JP2018162595A - 側溝蓋の起こし具 - Google Patents

側溝蓋の起こし具 Download PDF

Info

Publication number
JP2018162595A
JP2018162595A JP2017060390A JP2017060390A JP2018162595A JP 2018162595 A JP2018162595 A JP 2018162595A JP 2017060390 A JP2017060390 A JP 2017060390A JP 2017060390 A JP2017060390 A JP 2017060390A JP 2018162595 A JP2018162595 A JP 2018162595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
tool
shaft
support shaft
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017060390A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6832578B2 (ja
Inventor
岡島 伸幸
Nobuyuki Okajima
伸幸 岡島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OKAJIMA KOGYO KK
Original Assignee
OKAJIMA KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OKAJIMA KOGYO KK filed Critical OKAJIMA KOGYO KK
Priority to JP2017060390A priority Critical patent/JP6832578B2/ja
Publication of JP2018162595A publication Critical patent/JP2018162595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6832578B2 publication Critical patent/JP6832578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】グレーチングとコンクリート製溝蓋との両方に適用でき、起こし上げが容易な側溝蓋の起こし具を提供する。【解決手段】長尺の直線状主軸部11の一端からレ字状に屈曲して短尺の副軸部12が延在し、先端に主軸部11の軸方向と筒孔の孔方向が同方向になる筒体13を固着したバー部材1と、短軸部21の基端から二股に分かれる吊部22を有し、短軸部21を筒孔に挿通した先端部分212に抜止め具29が取着され、短軸部21を中心に吊部22が回動自在に取付けられた旋回用金具2と、吊部22の両端部分を連結した支軸3と、支軸3が挿通した透孔を基端部に設け、先端部に弧状のフックを有する第一係止具4と、支軸3が挿通した通孔を基端側の副部51に設けて、副部51と結合し板幅方向を支軸の軸方向に合わせた主部55に、その突出し方向の先端部位で、主部55の平板面に対し折曲し起立してなる爪部分59を設けた用第二係止具5とを具備する。【選択図】図1

Description

本発明は側溝等の溝蓋を開ける際に用いられる側溝蓋の起こし具に関する。
例えば道路等の側溝には、図8のコンクリート製溝蓋8Bや図2のグレーチング8Aの側溝蓋8が用いられている。側溝9はメンテナンス等で掃除が行われ、その際、側溝蓋8を取り外さねばならない。側溝蓋8と側溝9の側部92との隙間εには、前回の掃除から時が経っており、図1に示すように該隙間εに詰まり物Fが多く溜まっている。そのため、側溝蓋8の取り外しが困難であった。
こうしたなか、側溝蓋の取外しを容易にした装置が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2009−263258号公報
しかるに、特許文献1はその発明の名称のごとく「格子状溝蓋の取外し装置」になっている。側溝の溝蓋には格子状溝蓋のグレーチングの他、図8に示すコンクリート製溝蓋も数多く用いられており、該コンクリート製溝蓋には適用できなかった。側溝側壁との隙間に詰まり物が溜まった側溝蓋は、側溝から起こし上げれば、後は比較的容易に取り外すことができる。コンクリート製溝蓋を側溝から起こし上げる場合、従来、バール等でこじ開けることが多かったが、時にコンクリート製溝蓋を損傷させることとなった。
