JP2018159509A - 加熱調理器 - Google Patents

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Makoto Kurihara
誠 栗原
成一 平岩
Seiichi Hiraiwa
成一 平岩
淳 公平
Atsushi Kimihira
淳 公平
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Abstract

【課題】給水口の給水出口がスケールで詰まるのを抑制したボイラーを備えた加熱調理器を供給する。【解決手段】水蒸気を加熱室に供給するボイラー43を備えた加熱調理器であり、ボイラー43は、加熱底面43gと複数の加熱側面43fで囲まれた水蒸気発生空間103と、加熱底面43g及び加熱側面43fを加熱する発熱部89と、蒸気発生空間103に水を供給する給水口104と、蒸気発生空間103から水蒸気を噴出する噴出口44とからなり、給水口104に水を通す流路は、入口104bから出口104aに向かって断面積を大きくし、入口側よりも出口側の開口面積が大きく、前記水蒸気発生空間103側に前記水が流れ出る斜面を設け、加熱側面43fより段差Gを有し、出口104aは、水蒸気発生空間103側に突出した位置に設けられたものである。【選択図】図6

Description

本発明は、水を加熱して水蒸気を発生する水蒸気発生手段を備えた加熱調理器に関するものである。
従来の加熱調理器において、高周波加熱手段,グリル加熱手段,熱風オーブン加熱手段の他に水蒸気発生手段を備え、水蒸気により食品を加熱調理する加熱調理器が知られている。
例えば特許文献1は、水蒸気発生手段であるボイラーに水を供給する吸水口の出口側をスケールで詰まるのを抑制するために、給水口に設けた水を通す流路部は、入口から特定の区間は径を一定の大きさで断面積を等しくし、その区間後から出口に向かって径が広がって断面積を大きくすることで、入口側よりも出口側の開口面積が大きくし、かつ、前記出口側に前記水が流れ出る斜面を設けたものが知られている。
特開2012−122675号公報
従来の特許文献1に示す加熱調理器のボイラーの使用可能な時間を、更に延長できるように、ボイラーに水を供給する吸水口の出口側のスケール詰まりを、更に抑制することを本発明の目的としている。
本発明は、食品を収納する加熱室と、水を加熱して発生した水蒸気を前記加熱室に供給するボイラーと、該ボイラーに供給する水を蓄える水タンクを備えた加熱調理器であって、前記ボイラーは、加熱底面と該加熱底面と接している複数の加熱側面で囲まれた水蒸気発生空間と、前記加熱底面及び加熱側面を加熱する発熱部と、前記加熱側面に設けられた、前記蒸気発生空間に水を供給する給水口と、前記加熱側面に設けられた、前記蒸気発生空間から前記加熱室に水蒸気を噴出する噴出口と、を備えており、前記給水口に水を通す流路は、入口から出口に向かって径が広がって断面積を大きくすることで、入口側よりも出口側の開口面積が大きく、前記水蒸気発生空間側に前記水が流れ出る斜面を設け、前記加熱側面より段差を有し、前記出口は、前記水蒸気発生空間側に突出した位置に設けられたものである。
本発明によれば、給水口の給水出口が詰まるのを更に抑制することができる。
本発明の一実施例である加熱調理器の本体を前面側から見た斜視図である。 本発明の一実施例である加熱調理器の本体を後方側から見た斜視図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の一実施例である加熱調理器のドアを開け、本体内部が見える状態の斜視図である。 本発明の一実施例である加熱調理器の本体から外枠を取り外した状態を後方側から見た斜視図である。 本発明の一実施例である加熱調理器の水蒸気発生手段の噴出口を通る縦断面図である。 本発明の一実施例である加熱調理器に設置されるボイラー本体部の内部の斜視図である。 本発明の一実施例であるボイラー本体部の外側の斜視図である。 本発明の一実施例であるボイラー蓋部の内部の斜視図である。 本発明の一実施例であるボイラー蓋部の外側の斜視図である。 本発明の一実施例である加熱調理器のドアに設けたタッチパネル付き表示部と操作キー群の説明図である。 本発明の一実施例である加熱調理器の制御手段を表わしたブロック図である。
