JP2018156009A - 立体像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平方向のみならず垂直方向にも広い視域を有する立体像を表示可能な立体像表示装置を提供する。【解決手段】立体像表示装置1は、参照光を出射する光源2と、参照光を回折させるための計算機ホログラムを表示する空間光変調器6と、凸曲面を有し、空間光変調器6からの回折光を前記凸曲面で反射させて球面波状に放射する凸面鏡10とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、計算機ホログラムによって立体像を表示する立体像表示装置に関する。
現在、3次元の立体像を見ることができる3Dディスプレイが普及している。しかし、3Dディスプレイには、
・見る位置を変えても同じ映像しか見えない(運動視差がない)
・専用の眼鏡が必要となり、煩わしい
・輻輳眼球運動とピント調節機能との矛盾により3D酔いを引き起こす
・像はディスプレイの表示面付近に制限され、奥行きのある風景画像等は表示できない
といった問題がある。
ホログラムは、これらの全ての問題を解決可能な立体像表示技術であり、電子計算機を用いたホログラム(計算機ホログラム)が実用化に向けて開発されている。計算機ホログラムは、電子計算機が三次元立体像データに基づいて作成したホログラムであり、計算機ホログラムのデータを空間光変調器に入力してホログラムを表示させ、これに光を透過または反射させて回折光を生じさせることにより、立体像を表示させることができる。
計算機ホログラムを用いた一般的な立体像表示装置では、立体像の視域は非常に狭い。そのため、立体像の視域を拡大する研究が行われており、本発明者は、水平方向に360°の視域を有する立体像を表示可能な立体像表示装置に関する研究を行った(非特許文献1)。
図16は、非特許文献1の技術を適用した立体像表示装置101の概略構成を示している。立体像表示装置101は、光源2、レンズ3、ピンホール板4、レンズ5、空間光変調器6、計算機7、レンズ8および回転ミラー9を備えている。光源2から出射されたコヒーレントな参照光L1は、レンズ3、ピンホール板4、およびレンズ5を通過して平行光となり、空間光変調器6において透過し回折光L2となる。回折光L2は、鉛直下向きに進行し、レンズ8を経て回転ミラー9に入射する。回転ミラー9は、水平方向に対し45°傾いた平面鏡であり、鉛直軸9aによって回転する。回転ミラー9により反射された波面は水平方向に伝播する。回転ミラー9の回転速度を人間の目の応答性を越える程度とすることで、回転ミラー9の周囲360°の全水平方向から立体像を視認することができる。
ここで、ショーウィンドウに展示される商品の立体像や、手術シミュレーションのための臓器の立体像を表示する用途に立体像表示装置を適用させるためには、さらに垂直方向にも視域を有する立体像を表示することが必要となる。これを解決する一つの方法として、高NAレンズを用いて回折光を広範囲に広げる方法がある。具体的には、図17に示す立体像表示装置102のように、空間光変調器6からの回折光L2を高NAレンズ8’に入射させる。高NAレンズ8’の屈折により、回折光L2は垂直方向にも広がり斜め方向からも立体像を視認することができる。
山東悠介、「計算機ホログラムによる完全な水平視域を有する立体像表示法に関する研究」、宇都宮大学博士論文、2015年
しかし、図17に示す立体像表示装置102では、高NAレンズ8’の開口数に上限があるため、立体像の垂直方向の視域は実質的に70°程度が限界である。
本発明は、水平方向のみならず垂直方向にも広い視域を有する立体像を表示可能な立体像表示装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る立体像表示装置は、参照光を出射する光源と、前記参照光を回折させるための計算機ホログラムを表示する空間光変調器を備えた立体像表示装置であって、凸曲面を有し、前記空間光変調器からの回折光を前記凸曲面で球面波状に反射させる(準球面波)反射部材をさらに備えたことを特徴とする。
また、上記立体像表示装置において、前記回折光は平面波状(準平面波)であり、前記凸曲面は回転放物面であることが好ましい。