本発明は、上記問題を解決するもので、コンクリート製溝蓋を傷つけることもなく、コンパクトにして、グレーチングとコンクリート製溝蓋との両方に適用でき、側溝に詰まり物が溜まった敷設状態に在る側溝蓋を、容易に起こし上げることのできる側溝蓋の起こし具を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、長尺の直線状主軸部の一端からレ字状に屈曲して短尺の副軸部が延在し、その先端に前記主軸部の軸方向と筒孔方向が同方向になる筒体を固着したバー部材と、短軸部の基端から二股に分かれるU字形吊部を有して、該短軸部の先端側が前記筒孔に挿通しており、且つその挿通した先端部分に抜止め具が取着され、該短軸部を中心にして前記吊部が回動自在に取付けられた旋回用金具と、前記吊部の両端部分を連結した支軸と、該支軸が挿通している透孔を基端部に設けて、先端部に弧状のフックを有するグレーチング用第一係止具と、該支軸が挿通している通孔を基端側の副部に設けて、該副部と結合し板幅方向を前記支軸の軸方向に合わせた平板状主部に係る進出方向の先端部位で、該主部の平板面に対し折曲し起立してなる爪部分を設けたコンクリート製溝蓋用第二係止具と、を具備することを特徴とする側溝蓋の起こし具にある。
ここで、「コンクリート製溝蓋」とは側溝の上面開口を塞ぐコンクリート製又は鉄筋コンクリート製の蓋をいい、図8のごとく少なくとも一方に切欠部が設けられたものをいう。
請求項2の発明たる側溝蓋の起こし具は、請求項1で、筒体にL字状鉤片が固着される一方、該筒体に対し前記支軸を下方に配して、前記爪部分が上になるように持ち上げて前記第二係止具の前記主部が該鉤片に当たる部位に上下方向が長い縦長孔を穿設すると共に前記通孔を上下方向が長い長孔とし、前記支軸を中心にして前記第二係止具を回動させ、前記縦長孔に該鉤片の突出部を通して、該鉤片に該第二係止具を着脱自在に引掛け可能にしたことを特徴とする。請求項3の発明たる側溝蓋の起こし具は、請求項1又は2で、第二係止具が前記主部の板面に対し起立状態にした板状リブからなる前記副部を一対備えて、両リブを互いに離間させて、該主部の基端側から支軸側へ突き出す突出板部分に前記通孔を設けると共に、前記基端部を基板部とし、ここから前記フックが延在する板体からなる前記第一係止具を二つ備え、さらにコイルばねを具備して、前記両突出板部分間にコイルばねを圧縮させて挟んだ二つの前記第一係止具を配したこれらを、前記支軸が挿通して、二つの該第一係止具が、それぞれ前記各突出板部分の対向内面に、前記コイルばねの弾性復元による付勢力を受けて当接することを特徴とする。請求項4の発明たる側溝蓋の起こし具は、請求項3で、筒体に対し前記支軸を下方に配し、前記鉤片に前記第二係止具を引掛け、係止した状態下で、前記第二係止具の前記突出板部分よりも前記第一係止具の前記基板部の方が下方に突出形成されたことを特徴とする。
本発明の側溝蓋の起こし具は、コンパクトにして作業者一人で携帯でき、しかもグレーチングとコンクリート製溝蓋の両方の側溝蓋に適用でき、さらに使い勝手が良く、さほど力を必要とせずに簡単に側溝蓋を起こし上げることができるなど優れた効果を発揮する。
本発明の側溝蓋の起こし具の一形態で、コンクリート製溝蓋の切欠開口部上に爪部分を配したその全体斜視図である。 グレーチングのクロスバーに、図1の側溝蓋の起こし具に係るフックを引掛けた様子を示す部分正面図である。 図2で示した第一係止具と第二係止具の動きを表す側溝蓋の起こし具の部分断面図である。 図2の状態から、クロスバーを流路と平行にしてL字状鉤片側を正面に向けた状態とし、且つフックをしまい込んだ状態下の側溝蓋の起こし具の側面図である。 図4の状態から鉤片から第二係止具を外して吊設状態にした側溝蓋の起こし具の側面図である。 図5の紙面左側から側溝蓋の起こし具を見た正面図である。 図6の状態から短軸部を中心に180°回転させた側溝蓋の起こし具の正面図である。 図7の状態にした側溝蓋の起こし具に係る第二係止具を、コンクリート製溝蓋の切欠開口部内へ挿入している説明斜視図である。 第一係止具、第二係止具、及びコイルばねの分解斜視図である。 第一係止具、第二係止具、及びコイルばねを、支軸が挿通するように組付けられた状態の斜視図である。
以下、本発明に係るグレーチング用取外し具について詳述する。
