[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成を示す図である。情報処理システム1は、情報処理装置10と、端末20とを有する。情報処理装置10と端末20とはネットワーク2を介して接続される。ネットワーク2は、有線のネットワークと、無線のネットワークとを含む。
情報処理装置10は、例えばサーバにより実現される。端末20は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、ゲーム用コンソール、タッチパッド、電子書籍リーダ、又はウェアラブル端末等である。
情報処理装置10は、端末20のユーザに、SNS(Social Network Service、ソーシャルネットワークサービス)を提供する。
情報処理装置10は、SNSのひとつのサービスとして、端末20間でメッセージ、スタンプ、静止画、及び動画等のコンテンツの送受信を行うチャットサービスを提供する。
情報処理装置10は、端末20からチャットサービス上のグループの生成要求を受け付け、グループを生成する。情報処理装置10は、ユーザが属するチャットサービスのグループを管理する。情報処理装置10は、端末20からグループを宛先に設定されたコンテンツを受信すると、グループに属するユーザの端末20にコンテンツを送信する。
情報処理装置10は、端末20から既存のグループの一部のユーザが属する新たなグループの生成の要求を受け付け、新たなグループを生成する。新たなグループは、既存のグループの一部の状態を引き継ぐ。詳細については、後述する。
端末20は、SNSのアプリケーションをインストールし、情報処理装置10からSNSの提供を受ける。端末20は、情報処理装置10を介して、端末20間でコンテンツの送受信を行う。
端末20は、コンテンツを端末20のユーザを送信元として、情報処理装置10に送信する。また、端末20は、他の端末20からのコンテンツを、情報処理装置10から受信する。端末20は、受信したコンテンツを端末20の画面に表示する。
端末20は、ユーザからグループの生成の指示を受け付ける。グループの生成の指示には、グループに属するユーザを特定する情報を含む。端末20は、グループの生成の指示を受け付けたことに応じて、グループの生成要求を、情報処理装置10に送信する。また、端末20は、ユーザから既存のグループの一部のユーザが属する新たなグループの生成の指示を受け付け、新たなグループの生成要求を、情報処理装置10に送信する。
<動作シーケンス>
(1)サブグループの生成
図2を用いて、サブグループの生成に係る動作シーケンスを説明する。
図2は、ユーザAの端末20Aと、ユーザBの端末20Bと、ユーザCの端末20Cとの間で、コンテンツが送受信される動作シーケンスを示している。ここで、ユーザAと、ユーザBと、ユーザCとは同一のチャットサービスのグループであるグループ#1に属しているものとする。
ステップS201で、端末20Aは、グループ#1宛てのコンテンツを、情報処理装置10に送信する。
ステップS202で、情報処理装置10は、グループ#1に属するユーザを特定する。情報処理装置10は、ユーザAに加えて、ユーザB及びユーザCがグループ#1に属することを特定する。
ステップS203で、情報処理装置10は、ユーザBの端末20Bにコンテンツを送信する。
ステップS204で、情報処理装置10は、同様に、ユーザCの端末20Cにコンテンツを送信する。
ステップS205で、端末20Aは、ユーザAから、グループ#1に属する他のユーザの選択と、コンテンツの表示態様の変更指示を受け付ける。端末20Aは、ユーザAからの指示を受けて選択された他のユーザが送信元となっているコンテンツの表示態様を変更して画面に表示する。例えば、ユーザAからユーザBの選択を受け付けた場合、端末20Aは、ユーザBが送信元となっているコンテンツをユーザAから確認し易いように、ユーザB及び/又はユーザCが送信元となっているコンテンツの表示態様を変更する。具体的な、表示態様が変更された場合の画面表示の例については、後述する。
次に、端末20AがユーザAから、グループ#1に属するユーザであるユーザBとの間で新たなグループを生成する動作手順について説明する。ここでは、グループに属する一部のユーザが属する新たに生成されるグループをサブグループと呼ぶ。サブグループは、サブグループの基となるグループの一部の状態を引き継ぐ。
ユーザAが、他のユーザが送信元となっているコンテンツの表示態様を確認後に、端末20Aが、ユーザAからグループ#1の一部ユーザとの間で個別にコンテンツの送受信を開始する指示を受け付けたことに応じて、ステップS206以降の処理が開始される。
ステップS206で、端末20AはユーザAからサブグループの生成の指示を受け付ける。サブグループの生成の指示には、サブグループに属するユーザの選択を含む。グループAからサブグループを生成する場合、ユーザAは、ユーザB、又はユーザCをサブグループに属するユーザとして選択可能である。
また、サブグループの生成の指示には、サブグループの基となるグループから引き継ぐ状態を特定する情報を含む。
引き継ぐ状態とは、サブグループの基となるグループで送受信されたコンテンツ、及びコンテンツが他のユーザに閲覧されたかを示す閲覧状態(未読、既読)等である。引き継ぐ状態を特定する情報には、サブグループに引き継がれるコンテンツを特定する情報を含む。端末20は、コンテンツの送信元や、コンテンツが送受信された期間の指定を受け、サブグループに引き継ぐべきコンテンツとその閲覧状態とを特定してもよい。
サブグループの生成の指示には、サブグループの名称、及び引き継ぐコンテンツの引き継ぎ先での表示態様を特定する情報等を含んでもよい。
ここでは、端末20Aが、サブグループに属するユーザとしてユーザBを選択する指示を、ユーザAから受け付けたものとする。また、端末20Aが、引き継ぐ状態として、過去1か月分のユーザA及びユーザBが送信元として設定されているコンテンツとそのコンテンツの閲覧状態とする指定を、ユーザAから受け付けたものとする。端末20Aが、ユーザAから、サブグループの名称として、「サブグループ#2」とする指示を受け付けたものとする。端末20Aは、ステップS205で、確認され易いように異なる表示態様で表示された、ユーザBが送信元として設定されているコンテンツ等についてのみ引き継ぐ状態としてもよい。
ステップS207で、端末20Aは、サブグループ#2の生成要求を送信する。生成要求にはサブグループに属するユーザ識別子、引き継ぐ状態を特定する情報、及びサブグループの名称が含まれるものとする。
ステップS208で、情報処理装置10は、サブグループ#2の生成要求を受信したことに応じて、サブグループ#2に属するユーザとして選択されているユーザBの端末20Bにサブグループ#2に属することの可否を問い合わせる。
ステップS209で、端末20Bは、ユーザBからサブグループ#2に属する旨の指示を受け付ける。
ステップS210で、端末20Bは、サブグループ#2に属することを了承した旨の通知を、情報処理装置10に送信する。
ステップS211で、情報処理装置10は、ユーザAとユーザBとが属するサブグループ#2を生成する。生成されたサブグループ#2には、過去1か月分のユーザA及びユーザBが送信元となっているコンテンツとそのコンテンツの閲覧状態が含まれる。
