JP2018159427A - 配管構造及びガイドレール - Google Patents

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Abstract

【課題】要求される鞘管の曲げ角度を保ちながら、配管用の走行台車を滑らかに進めて容易に配管できるようにする。【解決手段】断面円形の直線状に延びる複数の直管30をつなぎ合わせて平面視で緩やかに曲線状に延びる鞘管31の内部においてケーブル保護管を接続する走行台車を誘導するガイドレールを鞘管31の内部下面に設ける。このガイドレールを各直管30の長手方向中間に設けられた直線状の第1ガイドレール13と、直管30の連結部において第1ガイドレール13に接続され、T字状の断面が平面視で略全長に亘って曲線状に延び、下端が一部肉抜きされた第2ガイドレール33とで構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、地中埋設用ケーブル保護管などの管体を、鞘管内に複数本をユニットとして配管する配管構造及びガイドレールに関する。
近年、地下埋設物として道路下に上水管、下水管、ガス管等と同様にケーブルを挿通したケーブル保護管が配設されているが、市街地においては交通事情等も加わり、開削工法によるケーブル保護管の配設工事(管路工事)が困難になっている。このような背景から、地下に予めトンネルを形成し、そのトンネル内にケーブルを挿通するためのケーブル保護管を配管する工法が増加の傾向にある。
ケーブル保護管の配管方法には、例えばトンネル内で1本ずつ配管する方法と、複数本のケーブル保護管を束ねたユニットを走行台車でもって順々にトンネル内に導入する方法とがある(例えば、特許文献1参照)。
前者の配管方法は、作業者がトンネルの長さ方向全長に亘って入って作業するため、極めて作業性が悪い上に、トンネル内に作業スペースを必要とし、トンネル内の配管スペースのデッド部分が多い。
後者の配管方法は、特許文献1に記載されているように、図8に示すごとく、トンネルT内に、その長さ方向に所要間隔で地表からの立坑Bを形成し、この立坑B内で、図9及び図10に示すように、複数本のケーブル保護管1を並列して束ねたユニットUを、走行台車Dに載せて順々に他の立坑Bに向けて移動させるとともに、その各ユニットUの各ケーブル保護管1を管軸方向の適宜位置で筒状の管継手6を介し順々に連結して、上記トンネルT内全長に亘って、ケーブル保護管1を敷設する。その各ユニットU(走行台車D)の移動は、前方から引いたり、後方から押すことによって行う。また、ユニットUは図8のように、予め組立ててクレーンCによって立坑B内に降ろしたり、立坑B内にケーブル保護管1を1本又は数本ずつ入れてそれを束ねてユニット化する。その従来のユニット化は、図9及び図10に示すように、スペーサ2によってケーブル保護管1を所要間隔で並列に保持し、それを緊締紐3で締め付けて行う。その締付部において、車輪4aを有する走行台車4を同じく緊締具5でもってそのユニットUの周りに取付け、この走行台車4によってユニットUを走行させる。各ユニットUのケーブル保護管1は、一方のケーブル保護管1の管端に固着の管継手6に、他のケーブル保護管1の管端を挿入して連結する(図11参照)。
ところで、今日、立坑Bの確保難やコストの低減などからトンネルTが長距離化する傾向にあり、長距離となれば、上下左右に曲がった(湾曲した)トンネルTとなる。この湾曲したトンネルT内に、連結したユニットUを走行させると、各ユニットU単位で上下左右に蛇行しながら走行することとなる。蛇行すれば、図12に示すように管継手6の連結部において、前後のユニットUが上下左右に屈曲する。とくに、トンネルTは、通常、同図のように、2〜3m前後の長さの直管7(例えば鉄筋コンクリート製のヒューム管)を連接して内壁を形成するため、その内面は曲面ではなく、多角形辺のようになっており、そのユニットUの蛇行は激しいものとなり、圧壊aが生じるおそれもある。なお、直管7同士の管継手7aの間隙は、モルタルによって適宜埋められる。
そこで、例えば、特許文献2のような地中の既設管(鞘管、トンネル等)内に複数本束ねた管体を走行台車に載せて順次接続する配管方法が知られている。この配管方法によれば、各ユニットをそれぞれ1台の走行台車によって支持し、各走行台車が管継手部分でもってユニットを支持するようにしたことにより、各ユニット管が円滑に屈曲し得て円滑に走行台車が走行できると共に、保護管の管端の圧壊を極力少なくすることができるようにしている。
