JP2018154260A - エンジン制御装置およびエンジン制御方法 - Google Patents

エンジン制御装置およびエンジン制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018154260A
JP2018154260A JP2017053455A JP2017053455A JP2018154260A JP 2018154260 A JP2018154260 A JP 2018154260A JP 2017053455 A JP2017053455 A JP 2017053455A JP 2017053455 A JP2017053455 A JP 2017053455A JP 2018154260 A JP2018154260 A JP 2018154260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
ignition timing
predetermined
motor
ignition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017053455A
Other languages
English (en)
Inventor
裕紀 養畑
Hironori Yohata
裕紀 養畑
瀬菜 吉村
Sena Yoshimura
瀬菜 吉村
雄介 小田
Yusuke Oda
雄介 小田
和哉 小山
Kazuya Koyama
和哉 小山
鈴木 裕介
Yusuke Suzuki
裕介 鈴木
公二彦 臼井
Kunihiko Usui
公二彦 臼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2017053455A priority Critical patent/JP2018154260A/ja
Publication of JP2018154260A publication Critical patent/JP2018154260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】エンジン回転数とモータ回転数とを素早く一致させるエンジン制御装置およびエンジン制御方法を提供すること。【解決手段】実施形態に係るエンジン制御装置は、始動部と、遅角部と、開度増大部と、トルク低減部とを備える。始動部は、モータを用いた第1走行モードから、モータとエンジンとを用いた第2走行モードに走行モードが変更された場合に、点火始動を行う。遅角部は、点火始動が行われてから、第1所定期間が経過するまで点火時期を遅角させる。開度増大部は、点火始動が行われてから、第1所定期間以上の第2所定期間が経過すると、スロットル開度を増大させる。トルク低減部は、スロットル開度が増大された後に、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が所定偏差以下になると、エンジンのトルクを低減させる。【選択図】図1

Description

開示の実施形態は、エンジン制御装置およびエンジン制御方法に関する。
従来、ハイブリッド車両において、エンジンとモータとの間にクラッチを配置し、モータのみを用いたEV走行モードから、エンジンとモータとを用いたHV走行モードに走行モードを変更する場合に、膨張行程で停止している気筒に燃料を噴射し、噴射した燃料に点火する点火始動を行うことで、エンジンのクランキングを行う技術が知られている。
上記技術では、点火始動時に、クラッチを一時的にトルク伝達状態にすることで、クランキングがモータによってアシストされている。このようなアシストは、モータのエンジン始動用の余剰トルクを少なくするために、点火始動後に終了されることが望ましい。
点火始動後にアシストが終了され、クラッチが解放された場合には、エンジンでの燃料噴射および点火が継続して行われることで、エンジン回転数が極低回転数から大きくなる。そして、エンジン回転数がモータ回転数よりも大きくなり、その後、エンジン回転数がモータ回転数近傍まで低下するとクラッチが締結される。
また、エンジン回転数を所定回転数に一致させるエンジン制御に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記ハイブリッド車両におけるEV走行モードからHV走行モードへの変更時に、上記エンジン制御に関する技術を適用して、エンジン回転数をモータ回転数に一致させることも考えられる。
特開2009−13864号公報
しかしながら、上記エンジン制御に関する技術では、エンジン回転数が所定回転数(例えば、アイドリング回転数)よりも急激に上昇した場合にのみ点火時期を遅角させており、モータ回転数に対するモータ回転数のオーバーシュートが大きくなり、エンジン回転数がモータ回転数近傍まで低下するまでの時間が長くなる。すなわち、エンジン回転数とモータ回転数とを一致させるまでの時間が長くなるおそれがある。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、エンジン回転数とモータ回転数とを素早く一致させるエンジン制御装置およびエンジン制御方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係るエンジン制御装置は、始動部と、遅角部と、開度増大部と、トルク低減部とを備える。始動部は、モータを用いた第1走行モードから、モータとエンジンとを用いた第2走行モードに走行モードが変更された場合に、膨張行程で停止している気筒に燃料を供給し、燃料に点火することでエンジンのクランクシャフトを回転させる点火始動を行う。遅角部は、点火始動が行われてから第1所定期間が経過するまで点火時期を遅角させる。開度増大部は、点火始動が行われてから、第1所定期間以上の第2所定期間が経過すると、スロットル開度を増大させる。トルク低減部は、スロットル開度が増大された後に、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が所定偏差以下になると、エンジンのトルクを低減させる。
実施形態の一態様によれば、エンジン回転数とモータ回転数とを素早く一致させることができる。
図1は、第1実施形態に係るエンジン制御が実行され、第1クラッチが締結されるまでの処理の流れを説明する図である。 図2は、第1実施形態に係るハイブリッド車両の概略構成図である。 図3は、第1実施形態に係るエンジンの概略構成図である。 図4は、第1実施形態に係るエンジンECUの概略ブロック図である。 図5は、モータ回転数と第1所定値との関係を示すマップである。 図6は、モータ回転数と所定遅角量との関係を示すマップである。 図7は、モータ回転数と第2所定開度との関係を示すマップである。 図8は、モータ回転数と第2所定値との関係を示すマップである。 図9は、モータ回転数と低減量との関係を示すマップである。 図10は、第1実施形態に係るエンジン制御処理を示すフローチャートである。 図11は、第1実施形態に係るエンジン制御処理が実行された場合の点火時期、スロットル開度およびエンジン回転数の変化を示すタイムチャートである。 図12は、第2実施形態に係るエンジン制御処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するエンジン制御装置およびエンジン制御方法を説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