ステップS212で、情報処理装置10は、端末20Aにサブグループ#2の生成が完了した旨を通知する。
生成されたサブグループ#2には、過去1か月分のユーザA及びユーザBが送信元となっているコンテンツ等が含まれるため、ユーザAが、端末20Aで、チャットサービスを起動し、サブグループを選択した場合、端末20Aの画面に、ユーザA及びユーザBが送信元として設定されているグループ#1のコンテンツが表示される。端末20Aが、ユーザAから画面に表示されているコンテンツの表示期間の変更の指示を受け付けた場合、過去1か月分のユーザA及びユーザBが送信元となっているグループ#1のコンテンツとその閲覧状態を画面に表示させることができる。ユーザBが端末20Bでサブグループ#2を選択した場合でも、端末20Bは端末20Aと同様の表示をさせることが可能である。
ステップS213で、端末20Aは、サブグループ#2を宛先として、情報処理装置10にコンテンツを送信する。
ステップS214で、端末20Aは、端末20Aの画面のサブグループ#2の表示領域に、ステップS213で送信したコンテンツを表示する。ここで、端末20Aは、ステップS213で送信されたコンテンツを、グループ#1から引き継がれたコンテンツに後続するコンテンツとして表示してもよい。また、端末20Aは、端末20Bから受信したコンテンツを、グループ#1から引き継がれたコンテンツに後続するコンテンツとして表示してもよい。
ステップS215で、情報処理装置10は、サブグループ#2に属するユーザがユーザAとユーザBであることを特定する。
ステップS216で、情報処理装置10は、ユーザBの端末20Bに、端末20Aからのコンテンツを送信する。
ステップS217で、端末20Bは、端末20Bの画面のサブグループ#2の表示領域に、受信したコンテンツを表示する。端末20Aと同様に、端末20Bは、ステップS217で受信したコンテンツを、グループ#1から引き継がれたコンテンツに後続するコンテンツとして表示してもよい。
なお、上述した実施形態では2人のユーザがサブグループに属する場合について説明したが、3人以上のユーザがサブグループに属する場合でも同様の手順を適用することが可能である。
また、上述した実施形態では、情報処理装置10が、グループからサブグループへのコンテンツの引き継ぎを行っているが、端末20が、ユーザに指定されたコンテンツをサブグループに引き継ぐ処理を行ってもよい。送信されてから所定の期間が経過したコンテンツは、情報処理装置10から削除される場合があるためである。
(2)既存のグループへの状態の引き継ぎ
上述した実施形態では、端末20からサブグループの生成要求を受けて、情報処理装置10によりサブグループが生成され、グループの状態がサブグループに引き継がれる手順について説明したが、グループの状態を、他のグループに引き継ぐことも可能である。以下に、他のグループに状態を引き継ぐ場合の動作手順について説明する。
図3Aは、既存のグループに状態を引き継ぐ場合の動作シーケンスを示す図である。図2と同様に、ユーザAの端末20Aと、ユーザBの端末20Bと、ユーザCの端末20Cとの間で、コンテンツが送受信される動作シーケンスを示している。ここで、ユーザAと、ユーザBと、ユーザCとは同一のチャットサービスのグループであるグループ#1に属しているものとする。また、ユーザAと、ユーザBとは、チャットサービスのグループであるグループ#2に同時に属しているものとする。
ステップS301乃至ステップS305の手順については、ステップS201乃至ステップS205と同様のため説明を省略する。
ステップS306で、端末20Aは、ユーザAからグループ#1の状態をグループ#2に引き継ぐ指示を受け付ける。
引き継ぐ指示には、引き継ぎ元のグループから引き継ぐ状態を特定する情報を含む。
引き継ぐ状態とは、引き継ぎ元のグループで送受信されたコンテンツ、及びコンテンツの閲覧状態(未読、既読)等である。引き継ぐ状態を特定する情報には、引き継ぎ先のグループに引き継がれるコンテンツを特定する情報を含む。端末20は、コンテンツの送信元や、コンテンツが送受信された期間の指定を受け、引き継ぎ先のグループに引き継ぐべきコンテンツとその閲覧状態とを特定してもよい。また、引き継ぐ指示には、引き継ぎ先のグループにおける、引き継がれたコンテンツの表示態様に関する指示を含んでもよい。
ここでは、端末20Aは、グループ#1からグループ#2に引き継ぐ状態として、過去1か月分のユーザA及びユーザBが送信元として設定されているコンテンツとそのコンテンツの閲覧状態とする指定を、ユーザAから受け付けたものとする。端末20Aは、ステップS305で、確認され易いように異なる表示態様で表示された、ユーザBが送信元として設定されているコンテンツ等についてのみ引き継ぐ状態としてもよい。
ステップS307で、端末20Aは、グループの状態の引き継ぎ要求を、情報処理装置10に送信する。引き継ぎ要求には、引き継ぎ元のグループ識別子、引き継ぎ先のグループ識別子、及び引き継ぐ状態を特定する情報等を含む。
つまり、端末20Aは、グループ#1からグループ#2への遷移要求を情報処理装置10に送信し、遷移要求は、引き継ぐ状態を特定する状態を含んでいる。
ステップS308で、情報処理装置10は、グループの状態の引き継ぎ要求を受信したことに応じて、引き継ぎ先のグループに属するユーザBの端末20Bに、グループ#1の状態をグループ#2に引き継ぐことの可否を問い合わせる。
ステップS309で、端末20Bは、ユーザBからグループ#1の状態をグループ#2に引き継ぐことを了承する旨の入力を受け付ける。
ステップS310で、端末20Bは、グループの状態の引き継ぎを了承した旨の通知を、情報処理装置10に送信する。
ステップS311で、情報処理装置10は、グループ#1の状態をグループ#2に引き継ぐ処理を実行する。処理の結果、情報処理装置10は、過去1か月分のユーザA及びユーザBが送信元となっているグループ#1内のコンテンツとそのコンテンツの閲覧状態を、グループ#2内のコンテンツ等として管理する。
ステップS312で、情報処理装置10は、端末20Aに引き継ぎの処理が完了した旨を通知する。
引き継ぎの処理が実行された後、グループ#2には、グループ#1内で送受信されたコンテンツが含まれることになる。具体的には、グループ#1内で送受信された過去1か月分のユーザA及びユーザBが送信元となっているコンテンツ等が含まれることになる。
このため、ユーザAが、端末20Aで、チャットサービスを起動し、グループ#2を選択した場合、端末20Aの画面に、グループ#1から引き継がれたコンテンツ等も端末20Aの画面に表示される。ユーザBが端末20Bでグループ#2を選択した場合でも、端末20Bは、端末20Aと同様の表示をさせることが可能である。表示方法については、後述する。
ステップS313で、端末20Aは、グループ#2を宛先として、情報処理装置10にコンテンツを送信する。
ステップS314で、端末20Aは、端末20Aの画面のグループ#2の表示領域に、グループ#1から引き継がれたコンテンツと共に、ステップS313で送信したコンテンツを表示する。
ステップS315で、情報処理装置10は、グループ#2に属するユーザがユーザAとユーザBであることを特定する。
