JP2018159257A - 扉の開閉識別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉枠に対して扉が閉まっているか、開いているかを容易に識別することができる開閉識別装置を提供する。
【解決手段】扉4の開閉識別装置10は、扉4に取り付けられた、ラッチ24を有する本体20と、本体20の前後方向Zの前面29を被覆するように移動可能な蓋体30と、本体20の前面29から進退可能に突出するストッパー40とを有し、ラッチ24が筐体(扉枠)3に位置するラッチ受け部3aに係合され、閉扉した状態において、ストッパー40が前面29から退出し、蓋体30が本体20の前面29を被覆した閉位置に移動可能であり、ラッチ24が筐体3に当接して開扉した状態において、ストッパー40が前面29から突出し、蓋体30の閉位置への移動が阻止される。
【選択図】図7

Description

本発明は、扉の開閉識別装置に関する。
従来、開口を有する 筐体(扉枠)と、筐体の開口を開閉し、ラッチを有する扉とを有するケーシングの中には、例えば、信号機の電子機器等を収容するものがある。筐体は、ラッチと係合するラッチ受け部を有している。ケーシングは、施錠状態では、筐体に対して扉が開かれるのを規制する一方、解錠状態では、筐体に対して扉が開かれるのを許容するロック手段を有している。
通常、ロック手段を施錠状態にして、信号機の電子機器が操作させるのを防止している。一方、信号機の保守または点検のときには、ロック手段を解錠状態にして、筐体に対して扉を開き、電子機器を操作している。
しかしながら、信号機の保守または点検作業が終了したとき、筐体の前面を扉で塞いだものの、筐体に対して扉が完全に閉じていない状態であると、ロック手段を施錠状態としても、信号機の電子機器が操作されるおそれがあった。
本発明が課題とするところは、扉枠に対して扉が閉まっているか、開いているかを容易に識別することができる扉の開閉識別装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明は、扉に取り付けられた、ラッチを有する本体と、前記本体の前面を被覆するように移動可能な蓋体と、前記本体の前面から進退可能に突出するストッパーとを有し、前記ラッチが扉枠に位置するラッチ受け部に係合され、閉扉した状態において、前記ストッパーが前記前面から退出し、前記蓋体が前記本体の前記前面を被覆した閉位置に移動可能であり、前記ラッチが前記扉枠に当接して開扉した状態において、前記ストッパーが前記前面から突出し、前記蓋体の前記閉位置への移動が阻止される扉の開閉識別装置である。
本発明に係る扉の開閉識別装置によれば、ラッチが扉枠に当接して開扉した状態において、ストッパーが本体の前面から突出し、蓋体の閉位置への移動が阻止されるため、蓋体を視れば、ラッチとラッチ受け部とが係合していないこと、および扉枠に対して扉が完全に閉じていないことが容易にわかる。
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の第1実施形態に係る扉の開閉識別装置を有するケーシングの斜視図。 ケーシングが有する筐体の斜視図。 扉の開閉識別装置の斜視図。 開閉識別装置の本体のみを示す斜視図。 蓋体ベース部分の平面図。 筐体に対して扉が開いている状態(開扉した状態)における開閉識別装置の要部の断面図。 ラッチが扉枠に当接している状態(筐体に対して扉を閉めている途中の状態(開扉した状態))における開閉識別装置の要部の断面図。 ラッチがラッチ受け部に係合し、扉が閉じた状態(閉扉した状態)における開閉識別装置の要部の断面図。 第2実施形態の扉の開閉識別装置の斜視図。 開閉識別装置の本体の斜視図。 筐体に対して扉を開いている状態(開扉した状態)における開閉識別装置の要部の断面図。 ラッチが扉枠に当接している状態(筐体に対して扉を閉めている途中の状態(開扉した状態))における開閉識別装置の要部の断面図。 ラッチがラッチ受け部に係合し、扉が閉じた状態(閉扉した状態)における開閉識別装置の要部の断面図。 ストッパーおよび、ストッパーが進退する第4貫通孔の配置例を示す平面図。 (a)〜(d)ストッパーおよび、ストッパーが進退する第4貫通孔の形状の一例を示す斜視図。 第2実施形態の変形例の扉の開閉識別装置の斜視図。 筐体に対して扉を開いている状態(開扉した状態)における開閉識別装置の要部の断面図。 ラッチが扉枠に当接している状態(筐体に対して扉を閉めている途中の状態(開扉した状態))における開閉識別装置の要部の断面図。 ラッチがラッチ受け部に係合し、扉が閉じた状態(閉扉した状態)において、ストッパーの前方側の端部が前面から突出している開閉識別装置の要部の断面図。 ラッチがラッチ受け部に係合し、扉が閉じた状態(閉扉した状態)において、ストッパーの前方側の端部と前面とが同一の平面を画成している開閉識別装置の要部の断面図。
添付の図面を参照し、本発明に係る扉の開閉識別装置の詳細を説明すると、以下のとおりである。また、以下の実施形態は、本発明の欠くことのできない要件を含む他に、選択的に採用することのできる要件及び適宜に組み合わせることのできる要件を含んでいる。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る第1実施形態の扉4の開閉識別装置10とケーシング1とを示す斜視図であり、図2は、ケーシング1が有する筐体3の斜視図である。図1における双頭矢印のX,Y,Zは、ケーシング1および開閉識別装置10における互いに交差(直交)する横方向Xと、縦方向Yと、前後方向Zとを示している。
ケーシング1は、直方体状であって、開口2を有する筐体3と、筐体3の前面に位置し、開口2を開閉する扉4とを有している。筐体3は、前方側に位置し、後述するラッチ24に係合するラッチ受け部3aを有している。ケーシング1の内部には、図示省略するが、信号機を統括的に制御する制御部等を配置してある。
