JP2018148819A - 結球野菜収穫機 - Google Patents

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Kenji Oki
賢治 沖
丸山 勝弘
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勝弘 丸山
和弘 林
Kazuhiro Hayashi
和弘 林
隆 胡桃沢
Takashi Kurumisawa
隆 胡桃沢
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【課題】簡単な構成により、左右の走行体の走行速度の増減に応じて適切に左右のコンベアを駆動できる同時二条刈りの結球野菜収穫機を提供すること。【解決手段】レタス収穫機1は、エンジン3の出力回転によって駆動される左側走行体4Lおよび右側走行体4Rを備えた走行台車2と、走行台車2に搭載された左側収穫ユニット5L、右側収穫ユニット5Rとを有している。左右の収穫ユニット4L、4Rにおいて、切断されたレタスWを搬送する左右のベルトコンベア9L、9Rは、それぞれ、左右の走行体4L、4Rに伝達される回転が、左右の回転伝達路11L、11Rを介して伝達されて、駆動される。左右の走行体4L、4Rの走行速度の増減に応じて、対応する左右のベルトコンベア9L、9Rの搬送速度が増減する。【選択図】図4

Description

本発明は、レタス、キャベツ、白菜などの結球野菜の収穫作業を、同時二条刈りで行う自走式の結球野菜収穫機に関する。
結球野菜収穫機としては、圃場において二条の畝を跨ぐ状態で畝溝に沿って走行して同時2条刈りを行うものが知られている。この形式の結球野菜収穫機は、二条の畝の両側の畝溝に沿って走行するクローラ式走行台車を備え、その前端に、畝に植えられている結球野菜の茎を切断する左右の切断刃が取り付けられている。左右の切断刃の後ろ側には、それぞれ、コンベアが取り付けられている。結球野菜収穫機の前進に伴って左右の切断刃によって切断された結球野菜の結球部が、それらの後側に位置する左右のコンベアによって後方に搬送されて、所定の部位に排出あるいは回収される。特許文献1、2には、このような二条刈りの結球野菜収穫機が記載されている。
結球野菜収穫機において、その走行速度を上げると、より短い間隔で結球野菜が切断されてコンベアに渡される。これに応じて、コンベアの搬送速度を上げないと、コンベア上に切断された結球野菜の結球部が詰まり、結球野菜の姿勢が変化してしまう等の弊害が発生する。また、結球部が相互に当たり、傷が付くことがある。特に、レタスは柔らかいので傷付きやすい。
特許文献3には、一条刈りの結球野菜収穫機において、走行車両の走行速度に連動させて移送部(コンベア)の移送速度(搬送速度)を制御することが記載されている。そのために、車速センサを取り付け、検出車速に基づき、制御装置により、走行車両のエンジンの回転速度を制御すると共に、移送部を駆動する移送モータの回転速度を制御している。これにより、搬送される結球野菜の姿勢を一定に保持している。
特許文献4に記載の一条刈りの結球野菜収穫機では、エンジン出力を、走行油圧ポンプおよび油圧モータを介して出力して走行体を駆動し、これとは別個に配置した油圧ポンプおよび油圧モータを介して、搬送体(コンベア)を駆動している。そして、常に、車速よりも搬送体の送り速度を高速にするように油圧制御を行っている。これにより、刈り取った結球野菜が搬送体上で詰まることを防止している。
特開平8−149916号公報 特開2009−247310号公報 特開2001−258360号公報 特開平7−143814号公報
