JP2018164216A - 増幅器 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力信号の周波数が低くても出力信号の立ち上がり時間tと立ち下がり時間tを小さくできる増幅器を提供する。
【解決手段】入力される正弦波の周波数が低い場合、出力波形のクロスポイントでの信号変化のかむ基を大きくする前置部10と、前置部10の出力信号を矩形波に変換するリミッタ増幅器20とを備え、前置部10は、第1トランジスタQ1のエミッタ電極と第2トランジスタのエミッタ電極を接続したエミッタ結合回路40と、エミッタ結合回路40にバイアス電流を供給する定電流源CS1と、第1トランジスタQ1のコレクタ電極と電源VCCの間に接続される第1抵抗R1と、第2トランジスタQ2のコレクタ電極と電源VCCの間に接続される第2抵抗R2と、第1トランジスタQ1のコレクタ電極と第2トランジスタQ2のコレクタ電極の間に接続されるコンデンサC0とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、クロック信号を増幅して波形整形する増幅器に関する。
ディジタル回路、サンプリング回路、及びスイッチドキャパシタ回路等では、データ信号のタイミング制御のため、高電圧値と低電圧値を一定の周期で繰り返すクロック信号を利用している。これらの回路の多くは、クロック信号の値の変化に連動して、出力データ信号が変化する動作を行う。したがって、クロック信号は、値が急峻に変化する矩形波であることが望ましい。
しかしながら、回路に入力されるクロック信号は、一定の周期の信号が発生し易い正弦波状の波形となっていることが多い。このため、クロック信号を利用する回路では、入力部にリミッタ増幅器を備え、入力された正弦波状のクロック信号を、回路の動作に適した
矩形波に波形整形して利用する。リミッタ増幅器には、例えば非特許文献1に開示されている差動増幅器が用いられる。
P.R.ク゛レイ・R.G.メイヤー著、永田穣監訳、「超LSIのためのアナログ集積回路設計技術(上)」、p.181、培風館、1990年
従来のリミッタ増幅器は、入力される正弦波の周波数が低い場合、出力する矩形波の波形の立ち上がり時間tと立ち下がり時間tを短縮することが難しいという課題がある。
図12に、従来のリミッタ増幅器の入出力波形の例を示す。図12の横方向は時間、縦方向は出力電圧である。利得Gの従来のリミッタ増幅器に、入力信号としてクロスポイントを中心とした振幅ΔViaの正弦波信号を入力すると、出力信号は、線形に振幅がG倍された正弦波信号(破線)にはならず、振幅が一定に制限された矩形波状の出力波形(実線)が得られる。
この出力波形の立ち上がりと立ち下がりの遷移時間trfは、差動出力の非反転出力信号と反転出力信号が交わる点(クロスポイント)での傾きの逆数に概ね比例する。この傾きmは次式で表せる。
Figure 2018164216
式(1)から明らかなように、出力波形のクロスポイントでの傾きmは、入力信号の周波数に依存し、周波数が低いと小さくなる。前述したように、遷移時間trfはクロスポイントでの傾きmの逆数に概ね比例するので、遷移時間trfは周波数が低いと大きくなる。従来のリミッタ増幅器のみによる増幅器の構成のままでこの問題を解決するには、リミッタ増幅器の利得Gをより大きくする必要がある。しかし、この場合、リミッタ増幅器には高周波領域でも高い利得が求められ、極めて高性能な電子デバイス技術が必要になるのと同時に、発振現象等の不具合が生じやすくなる。よって遷移時間trfは、入力信号の周波数が低い場合に短縮するのが困難である。
本発明は、この課題に鑑みてなされたものであり、入力される正弦波の周波数が低くても出力信号の立ち上がり時間tと立ち下がり時間tを小さくできる増幅器を提供することを目的とする。
本実施形態の一態様に係る増幅器は、入力される正弦波の周波数が低い場合、出力波形のクロスポイントでの信号変化の傾きを大きくする前置部と、前記出力信号を矩形波に変換するリミッタ増幅器とを備えることを要旨とする。
本発明の増幅器によれば、入力される正弦波の周波数が低くても出力信号の立ち上がり時間tと立ち下がり時間tを小さくできる。
