JP2018156563A - 照合装置、照合システム、及び照合方法 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、被写体の認証方法として、当該被写体の識別情報と、掌紋画像とを用いた1:1生体認証方法が用いられる。しかしながら、1:1生体認証方法において、被写体であるユーザは、IDの入力や、IDの入力に代わる行為(例えば、ICカードをかざす等)を行うことが求められる。これにより、1:1生体認証方法では、ユーザビリティの低下を招く場合がある。
ここで、IDの入力や、IDの入力に代わる行為を行わず、多人数が登録された生体認証情報からユーザを認証する認証方法として、1:N生体認証方法が知られている。1:N生体認証方法では、登録された生体認証情報(掌紋画像)の数が多いため、ユーザの掌紋画像と、生体認証情報とが一致するかを高速に処理することが求められる。
従来、1:N生体認証方法に用いられる技術であって、掌紋画像を構成する各画素に対して、Local Binary Pattern(以下、LBP)を用いた特徴値算出方法によって特徴値を高速に算出し、被写体の生体認証を行う技術が知られている。
本発明は、上記問題に鑑みて為されたものであり、高速かつ、精度高く掌紋画像の特徴値を算出する方法を提供することを目的とする。
以下、図を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る被照合画像P、及び照合画像CPの一例を示す図である。
被照合画像Pとは、被写体の掌紋を含む手のひらが撮像された画像である。ここで、掌紋とは、手のひらに現れる紋様である。掌紋は、指紋と同様に個人差があり、生体認証に用いることが可能である。
本実施形態の照合装置10は、図示する被照合画像Pと、照合画像CPと、既登録画像PPと、既照合画像PCPの4つの画像を用いて、生体認証を行う。
照合画像CPとは、被照合画像Pを構成する画素のうち、掌紋を示す画素によって構成される画像である。既登録画像PPとは、照合画像CPの照合対象として予め登録される登録者の手のひら(掌紋)を撮像した画像である。既照合画像PCPとは、既登録画像PPを構成する画素のうち、掌紋を示す画素によって構成される画像である。
以下、照合装置10の具体的な構成について説明する。
図2は、実施形態に係る照合システム1の構成の一例を示す図である。
照合システム1は、照合装置10と、通信端末装置20とを備え、生体認証の認証対象者(以下、登録者)が撮像された被照合画像Pを照合し、生体認証を行うシステムである。
本実施形態の一例では、被写体の手のひら(掌紋)は、通信端末装置20が備える撮像部200によって撮像される。通信端末装置20とは、例えば、携帯電話、スマートフォン及びタブレット型のコンピュータ(タブレットPC)等の携帯型のパーソナルコンピュータなどである。
図2に示す通り、通信端末装置20は、撮像部200と、制御部210とを備える。制御部210は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、送信部211をその機能部として備える。照合装置10と、通信端末装置20とは、情報の送受信可能に接続され、送信部211は、撮像部200が撮像した被照合画像Pを照合装置10に送信する。
受信部110は、通信端末装置20から被照合画像Pを受信する。受信部110は、受信した被照合画像Pを特徴値算出部120に供給する。
特徴値算出部120は、取得した被照合画像Pを構成する画素毎に、当該画素の特徴を示す特徴値CVを算出する。
図3は、実施形態に係る特徴値CVの算出方法の一例を示す第1の図である。
特徴値CVは、特徴値CVの算出対象の画素(以下、注目画素AS)の画素値と、注目画素ASの周辺に位置する画素(以下、周辺画素SS)の画素値とに基づく値である。本実施形態の一例では、被照合画像Pがグレースケール画像であって、注目画素AS、及び周辺画素SSの画素値が、256階調の輝度である場合について説明する。
特徴値算出部120は、被照合画像Pを構成する各画素を注目画素ASとし、当該注目画素ASの画素値と、当該注目画素ASの周辺に位置する8つの周辺画素SS(図3(A)の一例では、周辺画素SS1〜周辺画素SS8)の画素値との差分の絶対値の総和によって示される。特徴値CVの値をCVとし、注目画素ASの画素値をASとし、周辺画素SSの値をSSとした場合、CVは、次式によって示される。
本実形態の一例では、特徴値CVが、注目画素ASに周辺に位置する画素であって、注目画素ASに隣接する周辺画素SSに基づいて算出される場合について説明する(図3(A))。
図4は、実施形態に係る特徴値CVの算出方法の一例を示す第2の図である。
上述したように、特徴値算出部120は、被照合画像Pを構成する画素をそれぞれ注目画素ASとし、特徴値CVを算出する。本実施形態の一例は、被照合画像Pが、横方向の画素数が1280であって、縦方向の画素数が720の画像である場合について説明する。説明の便宜上、被照合画像Pを構成する各画素には、互いに異なる番号が付される。具体的には、1行1列目の画素の番号は、1番であって、720行1280列目の画素の番号は、921600番である。