同時二条刈りの結球野菜収穫機の場合には、左右に切断部およびコンベアが備わっている。左右の走行体の走行速度が異なる場合には、左右の結球野菜の刈り取り速度も異なる。したがって、左右のコンベアの搬送速度も左右の走行体の走行速度のそれぞれに応じて制御する必要がある。
一般農家、特に小規模農家の農作業の省力化のために用いられる農業機械には、廉価で小型であることが常に要求される。二条刈りの結球野菜収穫機に、特許文献3に記載されているような制御を採用するためには、左右に車速センサを配置して左右の走行速度を個別に検出し、制御装置によって、左右のコンベア用モータを個別に制御して、左右のコンベアの搬送速度を調整する必要がある。しかし、2組の車速センサおよび2組のコンベア用モータを配置すると、その分、製造コストの上昇、収穫機寸法の増加につながるので、好ましくない。同様に、特許文献4に記載されているように油圧回路を利用して、走行速度に連動して搬送速度を制御できるようにする場合においても、左右にそれぞれ油圧回路を配置する必要があり、製造コストの上昇、収穫機寸法の増加を招いてしまう。
本発明の目的は、このような点に鑑みて、簡単な機構を用いて廉価に構成できる、左右の走行体の走行速度の増減に応じて適切に左右のコンベアを駆動可能な同時二条刈りの結球野菜収穫機を提供することにある。
本発明の同時二条刈りの結球野菜収穫機は、
エンジン、および、当該エンジンの出力回転によって駆動される左側走行体および右側走行体を備えた自走式の走行台車と、
前記走行台車に搭載された左側収穫ユニットおよび右側収穫ユニットと
を有しており、
前記左側収穫ユニットは、前記走行台車の前方左側に配置された左側切断刃、および、当該左側切断刃によって切断された結球野菜を前記走行台車の後方に向けて搬送する左側コンベアを備えており、
前記右側収穫ユニットは、前記走行台車の前方右側に配置された右側切断刃、および、当該右側切断刃によって切断された結球野菜を前記走行台車の後方に向けて搬送する右側コンベアを備えており、
更に、前記左側走行体に伝達される回転を、前記左側コンベアに、所定の速比で伝達する左側回転伝達路と、
前記右側走行体に伝達される回転を、前記右側コンベアに、所定の速比で伝達する右側回転伝達路と
を有していることを特徴としている。
本発明の結球野菜収穫機では、左右の走行体に伝達される回転を利用して、左右のコンベアのそれぞれを個別に駆動している。すなわち、左右の走行体のそれぞれの駆動軸に伝達される回転を、それぞれ、左右のコンベアに伝達するための左側回転伝達路および右側回転伝達路が配置されている。左右の走行体の走行速度の増減に応じて、対応する左右のコンベアの搬送速度が増減し、左右の走行体の走行開始・停止に応じて、対応する左右のコンベアの搬送が開始・停止する。
左右のコンベアの駆動源として、左右の走行体駆動用のエンジンを利用しているので、コンベア専用の駆動源を配置する必要がない。また、収穫機におけるエンジンから左右の走行体への動力伝達機構に、左右の走行体に伝達される回転を左右のコンベアに伝達する回転伝達路を付加するだけよい。回転伝達路は、歯車列、ベルト・プーリ、チェーン・スプロケットなどの回転伝達用の部品を用いて簡単に構築でき、設置スペースも少なくて済む。
本発明によれば、簡単かつ廉価な構成により、左右の走行体に連動して左右のコンベアを駆動するための機能を、寸法増加を招くことなく、同時二条刈りの結球野菜収穫機に付加できる。
ここで、結球野菜収穫機の後退時などにおいては、結球野菜の収穫は行われないので、左右のコンベアを止めることが望ましい。このために、本発明の結球野菜収穫機は、左側動力伝達路への回転の伝達を遮断可能な左側クラッチと、右側動力伝達路への回転の伝達を遮断可能な右側クラッチとを有している。
