JP2018146232A - 認識装置、較正装置、システム、生成方法および物品製造方法 - Google Patents

認識装置、較正装置、システム、生成方法および物品製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】許容できる精度で物体を認識するのに有利な認識装置を提供する。
【解決手段】認識装置は、パターン光を物体に投影する投影部101と、投影部101によりパターン光を投影された物体を撮像する撮像部104と、撮像部104により得られた画像に基づいて、物体を認識する処理を行う処理部100と、を有し、処理部100は、撮像部104により較正用部材を撮像して得られた画像に基づいて、較正用部材の座標を得、座標に基づいて、物体を配置すべき領域を投影部101により教示するための教示用パターンを生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、認識装置、較正装置、システム、生成方法および物品製造方法に関する。
パターン光が投影された物体を撮像して得られた画像に基づいて、物体(の三次元形状や位置または姿勢またはその両方)を認識(計測)するパターン投影方式の認識(計測)装置が知られている。このような認識装置は、例えば、パレット内にバラ積みされたワークをロボットでピッキングするピッキングシステムなどにおけるワーク認識に利用されている。
このような認識装置では、許容できる精度で認識を行うことが可能な領域が限定されている。特許文献1は、投影部による投影領域と撮像部による撮像領域との間の重複領域を示す計測装置を開示している。
特開2016−161561号公報
しかしながら、特許文献1の計測装置が示す重複領域は、計測(認識)が可能な領域を示すものではあるが、許容できる精度で計測が可能な領域を示すものではない。
本発明は、例えば、許容できる精度で物体を認識するのに有利な認識装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一側面である認識装置は、パターン光を物体に投影する投影部と、前記投影部により前記パターン光を投影された前記物体を撮像する撮像部と、前記撮像部により得られた画像に基づいて、前記物体を認識する処理を行う処理部と、を有し、前記処理部は、前記撮像部により較正用部材を撮像して得られた画像に基づいて、前記較正用部材の座標を得、前記座標に基づいて、前記物体を配置すべき領域を前記投影部により教示するための教示用パターンを生成する、ことを特徴とする認識装置。
本発明によれば、例えば、許容できる精度で物体を認識するのに有利な認識装置を提供することができる。
計測装置の構成を示す概略図である。 教示用画像の例を示す図である。 較正について説明する図である。 教示用パターンの例を示す図である。 較正について説明する図である。 教示用パターンおよび教示用画像の例を示す図である。 較正について説明する図である。 較正および教示用パターンの例について説明する図である。・ 較正装置の構成を示す概略図である。 較正方法を説明するフローチャートである。 較正方法を説明するフローチャートである。 較正方法を説明するフローチャートである。 ロボットシステムの構成を示す概略図である。
(第1実施形態)
図1は、計測装置1の構成を示す概略図である。計測装置1は、処理部100、投影部101、撮像部104を有する。較正領域110は、後述する較正用部材を配置した領域である。破線で表されるパターン光111及び一点鎖線で表されるパターン光112は、較正領域110を教示するための教示用パターン光を示している。
投影部101は、被計測物に投影するパターンを生成するパターン生成部102と、パターン生成部102で生成したパターン光を被計測物に投影する投影光学系103を有している。パターン生成部102は、例えば、光源、光源の光を均一化するためのインテグレータ、均一化された光からパターン光を生成するための液晶又はDMD、複数のレンズなどを含む。撮像部104は、被計測物を撮像して画像を取得する撮像素子105と、撮像素子105に像を結像させる撮像光学系106を有している。撮像素子105は、例えば、CMOSやCCDなどの光センサである。
投影部101は、パターン生成部102で生成したパターン光を、投影光学系103によって被計測物または被計測物が配置される被計測空間に投影する。そして、被計測物によって反射したパターン光を、撮像部104の撮像光学系106を介して撮像素子105で受光することにより、画像データを取得する。