以下、本発明の一実施例を添付図面に従って説明する。
図1から図5において、加熱調理器の本体1は、内部に被加熱物である被調理物130を収納する加熱室28を備えている。
ドア2は、加熱室28の内部に被調理物130を出し入れするために開閉するもので、ドア2を閉めることで加熱室28を密閉状態にし、被調理物130を加熱する時に使用するマイクロ波の漏洩を防止し、後述するヒータの熱や過熱水蒸気を封じ込め、効率良く加熱することを可能とする。
取っ手9は、ドア2に取り付けられ、ドア2の開閉を容易にするもので、手で握りやすい形状になっている。
ガラス窓3は、加熱中の食品の状態が確認できるようにドア2に取り付けられ、ヒータ等の発熱による高温に耐えるガラスを使用している。
ドア2の前面下側にドア2の横幅全体に渡って操作パネル4が設けられ、操作パネル4の上部にLED表示部105が設けられている。操作パネル4に操作部6を設け、操作部6は略中央部にタッチパネル付き表示部70を備え、タッチパネル付き表示部70の右側に隣接して横2個で2段に配列した4個の操作キーでなる操作キー群60と、そして右端に調理の開始を入力するスタートキー6b、その下側に調理を取りやめるとりけしキー6cを配置して構成している。
スタートキー6bと、とりけしキー6cは、機械式スイッチを用いている。
タッチパネル付き表示部70は、ドア2の前面下側の操作パネル4に設けられ、マイクロ波で被調理物130を加熱するレンジ加熱手段77(図12)、加熱室28の加熱室上面28eに設けたヒータで被調理物を加熱するグリル加熱手段12、水蒸気により被調理物130を加熱するスチームユニット43a(図12)、加熱室奥壁面28bの後方に上下に設けた熱風ヒータ14a,14bから成る熱風ユニット11を備え、発生した熱風で加熱室28を加熱するオーブン加熱手段などから希望する加熱手段を選択し、加熱する時間等の調理条件やパン作りのメニューを入力するためのタッチパネル70a(図11)と、タッチパネル70aから入力された内容や調理の進行状態を表示するLCD表示部70
b(図11)とが一体となって構成される。
水タンク42は、飽和水蒸気あるいは過熱水蒸気を作るのに必要な水を溜めておく容器であり、本体1の前面下側に設けられ、本体1の前面から着脱可能な構造とすることで給水および排水が容易にできるようになっている。
外枠7は、本体1の上面と左右側面を覆うキャビネットである。
後板10は、前記したキャビネットの後面を形成するものであり、上部に外部排気ダクト18が取り付けられ、該外部排気ダクト18の取り付けられる内側に、被調理物130から排出した蒸気や本体1の内部の部品を冷却した後の冷却風(廃熱)39を排出する排気孔36が設けられている。
また、外部排気ダクト18は、排気孔36を通過した冷却風(廃熱)を本体1の外に排出するもので、排気は外部排気ダクト18の外部排気口8から排出し、排気の排出方向は本体1の上部方向で且つ前面側に排気する。排気の排出方向を上部方向で且つ前面側に向けることで、背面を壁面に接近して設置した時でも排気によって壁面を汚すことがないようにしている。
機械室20は、加熱室底面28aと本体1の底板21との間の空間部に設けられ、底板21上には食品を加熱するためのマグネトロン33、マグネトロン33に接続された導波管47,制御基板23、その他後述する各種部品、これらの各種部品を冷却するファン装置15等が取り付けられている。