開閉識別装置10は、前後方向Zにおいて、扉4の前面に取り付けてある。開閉識別装置10は、図3に示すように、本体20と、蓋体30と、ストッパー40と、緩衝部材50とを有している。
本体20は、図4に示すように、扉4の前面に位置する直方体状の本体ベース部分21(図1参照)と、本体ベース部分21の前方側に位置し、円柱状の後方鍵受容部分22と、後方鍵受容部分22の前端から前方側へ向けて突出し、径方向の寸法が後方鍵受容部分22よりも小さい前方鍵受容部分23とを有している。本体ベース部分21と後方鍵受容部分22と前方鍵受容部分23とは一体的に形成してある。前方鍵受容部分23は、鍵孔25を有している。鍵孔25は、前後方向Zへ延び、前後方向Zにおける最も前方側に位置する前面29において開孔している。筐体3および扉4は、鍵孔25に挿入した鍵(不図示)を操作することによって、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合して筐体3に対して扉4が開かれるのを規制する施錠状態と、ラッチ受け部3aからラッチ24が退行し、ラッチ24とラッチ受け部3aとの係合が解除されて筐体3に対して扉4が開かれるのを許容する解錠状態とに切り換わるロック手段(不図示)を有している。
本体ベース部分21は、扉4に取り付けられ、横方向Xの一方の側に開口21cを有するとともに、開口21cから進退可能なラッチ24を有している。ラッチ24と本体ベース部分21との間には、第1凸部(不図示)と第1凹部(不図示)とで構成され、本体ベース部分21に対してラッチ24が横方向Xのみにスライド移動するガイド手段を設けてある。また、ラッチ24は第2凹部(不図示)を有し、第2凹部と本体ベース部分21との間には、図6に示すように、ラッチ24が本体ベース部分21の内部から突出するように付勢する第1付勢部材11を配置してある。本実施形態では、第1付勢部材11にコイルばねを用いてある。第1付勢部材11の付勢力に抗してラッチ24を本体ベース部分21の内部側へ押すと、ラッチ24が退行し、ラッチ24の先端側の部分24aが本体ベース部分21の内部に入る(図7参照)。
ラッチ24の前面は、図6に示すように、ストッパー40の後方側の端部41aが当接する、第1当接部分28aと、第2当接部分28bと、第3当接部分28cとを有している。第1当接部分28aは、横方向Xおよび縦方向Yに対して平坦である。第2当接部分28bは、横方向Xおよび縦方向Yに対して平坦であって、第1当接部分28aよりも前方側に位置している。第3当接部分28cは、第1当接部分28aと第2当接部分28bとを連結するものであって、前後方向Zに対して傾斜する平面を有している。
図7に示すように、ストッパー40の前方側の端部41bが前面29から突出した状態では、ストッパー40の後方側の端部41aが第3当接部分28cにおける第2当接部分28bの隣接箇所に当接し、第3当接部分28cは下り勾配となるように傾斜し、図8に示すように、ストッパー40の前方側の端部41bが前面29から退行した状態では、ストッパー40の後方側の端部41aが第1当接部分28aに当接する。なお、図7に示す、ストッパー40の前方側の端部41bが前面29から突出した状態では、第3当接部分28cの横方向Xの長さ寸法を小さくし、ストッパー40の端部41aが第2当接部分28bに当接するようにしてもよい。
後方鍵受容部分22の前端は、図4に示すように、前後方向Zへ延びるネジ孔22aを一対有しているとともに、前後方向Zへ延びる貫通孔22bを有している。貫通孔22bは、図6に示すように、前後方向Zの途中に第1段部D1を有し、前方側の径方向の寸法が、後方側の径方向の寸法よりも小さい。貫通孔22bには、前後方向Zへ移動可能なストッパー40を挿入してある。後方鍵受容部分22と、蓋体30との間には、本体20と蓋体30とが、相対的に周方向へ回転するのを防止する凹部22cと、凹部22cに係合する凸部(不図示)とによって形成された回転防止手段27を有している。この実施形態の例では、後方鍵受容部分22に凹部22cを形成し、蓋体30に凸部を形成してある。
ストッパー40は、図4に示すように、前後方向Zへ延び、断面形状が円形の棒状(円柱状)に形成してあり、図6に示すように、前後方向Zの途中に第2段部D2を有しているとともに、後方側の端部41aは、後方鍵受容部分22を貫通して本体ベース部分21の内部まで延び、前方側の端部41bは、後方鍵受容部分22の前端から前方側へ突出している。後方鍵受容部分22の第1段部D1とストッパー40の第2段部D2との間には、ストッパー40の端部41aが、後方側へ向けて突出するようにストッパー40を付勢する第2付勢部材12を配置してある。本実施形態では、第2付勢部材12にコイルばねを用いてある。
緩衝部材50は、例えば、ゴム等の弾性材料で形成してあり、図3に示すように、本体20と蓋体30との間に配置してあって、蓋体30と扉4とが当接し、扉4が損傷することを防止している。
蓋体30は、図3に示すように、本体20の後方鍵受容部分22の前方側および前方鍵受容部分23の径方向の外側を被覆する蓋体ベース部分31と、蓋体ベース部分31に対して移動可能な蓋部分32と、蓋体ベース部分31と蓋部分32とを移動可能に連結し、横方向Xへ延びる軸部分33と、蓋体ベース部分31と蓋部分32との間に位置し、ロック状態では、蓋体ベース部分31に対して蓋部分32が移動するのを規制する一方、アンロック状態では、蓋体ベース部分31に対して蓋部分32が移動するのを許容する施錠手段34とを有している。施錠手段34は、不図示の鍵と、鍵を挿入可能な鍵孔34aと、係合爪34bと、係合爪34bと係合可能な係合孔34cとによって構成され、鍵を鍵孔34aに挿入することよってロック状態とアンロック状態とに切り替わる。
