JP2018160729A - 通信制御装置、通信制御方法、及び、通信制御プログラム - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法、及び、通信制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】無線基地局に通信接続されている無線端末における当該無線基地局との間の無線通信回線の品質にばらつきがある場合であっても、高い利用効率にて無線資源を該無線端末に割り当てる通信制御装置等を提供する。【解決手段】通信制御装置201は、無線端末120が通信接続している無線通信回線の品質の程度を基準とした、無線端末120にて再生されるストリーミングコンテンツに関する再生ビットレートの程度を表す資源指標値を、該品質の程度と、該再生ビットレートの程度とに基づき算出する指標算出部202と、該資源指標値が大きい無線端末120よりも該資源指標値が小さい無線端末120に多くの無線資源を割り当てる制御部203とを有する。【選択図】 図4

Description

本発明は、ストリーミングコンテンツ等のデータを、無線通信回線を介して通信する場合に、該通信を制御する通信制御装置等に関する。
スマートフォン等のモバイル端末(以降、「無線端末」と表す)によってストリーミングコンテンツ(以降、「コンテンツ」と表す)を再生する場合には、コンテンツが通信される無線通信回線(Wireless Communication Channels)の品質が低下する結果、該コンテンツを再生する処理が中断されてしまう可能性がある。具体的には、無線端末に通信接続されている無線通信回線の品質が低下し、該無線端末に対する受信ビットレートがコンテンツの再生ビットレートより低い状況が続いた場合に、該無線端末において該コンテンツがバッファされているデータ量(以降、「再生バッファ量」と表す)が低下し、その結果、該再生バッファ量が枯渇してしまう。この場合に、無線端末がバッファリング状態に陥ってしまうので、該無線端末において該コンテンツを再生する処理は中断してしまう。該再生バッファ量は、未再生データを再生するに要する残余時間に応じた量である。
無線通信においてコンテンツを無線端末に中継する中継装置の一例が、特許文献1、非特許文献1、及び、非特許文献2に開示されている。特許文献1は、無線端末における再生バッファ量に応じて、無線通信回線における資源(以降、単に「無線資源」(wireless resources)と表す)を該無線端末に割り当てることによって、コンテンツの再生処理が中断してしまう可能性を低減する技術を開示している。該中継装置は、再生バッファ量が低下した結果、再生が中断してしまう可能性が高い無線端末に対して、優先的に無線資源を割り当てる。
また、非特許文献1、及び、非特許文献2は、要求通信品質(Required Quality of Service)を満たすために必要な資源を、無線端末に関する通信セッション(ベアラ)に対して順に割り当て、資源が不足した場合に該割り当てる処理を終了する技術が開示されている。
国際公開第2016/042687号
Liqun Zhao, Yang Qin, Maode Ma, Xiaoxiong Zhong, Li, 「QoS guaranteed resource block allocation algorithm in LTE downlink」, 7th International Conference on Communications and Networking in China (CHINACOM 2012), Aug.2012. Christian Wengerter, et al, 「Fairness and Throughput Analysis for Generalized Proportional Fair Frequency Scheduling in OFDMA」, IEEE VTC 2005 Spring, 2005.
しかし、無線通信回線の品質が無線端末ごとにばらついている場合に、無線基地局(wireless base station)における周波数の利用効率が低下する結果、コンテンツの再生が中断してしまう無線端末数が増加するという問題が生じる。この理由を詳細に説明する。特許文献1に記載されている技術においては、無線端末においてバッファされているデータ量(すなわち、「再生バッファ量」)だけに応じて無線資源を割り当てる結果、無線通信回線の品質が無線端末ごとにばらついているときに、無線基地局における周波数の利用効率が低下してしまう。該無線基地局における周波数の利用効率が低下してしまう結果、該無線基地局に通信接続されているすべての無線端末に関するスループット(セルスループット)が低下してしまい、最終的には、該無線基地局に対して通信セッションが確立されている無線端末数のうち、コンテンツの再生が中断してしまう無線端末数が増大する。
また、非特許文献1、及び、非特許文献2は、無線通信回線に関して要求される品質の定義を示していない。この結果、上述した問題を防ぐことができない。
そこで、本発明の目的の1つは、無線基地局に通信接続されている無線端末における当該無線基地局との間の無線通信回線の品質にばらつきがある場合であっても、高い利用効率にて無線資源を該無線端末に割り当てる通信制御装置等を提供することである。
本発明の1つの態様として、通信制御装置は、
無線端末が通信接続している無線通信回線の品質の程度を基準とした、前記無線端末にて再生されるストリーミングコンテンツに関する再生ビットレートの程度を表す資源指標値を、前記品質の程度と、前記再生ビットレートの程度とに基づき算出する指標算出手段と、
前記資源指標値が大きい前記無線端末よりも前記資源指標値が小さい前記無線端末に多くの無線資源を割り当てる制御手段と
を備える。
また、本発明の他の態様として、通信制御方法は、
情報処理装置によって、無線端末が通信接続している無線通信回線の品質の程度を基準とした、前記無線端末にて再生されるストリーミングコンテンツに関する再生ビットレートの程度を表す資源指標値を、前記品質の程度と、前記再生ビットレートの程度とに基づき算出し、前記資源指標値が大きい前記無線端末よりも前記資源指標値が小さい前記無線端末に多くの無線資源を割り当てる。
また、本発明の他の態様として、通信制御プログラムは、
無線端末が通信接続している無線通信回線の品質の程度を基準とした、前記無線端末にて再生されるストリーミングコンテンツに関する再生ビットレートの程度を表す資源指標値を、前記品質の程度と、前記再生ビットレートの程度とに基づき算出する指標算出機能と、
前記資源指標値が大きい前記無線端末よりも前記資源指標値が小さい前記無線端末に多くの無線資源を割り当てる制御機能と