<エンジン制御の概要>
第1実施形態に係るエンジン制御は、詳しくは後述するハイブリッド車両1(図2参照)において、走行モードがモータジェネレータ3を用いたEV走行モード(第1走行モード)から、モータジェネレータ3とエンジン2とを用いたHV走行モード(第2走行モード)に変更され、エンジン2とモータジェネレータ3との間に設けられた第1クラッチ7を締結する際に実行される。
第1実施形態に係るエンジン制御の概要について図1を参照し説明する。図1は、第1実施形態に係るエンジン制御が実行され、第1クラッチ7が締結されるまでの処理の流れを説明する図である。
走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更されると、膨張行程で停止している気筒30(図3参照)に燃料が噴射(供給)され、噴射された燃料に点火する点火始動が行われる(S1)。これにより、膨張行程となっている気筒30で、燃料が爆発的に燃焼されて、クランクシャフト35(図3参照)が回転し、クランキングが行われる。点火始動が行われると、点火時期が遅角される(S2)。具体的には、点火時期は、圧縮上死点よりも遅角側である第1所定点火時期に設定される。第1所定点火時期は、点火始動が行われてエンジン回転数が極めて小さい場合に、クランクシャフト35が逆回転しない点火時期である。
なお、点火始動時には、モータジェネレータ3から第1クラッチ7を介して動力伝達が行われ、クランキングがアシストされる。また、このアシストは、点火始動後、エンジン2における燃料噴射回数の合計値(以下、「噴射回数」という。)が、予め設定されたアシスト終了回数となると、第1クラッチ7が解放されて停止される。アシスト終了回数は、エンジン2での燃焼のみでクランクシャフト35が回転可能となる噴射回数、例えば、クランクシャフト35が1〜2回程度回転するために必要な噴射回数である。
点火始動が行われてから第1所定期間が経過すると、点火時期が最適点火時期に設定され(S3)、さらに第2所定期間が経過すると、第2所定期間が経過する前よりもスロットル開度が増大される(S4)。
第1所定期間は、予め設定された期間であり、点火始動が行われてから、噴射回数が第1所定回数となるまでの期間である。第1所定回数は、アシスト停止回数より多い回数であり、点火時期を最適点火時期としてもクランクシャフト35に逆回転の力が発生しない噴射回数(燃焼回数)である。第1所定期間は、エンジン2の種類によって設定され、気筒30の数が多くなるほど短くなる。
第2所定期間は、予め設定された第1所定期間以上の期間であり、点火始動が行われてから、噴射回数が第2所定回数となるまでの期間である。第2所定回数は、第1所定回数以上の回数であり、スロットル開度を増大させてもノッキングが発生しない噴射回数である。第2所定期間は、第1所定期間と同様にエンジン2の種類によって設定され、気筒30の数が多くなるほど短くなる。第1所定期間および第2所定期間が経過すると、エンジン2では燃焼が安定する。
スロットル開度が増大された後に、モータジェネレータ3の回転軸の回転数(以下、「モータ回転数」という。)とクランクシャフト35の回転数(以下、「エンジン回転数」という。)との偏差が所定偏差以下となると、エンジン2のトルクを低減させるトルクダウン制御が実行される(S5)。トルクダウン制御では、例えば、点火時期が最適点火時期よりも遅角される。所定偏差は、予め設定された偏差であり、トルクダウン制御の開始により、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを適切に抑制可能な偏差である。
ここでは、スロットル開度が増大され、また点火時期が最適点火時期となっているため、単位時間当たりのエンジン回転数の増大量が大きい。そのため、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制するために、偏差が所定偏差以下となるとトルクダウン制御が実行される。
トルクダウン制御が実行され、エンジン回転数が減少し、エンジン回転数とモータ回転数との偏差の絶対値が或る閾値(以下では、「第3所定値」と称する場合がある。)以下になると、第1クラッチ7が締結される(S6)。或る閾値は、予め設定された値であり、エンジン回転数とモータ回転数とが一致したとみなすことができる値であり、第1クラッチ7が締結された場合に、締結ショックの発生を抑制することができる値である。
以上のように、点火始動が行われると、点火時期を遅角させることで、点火始動後にクランクシャフト35が逆回転することを防止することができる。また、その後、スロットル開度を大きくすることで、エンジン回転数を素早く上昇させることができる。また、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が所定偏差以下となると、トルクダウン制御を実行することで、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制することができる。そのため、エンジン回転数をモータ回転数に素早く近づけることができ、第1クラッチ7が締結されるまでの時間を短くすることができる。
このように、第1実施形態に係るエンジン制御は、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更された場合に、点火始動直後の燃焼を安定させつつ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
<ハイブリッド車両1の概略構成>
ハイブリッド車両1について図2を参照して説明する。図2は、第1実施形態に係るハイブリッド車両1の概略構成図である。
ハイブリッド車両1は、エンジン2と、モータジェネレータ3と、トルクコンバータ4と、変速機5とを備え、エンジン2およびモータジェネレータ3で発生した動力をトルクコンバータ4および変速機5を介して駆動輪6に伝達する。ハイブリッド車両1では、動力伝達経路においてエンジン2とモータジェネレータ3とが直列配置されている。
ハイブリッド車両1は、エンジン2とモータジェネレータ3との間に第1クラッチ7を備え、モータジェネレータ3とトルクコンバータ4との間に第2クラッチ8を備える。第1クラッチ7および第2クラッチ8は、油圧によって作動するクラッチであり、油圧が制御されることで、各クラッチ7、8での伝達トルク容量を連続的または段階的に変更可能なクラッチである。伝達トルク容量とは、第1クラッチ7および第2クラッチ8が伝達することができる最大のトルクの大きさであり、油圧に応じて変化する。第1クラッチ7および第2クラッチ8は、油圧が制御されることで、締結および解放される。エンジン2についての詳しい説明は、後述する。