蓋体ベース部分31は、図5に示すように、第1貫通孔31aと第2貫通孔31bと第3貫通孔31cと第4貫通孔31dとを有している。第1貫通孔31aは、縦方向Yおよび横方向Xの中央に位置し、本体20の前方鍵受容部分23が前後方向Zへ貫通する大きさを有している。第2貫通孔31bと第3貫通孔31cは、第1貫通孔31aの周囲に配置してあり、ネジ51(図3参照)が前後方向Zへ貫通する大きさを有している。第2貫通孔31bに先端を挿入したネジ51をネジ孔22aに螺合させるとともに、第3貫通孔31cに先端を挿入したネジをネジ孔22aに螺合させることによって、本体20に蓋体30を固定する。第4貫通孔31dは、第1貫通孔31aの周囲に配置してあり、ストッパー40が前後方向Zへ貫通する大きさを有している。第4貫通孔31dは、円形に形成してあり、本実施形態では、第4貫通孔31dの上端からストッパー40の一方の端部41bが進退する。
蓋部分32は、本体20の前方鍵受容部分23の前面29と鍵孔25、および蓋体ベース部分31の前面を被覆する大きさを有している。
次に、扉4の開閉識別装置10の作用を説明する。なお、図6〜図8において、蓋体ベース部分31および緩衝部材50を仮想線で示してある。図6および図8において、蓋部分32を仮想線で示してある。
図1に示すように、筐体3に対して扉4が開いた状態においては、図6に示すように、第1付勢部材11の付勢力によって、ラッチ24の先端側の部分24aが、本体(本体ベース部分21)の内部から進出している。この状態では、ストッパー40の後方側の端部41aが、ラッチ24の第1当接部分28aに当接している。
この状態から、蓋部分32を蓋体ベース部分31に対して開いた後、筐体3に対して扉4を近づける方向へ移動させると、ラッチ24の先端側の部分24aがラッチ受け部3aの周縁に位置する筐体3に当接し、図7に示すように、第1付勢部材11の付勢力に抗して、ラッチ24の先端側の部分24aが本体20(本体ベース部分21)の内部に退行する。このラッチ24の移動に伴って、ストッパー40の後方側の端部41aは、第3当接部分28cに当接してから第2当接部分28bに当接し、ストッパー40の前方側の端部41bが、本体20(前方鍵受容部分23)の前面29から突出する。このため、本体20に対して蓋体30(蓋部分32)を閉めようとしても、蓋部分32にストッパー40の前方側の端部41bが当接するため、本体20に対して蓋部分32を閉めることができない。換言すれば、ラッチ24が筐体(扉枠)3に当接した開扉した状態において、ストッパー40の端部41bが前面29から突出し、蓋体30の閉位置への移動が阻止される。
その後、ラッチ24の先端側の部分24aがラッチ受け部3aの周縁に位置する筐体3を乗り越えると、図8に示すように、第1付勢部材11の付勢力によって、ラッチ24が本体ベース部分21の内部から進出し、ラッチ24がラッチ受け部3aに係合して筐体3に対して扉4が閉扉した状態となる。このラッチ24の移動に伴って、ストッパー40の後方側の端部41aは、第3当接部分28cに当接してから第1当接部分28aに当接し、ストッパー40の前方側の端部41bが、本体20(前方鍵受容部分23)の前面29から退行する。このため、本体20に対して蓋体30(蓋部分32)を閉めることが可能となり、蓋体ベース部分31に対して軸部分33を中心に蓋部分32を前後方向Zへ旋回させれば、蓋部分32が本体20の前面29を被覆した閉位置へ移動する。
よって、蓋部分32(蓋体30)を視れば、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合していないこと、および筐体3に対して扉4が完全に閉じていないことが容易にわかる。より詳細に説明すると、蓋部分32が蓋体ベース部分31に対して閉じていなければ、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合していないとともに、筐体3に対して扉4が完全に閉じていないことが分かり、蓋部分32が蓋体ベース部分31に対して閉じていれば、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合しているとともに、筐体3に対して扉4が完全に閉じていることが分かる。
また、鍵孔25に挿入した鍵を操作することによって、筐体(扉枠)3に対して扉4が開かれるのを規制する施錠状態と、筐体(扉枠)3に対して扉4が開かれるのを許容する解錠状態とに切り換わるロック手段の鍵孔25の前面を蓋体30(蓋部分32)が被覆する。このため、鍵孔34aに挿入した鍵を操作することによって、本体20に対して蓋体30(蓋部分32)を開いて鍵孔25を前面に露出させた後、鍵孔25に挿入した鍵を操作しなければ、筐体3に対して扉4を開くことができない。従って、筐体3に対して扉4を開くためには、異なる2つの鍵が必要であるため、防盗性を向上させることができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態の開閉識別装置10の斜視図であり、図10は、その開閉識別装置10が備える本体20の斜視図である。なお、説明の重複を避けるため、第1実施形態の開閉識別装置10と異なる部分のみを説明する。
本実施形態のラッチ24は、横方向Xへ延びる溝24bを有している。本体ベース部分21は、前後方向Zにおいて、ラッチ24と重なる位置に、溝24bに嵌る解除レバー26を有している。
解除レバー26は、ラッチ24の溝24bに嵌合し、横方向Xへのみ移動可能であって、横方向Xへ移動することによって、解除レバー26の先端側の部分26aが、本体ベース部分21の内部と外部とに進退する。
解除レバー26は、図11〜図13に示すように、常時、本体ベース部分21の内部に位置するベース部分26bと、ベース部分26bよりも前方側に位置する先端側の部分26aと、部分26aとベース部分26bとを連結する連結部分26cと、先端側の部分26aから前方側へ向けて折れ曲がる折曲部分26dとを有している。
本実施形態のラッチ24の前面は、第1実施形態のラッチ24と同様に、第2当接部分28bと第3当接部分28cとを有しているが、第1当接部分28aを有していない。本実施形態の開閉識別装置10では、本体ベース部分21の内部の底部21aが、上記第1当接部分28aの代わりとなり、ストッパー40が最も後方側に退行した状態では、本体ベース部分21の内部の底部21aに、ストッパー40の後方側の端部41aが当接する。
