JP2018163046A - 電磁流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、かつ確実に、測定管内の汚れを確認できるようにする。
【解決手段】測定管1の外周面上の計測用電極2−1の近傍に汚れ検知用電極5−1を設け、測定管1の外周面上の計測用電極2−2の近傍に汚れ検知用電極5−2を設ける。汚れ検知用電極5−1と汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1を検出し、この検出された静電容量C1の初期値C10からの変化量ΔC1を汚れ状態の評価指標とする。この評価指標ΔC1を閾値ΔC1thと比較することによって測定管1内に付着している汚れ4の状態を判定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、測定管の内周面に信号電極を備えた電磁流量計に関するものである。
従来より、この種の電磁流量計は、測定管内を流れる流体(導電性の計測流体)の流れ方向に対して直交する方向に磁界を作る励磁コイルと、この励磁コイルが作る磁界と直交する方向に対向して測定管の内周面に設けられた一対の信号電極とを有し、励磁コイルが作る磁界によりファラデーの法則にしたがって測定管内を流れる流体に発生する起電力(流体の流速に比例して発生する起電力)を一対の信号電極より取り出し、この取り出した起電力に基づいて測定管内を流れる流体の流量を計測するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
図9に従来の電磁流量計200の要部を示す。同図において、1は測定管であり、2,2は測定管1の内周面に対向して設けられた一対の信号電極である。以下、一方の信号電極2(2−1)を第1の計測用電極と呼び、他方の信号電極2(2−2)を第2の計測用電極と呼ぶ。
なお、図9に概略的に一点鎖線で示すように、測定管1内を流れる流体の流れ方向に対して直交する方向に磁界を作る励磁コイル3が設けられており、この励磁コイル3が作る磁界と直交する方向に、測定管1内を流れる流体に接液するように、第1の計測用電極2−1と第2の計測用電極2−2とが対向して設けられている。
このような電磁流量計200では、使用中に計測用電極2−1,2−2の接液部に汚れが付着して行き、汚れの付着度合いに従って計測される流量値の精度が悪化して行く。このため、付着した汚れを落とすメンテナンス時期を知ることが重要となる。なお、図9では、測定管1の内周面に付着した汚れを符号4で示している。
そこで、従来より、電磁流量計の測定管内の汚れをモニタする技術が報告されている。例えば、特許文献2には、測定管に光学窓を設け、この光学窓の外側に発光受光素子を配置し、測定管内を通して光を送受光するようにした構成が示されている。この構成によれば、汚れにより受光感度が落ちることから、間接的に汚れを検知することができる。
特開平4−319622号公報 特開2006−313113号公報
しかしながら、特許文献2に示された構成では、測定管に光学窓を設けなければならない。また、光学窓から被計測流体が漏れないような対策を施さなければならない。また、配管内の洗浄用に燻蒸や洗剤などを使った場合には、測定管に設けられた光学窓が劣化し、それにより汚れを確認することが困難になる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡単な構成で、かつ確実に、測定管内の汚れを確認することが可能な電磁流量計を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、測定管(1)内を流れる流体の流れ方向に対して直交する方向に磁界を作るように構成された励磁コイル(3)と、この励磁コイルが作る磁界と直交する方向に対向して測定管の内周面に設けられた第1の計測用電極(2−1)および第2の計測用電極(2−2)とを備え、励磁コイルが作る磁界により測定管内を流れる流体に発生する起電力を第1の計測用電極および第2の計測用電極より取り出すように構成された電磁流量計(100)において、測定管の外周面上の第1の計測用電極の近傍に設けられた第1の汚れ検知用電極(5−1)と、測定管の外周面上の第2の計測用電極の近傍に第1の汚れ検知用電極と対向して設けられた第2の汚れ検知用電極(5−2)と、第1の汚れ検知用電極と第2の汚れ検知用電極との間の静電容量を検出するように構成された静電容量検出部(6−1)と、静電容量検出部によって検出された静電容量に基づいて測定管内に付着している汚れの状態を評価するように構成された汚れ状態評価部(6−2)とを備えることを特徴とする。
