JP2018156999A - 固体撮像装置及び電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性や画質を向上させることができるセンサを提供すること。【解決手段】機能素子と、分光素子と、半導体基板と、該半導体基板に形成された光電変換素子とを備え、 該分光素子が、該機能素子と該光電変換素子との間に配され、該機能素子が、入射光を該光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする、固体撮像装置を提供する。【選択図】図6

Description

本技術は、固体撮像装置及び電子装置に関する。
近年、光エレクトロニクス全般から、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ(CIS)やCCD(Charge Coupled Device)などの固体撮像装置に関わる分野では、市場ニーズを適確に把握して、画質や信頼性の向上を図るために様々な研究開発が行われている。
例えば、複数の単位画素がチップ上に配列されたイメージセンサを有する撮像装置であって、前記イメージセンサは、単位画素毎に入射光を光電変換する光電変換素子と、該光電変換素子の上方に配置され前記入射光の一部の波長のみを選択的に透過させて色成分を分離するフィルタとを備え、前記フィルタは、無機材料で形成された多層膜フィルタであり、前記選択的に透過させる帯域の半値幅が100nmより狭くなるように構成されていることを特徴とする撮像装置が提案されている(特許文献1を参照)。
特開2007−103401号公報
しかしながら、特許文献1で提案された技術では、更なる信頼性の向上や画質の向上を図れないおそれがある。したがって、更なる信頼性の向上や画質の向上をさせた固体撮像装置が望まれているのが現状である。
そこで、本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、信頼性や画質を向上させた固体撮像装置、及び固体撮像装置を備える電子装置を提供することを主目的とする。
本発明者は、上述の目的を解決するために鋭意研究を行った結果、信頼性や画質を向上させた固体撮像装置を開発することに成功し、本技術を完成するに至った。
すなわち、本技術では、機能素子と、分光素子と、半導体基板と、該半導体基板に形成された光電変換素子とを備え、該分光素子が、該機能素子と該光電変換素子との間に配され、該機能素子が、入射光を該光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする、固体撮像装置を提供する。
本技術に係る固体撮像装置において、複数の画素が1次元又は2次元に配列され、該画素毎に、前記機能素子と、前記分光素子と、前記光電変換素子とが設けられていてよい。
また、本技術に係る固体撮像装置において、複数の画素が1次元又は2次元に配列され、少なくとも2つの該画素毎に、前記機能素子と、前記分光素子とが設けられ、該画素毎に光電変換素子が設けられていてよい。
前記機能素子が集光機能を有してもよい。
前記機能素子が、曲面形状を有する基板を備えていてもよい。
前記機能素子が屈折率分布構造を有し、該屈折率分布構造が非対称性でよい。
前記屈折率分布構造が、高屈折率材料と低屈折率材料とからなるパターンを有してよい。
前記屈折率分布構造が、高屈折率材料と低屈折率材料とからなり、波長オーダー以下の間隔を有するパターンを有してもよい。
前記屈折率分布構造が、リングパターン又は多角形パターンを有してもよい。
前記屈折率分布構造の前記非対称性が、撮像面の中心に対する像高の大きさに応じて変化してよい。
前記入射光を前記光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする補正力が、撮像面の中心に対する像高の大きさに応じて変化してよい。
前記分光素子が、少なくとも1つの光学干渉フィルタを備えてよい。
前記分光素子が、ホールアレイ構造を有する金属膜を備えてよい。
また、本技術では、本技術に係る固体撮像装置を備える、電子装置を提供する。
本技術によれば、信頼性や画質を向上させることができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
分光素子の構成例を示す断面図と分光素子に光が略垂直に入射したときの透過分光特性を示す図である。 光入射角度を変化させたTE波の光が分光素子に入射したときの透過分光特性を示す図である。 ピーク波長の光入射角度依存性を示す図である。 撮像面の各像高のスペクトルを示す図である。 金属表面プラズモン共鳴による異常透過現象の斜め光入射の分光特性を示す図である。 本技術を適用した固体撮像装置の構成例を示す断面図である。 本技術を適用した固体撮像装置の構成例を示す断面図である。 本技術を適用した固体撮像装置の構成例を示す断面図である。 集光機能を有する機能素子の屈折率分布を示す図(断面図)である。 集光機能を有する機能素子の屈折率分布を示す図(鳥瞰図及び上面図)である。 機能素子が有する平行板刻み構造を示す図である。 カメラ構造を示す図である。 集光機能を有する機能素子の構造を示す図である。 波動シミュレーションの結果を示す図である。 本技術を適用した固体撮像装置の構成例を示す断面図である。 本技術を適用した実施例1の固体撮像装置の断面構成を示す図である。 本技術を適用した実施例1の固体撮像装置に備えられた、赤外光をカットする分光素子の断面構成を示す図とその分光素子による透過分光特性を示す図である。 撮像面上の機能素子の配列を示す図である。 機能素子の作製プロセスを示す図である。 本技術を適用した実施例2の固体撮像装置の断面構成を示す図と撮像面を示す図である。 波動シミュレーション結果を示す図である。 本技術を適用した実施例3の固体撮像装置に備えられた、ホールアレイ構造を有する金属膜を備えた分光素子の断面図と上面図である。 本技術を適用した実施例4の固体撮像装置の構成例を示す図(上面図及び断面図)である。 本技術を適用した実施例5(医療応用)の腫瘍検査で得られた連続的な分光スペクトルの結果を示すグラフである。 本技術を適用した実施例5(美容応用)のシミ検査、頭皮検査及び髪の保湿検査で得られた連続的な分光スペクトルの結果を示すグラフである。 本技術を適用した実施例6(生体認証)で得られた人肌からの光反射の結果を示すグラフである。 本技術を適用した固体撮像装置の使用例を示す図である。
以下、本技術を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。なお、図面については、同一又は同等の要素又は部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.本技術の概要
2.第1の実施形態(固体撮像装置の例1)
3.第2の実施形態(固体撮像装置の例2)
4.第3の実施形態(電子装置の例)
5.本技術を適用した固体撮像装置の使用例
<1.本技術の概要>
