JP2018155341A - ソレノイドバルブ及びこれを備える流体圧アクチュエータの制御装置 - Google Patents

ソレノイドバルブ及びこれを備える流体圧アクチュエータの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ソレノイドバルブの制御性を向上させる。【解決手段】第1バルブ100は、バルブハウジング20に設けられるポンプポート21及びシリンダポート22と、バルブハウジング20に設けられる収容穴20Aに摺動自在に挿入されポンプポート21からシリンダポート22への作動油の流れを制御するスプール30と、通電によって生じる電磁力によりスプール30を駆動するソレノイド40と、ソレノイド40の駆動力に抗するようにスプール30を付勢するスプリング50と、スプール30の第1ランド部31に臨む第1端部室23と、第1端部室23の作動油を排出するドレン通路25と、ドレン通路25に設けられ通過する作動油の流れに抵抗を付与するオリフィスプラグ26と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ソレノイドバルブ及びこれを備える流体圧アクチュエータの制御装置に関するものである。
特許文献1には、バルブボディと、バルブボディの一端側に設けられた電磁駆動部と、バルブボディの内部に軸心方向へ移動自在に収容されて、電磁駆動部の駆動力によって電磁駆動部側へプランジャによって引き付けられて移動するスプール弁と、を備える電磁制御弁が開示されている。この電磁制御弁では、スプール弁の各ランド部によって、供給ポート及びドレンポートと、第1,第2出力ポートと、の連通を制御する。また、この電磁制御弁では、スプール弁の良好な摺動性を確保するために、バルブボディの底壁に排出孔が形成される。
特開2008−64132号公報
特許文献1に開示される電磁制御弁では、スプール弁の端部とバルブボディとの間の部屋内の作動油は、排出孔を通じてタンクに排出される。これにより、スプール弁の軸方向の移動性が作動油等によって阻害されることがなく、常時スムーズな移動性が確保される。
ここで、特許文献1に開示される電磁制御弁では、スプールの端部とバルブボディとの間の端部室はタンクに連通するため、端部室の圧力はタンク圧となる。よって、この電磁制御弁では、端部室の圧力と供給ポートや当該供給ポートから作動油が導かれる第1,第2出力ポートとの圧力差が大きい。この圧力差が大きいと、供給ポート等を通過する作動油がスプールの外周を通じて端部室へと漏れやすくなる。
スプールの外周を通じた作動油の漏れが生じると、漏れた作動油の流れにより生じる力によってスプール弁が弁孔内で傾いたり、径方向の一方へ押し付けられるおそれがある。
弁孔内でのスプール弁の傾きや押し付けが生じると、スプールの摺動抵抗が増加するため、ヒステリシスが増大してしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ソレノイドバルブ及びこれを備える流体圧アククエータの制御装置における制御性を向上させることを目的とする。
第1の発明は、ソレノイドバルブであって、バルブハウジングに設けられる上流ポート及び下流ポートと、バルブハウジングに設けられる収容穴に摺動自在に挿入され上流ポートから下流ポートへの作動流体の流れを制御するスプールと、通電によって生じる電磁力によりスプールを駆動するソレノイドと、ソレノイドの駆動力に抗するようにスプールを付勢する付勢部材と、スプールの端面に臨む端部室と、端部室の作動流体を排出するドレン通路と、ドレン通路に設けられ通過する作動流体の流れに抵抗を付与する絞り部と、を備えることを特徴とする。
第1の発明では、端部室の作動流体を排出するドレン通路には、絞り部が設けられるため、絞り部による抵抗によって端部室の圧力低下が抑制される。よって、上流ポートから下流ポートへ導かれる作動油と端部室との圧力差が減少し、スプールの外周を通じた端部室への作動流体の漏れが抑制される。このため、スプールに対する摺動抵抗の増加が抑制される。
第2の発明は、上流ポートと下流ポートとが連通した状態において、下流ポートの作動流体を端部室へと導く下流圧通路をさらに備えることを特徴とする。
第3の発明は、下流圧通路が、スプールの外周面に軸方向に沿って形成される外周溝であることを特徴とする。
第4の発明は、下流圧通路が、絞り部において圧力損失が発生するような流量の作動流体を端部室へ導くことを特徴とする。
第2から第4の発明では、より確実に絞り部において圧力損失を発生させることができるため、端部室の圧力低下をより確実に抑制することができる。
第5の発明は、上流ポートと下流ポートとが遮断された状態において、下流ポートの作動流体圧を排出する戻り通路をさらに備えることを特徴とする。
第5の発明では、上流ポートと下流ポートとが遮断されることによる下流ポートでの圧力のこもりが戻り通路によって防止される。
第6の発明は、流体圧アクチュエータの制御装置であって、ポンプから流体圧アクチュータへ供給される作動流体の流れを制御するソレノイドバルブと、ソレノイドバルブの上流圧と下流圧との差圧によって作動して、差圧が設定圧を超えるとポンプから前記ソレノイドバルブに導かれる作動流体の一部を逃がす圧力補償弁と、ソレノイドバルブから流体圧アクチュエータに導かれる作動流体の流れのみを許容するチェック弁と、を備えることを特徴とする。
第7の発明は、ソレノイドバルブが、上流ポートと下流ポートとを連通する開ポジションと、上流ポートと下流ポートとの連通を遮断すると共に下流ポートを端部室を通じてタンクに連通する閉ポジションと、を有することを特徴とする。