この発明では、測定管の外周面上の第1の計測用電極の近傍に第1の汚れ検知用電極を設け、測定管の外周面上の第2の計測用電極の近傍に第2の汚れ検知用電極を設け、第1の汚れ検知用電極と第2の汚れ検知用電極との間の静電容量を検出し、この検出した静電容量に基づいて測定管内に付着している汚れの状態を評価する。例えば、第1の汚れ検知用電極と第2の汚れ検知用電極との間の静電容量の初期状態からの変化に基づいて、測定管内に付着している汚れの状態の評価指標を求めるようにする。
なお、上記説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の構成要素を、括弧を付した参照符号によって示している。
以上説明したことにより、本発明によれば、測定管の外周面上の第1の計測用電極の近傍に第1の汚れ検知用電極を設け、測定管の外周面上の第2の計測用電極の近傍に第1の汚れ検知用電極と対向して第2の汚れ検知用電極を設け、この第1の汚れ検知用電極と第2の汚れ検知用電極との間の静電容量に基づいて測定管内に付着している汚れの状態を評価するようにしたので、測定管に光学窓を設ける必要がなく、簡単な構成で、かつ確実に、測定管内の汚れを確認することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電磁流量計の要部を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態2に係る電磁流量計の要部を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態3に係る電磁流量計の要部を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態4に係る電磁流量計の要部を示す図である。 図5Aは、図1において測定管を上面から見た図である。 図5Bは、図1において測定管を下面から見た図である。 図6Aは、図2において測定管を上面から見た図である。 図6Bは、図2において測定管を下面から見た図である。 図7Aは、図3において測定管を上面から見た図である。 図7Bは、図3において測定管を下面から見た図である。 図8Aは、図4において測定管を上面から見た図である。 図8Bは、図4において測定管を下面から見た図である。 図9は、従来の電磁流量計の要部を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は本発明の実施の形態1に係る電磁流量計100(100A)の要部を示す図である。なお、この電磁流量計100Aにおいても、図9に示した電磁流量計200と同様、測定管1内を流れる流体の流れ方向に対して直交する方向に磁界を作る励磁コイル3が設けられており、この励磁コイル3が作る磁界と直交する方向に、測定管1内を流れる流体に接液するように、第1の計測用電極2−1と第2の計測用電極2−2とが対向して設けられており、励磁コイル3が作る磁界により測定管1内を流れる流体に発生する起電力を第1の計測用電極2−1および第2の計測用電極2−2より取り出すように構成されている。後述する他の実施の形態でも同様である。
この電磁流量計100Aでは、測定管1の外周面上の第1の計測用電極2−1の近傍の上流側に第1の汚れ検知用電極5(5−1)を設け、測定管1の外周面上の第2の計測用電極2−2の近傍の上流側に第2の汚れ検知用電極5(5−2)を設けている。
図5Aに測定管1を上面から見た図を示し、図5Bに測定管1を下面から見た図を示す。この図から分かるように、汚れ検知用電極5−1,5−2は平面視円形とされており、測定管1を挾んで対向するように設けられている。
また、この電磁流量計100Aには、測定管1内の汚れをモニタする汚れモニタ装置6が設けられている。この汚れモニタ装置6は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、静電容量検出部6−1と、汚れ状態評価部6−2と、汚れ状態判定部6−3と、静電容量初期値記憶部6−4と、閾値記憶部6−5とを備えている。
