JP2018162595A - 側溝蓋の起こし具 - Google Patents
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こうしたなか、側溝蓋の取外しを容易にした装置が提案されている(例えば特許文献1)。
ここで、「コンクリート製溝蓋」とは側溝の上面開口を塞ぐコンクリート製又は鉄筋コンクリート製の蓋をいい、図8のごとく少なくとも一方に切欠部が設けられたものをいう。
請求項2の発明たる側溝蓋の起こし具は、請求項1で、筒体にL字状鉤片が固着される一方、該筒体に対し前記支軸を下方に配して、前記爪部分が上になるように持ち上げて前記第二係止具の前記主部が該鉤片に当たる部位に上下方向が長い縦長孔を穿設すると共に前記通孔を上下方向が長い長孔とし、前記支軸を中心にして前記第二係止具を回動させ、前記縦長孔に該鉤片の突出部を通して、該鉤片に該第二係止具を着脱自在に引掛け可能にしたことを特徴とする。請求項3の発明たる側溝蓋の起こし具は、請求項1又は2で、第二係止具が前記主部の板面に対し起立状態にした板状リブからなる前記副部を一対備えて、両リブを互いに離間させて、該主部の基端側から支軸側へ突き出す突出板部分に前記通孔を設けると共に、前記基端部を基板部とし、ここから前記フックが延在する板体からなる前記第一係止具を二つ備え、さらにコイルばねを具備して、前記両突出板部分間にコイルばねを圧縮させて挟んだ二つの前記第一係止具を配したこれらを、前記支軸が挿通して、二つの該第一係止具が、それぞれ前記各突出板部分の対向内面に、前記コイルばねの弾性復元による付勢力を受けて当接することを特徴とする。請求項4の発明たる側溝蓋の起こし具は、請求項3で、筒体に対し前記支軸を下方に配し、前記鉤片に前記第二係止具を引掛け、係止した状態下で、前記第二係止具の前記突出板部分よりも前記第一係止具の前記基板部の方が下方に突出形成されたことを特徴とする。
図1〜図10は本発明の側溝蓋の起こし具(以下、単に「起こし具」ともいう。)の一形態で、図1はその全体斜視図、図2はクロスバーにフックを引掛けた正面図、図3は第一係止具と第二係止具の動きを表す部分断面図、図4は図3からフックをしまい込んだ状態下の部分側面図、図5は図4からから第二係止具を外して吊設状態にした起こし具の側面図、図6は図5の紙面左側から起こし具を見た正面図、図7は図6の状態から短軸部を中心に180°回転させた正面図、図8は図7の第二係止具をコンクリート製溝蓋の切欠開口部内へ挿入している斜視図、図9は第一係止具、第二係止具、及びコイルばねの分解斜視図、図10は第一係止具、第二係止具、及びコイルばねが支軸に挿通されるように組付け状態にある斜視図を示す。図面を判り易くするため、図4のベアリングバー81の断面表示のハンチングを省略する。
バー部材1は、主軸部11と副軸部12と筒体13とを備える。長尺の直線状主軸部11の一端111からレ字状に斜め上方へ屈曲して短尺の副軸部12が延在し、その先端に筒体13を固着したバー部材1になっている。本実施形態の主軸部11と副軸部12は、例えば1m程の金属製中実軸部材を主要部分にして、85cmほど長尺部分の直線状主部55を確保し、その一端111をレ字状屈曲して10cm程延在させて副軸部12の上昇傾斜部12aとし、さらに該上昇傾斜部12aの先端で、水平方向に角度を変えて数cmほど延在させ、副軸部12の水平端部12bとしている(図3)。主軸部11の他端側先端部が手で握るグリッブ部分112となる。該グリップ部分112には滑り止め用テープ等が適宜施される。
鉤片15は主部15aとこれに対し上方へ突き出る突出部15bとを備えるL形板片材で、図2のごとく副軸部12が固着された筒体13の箇所と反対側の筒体13外面に該主部15aの板面が起立するように固着される。図4の側面視で見ると、鉤片15の板厚面が上下方向に縦長に現れる。起立した主部15aに係る外方先端部分の上縁から突出部15bが上方に向け延在し、第二係止具5用の引掛け部分を形成している。
板状当て部材19は、主軸部11から副軸部12に屈曲する部位に合わせた屈曲板片からなり、正面視で図2のごとく下側から該屈曲部位に固着される。当て部材19は正面視の下面ラインが円弧状で、バー部材1の主軸部11と副軸部12の屈曲点を支点にして、図7の矢印のごとく主軸部11を傾倒させて側溝蓋8を起こし上げる動作を円滑にする(詳細後述)。
ここでのU字形吊部22は玉掛けで使用されるシャックルのU字形金具を用いている。U字形吊部22の頂部に金属製中実の短軸部21を立てて溶接固定し、該短軸部21の先端部分212に雄ねじ部が形成される。筒孔130に挿通した短軸部21の先端部分212に吊部22が抜け落ちないよう筒孔130よりも大の抜止め具29のナットを螺着し、さらにヘアピンストッパ291を取着する。符号24はワッシャを示す。