また、上記立体像表示装置において、前記回折光は、前記凸曲面に向かって波面が拡大する球面波状であり、前記凸曲面は回転双曲面であることが好ましい。
また、上記立体像表示装置において、前記回折光は、前記凸曲面に向かって波面が縮小する球面波状であり、前記凸曲面は回転楕円面であることが好ましい。
本発明によれば、水平方向のみならず垂直方向にも広い視域を有する立体像を表示可能な立体像表示装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る立体像表示装置の概略構成を示す図である。 図1に示す凸面鏡の拡大図である。 (a)は空間光変調器の変形例を示す図であり、(b)は空間光変調器の平面図である。 回折計算を説明するための模式図である。 ホログラムパターンの例である。 空間光変調器と凸面鏡との位置関係を説明するための図である。 凸面鏡の設計を説明するための図である。 本発明の変形例に係る立体像表示装置の概略構成を示す図である。 図8に示す凸面鏡の拡大図である。 本発明の他の変形例に係る立体像表示装置の概略構成を示す図である。 図10に示す凸面鏡の拡大図である。 実施例1において立体像表示装置が表示した点像である。 実施例1における再生像のシミュレーション画像である。 実施例2において立体像表示装置が表示した立体像である。 実施例2において、異なる4方向から視認される立体像のシミュレーション画像である。 従来技術に係る立体像表示装置の概略構成を示す図である。 従来技術に係る他の立体像表示装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではない。
〔立体像表示装置の構成〕
図1は、本発明の一実施形態に係る立体像表示装置1の概略構成を示している。立体像表示装置1は、光源2、レンズ3、ピンホール板4、レンズ5、空間光変調器6、計算機7および凸面鏡(反射部材)10を備えている。
光源2は、例えばレーザ光源またはLED光源であり、参照光を出射する。レンズ3、ピンホール板4およびレンズ5は、光源2から出射された参照光を平行光にするための光学素子である。
空間光変調器6は、レンズ5から入射した参照光を回折させるための計算機ホログラムを表示する素子である。空間光変調器6としては、例えば、液晶表示装置(LCD)やデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いることができる。本実施形態では、空間光変調器6は、参照光L1を透過させることによって回折光L2に変換するが、これに限定されず、参照光L1を反射させることによって回折光L2に変換してもよい。
計算機7は、空間光変調器6に計算機ホログラムを表示させるためのデータを生成し、空間光変調器6に入力する。計算機7は、例えば汎用のパーソナルコンピュータによって構成することができる。
凸面鏡10は空間光変調器6の下方に設けられており、空間光変調器6を透過した回折光L2は、準平行光として凸面鏡10に入射する。凸面鏡10は、支持台20上に支持されており、空間光変調器6に向かって突出した凸曲面を有している。本実施形態では、図2に示すように、凸面鏡10は少なくとも回折光L2が入射する部分が回転放物面10aに形成されている。凸面鏡10の材質は、凸曲面を滑らかな反射面に加工できるものであれば、特に限定されない。
回折光L2は平面波状であるので、回転放物面10aで反射すると、球面波状の回折光L3となる。回折光L3は、凸面鏡10の水平面より上方の領域にも放射される。これにより観察者は、凸面鏡10の水平方向だけでなく、斜め方向からも立体像を凸曲面の焦点近傍に視認することができる。具体的には、立体像表示装置1が表示する立体像は、水平方向に360°の視域を有するとともに、垂直方向にも90°以上(本実施形態では約90°)の視域を有する。よって、本実施形態では、水平方向のみならず垂直方向にも広い視域を有する立体像を表示可能な立体像表示装置を実現できる。