この汚れモニタ装置6において、静電容量検出部6−1は、第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1を検出し、汚れ状態評価部6−2へ送る。静電容量初期値記憶部6−4には、測定管1の設置直後の第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1が初期値(初期状態の静電容量)C10として記憶されている。
汚れ状態評価部6−2は、定期的に、静電容量検出部6−1からの第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1を取り込み、この静電容量C1と静電容量初期値記憶部6−4に記憶されている初期値C10との差、すなわち静電容量C1の初期値C10からの変化量ΔC1(ΔC1=C1−C10)を汚れ状態の評価指標として求める。
汚れ状態評価部6−2で求められた汚れ状態の評価指標ΔC1は汚れ状態判定部6−3へ送られる。閾値記憶部6−5には、汚れ状態の評価指標ΔC1に対する判定基準として閾値ΔC1thが記憶されている。
汚れ状態判定部6−3は、汚れ状態評価部6−2からの汚れ状態の評価指標ΔC1を入力とし、この汚れ状態の評価指標ΔC1と閾値記憶部6−5に記憶されている閾値ΔC1thとを比較し、汚れ状態の評価指標ΔC1が閾値ΔC1thを超えた場合に警報を出力する。
この電磁流量計100Aにおいて、第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1は、時間の経過と共に、汚れ4が測定管1の内周面に付着することで変化して行く。
汚れ状態評価部6−2では、この第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1の初期値C10からの変化量が評価指標ΔC1として定期的に求められる。そして、この評価指標ΔC1が閾値ΔC1thを超えた時点で、汚れ状態判定部6−3が警報を出力する。この警報によって、管理者は、測定管1の内周面に付着した汚れ4を落とすメンテナンス時期を知ることができる。
なお、メンテナンス時に測定管1の内周面に付着した汚れ4を落とした場合には、その時の第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1を新たな初期状態の静電容量とし、静電容量初期値記憶部6−4内の初期値C10を更新する。
〔実施の形態2〕
図2は本発明の実施の形態2に係る電磁流量計100(100B)の要部を示す図である。
この電磁流量計100Bでは、測定管1の外周面上の第1の計測用電極2−1の近傍の下流側に第1の汚れ検知用電極5(5−1)を設け、測定管1の外周面上の第2の計測用電極2−2の近傍の下流側に第2の汚れ検知用電極5(5−2)を設けている。
図6Aに測定管1を上面から見た図を示し、図6Bに測定管1を下面から見た図を示す。この図から分かるように、汚れ検知用電極5−1,5−2は平面視円形とされており、測定管1を挾んで対向するように設けられている。
この電磁流量計100Bには、測定管1内の汚れをモニタする汚れモニタ装置7が設けられている。この汚れモニタ装置7は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、静電容量検出部7−1と、汚れ状態評価部7−2と、汚れ状態判定部7−3と、静電容量初期値記憶部7−4と、閾値記憶部7−5とを備えている。
この汚れモニタ装置7において、静電容量検出部7−1は、第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C2を検出し、汚れ状態評価部7−2へ送る。静電容量初期値記憶部7−4には、測定管1の設置直後の第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量が初期値(初期状態の静電容量)C20として記憶されている。
汚れ状態評価部7−2は、定期的に、静電容量検出部7−1からの第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C2を取り込み、この静電容量C2と静電容量初期値記憶部7−4に記憶されている初期値C20との差、すなわち静電容量C1の初期値C20からの変化量ΔC2(ΔC2=C2−C20)を汚れ状態の評価指標として求める。