本発明において、左右のコンベアは、その取り付け高さ、前傾角度などを調整できるようにするために、左側コンベアの後端部を、走行台車の幅方向に延びる横軸線回りに上下方向に回動可能に支持する左側ユニット支持機構と、右側コンベアの後端部を、走行台車の幅方向に延びる横軸線回りに上下方向に回動可能に支持する右側ユニット支持機構とを有している場合がある。この場合には、可動側である左右のコンベアに回転を伝達するための左側回転伝達路および右側回転伝達路は、それぞれ、走行台車の側に取り付けた固定側回転部材と、横軸線を中心として回転するように左側コンベアあるいは右側コンベアの側に取り付けた可動側回転部材と、固定側回転部材と可動側回転部材の間に架け渡した無端部材とを経由した経路とされる。
また、結球野菜収穫機の左右の切断刃によって、畝面から出ている結球野菜の茎根を適切な位置で切断できるように、切断刃を畝面に倣って上下に移動できることが望ましい。このために、左右の収穫ユニットの前端に、それぞれ、畝面に倣いながら畝面上を摺動可能な倣い部材を配置し、これら左右の倣い部材の上下動に連動させて、左右の切断刃および左右のコンベアを上下動させるようにすればよい。
この場合、左側収穫ユニットは、左側コンベアのコンベアフレームの前端部に取り付けた左側切断刃と、左側切断刃の前側に配置した左側倣い部材と、当該左側倣い部材を、収穫対象の結球野菜が植えられている畝面に沿って上下に回動可能な状態で、左側コンベアのコンベアフレームに取り付けている左側倣い部材支持部材とを備えた構成を採用すればよい。同様に、右側収穫ユニットは、右側コンベアのコンベアフレームの前端部に取り付けた右側切断刃と、当該右側切断刃の前側に配置した右側倣い部材と、当該右側倣い部材を、収穫対象の結球野菜が植えられている畝面に沿って上下に回動可能な状態で、右側コンベアのコンベアフレームに取り付けている右側倣い部材支持部材とを備えた構成を採用すればよい。
さらに、この場合において、左側ユニット支持機構は、左側コンベアのコンベアフレームの後端部を、走行台車の幅方向に延びる左横軸線回りに上下方向に回動可能に支持する左側後部支軸と、左側コンベアを左横軸線回りに上下方向に回動させるために、左側コンベアのコンベアフレームと走行台車との間に架け渡した左側油圧シリンダと、左側倣い部材支持部材の上下方向の回動に応じて、左側油圧シリンダを伸縮させる油圧の供給を制御する左側油圧制御弁とを備えた構成を採用することができる。同様に、右側ユニット支持機構は、右側コンベアのコンベアフレームの後端部を、走行台車の幅方向に延びる右横軸線回りに上下方向に回動可能に支持する右側後部支軸と、右側コンベアを右横軸線回りに上下方向に回動させるために、右側コンベアのコンベアフレームと走行台車との間に架け渡した右側油圧シリンダと、右側倣い部材支持部材の上下方向の回動に応じて、右側油圧シリンダを伸縮させる油圧の供給を制御する右側油圧制御弁とを備えた構成を採用することができる。
なお、本発明の結球野菜収穫機において、左側走行体および右側走行体としてクローラ式走行体を採用し、左側コンベアおよび右側コンベアとしてベルトコンベアを採用することができる。
本発明を適用した同時二条刈りのレタス収穫機の主要部分を示す概略側面図である。 図1のレタス収穫機の主要部分を示す概略平面図である。 図1のレタス収穫機の左右の収穫ユニットの支持部分を示す説明図である。 図1のレタス収穫機の動力伝達系を示す説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る同時二条刈りのレタス収穫機を説明する。本発明は、レタス以外のキャベツ、白菜などの結球野菜の収穫にも同様に適用可能なことは勿論である。図1は、本実施の形態に係る同時二条刈りのレタス収穫機の主要部分を示す概略側面図であり、図2はその主要部分を示す概略平面図である。レタス収穫機1は、例えば、全面マルチ栽培のレタスの収穫に用いるのに適している。