ステップS316で、情報処理装置10は、ユーザBの端末20Bに、端末20Aからのコンテンツを送信する。
ステップS317で、端末20Bは、端末20Bの画面のグループ#2の表示領域に、受信したコンテンツを表示する。端末20Aと同様に、端末20Bは、グループ#1から引き継がれたコンテンツと共に、ステップS317で受信したコンテンツを表示してもよい。
上述した実施形態では、情報処理装置10が、グループ#1からグループ#2へのコンテンツの引き継ぎを行っているが、端末20が、ユーザに指定されたコンテンツをグループ#2に引き継ぐ処理を行ってもよい。送信されてから所定の期間が経過したコンテンツは、情報処理装置10から削除される場合があるためである。
(3)1対1トークモードへの状態の引き継ぎ
上述した実施形態では、グループへの状態の引き継ぎを行う形態について説明したが、グループに含まれる他のユーザとの間で、1対1でコンテンツの送受信を行うモードである「1対1トークモード」に状態の引き継ぎを行うことも可能である。以下に、1対1トークモードに状態を引き継ぐ場合の動作手順について説明する。
図3Bは、1対1トークモードに状態を引き継ぐ場合の動作シーケンスを示している。図3Aと同様に、ユーザAの端末20Aと、ユーザBの端末20Bと、ユーザCの端末20Cとの間で、コンテンツが送受信される動作シーケンスを示している。ここで、ユーザAと、ユーザBと、ユーザCとは同一のチャットサービスのグループであるグループ#1に属しているものとする。
ステップS351乃至ステップS355については、ステップS301乃至ステップS305と同じであるため、説明を省略する。
ステップS356で、端末20Aは、ユーザAからグループ#1の状態を、ユーザAとユーザBの間での1対1トークモードに引き継ぐ指示を受け付ける。引き継ぐ状態の指定については、ステップS306と同様である。
ステップS357で、端末20Aは、グループの状態の1対1トークモードへの引き継ぎ要求を、情報処理装置10に送信する。引き継ぎ要求には、引き継ぎ元のグループ識別子、ユーザBの識別子、及び引き継ぐ状態を特定する情報等を含む。
ステップS358で、情報処理装置10は、グループの状態の引き継ぎ要求を受信したことに応じて、ユーザBの端末20Bに、グループ#1の状態をユーザAとの1対1トークモードに引き継ぐことの可否を問い合わせる。
ステップS359で、端末20Bは、ユーザBからグループ#1の状態をユーザAとの1対1トークモードに引き継ぐことを了承する旨の入力を受け付ける。
ステップS360で、端末20Bは、グループの状態の引き継ぎを了承した旨の通知を、情報処理装置10に送信する。
ステップS361で、情報処理装置10は、グループ#1の状態を、ユーザAとユーザBとの1対1トークモードに引き継ぐ処理を実行する。処理の結果、情報処理装置10は、指定された期間、ユーザA及びユーザBが送信元となっているグループ#1内のコンテンツとそのコンテンツの閲覧状態を、ユーザAとユーザBとの1対1トークモードのコンテンツ等として管理する。ここでは、過去1か月分のコンテンツ等が引き継がれたものとする。
ステップS362で、情報処理装置10は、端末20Aに引き継ぎの処理が完了した旨を通知する。引き継ぎ処理が完了すると、引き継がれた状態が、1対1トークモードに遷移する。
引き継ぎの処理が実行された後、ユーザAとユーザBの1対1トークモードには、グループ#1内で送受信されたコンテンツが含まれることになる。具体的には、グループ#1内で送受信された過去1か月分のユーザA及びユーザBが送信元となっているコンテンツ等が含まれることになる。
このため、ユーザAが、端末20Aで、チャットサービスを起動し、ユーザBとの1対1トークモードを選択した場合、端末20Aの画面に、グループ#1から引き継がれたコンテンツ等も端末20Aの画面に表示される。ユーザBが端末20BでユーザAとの1対1トークモードを選択した場合でも、端末20Bは、端末20Aと同様の表示をさせることが可能である。
ステップS363で、端末20Aは、ユーザBを宛先として、情報処理装置10にコンテンツを送信する。
ステップS364で、端末20Aは、端末20Aの画面のユーザBとの1対1トークモードの表示領域に、グループ#1から引き継がれたコンテンツと共に、ステップS363で送信したコンテンツを表示する。
ステップS365で、情報処理装置10は、コンテンツの宛先をユーザBと特定する。
ステップS366で、情報処理装置10は、ユーザBの端末20Bに、端末20Aからのコンテンツを送信する。
ステップS367で、端末20Bは、端末20Bの画面のユーザAとの1対1トークモードの表示領域に、受信したコンテンツを表示する。端末20Aと同様に、端末20Bは、グループ#1から引き継がれたコンテンツと共に、ステップS367で受信したコンテンツを表示してもよい。
<画面表示例>
(1)サブグループの生成
図4及び図5を用いて、サブグループの生成に係る端末20Aの画面の表示について説明する。
図4の(A)は、ステップS205における端末20Aの画面の表示の一例を示す図である。画面の左側に他のユーザが送信元となっているコンテンツであるメッセージ31(31B/31C)が、他のユーザを示すアイコン30(30B/30C)と共に表示される。ここで、アイコン30Bと共に表示されているメッセージ31Bは、ユーザBを送信元とするメッセージであり、アイコン30Cと共に表示されているメッセージ31Cは、ユーザCを送信元とするメッセージである。また、画面の右側にユーザAの送信元となっているメッセージ31Aが表示される。各メッセージは、メッセージの送受信時刻や他のユーザによる閲覧状態を示す情報(「既読」の表示)等の状態32と共に表示される。
ステップS205において、端末20Aは、ユーザAからの指示を受けて他のユーザにより送信されたコンテンツの表示態様を変更する。図4の(A)は、端末20AがユーザAからの指示を受けて、ユーザBからのメッセージ31Bを強調された表示態様で表示し、ユーザCからのメッセージ31Cをグレーアウトされた表示形態で表示する様子を示している。これにより、ユーザAは、ユーザBからのメッセージを容易に確認することができる。
図4の(A)の例では、ユーザCからのメッセージ31Cの表示態様をグレーアウトしていたが、ユーザCからのメッセージ31Cを非表示としてもよい。また、ユーザCからのメッセージ31Cがグレイアウトや非表示となっている場合、ユーザBからのメッセージ31Bを通常の表示態様としてもよい。
ユーザCからのメッセージ31Cの表示態様を変更することに加えて、端末20Aは、ユーザAのメッセージ31Aの表示形態をグレーアウトや非表示とすることにより、ユーザBからのメッセージ31Bにより注目が集まるように画面の表示を変更してもよい。
端末20Aは、ユーザBからのメッセージ31Bにより注目が集まるように、メッセージ31Bをハイライトして表示してもよい。
端末20Aは、ユーザAのメッセージ31Aの一部を非表示にする場合において、ユーザBのメッセージ31Bへの応答を確認するため、メッセージ31Bから所定の個数以内のユーザAのメッセージ31Aを、画面に表示してもよい。
図4の(B)乃至(E)、図5の(A)及(B)は、ステップS206における端末20Aの画面の表示の一例を示す図である。