図1〜図10は本発明の側溝蓋の起こし具(以下、単に「起こし具」ともいう。)の一形態で、図1はその全体斜視図、図2はクロスバーにフックを引掛けた正面図、図3は第一係止具と第二係止具の動きを表す部分断面図、図4は図3からフックをしまい込んだ状態下の部分側面図、図5は図4からから第二係止具を外して吊設状態にした起こし具の側面図、図6は図5の紙面左側から起こし具を見た正面図、図7は図6の状態から短軸部を中心に180°回転させた正面図、図8は図7の第二係止具をコンクリート製溝蓋の切欠開口部内へ挿入している斜視図、図9は第一係止具、第二係止具、及びコイルばねの分解斜視図、図10は第一係止具、第二係止具、及びコイルばねが支軸に挿通されるように組付け状態にある斜視図を示す。図面を判り易くするため、図4のベアリングバー81の断面表示のハンチングを省略する。
側溝蓋の起こし具Tは、バー部材1と旋回用金具2と支軸3と第一係止具4と第二係止具5とを具備する。
バー部材1は、主軸部11と副軸部12と筒体13とを備える。長尺の直線状主軸部11の一端111からレ字状に斜め上方へ屈曲して短尺の副軸部12が延在し、その先端に筒体13を固着したバー部材1になっている。本実施形態の主軸部11と副軸部12は、例えば1m程の金属製中実軸部材を主要部分にして、85cmほど長尺部分の直線状主部55を確保し、その一端111をレ字状屈曲して10cm程延在させて副軸部12の上昇傾斜部12aとし、さらに該上昇傾斜部12aの先端で、水平方向に角度を変えて数cmほど延在させ、副軸部12の水平端部12bとしている(図3)。主軸部11の他端側先端部が手で握るグリッブ部分112となる。該グリップ部分112には滑り止め用テープ等が適宜施される。
筒体13は金属製円筒体で、ここでは管継手の同径直管を接続するソケットを用いる。副軸部12の先端122に、筒体13が主軸部11の軸方向と筒孔130の孔方向が同方向になるように固着される(図6)。軸方向と孔方向が同方向は、起こし具Tの作業をし易くするためのものであり、両方向が図6のように向かう方角がほぼ合えば本発明では同方向とみなす。該筒体13を筒孔130の孔方向たる中心線が上下方向になるよう起立させた状態で、その下部外面に前記副軸部12の先端122を固着する。本発明でいう「上下方向」は筒体13が起立する本起こし具Tの使用状態での上下方向で、図2でいえば紙面の上下方向になる。
さらに、本実施形態のバー部材1にはL字状鉤片15と板状当て部材19が備わる。
鉤片15は主部15aとこれに対し上方へ突き出る突出部15bとを備えるL形板片材で、図2のごとく副軸部12が固着された筒体13の箇所と反対側の筒体13外面に該主部15aの板面が起立するように固着される。図4の側面視で見ると、鉤片15の板厚面が上下方向に縦長に現れる。起立した主部15aに係る外方先端部分の上縁から突出部15bが上方に向け延在し、第二係止具5用の引掛け部分を形成している。
板状当て部材19は、主軸部11から副軸部12に屈曲する部位に合わせた屈曲板片からなり、正面視で図2のごとく下側から該屈曲部位に固着される。当て部材19は正面視の下面ラインが円弧状で、バー部材1の主軸部11と副軸部12の屈曲点を支点にして、図7の矢印のごとく主軸部11を傾倒させて側溝蓋8を起こし上げる動作を円滑にする(詳細後述)。
旋回用金具2は、短軸部21の基端211から二股に分かれるU字形吊部22を有して、該短軸部21が前記筒孔130に挿通しており、その挿通した先端部分212に抜止め具29を取着して、筒体13の筒孔中心に吊部22が回動自在に取付けられている取付け金具である。筒体13が起立した図2の状態下、吊部22が前記筒体13に対し旋回可能に吊設される。
ここでのU字形吊部22は玉掛けで使用されるシャックルのU字形金具を用いている。U字形吊部22の頂部に金属製中実の短軸部21を立てて溶接固定し、該短軸部21の先端部分212に雄ねじ部が形成される。筒孔130に挿通した短軸部21の先端部分212に吊部22が抜け落ちないよう筒孔130よりも大の抜止め具29のナットを螺着し、さらにヘアピンストッパ291を取着する。符号24はワッシャを示す。
支軸3は、前記U字形吊部22の両端部分222を連結した軸部材である。図7ごとくの起こし具の使用時は、支軸3の軸方向と前記主軸部11,副軸部12の軸方向が、同図の右側面視で直交するように配される。本実施形態の支軸3は、U字形吊部22に用いたシャックルのU字形金具と対になる棒金具である。ここでの棒金具たる支軸3は一端につまみ31を設け、他端に雄ねじ部が形成される。U字形吊部22には該雄ねじ部の対応部位に雌ねじ部が形成される。