また現状では、計算機ホログラムによる立体像の大きさは、数mm程度が上限である。そのため、立体像のサイズを拡大するためには、複数の空間光変調器を空間に並べる多重方式を併用し、光学素子としてのサイズを大きくする必要がある。この点、図17に示す立体像表示装置102では、高NAレンズ8’の口径を大きくすることが極めて難しい。一方、本実施形態に係る立体像表示装置1では、凸面鏡10のサイズを大きくすることは容易なため、複数の空間光変調器を用いてサイズの大きい光学素子と立体像を実現することができる。例えば、図3(a)および(b)に示すように、16個の空間光変調器6a〜6pを組み合わせて1つの空間光変調器6’を構成することにより、大型の凸面鏡10を用いて立体像を容易に拡大することができる。
〔光波の回折計算〕
一般的なホログラムでは、空間光変調器と立体像の間に何も存在しないため、光波の回折計算(伝搬計算)は、計算機ホログラムが表示される空間光変調器の位置する面(ホログラム面)と立体像の間のみを考えればよい。一方、本実施形態に係る立体像表示装置1では、ホログラム面と立体像(焦点F1近傍)の間に回転放物面10aが存在するため、計算機7における光波の回折計算を、ホログラム面と回転放物面10aの間の回折計算と、回転放物面10aと立体像の間の回折計算の2段階に分ける必要がある。
また、一般的に用いられる高速回折計算は、平面形状を有するホログラムと、それに平行な平面の間においてのみ有効であり、本実施形態のような曲面を有する面との間においては、現状では有効な高速回折計算法がない。そのため、本実施形態では原始的な手法(ホイヘンス=フレネルの原理に基づく手法)で計算する。逆に言えば、ホイヘンス=フレネルの原理を用いれば、ホログラム面と立体像の間に存在する反射面がどのような形状であっても、回折計算を行うことができる。
本実施形態では、立体像と回転放物面10aの間の回折を第一回折とし、回転放物面10aとホログラム面の間の回折を第二回折とする。図4は、回折計算を説明するための模式図である。
(第一回折)
立体像Sを点物体の集合体として扱う。まず、立体像Sを構成するある一点p(x,y,z)から振幅Aの球面波が発せられ、当該球面波が、回転放物面10a上のある一点(u,v,w)に到達することを考える。到達点で得られる波面g(u,v,w)は、2点間の距離をLnmとして、
で与えられる。この式(1)は、球面波の式そのものであり、λは光の波長を表す。また、2点間の距離Lnmは、
である。次に、立体像Sが、N個の点物体で構成されているとすると、到達点で得られる波面は、それぞれの点物体からの球面波の重ね合わせになるため、
で表される。ここで、点物体の座標や、観測面の座標は、任意に設定できるため、入力面(ここでは立体像S)の形状や出力面(ここでは回転放物面10a)の形状は任意の曲面であっても問題ない。出力面の形状が回転放物面なので、u,v,wの間には、以下の式が成立する。
ここで、Pは、回転放物面10aの焦点距離を表す。また、式(4)は座標系の取り方で変わる。
このように、第一回折の計算は、点物体群(もしくは波面)から発せられる2次波面を計算していることに他ならず、ホイヘンス=フレネルの原理に基づいた手法と言える。
(第二回折)
次に、第二回折の計算では、ホログラム面と回転放物面10aの間の回折を考える。第一回折により、回転放物面10a上の波面分布g(u,v,w)が得られたとする。実際の光の伝搬は、ホログラム面→回転放物面10aの順であるが、この回折計算では、所望の立体像S(つまり、回転放物面10a上の波面)を生成するのに必要なホログラムパターンを逆算することになるため、回折計算の方向は逆方向(逆回折)となる。
なお、本第二回折の考え方も、第一回折とほとんど同じである。両者の違いは、順回折であるか逆回折であるかの違いと、形状の違いだけである。逆回折を扱うためには、単に2点間の距離Lを−Lにするだけでよい。従って、ホログラム面での波面h(X,Y,Z)は、
となる。ただし、
であり、Mは回転放物面10aの分割数である。なお、計算量が増大するが、回転放物面10aを非常に細かく分割(波長の数分の1)して計算すると、精度よく波面を計算することができる。
(ホログラムパターンの計算)
上述の計算法により、ホログラム面上の波面分布h(X,Y,Z)が求まるが、空間光変調器6は平面形状をしているため、Zは一定値の定数である。従って、h(X,Y)のパターンを空間光変調器6に表示すればよい。しかしながら、h(X,Y)は複素数(振幅と位相)である。通常の空間光変調器6は、振幅、もしくは位相のどちらかしか変調できない。そのため、複素数を振幅、もしくは位相に変換する工程が必要になる。