端末20Aは、既存のグループ(グループA)を用いてチャットサービスを実行中に、ユーザAから所定の操作を受け付けたことに応じて、サブグループを生成する処理を開始する。
図4の(B)は、図4の(A)の画面を表示しているときに、端末20Aが、ユーザAから所定の操作を受け付けた時の画面を示している。端末20Aは、所定の操作を受け付けたことに応じて、サブグループを生成するか否かをユーザに確認するメッセージである「特定のユーザと個別トークを開始するか?(40)」を画面に表示する。Yes41が選択された場合、端末20Aは、図4の(C)の画面を表示する。No42が選択された場合、サブグループの生成に関する処理を終了する。
図4の(C)は、端末20Aがサブグループに属する他のユーザの選択を、ユーザAから受け付ける画面である。端末20Aは、サブグループに属するユーザの選択を促すメッセージである「個別トークを開始するユーザを選択して下さい(43)」を、グループAに属するユーザのリスト44と共に表示する。端末20AのユーザAはグループに属することになるため、端末20Aは、グループAに属する他のユーザであるユーザB、及びユーザCを選択可能な状態で表示する。端末20Aは、ユーザのリスト44の選択欄45が選択され、メンバ選択完了ボタン46の選択を受け付けると、図4の(D)の画面を表示する。
図4の(D)は、端末20Aがサブグループに引き継ぐコンテンツの選択を、ユーザAから受け付ける画面である。端末20Aは、コンテンツの選択を促すメッセージである「引き継ぐコンテンツを選択して下さい(47)」をコンテンツ指定テーブル48と共に表示する。端末20Aは、「コンテンツの送信元ユーザ(49)」、「コンテンツ種別(50)」、及び「閲覧状態(51)」等の指定を、ユーザから受け付け、引き継ぐコンテンツを特定することが可能である。図4の(C)の例では、ユーザAは、引き継ぐコンテンツ種別として、メッセージ、スタンプ、写真、及び動画の指定が可能である。また、図4の(D)の例では、ユーザAは、引き継ぐコンテンツの閲覧状態として、「未読のみ」又は「全て」のいずれかを指定することができる。「未読のみ」が選択された場合は、選択されたコンテンツ種別のコンテンツの中で、サブグループに属する他のユーザに閲覧されてないコンテンツがサブグループに引き継がれる。
図4の(D)では、グループAに属する全てのユーザ(ユーザA、ユーザB、ユーザC)が送信元のコンテンツを選択可能であるが、新たに生成されるサブグループに属するユーザのコンテンツのみを選択可能なように表示してもよい。サブグループに属するユーザのコンテンツ、例えばユーザA及び/又やユーザBのみが選択された方が、ユーザは、端末20上でサブグループに属するユーザ間で送受信されたコンテンツを、時系列に沿って確認し易いというメリットがある。
ユーザに引き継ぐコンテンツ種別を選択させることにより、ユーザは用途に応じて引き継ぐコンテンツの種類を選択することができる。例えば、コンテンツ種別としてメッセージが選択された場合、ユーザは、引き継ぎ前のグループにおける議論内容を確認することが可能である。また、例えば、コンテンツ種別として写真が選択された場合、ユーザは、引き継ぎ前のグループ宛てに送信された写真をまとめて確認することが可能である。
端末20Aは、コンテンツ指定テーブル48の選択欄45が選択され、コンテンツ選択完了ボタン95の選択を受け付けると、図4の(E)の画面を表示する。
図4の(E)は、端末20Aがコンテンツを引き継ぐ期間の指定を、ユーザAから受け付ける画面である。端末20Aは、コンテンツを引き継ぐ期間の指定を促すメッセージである「引き継ぐ期間を選択して下さい(52)」を、期間選択テーブル53と共に表示する。
期間選択テーブル53には、期間(1週間、1か月)の選択欄45、及び期間の直接指定欄54が設けられている。端末20Aは、期間選択テーブル53の選択欄45の選択又は、直接指定欄54に期間の入力がされ、期間指定完了ボタン55の選択を受け付けると、図5の(A)の画面を表示する。
図5の(A)は、端末20Aがサブグループの名称の設定を、ユーザAから受け付ける画面である。端末20Aは、サブグループの名称の設定を促すメッセージである「個別トークのグループ名を設定して下さい(56)」を、名称の入力欄57と共に表示する。
端末20Aは、サブグループ名の入力を受け付け、完了ボタン58の選択を受け付けると、図5の(B)の画面を表示する。
図5の(B)は、端末20Aがグループからサブグループに引き継いだコンテンツの表示態様の指定を、ユーザAから受け付ける画面である。端末20A,は、引き継いだコンテンツの表示態様の決定を促すメッセージである「引き継いだコンテンツの表示態様を選択して下さい(59)」を、表示態様選択テーブル60と共に表示する。
端末20Aは、引き継いだコンテンツの表示態様の選択を受け付け、完了ボタン61の選択を受け付けると、ステップS207のサブグループ#2の生成要求を、情報処理装置10に送信する。
図5の(C)は、ステップS214における、端末20Aの画面の表示の一例を示す図である。端末20Aの画面には、サブグループ#2に含まれるコンテンツが、コンテンツの状態を示す情報と共に表示される。ここで、コンテンツの状態を示す情報とは、コンテンツの送受信日時、及びコンテンツが他のユーザの閲覧状態を示す情報(既読表示)である。
図5の(C)では、グループ#1からサブグループ#2に引き継がれたコンテンツ62は、サブグループ#2で新たに生成されたコンテンツ80と異なる表示態様で表示される様子を示している。
引き継がれたコンテンツの状態を示す情報63は、グループ#1におけるコンテンツが送受信された時刻と、他のユーザの閲覧状態を示す情報とが表示されている。
新たに生成されたコンテンツ80のコンテンツの状態を示す情報81は、新たに生成されたコンテンツ80が、端末20Aから送信された時刻と、サブグループの他のユーザの閲覧状態とを示している。
(2)既存のグループへの状態の引き継ぎ
次に、図6及び図7を用いて、既存のグループへの状態の引き継ぎに係る端末20Aの画面の表示について説明する。サブグループの生成の画面の表示と共通する部分については、図4及び図5を適宜参照する。
ステップS305において、端末20Aは、ユーザAからの指示を受けたことに応じて、ユーザAからの指示を受けて、ステップS205と同様に、他のユーザにより送信されたコンテンツの表示態様を変更する。端末20Aは、例えば、図4の(A)の画面を表示する。
ステップS306において、コンテンツの表示態様が変更されて表示されているときに、ユーザAから所定の操作を受け付けたことに応じて、端末20Aは、既存のグループへの状態の引き継ぎに関する処理を開始する。
端末20Aは、図4の(B)及び図4の(C)を画面に表示させ、ユーザAに他のユーザの選択を促す。ユーザAにより選択された他のユーザとの間で、既存のグループが存在する場合、端末20Aは、図6の(A)の画面を表示する。
図6の(A)は、端末20Aが新たなグループを生成するか、既存のグループを使用するか、又は1対1トークモードを使用するかの選択を、ユーザAに促す画面である。
端末20Aは、新たなグループを生成するか否かの選択を促すメッセージである「新たなグループを生成しますか?(63)」を、選択肢64と共に表示する。