従来、ファブリペロ共振器等の多層膜や金属ホールアレイ等のフィルタを用いた分光型イメージセンサは、スペクトル設計の自由度があり半値幅を狭くしたマルチ分光やIR−cut filter機能を有した可視/赤外同時取得センサ(例えば、画像センサ、光センサ等)として適用されている。しかしながら、両者のフィルタとも、主光線が斜めに入射する場合において、透過ピーク波長やIR−cutのカット波長が波長シフトするということがある。
図1〜4は、有効フレネル係数法を用いたシミュレーション結果である。図1(A)は、シミュレーションに用いた分光素子10(ファブリペロ共振器)の断面構成例を示し、図1(B)は、光が垂直入射したときの透過分光を示す図である。図1(B)の縦軸は透過率Tであり、横軸は波長λ(nm)である。分光素子10(ファブリペロ共振器)は、光入射側から順に、基板2と、17層の光学干渉フィルタ1(1−1〜1−17)と、基板3とから構成される。17層の光学干渉フィルタ1のうち、光学干渉フィルタ1−1及び1−17はSiN層であり、光学干渉フィルタ1−2、1−4、1−6、1−8、1−10、1−12、1−14及び1−16はTiO層であり、光学干渉フィルタ1−3、1−5、1−7、1−9、1−11、1−13及び1−15は、SiO層である。すなわち、光学干渉フィルタ1は、SiN層を最外層とし、2つのSiN層の中に、TiO層とSiO層とが交互に積層されている。ここで、図1(A)中に示される入射角度θは、分光素子10の平面(最上層の基板2の平面)の法線に対しての角度であり、θ=0degのとき垂直入射となる。この入射角度θの定義は、本技術中に記載された他の図面にも適用する。
図2は、ファブリペロ共振器に光の入射角度を変化させたときのTE波透過分光特性の変化を示している。また、図3は、そのピーク波長λ0の入射角θ依存性をTE波とTM波とその両者の平均で示している。さらに、図4は実際のカメラに応用した場合の像高に対する透過スペクトルの変化をシミュレーションした結果であり、中心位置と画角端から1/2位置と画角端についての透過スペクトルを示している。撮像面の中心に対して像高が大きくなって画角端に近づくほど、ピーク波長が短波長側にシフトするとともに、ピーク強度が減少してブロードになることがわかる。このことは、実用を困難にする。また主光線の入射角度を大きくできないため、レンズ等に光学設計に制限を持つことになる。また、同様な現象が金属膜に孔を周期的に形成させた表面プラズモン共鳴による異常透過現象を用いた分光(図5)にも見られる。図5は、感度(縦軸)と波長λ(nm)(横軸)との関係を示すグラフであり、垂直入射に対して斜め光(θ=30deg)でピーク波長が長波長側にシフトすることがわかる。
本技術は、以上の状況に基づくものであり、本技術は、優れた信頼性や優れた画質の効果を奏する。すなわち、本技術によれば、分光素子、例えば、多層膜(複数層からなる光学干渉フィルタ)やファブリペロ共振器等による分光や金属の表面プラズモン共鳴による異常透過現象による分光を有する固体撮像装置等において、主光線が斜め入射光によるピーク波長のシフト、ピーク強度、及びブロード化を解決することができる。特に、固体撮像装置の撮像面の像高の大きいところで起こる上記の現象を低減化して撮像面内において均一な分光にすることができる。より詳しくは、本技術によれば、主光線が斜め入射することで、多層膜(少なくとも1層からなる光学干渉フィルタ)やファブリペロ共振器や金属プラズモン等を用いた分光スペクトルのピーク波長シフト及びブロード化して(ピーク波長の感度低下)、スペクトル形状が変化すること防ぐことができる。これにより撮像面の中心から像高が大きい画角端まで同じ分光スペクトルが得られる。この結果、マルチスペクトル分光およびその分光された画像が必要な応用技術、例えば生体認証や美容や医療や薬品や農業検査等の技術に応用できる。
本技術に係る固体撮像装置は、機能素子と、分光素子と、半導体基板と、半導体基板に形成された光電変換素子とを備え、分光素子が、機能素子と光電変換素子との間に配され、機能素子が、入射光を光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする、固体撮像装置である。ここで、光が光電変換素子に対して略垂直方向であるということは、光電変換素子(例えば、フォトダイオード、有機光電変換素子等)の受光面(光を受光する面)に対して光が略垂直方向であることであり、また、光電変換素子の受光面と、半導体基板受光側の面や分光素子の受光側の面とが略平行である場合は、半導体基板の受光側の面や分光素子の受光側の面に対しても光が略垂直方向であることを意味する。
次に、本技術に係る固体撮像装置の一例を図6に示す。図6は、固体撮像装置100の断面構成を示す図である。固体撮像装置100は、1つの画素内に、1つの機能素子と、1つの分光素子と、半導体基板に形成された1つのフォトダイオード(PD)とを備え、図6中では2画素分が図示されている。
固体撮像装置100において、図6中の左側の画素は、光入射側から順に、機能素子101−1と、絶縁膜105−1−1と、分光素子102−1と、絶縁膜105−1−2と、半導体基板103−1と、半導体基板103−1に形成されたフォトダイオード(光電変換素子)104−1とから構成される。一方、図6中の右側の画素は、光入射側から順に、機能素子101−2と、絶縁膜105−2−1と、分光素子102−2と、絶縁膜105−2−2と、半導体基板103−2と、半導体基板103−2に形成されたフォトダイオード(光電変換素子)104−2とから構成される。
分光素子102−1及び102−2としては、図1(A)に示されるようなファブリペロ共振器(分光素子)10やホールアレイ構造を有する金属膜(金属表面プラズモンの分光素子)等を用いてよい。機能素子101−1及び101−2は、斜めに入射した(図6中では左方向から入射)主光線を補正して、分光素子102−1及び102−2やフォトダイオード(光電変換素子)104−1及び104−2の受光面に対して略垂直方向(矢印P1−1及び矢印P1−2方向)の光に変換することができる。略垂直方向(矢印P1−1及び矢印P1−2方向)の光により、波長シフト、ブロード化(ピーク波長の感度低下)等を緩和することができる。
<2.第1の実施形態(固体撮像装置の例1)>
本技術に係る第1の実施形態(固体撮像装置の例1)の固体撮像装置は、機能素子と、分光素子と、半導体基板と、半導体基板に形成された光電変換素子とを備え、分光素子が、機能素子と光電変換素子との間に配され、機能素子が、入射光を光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする、固体撮像装置である。
そして、本技術に係る第1の実施形態の固体撮像装置においては、複数の画素が1次元又は2次元に配列され、画素毎に、機能素子と、分光素子と、光電変換素子とが設けられている。
次に、本技術に係る第1の実施形態の固体撮像装置を、図7〜図14を用いて詳細に説明をする。
図7(A)は、本技術に係る第1の実施形態の固体撮像装置200の断面構成例を示す図である。固体撮像装置200は、1つの画素内に、1つの機能素子と、1つの分光素子と、半導体基板に形成された1つのフォトダイオード(PD)とを備え、図7(A)中では2画素分が図示されている。