一方、走行台車を下部で案内するガイドレールとしては、特許文献3のように、直線状の山形鋼よりなるレール部材を交互に反転させて継ぎ合わせるものも知られている。
実公昭54−25669号公報 特許第2987828号公報 特開平11−304050号公報
ところで、既設管(鞘管、トンネル等)が円筒形状で鞘管にケーブル保護管(管体)同士の許容屈折角度を超えるような急な角度部がある場合、急角度部において特許文献2のような直線状に延びるH型鋼を既設管に沿うようにガイドレールとして使用すると、ガイドレールの角度がつきすぎる。一方で、曲線状に延びるH型鋼を用いると、既設管のセンターからずれてしまう。その結果、いずれの場合でも、配管に差し障りが出る、という問題がある。
また、特許文献3のような構成では、各レール部材間に隙間が形成され、走行台車が滑らかに走行しない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、要求される鞘管の曲げ角度を保ちながら、配管用の走行台車を滑らかに進めて容易に配管できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、ガイドレールの構成を変更して鞘管のつなぎ目の急角度部に対応するようにした。
具体的には、第1の発明では、断面円形の直線状に延びる複数の直管をつなぎ合わせて平面視で緩やかに曲線状に延びる鞘管の内部において管体を接続する走行台車を誘導するガイドレールが該鞘管の内部下面に設けられた配管構造を前提とする。
そして、上記ガイドレールは、
各直管の長手方向中間に設けられた直線状の第1ガイド部材と、
上記直管の連結部において上記第1ガイド部材に接続され、T字状の断面が平面視で略全長に亘って曲線状に延び、下端が一部肉抜きされた第2ガイド部材とを備える。
また、第6の発明では、このようなガイドレールであることを特徴とする。
すなわち、鞘管を湾曲した鋼管やヒューム管で構成するのは現実的ではなく、通常は、直管をつなぎ合わせ、そのつなぎ目に角度を設けて全体の曲げ角度を確保するようにしている。そのつなぎ目においては、急角度部が存在するので、従来通りガイドレールとして直線状のH型鋼をつなぎ合わせると、そのつなぎ目において走行台車が滑らかに移動できない。しかし、上記の構成によると、急角度部のあるつなぎ目においては、下部が一部肉抜きされ、平面視で湾曲したT型の第2ガイド部材を設けるので、直管の内面に第2ガイドレールを傾けることなく溶接又は取付固定することができる。一方、急角度部のない直管の長手方向中間は、従来と同様のH型鋼を直管内面に溶接又は取付固定することで、全体として必要な強度を確保できる。なお、「略全長に亘って曲線状に延び」とは全長のうち、完全に全てが曲線状でなくても、一部に直線状の部分が含まれていてもよいことを意味する。
第2の発明では、第1の発明において、また、第7の発明では、第6の発明において、
上記第1ガイド部材は、H型鋼であり、
上記第2ガイド部材は、両端が上記H型鋼と高さが等しく、長手方向中間の下側が切り欠かれている。
上記の構成によると、第1ガイド部材と第2ガイド部材の高さを等しくして接続することで、走行台車が滑らかに移動する。また、第2ガイド部材の下側を切り欠くことで、直管のつなぎ目の急角度部においても第2ガイド部材を傾けずに溶接できる。なお、「H型鋼と高さが等しく」とは、第1ガイド部材及び第2ガイド部材を鞘管の内面に溶接又は取付した状態で走行台車が滑らかに走行できる程度に高さが揃っていることを言い、必ずしも完全に高さが等しくなくてもよい。
第3の発明では、第2の発明において、
上記H型鋼の下側水平部は、上記直管の下部内面に溶接又は取付され、
上記第2ガイド部材は、両端下部のみが上記直管の下部内面に溶接又は取付されている。
上記の構成によると、第2ガイド部材は、H型鋼と違って下側水平部を有さず、しかも、その両端部分のみを鞘管内面に溶接又はアンカーボルト等により取付するので、直管同士のつなぎ目の急角度部においても傾けずに容易に溶接又は取付することができる。
第4の発明では、第2の発明において、
上記H型鋼の下側水平部は、上記直管の下部内面に溶接又は取付され、
上記第2ガイド部材は、両端下部及び該第2ガイド部材の中間部の一部のみが上記直管の下部内面に溶接又は取付されている。