「新たなグループを生成」に対応する選択欄45が選択され、選択ボタン65が、ユーザAに選択された場合、端末20Aは、新たなグループを生成する。この場合、端末20Aは、サブグループの生成の処理を開始する。
「既存のグループを使用」に対応する選択欄45が選択され、選択ボタン65が、ユーザAに選択された場合、端末20Aは、既存のグループへの引き継ぎの処理を実行する。この場合、端末20Aは、図6の(B)の画面を表示する。
また、「1対1トークモードを使用」に対応する選択欄45が選択され、選択ボタン65が、ユーザAに選択された場合、端末20Aは、1対1トークモードへの引き継ぎ処理を実行する画面を表示する(後述)。なお、「1対1トークモードを使用」の表示及び選択欄については、一人の他のユーザが選択された場合に表示される。
図6の(B)は、端末20Aが、選択された他のユーザとの既存のグループを用いるか否かを、ユーザAに確認するための画面である。端末20Aは、メッセージ「グループ#2を使用してよろしいですか?(66)」を画面に表示する。Yes67が選択された場合、端末20Aは、図6の(C)の画面を表示する。No68が選択された場合、既存のグループへの引き継ぎの処理を終了する。
図6の(C)は、端末20Aが、引き継いだコンテンツの表示方法の選択を、ユーザAに促す画面である。端末20は、引き継いだコンテンツの表示方法の選択を促すメッセージである「引き継いだコンテンツの表示方法を選択して下さい(69)」を、選択肢70と共に表示する。
端末20Aは、「時系列に沿って表示」、又は「まとめて表示」に対応する選択欄45が選択され、選択ボタン82が、ユーザAにより選択されると、ステップS307の引き継ぎ要求を送信する。
なお、端末20Aは、図6の(C)の画面を表示させた後に、図5の(B)のコンテンツの表示態様の選択を促す画面を表示してもよいし、図6の(C)の画面を表示させる前に、図5の(B)のコンテンツの表示態様の選択を促す画面を表示してもよい。
図7は、端末20Aが、既存のグループにコンテンツを引き継いだときの画面の表示の一例を示す図である。
図7の(A)は、図6の(C)の引き継いだコンテンツの表示方法において、「時系列に沿って表示」が、ユーザAに選択された場合の端末20Aの画面の表示を示す図である。
既存のグループであるグループ#2で送受信されたコンテンツ72と、グループ#1からグループ#2に引き継がれたコンテンツ71とが、同じ時系列で表示される。端末20Aは、ユーザAからの指示を受けて、グループ#2で送受信されたコンテンツと、グループ#1から引き継がれたコンテンツとを区別可能な表示態様で表示してもよい。これにより、端末20AのユーザAは、グループ#1から引き継がれたコンテンツを区別しつつ、グループ#2のユーザ間で送受信されたコンテンツを時系列に沿って確認することができる。
図7の(B)は、図6の(C)の引き継いだコンテンツの表示方法において、「まとめて表示」が、ユーザAに選択された場合の端末20Aの画面の表示を示す図である。ここで、端末20の画面に表示されるコンテンツはコンテンツ表示領域77に存在するコンテンツである。端末20AがユーザAからスクロール等により表示領域の変更を受け付けたことに応じて、コンテンツ表示領域77に表示されるコンテンツは、変更される。
引き継いだコンテンツがまとめて表示される場合、グループ#2で送受信されたコンテンツが表示される既存コンテンツの表示領域79の間に、グループ#1から引き継がれたコンテンツが表示される引き継ぎコンテンツの表示領域78が設けられる。
図7の(B)の例では、既存コンテンツの表示領域79A及び79Bの間に、引き継ぎコンテンツの表示領域78が設けられる。引き継ぎコンテンツの表示領域78は、「引き継ぎコンテンツはじめ」のマーク75と、「引き継ぎコンテンツ終わり」のマーク76で示される。これにより、端末20AのユーザAは、グループ#1から引き継いだコンテンツをまとめて確認することができる。
図7の(B)では、引き継ぎコンテンツの表示領域78が、既存コンテンツの表示領域79A及び79Bの間に設定される場合について説明したが、引き継ぎコンテンツの表示領域78は、引き継ぎ処理が完了したときには、既存コンテンツの表示領域79の下、つまり、最新のコンテンツが表示されるべき場所に、設けられてもよい。
なお、1対1トークへの引き継ぎの場合にも、端末20Aの画面には、図7と同様の表示がされる。
(3)1対1トークモードへの状態の引き継ぎ
次に、1対1トークモードに状態を引き継ぐ場合の端末20Aの画面について説明する。1対1トークモードに状態を引き継ぐ場合の端末20Aの画面の表示は、既存のグループへの状態の引き継ぎと概ね同じであるため、異なる部分のみ説明する。
ステップS356において、ステップS306と同様に、他のユーザにより送信されたコンテンツの表示態様を変更する。端末20Aは、例えば、図4の(A)の画面を表示する。
ステップS356において、コンテンツの表示態様が変更されているときに、ユーザAから所定の操作を受け付けたことに応じて、端末20Aは、1対1トークモードへの状態の引き継ぎに関する処理を開始する。端末20Aに図6の(A)の画面が表示されたときに、「1対1トークモードを使用」に対応する選択欄45が選択され、選択ボタン65が、ユーザAに選択された場合、端末20Aは、図6の(D)の画面を表示する。
図6の(D)では、1対1トークモードへの状態の引き継ぎの処理を開始してよいか確認を促すメッセージである「1対1トークモードを使用してよろしいですか?(96)」が表示される。Yes97が選択された場合、1対1トークモードへの引き継ぎの処理が継続される。No98が選択された場合、処理を終了する。
<ハードウエア構成>
次に、情報処理システム1に含まれる各装置のハードウエア構成について説明する。
(1)情報処理装置
情報処理装置10は、一般的なコンピュータの構成有している。
図8は、第1の実施形態に係るコンピュータのハードウエア構成の一例を示す図である。図8において、コンピュータ300は、例えば、CPU(Central Processing Unit)301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、ストレージ装置304、入力装置305、表示装置306、通信I/F(Interface)307、及び外部I/F308を有し、ハードウエアの各構成要素は、バスBを介して接続される。
CPU301は、ROM303やストレージ装置304等のメモリからプログラムやデータをRAM302上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ300の制御や機能を実現する演算装置である。ROM303は、コンピュータ300の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)の設定、及び各種設定等のプログラムやデータが格納されている。RAM302は、プログラムやデータを一時保持する揮発性のメモリである。ストレージ装置304は、プログラムやデータを格納している大容量の記憶装置である。