加熱室底面28aは、略中央部が凹状に窪んでおり、その中に回転アンテナ26が設置され、マグネトロン33より放射されるマイクロ波エネルギーは、導波管47から回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aが貫通する開孔部47aを通して回転アンテナ26の下面に流入し、該回転アンテナ26で拡散されて加熱室28内に放射される。回転アンテナ26は回転アンテナ駆動手段46の出力軸46aに連結されている。
ファン装置15は、モータの駆動によって回転し、このファン装置15によって発生する冷却風39は、機械室20内の自己発熱するマグネトロン33やインバータ基板22,重量検出手段25等を冷却し、加熱室28の外側と外枠7の間および熱風ケース11aと後板10の間を流れ、外枠7と後板10を冷却しながら排気孔36を通り、外部排気ダクト18の外部排気口8より排出される。
加熱室28の後部には、熱風ユニット11が取り付けられ、熱風ユニット11は、加熱室奥壁面28bの後部側に熱風ケース11aを設け、加熱室奥壁面28bと熱風ケース11aとの間に熱風ファン32と、その外周側に位置するように熱風ヒータ14を設け、熱風ケース11aの後側に熱風モータ13を取り付け、そのモータ軸を熱風ケース11aに設けた穴を通して熱風ファン32と連結している。
そして、熱風ユニット11内には加熱室28の空気を効率良く循環させる熱風ファン32が取り付けられ、加熱室奥壁面28bには空気の通り道となる熱風吸気孔31と熱風吹出し孔30が設けられている。
熱風ファン32は、熱風ケース11aの外側に取り付けられた熱風モータ13の駆動により回転し、熱風ヒータ14で循環する空気を加熱する。そのため後述する噴出口44から加熱室28へ噴出した飽和水蒸気を熱風ヒータ14の加熱によって過熱水蒸気にして加熱室28へと送ることが可能となる。
加熱室28の天面の裏側には、ヒータよりなるグリル加熱手段12が取り付けられている。グリル加熱手段12は、マイカ板にヒータ線を巻き付けて平面状に形成し、加熱室28の天面裏側に押し付けて固定し、加熱室28の天面を加熱して加熱室28内の食品を輻射熱によって焼くものである。
また、加熱室底面28aには、複数個の重量検出手段25、例えば前側右左に右側重量センサ25a,左側重量センサ25b,後側中央に奥側重量センサ25cが設けられ、その上にテーブルプレート24が載置されている。
テーブルプレート24は、被調理物130を載置するためのもので、ヒータ加熱とマイクロ波加熱の両方に使用できるように耐熱性を有し、かつ、マイクロ波の透過性が良く、衛生面でも問題がない磁器等の材料で成形されている。
また、このテーブルプレート24は、グリル加熱手段12を使用して加熱する時に、被調理物130を適宜グリル加熱手段12に近づけるために、加熱室28の左右側面に設けた上中下の多段(図では3段)の棚27に載せて使用される。
加熱室28の後部上方には、加熱室28内の温度を検出する温度検出手段a85が設けられている。前記温度検出手段a85は、グリル加熱手段12及び熱風ユニット11の熱風吹出し孔30から加熱室28内に吹出される熱風の影響を直接受けない位置に設けられている。
スチームユニット43a(図12)は水蒸気発生手段43(ボイラー)とポンプ手段87により成る。
水蒸気発生手段43は、略横長形状で加熱室左側面28cの外側面に横向きに取り付けられ、水蒸気を噴出する噴出口44は加熱室28内に臨ませている。
また、水蒸気発生手段43は、アルミの鋳造で作られ、鋳造時にボイラー加熱手段89であるシーズヒータを一体となるように埋め込んでいる。そのヒータの消費電力は600W前後と大きく、水蒸気発生手段43は短時間で水を沸騰できる温度に加熱することができる。
水蒸気発生手段43への水の供給は、ポンプ手段87を駆動することによって水タンク42からパイプ45を通して供給される。供給された水は、パイプ40と通って、水蒸気発生手段43で加熱されて沸騰し、水蒸気となって噴出口44から加熱室28へ噴出する。