をコンピュータに実現させる。
さらに、同目的は、係るプログラムを記録するコンピュータが読み取り可能な記録媒体によっても実現される。
本発明に係る通信制御装置等によれば、無線基地局に通信接続されている無線端末における当該無線基地局との間の無線通信回線の品質にばらつきがある場合であっても、高い利用効率にて無線資源を該無線端末に割り当てることができる。
本発明の第1の実施形態に係る配信システムが有する構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るサーバと、無線基地局と、無線端末とが、それぞれ、有する構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る無線基地局が無線端末に周波数ブロックを割り当てる処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る通信制御装置が有する構成を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る通信制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の各実施形態に係る無線端末、無線基地局、サーバ、及び、通信制御装置を実現可能な計算処理装置のハードウェア構成例を概略的に示すブロック図である。
次に、本発明を実施する実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る配信システム(Distribution System)100が有する構成について詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る配信システム100が有する構成を示すブロック図である。
第1の実施形態に係る配信システム100は、無線通信システム110と、通信ネットワーク140と、サーバ150とを有する。無線通信システム110は、無線端末120と、無線基地局130とを有する。サーバ150と、無線基地局130とは、通信ネットワーク140(たとえば、インターネット)を介して通信接続している。無線基地局130と、無線端末120とは、無線通信インターフェースを介して通信接続することができる。
無線端末120は、携帯電話端末、パーソナルコンピュータ、PHS端末、PDA、スマートフォン、タブレット端末、カーナビゲーション端末、または、ゲーム端末等である。PHSは、Personal Handyphone Systemの略称を表す。PDAは、「Personal Data Assistance」、または、「Personal Digital Assistant」の略称を表す。
以降の説明においては、説明の便宜上、無線通信システム110は、LTE(long_term evolution)等の通信規格に従い実現されている無線通信システムであるとする。該通信規格は、たとえば、UMTS(Universal Mobile_Telecommunications System)、または、GSM(登録商標)(Grobal System for Mobile communications)であってもよい。該通信規格は、上述した例に限定されない。
また、図1に例示された配信システム100において、無線基地局130の個数は1つであるが、複数であってもよい。同様に、図1に例示された配信システム100において、無線端末の個数は1つであるが、複数であってもよい。
図1に示された各構成要素が有する構成に関して図2を参照しながら説明した後に、図3を参照しながら配信システム100における処理の流れについて説明する。まず、図1に示されたサーバ150と、無線基地局130と、無線端末120とが、それぞれ有する構成について、図2を参照しながら詳細に説明する。図2は、第1の実施形態に係るサーバ150と、無線基地局130と、無線端末120とが、それぞれ、有する構成を示すブロック図である。
以降、サーバ150と、無線基地局130と、無線端末120とに関して、それぞれ、各構成要素が有する構成と、該構成要素にて実行される処理とについて説明する。
サーバ150に関して説明する。
サーバ150は、サーバ動作部151と、コンテンツ記憶部152とを有する。コンテンツ記憶部152には、ストリーミングコンテンツに関するコンテンツセグメントが格納されている。
該コンテンツセグメントは、たとえば、音声データ、または、動画データ等のストリーミングコンテンツに関するデータセット(データレコード)である。ストリーミングにおいては、該ストリーミングコンテンツを所定の時間間隔単位にて分割されることによって複数の分割データセットが作成され、該各分割データセットが、ある再生ビットレートにて符号化されることによって該コンテンツセグメントが作成される。
次に、サーバ150において、プレイリスト情報を作成する処理、ストリーミングコンテンツの送信を開始する処理、及び、ストリーミングコンテンツに関するコンテンツセグメントを送信する処理について説明する。
(プレイリスト情報を作成する処理)
サーバ動作部151は、ストリーミングコンテンツと、該ストリーミングコンテンツに関するコンテンツセグメントとが関連付けされたプレイリスト情報を作成し、作成したプレイリスト情報をコンテンツ記憶部152に格納する。プレイリスト情報においては、さらに、各コンテンツセグメントに、該コンテンツセグメントの符号化処理にて用いられた再生ビットレートが関連付けされていてもよい。
(ストリーミングコンテンツの送信を開始する処理)
サーバ動作部151は、ストリーミングコンテンツの送信を開始する要求信号(以降、「開始要求信号」と表す)を無線端末120から受信した場合に、コンテンツ記憶部152から該ストリーミングコンテンツに関するプレイリスト情報を読み取り、読み取ったプレイリスト情報を無線端末120宛に送信する。
(ストリーミングコンテンツに関するコンテンツセグメントを送信する処理)
サーバ動作部151は、コンテンツ記憶部152に格納されているコンテンツセグメントを、無線基地局130を経由して無線端末120宛に送信する。サーバ動作部151は、コンテンツセグメントを要求する要求信号(以降、「セグメント要求信号」と表す)を無線端末120から受信した場合に、受信した該セグメント要求信号によって要求されたコンテンツセグメントをコンテンツ記憶部152から読み取る。サーバ動作部151は、読み取ったコンテンツセグメントを無線端末120宛に送信する。
次に、図2に示された無線基地局130について説明する。無線基地局130は、基地局動作部131と、バッファ132と、無線資源制御部133と、指標情報作成部134と、再生バッファ長推定部135と、再生ビットレート推定部136と、転送量推定部137とを有する。