第6及び第7の発明では、ソレノイドバルブとチェック弁との間の圧力をタンクへ排出しつつ、端部室と下流ポートとの圧力差を低減して、ヒステリシスを改善することができる。
本発明によれば、ソレノイドバルブ及び流体圧アクチュエータの制御装置の制御性が向上する。
本発明の実施形態に係る流体圧アクチュータの制御装置及び流体圧アクチュエータユニットの構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係るソレノイドバルブの断面図であり、閉ポジションにある状態を示す。 本発明の実施形態に係るソレノイドバルブの断面図であり、開ポジションにある状態を示す。 本発明の実施形態に係るソレノイドバルブの側面図である。 本発明の実施形態に係るソレノイドバルブの拡大断面図であり、スプールの第1ランド部周辺を示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るソレノイドバルブ100及びこれを備える流体圧アクチュエータの制御装置101について説明する。
まず、図1を参照して、流体圧アクチュエータの制御装置101(以下、単に「制御装置101」と称する。)を備える流体圧アクチュエータユニット10の全体構成について説明する。
流体圧アクチュエータユニット10は、作業車両としてのトラクタに搭載され、トラクタの後部に設けられる負荷(作業機)1を昇降するものである。負荷1は、例えば、農地を耕す耕耘装置(図示省略)がヒッチ装置(図示省略)を介してリンク機構に着脱可能に取り付けられる作業機である。なお、流体圧アクチュエータユニット10は、その他にも、例えば、フォークリフトに搭載され、作動流体の流体圧によってリフトシリンダを伸縮作動させて積荷を昇降するものでもよい。
以下では、作動流体として作動油が使用され、作業者による操作レバー(図示省略)の操作入力に応じて負荷1を鉛直上下方向に駆動する流体圧アクチュエータユニット10について説明する。
流体圧アクチュエータユニット10は、図1に示すように、作動油の給排によって伸縮作動して負荷1を鉛直上下方向に駆動する流体圧アクチュエータとしての油圧シリンダ2と、油圧シリンダ2に作動油を供給するポンプ8と、油圧シリンダ2から排出される作動油が導かれるタンク9と、油圧シリンダ2へ給排される作動油の流量を制御して油圧シリンダ2の伸縮作動を制御する制御装置101と、を備える。
油圧シリンダ2は、円筒状のシリンダチューブ3と、シリンダチューブ3内に挿入されるピストンロッド4と、ピストンロッド4の端部に設けられシリンダチューブ3の内周面に沿って摺動するピストン5と、を有する。
シリンダチューブ3の内部は、ピストン5によって、ロッド側室6とボトム側室7とに仕切られる。油圧シリンダ2は、ロッド側室6が大気開放され、ボトム側室7には作動油が充填される単動型の油圧シリンダ2である。油圧シリンダ2は、ボトム側室7に供給される作動油の圧力によって伸長作動する。ボトム側室7の作動油が排出されると、負荷1の自重によってピストンロッド4及びピストン5が下方へと移動し、油圧シリンダ2が収縮作動する。
制御装置101は、ポンプ8から油圧シリンダ2に供給される作動油の流れを制御する第1バルブ(ソレノイドバルブ)100と、油圧シリンダ2から排出される作動油の流れを制御する第2バルブ60と、第1バルブ100及び第2バルブ60への通電量を制御して第1バルブ100及び第2バルブ60の作動を制御するコントローラ70と、を備える。
第1バルブ100は、ソレノイド40への通電によって生じる電磁力とスプリング50及び補助スプリング51(図2参照)のばね力とが釣り合う位置にスプール30(図2参照)が移動して、スプール30の位置に応じた開口面積で開弁する比例ソレノイドバルブである。同様に、第2バルブ60は、ソレノイド61への通電によって生じる電磁力とスプリング62のばね力とが釣り合う位置にスプール(図示省略)が移動して、スプールの位置に応じた開口面積で開弁する比例ソレノイドバルブである。第1バルブ100及び第2バルブ60は、ソレノイド40,61への通電量に応じて開口面積が変化することにより、通過する作動油の流量を制御する。
第1バルブ100には、ポンプ8に接続されてポンプ8から吐出される作動油が導かれる吐出通路11と、油圧シリンダ2のボトム側室7に連通する供給通路12と、が接続される。
第1バルブ100は、吐出通路11と供給通路12との連通を遮断する閉ポジション100Aから、吐出通路11と供給通路12とを連通する開ポジション100Bへと、ソレノイド40への通電量に応じて連続的に切り換わる。第1バルブ100は、ソレノイド40への通電量がゼロ又は所定の通電量以下である場合には、スプリング50のばね力によって閉ポジション100Aとなる。閉ポジション100Aでは、供給通路12は、戻り通路35に連通する。第1バルブ100は、ソレノイド40への通電量が増加することにより供給通路12に対する吐出通路11の開口面積(流路面積)が増加して、吐出通路11から供給通路12へと導かれる作動油の流量を制御する。第1バルブ100の詳細な説明は、後述する。
第2バルブ60には、タンク9に接続されるタンク通路13と、油圧シリンダ2のボトム側室7に連通する排出通路14と、が接続される。第2バルブ60は、タンク通路13から排出通路14への作動油の流れのみを許容するチェックポジション60Aから、排出通路14からタンク通路13への作動油の流れを許容する連通ポジション60Bへと、ソレノイド61への通電量に応じて連続的に切り換わる。第2バルブ60は、ソレノイド61への通電量がゼロ又は所定の通電量以下である場合には、スプリング62のばね力によってチェックポジション60Aとなる。つまり、第2バルブ60は、ソレノイド61への通電量を増加させることにより、排出通路14とタンク通路13とが連通する開口面積、言い換えれば排出通路14からタンク通路13への導かれる作動油の流路面積が増加して、排出通路14からタンク通路13へと導かれる作動油の流量を制御する。
