から進入して略鉛直方向に進んだ(落下した)後に、研磨布Aと当接する研磨領域を通って左方向に向かうよう構成されており、周囲壁43の上側壁と左側壁とには遊技球が通過する通過孔43bが形成されている。ベース面42aには、研磨領域を通過する移送経路(以下、「研磨通路」という)の部分に、後述する移送部52のスクリュー部材53が配置されるガイド溝42bが形成されている。このガイド溝42bは、右下から左上に向かって、つまり、研磨布Aの巻取方向に対して傾けて形成されている。また、ベース面42aの右側には、移送部52の複数のギヤ55A〜55Cが配置される位置に孔42cが形成されるとともに、移送部52の複数のギヤ55A〜55Cやスクリュー部材53を軸支する板状の軸支部44が設けられている。
ベース42の周囲壁43とベース面42aとで囲繞される収納空間には、研磨カセット60が収納される。ベース42の周囲壁43の左右側壁のそれぞれには、図6や図7などに示すように、研磨カセット60を着脱可能に取り付けるための取付レバー46、47が軸支されている。取付レバー46、47は、研磨カセット60の上下側面から突出する突起60aと係合するように構成されている。具体的には、取付レバー46、47は、研磨カセット60の突起60aの位置とは回転軸がずれてベース42の上下周囲壁43に軸支されており、上下内側に突出した係合部46a、47aが形成されている。この取付レバー46、47は、右側に回動させることによって、係合部46a、47aが研磨カセット60の突起60aの前側に位置して研磨カセット60がベース42に支持され、左側に回動させることによって、研磨カセット60の突起60aとの係合が解除される。こうした取付レバー46、47によって、研磨カセット60のベース42への装着や取り外しを容易に行うことができる。なお、取付レバー46、47は、左側に回動させることによって研磨カセット60の突起60aと係合し、右側に回動することによって係合が解除されるように構成されてもよい。さらに、取付レバー46、47は、研磨カセット60の突起60a以外の部分と係合するように構成されてもよいし、こうした取付レバー46、47が備えられなくてもよい。
また、ベース42には、研磨カセット60がベース42aに取り付けられているときにONされるスイッチ42dが設けられている(図7参照)。さらに、ベース42の周囲壁43とベース面42aとで囲繞される収納空間には、仕切板48が設けられており、研磨カセット60が収納される空間と、巻取駆動部77の一部が収納される空間とに区分けされている。この仕切板48には、後述する巻取部65のローラ66Aを軸支する軸支溝48aが形成されている。また、ベース42には、研磨カセット60を位置決めして支持する複数のボス42eや、ベース面42aに通路部材50を位置決めする位置決め突起42fなども形成されている(図6〜図8参照)。
通路部材50は、ベース42のベース面42aに取り付けられ、ベース面42aとともに研磨機構40における遊技球の移送経路を構成する。通路部材50は、研磨機構40における移送経路で遊技球が一列で通過するように寸法が定められている。通路部材50は、図7〜図9に示すように、遊技球が研磨布Aと当接する研磨領域を通る研磨通路では、右下から左上に向かってつまり研磨布Aの巻取方向に対して傾くように形成されるとともに遊技球の前面側を露出させた状態で遊技球を導くように形成され、その他の部分では、遊技球の前面側も覆うように形成されている。具体的には、研磨通路の部分において通路部材50は、図10(a)、(b)に示すように、正面側端部が遊技球の直径Dよりも小さく開口して形成されており、遊技球の前側の頂面が通路部材50よりも前方に突出し、かつ、通路部材50から遊技球が飛び出ることがないように設計されている。なお、研磨通路の部分における通路部材50の開口幅Wは、遊技球の直径Dよりもわずかに小さく形成されて、遊技球が露出する部分を多くしている。
また、通路部材50は、研磨通路の部分で蛇行して形成され、遊技球を蛇行して移動させる。通路部材50の蛇行している部分では、蛇行の外周側を補強するようにリブ50aが設けられている。また、通路部材50には、移送部52のスクリュー部材53を前面側から軸支する半円状の軸支溝50bが形成されているとともに(図9参照)、ベース42の位置決め突起42fに対応する位置決め凹部50cが形成されている。
