以下、本発明の第1の実施形態の写真台帳作成システムについて説明する。図1は、本実施形態における写真台帳作成システム1を示す図である。写真台帳作成システム1は、工事現場の各施工工程で、工事現場の画像を取得し、該画像から写真台帳を作成するシステムである。
写真台帳作成システム1は、画像取得装置10と、画像編集装置40と、サーバ60と、を備え、コンピュータネットワークであるネットワーク4を介して各装置間のデータの送受信を実行するシステムである。
画像取得装置10は、工事現場の撮影画像を取得する装置であり、本実施形態ではカメラ等の撮影手段を備えたPDAのような携帯型のタブレット端末とする。画像取得装置10は、撮影者2からの入力指示によって、撮影対象Hの撮影を行い、画像データを取得する。撮影対象Hは、施工過程の工事現場の様子を示すものであり、例えば、建築途中の建物の部位(柱等)である。また、撮影対象Hの撮影を行い取得した画像データのことを工事撮影画像データとも記載する。また、画像取得装置10は、上記取得した画像データを含むデータ(詳しくは後述する)を画像編集装置40へ送信する。
画像編集装置40は、画像取得装置10から受信したデータに基づいて、写真台帳の編集及び作成処理を実行する。画像編集装置40は、編集者3からの入力指示によって、写真台帳の編集を行い、該編集内容を反映した写真台帳を作成する。写真台帳とは、複数の施工過程における画像をページ毎にまとめて掲載したものであり、電子アルバムとも称す。
尚、画像取得装置10と画像編集装置40との間で送受信されるデータや、画像編集装置40が作成した写真台帳は、ネットワーク4を介してサーバ60に記憶されてもよい。また、画像取得装置10と画像編集装置40との間で送受信を行う際に、サーバ60を介してデータのやり取りを行ってもよい。
図2は、写真台帳作成システム1の機能構成を示す図である。以下、写真台帳作成システム1に含まれる画像取得装置10、画像編集装置40、サーバ60の各機能構成について図2を参照しつつ説明する。
画像取得装置10は、撮像部15と、入力部16と、表示部17と、通信部18と、制御部19と、記憶部24を有している。
撮像部15は、画像取得装置10に備わる撮影手段に撮影対象Hの撮影を実行し、画像データ(工事撮影画像データ)を取得する。撮像部15は、画像取得部とも呼ぶ。また、撮像部15は、入力部16からの指示によって撮影処理を行う。
入力部16は、撮影者2からの入力を受け付ける。入力部16は、画像取得装置10に備わるボタンへの操作入力を検知してもよく、表示部17がタッチパネル式の表示媒体である場合、撮影者2による表示部17へのタッチ操作を入力として検知してもよい。
表示部17は、画像を表示する表示媒体である。表示部17は、例えば、通常の液晶モニタや、タッチ操作を受け付けるタッチパネル式の液晶モニタである。
通信部18は、外部機器とデータの送受信を行う。例えば、通信部18は、制御部19によって作成された、作業指示情報が付帯された画像データを装置外部へ送信する。
制御部19は、画像取得装置10全体を統括的に制御するものである。制御部19は、制御プログラムを読込んだCPUによるソフトウェア処理により、各制御処理を実行する。CPU等については、図6で後述する。制御部19は、本実施形態に関する処理部として、作業指示情報選択部21と、画像作成部22と、表示制御部23とを有している。
作業指示情報選択部21は、記憶部24に予め記憶された複数の作業指示情報26の中から、撮影者2の指示に基づき作業指示情報を選択し、選択した作業指示情報26を、撮像部15により取得された画像データに対応付ける処理を行う。作業指示情報26とは、本写真台帳作成システム1における写真台帳を作成する一連の処理過程の中のいずれかの工程を補助するための情報である。また、作業指示情報26を画像データに対応付けるとは、制御部19内で、作業指示情報26と画像データの二つのデータを紐付けることを意味する。
尚、本実施形態における作業指示情報26は、工事撮影の撮影結果をまとめた写真台帳を作成するための編集に用いられる情報である。以下では、写真台帳への掲載の可否を指示する情報として説明する。即ち、本実施形態における作業指示情報26は、対応付けられた画像データに基づく画像を写真台帳に掲載するか否かを示すような情報である。
画像作成部22は、作業指示情報選択部21により対応付けられた作業指示情報26を付帯させた画像データを作成する。即ち、画像作成部22は、作業指示情報26を画像データに付帯させて、作業指示情報26を加味した新たな画像データを作成するものである。
表示制御部23は、作業指示情報26が付帯された画像データに基づく画像を、表示部17へ表示させる。
図3は、作業指示情報26を付帯された画像データが表示部17に表示された図である。
図3の表示例1005では、撮像部15が取得した一つの画像データに基づく画像1007と、その画像データに対し付帯された作業指示情報26であるアイコン1008が表示されている。なお、以下では、簡便のため、撮像部15が取得した「画像データに基づく画像」を単に「画像」とも呼ぶ。また、図3の表示例1006では、撮像部15で取得した複数の画像に基づくサムネイル画像である画像1007a〜1007eと、各画像にそれぞれ付帯された作業指示情報26であるアイコン1008aまたはアイコン1008bが表示されている。アイコン1008aは、対応する画像の掲載を指示するアイコンである。つまり、画像1007a、1007b、1007cは、掲載指示がされた画像である。逆に、アイコン1008bは、対応する画像を掲載しないよう指示するアイコンである。つまり、画像1007d、1007eは、掲載しないよう指示された画像である。アイコン1008a及びアイコン1008bを、掲載可否アイコンとも呼ぶ。