(全体構成)
レタス収穫機1は自走式の走行台車2を備えている。走行台車2にはエンジン3が搭載されている。走行台車2の左右には、エンジン3の出力回転によって駆動されるゴムクローラ式の左側走行体4Lおよびゴムクローラ式の右側走行体4Rが取り付けられている。走行台車2の上には、左側収穫ユニット5Lおよび右側収穫ユニット5Rが搭載されている。これらは、前傾姿勢で、一定間隔をあけて左右に並列配置されている。収穫ユニット5L、5Rの後端部の後側は、左右に操作部6L、6Rが配置された作業台7となっている。作業台7は幅方向に細長い水平な台である。
左側収穫ユニット5Lは、走行台車2の前方左側に配置された左側切断刃8Lと、左側切断刃8Lによって切断されたレタス(結球野菜)Wを走行台車2の後端側の作業台7に向けて搬送する左側ベルトコンベア9Lとを備えている。また、後述のように、左側走行体4Lに伝達される回転を左側ベルトコンベア9Lに伝達する左側回転伝達路11Lを備えている(図4参照)。他方の右側収穫ユニット5Rも同様に、走行台車2の前方右側に配置された右側切断刃8Rと、右側切断刃8Rによって切断されたレタスWを走行台車2の後端側の作業台7に向けて搬送する右側ベルトコンベア9Rと、右側走行体4Rに伝達される回転を右側ベルトコンベア9Rに伝達する右側回転伝達路11Rとを備えている。
(走行台車)
走行台車2の台車枠12は、矩形枠状の水平ベース枠部分12aと、この後部から垂直に起立している直方体形状の垂直枠部分12bとを備えている。水平ベース枠部分12aの左右の側部に、左側走行体4Lおよび右側走行体4Rが取り付けられている。また、水平ベース枠部分12aには、走行体駆動源であるエンジン3(ガソリンエンジン)および、エンジン3の出力回転を左右の走行体4L、4Rに伝達する走行体駆動機構13(図4参照)が搭載されている。エンジン3には油圧ポンプ14が連結されている。垂直枠部分12bの上端に、左右に操作部6L、6Rが配置された作業台7が設けられている。操作部6L、6Rに配置されている各操作部材を操作して、走行台車2の前進、後退、停止、方向転換などを行うことができる。
ゴムクローラ式の右側走行体4Rは、図1に示すように、台車枠12の水平ベース枠部分12aの右側部に取り付けたフレーム15R、フレーム15Rに取り付けたクローラ駆動スプロケット16R、アイドラローラ17R、18R、無端ベルト19R等を備えている。無端ベルト19Rは、クローラ駆動スプロケット16Rおよび2つのアイドラローラ17R、18Rに架け渡されて、三角形状の無限軌道に沿って循環する。他方の左側走行体4Lは、右側走行体4Rと左右対称な構造であり、フレーム、クローラ駆動スプロケット16L(図2、図4参照)、2個のアイドラローラおよび無端ベルトを備えている。
(収穫ユニット)
走行台車2に搭載された左側収穫ユニット5Lおよび右側収穫ユニット5Rは、左右対称な構造をしている。以下に、右側収穫ユニット5Rについて説明し、左側収穫ユニット5Lの説明は省略する。図において、左側収穫ユニット5Lにおける右側収穫ユニット5Rの各部に対応する部位には、同一番号に符号Lを付して示してある。
右側収穫ユニット5Rの右側ベルトコンベア9Rは、前傾姿勢の状態で、走行台車2に支持されている。右側ベルトコンベア9Rは、図2に示すように、そのコンベアフレーム10Rの後端に取り付けた一対のベルト駆動プーリ21R、22Rと、コンベアフレーム10Rの前端に取り付けた一対の従動プーリ23R、24Rと、一対のコンベアベルト25R、26Rとを備えている。コンベアベルト25Rは、内側のベルト駆動プーリ21Rと内側の従動プーリ23Rとの間に架け渡されており、コンベアベルト26Rは、外側のベルト駆動プーリ22Rと外側の従動プーリ24Rとの間に架け渡されている。コンベアベルト25R、26Rの搬送面は、左右から一定の間隔で相互に対峙している。コンベアベルト25R、26Rの表面には、一定のピッチで波状に突出する状態に弾性帯27R、28Rが取り付けられている。