移送部52は、研磨通路に配設されるスクリュー部材53と、駆動源54と、複数のギヤ55A〜55Cとを有する。スクリュー部材53は、ベース42のガイド溝42bに配置されて裏面側から通路部材50に覆われ、研磨通路内で回転可能に軸支される。スクリュー部材53には、図8から図10などに示すように、螺旋状の凹凸53aが形成されている。スクリュー部材53の螺旋状の凹凸53aは、遊技球に当接する部分が上下方向に近づくように、つまり研磨布Aの巻き取り方向に対して垂直な向きに近づくように、螺旋の向きが定められている。また、スクリュー部材53の螺旋状の凹凸53aは、凹凸53aのピッチ(螺旋ピッチ)Psと通路部材50の研磨通路での蛇行のピッチ(蛇行ピッチ)Pgとが異なるように形成されている。一例として、この実施の形態では、スクリュー部材53の螺旋ピッチPsは、凸部同士の間に1つの遊技球が位置するように定められ、通路部材50の蛇行ピッチPgは、スクリュー部材53の螺旋ピッチPsよりもやや大きく定められている(Pg>Ps)。ただし、こうした例に限定されるものではなく、例えば通路部材50の蛇行ピッチPgよりも、スクリュー部材53の螺旋ピッチPsの方が大きくてもよい。
移送部52の駆動源54は、図5などに示すように、ベース42の裏面側に取り付けられており、スクリュー部材53を回転させる動力を出力する。駆動源54は、例えばステッピングモータなどのモータを用いることができ、主基板11によって制御される。移送部52は、複数のギヤ55A〜55Cとして、駆動源54の出力軸に取付けられた出力ギヤ55Aと、ベース42に軸支された伝達ギヤ55Bと、スクリュー部材53の端部に取付けられた回転ギヤ55Cと、を有する。この実施の形態では、駆動源54は、出力軸がスクリュー部材53の回転軸と平行になるように配設されており、出力ギヤ55A及び回転ギヤ55Cは平歯車で構成され、伝達ギヤ55Bは、出力ギヤ55Aと噛み合う平歯車と、回転ギヤ55Cと噛み合う平歯車とが一体に回転する2段の歯車で構成されている。これらの複数のギヤ55A〜55Cは、ベース42に支持されてケースカバー49によって覆われる。移送部52では、駆動源54から動力が出力されると、出力ギヤ55Aから伝達ギヤ55Bを介して回転ギヤ55Cに動力が伝達され、回転ギヤ55Cの回転に伴ってスクリュー部材53が回転する。なお、移送部52は、スクリュー部材53が複数のギヤ55A〜55Cを介して駆動源54に接続されるものに限定されず、例えばスクリュー部材53と駆動源54とが直接に、またはベルトなどを介して接続されて構成されてもよい。
研磨カセット60は、ベース42の通路部材50に対向する位置に着脱可能に取り付けられる。一例として、この実施の形態では、遊技機用枠3から遊技盤2を外すことによって、ベース42に対して研磨カセット60を前方から取り付け及び取り外しできるように構成されている。研磨カセット60は、左右方向に長い直方体箱状に形成されており、裏面(後側)に研磨布Aが掛け渡される。研磨カセット60の裏面の上下方向の両縁には、後方に突出するガイド縁60bが形成されており、研磨布Aは、このガイド縁60bによって、幅方向の両端がガイドされる。研磨カセット60には、裏面右側の角に研磨布Aが巻き取られる巻取口61が形成されているとともに、左側の壁面に研磨布Aが送り出される送出口62が形成されている。研磨カセット60は、巻取部65によって巻取口61から巻き取られた研磨布Aを内部に折り重ねて収容する(図13参照)。
図11は、研磨カセット60や巻取部65を分解して示す分解図であり、図12は、研磨カセット60を一部分解して上方から見た図である。研磨カセット60は、図11及び図12に示すように、上側部材(第1部材)60Aと下側部材(第2部材)60Bとが組み合わされて構成されている。なお、図11及び図12では、上側部材60Aと下側部材60Bの裏側に隠れている形状を破線で示している。上側部材60Aと下側部材60Bとは、巻取口61や送出口62の長手方向(研磨布の幅方向)を分割し、それぞれの接合面の四隅に形成された取付孔60cを介してビスなどによって互いに組み付けられる。このように巻取口61や送出口62の長手方向を分割する2部材が組み合わされて研磨カセット60が構成されることによって、巻取口61と送出口62の短手方向の長さには上側部材60Aと下側部材60Bとの接合誤差の影響が無く、巻取口61と送出口62との短手方向の長さにばらつきが生じるのを抑制して研磨カセット60の製造を容易にすることができる。