そして、アイコンは、本作業指示情報が有する意味(例えば、写真台帳へ掲載する、または、掲載しない)が、撮影者2が見たときに、簡単に判別できるものであることが望ましい。
なお、掲載しない指示の場合にはアイコンを非表示とする例、つまり、掲載するかしないかをアイコンの有無で表現しても構わない。
また、撮影者2は、入力部16を介して、上記アイコンをタップする(別の入力方法でも可)ことで、アイコン1008aとアイコン1008bとを切り替えるようにしてもよい。このようにすれば、撮影者2の意向に応じて作業指示情報26の切替を適宜行うことができる。
記憶部24は、撮像部15が取得した画像データ25、予め記憶される作業指示情報26等を記憶する。画像データ25には、作業指示情報26が付帯された画像データも含まれる。
次に、画像編集装置40は、入力部41、表示部42、通信部43、制御部44、記憶部47等を有している。
入力部41は、編集者3からの入力を受け付ける。入力部41は、入力部16と同様に、装置に付属するボタンでもよく、表示部42がタッチパネル式の表示媒体である場合、表示部42へのタッチ操作を入力として受け付けるものでもよい。
表示部42は、画像を表示する表示媒体である。表示部42は、表示部17と同様である。
通信部43は、外部機器とデータの送受信を行う。例えば、通信部43は、制御部44によって作成された、写真台帳50を装置外部へ送信する。また、画像取得装置10から送信された作業指示情報が付帯された画像データを受信する。
制御部44は、画像編集装置40全体を統括的に制御するものである。制御部44は、制御プログラムを読込んだCPUによるソフトウェア処理により、以下の処理を実行する。CPU等については、図6で後述する。制御部44は、画像編集装置40に備わる処理部として、写真台帳作成部45と、表示制御部46を有している。
写真台帳作成部45は、画像取得装置10から受信した作業指示情報26が付帯された画像データに基づき、写真台帳を作成する。写真台帳作成部45は、受信した作業指示情報26が付帯された画像データについて、付帯された作業指示情報26に従って、編集用の画像を作成する。さらに、写真台帳作成部45は、入力部41からの編集者3からの入力によって写真台帳の編集を行い、該編集を反映した写真台帳を作成する。
表示制御部46は、写真台帳の編集用画像や完成した写真台帳を表示部42へ表示させる。記憶部47は、画像編集装置40が取得した画像データ48、作業指示情報49、作成した写真台帳50等を記憶する。
図4は、表示部42に示される、写真台帳の編集用画像の表示例である。写真台帳の編集用画像は、付帯された作業指示情報26に基づき、記憶部47に記憶された作業指示情報49を参照して、掲載、非掲載を編集者3が判別できるように、写真台帳作成部45によって作成される。
図4の表示例1009は、図3で示した、作業指示情報26が付帯された画像データに基づく、編集画像である。編集用画像では、画像取得装置10において、掲載を指示するアイコン1008aが付帯されていた画像1007a〜1007cについては、掲載するものであることが表記される。同様に、掲載しないことを指示するアイコン1008bが付帯されていた画像1007d、1007eについては、掲載しないものであることが表記される。
そして、写真台帳作成部45は、編集者3からのアルバム作成ボタン1011への入力(タップ等)によって写真台帳の作成を開始する。図5は、完成された写真台帳の一部の頁を示す図である。図5の表示例1012は、図4で撮影者2による作業指示情報により掲載指示された画像1007a〜1007cが写真台帳に掲載される。尚、編集の過程で編集者3からの入力により、各画像の説明文1013が編集されても構わない。
このように画像取得装置10において取得された画像に作業指示情報を対応付けることによって、後続の装置における写真台帳の編集処理等に対し、撮影者2の意向(指示や情報)を容易に伝達することが可能となる。即ち、工事現場に居合わせない第3者が操作する装置(画像編集装置40)で写真台帳を作成する場合であっても、撮影者2の意向を反映した写真台帳を作成することができることから、写真台帳の作成にあたり作業分担を行うことができる。
本実施形態による写真台帳作成システムは、撮影者2が掲載の有無といった写真台帳作成に関わる意向を、第3者に伝達可能なシステムである。そのため、撮影者2が編集作業を行わずともよく、撮影者2が写真台帳の編集作業も行うシステムと比較して、撮影者2の作業負担を軽減することができる。
また、サーバ60は、記憶部61と、制御部62と、通信部63を有している。サーバ60は、画像取得装置10と画像編集装置40との間で送受信されるデータを通信部63を介して受信し、記憶部61へ記憶する。
図6は、本システムにおいて用いられる装置(画像取得装置10、画像編集装置40)のハードウェア構成を示す図である。装置は、CPU81、DRAM82、ROM83、記憶部84、通信部85を備えている。
CPU81は、ROM83に格納される各種制御プログラム(画像作成部の処理プログラム、写真台帳作成部の処理プログラム等)を読みこんで実行する。
DRAM82は、制御プログラムや各種データを一時的に格納するワーキングエリアを提供する。ROM83は、各種制御プログラムを不揮発的に記憶する記憶媒体である。