処理部100は、計測装置1全体の動作制御を統括する制御中枢部であり、CPU(Central Processing Unit)を含むプロセッサやメモリ等を備える。処理部100は、さらに、撮像部104で取得した画像に基づいて、三角測量の原理に基づいたアクティブステレオ法などの三次元計測の方法を用いて、被計測物の形状や位置姿勢を算出する。
ここで、投影されたパターン光を撮像して得られる画像に基づいて計測を行う計測装置1では、投影部101がパターンを投影可能な投影可能領域と撮像部104が撮像可能な撮像可能領域とが重なる重複領域が、計測可能領域となる。計測可能領域においても、投影部101や撮像部104の光学部材などの歪みや、投影部101と撮像部104の位置ずれなどにより、計測誤差が発生する恐れがある。そのため、三角測量の原理に基づいて高精度な計測を行うためには、投影部101や撮像部104の内部のパラメータや投影部101と撮像部104の相対位置姿勢を較正(即ち、キャリブレーション)しておく必要がある。
較正とは、既知の較正用部材の座標と較正用部材を計測して算出した座標との乖離量を測定誤差とし、測定誤差が減少するように較正パラメータの決定を行うことである。ここで較正パラメータとは、投影部101および撮像部104それぞれの歪み成分、倍率成分、位置ずれ成分を較正するパラメータや、投影部101と撮像部104の相対位置姿勢を推定するパラメータである。較正の方法は、従来から多種の技術が公開されており(例えば、特開2015−106287号公報)、測定誤差が減少するように較正パラメータを決定していればよく、一つの方法に限定されない。
較正用部材を配置した空間においては、較正を実施すれば較正後に残存する測定誤差量を算出する事が可能となり、測定精度を見積もることが可能である。換言すれば、較正用部材を配置した空間領域においては、計測精度を保証することが可能となる。このような測定精度を保証できる所定の領域をユーザに教示することで、ユーザは精度が良好な計測範囲を認識することができ、教示された所定の領域にワークやワークを積載したパレットを配置することで精度の高い三次元計測やワーク認識が可能となる。本実施形態においては、較正用部材を配置し較正を行った測定精度を保証できる空間領域を較正領域と呼ぶ。
本実施形態の計測装置1は、較正時に算出した較正用部材を配置した較正領域110に関する情報に基づいて、計測精度の高い領域をユーザに示すためのパターン光をパターン生成部102で生成し、投影部101により投影し表示する。具体的には、処理部100は、較正用部材を用いて較正を実施し、その際に算出する較正用部材の座標情報に基づいて教示用の情報を生成し、パターン生成部102の液晶やDMD等を制御して実際の教示用パターン光を生成する。すなわち、計測装置1は、被計測物を配置すべき計測精度の高い領域を認識し、さらに、計測精度の高い領域をユーザに認識させる認識装置として機能する。
図1(B)は、処理部100の詳細な構成を示した図である。処理部100は、較正部10、画像生成部11、計測部12、制御部13、記憶部14、通信部15を有している。較正部10は、投影部101や撮像部104の内部のパラメータや投影部101と撮像部104の相対位置姿勢の較正を行う。画像生成部11は、被計測物を配置すべき計測精度の高い領域をユーザに示すために投影部101から投影するパターンを生成するための、教示用画像を生成する。計測部12は、投影されたパターン光を撮像して得られる画像に基づいて計測を行い、被測定物の位置や姿勢を算出する。制御部13は、計測装置1全体の動作を制御する。記憶部14は、較正パラメータや教示用画像などを様々な情報を保存する。通信部は、外部装置3から情報を受信したり、外部装置3に計測結果などの情報を出力したりする。外部装置3は、例えば、ロボットや較正装置などである。
図2は、パターン光により表示される教示用画像の例を示す図である。教示用画像113において、パターン114は教示用パターン光111を投影したものであり、パターン115は教示用パターン光112を投影したものである。ここで、教示用パターン光111は、較正領域110のうち計測装置1に最も近い平面(最近面)を教示する光である。一方、教示用パターン光112は、較正領域110のうち計測装置1に最も遠い平面(最遠面)を教示する光である。図2(A)の教示用画像113では、パターン114とパターン115のそれぞれの長方形の最外周枠を投光して表示することにより、較正領域を教示している。また、図2(B)の教示用画像113では、パターン114とパターン115のそれぞれの長方形の内部に異なる投光パターンを表示することにより、較正領域を教示している。