温度検出手段b88は、水蒸気発生手段43の温度を検出するもので、その検出結果を後述する制御手段151(図12)に伝え、ボイラー加熱手段89やポンプ手段87を制御する。
ポンプ手段87は、水タンク42の水を水蒸気発生手段43まで汲み上げるもので、ポンプとポンプを駆動するモータで構成される。水蒸気発生手段43への給水量の調節はモータに供給する電力のON/OFFの比率で決定する。
ポンプ手段87の一回の動作で送られる水の量は、ボイラー加熱手段89に600Wのヒータを使用した場合、流入した水によって蒸気発生手段43の温度が低下して水が溜まらない量として概ね0.4mlとしている。
次に、水蒸気発生手段43の詳細構造について図6から図10を参照して説明する。
これらの図において、水蒸気発生手段43は、内部に凹状の水蒸気発生空間103を備えたボイラー本体部43aと、該ボイラー本体部43aの凹状の水蒸気発生空間103を塞ぐボイラー蓋部43bとで構成されている。そして、ボイラー本体部43aとボイラー蓋部43bは、いずれもアルミ鋳造品等の錆び難い金属材料によって長手方向の一側が略半円形状となるように略横長形状に成形されている。水蒸気発生空間103は、加熱壁面Wで囲まれて形成し、加熱壁面Wは、加熱上面43h、加熱底面43g、加熱側面43fである。
ボイラーヒータを構成するボイラー加熱手段89(発熱部)は、水蒸気発生手段43を加熱する部品で、シーズヒータをボイラー加熱手段曲がり部89aで、略U字形に折り曲げたものである。ボイラー本体部43aの半円形状部43wにボイラー加熱手段曲がり部89aを収納する。ボイラー加熱手段89は、加熱側面最外部43vよりも給水口104側に突出した位置に設けられ、ボイラー本体部43aの外周部の内部に一体に鋳造により埋め込まれている。
ボイラー本体部43aに鋳造で設けたボイラー加熱手段89の熱は、肉厚が厚く断面積が大きい上辺部43uと下辺部43sを通して熱が加熱上面43hおよび加熱底面43gそして横辺部43yを伝わり加熱側面43fへ伝わる。
そのため、水蒸気発生空間103を構成する加熱底面43gまたは加熱上面43hと複数の加熱側面43fの温度差を少なくし、局所的に加熱させることがなく、均等に加熱できるようになっている。
ボイラー本体部43aには、水蒸気発生空間103内に水を供給する給水口104が一体に設けられており、この給水口104の給水入口104b(入口)には図5に示すパイプ40が接続される。この給水口104の水蒸気発生空間103側になる給水出口104a(出口)に向かって給水入口104bより内径を大きくしている。
また、給水口104は、ボイラー本体部43aの半円形状部43wのボイラー加熱手段曲がり部89aと反対側に位置し、噴出し口44bよりも下側で、ボイラー本体部43aの上下方向に対して約中央付近に設けられている。
また、水蒸気発生空間103側に設けられた給水出口104aは、加熱室側面43fに対して内側に垂直に突出する段差Gを有して設けられている。また給水出口104aは漏斗の形状として水蒸気発生空間103側に向かって水の流れる流路の径が広がって断面積を大きくして、入口側よりも出口側の開口面積が大きくし、かつ、前記出口側に前記水が流れ出る斜面を設けて給水出口104a側で滞る水の量を少なくしている。
さらに、ボイラー本体部43aにはボイラー温度をコントロールするための温度検出手段b88を取り付けるボイラー温度検出部43kが設けられている。
ボイラー蓋部43bは、ボイラー本体部43aの水蒸気発生空間103の外周部に沿って設けられた溝43dにシール剤43eを塗布したのち、ボイラー蓋部43bに長手方向の上下4箇所に形成されたネジ止め穴43nとボイラー本体部43aに長手方向の上下4箇所に形成されたネジ座102にネジ(図示せず)を締め付けることによりボイラー本体部43aに固定され、ボイラー本体部43aの水蒸気発生空間103を塞いでいる。