供給通路12と排出通路14とは、両者が合流する共通通路15を介して油圧シリンダ2のボトム側室7に連通する。これに代えて、供給通路12と排出通路14とは、互いに独立して油圧シリンダ2のボトム側室7に連通してもよい。
また、制御装置101は、供給通路12に設けられポンプ8から油圧シリンダ2のボトム側室7への作動油の流れのみを許容するチェック弁16と、第1バルブ100の上流と下流との差圧が予め設定される設定圧を超えた場合に、ポンプ8からの作動油をタンク9やその他の制御弁(図示省略)に戻すアンロード機能付きの圧力補償弁17と、を備える。差圧によって作動する圧力補償弁17が設けられることにより、第1バルブ100の前後差圧が一定に保たれる。これにより、第1バルブ100を通過する流量は、第1バルブ100の開度、つまり作業者による操作入力に基づくソレノイド40への通電量によって決まり、負荷圧に依存しないため、制御性が向上する。
コントローラ70は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及びI/Oインターフェース(入出力インターフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。RAMはCPUの処理におけるデータを記憶し、ROMはCPUの制御プログラム等を予め記憶し、I/Oインターフェースは接続された機器との情報の入出力に使用される。コントローラ70は、複数のマイクロコンピュータで構成されてもよい。
コントローラ70は、操作レバーを通じて入力される操作入力と、ストロークセンサ(図示省略)が検知する油圧シリンダ2の実位置と、に基づくフィードバック制御により、油圧シリンダ2の作動を制御する。
操作レバーを通じて油圧シリンダ2を伸長作動させる操作入力があると、コントローラ70は、第1バルブ100のソレノイド40へ電流を供給して第1バルブ100の作動を制御する一方、第2バルブ60のソレノイド61への電流の供給を遮断する。これにより、第1バルブ100は、閉ポジション100Aから通電量に応じた開度で開弁し、吐出通路11と供給通路12とを連通する。また、第2バルブ60は、チェックポジション60Aとなり、排出通路14からタンク通路13への作動油の流れを遮断する。よって、ポンプ8から吐出される作動油は、第1バルブ100の開口面積に応じた流量に制御され、ボトム側室7に導かれる。これにより、油圧シリンダ2は、ボトム側室7に供給される作動油によって伸長作動して負荷1を上昇させる。
操作レバーを通じて油圧シリンダ2を収縮作動させる操作入力があると、コントローラ70は、第2バルブ60のソレノイド61へ電流を供給して第2バルブ60の作動を制御する一方、第1バルブ100のソレノイド40への電流の供給を遮断する。これにより、第2バルブ60は、チェックポジション60Aから通電量に応じた開度で開弁し、排出通路14とタンク通路13と連通する。第1バルブ100は、閉ポジション100Aとなり、吐出通路11から供給通路12への作動油の通過を遮断する。また、供給通路12には、チェック弁16が設けられるため、ボトム側室7の作動油が供給通路12を通じて排出されることはない。よって、ボトム側室7の作動油は、第2バルブ60の開口面積に応じた流量に制御されてタンク9へ排出される。これにより、負荷1の自重によってボトム側室7から作動油が排出され、油圧シリンダ2は収縮作動して負荷1を下降させる。
次に、図2〜図4を参照して、本実施形態に係る第1バルブ100の具体的構成について説明する。
第1バルブ100は、図2に示すように、バルブハウジング20と、バルブハウジング20に設けられる収容穴20Aに摺動自在に挿入されるスプール30と、スプール30の一端側に設けられ通電によって生じる電磁力によりシャフト41を移動させてスプール30を駆動するソレノイド40と、ソレノイド40の駆動力に抗するようにスプール30を付勢する付勢部材としてのスプリング50と、を備える。
第1バルブ100のバルブハウジング20は、第2バルブ60及び圧力補償弁17と共通に使用される。なお、これに限らず、第1バルブ100、第2バルブ60、及び圧力補償弁17は、それぞれ独立したハウジングを有していてもよい。
収容穴20Aは、バルブハウジング20の両端面に開口する貫通孔として形成される。収容穴20Aの一方の開口には、ソレノイド40が設けられる。収容穴20Aの他方の開口は、キャップ28によって封止される。
バルブハウジング20には、吐出通路11に接続されポンプ8に連通する上流ポートとしてのポンプポート21と、供給通路12に接続され油圧シリンダ2のボトム側室7に連通する下流ポートとしてのシリンダポート22と、が軸方向に並んで形成される。ポンプポート21及びシリンダポート22は、収容穴20Aに開口する環状の溝として形成される。
スプール30は、収容穴20Aの内周面に摺接する第1及び第2ランド部31,32と、第1及び第2ランド部31,32を接続する接続部33と、を有する。第1及び第2ランド部31,32の外周には、それぞれ環状の溝として形成されるラビリンス溝31A,32Aが設けられる。接続部33は、第1及び第2ランド部31,32のよりも小さい外径を有し、収容穴20Aの内周面との間で環状通路34を区画する。