右側ベルトコンベア9Rの前端部の下側の部位には、図1、2に示すように、畝に植えられているレタスの茎を切断するための押切用の右側切断刃(切断包丁)8Rが取り付けられている。右側切断刃8Rは、その刃先が前方を向いた水平姿勢で、一対のコンベアベルト25R、26Rの前端部下側の位置に配置されている。一対のコンベアベルト25R、26Rの下側の隙間には、右側切断刃8Rよりも後方の位置から後端まで、ガイド用底板29Rが取り付けられている。
右側切断刃8Rの前側には、一対の倣い部材30R、31Rが配置されている。一対の倣い部材30R、31Rは、コの字状の倣い部材支持枠32R(図1参照)の先端部に取り付けられている。倣い部材支持枠32Rの左右の後端は、右側ベルトコンベア9Rのコンベアフレーム10Rの両側面に、上下に回動可能な状態で取り付けられている。倣い部材支持枠32Rによって、倣い部材30R、31Rは、上下に回動しながら、収穫対象のレタスが植えられている畝面に沿って摺動することができる。本例の倣い部材30R、31Rは、下側に凸の扁平な円錐形状をした円盤である。
(ユニット支持機構)
図3はレタス収穫機1の左右の収穫ユニット5L、5Rの支持部分を示す説明図である。図1〜図3を参照して説明すると、走行台車2の水平ベース枠部分12aには、左側収穫ユニット5Lを支持している左側ユニット支持機構、および、右側収穫ユニット5Rを支持している右側ユニット支持機構が搭載されている。左側ユニット支持機構および右側ユニット支持機構は左右対称な同一構造の機構であるので、右側ユニット支持機構について説明する。
右側ユニット支持機構33Rは、図1に示すように、垂直支軸34Rおよび油圧シリンダ35Rを備えている。垂直支軸34Rは、走行台車2の幅方向に延びる横軸線X(右横軸線:図3、図4参照)を中心として回動可能な状態で、右側ベルトコンベア9Rのコンベアフレーム後端側の部位を支持している。油圧シリンダ35Rは、コンベアフレーム10Rの前後方向の中程の部位と、台車枠12の水平ベース枠部分12aとの間に、架け渡されている。
油圧シリンダ35Rには、油圧制御弁36Rを介して、エンジン3によって駆動される油圧ポンプ14からの作動油圧が供給される。油圧制御弁36Rには、オンオフ切り替え用の制御ワイヤ37Rが連結されている。制御ワイヤ37Rは、倣い部材30R、31Rを支持している倣い部材支持枠32Rの先端側の部位に連結されている。倣い部材支持枠32Rの上下方向の回動に応じて、制御ワイヤ37Rを介して油圧制御弁36Rが制御され、油圧シリンダ35Rを伸縮させる油圧の供給が制御される。
倣い部材支持枠32Rの先端に取り付けた倣い部材30R、31Rの上下の移動に連動して、油圧シリンダ35Rが伸縮する。これにより、倣い部材30R、31Rの上下の移動に連動して、右側ベルトコンベア9Rも後端部を中心として上下に回動する。右側ベルトコンベア9Rの前端部に取り付けられている切断刃8Rが倣い部材30R、31Rと共に上下に移動するので、切断刃8Rが凹凸の畝面に対して適切な高さ位置に保持され、レタスの茎部を確実に押し切りすることができる。