記憶部84は、各種データ(画像データ、作業指示情報等)を記憶するものであり、フラッシュメモリやハードディスク等により構成される。通信部85は、装置外部とデータの送受信を行うものである。尚、各構成は、バス86により接続される。
図7は、本写真台帳作成システム1における写真台帳を作成するまでの手順を示すフローチャートである。以下、図7の各手順について説明する。図7における画像取得処理のフローは、画像取得装置10が実行する処理を示し、画像編集処理のフローは、画像編集装置40が実行する処理を示す。以下では、画像取得処理、画像編集処理の順に説明する。
ステップS1では、入力部16を介して撮影者2による撮影指示を受け付けたかどうかを判定する。尚、ステップS1の判定がNoである場合、撮影指示を受け付けるまで判定を繰り返す。ステップS1の判定がYesである場合、ステップS2へ進む。
ステップS2では、撮像部15が撮影を実行し、画像データ(工事撮影画像データ)を取得する。
ステップS3では、入力部16を介して撮影者2によるアイコンの選択指示を受け付けたかどうかを判定する。このとき、撮影者2は、表示部17に表示された画像を見て、画像に付帯する作業指示情報(アイコン)の選択を行う。ステップS3の判定がNoである場合、撮影指示を受け付けるまで判定を繰り返す。ステップS3の判定がYesである場合、ステップS4へ進む。
ステップS4では、画像作成部22により、画像データに選択された作業指示情報が付帯され、表示制御部23によって、画像及び付帯された作業指示情報(アイコン)が表示される。
ステップS5では、画像データと画像に付帯された作業指示情報を共に画像編集装置40へ送信する。
尚、ステップS3において撮影者2が画像を見て、アイコンの選択を行うとしたが、撮影者2が選択を行う際に、既にデフォルトのアイコンが画像に付帯されており、画像とデフォルトのアイコンが表示部17に表示されていてもよい。デフォルトのアイコン(作業指示情報)は、取得された画像データに対し作業指示情報選択部21が最初に自動で選択し付与する作業指示情報であり、選択されることが予め決められた作業指示情報である。つまり、デフォルトのアイコンは、撮影者2による入力を伴わずに付帯される。本実施形態の場合では、例えば、デフォルトのアイコンとしてアイコン1008a、1008bのいずれかが表示される。デフォルトのアイコンを設定した場合でも、入力部16によって撮影者2による選択指示を受け付けるため、撮影者2の意向が反映されることに変わりはない。
ステップS21では、画像編集装置40が、通信部43を介して撮影結果(作業指示情報が付帯された画像データ)を取得する。
ステップS22では、写真台帳作成部45が付与されたアイコンに基づく編集処理を行う。ステップS23では、該編集処理の内容に基づいて写真台帳の作成を行い、フローチャートを終了する。
また、本発明の写真台帳作成システム1は、作業指示情報を選択し、付帯させる処理の実行の有効と無効を切り替えることができてもよい。例えば、図8に示すように、表示例1050は、本システムの処理が有効なモード(ON)とされている例で、表示例1051は、本システムの処理が無効なモード(OFF)とされている例である。また、表示例1052に示すように、画像データを取得した位置や時間によって掲載の有無を自動的に判定するような機能を有していてもよく、そのような条件指定モードが選択されてもよい。条件指定モードでは、時間ONのときには指定した時間帯内で掲載がONとなるようにしてあり、例えば撮影者2の作業時間帯(9:00〜17:00など)を指定すれば、撮影者2が工事撮影を行う時間のみの画像を掲載対象に限定することができる。また、位置ONのときには、指定した領域内で掲載がONとなるようにしてあり、例えば地図上で指定された領域を作業エリアとすることで、画像取得装置10を付帯した撮影者2が作業エリアから離れたら、工事現場とは異なるエリアである、として掲載対象から外すこともできる。
また、本実施形態において画像取得装置10は、撮像部15を有するものとしたが、必ずしもこの構成に限るものではない。例えば、画像取得装置10は、撮像部15を有しておらず、装置外部のカメラで撮影した画像データを、通信部18を介して取得するものであってもよい。その場合、通信部18が画像取得部の役割を担う。
また、写真台帳作成システム1では、一つの画像取得装置10と画像編集装置40との間でデータを送受信するものとしたが、必ずしもこの構成に限るものではない。例えば、複数の画像取得装置10を有し、各画像取得装置から画像データ及び画像データに付帯された作業指示情報を受信する構成であってもよい。
〈第1の変形例〉
以下、第1の実施形態の写真台帳作成システム1に関する変形例1〜6を順に説明する。
第1の変形例は、掲載の可否の作業指示情報に加えて、さらに新たな意味を有する作業指示情報を用いるものである。図9から図12は、第1の変形例を説明する図である。以下、図9から図12を参照しつつ、写真台帳作成システム1の第1の変形例について説明する。
図9は、第1の変形例において、画像取得装置10の表示部17に表示される画像と作業指示情報を示す図である。図9の表示例1060では、サムネイル画像である画像1061a〜1061eと、各画像データに対しそれぞれ付帯された作業指示情報であるアイコン1062a、アイコン1062bを表示している。アイコン1062bは、アイコン1008と同様のアイコンであり、掲載可否の指示を示す作業指示情報である。