特徴値算出部120は、各注目画素ASの特徴値CVを算出し、算出した特徴値CVを照合画素判定部130に供給する。
図5は、実施形態に係る照合画素判定部130の判定の一例を示す図である。
図5に示すグラフの縦軸は、特徴値CVを示し、横軸は、画素の番号を示す。図5では、被照合画像Pを構成する画素のうち、m番の画素からm+k番の画素までの特徴値CVを示す。ここで、mとは、1列目に位置する画素の番号に応じた値である。また、kとは、被照合画像Pの画像の横方向の画素数から1(m画素分)を差し引いた値である。この一例では、kとは、1279である。
閾値THは、例えば、被照合画像Pに占める被写体の手のひらが撮像された部分が大きい(被写体が近い)場合、被写体の手のひらが撮像された部分が小さい(被写体が遠い)場合と比較して、大きい値である。換言すると、閾値THは、被照合画像Pを構成する画素のうち、被写体の手のひらが撮像された画素の数が多い場合、被写体の手のひらが撮像された画素の数が少ない場合と比較して大きい値である。
以下、図6を参照して照合装置10の動作について説明する。
図6は、実施形態に係る照合装置10の動作の一例を示す流れ図である。
図6に示す通り、受信部110は、通信端末装置20から被照合画像Pを受信する(ステップS110)。特徴値算出部120は、受信部110が受信する被照合画像Pを構成する各画素に対して、ステップS130〜ステップS150の処理を行う(ステップS120)。特徴値算出部120は、被照合画像Pを構成する、ある画素を注目画素ASとして、特徴値CVを算出する(ステップS130)。
以上説明したように、本実施形態の照合装置10は、特徴値算出部120が、被照合画像Pに基づいて、特徴値CVを算出し、照合画素判定部130が、算出された特徴値CVに基づいて照合画像CPを生成する。また、本実施形態の照合装置10は、既登録画像PPを構成する各画素のうち、少なくとも一部の画素(例えば、既照合画像PCPを構成する画素)と、照合画像CPとが一致するか否かを判定する。
ここで、照合装置10は、照合画像CPのデータ量が小さい場合と、データ量が大きい場合とでは、データ量が小さいほうが、照合画像CPと既照合画像PCPとの照合に要する時間を削減することができる。したがって、照合画像CPのデータ量は、小さいほうが好ましい。
また、被照合画像Pに占める被写体の手のひらが撮像された部分が大きい(被写体が近い)場合、被写体の手のひらが撮像された部分が小さい(被写体が遠い)場合と比較して、手のひらの掌紋部分と、掌紋以外の部分との差が明確に撮像される。この場合、閾値THを大きい値にしても、照合画像CPとして手のひらの掌紋部分を抽出することが可能である。
この場合、通信端末装置20が備える制御部210は、特徴値算出部120と、照合画素判定部130とをその機能部として備える。特徴値算出部120は、撮像部200が撮像した被照合画像Pに基づいて特徴値CVを算出する。照合画素判定部130は、特徴値算出部120が算出した特徴値CVに基づいて、照合画像CPを生成する。送信部211は、照合画素判定部130が生成した照合画像CPを照合装置10に送信する。
照合装置10の受信部110は、通信端末装置20から照合画像CPを受信する、照合部140は、受信した照合画像CPと既登録画像PPとに基づいて、照合画像CP(被照合画像P)に撮像される被照合者が登録者であるか否かを判定する。
以下、実施形態に係る変形例について説明する。
実施形態では、被照合画像Pと、既登録画像PPとに基づいて、被照合者が登録者であるか否かを判定する構成について説明した。
変形例では、上述した構成を用いたアプリケーションの一例について説明する。
なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
以下、記憶部501に、ユーザ識別情報UIDと、被照合画像Pとを対応付けて記憶(登録)する処理について説明する。
図7は、変形例に係る登録者の既登録画像PPを登録する動作の一例を示す流れ図である。
通信端末装置20は、勤怠管理システムを使用するユーザとして登録者を登録する情報(ユーザ登録申請)を勤怠装置AMDに送信する(ステップS300)。通信端末装置20が送信するユーザ登録申請には、ユーザ(登録者)に関する情報が含まれる。ユーザに関する情報とは、例えば、ユーザの氏名、ユーザの所属、及びユーザの社員番号等である。
勤怠装置AMDは、ユーザ登録申請を受信することに応じて、ユーザ登録を行う(ステップS310)。勤怠装置AMDは、ユーザ登録が完了したことを通信端末装置20に通知する(ステップS320)。
勤怠アプリケーションは、照合装置11にユーザ識別情報UIDの生成を要求する(ステップS350)。ユーザ識別情報UIDとは、照合システム2において登録者を識別する情報である。通信端末装置20は、勤怠アプリケーションがユーザ識別情報UIDの生成を要求することに応じて、照合装置11にユーザ識別情報UID生成依頼を送信する。