他方の左側ベルトコンベア9Lを支持している左側ユニット支持機構33Lも、垂直支軸34L、不図示の油圧シリンダ、不図示の油圧制御弁、および不図示の制御ワイヤを備えている。油圧シリンダの伸縮制御は、不図示の倣い部材支持枠に連動する制御ワイヤによって切り替え制御される油圧制御弁によって行われ、右側ベルトコンベア9Rとは別個に、左側ベルトコンベア9Lの後端部が、横軸線X(左横軸線:図3、図4参照)を中心として上下に回動する。左側ベルトコンベア9Lの前端部に取り付けられている切断刃8Lが倣い部材30L、31Lと共に上下に移動するので、切断刃8Lが凹凸の畝面に対して適切な高さ位置に保持され、レタスの茎部を確実に押し切りすることができる。なお、通常は、左右のベルトコンベア9L、9Rは、同一の横軸線Xを中心として上下に回動可能とされる。場合によっては、前後あるいは上下に相互にずれた位置にある横軸線回りに、左右のベルトコンベア9L、9Rを回動させることもできる。
(動力伝達系)
図4はレタス収穫機1の動力伝達系を示す説明図である。図4を主に参照して、レタス収穫機1の動力伝達系を説明する。レタス収穫機1の動力伝達系は、エンジン3、走行体駆動機構13および、左右のベルトコンベア9L、9Rを駆動するための左右の回転伝達路11L、11Rを備えている。
走行台車2の水平ベース枠部分12aに搭載されている走行体駆動機構13は、エンジン3の出力回転が伝達されるトランスミッション41(例えば、油圧式無段変速機HST)と、トランスミッション41を介して取り出される回転を、左側走行体4Lおよび右側走行体4Rにそれぞれ伝達するための差動装置42、および、左右の駆動軸43L、43Rとを備えている。
エンジン3の出力回転は、プーリ・Vベルト44を介して、トランスミッション41に入力される。入力された回転は、変速された後に、差動装置42を介して走行台車幅方向の両側に延びる左右の駆動軸43L、43Rに伝達される。左右の駆動軸43L、43Rの回転は、これらに同軸に連結されている左右のクローラ駆動スプロケット16L、16Rにそれぞれ伝達される。
左側の駆動軸43Lは、左側コンベアクラッチ45Lを介して、左側ベルトコンベア駆動系である左側回転伝達路11Lに繋がっている。クローラ駆動スプロケット16Lに伝達される回転が、左側回転伝達路11Lを介して、設定された速比で変速されて、左側ベルトコンベア9Lに伝達される。左側回転伝達路11Lにおいては、左側コンベアクラッチ45Lの出力回転が、チェーン・スプロケット46Lを介して、ギアボックス47Lに伝達される。
ギアボックス47L内には減速歯車列が配置されており、伝達された回転を所定の減速比で減速して、出力する。ギアボックス47Lから取り出される減速回転は、チェーン・スプロケット48Lを介して、横軸線X(左横軸線)を回転中心とする回転軸49Lに伝達される。回転軸49Lは、垂直支軸34Lの先端部に水平に取り付けられている。
回転軸49Lに伝達された回転は、当該回転軸49Lに取り付けられているスプロケット50L(固定側回転伝達部材)から、チェーン51L(無端部材)を介して、左側ベルトコンベア9Lの側のスプロケット52L(可動側回転伝達部材)に伝達される(図1参照)。スプロケット52Lは、左側ベルトコンベア9Lのコンベアフレーム後端下部に取り付けたベベルギアボックスの回転軸53Lに取り付けられている。
ベベルギアボックス内には、回転軸53Lに一対のベベルギアが取り付けられている。ベベルギアは、それぞれ、ベルト駆動プーリ21L、22Lに取り付けたベベルギアにかみ合っている。回転軸53Lの回転が、一対のベルト駆動プーリ21L、22Lに伝達される。
次に、右側のクローラ駆動スプロケット16Lに伝達される回転を右側ベルトコンベア9Rに伝達する右側回転伝達路11Rも同様に構成されている。右側の駆動軸43Rは、右側コンベアクラッチ45Rを介して、右側回転伝達路11Rに繋がっている。図においては、右側回転伝達路11Rにおける左側回転伝達路11Lの各部に対応する部分を、同一番号に、符号Rの代わりに符号Lを付して示してある。
(収穫作業)