第一係止具4は、前記支軸3が挿通している透孔410を基端部41に設けて、先端部に弧状のフック46を有するグレーチング8A用の係止金具である。本発明でいう基端部41は支軸3に近い部位で、先端部45は支軸3から遠のいた部位とする。本実施形態の起こし具Tには第一係止具4が二つ取付けられる。第一係止具4は金属製平板材をレーザ加工機によるレーザ切断で、基端部41を円板形の基板部41aとし、ここからフック46が延在した図9ごとくの一枚物の板体からなっている。透孔410にこれよりも軸径が小さめの支軸3が挿通して取付けられた第一係止具4は、該支軸3に回動自在に取着される。フック46は、支軸3を中心に回動させた時、該フック46の先端部がU字形吊部22のアール部220の内側に軽く当たる大きさで、且つ手で少し力を加えればU字形吊部22を潜り抜ける大きさになっている。
第二係止具5は、支軸3が挿通している通孔510を基端側の副部51に設けると共に該副部51と結合した平板状主部55に係る進出方向の先端部位552で、該平板状主部55に対し側面視直角に折曲し起立してなる爪部分59を設けたコンクリート製溝蓋8B用の係止金具である。本発明でいう第二係止具5の基端側は支軸3に近い側で、先端部位552は支軸3から遠のいた部位とする。平板状主部55は、副部51と結合し板幅方向を支軸3の軸方向に合わせた平板状体であり、支軸3から遠のく主部55の進出方向の先端部位552に爪部分59が設けられる。
本実施形態の第二係止具5は、平板状主部55の板面に対し起立状態にした図9ごとくの横長板状リブ51Aからなる副部51を一対備え、両リブ51Aを互いに離間させて平行とし且つ平板状主部55に対し起立させ、主部55の基端側から支軸3側へ突き出す突出板部分512に通孔510が設けられている。第二係止具5は、図3の鎖線状態から実線状態へと配した時、両リブ51Aが図4のごとくU字形吊部22の軸部221の両内側にそれぞれ近接してほぼ収まる状態とする。そして、主部55から支軸3の在る基端側に突き出した突出板部分512に設けられる通孔510を上下方向が長い長孔とする(図3,図9)。リブ51Aの先端部分は、図6に示すように先端側に向けて傾斜させて平板状主部55の板面に達し、第二係止具5を起立させた時に図3のごとくU字形吊部22にリブ51Aを入り込ませて鉤片15への第二係止具5を当接可能にする。
平板状主部55は基端側で第一係止具4の基板部41aをかわす切欠箇所を除けば矩形平板状であり、支軸3から遠ざかる進出方向の先端部位552で、図2のごとく主部55の平板面に対し、直角に屈曲し、爪部分59が起立,延在する。爪部分59は、主部55の平板面に起立するリブ51Aが在る側と反対側へ図3のごとく側面視直角に折曲して起立する。ほぼ矩形の主部55はその平板面の短手辺が支軸3方向となり、長手辺が進出方向に配される。主部55に係る進出方向の先端で、進出方向を変えて折曲し、コンクリート蓋8Bの切欠部83近くにある蓋下面86aに当てがう爪部分59が主部55の板幅方向(短手辺)全域で延在形成される。さらに、該爪部分59には主部55の板幅よりも両外方に突き出た張出部分591が設けられる。コンクリート製溝蓋8Bに係止させる面を増やして、起こし具Tとしての機能を高めさせるためである。爪部分59が主部55に対し折曲して延在起立する高さは、第二係止具5が図7の切欠部87内を下降できる高さに設定され、また同図で紙面垂直方向に延びる張出部分591を含めた爪部分59の長さは、切欠部87の平面視長さ(図7の紙面垂直方向長さ)よりも小さく設定される。
また、第二係止具5には前記鉤片15に引掛ける縦長孔550が設けられる。図3のように、筒体13に対し支軸3を下方に配して、爪部分59が上になるように持ち上げて第二係止具5の主部55が該鉤片15に当たる部位に上下方向が長い縦長孔550が穿設される。前記通孔510を上下方向が長い前記長孔とし、これによって、前記支軸3を中心にして第二係止具5を回動させ、鉤片15の突出部15bを乗り越え、同図のごとく縦長孔550に鉤片15の突出部15bを通して、第二係止具5を着脱自在に引掛け可能にしている。突出部15bを乗り越え、L字状鉤片15に引掛けられた第二係止具5は自重で図3の突出部15bによる係止状態となり、同図白抜矢印のような外力を加えない限り、引掛け状態を保つ。
