JP2018164329A - 電力変換システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換システムにおいて、構成が簡単で安価な伝送回路を追加するだけで、制御部の制御負荷を抑え、インバータの出力電力の変動に対して、蓄電池コンバータユニット(BATユニット)側での高速な制御・応答を実現する。【解決手段】系統連系インバータユニット(INVユニット)60内のインバータ61の出力電力情報が、制御部62でA/D変換され、出力電力情報に応じたパルス幅のPWM信号が出力される。そのPWM信号は、伝送回路80で平滑され、PWM信号のパルス幅に応じた電圧値に変換される。変換された電圧値は、BATユニット50内の制御部52でA/D変換された後に補正され、出力電力指令値が生成されて、コンバータ51の出力電力が制御される。【選択図】図1

Description

本発明は、電力情報の伝送回路を備えたマルチソース・パワーコンディショニング・システム(以下「マルチPCS」という。)等の電力変換システムに関するものである。
図7は、従来のマルチPCSの要部の構成を示すブロック図である。
マルチPCS1は、蓄電池2及び図示しない太陽電池と電力系統3とを連系する装置である。蓄電池2は、電力線4を介して蓄電池コンバータユニット(以下「BATユニット」という。)10に接続され、このBATユニット10が、電力線5を介して系統連系インバータユニット(以下「INVユニット」という。)20に接続されている。INVユニット20は、電力線6及び図示しない開閉器を介して電力系統3に接続されている。電力線6には、負荷7が接続されている。又、図示しない太陽電池は、電力線を介して太陽光発電コンバータユニット(以下「PVユニット」という。)に接続され、このPVユニットが、電力線を介してINVユニット20に接続されている。
BATユニット10は、双方向に直流/直流変換(以下「DC/DC変換」という。)を行うコンバータ11と、このコンバータ11内のスイッチング素子をオン/オフ制御する制御部12と、を備えている。INVユニット20は、双方向に直流/交流変換(以下「DC/AC変換」という。)を行う系統連系インバータ21と、このインバータ21内のスイッチング素子をオン/オフ制御する制御部22と、を備えている。又、図示しないが、PVユニットも、DC/DC変換を行うコンバータと、このコンバータ内のスイッチング素子をオン/オフ制御する制御部と、を備えている。
BATユニット10側の制御部12とINVユニット20側の制御部22とは、通信線7,8により接続されたシステム制御装置25からの制御指令に基づき、コンバータ11及びインバータ21のスイッチングを制御する機能を有している。制御部12,22及びシステム制御装置25は、マイクロコンピュータ(以下「マイコン」という。)等により構成されている。
図7のマルチPCS1において、例えば、図示しないPVユニット側の直流の発電電力は、INVユニット20で交流電力に変換されて負荷7へ供給されると共に、電力系統3へ逆潮流される。図示しないPVユニット側の発電電力より負荷7の消費電力が上回っている場合、そのPVユニット側の発電電力とBATユニット10側の直流の放電電力とが、INVユニット20で交流電力に変換されて負荷7へ供給されると共に、電力系統3の交流電力がその負荷7へ供給される。
蓄電池2へ充電を行う場合、電力系統3の交流電力が、INVユニット20で直流電力に変換された後、BATユニット10によって蓄電池2の充電が行われる。又、図示しないPVユニット側の発電電力が負荷7の消費電力より大きい場合、そのPVユニット側の余剰電力がBATユニット10へ供給され、蓄電池2の充電が行われる。
BATユニット10では、蓄電池2に蓄電した電力を電力系統3へ逆潮流してはいけないので、INVユニット20の出力電力に応じて、蓄電池2の放電電力を制御している。蓄電池2の放電電力を制御するために、INVユニット20内の制御部22、通信線8、システム制御装置25、通信線7、及びBATユニット10内の制御部12の通信経路を用いて、コントローラ・エリア・ネットワーク(Controller Area Network;CAN)等の通信規格で電力情報の送信・更新を行うのが一般的である。
この情報伝送技術が、特許文献2の電力供給装置に記載されている。
なお、図7中に付された符号(1)〜(4)は、出力電力情報の送信のタイミングを示すものである。
又、図示しないが、特許文献1には、システム制御装置によって制御される2つのBATユニットが並列に配置され、一方のBATユニットに供給されている電力情報を、システム制御装置内に設けた低周波通過フィルタを介して、他方のBATユニットに取り込み、この他方のBATユニットでその電力情報を制御に使用することにより、電力変動補償の適正化を図る風力発電設備が記載されている。