この構成のレタス収穫機1は、例えば、全面マルチ栽培のレタスの収穫作業に用いられる。レタス収穫機1を、畝2本を跨ぎ、この状態で畝間を走行させる。作業は、例えば2人の作業者で行い、運転操作をしながらレタス収穫機1の後方に添って歩き、所定の作業を分担して行う。走行変速を、例えば、トランスミッション41として油圧式無段変速機(HST)制御により行うことで、作業者の作業しやすい走行速度に設定できる。
レタス収穫機1を微速で前進させると、左右の切断刃8L、8Rによって、2条の畝のレタスのそれぞれが、地際で押し切りされる。レタスを外葉がついた状態で切断し、マルチを破ることはない。すなわち、左側の倣い部材30L、31Lが左側の畝面の凹凸に倣って当該畝面を摺動し、右側の倣い部材30R、31Rが右側の畝面の凹凸に倣って当該畝面を摺動する。これに連動して、左右の切断刃8L、8Rが個別に上下するので、各畝のレタスのそれぞれを、地際の位置において適切に切断できる。
切り取られたレタスは、ベルトコンベア9L、9Rにおける一対のコンベアベルト25L、26Lの間、および、一対のコンベアベルト25R、26Rの間に、それぞれ挟まれて、後方斜め上方に向けて搬送される。ベルトコンベア9L、9Rの後端から作業台7に送り出されたレタスは、作業員によって後処理が施され、所定の場所に置かれる。
ベルトコンベア9L、9Rによるレタスの搬送速度は、対応する左あるいは右の走行体4L、4Rの走行速度(クローラ駆動スプロケット16L、16Rの回転速度)に連動して増減する。また、走行体4L、4Rの発進、停止に連動してベルトコンベア9L、9Rの動作も開始あるいは停止する。したがって、ベルトコンベア9L、9R上にレタスが詰まり、相互に衝突して傷つく、搬送されるレタスの姿勢が変わってしまうなどの弊害を防止あるいは抑制できる。なお、後退時などには、左右のコンベアクラッチ45L、45Rを切ることにより、ベルトコンベア9L、9Rを停止状態に維持できる。
1 レタス収穫機
2 走行台車
3 エンジン
4L 左側走行体
4R 右側走行体
5L 左側収穫ユニット
5R 右側収穫ユニット
6L、6R 操作部
7 作業台
8L 左側切断刃
8R 右側切断刃
9L 左側ベルトコンベア
9R 右側ベルトコンベア
10R、10L コンベアフレーム
11L 左側回転伝達路
11R 右側回転伝達路
12 台車枠
12a 水平ベース枠部分
12b 垂直枠部分
13 走行体駆動機構
14 油圧ポンプ
15R フレーム
16L、16R クローラ駆動スプロケット
17R、18R アイドラローラ
19L 無端ベルト
21L、21R ベルト駆動プーリ
22L、22R ベルト駆動プーリ
23R、24R 従動プーリ
25L、25R、26L、26R コンベアベルト
27R、28R 弾性帯
29R ガイド用底板
30L、30R 倣い部材
31L、31R 倣い部材
32R 倣い部材支持枠
33R 右側ユニット支持機構
33L 左側ユニット支持機構
34L、34R 垂直支軸
35R 油圧シリンダ
36R 油圧制御弁
37R 制御ワイヤ
41 トランスミッション
42 差動装置
43L 駆動軸
43R 駆動軸
44 Vベルト
45L 左側コンベアクラッチ
45R 右側コンベアクラッチ
46L スプロケット
47L ギアボックス
48L スプロケット
49L 回転軸
50L スプロケット
51L チェーン
52L スプロケット
53L 回転軸
W レタス
X 横軸線

Claims (5)

  1. エンジン、および、当該エンジンの出力回転によって駆動される左側走行体および右側走行体を備えた自走式の走行台車と、
    前記走行台車に搭載された左側収穫ユニットおよび右側収穫ユニットと
    を有しており、