汚れ状態評価部7−2で求められた汚れ状態の評価指標ΔC2は汚れ状態判定部7−3へ送られる。閾値記憶部7−5には、汚れ状態の評価指標ΔC2に対する判定基準として閾値ΔC2thが記憶されている。
汚れ状態判定部7−3は、汚れ状態評価部7−2からの汚れ状態の評価指標ΔC2を入力とし、この汚れ状態の評価指標ΔC2と閾値記憶部7−5に記憶されている閾値ΔC2thとを比較し、汚れ状態の評価指標ΔC2が閾値ΔC2thを超えた場合に警報を出力する。
この電磁流量計100Bにおいて、第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C2は、時間の経過と共に、汚れ4が測定管1の内周面に付着することで変化して行く。
汚れ状態評価部7−2では、この第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C2の初期値C20からの変化量が評価指標ΔC2として定期的に求められる。そして、この評価指標ΔC2が閾値ΔC2thを超えた時点で、汚れ状態判定部7−3が警報を出力する。この警報によって、管理者は、測定管1の内周面に付着した汚れ4を落とすメンテナンス時期を知ることができる。
なお、メンテナンス時に測定管1の内周面に付着した汚れ4を落とした場合には、その時の第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C2を新たな初期状態の静電容量とし、静電容量初期値記憶部7−4内の初期値C20を更新する。
〔実施の形態3〕
図3は本発明の実施の形態3に係る電磁流量計100(100C)の要部を示す図である。
この電磁流量計100Cでは、測定管1の外周面上の第1の計測用電極2−1の近傍の上流側に第1の汚れ検知用電極5(5−1)を設け、測定管1の外周面上の第2の計測用電極2−2の近傍の上流側に第2の汚れ検知用電極5(5−2)を設けている。また、測定管1の外周面上の第1の計測用電極2−1の近傍の下流側に第3の汚れ検知用電極5(5−3)を設け、測定管1の外周面上の第2の計測用電極2−2の近傍の下流側に第4の汚れ検知用電極5(5−4)を設けている。
図7Aに測定管1を上面から見た図を示し、図7Bに測定管1を下面から見た図を示す。この図から分かるように、汚れ検知用電極5−1,5−2は平面視円形とされており、測定管1を挾んで対向するように設けられている。また、汚れ検知用電極5−3,5−4も平面視円形とされており、測定管1を挾んで対向するように設けられている。
また、この電磁流量計100Cには、測定管1内の汚れをモニタする汚れモニタ装置8が設けられている。この汚れモニタ装置8は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、上流側の静電容量検出部8−1と、下流側の静電容量検出部8−2と、汚れ状態評価部8−3と、汚れ状態判定部8−4と、閾値記憶部8−5とを備えている。
また、汚れ状態評価部8−3は、上流側の汚れ状態評価指標算出部8−31と、下流側の汚れ状態評価指標算出部8−32と、上下流間の汚れ状態評価指標算出部8−33と、上流側の静電容量初期値記憶部8−34と、下流側の静電容量初期値記憶部8−35とを備えている。
この汚れモニタ装置8において、上流側の静電容量検出部8−1は、第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1を検出し、上流側の汚れ状態評価指標算出部8−31へ送る。上流側の静電容量初期値記憶部8−34には、測定管1の設置直後の第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量が初期値(初期状態の静電容量)C10として記憶されている。
上流側の汚れ状態評価指標算出部8−31は、定期的に、上流側の静電容量検出部8−1からの第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1を取り込み、この静電容量C1と上流側の静電容量初期値記憶部8−34に記憶されている初期値C10との差、すなわち静電容量C1の初期値C10からの変化量ΔC1(ΔC1=C1−C10)を上流側の汚れ状態の評価指標として求め、上下流間の汚れ状態評価指標算出部8−33へ送る。