図8は、図7中のBATユニット10内の制御部12及びINVユニット20内の制御部22を示す概略の機能ブロック図である。
BATユニット10内の制御部12とINVユニット20内の制御部22とは、通信線9(即ち、図7中の通信線7,8及びシステム制御装置25)を介して相互に接続されている。
BATユニット10内の制御部12は、制御部全体をプログラム制御する制御部本体13、及び電力情報の送受信を行う送受信部14等を有している。送受信部14内の受信側には、INVユニット20内の制御部22から通信線9を介して送られてくる電力情報を受信する受信部14aと、受信された電力情報の電文を解析する電文解析部14bと、解析された電文を補正する補正部14cと、が設けられている。補正された電力情報は、制御部本体13において、このBATユニット10が出力する電力の目標値として使用される。
又、INVユニット20内の制御部22は、制御部全体をプログラム制御する制御部本体23、及び電力情報の送受信を行う送受信部24等を有している。送受信部24内の送信側には、入力ポートPTから入力されるアナログ値の電力情報をデジタル値に変換するアナログ/デジタル変換(以下「A/D変換」という。)部24aと、変換されたデジタル値からなる電力情報を演算する電力値演算部24bと、演算された電力値の電文を作成する電文作成部24cと、作成された電文を通信線9へ送信する送信部24dと、が設けられている。
図9は、図7及び図8のマルチPCS1における電力情報の送信処理を示すタイミングチャートである。
インバータ21側の出力電力情報を通信線9(即ち、通信線7,8及びシステム制御装置25)を介してコンバータ11側へ送信する場合、次の(1)〜(4)のタイミングで送信する。
先ず、タイミング(1)において、INVユニット20側では、インバータ21の出力計測情報が、制御部22の入力ポートPTへ入力される。
タイミング(2)において、制御部22内の送受信部24では、A/D変換部24aにより、入力された電圧値からなる出力計測情報がデジタル値に変換される。電力値演算部24bにより、変換されたデジタル値から出力電力値が演算され、電文作成部24cにより、出力電力値を含んだ送信用電文が作成される。そして、送信部24dにおいて、作成された送信用電文が、任意の通信周期(例えば、10Hz)毎に送信され、所定の更新周期でその更新が行われる。
タイミング(3)において、システム制御装置25により、任意の通信規格に則った出力電力指令値が生成され、この出力電力指令値が、任意の通信周期(例えば、10Hz)毎に送信され、所定の更新周期でその更新が行われる。
その後、タイミング(4)において、BATユニット10内の制御部12により、受信した出力電力指令値に基づき、コンバータ11の出力電力値が制御される。即ち、制御部12内の送受信部14において、受信部14aにより、通信線9から送られてくる出力電力指令値が受信され、電文解析部14bにより、受信された出力電力指令値の電文が解析される。解析された電文は、補正部14cにより補正される。補正された電文により、コンバータ11が制御され、出力電力値が一定の値に制御される。
特開2002−349417号公報 特開2011−101523号公報
しかしながら、従来のマルチPCS1では、BATユニット10の放電電力を制御するために、システム制御装置25を用いてCAN等の通信規格で電力情報の送信及び更新を行っているので、以下の(a)〜(c)のような課題がある。
(a) 電力情報の送信及び更新の周期は、通信規格の通信周期に依存してしまい、高速な制御が行えない。
(b) 高速の通信規格を使用することもできるが、コストアップとなる。
(c) BATユニット10は、図示しないPVユニットに比べ、逆潮流防止等の制御すべき機能が増加したことにより、システム制御装置25及び制御部12,22の制御負荷量が増加し、フィードバックが回りきらない。
この(a)〜(c)の課題を解決するために、特許文献1に記載された電力情報の伝送技術を利用することも考えられるが、システム制御装置25及び制御部12,22の制御負荷量が増加するので、前記(c)の課題を解決できない。
本発明の電力変換システムは、直流電源から供給される直流電力を所定の直流電力に変換して出力し、第2電力変換器から供給される直流電力を所定の直流電力に変換して前記直流電源へ供給する第1電力変換器と、前記第1電力変換器から供給される前記直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給し、電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換して前記第1電力変換器へ供給する前記第2電力変換器と、を備えている。