アイコン1062aは、複数の画像データに付帯される作業指示情報であり、対応付けられる複数の作業指示情報と複数の画像データの組のうち、いずれかの画像データが掲載される旨を指示する情報である。即ち、最も良く撮れた画像を選択する一択他捨の選択を指示する情報である。例えば、図9の表示例1060では、画像1061a、1061b、1061cにそれぞれアイコン1062aが付帯されている。アイコン1062aは、画像1061a、1061b、1061cのいずれか一つの画像データを写真台帳に掲載する指示を示すものである。アイコン1062aは、一択用アイコンとも呼ぶ。
図10は、第1の変形例において、画像編集装置40の表示部42に表示される編集用画像である。図10の表示例1065(編集用画像)は、図9で示した、作業指示情報26が付帯された画像データに基づく編集画像である。
上述の一択他捨の指示であるアイコン1062aが付帯された画像1061a、画像1061b、画像1061cは、いずれか一つが掲載されるものである。そのため、例えば、編集者3からの選択を受け付ける選択ボタン1063が表示される。編集者3は、画像1061a、画像1061b、画像1061c下部のいずれかの選択ボタン1063をタッチ操作やポインタ1064等により選択し、続いてアルバム作成ボタン1066を選択することで写真台帳の作成が開始される。尚、選択ボタン1063が選択された際に、対応する画像が、太枠で表示される等、強調される処理が行われてもよい。
図11は、完成された写真台帳の一部の頁を示す図である。図11の表示例1067では、選択された画像1061bを含む画像が写真台帳に掲載される。また、第1の実施形態で説明したように、編集の過程で編集者3からの入力により、各画像の説明文1068が編集されても構わない。
また、異なった意味を有する作業指示情報であるアイコンについて、撮影者2からの入力により切替を行うことができることが望ましい。図12は、画像取得装置10におけるアイコンの切替を示す図である。
表示例1069aにおいて、ポインタ1064またはタッチ操作等により現在画像に付帯されているアイコン1062bが選択されると、表示例1069bのように異なる意味を有するアイコンへの切替選択を行う表示が展開される。切替選択を行う表示では、例えば、使用可能なアイコンを表示し、撮影者2へ選択を促す。表示例1069bのように、現在のアイコン1062bとは異なるアイコン1062aが、撮影者2の入力により選択されると、表示例69cのように該選択されたアイコン1062aが画像に対し新たに付帯されることとなる。
このように、複数の異なる作業指示情報が使用可能である場合には、表示される画像中で撮影者2がアイコンの切替を行うことができる構成が望ましい。尚、以降の変形例、実施形態においても本構成を有していることが望ましい。
以上の第1の変形例では、掲載の可否に加えて、最も良く撮れた画像を選択する一択他捨の選択を行うことを知らせる情報がさらに作業指示情報として追加される。工事現場の施工工程は、工程が進むと撮りなおしがきかないため、予備の複数の画像が撮影されることが想定される。そうであれば、同様の工程の同様の箇所を撮影した画像が複数含まれることがあり、その中で一番良く撮れた画像を写真台帳に掲載することが望まれる。本変形例によれば、画像に付与するアイコン(作業指示情報)をアイコン1062aとすることで、撮影者2の同一の複数の画像について一択他捨を行いたいという意向を第3者である編集者3へ容易に伝達することができる。
〈第2の変形例〉
図13から図15は、第2の変形例を説明する図である。以下、図13から図15を参照しつつ、写真台帳作成システム1の第2の変形例について説明する。第2の変形例では、新たな意味を有する作業指示情報を用いる。
図13は、第2の変形例において、画像取得装置10の表示部17に表示される画像と対応する作業指示情報を示す図である。図13の表示例1070では、サムネイル画像である画像1071a〜1071eと、対応する作業指示情報であるアイコン1072が表示される。
アイコン1072は、複数の画像データに付帯される作業指示情報であり、対応付けられる複数の該作業指示情報と画像データの組の中における、各画像データの写真台帳への掲載の順序について指示する情報である。例えば、表示例1070のように、掲載する順に1〜5の数字であるアイコン1072が割り振られる。アイコン1072は、掲載順番アイコンとも呼ぶ。
図14は、第2の変形例において、画像編集装置40の表示部42に表示される編集用画像である。図14の表示例1073(編集用画像)は、図13で示した作業指示情報に基づいて編集された編集用画像である。
図14の表示例1073では、アイコン1072に示された掲載順に画像1071a〜1071eが並び替えられ、また掲載順を明示する補佐情報(矢印)1074が設けられている。編集者3からの入力により、アルバム作成ボタン1075を選択することで写真台帳の作成が開始される。
図15は、完成された写真台帳の一部の頁を示す図である。図15の表示例1076では、アイコン1072で規定された順序で画像1071a〜1071eが掲載される。また、第1の実施形態で説明したように、編集の過程で編集者3からの入力により、各画像の説明文77が編集されても構わない。
以上の第2の変形例では、画像の掲載順序を示す情報が作業指示情報とされる。本変形例によれば、写真台帳への掲載順序を規定したい場合において、撮影者2の意向を第3者である編集者3へ容易に伝達することができる。
〈第3の変形例〉
図16から図18は、第3の変形例を説明する図である。以下、図16から図18を参照しつつ、写真台帳作成システム1の第3の変形例について説明する。第3の変形例では、新たな意味を有する作業指示情報を用いる。
