JP2018157691A - 給電制御回路および給電制御方法 - Google Patents

給電制御回路および給電制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機器同士を接続する際、コネクタ間に専用の信号線を新たに追加することなく、誤接続による異常給電を回避する。
【解決手段】給電制御回路100は、受電機器に設けられる受電側回路と、給電機器に設けられる給電側回路を備える。受電側回路は、電源経路に給電されていない場合には、1つの指定受電GNDに対応する受電コネクタ端子の接続先を、給電コネクタと受電コネクタとが正しく接続された場合に指定受電GNDに対応する給電コネクタの端子電圧を第1電圧にする検出用接続に設定し、電源経路に給電されている場合は、指定受電GNDとする。給電側回路は、指定受電GNDに対応する給電コネクタの端子電圧が第1電圧と等しい場合、複数の電源および給電GNDと、これらに対応する給電コネクタの各端子とを接続し、給電コネクタの端子電圧が第1電圧と異なる場合、複数の電源および給電GNDと給電コネクタの各端子とを未接続とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、機器間の給電を制御する給電制御回路および給電制御方法に関する。
複数の機器同士を接続するシステム、例えば、情報システムにおいて、近年、システム構成が大規模化あるいは複雑化している。これにより、システム内でコネクタ形状が同一のケーブルが多く使用されるケースが増加している。このようなケーブルを多用することにより、ケーブルの誤接続が発生する確率が高まる。誤接続は、機器の誤動作や破損を引き起こす。
そこで、誤接続自体あるいは誤接続による機器の破壊を防止するために、例えば、特許文献1には、接続判定信号の電圧レベルが正常な接続時における電圧レベルであるいか否かを判定することにより、電源アダプタと装置の接続の適合を判断する構成が記載されている。
特開2000−277213号公報
しかしながら、特許文献1の場合、接続判定信号のための専用の信号線をコネクタやケーブル上に新たに追加する必要がある。従って、変更作業やコストが増大する虞がある。しかも、システム構成やコストの制約上、信号線を追加できない場合があり、この場合、上記誤接続により発生する問題を防ぐことはできない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、機器同士を接続する際、コネクタ間に専用の信号線を新たに追加することなく、誤接続による異常給電を回避することが可能な給電制御回路および給電制御方法を提供することを目的とする。
本発明の給電制御回路は、複数の電源および複数の給電GND(ground)に接続する給電コネクタを含む第1給電ユニットを備える給電機器と、複数の受電デバイスおよび複数の受電GNDに接続する受電コネクタを含む第1受電ユニットを備える受電機器とを含む受給電システムにおける給電を制御する給電制御回路であって、前記受電機器に設けられ、前記受電デバイスと前記受電コネクタとの電源経路に電源が供給されていない場合、複数の前記受電GNDの内の任意に指定された1つの指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先を、前記給電コネクタと前記受電コネクタとが正しく接続された場合に前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧を所定の第1電圧にするための検出用接続に設定し、一方、前記電源経路に電源が供給されている場合、前記指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先を、前記指定受電GNDとする受電側回路と、前記給電機器に設けられ、前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧が前記第1電圧と等しい場合、複数の前記電源、および前記指定受電GNDと対応する前記給電GNDと、これらに対応する、前記給電コネクタの各端子と、を接続し、一方、前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧が前記第1電圧と等しくない場合、複数の前記電源、および前記指定受電GNDと対応する前記給電GNDと、これらに対応する、前記給電コネクタの各端子と、を未接続とする給電側回路と、を備える。
本発明の給電制御方法は、複数の電源および複数の給電GNDに接続する給電コネクタを含む第1給電ユニットを備える給電機器と、複数の受電デバイスおよび複数の受電GNDに接続する受電コネクタを含む第1受電ユニットを備える受電機器とを含む受給電システムにおける給電を制御する給電制御方法であって、前記受電機器において、前記受電デバイスと前記受電コネクタとの電源経路に電源が供給されていない場合、複数の前記受電GNDの内の任意に指定された1つの指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先を、前記給電コネクタと前記受電コネクタとが正しく接続された場合に前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧を所定の第1電圧にするための検出用接続に設定し、一方、前記電源経路に電源が供給されている場合、前記指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先を、前記指定受電GNDとし、前記給電機器において、前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧が前記第1電圧と等しい場合、複数の前記電源、および前記指定受電GNDと対応する前記給電GNDと、これらに対応する、前記給電コネクタの各端子と、を接続し、一方、前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧が前記第1電圧と等しくない場合、複数の前記電源、および前記指定受電GNDと対応する前記給電GNDと、これらに対応する、前記給電コネクタの各端子と、を未接続とすることを特徴とする。