上記の構成によると、第2ガイド部材は、H型鋼と違って下側水平部を有さず、しかも、その両端部分及び中間部の一部のみを鞘管内面に溶接又はアンカーボルト等により取付するので、直管同士のつなぎ目の急角度部においても傾けずに容易に溶接又は取付することができる。
第5の発明では、第1から第4のいずれか1つの発明において、
上記直管よりも上記管体の方が短く、
上記直管間の曲げ角度よりも上記管体間の曲げ角度が小さい。
上記の構成によると、鞘管の必要な曲がり角度を得るために、直管同士の曲がり角度が大きくなるような場合でも、管体同士の継手部の数を直管同士の継手部の数よりも多くして曲がり角度を分散させることで、管体の最大曲げ角度を許容曲げ角度よりも小さくすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、鞘管内のガイドレールを直線状の第1ガイド部材と、曲線状に延びて下端が一部肉抜きされたT字状断面の第2ガイド部材とで構成したことにより、要求される鞘管の曲げ角度を保ちながら、配管用の走行台車を滑らかに進めて容易に配管できる。
また、直管よりも短い管体を繋いで継手部の数を稼いで1つの継手部当たりの曲げ角度を小さくすることにより、管体の最大曲げ角度を許容曲げ角度内に抑えることができる。
ユニットが配管された状態を示すトンネルの縦断面図である。 ユニット、ガイドレール及び車輪部分を省略した走行台車を示す側面図である。 鞘管の構成例を示す平面図である。 水平面で切断したケーブル保護管の横断面図及びその一部を拡大して示す拡大断面図である。 第2ガイドレールを示す側面図である。 第2ガイドレールを示す平面図である。 図4AにおけるIVC−IVC線拡大断面図である。 図1AのV部拡大断面図である。 第2ガイドレールの範囲の図5相当断面図である。 図1BのVII部拡大図である。 トンネル内へのケーブル保護管敷設を示す概略説明図である。 従来例を示す概略斜視図である。 同従来例を示す切断側面図である。 同従来例を示す作用説明図である。 同従来例を示す作用説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1Aは本発明の実施形態に係る配管構造10が設けられたトンネルTの断面を示し、このトンネルTは、図2に示すように、例えば全長L1=6mで内径1.2mの断面円形の鋼管よりなる直管30を複数つなぎ合わせて平面視で緩やかに曲線状に延びる鞘管31によって、その内面が構成されている。それぞれの直管30のつなぎ目は、平面視で3°程度の曲げ角度αが設けられている。この鞘管31は、例えば1%の勾配をもって設けられている。鞘管31の構成はこれに限定されないが、通常、施行現場における鞘管31の許容曲げ角度が設定されている。
図1Bにも示すように、トンネルT内には、例えばケーブル保護管1が2列×3段の計6本を1ユニットUとして送り込む走行台車20が走行可能となっている。一定の管長L2を有する各ケーブル保護管1はスペーサ11によって所要間隔をもって走行台車20上に配設される。なお走行台車20は、配管終了後の鞘管31内の所定位置に載置される。
各ケーブル保護管1の位置決めはスペーサ11の凹部11aに嵌め込むことにより行われる。ケーブル保護管1は、図3に示すようにその一端(後端)に管継手12が筒状部材12aを介在して所定量挿入されて接着剤等により一体的に固着され、後方のケーブル保護管1の他端(先端)をその管継手12に挿入して連結される。管継手12内面と挿入されたケーブル保護管1の先端外周面間には環状の止水用弾性パッキング12bが装着される。図3に示すように、例えば内径200mmで長さL2=500mmのまっすぐな鋼管をそれぞれ曲点において曲がり角度βが1.5°以下となるようにつなぎ合わせて平面視で緩やかに曲線状に延びるケーブル保護管1として構成される。ケーブル保護管1全体として曲げ角度βの最大値を許容曲げ角度である1.5°以内としている。
図1A及び図1Bに示すように、走行台車20は、例えば、下杆21aの両側部に一対のバックステー21bをその下端を固着して立設し、そのバックステー21b上部にはボルト締めにより取外し自在のUバンド等よりなる上杆21cを取付けてフレーム21を形成し、下杆21a下面には左右2個の車輪22が取付けられている。また、図7に示すように、フレーム21の下杆21a中央部には前後方向の連結板23が固着され、この前後の連結板23には連結杆24がその端部に固着された取付片24aを介してボルト止めされている。連結板23と連結杆24に固着の取付片24a間は隙間23aがあって、連結板23(フレーム21)に対し、連結杆24が上下にある程度揺動し得る。また、連結杆24の両端はボルト24b,24c等でそれぞれ止められており、一方側のボルト24cを中心にして連結杆24が左右に揺動するようになっている。