解除レバー26のベース部分26bの前面は、ストッパー40の後方側の端部41aが当接する第4当接部分26eと、第5当接部分26fと、前後方向Zへベース部分26bを貫通する貫通孔26gとを有している。第4当接部分26eは、ベース部分26bにおける最も前方側に位置し、横方向Xおよび縦方向Yに対して平坦である。貫通孔26gの後方側には、ラッチ24の第2当接部分28bが隣接するように配置してある。第5当接部分26fは、第4当接部分26eと、ラッチ24の第2当接部分28bとを連結するものであって、前後方向Zに対して傾斜する平面を有している。
解除レバー26は、さらに、ベース部分26bと連結部分26cとによって構成される凹部26hを、ベース部分26bの後方側に有している。解除レバー26の凹部26hと本体ベース部分21との間には、解除レバー26が本体ベース部分21の内部から突出するように付勢する第3付勢部材13を配置してある。第3付勢部材13の付勢力に抗して解除レバー26を後方へ押すと、解除レバー26が退行し、解除レバー26の先端側の部分26aが本体ベース部分21の内部に入る(図12参照)。本実施形態では、第3付勢部材13にコイルばねを用いてある。
ラッチ24と解除レバー26との間には、本体ベース部分21の内部にラッチ24の先端側の部分24aが退行するときには、ラッチ24とともに解除レバー26も本体ベース部分21の内部に退行する一方、本体ベース部分21の内部からラッチ24の先端側の部分24aが進出するときには、ラッチ24のみが進出し、解除レバー26の先端側の部分26aが本体ベース部分21の内部に退行した状態を維持する係合構造60を形成してある。係合構造60は、解除レバー26側に位置し、断面がL字状の部分26aおよび連結部分26cと、ラッチ24側に位置し、部分26aおよび連結部分26cに係合する係合部分60bとで構成してある(図11参照)。
本体ベース部分21の前面側には、図9に示すように、解除レバー26の折曲部分26dが係合する係合凹部21bを配置してあり、解除レバー26の先端側の部分26aが本体ベース部分21の内部に退行するとき、係合凹部21bと折曲部分26dとが係合する。
次に、扉4の開閉識別装置10の作用を説明する。なお、図11〜図13において、蓋体ベース部分31および緩衝部材50を仮想線で示してあり、図13において、蓋部分32を仮想線で示してある。
図11に示すように、筐体3に対して扉4が開いた状態では、第1付勢部材11の付勢力によって、ラッチ24の先端側の部分24aが本体ベース部分21の内部から進出している。この状態では、第3付勢部材13の付勢力によって、解除レバー26の先端側の部分26aも本体ベース部分21の内部から進出している。この状態では、解除レバー26の連結部分26cが、ラッチ24の係合部分60bに当接している。ストッパー40は、第2付勢部材12の付勢力によって、後方側の端部41aが、解除レバー26の第4当接部分26eに当接している。この状態では、本体20(前方鍵受容部分23)の前面29からストッパー40が突出している。このため、本体20に対して蓋体30(蓋部分32)を閉めようとしても、蓋部分32にストッパー40の端部41bが当接するため、本体20に対して蓋部分32を閉めることができない。
この状態から、筐体3に対して扉4を近づける方向へ移動させると、ラッチ24の先端側の部分24aがラッチ受け部3aの周縁に位置する筐体3に当接し、図12に示すように、第1付勢部材11の付勢力および第3付勢部材13の付勢力に抗して、ラッチ24の先端側の部分24aおよび解除レバー26の先端側の部分26aが本体20(本体ベース部分21)の内部に退行する。すると、第2付勢部材12の付勢力によって、ストッパー40は後方側へ退行する。より詳細に説明すると、図11に示した状態では、第2付勢部材12の付勢力によって、ストッパー40の後方側の端部41aが、解除レバー26の第4当接部分26eに当接していたが、ラッチ24および解除レバー26の退行にともなって、ストッパー40の端部41aが、下り勾配となる解除レバー26の第5当接部分26fに当接し、ストッパー40が後方側へ移動し、その後、ストッパー40の端部41aが解除レバー26の貫通孔26gを通してラッチ24の第2当接部分28bに当接する。この状態にあっても、ストッパー40の端部41aが、ラッチ24の第2当接部分28bに当接し、本体20(前方鍵受容部分23)の前面29からストッパー40の端部41bが突出している。このため、本体20に対して蓋体30(蓋部分32)を閉めようとしても、蓋部分32にストッパー40の端部41bが当接するため、本体20に対して蓋部分32を閉めることができない。換言すれば、ラッチ24が筐体(扉枠)3に当接した開扉した状態において、ストッパー40の端部41bが前面29から突出し、蓋体30の閉位置への移動が阻止される。
その後、ラッチ24の先端側の部分24aがラッチ受け部3aの周縁に位置する筐体3を乗り越えて、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合すると、図13に示すように、第1付勢部材11の付勢力によって、ラッチ24の先端側の部分24aが本体ベース部分21の内部から進出する一方、解除レバー26は、その折曲部分26dがラッチ受け部3aの周縁に位置する筐体3に当接することによって、本体ベース部分21の内部から進出することができず、第3付勢部材13は、横方向Xにおいて圧縮された状態を維持している。この際の動作をより詳細に説明すると、第2付勢部材12の付勢力によって、図12に示した状態では、ストッパー40の後方側の端部41aが、ラッチ24の第2当接部分28bに当接していたが、ラッチ24の進出に伴ってストッパー40の端部41aが、下り勾配となるラッチ24の第3当接部分28cに当接し、ストッパー40が後方側へさらに移動し、その後、ストッパー40の端部41aが本体ベース部分21の底部21aに当接し、この状態になると、ストッパー40は、本体20(前方鍵受容部分23)の前面29から退行する。このため、本体20に対して蓋体30(蓋部分32)を閉めることが可能となる。