本発明によれば、機器同士を接続する際、コネクタ間に専用の信号線を新たに追加することなく、誤接続による異常給電を回避することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る給電制御回路と、この給電制御回路が適用される受給電システムとの関係を説明するためのブロック図である。 図1に示される受給電システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る給電制御回路を構成する給電側回路の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る給電制御回路を構成する受電側回路の構成例を示すブロック図である。 図3および図4に示される給電制御回路の動作例を説明するためのタイミングチャートであり、主に、受電側回路における接続状態の遷移を説明するものである。 本発明の第3の実施形態に係る給電制御回路と、この給電制御回路が適用される通信システムとの関係を説明するためのブロック図であるとともに、給電ブリッジと受電ブリッジとが正常に接続される際の第1状態(初期状態)を示す図である。 給電ブリッジと受電ブリッジとが正常に接続される際の第2状態(比較回路が“1”を出力した後の状態)を示す図である。 給電ブリッジと受電ブリッジとが正常に接続される際の第3状態(電源検出回路が“1”を出力した後の状態)を示す図である。 第1の誤接続状態(ケーブルを反対向きに接続してしまった状態)時の動作を説明するための図である。 第2の誤接続状態(ケーブルを本来のコネクタではない別のコネクタに接続してしまった状態)時の動作を説明するための図である。 リターン電流の原理を説明するための図である。 GNDのケーブル線が1本少ない状態を示す図である。
[第1の実施形態]
(構成の説明)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る給電制御回路100と、給電制御回路100が適用される受給電システム102との関係を説明するためのブロック図である。
受給電システム102は、給電機器104と受電機器106を含む。給電機器104は、受電機器106に対して電源を供給する機器である。受電機器106は、給電機器104から供給された電源により動作する機器である。なお、図1では、給電機器104と受電機器106とがケーブル108を介して接続される場合が例示されているが、ケーブル108を介さずに各機器のコネクタ同士が直接接続されてもよい。
給電制御回路100は、給電機器104に設けられる給電側回路116と、受電機器106に設けられる受電側回路136と、を備える。
図2は、図1に示される受給電システム102の構成例を示すブロック図である。受給電システム102は、給電機器104と、受電機器106と、を備える。給電機器104と受電機器106とは、例えば、ケーブル108を介して接続される。
受電機器106は、第1受電ユニット130を備える。第1受電ユニット130は、複数の受電デバイス132−1〜132−2と、複数の受電GND134−1〜134−2と、受電側回路136と、受電コネクタ138と、を備える。
受電コネクタ138は、複数の受電デバイス132−1〜132−2および複数の受電GND134−1〜134−2のそれぞれに対応する複数の端子を備える。
受電側回路136は、受電デバイス132−1〜132−2と受電コネクタ138との電源経路に電源が供給されていない場合、複数の受電GND134−1〜134−2の内の任意に指定された1つの指定受電GNDに対応する受電コネクタ138の端子の接続先を、検出用接続に設定する。検出用接続は、給電コネクタ118と受電コネクタ138とが正しく接続された場合に指定受電GNDに対応する給電コネクタ118の端子の電圧を所定の第1電圧にするための検出用接続である。なお、本実施形態では、指定受電GNDを受電GND134−1とする場合を例示する。
一方、受電側回路136は、電源経路に電源が供給されている場合、指定受電GNDに対応する受電コネクタ138の端子の接続先を、指定受電GNDとする。
給電機器104は、第1給電ユニット110を備える。第1給電ユニット110は、複数の電源112−1〜112−2と、複数の給電GND114−1〜114−2と、給電側回路116と、給電コネクタ118と、を備える。
給電コネクタ118は、複数の電源112−1〜112−2および複数の給電GND114−1〜114−2のそれぞれに対応した複数の端子を備える。
給電側回路116は、指定受電GNDに対応する給電コネクタ118の端子の電圧が第1電圧と等しい場合、複数の電源112−1〜112−2、および指定受電GNDと対応する給電GND(例えば、給電GND114−1)と、これらに対応する、給電コネクタ118の各端子と、を接続する。
一方、給電側回路116は、指定受電GNDに対応する給電コネクタ118の端子の電圧が第1電圧と等しくない場合、複数の電源112−1〜112−2、および指定受電GNDと対応する給電GNDと、これらに対応する、給電コネクタ118の各端子と、を未接続とする。
(動作の説明)
図2を用いて、給電制御回路100の動作例について説明する。
まず、以下の説明の前提として、例えば、受電側回路136において、受電機器106が起動してから電源経路に電源が供給されるまでの間、指定受電GNDに対応する受電コネクタ138の端子の接続先が、検出用接続に初期設定されるものとする。さらに、例えば、給電側回路116において、給電機器104が起動してから指定受電GNDに対応する給電コネクタ118の端子の電圧が第1電圧と等しくなるまでの間、複数の電源112−1〜112−2、および指定受電GNDと対応する給電GNDと、これらに対応する、給電コネクタ118の各端子と、が未接続に初期設定されるものとする。
上記前提の状態下から給電コネクタ118と受電コネクタ138とが正しく接続された場合、検出用接続の作用により、指定受電GNDに対応する給電コネクタ118の端子の電圧は、第1電圧となる。すると、給電側回路116は、複数の電源112−1〜112−2、および指定受電GNDと対応する給電GNDと、これらに対応する、給電コネクタ118の各端子と、を接続するよう切換回路122を制御する。上記接続により電源経路に電源が供給されることになるので、受電側回路136は、指定受電GNDに対応する受電コネクタ138の端子の接続先を、指定受電GNDとする。
従って、給電コネクタ118と受電コネクタ138とが正しく接続されたことが確認された以降、受電デバイス132−1〜132−2のそれぞれは、電源112−1〜112−2から電力の供給を受け、指定受電GND(受電GND134−1)は、本来の接続先、すなわち、対応する給電GND(給電GND114−1)と接続される。