ボイラー蓋部43bには、複数の加熱側面43fのうち加熱室28側の加熱側面43fの上方に、水蒸気発生手段43の外側で水蒸気発生空間103から加熱室28内に水蒸気を供給する噴出口44を備える。
噴出口44は、水蒸気発生手段43の外側は筒状に突出した、噴出口出口44bを加熱室28内に突出するように設けられている。一方、水蒸気発生空間103側はボイラー蓋部43bの加熱側面43fより水蒸気発生空間103内に段差43rだけ略水平方向に突出する平面43mを有したブロック部43pが設けられ、このブロック部43pの平面43mに噴出口44の噴出口入口44aが設けられている。前記ブロック部43pを設けることで、噴出口44の熱容量を大きくしている。
噴出口入口44aは長穴状で、噴出口入口44aから噴出口出口44bに向けて上方向に傾斜する斜面44cを設け、噴出口44の断面積は噴出口入口44aの断面積より噴出口出口44b側の断面積が大きい構成とした。
段差43rの寸法は、種々の実験結果から、2.5〜5mmに設定することが望ましく、これによって噴出口44から加熱室28内に水蒸気に気化されない水が噴出するのを抑制することができる。
給水口104から注入される水は、水蒸気発生空間103を構成している加熱底面43gと加熱側面43fで加熱されて水蒸気に気化され、加熱側面43fに設けられた噴出口44より、蒸気発生手段43の外部に水蒸気を排出される。
本実施例は、以上の構成からなり、次に、水蒸気発生手段43の水蒸気発生動作について説明する。
なお、マグネトロン33を用いた高周波加熱調理,グリル加熱手段12を用いたグリル調理,熱風ユニット11を用いた熱風オーブン加熱調理,水を加熱して発生した水蒸気による蒸し料理そのものについては公知であり、料理に関する説明は省略する。
まず、加熱前に水タンク42に水を入れる。次に、ボイラー加熱手段89に電力が通電されると、水蒸気発生手段43の加熱を開始する。制御手段151は、水蒸気発生手段43の温度は温度検出手段b88によって検出し、その検出結果によってボイラー加熱手段89やポンプ手段87を制御する。
そして、前記検出温度が一定温度以上(水を加熱し水蒸気にできる温度、ここでは130℃)になるとポンプ手段87を駆動し、水タンク42からパイプ40、45を通してボイラー本体部43aの給水口104から水蒸気発生空間103へと水が供給される。
水蒸気発生空間103へ供給された水は、ボイラー加熱手段89によって加熱された加熱底面43gと加熱側面43fとで加熱され、瞬時に気化され水蒸気となって噴出口44から加熱室28へ送られる。
水は、高温部に触れると、水と高温部との間に水蒸気膜が発生して熱伝導が悪くなり、水滴が水蒸気膜の上を転がる現象が発生する。
同じ現象は水蒸気発生手段43内でも発生し、水が水蒸気発生空間103へ供給された時、加熱上面43h、加熱底面43gや加熱側面43fの温度は約130℃にも達している。そのため、供給された水が加熱上面43h、加熱底面43gや加熱側面43fに接した瞬間に、水滴と加熱底面43gや加熱側面43fとの間に水蒸気の膜が発生し、熱伝導が悪くなり、水が完全に蒸発するまでの間、水は水滴状となって加熱底面43gや加熱側面43fを転がる現象が発生する。
そして、この水滴は、時には加熱側面43fを転がり上昇する。
しかし、噴出口44を備えたボイラー蓋部43bは、加熱側面43fより水蒸気発生空間103内に段差43rを設けて略水平方向に突出しする平面43mを有したブロック部43pを設けている。
そのため、前記した水滴は、この段差43rを乗り越えることができず、噴出口44からボイラー43の外部に放出されることはない。
また、加熱底面43gや加熱側面43fにスケールが溜まって、熱伝導が悪くなっても、水滴が気化され水蒸気になるまでの時間が少し増す程度で、水滴が噴出口入口44aを備える平面43mまでの段差43rを乗り越えることはできない。