ここで、教示用画像の生成方法について説明する。まず、較正時に算出したパターン生成部102のパターン生成素子の面上での較正用部材の座標値(以下、投影座標と呼ぶ)を取得し、記録する。取得した投影座標に基づいて、投影座標を包括する必要充分な領域を算出し、教示用画像を生成する。教示用のパターン114は、最近面の較正領域に配置した複数の較正用部材の投影座標点群を必要充分に包括した長方形を演算により決定して生成したパターンである。したがって、パターン114を投光した教示用パターン光111は、較正領域110の最近面における範囲をユーザに教示することが出来る。一方、教示用のパターン115は、最遠面の較正領域に配置した複数の較正用部材の投影座標点を必要充分に包括した長方形により決定して生成したパターンである。したがって、教示用のパターン115を投光した教示用パターン光112は、較正領域110の最遠面における範囲をユーザに教示することが出来る。なお、較正用部材は、三次元の離散的な点群であるため、較正領域110はそれらの離散的な点群を包括する必要充分な領域のことである。
また、別の教示用パターンの生成方法について説明する。この方法では、推定した複数の較正用部材の三次元座標値または既知の複数の較正用部材の三次元座標値に対し、較正によって得られた較正パラメータを用いてそれらの較正用部材の投影座標を算出したものを利用する。その場合、算出した投影座標点群を必要充分に包括した領域を教示用画像113として登録する。ここで投影座標を算出は、例えば以下の式(1)〜(3)によって算出する事が出来る。
Figure 2018146232
Figure 2018146232
Figure 2018146232
まず、式(1)のX、Y、Zに代入してu、vを算出する。X、Y、Zは、推定した複数の較正用部材の三次元座標値または既知の複数の較正用部材の三次元座標値である。次に、式(2)にu、vを代入してu’、v’を算出する。ここで、k1、k2、k3、P1、P2は、較正で決定した投影部101の歪み成分を較正するパラメータである。次に、式(3)にu’、v’を代入して、投影座標U、Vを算出する。ここで、f1、f2、C1、C2は、較正で決定した投影部101の倍率成分、位置ずれ成分を較正するパラメータである。以上のようにして、較正用部材の投影座標を算出することが可能となる。そして、処理部100は、算出した投影座標の点群を必要充分に包括する領域を算出して、教示用画像を生成する。なお、式(1)〜(3)を用いて投影座標を算出する方法を示したが、これに限られるものではなく、式の変形や未記載の別の較正パラメータも含めた数式など複数の算出方法が存在する。
以上では教示用画像の生成方法の例を示したが、これに限定されず、較正用部材の三次元空間座標の情報または較正用部材の投影座標の情報に基づいて教示用画像を生成すものであればよい。また、教示用パターンを長方形で形成する例を示したが、これに限定されず、較正領域の形状に応じて多角形や楕円など他の形状でも構わない。また、教示用パターンを較正領域110のうち最遠面と最近面での領域を教示する例を示したが、これに限定されず、ユーザの要求等に従い較正領域110の内部の領域を教示するようにしても構わない。
次に、図3を用いて第1実施形態における較正および及び教示用画像の生成方法について説明する。図3(A)は、較正を行う様子を示した概念図である。破線で示される投影可能領域120および一点鎖線で示される撮像可能領域121の重複領域に、較正用部材130を配置することで較正が行われる。図3(B)は、較正用部材130の一例を示す図である。較正用部材130は、複数の平面マーカー133と立体マーカー134を有している。計測装置1における較正では、較正用部材130を、校正用部材130を移動させる駆動部である移動ステージ131で、予め決められた間隔で移動し、移動した各位置において各平面マーカー133の中心位置の検出を行う。そして、検出した各平面マーカー133の中心位置の再投影誤差の和を最小化するように較正パラメータを決定する。移動ステージ131で較正用部材130を移動することで、三次元空間に対して較正を行ったこととなる。この較正が行われた空間を示したのが、較正領域132である。なお、上記では、較正用部材130を移動することで三次元空間の較正領域132を設定する例を示したが、これに限定されず、例えば、図3(C)のように三次元上に平面マーカー133を配置した較正用部材139を用いて較正領域を設定しても構わない。