研磨カセット60の送出口62は、研磨カセット60の内側に突出して形成されている。具体的には、送出口62は、研磨カセット60の左壁面から内側である右側に突出して形成されており、その内側の端部62aは、曲面状の丸角に形成されている。また、研磨カセット60の送出口62が形成された左側壁は、上方から見て、研磨布Aを収容する収容空間が左に向かうほど狭くなるように、つまり、送出口62に近いほど研磨カセット60が細くなるように傾斜して(テーパをつけて)形成されている。このように送出口62が研磨カセット60の内部に突出して形成されていることによって、研磨布Aが送出口62から送り出されるときに、研磨布Aに付着している汚れ(垢や釘などの摩擦粉)を落とすことができる。また、送出口62に近いほど研磨カセット60が細くなるように形成されているので、研磨カセット60の内壁面にガイドされて研磨布Aが送出口62までスムースに導くことができるとともに、送出口62の内側端部が丸角に形成されているので、研磨体Aを送出口62からスムースに送り出すことができる。
研磨カセット60の送出口62近傍には、送出口62から送り出される研磨布Aを押さえる押え板63が設けられている。この実施の形態では、押え板63は、図11に示すように、上側部材60Aと下側部材60Bの両外側からビスなどで取り付けられ、上側部材60Aと下側部材60Bとを組み付ける組付具を兼ねている。押え板63は、図12に示すように、上側部材60Aと下側部材60Bとの取り付け位置から後側(裏面側)右方に延出した形状に形成されており、送出口62から送り出される研磨布Aと鋭角な角度で当接する。また、押え板63の研磨布Aに当接する端部63aは、研磨カセット60の壁面に沿った向きに曲げられている。こうした押え板63によって、送出口62から送り出される研磨布Aを押さえることができるので、研磨カセット60に研磨布Aを弛むことなく掛け渡すことができる。また、押え板63は、研磨布Aに当接する端部63aが曲げられて板面が研磨布Aに当接するように形成されており、研磨布Aを均等な力で押さえることができる。
また、研磨カセット60の上側面および下側面のそれぞれには、ベース42との取り付けのための突起60aが形成されている。さらに、下側面の突起60aより後側(ベース42側)には、研磨カセット60がベース42に取り付けられたときに、ベース42のスイッチ42d(図7参照)を押す当接板60dが設けられている。さらに、研磨カセット60の上側面および下側面のそれぞれには、巻取部65を軸支する軸支孔64a、64bや、カバー部材73を軸支する軸支孔64cが形成されており、研磨カセット60の上側面には、カバー部材73の取付け置を調整するための調整孔64dが形成されている。この実施の形態では、巻取部65を取り付けるための軸支孔64a、64bのうち、正面側(巻取口61から遠い側)の軸支孔64bは、巻取部65のローラ66Bが移動可能なように、ローラ66Bの回転軸67Bよりもやや大きい寸法で形成されている。また、研磨カセット60の上側部材60A及び下側部材60Bには、カバー部材70を位置決めするための位置決め凸部60eが裏面内側に形成されており、上側部材60Aには、カバー部材73の回動を規制する規制部60fが前面内側に形成されている。
巻取部65は、研磨カセット60の上側部材60A及び下側部材60Bに軸支された2つのローラ66A、66Bを有し、研磨カセット60の裏面に掛け渡された研磨布Aを巻き取って更新する。図13は、2つのローラ66A、66Bとカバー部材70、73とを拡大して示す図であり、図14は、2つのローラ66A、66Bのうち前側のローラ66Bを分解して示す図である。この実施の形態では、2つのローラ66A、66Bのそれぞれは、回転軸67A、67Bに複数(例えば、6つなど)の歯車部材68が取り付けられて構成されている。複数の歯車部材68のそれぞれは、外周面に歯車状の凹凸が形成されており、軸方向に互いに間隔をあけて位置するよう回転軸67A、67Bに取り付けられている。
2つのローラ66A、66Bの複数の歯車部材68は、この実施の形態では、それぞれ同一の形状に形成されている。2つのローラ66A、66Bを構成する回転軸67A、67Bには、図14に示すように、均等な間隔で孔67aが形成されており、この孔67aに歯車部材68を止める止軸69が挿通される。歯車部材68の軸方向端面には、止軸69が嵌る溝68aが形成されており、回転軸67A、67Bに挿通された止軸69と歯車部材68の溝68aが係合することによって、複数の歯車部材68が回転軸67A、67Bに取り付けられる。ここで、複数の歯車部材68は、研磨通路が研磨布Aの巻取方向に対して傾いている方向側(上側)に溝68aが形成されている。こうした構成よって、複数の歯車部材68は、外周面の凹凸が同位相になるように回転軸67A、67Bに取り付けられて、回転軸67A、67Bの回転に伴って一体に回転する。なお、ローラ66A、66Bは、回転軸67A、67Bに止軸69が取り付けられて複数の歯車部材68が取り付けられるものに限定されず、回転軸67A、67Bと歯車部材68とが一体に形成されていてもよい。また、2つのローラ66A、66Bのそれぞれは、6つの歯車部材68が間隔をあけて取り付けられるものに限定されず、2つから5つ、又は7つ以上の歯部材が互いに間隔をあけて取り付けられてもよいし、1つの歯車部材が取り付けられて構成されてもよい。また、2つのローラ66A、66Bで異なる数の歯車部材68が取り付けられてもよい。さらに、複数の歯車部材68は、互いに所定位相ずつずらして回転軸67A、67Bに取り付けられてもよい。また、2つのローラ66A、66Bのうち少なくとも一方が、例えば円柱状など歯車状でない形状に形成されていてもよい。