上記連結杆24とボルト24b,24c等による緊結部でもって、前後の走行台車20間を一定の長さに維持するとともに、ボルト24c部分の揺動等によって、一方の走行台車20に対し他方の走行台車20が上下左右に動き得る。このため、連結された各走行台車20は、トンネルTの内面凹凸及び湾曲に対応して、一定の長さを維持しつつ相互の位置関係を変化させて追従するようになっている。なお、走行台車20の構成は、これに限定されない。
この走行台車20に1ユニットの各ケーブル保護管1が支持されるのであり、その支持は、図1A及び図1Bに示すようにバックステー21bの後側で下杆21aから立設するボルト軸25にスペーサ11を挿通しながら、そのスペーサ11を介在してケーブル保護管1を順々に積載する。積載が終れば、上杆21cをボルト軸25に嵌挿し、ナット25aでもって上下杆21c,21a間を締め付けて、各ケーブル保護管1を固定する。この固定状態においては、スペーサ11の前側はバックステー21bに当接し、かつ後側は、管継手12の前側端に当接している。このようにして、1つの走行台車20に対し、1つのユニットUが載架固定される。
そして、図2に示すように、トンネルT内にはその略全長に亘ってガイドレールが設けられている。ガイドレールは、第1ガイド部材としての第1ガイドレール13と、第2ガイド部材としての第2ガイドレール33とが複数連結されて構成される。
図5に拡大して示すように、第1ガイドレール13は、例えば、上側水平部13a、垂直部13b及び下側水平部13cよりなるH型鋼で構成され、その下側水平部13cが直管30における長手方向中間の下部内面に溶接される。第1ガイドレール13は、例えば、上側水平部13a及び下側水平部13cの幅が100mmで厚さ8mm、全体の高さ100mmで、垂直部13bの厚さ6mmとするが、これに限定されない。
図2に破線で示すように、直管30の連結部においては、上記第1ガイドレール13に第2ガイドレール33が接続されている。この第2ガイドレール33は、図4A〜図4Cに実線で示すように、T字状の断面が平面視で略全長に亘って曲線状に延び、下端が一部肉抜きされている。第2ガイドレール33は、例えば、上側水平部33aの幅が100mmで厚さ8mmとし、全体の高さ100mmで垂直部33bの厚さは6mmとする。垂直部33bの両端の例えば50mm程度の範囲のみ肉が残され、長手方向中間は、例えば高さ20mm程度切欠33cが設けられて肉抜きされている。すなわち、第2ガイドレール33は、両端がH型鋼と高さが等しくて下側水平部がなく、垂直部33bの長手方向中間下側のみが切り欠かれたような形状をしている。なお、この第2ガイドレール33は、弓状に湾曲して切り出した上側水平部33aにベンディング加工した垂直部33bを溶接して製造すればよい。又は、ベンディング加工されたH型鋼の下側水平部を切断して製造してもよい。図6に示すように、第2ガイドレール33は、切欠33cのない垂直部33bの下端を直管30の下部内面に溶接すればよい。このとき、溶接の範囲が少なく、点接触に近いため、鞘管31の急角度部においても傾けずに溶接が可能である。
なお、第1ガイドレール13と第2ガイドレール33とを連結するときには、走行台車20を滑らかに走行させるために、上側水平部13a,33aの高さがほぼ揃うように、溶接時に下端に当て板をする等により調整すればよい。例えば図2に示すように、第2ガイドレール33の全長L4を約1300mmとし、第1ガイドレール13の長さL3を約4700mmとすると、直管30の長手方向中央の約4700mmは第1ガイドレール13を設け、直管30同士の接続部分で急角度部を含む直管30の両端部分には、第2ガイドレール33を設ける。
図3に点鎖線でケーブル保護管1に重ねて模式的に示したように、各ケーブル保護管1同士の接続部の曲がり角度βは、全て1.5°以下に保った状態で、第2ガイドレール33は、例えば、曲率半径が25mの円弧状の形状とするとうまく重なる。このように、例えばL1=6mの直管30同士の曲がり角度αは約3°の場合でも、それよりも短いまっすぐなL2=500mmのケーブル保護管1を1.5°以内の小さな曲がり角度βとなるように繋ぐ。こうすれば、継手部の数を増やして曲がり角度が分散される。これにより、最大曲げ角度が1.2°程度となり、許容曲げ角度である1.5°よりも小さくすることができる。