基地局動作部131は、機能B1乃至機能B2に例示されているような、一般的な無線通信システムにおける基地局が有している機能と同様な機能を有する。
○(機能B1)無線基地局130に通信接続している(すなわち、通信セッションが確立されている)無線端末120と、無線基地局130との間において、データ(または、情報、信号)を通信する、
○(機能B2)無線端末120が、無線基地局130と無線端末120との間における通信回線の品質を測定する際に用いられるリファレンス信号を作成する。
尚、一般的な無線通信システムにおける基地局が有する機能については、詳細な説明を省略する。
バッファ132には、無線基地局130が通信ネットワーク140を介してサーバ150から受信したコンテンツセグメントが格納される。該コンテンツセグメントは、無線端末120宛のコンテンツセグメントである。
無線資源制御部133は、指標情報作成部134が各無線端末120(または、各通信セッション)に関して作成したスコア値(式2を参照しながら後述する)に基づき、該各無線端末120に対して無線資源を割り当てる場合における優先度を表す割り当て指標情報(式4を参照しながら後述する)を作成する。すなわち、無線資源制御部133は、無線基地局130に対して通信セッションが確立されている無線端末120ごとに、該割り当て指標情報を作成する。
説明の便宜上、割り当て指標情報が表す優先度が大きい値であるほど、無線資源を割り当てる優先度は高いことを表すとする。無線資源は、リソースブロック(RB:Resource Block)であるとする。該リソースブロックは、たとえば、無線端末120に割り当てる周波数ブロックである。この場合に、無線資源制御部133は、該割り当て指標情報が表す優先度が大きい順に、リソースブロックを無線端末120に割り当てる。
指標情報作成部134は、各無線端末120にて未再生コンテンツセグメントを再生するのに要する残余時間を再生バッファ長推定部135から取得する。指標情報作成部134は、ストリーミングコンテンツに関するコンテンツセグメントを再生する場合における再生ビットレートを、再生ビットレート推定部136から取得する。さらに、指標情報作成部134は、無線資源1単位当たりの転送データ量(すなわち、無線通信回線の品質を表す品質情報)を、転送量推定部137から取得する。指標情報作成部134は、取得した該残余時間、該再生ビットレート、及び、該転送データ量を用いて、式2(後述)に示された処理を実行することによって、スコア値を算出する。
該スコア値は、無線端末120に無線資源を割り当てる場合における優先度を表している。
再生バッファ長推定部135は、無線端末120に送信済みのコンテンツセグメントのうち、無線端末120にて未だに再生されていないデータ(以下、「未再生データ」と称する場合がある)を再生するのに要する時間(すなわち、「残余時間」)を、式1を参照しながら後述するような処理に従い算出する。すなわち、該残余時間は、無線端末120に送信済みのコンテンツセグメントのうち、該残余時間を算出する処理を開始したタイミング(以降、「処理タイミング」と表す)にて、未だに再生されていないデータ(すなわち、上述した「未再生データ」)を再生するのに要する所要時間の推定値である。無線端末120に送信済みのコンテンツセグメントは、ストリーミングコンテンツのうちの少なくとも一部のコンテンツセグメントである。したがって、残余時間は、送信済みのコンテンツセグメントのうち、処理タイミング以降に再生する処理に要する所要時間の推定値を表している。すなわち、再生バッファ長推定部135は、該処理タイミングにおける該残余時間を算出する。
再生バッファ長推定部135が該残余時間を算出する処理について説明する。
再生バッファ長推定部135は、式1(後述する)に示されている処理に従い、該残余時間を算出する。再生バッファ長推定部135は、たとえば、該処理タイミングまでに送信が完了した送信済みのコンテンツセグメントのサイズを、該コンテンツセグメントに関する再生ビットレートにより割り算することによって、該送信済みのコンテンツセグメントを再生するのに要する所要時間を算出する。コンテンツセグメントが複数である場合に、再生バッファ長推定部135は、各コンテンツセグメントに関して所要時間を算出する。再生バッファ長推定部135は、複数のコンテンツセグメントに関する該所要時間の合計値を算出する。
さらに、再生バッファ長推定部135は、当該所要時間の合計値が所定値を超えたタイミングから該処理タイミングまでの時間を、該所要時間から引き算することによって、該残余時間を算出する。所定値は、たとえば、ストリーミングコンテンツのうち、最初に再生されるコンテンツセグメントのサイズを表す。したがって、該所要時間の合計値が所定値を越えるタイミングは、無線端末120にて、ストリーミングコンテンツを再生する処理が開始されるタイミングであるともいえる。つまり、該合計値が所定値を超えたタイミングから該処理タイミングまでの時間は、無線端末120が該コンテンツセグメントの再生を開始したタイミングから経過した経過時間を表している。再生バッファ長推定部135は、たとえば、無線端末120がコンテンツセグメントの受信処理を完了するのに応じて送信するアクノレッジ(ACK)応答信号を受信した場合に、該コンテンツセグメントに関する送信処理が完了したことを検知する。
再生バッファ長推定部135は、求めた所要時間の該合計値から該経過時間を引き算することによって、該送信済みのコンテンツセグメントに関する残余時間を算出する。
具体例を参照しながら、再生バッファ長推定部135が残余時間を算出する処理について説明する。説明の便宜上、ストリーミングコンテンツのうち送信済みのコンテンツセグメントのサイズの合計値が所定値を越えたタイミングから経過した経過時間が2[秒]であるとする。すなわち、無線端末120が該ストリーミングコンテンツの再生を開始したタイミングから経過した経過時間が2[秒]であるとする。また、上述したような合計値が8[メガバイト(MB)]であるとする。さらに、該送信済みのコンテンツセグメントに関する再生ビットレートが毎秒1メガバイト(すなわち、1[MBps])であるとする。この場合に、該ストリーミングコンテンツに関して無線端末120に送信済みのコンテンツセグメントのうち、未再生データが再生されるのに要する残余時間として、再生バッファ長推定部135は、6[秒](=8[MB]÷1[MBps]−2[秒])を算出する。また、該コンテンツセグメントの再生ビットレートが2[MBps]である場合に、再生バッファ長推定部135は、該残余時間として、2[秒](=8[MB]÷2[MBps]−2[秒])を算出する。尚、送信済みのコンテンツセグメントが複数である場合には、再生バッファ長推定部135は、上述した処理と同様に、該複数のコンテンツセグメントに関する所要時間の合計値を、具体的に算出することによって、送信済みのコンテンツセグメントを再生するのに要する時間を算出してもよい。