また、ブロック部43pの略横長方向全体に段差43rを形成することにより前記した水滴は、横方向に移動してもこの段差43rを乗り越えることができないため、噴出口44付近で気化することが無く噴出口44をスケールによってふさぎにくい構造となっている。
また、この段差43rの突出した(h)寸法の長さは、蓄積されるスケール量に応じて長くすることも可能であり、長くすることによって水蒸気発生手段43の性能を悪くするものでもない。
さらに、噴出口44にブロック部43pを設け、噴出口44の熱容量を大きくすることで、水蒸気が噴出口44を通過する時に噴出口44の温度低下を防止することが可能となり、そこを通過する水蒸気の温度低下を防止して、高温の水蒸気を加熱室28に供給することができる。
同様に、給水出口104aも加熱室側面43fに対して内側に突出する段差Gを有して設けられている。その結果、水蒸気発生空間103へ供給された水が加熱壁面Wに接触して水滴状となって加熱底面43gや加熱側面43fを転がり加熱側面43fを上昇しても、加熱側面43fと給水出口104aに至る間には段差Gを設けていることで乗り越えて給水出口104aに前記水滴が到達にくい構造としている。
そして、ブロック部43pに設けた噴出口入口44aから噴出口出口44bに向けて上方向に傾斜する斜面44cを設けることにより、仮に水滴が段差を乗り越えたとしても、熱容量の大きなブロック部43pに設けた斜面44cを水滴はさらに上方向へ上昇しないと噴出口出口44bに到達しないため、熱容量の大きなブロック部43p内で水滴が気化して水滴が噴出口44から外に飛び出しにくくしている。
また、蒸気が冷えて水滴となった場合でも、噴出口入口44aから噴出口出口44bに向けて上方向に傾斜する斜面44cを設けているので、水滴は加熱室28内に垂れずに水蒸気発生空間103に戻す働きもする。
なお、上記実施例では、水蒸気発生手段43を略横長形状とし、加熱室28の外側面に横向きに取り付けたが、必ずしも横長形状で、加熱室28の外側面に横向きに取り付ける必要はない。
以上説明したように、給水口の給水出口が詰まるのを更に抑制することができる。
1 本体
28 加熱室
43 水蒸気発生手段(ボイラー)
43a ボイラー本体部
43b ボイラー蓋部
43e シール材
43f 加熱側面
43g 加熱底面
43h 加熱上面
43s 加熱側面最外部
45k ボイラー温度検出部
44 噴出口
44a 噴出口入口
44b 噴出口出口
44c 斜面
89 ボイラー加熱手段(発熱部)
89a ボイラー加熱手段曲がり部
103 水蒸気発生空間
104 給水口
104b 給水入口(入口)
104a 給水出口(出口)

Claims (1)

  1. 食品を収納する加熱室と、
    水を加熱して発生した水蒸気を前記加熱室に供給するボイラーと、該ボイラーに供給する水を蓄える水タンクを備えた加熱調理器であって、
    前記ボイラーは、
    加熱底面と該加熱底面と接している複数の加熱側面で囲まれた水蒸気発生空間と、
    前記加熱底面及び加熱側面を加熱する発熱部と、
    前記加熱側面に設けられた、前記蒸気発生空間に水を供給する給水口と、
    前記加熱側面に設けられた、前記蒸気発生空間から前記加熱室に水蒸気を噴出する噴出口と、を備えており、
    前記給水口に水を通す流路は、入口から出口に向かって径が広がって断面積を大きくすることで、入口側よりも出口側の開口面積が大きく、前記水蒸気発生空間側に前記水が流れ出る斜面を設け、
    前記加熱側面より段差を有し、前記出口は、前記水蒸気発生空間側に突出した位置に設けられたことを特徴とする加熱調理器。
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