モータジェネレータ3は、例えば、同期型モータであり、モータとして作用するとともに、ジェネレータとしても作用する。モータジェネレータ3は、バッテリ(不図示)と電気的に接続されており、モータとして作用する際には、インバータ(不図示)を介してバッテリから電力が供給される。また、モータジェネレータ3は、ジェネレータとして作用する際には、インバータを介してバッテリに電力を供給する。
変速機5は、例えば、有段変速機であり、モータジェネレータ3およびエンジン2から伝達される入力回転を変速して出力する。なお、変速機5は、無段変速機であってもよい。
ハイブリッド車両1は、走行モードとして、モータジェネレータ3で発生する動力のみが駆動輪6に伝達されるEV走行モードと、エンジン2およびモータジェネレータ3で発生する動力が駆動輪6に伝達されるHV走行モードとを有している。
EV走行モードでは、第1クラッチ7が解放され、第2クラッチ8が締結される。HV走行モードでは、第1クラッチ7および第2クラッチ8が締結される。
EV走行モードおよびHV走行モードでは、車両減速時に減速エネルギーを回生して回収することができる。また、HV走行モードでは、エンジン2の余剰のエネルギーをモータジェネレータ3によって電力として回収することができる。すなわち、HV走行モードには、エンジン2の余剰のエネルギーをモータジェネレータ3によって電力として回収する状態が含まれる。
ハイブリッド車両1は、コントローラとして、車両を統合制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という。)11と、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という。)12と、モータジェネレータ用電子制御ユニット(以下、「MGECU」という。)13と、変速機用電子制御ユニット(以下、「変速機ECU」という。)14と、クラッチECU15とを備える。エンジンECU12については後述する。
各ECU11〜15は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などによって構成され、記憶されたコンピュータプログラムをCPUが読み出すことで、各ECU11〜15の機能が発揮される。なお、各ECU11〜15は、複数のECUが統合されて構成されてもよく、また、更に複数のECUによって構成されてもよい。
HVECU11は、アクセルペダル16の踏み込み量を検出するアクセルペダルセンサ20や、ブレーキペダル17の踏み込み量を検出するブレーキペダルセンサ21や、車速を検出する車速センサ22などからの信号が入力される。また、HVECU11は、通信ポートを介してエンジンECU12などと各種制御信号およびデータを入出力する。
MGECU13は、モータ回転数を検出する回転数センサ23からの信号が入力される。MGECU13は、インバータの動作を制御することでモータジェネレータ3を制御する。
変速機ECU14は、変速機5を油圧制御することで変速段を変更させる。クラッチECU15は、油圧制御することで、第1クラッチ7および第2クラッチ8を締結および解放させる。また、クラッチECU15は、点火始動が行われる場合に、モータジェネレータ3からエンジン2へわずかに動力伝達が行われるように第1クラッチ7の伝達トルク容量を制御し、点火始動時のクランキングをアシストする。
<エンジン2の概略構成>
次にエンジン2について図3を参照して説明する。図3は、第1実施形態に係るエンジン2の概略構成図である。エンジン2は、例えば、ガソリンを燃料とする内燃機関であり、複数の気筒30を備える。エンジン2は、各気筒30内に燃料を直接噴射するインジェクタ31と、噴射した燃料に点火し、気筒30内で燃料を爆発的に燃焼させる点火プラグ32とを備える。エンジン2は、各気筒30内の燃焼によるガス圧(燃焼圧)で各ピストン33を上下動させて、リンク機構34を介してピストン33に接続されるクランクシャフト35を回転させる。
エンジン2の気筒30には、吸気管36および排気管37が連結されている。吸気管36によって吸気通路が形成され、排気管37によって排気通路が形成される。
吸気管36には、吸気弁38が設けられる。吸気管36には、エアクリーナ39が設けられ、吸気口40から外部より空気(新気)が流れ込む。吸気管36には、サージタンク41が設けられる。エアクリーナ39とサージタンク41との間の吸気管36には、スロットルモータ42によってスロットル開度が変更されるスロットルバルブ43が設けられる。
排気管37には、排気弁44が設けられる。排気管37には、三元触媒装置45AおよびNOx吸蔵還元型三元触媒装置45Bが設けられる。
エンジン2には、クランクシャフト35の回転位置、すなわちクランク角を検出し、エンジン回転数を検出するためのクランク角センサ50や、吸気流量を検出するためのエアフロメータ51などが設けられる。
<エンジンECU12の概略構成>
次にエンジンECU12について図4を参照して説明する。図4は、第1実施形態に係るエンジンECU12の概略ブロック図である。
エンジンECU12は、入力部60と、算出部61と、インジェクタ31による燃料噴射を制御する噴射制御部63と、点火プラグ32による点火時期を制御する点火制御部64と、スロットル開度を制御する開度制御部65とを備える。なお、エンジンECU12では、算出部61や噴射制御部63などが統合されて構成されてもよく、また、噴射制御部63などが複数の制御部などによって構成されてもよい。
入力部60には、HVECU11などからの制御信号が入力される。また、入力部60には、クランク角センサ50およびエアフロメータ51からの信号が入力される。
算出部61は、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更された場合に、モータ回転数とエンジン回転数との偏差を算出する。
噴射制御部63は、噴射量設定部63Aと、噴射指示部63Bと、噴射回数算出部63Cとを備える。
噴射量設定部63Aは、通常、エアフロメータ51からの信号に基づいて吸気流量を検出し、吸気流量に基づいてインジェクタ31による燃料噴射量を設定する。また、噴射量設定部63Aは、吸気流量に対する理論空燃比よりも燃料の割合が多くなるリッチ状態、または理論空燃比よりも燃料の割合が少なくなるリーン状態となるように、燃料噴射量を設定することもできる。なお、噴射量設定部63Aは、例えば、排気管37内に設けられた酸素濃度センサ(不図示)によって検出される酸素濃度に基づいて燃料噴射量を補正してもよい。
噴射量設定部63Aは、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更された場合には、膨張行程で停止している気筒30をクランク角に基づいて特定する。そして、噴射量設定部63Aは、膨張行程で停止している気筒30に対する燃料噴射量を所定噴射量に設定する。所定噴射量は、予め設定された噴射量である。なお、噴射量設定部63Aは、前回のエンジン停止時に膨張行程で停止した気筒30を記憶し、記憶した情報に基づいて膨張行程で停止している気筒30を特定してもよい。