再生バッファ長推定部135は、さらに、無線端末120宛に送信されたストリーミングコンテンツの特性を表す情報(以降、「特性情報」と表す)を取得する。該特性情報は、該ストリーミングコンテンツが複数の分割データセットに分割され、各分割データセットが再生ビットレートに従い符号化された処理に関する情報である。たとえば、該特性情報は、該ストリーミングコンテンツに関するプレイリスト情報等に含まれている。該特性情報は、たとえば、各コンテンツセグメントに関して、該コンテンツセグメントに関する再生ビットレートを表す情報、または、該コンテンツセグメントのサイズを表す情報を含む。再生バッファ長推定部135は、該特性情報に基づき、式2(後述)に示されたような処理に従いスコア値を算出する。尚、無線基地局130と、無線端末120とは、該特性情報を読み取った後に、読み取った該特性情報に基づき上述した処理を実行してもよい。
再生ビットレート推定部136は、送受信されるデータパケットにおけるペイロードに含まれている情報に基づき、フィルタリング等の処理方法を決める機能(DPI機能)と、OSI基本参照モデルにおけるアプリケーション層に関するプロトコルをプロキシする機能とを有する。DPIは、Deep Packet Inspectionの略称を表す。OSI基本参照モデルは、国際標準化機構によって策定されたモデルを表す。再生ビットレート推定部136は、無線端末120宛のストリーミングコンテンツに関するプレイリスト情報を取得し、取得した該プレイリスト情報から、コンテンツセグメントに関する再生ビットレートを含む特性情報を読み取ってもよい。再生ビットレート推定部136は、無線端末120宛のストリーミングコンテンツに関するパケットのヘッダ、もしくはペイロードからメディア情報を取得し、取得した該メディア情報から、コンテンツセグメントに関する再生ビットレートを含む特性情報を読み取ってもよい。再生ビットレート推定部136は、該コンテンツセグメントを通信する場合におけるトラヒックの変動を予測し、予測した変動に基づき、該コンテンツセグメントに関する再生ビットレート等を推定してもよい。再生ビットレートを推定する処理は、一般な処理を採用することができるので、ここでは、再生ビットレートを推定する処理に関する詳細な説明を省略する。1コンテンツ当たりのコンテンツセグメント数は、1であっても複数であってもよい。
転送量推定部137は、無線基地局130に通信接続している(すなわち、通信セッションが確立されている)無線端末120と、無線基地局130との間における無線通信回線の品質を推定し、推定した該品質を含む品質情報を作成する。無線通信回線の品質は、たとえば、無線端末120から周期的に送信されるCSI(Channel_State_Information)に含まれるCQI(Channel Quarity Indicator)である。転送量推定部137は、更に、無線通信回線の品質に基づき無線通信回線における伝送レートを推定し、さらに、無線端末ごとに無線資源1単位当たりの転送データ量を該伝送レートに基づき推定し、推定した該転送データ量を含む品質情報を作成してもよい。無線資源に関する1単位は、たとえば、LTEにおける1つのResource Block(RB)等である。無線資源1単位当たりの転送データ量は、たとえば、無線端末120に1つのRBが割り当てられたときに送信することができるデータ量(たとえば、byte数)を表す。該データ量は、CQIに応じて変化する。無線通信回線の品質を推定する処理は、一般な処理を採用することができるので、ここでは、無線通信回線の品質を推定する処理に関する詳細な説明を省略する。
次に、図2に示された無線端末120について説明する。無線端末120は、動作部121と、コンテンツ再生部122と、記憶部123とを有する。動作部121は、機能T1乃至機能T3に例示されているような、一般的な無線通信システムにおける無線端末が有する機能と同様な機能を有している。
(機能T1)無線端末120に通信接続されている(すなわち、通信セッションが確立されている)無線基地局130と、無線端末120との間において信号(または、データ、情報)を通信する、
(機能T2)リファレンス信号に対するCQI、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)等に関して、通信路の品質を測定する、
(機能T3)測定した通信路の品質を表す情報を、無線基地局130に送信する信号を作成する。
一般的な無線通信システムにおける無線端末が有している機能については、詳細な説明を省略する。
コンテンツ再生部122は、ストリーミングコンテンツの送信を開始することを要求する開始要求信号をサーバ150に送信する。さらに、コンテンツ再生部122は、サーバ150からストリーミングコンテンツに関するプレイリスト情報を受信し、受信したプレイリスト情報を管理する機能を有する。また、コンテンツ再生部122は、サーバ150から送信されたストリーミングコンテンツに関するプレイリスト情報に基づき、該ストリーミングコンテンツに関するコンテンツセグメントを要求するセグメント要求信号を、サーバ150に送信する。コンテンツ再生部122は、サーバ150が送信したコンテンツセグメントを記憶部123に格納する。コンテンツ再生部122は、該ストリーミングコンテンツに関するプレイリスト情報と、記憶部123に格納されているコンテンツセグメントとを用いてストリーミングコンテンツを再生する。
次に、図3を参照しながら、無線基地局130が各無線端末120にリソースブロックを割り当てる処理について説明する。図3は、第1の実施形態に係る無線基地局130が無線端末120にリソースブロックを割り当てる処理の流れを示すフローチャートである。図3に示された処理は、たとえば、無線端末120に対する無線資源の割り当てを決定するタイミングにて実行される。該タイミングは、所定のタイミングであり、たとえば、一定時間ごとに到来するタイミングである。
説明の便宜上、無線端末120に送信済みのコンテンツセグメントのサイズの合計値が所定値を超えているとする。該合計値が所定値を超えるのに応じて、再生バッファ長推定部135は、該合計値が該所定値を超えたタイミングから経過した経過時間Telapseを測定しているとする。