更に、本発明の電力変換システムでは、前記第1電力変換器の電力の変換を制御し、且つ、電圧値を入力してA/D変換を行い、この変換されたデジタル値を補正して出力電力指令値を生成し、前記第1電力変換器の出力電力を制御する第1制御部と、前記第2電力変換器の電力の変換を制御し、且つ、前記第2電力変換器の出力電力情報に応じたパルス幅変調(以下「PWM」という。)信号を出力する第2制御部と、前記PWM信号を入力し、前記PWM信号のパルス幅に応じた前記電圧値に変換して、前記第1制御部へ伝送する伝送回路と、を備えている。
本発明の電力変換システムによれば、次の(A)〜(C)のような効果がある。
(A) 第2電力変換器の出力電力情報を、伝送回路(例えば、フィルタ回路)を用いて第1電力変換器側の第1制御部へ伝送するので、従来のような通信規格の周期に依存せず、任意のタイミングで、出力電力情報の送信及び更新が可能になる。これにより、第2電力変換器における出力電力の変動に対して、高速な制御及び応答を実現できる。
(B) 安価な伝送回路を追加するだけなので、高速の通信規格へ置き換えるよりも低コストで済む。
(C) 第1制御部及び第2制御部内の送受信処理の簡易化を図ることができるので、第1制御部及び第2制御部の制御負荷を抑えることができる。
本発明の実施例1における図2の要部の構成を示すブロック図 本発明の実施例1における電力変換システム(例えば、マルチPCS)の構成例を示す概略のブロック図 図1中の制御部52,62を示す概略の機能ブロック図 図3中の補正部54bにおける補正式の例を示す図 図3中の伝送回路80における変換イメージを示す図 図1及び図3の電力情報の送信処理のタイミングチャート 従来のマルチPCSの要部の構成を示すブロック図 図7中の制御部12,22を示す概略の機能ブロック図 図7及び図8における電力情報の送信処理のタイミングチャート
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかになるであろう。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1のマルチPCS)
図2は、本発明の実施例1における電力変換システム(例えば、マルチPCS)の構成例を示す概略のブロック図である。
このマルチPCS30は、例えば、発電電圧が直流80V〜450Vの太陽電池31及び放電電圧が直流60V〜330Vの蓄電池32と、単相3線交流202Vの電力系統33と、の連系を行うシステムである。
マルチPCS30は、太陽電池31の発電電力に対してDC/DC変換を行うPVユニット40と、蓄電池32の充放電を行わせる双方向DC/DCコンバータを使用したBATユニット50と、電力系統33に対して系統連系を行わせるINVユニット60と、PVユニット40、BATユニット50及びINVユニット60を制御するシステム制御装置70と、を有している。
PVユニット40と、BATユニット50と、INVユニット60とは、例えば、直流350V〜450Vの直流バス44を介して、相互に接続されている。更に、PVユニット40、BATユニット50、及びINVユニット60は、CAN等の制御バス71を介して、システム制御装置70に接続されている。
システム制御装置70は、例えば、図示しないシステムコントローラからの運転指令(例えば、蓄電池32を充電する場合、電力系統33とPVユニット40から3kWずつ電力を貰って蓄電池32を充電する等の運転指令)を受け、その運転指令通りにPVユニット40、BATユニット50、及びINVユニット60が動作するように、制御バス71を介して、それらのユニット40,50,60に制御信号を送る。又、システム制御装置70は、制御バス71を介して、各ユニット40,50,60からの信号の受信処理等を行う機能を有している。このシステム制御装置70は、マイコン等により構成されている。
PVユニット40は、太陽電池31と直流バス44との間に接続されたDC/DC変換用のコンバータ41と、このコンバータ41の動作を制御する制御部42と、を有している。
コンバータ41は、図示しない開閉器を介して入力される太陽電池31の直流発電電力を所定の直流電力に変換して直流バス44へ出力する非絶縁型のコンバータであり、太陽電池31の直流発電電力を変換して直流バス44へ出力する複数のスイッチング素子等からなる回路を有している。制御部42は、システム制御装置70から与えられる制御信号に基づき、PWM信号を出力してコンバータ41内のスイッチング素子のオン/オフ動作を制御するスイッチング制御機能等を有し、マイコン等により構成されている。
BATユニット50は、蓄電池32と直流バス44との間に接続された第1電力変換器(例えば、双方向DC/DC変換用のコンバータ)51と、このコンバータ51の動作を制御する第1制御部52と、を有している。