そして、較正を行った後に教示用画像を生成する。教示用画像は、較正の際に検出した各平面マーカー133の中心位置の投影座標の情報、または、較正によって得られた較正パラメータを用いて算出した平面マーカー133の中心位置の投影座標の情報に基づいて、先に説明した教示用画像の生成方法で生成する。
図4(A)および図4(B)を用いて教示用画像について説明する。図4(A)は、本実施形態における教示用パターン136の生成を説明する図である。教示用パターン136は、較正領域132の最近面での較正範囲を教示する教示用パターンである。移動ステージ131により較正用部材130を最近面位置に移動して、検出又は算出した各平面マーカー133の投影座標をプロットしたものが点群135である。点群135が較正された点であるため、これらを包括する必要充分な領域を算出したのが教示用パターン136である。
図4(B)は、本実施形態における教示用パターン138の生成を説明する図である。教示用パターン138は、較正領域132の最遠面での較正範囲を教示する教示用パターンである。移動ステージ131により較正用部材130を最遠面位置に移動して、検出又は算出した各平面マーカー133の投影座標をプロットしたものが点群137である。点群137が較正された点であるため、これらを包括する必要充分な領域を生成したのが教示用パターン138である。
なお、教示用パターン136や教示用パターン138は、それぞれ、点群135や点群137の最外点を直線で結ぶ事により生成したが、これに限られるものではない。例えば、点群135や点群137の最外点をスプライン補間するなどして、点群135や点群137を包括する必要充分な領域を算出して、教示用パターンを生成しても構わない。また、透視投影の原理により、最近面の教示用パターン136よりも最遠面の教示用パターン138の方が小さくなる。そのため、最遠面と最近面での教示用パターンを重ねて、一つの教示用パターンとして生成することも可能である。また、本実施形態では、画像生成部11が教示用のパターンを生成するための教示用画像を生成する例を示したが、これに限られるものではない。例えば、教示用のパターンを生成するための変換パラメータなどの教示用の情報、または教示用画像を生成するための教示用の情報を生成するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によると、較正用部材の座標に基づいて教示用画像を生成し、生成した教示用画像に基づいてパターンを投影することで、較正を行った計測精度の高い領域、即ち被計測物を配置すべき領域をユーザに教示することが可能となる。
(第2実施形態)
第1実施形態における較正および及び教示用画像の生成方法について説明する。図5(A)は、較正を行う様子を示した概念図である。第1実施形態においては、較正用部材130を移動ステージ131により移動させることで、較正領域132での構成を行った。一方、本実施形態においては、較正用部材140をロボット141で把持し、ロボット141を駆動することにより、三次元空間の較正領域142について較正を行う例を説明する。
本実施形態における較正方法では、まず、ロボット141の駆動により三次元的に較正用部材140の位置を変化させ、それぞれの場所においてマーカーを検出する。そして、検出した各マーカーの中心位置の再投影誤差の和を最小化するように較正パラメータを決定する。ロボット141で較正用部材140を移動するため、三次元空間に対して較正を行ったこととなり、この較正を行った空間を示したのが較正領域142である。ここで、較正領域142は直方体に限らず、ロボットの可動範囲や実際にピッキングを行う空間に限定して較正を行えばよく、それらの要求に応じて様々な形状の空間であってかまわない。
図5(B)および図5(C)は、較正用部材140の一例を示す図である。較正用部材140は、図5(B)に示されるように円状のマーカーでも構わないし、図5(C)に示されるように複数の平面マーカー143を配置した物でも構わない。