再生ビットレート推定部136は、該所定のタイミングにて、該無線端末120宛のストリーミングコンテンツに関するプレイリスト情報をサーバ150から取得する。再生ビットレート推定部136は、プレイリスト情報から特性情報を読み取る。該特性情報は、該ストリーミングコンテンツに基づき算出された各コンテンツセグメントに関して、該コンテンツセグメントに関する再生ビットレートを表す情報を含む。再生ビットレート推定部136は、当該ストリーミングコンテンツに関するコンテンツセグメントj(jは、1からMまでの自然数)について、それぞれ、コンテンツセグメントjに関する再生ビットレートRjを読み取る(ステップS101)。ただし、Mは、無線端末120に送信済みのコンテンツセグメントの個数を表す。再生ビットレート推定部136は、コンテンツセグメントを通信する場合におけるトラヒックを予測し、予測したトラヒックに基づき該コンテンツセグメントに関する再生ビットレートを推定してもよい。
再生バッファ長推定部135は、再生ビットレート推定部136が読み取ったコンテンツセグメントjに関する再生ビットレートRjを入力する。再生バッファ長推定部135は、さらに、ストリーミングコンテンツに関するプレイリスト情報から、コンテンツセグメントjのサイズSjを読み取る(ステップS102)。再生バッファ長推定部135は、該コンテンツのサイズSjと、該再生ビットレートRjと、該経過時間Telapseとに対して、式1に示された処理を実行することにより、残余時間Tremainを算出する(ステップS103)。
Figure 2018160729
ただし、Σは、jが1からMに関して合計(総和)値を算出する処理を表す。
ステップS103に示された処理を具体的に説明する。再生バッファ長推定部135は、送信済みのコンテンツセグメントjに関して、それぞれ、コンテンツセグメントjに関する再生ビットレートRjにて、コンテンツセグメントjを再生するのに要する所要時間を算出する。次に、再生バッファ長推定部135は、送信済みのコンテンツセグメントj(すなわち、1≦j≦M)に関して該所要時間を合計することによって、該送信済みのコンテンツセグメントを再生するのに要する所要時間を算出する。次に、再生バッファ長推定部135は、該ストリーミングコンテンツの再生を開始したタイミングから経過した経過時間Telapseを、該所要時間から引き算することによって、残余時間Tremainを算出する。
コンテンツセグメントのサイズは、たとえば、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤにおけるSDU(Service Data Unit)のサイズである。しかし、該サイズは、該SDUのサイズから、IP(Internet Protocol)レイヤにおけるヘッダサイズを減算することによって算出される値であってもよい。または、該サイズは、さらに、TCP(Transmission Control Protocol)レイヤにおけるヘッダサイズを減算することによって算出される値であってもよい。また、IPレイヤにおけるヘッダサイズ、及び、TCPレイヤにおけるヘッダサイズは、20[バイト]であってもよい。20[バイト]は、該ヘッダサイズの最小値を表す。または、再生バッファ長推定部135は、該ヘッダサイズを、サーバ150から取得してもよい。
転送量推定部137は、無線基地局130に通信接続している(すなわち、通信セッションが確立されている)無線端末120と、無線基地局130との間における無線通信回線の品質の良さを表す程度D(i)(以降、「品質D(i)」と表す)を推定する(ステップS104)。ただし、「i」は、無線基地局130に対する通信セッションが確立されている無線端末120を識別する識別子を表す。転送量推定部137は、たとえば、無線通信回線の品質に関する履歴に基づき、該品質とタイミングとの関係性を表すモデルを作成する。転送量推定部137は、予測対象に対するタイミングに、該モデルを適用することによって、該タイミングにおける品質を予測する。該モデルは、たとえば、品質が変化した変化量、変化具合、変化の推移、または、該推移に関する変動量(変動幅、変化の速度等)に関するモデルである。モデルは、たとえば、少なくとも二つ以上の情報の関係性を表す傾き、微分値、差分値、または、近似関数(近似直線等)である。該モデルは、たとえば、複数のタイミングに関して、各タイミングにおける品質の変化量の平均値であってもよい。
無線通信回線の品質は、たとえば、無線端末120から定期的に報告されるCSI(Channel State Information)に含まれるCQI(Channel Quality Indicator)である。尚、転送量推定部137は、品質に関する例を参照しながら上述したような処理と同様な処理を、無線通信回線に関する伝送レートに対して実行してもよい。この場合に、転送量推定部137は、伝送レートを予測する。無線通信回線の品質を推定する方法については、多くの方法が知られているので、ここでは説明を省略する。
指標情報作成部134は、再生バッファ長推定部135が算出した残余時間Tremainと、転送量推定部137が算出した無線通信回線の品質D(i)と、再生ビットレート推定部136が算出した再生ビットレートRjとを読み取る(ステップS105)。
以降の説明においては、説明の便宜上、1台の無線端末は、1つのストリーミングコンテンツを再生し、さらに、無線基地局130に対して、1つの通信セッションを確立しているとする。この場合に、ストリーミングコンテンツに関する残余時間Tremainは、当該ストリーミングコンテンツを再生する(再生している)無線端末iにてバッファされているコンテンツセグメントのうち、未再生データに関してバッファされているサイズである再生バッファ長L(i)を表している。同様に、コンテンツセグメントjに関する再生ビットレートRjは、コンテンツセグメントjを含むストリーミングコンテンツを再生する(再生している)無線端末iに関する再生ビットレートB(i)を表している。L(i)の単位は、たとえば、秒である。B(i)、及び、D(i)の単位は、たとえば、毎秒ビット(bps)である。
すなわち、ステップS105に示された処理において、指標情報作成部134は、無線端末iに関して、品質D(i)と、再生バッファ長L(i)と、再生ビットレートB(i)とを読み取る。指標情報作成部134は、該品質D(i)と、該再生バッファ長L(i)と、該再生ビットレートB(i)とに対して、式2に示された処理を実行することによって、無線端末iに無線資源を割り当てる優先度を表すスコア値s(i)を作成する(ステップS106)。
Figure 2018160729
ただし、0<α≦1、0≦β≦1。「RBmax」は、無線通信回線におけるリソースブロック数の合計数を表す。「Lmax」は、再生バッファ長L(i)の最大値を表す。