本実施形態の第二係止具5は、平板状主部55の板面に対し起立状態にした図9ごとくの横長板状リブ51Aからなる副部51を一対備え、両リブ51Aを互いに離間させて平行とし且つ平板状主部55に対し起立させ、主部55の基端側から支軸3側へ突き出す突出板部分512に通孔510が設けられている。第二係止具5は、図3の鎖線状態から実線状態へと配した時、両リブ51Aが図4のごとくU字形吊部22の軸部221の両内側にそれぞれ近接してほぼ収まる状態とする。そして、主部55から支軸3の在る基端側に突き出した突出板部分512に設けられる通孔510を上下方向が長い長孔とする(図3,図9)。リブ51Aの先端部分は、図6に示すように先端側に向けて傾斜させて平板状主部55の板面に達し、第二係止具5を起立させた時に図3のごとくU字形吊部22にリブ51Aを入り込ませて鉤片15への第二係止具5を当接可能にする。
平板状主部55は基端側で第一係止具4の基板部41aをかわす切欠箇所を除けば矩形平板状であり、支軸3から遠ざかる進出方向の先端部位552で、図2のごとく主部55の平板面に対し、直角に屈曲し、爪部分59が起立,延在する。爪部分59は、主部55の平板面に起立するリブ51Aが在る側と反対側へ図3のごとく側面視直角に折曲して起立する。ほぼ矩形の主部55はその平板面の短手辺が支軸3方向となり、長手辺が進出方向に配される。主部55に係る進出方向の先端で、進出方向を変えて折曲し、コンクリート蓋8Bの切欠部83近くにある蓋下面86aに当てがう爪部分59が主部55の板幅方向(短手辺)全域で延在形成される。さらに、該爪部分59には主部55の板幅よりも両外方に突き出た張出部分591が設けられる。コンクリート製溝蓋8Bに係止させる面を増やして、起こし具Tとしての機能を高めさせるためである。爪部分59が主部55に対し折曲して延在起立する高さは、第二係止具5が図7の切欠部87内を下降できる高さに設定され、また同図で紙面垂直方向に延びる張出部分591を含めた爪部分59の長さは、切欠部87の平面視長さ(図7の紙面垂直方向長さ)よりも小さく設定される。
(A)側溝蓋がグレーチングの場合
側溝蓋8がグレーチング8Aの場合は、先ず、第一係止具4を下に垂らす一方、第二係止具5を鉤片15に引掛けてこれに保持させた状態にする。第一係止具4は第二係止具5の突出板部分512にコイルばね6の付勢力で保持されているが、その付勢力を越える軽い手の力で、例えば図3の鎖線位置から実線位置のように下に垂らすことができる。第二係止具5は図5のように垂らした状態にあれば、図3の鎖線のように支軸3に対し外方へ引っ張るようにしながら爪部分59が上になるよう持ち上げれば、同図実線のごとく突出部15bを越えて鉤片15に引掛け保持させた状態にできる。
グレーチング8AによってスリットSLの幅が異なるが、二つの第一係止具4をコイルばね6の弾性復元力に抗して、両基板部41aを外側から手でつまむことで簡単にスリットSL幅に対応する位置合わせ調整でき、フック46をクロスバー82へと導ける。第一係止具4が一つで足りる時は、残りの第一係止具4を図3鎖線位置で保持させておく。
続いて、グレーチング8Aの側板83に近いクロスバー82に該第一係止具4のフック46(図2の鎖線)を潜らせ、グレーチング8Aを持ち上げられるよう、該クロスバー82に係止する(図2の実線)。バー部材1のレ字状屈曲部に固着した板状当て部材19を側溝側部92の上面921に置く。
側溝9に蓋をしたグレーチング8Aで、側溝9との間に詰まり物Fが多く詰まっていても、梃の原理で容易にグレーチング8Aを側溝9から起こすことができる。側溝9から一旦グレーチング8Aを起こし、一部でも起こし上げてしまえば、詰まり物Fとの抵抗が弱まり且つ扱い易くもなり、側溝9からグレーチング8Aは簡単に取り出せる。
側溝蓋8がコンクリート製溝蓋8Bの場合、例えばグレーチングの起こし具Tとして用いた図3の実線状態からスタートすると、先ず、グレーチング8Aに使用した第一係止具4を実線位置から同図の鎖線位置に支軸3を中心に回動させてフック46を上げる。また第二係止具5を同図白抜矢印方向に突き上げて、L状鉤片15への該第二係止具5の引掛け係止状態を解除し、支軸3を中心に回動させて鎖線位置を経て、図5,図6の第二係止具5の状態にする。