較正に続いて、教示用画像の生成を行う。第1実施形態と同様に、較正の際に検出した各マーカーの中心位置の投影座標の情報、または、較正によって得られた較正パラメータを用いて算出したマーカー中心位置の投影座標の情報に基づいて教示用画像を生成する。図6(A)は、本実施形態における教示用パターン145の生成を説明する図である。教示用パターン145は、較正領域142の最近面での較正範囲を教示する教示用パターンである。ロボット141により、較正用部材140を較正領域142の最近面位置における複数個所に配置して、各マーカーを検出又は算出した投影座標をプロットしたものが点群144である。点群144が較正された点であるため、これらを包括する必要充分な領域を生成した例が教示用パターン145である。ここで、教示用パターン145は、点群144の外側の点を直線で結ぶ事により生成したが、これに限られるものではなく、例えば、点群144の最外点をスプライン補間するなどして教示用パターンを生成してもよい。ここでは較正領域142の最近面における教示用パターンの生成方法を説明したが、較正領域142の最遠面における教示用パターンの生成方法も同様であり説明は省略する。
また本実施形態のように、教示すべき較正領域142が直方体でなく、計測装置1からの距離に応じて変化する場合は、教示用パターンに加え、文字等により領域のサイズを教示する教示用画像を生成してもよい。ユーザは床面やユーザが用意した投影面で拡散された教示用パターン光を視認する。そのため、文字等により領域のサイズを教示することで、ユーザが視認する床面やユーザが用意した投影面の距離と、教示用パターン光が正しく領域を教示できる距離とが等しいかを確認することが容易となる。例えば、較正領域142は予め設定した距離において1000mm×500mmの範囲であるとした場合、図6(B)に示す教示用画像113には教示用パターン146に加え、寸法を示す文字147が付加される。ユーザは床面や用意した投影面での教示用パターン光の寸法を計測し、文字により教示された寸法と一致を確認することで、床面や投影面が正しい距離に置かれているかを知ることが出来るようになる。
以上説明したように、本実施形態のロボットを利用した較正は、大掛かりな較正用部材や移動ステージなどが必要なく、更に、ピッキング用のロボットを較正用部材140を移動させるロボット141と兼用できるため、簡便な装置で実施することが出来る。そして、較正用部材の座標に基づいて好適な教示用画像を生成し、生成した教示用画像に基づいてパターンを投影することで、較正を行った計測精度の高い領域をユーザに教示することが可能となる。
(第3実施形態)
第1実施形態および第2実施形態では較正領域の最近面と最遠面を教示する例を示した。しかし、較正領域の最遠面と、ピッキング等の実作業でパレットを設置する床面とが一致しない状況などが想定されうる。そこで、本実施形態においては、計測装置1と任意の距離にある較正領域の範囲を教示する。図7は、任意の距離において較正を行う様子を示した概念図である。本実施形態においては、パレット153を設置する床面152が計測装置1から距離151のところにあり、距離151における較正領域150の範囲を教示する例を説明する。なお、距離151は較正用部材を配置し、較正を行う空間の範囲内に設定される。
計測装置1からの任意の距離である距離151における教示用画像を生成するためには、距離151に配置した較正用部材の投影座標の情報と教示位置である距離151の距離情報を用いればよい。その他の構成方法や教示用画像の生成方法は第1実施形態および第2実施形態と同様である。生成した教示用画像に基づいて、破線で示される教示用パターン光154が投光され、教示位置である距離151における較正領域の範囲を教示することが可能となる。
また、較正用部材の配置は離散的であるため、距離151が較正領域150の範囲内にあったとしても、その距離において較正用部材が存在しない状況も発生し得る。その場合は、距離151の前後の較正用部材の投影座標を内挿して、距離151における仮想の較正用部材の投影座標を設定すればよい。または、距離151の前後の較正用部材の三次元座標から内挿して、距離151における仮想の較正用部材の三次元座標を設定し、当該三次元座標を上述の式1、式2、式3に適用して投影座標を算出してもよい。このようにすることで、距離151での教示用画像生成が可能となる。また、距離151は事前に登録した値でも構わないし、計測装置1の計測機能を用いて計測した距離情報を用いても構わない。
以上説明したように、本実施形態によると、較正用部材の座標に基づいて教示用画像を生成し、教示用画像に基づいてパターンを投影することで、計測装置1と任意の距離においても較正を行った計測精度の高い領域をユーザに教示することが可能となる。
(第4実施形態)
第1実施形態〜第3実施形態では較正用部材を必要充分に包括した領域、すなわち、較正用部材を配置した領域を較正領域として教示する例を示した。しかし、較正用部材の配置は離散的であるため、較正領域に内在する領域、例えば、較正領域より一回り小さい領域を計測精度が保証された所定の領域として教示するようにしてもよい。また、逆に、較正後の計測装置では較正領域を逸脱しても急激に性能が劣化するわけではないため較正領域を内在する領域、例えば、較正領域より一回り大きい領域を計測精度が保証された所定の領域として教示するようにしてもよい。