図16は、第3の変形例において、画像取得装置10の表示部17に表示される画像と作業指示情報を示す図である。表示例1080には、サムネイル画像である画像1081a〜1081eと、対応する作業指示情報であるアイコン1082a、1082bが表示される。
アイコン1082a、1082bは、複数の画像データに付帯される作業指示情報であり、対応する画像データを写真台帳の同一の頁へ掲載する旨を指示する情報である。例えば、表示例1080の場合、アイコン1082aが付された画像1081a、1081c、1081eを、写真台帳の特定の同一の頁へ掲載し、アイコン1082bが付された画像1081b、1081dを、上記画像1081a等とは異なる頁で、かつ同一の頁へ掲載することを指示する。
図17は、第3の変形例において、画像編集装置40の表示部42に表示される編集用画像である。編集用画像は、アイコン1082aが付された画像と、アイコン1082bが付された画像とをそれぞれ異なる特定の頁へ掲載する旨が編集者3が見て判断できるようなものであればよい。
図17の表示例1083では、アイコン1082aが付された画像(画像1081a、画像1081c、画像1081e)が特定の頁(X頁)に掲載され、また、アイコン1082bが付された画像(画像1081b、画像1081d)が特定の頁(Y頁)に掲載されることが示される。そして、編集者3からの入力により、アルバム作成アイコン1084を選択することで写真台帳の作成が開始される。
図18は、完成された写真台帳の一部の頁(X頁、Y頁)を示す図である。表示例1085では、アイコン1082aが付帯された3枚の画像がX頁に、また、アイコン82bが付帯された2枚の画像がY頁に掲載される。また、第1の実施形態で説明したように、編集の過程で編集者3からの入力により、各画像の説明文1086が編集されても構わない。
以上の第3の変形例では、特定の複数の画像について写真台帳の同一の頁へ掲載する旨を伝達する情報が作業指示情報とされる。例えば、同じ現場区画で撮影した部材の画像を同一の頁に載せることで、他の現場区画で撮影した画像と写真台帳上で区別することができる。従って、本変形例によれば、撮影者2が画像毎に望む掲載頁を編集者3へ伝達することができるとともに、より見栄えの良い写真台帳を作成することができる。
〈第4の変形例〉
図19から図21は、第4の変形例を説明する図である。以下、図19から図21を参照しつつ、写真台帳作成システム1の第4の変形例について説明する。第4の変形例では、新たな意味を有する作業指示情報を用いる。
図19は、第4の変形例において、画像取得装置10の表示部17に表示される画像と対応する作業指示情報を示す図である。図19の表示例1090では、サムネイル画像である画像1091a〜1091eと、対応する作業指示情報であるアイコン1092a、1092bが表示される。
アイコン1092a、1092bは、複数の画像データに付帯される作業指示情報であり、対応付けられる複数の該作業指示情報と画像データについて、各画像データを写真台帳の隣り合う頁へ掲載する旨を指示する情報である。例えば、表示例1090の場合、アイコン1092aが付された画像1091a、1091c、1091eを、写真台帳の特定の同一の頁へ掲載し、アイコン1092bが付された画像1091b、1091dを、上記画像1091a、1091c、1091eを掲載する頁と隣り合う同一の頁へ掲載することを示す情報となる。
図20は、第4の変形例において、画像編集装置40の表示部42に表示される編集用画像である。編集用画像は、アイコン1092aが付された画像と、アイコン1092bが付された画像とをそれぞれ隣り合う特定の頁へ掲載する旨が、編集者3が見て判断できるようなものであればよい。図20の表示例1093は、アイコン1092aが付された画像(画像1091a、画像1091c、画像1091e)が特定の頁(X頁)に掲載されることと、アイコン1092bが付された画像(画像1091b、画像1091d)がX頁と隣り合う特定の頁(X+1頁)に掲載されることを示す編集用画像の例である。
そして、編集者3からの入力により、アルバム作成ボタン1094を選択することで写真台帳の作成が開始される。
図21は、完成された写真台帳の隣り合う頁(X頁、X+1頁)を示す図である。表示例1095では、アイコン1092aが付帯された画像がX頁に、また、アイコン1092bが付帯された画像がX頁と隣り合うX+1頁に、掲載される。また、第1の実施形態で説明したように、編集の過程で編集者3からの入力により、各画像の説明文1096が編集されても構わない。
以上の第4の変形例では、特定の複数の画像について、写真台帳の隣り合う頁へ掲載する旨を伝達する情報が作業指示情報とされる。例えば、関連性のある二つの画像群を見開き2頁に掲載することで、両者の対比が行いやすい写真台帳を作成することができる。即ち、本変形例によっても、より見栄えの良い写真台帳を作成することができる。
〈第5の変形例〉
図22から図24は、第5の変形例を説明する図である。以下、図22から図24を参照しつつ、写真台帳作成システム1の第5の変形例について説明する。第5の変形例では、新たな意味を有する作業指示情報を用いる。
図22は、第5の変形例において、画像取得装置10の表示部17に表示される画像と作業指示情報を示す図である。表示例1110では、サムネイル画像である画像1111a〜1111cと、対応する作業指示情報であるアイコンを表示している。尚、アイコン1072、アイコン1082は、それぞれ第2の変形例、第3の変形例で説明したものと同様である。