巻取部65の2つのローラ66A、66Bは、回転軸67A、67Bのそれぞれが上側部材64A、下側部材64Bの軸支孔64a、64bに挿通して、研磨カセット60に軸支される。このとき、2つのローラ66A、66Bの回転軸67A、67Bは互いに平行に配置される。2つのローラ66A、66Bのうち、後側(巻取口61側)のローラ66Aは、回転軸67Aが研磨カセット60から突出して、研磨カセット60の外部にて回転ギヤ79Cが取り付けられる。また、前側のローラ66Bの回転軸67Bが挿通される軸支孔64bは、回転軸67Bよりもやや大きい寸法に形成されており、ローラ66Bは、軸支孔64b内で若干移動することができる。
カバー部材70、73は、研磨カセット60の内部に収容されており、巻取部65に研磨布Aが巻き付くのを防止する。カバー部材70、73は、巻取部65の2つのローラ66A、66Bのそれぞれに対応する2つの部材から構成されており、研磨カセット60の内部の裏面側と正面側とに取り付けられている。なお、カバー部材70、73は、研磨カセット60に取り付けられるものに限定されず、例えば研磨カセット60の上側部材60Aまたは下側部材60Bと一体に形成されてもよい。
2つのカバー部材70、73のそれぞれは、巻取部65の回転軸67A、67Bの軸方向(上下方向)に沿った板面を有する板状部71、74と、回転軸67A、67Bの軸方向に垂直な板面を有する複数の爪状部72、75とを有する。裏面側(巻取口61側)のカバー部材70の板状部71は、研磨カセット60の巻取口61から巻取部65の2つのローラ66A、66Bの右方に研磨布Aを導く右壁部71aと、ローラ66Aの裏面側を覆う曲面状の側壁部71bと、巻取部65から送出口62に向かって研磨カセット60の研磨布Aを収容する収容領域が大きくなるように裏面側に傾斜した左壁部71cと、が連続して形成されている。また、カバー部材70の複数の爪状部72のそれぞれは、側壁部71bの板面から垂直に起立して形成されている。爪状部72は、ローラ66Aの複数の歯車部材68同士の隙間に突出するように形成されており、その端部が複数の歯車部材68の外周面よりも内側に入り込む。また、前側のカバー部材73の板状部74は、右側に位置する右壁部74aと、ローラ66Bの正面側を覆う曲面状の側壁部74bと、巻取部65から送出口62に向かって研磨カセット60内の収容領域が大きくなるように前側に傾斜した左壁部74cとが連続して形成されている。カバー部材73の複数の爪状部75は、カバー部材70の複数の爪状部72と同様に、側壁部74bから起立してローラ66Bの複数の歯車部材68同士の隙間に突出するように形成されている。
また、裏面側のカバー部材70には、研磨カセット60の下側部材60Bとの取り付けのための取付孔70aが形成されているとともに(図13参照)、上側部材60A及び下側部材60Bとの位置決めのために切り欠き70b(図12参照)が形成されている。一方、前側のカバー部材73には、上側部材60A及び下側部材60Bの軸支孔64cに軸支される軸部76が設けられているとともに、下側部材60Bとの取付のための取付孔73aが形成されている。なお、前側のカバー部材73の取付孔73aは、研磨カセット60へのカバー部材73の取付位置を調整できるように、軸部76を中心とした円弧状に形成されている(切り欠かれている)。
裏面側のカバー部材70は、研磨カセット60の上側部材60A及び下側部材60Bの位置決め凸部60eと取付孔70aとを位置合わせして、取付孔70aを介してビス止めすることにより、研磨カセット60の内部に固定される。また、前面側のカバー部材73は、軸部76を研磨カセット60の軸支孔64cに挿通させて、取付孔73aを介してビス止めすることにより、研磨カセット60の内部に取り付けられる。ここで、この実施の形態では、前面側のカバー部材73は、研磨カセット60に形成された調整孔64dを介して外側から取付孔73aのビスを緩めたり締めたりすることができ、軸部76回りに回動させてカバー部材73の研磨カセット60への取付位置を調整することができる。また、カバー部材73の取付位置を調整することによって、爪状部75がローラ66Bの回転軸67Bと当接し、前面側のローラ66Bの位置を間接的に調整することができる。これにより、巻取部65の2つのローラ66A、66B同士の隙間の大きさを調整することができ、巻取部65に対して研磨布Aを容易に取り付けることができる。研磨布Aを巻取部65に取り付けたときには、ローラ66A、66B同士の隙間を研磨布Aの厚さよりも若干小さくなるように調整することによって、滑ることなく巻取部65によって研磨布Aを巻き取ることができる。