固体撮像装置200において、図7(A)中の左側の画素は、光入射側から順に、機能素子201−1と、絶縁膜205−1−1と、分光素子202−1と、絶縁膜205−1−2と、半導体基板203−1と、半導体基板203−1に形成されたフォトダイオード(光電変換素子)204−1とから構成される。一方、図7中の右側の画素は、光入射側から順に、機能素子201−2と、絶縁膜205−2−1と、分光素子202−2と、絶縁膜205−2−2と、半導体基板203−2と、半導体基板203−2に形成されたフォトダイオード(光電変換素子)204−2とから構成される。
機能素子201−1及び201−2のそれぞれは、図7(A)中の左右方向で非対称な屈折率分布構造を有する素子であり、主光線を、半導体基板203−1〜203−2やフォトダイオード204−1〜204−2や分光素子202−1〜202−2に対して略垂直方向(矢印P2−1方向及び矢印P2−2方向)に補正する機能を有する。
詳細について、図7(B)を用いて説明をする。図7(B)は、機能素子201−2の拡大断面図である。図7(B)に示されるように、図7(B)中の左側から主光線が入射しているが、この場合、左側が右側より高屈折率材料の量を密にし、逆に右側は左側より低屈折率材料の量を密にして、かつ、徐々に屈折率が変化するように、高屈折率材料と低屈折率材料の量の割合を調整することで、主光線を曲げて垂直方向に補正することが可能になる。なお、右側から主光線が入射する場合は、上記の高屈折率材料と低屈折率材料との量の割合の分布を逆にすればよい。
図7(B)に示されるように、左右二つの波面のそろった光線がほぼ並んで入射する場合、左側の光が遅れて進行するのに対して右側の光が速く進行するために、波面(等位相面)の一致の必要性から機能素子201−2の進行中に光の波面が徐々に曲がるとともに光の進行方向も曲がり、この素子から射出したところで略垂直方向に光が進行するように、機能素子201−2は設計される。なお、機能素子201−1も同様に設計することができる。
高屈折率材料及び低屈折率材料は、例えば、下記の材料から選択して作製することができる。
・酸化亜鉛(屈折率n=1.95)
・酸化ジルコニウム(屈折率n=2.4)
・酸化ニオブ(屈折率n=およそ2.3)
・酸化錫(屈折率n=2.0)
・酸化タンタル(屈折率n=2.1)
・酸化ハフニウム(屈折率n=2.0)
・酸化チタン(屈折率n=2.52)
・P−SiO(屈折率n=1.45)
・P−SiN(屈折率n=1.90)
・P−SiON(屈折率n=1.45〜1.90)
なお、上記において、P−SiO、P−SiN、P−SiONは、たとえば、プラズマCVD法によって、成膜温度が250℃以下(好ましくは、200℃以下)の下、下記の条件で形成することができる。
・P−SiO
成膜ガス種:SiH、NO、N
・P−SiN
成膜ガス種:SiH、NH3、
P−SiON
成膜ガス種:SiH、NO、NH、N
図8は、本技術に係る第1の実施形態の固体撮像装置300の断面構成例を示す図である。固体撮像装置300は、1つの画素内に、1つの機能素子と、1つの分光素子と、半導体基板に形成された1つのフォトダイオード(PD)とを備え、図8中では2画素分が図示されている。
固体撮像装置300において、図8中の左側の画素は、光入射側から順に、機能素子301−1と、絶縁膜305−1−1と、分光素子302−1と、絶縁膜305−1−2と、半導体基板303−1と、半導体基板303−1に形成されたフォトダイオード(光電変換素子)304−1とから構成される。一方、図8中の右側の画素は、光入射側から順に、機能素子301−2と、絶縁膜305−2−1と、分光素子302−2と、絶縁膜305−2−2と、半導体基板303−2と、半導体基板303−2に形成されたフォトダイオード(光電変換素子)304−2とから構成される。
機能素子301−1及び301−2は、図8中の左右方向で非対称な屈折率分布構造を有する素子であって、集光機能を有する。機能素子301−1及び301−2は、非対称な屈折率分布構造を有して、集光機能を有するレンズ素子であることが好ましい。
機能素子301−1及び301−2により、図8に示されるように、主光線は、半導体基板303−1〜303−2やフォトダイオード304−1〜304−1や分光素子302−1〜302−2に対して略垂直方向(矢印P3−1−2方向及び矢印P3−2−2方向)に補正される。さらに、機能素子301−1及び301−2により、矢印R3−1−1、矢印R3−1−3、矢印R3−2−1及び矢印R3−2−3方向の光は集光されて、矢印P3−1−1、矢印P3−1−3、矢印P3−2−1及び矢印P3−2−3方向の光となる。
主光線を略垂直方向に補正する機能(補正力)とレンズ機能(集光機能)との両方を有する機能素子301−1及び301−2は、図9及び図10に示される屈折率分布を有することが好ましい。図9は、機能素子301−1及び301−2の屈折率分布の断面図であり、図10(A)は、機能素子301−1及び301−2の屈折率分布の鳥瞰図であり、図10(B)は、機能素子301−1及び301−2の屈折率分布の上面図である。この場合、図9中に示されるように右のほうから、入射角θで光が入射することで主光線を垂直方向に補正しながら集光機能を合わせ持つ。これにより、機能素子301−1及び301−2は、高感度(集光機能)と波長シフト低減(補正機能)との両方の機能を有する。
本技術に係る第1の実施形態の固体撮像装置が備える機能素子(例えば、機能素子201−1及び202−2、並びに301−1及び301−2)は、非対称な屈折率分布構造を有して、高屈折率材料と低屈折率材料とを混合させた組成比(体積比、質量比又はモル比)を各画素内で徐々に適切に変えて作製することができる。
図11(A)は、平行板刻み構造を有する機能素子20の断面図であり、図11(B)は、機能素子20の上面図であり、図11(C)は、機能素子20の斜視図である。図11(A)〜(C)に示すように、高屈折率材料21(屈折率:n1)をリソグラフィとエッチング技術とによって波長オーダー以下で刻んで低屈折率材料22(屈折率:n2)をその周囲に埋めて、実効的に屈折率分布構造を持たせることができる。低屈折率材料22(屈折率:n2)は空気でもよい。
図11(A)に示されるように、図11(A)中の右側では高い屈折率材料21(屈折率:n1)の体積比が大きくなり、左側では少なくなる。この場合、右から斜めに入射した主光線を略垂直方向に補正できることとなる。
上述した効果を撮像デバイスに適用した場合、図12に示されるように結像レンズからの主光線が撮像面の中心から端にいくほど斜め方向の光入射になるので、撮像面の中心付近は光(主光線)を斜め方向から略垂直方向に補正をする補正機能(補正力)を弱くして、撮像面の端になるほど補正機能(補正力)を強くすることでより効果的になる。このとき各画素は、撮像面の中心から端に向かう方向で屈折率分布を低いほうから高いほうになるように、すなわち、高屈折率材料と低屈折率材料との体積割合の変化度合いが強くなるように非対称性レベルを上げて屈折率分布構造を設計する。