入力装置305は、例えばキーボードやマウス等であり、ユーザが各種操作信号を入力するのに用いられる。表示装置306は、例えばディスプレイ等であり、コンピュータ300による処理結果を表示する。なお、入力装置305又は/及び表示装置306は、必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
通信I/F307は、コンピュータ300をネットワーク2に接続するためのインタフェースである。外部I/F308は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、外部記憶媒体308a等がある。これにより、コンピュータ300は外部I/F308を介して外部記憶媒体308aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。外部記憶媒体308aには例えば、各種の光学ディスクや、各種のメモリカード等が含まれる。
CPU301が、ROM303等に格納されているプログラムを実行することにより、情報処理装置10の各機能を実現することができる。
(2)端末
図9は、第1の実施形態における端末20のハードウエア構成の一例を示す図である。
端末20は、CPU201、ROM202、RAM203、記憶装置204、入出力装置205、通信I/F206、及びディスプレイ207(表示装置)を備える。なお、端末20のハードウエアの各構成要素は、バスBを介して相互に接続される。
記憶装置204は各種プログラムを記憶する。CPU201は、記憶装置204に記憶された各種プログラムを実行するコンピュータである。
ROM202は不揮発性メモリである。ROM202は、記憶装置204に記憶された各種プログラムをCPU201が実行するために必要な各種プログラムやデータ等を記憶する。
RAM203は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の主記憶装置である。RAM203は、各種プログラムがCPU201によって実行される際に展開される作業領域として機能する。
入出力装置205は、端末20に対する各種指示を入力する入力装置、及び端末20で処理された処理結果を出力する出力装置の機能を含む。入出力装置205は、ディスプレイ207に接続される。本実施形態において、ディスプレイ207は、タッチ反応型ディスプレイ(タッチパネル)とすることができる。通信I/F206は、ネットワーク2を介して端末20と情報処理装置10との通信を行う。
CPU201が、記憶装置204等に格納されているプログラムを実行することにより、端末20の各機能を実現することができる。
<機能構成>
(1)端末の機能構成
図10を用いて、端末20の機能構成について説明する。端末20は、送受信部210、表示制御部220、入力部230、グループ設定部240、コンテンツ処理部250、及び情報記憶部260を有する。情報記憶部260は、グループ管理テーブル261、コンテンツ管理テーブル262、及び、コンテンツ格納部263を有する。
送受信部210は、ネットワーク2を介して、情報処理装置10との間で各種データの送受信を行う。
表示制御部220は、入力部230、グループ設定部240、及びコンテンツ処理部250等からの指示を受けて、端末20の画面の表示制御を行う。
入力部230は、端末20のユーザからの各種指示を受け付ける。
グループ設定部240は、入力部230がユーザからの指示を受けたことに応じて、サブグループの生成の要求、及び他のグループへの状態の引き継ぎの要求を情報処理装置10に送信する。
グループ設定部240は、情報処理装置10から、サブグループの生成の要求に対する完了の通知を受信すると、生成されたサブグループに関する内容をグループ管理テーブル261に記憶させる。また、グループ設定部240は、新たに生成されたサブグループ用のコンテンツ管理テーブル262を生成する。グループ設定部240は、生成元のグループのコンテンツ管理テーブル262から、引き継ぐべきコンテンツ等を取得し、新たに生成されたサブグループ用のコンテンツ管理テーブル262に設定する。なお、引き継ぐべきコンテンツ等は、引き継ぐ状態を特定する情報から特定される。引き継ぐ状態を特定する情報は、ユーザからの入力に基づいて生成される。
グループ設定部240は、情報処理装置10から、他のグループへの状態の引き継ぎ要求に対する完了の通知を受信すると、グループ設定部240は、グループの状態を引き継ぐ処理を行う。
具体的には、グループ設定部240は、グループ管理テーブル261に、引き継ぎ元のグループと、引き継ぎ先のグループの対応関係を記憶させる。また、グループ設定部240は、引き継ぎ元のグループのコンテンツ管理テーブル262から、引き継ぐべきコンテンツ等を取得し、引き継ぎ先のグループのコンテンツ管理テーブル262に設定する。なお、サブグループの生成時と同様に、引き継ぐべきコンテンツ等は、引き継ぐ状態を特定する情報から特定される。
コンテンツ処理部250は、入力部230がユーザからの指示を受けたことに応じて、メッセージの作成を行い、作成されたメッセージを情報処理装置10に送信する。また、コンテンツ処理部250は、入力部230がユーザからの指示を受けたことに応じて、選択可能なスタンプ、写真及び動画を、端末20の画面に表示することを、表示制御部220に指示する。また、コンテンツ処理部250は、入力部230がユーザからスタンプ等の選択の指示を受けたことに応じて、選択されたスタンプ等を、情報処理装置10に送信する。コンテンツ処理部250は、選択可能なスタンプ等を表示させるときに、コンテンツ格納部263に格納されているデータを参照する。
コンテンツ処理部250は、メッセージやスタンプ等の各種コンテンツを、送受信部210を介して、情報処理装置10に送信する。また、コンテンツ処理部250は送信されるコンテンツの宛先にグループ又はユーザ識別子を設定する。宛先にグループ識別子が設定された場合、設定されたグループに属するユーザの端末20にコンテンツが配信される。
情報記憶部260は、各種情報を記憶する。グループ管理テーブル261は、端末20のユーザの属するグループに関する情報を記憶している。グループ管理テーブル261の一例を、図11を用いて説明する。グループ管理テーブル261は、グループを一意に特定するグループ識別子、グループの名称であるグループ名、グループ属性、関連グループ識別子、及びグループに属するユーザを示すユーザ識別子を対応付けて記憶する。
グループの属性は、通常、又はサブグループのいずれかが設定される。関連グループ識別子には、状態を引き継いだグループの識別子が設定される。例えば、グループ識別子002のグループは、グループ識別子001の状態を引き継いで新たに生成されたサブグループであることを示している。例えば、グループ識別子004のグループは、グループ識別子003のグループの状態を、既存のグループ(グループ識別子004)が引き継いでいることを示している。
コンテンツ管理テーブル262は、サブグループを含むグループ毎に生成される。コンテンツ管理テーブル262は、送受信されたコンテンツと、コンテンツに関する情報とを関連付けて記憶している。図12にコンテンツ管理テーブル262の一例を示す。図12はグループ識別子001のグループで送受信されたコンテンツと、コンテンツに関する情報とが対応付けられて記憶されている。コンテンツに関する情報として、送受信時刻、送信元ユーザ識別子、コンテンツ種別、及び閲覧状態が記憶されている。