コンバータ51は、図示しない開閉器を介して入力される蓄電池32の直流放電電力を所定の直流電力に変換して直流バス44へ出力し、又は、直流バス44から入力される直流電力を所定の直流電力に変換し、図示しない開閉器を介して蓄電池32を充電する非絶縁型のコンバータであり、複数のスイッチング素子等からなる回路を有している。制御部52は、システム制御装置70から与えられる制御信号に基づき、PWM信号を出力してコンバータ51内のスイッチング素子のオン/オフ動作を制御するスイッチング制御機能等を有し、マイコン等により構成されている。
INVユニット60は、直流バス44と電力系統33との間に接続された双方向DC/AC変換用の第2電力変換器(例えば、系統連系インバータ)61と、このインバータ61の動作を制御する第2制御部62と、を有している。
インバータ61は、直流バス44から入力される直流電力を交流電力に変換し、図示しない開閉器を介して電力系統33や負荷34へ出力する定電圧及び定周波数(Constant Voltage Constant Frequency;CVCF)型のインバータであり、複数のスイッチング素子等からなる回路を有している。制御部62は、システム制御装置70から与えられる制御信号に基づき、PWM信号を出力してインバータ61内のスイッチング素子のオン/オフ動作を制御するスイッチング制御機能等を有し、マイコン等により構成されている。
このような構成のマルチPCS30では、蓄電池32に対して、以下のような放電運転(i)と充電運転(ii)とが行われる。
(i) 放電運転
太陽電池31の発電電力の流れは、太陽電池31→PVユニット40→直流バス44→INVユニット60→負荷34(又は負荷34及び電力系統33)、となる。PVユニット40は、最大電力追従制御を行い、INVユニット60は、その電力を交流電力に変換して負荷34へ供給する。又、発電電力が負荷34の消費電力を上回っている場合は、電力系統33へ逆潮流する。この場合、BATユニット50内のコンバータ51は、制御部52によって負荷34の消費電力を超えないように制御される。
太陽電池31の発電電力より負荷34の消費電力が上回っている場合の電力の流れは、(太陽電池31側のPVユニット40の出力直流電力+蓄電池32側のBATユニット50の出力直流電力)→直流バス44→INVユニット60の出力交流電力→負荷34の経路と、電力系統33→負荷34の経路と、の2つの経路によって交流電力が負荷34へ供給される。
この場合、PVユニット40は最大電力追従制御を行い、INVユニット60は、その電力を交流電力に変換して負荷34へ供給する。又、不足分の電力は、蓄電池32の放電電力により補われる。
(ii) 充電運転
充電運転時の電力の流れは、電力系統33→負荷34という経路と、電力系統33→INVユニット60→直流バス44→BATユニット50→蓄電池32という経路と、になる。INVユニット60内のインバータ61の順変換動作により、BATユニット50内のコンバータ51は、制御部52の充電電流及び充電電力制御にて蓄電池32の充電を行う。但し、太陽電池31の発電電力が負荷34の消費電力より大きい場合は、PVユニット40により最大電力追従制御を行いつつ、BATユニット50で充電動作を行う。又、システム制御装置70の制御により、BATユニット50は、電力系統33及び太陽電池31からの蓄電池32への充電も可能である。
(実施例1のマルチPCSの要部の構成)
図1は、本発明の実施例1における図2の要部の構成を示すブロック図である。更に、図3は、図1中のBATユニット50内の第1制御部52及びINVユニット60内の第2制御部62を示す概略の機能ブロック図である。
なお、図1中に付された符号(5)〜(8)は、出力電力情報の送信のタイミングを示すものである。
図1に示すように、BATユニット50内の第1制御部52とINVユニット60内の第2制御部62とは、制御バス71中の通信線71a,71bを介してシステム制御装置70に接続されている。BATユニット50内の第1電力変換器としてのコンバータ51における一方の入出力端子は、電力線35を介して直流電源としての蓄電池32に接続され、その他方の入出力端子が、電力線である直流バス44に接続されている。直流バス44には、INVユニット60内の第2電力変換器としてのインバータ61における一方の入出力端子が接続され、そのインバータ61の他方の入出力端子が、電力線36を介して電力系統33に接続されている。
BATユニット50内のコンバータ51及び制御部52において、コンバータ51は、前述したように、制御部52によって制御され、蓄電池32から供給される直流の放電電力を所定の直流電力に変換して出力し、又、直流バス44を介してINVユニット60内のインバータ61から供給される直流電力を所定の直流電力に変換して蓄電池32を充電する装置である。
INVユニット60内のインバータ61及び制御部62において、インバータ61は、前述したように、制御部62によって制御され、直流バス44を介してBATユニット50内のコンバータ51から供給される直流の放電電力を交流電力に変換して負荷34へ供給し、又、電力系統33から供給される交流電力を直流電力に変換してコンバータ51へ供給する装置である。