図13(A)〜(D)は、主光線を略垂直方向に補正する機能(補正力)と集光機能との両方を有する機能素子(非対称レンズ素子)20A〜20Dの上面図である。
機能素子20Aは、高屈折率材料21Aと低屈折率材料22Aのそれぞれが正方形又は正方リング形状の、全体として非対称な正方形又は正方形の環状となっているものである。機能素子20Bは、高屈折率層21Bと低屈折率層22Bのそれぞれが円形または円形リング形状で、各リングの幅が、レンズ中心(図13(B)中の真ん中)を境に、左側では低屈折率材料22Bがレンズ中心に向かって段階的に狭くなり、かつ、高屈折率材料21Bが中心に向かって段階的に太くなり、右側では低屈折率材料22Bが重心に向かって段階的に細くなり、かつ高屈折率材料21Bがレンズ中心に向かって段階的に太くなり、かつ、左右でその各幅や変化度合いが異なる、非対称な円形または円形リング形状となっているものである。
機能素子20Cは、図13(A)(機能素子20A)に示す平面配置に対して、屈折率の小さい四角形状の低屈折率材料22Cや屈折率の大きい四角形状の高屈折率材料21Cの一部が欠けて環状にならない構造のものである。機能素子20Dは、図13B(機能素子20B)に示す平面配置に対して、屈折率の小さい円形状の低屈折率材料22Dや屈折率の大きい円形状の高屈折率材料21Dの一部が欠けて環状にならない構造のものである。
機能素子20A〜20Dのように、本技術に係る第1の実施形態の固体撮像装置が備える機能素子は、リング状又は四角形等の多角形状に屈折率の高い層を刻んだ構造にしてもよい。このとき非対称性を同時にもたせることで斜め光の補正機能が生じる。機能素子20A〜20Dのように、リングや四角形配置そのものをずらして非対称性としてもよいし、もともと対称性のある構造の一部を切り出して、非対称構造としてもよい。
図14はFDTD(Finite−difference time−domain method)法で、波動シミュレーションした結果である。図14中、cTは、光速cに時間Tを掛けたもので、光が真空中を進んだ距離(単位μm)を表す。図14では、下から斜め方向に光を入射させているが、機能素子30により、Si基板上に集光して、かつ、Si基板に対して略垂直に入射していることがわかる。
<3.第2の実施形態(固体撮像装置の例2)>
本技術に係る第2の実施形態(固体撮像装置の例2)の固体撮像装置は、機能素子と、分光素子と、半導体基板と、半導体基板に形成された光電変換素子とを備え、分光素子が、機能素子と光電変換素子との間に配され、機能素子が、入射光を光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする、固体撮像装置である。
そして、本技術に係る第2の実施形態の固体撮像装置において、複数の画素が1次元又は2次元に配列され、少なくとも2つの画素毎に、機能素子と、分光素子とが設けられ、画素毎に光電変換素子が設けられている。
次に、本技術に係る第2の実施形態の固体撮像装置を、図15を用いて詳細に説明をする。なお、本技術に係る第2の実施形態の固体撮像装置について下記に述べること以外は、上記で述べた本技術に係る第1の実施形態の固体撮像装置の内容が、本技術に係る第2の実施形態の固体撮像装置にもそのまま適用され得る。
図15は、本技術に係る第2の実施形態の固体撮像装置400の断面構成例を示す図である。固体撮像装置400は、複数の画素内に1つの機能素子と、1つの分光素子と、複数個のフォトダイオード(PD)とを備え、図15中では、n個のフォトダイオードが図示されて、n画素分が図示されている。
固体撮像装置400は、光入射側から順に、機能素子401と、絶縁膜405−1と、分光を担う6層の光学干渉フィルタ402−1〜402−6からなる分光素子402と、絶縁膜405−2と、半導体基板403と、半導体基板403に形成されたn個のフォトダイオード(404−1〜404−n)とを備える。なお、nは2以上の整数である。機能素子401は曲面形状を有する透明基板である。透明基板は、透明性のガラスから構成されてもよいし、透明性の樹脂から構成されてもよい。
主光線が、機能素子401に対して、斜め方向から入射したときに、機能素子401が有する透明基板の曲面と空気との界面でのスネル則(n・Sinθ1=n・Sinθ)による屈折によって、フォトダイオード(404−1〜404−n)や分光素子402に対して略垂直方向(矢印P4方向)に光が補正されて入射する。この場合、撮像面の中心では、ほぼ垂直のままで分光器に入射するが、撮像面の端になるほど入射角度が大きくなり、スネル則で光が大きく屈折することで、略垂直方向に補正されて分光素子402に入射する。撮像面の端になるほど入射角度が大きくなりスネル則で光が大きく屈折するので、斜め方向から入射した光を略垂直方向にする補正力(補正機能)が増大して、像面のどこでも(像面の任意の場所で)、同じスペクトル分光特性が得られる。
分光素子402は、図17(A)に示される分光素子602のような構造にして、主に赤外光をカットする機能を有してもよいし、また、図1(A)に示される分光素子(ファブリペロ共振器)10によって、ある波長のみを透過する構造にしてもよい。ただし、この場合は、別途、可視光をカットするフィルタを必要とする。
<4.第3の実施形態(電子装置の例)>
本技術に係る第3の実施形態(電子装置の例)の電子装置は、本技術に係る第1の実施形態又は第2の実施形態の固体撮像装置を備える電子装置である。本技術に係る第1の実施形態又は第2の実施形態の固体撮像装置は上記のとおりであるので、ここでは説明を省略する。本技術に係る第3の実施形態の電子装置は、信頼性や画質を向上させた、本技術に係る第1の実施形態又は第2の実施形態の固体撮像装置を備えているので、本技術に係る第3の実施形態の電子装置の性能の向上を図ることができる。
<5.本技術を適用した固体撮像装置の使用例>
図27は、上述した本技術に係る固体撮像装置を使用する使用例を示す図である。上述した本技術に係る固体撮像装置は、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。
・デジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等の、鑑賞の用に供される画像を撮影する装置。
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置。
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、TVや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置。
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置。
・防犯用途の監視カメラや、人物認証(生体認証)用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置。