一方、下流側の静電容量検出部8−2は、第3の汚れ検知用電極5−3と第4の汚れ検知用電極5−4との間の静電容量C2を検出し、下流側の汚れ状態評価指標算出部8−32へ送る。下流側の静電容量初期値記憶部8−35には、測定管1の設置直後の第3の汚れ検知用電極5−3と第4の汚れ検知用電極5−4との間の静電容量が初期値(初期状態の静電容量)C20として記憶されている。
下流側の汚れ状態評価指標算出部8−32は、定期的(上流側の汚れ状態評価指標算出部8−31と同じタイミング)に、下流側の静電容量検出部8−2からの第3の汚れ検知用電極5−3と第4の汚れ検知用電極5−4との間の静電容量C2を取り込み、この静電容量C2と下流側の静電容量初期値記憶部8−35に記憶されている初期値C20との差、すなわち静電容量C2の初期値C20からの変化量ΔC2(ΔC2=C2−C20)を下流側の汚れ状態の評価指標として求め、上下流間の汚れ状態評価指標算出部8−33へ送る。
上下流間の汚れ状態評価指標算出部8−33は、上流側の汚れ状態評価指標算出部8−31からの上流側の汚れ状態の評価指標ΔC1と、下流側の汚れ状態評価指標算出部8−32からの下流側の汚れ状態の評価指標ΔC2とを入力とし、上流側の汚れ状態の評価指標ΔC1と下流側の汚れ状態の評価指標ΔC2との平均値を上下流間の汚れ状態の評価指標ΔCav(ΔCav=(ΔC1+ΔC2)/2)として求める。
この上下流間の汚れ状態評価指標算出部8−33で求められた上下流間の汚れ状態の評価指標ΔCavは、汚れ状態評価部8−3で求められた評価指標ΔCavとして汚れ状態判定部8−4へ送られる。閾値記憶部8−5には、汚れ状態の評価指標ΔCavに対する判定基準として閾値ΔCavthが記憶されている。
汚れ状態判定部8−4は、汚れ状態評価部8−3からの汚れ状態の評価指標ΔCavを入力とし、この汚れ状態の評価指標ΔCavと閾値記憶部8−5に記憶されている閾値ΔCavthとを比較し、汚れ状態の評価指標ΔCavが閾値ΔCavthを超えた場合に警報を出力する。
この電磁流量計100Cにおいて、第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1および第3の汚れ検知用電極5−3と第4の汚れ検知用電極5−4との間の静電容量C2は、時間の経過と共に、汚れ4が測定管1の内周面に付着することで変化して行く。
汚れ状態評価部8−3では、この第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1の初期値C10からの変化量ΔC1と、第3の汚れ検知用電極5−3と第4の汚れ検知用電極5−4との間の静電容量C2の初期値C20からの変化量ΔC2との平均値が評価指標ΔCavとして求められる。そして、この汚れ状態の評価指標ΔCavが閾値ΔCavthを超えた時点で、汚れ状態判定部8−4が警報を出力する。この警報によって、管理者は、測定管1の内周面に付着した汚れを落とすメンテナンス時期を知ることができる。
なお、メンテナンス時に測定管1の内周面に付着した汚れ4を落とした場合には、その時の第1の汚れ検知用電極5−1と第2の汚れ検知用電極5−2との間の静電容量C1を新たな初期状態の静電容量とし、また、第3の汚れ検知用電極5−2と第4の汚れ検知用電極5−3との間の静電容量C2を新たな初期状態の静電容量とし、上流側の静電容量初期値記憶部8−34内の初期値C10および下流側の静電容量初期値記憶部8−35内の初期値C20を更新する。
〔実施の形態4〕
図4は本発明の実施の形態4に係る電磁流量計100(100D)の要部を示す図である。
この電磁流量計100Dでは、測定管1の外周面上の第1の計測用電極2−1の周囲を取り囲むようにして第1の汚れ検知用電極9(9−1)を設け、測定管1の外周面上の第2の計測用電極2−2の周囲を取り囲むようにして第2の汚れ検知用電極9−2を設けている。
図8Aに測定管1を上面から見た図を示し、図8Bに測定管1を下面から見た図を示す。この図から分かるように、汚れ検知用電極9−1,9−2は計測用電極2−1,2−1の周囲を囲むリング状の電極とされており、測定管1を挾んで対向するように設けられている。