第1ランド部31とキャップ28との間には、第1ランド部31に臨む第1端部室(端部室)23が形成される。第1端部室23には、スプリング50が圧縮状態で収容される。スプリング50は、第1ランド部31の端面から突出する第1支持部31Bにより内周が支持され、ばね座50Aを介して第1ランド部31の端部に接触する。
第2ランド部32とソレノイド40との間には、第2端部室(端部室)24が形成される。また、第2端部室24には、スプリング50と共にスプール30を支持する補助スプリング51が圧縮状態で収容される。補助スプリング51は、第2ランド部32の端面から突出する第2支持部32Bにより内周が支持される。第1バルブ100の非通電時において、スプール30は、スプリング50及び補助スプリング51の付勢力によって、閉ポジション100Aとなるように位置決めされて支持される。
スプール30には、第1端部室23と第2端部室24とを連通する接続通路36が形成される。接続通路36は、スプール30の軸方向に延び第1ランド部31の第1支持部31Bの端面に開口する軸方向通路36Aと、第2ランド部32の第2支持部32Bの外周面に開口する径方向通路36Bと、を有する。
第1ランド部31には、径方向に貫通すると共に接続通路36の軸方向通路36Aに連通するランド通路37が形成される(図4参照)。ランド通路37は、第1バルブ100が閉ポジション100Aとなった際、第1ランド部31の外周面に開口する連通ポート37Aを通じてシリンダポート22に連通する。これにより、ランド通路37は、接続通路36を通じてシリンダポート22の作動油を第1端部室23に導く。つまり、接続通路36の一部、ランド通路37、及び連通ポート37Aにより戻り通路35が構成される(図1参照)。
また、図2に示すように、第1ランド部31の外周には、軸方向に沿って外周溝38が形成される。本実施形態では、図4に示すように、4つの外周溝38が周方向に均等に配置されて形成される。外周溝38は、図3に示すように、環状通路34を通じてポンプポート21とシリンダポート22とが連通する状態において、シリンダポート22と第1端部室23とを連通する。外周溝38は、環状通路34を通じてポンプポート21とシリンダポート22とが連通する状態では、シリンダポート22と第1端部室23とを常に連通するように形成されることが望ましい。このように、外周溝38が、図3に示す開ポジション100Bにおいて、シリンダポート22と第1端部室23とを連通する下流圧通路に相当する。なお、図2及び3では、説明の便宜上、単一の外周溝38を図示すると共に、戻り通路35と同一断面にて図示する。
また、バルブハウジング20には、図2に示すように、第1端部室23の作動油を排出するドレン通路25が形成される。ドレン通路25は、第1端部室23に連通すると共にタンク9に連通する。ドレン通路25には、通過する作動油の流れに抵抗を付与する絞り部としてのオリフィスプラグ26が設けられる。オリフィスプラグ26は、流路面積がドレン通路25よりも小さく作動油の流れに抵抗を付与する絞り通路27を有し、ドレン通路25に着脱可能に設けられる。
ソレノイド40は、通電により磁力を発生するコイル(図示省略)を有し、コイルが発生する磁力によりシャフト41を軸方向に駆動するものである。スプール30は、第2ランド部32の先端部32Cにおいてシャフト41に固定されシャフト41と共に軸方向へ移動する。
次に、第1バルブ100の作用について説明する。
ソレノイド40への通電が遮断された状態では、第1バルブ100はスプリング50の付勢力によって閉ポジション100Aに切り換えられ、シリンダポート22がスプール30の第1ランド部31の外周面によって塞がれる(図2参照)。これにより、環状通路34を通じたシリンダポート22とポンプポート21との連通が遮断される。
なお、ここでいう「ポンプポート21とシリンダポート22との連通が遮断される」とは、後述する第1ランド部31と収容穴20Aとの間にクリアランスC(図5参照)が生じることにより、クリアランスCを通じてポンプポート21とシリンダポート22とが連通することは含まない意味である。つまり、ソレノイド40への非通電時において「ポンプポート21とシリンダポート22との連通が遮断される」とは、第1ランド部31と収容穴20Aとの間に、クリアランスCが生じないことを意味するものではない。
本実施形態では、油圧シリンダ2の収縮作動時にボトム側室7から排出される作動油が第1バルブ100に導かれないよう、第1バルブ100と油圧シリンダ2との間(第1バルブ100の下流)の供給通路12にはチェック弁16が設けられている(図1参照)。このため、第1バルブ100は、スプール30とチェック弁16との間の圧力を逃がすために、閉ポジション100Aにおいて、シリンダポート22と第1端部室23とが戻り通路35を通じて連通すると共に、ドレン通路25を通じて第1端部室23がタンク9と連通するように構成される。
具体的には、閉ポジション100Aにおいて、シリンダポート22は、ランド通路37及び接続通路36の軸方向通路36Aを通じて第1端部室23に連通する。これにより、第1バルブ100が閉ポジション100Aとなった際、第1バルブ100とチェック弁16との間の圧力をランド通路37、接続通路36、第1端部室23、及びドレン通路25を通じて逃がすことができる。つまり、第1バルブ100が閉ポジション100Aに切り換えられることで第1バルブ100とチェック弁16との間でポンプ圧がこもることが防止される。このように非通電時において第1バルブ100の下流圧がタンク9へ逃がされるため、第1バルブ100の上流圧(ポンプ圧)により圧力補償弁17が作動して(図1中右側ポジション)、ポンプ圧が低下(アンロード)する。これにより、ポンプ8の負荷が低下するため、ポンプ8を駆動するエンジン負荷が低減され、省エネ化をすることができる。