通常のホログラムでは、参照波との干渉縞を計算することで、複素数を実数(振幅)に変換する。本実施形態においても、この方法は適用可能であるが、0次光や−1次光が問題となるため、複素数の位相のみを取り出した(振幅を1に強制する)位相分布を、空間光変調器6に表示すればよい。
なお、振幅型や位相型などへの変換については、様々な手法が提案されているが、本実施形態では特に限定されない。同様に、図1の模式図では空間光変調器は透過型として図示しているが、反射型の空間光変調器(とハーフミラー等)を用いても問題はない。
(ホログラムパターンの例)
立体像が点物体である場合の、ホログラムパターンの例を図5に示す。図5(a)〜(d)の各画像は位相分布を示しており、黒が−π、白がπである。
図5(a)は、回転放物面10aの焦点F1に点物体を一つ配置した場合のホログラムパターンである。図5(b)は、焦点F1から左に12μm、奥に12μmの位置に一つの点物体を配置した場合のホログラムパターンである。図5(c)は、焦点F1から左に12μm、奥に12μmの位置に一つの点物体を配置し、焦点F1から右に12μm、手前に12μmの位置に一つの点物体を配置した場合のホログラムパターンである。図5(d)は、焦点F1から左に12μm、奥に12μmの位置に一つの点物体を配置し、焦点F1から右に12μm、奥に12μmの位置に一つの点物体を配置した場合のホログラムパターンである。
〔凸面鏡の設計〕
なお、回折光L2の光軸は、回転放物面10aの中心軸と平行であることが好ましい。また、凸面鏡10の位置は、空間光変調器6からある程度離して配置することが好ましい。具体的には、図6に示すように、空間光変調器6の幅をWとすると、凸面鏡10の頂点と空間光変調器6との距離Dは、W〜20W程度であることが好ましい。
また、図7に示すように、凸面鏡10の頂点と焦点F1との距離をPとすると、凸面鏡10の半径は2P以上であることが好ましい。これにより、半径が2Pにおける凸曲面の傾きが45°となり、ここで反射した回折光L3は、水平方向に放射される。よって、垂直方向の視域を90°とすることができる。さらに、凸面鏡10の半径を大きくする(図7では3P)ことにより、垂直方向の視域を90°以上に拡大することができる。なお、距離Pは特に限定されないが、例えば1mm〜50cmである。
〔変形例〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。以下に説明する変形例では、上記実施形態におけるものと同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
図8は、本発明の変形例に係る立体像表示装置1aの概略構成を示している。立体像表示装置1aは、図1に示す立体像表示装置1において、凸面鏡10を凸面鏡11に置き換え、空間光変調器6と凸面鏡11との間にレンズ8aをさらに設けた構成である。立体像表示装置1aでは、空間光変調器6を透過した平面波状の回折光L2は、レンズ8aによって球面波状の回折光L2’となり、凸面鏡11に入射する前に焦点を結ぶ。
図9に示すように、凸面鏡11は少なくとも回折光L2’が入射する部分が回転双曲面11aに形成されている。回折光L2’は、回転双曲面11aに向かって、焦点F2を中心とする波面が拡大する球面波状の波面である。そのため、回折光L2’は、回転双曲面11aで反射すると、回転双曲面11aの下方の焦点F3を中心に波面が放射される球面波状の回折光L3’となる。これにより観察者は、凸面鏡11の水平方向だけでなく、垂直方向からも広角に立体像を視認することができる。なお、焦点F2は、レンズ8aの焦点位置であり、回転双曲面11aの焦点位置と一致させることが好ましい。
図10は、本発明の他の変形例に係る立体像表示装置1bの概略構成を示している。立体像表示装置1bは、図1に示す立体像表示装置1において、凸面鏡10を凸面鏡12に置き換え、空間光変調器6と凸面鏡12との間にレンズ8bをさらに設けた構成である。立体像表示装置1bでは、空間光変調器6を透過した平面波状の回折光L2は、レンズ8bによって球面波状の回折光L2”となり、焦点に集光する前に凸面鏡12に入射する。