よって、蓋部分32(蓋体30)を視たとき、本体20に対して蓋部分32が閉じていれば、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合していること、および筐体3に対して扉4が完全に閉じていることが容易にわかる。一方、蓋部分32(蓋体30)を視たとき、本体に対して蓋部分32が開いていれば、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合していないこと、および筐体3に対して扉4が完全に閉じていないことが容易にわかる。
また、横方向Xにおいて、解除レバー26の第5当接部分(解除レバー当接部分)26fの傾斜方向と、ラッチ24の第3当接部分(ラッチ当接部分)28cの傾斜方向とが反対であるため、開閉識別装置10の横方向Xの寸法が大きくなることを抑えながら、ストッパー40が進退する前後方向Zの寸法を大きくすることができる。
本体20および蓋体30は、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合した状態において、解除レバー26が扉に当接することによって解除レバー26が退行した状態を維持する一方、ラッチ24の先端側の部分24aが本体20から進出することによって、ストッパー40を前面29から退出させることができるため、特別の操作をすることなく、ラッチ24がラッチ受け部3aに係合され、筐体(扉枠)3に対して扉4を閉めた状態(閉扉した状態)とすれば、蓋体30が本体20の前面を被覆した閉位置に移動させることができる。
なお、上述した実施形態では、図9に示すように、円柱状の前方鍵受容部分23の周面の径外方向において、前方鍵受容部分23と係合孔34cとの間から横方向Xへ外れた位置に、第4貫通孔31dおよびストッパー40を配置する例を説明した。しかし、この発明はそれに限られず、図14の仮想線で示すいずれかのように、円柱状の前方鍵受容部分23の周面の径外方向に、第4貫通孔31dおよびストッパー40を配置してもよい。図14に示す例では、鍵孔25の中心を基準として、45度ずつ、第4貫通孔31dおよびストッパー40の配置をずらす例を示したが、角度を変えて第4貫通孔31dおよびストッパー40を配置してもよい。さらに、上述した実施形態には、開閉識別装置10が1つの第4貫通孔31dおよびストッパー40を有する例を説明した。しかしながら、この発明はそれに限られず、開閉識別装置10が、複数の第4貫通孔31dおよびストッパー40を備えてもよい。なお、図14に示す例では、蓋体30を本体20に固定するネジ51を省略してある。
また、上述した実施形態には、図15(a)に示すように、断面形状が円形である円柱状のストッパー40と、円形の第4貫通孔31dとを有し、ストッパー40が第4貫通孔31dから進退して前面29に対して進退する開閉識別装置10を説明した。しかしながら、この発明はそれに限られず、例えば、図15(b)で示すように、断面形状が四角形である四角柱状のストッパー40と、四角形の第4貫通孔31dとを有し、ストッパー40が第4貫通孔31dから進退して前面29に対して進退してもよいし、図15(c)に示すように、断面形状が四角形である四角柱状のストッパー40と、円形の第4貫通孔31dとを有し、ストッパー40が第4貫通孔31dから進退して前面29に対して進退してもよいし、図15(d)に示すように、断面形状が円形である円柱状のストッパー40と、四角形の第4貫通孔31dとを有し、ストッパー40が第4貫通孔31dから進退して前面29に対して進退する開閉識別装置10でもよい。
<変形例>
図16は、第2実施形態の変形例の開閉識別装置10の斜視図であり、図17〜図20は、第2実施形態の変形例の開閉識別装置10の要部の断面図である。なお、説明の重複を避けるため、上述した第2実施形態の開閉識別装置10と異なる部分のみを説明する。
本実施形態の解除レバー26は、本体ベース部分21の内部に配置してあって、外部に露出しないように配置(解除レバー26は本体20に内蔵されている)してある。
ラッチ24は、横方向Xへ延びる溝(不図示)を有している。本体ベース部分21は、前後方向Zにおいて、ラッチ24と重なる位置に、その溝に嵌る解除レバー26を有している。
解除レバー26は、ラッチ24の溝に嵌合し、横方向Xへのみ移動可能である。解除レバー26は、横方向Xへの移動の前後、および移動中においても、本体ベース部分21の内部に位置し、外部に露出することはない。
解除レバー26のベース部分26bの前面には平坦部26iが形成されている。平坦部26iは、横方向Xおよび縦方向Yに対して平坦であり、前後方向Zに直交し、横方向Xおよび縦方向Yへ広がる平面状に形成してある。
解除レバー26は、第5当接部分26fと、前後方向Zへベース部分26bを貫通する貫通孔26gとを有している。第5当接部分26fは、ラッチ24の平坦部26iと、貫通孔26gの後方側に位置するラッチ24の第2当接部分28bとを連結するものであって、横方向Xおよび前後方向Zに対して傾斜する平面である。
解除レバー26は、ラッチ24の先端側の部分24aに隣接する先端部26kと、先端部26kから後方側へ向けて折れ曲がる折曲部分26mとを有している。解除レバー26の折曲部分26mと本体ベース部分21との間には、解除レバー26の先端部26kをラッチ24の先端側の部分24aに押し当てるように付勢する第3付勢部材13を配置してある。この変形例では、第3付勢部材13にコイルばねを用いてある。
次に、扉4の開閉識別装置10の作用を説明する。なお、図17〜図20において、蓋体ベース部分31および緩衝部材50を仮想線で示してあり、図20において、蓋部分32を仮想線で示してある。