噴射指示部63Bは、噴射量設定部63Aによって設定された燃料噴射量がインジェクタ31から噴射されるように、インジェクタ31に燃料噴射量に関する信号を出力する。噴射量設定部63Aおよび噴射指示部63Bは、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更された場合に、点火始動を行う始動部として機能する。
噴射回数算出部63Cは、点火始動後の噴射回数をカウントし、カウントした噴射回数を点火時期設定部64Aおよび開度設定部65Aに出力する。
点火制御部64は、点火時期設定部64Aと、点火指示部64Bとを備える。
点火時期設定部64Aは、通常、点火プラグ32による点火時期が最適点火時期となるように点火時期を設定する。なお、点火時期設定部64Aは、エンジン2の動作状態に基づいて最適点火時期から適宜変更してもよい。
点火時期設定部64Aは、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更された場合には、以下の(a)〜(e)により点火時期を設定する。
(a)点火時期設定部64Aは、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更され、点火始動を行う場合には、膨張行程となっている気筒30にインジェクタ31によって燃料が噴射されると、噴射された燃料に点火するように、点火時期を予め設定された所定の点火始動タイミングに設定する。
(b)点火時期設定部64Aは、点火始動が行われると点火時期を第1所定点火時期に設定する。点火時期設定部64Aは、点火始動が行われてから第1所定期間が経過するまで点火時期を第1所定点火時期に固定する。
(c)点火時期設定部64Aは、第1所定期間が経過すると、点火時期を第1所定点火時期よりも進角側に設定する。具体的には、点火時期設定部64Aは、第1所定期間が経過すると、点火時期を最適点火時期に設定する。また、点火時期設定部64Aは、第1所定点火時期から最適点火時期まで徐々に変化するように点火時期を設定してもよい。なお、点火時期設定部64Aは、点火時期を最適点火時期に設定せずに、進角させてもよい。すなわち、点火時期設定部64Aは、点火時期を圧縮上死点よりも進角側の点火時期に設定すればよい。
(d)点火時期設定部64Aは、点火時期を最適点火時期に設定した後に、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第1所定値(所定偏差)以下となると、点火時期を第2所定点火時期に設定する。
点火時期設定部64Aは、図5に示すマップに基づいて第1所定値を設定する。図5は、モータ回転数と第1所定値との関係を示すマップである。第1所定値は、モータ回転数が大きくなるほど、大きくなる。モータ回転数が大きい場合には、同じ偏差でトルクダウン制御を開始してもモータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートが大きくなる。そのため、モータ回転数が大きくなるほど、第1所定値を大きくし、早いタイミングでトルクダウン制御を開始する。
これにより、モータ回転数が大きい場合には、早いタイミングで点火時期が最適点火時期から第2所定点火時期に変更されることで、早いタイミングでトルクダウン制御が開始される。
第2所定点火時期は、最適点火時期に対して、所定遅角量で遅角側となる点火時期である。点火時期設定部64Aは、図6に示すマップに基づいて所定遅角量を算出し、最適点火時期に対して所定遅角量で遅角側となる第2所定点火時期に点火時期を設定する。図6は、モータ回転数と所定遅角量との関係を示すマップである。所定遅角量は、モータ回転数が大きくなるほど、大きくなる。
これにより、モータ回転数が大きい場合には、トルクダウン制御におけるエンジン2のトルク低減量が大きくなり、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制することができる。
(e)点火時期設定部64Aは、検出されたエンジン回転数が前回検出されたエンジン回転数に対して小さくなり、エンジン回転数が減少し、かつエンジン回転数とモータ回転数との偏差の絶対値が第3所定値以下になると、点火時期を第2所定点火時期から最適点火時期に変更する。なお、点火時期設定部64Aは、第2所定点火時期から最適点火時期まで徐々に変化するように点火時期を設定する。
点火指示部64Bは、点火時期設定部64Aによって設定された点火時期で点火プラグ32が燃料に点火するように、点火プラグ32に点火時期に関する信号を出力する。
このように、点火制御部64は、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更された場合に、点火始動を行う始動部として機能する。また、点火制御部64は、点火始動が行われてから第1所定期間が経過するまで、点火時期を遅角させる遅角部として機能する。また、点火制御部64は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第1所定値以下となると点火時期を最適点火時期よりも遅角側の第2所定点火時期にし、点火プラグ32で燃料に点火させる。これにより、エンジン2ではトルクダウン制御が実行される。すなわち、点火制御部64は、エンジン2のトルクを低減するトルク低減部としても機能する。
開度制御部65は、開度設定部65Aと、開度指示部65Bとを備える。
開度設定部65Aは、通常、スロットル開度を基準開度に設定する。基準開度は、ハイブリッド車両1の駆動力が車速やアクセルペダル16の踏み込み量などに基づいた駆動力となるように設定される目標エンジン回転数を維持する開度である。なお、開度設定部65Aは、走行モードがEV走行モードの場合でも、エンジン2(ハイブリッド車両1)の状態に応じた基準開度に算出している。
開度設定部65Aは、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更された場合には、以下の(a)〜(d)のようにスロットル開度を設定する。
(a)開度設定部65Aは、点火始動が行われると、スロットル開度を第1所定開度に設定する。第1所定開度は、予め設定された開度であり、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更された時の基準開度よりも大きい開度であり、気筒30への吸気流量が大きくなり過ぎずノッキングが発生しない開度である。なお、第1所定開度は、後述する第2所定開度よりも小さい。
開度設定部65Aは、点火始動が行われてから第2所定期間が経過するまで、スロットル開度を第1所定開度に固定する。
(b)開度設定部65Aは、点火始動が行われてから第2所定期間が経過すると、スロットル開度を第2所定開度に設定する。開度設定部65Aは、図7に基づいて第2所定開度を設定する。図7は、モータ回転数と第2所定開度との関係を示すマップである。第2所定開度は、第1所定開度よりも大きく、モータ回転数が大きくなるほど、大きくなる。すなわち、スロットル開度は、モータ回転数が大きくなるほど、増大する。