図11に示すように、凸面鏡12は少なくとも回折光L2”が入射する部分が回転楕円面12aに形成されている。回折光L2”は、回転楕円面12aに向かって、回転楕円面の下方の焦点F4を中心とする波面が縮小する球面波状の波面である。そのため、回折光L2”は、回転楕円面12aで反射すると、焦点F4の上方の焦点F5を中心に波面が放射される球面波状の回折光L3”となる。これにより観察者は、凸面鏡12の水平方向だけでなく、垂直方向からも広角に立体像を視認することができる。
以上のように、凸面鏡に入射する回折光が球面波であっても、凸面鏡の凸曲面を回転双曲面または回転楕円面とすることにより、球面波の回折光を放射することができる。よって、上記各変形例に係る立体像表示装置1aおよび1bは、水平方向だけでなく、垂直方向にも広い視域を有する立体像を表示することができる。
以下、本発明の2つの実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
各実施例では、図1に示す立体像表示装置1を用いて表示した立体像が凸面鏡10の斜め方向から視認できるかを、コンピュータシミュレーションによって検証した。凸面鏡10は、最大直径24mmの回転放物面10aとした。回転放物面10aは、下記式で表わされる。
なお、焦点距離Pは5mmとした。
(実施例1)
図12は、実施例1において立体像表示装置1が表示した点像S1を示している。点像S1は、六角形の頂点および中心に位置する7つの点から構成される。
図13は、回転放物面10aの焦点から天頂角70°の方向に放射する波面の振幅分布の断面シミュレーション画像である。この画像において、高輝度の部分が、図12に示す点像S1を構成する点と一致している。すなわち、天頂角70°の斜め方向から点像S1を視認できることが確認できた。
(実施例2)
図14は、実施例2において立体像表示装置1が表示した立体像S2を示している。立体像S2は、四角錐を構成する点群である。
図15(a)〜(d)は、異なる4方向から視認される立体像S2のシミュレーション画像である。具体的には、図15(a)は、真上(回折光L2の入射方向)から視認される立体像のシミュレーション画像である。図15(b)は、真横から視認される立体像のシミュレーション画像であり、図15(a)の方向に対する垂直方向の角度θ=90°であり、水平方向の角度φ=45°である。図15(c)は、斜め方向(θ=45°、φ=45°)から視認される立体像のシミュレーション画像であり、図15(d)は、他の斜め方向(θ=60°、φ=60°)から視認される立体像のシミュレーション画像である。これらのシミュレーション画像から、立体像表示装置1によって、水平方向だけでなく垂直方向にも広い視域を有する立体像を表示できることが確認できた。
1 立体像表示装置
1a 立体像表示装置
1b 立体像表示装置
2 光源
3 レンズ
4 ピンホール板
5 レンズ
6 空間光変調器
7 計算機
8 レンズ
8a レンズ
8b レンズ
10 凸面鏡(反射部材)
10a 回転放物面
11 凸面鏡(反射部材)
11a 回転双曲面
12 凸面鏡(反射部材)
12a 回転楕円面
20 支持台
L1 参照光
L2 回折光
L2’ 回折光
L2” 回折光
L3 回折光
L3’ 回折光
L3” 回折光
S 立体像
S1 点像
S2 立体像

Claims (4)

  1. 参照光を出射する光源と、
    前記参照光を回折させるための計算機ホログラムを表示する空間光変調器と、
    を備えた立体像表示装置であって、
    凸曲面を有し、前記空間光変調器からの回折光を前記凸曲面で反射させて球面波状に放射する反射部材をさらに備えたことを特徴とする立体像表示装置。
  2. 前記回折光は平面波状であり、
    前記凸曲面は回転放物面であることを特徴とする請求項1に記載の立体像表示装置。
  3. 前記回折光は、前記凸曲面に向かって波面が拡大する球面波状であり、
    前記凸曲面は回転双曲面であることを特徴とする請求項1に記載の立体像表示装置。
  4. 前記回折光は、前記凸曲面に向かって波面が縮小する球面波状であり、
    前記凸曲面は回転楕円面であることを特徴とする請求項1に記載の立体像表示装置。
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