INVユニット60内の制御部62は、通信線72aを介して伝送回路80の入力端子に接続され、この伝送回路80の出力端子が、通信線72bを介してBATユニット50内の制御部52に接続されている。伝送回路80は、制御部62から出力されるインバータ61の出力電力情報を制御部52へ伝送する回路である。
図3に示すように、INVユニット60内の制御部62は、前述したスイッチング制御機能を有する制御部本体63、及びこの制御部本体63によって制御される送信部64等を有している。送信部64は、図示しない計測部で計測されたインバータ61の出力計測情報を入力ポートPTから入力し、その出力計測情報をA/D変換し、各計測情報の実効値及び出力電力の演算を行い、その出力計測情報に応じたパルス幅のPWM信号を通信線72aへ出力する機能を有している。
この送信部64には、入力ポートPTから入力される出力計測情報をデジタル値に変換するA/D変換部64aと、デジタル値に変換された出力計測情報を演算して出力電力情報を求める電力値演算部64bと、求められた出力電力情報をPWM信号に変換して通信線72aへ出力するPWM出力部64cと、が設けられている。
BATユニット50内の制御部52は、前述したスイッチング制御機能を有する制御部本体53、及びこの制御部本体53によって制御される受信部54等を有している。受信部54には、通信線72bから送られてくる電圧値を入力してデジタル値に変換するA/D入力部54aと、変換されたデジタル値を補正して制御部本体53の出力電力指令値とする補正部54bと、が設けられている。
制御部62,52間の伝送回路80は、通信線72aから送られてくるPWM信号を、このパルス幅に応じた電圧値に変換して通信線72bへ出力する機能を有し、例えば、平滑用のフィルタ回路により構成されている。
(実施例1のマルチPCSの要部の動作)
図4は、図3中の補正部54bにおける補正式の例を示す図であり、横軸は入力されるA/D変換値、及び縦軸は格子状(Grid)に補正された電力情報Grid P[W]である。
補正部54bでは、次式に従い、入力されるA/D変換値を補正し、補正された電力情報Grid Pを出力する。
Grid P[W]=k*A/D変換値+オフセット電圧
但し、k;係数
図5(a)、(b)は、図3中の伝送回路80における変換イメージを示す図であり、同図(a)は入力されるPWM信号のパルス幅が狭いパターンIをアナログの電圧値に変換した場合のイメージ、及び、同図(b)は入力されるPWM信号のパルス幅が広いパターンIIをアナログの電圧値に変換した場合のイメージである。
図6は、図1及び図3の伝送回路80を経由する電力情報の送信処理を示すタイミングチャートである。
従来の電力情報の送信処理では、図7、図8及び図9に示すように、タイミング(1)〜(3)において、任意の通信周期(例えば、10Hz)毎に出力電力情報の送信及び更新を行う。そして、タイミング(3)〜(4)において、受信した出力電力指令値に基づき、コンバータ11の出力電力値を制御している。そのため、前述したような課題がある。
そこで、本実施例1では、従来の課題を解決するために、インバータ61側の出力電力情報をコンバータ51側へ送信する場合、伝送回路80を介して次の(5)〜(8)のタイミングで伝送するようにしている。
先ず、タイミング(5)において、INVユニット60内のインバータ61の出力計測情報が、制御部62の入力ポートPTへ入力される。
タイミング(6)において、制御部62内の送信部64では、A/D変換部64aにより、入力された出力計測情報がデジタル値に変換される。次に、電力値演算部64bにより、変換されたデジタル値から出力電力情報が演算される。その後、PWM出力部64cにおいて、演算された出力電力情報から、PWM信号が作成され、通信線72aへ伝送される。PWM信号のパルス幅は、所定の周期(例えば、商用電源周波数50/60Hz)の周期で更新される。
このように、タイミング(5)〜(6)では、インバータ61の出力電力値に応じたPWM信号が、通信線72aへ出力される。
通信線72aへ出力されたPWM信号は、図5(a)、(b)に示すように、伝送回路80により平滑化され、アナログの電圧値に変換される。例えば、図5(a)のように、PWM信号のパルス幅が狭いパターンIの場合には、変換された電圧値が低い。これに対して、図5(b)のように、PWM信号のパルス幅が広いパターンIIの場合には、変換された電圧値が高い。このようなアナログの電圧値が、通信線72bを介してコンバータ51側の制御部52へ伝送される。
次に、タイミング(7)において、制御部52内の受信部54では、A/D入力部54aにより、入力された電圧値がA/D変換される。このA/D変換の更新は、任意の周期及びタイミングで行われる。変換されたデジタル値は、補正部54bにより、図4に示すような補正が行われ、補正された電力情報Grid Pが生成される。