一方、上記前提の状態下から給電コネクタ118と受電コネクタ138とが誤接続された場合、給電コネクタ118の端子と受電コネクタ138の端子との対応関係が本来の接続と異なる接続となるため、指定受電GNDに対応する給電コネクタ118の端子の電圧は、第1電圧と異なる値となる。この場合、給電側回路116は、複数の電源112−1〜112−2、および指定受電GNDと対応する給電GNDと、これらに対応する、給電コネクタ118の各端子と、を未接続とする。
従って、給電コネクタ118と受電コネクタ138の誤接続が確認された以降、受電デバイス132−1〜132−2のそれぞれが、電源112−1〜112−2から電力の供給を受けることはない。なお、この場合、指定受電GND(受電GND134−1)は、本来の接続先、すなわち、対応する給電GND(給電GND114−1)ではない検出用接続のままである。
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態によれば、給電機器104に設けられる給電側回路116と、受電機器106に設けられる受電側回路136とにより、1本の既存の受電GND線を、コネクタ間の誤接続の有無を検出するための信号線として利用することが可能となる。さらに、本実施形態において、誤接続が検出された場合、給電機器104から受電機器106への給電は停止される。
以上のことから第1の実施形態よれば、機器同士を接続する際、コネクタ間に専用の信号線を新たに追加することなく、誤接続による異常給電を回避することが可能となる。
[第2の実施形態]
以下、第2の実施形態に係る給電制御回路について説明する。この給電制御回路の基本構成は、第1の実施形態の図1に示される構成と同一である。また、この給電制御回路が適用される受給電システムの構成は、第1の実施形態の図2に示される構成と同一である。従って、これらの説明については省略する。
図3は、第2の実施形態に係る給電制御回路を構成する給電側回路116の構成例を示すブロック図である。給電側回路116は、例えば、比較回路123と、信号維持回路124と、第1スイッチ回路127を備える。
比較回路123は、例えば、オペアンプで構成することができる。比較回路123は、基準電圧回路120から基準電圧(「第1電圧」の一例)を入力する第1入力端子125(オペアンプの場合、Vin+に相当)と、指定受信GNDに対応する、給電コネクタ118の端子と接続する第2入力端子126(オペアンプの場合、Vin−に相当)とを備える。比較回路123は、第1入力端子125と第2入力端子126の電圧を互いに比較し、電圧が互いに等しい場合には第1出力状態(例えば、High状態)となり、等しくない場合には第2出力状態(例えば、Low状態)となる第1出力信号を出力する。
信号維持回路124は、例えば、PLD(Programmable Logic デバイス)で構成することができる。信号維持回路124は、第1出力信号の、第2出力状態から第1出力状態への変化(例えば、立ち上がりエッジ)を検出した後は比較回路123の入力の如何に拘わらず第1出力状態が維持された第2出力信号を出力する。
第1スイッチ回路127は、例えば、FETで構成される。第1スイッチ回路127は、第2出力信号に基づいて、第2入力端子126と、指定受電GNDに対応する、給電コネクタ118の端子との接続を制御する。例えば、第1スイッチ回路127は、第2出力信号が第1出力状態である場合(すなわち、比較回路123の入力電圧が互いに等しい場合)、第2入力端子126と、指定受電GNDに対応する、給電コネクタ118の端子とを接続する。一方、第1スイッチ回路127は、第2出力信号が第2出力状態(すなわち、比較回路123の入力電圧が互いに異なる場合)である場合に、第2入力端子126と、指定受電GNDに対応する、給電コネクタ118の端子とを未接続にする。
図4は、第2の実施形態に係る給電制御回路を構成する受電側回路136の構成例を示すブロック図である。受電側回路136は、例えば、判定回路140と、第2スイッチ回路142と、を備える。
判定回路140は、受電デバイス132−2の電源経路に電源が供給されているか否かを判定し、判定信号を出力する。なお、本実施形態では、受電デバイス132−2の電源供給の有無を判定しているが、有無判定対象は、上記に限定されず、他の受電デバイスでもよい。
第2スイッチ回路142は、判定信号に基づいて、指定受電GND134−1と受電コネクタ138との接続を、通常用接続および検出用接続のうちのいずれか一方とする。
通常用接続とは、指定受電GND134−1と受電コネクタ138の端子とを直結するものである。
ここで、図3に示される基準電圧回路120における基準電圧は、例えば、給電機器104の動作電源(例えば、+5V)を、一端が動作電源と接続され第1抵抗値を有する第1抵抗と、一端がGNDに接続され第2抵抗値を有する第2抵抗と、で分圧した電圧である。
そして、検出用接続とは、指定受電GND134−1を、第2抵抗値を有する第3抵抗を介して受電コネクタ138に接続するものである。
また、第2入力端子126の電圧は、上記動作電源を、第1抵抗値を有する第4抵抗と、給電コネクタ118と受電コネクタ138とが接続された際の受電機器106側の回路(受電側回路136)と、で分圧した電圧である。
すなわち、給電コネクタ118と受電コネクタ138とが正しく接続された場合、比較回路123の第2入力端子126の電圧は、上記動作電源を、第1抵抗値を有する第4抵抗と、第2抵抗値を有する第3抵抗とで分圧した電圧となる。一方、基準電圧回路120が生成する電圧は、上述したとおり、動作電源を、第1抵抗値を有する第1抵抗と第2抵抗値を有する第2抵抗とで分圧した電圧である。すなわち、第1入力端子125と第2入力端子126の電圧は等しくなる。
(動作の説明)
図5は、給電制御回路100の動作例を説明するためのタイミングチャートであり、主に、受電側回路136における接続状態を示すものである。
まず、受電側回路136は、初期状態(機器への通電開始時点/図5におけるT1時点)において、指定受電側GND134−1と受電コネクタ138(詳細には、対応する端子)との接続を「検出用接続」とする。すなわち、T1時点から給電制御が開始されるとともに、受電機器104側において、複数の受電GNDの内の1つの受電GNDだけはコネクタと直結されていない状況にある。