(c)開度設定部65Aは、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第2所定値(所定偏差)以下となると、スロットル開度を第3所定開度に設定する。開度設定部65Aは、図8に基づいて第2所定値を設定する。図8は、モータ回転数と第2所定値との関係を示すマップである。第2所定値は、モータ回転数が大きくなるほど、大きくなる。これは、上述した第1所定値の設定方法と同様に、モータ回転数が大きくなるほど、早いタイミングでトルクダウン制御を開始するためである。
なお、第2所定値は、第1所定値よりも大きい。すなわち、スロットル開度が第3所定開度に設定されるタイミングは、上述した点火時期が第2所定点火時期に設定されるタイミングよりも早い。これは、スロットル開度が変更されてから実際に気筒30に吸入される吸気流量が変化するまでの時間が、点火時期が変化するまでの時間より長いためである。
開度設定部65Aは、図9に基づいて第2所定開度に対するスロットル開度の低減量を算出し、スロット開度を第2所定開度に対して低減量の分小さくした第3所定開度に設定する。図9は、モータ回転数と低減量との関係を示すマップである。低減量は、モータ回転数が大きくなるほど、大きくなる。すなわち、モータ回転数が大きいほど、第2所定開度に対するスロットル開度の低減量が大きくなる。
これにより、モータ回転数が大きい場合には、トルクダウン制御におけるエンジン2のトルク低減量が大きくなり、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制することができる。
(d)開度設定部65Aは、エンジン回転数が減少し、かつエンジン回転数とモータ回転数との偏差の絶対値が第3所定値以下になると、スロットル開度を基準開度に設定する。
開度指示部65Bは、開度設定部65Aによって設定されたスロットル開度となるように、スロットルモータ42にスロットル開度に関する信号を出力する。
このように、開度制御部65は、点火始動が行われてから第2所定期間が経過すると、スロットル開度を増大する開度増大部として機能する。また、開度制御部65は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第2所定値以下となると、スロットル開度を第2所定開度よりも小さい第3所定開度にし、吸気流量を小さくする。これにより、エンジン2ではトルクダウン制御が実行される。すなわち、開度制御部65は、エンジン2のトルクを低減するトルク低減部としても機能する。
<エンジン制御処理>
次に、エンジン制御処理について図10を参照して説明する。図10は、第1実施形態に係るエンジン制御処理を示すフローチャートである。
エンジンECU12は、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更され、点火始動が行われると(S10:Yes)、点火時期を第1所定点火時期にし、スロット開度を第1所定開度にする(S11)。エンジンECU12は、走行モードがEV走行モードであり、点火始動が行われない場合(S10:No)には、今回の処理を終了する。
エンジンECU12は、点火始動が行われてから第1所定期間が経過するまで(S12:No)、点火時期を第1所定点火時期およびスロットル開度を第1所定開度に維持し、点火始動が行われてから第1所定期間が経過すると(S12:Yes)、点火時期を最適点火時期にする(S13)。
エンジンECU12は、点火始動が行われてから第2所定期間が経過するまで(S14:No)、スロットル開度を第1所定開度に維持し、点火始動が行われてから第2所定期間が経過すると(S14:Yes)、スロットル開度を第2所定開度にする(S15)。
エンジンECU12は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第1所定値以下となるまで(S16:No)、スロットル開度を第2所定開度に維持し、偏差が第1所定値以下となると(S16:Yes)、スロットル開度を第3所定開度にする(S17)。
エンジンECU12は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第2所定値以下となるまで(S18:No)、点火時期を最適点火時期に維持し、偏差が第2所定値以下となると(S18:Yes)、点火時期を第2所定点火時期にする(S19)。
エンジンECU12は、エンジン回転数が減少し、かつエンジン回転数とモータ回転数との偏差の絶対値が第3所定値以下となるまで(S20:No)、スロットル開度を第3所定開度および点火時期を第2所定点火時期に維持する。エンジンECU12は、エンジン回転数が減少し、かつエンジン回転数とモータ回転数との偏差の絶対値が第3所定値以下となると(S20:Yes)、点火時期を最適点火時期とし、スロットル開度を基準開度とする(S21)。
<エンジン制御処理の作用>
次に、エンジン制御処理の作用について図11を参照して説明する。図11は、第1実施形態に係るエンジン制御処理が実行された場合の点火時期、スロットル開度およびエンジン回転数の変化を示すタイムチャートである。ここでは、モータ回転数は一定の回転数に維持されているものとする。また、第1実施形態のエンジン制御を用いない場合の変化を比較例として破線で示す。また、第1実施形態と比較例とで一致する線の一部を説明のためわずかにずらして記載している。
時間t0において、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更され、点火始動が行われる。点火始動が行われると、点火時期は遅角され、第1所定点火時期に設定されるため、クランクシャフト35(図3参照)を逆回転させる力は発生しない。また、スロット開度は第1所定開度に設定されるため、ノッキングが発生しない。そのため、点火始動後の燃焼が安定し、エンジン回転数はゆるやかに大きくなる。従って、エンジン2の劣化を抑制し、また運転者の違和感を低減することができる。
これに対し、比較例では、点火時期は最適点火時期に設定され、かつスロットル開度は第2所定開度に設定される。これにより、比較例では、クランクシャフト35を逆回転させる力や、ノッキングが発生することがあり、燃焼が安定せず、エンジン回転数が増減する。そのため、比較例では、エンジン2が劣化し、また運転者に違和感を与えるおそれがある。
点火始動を行ってから第1所定期間が経過し、時間t1になると、点火時期を遅角させなくても、クランクシャフト35を逆回転させる力が発生しなくなるので、点火時期は最適点火時期に設定される。これにより、エンジン回転数の単位時間あたりの増加量が大きくなる。
点火始動を行ってから第2所定期間が経過し、時間t2になると、吸気流量が大きくなってもノッキングが発生せず、燃焼が安定するので、スロットル開度は第2所定開度に設定される。これにより、さらにエンジン回転数の単位時間あたりの増加量が大きくなる。
時間t3において、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第2所定値以下になると、スロットル開度は第3所定開度に設定され、スロットル開度が小さくなり、トルクダウン制御が実行される。