そして、この第1ガイドレール13及び第2ガイドレール33に走行台車20の案内子26を係合させ、この案内子26が第1ガイドレール13及び第2ガイドレール33に沿うことにより、走行台車20がトンネルT内を左右に大きく揺れることなく移動する。案内子26には滑走用ベアリング26aを設けて、走行を円滑にするとよい。
なお、図1Aに示すように、上杆21cには、例えば、3本の中込材注入管27が設けられている。この中込材注入管27を用いてモルタルなどの中込材を注入できるようになっている。
本実施形態は以上のように構成されており、図8に示した従来と同様に、前もって走行台車20付のケーブル保護管1のユニットUを作って、立坑BからトンネルT内に入れたり、又は、立坑B内でケーブル保護管1をユニットUとするとともに、走行台車20に支持する。
そのユニットUは、次のようにして連結する。すなわち、まず、先頭のユニットUは前述のようにケーブル保護管1を積載してその先後端を走行台車20によって支持し、その後は、図1A及び図1Bに示すように、連結杆24をボルト締めして前後の走行台車20を連結し、各ケーブル保護管1の先端を前側ユニットUのケーブル保護管1の後端の管継手12に挿入する。このとき、立杭B内でユニットUを組む場合には、後側の走行台車20に積載するケーブル保護管1は、このケーブル保護管1の前側端部を前側のケーブル保護管1の管継手12部に挿入すると共に、スペーサ11の前端はバックステー21bの後面に当接かつ後側のケーブル保護管1の管継手12の前端部を、このスペーサ11の後側面に当接するまで押込む。このようにして上記と同様にスペーサ11を介在させケーブル保護管1を順次積載したユニットUのその後端を走行台車20に支持して連結する。
この連結状態は、図1Bに示すように、ケーブル保護管1の全長L2よりも連結杆24によって決定される走行台車20間の長さが長く設定されているため、管継手12内において、ケーブル保護管1の対向管端端面には隙間Sが生じる。このため、従来と同様にして、各ユニットUを連結して、到達側の立坑Bから引くことによって、トンネルT内を移動させると、走行台車20は第1ガイドレール13及び第2ガイドレール33に沿って移動し、蛇行すれば、その隙間Sの存在によって、各ユニットU間が円滑に屈曲するとともに、ケーブル保護管1の管端端面の突き当たりが阻止される。隙間Sは、トンネルTの曲率に応じ、前後のケーブル保護管1の屈曲によるその管端端面の接近度合を考慮して適宜に選定すればよい。
トンネルT内全長にケーブル保護管1の配管が終了すれば、中込材注入管27を利用してモルタルを充填し、ケーブル保護管1を固定する。
以上のように構成したことにより、急角度部のある直管30のつなぎ目においては、下部が一部肉抜きされたT型の第2ガイドレール33を設けているので、H型鋼にくらべると、極めて容易に直管30の内面に第2ガイドレールを傾けることなく溶接することができる。一方で、急角度部のない直管30の長手方向中間は、従来と同様のH型鋼の下側水平部13cを堅固に直管30の内面に溶接することができるので、ガイドレール全体として強度を確保できてガイドレールが浮き上がることはない。また、第1ガイドレール13と第2ガイドレール33の高さを等しくすることで、走行台車20が滑らかに移動する。
したがって、本実施形態に係る配管構造10によると、鞘管31内のガイドレールを直線状の第1ガイドレール13と、曲線状に延びて下端が一部肉抜きされたT字状断面の第2ガイドレール33とで構成したことにより、要求される鞘管31の曲げ角度を保ちながら、配管用の走行台車20を滑らかに進めて容易に配管できる。また、直管30よりも短いケーブル保護管1を繋いで継手部の数を稼いで1つの継手部当たりの曲げ角度βを小さくすることにより、ケーブル保護管1の最大曲げ角度を許容曲げ角度内に抑えることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、ケーブル保護管1が2列×3段の計6本を1ユニットUとして構成したが、例えば、3列×3段の計9本を1ユニットUとして構成してもよい。この場合、その走行台車20への取付け手段は前述と同様であり、トンネルT内への配管作業も同様である。