これに対し、本起こし具Tを用いれば、第二係止具5の爪部分59がコンクリート製溝蓋8Bの切欠開口部870を難なく降下し、コンクリート製溝蓋8Bの蓋下面86aに下から爪部分59を当てることができる。そして、バー部材1に主軸部11と副軸部12との境界部分の屈曲部を設けているので、ここを支点にでき、グリップ部分112を手に持って下方に力を加えれば、梃の原理で側溝蓋8を図8の実線位置から鎖線状態に簡単に起こすことができる。蓋をした状態のコンクリート製溝蓋8Aを起こしてしまえば、詰まり物Fから離れるので、後は扱い易く取り外しが円滑に進む。
L字状鉤片15と縦長孔550が設けられると、縦長孔550を利用して第二係止具5を鉤片15に引掛けて、第一係止具4の使用時に第二係止具5が邪魔にならず、側溝9に蓋をしたグレーチングの起こし、取り上げ作業が円滑に進む。
さらに、コイルばね6を具備し、コイルばね6の弾性復元力を利用して、第一係止具4の基板部41aを第二係止具5の突出板部分512に押圧付勢させると、フック46を図7のように上方位置に配した状態で、第二係止具5による側溝9に蓋をしたコンクリート製溝蓋8Bの起こし、取り上げ作業が円滑に進む。グレーチング8Aの起こし作業、コンクリート製溝蓋の起こし作業の夫々に対して、操作性に優れる。
このように本側溝蓋の起こし具Tは、上述した種々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
11 主軸部
12 副軸部
13 筒体
2 旋回用金具
21 短軸部
22 吊部(U字形吊部)
3 支軸
4 第一係止具
41 基端部
46 フック
5 第二係止具
51 副部
51A リブ
512 突出板部分
55 平板状主部
59 爪部分
6 コイルばね
8 側溝蓋
8A グレーチング
8B コンクリート製溝蓋
T 溝蓋の起こし具
Claims (4)
- 長尺の直線状主軸部の一端からレ字状に屈曲して短尺の副軸部が延在し、その先端に前記主軸部の軸方向と筒孔方向が同方向になる筒体を固着したバー部材と、
短軸部の基端から二股に分かれるU字形吊部を有して、該短軸部の先端側が前記筒孔に挿通しており、且つその挿通した先端部分に抜止め具が取着され、該短軸部を中心にして前記吊部が回動自在に取付けられた旋回用金具と、
前記吊部の両端部分を連結した支軸と、
該支軸が挿通している透孔を基端部に設けて、先端部に弧状のフックを有するグレーチング用第一係止具と、
該支軸が挿通している通孔を基端側の副部に設けて、該副部と結合し板幅方向を前記支軸の軸方向に合わせた平板状主部に係る進出方向の先端部位で、該主部の平板面に対し折曲し起立してなる爪部分を設けたコンクリート製溝蓋用第二係止具と、を具備することを特徴とする側溝蓋の起こし具。 - 前記筒体にL字状鉤片が固着される一方、該筒体に対し前記支軸を下方に配して、前記爪部分が上になるように持ち上げて前記第二係止具の前記主部が該鉤片に当たる部位に上下方向が長い縦長孔を穿設すると共に前記通孔を上下方向が長い長孔とし、前記支軸を中心にして前記第二係止具を回動させ、前記縦長孔に該鉤片の突出部を通して、該鉤片に該第二係止具を着脱自在に引掛け可能にした請求項1記載の側溝蓋の起こし具。
- 前記第二係止具が前記主部の板面に対し起立状態にした板状リブからなる前記副部を一対備えて、両リブを互いに離間させて、該主部の基端側から支軸側へ突き出す突出板部分に前記通孔を設けると共に、前記基端部を基板部とし、ここから前記フックが延在する板体からなる前記第一係止具を二つ備え、さらにコイルばねを具備して、前記両突出板部分間にコイルばねを圧縮させて挟んだ二つの前記第一係止具を配したこれらを、前記支軸が挿通して、二つの該第一係止具が、それぞれ前記各突出板部分の対向内面に、前記コイルばねの弾性復元による付勢力を受けて当接する請求項1又は2に記載の側溝蓋の起こし具。
- 前記筒体に対し前記支軸を下方に配し、前記鉤片に前記第二係止具を引掛け、係止した状態下で、前記第二係止具の前記突出板部分よりも前記第一係止具の前記基板部の方が下方に突出形成された請求項3記載の側溝蓋の起こし具。
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CN113756415A (zh) * | 2021-09-16 | 2021-12-07 | 何桂娣 | 一种环保用水沟格栅板疏通装置 |
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CN113756415A (zh) * | 2021-09-16 | 2021-12-07 | 何桂娣 | 一种环保用水沟格栅板疏通装置 |
CN113756415B (zh) * | 2021-09-16 | 2023-08-11 | 江阴市新远见工程有限公司 | 一种环保用水沟格栅板疏通装置 |
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