画像1111b及び画像1111cに付帯されたアイコン1112は、このアイコン1112が付帯された画像データに関連した画像データを取得予定であることを示している。より詳しくは、本来写真台帳に掲載すべき画像は未取得であり、ここでは仮の画像(画像取得装置に記憶されている画像、例えば取得予定である画像と同一の現場における過去の施工工程の画像等)にアイコン1112を付帯させることで、その取得予定を示すものとなっている。
図23は、第5の変形例において、画像編集装置40の表示部42に表示される編集用画像である。編集用画像は、アイコン1112が付された画像に関連した本来写真台帳に掲載される画像が未取得であることが、編集者3から見て判断できるようなものであればよい。表示例1113では、画像1111b、画像1111cについて、画像の枠が点線で表される等、アイコン1112が付帯されていない画像との差別化が図られている。
そして、編集者3からの入力により、アルバム作成アイコン1114を選択することで写真台帳の作成が開始される。
図24は、完成された写真台帳の一部を示す図である。図24の表示例1115では、アイコン1112が付帯された画像1112b、1112cについて、本来撮影されるべき画像が未撮影であることがわかるように表示される。例えば、画像に「未撮影」との文字が重畳される。また、第1の実施形態で説明したように、編集の過程で編集者3からの入力により、各画像の説明文1116が編集されても構わない。
以上の第5の変形例では、本来撮影するはずの画像について画像取得(撮影)が行われていないような場合に、後程該画像を取得する予定であり、掲載予定であることが判別できるように写真台帳が作成される。特に、掲載予定の画像のスペースが写真台帳上に確保されることから、後で画像を付け足す場合においても規定の箇所に画像を掲載することが可能である。
〈第6の変形例〉
図25から図27は、第6の変形例を説明する図である。以下、図25から図27を参照しつつ、写真台帳作成システム1の第6の変形例について説明する。第6の変形例では、新たな意味を有する作業指示情報を用いる。
図25は、第6の変形例において、画像取得装置10の表示部17に表示される画像と作業指示情報を示す図である。表示例1120では、サムネイル画像である画像1121a〜1121eと、各画像データに対しそれぞれ付帯された作業指示情報であるアイコンを表示している。尚、アイコン1008については、第1の実施形態で説明したものと同様である。
画像1121c付帯されたアイコン1122は、このアイコン1122が付帯された画像データの再取得を指示することを示す情報である。つまり、アイコン1122が付与された画像データに基づく画像1121c自体は、所定の施工工程の現場を撮影したものであるものの、写りが悪い等の理由から、撮影者2が撮りなおしを行いたいと思った画像である。
図26は、第3の変形例において、画像編集装置40の表示部42に表示される編集用画像である。編集用画像は、アイコン1122が付された画像が再取得される予定である旨が、編集者3から見て判断できるようなものであればよい。表示例1123では、アイコン1122が付帯された画像1121cについて、画像の枠が点線で表され、「再撮影予定」との文字が重畳される等、アイコン1112が付帯されていない画像との差別化が図られている。
そして、編集者3からの入力により、アルバム作成ボタン1124を選択することで写真台帳の作成が開始される。
図27は、完成された写真台帳の一部を示す図である。表示例1125では、アイコン1122が付帯された画像1121cについて、画像の再取得(再撮影)を促すような説明文1127が設けられる。また、第1の実施形態で説明したように、編集の過程で編集者3からの入力により、各画像の説明文1126が編集されても構わない。
以上の第6の変形例によれば、撮影ミス等で後に再取得を行いたい画像について、その撮影者の意図を明確に把握することができるような写真台帳を作成することができる。
〈第2の実施形態〉
以下、本発明の第2の実施形態の写真台帳作成システムについて説明する。図28は、本実施形態における写真台帳作成システム100を示す図である。
写真台帳作成システム100は、画像取得装置10の代わりに画像取得装置200と、画像編集装置40の代わりに画像編集装置300と、サーバ60の代わりにサーバ500と、を備え、各装置間のデータの送受信をコンピュータネットワークであるネットワーク160を介して実行する点において、第1の実施形態と異なったシステムである。また、写真台帳作成システム100ではさらに、画像取得指示装置400を備え、画像取得指示装置400と上記装置間との間でもネットワーク160を介したデータの送受信が実行される。
画像取得装置200は、撮影者120からの入力指示によって、撮影対象Hの撮影を行い、画像データを取得する。画像取得装置200は、取得した画像データや画像データに付帯された作業指示情報を出力する。
画像編集装置300は、画像取得装置200から受信するデータに基づいて、写真台帳の編集及び作成処理を実行する。画像編集装置300は、編集者130からの入力指示によって、写真台帳の編集を行い、該編集内容を反映した写真台帳を作成する。
画像取得指示装置400は、撮影者120への撮影指示(画像取得指示)を作成し、作成した撮影指示を画像取得装置200へ送信する。撮影指示とは、画像取得の設定に関する指示(撮影する撮影対象Hを指定する指示、撮影する向きを指定する指示等)である。また、画像取得指示装置400は、画像取得装置200から受信するアドバイス情報(後述する設定アドバイス情報)に基づいて、上記撮影指示を作成することを特徴とする。