さらに本実施形態はコイルばね6を備えて、二つの第一係止具4をそれぞれ一対の第二係止具5の内面に押圧付勢させている。両突出板部分512間にコイルばね6を圧縮させて挟んだ二つの第一係止具4を配したこれらを、支軸3が挿通して支持する。第一係止具4を二つ設けるのは、グレーチング8Aを一点支持で持ち上げて起こすよりも、二点支持させる方がグレーチング8Aの持ち上げ時の安定性,安全性が高められるからである。そうして、二つの該第一係止具4が、それぞれ各突出板部分512の対向内面に、コイルばね6の弾性復元による付勢力を受けて当接する。支軸3に挿通された二つの板状第一係止具4は、そのままでは両板面同士がくっついて剥がすのが困難になる。両者がコイルばね6の付勢を受けて一対の突出板部分512の内面に常に当接状態にあると、扱い易くなる。また、第一係止具4を回動させて図7の状態にしても、コイルばね6の弾性付勢力を受けて突出板部分512に、第一係止具4が押圧状態で保持される。したがって、第二係止具5を用いてコンクリート製溝蓋8Bを起こそうとしている時に、第一係止具4が不用意に回動して落ちてこない。コンクリート製溝蓋8Bの起こし作業を円滑にする。
加えて、筒体13に対し支軸3を下方に配して、鉤片15に第二係止具5を係止した図4の状態下で、第二係止具5の突出板部分512よりも第一係止具4の基板部41aの方が下方に突出形成された起こし具Tになっている。本基板部41aは、図2〜図4ごとくの円板部に形成して、図4の状態で、突出板部分512よりも下方に突出している。さもないと、鉤片15に第二係止具5を係止した状態で、側溝蓋8の上面8aや路面7に降したり当たったりすると、第二係止具5が突き上げられ、図3の鎖線のごとく不用意に外れ落ちてしまうからである。基板部41aの方を突出板部分512よりも下方に突出させて、上記対策防止が図られている。持ち運びを容易にする。
次に、本起こし具Tの一使用法を述べる。
(A)側溝蓋がグレーチングの場合
側溝蓋8がグレーチング8Aの場合は、先ず、第一係止具4を下に垂らす一方、第二係止具5を鉤片15に引掛けてこれに保持させた状態にする。第一係止具4は第二係止具5の突出板部分512にコイルばね6の付勢力で保持されているが、その付勢力を越える軽い手の力で、例えば図3の鎖線位置から実線位置のように下に垂らすことができる。第二係止具5は図5のように垂らした状態にあれば、図3の鎖線のように支軸3に対し外方へ引っ張るようにしながら爪部分59が上になるよう持ち上げれば、同図実線のごとく突出部15bを越えて鉤片15に引掛け保持させた状態にできる。
次に、グレーチング8A上に置き、フック46が一のベアリングバー81をかわしてスリットSLにうまく入り込むようにし、クロスバー82を捕まえる。グレーチング8Aは全体形状が規格化された直方体状をなし、通常、ベアリングバー81とクロスバー82と側板83とから構成される(図2,図4)。多数のベアリングバー81とこれに直交するクロスバー82で格子状に形成して、各ベアリングバー81の両側端に側板83を固定して直方体にする。グレーチング8Aは排水溝等の側溝9に載置される(図4)。図中、符号uは流路を示す。
グレーチング8AによってスリットSLの幅が異なるが、二つの第一係止具4をコイルばね6の弾性復元力に抗して、両基板部41aを外側から手でつまむことで簡単にスリットSL幅に対応する位置合わせ調整でき、フック46をクロスバー82へと導ける。第一係止具4が一つで足りる時は、残りの第一係止具4を図3鎖線位置で保持させておく。
続いて、グレーチング8Aの側板83に近いクロスバー82に該第一係止具4のフック46(図2の鎖線)を潜らせ、グレーチング8Aを持ち上げられるよう、該クロスバー82に係止する(図2の実線)。バー部材1のレ字状屈曲部に固着した板状当て部材19を側溝側部92の上面921に置く。
その後、作業者が主軸部11のグリップ部分112を手で握って、図2の矢印方向に該主軸部11を下方へ向かう力を入れると、当て部材19の箇所を支点にしてクロスバー82を持ち上げ、これと一体のグレーチング8Aを起こす。
側溝9に蓋をしたグレーチング8Aで、側溝9との間に詰まり物Fが多く詰まっていても、梃の原理で容易にグレーチング8Aを側溝9から起こすことができる。側溝9から一旦グレーチング8Aを起こし、一部でも起こし上げてしまえば、詰まり物Fとの抵抗が弱まり且つ扱い易くもなり、側溝9からグレーチング8Aは簡単に取り出せる。
(B)側溝蓋がコンクリート製溝蓋の場合