巻取駆動部77は、図7などに示すように、駆動源78と、複数のギヤ79A、79Bとを有し、巻取部65を駆動する。この実施の形態では、巻取駆動部77の駆動源78は、ベース42の裏面側に取り付けられており、巻取部65の2つのローラ66A、66Bのうち、裏面側(巻取口61側)のローラ66Aを回転させる動力を出力する。駆動源78は、例えばステッピングモータなどのモータを用いることができ、主基板11によって制御される。巻取駆動部77は、複数のギヤ79A、79Bとして、駆動源78の出力軸に取付けられた出力ギヤ79Aと、ベース42に軸支された伝達ギヤ79Bとを有する。この実施の形態では、巻取駆動部77の駆動源78は、ベース42のベース面42aに対して垂直となるように出力軸が配設されており、出力ギヤ79Aは、ねじ歯車(ウォーム)で構成され、伝達ギヤ79Bは、出力ギヤ79Aと噛み合うはすば歯車(ウォームホイール)と、巻取部65の回転ギヤ79Cと噛み合う平歯車とが一体に回転する2段の歯車で構成されている。巻取駆動部77では、駆動源78から動力が出力されると、出力ギヤ75Aから伝達ギヤ79Bを介して巻取部65の回転ギヤ79Cに動力が伝達され、回転ギヤ79Cの回転に伴って巻取部65のローラ66Aが回転するとともに、ローラ66Aと研磨布Aを介して噛み合うローラ66Bが回転する。なお、巻取駆動部77は、巻取部65が複数のギヤ79A〜79Bを介して駆動源78に接続されるものに限定されず、例えば駆動源78と巻取部65が直接に、またはベルトなどを介して接続されるように構成されてもよい。
研磨機構40では、遊技球がベース42上側の通過口43aからベース42と通路部材50とで形成される移送経路に進入して、右下から左上に向かって形成された、つまり、研磨布Aの巻取方向(左右方向)に対して傾けて形成された研磨通路に導かれる。遊技球は、研磨通路において前面を露出させた状態で導かれ、研磨カセット60に掛け渡された研磨布Aと当接する。主基板11は、移送部52の駆動源54を駆動してスクリュー部材53を回転させることによって遊技球を研磨通路に沿って移送し、研磨通路を通過することによって遊技球が研磨される。そして、遊技球は、研磨通路を通過すると、ベース42の左側の通過口43aから排出されて、図示しない遊技球の回収部に回収される。
この実施の形態では、研磨機構40における遊技球の移送経路のうち、遊技球が研磨布Aと当接する研磨通路が、研磨布Aの巻取方向に対して傾けて形成されているので、巻取部65によって研磨布Aを少し巻き取るだけで遊技球と当接する研磨布Aの部分を更新することができ、研磨布Aの全面を有効に利用して遊技球を研磨することができる。また、遊技球は、研磨布Aが巻き取られる方向(左から右に向かう方向)と略反対方向(右下から左上に向かう方向)に移送されるので、遊技球の移動に伴って研磨布Aが弛むのを抑制できる。
また、この実施の形態の研磨機構40では、通路部材50は、研磨布Aと当接する部分が蛇行して形成されているので、研磨布Aと当接する遊技球の部分が偏るのを抑制して遊技球を好適に研磨することができる。しかも、通路部材50の蛇行ピッチPgは、スクリュー部材53の螺旋ピッチPsと異なるように形成されているので、図10(a)に示すように、蛇行して移送される遊技球ごとの位相をずらすことができ、つまり、遊技球が蛇行することによって研磨布Aにかかる力を複数の遊技球ごとにずらすことができ、遊技球の蛇行によって研磨布Aが上下方向(巻取方向に垂直な方向)にずれるのを抑制することができる。
研磨布Aは、遊技球を研磨することによって汚れるので、主基板11は、巻取駆動部77の駆動源78を駆動して、巻取部65のローラ66Aを回転させて研磨布Aを巻き取る。巻取部65のローラ66Aを回転させると、研磨布Aは、巻取口61から研磨カセット60の内部に巻き取られ、図12に示すように、研磨カセット60の左右内壁面にガイドされて研磨カセット60の内部に折り重なって収容される。また、このときには、研磨布Aが送出口62から引っ張り出され、研磨カセット60の裏面に掛け渡される研磨布Aの部分が更新される。この実施の形態では、送出口62の近傍に研磨布Aを押さえる押え板63が設けられているので、研磨布Aを弛むことなく研磨カセット60に掛け渡すことができる。