ソレノイド40に電流が供給されると、ソレノイド40のシャフト41が通電量に応じて移動し、シャフト41の移動に伴いスプール30がスプリング50の付勢力に抗して移動する。これにより、ポンプポート21とシリンダポート22とが環状通路34を通じて連通し(開ポジション100B)、ポンプポート21とシリンダポート22との連通開度に応じて通過する作動油の流量が制御される。
ここで、スプール30の加工精度等の影響により、スプール30の第1ランド部31と収容穴20Aとの間には、図5に示すように、クリアランスCが生じてしまう。また、上述のように、本実施形態では、閉ポジション100Aにおいて戻り通路35を通じて第1バルブ100とチェック弁16との間の圧力を逃がすために、第1端部室23はドレン通路25を通じてタンク9に連通される。このような場合において、第1端部室23がタンク圧(例えば、大気圧)となると、第1端部室23の圧力とシリンダポート22の圧力との圧力差が大きくなる。よって、第1バルブ100が開ポジション100Bの状態では、ポンプポート21からシリンダポート22に導かれる作動油が、第1ランド部31と収容穴20Aとの間のクリアランスCを通じて低圧側である第1端部室23へと漏れやすくなる。第1ランド部31と収容穴20Aとの間のクリアランスCを通じて第1端部室23への作動油の漏れが生じると、その流れによって第1ランド部31には径方向に作用する力(ラジアル力)が作用する。このようなラジアル力が作用すると、収容穴20A内でのスプール30の傾きや、収容穴20Aに対して径方向の一方へ押し付けが生じるおそれがある。スプール30の傾きや押し付けが生じると、収容穴20A内でのスプール30の摺動抵抗(摩擦力)が増加し、第1バルブ100のヒステリシスが大きくなるおそれがある。
これに対し、本実施形態では、第1端部室23に連通するドレン通路25には、作動油の流れに抵抗を付与する絞り通路27を有するオリフィスプラグ26が設けられる。よって、作動油が絞り通路27を通過する抵抗により、第1端部室23の圧力低下が抑制され、第1端部室23がタンク圧よりも高い圧力に保たれる。このようにして、第1端部室23がタンク圧となることが防止されるため、ポンプポート21からシリンダポート22へ導かれる作動油の圧力と第1端部室23との圧力差が低下し、第1端部室23への作動油の漏れが生じにくくなる。第1ランド部31と収容穴20Aとの間のクリアランスCを通過する作動油の漏れが生じにくくなることで、その流れによるラジアル力の発生も抑制され、スプール30の摺動抵抗の増加を招くことも防止される。一方、ドレン通路25にはオリフィスプラグ26が設けられるものの、第1端部室23はタンク9と連通するものである。このため、第1バルブ100が閉ポジション100Aの状態において、ドレン通路25を通じてシリンダポート22の圧力を逃がす機能が損なわれることはない。したがって、ドレン通路25を通じて第1バルブ100とチェック弁16との間の圧力(シリンダポート22の圧力)を逃がしつつ、第1バルブ100のヒステリシスが改善され、制御性を向上させることができる。
また、絞り通路27を通過する作動油の流量が少ない場合には、絞り通路27において作動油の流れに抵抗がほとんど付与されず、第1端部室23の圧力低下を抑制することはできない。これに対し、本実施形態では、第1バルブ100が開ポジション100Bの状態において、外周溝38によってシリンダポート22の作動油が第1端部室23に導かれる。外周溝38を通じて第1端部室23に導かれる作動油は、ドレン通路25に設けられる絞り通路27により抵抗が付与されて、タンク9へと排出される。よって、絞り通路27を通過する作動油の流量が増え、第1端部室23の圧力を比較的高圧に維持してより一層ポンプ圧に近づけることができる。
このように、第1バルブ100では、クリアランスCを通じてシリンダポート22から第1端部室23へ作動油の流れが生じる場合において、外周溝38を通じて第1端部室23へ作動油を積極的に導くように構成することによって、第1端部室23とシリンダポート22との圧力差をさらに小さくする。これにより、クリアランスCからの漏れを抑制して、スプール30の摺動抵抗を低減することができる。なお、外周溝38を通じて第1端部室23へ導かれる流量は、油圧シリンダ2の作動に影響がない程度に設定される。
また、4つの外周溝38は、全体として(下流圧通路として)、絞り通路27において所望の抵抗が付与される流量の作動油が通過するように、流路面積が設定される。より具体的には、4つの外周溝38の全体としての流路面積は、絞り通路27に所望の圧力損失が生じる流量が導かれるように、絞り通路27のオリフィス径(絞り径)に応じて設定される。これにより、クリアランスC及び下流圧通路としての外周溝38によって、絞り通路27に所望の圧力損失が発生するような流量を第1端部室23に導くことができる。したがって、第1ランド部31と収容穴20Aとの間のクリアランスCを通じた作動油の漏れをより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、シリンダポート22と第1端部室23との圧力差を小さくすることで、第1ランド部31と収容穴20Aとの間のクリアランスCを通じた第1端部室23への作動油の漏れを抑制する。このため、例えば、第1ランド部31と収容穴20Aとが嵌合する軸方向長さ(嵌合長)が短い場合であっても、摺動抵抗の増加を抑制して、ヒステリシスを改善することができる。言い換えれば、第1ランド部31と収容穴20Aとの嵌合長を長くすることで両者間のクリアランスCを通じた作動油の漏れを抑制する方法と比較して、第1バルブ100の大型化を招くことなくヒステリシスを改善することができる。