図8は、較正および教示用画像を説明する概念図である。
図8(A)および図8(B)は、較正領域に内在する任意の領域を教示する例を示している。図8(A)は、較正用部材を必要充分に包括した較正領域160に対し、較正領域160に内在する所定の領域161を、破線で示される教示用パターン光162で教示する様子を示している。また、この際の教示用パターンを示したのが図8(B)である。囲い線164は較正用部材の投影座標をプロットした点群163を必要充分に包括した領域を示している。教示用パターン165は、囲い線164が示す領域に内在するよう設定される。教示用パターン165は、例えば、実在する較正用部材により構成が行われた較正領域160に内在する、仮想の較正用部材の三次元座標を設定し、それらを上述した式1、式2、式3に適用して算出した投影座標の情報に基づいて設定すればよい。または、点群163の各々の間隔から内挿して所定の点群を生成し、それらの座標に基づいて教示用パターン165を生成してもよい。
図8(C)および図8(D)は、較正領域を含む任意の領域を教示する例を示している。図8(C)は、較正用部材を必要充分に包括した較正領域160に対し、較正領域160を内在する所定の領域166を、破線で示される教示用パターン光167で教示する様子を示している。また、この際の教示用パターンを示したのが図5(D)である。教示用パターン168は、囲い線164が示す領域を内在するように設定される。教示用パターン168は、例えば、実在する較正用部材により構成が行われた較正領域160を内在する、所定の仮想の較正用部材群の三次元座標を設定し、それらを上述した式1、式2、式3に適用して算出した投影位置の情報に基づいて設定すればよい。または、点群163の各々の間隔から外挿して所定の点群を生成し、それらの座標に基づいて教示用パターン168を生成してもよい。
本実施形態では、較正領域に内在する領域または較正領域を内在する領域を教示する例を示したが、これに限定されるものではない。較正用部材の三次元空間座標の情報または較正用部材の投影座標の情報に基づいて教示用画像を生成すればよく、例えば、較正領域を一部内在する領域を教示するように教示用画像を生成しても構わない。
以上説明したように、本実施形態によると、較正領域に内在するもしくは較正領域を内在する、計測精度が保証された所定の領域を教示することが可能となる。これにより、パレットのサイズと教示領域のサイズが異なる場合などに、その不整合により発生するパレットの設置バラツキの影響を低減しつつ、精度が良好な計測範囲をユーザが認識することが容易となる。
(第5実施形態)
第1実施形態〜第4実施形態では、教示用画像を計測装置1に内蔵されている処理部100が生成する例を示したが、これに限定されず、外部の処理部や較正装置によって生成し、生成された画像を計測装置1に登録し、投影して表示する方法でも構わない。その一例として、本実施形態においては、教示用画像を較正装置で生成し、計測装置1の処理部100に画像の登録を行う方法を説明する。
図9は、較正装置2の構成を示す概念図である。較正装置2は、処理部201、較正用部材130を移動する移動ステージ131および計測装置1を設置する設置部202を備える。処理部201は、較正装置2全体の動作制御を統括する制御中枢部であり、CPUを含むプロセッサやメモリ等を備える。処理部201は、さらに、較正における演算や、教示用画像の生成を行う。処理部201は、さらに、生成した教示用画像を計測装置1に出力し、登録する。すなわち、処理部201は、較正を行う較正部、教示用画像の生成を行う生成部、生成した教示用画像を計測装置1に出力する出力部を有する。
較正装置2では、較正用部材130を移動ステージ131にて移動して較正を行い、その際に得た三次元空間座標の情報または較正用部材の投影座標の情報に基づいて教示用画像を生成し、生成した教示用画像を計測装置1の処理部100に登録する。なお、図9においては、較正装置2内に計測装置1を設置する例を示したが、これに限定されず、較正装置2内に計測装置1を設置せずに、較正用部材130と計測装置1の相対位置姿勢を推定する方法であっても構わない。また、処理部201が生成するのは教示用画像に限られず、計測装置1にて教示用画像を生成するための教示用情報を生成するようにしてもよい。