側溝蓋8がコンクリート製溝蓋8Bの場合、例えばグレーチングの起こし具Tとして用いた図3の実線状態からスタートすると、先ず、グレーチング8Aに使用した第一係止具4を実線位置から同図の鎖線位置に支軸3を中心に回動させてフック46を上げる。また第二係止具5を同図白抜矢印方向に突き上げて、L状鉤片15への該第二係止具5の引掛け係止状態を解除し、支軸3を中心に回動させて鎖線位置を経て、図5,図6の第二係止具5の状態にする。
次に、図5,図6の状態では爪部分59が主軸部11側に向いているので、図6の状態から第二係止具5を筒体13に挿通保持された短軸部21を中心に180°回転させる。手に第二係止具5を持ち、これと一体になっている旋回用金具2,支軸3,第一係止具4,コイルばね6を180°回転させて、図7の状態にする。
続いて、側溝9に取り外そうとするコンクリート製溝蓋8Bで蓋がされている箇所の切欠部87がつくる切欠開口部870の上方に爪部分59を配する(図1)。そうして、第二係止具5を切欠開口部870の下方へ降ろしていくと共に当て部材19を隣のコンクリート蓋8Bの蓋上面86b(側溝蓋8の上面8a)に置く。
その後、コンクリート製溝蓋8Bの切欠部87近くの蓋下面86aに爪部分59を下側から当てるようセットする(図7)。後は、バー部材1のレ字状屈曲部を支点にして、作業者が主軸部11を押し下げ図7の矢印方向に回転させる。すると、側溝9に蓋をした状態にあったコンクリート製溝蓋8Bが図8鎖線のごとく持ち上げられ容易に起こすことができる。長い間、側溝9にコンクリート製溝蓋8Bで蓋がされ、側溝9との間の隙間εに土砂等の詰まり物Fで埋まった状態にある該コンクリート製溝蓋8Bも、梃の原理でたやすく起こすことができる。側溝9からコンクリート製溝蓋8Bを一旦起こしてしまえば、詰まり物Fから離されて抵抗がなくなり、側溝9から該コンクリート製溝蓋8Bは簡単に取り出せる。
このように構成した側溝蓋の起こし具Tは、第一係止具4と第二係止具5とを備えるので、グレーチング8Aに対応できる特許文献1の発明に加え、コンクリート製溝蓋8Bの起こし具Tとしても使用できる。側溝蓋8にはグレーチング8Aだけでなく、図8に示すコンクリート製溝蓋8Bも数多くあり、一本で両方に適用できる本起こし具Tがあれば頗る重宝する。コンクリート製溝蓋8Bの場合、側溝9との隙間εに土砂等の詰まり物Fで埋まっていた場合、コンクリート製溝蓋8Bを取り出す初期段階の起こす作業に特に労力を要した。バール等でコンクリート製溝蓋8Bを起こそうとするが面倒でまたコンクリートに傷つけることが多かった。
これに対し、本起こし具Tを用いれば、第二係止具5の爪部分59がコンクリート製溝蓋8Bの切欠開口部870を難なく降下し、コンクリート製溝蓋8Bの蓋下面86aに下から爪部分59を当てることができる。そして、バー部材1に主軸部11と副軸部12との境界部分の屈曲部を設けているので、ここを支点にでき、グリップ部分112を手に持って下方に力を加えれば、梃の原理で側溝蓋8を図8の実線位置から鎖線状態に簡単に起こすことができる。蓋をした状態のコンクリート製溝蓋8Aを起こしてしまえば、詰まり物Fから離れるので、後は扱い易く取り外しが円滑に進む。
また、筒体13を固着したバー部材1と、吊部22を有した旋回用金具2と、支軸3とを備える構成にするので、グレーチング8A用の第一係止具4とコンクリート製溝蓋8B用の第二係止具5のそれぞれへの切り替えがスムーズで使い勝手が良い。
L字状鉤片15と縦長孔550が設けられると、縦長孔550を利用して第二係止具5を鉤片15に引掛けて、第一係止具4の使用時に第二係止具5が邪魔にならず、側溝9に蓋をしたグレーチングの起こし、取り上げ作業が円滑に進む。
さらに、コイルばね6を具備し、コイルばね6の弾性復元力を利用して、第一係止具4の基板部41aを第二係止具5の突出板部分512に押圧付勢させると、フック46を図7のように上方位置に配した状態で、第二係止具5による側溝9に蓋をしたコンクリート製溝蓋8Bの起こし、取り上げ作業が円滑に進む。グレーチング8Aの起こし作業、コンクリート製溝蓋の起こし作業の夫々に対して、操作性に優れる。
加えて、鉤片15に第二係止具5を係止した状態下で、第二係止具5の突出板部分512よりも第一係止具4の基板部41aの方が下方に突出形成されると、起こし具Tを第一係止具4が地に着くように置いた場合でも、基板部41aが地に着くだけで、第二突出板部分512が地に着くことがなくなる。第二突出板部分512が地に着くことによって、第二係止具5が鉤片15から外れ落ちる事態が起こらない。第一係止具4の使用時や持ち運び等で、一時的に起こし具Tを地に置いた時にも第二係止具5が鉤片15から不用意に外れないので、扱い易い起こし具Tになっている。