給電コネクタ118と受電コネクタ138とが正しく接続された場合、受電側回路136の検出用接続により、給電側回路116の一方の入力電圧(指定受電GND134−1に対応する給電コネクタ118の端子の電圧)は、基準電圧と等しくなる。
従って、給電側回路116は、切換回路122をONにする。そして、電源112−1〜112−2および指定受電GNDに対応する給電GND114−1と、これらに対応する、給電コネクタ118の各端子とが「接続」される。これにより、受電機器106(第1受電ユニット130)には、給電機器104(第1給電ユニット110)からの電源が供給される。
この場合、受電側回路136は、いずれかの受電デバイス、例えば、受電デバイス132−2と受電コネクタ138との電源経路に電源が供給されていることを検出し、指定受電GND134−1と受電コネクタ138との接続を、検出用接続から通常用接続に切り替える(図3のT2時点)。
一方、給電コネクタ118と受電コネクタ138とが正しく接続されていない場合、受電側回路136の接続は検出用接続と異なる接続となってしまうので、給電側回路116の一方の入力電圧は、基準電圧と異なる電圧となる。
従って、給電側回路116は、切換回路122をOFFとする。そして、電源112−1〜112−2および指定受電GNDに対応する給電GND114−1と、これらに対応する、給電コネクタ118の各端子とは「未接続」となる。これにより、受電機器106(第1受電ユニット130)には、給電機器104(第1給電ユニット110)からの電源が供給されない。
この場合、受電側回路136は、受電デバイス132−2と受電コネクタ138との電源経路に電源が供給されていないことを検出し、指定受電GND134−1と受電コネクタ138との接続を、検出用接続のままとする(図3のT2時点)。
(効果の説明)
以上説明した第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、機器同士を接続する際、コネクタ間に専用の信号線を新たに追加することなく、誤接続による異常給電を回避することが可能となる。
[第3の実施形態]
(構成の説明)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る給電制御回路と、この給電制御回路が適用される通信システム1との関係を説明するためのブロック図である。
本実施形態の通信システム1(受給電システムの一例)は、概略的には、電源を供給する給電ブリッジ11(給電機器の一例)と、電源供給対象のデバイスを備える受電ブリッジ14(受電機器の一例)とがケーブルを介して接続されるシステムである。なお、ブリッジとは、OSI(Open System Interconnection Reference Model)参照モデルのデータリンク層(レイヤ2)におけるデータ中継機器である。また、説明を明りょうなものとするために、本書では、便宜的に「給電ブリッジ」および「受電ブリッジ」との呼び方をするが、必ずしも、給電ブリッジは給電だけを実施し、受電ブリッジは受電だけを実施するとは限らない。
図6に示されるように、給電ブリッジ11は、第1ケーブル12および第2ケーブル13を介して受電ブリッジ14に電源を供給する。第1電源21〜第4電源24のそれぞれは、第1デバイス91〜第4デバイス94に対して電源を供給する。
給電ブリッジ11は、第1給電ユニット15と第2給電ユニット16を備える。第1給電ユニット15は、第1電源21および第2電源22を含むユニットである。第2給電ユニット16は、第3電源23および第4電源24を含むユニットである。
受電ブリッジ14は、第1受電ユニット17と第2受電ユニット18を備える。第1受電ユニット17は、第1デバイス91および第2デバイス92を含むユニットである。第2受電ユニット17は、第3デバイス93および第4デバイス94を含むユニットである。
第1給電ユニット15は、複数の電源(第1電源21、第2電源22)と、これらの電源と同数のGNDとに対応した複数の端子を含む第1給電コネクタ85を備える。
第2給電ユニット16は、複数の電源(第3電源23、第4電源24)と、これらの電源と同数のGNDとに対応した複数の端子を含む第2給電コネクタ86を備える。
第1受電ユニット17は、複数の電源(第1デバイス91、第2デバイス92)と、これらの電源と同数のGNDとに対応した複数の端子を含む第1受電コネクタ87を備える。
第2受電ユニット18は、複数の電源(第3デバイス23、第4デバイス24)と、これらの電源と同数のGNDとに対応した複数の端子を含む第2受電コネクタ88を備える。
第1給電ユニット15は、第1ケーブル12を介して、第1受電ユニット17と接続される。第2給電ユニット16は、第2ケーブル13を介して、第2受電ユニット18と接続される。以下、各ケーブルで接続される構成(場合によってはそのケーブルも含めて)を“ペア”と呼ぶ場合がある。
第1給電ユニット15と第2給電ユニット16とは、後述する抵抗値等の違いはあれ、基本的には、同一構成である。また、第1受電ユニット17と第2受電ユニット18とは、後述する抵抗値等の違いはあれ、基本的には、同一構成である。
第1電源21〜第4電源24と第1デバイス91〜第4デバイス94の各経路上には、誤接続時の電源遮断用にFET(正論理)31、32、35、36がそれぞれ設けられる。また、複数のGND線の内の1本のGND線には、この経路の使用用途を、起動時と通常動作時とで誤接続検出/GNDに切り替えるために、FET(正論理)33、34、37、38と、FET(負論理)41〜44がそれぞれ設けられる。なお、上記“1本のGND線”は、第1の実施形態における“指定受電GND”の経路(線)に相当する。
FET(正論理)とは、 選択信号(ゲ―ト信号)に“1”(High)が入力された場合にONとなるFETのことを指す。FET(負論理)とは、 選択信号(ゲ―ト信号)に“0”(Low)が入力された場合にONとなるFETのことを指す。また、FET(正論理)33、34、37、38と、FET(負論理)41〜44は、「スイッチ回路」の一例である。