図10〜図12は、較正装置2で、較正を行い、教示用画像を生成するフローを説明するフローチャートである。図10は、第1実施形態および第2実施形態で説明した教示用画像の生成方法を較正装置2で実施する場合のフローである。まず、ステップS1001で、較正を行い、処理部201は演算により較正パラメータを決定する。次に、ステップS1002で、処理部201はステップS1001で検出した較正用部材の投影座標の情報、または較正用部材の三次元座標から決定した較正パラメータを適用して算出した投影座標の情報に基づいて、パターンで投影する教示用画像を生成する。最後に、ステップS1003で、処理部201は、較正パラメータとステップS1002で生成した教示用画像を計測装置1に登録する。
なお、図9では較正用部材130を移動ステージ131で移動して較正を行う例を示したが、これに限定されない。例えば、第1実施形態において図3(C)で示したように、3次元上にマーカーを配置した較正用部材139を用いる構成でも構わない。また、例えば、第2実施形態において図5(A)で示したように、ロボットで較正用部材130を移動して較正を行ってもよい。
図11は、第3実施形態で説明した教示用画像の生成方法を較正装置2で実施する場合のフローである。まず、ステップS1101で、処理部201は、較正を行い、演算により較正パラメータを決定する。次に、ステップS1102で、処理部201は、パターンで投影する教示用画像を生成する。具体的には、ステップS1101で検出した較正用部材の投影座標の情報または較正用部材の三次元座標から決定した較正パラメータを適用して算出した投影座標の情報と教示を行う距離に関する情報(教示位置の距離情報)に基づいて教示用画像を生成する。ここで、教示を行う距離に関する情報は、事前に登録された情報でも構わないし、ステップS1101で決定した較正パラメータを用いて三次元計測を行い、計測によって取得した距離の情報であっても構わない。最後に、ステップS1103で、処理部201は、較正パラメータとステップS1102で生成した教示用画像を計測装置1に登録する。
図12は、第4実施形態で説明した教示用画像の生成方法を較正装置2で実施する場合のフローである。まず、ステップS1201で、処理部201は、較正を行い、演算により較正パラメータを決定する。次に、ステップS1202で、処理部201は、教示用画像を生成する。具体的には、ステップS1201で検出した較正用部材の投影座標に基づいて決定された較正領域を内在する、または較正領域に内在する領域の教示用画像を生成する。また、ステップS1201で検出した較正用部材の投影座標に基づいて教示する領域を決定し、決定した領域の投影座標値を算出し、算出した投影座標値に基づいて教示用画像を生成してもよい。最後に、ステップS1203で、処理部201は、較正パラメータとステップS1202で生成した教示用画像を計測装置1に登録する。
以上説明したように、本実施形態によると、較正装置2において較正用部材の座標に基づいて教示用画像を生成し、生成した教示用画像を計測装置1に登録することができる。計測装置1において、登録された教示用画像に基づいてパターンを投影することで、較正を行った計測精度の高い領域をユーザに教示することが可能となる。
(第6実施形態)
上述の計測装置1は、ある支持部材に支持された状態で使用されうる。本実施形態では、一例として、図13のように把持装置としてのロボットアーム1500に備え付けられて使用される制御システムについて説明する。計測装置1は、較正用部材130を用いて較正を行い、取得した較正用部材130の座標情報に基づいて、パターンで投影する教示用画像を生成する。そして、計測装置1の投影部101から教示用画像に基づくパターン光を投影し、ユーザに計測精度の高い領域を教示する。ユーザは、教示された領域に被計測物を載置する。また、制御部23が、計測装置1での認識結果である計測精度の高い領域の情報に基づいて、ロボットアーム1500を駆動させ、教示された領域に被計測物を載置するようにしてもよい。計測装置1は、被計測物にパターン光を投影して撮像し、処理部100はその画像を取得する。そして、処理部100が、被計測物の位置および姿勢を求め、求められた位置および姿勢の情報を制御部23が取得する。制御部23は、計測結果である、被計測物の位置および姿勢の情報に基づいて、ロボットアーム1500に駆動指令を送ってロボットアーム1500を制御する。ロボットアーム1500は保持部、把持部としての先端のロボットハンドなどで較正用部材130および被計測物を保持して、並進や回転などの移動をさせる。さらに、ロボットアーム1500によって被計測物を他の部品に組み付けることにより、複数の部品で構成された物品、例えば電子回路基板や機械などを製造することができる。また、移動された被計測物を加工することにより、物品を製造することができる。