本発明に係る増幅器の基本的な構成例を示す図である。 本発明に係る増幅器の他の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る前置部の具体例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る前置部の具体例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る前置部の具体例を示す図である。 図5に示す前置部を備えた増幅器の周波数特性の例を示す図である。 図5に示す前置部を備えた増幅器の出力波形の例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る前置部の他の具体例を示す図である。 図8に示す前置部を備えた増幅器の周波数特性の例を示す図である。 図8に示す前置部を備えた増幅器の出力波形の例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る増幅器の具体例を示す図である。 従来のリミッタ増幅器の入出力波形の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。複数の図面中同一のものに
は同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。実施形態を説明する前に、本発明の原理について説明する。
〔本発明の原理〕
図1に、本発明に係る増幅器1の基本的な構成例を示す。増幅器1は、前置部10と、リミッタ増幅器20を備える。
前置部10は、入力される正弦波の周波数が低い場合、クロスポイントでの信号変化の傾きの大きな出力信号を生成する。前置部10は、例えば積分器で構成できる。積分器の利得の周波数特性は、A/(jω)の依存性を有する。
この前置部10に、入力信号としてクロスポイントを中心とした振幅ΔViaの正弦波信号を入力すると、前置部10の出力波形のクロスポイントにおける信号変化の傾きの大きさは、|A/(jω)|×ωΔVia=AΔViaとなり、正弦波信号の周波数ωに依存しなくなる。
この作用は、積分器の利得の周波数特性が、A/(jω)の式から明らかなように低周波数領域では高利得であり、高周波数領域では低利得であることによって得られる。前置部10に入力される正弦波の周波数が低い場合に、積分器の利得は高くなる。このため、前置部10は、入力波形のクロスポイントにおける信号変化の傾きの大きさが小さくなることを相殺し、出力波形のクロスポイントにおける信号変化の傾きの大きさを一定に保つ働きをする。
リミッタ増幅器20は、前置部10の出力信号を更に矩形波に変換する。上記のようにリミッタ増幅器20への入力波形のクロスポイントにおける信号変化の傾きは、±AΔViaであるので、利得Gのリミッタ増幅器20で増幅すると、その傾きの大きさはAGΔViaと表せる。
従って、リミッタ増幅器20のクロスポイントにおける傾きも、正弦波信号の周波数ωに依存しなくなり、出力される矩形状の信号波形の立ち上がり時間と立ち下がり時間も、周波数に依らず変わらなくなる。
このように、本発明に係る増幅器1は、クロックとして入力された正弦波信号の周波数が低くても、出力する矩形波の信号波形の立ち上がり時間と立ち下がり時間を、従来のリミッタ増幅器のみによる増幅器よりも小さくできる。また、増幅器1は、高周波数側の利得が低くて良いので高性能な電子デバイスを用いることなく実現できる。
また、本発明に係る増幅器1は、図2に示すように構成しても良い。図2に示す増幅器2の前置部10は、積分器32と線形増幅器33の並列接続で構成される点で増幅器1(図1)と異なる。
積分器32は、入力信号を積分する。線形増幅器33は、入力信号を一定利得で増幅した出力信号を出力する。
積分器32の利得の周波数特性は、A/(jω)の依存性を有し、線形増幅器33は、広帯域にわたって一定の利得Bを有する。したがって、前置部10全体として、A/(jω)+Bの周波数特性を示す。この前置部10の出力信号は、更に利得Gのリミッタ増幅器20で増幅される。このため、増幅器2は、GA/(jω)+GBの周波数特性を示す。このように構成した場合、積分器32の利得A/(jω)がBよりも大きくなる低周波数領域においては、本実施形態に係る増幅器1について説明したのと同様の原理により、クロックとして入力された正弦波信号の周波数が低くても、出力する矩形波の信号波形の立ち上がり時間と立ち下がり時間を、従来のリミッタ増幅器のみによる増幅器よりも小さくする作用が得られる。一方、積分器32の利得A/(jω)が小さくなる高周波数領域においては、リミッタ増幅器20への入力信号の振幅は、BΔViaで一定となり、それ以下に小さくならない。このため、増幅器2によれば、高周波数領域でも増幅器の内部雑音によってS/N比が悪化しない。つまり、増幅器2は、クロックとして入力する正弦波信号の周波数について、より広い範囲で良質な出力波形が得られる増幅器とすることができる。