図29及び図30は、写真台帳作成システム100の機能構成を示す図である。以下、写真台帳作成システム100に含まれる画像取得装置200、画像編集装置300、画像取得指示装置400、サーバ500の各機能構成について説明する。
画像取得装置200は、撮像部201と、入力部202と、表示部203と、通信部204と、制御部205と、記憶部209と、を有している。各構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。画像取得装置200はさらに、通信部204を介して、画像取得指示(撮影指示)212、アドバイス情報213を受信し、記憶部209に記憶する。アドバイス情報213は、画像取得装置200で行う撮影(画像データの取得)の設定に関するアドバイスとなる情報であり、画像編集装置300で作成されるものである。
撮影者120は、画像の撮影時(取得時)において、表示制御部208が表示部202へ表示させた画像取得指示212、または、アドバイス情報213を参照する。
また、第1の実施形態と同様に、画像取得装置200は、予め記憶部209に記憶された作業指示情報211を取得した画像データと対応付けて、該画像データに付帯させて装置外部へ出力する処理を行う。一方、本実施形態では、上述した第1の実施形態とは異なる、新たな意味を有する作業指示情報を用いる。
画像編集装置300は、入力部301と、表示部302と、通信部303と、制御部304と、記憶部308と、を有している。制御部304以外の各構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
制御部304は、アドバイス情報作成部306を有している点で、第1の実施形態の制御部44と異なる。アドバイス情報作成部306は、画像取得装置200から受信した、作業指示情報310が付帯された画像データ309に基づいて、アドバイス情報311の作成を行う。即ち、画像編集装置300は、写真台帳の作成のほかに、アドバイス情報の作成も実行するものである。記憶部308には、作成されたアドバイス情報311が記憶される。
画像取得指示装置400は、入力部401と、表示部402と、通信部403と、制御部404と、記憶部407を有している。画像取得指示装置400における画像取得指示作成部405は、画像編集装置300から通信部403を介して受信したアドバイス情報をもとに、画像取得指示を作成する。また、画像取得指示の作成は、指示者140からの入力に基づいて行われる。画像取得指示の作成の過程で、表示制御部406は、画像取得指示の編集を行うための画像を表示部402へ表示させてもよい。記憶部407には、アドバイス情報408、画像取得指示情報409が記憶される。
サーバ500は、サーバ60と同様の構成、機能構成を有する。
図31は、画像取得装置200の表示部203に表示される画像と作業指示情報を示す図である。表示例1140では、撮像部201が取得した複数の画像データに基づくサムネイル画像である画像1141a〜1141eと、各画像データに対しそれぞれ付帯された作業指示情報であるアイコン(アイコン1008、アイコン1142、アイコン1143)を表示している。尚、アイコン1008については、第1の実施形態で説明したものと同様である。
画像1141cに付帯されたアイコン1142、及び、画像1141eに付帯されたアイコン1143は、画像取得部における画像データの取得設定に関するアドバイス情報の作成を指示するアドバイス作成指示情報である。
より詳しくは、アイコン1142は、画像取得装置200で行う撮影に関するアドバイスとなる情報であるアドバイス情報(以下、撮影アドバイス情報とも記載する)の作成を指示するものである。
アイコン1143は、画像取得指示装置400における画像取得指示に対するアドバイスとなる情報であるアドバイス情報(以下、設定アドバイス情報とも記載する)の作成を指示するものである。
撮影アドバイス情報とは、撮影者120に対するアドバイスであり、例えばピントや露出を合わせる位置をアドバイスする情報である。設定アドバイス情報とは、指示者140に対するアドバイスであり、指示者140が作成する撮影者120への撮影指示(撮影者120が撮影対象Hを撮影する方向を指定する指示等)の内容についてアドバイスする情報である。
尚、図32に示される表示例1144のように、アイコン1142は、画像の中の特定の箇所(撮影対象の一部である柱等)を明示的に示すように配置されていてもよい。アイコン1142aは、柱の後ろの壁を示すアドバイス作成指示情報であり、アイコン1142bは、柱を示すアドバイス作成指示情報である。このように表示例1144では、どの部位に対する撮影アドバイスを作成するのかが後続の人間(編集者130など)に伝わり易くなる。アイコン1143についても同様に、図33の表示例1145のように、画像の中の特定の箇所(撮影対象の一部である柱等)を明示的に示すように配置されていてもよい。
図34の表示例1146は、画像編集装置300の表示部302に表示される編集用画像である。アイコン1142が付帯された画像1141cは、編集者130が見て撮影アドバイス情報を作成するものであることが判断できればよい。また、アイコン1143が付帯された画像1141eは、編集者130が見て設定アドバイス情報を作成するものであることが判断できればよい。編集者130からの入力により、アルバム作成アイコン1147を選択することで写真台帳の作成が開始される。
図35は、完成された写真台帳の一部を示す図である。図35の表示例1148では、アイコン1008が付された画像が掲載される。また、アドバイス情報の作成を指示するアイコン1142、1143が付された画像については、編集者130が編集過程において文章の入力を行い、説明文1149、1150のような記載として追加される。