PLD51は、第1給電ユニット15の各FETを制御し、PLD52は、第2給電ユニット16の各FETを制御する。PLD51、52は、入力値が“0”から“1”に変化した後は入力の変化に拘わらず“1”を維持し続ける。PLD51、52の初期値は“0”に設定される。初期値とは、給電ブリッジ11の起動時点(通電開始時点)の出力値のことである。従って、起動時点において、FET(正論理)31〜33、35〜37はOFFとなり、FET(負論理)41、43はONとなる。なお、PLD51、52は、信号維持回路の一例である。上記において、PLDは、Programmable Logic Deviceの略である。
FET(負論理)41は、PLD51の出力(第2出力信号)に基づいて、比較回路61の−端子と、上記1本のGND線に対応する、第1給電コネクタ85の端子との接続を制御する。FET(負論理)43は、PLD52の出力(第2出力信号)に基づいて、比較回路62の−端子と、上記1本のGND線に対応する、第2給電コネクタ86の端子との接続を制御する。
第1給電ユニット15と第1受電ユニット17のペアの場合、FET(負論理)41、42がONとなると、抵抗71、74と、FET(負論理)41、42とで形成される経路が接続される。すなわち、このペアの複数のGND線の内の1本のGND線は、誤接続検出用として使用される。
第2給電ユニット16と第2受電ユニット18のペアの場合、FET(負論理)43、44がONとなると、抵抗75、78と、FET(負論理)43、44とで形成される経路が接続される。すなわち、このペアの複数のGND線の内の1本のGND線は、誤接続検出用として使用される。
電源検出回路81、82(ともに判定回路の一例)は、それぞれ第1受電ユニット17、第2受電ユニット18に設けられる。電源検出回路81は、所定の電源接続経路(例えば、第2電源22と第2デバイス92とで形成される経路)に電源が供給されているか否かを判定し、第1受電ユニット17上のFET(34、42)を制御する。電源検出回路82は、所定の電源接続経路(例えば、第4電源24と第4デバイス94とで形成される経路)に電源が供給されているか否かを判定し、第2受電ユニット18上のFET(38、44)を制御する。
比較回路61、62は、それぞれ第1給電ユニット15、第2給電ユニット16に設けられ、ケーブル誤接続を電圧で検出する。
比較回路61の+端子(第1入力端子)には、給電ブリッジ11(または第1給電ユニット)の動作電源Vを、抵抗値Aを有する抵抗72と抵抗値Bを有する抵抗73で分圧した電圧(第1の基準電圧)が入力される。一方、比較回路61の−端子(第2入力端子)には、第1給電ユニット15と第1受電ユニット17とが正しく接続された場合に、動作電源Vを、抵抗値Aを有する抵抗71と、第1受電ユニット17に設けられ、抵抗値Bを有する抵抗74で分圧した電圧が入力される。比較回路61は、+端子と−端子の電圧が等しい場合には“1”を出力し、両者が等しくない場合には“0”を出力する。
比較回路62の+端子(第1入力端子)には、給電ブリッジ11(または第2給電ユニット)の動作電源Vを、抵抗値Cを有する抵抗76と抵抗値Dを有する抵抗77で分圧した電圧(第2の基準電圧)が入力される。一方、比較回路62の−端子(第2入力端子)には、第2給電ユニット16と第2受電ユニット18とが正しく接続された場合に、動作電源Vを、抵抗値Cを有する抵抗75と、第2受電ユニット18に設けられ、抵抗値Dを有する抵抗78で分圧した電圧が入力される。比較回路62は、+端子と−端子の電圧が等しい場合には“1”を出力し、等しくない場合には“0”を出力する。
なお、第1の基準電圧を生成する回路(抵抗72と抵抗73)、および第2の基準電圧を生成する回路(抵抗76と抵抗77)は、第1の実施形態の基準電圧回路120の一例である。
また、抵抗値A、B、C、Dは、同一でも異なっていてもよい。ただし、誤接続時に何らかの電源と何らかのデバイスとが接続される経路が2以上ある場合、抵抗値が同一であると、これらの経路において分圧された電圧が等しくなってしまう。従って、如何なる誤接続パターンでも検出できるようにするためには、抵抗値A、B、C、Dが全て異なる値となることが好ましい。
第1給電ユニット15とこれとペアとなる第1受電ユニット17の場合、比較回路61の+端子の電圧と−端子の電圧とが等しい場合、すなわち、抵抗72と抵抗73で分圧された電圧と、抵抗71と抵抗74で分圧された電圧が等しい場合、比較回路61は、“1”を出力する。PLD51に“1”が入力されると、FET(正論理)31〜33はONとなり、FET(負論理)41はOFFとなる。これにより、第1電源21から第1デバイス91への電源供給が開始され、第2電源22から第2デバイス92への電源供給が開始される。すると、電源検出回路81は電源を検出し、その出力が“1”に変化する。
そして、FET(正論理)34がONとなり、FET(負論理)42はOFFとなり、誤接続検出用として使用されたGND線は、第1ケーブル12が正常に接続されたことを検出した後はGNDとして使用される。もしも、第1ケーブル12に何らかの誤接続が発生した場合、比較回路61の+端子/−端子に接続される抵抗値が変わるため、比較回路61には同じ電圧が入力されない。従って、FET(正論理)31〜33がONにならないため、誤った接続に基づく、第1デバイス91および第2デバイス92への意図しない電源供給を防ぐことができる。
第2給電ユニット16とこれとペアとなる第2受電ユニット18は、基本的には、上記ペアと同等に動作する。両ペアの違いは分圧抵抗の値が異なる点(前者のペアが抵抗値A:Bなのに対して、後者のペアは抵抗値C:D)にある。
ここで、本実施形態の給電制御回路について説明する。図6〜10では明示されていないが、本実施形態の給電制御回路の基本構成、および通信システム1(受給電システム)との関係は、図1に示される、第1の実施形態の給電制御回路100と同様である。すなわち、本実施形態の給電制御回路は、給電ブリッジ11に設けられる給電側回路と、受電ブリッジ14に設けられる受電側回路と、を含む。
給電側回路は、比較回路61、62と、PLD51、52(信号維持回路の一例)と、FET(負論理)41、43(第1スイッチ回路の一例)と、を含む。上記各構成要素については上述したとおりである。
受電側回路は、電源検出回路81、82(判定回路の一例)と、FET(正論理)34、38、およびFET(負論理)42、44(第2スイッチ回路の一例)と、を含む。上記各構成要素については上述したとおりである。
(動作の説明)
<正常接続時の動作>
図6は、給電ブリッジ11と受電ブリッジ14とが、第1ケーブル12および第2ケーブル13によって正常に接続されている際の初期状態を表している。