(物品の製造方法に係る実施形態)
以上に説明した実施形態に係る計測装置は、物品製造方法に使用しうる。当該物品製造方法は、当該計測装置を用いて物体の計測を行う工程と、計測の結果に基づいて当該工程で計測を行われた物体の処理を行う工程と、を含みうる。当該処理は、例えば、加工、切断、搬送、組立(組付)、検査、および選別のうちの少なくともいずれか一つを含みうる。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストのうちの少なくとも1つにおいて有利である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
1 計測装置
100 処理部
101 投影部
104 撮像部
110 較正領域




Claims (10)

  1. パターン光を物体に投影する投影部と、
    前記投影部により前記パターン光を投影された前記物体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部により得られた画像に基づいて、前記物体を認識する処理を行う処理部と、を有し、
    前記処理部は、
    前記撮像部により較正用部材を撮像して得られた画像に基づいて、前記較正用部材の座標を得、
    前記座標に基づいて、前記物体を配置すべき領域を前記投影部により教示するための教示用パターンを生成する、
    ことを特徴とする認識装置。
  2. 前記投影部は、前記教示用パターンに基づいて、教示用パターン光を投影することを特徴とする請求項1に記載の認識装置。
  3. 前記処理部は、前記教示用パターンを教示すべき位置までの距離と前記座標とに基づいて前記教示用パターンを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の認識装置。
  4. 前記領域は、前記較正用部材を用いて較正を行われた領域であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の認識装置。
  5. 前記処理部は、前記投影部および前記撮像部のうち少なくとも一方の位置および姿勢に関する較正を前記座標に基づいて行うことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の認識装置。
  6. 請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載の認識装置の較正のための較正用装置であって、
    前記較正用部材と、
    前記較正用部材を移動させる駆動部と、
    を有することを特徴とする較正用装置。
  7. 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の認識装置と、
    前記認識装置による認識結果に基づいて前記物体を保持して移動させるロボットと、
    を有することを特徴とするシステム。
  8. 前記ロボットは、前記較正用部材を保持して複数の位置に配置し、
    前記処理部は、前記複数の位置のそれぞれに関して前記較正用部材の座標を得る、
    ことを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  9. 投影部によりパターン光を投影された物体の、撮像部による撮像により得られた画像に基づいて前記物体を認識する認識装置に対する、前記物体を配置すべき領域を教示するための教示用パターンを生成する生成方法であって、
    前記撮像部による較正用部材の撮像により得られた画像に基づいて、前記較正用部材の座標を得、
    前記座標に基づいて、前記教示用パターンを生成する、
    ことを特徴とする生成方法。
  10. 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の認識装置を用いて物体の認識を行う工程と、
    前記認識の結果に基づいて前記物体の処理を行う工程と、を含み、
    前記処理により物品を製造することを特徴とする物品製造方法。
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