また、下流圧通路は、周方向に均等に配置される4本の外周溝38により構成される。よって、外周溝38を通過する作動油の流れにより第1ランド部31に生じる径方向の力は、互いに打ち消される。つまり、外周溝38における作動油の流れにより第1ランド部31(スプール30)にラジアル力が作用することが抑制されるため、外周溝38の作動油の流れによる傾きや収容穴20Aへの押し付けの発生を抑制することができる。
また、第2ランド部32と収容穴20Aとの間のクリアランス(図示省略)を通じて第2端部室24へ作動油が漏れことも考えられる。これに対し、本実施形態では、接続通路36を通じて第1端部室23と第2端部室24とが連通するため、オリフィスプラグ26によって第2端部室24の圧力低下も抑制される。よって、第2ランド部32と収容穴20Aとの間のクリアランスを通じた第2端部室24への作動油の漏れも抑制することができる。したがって、第1バルブ100の制御性をより一層向上させることができる。
次に、本実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、外周溝38は、ポンプポート21とシリンダポート22とが連通した状態において、シリンダポート22と第1端部室23とを常に連通するように構成されることが望ましい。しかしながら、これに限らず、所望のヒステリシス特性が得られる場合には、ポンプポート21とシリンダポート22とが連通した状態において、外周溝38がシリンダポート22と第1端部室23とを常に連通するものでなくてもよい。つまり、外周溝38は、ポンプポート21とシリンダポート22とが連通した状態において、シリンダポート22と第1端部室23とを連通するものであればよく、ポンプポート21とシリンダポート22とが遮断された状態では、シリンダポート22と第1端部室23とを連通するものでもよいし、連通しないものでもよい。
また、上記実施形態では、4つの外周溝38が周方向に均等に配置される。作動油が外周溝38を通過することによるラジアル力の発生を防止するためには、複数の外周溝38が周方向に均等に配置されることが望ましい。しかしながら、所望のヒステリシス特性が得られる場合には、複数の外周溝38が均等に配置されない構成としてもよいし、単一の外周溝38が形成される構成でもよい。
また、上記実施形態では、下流圧通路は、スプール30の軸方向に延びるように第1ランド部31の外周に形成される外周溝38により構成される。これに対し、下流圧通路は、絞り通路27により所定の圧力損失が生じ、第1端部室23の圧力低下を抑制できるような流量を第1端部室23に導くことができる限り、任意の構成とすることができる。例えば、下流圧通路は、第1ランド部31の外周面に形成される溝ではなく、スプール30の内部に形成される通路でもよい。また、ランド通路37や接続通路36に連通する通路を設け、この通路とランド通路37や接続通路36により下流圧通路が構成されてもよい。つまり、下流圧通路は、第1バルブ100が閉ポジション100Aの状態においてシリンダポート22の圧力を逃がす戻り通路35を利用してもよい。これによれば、下流圧通路と戻り通路35との一部又は全部を共通化することができる。
また、上記実施形態では、第1ランド部31と収容穴20AとのクリアランスC以外にも、スプール30に形成される下流圧通路によってシリンダポート22と第1端部室23とが連通する。これによれば、第1ランド部31と収容穴20Aとの間のクリアランスCを大きくすることなく、クリアランスCを通じた作動油の漏れをより確実に抑制して、第1バルブ100のヒステリシスを改善することができる。つまり、クリアランスCを通じたシリンダポート22から第1端部室23への流れのみでは、絞り通路27によって十分な抵抗が付与されず、第1端部室23の圧力低下が抑制できないような場合には、スプール30に下流圧通路を設けることが望ましい。
これに対し、絞り通路27により所定の圧力損失が生じ、第1端部室23の圧力低下が抑制される場合には、第1ランド部31に下流圧通路を設けなくてもよい。具体的には、第1ランド部31と収容穴20AとのクリアランスCを通じて作動油が第1端部室23に導かれることで、絞り通路27の圧力損失によって第1端部室23の圧力低下が抑制される場合には、このクリアランスCとは別に下流圧通路を設けなくてもよい。つまり、絞り通路27により所定の圧力損失が生じるように作動油を導く下流圧通路のようにクリアランスCを機能させてもよい。この場合、クリアランスCを通じた作動油の流れは生じるものの、ドレン通路25にオリフィスプラグ26が設けられず第1端部室23がタンク圧となる場合と比較すると、第1端部室23とシリンダポート22との圧力差を小さくし、クリアランスCを通じた流量(漏れ量)を低減することができる。よって、この場合であっても、第1端部室23がタンク圧となる場合と比較して、スプール30の摺動抵抗を低減して、ヒステリシスを向上させることができる。なお、クリアランスCとは別に下流圧通路を設けない場合であっても、非通電時にシリンダポート22の圧力を逃がす戻り通路35をスプール30に設けることが望ましい。非通電時にアンロード機能を発揮する必要がない場合には、戻り通路35を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、第2端部室24には、スプリング50と共にスプール30を支持する補助スプリング51が設けられる。これに対し、例えば、ソレノイド40の内部等にスプール30を支持するスプリングが設けられるような場合には、第2端部室24内に補助スプリング51を設けなくてもよい。