なお、上述したように、第1給電ユニット15と第2給電ユニット16とは同一の構成を有し、第1受電ユニット17と第2受電ユニット18とは同一の構成を有している。従って、以下では、説明をより明りょうなものとするために、第1給電ユニット15と第1受電ユニット17のペアの動作のみを説明することにし、第2給電ユニット16と第2受電ユニット18のペアの動作に関しては省略する。
PLD51および比較回路61の初期値は“0”に設定され、一方、電源検出回路81は電源を検出したら“1”、それ以外は“0”を出力するように設定されている。従って、FET(正論理)31〜34およびFET(負論理)41、42には“0”が出力されている。FET(正論理)31、32がOFFであるため、第1デバイス91および第2デバイス92の経路上に電源は供給されていない。また、FET(正論理)33、34がOFFである一方、FET(負論理)41、42はONであるため、図6の白抜矢印の経路に示されるように、給電ブリッジ11の動作電源Vと受電ブリッジ14のGNDとが接続される。この接続により、比較回路61の−端子には、動作電源Vを抵抗値Aと抵抗値Bで分圧した電圧が入力される。一方、+端子には、常に、動作電源Vを抵抗値Aと抵抗値Bで分圧した電圧(すなわち、基準電圧)が入力されている。+/−端子の電圧が互いに等しくなるので、比較回路61は、PLD51に対して“1”を出力する。
図7は、比較回路61が“1”を出力した後の状態を示す図である。PLD51は“0”→“1”のエッジが入力された際に出力が“1”に変化するため、FET(正論理)31〜33はONとなり、FET(負論理)41はOFFとなる。この動作により、第1電源21から第1デバイス91への経路、および第2電源22から第2デバイス92への経路のそれぞれに電源が供給される。そして、FET(負論理)41がOFFになったことにより+/−端子に入力される電圧が異なるので、比較回路61は、PLD51に対して“0”を出力する。しかしながら、PLD51は“0”→“1”のエッジを検出以降は常に“1”を出力するので、FET(正論理)31〜33はONのままとなる。一方、電源検出回路81は、第2デバイス92への電源供給を検出するため“1”を出力する。
図8は、電源検出回路81が“1”を出力した後の状態を示す図である。誤接続検出に使用していた信号線の経路上のFET(正論理)33、34がONになりFET(負論理)42がOFFに切り替わることにより、給電ブリッジ11のGNDと受電ブリッジ14のGNDとが接続され、この信号線はGNDとして使用される。
以上説明したように、本実施形態では、起動直後は複数のGND線の内1の本を誤接続検出用に使用し、正しく接続されていることを確認した後にFETを切り替えて本来のGND線としての接続に変更している。
<誤接続時の動作>
図9は、第1の誤接続状態時の動作を説明するための図である。第1の誤接続状態は、第1ケーブル12および第2ケーブル13のそれぞれのコネクタを反対向きに接続してしまった状態のことである。例えば、図9において、第1給電コネクタ85の配列と第1受電コネクタ87の配列が逆になっている。詳細には、第1電源21(1ピン)と受電GND(4ピン)とが接続され、第2電源22(2ピン)と受電GND(3ピン)とが接続され、給電GND(3ピン)と第2デバイス92(2ピン)とが接続され、給電GND(1ピン)と第1デバイス91(1ピン)とが接続される。上記と同様に、第2給電コネクタ86の配列と第2受電コネクタ88の配列とが逆になっている。すなわち、この場合、第1電源21〜第4電源24に受電ブリッジ14上のGNDが接続されるなど、給電ブリッジ11と受電ブリッジ14間の信号接続が正しくない接続となっている。
なお、以下の説明において、第1給電ユニット15と第1給電ユニット17のペアに関する動作のみを説明し、第2給電ユニット16と第2給電ユニット18のペアに関する動作は、丸括弧内に数字で表現するにとどめる。
従って、比較回路61(62)の−端子と、正しい分圧電圧を発生するたの抵抗器74(78)とが接続されなくなる。これにより、動作電源Vが正常に分圧されないまま−端子に入力されるので、+/−端子間の電圧は等しくならない。よって、PLD51(52)に“1”の信号が出力されることがなく、電源供給用のFET(正論理)31、32(35、36)がONにならないので電源の供給は始まらない。このように、ケーブルを接続する向きが異なると、比較回路61(62)の+/−端子間の電圧が異なるため、誤接続を検出することができる。
図10は、第2の誤接続状態時の動作を説明するための図である。第2の誤接続状態は、ケーブルを本来のコネクタではない別のコネクタに接続しまった状態のことである。以下では、第1ケーブル12と第2ケーブル13とを逆に接続してしまった場合の動作を説明する。この場合、第1ケーブル12を介して第1給電ユニット15と第2受電ユニット18とが接続され、第2ケーブル13を介して第2給電ユニット16と第1受電ユニット14とが接続される。
この場合、第1電源21と第3デバイス93とが接続され、第2電源22と第4デバイス94とが接続され、第3電源23と第1デバイス91とが接続され、第4電源24と第2バイス92とが接続されている。そして、比較回路61には抵抗78(抵抗値D)が接続され、比較回路62には抵抗74(抵抗値B)が接続されている。従って、比較回路61の+端子には、動作電源Vを抵抗値Aと抵抗値Bで分圧した電圧が基準電圧として入力されるのに対して、−端子には、動作電源Vを抵抗値Aと抵抗値Dで分圧した電圧が入力される。一方、比較回路62の+端子には、動作電源Vを抵抗値Cと抵抗値Dで分圧した電圧が基準電圧として入力されるのに対して、−端子には、動作電源Vを抵抗値Cと抵抗値Bで分圧した電圧が入力される。
従って、比較回路61の+/−端子間の電圧は等しくないので、PLD51に“1”の信号が出力されることはなく、電源供給用のFET(正論理)31、32がONにならないので、電源の供給は始まらない。また、比較回路62の+/−端子間の電圧も等しくないので、PLD52に“1”の信号が出力されることはなく、電源供給用のFET(正論理)35、36がONにならないので、電源の供給は始まらない。
このように、ケーブルを本来のコネクタではない別のコネクタに接続してしまった場合においても、誤接続を検出することが可能となっている。
なお、図10では、各コネクタの向きは逆向きではない状態が示されるが、さらに、コネクタの向きが逆の場合であっても検出可能であることは説明するまでもない。