なお、前述した説明から明らかなように、本実施形態に係る増幅器2の前置部10は、必ずしも積分器と線形増幅器の並列接続で構成する必要はない。前置部10が、積分器と線形増幅器の特性を融合した、全体としてA/(jω)+Bの周波数特性を示す回路構成となっていれば、本実施形態に係る増幅器2の前置部10として利用することができる。
以上説明したように本実施形態に係る増幅器1,2によれば、入力信号の周波数が低くても出力信号の値の遷移時間trfを小さくできる。次に、増幅器1と増幅器2のそれぞれの実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図3に、第1実施携形態に係る増幅器1の前置部11の具体的な構成例を示す。前置部11の第1出力端子と第2出力端子のそれぞれは、図示を省略しているリミッタ増幅器20の反転入力端子と非反転入力端子に接続される。以降説明する実施形態において、リミッタ増幅器20の表記は省略する。
前置部11は、第1トランジスタQ1のエミッタ電極と第2トランジスタQ2のエミッタ電極を接続したエミッタ結合回路40と、エミッタ結合回路40にバイアス電流を供給する定電流源CS1と、第1トランジスタQ1のコレクタ電極と電源VCCの間に接続される第1抵抗R1と、第2トランジスタQ2のコレクタ電極と電源VCCの間に接続される第2抵抗R2と、第1トランジスタQ1のコレクタ電極と第2トランジスタQ2のコレクタ電極の間に接続されるコンデンサC0とを備える。
ここで第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の特性は同一とする。また、第1抵抗R1と第2抵抗R2の抵抗値は同一とする。
前置部11の利得Gprは次式で表せる。
Figure 2018164216
ここで、gは第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の相互コンダクタンス、Rは第1抵抗R1と第2抵抗R2の抵抗値、およびCはコンデンサC0の容量値である。
式(2)は、式(3)に示す周波数の範囲において式(4)で近似できる。つまり、前置部11は、式(3)に示す周波数の範囲において積分器と同様の周波数特性を持つ。
Figure 2018164216
このため、本実施形態の前置部11とリミッタ増幅器20を組み合わせた増幅器1は、式(3)に示す周波数の範囲で、クロックとして入力された正弦波信号の周波数が低くても、出力される矩形状の信号波形の立ち上がり時間と立ち下がり時間を、リミッタ増幅器のみによる場合よりも小さくできる増幅器を構成する。
〔第2実施形態〕
図4に、第2実施携形態に係る増幅器1の前置部12の具体的な構成例を示す。
前置部12は、第1トランジスタQ1のエミッタ電極と第2トランジスタQ2のエミッタ電極を接続したエミッタ結合回路40と、エミッタ結合回路40にバイアス電流を供給する定電流源CS1と、第1トランジスタQ1のコレクタ電極と電源VCCの間に接続される第1抵抗R1と、第2トランジスタQ2のコレクタ電極と電源VCCの間に接続される第2抵抗R2と、第1トランジスタQ1のコレクタ電極とベース電極の間に接続される第1コンデンサC1と、第1トランジスタQ1のベース電極と第1入力端子の間に接続される第3抵抗R3と、第2トランジスタQ2のコレクタ電極とベース電極の間に接続される第2コンデンサC2と、第2トランジスタQ2のベース電極と第2入力端子の間に接続される第4抵抗R4とを備える。
ここで、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の特性、第1抵抗R1と第2抵抗R2の抵抗値、第3抵抗R3と第4抵抗R4の抵抗値、および第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の容量値は、それぞれ同一とする。