このように、タイミング(6)〜(7)では、PWM信号が伝送回路80で平滑化されて、そのPWM信号に応じた電圧値に変換された後、A/D入力部54aでA/D変換され、任意のタイミングで出力される。出力されたデジタル値は、補正部54bにより補正されて電力情報Grid Pが生成される。
その後、タイミング(8)において、生成された電力情報Grid Pが、制御部本体53の出力電力指令値として使用され、コンバータ51の出力電力値が制御される。つまり、タイミング(7)〜(8)では、A/D変換されたデジタル値を基に、コンバータ51が制御される。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、次の(a)、(b)のような効果がある。
(a) 従来の図8の情報伝達処理と本実施例1の図3の情報伝達処理とを対比すると、従来では、INVユニット20内のインバータ21側とBATユニット10内のコンバータ11側とで、通信線9を介して、送受信と電文作成・解析の処理を行っている。これに対して、本実施例1では、INVユニット60内の制御部62から、出力電力情報に応じたパルス幅のPWM信号を出力し、伝送回路80で平滑化し、BATユニット50内の制御部52へ入力するだけの処理のため、情報伝達処理の処理量を削減できる。しかも、従来のような電文作成・解析の処理を省けるため、情報伝達の全体の処理量も削減できる。
(b) 本実施例1では、構成が簡単で安価な伝送回路80を追加するだけで、制御部52,62の制御負荷を抑え、インバータ61の出力電力の変動に対して、BATユニット50側での高速な制御・応答を実現できる。
(変形例)
本発明は、上記実施例1に限定されず、種々の利用形態や変形が可能である。この利用形態や変形例としては、例えば、次の(i)〜(iii)のようなものがある。
(i) 伝送回路80は、フィルタ回路以外の回路で構成しても良い。
(ii) 蓄電池32に代えて、電力系統33への逆潮流を禁止されている他の直流電源に変更しても良い。又、図3中の制御部52,62は、他の構成の機能ブロックに変更したり、或いは、その機能ブロックを個別回路で構成しても良い。
(iii) 図2のマルチPCS30の全体の構成、及び各ユニット40,50,60の構成は、図示以外の他の構成に変更しても良い。又、図2のマルチPCS30に代えて、他の構成の電力変換システムであっても、本発明を適用できる。
30 マルチPCS
31 太陽電池
32 蓄電池(直流電源)
33 電力系統
40 PVユニット(太陽光発電コンバータユニット)
41 コンバータ
42 制御部
50 BATユニット(蓄電池コンバータユニット)
51 コンバータ(第1電力変換器)
52 制御部(第1制御部)
60 INVユニット(系統連系インバータユニット)
61 インバータ(第2電力変換器)
62 制御部(第2制御部)
70 システム制御装置
80 伝送回路

Claims (3)

  1. 直流電源から供給される直流電力を所定の直流電力に変換して出力し、第2電力変換器から供給される直流電力を所定の直流電力に変換して前記直流電源へ供給する第1電力変換器と、
    前記第1電力変換器から供給される前記直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給し、電力系統から供給される交流電力を直流電力に変換して前記第1電力変換器へ供給する前記第2電力変換器と、
    前記第1電力変換器の電力の変換を制御し、且つ、電圧値を入力してアナログ/デジタル変換を行い、この変換されたデジタル値を補正して出力電力指令値を生成し、前記第1電力変換器の出力電力を制御する第1制御部と、
    前記第2電力変換器の電力の変換を制御し、且つ、前記第2電力変換器の出力電力情報に応じたパルス幅変調信号を出力する第2制御部と、
    前記パルス幅変調信号を入力し、前記パルス幅変調信号のパルス幅に応じた前記電圧値に変換して、前記第1制御部へ伝送する伝送回路と、
    を備えることを特徴とする電力変換システム。
  2. 前記伝送回路は、前記パルス幅変調信号を平滑して前記電圧値を生成するフィルタ回路により構成されていることを特徴とする請求項1記載の電力変換システム。
  3. 前記直流電源は、蓄電池であり、
    前記第1電力変換器は、双方向に直流/直流変換を行うコンバータであり、
    前記第2電力変換器は、双方向に直流/交流変換を行う系統連系用のインバータである、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電力変換システム。
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