<リターン電流についての説明>
通常、GND線の本数は、電源線と同じ数になるようにする。その理由は、図11に示されるように、供給電源の電流に対して同じ電流量がリターン電流としてGND線に流れることにより、ケーブル線が定格を超えた電流によって破損するのを防ぐためである。
これに対して、本実施形態の場合、例えば、図7に示されるように、電源は通電されているがGND用のケーブル線の内の1本のGND線は、未だ誤検出用回路との接続になっており、GNDのケーブル線は電源の本数に対して1本少なくなっている。
しかしながら、図7の状態になるのは、誤接続を検出するのは装置の立ち上げ時のみであり、電源検出回路81(82)がFET(正論理)34(38)とFET(負論理)42(44)を切り替えるごくわずかな期間のみである。さらに、通常、ケーブル線は、予想される最大の電流量が流れても問題ない定格電流のケーブル線、すなわち、マージンを持ったケーブル線となるように設計される。例えば、図12に示されるように、GND線がフルに利用(すなわち、4本)されている場合、各ケーブル線に流れる電流が3Aであるとすると、誤接続検出のためにGND線を1本使用すると、使用可能なGND線3本に流れる予想最大電流量は4Aと計算される。そして、ケーブル線の定格電流は、その4Aよりも、例えば1A大きい5Aに設定される。従って、図7の状態でケーブル線に流れる電流はGND線がフルにある場合に流れる電流(3A)よりも高い(4A)が、定格電流(5A)よりも低くなる。
以上のことから、図12のようにGNDのケーブル線が1本少ない状態でもケーブル線が破損することはない。
(効果の説明)
以上説明した第3の実施形態によれば、第1および第2の実施形態と同様に、機器同士を接続する際、コネクタ間に専用の信号線を新たに追加することなく、誤接続による異常給電を回避することが可能となる。
さらに、本実施形態では、給電ブリッジ11が、第1給電ユニット15と同等の第2給電ユニット16をさらに備え、受電ブリッジ14が、第1受電ユニット17と同等の第2受電ユニット18をさらに備える。そして、第2給電ユニット16の、抵抗75および抵抗78の値は、抵抗値Aと異なる抵抗値Cに設定され、抵抗77の値は抵抗値Bと異なる抵抗値Dに設定される。さらに、第2受電ユニット18の抵抗78の値は抵抗値Dに設定される。このような構成とすることにより、複数のケーブルで機器間を接続するシステムにおいて、ケーブルを本来のコネクタではない別のコネクタに接続してしまった場合であっても、誤接続を検出することが可能となる。
<変形例>
以上説明した第3の実施形態では、給電ユニットと受電ユニットとこれらを接続するケーブルとのペアを2組としたが、3組以上とすることもできる。この場合、分圧に使用する抵抗の値は、ペア毎に固有の値とされる。
また、第3の実施形態では、第1電源21〜第4電源24毎にFET(正論理)31、32、35、36を設ける構成についての説明があるが、給電ブリッジ11の構成は、この構成に限定されない。例えば、第1電源21および第2電源22を、電源のON/OFFを外部から制御できる電源ユニット(例えば、DC/DCコンバータ)に変更することができる。この場合、PLD51の出力信号でDC/DCコンバータを直接制御することができるので、FETを不要とすることが可能となる。
以上説明した第1〜第3の実施形態は、ブリッジ等を含む通信システムに限定されず、同種のケーブルによる接続が多いシステム全般に広く適用可能である。
以上、各実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は、上記各実施形態の記載に限定されない。上記各実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能であることは当業者にとって自明である。従って、そのような変更又は改良を加えた形態もまた本発明の技術的範囲に含まれることは説明するまでもない。また、以上説明した各実施形態において使用される、数値や各構成の名称等は例示的なものであり適宜変更可能である。
1 受給電システム
11 給電ブリッジ
12 第1ケーブル
13 第2ケーブル
14 受電ブリッジ
15 第1給電ユニット
16 第2給電ユニット
17 第1受電ユニット
18 第2受電ユニット
21 第1電源
22 第2電源
23 第3電源
24 第4電源
31〜34、35〜38 FET(正論理)
41〜44 FET(負論理)
51、52 PLD
61、62 比較回路
71〜78 抵抗
81、82 電源検出回路
85 第1給電コネクタ
86 第2給電コネクタ
87 第1受電コネクタ
88 第2受電コネクタ
91 第1デバイス
92 第2デバイス
93 第3デバイス
94 第4デバイス
100 給電制御回路
102 受給電システム
104 給電機器
106 受電機器
108 ケーブル
110 第1給電ユニット
112−1〜112−2 電源
114−1〜114−2 給電GND
116 給電側回路
118 給電コネクタ
120 基準電圧回路
122 切換回路
123 比較回路
124 信号維持回路
125 第1入力端子
126 第2入力端子
127 第1スイッチ回路
130 第1受電ユニット
132−1〜132−2 受電デバイス
134−1〜134−2 受電GND
136 受電側回路
138 受電コネクタ
140 判定回路
142 第2スイッチ回路

Claims (10)

  1. 複数の電源および複数の給電GNDに接続する給電コネクタを含む第1給電ユニットを備える給電機器と、複数の受電デバイスおよび複数の受電GNDに接続する受電コネクタを含む第1受電ユニットを備える受電機器とを含む受給電システムにおける給電を制御する給電制御回路であって、
    前記受電機器に設けられ、前記受電デバイスと前記受電コネクタとの電源経路に電源が供給されていない場合、複数の前記受電GNDの内の任意に指定された1つの指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先を、前記給電コネクタと前記受電コネクタとが正しく接続された場合に前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧を所定の第1電圧にするための検出用接続に設定し、一方、前記電源経路に電源が供給されている場合、前記指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先を、前記指定受電GNDとする受電側回路と、