研磨布Aを巻き取る巻取部65の2つのローラ66A、66Bは、平歯車状の歯車部材68が研磨布Aを介して噛み合うように構成されているので、研磨布Aを滑ることなく巻き取ることができる。また、この実施の形態では、遊技球の研磨通路が研磨布Aの巻取方向に対して傾けて形成されているので、遊技球の移動に伴って巻取方向に対して傾いた力が研磨布Aに加えられてしまう。これに対して、この実施の形態では、巻取部65の2つのローラ66A、66Bのそれぞれは、複数の歯車部材68が軸方向に間隔をあけて取り付けられているので、研磨布Aの左右方向の移動が抑制され、研磨布Aの配置がずれるを抑制することができる。しかも、この実施の形態の研磨機構40では、研磨カセット60の調整孔64dを介して巻取部65の2つのローラ66A、66Bの隙間の大きさを調整することができるので、研磨布Aの巻き取りを好適に行わせることができる。また、この実施の形態では、研磨通路は、研磨布Aの巻取方向に対して下から上に傾いて形成されており、遊技球の移動によって研磨布Aの配置をずらす方向の力が重力とは反対の向きとなるので、研磨布Aの配置がずれるのを抑制することができる。
また、研磨カセット60の内部には、巻取部65に研磨布Aが巻き付かないようにカバー部材70、73が設けられているので、研磨布Aが詰まってしまうのを抑制することができる。しかも、カバー部材70、73のそれぞれは、巻取部65から送出口62に向かって、研磨カセット60の研磨布Aを収容する収容領域が広がるように内壁面に向かって傾斜して形成されているので、研磨布Aをカバー部材70、73によってガイドして研磨カセット60の内部にスムースに収容することができる。
研磨布Aの巻き取りは、例えば、一定数の遊技球が研磨通路を通過するごとに行うものとすることができる。また、所定時間ごとに行うものとしたり、研磨布Aの汚れを検知するセンサを設けて、研磨布Aの汚れ具合がある一定以上となるごとに行うものとしてもよい。さらに、研磨布Aの巻き取りは、遊技球が研磨通路を通過するときにゆっくりと行われてもよい。この場合には、上述したように、研磨布Aが左から右に巻き取られるとともに、遊技球が略反対方向に移送されるので、研磨布Aと遊技球との研磨作用を向上させることができる。また、この実施の形態では、スクリュー部材53の螺旋状の凹凸53aが、遊技球と当接する部分で研磨布Aの巻取方向(左右方向)に対して垂直に近づく向きに形成されているので、スクリュー部材53から遊技球に対して研磨布Aの巻取方向に沿った向きに力を加えることができ、研磨布Aを巻き取りながら遊技球をスムースに移送することができる。
また、研磨布Aは、例えば、巻取部65によって研磨布Aが所定量(例えば、1周や数周など)巻き取られたときや所定時間(例えば数十日など)ごとなどの所定のタイミングに、研磨カセット60から取り外されて交換されるものとすればよい。また、例えば研磨布Aに所定の目印を設けるとともに、この目印を検知するセンサを研磨機構40に設けて、センサからの信号に基づいて研磨布Aの交換を促す報知が行われるものとしたり、巻取駆動部77の駆動源78が駆動された量などに基づいて研磨布Aの交換を促す報知が行われるなどとしてもよい。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。
パチンコ遊技機1の右下位置に設けられたハンドルを遊技者が操作すると、発射モータにより遊技球が遊技領域に打ち込まれ、遊技領域内を下りてくる。パチンコ遊技機1では、遊技領域に設けられた通過ゲート26を通過した遊技球が図示しないゲートスイッチによって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図示しない第1始動口スイッチによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図示しない第2始動口スイッチによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、特図ゲームが行われるごとに設定される特図変動時間としての可変表示時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となる。また、大当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
パチンコ遊技機1の第1始動入賞口や第2始動入賞口、大入賞口などの入賞口を通過(進入)した遊技球や、いずれの入賞口にも進入せずにアウト口7を進入した遊技球は、図示しない移送経路を通って遊技盤2の裏面に設けられた研磨機構40に導かれる。研磨機構40に導かれた遊技球は、ベース42と通路部材50とで構成される移送経路に沿って移動し、研磨布Aと当接して研磨される。研磨機構40を通過して研磨された遊技球は、図示しない遊技球の回収部に回収され、必要に応じて賞球や貸し出しとして払い出される。