また、この電磁流量計100Dには、測定管1内の汚れをモニタする汚れモニタ装置10が設けられている。この汚れモニタ装置10は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、静電容量検出部10−1と、汚れ状態評価部10−2と、汚れ状態判定部10−3と、静電容量初期値記憶部10−4と、閾値記憶部10−5とを備えている。
汚れモニタ装置10において、静電容量検出部10−1は、第1の汚れ検知用電極9−1と第2の汚れ検知用電極9−2との間の静電容量C1を検出し、汚れ状態評価部10−2へ送る。静電容量初期値記憶部10−4には、測定管1の設置直後の第1の汚れ検知用電極9−1と第2の汚れ検知用電極9−2との間の静電容量が初期値(初期状態の静電容量)C10として記憶されている。
汚れ状態評価部10−2は、定期的に、静電容量検出部10−1からの第1の汚れ検知用電極9−1と第2の汚れ検知用電極9−2との間の静電容量C1を取り込み、この静電容量C1と静電容量初期値記憶部10−4に記憶されている初期値C10との差、すなわち静電容量C1の初期値C10からの変化量ΔC1(ΔC1=C1−C10)を汚れ状態の評価指標として求める。
汚れ状態評価部10−2で求められた汚れ状態の評価指標ΔC1は汚れ状態判定部10−3へ送られる。閾値記憶部10−5には、汚れ状態の評価指標ΔC1に対する判定基準として閾値ΔC1thが記憶されている。
汚れ状態判定部10−3は、汚れ状態評価部10−2からの汚れ状態の評価指標ΔC1を入力とし、この汚れ状態の評価指標ΔC1と閾値記憶部10−5に記憶されている閾値ΔC1thとを比較し、汚れ状態の評価指標ΔC1が閾値ΔC1thを超えた場合に警報を出力する。
この電磁流量計100Dにおいて、第1の汚れ検知用電極9−1と第2の汚れ検知用電極9−2との間の静電容量C1は、時間の経過と共に、汚れ4が測定管1の内周面に付着することで変化して行く。
汚れ状態評価部10−2では、この第1の汚れ検知用電極9−1と第2の汚れ検知用電極9−2との間の静電容量C1の初期値C10からの変化量が評価指標ΔC1として求められる。そして、この評価指標ΔC1が閾値ΔC1thを超えた時点で、汚れ状態判定部10−3が警報を出力する。この警報によって、管理者は、測定管1の内周面に付着した汚れ4を落とすメンテナンス時期を知ることができる。
なお、メンテナンス時に測定管1の内周面に付着した汚れ4を落とした場合には、その時の第1の汚れ検知用電極9−1と第2の汚れ検知用電極9−2との間の静電容量C1を新たな初期状態の静電容量とし、静電容量初期値記憶部10−4内の初期値C10を更新する。
以上の説明から分かるように、本実施の形態の電磁流量計100(100A〜100D)によれば、測定管1に光学窓を設ける必要がなく、簡単な構成で、かつ確実に、測定管1内の汚れ4を確認することができるようになる。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上述した実施の形態1〜3では、汚れ検知用電極5(5−1〜5−4)を平面視円形の電極としたが、測定管1の外周面に沿わせた円弧状の電極としてもよい。
また、上述した実施の形態3では、上流側の汚れ状態の評価指標ΔC1と下流側の汚れ状態の評価指標ΔC2との平均値を上下流間の汚れ状態の評価指標ΔCavとしたが、ΔC1,ΔC2のうち何れか大きい方を上下流間の汚れ状態の評価指標ΔCavとしてもよい。
また、上述した実施の形態1〜4では、汚れ状態の評価指標を初期値からの静電容量の変化量として求めたが、初期値からの静電容量の変化率として求めるなどしてもよい。また、静電容量そのものを評価指標とし、閾値と比較することによって汚れ状態を判定するようにしてもよい。
1…測定管、2…信号電極(計測用電極)、3…励磁コイル、4…汚れ、5…汚れ検知用電極、6…汚れモニタ装置、6−1…静電容量検出部、6−2…汚れ状態評価部、6−3…汚れ状態判定部、6−4…静電容量初期値記憶部、6−5…閾値記憶部、7…汚れモニタ装置、7−1…静電容量検出部、7−2…汚れ状態評価部、7−3…汚れ状態判定部、7−4…静電容量初期値記憶部、7−5…閾値記憶部、8…汚れモニタ装置、8−1…上流側の静電容量検出部、8−2…下流側の静電容量検出部、8−3…汚れ状態評価部、8−31…上流側の汚れ状態評価指標算出部、8−32…下流側の汚れ状態評価指標算出部、8−33…上下流間の汚れ状態評価指標算出部、8−34…上流側の静電容量初期値記憶部、8−35…下流側の静電容量初期値記憶部、8−4…汚れ状態判定部、8−5…閾値記憶部、9…汚れ検知用電極、10…汚れモニタ装置、10−1…静電容量検出部、10−2…汚れ状態評価部、10−3…汚れ状態判定部、10−4…静電容量初期値記憶部、10−5…閾値記憶部、100(100A〜100D)…電磁流量計。