図17に示すように、筐体3に対して扉4が開いた状態では、第1付勢部材11の付勢力によってラッチ24の先端側の部分24aが本体ベース部分21の内部から進出している。この状態では、第3付勢部材13の付勢力によって、解除レバー26の先端側に位置する折曲部分26mが、ラッチ24の先端側の部分24aに押し当てられている。ストッパー40は、第2付勢部材12の付勢力によって、後方側の端部(後端部)41aが、解除レバー26の第5当接部分(解除レバー当接部分)26fに当接している。この状態では、本体20(前方鍵受容部分23)の前面29からストッパー40の前方側の端部41bが突出している。
この状態から、筐体3に対して扉4を近づける方向へ移動させると、ラッチ24の先端側の部分24aがラッチ受け部3aの周縁に位置する筐体3に当接し、図18に示すように、第1付勢部材11の付勢力に抗して、ラッチ24の先端側の部分24aおよび解除レバー26の先端側に位置する先端部26kが、本体ベース部分21の開口21cから離れるように横方向Xの他方の側へ移動する。より詳細に説明すると、図17に示した状態では、第2付勢部材12の付勢力によって、ストッパー40の後方側の端部41aが、解除レバー26の第5当接部分26fに当接していたが、ラッチ24の退行および解除レバー26の移動にともなって、ストッパー40の後方側の端部41aが、解除レバー26の貫通孔26gを通してラッチ24の第2当接部分28bに当接する。この状態にあっても、ストッパー40の端部41aが、ラッチ24の第2当接部分28bに当接し、本体20(前方鍵受容部分23)の前面29からストッパー40の端部41bが突出している。
その後、ラッチ24の先端側の部分24aがラッチ受け部3aの周縁に位置する筐体3を乗り越えて、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合すると、図19に示すように、第1付勢部材11の付勢力によって、ラッチ24の先端側の部分24aが本体ベース部分21の内部から進出する。このとき、ストッパー40の後方側の端部41aが、上り勾配の第5傾斜部分(解除レバー当接部分)26fに当接し、前方側の端部41bの前面29からのストッパー40の突出量が増大する。
この状態から、本体20に対して蓋体30(蓋部分32)を接近させると、蓋部分32が、ストッパー40の前方側の端部41bに当接する一方、後方側の端部(後端部)41aが、下り勾配の第5当接部分(解除レバー当接部分)26fに当接し、前方側の端部41bの前面29からのストッパー40の突出量が減少するとともに、ラッチ24の先端側の部分24aおよび解除レバー26が開口21cから離れるように横方向Xへ移動する。
さらに、本体20に対して蓋体30(蓋部分32)の接近を継続すると、ストッパー40の後方側の端部41aが、貫通孔26gと第3当接部分28cとによって画成される凹部26j(図19参照)に嵌り、貫通孔26gの周壁に当接するため、第3付勢部材13の付勢力に抗して解除レバー26の横方向Xへの移動が阻止され、解除レバー26の先端側の折曲部分26mは、本体ベース部分21の内部から進出することができず、第3付勢部材13は、横方向Xにおいて圧縮された状態を維持している。
その後、さらに本体20に対して蓋体30(蓋部分32)の接近を継続すると、ストッパー40の後方側の端部41aが、下り勾配の第3当接部分28cに当接することによってストッパー40が後方側へ移動し、その後、本体ベース部分21の底部21aに当接する。この状態では、前面29に対するストッパー40の前方側の端部41bの突出量がゼロになって前面29と端部41bとが同一平面を画成し、本体20と蓋体30とが接触し、本体20に対して蓋体30(蓋部分32)が閉じられた状態になる。
よって、蓋部分32(蓋体30)を視たとき、本体20に対して蓋部分32が閉じていれば、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合していること、および筐体3に対して扉4が完全に閉じていることが容易にわかる。一方、蓋部分32(蓋体30)を視たとき、本体に対して蓋部分32が開いていれば、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合していないこと、および筐体3に対して扉4が完全に閉じていないことが容易にわかる。
また、ラッチ24は、開扉した状態において本体20から進出する一方、閉扉した状態において本体20の内部に退行する先端側の部分24aを有し、本体ベース部分21は、閉扉した状態および開扉した状態において、ストッパー40の端部(後端部)41aに当接する解除レバー26を有し、解除レバー26は本体20に内蔵されるため、解除レバー26が物品に接触して損傷することを防止することができる。
また、この開閉識別装置10は、開扉した状態および閉扉した状態において、ストッパー40の端部41aが、横方向Xおよび前後方向Zに対して傾斜する第5当接部分26fに当接しているため、この状態から、本体20に対して蓋体30を閉めると、蓋体30がストッパー40の端部41bに当接して、解除レバー26およびラッチ24が本体ベース部分21の開口21cから離れるように横方向Xへ移動するとともにストッパー40が後方側へ移動し、その後、ストッパー40の後方側の端部41aが、凹部26jに嵌って下り勾配の第3当接部分28cに当接することによって、さらにストッパー40が後方側へ移動し、その後、本体ベース部の底部21aに当接する。
さらに、解除レバー26は、第5当接部分(解除レバー当接部分)26fに隣接して位置し、前後方向Zに解除レバー26を貫通する貫通孔26gを有し、ラッチ24の先端側の部分24aが本体20から進出した状態から、筐体(扉枠)3にラッチ24の先端側の部分24aが当接することによってラッチ24の先端側の部分24aが本体20の内部へ退行したときには、ラッチ24とともに解除レバー26が移動し、その後、ラッチ24がラッチ受け部3aに係合された状態で本体20に対して蓋部分32(蓋体30)を接近させれば、ストッパー40の後端部(端部)41aが、貫通孔26gと第3当接部分(ラッチ当接部分)26cとによって画成される凹部26jに嵌り、解除レバー26の移動が阻止されるため、特別の操作(解除レバー26を手で操作)をすることなく、本体20の前面を被覆した閉位置に蓋体30を移動させることができる。