前置部12の利得Gprは次式で表せる。
Figure 2018164216
ここで、gは第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の相互コンダクタンス、Rは第1抵抗R1と第2抵抗R2の抵抗値、Rは第3抵抗R3と第4抵抗R4の抵抗値、およびCは第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の容量値である。
式(5)は、式(6)に示す周波数の範囲において式(7)で近似できる。つまり、前置部12は、式(6)に示す周波数の範囲において積分器と同様の周波数特性を持つ。
Figure 2018164216
このため、本実施形態の前置部12とリミッタ増幅器20を組み合わせた増幅器1は、式(6)に示す周波数の範囲で、クロックとして入力された正弦波信号の周波数が低くても、出力される矩形状の信号波形の立ち上がり時間と立ち下がり時間を、リミッタ増幅器のみによる場合よりも小さくできる増幅器を構成する。
〔第3実施形態〕
図5に、第3実施携形態に係る増幅器2(図2)の前置部13の具体的な構成例を示す。
前置部13は、第1トランジスタQ1のエミッタ電極と第2トランジスタQ2のエミッタ電極を接続したエミッタ結合回路40と、エミッタ結合回路40にバイアス電流を供給する定電流源CS1と、記第1トランジスタQ1のコレクタ電極と電源VCCの間に直列に接続される第1抵抗R1と第5抵抗R5と、第2トランジスタQ2のコレクタ電極と電源VCCの間に直列に接続される第2抵抗R2と第6抵抗R6と、第1抵抗R1と第5抵抗R5の接続点と、第2抵抗R2と第6抵抗R6の接続点との間に接続されるコンデンサC0とを備える。
ここで、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の特性、第1抵抗R1と第2抵抗R2の抵抗値、および第5抵抗R5と第6抵抗R6の抵抗値は、それぞれ同一とする。
前置部13の利得Gprは次式で表せる。
Figure 2018164216
ここで、gは第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の相互コンダクタンス、Rは第1抵抗R1と第2抵抗R2の抵抗値、Rは第5抵抗R5と第6抵抗R6の抵抗値、およびCはコンデンサC0の容量値である。
式(8)は、式(9)に示す周波数の範囲において式(10)で近似できる。つまり、前置部13は、式(9)に示す周波数の範囲において、積分器32と線形増幅器33を並列接続した構成(図2)の前置部と同様の周波数特性を持つ。
Figure 2018164216
このため、本実施形態の前置部13とリミッタ増幅器20を組み合わせた増幅器2は、式(9)に示す周波数の範囲で、クロックとして入力された正弦波信号の周波数が低くても、出力される矩形状の信号波形の立ち上がり時間と立ち下がり時間を、リミッタ増幅器のみによる場合よりも小さくできる増幅器を構成する。
図6に、本実施形態に係る増幅器2の周波数特性の一例を示す。図6の横軸は周波数[Hz]、縦軸は利得[dB]である。破線は、従来のリミッタ増幅器のみからなる増幅器の周波数特性であり、10GHzでの利得を本実施形態の増幅器2の利得に揃えたものである。実線は、本実施形態の特性である。
70MHz付近から1GHz付近までの範囲は、GA/(jω)の周波数特性を示し、1GHz以上では一定の利得GBの周波数特性を示し、全体ではGA/(jω)+GBの周波数特性を示す。なお、20GHz以上で利得が低下するのは、エミッタ結合回路40の周波数特性の影響のためである。
図7に、本実施形態に係る増幅器2に100MHzの正弦波を入力した場合の出力波形を示す。図7の横軸は時間[s]、縦軸は出力電圧[V]である。破線は、従来のリミッタ増幅器のみからなる増幅器の出力波形である。実線は、本実施形態の増幅器2の出力波形である。
従来のリミッタ増幅器のみからなる増幅器の出力波形(破線)の立ち下がり時間tは、t=235psである。前置部13を用いた増幅器2の出力波形(実線)の立ち下がり時間tは、t=104psと半分以下に短縮されている。なお、図示しない立ち上がり時間tについても同様に短縮される。
このように本実施形態の増幅器2によれば、クロック信号の立ち上がりと立ち下がりの遷移時間trfを短縮することができる。