または、指標情報作成部134は、式3に従い、無線端末120に関して使用されている無線資源量を表す資源指標値r(i)を算出してもよい。
Figure 2018160729
指標情報作成部134は、式3に示す処理を実行することによって、資源指標値r(i)を算出し、算出した資源指標値r(i)を、たとえば、「1」から引き算することによって、スコア値s(i)を算出する。したがって、資源指標値が大きな値であるほど優先度が低く、資源指標値が小さな値であるほど優先度が高い。
式3に示す処理のうち、再生ビットレートB(i)を品質D(i)にて割り算することによって算出される値について説明する。該値は、無線通信回線の品質の程度を基準とした場合における、無線端末iにて再生されるストリーミングコンテンツに関する再生ビットレートの程度を表している。すなわち、αが1であり、βが1である場合における資源指標値r(i)は、無線端末iにおける無線基地局130との間の無線通信の品質が高いほど小さく、かつ、コンテンツセグメントに関する再生ビットレートが高いほど大きい値である。また、αが1であり、βが1である場合における資源指標値r(i)は、無線端末iにおける無線基地局130との間の無線通信の品質が低いほど大きく、かつ、コンテンツセグメントに関する再生ビットレートが低いほど小さい値である。
言い換えると、該再生ビットレートが高いほど、または、無線通信回線の品質が低いほど、無線端末iにて使用されている無線資源の量が多い(すなわち、資源指標値r(i)は大きい)。該再生ビットレートが低いほど、または、無線通信回線の品質が高いほど、無線端末iにて使用されている無線資源の量が少ない(すなわち、資源指標値r(i)は小さい)。
指標情報作成部134は、無線基地局130に対して通信セッションを確立しているすべての無線端末iに関して、式2に示された処理に従い、スコア値s(i)を作成する処理を実行する。
無線資源制御部133は、指標情報作成部134が作成したスコア値s(i)を入力する。無線資源制御部133は、入力したスコア値s(i)に対して、式4に示すような処理を実行することによって、無線資源を割り当てる量を表す割り当て情報Mconv(i,k,t)を作成する(ステップS107)。
Figure 2018160729
ただし、Mconv(i,k,t)>0。
ただし、「k」は、リソースブロックを識別する識別子を表す。「t」は、時間の推移に従い無線資源を区切るフレームを表す識別子である。
式4に従い算出される割り当て情報Mconv(i,k,t)は、たとえば、非特許文献2に記載されているような、Proportional Fairness(PF)法に従い算出される値を表す。PF法によれば、無線端末120に対するスループットの公平性を実現することができる。Mconv(i,k,t)は、PF法とは異なる処理に従い算出される値を表していてもよい。
無線資源制御部133は、QoS(Quality of Service)、または、QCI(QoS Class Identifier)等に従い算出された値と、式4に示す処理に従い作成された値とに基づき、割り当て情報を作成してもよい。
無線資源制御部133は、作成した割り当て情報に従い、無線端末iに対して無線資源(たとえば、リソースブロック)を割り当てる(ステップS108)。
したがって、無線資源制御部133は、式2に示されたスコア値が大きいほど多くの無線資源を割り当て、該スコア値が小さいほど少ない無線資源を割り当てる。言い換えると、無線資源制御部133は、式3に示された資源指標値が大きいほど少ない無線資源を割り当て、該資源指標値が小さいほど多くの無線資源を割り当てる。
上述したように、本発明の第1の実施形態によれば、無線端末120ごとの、無線通信回線の品質が低下し、かつ、無線通信回線の品質にばらつきがある場合でも、ストリーミングコンテンツの再生中断等によるユーザ体感品質(Quality of Experience)の低下を回避することができる。その理由は、無線端末120に関するスコア値を、再生バッファ長、再生ビットレート、単位資源あたりの転送データ量に基づき算出し、算出した該スコア値に応じて無線端末120に無線資源を割り当てるからである。上述したように、スコア値は、無線端末120に無線資源を割り当てる場合の優先度を表す。
次に、本発明の第1の実施形態に係る配信システム100に関する効果について説明する。
第1の実施形態に係る配信システム100によれば、無線基地局130に通信接続されている無線端末120における無線基地局130との間の無線通信回線の品質にばらつきがある場合であっても、高い利用効率にて無線資源を無線端末120に割り当てることができる。この理由は、上述した資源指標値を算出することによって、無線資源の割り当てが少ない無線端末120に対して、優先的に無線資源が割り当てるよう無線基地局130が制御するからである。この結果、再生が中断される無線端末120が減少するので、無線通信回線の品質にばらつきがある場合であっても、無線基地局130に通信接続している無線端末120に関する利用効率は高い。
第1の実施形態に係る配信システム100によれば、より一層、高い利用効率にて無線資源を無線端末120に割り当てることができる。この理由は、無線端末120に送信済みのコンテンツセグメントのうち、無線端末120にて未再生データを再生するのに要する所要時間に応じて、無線基地局130が無線資源を無線端末120に割り当てるからである。無線基地局130は、式2(または、式3)に示されているような処理を実行することによって、未再生データを再生するのに要する所要時間が短い無線端末120を特定し、特定した無線端末120に対して優先的に無線資源を割り当てる。すなわち、無線基地局130は、再生バッファ量が少ない無線端末120に対して、優先的に無線資源を割り当てる。この結果、無線端末120にて、コンテンツセグメントの再生が中断される可能性が低くなるので、配信システム100によれば、より一層、高い利用効率にて無線資源を該無線端末120に割り当てることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
以降の説明においては、本実施形態に係る特徴的な部分を中心に説明すると共に、上述した第2の実施形態と同様な構成については、同一の参照番号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図4を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る通信制御装置201が有する構成について詳細に説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る通信制御装置201が有する構成を示すブロック図である。