    前記左側収穫ユニットは、前記走行台車の前方左側に配置された左側切断刃、および、当該左側切断刃によって切断された結球野菜を前記走行台車の後方に向けて搬送する左側コンベアを備えており、
    前記右側収穫ユニットは、前記走行台車の前方右側に配置された右側切断刃、および、当該右側切断刃によって切断された結球野菜を前記走行台車の後方に向けて搬送する右側コンベアを備えており、
    更に、前記左側走行体に伝達される回転を、前記左側コンベアに、所定の速比で伝達する左側回転伝達路と、
    前記右側走行体に伝達される回転を、前記右側コンベアに、所定の速比で伝達する右側回転伝達路と
    を有していることを特徴とする結球野菜収穫機。
  2. 請求項1において、
    前記左側回転伝達路への回転の伝達を遮断可能な左側クラッチと、
    前記右側回転伝達路への回転の伝達を遮断可能な右側クラッチと
    を有している結球野菜収穫機。
  3. 請求項1または2において、
    前記左側コンベアの後端部を、前記走行台車の幅方向に延びる左横軸線回りに上下方向に回動可能に支持する左側ユニット支持機構と、
    前記右側コンベアの後端部を、前記走行台車の幅方向に延びる右横軸線回りに上下方向に回動可能に支持する右側ユニット支持機構と
    を有しており、
    前記左側回転伝達路および前記右側回転伝達路は、それぞれ、前記走行台車の側に取り付けた固定側回転部材と、前記横軸線を中心として回転するように前記左側コンベアあるいは前記右側コンベアの側に取り付けた可動側回転部材と、前記固定側回転部材と前記可動側回転部材の間に架け渡した無端部材とを備えた経路である結球野菜収穫機。
  4. 請求項3において、
    前記左側収穫ユニットは、前記左側コンベアのコンベアフレームの前端部に取り付けた前記左側切断刃と、前記左側切断刃の前側に配置した左側倣い部材と、当該左側倣い部材を、収穫対象の結球野菜が植えられている畝面に沿って上下に回動可能な状態で、前記左側コンベアのコンベアフレームに取り付けられている左側倣い部材支持部材とを備えており、
    前記右側収穫ユニットは、前記右側コンベアのコンベアフレームの前端部に取り付けた前記右側切断刃と、当該右側切断刃の前側に配置した右側倣い部材と、当該右側倣い部材を、収穫対象の結球野菜が植えられている畝面に沿って上下に回動可能な状態で、前記右側コンベアのコンベアフレームに取り付けられている右側倣い部材支持部材とを備えており、
    前記左側ユニット支持機構は、前記左側コンベアのコンベアフレームの後端部を、前記左横軸線回りに上下方向に回動可能に支持する左側後部支軸と、前記左側コンベアを前記左横軸線回りに上下方向に回動させるために、前記左側コンベアのコンベアフレームと前記走行台車との間に架け渡した左側油圧シリンダと、前記左側倣い部材支持部材の上下方向の回動に応じて、前記左側油圧シリンダを伸縮させる油圧の供給を制御する左側油圧制御弁とを備えており、
    前記右側ユニット支持機構は、前記右側コンベアのコンベアフレームの後端部を、前記右横軸線回りに上下方向に回動可能に支持する右側後部支軸と、前記右側コンベアを前記右横軸線回りに上下方向に回動させるために、前記右側コンベアのコンベアフレームと前記走行台車との間に架け渡した右側油圧シリンダと、前記右側倣い部材支持部材の上下方向の回動に応じて、前記右側油圧シリンダを伸縮させる油圧の供給を制御する右側油圧制御弁とを備えている結球野菜収穫機。
  5. 請求項1、2、3または4において、
    前記左側走行体および前記右側走行体はそれぞれクローラ式走行体であり、
    前記左側コンベアおよび前記右側コンベアはそれぞれベルトコンベアである結球野菜収穫機。
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