また、上記実施形態では、端部室としての第1端部室23及び第2端部室24が接続通路36によって連通する。これに対し、第1端部室23と第2端部室24とは、互いに連通しないものでもよい。この場合において、第1端部室23及び第2端部室24が同圧になる場合には、作動油を排出するドレン通路及びドレン通路に設けられるオリフィスプラグを第1端部室23及び第2端部室24のそれぞれに対して設けてもよい。また、第1端部室23及び第2端部室24が連通せず、これらのいずれか一方に、作動油を排出するドレン通路及びドレン通路に設けられるオリフィスプラグを設ける構成でもよい。
また、ソレノイドバルブ100は、直動式の制御弁であれば、油圧シリンダ2のボトム側室7に供給される作動油の流れを制御する第1バルブ100に限らず、任意の制御弁に適用することができる。
また、上記実施形態では、流体圧アクチュエータは、ピストン5によってシリンダチューブ3の内部がロッド側室6及びボトム側室7に仕切られて、負荷1を鉛直方向に移動させる単動型の油圧シリンダ2である。これに代えて、流体圧アクチュエータは、ラム式の単動型油圧シリンダであってもよい。また、流体圧アクチュエータは、ロッド側室6が大気開放されるものではなくタンク9に接続され、ボトム側室7に供給される作動油によって伸長作動し、負荷荷重またはスプリング等の付勢力によって収縮する単動型の油圧シリンダであってもよい。また、流体圧アクチュエータの伸縮方向は、鉛直方向に限らず、任意の方向としてよい。また、流体圧アクチュエータは、ロッド側室6及びボトム側室7の両方に作動油が充填され、両者の作動油圧の圧力差によって伸縮作動する複動型の油圧シリンダであってもよい。流体圧アクチュエータが複動型の油圧シリンダである場合には、ロッド側室6及びボトム側室7に給排される作動油の流れを制御するコントロールバルブにおいて、本実施形態のように、スプールの端部に臨む端部室に連通するドレン通路及びドレン通路に設けられるオリフィスプラグを設けてもよい。
以上の実施形態によれば以下の効果を奏する。
第1バルブ100では、作動油がドレン通路25に設けられる絞り通路27を通過する抵抗によって、第1端部室23の圧力低下が抑制される。よって、ポンプポート21からシリンダポート22へ導かれる作動油の圧力と第1端部室23との圧力差が低下し、第1端部室23への作動油の漏れが生じにくくなる。これにより、第1ランド部31と収容穴20Aとの間のクリアランスCを通過する作動油の流れよるラジアル力の発生も抑制され、スプール30の摺動抵抗の増加を招くことも防止される。したがって、ドレン通路25を通じて第1バルブ100とチェック弁16との間の圧力を逃がしつつ、第1バルブ100のヒステリシスが改善され、制御性を向上させることができる。
また、第1バルブ100では、開ポジション100Bの状態において、外周溝38を通じてシリンダポート22から第1端部室23に導かれる作動油は、ドレン通路25に設けられる絞り通路27により抵抗が付与されて、タンク9へと排出される。よって、絞り通路27を通過する作動油の流量が増え、第1端部室23の圧力を比較的高圧に維持してより一層シリンダポート22の圧力と近づけることができる。よって、第1端部室23とシリンダポート22との圧力差をさらに小さくして、スプール30の摺動抵抗の増加を抑制することができる。
また、4つの外周溝38の全体としての流路面積は、絞り通路27において所望の圧力損失が発生するために充分な流量で作動油を第1端部室23に導くように設定される。このため、外周溝38を通じて第1端部室23に導かれる作動油によって第1端部室23の圧力低下を充分抑制することができ、第1ランド部31と収容穴20Aとの間のクリアランスCを通じた作動油の流れをより確実に抑制できる。よって、第1バルブ100のヒステリシスをより一層改善することができる。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
第1バルブ100は、バルブハウジング20と、バルブハウジング20に設けられるポンプポート21及びシリンダポート22と、バルブハウジング20に設けられる収容穴20Aに摺動自在に挿入されポンプポート21からシリンダポート22への作動油の流れを制御するスプール30と、通電によって生じる電磁力によりスプール30を駆動するソレノイド40と、ソレノイド40の駆動力に抗するようにスプール30を付勢するスプリング50と、スプール30の第1ランド部31に臨む第1端部室23と、第1端部室23の作動油を排出するドレン通路25と、ドレン通路25に設けられ通過する作動油の流れに抵抗を付与するオリフィスプラグ26と、を備える。
この構成では、第1端部室23の作動油を排出するドレン通路25には、オリフィスプラグ26が設けられるため、オリフィスプラグ26による抵抗によって第1端部室23の圧力低下が抑制される。よって、ポンプポート21からシリンダポート22へ導かれる作動油圧と第1端部室23との圧力差が減少し、スプール30の外周を通じた第1端部室23への作動油の漏れが抑制される。このため、スプール30に対する摺動抵抗の増加が抑制され、第1バルブ100及び流体圧アクチュエータの制御装置101の制御性が向上する。
また、第1バルブ100は、ポンプポート21とシリンダポート22とが連通した状態において、シリンダポート22の作動油を第1端部室23へと導く下流圧通路(外周溝38)をさらに備える。