第2の実施形態に係る通信制御装置201は、指標算出部202と、制御部203とを有する。通信制御装置201は、無線通信回線を介して無線端末120に通信接続することができる。通信制御装置201は、通信ネットワークを介してサーバ150に通信接続している。通信制御装置201は、図2を参照しながら上述したような無線基地局130において処理を実行していてもよいし、無線基地局130の外部に設置されていてもよい。
以降の説明においては、説明の便宜上、通信制御装置201と、無線端末120と間には、該無線通信回線を介して通信セッションが確立されているとする。すなわち、通信制御装置201と、無線端末120とは、該無線通信回線を介して通信接続しているとする。
次に、図5を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る通信制御装置201における処理について詳細に説明する。図5は、第2の実施形態に係る通信制御装置201における処理の流れを示すフローチャートである。当該処理は、たとえば、無線端末120に対して割り当てる無線資源を決定する場合に実行される。
指標算出部202は、無線端末120と、通信制御装置201とを通信接続している無線通信回線の品質の程度を表す品質情報を入力する。該品質情報は、たとえば、無線基地局130(図2)において、転送量推定部137によって算出される。該品質情報は、無線通信回線における伝送レートを表す情報であってもよい。指標算出部202は、サーバ150に格納されているストリーミングコンテンツを無線端末120が再生する際の再生ビットレートを表す情報を入力する。当該再生ビットレートを表す情報は、たとえば、当該ストリーミングコンテンツに関するプレイリスト情報に含まれる情報である。
指標算出部202は、当該品質情報が表す品質の程度を基準とした当該再生ビットレートの程度を、資源指標値として算出する(ステップS201)。該資源指標値は、無線端末120に関して利用されている無線資源の量を表す。指標算出部202は、たとえば、当該再生ビットレートの程度を、当該品質情報が表す品質の程度にて割り算する(式3におけるαを含む項に示された処理を実行する)ことによって、該資源指標値を算出する。
該資源指標値は、無線端末120における無線基地局130との間の無線通信の品質が高いほど小さく、かつ、コンテンツセグメントに関する再生ビットレートが高いほど大きい値である。該資源指標値は、無線端末120における無線基地局130との間の無線通信の品質が低いほど大きく、かつ、コンテンツセグメントに関する再生ビットレートが低いほど小さい値である。言い換えると、該再生ビットレートが高いほど、または、無線通信の品質が低いほど、無線端末120にて使用されている無線資源の量は多い(すなわち、資源指標値は大きい)。また、該再生ビットレートが低いほど、または、無線通信の品質が高いほど、無線端末120にて使用されている無線資源の量は少ない(すなわち、資源指標値は小さい)。すなわち、該資源指標値が大きいほど無線端末120に関して使用されている無線資源の量が多く、該資源指標値が小さいほど無線端末120に関して使用されている無線資源の量が少ない。
制御部203は、指標算出部202が算出した該資源指標値が大きい無線端末120よりも、該資源指標値が小さい無線端末120に多くの無線資源を割り当てる(ステップS202)。
指標算出部202は、第1の実施形態に係る指標情報作成部134等が有する機能と同様な機能を用いて実現することができる。制御部203は、第1の実施形態に係る無線資源制御部133等が有する機能と同様な機能を用いて実現することができる。したがって、通信制御装置201は、第1の実施形態に係る無線基地局130が有する機能と同様な機能を用いて実現することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る通信制御装置201に関する効果について説明する。
第2の実施形態に係る通信制御装置201によれば、通信接続されている無線端末120における無線基地局130との間の無線通信回線の品質にばらつきがある場合であっても、高い利用効率にて無線資源を無線端末120に割り当てることができる。この理由は、上述した資源指標値を作成することによって、無線端末120にて使用される無線資源の量を推定し、該無線資源が少ない無線端末120に優先的に無線資源が割り当てるよう通信制御装置201が制御するからである。この結果、再生が中断される無線端末120が減少するので、無線通信回線の品質にばらつきがある場合であっても、通信制御装置201に通信接続している無線端末120に関する利用効率は高い。
(ハードウェア構成例)
上述した本発明の各実施形態に係る無線端末、無線基地局、サーバ、及び、通信制御装置を、1つの計算処理装置(情報処理装置、コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。但し、係る無線端末、無線基地局、サーバ、及び、通信制御装置は、物理的または機能的に少なくとも2つの計算処理装置を用いて実現されてもよい。また、係る無線端末、無線基地局、サーバ、及び、通信制御装置は、専用の装置として実現されてもよい。
図6は、本発明の各実施形態に係る無線端末、無線基地局、サーバ、及び、通信制御装置を実現可能な計算処理装置のハードウェア構成例を概略的に示すブロック図である。計算処理装置20は、中央処理演算装置(Central_Processing_Unit、以降「CPU」と表す)21、メモリ22、ディスク23、不揮発性記録媒体24、及び、通信インターフェース(以降、「通信IF」と表す)27を有する。計算処理装置20は、入力装置25、出力装置26に接続可能であってもよい。計算処理装置20は、通信IF27を介して、他の計算処理装置、及び、通信装置と情報を送受信することができる。
不揮発性記録媒体24は、コンピュータが読み取り可能な、たとえば、コンパクトディスク(Compact_Disc)、デジタルバーサタイルディスク(Digital_Versatile_Disc)である。また、不揮発性記録媒体24は、ユニバーサルシリアルバスメモリ(USBメモリ)、ソリッドステートドライブ(Solid_State_Drive)等であってもよい。不揮発性記録媒体24は、電源を供給しなくても係るプログラムを保持し、持ち運びを可能にする。不揮発性記録媒体24は、上述した媒体に限定されない。また、不揮発性記録媒体24の代わりに、通信IF27、及び、通信ネットワークを介して係るプログラムを持ち運びしてもよい。
