JP2018153366A - 照明器および撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビームを収束させる大がかりな光学系を必要とせず、歯列を一括で撮影する際に適用することが可能な照明器を提供する。
【解決手段】照明器(110)は、歯列と、頬または唇との間に挟むことが可能である。照明器(110)は、歯列の側面に接触または近接した状態で、歯列の側面に光を放射する光放射部(103L−i、103R−i)と、吸排気口(111)が設置されている風船状の袋(110)を有する。
【選択図】図3
【解決手段】照明器(110)は、歯列と、頬または唇との間に挟むことが可能である。照明器(110)は、歯列の側面に接触または近接した状態で、歯列の側面に光を放射する光放射部(103L−i、103R−i)と、吸排気口(111)が設置されている風船状の袋(110)を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、照明器および撮影装置に関する。
従来、歯科診断に用いられる撮影方法としては、個別の歯または口腔を開く口角鈎を使って、口角を広げたり、鏡を使って外側から照明したりして、撮影するなどの方法が用いられてきた。昨今、カメラの小型化が進んだことにより、直接口腔内へカメラを挿入して口腔内を撮影することが可能になってきたため、照明方法もこれに適合した方法が必要となってきている。
一方、近赤外線を利用して、カメラによって観察または撮影することで、歯、特に、臼歯などの奥歯の内部を観察できることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
一方、歯科医療の現場で、患者の歯を診察するために、非特許文献1のような光学系を利用するのは困難である。
本発明は、ビームを収束させる大がかりな光学系を必要とせず、歯列を一括で撮影する際に適用することが可能な照明器を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、歯列と、頬または唇との間に挟むことが可能な照明器であって、前記歯列の側面に接触または近接した状態で、前記歯列の側面に光を放射する光放射部と、厚さを調節する機構を有する。
本発明によると、ビームを収束させる大がかりな光学系を必要とせず、歯列を一括で撮影する際に適用することが可能な照明器を提供することができる。
次に、本発明を実施するための形態を説明する。
(照明器の第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る撮影装置を示す。なお、図1は、照明器(102)を歯列(301)と、頬または唇(304)との間に挟み、受光ヘッド(104)を、患者の口を通して下顎口腔内に、歯列(301)に対向するように挿入して、下顎側の歯列(301)を撮影している状態である。このとき、上顎側の歯列についても、下顎側の歯列(301)と同様に、撮影することができる。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る撮影装置を示す。なお、図1は、照明器(102)を歯列(301)と、頬または唇(304)との間に挟み、受光ヘッド(104)を、患者の口を通して下顎口腔内に、歯列(301)に対向するように挿入して、下顎側の歯列(301)を撮影している状態である。このとき、上顎側の歯列についても、下顎側の歯列(301)と同様に、撮影することができる。
ここで、歯列(301)と、頬または唇(304)との間に、照明器(102)が挟まることで、受光ヘッド(104)の位置が安定し、歯列(301)を撮影し易くすることができる。
なお、本願明細書および特許請求の範囲において、歯列は、歯肉(歯茎)の外部に露出している部分のみではなく、歯肉の内部の部分を含む。
口腔内には、臼歯、切歯、犬歯等からなる歯列(301)、歯肉(302)および舌(303)が存在する。
撮影装置(101)は、撮影時、n個(ただし、nは1以上の整数である。)の光源(109−i)を内蔵する竿(107)が口腔外に配置されており、竿(107)は、コントローラに付属している。また、撮影装置(101)は、撮影時、歯列(301)の側面を照明する照明器(102)および歯列(301)から散乱された光を受光するための光学系を内蔵する受光ヘッド(104)が口腔内に配置されている。このとき、照明器(102)は、歯列(301)の高さ方向にn個の導光路(102−i)が平行に配置されており、n個の導光路(102−i)を独立に選択的に点灯させる機能を有する。導光路(102−i)には、歯列(301)の側面に接触または近接した状態で、歯列(301)の側面に光を放射するための光放射部(103−i)が形成されている。このとき、光源(109−i)から発せられた光は、導光路(102−i)へ導かれる。