    前記給電機器に設けられ、前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧が前記第1電圧と等しい場合、複数の前記電源、および前記指定受電GNDと対応する前記給電GNDと、これらに対応する、前記給電コネクタの各端子と、を接続し、一方、前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧が前記第1電圧と等しくない場合、複数の前記電源、および前記指定受電GNDと対応する前記給電GNDと、これらに対応する、前記給電コネクタの各端子と、を未接続とする給電側回路と、
    を備えることを特徴とする給電制御回路。
  2. 前記受電側回路において、前記受電機器が起動してから前記電源経路に電源が供給されるまでの間、前記指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先は、前記検出用接続に設定されることを特徴とする請求項1記載の給電制御回路。
  3. 前記給電側回路において、前記給電機器が起動してから前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧が前記第1電圧と等しくなるまでの間、複数の前記電源、および前記指定受電GNDと対応する前記給電GNDと、これらに対応する、前記給電コネクタの各端子と、は未接続とされることを特徴とする請求項2記載の給電制御回路。
  4. 前記給電側回路は、
    前記第1電圧を基準電圧として入力する第1入力端子と、前記指定受信GNDに対応する、前記給電コネクタの端子と接続する第2入力端子とを備え、前記第1入力端子と前記第2入力端子の電圧を互いに比較し、電圧が互いに等しい場合には第1出力状態となり、等しくない場合には第2出力状態となる第1出力信号を出力する比較回路と、
    前記第1出力信号の前記第2出力状態から第1出力状態への変化を検出した後は前記比較回路の入力の如何に拘わらず前記第1出力状態が維持された第2出力信号を出力する信号維持回路と、
    前記第2出力信号に基づいて、前記第2入力端子と、前記指定受電GNDに対応する、前記給電コネクタの端子との接続を制御する第1スイッチ回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1−3のいずれか1項に記載の給電制御回路。
  5. 前記第1スイッチ回路は、前記第2出力信号が第1出力状態である場合に、前記第2入力端子と、前記指定受電GNDに対応する、前記給電コネクタの端子とを接続し、前記第2出力信号が第2出力状態である場合に、前記第2入力端子と、前記指定受電GNDに対応する、前記給電コネクタの端子とを未接続にすることを特徴とする請求項4記載の給電制御回路。
  6. 第1出力状態はHigh状態であり、前記第2出力状態はLow状態であることを特徴とする請求項4または5に記載の給電制御回路。
  7. 前記受電側回路は、
    前記電源経路に電源が供給されているか否かを判定し、判定信号を出力する判定回路と、
    前記判定信号に基づいて、前記指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先を、前記検出用接続および前記指定受電GNDのうちのいずれか一方とする第2スイッチ回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1−6のいずれか1項に記載の給電制御回路。
  8. 前記基準電圧は、前記給電機器の動作電源を、第1抵抗値を有する第1抵抗と第2抵抗値を有する第2抵抗とで分圧した電圧であり、
    前記検出用接続は、前記第2抵抗値を有する第3抵抗を介した前記指定受電GNDと前記受電コネクタの端子との接続であり、
    前記第2入力端子の電圧は、前記動作電源を、前記第1抵抗値を有する第4抵抗と、前記給電コネクタと前記受電コネクタとが接続された際の前記受電機器側の回路と、で分圧した電圧であることを特徴とする請求項4−7のいずれか1項に記載の給電制御回路。
  9. 前記給電機器が、前記第1給電ユニットと同等の第2給電ユニットをさらに備え、前記受電機器が、前記第1受電ユニットと同等の第2受電ユニットをさらに備え、前記第2給電ユニットにおける、前記第1抵抗の値および前記第3抵抗の値は第3抵抗値であり、前記第2抵抗の値および前記第3抵抗の値は前記第4抵抗値であることを特徴とする請求項8記載の給電制御回路。
  10. 複数の電源および複数の給電GNDに接続する給電コネクタを含む第1給電ユニットを備える給電機器と、複数の受電デバイスおよび複数の受電GNDに接続する受電コネクタを含む第1受電ユニットを備える受電機器とを含む受給電システムにおける給電を制御する給電制御方法であって、
    前記受電機器において、前記受電デバイスと前記受電コネクタとの電源経路に電源が供給されていない場合、複数の前記受電GNDの内の任意に指定された1つの指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先を、前記給電コネクタと前記受電コネクタとが正しく接続された場合に前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧を所定の第1電圧にするための検出用接続に設定し、一方、前記電源経路に電源が供給されている場合、前記指定受電GNDに対応する前記受電コネクタの端子の接続先を、前記指定受電GNDとし、
    前記給電機器において、前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧が前記第1電圧と等しい場合、複数の前記電源、および前記指定受電GNDと対応する前記給電GNDと、これらに対応する、前記給電コネクタの各端子と、を接続し、一方、前記指定受電GNDに対応する前記給電コネクタの端子の電圧が前記第1電圧と等しくない場合、複数の前記電源、および前記指定受電GNDと対応する前記給電GNDと、これらに対応する、前記給電コネクタの各端子と、を未接続とする
    をことを特徴とする給電制御方法。
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