〔第4実施形態〕
図8に、第4実施携形態に係る増幅器2(図2)の前置部14の具体的な構成例を示す。
前置部14は、第1トランジスタQ1のエミッタ電極と第2トランジスタQ2のエミッタ電極を接続したエミッタ結合回路40と、エミッタ結合回路40にバイアス電流を供給する定電流源CS1と、第1トランジスタQ1のコレクタ電極と電源VCCの間に接続される第1抵抗R1と、第2トランジスタQ2のコレクタ電極と電源VCCの間に接続される第2抵抗R2と、第1トランジスタQ1のベース電極と第1入力端子の間に接続される第3抵抗R3と、第2トランジスタQ2のベース電極と第2入力端子の間に接続される第4抵抗R4と、第1トランジスタQ1のコレクタ電極とベース電極の間に直列に接続される第5抵抗R5と第1コンデンサC1と、第2トランジスタQ2のコレクタ電極とベース電極の間に直列に接続される第6抵抗R6と第2コンデンサC2とを備える。
ここで、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の特性、第1抵抗R1と第2抵抗R2の抵抗値、第3抵抗R3と第4抵抗R4の抵抗値、および第5抵抗R5と第6抵抗R6の抵抗値、および第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の容量値は、それぞれ同一とする。
前置部14の利得Gprは次式で表せる。
Figure 2018164216
ここで、gは第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2の相互コンダクタンス、Rは第1抵抗R1と第2抵抗R2の抵抗値、Rは第3抵抗R3と第4抵抗R4の抵抗値、Rは第5抵抗R5と第6抵抗R6の抵抗値、およびCは第1コンデンサC1と第2コンデンサC2の容量値である。
式(11)は、式(12)に示す周波数の範囲において式(13)で近似できる。つまり、前置部14は、式(12)に示す周波数の範囲において、積分器32と線形増幅器33を並列接続した構成(図2)の前置部と同様の周波数特性を持つ。
Figure 2018164216
このため、本実施形態の前置部14を含む増幅器2は、式(12)に示す周波数の範囲で、クロックとして入力された正弦波信号の周波数が低くても、出力される矩形状の信号波形の立ち上がり時間と立ち下がり時間を、リミッタ増幅器のみによる場合よりも小さくできる増幅器を構成する。
図9に、本実施形態の前置部14を含む増幅器2の周波数特性の一例を示す。図10に、本実施形態の前置部14を含む増幅器2に100MHzの正弦波を入力した場合の出力波形を示す。図9と図10の縦軸と横軸の関係は、上記の図6,7と同じである。
前置部14を用いた増幅器2の出力波形(実線)の立ち下がり時間tは、t=93psと、従来のリミッタ増幅器のみからなる増幅器の半分以下に短縮されている。
このように本実施形態の増幅器2によれば、クロック信号の立ち上がりと立ち下がりの遷移時間trfを短縮することができる。
以上説明したように本実施形態の増幅器1,2によれば、周波数が低くても出力信号の立ち上がり時間tと立ち下がり時間tを小さくできる。つまり、クロック信号の値が変化する際の遷移時間trfを短縮できる増幅器を実現できる。
なお、上記の実施形態では、NPN型トランジスタで構成した例を用いて説明を行ったが、PNP型のトランジスタを用いても同様の増幅器が実現できる。また、トランジスタは電界効果トランジスタに置き代えても良い。
なお、本実施形態の増幅器1,2は、一般的なリミッタ増幅器20を用いて構成するが、通常は、前置部の出力端子の直流電圧値と、リミッタ増幅器20の入力端子の直流電圧値は一致しない。その場合は、前置部とリミッタ増幅器20との間にレベルシフト回路50を挿入しても良い。なお、レベルシフト回路50は一般的なものである。
図11に、前置部11とリミッタ増幅器として利用する差動増幅器21の間にレベルシフト回路50を挿入した増幅器の構成例を示す。このように本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で変形が可能である。
1、2:増幅器
10、11、12、13、14:前置部
20:リミッタ増幅器
21:差動増幅器
30:第1積分器
31:第2積分器
32:積分器