図2に、照明器(102)の一部の構造を示す。
照明器(102)は、導光路(102−i)が遮光材料(102a)中に埋め込まれており、導光路(102−i)の歯列(301)と接触または近接する部分のみを露出させ、光放射部(103−i)としている(図2(a)参照)。また、導光路(102−i)は、光を通すコア(122)の周りに、クラッド(121)として、低屈折率膜や金属反射膜が形成されている(図2(b)参照)。このとき、クラッド(121)の一部が連続的または断続的に取り除かれていることで、光放射部(103−i)から、歯列(301)の側面に光を直線状または点線状に放射することができる。
特に、樹脂製の導光路(102−i)が用いられている場合は、ディスポーザブルな部品の廃棄や、再利用するためのオートクレーブや次亜塩素酸による滅菌処理などのために、樹脂製の導光路(102−i)を他の部分と切り離す必要がある。
ここで、魚眼レンズを有する受光ヘッド(104)と、照明器(102)は、着脱のための接続部を介して、竿(107)と接続されている。
光源(109)から発する光としては、例えば、波長が800nm〜1000nmである近赤外線を用いることができる。
光源(109)としては、例えば、LEDを用いることができる。
なお、本願明細書および特許請求の範囲において、歯列の側面に近接した状態は、歯肉と接触した状態を含む。
竿(107)の受光ヘッド(104)と接続されている側には、歯列(301)のうちの、切歯に突き当てるための弾力のある樹脂状の突き当て(106)が設置されている。撮影装置(101)は、コントローラに付属している竿(107)によって、口腔外から、照明や撮影の位置を手動で設定することができる。
歯肉(302)に沿って配置されている導光路(102−i)から、歯列(301)の側面、特に臼歯などの奥歯の側面が照明され、主に歯列(301)の噛み合わせ面方向の散乱光が、受光ヘッド(104)の魚眼レンズによって受光され、歯列(301)が撮影される。
なお、受光ヘッド(104)は、電子回路部が防水であり、外部とは分離独立した電源を内蔵している。受光ヘッド(104)に、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)などの材料を用いて、柔軟性を付与することにより、個人差がある顎の形状に対応させることができる。
以上のように、歯列(301)の高さの異なる部分を連続的に撮影することで、歯列(301)の噛み合わせ面からの深さ方向の情報を得ることが可能になる。その結果、歯の内部の病変を見つけ出すことができる。
(照明器の厚さを調節する機構の第1の実施形態)
図3に、照明器(102)を示す。
図3に、照明器(102)を示す。
照明器(102)は、光コネクタ(105)により、撮影装置(101)の本体から着脱することができるようになっている。また、照明器(102)は、頬または唇(304)と対向する側、すなわち、光放射部(103L−i、103R−i)が形成されていない側に、風船状の袋(110)が配置されている。
ここで、光放射部(103L−i、103R−i)は、光コネクタ(105)の付近を対称面として、概ね左右対称に配置されており、照明器(102)は、対称面に対して、左側および右側のそれぞれに、風船状の袋(110)が配置されている。このようにすることで、照明器(102)の光コネクタ(105)付近を加圧せずに、照明器(102)の厚さを、患者の顎のサイズに対応するように調節することができる。
風船状の袋(110)には、空気を吸排気するための吸排気口(111)が、頬または唇(304)と対向する側に、設置されている。このとき、風船状の袋(110)が収縮している照明器(102)を、歯列(301)と、頬または唇(304)との間に挿入した後(図4(a)参照)、吸排気口(111)から吸気して風船状の袋(110)を膨張させることで、風船状の袋(110)が頬または唇(304)の形状に倣う(図4(b)参照)。このため、歯列(301)と、頬または唇(304)との間に、照明器(102)を挟むことができ、光放射部(103L−i、103R−i)を歯列(301)の側面付近に、均一な圧力で密着させることができる。
一方、吸排気口(111)から排気して風船状の袋(110)を収縮させることで、頬または唇(304)との間に挟まれた照明器(102)を容易に取り外すことができる。
このように、風船状の袋(110)は、均一な圧力で膨張するため、ある一定の範囲内で満遍なく行き渡ることで、照明器(102)の密着性と保持性を高め、口腔内の所望の形状にも馴染む。
風船状の袋(110)を構成する材料としては、空気などの流体を流出入させることにより、容積を変化させることが可能であれば、特に限定されないが、ゴム等の弾性材料が挙げられる。