Claims (7)

  1. 測定管内を流れる流体の流れ方向に対して直交する方向に磁界を作るように構成された励磁コイルと、この励磁コイルが作る磁界と直交する方向に対向して前記測定管の内周面に設けられた第1の計測用電極および第2の計測用電極とを備え、前記励磁コイルが作る磁界により前記測定管内を流れる流体に発生する起電力を前記第1の計測用電極および前記第2の計測用電極より取り出すように構成された電磁流量計において、
    前記測定管の外周面上の前記第1の計測用電極の近傍に設けられた第1の汚れ検知用電極と、
    前記測定管の外周面上の前記第2の計測用電極の近傍に前記第1の汚れ検知用電極と対向して設けられた第2の汚れ検知用電極と、
    前記第1の汚れ検知用電極と前記第2の汚れ検知用電極との間の静電容量を検出するように構成された静電容量検出部と、
    前記静電容量検出部によって検出された静電容量に基づいて前記測定管内に付着している汚れの状態を評価するように構成された汚れ状態評価部と
    を備えることを特徴とする電磁流量計。
  2. 請求項1に記載された電磁流量計において、
    前記第1の汚れ検知用電極および前記第2の汚れ検知用電極は、それぞれ、
    前記第1の計測用電極および前記第2の計測用電極の上流側に設けられている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  3. 請求項1に記載された電磁流量計において、
    前記第1の汚れ検知用電極および前記第2の汚れ検知用電極は、それぞれ、
    前記第1の計測用電極および前記第2の計測用電極の下流側に設けられている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  4. 請求項1に記載された電磁流量計において、
    さらに、
    前記測定管の外周面上の前記第1の計測用電極の近傍に設けられた第3の汚れ検知用電極と、
    前記測定管の外周面上の前記第2の計測用電極の近傍に前記第3の汚れ検知用電極と対向して設けられた第4の汚れ検知用電極とを備え、
    前記第1の汚れ検知用電極および前記第2の汚れ検知用電極は、それぞれ、
    前記第1の計測用電極および前記第2の計測用電極の上流側に設けられ、
    前記第3の汚れ検知用電極および前記第4の汚れ検知用電極は、それぞれ、
    前記第1の計測用電極および前記第2の計測用電極の下流側に設けられ、
    前記汚れ状態評価部は、
    前記第1の汚れ検知用電極と前記第2の汚れ検知用電極との間の静電容量および前記第3の汚れ検知用電極と前記第4の汚れ検知用電極との間の静電容量に基づいて前記測定管内に付着している汚れの状態を評価するように構成されている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  5. 請求項1に記載された電磁流量計において、
    前記第1の汚れ検知用電極は、
    前記第1の計測用電極の周囲を取り囲むリング状の電極とされ、
    前記第2の汚れ検知用電極は、
    前記第2の計測用電極の周囲を取り囲むリング状の電極とされている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  6. 請求項1に記載された電磁流量計において、
    前記汚れ状態評価部は、
    前記第1の汚れ検知用電極と前記第2の汚れ検知用電極との間の静電容量の初期状態からの変化に基づいて前記測定管内に付着している汚れの状態の評価指標を求めるように構成されている
    ことを特徴とする電磁流量計。
  7. 請求項6に記載された電磁流量計において、
    さらに、
    前記汚れ状態評価部によって求められた評価指標が予め定められている閾値を超えた場合に警報を出力するように構成された汚れ状態判定部を
    備えることを特徴とする電磁流量計。
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