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置。
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置。
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置。
以下に、実施例を挙げて、本技術の効果について具体的に説明をする。なお、本技術の範囲は実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
実施例1で用いられた固体撮像装置500を図16に示す。図16は、固体撮像装置500の断面構成を示す図である。固体撮像装置500は、1つの画素内に1つの機能素子501と、1つの分光素子502と、1つのフォトダイオード(PD)とを備え、図16中では1画素分が図示されている。
図16に示されるように、固体撮像装置500には、1つのフォトダイオード(PD)の上(図16中の上方向)に分光機能を有する複数の光学干渉フィルタ502a(多層膜)からなる分光素子502が備えられ、分光素子502の上に斜め入射する主光線を略垂直方向(矢印Q1方向)に補正して、かつ集光機能を有する非対称な屈折率分布構造を有する機能素子501が備えられる。そして、機能素子501と分光素子502との間には絶縁膜505−1が配され、分光素子502とフォトダイオード(PD)との間に絶縁膜505−2が配される。機能素子501は、具体的には、例えば、図13に示される、機能素子20A〜20Dを用いることができる。なお、ここでは集光機能を有する機能素子を用いたが、図11に示されるように、主光線を略垂直に曲げる機能のみで集光機能を有さない機能素子20を用いてもよい。その場合は、別にオンチップレンズ(OCL)を設けてもよい。
実施例1で用いられた固体撮像装置600を図17(A)に示す。図17(A)は、固体撮像装置600の断面構成を示す図である。固体撮像装置600は、Si基板上に、AR膜と、基板606−2と、複数の光学干渉フィルタ602a(多層膜)と、基板606−1とがこの順で積層されてなる分光素子602が配置されている。Si基板には、少なくとも1つのフォトダイオード(PD)(不図示)が形成されている。また、基板606−1上(図17(A)中の上方向)には機能素子(不図示)が積層されている。分光素子602は、主に、赤外光をカットする機能を有し、分光素子602の透過分光スペクトルは図17(B)に示される。図17(B)のグラフにおいて、縦軸は透過率(T)であり、横軸は波長(λ)(nm)である。図17(B)に示されるように、赤外光をカットする機能を有する分光素子602により、約700nm以上の長波長側では透過率は略0となる。
図1(A)に示される分光素子(ファブリペロ共振器)10を用いて、ある波長のみを透過させてもよい。ただし、この場合は、別途、可視光をカットするフィルタが必要な場合がある。
図18(A)は、撮像面上における、非対称な屈折率分布構造を有する機能素子20−1〜20−8の配列を示す図である。なお、機能素子20−1〜20−8は集光機能を有さない。図18(B)は、撮像面上における、非対称な屈折率分布構造を有する機能素子20B−1〜20B−9の撮像面上の配列を示す図である。機能素子20B−1〜20B−9は集光機能を有する。
図18(A)及び(B)に示されるように、撮像面の像高によって構造を変化させることで、斜め入射の主光線を最適に略垂直方向に補正して分光素子に入射させることができる。このように像高に応じて、各機能素子(20−1〜20−8又は20B−1〜20B−9)の構造を変化させることで、像高による主光線の入射角度の変化に対して正確に補正することが可能となる。これによりすべての像面において分光が等しくなる。
機能素子の作製方法としては、予め、半導体基板等の上に多層膜等からなる分光素子を作製し、その分光素子上に高屈折率材料をCVD等で蒸着した後に、レジストのリソグラフィ技術とエッチング技術とで機能素子の形状を作って、作製される。作製された機能素子に、低屈折率材料を更に埋め込んでもよい。
機能素子の具体的な作製プロセスを、図19を用いて説明をする。
まず、図19(A)に示されるように、分光素子3000(又は半導体基板3000でもよい)上に、高屈折材料層2100をCVDで蒸着し、次いで、図19(B)に示されるように、高屈折材料層2100上にレジスト層4000を形成する(レジストコート)。
そして、露光(例えば、パターン露光)して現像(図19(C))し、次いでRIE(反応性イオンエッチング:Reactive Ion Etching)加工をする(図19(D))。
最後にレジスト層4000を除去して(図19(E))、機能素子(例えば、非対称な屈折率分布構造を有する機能素子)が作製される。作製された機能素子に低屈折材料2200を、コーティング又はCVD法で埋め込んで、高屈折材料と低屈折材料とからなる機能素子が作製されてもよい(図19(F))。
<実施例2>
実施例2で用いられた固体撮像装置700を図20(A)に示す。図20(A)は、固体撮像装置700の断面構成を示す図である。固体撮像装置700は、1つの画素内に1つの機能素子701と、複数の光学干渉フィルタ702a(多層膜)からなる1つの分光素子702と、1つのフォトダイオード(PD)とを備え、図20(A)中では1画素分が図示されている。図20(B)は、固体撮像装置700の撮像面700d(図20(B)中のxy面)を示す図(上面図)であり、撮像領域PAの上面を示している。図20(B)に示されるように、複数の画素7000が、xy方向に2次元で配列されている。
図20(A)に示されるように、固体撮像装置700には、1つのフォトダイオード(PD)の上(図20(A)中の上方向)に分光機能を有する多層膜からなる分光素子702が備えられ、その上に斜め入射する主光線を略垂直方向(矢印Q2方向)に補正して、かつ集光機能を有する非対称な屈折率分布構造を有する機能素子701が備えられる。機能素子701はレンズ素子であり、機能素子701は、高屈折材料721と低屈折材料722とから構成される。図20(B)に示されるように、画素7000毎に、高屈折材料721の周囲に低屈折材料722が配置されている。この配置構成により、機能素子701の屈折率分布構造は非対称に形成される。そして、図20(A)に示されるように、機能素子701と分光素子702との間には絶縁膜705−1が配され、分光素子702とフォトダイオード(PD)との間に絶縁膜705−2が配されている。
機能素子701は、予め、半導体基板等の上に多層膜等からなる分光素子702を作製し、その分光素子702上に、図19に示されるように、高屈折率材料をCVD等で蒸着した後にリソグラフィとエッチング技術とによって形状を作製し、さらに低屈折率材料で埋め込んで、もう一度レジストのリソグラフィ技術とエッチング技術とで低屈折率材料を刻んで、高屈折材料721の周囲に低屈折材料722が配置されるようにして作製することができる。またこの非対称な屈折率分布構造を有する機能素子701は、図20(B)に示されるように、撮像面700dの像高によって構造を変化させることで、斜め入射の主光線を略垂直方向に補正して分光素子702に入射させることができる。