このような説明文1149の記載と画像1141cは、撮影者120が参照することで、次回撮影時における撮影アドバイス情報として機能する。また、説明文1150の記載と画像1141eは、指示者140が参照することで、次回撮影時における撮影者120に対する指示を作成する上での設定アドバイス情報として機能する。尚、アドバイス情報は、写真台帳とは別に作られてもよく、写真台帳上に掲載されずともよい。
撮影アドバイス情報(説明文1149の記載と画像1141c)は、画像取得装置200へ出力され、撮影者120が画像取得を行うときに参照する情報となる。また、設定アドバイス情報(説明文1150の記載と画像1141e)は、画像取得指示装置400へ出力され、指示者140が撮影者120に対する撮影指示を作成する上で参照する情報となる。
以上の写真台帳作成システム100によれば、写真台帳を作成する上で、取得した画像をもとに、より好条件で撮影を行うためのアドバイスを作成する指示が画像取得装置から伝達される。それにより、画像編集装置300を使用する編集者130が、撮影者120及び指示者140に向けたアドバイスを編集し、それぞれの装置へ伝達する。このように、画像取得装置200においてアイコンを付与するという容易な方法によりアドバイス作成を要求することで、写真台帳の作成を繰り返す毎に撮影時における好条件が模索され、実行に移されていく。従って、撮影現場における指示や情報を反映し、さらに適切な写真台帳を作成することができる。
図36は、本写真台帳作成システム130における処理手順を示すフローチャートである。以下、図36の各手順について説明する。図36における画像取得処理のフローは、画像取得装置200が実行する処理を示し、画像編集処理のフローは、画像編集装置300が実行する処理を示し、画像取得指示作成処理のフローは、画像取得指示装置400が実行する処理を示している。以下では、画像取得処理、画像編集処理、画像取得指示作成処理の順に説明する。
画像取得処理のステップS101では、画像取得装置200は、画像取得指示装置400から撮影指示(画像取得指示)を受信する。ステップS102では、画像取得装置200は画像取得指示を表示する。撮影者120は、この画像取得指示に基づき、撮影を行うこととなる。
また、ステップS101、S102に並行して、画像取得装置200は、撮影アドバイス情報を受信した場合、撮影アドバイス情報を表示してもよい。
ステップS103からステップS107までの処理は、図7のステップS1からステップS5までの処理と等しいので、説明は省略する。画像取得装置200は、以上のステップS101からステップS107の処理によりアイコン(作業指示情報)を付与した画像データを作成し、装置外へ送信することで画像取得処理を終了する。
次に、画像編集処理のフローチャートを説明する。ステップS108、ステップS110の処理については、図7のステップS6、ステップS7の処理と等しいので、説明は省略する。
ステップS109では、画像編集装置300は、画像データに付帯されたアイコンが写真台帳の編集処理用のものであるかどうか判定する。画像編集装置300は、ステップS109における判定がYesならばステップS110へ移行する。画像編集装置300は、ステップS109における判定がNoならばステップS111へ移行する。
画像編集装置300は、ステップS111では、アイコンがアドバイス作成を要求するもの(アドバイス作成指示情報)であるかどうかを判定する。画像編集装置300は、ステップS111の判定がYesならばステップS112へ移行する。画像編集装置300は、ステップS111の判定がNoならばステップS114へ移行する。
ステップS112では、画像編集装置300は、アドバイス情報作成部306により、アドバイス情報の作成を行う。ここでいうアドバイス情報とは、撮影アドバイス情報または設定アドバイス情報である。ステップS113では、画像編集装置300は、作成したアドバイス情報を装置外部へ出力する。
ステップS114では、画像編集装置300は、ステップS110の編集内容に基づいて、写真台帳の作成を実行する。以上のステップS108からステップS114の処理によりアドバイス情報及び写真台帳を作成し、画像編集処理を終了する。尚、撮影アドバイス情報は、画像取得装置200へ送られ、設定アドバイス情報については、画像取得指示装置400へ送られる。
次に、画像取得指示作成処理において、画像取得指示装置400は、ステップS115では、アドバイス情報(設定アドバイス情報)を受信する。ステップS116では、画像取得指示装置400は、受信して取得したアドバイス情報を表示部402へ表示させる。
ステップS117では、画像取得指示装置400は、表示されたアドバイス情報を参照した指示者140の入力に基づき、画像取得指示を作成する。ステップS118では、画像取得指示装置400は、作成した画像取得指示を画像取得装置200へ送信する。以上のステップS115からステップS118の処理により、設定アドバイス情報に基づいて、画像取得指示が作成され、装置外へ送信されることで、画像取得指示作成処理を終了する。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。上述した写真台帳作成システム及び、装置及び、方法は、特許請求の範囲に記載した本発明を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。