すなわち、CPU21は、ディスク23に格納されているソフトウェア・プログラム(コンピュータ・プログラム:以下、単に「プログラム」と称する)を、実行する際にメモリ22にコピーし、演算処理を実行する。CPU21は、プログラム実行に必要なデータをメモリ22から読み取る。表示が必要な場合に、CPU21は、出力装置26に出力結果を表示する。外部からプログラムを入力する場合に、CPU21は、入力装置25からプログラムを読み取る。CPU21は、上述した図2、または、図4に示す各部が表す機能(処理)に対応するところのメモリ22にある通信制御プログラム(図3、または、図5)を解釈し実行する。CPU21は、上述した本発明の各実施形態において説明した処理を順次実行する。
すなわち、このような場合に、本発明の各実施形態は、係る通信制御プログラムによっても成し得ると捉えることができる。さらに、係る通信制御プログラムが記録されたコンピュータが読み取り可能な不揮発性の記録媒体によっても、本発明の各実施形態は成し得ると捉えることができる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態には限定されない。すなわち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
100 配信システム
110 無線通信システム
120 無線端末
130 無線基地局
140 通信ネットワーク
150 サーバ
121 動作部
122 コンテンツ再生部
123 記憶部
131 基地局動作部
132 バッファ
133 無線資源制御部
134 指標情報作成部
135 再生バッファ長推定部
136 再生ビットレート推定部
137 転送量推定部
151 サーバ動作部
152 コンテンツ記憶部
201 通信制御装置
202 指標算出部
203 制御部
S201 ステップ
S202 ステップ
20 計算処理装置
21 CPU
22 メモリ
23 ディスク
24 不揮発性記録媒体
25 入力装置
26 出力装置
27 通信IF

Claims (10)

  1. 無線端末が通信接続している無線通信回線の品質の程度を基準とした、前記無線端末にて再生されるストリーミングコンテンツに関する再生ビットレートの程度を表す資源指標値を、前記品質の程度と、前記再生ビットレートの程度とに基づき算出する指標算出手段と、
    前記資源指標値が大きい前記無線端末よりも前記資源指標値が小さい前記無線端末に多くの無線資源を割り当てる制御手段と
    を備える通信制御装置。
  2. 前記ストリーミングコンテンツに関する複数のコンテンツセグメントのうち、前記無線端末に送信済みの前記コンテンツセグメントであって、かつ、前記無線端末にて再生されていない未再生データを再生するのに要する残余時間を算出する再生バッファ長推定手段
    をさらに備え、
    前記指標算出手段は、前記残余時間が短いほど前記資源指標値が小さく、前記残余時間が長いほど前記資源指標値が大きい値を算出する
    請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記再生バッファ長推定手段は、前記ストリーミングコンテンツに基づき算出されたコンテンツセグメントが前記無線端末に送信されるのに応じて、前記無線端末が送信する応答信号を受信する場合に、前記コンテンツセグメントが前記送信済みであると判定する
    請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記再生バッファ長推定手段は、前記送信済みのコンテンツセグメントのサイズの合計値を算出し、算出した前記合計値が所定のサイズを超えたタイミングから経過した時間を測定し、前記残余時間の推定値から、前記経過した経過時間を引き算することによって、前記残余時間を算出する
    請求項2または請求項3に記載の通信制御装置。
  5. 前記再生バッファ長推定手段は、前記ストリーミングコンテンツと、前記ストリーミングコンテンツに基づき算出された前記コンテンツセグメントと、前記コンテンツセグメントに関する前記再生ビットレートとが関連付けされたプレイリスト情報に基づき、前記コンテンツセグメントを前記再生ビットレートにて再生する時間を、前記推定値として算出する
    請求項4に記載の通信制御装置。
  6. 前記ストリーミングコンテンツを管理しているサーバに対して、前記ストリーミングコンテンツの送信を開始する開始要求信号を前記無線端末から受信した場合に、前記サーバから前記プレイリスト情報を取得し、取得した前記プレイリスト情報を前記無線端末に送信し、前記ストリーミングコンテンツに関する前記コンテンツセグメントを要求するセグメント要求信号を前記無線端末から受信した場合に、前記サーバから前記コンテンツセグメントを取得し、取得した前記コンテンツセグメントを前記無線端末に送信する操作手段
    をさらに備える請求項5に記載の通信制御装置。
  7. 情報処理装置によって、無線端末が通信接続している無線通信回線の品質の程度を基準とした、前記無線端末にて再生されるストリーミングコンテンツに関する再生ビットレートの程度を表す資源指標値を、前記品質の程度と、前記再生ビットレートの程度とに基づき算出し、前記資源指標値が大きい前記無線端末よりも前記資源指標値が小さい前記無線端末に多くの無線資源を割り当てる通信制御方法。
  8. 無線端末が通信接続している無線通信回線の品質の程度を基準とした、前記無線端末にて再生されるストリーミングコンテンツに関する再生ビットレートの程度を表す資源指標値を、前記品質の程度と、前記再生ビットレートの程度とに基づき算出する指標算出機能と、
    前記資源指標値が大きい前記無線端末よりも前記資源指標値が小さい前記無線端末に多くの無線資源を割り当てる制御機能と
    をコンピュータに実現させる通信制御プログラム。
  9. 前記ストリーミングコンテンツに関する複数のコンテンツセグメントのうち、前記無線端末に送信済みの前記コンテンツセグメントであって、かつ、前記無線端末にて再生されていない未再生データを再生するのに要する残余時間を算出する再生バッファ長推定機能
    をさらにコンピュータに実現させ、
    前記指標算出機能においては、前記残余時間が短いほど前記資源指標値が小さく、前記残余時間が長いほど前記資源指標値が大きい値を算出する
    請求項8に記載の通信制御プログラム。
  10. 前記再生バッファ長推定機能においては、前記ストリーミングコンテンツに基づき算出されたコンテンツセグメントが前記無線端末に送信されるのに応じて、前記無線端末が送信する応答信号を受信する場合に、前記コンテンツセグメントが前記送信済みであると判定する
    請求項9に記載の通信制御プログラム。
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