このように像高に応じて、各画素毎(画素7000毎)に、機能素子701の構造を変化させることで、像高による主光線の入射角度の変化に応じて柔軟に補正力を変化させて正確に補正することができる。これによりすべての像面においてスペクトル分光が等しくなる。さらに、分光素子702は、図17(A)に示される分光素子602のような構造にして、主に赤外光をカットする機能を有してもよいし、また、図1(A)に示される分光素子(ファブリペロ共振器)10によって、ある波長のみを透過する構造にしてもよい。ただし、この場合は、別途、可視光をカットするフィルタを必要とする。
次に、波動シミュレーションの実験結果を図21に示す。図21(A)は、波動シミュレーションの実験で用いた、固体撮像装置800の断面構成を示す図である。固体撮像装置800は、機能素子801と、機能素子801の下(図21(A)中の下方向)に透明膜803(例えば、酸化膜等)とを備え、図示はされていないが、透明膜803の下(図21(A)中の下方向)に、分光素子を備え、分光素子の下(図21(A)中の下方向)にフォトダイオードを備える。機能素子801として、横方向(図21(A)中の左右方向)に低屈折材料822と高屈折材料821とが交互に配置された1組の機能素子が、図21(A)中では3組で構成されて図示されている。高屈折材料821の屈折率(n)は1.6〜1.9であり、低屈折材料822の屈折率(n)は1.45であり、透明膜803の屈折率(n)は1.45である。1つの高屈折材料821及び1つの低屈折材料822のそれぞれの縦方向(図21(A)中の上下方向)の長さは0.5μmであり、横方向(図21(A)中の左右方向)の長さは0.4μmである。固体撮像装置800には、1組の機能素子毎に合計で3つの分光素子が備えられてもよいし、3組の機能素子に1つの分光素子が備えられてもよい。また、固体撮像装置800には、1組の機能素子毎に合計で3つのフォトダイオード(3画素分)が備えられてもよいし、3組の機能素子に1つのフォトダイオード(1画素分)が備えられてもよい。
図21(B)は、波動シミュレーションの実験結果を示すデータである。図21(B)のデータにおいて、縦軸は透明膜803の縦方向の寸法(μm)であり、横軸は透明膜803の横方向の寸法(μm)である。
図21(A)に示されるように、斜め入射した光(入射角度:15deg、波長:550nm)が略垂直方向に補正される。このことは、実際の波動シミュレーションのデータによって、図21(B)に示されるように、斜め入射した光(入射角度:15deg、波長:550nm)が略垂直方向(矢印Q4方向)に補正されることが実証された。
<実施例3>
実施例3では、金属の表面プラズモン共鳴による異常透過現象を用いた構造を有する分光素子について説明する。図22(A)は、分光素子に備えられるホールアレイ構造を有する金属膜5000の断面図であり、図22(B)は、金属膜5000の上面図である。金属膜5000は、厚み〜150nmのアルミニウム膜に孔を周期的に多数開口した膜である。金属膜5000は、アルミニウム(Al)膜の他に、金(Au)膜、銀(Ag)膜等でもよい。
金属膜5000に白色光が入射すると、周期パターンに依存してある特定の光が透過する。例えば、周期を〜250nmとすると、図5に示されるような分光特性となる。複数の光学干渉フィルタ(多層膜)を備える分光素子と同様に斜め光に対してピーク波長のシフト及びブロード化して、スペクトル形状が変化する。このため、実施例1〜2及び後述する実施例4の多層膜を備える分光素子やファブリペロ共振器の代わりに、金属膜5000を備える分光素子を配置してもよい。すなわち、各画素上に金属膜5000を備える分光素子が存在し、さらに、その上に非対称な屈折率分散素子(機能素子)を配置することができる。また、像高に応じて主光線が斜め入射するのを補正して、像面全体で金属膜5000を備える分光素子に垂直入射するようにすることで、像面全体で同じスペクトル分光特性となる。
なお、金属膜5000を備える分光素子は、アルミニウム(Al)膜(金(Au)膜又は銀(Ag)膜でもよい。)が1層のみであるため製造プロセスが容易であり、生産性や量産性が良好である。また、コスト的なメリットもある。
<実施例4>
実施例4で用いられた固体撮像装置900A及び900Bを図23(A)及び図23(C)にそれぞれ示す。図23(A)は、固体撮像装置900Aの断面構成を示す図である。図23(C)は、固体撮像装置900Bの断面構成を示す図である。図23(B)は、固体撮像装置900Aの撮像面上における、非対称な屈折率分布構造を有する機能素子20B−10〜20B−18の撮像面上の配列を示す図である。機能素子20B−1〜20B−9は集光機能を有する。
(固体撮像装置900A)
まず、固体撮像装置900Aについて説明をする。
固体撮像装置900Aは、1つの画素内に1つの機能素子と、1つの分光素子と、1つのフォトダイオード(PD)とを備え、図23(A)中では2画素分が図示されている。
固体撮像装置900Aは、光入射側から順に、機能素子901A−1と、対向配置された分光を担う複数の光学干渉フィルタ(誘電体多層膜又は反射多層膜ともいう。)902A−1aと902A−1bと、光学干渉フィルタ902A−1aと902A−1bとの間のエアギャップと、基板906A−1−1及び906A−2−1とを備える分光素子902A−1(図23(A)中では左側の分光素子)を備える。
また、固体撮像装置900Aは、光入射側から順に、機能素子901A−2と、対向配置された分光を担う複数の光学干渉フィルタ(誘電体多層膜又は反射多層膜ともいう。)902A−2aと902A−2bと、光学干渉フィルタ902A−2aと902A−2bとの間のエアギャップと、基板906A−1−2及び906A−2−2とを備える分光素子902A−2(図23(A)中では右側の分光素子)を備える。
固体撮像装置900Aに備えられる波長可変デバイスは、図23(A)中の左側の分光素子902A−1と距離可変装置907A−1−1及び907A−2−1とを備える。また、固体撮像装置900Aに備えられる波長可変デバイスは、図23(A)中の右側の分光素子902A−2と距離可変装置907A−1−2及び907A−2−2とを備える。すなわち、固体撮像装置900Aは、画素毎に波長可変デバイスを備えることになるので、図23(A)中では2画素分の2つの波長可変デバイスを備える。
図23(A)中の左側のエアギャップにおいては、距離可変装置907A−1−1及び907A−2−1を用いて、エアギャップの距離d9A−1を変化させることができる。また、図23(B)中の右側のエアギャップにおいては、距離可変装置907A−1−2及び907A−2−2を用いて、エアギャップの距離d9A−2を変化させることができる。距離可変装置907A−1−1及び907A−2−1、並びに907A−1−2及び907A−2−2としては、ピエゾ素子等の圧電素子や、MEMS素子を用いることができる。