また、下流圧通路は、スプール30の第1ランド部31の外周面に軸方向に沿って形成される外周溝38である。
これらの構成では、下流圧通路(外周溝38)を通じて第1端部室23へ作動油を導くことで、第1ランド部31の外周を通さずにオリフィスプラグ26を通過する作動油の流量を増加させることができる。よって、第1端部室23の圧力低下をより一層抑制し、スプール30の外周を通じた作動油の流れを抑制することができる。
また、第1バルブ100では、下流圧通路(外周溝38)が、オリフィスプラグ26において圧力損失が発生するような作動油の流量を第1端部室23へ導く。
この構成では、より確実にオリフィスプラグ26において圧力損失を発生させることができるため、第1端部室23の圧力低下をより確実に抑制することができる。
また、第1バルブ100は、ポンプポート21とシリンダポート22とが遮断された状態において、シリンダポート22の油圧を逃がす戻り通路35をさらに備える。
この構成では、ポンプポート21とシリンダポート22とが遮断されることによるシリンダポート22内での圧力のこもりが、戻り通路35によって防止される。
流体圧アクチュエータの制御装置101は、ポンプ8から油圧シリンダ2へ供給される作動油の流れを制御する第1バルブ100と、第1バルブ100の上流圧と下流圧との差圧によって作動して、差圧が設定圧を超えるとポンプ8から第1バルブ100に導かれる作動油の一部を逃がす圧力補償弁17と、第1バルブ100から油圧シリンダ2に導かれる作動油の流れのみを許容するチェック弁16と、を備える。
また、流体圧アクチュエータの制御装置101では、第1バルブ100が、ポンプポート21とシリンダポート22とを連通する開ポジション100Bと、ポンプポート21とシリンダポート22との連通を遮断すると共にシリンダポート22を第1端部室23を通じてタンク9に連通する閉ポジション100Aと、を有する。
これらの構成では、第1バルブ100とチェック弁16との間の圧力をタンク9へ排出しつつ、第1端部室23とシリンダポート22との圧力差を低減して、ヒステリシスを改善することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
2…油圧シリンダ(流体圧アクチュエータ)、8…ポンプ、9…タンク、16…チェック弁、17…圧力補償弁、20…バルブハウジング、20A…収容穴、21…ポンプポート(上流ポート)、22…シリンダポート(下流ポート)、23…第1端部室(端部室)、24…第2端部室(端部室)、25…ドレン通路、26…オリフィスプラグ(絞り部)、30…スプール、31…第1ランド部、32…第2ランド部、33…接続部、34…環状通路、38…外周溝(下流圧通路)、40…ソレノイド、50…スプリング(付勢部材)、100…第1バルブ(ソレノイドバルブ)、101…制御装置(流体圧アクチュエータの制御装置)

Claims (7)

  1. バルブハウジングと、
    前記バルブハウジングに設けられる上流ポート及び下流ポートと、
    前記バルブハウジングに設けられる収容穴に摺動自在に挿入され前記上流ポートから前記下流ポートへの作動流体の流れを制御するスプールと、
    通電によって生じる電磁力により前記スプールを駆動するソレノイドと、
    前記ソレノイドの駆動力に抗するように前記スプールを付勢する付勢部材と、
    前記スプールの端面に臨む端部室と、
    前記端部室の作動流体を排出するドレン通路と、
    前記ドレン通路に設けられ通過する作動流体の流れに抵抗を付与する絞り部と、を備えることを特徴とするソレノイドバルブ。
  2. 前記上流ポートと前記下流ポートとが連通した状態において、前記下流ポートの作動流体を前記端部室へと導く下流圧通路をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のソレノイドバルブ。
  3. 前記下流圧通路は、前記スプールの外周面に軸方向に沿って形成される外周溝であることを特徴とする請求項2に記載のソレノイドバルブ。
  4. 前記下流圧通路は、前記絞り部において圧力損失が発生するような流量の作動流体を前記端部室へ導くことを特徴とする請求項2又は3に記載のソレノイドバルブ。
  5. 前記上流ポートと前記下流ポートとが遮断された状態において、前記下流ポートの作動流体圧を排出する戻り通路をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のソレノイドバルブ。
  6. 流体圧アクチュエータの制御装置であって、
    ポンプから前記流体圧アクチュエータへ供給される作動流体の流れを制御する請求項1から5のいずれか一つに記載のソレノイドバルブと、
    前記ソレノイドバルブの上流圧と下流圧との差圧によって作動して、前記差圧が設定圧を超えると前記ポンプから前記ソレノイドバルブに導かれる作動流体の一部を逃がす圧力補償弁と、
    前記ソレノイドバルブから前記流体圧アクチュエータに導かれる作動流体の流れのみを許容するチェック弁と、を備える流体圧アクチュエータの制御装置。
  7. 前記ソレノイドバルブは、
    前記上流ポートと前記下流ポートとを連通する開ポジションと、
    前記上流ポートと前記下流ポートとの連通を遮断すると共に前記下流ポートを前記端部室を通じてタンクに連通する閉ポジションと、を有することを特徴とする請求項6に記載の流体圧アクチュエータの制御装置。
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