なお、風船状の袋(110)は、膨張させれば、頬または唇(304)の形状に追従するため、上下顎を区別せずに、照明器(102)を用いることができる。
(照明器の厚さを調節する機構の第2の実施形態)
図5に、照明器(102)の変形例を示す。
図5に、照明器(102)の変形例を示す。
照明器(102A)は、導光路(102L−i、102R−i)が形成されていない側に、単一の風船状の袋(110A)(図5(a)参照)が配置されている以外は、照明器(102)と同様である。
なお、図5(b)は、口腔内に照明器(102)挿入した後、風船状の袋(110A)を膨張させた状態である。
このとき、風船状の袋(110A)には、下顎小帯を避けるための凹み(305)が形成されている。また、風船状の袋(110A)には、導光路(102L−i、102R−i)を引き出すための凹み(306)が形成されている。このようにすることで、照明器(102A)の光コネクタ(105)付近を加圧せずに、照明器(102A)の厚さを、患者の顎のサイズに対応するように調節することができる。
(照明器の第2の実施形態)
n個の導光路(102−i)および光放射部(103−i)の代わりに、2m個のLEDが歯列(301)の高さ方向にn列配置されているLEDアレー(103A)を光源として利用されている照明器(102B)(図6参照)を用いても、同様の機能を発揮することができる。このとき、光コネクタ(105)の代わりに、電気コネクタ(105A)が設けられる。また、照明器(102B)を有する撮影装置は、光源(109−i)の代わりに、電源が設けられる。
n個の導光路(102−i)および光放射部(103−i)の代わりに、2m個のLEDが歯列(301)の高さ方向にn列配置されているLEDアレー(103A)を光源として利用されている照明器(102B)(図6参照)を用いても、同様の機能を発揮することができる。このとき、光コネクタ(105)の代わりに、電気コネクタ(105A)が設けられる。また、照明器(102B)を有する撮影装置は、光源(109−i)の代わりに、電源が設けられる。
照明器(102B)は、LEDアレー(103A)が配置されていない側に、単一の風船状の袋(110A)(図5(a)参照)が配置されている。
LEDアレー(103A)は、FPC基板上に実装されているパターン電極である。
101 撮影装置
102、102A、102B 照明器
102−i 導光路
102a 遮光材料
103−i 光放射部
103' LEDの光放射部
105 光コネクタ
110 風船状の袋
111 吸排気口
121 クラッド
122 コア
301 歯
302 歯肉
303 舌
304 頬または唇
305、306 凹み
102、102A、102B 照明器
102−i 導光路
102a 遮光材料
103−i 光放射部
103' LEDの光放射部
105 光コネクタ
110 風船状の袋
111 吸排気口
121 クラッド
122 コア
301 歯
302 歯肉
303 舌
304 頬または唇
305、306 凹み
Christopher M. Buhler, etc., "Imaging of occlusal dental caries (decay) with near-IR light at 1310-nm", Vol.13, No.2, Optics Exp., OSA, 24 Jan. 2005
Claims (4)
- 歯列と、頬または唇との間に挟むことが可能な照明器であって、
前記歯列の側面に接触または近接した状態で、前記歯列の側面に光を放射する光放射部と、
厚さを調節する機構を有することを特徴とする照明器。 - 前記頬または唇と対向する側に、流体を流出入させることにより、容積を変化させることが可能な弾性部材を有することを特徴とする請求項1に記載の照明器。
- 前記光放射部は、前記歯列の側面に光を直線状または点線状に放射することを特徴とする請求項1または2に記載の照明器。
- 歯列の撮影に用いられる撮影装置であって、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明器と、
前記歯列から散乱された光を受光する受光手段を有することを特徴とする撮影装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017051924A JP2018153366A (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | 照明器および撮影装置 |
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2017
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