固体撮像装置900Aは、波長可変デバイスの下層(図23(A)中の下方向)には、2画素分として、半導体基板903A−1〜903A−2と半導体基板903A−1及び903A−2のそれぞれに形成された合計で2つのフォトダイオード(PD)904A−1〜904A−2とを備える。なお、図示はされていないが、固体撮像装置900Aは、半導体基板903A(903A−1〜903A−2)の下層(図18(A)中の下方向)に配線層が形成されている。
固体撮像装置900Aでは、非対称な屈折率分布構造を有する機能素子901A−1及び901A−2(レンズ素子)を用いて各画素に斜め方向から入射する主光線の入射角度を曲げて、各画素に対して略垂直方向に(図23(A)中のQ5方向)、主光線の光が入射する。これにより短波長側へのシフトを低減できる。機能素子901A−1及び901A−2(レンズ素子)は、図19に示されたように、リソグラフィとエッチング技術とを用いてデジタル的に作製することで、実効屈折率が非対称な機能素子(非対称なレンズ素子)を固体撮像装置900Aの上部(図23(A)中では分光素子902A−1及び902A−2上)に形成することができる。これにより、フォトダイオード(PD)904A-1〜904A-2の受光面(半導体基板903A(903A-1〜903A−2)の受光面側の面)に対して略垂直方向に光線を曲げることができる。
(固体撮像装置900B)
次に、固体撮像装置900Bについて説明をする。
固体撮像装置900Bは、4つの画素内に1つの機能素子と、1つの分光素子と、4つのフォトダイオード(PD)とを備え、図23(C)中では4画素分が図示されている。
固体撮像装置900Bは、光入射側から順に、機能素子901Bと、対向配置された分光を担う複数の光学干渉フィルタ(誘電体多層膜又は反射多層膜ともいう。)902Baと902Bbと、光学干渉フィルタ902Baと902Bbとの間のエアギャップと、基板906B−1及び906B−2とを備える分光素子902Bを備える。機能素子901Bは曲面形状を有する透明基板である。透明基板は、透明性のガラス又は透明性の樹脂から作製することができる。
固体撮像装置900Bに備えられる波長可変デバイスは、分光素子902Bと距離可変装置907B−1及び907B−2とを備える。すなわち、図23(C)に示されるように、固体撮像装置900Bは、4画素毎に1つの波長可変デバイスを備える。
図23(C)中のエアギャップにおいては、距離可変装置907B−1及び907B−2を用いて、エアギャップの距離d9Bを変化させることができる。距離可変装置907B−1及び907B−2としては、ピエゾ素子等の圧電素子や、MEMS素子を用いることができる。
固体撮像装置900Bは、波長可変デバイスの下層(図23(C)中の下方向)には、4画素分として、半導体基板903Bに形成された合計で4つのフォトダイオード(PD)904B−1〜904B−4とを備える。なお、図示はされていないが、固体撮像装置900Bは、半導体基板903Bの下層(図23(C)中の下方向)に配線層が形成されている。
固体撮像装置900Bは、上述したように、レンズ形状の凸曲面の透明基板である機能素子901Bを上部(図23(C)中の上方向)に貼りあわせた構造となる。斜めから入射した光線(主に主光線)を、透明基板(機能素子901B)と空気との界面で、スネル則で屈折することを利用して、フォトダイオード(PD)904B-1〜904B-4の受光面(半導体基板903Bの受光面側の面)に対して、略垂直方向(矢印Q6方向)に曲げる機能がある。結像レンズの光軸から離れた像高の高いところで主光線の入射角度が大きくなるが、透明基板(機能素子901B)表面の傾斜を大きくすることで主光線を略垂直方向に曲げることができる。
<実施例5>
この実施例では画像応用の例について述べる。本技術によれば、像面のどこでも(像面の任意な場所で)正確な分光特性と同時に画像を取得できるため、医療や美容に応用可能である。図24は、医療応用として、腫瘍検査で得られた反射率スペクトルの結果を示すグラフである。縦軸は信号強度を表し、横軸は波長λ(nm)を表す。図24に示されるように、本技術に係る固体撮像装置を用いることによって、腫瘍かどうかの判断において、腫瘍の画像とともに、細胞表面の反射光について、スペクトル分光を取得することで、より精度の高い判断が可能となった。図24に示されるように、波長550nm〜800nmの範囲において、正常細胞と腫瘍細胞と間質と血管との連続スペクトルの形状が異なった。このような詳細な形状の連続スペクトルの取得とともに画像を同時に取得することで、細胞のどこの部位が異常になっているかの正確な判定が可能となる。これにより、正しい治療法の判断につながる。
さらに、図25を用いて、スペクトル分光の美容応用について述べる。図25(A)は、美容応用として、シミ検査で得られた反射率スペクトルの結果を示すグラフである。縦軸は反射率を表し、横軸は波長λ(nm)を表す。図25(B)は、美容応用として、頭皮検査で得られた反射率スペクトルの結果を示すグラフである。縦軸は反射率を表し、横軸は波長λ(nm)を表す。図25(C)は、美容応用として、髪の保湿検査で得られた反射率スペクトルの結果を示すグラフである。縦軸は最大正規化反射率を表し、横軸は波長λ(nm)を表す。なお、シミ検査、頭皮検査及び髪の保湿検査において、像面の任意な場所で正確な分光スペクトルを取得するために、本技術に係る固体撮像装置が用いられる。
図25(A)に示されるように、シミ検査において、通常の肌部とシミ部とにおいて表面からの光の反射率スペクトルの形状が大きくことなるために、正確な分光スペクトルを取得することで、シミがどこにあるかを判定することができる。特に、波長450〜900nmまでの反射率スペクトルの形状と、シミの画像とを取得することで、判定することが可能となる。
同様に頭皮検査において、図25(B)に示されるように、正常皮膚と潜在メラニンとメラニンとからの光の反射率スペクトルの形状が変わるために、正確な分光スペクトルを取得することで、メラニン及び潜在メラニンの部位が認識できた。特に、波長400〜600nmと波長800〜1000nmとの反射率スペクトルの形状と、頭皮の画像とから判断するこができる。
さらに同様に、髪の保湿状態を検査することができた。図25(C)に示されるように、特に、波長1300nm〜1700nmの反射率スペクトルの形状と髪の画像とから判断することができる。
以上のように、正確な分光スペクトルと、適切な画像とを取得することで、美容において肌や頭皮や髪などの状態を把握することで対処方法を打つことができる。
<実施例6>
本技術によれば、像面の任意な場所で正確な分光特性と同時に画像を取得できるため、生体認証に応用可能である。図26は、人肌(Mongoloid、Caucasoid及びNegloid)から反射された光の分光スペクトルを示す図である。図26の縦軸はReflectance(反射率)を表し、横軸はWavelength(波長)(nm)を表す。
正確な分光スペクトル形状と画像とを取得することで、図26に示されるように、人肌か偽造物かの判定が可能となる。また、図26中の丸印S(波長が約950nm)で、Mongoloid、Caucasoid及びNegloidのReflectance(反射率)が大きく異なるので、Mongoloid、Caucasoid及びNegloidのどの人種であるかを識別することができる。