以上説明したこの実施の形態のパチンコ遊技機1では、遊技に用いられる遊技媒体としての遊技球の流通経路に、研磨布Aを当接させて遊技球を研磨する研磨機構40が配設され、研磨機構40では、遊技球の移送経路のうち、遊技球が研磨布Aと当接する研磨通路が研磨布Aの巻取方向に対して傾けて形成されているので、研磨布Aの全面を有効に利用して遊技球を研磨することができる。また、研磨機構40における研磨布Aを巻き取る巻取部65の2つのローラ66A、66Bは、平歯車状の複数の歯車部材68が軸方向に間隔をあけて配置され、研磨布Aを介して噛み合うように構成されているので、研磨布Aが巻取方向に垂直な方向に移動するのを抑制して、研磨布Aの配置がずれるのを抑制することができる。
また、研磨機構40における遊技球の移送経路を構成する通路部材50は、研磨布Aと当接する部分が蛇行して形成されているので、研磨布Aと当接する遊技球の部分が偏るのを抑制して遊技球を好適に研磨することができる。しかも、通路部材50の蛇行ピッチPgは、スクリュー部材53の螺旋ピッチPsと異なるように形成されているので、蛇行して移送される遊技球ごとの位相をずらすことができ、遊技球の蛇行によって研磨布Aの配置がずれるのを抑制することができる。
また、研磨機構40では、巻取部65によって巻き取られた研磨布Aは、研磨カセット60の内部に折り重なって収容される。そして、巻取部65のローラ66A、66Bには、研磨布Aが巻き付かないようにカバー部材70、73が設けられているので、研磨布Aが詰まるのを抑制することができる。しかも、カバー部材70、73のそれぞれは、巻取部65から送出口62に向かって研磨カセット60の研磨布Aを収容する収容領域が広がるように内壁面に向かって傾斜して形成されているので、カバー部材70、73によって研磨布Aの巻き取りをガイドして研磨布Aをスムースに研磨カセット60の内部に収容することができる。さらに、研磨機構40では、研磨カセット60の研磨布Aが送り出される送出口62の近傍に、研磨布Aを押さえる押え板63が設けられているので、研磨布Aを弛むことなく研磨カセット60に掛け渡すことができる。
また、この実施の形態では、研磨カセット60の送出口62は、研磨カセット60の内側に突出して形成されて、その内側端部62aが曲面状の丸角に形成されているので、研磨体Aを送出口62からスムースに送り出すことができる。さらに、研磨カセット60は、送出口62に近いほど研磨布Aを収容する収容領域が狭くなるように壁面が傾斜して形成されているので、研磨布Aを送出口62にスムースに導くことができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、パチンコ遊技機1では、上記実施の形態で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。
上記実施の形態では、研磨カセット60の裏面に研磨布Aが掛け渡されるものとしたが、研磨カセット60の裏面が、研磨布Aの巻取方向(左右方向)の摩擦抵抗よりも垂直な方向(上下方向)の摩擦抵抗が大きくなるように、例えば塗料やブラシなどを研磨カセット60の裏面に付してもよい。また、研磨カセット60の裏面には、スポンジやゴムなど研磨布Aを遊技球に向けて押圧する部材が設けられてもよい。
上記実施の形態では、巻取部65の2つのローラ66A、66Bを構成する歯車部材68は、全て同一の寸法で形成されるものとしたが、例えば、複数の歯車部材68は、研磨布Aの巻取方向に対して遊技球が通る研磨通路が傾いている方向である上側の歯車部材68ほど小さく、反対側としての下側の歯車部材68ほど大きく形成されるなど、それぞれに異なる大きさに形成されていてもよい。
上記実施の形態では、スクリュー部材53の螺旋状の凹凸53aは、遊技球と当接する部分が上下方向(研磨布Aの巻取方向に対して垂直な方向)に近づく向きに形成されるものとしたが、遊技球と当接する部分が研磨布Aの巻取方向に沿った方向に近づく向きに形成されてもよい。また、遊技球の移送は、螺旋状の凹凸53aが形成されたスクリュー部材53を回転させることによって行われるものに限定されず、例えばベルトコンベアなど他の機構を用いてもよい。
上記実施の形態では、押え板63は、研磨カセット60の送出口62から送り出された研磨布Aを押さえるように、研磨布Aの収容領域の外側に取り付けられるものとしたが、研磨カセット60の内側や送出口62に設けられてもよい。また、押え板63は、研磨カセット60を構成する上側部材60A及び下側部材60Bに取り付けられるものに限定されず、上側部材60Aや下側部材60Bと一体に形成されてもよい。