時間t4において、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第1所定値以下になると、点火時期は第2所定点火時期に設定され、最適点火時期よりも遅角側となり、さらなるトルクダウン制御が実行される。本実施形態では、このようにしてモータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートが抑制される。
一方、比較例では、エンジン回転数がモータ回転数に一致する時間t5において、点火時期が第2所定点火時期に設定され、さらなるトルクダウン制御が実行される。そのため、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートが大きくなる。
トルクダウン制御が行われ、エンジン回転数が低減し、時間t6において、エンジン回転数とモータ回転数との偏差の絶対値が第3所定値(不図示)以下となると、クラッチECU15によって第1クラッチ7が締結される。スロットル開度は、基準開度に設定され、点火時期は、最適点火時期となるように徐々に変更される。
一方、比較例では、オーバーシュートが大きくなるため、時間t7において第1クラッチ7が締結される。このように、第1実施形態では、第1クラッチ7を比較例よりも早く締結することができる。
<第1実施形態の効果>
エンジンECU12は、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更された場合に、点火始動が行われてから第1所定期間が経過するまで点火時期を第1所定点火時期にして遅角させる。また、エンジンECU12は、点火始動が行われてから第2所定経過時間が経過すると、スロットル開度を第2所定開度にしてスロットル開度を増大させる。また、エンジンECU12は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が、例えば、第2所定値以下となるとスロットル開度を第2所定開度よりも小さい第3所定開度にしてトルクダウン制御を実行する。
これにより、点火始動後に、クランクシャフト35に逆回転の力が発生することを防止し、ノッキングの発生を防止することができ、エンジン2における燃焼を安定させることができる。また、エンジン回転数を素早く上昇させることができ、さらにモータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制することができる。そのため、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させることができ、第1クラッチ7の締結時の締結ショックを抑制しつつ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
エンジンECU12は、点火始動が行われてから第1所定期間が経過すると、点火時期を進角させて最適点火時期にする。これにより、エンジン回転数を素早く上昇させることができ、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
エンジンECU12は、点火始動が行われてから第2所定期間が経過するまで、スロットル開度を第1所定開度にする。これにより、点火始動後に、気筒30に流入する吸気流量が大きくなり過ぎることを防止し、ノッキングの発生を防止することができる。
エンジンECU12は、点火始動が行われてから第2所定期間が経過すると、モータ回転数が大きくなるほど、第2スロットル開度を増大させる。これにより、モータ回転数が大きい場合でも、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
エンジンECU12は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第2所定値以下となると、スロットル開度を第2所定開度よりも小さい第3所定開度にし、トルクダウン制御を実行する。これにより、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制することができ、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
また、エンジンECU12は、モータ回転数が大きいほど、トルクダウン制御におけるスロットル開度の低減量を大きくする。これにより、モータ回転数が大きい場合には、トルクダウン制御におけるエンジン2のトルク低減量を大きくし、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制することができ、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
エンジンECU12は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第1所定値以下になると、点火時期を最適点火時期から第2所定点火時期とし、最適点火時期よりも遅角し、トルクダウン制御を実行する。これにより、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制することができ、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
エンジンECU12は、モータ回転数が大きいほど、最適点火時期に対する遅角量を大きくする。これにより、モータ回転数が大きい場合には、トルクダウン制御におけるエンジン2のトルク低減量を大きくし、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制することができ、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
エンジンECU12は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第1所定値よりも大きい第2所定値以下となると、スロットル開度を第2所定開度とし、偏差が第1所定値以下となると、点火時期を第2所定点火時期とする。実際にトルクダウン制御に影響を及ぼすまでの時間が長いスロットル開度の変更を点火時期の変更よりも早く開始することで、適切なタイミングでトルクダウン制御を実行し、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを抑制し、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
(第2実施形態)
<エンジン制御>
次に、第2実施形態のエンジン制御について説明する。ここでは、第1実施形態と異なる点を中心に図12を参照して説明する。図12は、第2実施形態に係るエンジン制御処理を示すフローチャートである。第1実施形態に係るエンジン制御処理と同一の処理については、図10と同一の番号を付して説明を省略する。
エンジンECU12は、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更され、点火始動が行われると(S10:Yes)、点火時期を第3所定点火時期にし、スロット開度を第1所定開度にする(S31)。