さらにいえば、本起こし具Tは、バー部材1,旋回用金具2,支軸3,第一係止具4,第二係止具5、及びコイルばね6が存在しても、特許文献1等と比較して、コンパクトにして作業者一人で携帯して持ち歩きでき、取扱い易い。場所もとらずに保管できる。それでいて、グレーチング8Aとコンクリート製溝蓋8Bの起こし具Tとして両方に使用できる優れものになっている。構造がシンプルで頑強であり、且つコンパクトであることから、コスト的にも安く且つ耐久性に優れる。
このように本側溝蓋の起こし具Tは、上述した種々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。バー部材1,旋回用金具2,支軸3,第一係止具4,第二係止具5,コイルばね6等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
1 バー部材
11 主軸部
12 副軸部
13 筒体
2 旋回用金具
21 短軸部
22 吊部(U字形吊部)
3 支軸
4 第一係止具
41 基端部
46 フック
5 第二係止具
51 副部
51A リブ
512 突出板部分
55 平板状主部
59 爪部分
6 コイルばね
8 側溝蓋
8A グレーチング
8B コンクリート製溝蓋
T 溝蓋の起こし具

Claims (4)

  1. 長尺の直線状主軸部の一端からレ字状に屈曲して短尺の副軸部が延在し、その先端に前記主軸部の軸方向と筒孔方向が同方向になる筒体を固着したバー部材と、
    短軸部の基端から二股に分かれるU字形吊部を有して、該短軸部の先端側が前記筒孔に挿通しており、且つその挿通した先端部分に抜止め具が取着され、該短軸部を中心にして前記吊部が回動自在に取付けられた旋回用金具と、
    前記吊部の両端部分を連結した支軸と、
    該支軸が挿通している透孔を基端部に設けて、先端部に弧状のフックを有するグレーチング用第一係止具と、
    該支軸が挿通している通孔を基端側の副部に設けて、該副部と結合し板幅方向を前記支軸の軸方向に合わせた平板状主部に係る進出方向の先端部位で、該主部の平板面に対し折曲し起立してなる爪部分を設けたコンクリート製溝蓋用第二係止具と、を具備することを特徴とする側溝蓋の起こし具。
  2. 前記筒体にL字状鉤片が固着される一方、該筒体に対し前記支軸を下方に配して、前記爪部分が上になるように持ち上げて前記第二係止具の前記主部が該鉤片に当たる部位に上下方向が長い縦長孔を穿設すると共に前記通孔を上下方向が長い長孔とし、前記支軸を中心にして前記第二係止具を回動させ、前記縦長孔に該鉤片の突出部を通して、該鉤片に該第二係止具を着脱自在に引掛け可能にした請求項1記載の側溝蓋の起こし具。
  3. 前記第二係止具が前記主部の板面に対し起立状態にした板状リブからなる前記副部を一対備えて、両リブを互いに離間させて、該主部の基端側から支軸側へ突き出す突出板部分に前記通孔を設けると共に、前記基端部を基板部とし、ここから前記フックが延在する板体からなる前記第一係止具を二つ備え、さらにコイルばねを具備して、前記両突出板部分間にコイルばねを圧縮させて挟んだ二つの前記第一係止具を配したこれらを、前記支軸が挿通して、二つの該第一係止具が、それぞれ前記各突出板部分の対向内面に、前記コイルばねの弾性復元による付勢力を受けて当接する請求項1又は2に記載の側溝蓋の起こし具。
  4. 前記筒体に対し前記支軸を下方に配し、前記鉤片に前記第二係止具を引掛け、係止した状態下で、前記第二係止具の前記突出板部分よりも前記第一係止具の前記基板部の方が下方に突出形成された請求項3記載の側溝蓋の起こし具。
JP2017060390A 2017-03-27 2017-03-27 側溝蓋の起こし具 Active JP6832578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017060390A JP6832578B2 (ja) 2017-03-27 2017-03-27 側溝蓋の起こし具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017060390A JP6832578B2 (ja) 2017-03-27 2017-03-27 側溝蓋の起こし具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018162595A true JP2018162595A (ja) 2018-10-18