上記実施の形態では、研磨カセット60の送出口62は、研磨カセット60の左壁面から内部に突出して形成されるものとしたが、こうした例に限定されず、例えば研磨カセット60の左壁面に貫通穴として形成されてもよい。また、研磨カセット60は、裏面右側に巻取口61が形成されるとともに左側壁に送出口62が形成されるものに限定されず、巻取口61や送出口62は、任意の場所に形成されればよい。さらに、研磨カセット60は、送出口62に近づくほど細くなるテーパがつけられるものに限定されず、例えば完全な直方体状であってもよい。
上記実施の形態では、巻取部65の2つのローラ66A、66Bのうち、裏面側(巻取口61側)のローラ66Aに巻取駆動部77から動力が出力されて巻取部65が駆動されるものとしたが、前側のローラ66Bに動力が出力されたり、2つのローラ66A、66Bのそれぞれに動力が出力されて、巻取部65が駆動されてもよい。
上記実施の形態では、研磨布Aは、環状かつ帯状のものが用いられるものとしたが、有端帯状のものが用いられてもよい。
上記実施の形態では、研磨機構40は、研磨布Aの巻取方向が左右方向(水平方向)に沿うように遊技機用枠3に取り付けられるものとしたが、こうした例に限定されず、例えば研磨布Aの巻取方向が上下方向(鉛直方向)に沿うように配設されてもよい。
その他にも、パチンコ遊技機1の装置構成、データ構成、画像表示装置5の表示動作を含めた各種の演出動作などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意に変更及び修正が可能である。加えて、本発明の遊技機は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A … 第1特別図柄表示装置
4B … 第2特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 普通入賞球装置
6B … 普通可変入賞球装置
6C … 特別可変入賞球装置
7 … アウト口
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 電源基板
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 払出制御基板
16 … 情報端子基板
20 … 普通図柄表示器
25A … 第1保留表示器
25B … 第2保留表示器
25C … 普図保留表示器
26 … 通過ゲート
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
40 … 研磨機構
42 … ベース
46、47 … 取付レバー
50 … 通路部材
52 … 移送部
53 … スクリュー部材
54 … 駆動源
55A〜55C … ギヤ
60 … 研磨カセット
63 … 押え板
65 … 巻取部
66A、66B … ローラ
67A、67B … 回転軸
68 … 歯車部材
69 … 止軸
70、73 … カバー部材
71、74 … 板状部
72、75 … 爪状部
77 … 巻取駆動部
78 … 駆動源
79A〜79C … ギヤ

Claims (1)

  1. 遊技に用いられる遊技媒体を帯状の研磨体により研磨する研磨手段を有する遊技機であって、
    前記研磨手段は、
    前記遊技媒体の移送経路の一部を構成し、該遊技媒体を露出させた状態で導くガイド部が形成されたガイド体と、
    前記ガイド体に対向して配置され、前記研磨体が掛け渡される研磨体支持部と、
    前記遊技媒体を前記ガイド部に沿って移送する移送手段と、
    前記研磨体を巻き取る巻取手段と、
    前記研磨体支持部が取り付けられるベースと、
    を備え、
    前記ガイド体は、前記ガイド部による前記遊技媒体のガイド方向が前記巻取手段による前記研磨体の巻取方向に対して傾けて形成されており、
    前記巻取手段は、第1軸を回転軸とする第1歯車と、前記第1軸と平行な第2軸を回転軸とし、前記第1歯車と前記研磨体を介して噛み合う第2歯車とを有し、
    前記第1歯車と前記第2歯車の少なくとも一方は、前記第1軸と前記第2軸の軸方向に複数の歯車部材が間隔をあけて配置されることにより構成され、
    前記研磨体支持部は、当該研磨体支持部が前記ベースに取り付けられたときに、当該ベースに設けられたスイッチに当接する当接手段を備える、
    ことを特徴とする遊技機。
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