33:線形増幅器
40:エミッタ結合回路
50:レベルシフト回路
Q1:第1トランジスタ
Q2:第2トランジスタ
R1:第1抵抗
R2:第2抵抗
R3:第3抵抗
R4:第4抵抗
R5:第5抵抗
R6:第6抵抗
C0:コンデンサ
C1:第1コンデンサ
C2:第2コンデンサ

Claims (7)

  1. 入力される正弦波の周波数が低い場合、出力波形のクロスポイントでの信号変化の傾きを大きくする前置部と、
    前記出力信号を矩形波に変換するリミッタ増幅器と
    を備えることを特徴とする増幅器。
  2. 前記前置部は、入力信号を積分する積分器で構成されることを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記前置部は、
    第1トランジスタのエミッタ電極と第2トランジスタのエミッタ電極を接続したエミッタ結合回路と、
    前記エミッタ結合回路にバイアス電流を供給する定電流源と、
    前記第1トランジスタのコレクタ電極と電源の間に接続される第1抵抗と、
    前記第2トランジスタのコレクタ電極と前記電源の間に接続される第2抵抗と、
    前記第1トランジスタのコレクタ電極と前記第2トランジスタのコレクタ電極の間に接続されるコンデンサと
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の増幅器。
  4. 前記前置部は、
    第1トランジスタのエミッタ電極と第2トランジスタのエミッタ電極を接続したエミッタ結合回路と、
    前記エミッタ結合回路にバイアス電流を供給する定電流源と、
    前記第1トランジスタのコレクタ電極と電源の間に接続される第1抵抗と、
    前記第2トランジスタのコレクタ電極と前記電源の間に接続される第2抵抗と、
    前記第1トランジスタのコレクタ電極とベース電極の間に接続される第1コンデンサと、
    前記第1トランジスタのベース電極と第1入力端子の間に接続される第3抵抗と、
    前記第2トランジスタのコレクタ電極とベース電極の間に接続される第2コンデンサと、
    前記第2トランジスタのベース電極と第2入力端子の間に接続される第4抵抗と
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の増幅器。
  5. 前記前置部は、
    入力信号を積分する積分器と、
    前記入力信号を一定利得で増幅した信号を出力する線形増幅器とが並列に接続されることを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
  6. 前記前置部は、
    第1トランジスタのエミッタ電極と第2トランジスタのエミッタ電極を接続したエミッタ結合回路と、
    前記エミッタ結合回路にバイアス電流を供給する定電流源と、
    前記第1トランジスタのコレクタ電極と電源の間に直列に接続される第1抵抗と第5抵抗と、
    前記第2トランジスタのコレクタ電極と前記電源の間に直列に接続される第2抵抗と第6抵抗と、
    前記第1抵抗と前記第5抵抗の接続点と、前記第2抵抗と前記第6抵抗の接続点との間に接続されるコンデンサと
    を備えることを特徴とする請求項1又は5に記載の増幅器。
  7. 前記前置部は、
    第1トランジスタのエミッタ電極と第2トランジスタのエミッタ電極を接続したエミッタ結合回路と、
    前記エミッタ結合回路にバイアス電流を供給する定電流源と、
    前記第1トランジスタのコレクタ電極と電源の間に接続される第1抵抗と、
    前記第2トランジスタのコレクタ電極と前記電源の間に接続される第2抵抗と、
    前記第1トランジスタのベース電極と第1入力端子の間に接続される第3抵抗と、
    前記第2トランジスタのベース電極と第2入力端子の間に接続される第4抵抗と、
    前記第1トランジスタのコレクタ電極とベース電極の間に直列に接続される第5抵抗と第1コンデンサと、
    前記第2トランジスタのコレクタ電極とベース電極の間に直列に接続される第6抵抗と第2コンデンサと
    を備えることを特徴とする請求項1又は5に記載の増幅器。
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