また、図18に示すように、ラッチ24の先端側の部分24aが筐体(扉枠)3に当接した状態において、本体20に対して蓋体30をさらに接近させようとしても、横方向Xおよび縦方向Yに対して第2当接部分28bが平坦であるため、ストッパー40を本体20の内部へ押し込むことができず、本体20に対して蓋体30を閉めることができない。よって、ラッチ24の先端側の部分24aが、ラッチ受け部3aの周縁に当接した状態では、ストッパー40の端部41bが前面29から突出し、蓋体30の閉位置への移動が阻止される。このため、蓋体30を見れば、筐体3に対して扉4が開いていることが容易に分かる。
また、仮に、筐体3に対して扉4が開いている状態において、本体ベース部分21の開口21cからラッチ24の先端側の部分24aを進退させることによって、蓋体ベース部分31の前面29からストッパー40を退行させて蓋部分32を蓋体ベース部分31に対して閉じたとしても、本体ベース部分21の開口21cからラッチ24の先端側の部分24aが進出しているため、筐体3に対して扉4を閉じることができない。よって、扉4を見れば扉4が筐体3に対して開いていることが分かるため、筐体3に対する扉4の閉め忘れを防止することができる。
なお、上述した実施形態では、蓋体ベース部分31と蓋部分32との間に軸部分33が位置し、蓋体ベース部分31に対して蓋部分32が軸部分33を中心に、前後方向Zへ旋回する開閉識別装置10を説明した。しかしながら、本発明は、この実施形態に限られず、横方向Xまたは縦方向Yのいずれか一方に、蓋体ベース部分31に対して蓋部分32がスライド移動してもよいし、横方向Xおよび縦方向Yに傾斜する方向に、蓋体ベース部分31に対して蓋部分32がスライド移動してもよいし、横方向Xおよび縦方向Yを含む平面において、蓋体ベース部分31と蓋部分32との間に位置し、前後方向Zへ延びる軸部分を中心に、蓋体ベース部分31に対して蓋部分32がスライド移動してもよい。
また、筐体3と扉4との間において、例えば、筐体3側に、雨水等の異物がケーシング1の内部に入ることを防止するパッキンを配置してもよい。パッキンが配置されている場合には、力を加えて扉4を閉じる必要があり、扉4が完全に閉まらないときがあるが、本発明に係る扉4の開閉識別装置10を使用すれば、扉4の状態が容易に分かる。
さらに、上述した実施形態では、筐体3と扉とを有するケーシング1を例として開閉識別装置10を説明した。しかしながら本発明はそれに限られず、筐体3に代えて扉枠と、筐体本体とによって筐体を構成し、扉枠がラッチ受け部を有してもよい。
また、上述した実施形態では、信号機の電子機器を収容するケーシング1の扉4の開閉識別装置10を説明した。しかし、この発明はそれに限られず、開閉識別装置10を、他の機器を収容するケーシングの扉に使用してもよい。
さらに、蓋部分32とストッパー40の端部41bとが直接、当接するのを防止するため、蓋部分32の内面側に、弾性部材で形成された防護部材を配置してもよい。
また、上述した実施形態では、ストッパー40が前後方向Zに移動し、ラッチ24が横方向Xに移動し、ラッチ24とストッパー40とが直接的に当接し、ラッチ24の横方向Xの移動によってストッパー40が前後方向Zへ移動して前面29から突出するものを説明した。しかし、本発明はそれに限られず、ストッパーの移動方向およびラッチの移動方向は、上記に限られず、適宜の方向に設定することができるとともに、ラッチとストッパーとの間に適宜の部品を組み込み、ラッチとストッパーとが間接的に当接するようにしてもよい。
これまでに説明した本発明は、少なくとも以下のように整理することができる。扉4の開閉識別装置10は、扉4に取り付けられた、ラッチ24を有する本体20と、本体20の前面29を被覆するように移動可能な蓋体30と、本体20の前面29から進退可能に突出するストッパー40とを有し、ラッチ24が筐体(扉枠)3に位置するラッチ受け部3aに係合され、閉扉した状態において、ストッパー40が前後方向Zの前面29から退出し、蓋体30が本体20の前面29を被覆した閉位置に移動可能であり、ラッチ24が筐体3に当接して開扉した状態において、ストッパー40が前面29から突出し、蓋体30の閉位置への移動が阻止される。
また、本発明には、少なくとも以下の実施態様がある。
(1)ラッチ24は、開扉した状態において本体20から進出する一方、閉扉した状態において本体20の内部に退行する先端側の部分24aを有し、開扉した状態において、ストッパー40の後端部(端部)41aに当接する解除レバー26を有し、解除レバー26は、ストッパー40の後端部(端部)41aに当接し、前後方向Zに対して傾斜する第5当接部分(解除レバー当接部分)26fを有し、ラッチ24は、ストッパー40の後端部(端部)41aに当接し、前後方向Zに対して傾斜する第3当接部分(ラッチ当接部分)28cを有し、第5当接部分
(解除レバー当接部分)26fの傾斜方向と、第3当接部分(ラッチ当接部分)28cの傾斜方向とが反対である。
(2)ラッチ24は、開扉した状態において本体20から進出する一方、閉扉した状態において本体20の内部に退行する先端側の部分24aを有し、開扉した状態において、ストッパー40の端部(後端部)41aに当接する解除レバー26を有し、解除レバー26は、本体20に内蔵される。
(3)ラッチ24は、開扉した状態において本体20から進出する一方、閉扉した状態において本体20の内部に退行する先端側の部分24aを有し、本体20は、本体20から進退可能な解除レバー26を有し、本体20および蓋体30は、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合した状態において、解除レバー26が扉に当接することによって解除レバー26が退行した状態を維持する一方、ラッチ24の先端側の部分24aが本体20から進出することによって、ストッパー40を前面29から退出させる。