また、この分野以外でも、葉のクロロフィル濃度は反射率分光と関連があるために、通常の葉と枯れた葉の区別が可能になる。これらの見分けることで農業の育成状態センシング応用が可能となる。さらに薬品中の成分分析をするうえでも、分光取得が必要であり、このような解析応用も可能となる。
なお、本技術は、上記各実施形態及び各実施例に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、本技術の効果に関して、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
また、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
[1]
機能素子と、分光素子と、半導体基板と、該半導体基板に形成された光電変換素子とを備え、
該分光素子が、該機能素子と該光電変換素子との間に配され、
該機能素子が、入射光を該光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする、
固体撮像装置。
[2]
複数の画素が1次元又は2次元に配列され、該画素毎に、前記機能素子と、前記分光素子と、前記光電変換素子とが設けられる、[1]に記載の固体撮像装置。
[3]
複数の画素が1次元又は2次元に配列され、少なくとも2つの該画素毎に、前記機能素子と、前記分光素子とが設けられ、該画素毎に光電変換素子が設けられる、[1]に記載の固体撮像装置。
[4]
前記機能素子が集光機能を有する、[1]から[3]のいずれか1つに記載の固体撮像装置。
[5]
前記機能素子が、曲面形状を有する基板を備える、[1]から[4]のいずれか1つに記載の固体撮像装置。
[6]
前記機能素子が屈折率分布構造を有し、該屈折率分布構造が非対称性である、[1]から[5]のいずれか1つに記載の固体撮像装置。
[7]
前記屈折率分布構造が、高屈折率材料と低屈折率材料とからなるパターンを有する、[6]に記載の固体撮像装置。
[8]
前記屈折率分布構造が、高屈折率材料と低屈折率材料とからなり、波長オーダー以下の間隔を有するパターンを有する、[6]又は[7]に記載の固体撮像装置。
[9]
前記屈折率分布構造が、リングパターン又は多角形パターンを有する、[6]から[8]のいずれか1つに記載の固体撮像装置。
[10]
前記屈折率分布構造の前記非対称性が、撮像面の中心に対する像高の大きさに応じて変化する、[6]から[9]のいずれか1つに記載の固体撮像装置。
[11]
前記入射光を前記光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする補正力が、撮像面の中心に対する像高の大きさに応じて変化する、[1]から[10]のいずれか1つに記載の固体撮像装置。
[12]
前記分光素子が、少なくとも1つの光学干渉フィルタを備える、[1]から[11]のいずれか1つに記載の固体撮像装置。
[13]
前記分光素子が、ホールアレイ構造を有する金属膜を備える、[1]から[11]のいずれか1つに記載の固体撮像装置。
[14]
[1]から[13]のいずれか1つに記載の固体撮像装置を備える、電子装置。
1・・・光学干渉フィルタ、
10・・・分光素子(ファブリペロ共振器)、
20、20A〜20D、30、101(101−1、101−2)、201(201−1、201−2)、301(301−1、301−2)、401、501、701、801、901・・・機能素子、
102(102−1、102−2)、202(202−1、202−2)、302(302−1、302−2)、402、502、602、702、902A(902A−1、902A−2)、902B・・・分光素子、
103(103−1、103−2)、203(203−1、203−2)、303(303−1、303−2)、403、903A(903A−1、902A−2)、903B・・・半導体基板、
104(104−1、104−2)、204(204−1、204−2)、304(304−1、304−2)、404(404−1〜404−n)、904A(904A−1、904A−2)、904B(904B−1、904B−2)・・・光電変換素子(フォトダイオード)
100、200、300、400、500、600、700、800、900A、900B・・・固体撮像装置。

Claims (14)

  1. 機能素子と、分光素子と、半導体基板と、該半導体基板に形成された光電変換素子とを備え、
    該分光素子が、該機能素子と該光電変換素子との間に配され、
    該機能素子が、入射光を該光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする、
    固体撮像装置。
  2. 複数の画素が1次元又は2次元に配列され、該画素毎に、前記機能素子と、前記分光素子と、前記光電変換素子とが設けられる、請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 複数の画素が1次元又は2次元に配列され、少なくとも2つの該画素毎に、前記機能素子と、前記分光素子とが設けられ、該画素毎に光電変換素子が設けられる、請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記機能素子が集光機能を有する、請求項1に記載の固体撮像装置。
  5. 前記機能素子が、曲面形状を有する基板を備える、請求項1に記載の固体撮像装置。
  6. 前記機能素子が屈折率分布構造を有し、該屈折率分布構造が非対称性である、請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 前記屈折率分布構造が、高屈折率材料と低屈折率材料とからなるパターンを有する、請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記屈折率分布構造が、高屈折率材料と低屈折率材料とからなり、波長オーダー以下の間隔を有するパターンを有する、請求項6に記載の固体撮像装置。
  9. 前記屈折率分布構造が、リングパターン又は多角形パターンを有する、請求項6に記載の固体撮像装置。
  10. 前記屈折率分布構造の前記非対称性が、撮像面の中心に対する像高の大きさに応じて変化する、請求項6に記載の固体撮像装置。
  11. 前記入射光を前記光電変換素子に対して略垂直方向の光に補正をする補正力が、撮像面の中心に対する像高の大きさに応じて変化する、請求項1に記載の固体撮像装置。
  12. 前記分光素子が、少なくとも1つの光学干渉フィルタを備える、請求項1に記載の固体撮像装置。
  13. 前記分光素子が、ホールアレイ構造を有する金属膜を備える、請求項1に記載の固体撮像装置。

  14. 請求項1に記載の固体撮像装置を備える、電子装置。
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