JP6832578B2 JP6832578B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=63861011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017060390A Active JP6832578B2 (ja) 2017-03-27 2017-03-27 側溝蓋の起こし具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6832578B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113756415A (zh) * 2021-09-16 2021-12-07 何桂娣 一种环保用水沟格栅板疏通装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113756415A (zh) * 2021-09-16 2021-12-07 何桂娣 一种环保用水沟格栅板疏通装置
CN113756415B (zh) * 2021-09-16 2023-08-11 江阴市新远见工程有限公司 一种环保用水沟格栅板疏通装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6832578B2 (ja) 2021-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7475856B2 (en) Shackle for load supporting bracket assembly
US6520482B1 (en) Lifting apparatus for a manhole cover
US4153981A (en) Attaching assembly for sheet material
US6676111B2 (en) Universal manhole cover engaging tool
JP2018162595A (ja) 側溝蓋の起こし具
KR20100053572A (ko) 해충 방제 장치의 오동작-방지 캡을 제거 및 설치하는 공구 및 방법
US10731415B2 (en) Ladder supply bracket
US9597923B2 (en) Wallpaper handling device
US20090026156A1 (en) Tool holder
US6176469B1 (en) Manhole cover engaging tools
US9732558B2 (en) Ladder tool holder
JP5915917B2 (ja) スタンド一体型粘着テープ清掃用具
JP2019203289A (ja) 仮設蓋
US20040134625A1 (en) Carpet removal system
US10190332B2 (en) Vehicle mounted T-post remover
US10974940B1 (en) Manhole adjustment ring removal assembly and method
EP2905388B1 (en) Drain with lifting means
US10919553B2 (en) Toilet lift apparatus
EP1279780A2 (en) Handling device
JP3338413B2 (ja) 吊り上げ器具
JP2009013590A (ja) 側溝蓋の持上運搬装置
US10562744B2 (en) Wear blade installation system
US20060065882A1 (en) Concrete form removal tool
US20190271136A1 (en) Sewer Grate Removal Apparatus and Methods of Using the Same
JP3158293U (ja) 側溝蓋の吊り具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200218

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6832578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250