第3所定点火時期は、点火時期が前回の点火時期よりも進角する点火時期である。具体的には、点火始動が行われると、点火時期は、第3所定点火時期として上述した第1所定点火時期に設定される。そして、その次の点火時期は、第3所定点火時期として第1所定点火時期よりも進角側の点火時期に設定される。このように、第3所定点火時期は、点火始動が行われてから、点火回数が多くなるにつれて進角側の点火時期に設定される。なお、第3所定点火時期は、圧縮上死点よりも遅角側で設定される。このような設定は、点火時期設定部64A(図4参照)によって行われる。
これにより、クランクシャフト35を逆回転させる力を発生させずに、エンジン回転数の単位時間あたりの増加量を大きくし、第1実施形態よりもエンジン回転数を素早く上昇させることができる。
エンジンECU12は、点火始動が行われてから第1所定期間が経過すると(S12:Yes)、点火時期を最適点火時期にし、かつ燃料噴射量を増加させてリッチ状態にする(S33)。
これにより、エンジン回転数の単位時間あたりの増加量を大きくし、第1実施形態よりもエンジン回転数を素早く上昇させることができる。これは、噴射制御部63によって行われ、噴射制御部63が噴射量増大部として機能する。
エンジンECU12は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第2所定値以下となると(S18:Yes)、燃料噴射を停止する(S39)。エンジンECU12は、このようにしてトルクダウン制御を実行する。
これにより、トルクダウン制御におけるエンジン2のトルク低減量を大きくすることができ、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートを第1実施形態よりも抑制することができる。これは、噴射制御部63によって行われ、噴射制御部63がトルク低減部として機能する。
エンジンECU12は、エンジン回転数が減少し、かつエンジン回転数とモータ回転数との偏差の絶対値が第3所定値以下となると(S20:Yes)、点火時期を最適点火時期とし、スロットル開度を基準開度とし、燃料噴射を開始する(S41)。
<第2記実施形態の効果>
エンジンECU12は、点火始動が行われてから第1所定期間が経過するまで、点火時期を前回の点火時期よりも進角させる。これにより、クランクシャフト35を逆回転させる力を発生させずにエンジン2における燃焼を安定させつつ、エンジン回転数の単位時間あたりの増加量を大きくし、エンジン回転数を素早く上昇させることができる。そのため、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
エンジンECU12は、点火始動が行われてから第1所定期間が経過すると、燃料噴射量をリッチ状態にする。これにより、エンジン回転数の単位時間あたりの増加量を大きくし、エンジン回転数を素早く上昇させることができ、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
エンジンECU12は、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が第2所定値以下となると、燃料噴射を停止させる。これにより、エンジン2におけるトルク低減量を大きくすることができ、モータ回転数に対するエンジン回転数のオーバーシュートをより抑制することができ、エンジン回転数をモータ回転数に素早く一致させ、第1クラッチ7を素早く締結させることができる。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
第1実施形態では、エンジン2におけるトルクダウン制御として、点火時期を第2点火時期とし、スロットル開度を第3所定開度としたが、いずれか一方のみを行ってもよい。また、可変バルブ機構を有する場合には、吸気弁38や排気弁44の開閉タイミングや、リフト量を変更することで、トルクダウン制御が実行されてもよい。
また、第2実施形態のエンジン制御処理の一部を第1実施形態に組み込んでもよい。例えば、第1実施形態のエンジン制御処理で、走行モードがEV走行モードからHV走行モードに変更され、点火始動が行われると、点火時期を第3所定点火時期としてもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。従って、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 ハイブリッド車両
2 エンジン
3 モータジェネレータ
7 第1クラッチ
11 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)
12 エンジンECU
15 クラッチECU
30 気筒
31 インジェクタ
32 点火プラグ
35 クランクシャフト
42 スロットルモータ
43 スロットルバルブ
50 クランク角センサ
51 エアフロメータ
61 算出部
63 噴射制御部(噴射量増大部、トルク低減部)
63A 噴射量設定部(始動部)
63B 噴射指示部(始動部)
64 点火制御部(始動部、遅角部、トルク低減部)
65 開度制御部(開度増大部、トルク低減部)

Claims (13)

  1. モータを用いた第1走行モードから、前記モータとエンジンとを用いた第2走行モードに走行モードが変更された場合に、膨張行程で停止している気筒に燃料を供給し、前記燃料に点火することで前記エンジンのクランクシャフトを回転させる点火始動を行う始動部と、
    前記点火始動が行われてから、第1所定期間が経過するまで点火時期を遅角させる遅角部と、
    前記点火始動が行われてから、前記第1所定期間以上の第2所定期間が経過すると、スロットル開度を増大させる開度増大部と、
    前記スロットル開度が増大された後に、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が所定偏差以下になると、前記エンジンのトルクを低減させるトルク低減部とを備える
    ことを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記遅角部は、
    前記第1所定期間が経過すると、前記点火時期を進角させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記遅角部は、
    前記第1所定期間が経過するまでは、前記点火時期を前回の点火時期よりも進角させる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記開度増大部は、
    前記第2所定期間が経過すると、前記モータ回転数が大きくなるほど、前記スロットル開度を増大させる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のエンジン制御装置。
  5. 前記開度増大部は、
    前記第2所定期間が経過するまでは、前記スロットル開度を、前記走行モードが前記第1走行モードから前記第2走行モードに切り替えられた時のスロットル開度よりも増大させる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のエンジン制御装置。