勤怠装置AMDは、ユーザ識別情報UIDと、ユーザ情報との対応付けが完了したことを通信端末装置20に通知する(ステップS400)。
上述した動作によって、勤怠装置AMDは、勤怠管理システムのユーザと、照合システム2の登録者とを対応付けた登録を行う。
以下、図8を参照して、被照合者が登録者であるか否かを判定する動作について説明する。
図8は、変形例に係る被照合者が登録者であるか否かを判定する動作の一例を示す流れ図である。
通信端末装置20は、勤怠アプリケーションが受け付けた被照合者が勤怠を登録する勤怠登録処理を勤怠装置AMDに送信する(ステップS500)。勤怠装置AMDは、勤怠登録処理を受信することに応じて、通信端末装置20に任意の情報を送信する(ステップS510)。ここで、任意の情報とは、例えば、勤怠装置AMDに対するブロック再生攻撃を抑制する情報である。
上述した動作によって、勤怠管理システムのユーザを、照合システム2によって認証することができる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
Claims (7)
- 被写体の掌紋が撮像された被照合画像と、予め登録された被写体の掌紋を示す既登録画像とを照合する照合装置であって、
前記被照合画像を構成する各画素のうち、注目画素の注目画素特徴量と、前記注目画素の周辺に位置する複数の周辺画素の周辺画素特徴量との差分を前記周辺画素毎に算出し、算出した前記差分の絶対値の総和を当該注目画素の特徴値として算出する特徴値算出部と、
前記特徴値が閾値より大きい前記注目画素を照合画素として判定する照合画素判定部と、
前記既登録画像を構成する各画素のうち少なくとも一部の画素によって構成される画像と、前記照合画素によって構成される照合画像とが一致するか否かを照合する照合部と、
を備える照合装置。 - 前記閾値とは、
前記被照合画像を構成する画素のうち、前記被写体を示す画素の数に基づく値である、
請求項1に記載の照合装置。 - 前記被写体を示す前記画素の数が多い場合の前記閾値は、前記被写体を示す前記画素の数が少ない場合の前記閾値よりも大きい値である、
請求項2に記載の照合装置。 - 前記被写体を示す前記画素の数が多い場合の前記閾値は、前記被写体を示す前記画素の数が少ない場合の前記閾値よりも小さい値である、
請求項2に記載の照合装置。 - 被写体の掌紋が撮像された被照合画像と、予め登録された被写体の掌紋を示す既登録画像とを照合する照合装置と、端末装置とを備える照合システムであって、
前記端末装置は、
前記掌紋を撮像する撮像部と、
前記撮像部が前記掌紋を撮像した前記被照合画像を送信する送信部と、
を備え、
前記照合装置は、
前記被照合画像を受信する受信部と、
前記受信部が受信する前記被照合画像を構成する各画素を注目画素の注目画素特徴量と、前記注目画素の周辺に位置する複数の周辺画素の周辺画素特徴量との差分を前記周辺画素毎に算出し、算出した前記差分の絶対値の総和を当該注目画素の特徴値として算出する特徴値算出部と、
前記特徴値が所定の閾値より大きい前記注目画素を照合画素として判定する照合画素判定部と、
前記既登録画像のうち、少なくとも一部と、前記照合画素によって構成される照合画像とが一致するか否かを照合する照合部と、
を備える、照合システム。 - 被写体の掌紋が撮像された被照合画像と、予め登録された被写体の掌紋を示す既登録画像とを照合する照合装置と、端末装置とを備える照合システムであって、
前記端末装置は、
前記掌紋を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像する前記被照合画像を構成する各画素のうち、注目画素の注目画素特徴量と、前記注目画素の周辺に位置する複数の周辺画素の周辺画素特徴量との差分を前記周辺画素毎に算出し、算出した前記差分の絶対値の総和を当該注目画素の特徴値として算出する特徴値算出部と、
前記特徴値が所定の閾値より大きい前記注目画素を照合画素として判定する照合画素判定部と、
前記照合画素によって構成される照合画像を送信する送信部と、
を備え、
前記照合装置は、
前記照合画像を受信する受信部と、
前記既登録画像を構成する各画素のうち、少なくとも一部の画素によって構成される画像と、前記照合画像とが一致するか否かを照合する照合部と、
を備える照合システム。 - 被写体の掌紋が撮像された被照合画像と、予め登録された被写体の掌紋を示す既登録画像とを照合するコンピュータに、
前記被照合画像を構成する各画素のうち、注目画素の注目画素特徴量と、前記注目画素の周辺に位置する複数の周辺画素の周辺画素特徴量との差分を前記周辺画素毎に算出し、算出した前記差分の絶対値の総和を当該注目画素の特徴値として算出する特徴値算出ステップと、
前記特徴値が所定の閾値より大きい前記注目画素を照合画素として判定する照合画素判定ステップと、
前記既登録画像を構成する各画素のうち、少なくとも一部の画素によって構成される画像と、前記照合画素によって構成される照合画像とが一致するか否かを照合する照合ステップと、
を実行させる照合方法。
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