コンテンツ格納部263は、端末20から送信するスタンプ、写真、動画等のコンテンツを記憶する。
(2)情報処理装置の機能構成
情報処理装置10は、送受信部110、コンテンツ配信部120、グループ処理部130、及び情報記憶部140を有する。また、情報記憶部140は、グループ管理テーブル141、コンテンツ管理テーブル142、及びユーザ管理テーブル143を有する。
送受信部110は、ネットワーク2を介して、端末20との間で各種データの送受信を行う。
コンテンツ配信部120は、端末20から受信したコンテンツを宛先のユーザの端末20に送信する。コンテンツ配信部120は、ユーザ管理テーブル143を参照し、宛先のユーザの端末20のアドレスを特定し、コンテンツを配信する。コンテンツの宛先にグループが設定されている場合、コンテンツ配信部120は、グループ管理テーブル141を参照して、グループに属するユーザを特定し、ユーザ管理テーブル143を参照し、宛先のユーザの端末20のアドレスを特定する。
グループ処理部130は、端末20からサブグループの生成要求を受信し、グループに属する他のユーザの端末20に、サブグループに属するか否かを問い合わせるメッセージを送信する。なお、生成要求には、サブグループに属するユーザ識別子を含む。
送受信部110が、他のユーザの端末20から、サブグループに属することを了承した旨の通知を受信した場合、グループ処理部130は、サブグループの生成の処理を行う。具体的には、グループ処理部130は、サブグループ用のグループ管理テーブル141を生成する。また、グループ処理部130は、サブグループ用のコンテンツ管理テーブル142を生成する。グループ処理部130は、生成元のグループのコンテンツ管理テーブル142から、引き継ぐべきコンテンツ等を取得し、新たに生成されたサブグループ用のコンテンツ管理テーブル142に設定する。なお、引き継ぐべきコンテンツ等は、サブグループの生成要求に含まれる、引き継ぐ状態を特定する情報から特定される。
サブグループの生成の処理は、サブグループに属する各々のユーザのグループ管理テーブル141及びコンテンツ管理テーブル142に対して実行される。
グループ処理部130は、端末20から他のグループへのグループの状態の引き継ぎ要求を受信し、引き継ぎ先のグループに属する他のユーザの端末20に、グループの状態の引き継ぎを了承するか否かを問い合わせるメッセージを送信する。なお、引き継ぎ要求には、引き継ぎ元のグループ識別子と、引き継ぎ先のグループ識別子を含む。
送受信部110が、他のユーザの端末20から、他のグループへのグループの状態の引き継ぎを了承する旨の通知を受信した場合、グループ処理部130は、グループの状態を引き継ぐ処理を行う。
具体的には、グループ処理部130は、グループ管理テーブル141に、引き継ぎ元のグループと、引き継ぎ先のグループの対応関係を記憶させる。また、グループ処理部130は、引き継ぎ元のグループのコンテンツ管理テーブル142から、引き継ぐべきコンテンツ等を取得し、引き継ぎ先のグループのコンテンツ管理テーブル142に設定する。なお、サブグループの生成時と同様に、引き継ぐべきコンテンツ等は、引き継ぎ要求に含まれる、引き継ぐ状態を特定する情報から特定される。
グループの状態を引き継ぐ処理は、サブグループに属する各々のユーザのグループ管理テーブル141及びコンテンツ管理テーブル142に対して実行される。
また、グループ処理部130は、ユーザの端末20から他のユーザとの「1対1トークモード」へのグループの状態の引き継ぎ要求を受信し、他のユーザの端末20に、グループの状態の引き継ぎを了承するか否かを問い合わせるメッセージを送信する。なお、引き継ぎ要求には、引き継ぎ元のグループ識別子と、他のユーザの識別子を含む。送受信部110が、他のユーザの端末20から、グループの引き継ぎを了承する旨の通知を受信した場合、グループ処理部130は、グループの状態を引き継ぐ処理を行う。
送受信部110が、他のユーザの端末20から、「1対1トークモード」へのグループの状態の引き継ぎを了承する旨の通知を受信した場合、グループ処理部130は、グループの状態を引き継ぐ処理を行う。引き継ぐ処理の内容については、他のグループへの引き継ぎの処理と同様である。
情報記憶部140は、各種情報を記憶する。情報記憶部140は端末20が記憶しているユーザ各々に関するグループ管理テーブル261と、コンテンツ管理テーブル262とを記憶する。
グループ管理テーブル141は、端末20のグループ管理テーブル261と同じ内容を記憶する。コンテンツ管理テーブル142は、端末20のコンテンツ管理テーブル262と同じ内容を記憶する。
ユーザ管理テーブル143は、SNSのユーザと、ユーザの端末20のアドレスとを対応付けて記憶している。
<動作フロー>
図14を用いて、第1の実施形態に係る端末20の動作フローについて説明する。
ステップS1401で、グループ#1でコンテンツの送受信をしているときに、入力部230が、「個別トーク」を開始する旨の指示を受け付ける。ここで、個別トークとは、グループに含まれる一部のユーザの間でコンテンツの送受信をすることである。
ステップS1402で、表示制御部220はグループ#1に属するユーザを選択可能な状態で、端末20の画面に表示させる。入力部230は、個別トークを開始するユーザの選択を受け付ける。
ステップS1404で、グループ設定部240は、新たなグループを生成して個別トークを開始するか、既存のグループを使用して個別トークを開始するかの判断を促す表示を表示制御部220にさせる。例えば、表示制御部220は、図6の(A)の画面を表示しユーザの選択を促す。
表示制御部220は、端末20の画面に判断を促すメッセージを表示する。入力部230が、新たなグループを生成する選択を受け付けた場合(ステップS1404 Yes)、ステップS1405に進む。一方、入力部230が、既存のグループを使用する選択を受け付けた場合(ステップS1404 No)、ステップS1409に進む。ここで、新たなグループを生成する場合、グループ設定部240は、グループ#1からサブグループを生成する処理を開始し、既存のグループを使用する場合、グループ#1の状態を他のグループに引き継ぐ処理を開始する。
ステップS1405で、グループ設定部240は、表示制御部220に、グループ#1から引き継ぐコンテンツの選択を促す表示をさせる。表示制御部220は、端末20の画面にコンテンツの選択を促す表示をする。例えば、表示制御部220は、図4の(C)及び(D)の画面を表示し、ユーザにコンテンツの選択を促す。コンテンツの選択を受け付けると、ステップS1406に進む。
ステップS1406で、グループ設定部240は、表示制御部220に、サブグループの名称の入力を促す表示をさせる。表示制御部220は、端末20の画面にサブグループの名称の入力を促す表示をする。例えば、表示制御部220は、図5の(A)の画面を表示し、ユーザにサブグループ名の入力を促す。サブグループ名の入力を受け付けると、ステップS1407に進む。