  6. 前記トルク低減部は、
    前記偏差が前記所定偏差以下になると、前記スロットル開度を低減させることで、前記トルクを低減させる
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のエンジン制御装置。
  7. 前記トルク低減部は、
    前記モータ回転数が大きいほど、前記スロットル開度の低減量を大きくする
    ことを特徴とする請求項6に記載のエンジン制御装置。
  8. 前記トルク低減部は、
    前記偏差が前記所定偏差以下になると、前記点火時期を最適点火時期よりも遅角させることで、前記トルクを低減させる
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のエンジン制御装置。
  9. 前記トルク低減部は、
    前記モータ回転数が大きいほど、前記最適点火時期に対する遅角量を大きくする
    ことを特徴とする請求項8に記載のエンジン制御装置。
  10. 前記トルク低減部は、
    前記偏差が、前記所定偏差であり、第1所定値より大きい第2所定値以下になると、前記スロットル開度を低減させ、
    前記偏差が、前記所定偏差である前記第1所定値以下になると、前記点火時期を前記最適点火時期よりも遅角させる
    ことを特徴とする請求項8または9に記載のエンジン制御装置。
  11. 前記トルク低減部は、
    前記偏差が前記所定偏差以下になると、燃料噴射を停止させる
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のエンジン制御装置。
  12. 前記点火始動が行われてから、前記第1所定期間が経過すると、空燃比が理論空燃比よりもリッチとなるように燃料噴射量を増大させる噴射量増大部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載のエンジン制御装置。
  13. モータを用いた第1走行モードから、前記モータとエンジンとを用いた第2走行モードに走行モードが変更された場合に、膨張行程で停止している気筒に燃料を供給し、前記燃料に点火することで前記エンジンのクランクシャフトを回転させる点火始動を行う始動工程と、
    前記点火始動が行われてから、第1所定期間が経過するまで点火時期を遅角させる遅角工程と、
    前記点火始動が行われてから、前記第1所定期間以上の第2所定期間が経過すると、スロットル開度を増大させる開度増大工程と、
    前記スロットル開度が増大された後に、モータ回転数とエンジン回転数との偏差が所定偏差以下になると、前記エンジンのトルクを低減させるトルク低減工程とを含む
    ことを特徴とするエンジン制御方法。
JP2017053455A 2017-03-17 2017-03-17 エンジン制御装置およびエンジン制御方法 Pending JP2018154260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017053455A JP2018154260A (ja) 2017-03-17 2017-03-17 エンジン制御装置およびエンジン制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017053455A JP2018154260A (ja) 2017-03-17 2017-03-17 エンジン制御装置およびエンジン制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018154260A true JP2018154260A (ja) 2018-10-04

Family

ID=63715591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017053455A Pending JP2018154260A (ja) 2017-03-17 2017-03-17 エンジン制御装置およびエンジン制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018154260A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110667560A (zh) * 2019-09-26 2020-01-10 浙江吉利新能源商用车集团有限公司 一种车辆降噪方法、装置及车辆

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110667560A (zh) * 2019-09-26 2020-01-10 浙江吉利新能源商用车集团有限公司 一种车辆降噪方法、装置及车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8676478B2 (en) Engine stop control device
JP4042270B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP6149841B2 (ja) ハイブリッド自動車
JP5779331B2 (ja) 筒内噴射式ガソリン機関の制御装置
JP2010043533A (ja) エンジン停止制御装置
CN105398444B (zh) 用于改善混合动力变速器齿轮换挡的方法和系统
US10690065B2 (en) Control device of vehicle
JP2011241756A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2019138265A (ja) 内燃機関の制御装置
WO2006038306A1 (ja) 内燃機関の制御装置および内燃機関の制御方法
JP2007270767A (ja) エンジンの始動装置
JP3721775B2 (ja) 筒内噴射式エンジンの始動制御装置
JP4569509B2 (ja) エンジンの始動装置
JP3769928B2 (ja) 自動車用エンジンの制御装置
JP2018119533A (ja) 車両の制御装置
JP4604921B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2018154260A (ja) エンジン制御装置およびエンジン制御方法
JP2012255374A (ja) エンジンブレーキ制御装置
JP2006144725A (ja) ハイブリッド車両の燃料噴射制御装置
JP6946903B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP4238925B2 (ja) 燃料性状判定装置
JP2018200028A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2004197704A (ja) エンジンの制御装置
JP6841119B2 (ja) エンジンの制御装置
JP2007270768A (ja) エンジンの始動装置