上記実施形態では、直管30は鋼管で構成したが、鉄筋コンクリート製のヒューム管で構成してもよい。この場合は、ガイドレールを直接溶接できないので、第1ガイドレール13は、例えば、その下側水平部13cに一対の平板状のレール押さえ部材(図示せず)を溶接した状態で、このレール押さえ部材の貫通孔にアンカーボルトを挿通してヒューム管における長手方向中間の下部内面に締結すればよい。第2ガイドレール33に関しては、例えば、L字状のレール押さえ部材を垂直部33bに溶接し、そのレール押さえ部材の貫通孔にアンカーボルトを挿通してヒューム管における急角度部周辺の下部内面に締結すればよい。
上記実施形態では、第2ガイドレール33の両端部のみを直管30に溶接したが、第2ガイドレール33の中間部に一対の脚部(図示せず)を設け、この脚部を直管30に溶接又は取付けてもよい。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
1 ケーブル保護管(管体)
2 スペーサ
3 緊締紐
4 走行台車
4a 車輪
5 緊締具
6 管継手
7 直管
7a 継手部
10 配管構造
11 スペーサ
11a 凹部
12 管継手
12a 筒状部材
12b 止水用弾性パッキング
13 第1ガイドレール(第1ガイド部材)
13a 上側水平部
13b 垂直部
13c 下側水平部
20 走行台車
21 フレーム
21a 下杆
21b バックステー
21c 上杆
22 車輪
23 連結板
23a 隙間
24 連結杆
24a 取付片
24c ボルト
25 ボルト軸
25a ナット
26 案内子
26a 滑走用ベアリング
27 中込材注入管
30 直管
31 鞘管
33 第2ガイドレール(第2ガイド部材)
33a 上側水平部
33b 垂直部
33c 切欠

Claims (7)

  1. 断面円形の直線状に延びる複数の直管をつなぎ合わせて平面視で緩やかに曲線状に延びる鞘管の内部において管体を接続する走行台車を誘導するガイドレールが該鞘管の内部下面に設けられた配管構造であって、
    上記ガイドレールは、
    各直管の長手方向中間に設けられた直線状の第1ガイド部材と、
    上記直管の連結部において上記第1ガイド部材に接続され、T字状の断面が平面視で略全長に亘って曲線状に延び、下端が一部肉抜きされた第2ガイド部材とを備える
    ことを特徴とする配管構造。
  2. 請求項1に記載の配管構造において、
    上記第1ガイド部材は、H型鋼であり、
    上記第2ガイド部材は、両端が上記H型鋼と高さが等しく、長手方向中間の下側が切り欠かれている
    ことを特徴とする配管構造。
  3. 請求項2に記載の配管構造において、
    上記H型鋼の下側水平部は、上記直管の下部内面に溶接又は取付され、
    上記第2ガイド部材は、両端下部のみが上記直管の下部内面に溶接又は取付されている
    ことを特徴とする配管構造。
  4. 請求項2に記載の配管構造において、
    上記H型鋼の下側水平部は、上記直管の下部内面に溶接又は取付され、
    上記第2ガイド部材は、両端下部及び該第2ガイド部材の中間部の一部のみが上記直管の下部内面に溶接又は取付されている
    ことを特徴とする配管構造。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の配管構造において、
    上記直管よりも上記管体の方が短く、
    上記直管間の曲げ角度よりも上記管体間の曲げ角度が小さい
    ことを特徴とする配管構造。
  6. 断面円形の直線状に延びる複数の直管をつなぎ合わせて平面視で緩やかに曲線状に延びる鞘管の内部において該鞘管の内部下面に設けられて管体を接続する走行台車を誘導するガイドレールであって、
    上記ガイドレールは、
    各直管の長手方向中間に設けられた直線状の第1ガイド部材と、
    上記直管の連結部において上記第1ガイド部材に接続され、T字状の断面が平面視で略全長に亘って曲線状に延び、下端が一部肉抜きされた第2ガイド部材とを備える
    ことを特徴とするガイドレール。
  7. 請求項6に記載のガイドレールにおいて、
    上記第1ガイド部材は、H型鋼であり、
    上記第2ガイド部材は、両端が上記H型鋼と高さが等しく、長手方向中間の下側が切り欠かれている
    ことを特徴とするガイドレール。
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