(4)解除レバー26は、第5当接部分(解除レバー当接部分)26fに隣接して位置し、前後方向Zに解除レバー26を貫通する貫通孔26gを有し、ラッチ24の先端側の部分24aが本体20から進出した状態から、筐体(扉枠)3にラッチ24の先端側の部分24aが当接することによってラッチ24の先端側の部分24aが本体20へ退行したときには、ラッチ24とともに解除レバー26が移動し、その後、ラッチ24がラッチ受け部3aに係合された状態で本体20に対して蓋体30を接近させれば、ストッパー40の後端部(端部)41aが、貫通孔26gと第3当接部分(ラッチ当接部分)26cとによって画成される凹部26jに嵌り、解除レバー26の横方向Xへの移動が規制される。
(5)本体20は、前後方向Zへ延び、前面29において開孔する鍵孔25を有し、鍵孔25に挿入した鍵を操作することによって、ラッチ24とラッチ受け部3aとが係合して筐体(扉枠)3に対して扉4が開かれるのを規制する施錠状態と、ラッチ受け部3aからラッチ24が退行して筐体(扉枠)3に対して扉4が開かれるのを許容する解錠状態とに切り換わるロック手段における鍵孔25の前面29を蓋体30(蓋部分32)が被覆する。
(6)ストッパー40が前後方向Zに移動し、ラッチ24が横方向Xへ移動し、ラッチ24とストッパー40とが直接的または間接的に当接し、ラッチ24の横方向Xへの移動によってストッパー40が前後方向Zへ移動して前面29から突出する。
3 筐体(扉枠)
3a ラッチ受け部
4 扉
10 開閉識別装置
20 本体
24 ラッチ
24a (先端側の)部分
26 解除レバー
26f 第5当接部分(解除レバー当接部分)
26g 貫通孔
26j 凹部
28c 第3当接部分(ラッチ当接部分)
29 前面
30 蓋体
32 蓋部分
40 ストッパー
41a 端部(後端部)
Z 前後方向

Claims (7)

  1. 扉に取り付けられた、ラッチを有する本体と、前記本体の前後方向の前面を被覆するように移動可能な蓋体と、前記本体の前記前面から進退可能に突出するストッパーとを有し、
    前記ラッチが扉枠に位置するラッチ受け部に係合され、閉扉した状態において、前記ストッパーが前記前面から退出し、前記蓋体が前記本体の前記前面を被覆した閉位置に移動可能であり、
    前記ラッチが前記扉枠に当接して開扉した状態において、前記ストッパーが前記前面から突出し、前記蓋体の前記閉位置への移動が阻止される扉の開閉識別装置。
  2. 前記ラッチは、開扉した状態において前記本体から進出する一方、閉扉した状態において前記本体の内部に退行する先端側の部分を有し、
    開扉した状態において、前記ストッパーの後端部に当接する解除レバーを有し、
    前記解除レバーは、前記ストッパーの前記後端部に当接し、前記前後方向に対して傾斜する解除レバー当接部分を有し、
    前記ラッチは、前記ストッパーの前記後端部に当接し、前記前後方向に対して傾斜するラッチ当接部分を有し、
    前記解除レバー当接部分の傾斜方向と、前記ラッチ当接部分の傾斜方向とが反対である請求項1に記載の扉の開閉識別装置。
  3. 前記ラッチは、開扉した状態において前記本体から進出する一方、閉扉した状態において前記本体の内部に退行する先端側の部分を有し、
    開扉した状態において、前記ストッパーの後端部に当接する解除レバーを有し、
    前記解除レバーは、前記本体に内蔵される請求項1に記載の扉の開閉識別装置。
  4. 前記ラッチは、開扉した状態において前記本体から進出する一方、閉扉した状態において前記本体の内部に退行する先端側の部分を有し、
    前記本体は、前記本体から進退可能な解除レバーを有し、
    前記本体および前記蓋体は、前記ラッチと前記ラッチ受け部とが係合した状態において、前記解除レバーが前記扉枠に当接することによって前記解除レバーが退行した状態を維持する一方、前記ラッチの先端側の前記部分が前記本体から進出することによって、前記ストッパーを前記前面から退出させる請求項1に記載の扉の開閉識別装置。
  5. 前記解除レバーは、前記解除レバー当接部分に隣接して位置し、前記前後方向に前記解除レバーを貫通する貫通孔を有し、
    前記ラッチの先端側の前記部分が前記本体から進出した状態から、前記扉枠に前記ラッチの先端側の前記部分が当接することによって前記ラッチの先端側の前記部分が前記本体へ退行したときには、前記ラッチとともに前記解除レバーが移動し、
    その後、前記ラッチが前記ラッチ受け部に係合された状態で前記本体に対して前記蓋体を接近させれば、前記ストッパーの前記後端部が、前記貫通孔と前記ラッチ当接部分とによって画成される凹部に嵌り、前記解除レバーの横方向への移動が阻止される請求項2または3に記載の扉の開閉識別装置。
  6. 前記本体は、前記前後方向へ延び、前記前面において開孔する鍵孔を有し、
    前記鍵孔に挿入した鍵を操作することによって、前記ラッチと前記ラッチ受け部とが係合して前記扉枠に対して前記扉が開かれるのを規制する施錠状態と、前記ラッチ受け部から前記ラッチが退行して前記扉枠に対して前記扉が開かれるのを許容する解錠状態とに切り換わるロック手段における前記鍵孔の前面を前記蓋体が被覆する請求項1〜5のいずれかに記載の扉の開閉識別装置。
  7. 前記ストッパーが前記前後方向に移動し、
    前記ラッチが前記横方向へ移動し、
    前記ラッチと前記ストッパーとが直接的または間接的に当接し、前記ラッチの前記横方向への移動によって前記ストッパーが前記前後方向へ移動して前記前面から突出する請求項1〜6のいずれかに記載の扉の開閉識別装置。
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