ステップS1407で、グループ設定部240は、表示制御部220に、グループ#1から引き継ぐコンテンツの表示態様の選択を促す表示をさせる。表示制御部220は、端末20の画面にコンテンツの表示態様の選択を促す表示をする。例えば、表示制御部220は、図5の(B)の画面を表示し、ユーザに表示態様の選択を促す。表示態様の選択を受け付けると、ステップS1408に進む。
ステップS1408で、情報処理装置10から、サブグループの生成が完了した旨の通知を受けると、グループ設定部240は、グループ管理テーブル261及びコンテンツ管理テーブル262に生成されたサブグループの情報を設定する。
ステップS1409で、グループ設定部240は、ステップS1405と同様に、グループ#1から引き継ぐコンテンツの選択を促す表示をさせる。コンテンツの選択を受け付けると、ステップS1410に進む。
ステップS1410で、グループ設定部240は、ステップS1407と同様に、コンテンツの表示態様の選択を促す表示をさせる。表示態様の選択を受け付けると、ステップS1411に進む。
ステップS1411で、グループ設定部240は、表示制御部220に、グループ#1から引き継ぐコンテンツの表示方法の選択を促す表示をさせる。例えば、表示制御部220は、図6の(C)の画面を表示し、ユーザに表示方法の選択を促す。表示方法の選択を受け付けると、ステップS1412に進む。
ステップS1412で、グループ設定部240は、情報処理装置10から、グループの引き継ぎの処理が完了した旨の通知を受けると、グループ設定部240は、情報処理装置10と同様に、グループ管理テーブル261及びコンテンツ管理テーブル262にグループの引き継ぎの処理を行う。
第1の実施形態によれば、グループ#1に属する一部のユーザであるユーザAとユーザBの端末の間でコンテンツの送受信をするときに、適切にグループ#1の状態を関連付けて表示させることが可能となる。また、端末20が、引き継ぐ状態に関する指示をユーザから受け付けることにより、引き継いで表示されるコンテンツ等を調整可能である。例えば、ユーザA及び/又はユーザBの送信したコンテンツとその閲覧状態のみを引き継ぎ、他のユーザにより送信されたコンテンツ等を引き継がないことにより、ユーザAとユーザBとのやり取りを確認し易いというメリットがある。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第1の実施形態では、グループの一部のユーザの端末20で個別にコンテンツの送受信を開始する場合、別のグループでコンテンツの送受信が行われていたが、第2の実施形態では、同一のグループ内で一部のユーザの端末20間でコンテンツの送受信が行われることを特徴とする。
(1)動作シーケンス
図15を用いて、第2の実施形態に係る動作シーケンスについて説明する。
ステップS1501乃至ステップS1504は、ステップS201乃至ステップS204と同様である。
ステップS1505で、端末20Aが、ユーザAから、グループ#1内でユーザBと個別にコンテンツの送受信を実行する旨の指示を受け付ける。
ステップS1506で、端末20Aは、グループ#1内でユーザBと個別にコンテンツの送受信を行う個別モードの起動要求を送信する。個別モードの起動要求には、個別にコンテンツの送受信をするユーザ識別子を含む。
ステップS1507で、情報処理装置10は、個別モードの起動可否をユーザBの端末20Bに問い合わせる。
ステップS1508で、情報処理装置10は、個別モードの起動を了承する旨の応答を端末20Bから受信する。
ステップS1509で、情報処理装置10は、個別モードの起動が完了した旨を、端末20Aに通知する。
ステップS1510で、端末20Aは、ユーザBへのコンテンツの送信の指示をユーザAから受け付ける。
ステップS1511で、端末20Aは、情報処理装置10にコンテンツを送信する。ここで、コンテンツの送信先は、グループ#1ではなく、ユーザBに設定され、コンテンツの表示先にグループ#1が設定される。
ステップS1512で、情報処理装置10は、端末20Aからのコンテンツを端末20Bに送信する。
ステップS1513で、端末20Bは、受信したコンテンツを画面のグループ#1の表示領域に表示する。
なお、個別モードで送受信されたコンテンツは、グループ#1のサブグループで送受信されたコンテンツとして端末20及び情報処理装置10で管理してもよい。この場合、サブグループで送受信されたコンテンツは、グループ#1と同じ表示領域に表示される。
(2)画面表示例
図16に第2の実施形態に係る端末20の画面の表示例を示す。
端末20の画面に、グループ内で送受信されたコンテンツ90と、個別モードで送受信されたコンテンツ91とが異なる表示態様で表示される。
また、個別モードを起動中であることを示すメッセージ92が表示される。
個別モードでは、同じ表示領域にグループ#1で送受信したコンテンツと、個別モードで送受信したコンテンツとが、異なる表示態様で表示されるため、端末20のユーザは表示領域の切替えをすることなく、コンテンツを確認可能である。
第2の実施形態によれば、グループ#1に属する一部のユーザであるユーザAとユーザBの端末の間でコンテンツの送受信をするときに、適切にグループ#1の状態を関連付けて表示させることが可能となる。
[その他]
サブグループの生成処理、既存のグループへの引き継ぎの処理、及び個別モードの処理は、個別処理の一例である。
上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、端末20に供給してもよい。そして、端末20が、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、上述の実施形態が、達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体には、上述した表示制御方法を、端末20に実行させるプログラムが記憶される。
具体的には、情報処理装置を介して、ユーザが属するグループの他のユーザの端末との間でコンテンツを送受信する前記ユーザの端末で実行されるプログラムであって、前記ユーザから前記グループに属する一部ユーザの選択を受け付けたことに応じて、前記一部ユーザを送信元とするコンテンツを、他のコンテンツと異なる表示態様で画面に表示する第1のステップと、前記ユーザからの指示を受け付けたことに応じて、前記一部ユーザの端末との間で個別に前記コンテンツを送受信する個別処理の起動要求を、前記情報処理装置に送信する第2のステップと、前記個別処理が起動された旨の応答を受信したことに応じて、前記個別処理を実行する第3のステップと、を端末に実行させるプログラムが、記憶媒体に記憶される。
そして、これらの記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。
また、コンピュータ装置が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に従って、コンピュータ装置上で動作しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部または全部を行ってもよい。さらに、その処理によって前述した実施形態の機能が実現されてもよいことは言うまでもない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。